JP2011259390A - フリッカ検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】フレーム間およびフレーム内のフリッカ成分を高精度で検出できるフリッカ検出装置を提供する。
【解決手段】第1フリッカ成分算出手段103で算出した第1フリッカ成分に基づいて、各画素が特異であるか否か、すなわち、非フリッカ画素か、動き画素か、ノイズ画素か否かを判別する。そして、それらの特異画素を除外した特異でない画素のみを用いて第2フリッカ成分算出手段108により第2フリッカ成分を算出する。
【選択図】図1
【解決手段】第1フリッカ成分算出手段103で算出した第1フリッカ成分に基づいて、各画素が特異であるか否か、すなわち、非フリッカ画素か、動き画素か、ノイズ画素か否かを判別する。そして、それらの特異画素を除外した特異でない画素のみを用いて第2フリッカ成分算出手段108により第2フリッカ成分を算出する。
【選択図】図1
Description
本発明は、映像信号に含まれるフリッカ成分を検出するフリッカ検出装置に関するものである。
例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどのXYアドレス方式の撮像素子を用いる撮像装置では、蛍光灯などの電源周波数に対応して明るさが変動する照明下で動画撮影を行うと、連続するフレーム間あるいは一フレーム内の垂直方向に周期的な明暗が現れる横縞模様のフリッカが発生する。
以下、このフリッカの発生原理について説明する。世界の交流電源周波数は、50Hzと60Hzとに大別される。周波数が50Hzの交流電源で蛍光灯などを点灯させた場合、その照明光は、電源電流の振幅が最も大きくなったときに最も明るくなるので、電源周波数の2倍の周波数である100Hzで光量が変動する。そのため、このように明るさが周期的に変動する蛍光灯の下で、CMOS型撮像素子を用いる撮像装置により動画撮影を行うと、各フレームおよび各ラインにおける光電荷の蓄積タイミングが異なることになる。その結果、入射される光量に対応して、撮像素子の各フレームおよび各ラインの出力が変動する。そして、その出力の変動が、表示画面上で輝度レベルの変動として現れて、フリッカとして認識される。
例えば、撮影フレーム周期が1/30秒(30Hz)の場合は、3フレーム周期で照明の明るさの位相が揃うため、3フレーム周期毎に各フレームの輝度レベルが変動する。ここでは、この輝度レベルの変動を、フレーム間フリッカと呼ぶ。さらに、CMOS型撮像素子の場合は、1ライン毎に光電荷の蓄積タイミングが異なるため、フレーム内ライン毎の輝度が異なり、表示画面上で明暗の横縞模様として認識される。ここでは、この横縞模様の輝度レベルの変動を、フレーム内フリッカと呼ぶ。このように、フレーム間フリッカおよびフレーム内フリッカが発生すると、撮影画像の画質劣化を引き起こすことになる。
同様に、電源周波数が60Hzの場合は、その照明光は電源電流の振幅が最も大きくなったときに最も明るくなるので、電源周波数の2倍の周波数である120Hzで光量が変動する。
このように、明るさが周期的に変動する蛍光灯の下で、CMOS型撮像素子を用いる撮像装置により動画撮影を行うと、各フレームおよび各ラインにおける光電荷の蓄積タイミングが少しずつ異なる。その結果、入射する光量に応じて、撮像素子の各フレームおよび各ラインの出力が変動し、その変動が表示画面上で輝度レベルの変動として現れて、フリッカとして認識される。
例えば、電源周波数が60Hzで、撮影フレーム周期が1/30秒(30Hz)の場合は、フレーム周期が光量変動周期の整数倍となる。この場合、電源周波数が50Hzの場合に発生するようなフレーム毎の輝度レベルの変動は、原理的には発生しない。しかし、電源周波数が60Hz付近で変動する場合は、画面の明暗がフレーム毎に動くように見えるため、画質劣化を引き起こすことになる。さらに、CMOS型撮像素子の場合は、1ライン毎に光電荷の蓄積タイミングが異なるため、そのフリッカ成分が1フレーム内に現れて、表示画面上で明暗の横縞模様として認識されることになり、画質劣化を引き起こすことになる。
このようなフリッカの補正方法として、従来、(1)シャッタ速度(撮像素子の蓄積時間)をフリッカ成分の生じない速度に適切に設定する方法、(2)画像処理によりフリッカ成分を軽減あるいは除去する方法、が知られている。
上記(1)の方法では、例えば、電源周波数が50Hzの場合、1/100秒で照明の明るさが変動するので、シャッタ速度を1/100秒の整数倍に設定する。このようにすれば、撮像素子に蛍光灯の照明光のみが入射している場合、各ラインの読み出しタイミングが違っても、各ラインの入射光量が同じとなる。その結果、撮像素子の出力は一定となって、フリッカ成分が発生しない。つまり、シャッタ速度を電源周期の整数倍で、かつフレーム周期以内に設定することで、フリッカ成分の発生を防止する。
上記(2)の方法として、例えば、特許文献1や特許文献2に開示されている方法がある。特許文献1に開示の方法は、撮像素子における光電荷の蓄積時間が、各ラインで異なる撮像装置において、連続した3n(nは正の整数)フレーム内の各画素の出力信号レベルを、当該連続した3nフレーム内の各画素の出力信号レベルの平均値で除算する。そして、除算した値の逆数に比例するように、当該連続した3nフレーム内の各画素の出力信号レベルを増幅する利得を制御する。これにより、放電による照明光を使用した際に発生するフリッカ成分を軽減する。
あるいは、連続した3nフレーム内のそれぞれ複数の画素からなる各画素群の出力総信号レベルを、当該連続した3nフレーム内の複数の画素群の出力総信号レベルの平均値で除算し、その除算した値の逆数に比例するように、当該連続した3nフレーム内の各画素の出力信号レベルを増幅する利得を制御する。
また、特許文献2に開示の方法は、フレームを複数の領域に区分し、画素値(画素レベル)の加算と領域毎に割り当てたメモリ領域への加算結果の書き込みおよび読み出しとを行って、領域内の画素値を領域毎に積算する。そして、その積算結果と積算結果メモリに既に書き込まれている同一領域の積算結果とを用いて、静止画領域であるか否かを領域毎に判別する。その後、静止画領域と判別された領域の積算結果を平均化し、その平均化された積算結果と領域内の画素値を領域毎に積算して得た積算結果とに基づいてフリッカ成分(レベル)を画面単位で算出して、フリッカ成分を除去する。
しかしながら、上記(1)の従来のフリッカの補正方法は、シャッタ速度を一定の速度にする必要があるため、撮影シーンによってカメラの制御が制限されることになる。その結果、例えば、非常に明るいシーンを撮影する場合、フリッカ補正のためにシャッタ速度を1/100秒または1/60秒に設定すると、入射光量が多くなって映像信号レベルが飽和し、映像が白とびして表示されなくなる。
また、上記(2)の特許文献1に開示の方法は、連続した3nフレーム間に、被写体の動きなどによって映像信号の輝度レベルに変動があった場合や、フリッカ成分が撮影シーンの中の一部の領域のみ存在する場合に、利得を正確に算出できない。そのため、フレーム間およびフレーム内のフリッカを軽減できないことになる。
さらに、上記(2)の特許文献2に開示の方法は、グローバルシャッタを用いるイメージセンサで、かつ動画領域と静止画領域とが混在するシーンに対しては、フレーム間の明暗のようなフリッカ成分を有効に検出することができる。しかし、CMOSイメージセンサのようなXYアドレス方式の撮像素子を用いて、蛍光灯などの電源周波数に対応して明るさが変動する照明下で撮影を行う場合は、フレーム内の垂直方向に周期的な明暗の横縞模様として現れるフリッカを検出することができない。
本発明は、上述した課題を解決し、フレーム間およびフレーム内のフリッカ成分を高精度で検出でき、フリッカを効果的に補正可能なフリッカ検出装置を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成する第1の観点に係るフリッカ検出装置の発明は、
映像信号のフレームの画素値に基づいて各ラインの第1特徴量を算出する第1特徴量算出手段と、
前記映像信号の現フレームを最新フレームとする順次の複数フレームにおける各ラインの前記第1特徴量に基づいて、各ラインの第2特徴量を算出する第2特徴量算出手段と、
前記第1特徴量と前記第2特徴量とに基づいて、前記現フレームにおける各ラインの第1フリッカ成分を算出する第1フリッカ成分算出手段と、
前記現フレームを最新フレームとする順次の複数フレームにおける画素値に基づいて各画素の第3特徴量を算出する第3特徴量算出手段と、
前記第1フリッカ成分、前記第3特徴量、および、前記現フレームにおける画素値に基づいて、フリッカに依存しない特異画素を判別する特異画素判別手段段と、
前記特異画素の判別結果に基づいて、前記現フレームから前記特異画素を除いた画素の画素値を取得して各ラインの第4特徴量を算出する第4特徴量算出手段と、
前記現フレームを最新フレームとする順次の複数フレームにおける各ラインの前記第4特徴量に基づいて、各ラインの第5特徴量を算出する第5特徴量算出手段と、
前記第4特徴量と前記第5特徴量とに基づいて、前記現フレームにおけるフリッカを補正するための各ラインの第2フリッカ成分を算出する第2フリッカ成分算出手段と、
を有することを特徴とするものである。
映像信号のフレームの画素値に基づいて各ラインの第1特徴量を算出する第1特徴量算出手段と、
前記映像信号の現フレームを最新フレームとする順次の複数フレームにおける各ラインの前記第1特徴量に基づいて、各ラインの第2特徴量を算出する第2特徴量算出手段と、
前記第1特徴量と前記第2特徴量とに基づいて、前記現フレームにおける各ラインの第1フリッカ成分を算出する第1フリッカ成分算出手段と、
前記現フレームを最新フレームとする順次の複数フレームにおける画素値に基づいて各画素の第3特徴量を算出する第3特徴量算出手段と、
前記第1フリッカ成分、前記第3特徴量、および、前記現フレームにおける画素値に基づいて、フリッカに依存しない特異画素を判別する特異画素判別手段段と、
前記特異画素の判別結果に基づいて、前記現フレームから前記特異画素を除いた画素の画素値を取得して各ラインの第4特徴量を算出する第4特徴量算出手段と、
前記現フレームを最新フレームとする順次の複数フレームにおける各ラインの前記第4特徴量に基づいて、各ラインの第5特徴量を算出する第5特徴量算出手段と、
前記第4特徴量と前記第5特徴量とに基づいて、前記現フレームにおけるフリッカを補正するための各ラインの第2フリッカ成分を算出する第2フリッカ成分算出手段と、
を有することを特徴とするものである。
かかる構成において、例えば、第1フリッカ成分は、フリッカの検出結果として用いて、フリッカを軽減することも可能である。しかし、第1フリッカ成分は、撮影シーンの中に、蛍光灯に照明されているフリッカ領域と蛍光灯に照明されていない領域とが混在して場合や、動画領域と静止画領域とが混在して場合、あるいはノイズの影響を強く受けている領域がある場合、本来のフリッカ成分を正確に反映していない。そのため、これを用いてフリッカを補正すると、過補正や、補正不足が起きる可能性がある。その点、本発明においては、第1フリッカ成分を基準にして、各画素が特異であるか否かを判断し、特異でない画素を用いて第2フリッカ成分を算出する。したがって、非フリッカ画素、動き画素、ノイズ画素を除外して、フリッカを高精度で検出でき、これによりフリッカ成分を過不足なく効果的に補正することが可能となる。
第2の観点に係る発明は、第1の観点に係るフリッカ検出装置において、
前記映像信号の元フレームの少なくともライン数を減少させた縮小フレームを生成する画像縮小手段をさらに有し、
前記画像縮小手段により生成された前記縮小フレームに対して、前記第1特徴量の算出処理、前記第2特徴量の算出処理、前記第1フリッカ成分の算出処理、前記第3特徴量の算出処理、前記特異画素の判別処理、前記第4特徴量の算出処理および前記第5特徴量の算出処理、および前記第2フリッカ成分の算出処理を実行する、ことを特徴とするものである。
前記映像信号の元フレームの少なくともライン数を減少させた縮小フレームを生成する画像縮小手段をさらに有し、
前記画像縮小手段により生成された前記縮小フレームに対して、前記第1特徴量の算出処理、前記第2特徴量の算出処理、前記第1フリッカ成分の算出処理、前記第3特徴量の算出処理、前記特異画素の判別処理、前記第4特徴量の算出処理および前記第5特徴量の算出処理、および前記第2フリッカ成分の算出処理を実行する、ことを特徴とするものである。
かかる構成によると、解像度の大きい動画のフリッカを高速に検出することが可能となる。つまり、動画のフリッカ補正では、フレーム毎に当該フレームを補正するためのフリッカ成分を求める必要がある。その際、特に解像度の大きい動画の場合は、ライン数が多いため、全てのラインについてフリッカ成分を求めると、計算量が膨大となり、装置のコストアップや、計算時間による遅延が生じることが懸念される。その点、本発明では、元フレームの少なくともライン数を減少させた縮小フレームからフリッカ成分を検出するので、解像度の大きい動画の場合でも、フリッカ成分を高速に検出することが可能となる。また、本来高速化のためにハードウェア化しなければならない計算も、ソフトウェア処理により実現可能となるので、装置のコストダウンが図れる。
第3の観点に係る発明は、第2の観点に係るフリッカ検出装置において、
前記元フレームに対応する第3フリッカ成分を生成するフリッカ成分補間手段をさらに有し、
前記フリッカ成分補間手段により、前記縮小フレームに対して算出された前記第2フリッカ成分を補間して、前記元フレームと同じライン数に対応する前記第3フリッカ成分を生成する、ことを特徴とするものである。
前記元フレームに対応する第3フリッカ成分を生成するフリッカ成分補間手段をさらに有し、
前記フリッカ成分補間手段により、前記縮小フレームに対して算出された前記第2フリッカ成分を補間して、前記元フレームと同じライン数に対応する前記第3フリッカ成分を生成する、ことを特徴とするものである。
これにより、解像度の大きい動画のフリッカ成分を、その縮小画像から算出されたフリッカ成分から、簡単かつ高速に算出することが可能となる。
第4の観点に係る発明は、第1,2または3の観点に係るフリッカ検出装置において、
前記第2フリッカ成分をラインと直交する方向に平滑化するフリッカ成分平滑化手段を、さらに有することを特徴とするものである。
前記第2フリッカ成分をラインと直交する方向に平滑化するフリッカ成分平滑化手段を、さらに有することを特徴とするものである。
かかる構成によると、フリッカをより高精度に補正可能なフリッカ成分を検出することが可能となる。例えば、撮影シーンの中に、蛍光灯に照明されているフリッカ領域と蛍光灯に照明されていない領域とが混在している場合、動画領域と静止画領域とが混在して場合、あるいはノイズの影響を強く受けている領域がある場合、第2フリッカ成分がライン間において、急激に変化することがある。この場合、第2のフリッカ成分を用いてフレームのフリッカ補正が行われると、フリッカが過補正されて、補正後の画面に横筋状の高周波成分が現れる場合があることが想定される。この点、本発明におけるように、各ラインの第2フリッカ成分を、ラインと直交する方向に平滑化処理して出力すれば、これによりフリッカをより高精度に補正することが可能となる。
第5の観点に係る発明は、第1〜4のいずれか一の観点に係るフリッカ検出装置において、
前記第1特徴量算出手段は、前記第1特徴量として、各ラインの画素値の積算値を算出し、
前記第2特徴量算出手段は、前記第2特徴量として、前記第1特徴量の平均値を算出し、
前記第3特徴量算出手段は、前記第3特徴量として、各ラインの画素値の平均値を算出し、
前記第4特徴量算出手段は、前記第4特徴量として、各ラインの前記特異画素が除去された画素値の積算値を算出し、
前記第5特徴量算出手段は、前記第5特徴量として、前記第4特徴量の平均値を算出する、ことを特徴とするものである。
前記第1特徴量算出手段は、前記第1特徴量として、各ラインの画素値の積算値を算出し、
前記第2特徴量算出手段は、前記第2特徴量として、前記第1特徴量の平均値を算出し、
前記第3特徴量算出手段は、前記第3特徴量として、各ラインの画素値の平均値を算出し、
前記第4特徴量算出手段は、前記第4特徴量として、各ラインの前記特異画素が除去された画素値の積算値を算出し、
前記第5特徴量算出手段は、前記第5特徴量として、前記第4特徴量の平均値を算出する、ことを特徴とするものである。
かかる構成によると、簡単な演算処理で、フリッカを高精度に検出することが可能となる。
本発明によれば、撮影シーンの中に、フリッカが発生している領域と、フリッカが発生していない領域とが混在しても、撮影対象が移動しても、フレーム間の明暗変化によるフレーム間フリッカのみならず、フレーム内の垂直方向に周期的な明暗の横縞が現れるフレーム内のフリッカのいずれも高精度で検出することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して説明する。
(第1実施の形態)
図1は、本発明の第1実施の形態に係るフリッカ検出装置の要部の構成を示す機能ブロック図である。このフリッカ検出装置100は、第1特徴量算出手段101、第2特徴量算出手段102、第1フリッカ補正係数算出手段103、特異画素判別手段104、第3特徴量算出手段105、第4特徴量算出手段106、第5特徴量算出手段107、第2フリッカ補正係数算出手段108を備える。なお、各手段は、CPU(中央処理装置)等の任意の好適なプロセッサ上で実行されるソフトウェアとして構成したり、各処理に特化した例えばDSP(デジタルシグナルプロセッサ)等の専用のプロセッサ、あるいはハードロジックによって構成したりすることができる。また、フリッカ検出装置100は、図示しないが、各特徴値やフリッカ補正係数等を記憶するメモリや、演算の途中結果を一時的に記憶するための各種メモリを有している。
図1は、本発明の第1実施の形態に係るフリッカ検出装置の要部の構成を示す機能ブロック図である。このフリッカ検出装置100は、第1特徴量算出手段101、第2特徴量算出手段102、第1フリッカ補正係数算出手段103、特異画素判別手段104、第3特徴量算出手段105、第4特徴量算出手段106、第5特徴量算出手段107、第2フリッカ補正係数算出手段108を備える。なお、各手段は、CPU(中央処理装置)等の任意の好適なプロセッサ上で実行されるソフトウェアとして構成したり、各処理に特化した例えばDSP(デジタルシグナルプロセッサ)等の専用のプロセッサ、あるいはハードロジックによって構成したりすることができる。また、フリッカ検出装置100は、図示しないが、各特徴値やフリッカ補正係数等を記憶するメモリや、演算の途中結果を一時的に記憶するための各種メモリを有している。
第1特徴量算出手段101、特異画素判別手段104、第3特徴量算出手段105および第4特徴量算出手段106には、例えばCMOS型撮像素子(図示せず)の有効走査期間における映像信号が並列に入力される。ここでは、明るさが50Hzまたは60Hzで変動する照明光源の下で撮像された被写体の映像信号が入力されるものとする。
第1特徴量算出手段101は、入力する映像信号の現在のフレームにおけるライン毎の特徴量を第1特徴量として算出する。この第1特徴量は、例えば、各ラインにおける画素の画素値(画素レベル)の積算値や平均値等とすることができるが、ここでは、各ラインにおける画素値の積算値を第1特徴量として算出する。そのため、第1積算手段101は、例えば、現在のフレームをFn、そのiライン目j番目の画素の画素値をSn[i,j]として、Fnの第iラインの各画素値の積算値Sn[i]を算出する。つまり、映像信号の1フレームが、例えば、80×60画素で、60ラインで構成されている場合、第1特徴量算出手段101は、i=0〜59,j=0〜79について、各ラインの第1特徴量Sn[0] 〜Sn[59]を次式により算出する。
Sn[i]= Sn[i,0]+ Sn[i,1]+・・・+ Sn[i,79]
この第1特徴量の算出結果は、図示しないメモリに記憶されて、第2特徴量算出手段102および第1フリッカ補正係数算出手段103に供給される。
第2特徴量算出手段102は、第1特徴量算出手段101からの現在のフレームFnにおける各ラインの第1特徴量Sn[i]と、図示しないメモリに記憶されている過去のフレームにおける対応するラインの第1特徴量とに基づいて、各ラインの第2特徴量を算出する。つまり、現在のフレームを最新とする順次の数フレーム、例えば順次の3フレームにおける各ラインの第1特徴量に基づいて、当該ラインの第2特徴量を算出する。この第2特徴量は、各ラインの第1特徴量の積算値や平均値等とすることができるが、ここでは各ラインの第1特徴量の平均値を第2特徴量として算出するものとする。
そのため、第2特徴量算出手段102は、第1特徴量算出手段101からの現在のフレームFnにおける各ラインの第1特徴量Sn[i]、現在のフレームFnより1フレーム前のフレームFn-1における各ラインの第1特徴量Sn-1[i]、および、現在のフレームFnより2フレーム前のフレームFn-2における各ラインの第1特徴量Sn-2[i]に基づいて、各ラインの第1特徴量の平均値である第2特徴量An[i]を算出する。この第2特徴量算出手段102の算出結果は、第1フリッカ補正係数算出手段103に供給される。
第1フリッカ補正係数算出手段103は、第1フリッカ成分算出手段を構成するもので、第1特徴量算出手段101からの現在のフレームFnにおける各ラインの第1特徴量Sn[i]と、第2特徴量算出手段102からの対応するラインの第2特徴量An[i]とに基づいて、第1フリッカ成分として第1フリッカ補正係数K1[i]を算出する。ここでは、第1フリッカ補正係数K1[i]を、K1[i]= An[i]/ Sn[i]、により算出する。この第1フリッカ補正係数K1[i]は、特異画素判別手段104へ供給される。
第3特徴量算出手段105は、入力する現在のフレームFnにおける各画素の画素値Sn[i,j]と、図示しないメモリに記憶されている過去のフレームにおける対応する画素の画素値とに基づいて、第3特徴量を算出する。つまり、現在のフレームを最新とする順次の数フレーム、例えば順次の3フレームにおける各画素の画素値に基づいて、第3特徴量を算出する。この第3特徴量は、同一画素の積算値や平均値等とすることができるが、ここでは。画素の平均値を算出するものとする。
そのため、第3特徴量算出手段105は、入力する現在のフレームFnにおける各画素の画素値Sn[i,j]、現在のフレームFnより1フレーム前のフレームFn-1における各画素の画素値Sn-1[i,j]、および、現在のフレームFnより2フレーム前のフレームFn-2における各画素の画素値Sn-2[i,j]に基づいて、それらの平均値である第3特徴量An[i,j]を算出する。この第3特徴量算出手段105の算出結果は、特異画素判別手段104へ供給される。
特異画素判別手段104は、入力する現在のフレームFnにおける各画素の画素値Sn[i,j]、第1フリッカ補正係数算出手段103からの第1フリッカ補正係数K1[i]、および、第3特徴量算出手段105からの第3特徴量An[i,j]に基づいて、特異画素を判別する。本実施の形態では、特異画素判別手段104において、現在のフレームFnにおける画素値Sn[i,j]と第3特徴量An[i,j]とから、K [i,j]= An[i,j]/ Sn[i,j]、を算出する。そして、その算出結果K [i,j]と、第1フリッカ補正係数算出手段103からの第1フリッカ補正係数K1[i]との比較に基づいて、(1-α)×K1[i]<K [i,j]<(1+α)×K1[i]、の条件式を満たすか否かを判定する。その結果、上記条件式を満たす場合は、当該画素を特異でない画素と判別し、上記条件式を満たさない場合は、当該画素をフリッカに依存しない特異画素と判別して、その判別結果を第4特徴量算出手段106に供給する。
ここで、係数αは、例えば、0〜1.0の範囲で適切な値に設定することで、後述の第2フリッカ係数算出手段108においてフリッカ補正係数の算出に不適切な画素、つまりフリッカに依存しない特異画素を高精度で判別することが可能となる。
第4特徴量算出手段106は、入力する現在のフレームFnにおけるライン毎の画素値から、特異画素判別手段104によって特異画素と判別された画素を除いた画素の画素値に基づいて、ライン毎の第4特徴量を算出する。この第4特徴量は、例えば、第1特徴量と同様に、各ラインにおける画素値との積算値や平均値等とすることができるが、ここでは積算値を算出するものとする。
そのため、第4特徴量算出手段106は、入力する現在のフレームFnにおけるライン毎の画素値Sn[i,j]から、特異画素判別手段104からの当該ラインにおける特異画素の画素値を除いた画素値を積算する。つまり、映像信号の1フレームが、例えば、80×60画素で、60ラインで構成されている場合、第4特徴量算出手段106は、j=0〜79,i=0〜59について、各ラインの第4特徴量S’n[0] 〜S’n[59]を次式により算出する。なお、次式は、iライン目j番目の画素だけが特異画素である場合を例示する。
S’n[i]= Sn[i,0]+ Sn[i,1]+・・・+ Sn[i,j-1]+ Sn[i,j+1]+・・・+ Sn[i,79]
この第4特徴量の算出結果は、図示しないメモリに記憶されて、第5特徴量算出手段107および第2フリッカ補正係数算出手段108に供給される。
第5特徴量算出手段107は、第2特徴量算出手段102と同様に、第4特徴量算出手段106からの現在のフレームFnにおける各ラインの特異画素が除去された第4特徴量S’n[i]と、図示しないメモリに記憶されている過去のフレームにおける対応するラインの第4特徴量とに基づいて、各ラインの第5特徴量を算出する。つまり、現在のフレームを最新とする順次の数フレーム、例えば順次の3フレームにおける各ラインにおける特異画素が除去された第4特徴量に基づいて、当該ラインの第5特徴量を算出する。ここで、第5特徴量は、第4特徴量と同様に、各ラインの第4特徴量の積算値や平均値等とすることができるが、ここでは、平均値を算出するものとする。
そのため、第5特徴量算出手段107は、第4特徴量算出手段106からの現在のフレームFnにおける各ラインの特異画素が除去された第4特徴量S’n[i]、現在のフレームFnより1フレーム前のフレームFn-1における各ラインの特異画素が除去された第4特徴量S’n-1[i]、および、現在のフレームFnより2フレーム前のフレームFn-2における各ラインの特異画素が除去された第4特徴量S’n-2[i]に基づいて、各ラインの第5特徴量A’n[i]を算出する。この第5特徴量算出手段107の算出結果は、第2フリッカ補正係数算出手段108に供給される。
第2フリッカ補正係数算出手段108は、第2フリッカ成分算出手段を構成するもので、第1フリッカ補正係数算出手段103と同様に、第4特徴量算出手段106からの現在のフレームFnにおける各ラインの特異画素が除去された第4特徴量S’n[i]と、第5特徴量算出手段105からの対応するラインの特異画素が除去された第5特徴量A’n[i]とに基づいて、第2フリッカ成分として第2フリッカ補正係数K2[i]を算出する。ここでは、第2フリッカ補正係数K2[i]を、K2[i]= A’n[i]/ S’n[i]、により算出する。
本実施の形態に係るフリッカ検出装置によると、第1フリッカ補正係数算出手段103で算出した第1フリッカ補正係数に基づいて、各画素が特異であるか否か、すなわち、非フリッカ画素か、動き画素か、ノイズ画素か否かを判別する。そして、それらの特異画素を除外した特異でない画素のみを用いて第2フリッカ補正係数算出手段108により第2フリッカ補正係数を算出する。したがって、フリッカ成分であるフリッカ補正係数をより正確に検出することができる。
つまり、撮影シーン中に蛍光灯によって照明されているフリッカ領域と、蛍光灯によって照明されていない領域が混在している場合や、動画領域と静止画領域とが混在している場合、あるいは、ノイズの影響を強く受けている場合、その映像信号から得られる第1フリッカ補正係数は、本来のフリッカ成分を正確に反映していない。そのため、これを用いてフリッカを検出して補正すると、過度の補正や補正不足が発生する場合がある。
その点、本実施の形態においては、上述したように第1フリッカ補正係数を基準にして、各画素が特異であるか否かを判別し、特異でない画素のみを用いて第2フリッカ補正係数を算出するので、より正確にフリッカを検出して、そのフリッカ補正係数を算出することが可能となる。したがって、算出されたフリッカ補正係数を用いて、入力映像信号を補正すれば、フリッカを効果的に軽減することができる。
なお、本実施の形態において、第2特徴量算出手段102、第3特徴量算出手段105、第5特徴量算出手段107において、第2特徴量、第3特徴量、第5特徴量をそれぞれ算出する際に参照する過去の順次のフレーム数は、2フレームに限らず、撮影時の光源の電源周波数と撮影のフレームレートの組合せに応じて、適宜設定することが可能である。また、第1フリッカ補正係数算出手段103によるフリッカ補正係数(第1フリッカ成分)は、An[i]と Sn[i]との差とすることもできる。同様に、第2フリッカ補正係数算出手段108によるフリッカ補正係数(第2フリッカ成分)は、A’n[i]と S’n[i]との差とすることもできる。
(第2実施の形態)
図2は、本発明の第2実施の形態に係るフリッカ検出装置を備えるフリッカ検出補正装置の要部の構成を示す機能ブロック図である。このフリッカ検出補正装置200は、図1に示したフリッカ検出装置にフリッカ補正係数平滑化手段201を付加し、そのフリッカ補正係数平滑化手段201の出力に基づいて、フリッカ補正手段202により入力映像信号を補正するものである。したがって、図1に示した構成要素と同一構成要素には、同一参照符号を付して、その説明を省略する。
図2は、本発明の第2実施の形態に係るフリッカ検出装置を備えるフリッカ検出補正装置の要部の構成を示す機能ブロック図である。このフリッカ検出補正装置200は、図1に示したフリッカ検出装置にフリッカ補正係数平滑化手段201を付加し、そのフリッカ補正係数平滑化手段201の出力に基づいて、フリッカ補正手段202により入力映像信号を補正するものである。したがって、図1に示した構成要素と同一構成要素には、同一参照符号を付して、その説明を省略する。
フリッカ補正係数平滑化手段201は、第2フリッカ補正係数算出手段108からの第2フリッカ補正係数K2[i]をラインと直交する方向に平滑化処理を行う。例えば、映像信号の1フレームが80×60画素で、60ラインで構成されている場合、フリッカ補正係数平滑化手段201は、iライン目の平滑化されたフリッカ補正係数K’2[i]を、例えば、当該iライン目の第2フリッカ補正係数K2[i]と、その前後の第2フリッカ補正係数K2[i-1], K2[i+1]とを用いて、次式により算出する。
K’2[i]=(K2[i-1]+ K2[i]+K2[i+1])/3
この算出されたiライン目の平滑化されたフリッカ補正係数K’2[i]は、図示しないメモリに記憶されて、フリッカ補正手段202に供給される。
フリッカ補正手段202は、入力映像信号の現在のフレームFnにおける各画素の画素値に対して、フリッカ補正係数平滑化手段201からの対応するラインの平滑化処理されたフリッカ補正係数K’2[i]を乗算して、フリッカ成分が補正されたフレームの映像信号を出力する。すなわち、現在のフレームFnの各画素の画素値をSn[i,j]とすると、フリッカ成分が補正された画素値S’n[i,j]を次式により算出する。
S’n[i,j]= Sn[i,j]×K’2[i]
このように、図2に示したフリッカ検出補正装置においては、第1実施の形態で説明した第2フリッカ補正係数算出手段108から得られるライン毎の第2フリッカ補正係数K2[i]を、フリッカ補正係数平滑化手段201によりラインと直交する方向に平滑化して、フリッカ補正係数K’2[i]を算出する。そして、その算出されたフリッカ補正係数K’2[i]を用いて、フリッカ補正手段202により入力映像信号を補正する。これにより、第2フリッカ補正係数K2[i]を平滑化することなく入力映像信号を補正する場合と比較して、フレーム間、フレーム内にかかわらずフリッカ成分を過不足なく補正でき、フリッカをより効果的に軽減することができる。
すなわち、撮影シーン中に蛍光灯によって照明されているフリッカ領域と、蛍光灯によって照明されていない領域が混在している場合や、動画領域と静止画領域とが混在している場合、あるいは、ノイズの影響を強く受けている場合、第2フリッカ補正係数算出手段108から得られる第2フリッカ補正係数K2[i]は、特異画素を除外して算出しても、ライン間で急激に変化する場合がある。そのため、第2フリッカ補正係数K2[i]を直接用いて入力映像信号のフリッカ成分を補正すると、撮影シーン等によってはフリッカ成分が過補正されて、補正後の画面に横筋状の高周波成分が現れる場合が想定される。
その点、本実施の形態におけるように、第2フリッカ補正係数算出手段108から得られる第2フリッカ補正係数K2[i]を、ラインの垂直方向に平滑化して入力映像信号を補正すれば、フリッカ成分を過不足なく補正することが可能となる。なお、フリッカ補正係数平滑化手段201による第2フリッカ補正係数K2[i]の平滑化処理は、上記の単純平均に限らず、加重平均や移動平均、あるいは、各種の一次元ローパスフィルタを用いて平滑化することも可能である。
(第3実施の形態)
図3は、本発明の第3実施の形態に係るフリッカ検出装置を備えるフリッカ検出補正装置の要部の構成を示す機能ブロック図である。このフリッカ検出補正装置300は、図2に示した構成のフリッカ補正装置に、画像縮小手段301およびフリッカ補正係数補間手段302を付加したものである。したがって、図1および図2に示した構成要素と同一構成要素には、同一参照符号を付して、その説明を省略する。
図3は、本発明の第3実施の形態に係るフリッカ検出装置を備えるフリッカ検出補正装置の要部の構成を示す機能ブロック図である。このフリッカ検出補正装置300は、図2に示した構成のフリッカ補正装置に、画像縮小手段301およびフリッカ補正係数補間手段302を付加したものである。したがって、図1および図2に示した構成要素と同一構成要素には、同一参照符号を付して、その説明を省略する。
すなわち、図3に示すフリッカ検出補正装置は、フリッカ成分を検出するに際して、入力する映像信号のフレームを、画像縮小手段301により縮小して、少なくともライン数が減少した縮小フレーム生成する。そして、その縮小フレームに対して、第2実施の形態と同様の処理を実行して、フリッカ補正係数平滑化手段201から平滑化処理されたフリッカ補正係数K’2[i]を得る。
例えば、入力する映像信号のフレームが、1920×1080画素、1080ラインのフルHD(High Definition)の場合、画像縮小手段301は、フレームを横1/24に、縦1/18に分割して80×60のブロックとし、その各ブロックの画素の画素値を合計して、縮小フレームの1画素とする。これにより、1920×1080画素のフレームを、80×60画素の縮小フレームとする。この画像縮小処理は、一般に、画素加算方法として知られている。
フリッカ補正係数補間手段302は、フリッカ成分補間手段を構成するもので、フリッカ補正係数平滑化手段201から出力される平滑化処理されたフリッカ補正係数K’2[i]を入力する。そして、そのフリッカ補正係数K’2[i]をラインと直交する方向に補間処理して、元フレームと同じライン数を有する第3フリッカ補正係数K3[s]を、第3フリッカ成分として生成する。
例えば、上記のように、元の映像信号の1フレームが、1920×1080画素の1080ラインのフルHDからなり、縮小画像の1フレームが、80×60画素の60ラインからなる場合、フリッカ補正係数補間手段302は、フリッカ補正係数平滑化手段201からのフリッカ補正係数K’2[i](i=0〜59)に基づいて、次式により1080ラインの第3フリッカ補正係数K3[s](s=0〜1079)を演算する。
K3[s]= K’2[t]×(1-β)+ K’2[t+1]×β
ここで、tは、s/18の整数部分であり、βは、(s-t×18)/18の小数部分である。このように、K’2[t]からK3[s]を算出する方法は、一般に線形補間処理と呼ばれている。
フリッカ補正係数補間手段302で算出された第3フリッカ補正係数K3[s]は、フリッカ補正手段202に供給され、ここで第2実施の形態において説明したと同様に、元フレームの入力映像信号の対応するラインの各画素の画素値に乗算されて、フリッカ成分が補正された元フレームの映像信号が出力される。
このように、本実施の形態においては、元フレームの画像の縮小フレームに基づいてフリッカ補正係数を算出し、その算出したフリッカ補正係数を補間して元フレームの画像のフリッカ成分を補正する。したがって、解像度の高い動画のフリッカ成分を簡単かつ高速に補正することが可能となる。つまり、動画のフリッカ補正では、フレーム毎に当該フレームを補正するためのフリッカ補正係数を求める必要がる。そのため、フルHDのような多くのラインを有する高解像度の動画の場合は、各フレームの全てのラインのフリッカ補正係数を求めるようにすると、計算量が膨大となるために、ハードウェア構成が増加してコストアップを招いたり、計算時間による遅延が生じたりする場合がある。
その点、本実施の形態においては、上述したように、元フレームの画像を縮小して、その縮小画像からフリッカ補正係数を算出し、その算出したフリッカ補正係数を、元フレームのライン数に対応するように補間するので、フリッカ補正係数をソフトウェア処理で算出することが可能となり、コストダウンおよび高速処理が可能となる。
なお、本実施の形態において、画像縮小手段301による元フレームの縮小画像処理は、画素加算方法に限らず、例えば、画素間引きによる方法や、画素補間による方法等の公知の他の方法よることも可能である。また、フリッカ補正係数補間手段302による補間処理も、線形補間処理に限らず、例えば、曲線近似処理等の公知の他の方法よることも可能である。
本発明は、上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形または変更が可能である。例えば、図3において、フリッカ補正係数補間手段302は、省略することもできる。
100 フリッカ検出装置
101 第1特徴量算出手段
102 第2特徴量算出手段
103 第1フリッカ補正係数算出手段
104 特異画素判別手段
105 第3特徴量算出手段
106 第4特徴量算出手段
107 第5特徴量算出手段
108 第2フリッカ補正係数算出手段
200 フリッカ検出補正装置
201 フリッカ補正係数平滑化手段
202 フリッカ補正手段
300 フリッカ検出補正装置
301 画像縮小手段
302 フリッカ補正係数補間手段
101 第1特徴量算出手段
102 第2特徴量算出手段
103 第1フリッカ補正係数算出手段
104 特異画素判別手段
105 第3特徴量算出手段
106 第4特徴量算出手段
107 第5特徴量算出手段
108 第2フリッカ補正係数算出手段
200 フリッカ検出補正装置
201 フリッカ補正係数平滑化手段
202 フリッカ補正手段
300 フリッカ検出補正装置
301 画像縮小手段
302 フリッカ補正係数補間手段
Claims (5)
- 映像信号のフレームの画素値に基づいて各ラインの第1特徴量を算出する第1特徴量算出手段と、
前記映像信号の現フレームを最新フレームとする順次の複数フレームにおける各ラインの前記第1特徴量に基づいて、各ラインの第2特徴量を算出する第2特徴量算出手段と、
前記第1特徴量と前記第2特徴量とに基づいて、前記現フレームにおける各ラインの第1フリッカ成分を算出する第1フリッカ成分算出手段と、
前記現フレームを最新フレームとする順次の複数フレームにおける画素値に基づいて各画素の第3特徴量を算出する第3特徴量算出手段と、
前記第1フリッカ成分、前記第3特徴量、および、前記現フレームにおける画素値に基づいて、フリッカに依存しない特異画素を判別する特異画素判別手段と、
前記特異画素の判別結果に基づいて、前記現フレームから前記特異画素を除いた画素の画素値を取得して各ラインの第4特徴量を算出する第4特徴量算出手段と、
前記現フレームを最新フレームとする順次の複数フレームにおける各ラインの前記第4特徴量に基づいて、各ラインの第5特徴量を算出する第5特徴量算出手段と、
前記第4特徴量と前記第5特徴量とに基づいて、前記現フレームにおけるフリッカを補正するための各ラインの第2フリッカ成分を算出する第2フリッカ成分算出手段と、
を有することを特徴とするフリッカ検出装置。 - 前記映像信号の元フレームの少なくともライン数を減少させた縮小フレームを生成する画像縮小手段をさらに有し、
前記画像縮小手段により生成された前記縮小フレームに対して、前記第1特徴量の算出処理、前記第2特徴量の算出処理、前記第1フリッカ成分の算出処理、前記第3特徴量の算出処理、前記特異画素の判別処理、前記第4特徴量の算出処理および前記第5特徴量の算出処理、および前記第2フリッカ成分の算出処理を実行する、ことを特徴とする請求項1に記載のフリッカ検出装置。 - 前記元フレームに対応する第3フリッカ成分を生成するフリッカ成分補間手段をさらに有し、
前記フリッカ成分補間手段により、前記縮小フレームに対して算出された前記第2フリッカ成分を補間して、前記元フレームと同じライン数に対応する前記第3フリッカ成分を生成する、ことを特徴とする請求項2に記載のフリッカ検出装置。 - 前記第2フリッカ成分をラインと直交する方向に平滑化するフリッカ成分平滑化手段を、さらに有することを特徴とする請求項1,2または3に記載のフリッカ検出装置。
- 前記第1特徴量算出手段は、前記第1特徴量として、各ラインの画素値の積算値を算出し、
前記第2特徴量算出手段は、前記第2特徴量として、前記第1特徴量の平均値を算出し、
前記第3特徴量算出手段は、前記第3特徴量として、各ラインの画素値の平均値を算出し、
前記第4特徴量算出手段は、前記第4特徴量として、各ラインの前記特異画素が除去された画素値の積算値を算出し、
前記第5特徴量算出手段は、前記第5特徴量として、前記第4特徴量の平均値を算出する、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のフリッカ検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010134414A JP2011259390A (ja) | 2010-06-11 | 2010-06-11 | フリッカ検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
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JP2010134414A Withdrawn JP2011259390A (ja) | 2010-06-11 | 2010-06-11 | フリッカ検出装置 |
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JP (1) | JP2011259390A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015023577A (ja) * | 2013-07-19 | 2015-02-02 | 富士通株式会社 | フリッカー検出方法及びフリッカー検出装置 |
US9681060B2 (en) | 2014-03-31 | 2017-06-13 | Sony Corporation | Imaging apparatus, method of correcting flicker, and program |
US9681061B2 (en) | 2014-12-15 | 2017-06-13 | Olympus Corporation | Image-processing device and image-processing method |
-
2010
- 2010-06-11 JP JP2010134414A patent/JP2011259390A/ja not_active Withdrawn
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