JP2011258806A - ヘッド位置決め装置、部品実装装置、ヘッド位置決め装置におけるxビームの冷却方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ヘッド位置決め装置において、簡易な構成でXビーム自体を冷却して熱膨張によるXビームの湾曲を緩和する。
【解決手段】実装ヘッド2をX方向に移動可能に支持するXビーム11には、中空部17を介して互いに連通するように形成された上側吸排気口41A,41Bと下側吸排気口42A,42Bからなる吸排気口対40A,40Bが設けられている。Xビーム11がX方向と直交するY方向に移動すると、相対的な空気流が上側吸排気口41A,41Bと下側吸排気口42A,42Bとの間を中空部を通って流れ、その結果Xビーム11が空冷される。
【選択図】図1
【解決手段】実装ヘッド2をX方向に移動可能に支持するXビーム11には、中空部17を介して互いに連通するように形成された上側吸排気口41A,41Bと下側吸排気口42A,42Bからなる吸排気口対40A,40Bが設けられている。Xビーム11がX方向と直交するY方向に移動すると、相対的な空気流が上側吸排気口41A,41Bと下側吸排気口42A,42Bとの間を中空部を通って流れ、その結果Xビーム11が空冷される。
【選択図】図1
Description
本発明は、部品実装、組立、検査、搬送等のためのヘッドを位置決めするヘッド位置決め装置に関する。
部品実装、組立、検査、搬送等のためのヘッドを位置決めするヘッド位置決め装置が知られている。例えば、部品実装装置は、部品を保持する吸着ノズルを有する実装ヘッドのための位置決め装置を備える。この実装ヘッドの位置決め装置は、基板の表面に沿うX方向に移動可能に実装ヘッドを支持するXビームと、基板の表面に沿ってX方向と直交するY方向に移動可能にXビームを支持するYビームを備える。
Xビームに支持された実装ヘッドのX方向の往復動等を伴う実装作業の継続により、Xビームの温度や部品実装装置内の温度が上昇し、熱膨張によりXビームが湾曲すると実装ヘッドの位置決め精度が低下する。
特許文献1には、Xビームの片側の端部をYビームに対してX方向にスライド可能とすることで、熱膨張時のXビームの湾曲を緩和することが開示されている。しかし、Xビームの片側の端部をスライド可能とすると、X方向におけるXビームの剛性を確保することが困難である。
特許文献2には、部品実装装置において部品カセットを搭載した可動型のベースの移動範囲に空気吹出孔を設け、空気供給源から供給する空気流でベースを空冷することが記載されている。このように空気供給源を要する空冷方式は構成の複雑化を招き、ヘッド及びXビームが高速で移動するヘッド位置決め装置には適さない。
本発明は、ヘッド位置決め装置において、簡易な構成でXビーム自体を冷却して熱膨張によるXビームの湾曲を緩和し、ヘッドの位置決め精度を向上することを課題とする。
本発明の第1の態様は、X方向に移動可能にヘッドを支持し、X方向に延びる中空部と、前記中空部を介して互いに連通するように形成された第1及び第2の吸排気口をそれぞれ備える複数の吸排気口対とが設けられたXビームと、前記Xビームを前記X方向と直交するY方向に移動可能に支持するYビームとを備える、ヘッド位置決め装置を提供する。
XビームがYビーム上をY方向に移動すると、個々の吸排気口対を構成する第1及び第2の吸排気口のうち一方から中空部に空気が流入し、流入した空気は第1及び第2の吸排気口のうち他方を通って中空部から流出する。この空気流によりXビームが空冷されるので、Xビームの熱膨張を効果的に抑制してヘッドの位置決め精度を向上できる。
例えば、前記Xビームは、前記ヘッドがX方向に移動可能に支持された第1の側部と、この第1の側部とY方向に反対側に位置して上下方向の寸法が前記第1の側部よりも狭い第2の側部と、前記第1及び第2の側部の間の上側傾斜部及び下側傾斜部とを備え、個々の前記吸排気口対は、前記第1の吸排気口が前記上側傾斜部に設けられ、前記第2の吸排気口が前記下側傾斜部に設けられている。
この場合、前記吸排気口対は、前記第1及び第2の吸排気口が前記上側及び下側傾斜部のY方向の前記第1の側部側に配置されている複数の第1の吸排気口対と、前記第1及び第2の吸排気口が前記上側及び下側傾斜部のY方向の前記第2の側部側に配置されている複数の第2の吸排気口対とを含むことが好ましい。
アルミ系材料からなるXビームにおける第2の側部側(鋼系のガイドレールが設けられ、このガイドレールにヘッドが移動可能に支持されている第1の側部とは反対側)は、熱膨張時に発生するバイメタル効果(異なる材料の熱膨張差に起因する反り)による曲げモーメントが大きい。つまり、アルミ系のXビームはXビームの第1の側に設けられた鋼系のガイドレールより熱膨張による伸び大きいため、Xビームに反りが生じて多きな曲げモーメントが作用する。第1及び第2の吸排気口が上側及び下側傾斜部のY方向の第2の側部側に配置されている第2の吸排気口対を設けることで、Xビームの第2の側部側を効果的に冷却してバイメタル効果による反りを抑制できる。また、第1及び第2の吸排気口の位置が異なる第1の吸排気口対と第2の吸排気口とを設けることで、剛性を確保しつつY方向への移動時にXビームが空気流と接触する面積を増加してより効果的にXビームを空冷できる。
個々の前記吸排気口の前記第1及び第2の吸排気口のうちの少なくともいずれか一方に空気を案内するためのガイドフィンを設けてもよい。ガイドフィンを設けることで、XビームのY方向の移動の向きに応じて、吸排気口対を構成する第1及び第2の吸排気口のうちいずれが中空部への空気流の吸込口として機能し、いずれが中空部からの空気流の排出口として機能するかを制御できる。また、ガイドフィンにより吸排気口から流出する際の空気流の向きを制御できる。
例えば、個々の前記吸排気口の前記第1及び第2の吸排気口の両方に前記ガイドフィンを設け、前記第1の吸排気口用に設けられた前記ガイドフィンは前記第2の側部から前記第1の側部に向く方向に凸状であり、前記第2の吸排気口用に設けられた前記ガイドフィンは前記第1の側部から前記第2の側部に向く方向に凸状である。この構成により、Xビームが第2の側部側に向けてY方向に移動する際には、第1の吸排気口が中空部への空気流の吸込口として機能し、第2の吸排気口が中空部からの空気流の排出口として機能する。逆に、Xビームが第1の側部側に向けてY方向に移動する際には、第2の吸排気口が吸込口として機能して第1の吸排気口が排出口として機能する。
個々の吸排気口毎に個別にガイドフィンを設けてもよいし、複数の吸排気口に共通のガイドフィンを設けてもよい。
前記第1及び第2の吸排気口のうちの一方の開口面積を他方の開口面積より大きく設定してもよい。この構成によれば、Xビームが第2の側部側に向けてY方向に移動すると、第1及び第2の吸排気口のうち開口面積の大きい方が空気流の吸込口として機能し、開口面積の小さい方が空気流の排出口として機能する。
本発明の第2の態様は、上述のヘッド位置決め装置を備え、前記ヘッドは部品を保持して基板に実装する実装ヘッドであり、前記X方向及びY方向は前記基板の表面沿いの方向である、部品実装装置を提供する。
本発明の第3の態様は、ヘッド位置決め装置のXビームに、X方向に延びる中空部と、前記中空部を介して互いに連通するように形成された複数対の吸排気口とを設け、Xビームが前記X方向と直交するY方向に移動可能に支持する際に、個々の前記吸排気口の対のうち一方から前記中空部に流入した空気を吸排気口の対のうち他方を通って中空部から流出させ、この空気流によりXビームを空冷する、ヘッド位置決め装置におけるXビームの冷却方法を提供する。
本発明のヘッド位置決め装置では、Xビームに中空部を介して互いに連通するように形成された複数対の吸排気口を設け、Xビームの移動時に発生する空気流によりXビームを空冷するので、簡易かつ低コストの構成でXビームの熱膨張を抑制してヘッドの位置決め精度を向上できる。
次に、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1を参照すると、部品実装装置1は、実装ヘッド2、実装ヘッド2をXY方向に位置決めするヘッド位置決め装置3、基板保持テーブル4、基板搬送部5、及び部品供給部6を基台7上に備える。実装ヘッド2は、部品を吸着保持する複数の吸着ノズル8を備える。これらの吸着ノズル8はZ方向に昇降可能であり、かつZ方向の軸線周りに回転可能である。X方向とY方向は共に基板10の表面沿いの方向(本実施形態では実質的に水平面内)であって互いに直交する。Z方向はX方向及びY方向に直交する方向(本実施形態では実質的に鉛直方向)である。なお、図1では図において手前側の実装ヘッドとその位置決め装置の図示を省略している。
図1を参照すると、部品実装装置1は、実装ヘッド2、実装ヘッド2をXY方向に位置決めするヘッド位置決め装置3、基板保持テーブル4、基板搬送部5、及び部品供給部6を基台7上に備える。実装ヘッド2は、部品を吸着保持する複数の吸着ノズル8を備える。これらの吸着ノズル8はZ方向に昇降可能であり、かつZ方向の軸線周りに回転可能である。X方向とY方向は共に基板10の表面沿いの方向(本実施形態では実質的に水平面内)であって互いに直交する。Z方向はX方向及びY方向に直交する方向(本実施形態では実質的に鉛直方向)である。なお、図1では図において手前側の実装ヘッドとその位置決め装置の図示を省略している。
基板搬送部5により搬入された基板10が基板保持テーブル4に保持される。実装ヘッド2はヘッド位置決め装置3によりXY方向に移動することで、例えば複数のカセットフィーダの集合体である部品供給部6に対して位置決めされる。個々の吸着ノズル8が降下して部品を吸着保持する。その後、ヘッド位置決め装置3による実装ヘッド2のXY方向の移動により、基板10の部品実装位置に対して個々の吸着ノズル8が位置決めされ、吸着保持された部品が実装される。実装完了後の基板10は基板搬送部5により基板保持テーブル4から搬出される。
図2から図6をさらに参照して、ヘッド位置決め装置3について詳細に説明する。ヘッド位置決め装置3は、X方向に延在してX方向に移動可能に実装ヘッド2を支持するXビーム11と、Y方向に延在してXビーム11をY方向に移動可能に支持する一対のYビーム12A,12Bとを備える。個々のYビーム12A,12Bは両端が基台7に固定されている。個々のYビーム12A,12Bの側面に上下2段に配置されたガイドレール13には、Y方向に進退移動可能にガイドブロック14が係合している。ガイドブロック14に支持プレート(Xビーム支持部)15A,15Bが固定されている。支持プレート15A,15BにXビーム11の両端部が連結されている。支持プレート15A,15Bが固定されたガイドブロック14がガイドレール13上を移動することで、Xビーム11がY方向に移動する。Yビーム12A,12Bは、支持プレート15A,15Bの進退移動の駆動機構(例えば後述するものと同様のリニアモータ)を備える。
図3及び図6を参照すると、Xビーム11は、例えばアルミニウムのような軽量金属からなる概ね引き抜き形状の梁状部材であり、両端面間を貫通してX方向に延びる中空部17を備える。本実施形態では、中空部17のX方向の両端は支持プレート15A,15Bにより閉鎖されている。
Xビーム11の外形のYZ平面の断面形状は、Y方向において一方の側部(第1の側部)18から他方の側部(第2の側部)19に向けて上下方向(Z方向)の寸法が狭まり、かつ水平線H(図3,5)に対して対称である。言い換えれば、Xビーム11の外形のYZ平面の断面形状は側部18から側部19に向けて先細りとなる一種のテーパ形状を呈している。具体的には、Xビーム11の外形のYZ平面での断面形状は、概ね鉛直方向に延びる側部18の上下端から上側及び下側水平部20A,20Bと上側及び下側傾斜部21A,21Bを介して概ね鉛直方向に延びる側部19でつながっている。側部18には中空部17と連通するX方向に延在する細長い開口22が形成されている。
Xビーム11の側部18の上下端には、鉄等(鉄、ステンレス)からなるガイドレール23が配置されている。ガイドレール23には、X方向に進退可能にガイドブロック24が係合している。ガイドブロック24にはキャリッジ25が固定され、このキャリッジ25に実装ヘッド2が搭載されている。実装ヘッド2をX方向に移動させるためのリニアモータは、キャリッジ25に搭載された可動子27とXビーム11に固定された固定子28とを備える。Xビーム11の側部18に固定された固定子28は開口22を塞いでいる。一方、Xビーム11の側部19には炭素繊維強化樹脂(CFRP)製の細長い板状部材からなる補強部材30が固定されている。
Xビーム11の内部の中空部17は、Xビーム11の両端面間に延びる隔壁31により、複数(本実施形態では6個の)の区画34〜36に区切られている。また、中空部17のYZ平面の断面形状も水平線Hに対して対称である。まず、側部19、上側傾斜部21A、下側傾斜部21B、隔壁31により囲まれた菱形状の区画34が水平線H上に配置されている。また、この区画34に対して側部18側に隣接して、上側傾斜部21Aと隔壁31で囲まれた菱形状の区画35Aと、下側傾斜部21Bと隔壁31で囲まれた菱形状の区画35Bが水平線Hに対して対称に配置されている。さらに、区画35A,35Bに対して側部18側に隣接して、隔壁31と固定子28で囲まれた区画36が水平線H上に配置されている。さらにまた、区画36の上下に上側及び下側側部20A,20B、隔壁31、及び側部18により囲まれた区画37A,37Bが水平線Hに対して対称に配置されている。
図2に示すように、Xビーム11の上側及び下側傾斜部21A,21Bには、吸排気口対40A,40BがX方向に一定間隔に交互に設けられている。また、図3に示すように、個々の吸排気口対40Aは、上側傾斜部21Aを厚み方向に貫通するように設けられた上側吸排気口41Aと下側傾斜部21Bを厚み方向に貫通するように設けられた下側吸排気口42Aからなる。後述するように上側及び下側吸排気口41A,42Aは中空部17を介して互いに連通している。同様に、個々の排気口対40Bは、上側傾斜部21Aを厚み方向に貫通するように設けられた上側吸排気口41Bと下側傾斜部21Bを厚み方向に貫通するように設けられた下側吸排気口42Bからなり、これらは中空部17を介して互いに連通している。本実施形態では、上側及び下側吸排気口41A,41B,42A,42Bは、いずれもX方向に延びる細長いスリット状である。また、上側傾斜部21Aには個々の上側吸排気口41A,41B毎にガイドフィン43A,43Bが取り付けられ、下側傾斜部21Bにも個々の下側吸排気口42A,42B毎にガイドフィン44A,44Bが取り付けられている。なお、図4及び図6ではガイドフィン43A〜44Bの図示を省略している。
図2から図4を参照すると、吸排気口対40Aを構成する上側及び下側吸排気口41A,42Aは、上側及び下側傾斜部21A,21Bの側部19に隣接する位置に配置されている。上側吸排気口41Aと下側吸排気口42Aは中空部17の区画34を介して互いに連通している。
図2、図5、及び図6を参照すると、吸排気口対40Bを構成する上側及び下側吸排気口41B,42Bは、上側及び下側傾斜部21A,21Bの側部18側(排気口対40Aの上側及び下側吸排気口41A,42AよりもY方向に側部18に近い位置)に配置されている。隔壁31の区間35Aと区間36を仕切る部分及び区間35Bと区間36を仕切る部分には、上側及び下側吸排気口41B,42Bと同様の形状の開口45A,45Bが厚み方向に貫通するように形成されている。上側吸排気口41Bと下側吸排気口42Bは、中空部17の区画35A、開口45A、中空部17の区画36、開口45B、及び中空部17の区画35Bを介して互いに連通している。
図2、図3、及び図5を参照すると、本実施形態のガイドフィン43A〜44BはXビーム11とは別体で断面円弧状に湾曲させた板状部材である。Xビーム11の上側傾斜部21Aに設けられている上側吸排気口41A,41Bのガイドフィン43A,43Bは、ガイドレール23とガイドブロック24により実装ヘッド2が移動可能に支持されたXビーム11の側部18に向いて凸状(+Y向きに凸状)である。一方、Xビーム11の下側傾斜部21Bに設けられている下側吸排気口42A,42Bのガイドフィン44A,44Bは、実装ヘッド2が支持されている側部18とは反対側の側部19に向けて凸状(−Y向きに凸状)である。
X−ビーム11に支持された実装ヘッド2のX方向の往復動等を伴う実装作業の継続により、Xビーム11の温度や部品実装装置内の温度が上昇する。アルミ系材料からなるXビーム11における第2の側部19側(実装ヘッド2を移動可能に支持するための鋼系のガイドレール23が設けられている第1の側部18とは反対側)には、熱膨張時に発生するバイメタル効果、アルミ系のXビーム11が鋼系のガイドレール23より熱膨張による伸び大きいことによる曲げモーメントが大きく作用する。そして、このバイメタル効果による曲げモーメントでXビーム11が湾曲すると、実装ヘッド2の位置決め精度が低下する。しかし、本実施形態の部品実装装置1が備えるヘッド位置決め装置3では、Xビーム11がYビーム12A,12B上をY方向に移動すると、Xビーム11が移動する向き(+Y向きか−Y向きかに)応じて、吸排気口対40A,40Bの上側吸排気口41A,41Bから下側吸排気口42A,42Bへ、又はその逆に下側吸排気口42A,42Bから上側吸排気口41A,41BにXビーム11の内部に構成された中空部17を通って空気が流れ、この空気流によりXビーム11が空冷される。この空冷の結果、Xビーム11の熱膨張を効果的に抑制して実装ヘッド2の位置決め精度を向上できる。
実装ヘッド2が部品供給部6(図1において奥側)から部品をピックアップする際には、Xビーム11は部品供給部6に向けて−Y向きに移動する。この図3及び図5を参照すれば明らかなように、Xビーム11が−Y向きに移動するとXビーム11の周囲には相対的に+Y向きの空気流が生じる。Xビーム11の周囲を相対的に+Y向きに流れる空気は、個々の吸排気口対40A,40Bの上側吸排気口41A,41BからXビーム11の内部に構成された中空部17内に流入する。上側吸排気口41A,41B毎に+Y向きに凸状のガイドフィン43A,43Bが設けられているので、これらのガイドフィン43A,43Bで捕捉された空気流が確実に上側吸排気口41A,41Bに供給される。一方、下側吸排気口42A,42Bは−Y向きに凸状のガイドフィン44A,44Bにより遮蔽されるので+Y向きの空気流が供給されない。その結果、Xビーム11が部品供給部6に向けて−Y向きに移動に移動すると、上側吸排気口41AからXビーム11の内部に構成された中空部17の区画34に流入して下側吸排気口42Aから流出する空気流と、上側吸排気口41Bから流入して区画35A、開口45A、区間36B、開口45B、及び区画35Bを介して下側吸排気口42Bから流出する空気流が生じる。これらの空気流によりXビーム11が空冷される。いずれの空気流も下側吸排気口42A,42Bを通ってXビーム11の内部に構成された中空部17から外部に排出され、ガイドフィン44A,44Bに案内された吸着ノズル8の先端側に向けられる。そのため、部品をピックアップするために部品供給部6へ移動する実装ヘッド2の吸着ノズル8の先端が下側吸排気口42A,42Bからの空気流により洗浄される。
実装ヘッド2が部品供給部6(図1において奥側)で部品をピックアップした後に基板保持テーブル4に保持された基板10へ移動する際には、Xビーム11は+Y向きに移動する。Xビーム11が+Y向きに移動すると、Xビーム11の周囲には相対的に−Y向きの空気流が生じる。この−Y向きの空気の流れは個々の吸排気口対40A,40Bの下側吸排気口42A,42BからXビーム11の内部に構成された中空部17内に流入する。下側吸排気口42A,42B毎に設けられた−Y向きに凸状のガイドフィン44A,44Bにより、−Y向きの空気流が捕捉されて確実に下側吸排気口42A,42Bに供給される。一方、上側吸排気口41A,41Bは+Y向きに凸状のガイドフィン43A,43Bにより遮蔽されるので+Y向き側の空気流は供給されない。その結果、Xビーム11が基板保持テーブル4に向けて+Y方向に移動すると、下側吸排気口42A,42BからXビーム11の内部に構成された中空部17を介して上側吸排気口41A,41Bから流出する空気流が生じ、これらの空気流によりXビーム11が空冷される。いずれの空気流もXビーム11の内部に構成された中空部17から上側吸排気口41A,41Bを通って外部に排出されるので、吸着ノズル8に真空吸着により保持された部品に吹き付けられることがない。つまり、Xビーム11の空冷のための空気流は、吸着ノズル8による部品の保持の安定性に影響を及ぼさない。
以上のように、本実施形態では、ガイドフィン43A〜44Bを設けることで、Xビーム11のY方向の移動の向きに応じて、吸排気口対40A,40Bを構成する上側吸排気口41A,41Bと下側吸排気口42A,42BのうちいずれがXビーム11の内部に構成された中空部17への空気流の吸込口として機能し、いずれが中空部17からの空気流の排出口として機能するかを制御している。
アルミニウム製のXビーム11は鋼製(鉄、ステンレス等)のガイドレール23と比較して熱膨張係数が大幅に大きい。つまり、Xビーム11とそれに固定されたガイドレール23とは一種のバイメタルを構成している。そのため、仮に本実施形態のような空冷を行わずかつXビームの長さ1000mm程度である場合、部品実装装置の稼動中にXビームの温度が10K程度上昇し、バイメタル効果(Xビームの熱膨張による延びはガイドレールのそれよりも大きい)のためにXビーム11に100μm程度の反りが生じる。しかし、本実施形態の吸排気口対40A,40Bによる空冷を採用することで、部品実装装置1の稼動中のXビーム11の温度上昇を1〜2K程度低減できる。この1〜2K程度の温度上昇抑制は、Xビーム11が1000mm程度とすると10〜20μmの反りの低減に相当する。
前述のバイメタル効果による曲げモーメントはガイドレール23が取り付けられている側部18とは反対側の側部19で最も大きくなる。図3及び図4に最も明瞭に示すように、上側及び下側傾斜部21A,21Bの側部19に隣接した位置に吸排気口対40Aを設けており、Xビーム11の移動により吸排気口対40Aを構成する上側及び下側吸排気口41A,42A間で中空部17(区間34)を通る空気流が発生する。つまり、側部19に隣接した位置に吸排気口対40Aを設けることで側部19を効果的に空冷し、バイメタル効果による反りを効果的に抑制できる。
図2に最も明瞭に示すように、Xビーム11の上側傾斜部21Aでは、一方の吸排気口対40Aの上側吸排気口41Aよりも上方(Z方向)に他方の吸排気口対40Bの上側吸排気口41Bが位置しており、これら高さ位置の異なる2種類の上側吸排気口41A,41Bが長手方向(X方向)に交互に配置されている。同様に、Xビーム11の下側傾斜部21Bでは、一方の吸排気口対40Aの下側吸排気口42Aよりも下方(Z方向)に他方の吸排気口対40Bの下側吸排気口42Bが位置しており、これらが長手方向に交互に配置されている。このように上側及び下側吸排気口41A,41B,42A,42Bを千鳥状ないしは多段状に配置することで、Xビーム11の剛性を確保しつつ移動時にXビーム11が空気流と接触する面積を増加し、より効果的にXビーム11を空冷できる。
本実施形態におけるXビーム11の空冷は、Xビーム11自体がYビーム12A,12Bに沿って移動する際に必然的に生じる周囲の空気に対する相対的な移動を利用しており、ポンプ等の空気供給源は必要ない。また、Xビーム11の空冷のために設けているのは、上側及び下側吸排気口41A〜42B、開口45A,45B、及びガイドフィン43A〜44Bだけである。これらの点で、本実施形態のヘッド位置決め装置3は、簡易な構成でXビーム11の空冷を実現している。
Xビーム11がY方向に移動すると、その向き(+Y方向か−Y方向か)に応じて定まる流れ方向に上側吸排気口41A,41Bと下側吸排気口42A,42Bの一方を吸込口として他方を排出口とする相対的な空気流がXビーム11を通過するので、相対的な空気流の流れをスムーズにすることでXビーム11の移動時の空気抵抗を低減することが可能である。
図7Aに示すように、支持プレート15A,15BのXビーム11の端面を閉鎖している面に中空部17と外部を連通する溝15aを設けてもよい。Xビーム11の移動時に吸排気口通40A,40Bにより中空部17を流れる空気流の一部がXビーム11の端面から溝15aを通って外部に排出される。そのため、溝15aを設けることでXビーム11の移動時の空気流の流量を増加させてXビーム11の冷却効果を高めることができる。同様に、図7Bでは支持プレート15Bの高さ(Z方向の寸法)を縮小して中空部17の図において左側の端部を開放している。この図7Bのような構造によっても、Xビーム11の移動時の空気流の流量を増加させてXビーム11の冷却効果を高めることができる。
(第2実施形態)
図8及び図9に示す本発明の第2実施形態に係るヘッド位置決め装置3では、実装ヘッド2の頂部からXビーム11の上方をY方向に横切って側部19の上方まで達するルーフ状部51を設けている。ルーフ状部51の下面にはYZ平面に沿って拡がる補助フィン52が下向きに突出するように設けられている。補助フィン52の下端はXビーム11自体やガイドフィン43A,43Bとは接触しないが、それらに対して上方に隣接した位置にある。
図8及び図9に示す本発明の第2実施形態に係るヘッド位置決め装置3では、実装ヘッド2の頂部からXビーム11の上方をY方向に横切って側部19の上方まで達するルーフ状部51を設けている。ルーフ状部51の下面にはYZ平面に沿って拡がる補助フィン52が下向きに突出するように設けられている。補助フィン52の下端はXビーム11自体やガイドフィン43A,43Bとは接触しないが、それらに対して上方に隣接した位置にある。
実装ヘッド2がXビーム11に沿ってX方向に移動すると、それに伴って補助フィン52がXビーム11の上方でX方向に移動する。補助フィン52がX方向に移動するとその向きと交差する下向き方向(Z方向)に空気流が生じる。例えば、補助フィン52が+X向きに移動すると−Z向きの空気流が生じる。この補助フィン52の移動による生じる空気流がガイドフィン43A,43Bを冷却するように流れ、またさらには上側吸排気口41A,41Bから中空部17に流入して下側空気流42A,42Bから流出する。つまり、補助フィン52のX方向による移動によっても吸排気口対40A,40BによりXビーム11を通過する空気流が生じ、Xビーム11が冷却される。
第2実施形態のその他の構成及び作用は第1実施形態と同様であるので、同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
(第3実施形態)
図10及び図11に示す本発明の第3実施形態に係るヘッド位置決め装置3では、Xビーム11に上側及び下側傾斜部21A,21Bの側部18側に位置する上側及び下側吸排気口41B,42Bからなる吸排気口対40Bのみを設けており、第1実施形態において吸排気口対40Aを構成する上側及び下側吸排気口41A,42A(例えば図3参照)に相当する吸排気口は設けれていない。
図10及び図11に示す本発明の第3実施形態に係るヘッド位置決め装置3では、Xビーム11に上側及び下側傾斜部21A,21Bの側部18側に位置する上側及び下側吸排気口41B,42Bからなる吸排気口対40Bのみを設けており、第1実施形態において吸排気口対40Aを構成する上側及び下側吸排気口41A,42A(例えば図3参照)に相当する吸排気口は設けれていない。
上側吸排気口41Bのためのガイドフィン(例えば図3の符号43B参照)は設けられていない。一方、Xビーム11の下側傾斜部21Bと一体構造であって概ねXビーム11の長手方向の全体に延在するガイドフィン53が設けられている。図10に示すように、下側傾斜部21Bに設けられたすべての下側吸排気口42Bを覆うように設けられている。つまり、個々の下側吸排気口42B毎ではなく、すべての下側吸排気口42Bに共通する1個のガイドフィン53が設けられている。ガイドフィン53は−Y向きに凸状である。
Xビーム11が−Y方向に移動すると、上側吸排気口41Bから中空部17に空気流が流入して下側吸排気口42Bから排出される。一方、Xビーム11が+Y方向に移動すると、ガイドフィン53で捕捉された空気流が下側吸排気口42Bから中空部17に流入して上側吸排気口41Bから排出される。
なお、図12に示すように、Xビーム11の上側傾斜部21Aと一体構造ですべての上側吸排気口41Bに共通するガイドフィン54(+Y向きに凸状)をさらに設けてもよい。
第3実施形態のその他の構成及び作用は第1実施形態と同様であるので、同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
(第4実施形態)
図13に示す本発明の第4実施形態に係るヘッド位置決め装置3では、個々の吸排気口対40A,40Bにおいて上側吸排気口41A,41Bの開口面積を下側吸排気口42A,42Bの開口面積よりも大きく設定している。また、上側吸排気口41A,41Bと下側吸排気口42A,42Bのいずれについてもガイドフィンは設けていない。
図13に示す本発明の第4実施形態に係るヘッド位置決め装置3では、個々の吸排気口対40A,40Bにおいて上側吸排気口41A,41Bの開口面積を下側吸排気口42A,42Bの開口面積よりも大きく設定している。また、上側吸排気口41A,41Bと下側吸排気口42A,42Bのいずれについてもガイドフィンは設けていない。
Xビーム11が−Y方向に移動した場合、相対的な+Y向きの空気流が上側吸排気口41A,41Bと下側吸排気口42A,42Bの両方に供給される。しかし、空気流は、開口面積が大きい上側吸排気口41A,41Bからの方が、開口面積が小さい下側吸排気口42A,42Bからよりも中空部17に進入しやすい。その結果、個々の吸排気口対40A,40Bにおいて、上側吸排気口41A,41B側が下側吸排気口42A,42B側よりも圧力が高くなり、上側吸排気口41A,41Bから中空部17を介して下側吸排気口42A,42Bへ空気が流れる。このように上側吸排気口41A,41Bと下側吸排気口42A,42Bの開口面積によっても中空部17を通過する空気流の向きを調整できる。
なお、本実施形態の場合、Xビーム11が+Y方向に移動するときは中空部17を通過する空気流は生じない。
第4実施形態のその他の構成及び作用は第1実施形態と同様であるので、同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
(第5実施形態)
図14に示す本発明の第5実施形態に係るヘッド位置決め装置3では、上側吸排気口41A,41Bのためのガイドフィン(例えば図3の符号43A,43B参照)は設けられていない。下側吸排気口42A,42Bについては、個別にガイドフィン44A,44Bは設けられている。これらのガイドフィン44A,44Bは凸状(曲面状)ではなくXZ平面に沿って拡がる単なる平板状である。また、ガイドフィン44A,44Bの下端はいずれも、Xビーム11の下側水平部20Bよりも上方に位置している。
図14に示す本発明の第5実施形態に係るヘッド位置決め装置3では、上側吸排気口41A,41Bのためのガイドフィン(例えば図3の符号43A,43B参照)は設けられていない。下側吸排気口42A,42Bについては、個別にガイドフィン44A,44Bは設けられている。これらのガイドフィン44A,44Bは凸状(曲面状)ではなくXZ平面に沿って拡がる単なる平板状である。また、ガイドフィン44A,44Bの下端はいずれも、Xビーム11の下側水平部20Bよりも上方に位置している。
Xビーム11が−Y方向に移動した場合に相対的な+Y向きの空気流が生じ、この空気流は上側吸排気口41A,41Bに供給される。一方、下側吸排気口42A,42Bについてはガイドフィン44A,44Bで遮蔽されるため+Y向きの空気流は供給されない。その結果、Xビーム11が−Y方向に移動すると、個々の吸排気口対40A,40Bにおいて上側吸排気口41A,41Bから中空部17を介して下側吸排気口42A,42Bへ向かう空気流が生じる。下側吸排気口42A,42Bを通って中空部17から排出される空気の向きはガイドフィン44A,44Bに案内されることで下向きとなる。上側吸排気口41A,41Bより空気流が流入する向きは下向きに近いので、ガイドフィン44A,44Bを設けたことで上側吸排気口41A,41Bと下側吸排気口42A,42Bとで空気が流れる向きが実質的に同じになる。
なお、本実施形態の場合も、Xビーム11が+Y方向に移動するときは中空部17を通過する空気流は生じない。
第5実施形態のその他の構成及び作用は第1実施形態と同様であるので、同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
(第6実施形態)
Xビーム11のYZ面での断面形状は第1から第5実施形態のようなテーパ形状に限定されない。例えば、図15に示すように、Xビーム11のYZ面での断面形状が四角形であってもよい。この場合、Xビーム11は互いに対向する側部18,19と上側及び下側水平部20A,20Bとを備える。上側吸排気口41A,41Bは上側水平部20Aに設けられ、下側吸排気口42A,42Bは下側水平部20Bに設けられている。上側吸排気口41A,41Bと下側吸排気口42A,42Bはいずれも鉛直方向に開口するので、それぞれにガイドフィン43A〜44Bを設けている。これらのガイドフィン43A〜44BでXビーム11の移動時に生じる相対的な空気流を捕捉することで、Xビーム11の移動の向きに応じて上側吸排気口41A,41Bと下側吸排気口42A,42Bの一方から他方へ向けて中空部17を通る空気流が生じる。
Xビーム11のYZ面での断面形状は第1から第5実施形態のようなテーパ形状に限定されない。例えば、図15に示すように、Xビーム11のYZ面での断面形状が四角形であってもよい。この場合、Xビーム11は互いに対向する側部18,19と上側及び下側水平部20A,20Bとを備える。上側吸排気口41A,41Bは上側水平部20Aに設けられ、下側吸排気口42A,42Bは下側水平部20Bに設けられている。上側吸排気口41A,41Bと下側吸排気口42A,42Bはいずれも鉛直方向に開口するので、それぞれにガイドフィン43A〜44Bを設けている。これらのガイドフィン43A〜44BでXビーム11の移動時に生じる相対的な空気流を捕捉することで、Xビーム11の移動の向きに応じて上側吸排気口41A,41Bと下側吸排気口42A,42Bの一方から他方へ向けて中空部17を通る空気流が生じる。
第6実施形態のその他の構成及び作用は第1実施形態と同様であるので、同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
部品実装装置1は排気ファンを備えている。この排気ファンにより起こる空気流が第1から第6実施形態においてXビーム11に設けられた上側吸排気口41A,41Bと下側吸排気口42A,42Bとの間の空気流となるように排気ファンの位置を設定すれば、実装作業の継続等により温度が上昇している場合において、Xビーム11が移動を停止している場合や、実装ヘッド2が基板10への部品実装動作中のためにXビーム11があまり大きく動かない場合であってもXビーム11の空冷が可能となる。例えば実装待機動作中において、Xビーム11が図16に示すように基台7の中央の基板保持テーブル4に隣接した位置で停止している時間が長い場合、排気ファン56を基台7の中央に対して上方に配置する。この配置により、排気ファン56が発生する空気流がXビーム11の外周面や中空部17を通過し、停止中のXビーム11を空冷できる。
本発明は実施形態のものに限定されず種々の変形が可能である。例えば、図17及び図18に示すようにXビーム11が片持ち梁状にYビーム12Aに支持されている場合も本発明を適用できる。この例では、Xビーム11の基端はガイドレール13とガイドブロック14によってYビーム12AにY方向に移動可能に支持されている支持プレート15Aに固定されているが、先端は支持されていない自由端を構成している。この片持ち支持のXビーム11では、軽量化及び先端側に対する基端側の相対的な剛性向上のために先端側をテーパ状としており、上側及び下側傾斜部21A,21Bの幅が最先端部に向けて徐々に狭まっている。この片持ち支持のXビーム11では支持されていない先端(自由端)側に熱がこもりやすい傾向があるため、先端側程、吸排気口対40A,40B間の間隔を狭めて、中空部17の単位面積当たりの開口率を大きくすることが好ましい。例えば、Xビーム11の長手方向(X方向)においてXビーム11の長さの半分の位置(中央位置)から先端までの部位を、Xビーム11の基端から中央位置までの部位と比較して15%前後開口率を向上させることで、中空部17への空気流の取り込み効率を効果的に増加させることができる。
本発明は、実施形態のような部品実装装置の実装ヘッドに限定されず、部品や基板の組立、検査、搬送等のための他の種類のヘッド(例えば塗布ヘッド)の位置決め装置にも適用できる。
1 部品実装装置
2 実装ヘッド
3 ヘッド位置決め装置
4 基板保持テーブル
5 基板搬送部
6 部品供給部
7 基台
8 吸着ノズル
10 基板
11 Xビーム
12A,12B Yビーム
13,23 ガイドレール
14,24 ガイドブロック
15A,15B 支持プレート
15a 溝
17 中空部
18,19 側部
20A 上側水平部
20B 下側水平部
21A 上側傾斜部
21B 下側傾斜部
22 開口
25 キャリッジ
27 可動子
28 固定子
30 補強部材
31 隔壁
34,35A,35B,36,37A,37B 区画
40A,40B 吸排気口対
41A,41B 上側吸排気口
42A,42B 下側吸排気口
43A,43B,44A,44B,53,54 ガイドフィン
45A,45B 開口
51 ルーフ状部
52 補助フィン
56 排気ファン
2 実装ヘッド
3 ヘッド位置決め装置
4 基板保持テーブル
5 基板搬送部
6 部品供給部
7 基台
8 吸着ノズル
10 基板
11 Xビーム
12A,12B Yビーム
13,23 ガイドレール
14,24 ガイドブロック
15A,15B 支持プレート
15a 溝
17 中空部
18,19 側部
20A 上側水平部
20B 下側水平部
21A 上側傾斜部
21B 下側傾斜部
22 開口
25 キャリッジ
27 可動子
28 固定子
30 補強部材
31 隔壁
34,35A,35B,36,37A,37B 区画
40A,40B 吸排気口対
41A,41B 上側吸排気口
42A,42B 下側吸排気口
43A,43B,44A,44B,53,54 ガイドフィン
45A,45B 開口
51 ルーフ状部
52 補助フィン
56 排気ファン
Claims (10)
- X方向に移動可能にヘッドを支持し、X方向に延びる中空部と、前記中空部を介して互いに連通するように形成された第1及び第2の吸排気口をそれぞれ備える複数の吸排気口対とが設けられたXビームと、
前記Xビームを前記X方向と直交するY方向に移動可能に支持するYビームと
を備える、ヘッド位置決め装置。 - 前記Xビームは、前記ヘッドがX方向に移動可能に支持された第1の側部と、この第1の側部とY方向に反対側に位置して上下方向の寸法が前記第1の側部よりも狭い第2の側部と、前記第1及び第2の側部の間の上側傾斜部及び下側傾斜部とを備え、
個々の前記吸排気口対は、前記第1の吸排気口が前記上側傾斜部に設けられ、前記第2の吸排気口が前記下側傾斜部に設けられている、請求項1に記載のヘッド位置決め装置。 - 前記吸排気口対は、前記第1及び第2の吸排気口が前記上側及び下側傾斜部のY方向の前記第1の側部側に配置されている複数の第1の吸排気口対と、前記第1及び第2の吸排気口が前記上側及び下側傾斜部のY方向の前記第2の側部側に配置されている複数の第2の吸排気口対とを含む、請求項2に記載のヘッド位置決め装置。
- 個々の前記吸排気口の前記第1及び第2の吸排気口のうちの少なくともいずれか一方に空気を案内するためのガイドフィンを設ける、請求項2又は請求項3に記載のヘッド位置決め装置。
- 個々の前記吸排気口の前記第1及び第2の吸排気口の両方に前記ガイドフィンを設け、
前記第1の吸排気口用に設けられた前記ガイドフィンは前記第2の側部から前記第1の側部に向く方向に凸状であり、前記第2の吸排気口用に設けられた前記ガイドフィンは前記第1の側部から前記第2の側部に向く方向に凸状である、請求項4に記載のヘッド位置決め装置。 - 前記ガイドフィンは個々の前記吸排気口毎に個別に設けられている、請求項4又は請求項5に記載のヘッド位置決め装置。
- 複数の前記第1の吸排気口及び/又は複数の第2に吸排気口について共通の前記ガイドフィンが設けられている、請求項4又は請求項5に記載のヘッド位置決め装置。
- 前記第1及び第2の吸排気口のうちの一方の開口面積を他方の開口面積より大きく設定している、請求項2又は請求項3に記載のヘッド位置決め装置。
- 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のヘッド位置決め装置を備え、
前記ヘッドは部品を保持して基板に実装する実装ヘッドであり、
前記X方向及びY方向は前記基板の表面沿いの方向である、部品実装装置。 - ヘッド位置決め装置のXビームに、X方向に延びる中空部と、前記中空部を介して互いに連通するように形成された複数対の吸排気口とを設け、
Xビームが前記X方向と直交するY方向に移動可能に支持する際に、個々の前記吸排気口の対のうち一方から前記中空部に流入した空気を吸排気口の対のうち他方を通って中空部から流出させ、この空気流によりXビームを空冷する、ヘッド位置決め装置におけるXビームの冷却方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010132981A JP2011258806A (ja) | 2010-06-10 | 2010-06-10 | ヘッド位置決め装置、部品実装装置、ヘッド位置決め装置におけるxビームの冷却方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2010132981A JP2011258806A (ja) | 2010-06-10 | 2010-06-10 | ヘッド位置決め装置、部品実装装置、ヘッド位置決め装置におけるxビームの冷却方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2010132981A Pending JP2011258806A (ja) | 2010-06-10 | 2010-06-10 | ヘッド位置決め装置、部品実装装置、ヘッド位置決め装置におけるxビームの冷却方法 |
Country Status (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013190613A1 (ja) * | 2012-06-18 | 2013-12-27 | ヤマハ発動機株式会社 | 部品実装機 |
WO2016170567A1 (ja) * | 2015-04-20 | 2016-10-27 | 富士機械製造株式会社 | 製造作業機 |
-
2010
- 2010-06-10 JP JP2010132981A patent/JP2011258806A/ja active Pending
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