JP2011259302A - 通信装置及び復調方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の構成を簡易にするとともに、受信性能改善の効果を大きくすること。
【解決手段】与干渉セル選択処理部106は、各セルの遅延スプレッドを測定するとともに、測定した遅延スプレッドに基づいて所定数の干渉セルを選択する。干渉除去受信処理部107は、与干渉セル選択処理部106により選択した所定数の干渉セルの干渉信号を、RF処理部102から入力したベースバンド信号から除去する。復調処理部108は、干渉除去受信処理部107により干渉信号を除去したベースバンド信号を復調する。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信装置及び復調方法に関し、例えばHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)方式の通信を行う際に干渉セルの干渉信号を除去する通信装置及び復調方法に関する。
第3世代のセルラ移動体通信システムであるW−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)では、符号拡散変調を用いており、セルを構成する基地局装置あるいは基地局装置のセクタは、異なる拡散符号を用いて信号を送信する。
また、W−CDMAでは、通信端末装置は、複数のセルと同時に通信を行う、ソフトハンドオーバを行うことができ、その際、複数の拡散符号によって受信信号を逆拡散し、信号を復調する。ここで、拡散符号はセル毎に異なるため、拡散符号によりセルを区別することができる。しかしながら、セルを区別する拡散符号は、完全には直交していないため、干渉が存在する。また、一般に、基地局と移動機との間の伝搬路はマルチパスを構成しており、それらのパス間においても干渉が生じる。従って、ソフトハンドオーバ状態で通信品質を改善するためには、セル間およびパス間の干渉を除去または低減することが望まれる。
また、W−CDMAにおいて、基地局から移動機への下り方向の高速パケット伝送を行うHSDPAの場合、ソフトハンドオーバ状態であっても、トラヒックチャネルであるHS−SCCH(Shared Control Channel for HS-DSCH, HS-DSCH: High Speed Downlink Shared Channel)およびHS−PDSCH(High Speed Physical Downlink Shared Channel)を送信するセルは、HSDPAサービングセル(HSDPA serving cell)のみである。このため、ソフトハンドオーバを構成している、HSDPAサービングセル以外のセルであるHSDPAノンサービングセル(HSDPA non-serving cell)は、HSDPAサービングセルの信号にとって干渉となる。従って、HSDPAの復調に際して、HSDPAノンサービングセルによる干渉を除去または低減することが望まれる。
また、従来、CDMAにおいて、干渉を除去する通信システムが知られている(例えば、特許文献1)。また、従来、希望信号と干渉信号とを含んだ入力信号から干渉信号を除去するに際して、比較的大きいレベルを有する干渉信号のみを入力信号から除去する干渉信号除去装置が知られている(例えば、特許文献2)。
特表2009−518977号公報 特開2002−271234号公報
しかしながら、特許文献1においては、除去する干渉セルの数だけ干渉除去装置を具備しており、受信性能を改善するためには、受信機の構成が複雑になるとともに、消費電流が増加してしまうという問題がある。
また、特許文献2においては、HSDPAの復調性能は、干渉の電力だけでなく、主に遅延スプレッドにより示される遅延波の遅延量と遅延波の電力の大きさとに影響されるため(以下、「遅延広がり」と記載する)、充分な干渉除去ができないという問題がある。即ち、電力が同じ干渉であっても、遅延広がりが大きい干渉ほど、除去することにより受信性能改善の効果は大きい。一方、遅延広がりが小さい干渉は、W−CDMAの場合は逆拡散により分離できるので、干渉除去による受信性能改善の効果は小さい。従って、特許文献2においては、遅延広がりが小さい干渉における干渉除去による受信性能改善の効果が小さいという問題がある。
本発明の目的は、装置の構成を簡易にすることができるとともに、受信性能改善の効果を大きくすることができる通信装置及び復調方法を提供することである。
本発明の通信装置は、受信信号より各セルの遅延スプレッドを測定するとともに、前記遅延スプレッドに基づいて所定数の干渉セルを選択する選択手段と、前記選択手段により選択した前記所定数の干渉セルの干渉信号を前記受信信号から除去する除去手段と、前記除去手段により前記干渉信号を除去した前記受信信号を復調する復調手段と、を具備する構成を採る。
本発明の復調方法は、複数のセルからの信号を受信する通信装置における復調方法であって、受信信号より各セルの遅延スプレッドを測定するとともに、前記遅延スプレッドに基づいて所定数の干渉セルを選択するステップと、選択した前記所定数の干渉セルの干渉信号を前記受信信号から除去するステップと、前記干渉信号を除去した前記受信信号を復調するステップと、を具備するようにした。
本発明によれば、装置の構成を簡易にすることができるとともに、受信性能改善の効果を大きくすることができる。
本発明の実施の形態1に係る通信装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1における与干渉セル選択処理部の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態2に係る通信装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態2における与干渉セル選択処理部の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態3に係る通信装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態3における与干渉セル選択処理部の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態4における与干渉セル選択処理部の構成を示すブロック図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る通信装置100の構成を示すブロック図である。通信装置100は、例えば携帯電話等の通信端末装置である。
通信装置100は、アンテナ101と、RF処理部102と、セルサーチ処理部103と、HSDPAサービングセル受信制御部104と、パスサーチ処理部105と、与干渉セル選択処理部106と、干渉除去受信処理部107と、復調処理部108とから主に構成される。以下に、各構成について、詳細に説明する。
アンテナ101は、信号を受信してRF処理部102へ出力する。
RF処理部102は、アンテナ101から入力した信号を、無線信号からベースバンド信号に変換してセルサーチ処理部103、パスサーチ処理部105及び干渉除去受信処理部107へ出力する。
セルサーチ処理部103は、RF処理部102から入力したベースバンド信号に基づいて、通信装置100の周辺のセルの探索を行う。具体的には、セルサーチ処理部103は、通信装置100の周辺のセルの受信タイミング及びスクランブリングコードの同定を行う。また、セルサーチ処理部103は、周辺のセルの探索結果をセル情報信号としてHSDPAサービングセル受信制御部104へ出力する。
HSDPAサービングセル受信制御部104は、セルサーチ処理部103から入力したセル情報信号により特定される周辺のセルについて、HSDPAサービングセルおよびHSDPAノンサービングセルの選択を行う。また、HSDPAサービングセル受信制御部104は、選択したHSDPAサービングセル及びHSDPAノンサービングセルの情報をパスサーチ処理部105及び与干渉セル選択処理部106へ出力する。
パスサーチ処理部105は、HSDPAサービングセル受信制御部104から入力したHSDPAサービングセル及びHSDPAノンサービングセルの情報により特定される周辺のセルについて、RF処理部102から入力したベースバンド信号より遅延プロファイルを生成する。また、パスサーチ処理部105は、生成した遅延プロファイルを用いて、周辺のセルのパスタイミングの探索を行う。また、パスサーチ処理部105は、パスタイミングの探索結果をパス情報信号として復調処理部108へ出力する。また、パスサーチ処理部105は、生成した遅延プロファイルの遅延プロファイル情報を与干渉セル選択処理部106へ出力する。
与干渉セル選択処理部106は、HSDPAサービングセル受信制御部104から入力したHSDPAサービングセル及びHSDPAノンサービングセルの情報及びパスサーチ処理部105から入力した遅延プロファイル情報に基づいて、干渉となるセル(以下「与干渉セル」と記載する)を選択する。また、与干渉セル選択処理部106は、選択した与干渉セルの与干渉セル情報を干渉除去受信処理部107へ出力する。なお、与干渉セル選択処理部106の構成の詳細については後述する。
干渉除去受信処理部107は、与干渉セル選択処理部106から入力した与干渉セル情報の与干渉セルの干渉信号を、RF処理部102から入力したベースバンド信号から除去する。また、干渉除去受信処理部107は、与干渉セルの干渉信号を除去した受信信号を復調処理部108へ出力する。
復調処理部108は、パスサーチ処理部105から入力したパス情報信号のパスタイミングで、干渉除去受信処理部107から入力した受信信号を復調する。また、復調処理部108は、復調後の受信信号を受信データとして出力する。
次に、与干渉セル選択処理部106の構成について、図2を用いて説明する。図2は、与干渉セル選択処理部106の構成を示すブロック図である。
与干渉セル選択処理部106は、遅延スプレッド推定処理部201及びセル選択処理部202から主に構成される。
遅延スプレッド推定処理部201は、HSDPAサービングセル受信制御部104から入力したHSDPAサービングセル及びHSDPAノンサービングセルの情報により特定される周辺のセルについて、パスサーチ処理部105から入力した遅延プロファイル情報に基づいて遅延スプレッドをセル毎に推定する。遅延スプレッド推定処理部201は、例えば、(1)式により遅延スプレッドを推定する。
Figure 2011259302
また、遅延スプレッド推定処理部201は、(1)式の平均電力遅延プロファイルを(2)式より求める。
Figure 2011259302
また、遅延スプレッド推定処理部201は、平均遅延時間を(3)式より求める。
Figure 2011259302
また、遅延スプレッド推定処理部201は、推定した遅延スプレッドの推定値をセル選択処理部202へ出力する。
セル選択処理部202は、遅延スプレッド推定処理部201から入力した遅延スプレッドの推定値のうち、推定値の大きな順に所定数のセルを選択し、選択したセルを与干渉セル情報として干渉除去受信処理部107へ出力する。この際、セル選択処理部202は、与干渉セルとして選択するセル数を、干渉除去受信処理部107の干渉除去方式に応じて設定することができる。すなわち、セル選択処理部202は、干渉除去受信処理部107が1つの与干渉セルの信号のみを除去する能力がある場合は与干渉セルを1つ選択し、干渉除去受信処理部107が2つの与干渉セルの信号を除去する能力がある場合は与干渉セルを2つ選択する。
このように、本実施の形態によれば、遅延スプレッドに基づいて干渉の大きな与干渉セルの干渉信号を除去するので、受信性能改善の効果を大きくすることができる。また、本実施の形態によれば、与干渉セル毎に干渉除去装置を設けないので、装置の構成を簡易にすることができる。また、本実施の形態によれば、与干渉セルの受信電力を測定する必要がないので、装置の構成を簡易にすることができる。
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2に係る通信装置300の構成を示すブロック図である。通信装置300は、例えば携帯電話等の通信端末装置である。
図3に示す通信装置300は、図1に示す実施の形態1に係る通信装置100に対して、RF処理部102に代えてRF処理部301を有し、パスサーチ処理部105に代えてパスサーチ処理部302を有し、与干渉セル選択処理部106に代えて与干渉セル選択処理部303を有する。なお、図3において、図1と同一構成である部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
通信装置300は、アンテナ101と、セルサーチ処理部103と、HSDPAサービングセル受信制御部104と、干渉除去受信処理部107と、復調処理部108と、RF処理部301と、パスサーチ処理部302と、与干渉セル選択処理部303とから主に構成される。以下に、各構成について、詳細に説明する。以下に、上記の実施の形態1と異なる構成について、詳細に説明する。
アンテナ101は、信号を受信してRF処理部301へ出力する。
RF処理部301は、アンテナ101から入力した信号を、無線信号からベースバンド信号に変換してセルサーチ処理部103、パスサーチ処理部302、与干渉セル選択処理部303及び干渉除去受信処理部107へ出力する。
セルサーチ処理部103は、RF処理部301から入力したベースバンド信号に基づいて、通信装置300の周辺のセルの探索を行う。具体的には、セルサーチ処理部103は、通信装置300の周辺のセルの受信タイミング及びスクランブリングコードの同定を行う。また、セルサーチ処理部103は、周辺のセルの探索結果をセル情報信号としてHSDPAサービングセル受信制御部104へ出力する。
HSDPAサービングセル受信制御部104は、セルサーチ処理部103から入力したセル情報信号により特定される周辺のセルについて、HSDPAサービングセル及びHSDPAノンサービングセルの選択を行う。また、HSDPAサービングセル受信制御部104は、選択したHSDPAサービングセル及びHSDPAノンサービングセルの情報をパスサーチ処理部302及び与干渉セル選択処理部303へ出力する。
パスサーチ処理部302は、HSDPAサービングセル受信制御部104から入力したHSDPAサービングセル及びHSDPAノンサービングセルの情報により特定される周辺のセルについて、RF処理部301から入力したベースバンド信号より遅延プロファイルを生成する。また、パスサーチ処理部302は、生成した遅延プロファイルを用いて、周辺のセルのパスタイミングの探索を行う。また、パスサーチ処理部302は、パスタイミングの探索結果をパス情報信号として復調処理部108及び与干渉セル選択処理部303へ出力する。また、パスサーチ処理部302は、生成した遅延プロファイルの遅延プロファイル情報を与干渉セル選択処理部303へ出力する。
与干渉セル選択処理部303は、RF処理部301から入力したベースバンド信号と、HSDPAサービングセル受信制御部104から入力したHSDPAサービングセル及びHSDPAノンサービングセルの情報と、パスサーチ処理部302から入力した遅延プロファイル情報及びパス情報信号とに基づいて、与干渉セルを選択する。また、与干渉セル選択処理部303は、選択した与干渉セルの与干渉セル情報を干渉除去受信処理部107へ出力する。なお、与干渉セル選択処理部303の構成の詳細については後述する。
干渉除去受信処理部107は、与干渉セル選択処理部303から入力した与干渉セル情報の与干渉セルの干渉信号を、RF処理部301から入力したベースバンド信号から除去する。また、干渉除去受信処理部107は、与干渉セルの干渉信号を除去した受信信号を復調処理部108へ出力する。
復調処理部108は、パスサーチ処理部302から入力したパス情報信号に基づいて、干渉除去受信処理部107から入力した受信信号を復調する。また、復調処理部108は、復調後の受信信号を受信データとして出力する。
次に、与干渉セル選択処理部303の構成について、図4を用いて説明する。図4は、与干渉セル選択処理部303の構成を示すブロック図である。
図4に示す与干渉セル選択処理部303は、図2に示す実施の形態1に係る与干渉セル選択処理部106に対して、受信電力計測処理部401を追加し、セル選択処理部202の代わりにセル選択処理部402を有する。なお、図4において、図2と同一構成である部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
与干渉セル選択処理部303は、遅延スプレッド推定処理部201と、受信電力計測処理部401と、セル選択処理部402とから主に構成される。
遅延スプレッド推定処理部201は、HSDPAサービングセル受信制御部104から入力したHSDPAサービングセル及びHSDPAノンサービングセルの情報により特定される周辺のセルについて、パスサーチ処理部302から入力した遅延プロファイル情報に基づいて遅延スプレッドをセル毎に推定する。遅延スプレッド推定処理部201は、例えば、(1)式により遅延スプレッドを推定する。また、遅延スプレッド推定処理部201は、例えば、(2)式より平均電力遅延プロファイルを求めるとともに、(3)式より平均遅延時間を求める。また、遅延スプレッド推定処理部201は、推定した遅延スプレッドの推定値をセル選択処理部402へ出力する。
受信電力計測処理部401は、HSDPAサービングセル受信制御部104から入力したHSDPAサービングセル及びHSDPAノンサービングセルの情報により特定される周辺のセルについて、パスサーチ処理部302から入力したパス情報信号のパスタイミングで、RF処理部301から入力したベースバンド信号より受信電力を測定する。受信電力計測処理部401は、受信電力として例えばCPICH RSCPまたはEc/Iを測定する。また、受信電力計測処理部401は、測定した受信電力の測定値をセル選択処理部402へ出力する。なお、受信電力は、RSCPまたはEc/Iを測定する場合に限らず、受信電力を示す任意の値を測定することができる。
セル選択処理部402は、遅延スプレッド推定処理部201から入力したHSDPAノンサービングセルの遅延スプレッドの推定値及び受信電力計測処理部401から入力した受信電力の測定値に基づいて、セルを選択する。例えば、セル選択処理部402は、遅延スプレッドの推定値と受信電力の測定値との各々において、値の大きい順にセルに対して各々順位をつけ、これらの2種類の順位の合計値をセル毎に算出する。また、セル選択処理部402は、算出した合計値が閾値より小さいセルを選択する。また、セル選択処理部402は、選択したセルを与干渉セル情報として干渉除去受信処理部107へ出力する。この際、セル選択処理部402は、与干渉セルとして選択するセル数を、干渉除去受信処理部107の干渉除去方式に応じて設定することができる。すなわち、セル選択処理部402は、干渉除去受信処理部107が1つの与干渉セルの信号のみを除去する能力がある場合は与干渉セルを1つ選択し、干渉除去受信処理部107が2つの与干渉セルの信号を除去する能力がある場合は与干渉セルを2つ選択する。
なお、セル選択方法としては、遅延スプレッドの推定値と受信電力の測定値との各々に重みを乗算した上で加算し、その合計値が大きいセルを選択する方法を用いてもよい。また、セル選択方法としては、遅延スプレッドの推定値と受信電力の測定値の各々を、セル間で正規化し、正規化した遅延スプレッドと受信電力との合計値が大きいセルを選択する方法を用いてもよい。また、正規化した遅延スプレッドと受信電力との合計値を所定の閾値と比較し、正規化した遅延スプレッドと受信電力との合計値が閾値より大きいセルを選択する方法を用いてもよい。
このように、本実施の形態によれば、遅延スプレッドに基づいて干渉の大きな与干渉セルの干渉信号を除去するので、受信性能改善の効果を大きくすることができる。また、本実施の形態によれば、受信電力の変動に応じて適応的に与干渉セルの干渉信号を除去するので、受信性能改善の効果を大きくすることができる。また、本実施の形態によれば、与干渉セル毎に干渉除去装置を設けないので、装置の構成を簡易にすることができる。
(実施の形態3)
図5は、本発明の実施の形態3に係る通信装置500の構成を示すブロック図である。通信装置500は、例えば携帯電話等の通信端末装置である。
図5に示す通信装置500は、図1に示す実施の形態1に係る通信装置100に対して、RF処理部102の代わりにRF処理部501を有し、与干渉セル選択処理部106の代わりに与干渉セル選択処理部502を有し、復調処理部108の代わりに復調処理部503を有する。なお、図5において、図1と同一構成である部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
通信装置500は、アンテナ101と、セルサーチ処理部103と、HSDPAサービングセル受信制御部104と、パスサーチ処理部105と、干渉除去受信処理部107と、RF処理部501と、与干渉セル選択処理部502と、復調処理部503とから主に構成される。以下に、上記の実施の形態1と異なる各構成について、詳細に説明する。
アンテナ101は、信号を受信してRF処理部501へ出力する。
RF処理部501は、アンテナ101から入力した信号を、無線信号からベースバンド信号に変換してセルサーチ処理部103、パスサーチ処理部105及び干渉除去受信処理部502へ出力する。
セルサーチ処理部103は、RF処理部501から入力したベースバンド信号に基づいて、通信装置500の周辺のセルの探索を行う。具体的には、セルサーチ処理部103は、通信装置500の周辺のセルの受信タイミング及びスクランブリングコードの同定を行う。また、セルサーチ処理部103は、周辺のセルの探索結果をセル情報信号としてHSDPAサービングセル受信制御部104へ出力する。
HSDPAサービングセル受信制御部104は、セルサーチ処理部103から入力したセル情報信号により特定される周辺のセルについて、HSDPAサービングセル及びHSDPAノンサービングセルの選択を行う。また、HSDPAサービングセル受信制御部104は、選択したHSDPAサービングセル及びHSDPAノンサービングセルの情報をパスサーチ処理部105及び与干渉セル選択処理部502へ出力する。
パスサーチ処理部105は、HSDPAサービングセル受信制御部104から入力したHSDPAサービングセル及びHSDPAノンサービングセルの情報により特定される周辺のセルについて、RF処理部501から入力したベースバンド信号より遅延プロファイルを生成する。また、パスサーチ処理部105は、生成した遅延プロファイルを用いて、周辺のセルのパスタイミングの探索を行う。また、パスサーチ処理部105は、パスタイミングの探索結果をパス情報信号として与干渉セル選択処理部502及び復調処理部503へ出力する。また、パスサーチ処理部105は、生成した遅延プロファイルの遅延プロファイル情報を与干渉セル選択処理部502へ出力する。
与干渉セル選択処理部502は、HSDPAサービングセル受信制御部104から入力したHSDPAサービングセル及びHSDPAノンサービングセルの情報と、パスサーチ処理部105から入力した遅延プロファイル情報と、復調処理部503から入力した復調後の受信データとに基づいて、与干渉セルを選択する。また、与干渉セル選択処理部502は、選択した与干渉セルの与干渉セル情報を干渉除去受信処理部107へ出力する。なお、与干渉セル選択処理部502の構成の詳細については後述する。
干渉除去受信処理部107は、与干渉セル選択処理部502から入力した与干渉セル情報の与干渉セルの干渉信号を、RF処理部501から入力したベースバンド信号から除去する。また、干渉除去受信処理部107は、与干渉セルの干渉信号を除去した受信信号を復調処理部503へ出力する。
復調処理部503は、パスサーチ処理部105から入力したパス情報信号のパスタイミングで、干渉除去受信処理部107から入力した受信信号を復調する。また、復調処理部503は、復調後の受信信号を受信データとして出力する。また、復調処理部503は、復調後の受信信号を受信データとして与干渉セル選択処理部502へ出力する。
次に、与干渉セル選択処理部502の構成について、図6を用いて説明する。図6は、与干渉セル選択処理部502の構成を示すブロック図である。
図6に示す与干渉セル選択処理部502は、図2に示す実施の形態1に係る与干渉セル選択処理部106に対して、受信電力計測処理部601及びトラヒック推定処理部602を追加し、セル選択処理部202の代わりにセル選択処理部603を有する。なお、図6において、図2と同一構成である部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
与干渉セル選択処理部502は、遅延スプレッド推定処理部201と、受信電力計測処理部601と、トラヒック推定処理部602と、セル選択処理部603とから主に構成される。以下に、各構成について、詳細に説明する。
遅延スプレッド推定処理部201は、HSDPAサービングセル受信制御部104から入力したHSDPAサービングセル及びHSDPAノンサービングセルの情報により特定される周辺のセルについて、パスサーチ処理部302から入力した遅延プロファイル情報に基づいて遅延スプレッドをセル毎に推定する。遅延スプレッド推定処理部201は、例えば、(1)式により遅延スプレッドを推定する。また、遅延スプレッド推定処理部201は、例えば、(2)式より平均電力遅延プロファイルを求めるとともに、(3)式より平均遅延時間を求める。また、遅延スプレッド推定処理部201は、推定した遅延スプレッドの推定値をセル選択処理部603へ出力する。
受信電力計測処理部601は、HSDPAサービングセル受信制御部104から入力したHSDPAサービングセル及びHSDPAノンサービングセルの情報により特定される周辺のセルについて、パスサーチ処理部105から入力したパス情報信号のパスタイミングで、RF処理部501から入力したベースバンド信号より受信電力を測定する。受信電力計測処理部601は、受信電力として例えばRSCPまたはEc/Iを測定する。また、受信電力計測処理部601は、測定した受信電力の測定値をセル選択処理部603へ出力する。なお、受信電力は、RSCPまたはEc/Iを測定する場合に限らず、受信電力を示す任意の値を測定することができる。
トラヒック推定処理部602は、HSDPAサービングセル受信制御部104から入力したHSDPAサービングセル及びHSDPAノンサービングセルの情報より、HSDPAノンサービングセルのサブセットであるHSUPA(High Speed Uplink Packet Access)ノンサービングセル(HSUPA non-serving cell)の各セルのトラヒック(通信量)を推定する。具体的には、トラヒック推定処理部602は、復調処理部503から入力した各セルのE−RGCH(Enhanced Relative Grant Channel)の復調後の受信データを比較し、相対的にdown信号が多いセルを、トラヒックが高いと推定する。トラヒック推定処理部602は、例えば、所定の観測期間(例えば100ms)を設定し、設定した観測期間内のE−RGCHの復調後の受信データをセル毎に累積する。また、トラヒック推定処理部602は、観測期間終了後、down信号の多いセルを与干渉セルとして選択する。この際、トラヒック推定処理部602は、HSUPAノンサービングセルのE−RGCHには、downとHOLD(未検出)の2種類があり、down信号を検出した回数を累積する。また、トラヒック推定処理部602は、所定の観測期間内のdown信号とHOLD信号との比をセル毎に計測し、計測した比が最大のセルを与干渉セルとして選択してもよい。この方法によれば、観測期間内においてハンドオーバによって追加されたセルも公平に判定することができ、与干渉セルの選択の精度をより高めることができる。また、トラヒック推定処理部602は、推定したトラヒックの推定結果(例えば、観測期間内に受信したdown信号の数)をセル選択処理部603へ出力する。ここで、HSUPAとは、通信端末装置から基地局への上りリンクの高速パケット伝送を行う通信方式である。また、E−RGCHとは、HSUPAノンサービングセルが、HSUPAにおいて上りリンクの受信の干渉となっている通信端末装置に対して、送信電力または伝送レートを下げるように要求するdown信号を送信するチャネルである。
セル選択処理部603は、遅延スプレッド推定処理部201から入力したHSDPAノンサービングセルの遅延スプレッドの推定値と、受信電力計測処理部601から入力した受信電力の測定値と、トラヒック推定処理部602から入力したトラヒックの推定結果とに基づいて、与干渉セルを選択する。セル選択処理部603は、例えば、遅延スプレッドの推定値と、受信電力の測定値と、トラヒックの推定結果との各々において、値の大きい順にセルに対して各々順位をつけ、これらの3種類の順位の合計値をセル毎に算出する。また、セル選択処理部603は、算出した合計値が閾値より小さいセルを選択する。また、HSUPAノンサービングセルでないHSDPAノンサービングセルについては、基地局から通信装置500に対してdown信号を送信しないため、トラヒックの推定はできない。従って、セル選択処理部603は、HSUPAノンサービングセルの上記の推定値、測定値及び推定結果を、HSDPAノンサービングセルよりも大きな値になり、順位が上位になるように、HSDPAノンサービングセルまたはHSUPAノンサービングセルの上記の推定値、測定値及び推定結果に重み付けしてもよい。また、セル選択処理部603は、与干渉セルとして選択するセル数を、干渉除去受信処理部107の干渉除去方式に応じて設定することができる。すなわち、セル選択処理部603は、干渉除去受信処理部107が1つの与干渉セルの信号のみを除去する能力がある場合は与干渉セルを1つ選択し、干渉除去受信処理部107が2つの与干渉セルの信号を除去する能力がある場合は与干渉セルを2つ選択する。
ここで、トラヒック推定処理部602において、相対的にdown信号が多いセルを、トラヒックが高いと推定する理由を説明する。
通信端末装置は、下りリンクのE−RGCHにおいてdown信号を自分宛に送信してくるセルは、自分の上りリンクの高速パケット伝送が干渉となっており、他の通信端末装置における通信が影響を受けていると推測できる。この場合、down信号を受信した通信端末装置は、送信電力または伝送レートを下げてでも確保したいトラヒックが他にあると推測できる。従って、E−RGCHにおいて多くのdown信号を送信するセルは、トラヒックが高いと推定することができる。
因みに、干渉の受信電力は時間的な平均により測定するが、HSDPAのようなバースト伝送においては、トラヒックによっては、時間的な平均により干渉電力は小さく測定されてしまう可能性がある。従って、干渉電力のみを用いて干渉を除去すると、バースト伝送において充分な干渉除去ができないという課題がある。
このように、本実施の形態によれば、遅延スプレッドに基づいて干渉の大きな与干渉セルの干渉信号を除去するので、受信性能改善の効果を大きくすることができる。また、受信電力の変動に応じて適応的に与干渉セルの干渉信号を除去するので、受信性能改善の効果を大きくすることができる。また、本実施の形態によれば、与干渉セル毎に干渉除去装置を設けないので、装置の構成を簡易にすることができる。また、本実施の形態によれば、トラヒックに基づいて干渉の大きな与干渉セルの干渉信号を除去するので、HSDPAのようなバースト伝送において、確実に干渉除去を行うことができる。
なお、本実施の形態において、遅延スプレッドの推定値、受信電力の測定値及びトラヒックの推定結果の3種類のパラメータを同時に用いて与干渉セルを選択するが、本発明はこれに限らず、通信装置の構成または消費電流に応じて、上記の3種類のパラメータを選択してもよい。すなわち、遅延スプレッドの推定値及びトラヒックの推定結果の2種類を用いてもよいし、トラヒックの推定結果のみを用いてもよい。
(実施の形態4)
図7は、本発明の実施の形態4に係る与干渉セル選択処理部700の構成を示すブロック図である。
図7に示す与干渉セル選択処理部700は、図6に示す実施の形態3に係る与干渉セル選択処理部502に対して、セル選択数設定部701を追加し、セル選択処理部603の代わりにセル選択処理部702を有する。なお、図7において、図6と同一構成である部分には同一の符号を付してその説明を省略する。また、本実施の形態において、通信装置の構成は図5と同一構成であるので、その説明を省略する。
与干渉セル選択処理部700は、遅延スプレッド推定処理部201と、受信電力計測処理部601と、トラヒック推定処理部602と、セル選択数設定部701と、セル選択処理部702とから主に構成される。以下に、各構成について、詳細に説明する。
遅延スプレッド推定処理部201は、HSDPAサービングセル受信制御部104から入力したHSDPAサービングセル及びHSDPAノンサービングセルの情報により特定される周辺のセルについて、パスサーチ処理部105から入力した遅延プロファイル情報に基づいて遅延スプレッドをセル毎に推定する。遅延スプレッド推定処理部201は、例えば、(1)式により遅延スプレッドを推定する。また、遅延スプレッド推定処理部201は、例えば、(2)式より平均電力遅延プロファイルを求めるとともに、(3)式より平均遅延時間を求める。また、遅延スプレッド推定処理部201は、推定した遅延スプレッドの推定値をセル選択数設定部701及びセル選択処理部702へ出力する。
受信電力計測処理部601は、HSDPAサービングセル受信制御部104から入力したHSDPAサービングセル及びHSDPAノンサービングセルの情報により特定される周辺のセルについて、パスサーチ処理部105から入力したパス情報信号のパスタイミングで、RF処理部501から入力したベースバンド信号より受信電力を測定する。受信電力計測処理部601は、受信電力として例えばRSCPまたはEc/Iを測定する。また、受信電力計測処理部601は、測定した受信電力の測定値をセル選択数設定部701及びセル選択処理部702へ出力する。なお、受信電力は、RSCPまたはEc/Iを測定する場合に限らず、受信電力を示す任意の値を測定することができる。
トラヒック推定処理部602は、HSDPAサービングセル受信制御部104から入力したHSDPAサービングセル及びHSDPAノンサービングセルの情報より、HSDPAノンサービングセルのサブセットであるHSUPAノンサービングセルの各セルのトラヒックを推定する。具体的には、トラヒック推定処理部602は、復調処理部503から入力した各セルのE−RGCHの復調後の受信データを比較し、相対的にdown信号が多いセルを、トラヒックが高いと推定する。トラヒック推定処理部602は、例えば、所定の観測期間(例えば100ms)を設定し、設定した観測期間内のE−RGCHの復調後の受信データをセル毎に累積する。また、トラヒック推定処理部602は、観測期間終了後、down信号の多いセルを与干渉セルとして選択する。この際、トラヒック推定処理部602は、HSUPAノンサービングセルのE−RGCHには、downとHOLD(未検出)の2種類があり、down信号を検出した回数を累積する。また、トラヒック推定処理部602は、所定の観測期間内のdown信号とHOLD信号との比をセル毎に計測し、計測した比が最大のセルを与干渉セルとして選択してもよい。この方法によれば、観測期間内においてハンドオーバによって追加されたセルも公平に判定することができ、与干渉セルの選択の精度をより高めることができる。また、トラヒック推定処理部602は、推定したトラヒックの推定結果(例えば、観測期間内に受信したdown信号の数)をセル選択数設定部701及びセル選択処理部702へ出力する。
セル選択数設定部701は、遅延スプレッド推定処理部201から入力した遅延スプレッドの推定値と、受信電力計測処理部601から入力した受信電力の測定値と、トラヒック推定処理部602から入力したトラフィックの推定結果とに基づいて、選択する与干渉セルの数を設定する。具体的には、セル選択数設定部701は、遅延スプレッド推定処理部201から入力した遅延スプレッドの推定値、受信電力計測処理部601から入力した受信電力の測定値、及びトラヒック推定処理部602から入力したトラフィックの推定結果と、各々の所定の閾値とを比較し、比較結果に応じて与干渉セルの選択数を設定する。また、セル選択数設定部701は、設定した選択数の与干渉セルを選択するようにセル選択処理部702に通知する。例えば、セル選択数設定部701は、遅延スプレッドの推定値、受信電力の測定値及びトラヒックの推定結果の各値の何れもが所定の閾値を越えないセルを、与干渉セルとして選択しないようにする。これは、各値の何れも所定の閾値を超えないセルを、与干渉セルとして選択した場合、受信性能の劣化を招く可能性があるからである。従って、与干渉の程度に応じて選択する与干渉セル数を可変とすることで、受信信号品質の向上に加えて、受信信号品質の劣化の可能性を排除できる。なお、与干渉セルの選択数の設定方法については、後述する。
セル選択処理部702は、遅延スプレッド推定処理部201から入力した遅延スプレッドの推定値と、受信電力計測処理部601から入力した受信電力の測定値と、トラヒック推定処理部602から入力したトラヒックの推定結果とに基づいて、与干渉セルを選択する。この際、セル選択処理部702は、セル選択数設定部701により設定した選択数の与干渉セルを選択する。セル選択処理部702は、例えば、遅延スプレッドの推定値と、受信電力の測定値と、トラヒックの推定結果との3種類の順位の合計値をセル毎に算出する。また、セル選択処理部702は、算出した合計値が閾値より小さいセルを選択する。また、HSUPAノンサービングセルでないHSDPAノンサービングセルについては、基地局から通信端末装置に対してdown信号を送信しないため、トラヒックの推定はできない。従って、セル選択処理部702は、HSUPAノンサービングセルの上記の推定値、測定値及び推定結果を、HSDPAノンサービングセルよりも大きな値になり、順位が上位になるように、HSDPAノンサービングセルまたはHSUPAノンサービングセルの上記の推定値、測定値及び推定結果に重み付けしてもよい。
なお、上記の推定値、測定値及び推定結果の合計方法としては、各値に重みを乗算した上で加算する方法を用いてもよい。また、上記の推定値、測定値及び推定結果の合計方法としては、各値の各々をセル間で正規化し、正規化した各値を合計する方法を用いてもよい。
以上で、与干渉セル選択処理部700の構成の説明を終える。
次に、与干渉セルの選択数の設定方法について説明する。
セル選択数設定部701は、HSDPAサービングセルの上記合計値から、a[dB](aは任意の正数)低い値を第1閾値として設定する。また、セル選択数設定部701は、HSDPAノンサービングセルの上記合計値のうち、最も小さい値からb[dB]高い値を第2閾値として設定する。
そして、セル選択数設定部701は、HSDPAノンサービングセルの値のうち、上記の方法により設定した第1閾値を超えている値のセルを、与干渉セルの候補とする。また、セル選択数設定部701は、第1閾値を超える値のセルが所定数n(nは、任意の自然数)に満たない場合、第1閾値を超える値のセルを除いたセルのうち、第2閾値を超える値のセルの上位の所定数m(mは、任意の自然数)のセルを与干渉セルの候補とする。上記により得られた与干渉セルの候補数(最大(n+m)個のセル)と、干渉除去受信処理部107の干渉除去方式の除去可能な与干渉セル数とを比較し、小さいほうを与干渉セル候補数として設定する。
本実施の形態では、HSDPAサービングセルの値を超えるセル、またはHSDPAサービングセルの値に近い値のセルをまず選択し、さらにHSDPAノンサービングセルのなかから大きな値のセルを与干渉セルとして選択することができる。また、HSDPAサービングセルの値に比べて値が充分小さなセルや、他のセルと比較して値の大きなセルがない場合は、与干渉セルとして選択しないようにする。
このように、本実施の形態によれば、上記の実施の形態3の効果に加えて、選択する与干渉セルの選択数を可変にすることにより、干渉除去の性能劣化を防ぐことができ、さらなる受信品質の向上を図ることができる。
なお、本実施の形態において、遅延スプレッドの推定値、受信電力の測定値及びトラヒックの推定結果の3種類のパラメータを同時に用いて与干渉セルを選択するが、本発明はこれに限らず、通信装置の構成または消費電流に応じて、上記の3種類のパラメータを選択してもよい。すなわち、遅延スプレッドの推定値及びトラヒックの推定結果の2種類を用いてもよいし、トラヒックの推定結果のみを用いてもよい。
本発明にかかる通信装置及び復調方法は、例えばHSDPA方式の通信を行う際に干渉セルの干渉信号を除去するのに好適である。
100 通信装置
101 アンテナ
102 RF処理部
103 セルサーチ処理部
104 HSDPAサービングセル受信制御部
105 パスサーチ処理部
106 与干渉セル選択処理部
107 干渉除去受信処理部
108 復調処理部

Claims (7)

  1. 受信信号より各セルの遅延スプレッドを測定するとともに、前記遅延スプレッドに基づいて所定数の干渉セルを選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択した前記所定数の干渉セルの干渉信号を前記受信信号から除去する除去手段と、
    前記除去手段により前記干渉信号を除去した前記受信信号を復調する復調手段と、
    を具備する通信装置。
  2. 前記選択手段は、前記遅延スプレッドの測定値の大きな順に前記所定数の干渉セルを選択する請求項1記載の通信装置。
  3. 前記選択手段は、前記遅延スプレッドの測定に加えて、受信信号より各セルのトラヒックを推定するとともに、前記遅延スプレッドと前記トラヒックとに基づいて前記所定数の干渉セルを選択する請求項1記載の通信装置。
  4. 前記復調手段は、各セルから送信された送信電力を下げることを指示する信号を取得し、
    前記選択手段は、前記復調手段により取得した前記送信電力を下げることを指示する信号に基づいて前記トラヒックを推定する請求項3記載の通信装置。
  5. 前記選択手段は、前記復調手段における前記送信電力を下げることを指示する信号の所定時間における取得回数が多いほど前記トラヒックが高いと推定して前記所定数の干渉セルを選択する請求項4記載の通信装置。
  6. 前記選択手段は、前記遅延スプレッドの測定に加えて、受信信号より受信電力を測定するとともに、前記遅延スプレッドと前記受信電力とに基づいて所定数の前記干渉セルを選択する請求項1記載の通信装置。
  7. 複数のセルからの信号を受信する通信装置における復調方法であって、
    受信信号より各セルの遅延スプレッドを測定するとともに、前記遅延スプレッドに基づいて所定数の干渉セルを選択するステップと、
    選択した前記所定数の干渉セルの干渉信号を前記受信信号から除去するステップと、
    前記干渉信号を除去した前記受信信号を復調するステップと、
    を具備する復調方法。
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