JP2011257831A - タッチパネル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】大型化した場合でもタッチ位置の検出を高精度に行うことができるようにする。
【解決手段】制御部7が、受信部6から出力されるレベル信号のばらつきが許容範囲内に収まるように、受信部において1本の受信電極3の出力信号を受信する期間に送信部5から送信電極2に印加されるパルスの数を変更制御する。特に送信電極を、位置に応じて所定本数ごとにグループ分けして、このグループ単位で受信電極の1本あたりのパルス数を設定する。さらに、送信部を、パルス信号の周波数を変更可能に構成し、制御部が、受信電極の1本あたりのパルス数の変更に関係なく、一定の積分期間内に全てのパルスの印加が終了するように、パルス信号の周波数を変更制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、電極が格子状に配置されて、タッチ操作に応じた静電容量の変化に伴う電極の出力信号の変化に基づいてタッチ位置を検出する静電容量方式のタッチパネル装置、特に送信電極に印加した駆動信号に応答して受信電極に流れる充放電電流信号を受信してタッチ位置を検出する相互容量方式のタッチパネル装置に関するものである。
タッチパネル装置には、タッチ位置を検出する原理が異なる種々の方式があるが、投影型静電容量方式のように多数の電極をパネル内に配設した構成のものでは、主に電極のインピーダンスのばらつきが原因で検出レベルが位置によってばらつき、検出精度を低下させてしまうという問題を有している。
特に相互容量方式のタッチパネル装置では、送信電極に印加した駆動信号に応答して受信電極に流れる充放電電流信号を受信し、これに所要の信号処理を行って得られたレベル信号からタッチ位置を検出するが、このとき、タッチ操作に応じたレベル信号の変化量に基づいてタッチ位置を検出することから、タッチ操作が行われていない非タッチ状態でのレベル信号に大きなばらつきがあると、タッチ位置を精度よく検出することができない。
このような非タッチ状態でのレベル信号のばらつきによる検出精度の低下の問題に対して、相互容量方式のタッチパネル装置において、受信電極から出力される受信信号の増幅率や積分時間を制御し、また送信電極に印加する駆動信号の電圧を制御することで、非タッチ状態でのレベル信号を一定に揃えて検出精度を向上させるようにした技術が知られている(特許文献1参照)。
この従来技術では、受信信号の増幅率や積分時間を制御することで、非タッチ状態で検出されるレベル信号のばらつきをX方向(受信電極の配列方向)に関して調整することはでき、また、送信電極に印加する駆動信号の電圧を制御することで、レベル信号のばらつきをY方向(送信電極の配列方向)に関して調整することができる。
特開2008−134836号公報
ところで、タッチパネル装置は、パソコンや携帯情報端末の分野で広く普及しているが、このタッチパネル装置を、大画面の表示装置と組み合わせることで、多人数を対象にしたプレゼンテーションや講義で使用することができるようにした、いわゆるインタラクティブホワイトボードとして用いることができる。
ところが、タッチパネル装置をインタラクティブホワイトボードとして用いる場合、タッチパネル装置の大型化に伴って電極が長くなることで、電極のインピーダンスのばらつきなどに起因するレベル信号のばらつきがより一層顕著になり、前記のように送信電極に印加する駆動信号の電圧を制御する方式では、レベル信号のばらつきを効果的に低減することができず、十分な検出精度を確保することができないという問題があった。
本発明は、このような従来技術の問題点を解消するべく案出されたものであり、その主な目的は、大型化した場合でもタッチ位置の検出を高精度に行うことができるように構成されたタッチパネル装置を提供することにある。
本発明のタッチパネル装置は、互いに並走する複数の送信電極および互いに並走する複数の受信電極が格子状に配置されたパネル本体と、前記送信電極に対してパルス信号を印加する送信部と、前記送信電極に印加されたパルス信号に応答した受信電極の出力信号を受信して電極交点ごとのレベル信号を出力する受信部と、前記受信部から出力されるレベル信号に基づいてタッチ位置を検出すると共に前記送信部および前記受信部の動作を制御する制御部とを備え、前記送信部は、前記受信部において1本の前記受信電極の出力信号を受信する期間に複数のパルスを印加し、前記受信部は、前記受信電極の出力信号を積分処理してレベル信号を出力し、前記制御部は、非タッチ状態での前記レベル信号のばらつきが許容範囲内に収まるように、前記受信電極の1本あたりのパルス数を変更制御する構成とする。
本発明によれば、受信電極の1本あたりのパルス数を変更することで、電極交点ごとのレベル信号のばらつきを送信電極の配列方向に関して調整することができ、これによりレベル信号をばらつきを小さく抑えて、タッチ位置の検出を高精度に行うことができる。
本発明が適用されるタッチパネルシステムを示す全体構成図 図1に示したタッチパネル装置の概略構成図 図2に示した送信部のパルス生成部の概略構成図 図3に示した受信信号処理部の概略構成図 図4に示したIV変換部の構成を示す回路図 図2に示した送信電極に印加されるパルス信号および図4に示したIV変換部から出力される電圧信号を示す波形図 図1に示したパネル本体を構成する電極シートを示す平面図 図7に示した電極シートの送信側引出し部を詳細に示す平面図 図2に示した送信部における送信電極に対するパルス信号の印加状況を示す図 図2に示した送信電極に印加するパルス信号と、図4に示した受信部の受信信号処理部におけるIV変換部、絶対値検出部、および積分部の各出力信号と、受信電極の選択信号とを示す図 図2に示した制御部において、送信電極に印加するパルス信号の周波数を送信電極のグループごとに設定する手順を示すフロー図 図2に示した制御部において、受信電極の出力信号をゲイン調整部で増幅する際の増幅率を受信電極のグループごとに設定する手順を示すフロー図 図2に示した制御部で行われるオンデューティによるパルス信号制御の状況を示す図 図13に示したオンデューティによるパルス信号制御におけるオンデューティとレベル信号との関係を示す図 本発明によるタッチパネル装置におけるパルス信号制御の別例を示す図
上記課題を解決するためになされた第1の発明は、互いに並走する複数の送信電極および互いに並走する複数の受信電極が格子状に配置されたパネル本体と、前記送信電極に対してパルス信号を印加する送信部と、前記送信電極に印加されたパルス信号に応答した受信電極の出力信号を受信して電極交点ごとのレベル信号を出力する受信部と、前記受信部から出力されるレベル信号に基づいてタッチ位置を検出すると共に前記送信部および前記受信部の動作を制御する制御部とを備え、前記送信部は、前記受信部において1本の前記受信電極の出力信号を受信する期間に複数のパルスを印加し、前記受信部は、前記受信電極の出力信号を積分処理してレベル信号を出力し、前記制御部は、非タッチ状態での前記レベル信号のばらつきが許容範囲内に収まるように、前記受信電極の1本あたりのパルス数を変更制御する構成とする。
これによると、受信電極の1本あたりのパルス数を変更することで、電極交点ごとのレベル信号のばらつきを送信電極の配列方向に関して調整することができ、これによりレベル信号をばらつきを小さく抑えて、タッチ位置の検出を高精度に行うことができる。
また、第2の発明は、前記第1の発明において、前記送信電極は、前記パネル本体上の位置に応じて所定本数ごとにグループ分けされ、このグループ単位で前記受信電極の1本あたりのパルス数が設定される構成とする。
これによると、受信電極の1本あたりのパルス数をグループ単位で変更制御すればよく、パルス信号の制御が簡単になる。
また、第3の発明は、前記第1若しくは第2の発明において、前記送信部は、前記パルス信号の周波数を変更可能に構成され、前記制御部は、前記受信電極の1本あたりのパルス数の変更に関係なく、一定の積分期間内に全てのパルスの印加が終了するように、前記パルス信号の周波数を変更制御する構成とする。
これによると、受信電極の1本あたりのパルス数の変更に伴って、積分値を確定するサンプリングポイントを変える必要がないため、受信電極ごとの信号処理に要する時間が同一となり、制御が容易になる。
また、第4の発明は、前記第1若しくは第2の発明において、前記制御部は、前記パルス信号の周波数を一定にして、前記受信電極の1本あたりのパルス数を変更制御する構成とする。
これによると、受信電極の1本あたりのパルス数が少ない場合に、積分値を確定するサンプリングポイントを早くすることができ、これにより1フレーム分の処理に要する時間が短くなるため、タッチ位置検出を高速に行うことができる。また、パルス信号の周波数を変更する必要がないため、送信部の構成を簡素化することができる。
また、第5の発明は、前記第1乃至第4の発明において、前記制御部は、非タッチ状態での前記レベル信号のばらつきが許容範囲内に収まるように、前記パルス信号のオンデューティを変更制御する構成とする。
これによると、レベル信号を細かく調整することができるため、レベル信号のばらつきをより一層低減して、タッチ位置の検出を高精度に行うことができる。
また、第6の発明は、前記第1乃至第5の発明において、前記受信部は、前記受信電極の出力信号を増幅する増幅部を有し、前記制御部は、非タッチ状態での前記レベル信号のばらつきが許容範囲内に収まるように、前記増幅部の増幅率を変更制御する構成とする。
これによると、受信電極の出力信号の増幅率を変更することで、電極交点ごとのレベル信号のばらつきを受信電極の配列方向に関して調整することができ、これによりレベル信号をばらつきをより一層低減して、タッチ位置の検出を高精度に行うことができる。
また、第7の発明は、前記第6の発明において、前記受信電極は、前記パネル本体上の位置に応じて所定本数ごとにグループ分けされ、このグループ単位で前記増幅部の増幅率が設定される構成とする。
これによると、増幅部の増幅率をグループ単位で変更制御すればよく、受信信号処理の制御が簡単になる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明が適用されるタッチパネルシステムを示す全体構成図である。タッチパネル装置1は、互いに並走する複数の送信電極2と互いに並走する複数の受信電極3とが格子状に配置されたパネル本体4と、送信電極2に対して駆動信号(パルス信号)を印加する送信部5と、送信電極2に印加された駆動信号に応答した受信電極3の充放電電流信号を受信して、送信電極2と受信電極3とが交差する電極交点ごとのレベル信号を出力する受信部6と、この受信部6から出力されるレベル信号に基づいてタッチ位置を検出すると共に送信部5および受信部6の動作を制御する制御部7とを備えている。
このタッチパネル装置1は、大画面の表示装置と組み合わせることで、プレゼンテーションや講義に用いることができるようにした、いわゆるインタラクティブホワイトボードとして用いられ、特にここでは、プロジェクタ装置と組み合わせて用いられ、タッチパネル装置1のタッチ面10がプロジェクタ用のスクリーンとなる。
タッチパネル装置1から出力されるタッチ位置情報は、パソコンなどの外部機器8に入力され、外部機器8から出力される表示画面データに基づいてプロジェクタ装置9によりタッチパネル装置1のタッチ面10上に投影表示される表示画面上に、タッチパネル装置1のタッチ面10上でユーザが指示物(ユーザの指先およびスタイラスや指示棒等の導電体)で行ったタッチ操作に対応した画像が表示され、タッチパネル装置のタッチ面10にマーカーで直接描画をするのと同様の感覚で所要の画像を表示させることができ、また表示画面に表示されたボタンなどを操作することができる。さらに、タッチ操作で描かれた画像を消去するイレーサを用いることもできる。
送信電極2および受信電極3は同一の配置ピッチ(例えば10mm)で配置されており、その本数はパネル本体4のアスペクト比に応じて異なり、送信電極2が例えば120本、受信電極3が例えば186本配置される。
送信電極2と受信電極3とは、絶縁層(支持シート)を挟んで重なり合う態様で交差しており、この送信電極2と受信電極3とが交差する電極交点にはコンデンサが形成され、ユーザが指示物でタッチ操作を行うと、これに応じて電極交点の静電容量が実質的に減少することで、タッチ操作の有無を検出することができる。
ここでは、相互容量方式が採用されており、送信電極2に駆動信号を印加すると、これに応答して受信電極3に充放電電流が流れ、このとき、ユーザのタッチ操作に応じて電極交点の静電容量が変化すると、受信電極3の充放電電流が変化し、この充放電電流の変化量を受信部6で電極交点ごとのレベル信号(ディジタル信号)に変換して制御部7に出力し、制御部7では、電極交点ごとのレベル信号に基づいてタッチ位置が算出される。この相互容量方式では、同時に複数のタッチ位置を検出する、いわゆるマルチタッチ(多点検出)が可能である。
制御部7は、受信部6から出力される電極交点ごとのレベル信号から所定の演算処理によってタッチ位置(タッチ領域の中心座標)を求める。このタッチ位置の演算では、X方向(送信電極2の延在方向)とY方向(受信電極3の延在方向)とでそれぞれ隣接する複数(例えば4×4)の電極交点ごとのレベル信号から所要の補間法(例えば重心法)を用いてタッチ位置を求める。これにより、送信電極2および受信電極3の配置ピッチ(10mm)より高い分解能(例えば1mm以下)でタッチ位置を検出することができる。
また、制御部7では、タッチ面10の全面に渡って電極交点ごとのレベル信号の受信が終了する1フレーム周期ごとにタッチ位置を求める処理が行われ、タッチ位置情報がフレーム単位で外部機器8に出力される。外部機器8では、時間的に連続する複数のフレームのタッチ位置情報に基づいて、各タッチ位置を時系列に連結する表示画面データを生成して、プロジェクタ装置9に出力する。なお、マルチタッチの場合には、複数の指示物によるタッチ位置を含むタッチ位置情報がフレーム単位で出力される。
図2は、図1に示したタッチパネル装置1の概略構成図である。送信電極2は、所定本数ごとにグループ分けされ、ここでは120本の送信電極2が40本ごとにグループJ、K、Lの3つのグループにグループ分けされている。また、受信電極3は、所定本数ごとにグループ分けされ、ここでは186本の受信電極3が24本ごとにグループA〜Hの8つのグループにグループ分けされている。なお、受信電極3の7つのグループA〜Gは24本とし、最後のグループHは18本としている。
送信部5は、送信電極2を1本ずつ選択してパルス信号(駆動信号)を送信電極2に順次印加するものであり、設定値保持部11と、パルス生成部12と、電極選択部13と、駆動部14と、を備えている。設定値保持部11は、パルス信号の周波数設定値を保持する。パルス生成部12は、設定値保持部11に保持された周波数設定値に基づいて所定のタイミングでパルスを生成する。電極選択部13は、パルス生成部12から出力されたパルスを水平同期信号に基づいて選択した送信電極2に印加する。駆動部14は、選択された送信電極2をパルス駆動する。
図3は、図2に示した送信部5のパルス生成部12の概略構成図である。パルス生成部12は、クロック発振器15と、PLLシンセサイザ16と、タイミング制御部17とを備えている。クロック発振器15は、基準クロックを生成する。PLLシンセサイザ16は、クロック発振器15からの基準クロックを入力とし設定値保持部11に保持された周波数設定値に基づいた周波数に変換したクロックパルスを出力する。タイミング制御部17は、PLLシンセサイザ16から出力されたクロックパルスを所定のタイミンングで出力する。
なおここでは、周波数変換にPLLシンセサイザ16を用いたが、分周器などを用いた他の周波数変換手段を採用することも可能である。
設定値保持部11に保持された周波数設定値は制御部7により変更設定される。制御部7では、パルス信号の周波数の初期値F0および候補値F1〜Fn(nは1以上の整数)がROMに予め記憶されており、パルス信号の周波数を変更する際には、これらの値をROMから読み出して送信部5に送信して設定値保持部11に設定する。なお、周波数の初期値F0は例えば5MHzであり.候補値Fnは例えば5.1MHz、5.2MHz…といったように一定の刻みで段階的に設定されている。
また、パルス信号の周波数の初期値F0および候補値F1〜Fnの各値に対応して、受信電極3の1本あたりのパルス数、すなわち1本の受信電極3の出力信号を受信する期間に送信電極2に印加されるパルスの数が設定されており、周波数が変更されるのに伴って受信電極3の1本あたりのパルス数が変更される。この受信電極3の1本あたりのパルス数は、タイミング制御部17により制御される。
図2に示したように、受信部6は、電極選択部21と受信信号処理部22とを備えている。電極選択部21では、受信電極3ごとにスイッチング素子が接続されており、送信電極2の1本にパルス信号を印加する間に、受信電極3を1本ずつ選択して、受信電極3からの充放電電流信号を受信信号処理部22に順次入力させる。これにより、全ての電極交点ごとの充放電電流信号を取り出すことができる。電極選択部21の各スイッチング素子は制御部7からの制御信号に応じて個別に切り換え制御される。
電極選択部21および受信信号処理部22は、受信電極3のグループごとに設けられている。各電極選択部21では、スイッチング素子の互いに対応するもの同士が並行してオン/オフ制御される。各グループではスイッチング素子が1つずつ順にオンとなるように制御され、残りのスイッチング素子はオフに制御されており、スイッチング素子をオンとすることで選択された1本の受信電極3の充放電電流信号が受信信号処理部22に入力される。
図4は、図3に示した受信信号処理部22の概略構成図である。この受信信号処理部22は、IV変換部31と、バンドパスフィルタ32と、ゲイン調整部(増幅部)33と、絶対値検出部34と、積分部35と、サンプルホールド部36と、AD変換部37とを備えている。
IV変換部31では、電極選択部21を介して入力される受信電極3の充放電電流信号(アナログ信号)が電圧信号に変換される。バンドパスフィルタ32では、IV変換部31の出力信号に対して、送信電極2に印加されるパルス信号の周波数以外の周波数成分を有する信号を除去する処理が行われる。ゲイン調整部33では、バンドパスフィルタ32の出力信号に対して、制御部7から設定された増幅率で増幅する処理が行われる。絶対値検出部(整流部)34では、ゲイン調整部33の出力信号に対して全波整流が行われる。積分部35では、絶対値検出部34の出力信号を時間軸方向に積分する処理が行われる。サンプルホールド部36では、積分部35の出力信号を所定のタイミングでサンプリングする処理が行われる。AD変換部37では、サンプルホールド部36の出力信号をAD変換してレベル信号(ディジタル信号)を出力する。
ゲイン調整部33の増幅率は制御部7により変更設定される。制御部7では、増幅率の初期値A0および複数の候補値A1〜An(nは1以上の整数)がROMに予め記憶されており、増幅率を変更する際には、これらの値をROMから読み出してゲイン調整部33に設定する。
図5は、図4に示したIV変換部31の構成を示す回路図である。IV変換部31は、オペアンプOPAと、抵抗成分Rと、第1の容量成分C1と、第2の容量成分C2とを備えており、抵抗成分Rおよび第1の容量成分C1は、オペアンプOPAの一方の入力側と出力側との間に並列接続されている。第2の容量成分C2は、オペアンプOPAの他方の入力側に設けられてGND接続されている。
図6は、図2に示した送信電極2に印加されるパルス信号および図4に示したIV変換部31から出力される電圧信号を示す波形図である。図6(A)は、従来技術による場合を、図6(B)は、本発明による場合をそれぞれ示す。なお、図示する電圧信号は、バンドパスフィルタ32にて、送信電極2に印加されるパルス信号の周波数以外の周波数成分を有する信号をカットした後の波形である。
通常、送信電極2にパルス信号を印加すると、図6(A)に示すように、パルス波の立ち上がり時に、電極交点のコンデンサへの充電による波形A1・A3が観測され、ついでその過渡応答として、電極交点のコンデンサからの放電による波形A2・A4が観測され、その後も次第に減衰する小さな波形が観測される。また、パルス波の立ち下がり時には、電極交点のコンデンサからの放電による波形B1が観測され、ついでその過渡応答として、電極交点のコンデンサへの充電による波形B2が観測され、その後も次第に減衰する小さな波形が観測される。
ここで、タッチ操作があると、電極交点のコンデンサの静電容量が低減するため、IV変換部31から出力される電圧信号の振幅が小さくなる。このため、波高値の変化でタッチ操作の有無を判定することができるが、本タッチパネル装置1は、インタラクティブホワイトボードとして用いられるため、大型化に伴って送信電極2および受信電極3間の全体的な静電容量が大きくなり、全体的な静電容量に対するタッチ操作による静電容量変化が極端に小さくなるため、タッチ位置の検出精度が低下する。
そこでここでは、IV変換部31が、送信部5から送信電極2に印加されるパルス信号おける1つのパルス波の立上がりと立下がりとにそれぞれ対応してIV変換部31から出力される電圧信号の振幅位相を略一致させると共に、1つのパルス波の立下がりと次のパルス波の立上がりにそれぞれ対応する電圧信号の振幅位相を略一致させるように、IV変換部31の変換特性が設定されている。
すなわち、1つのパルス波の立上がり時の放電(過渡応答)による波形A2に、同じパルス波の立下がり時の放電による波形B1が重畳されると共に、1つのパルス波の立下がり時の充電(過渡応答)による波形B2に、次のパルス波の立上がり時の充電による波形A3が重畳されるようにする。
このようにすると、図6(B)に示すように、実質的に増幅された波形を得ることができる。これはインパルス応答における主パルス以降のパルスが累積加算されることによるものであり、IV変換部31から出力される信号は、正弦波を呈し、送信電極2に印加されたパルス信号と同一の周波数成分となる。
このような変換特性は、IV変換部31の変換回路の時定数を調整することで得ることができる。IV変換部31では、抵抗成分Rの抵抗値および第1、第2の容量成分C1、C2の容量値に応じて時定数が定まり、この時定数を調整することで、図6(B)に示したように、振幅位相の一致による増幅が実現される変換特性を得ることができる。なお、各構成要素の抵抗値や容量値を0とする、例えば第2の容量成分C2の容量を0とする構成も可能である。
なお、このような信号増幅を実現するには、IV変換部31の時定数を、送信電極2に印加されるパルス信号の周波数に適した値に設定することが望ましいが、ここではパルス信号の周波数を変更するようにしているため、時定数と周波数との関係を厳密に最適化することができない。しかしながら、パルス信号の周波数を変更する際の調整幅が小さいため、特に周波数の変更に応じて時定数を変更しなくても、信号増幅に大きな影響はない。
図7は、図1に示したパネル本体4を構成する電極シート42を示す平面図である。送信電極2および受信電極3は、可撓性を有する合成樹脂材料で形成された支持シート41の表裏各面にそれぞれ配設されており、この支持シート41と送信電極2および受信電極3とが一体化されて電極シート42を構成している。
電極シート42には、支持シート41の左側縁部から延出させた部分に送信電極2の各々と送信部5とを結ぶ引出し線が配設された態様の送信側引出し部43が一体的に設けられている。また、電極シート42には、支持シート41の下縁部から延出させた部分に受信電極3の各々と受信部6とを結ぶ引出し線が配設された態様の受信側引出し部44が一体的に設けられている。ここでは、送信側引出し部43が1つ、受信側引出し部44が2つ設けられている。
送信側引出し部43は、送信部5を構成する1つの送信基板47に接続され、受信側引出し部44は、受信部6を構成する2つの受信基板48に接続されている。送信基板47および受信基板48は、パネル本体4の外寸を小さくするため、送信電極2および受信電極3の裏面側に配置され、送信側引出し部43および受信側引出し部44は、裏面側に折り返されて送信基板47および受信基板48に接続される。
図8は、図7に示した電極シート42の送信側引出し部43を詳細に示す平面図である。送信側引出し部43には、送信電極2の各々と送信基板47とを結ぶ引出し線51が配設されている。この引出し線51は、送信基板47のコネクタ52の幅に適合するように、送信電極2から引き出された一端側から送信基板47に接続される他端側に向けて略放射状に集合するように配設されている。
このように引出し線51を略放射状に集合するように配設すると、送信基板47の数を減らすことができ、また各引出し線51が、最短距離に近い経路で送信電極2と送信基板47とを結ぶため、各引出し線51の全長を短くすることができる。
また、各引出し線51の全長は、送信基板47と送信電極2との位置関係に応じて異なり、送信基板47と送信電極2との離間距離が大きくなるほど引出し線51の全長が長くなる。ここでは、Y方向(送信電極2の配列方向)の中心部に位置する送信電極2に対応するものが最も短く、Y方向の端に向かうのに従って次第に長くなり、Y方向の端で最長となる。
なお、図8には、送信側引出し部43の中心部から上方の部分を示すが、下方の部分はこれと略上下対称に現れる。また、図7に示した受信側引出し部44も、送信側引出し部43と同様に、受信電極3の各々と受信基板48とを結ぶ引出し線が、受信基板48の幅に適合するように、受信電極3から引き出された一端側から受信基板48に接続される他端側に向けて略放射状に集合するように配設されている。
さて、本タッチパネル装置1では、インタラクティブホワイトボードとして用いられることから大型なものとなり、送信電極2および受信電極3が長くなるため、送信電極2および受信電極3に係るインピーダンスに大きなばらつきが発生しやすい。
特に、図8に示したように、引出し線51を送信基板47に向けて集合するように配設すると、Y方向(送信電極2の配列方向)の中心部から端に向かうのに従って引出し線51が長くなり、これを主な原因として送信電極2に係るインピーダンスに大きなばらつきが発生し、これに応じて、タッチ操作が行われていない非タッチ状態で検出される電極交点ごとのレベル信号に、Y方向の位置に応じて大きなばらつきが発生する。また、受信側の引出し線も送信側と同様な配線形態となり、これを主な原因としてX方向(受信電極3の配列方向)の位置に応じてレベル信号に大きなばらつきが発生し、このような非タッチ状態でのレベル信号のばらつきにより、タッチ位置検出の精度が低下する。
そこでここでは、非タッチ状態でのレベル信号のばらつきに応じて、受信電極3の1本あたりのパルス数、すなわち1本の受信電極3の出力信号を受信する期間に送信電極2に印加されるパルスの数を変更して、Y方向のレベル信号のばらつきを低減するようにしている。また、X方向のレベル信号のばらつきについては、受信信号処理部22におけるゲイン調整部33の増幅率を変更することで対応するようにしている。
図9は、図2に示した送信部5における送信電極2に対するパルス信号の印加状況を示す図である。なおここでは、120本の送信電極2を端からY1、Y2…Y120として示しており、40本単位で3つのグループJ、K、Lにグループ分けされている。
まず、1フレームの開始タイミングを規定する垂直同期信号(VSYNC)が制御部7から送信部5に出力される。その後、送信電極2の各々にパルス信号を印加するタイミングを規定する水平同期信号(HSYNC)が制御部7から送信部5に出力され、その水平同期信号(HSYNC)に応じて送信電極2にパルス信号が印加される。
このとき、1本の送信電極2には、1本の受信電極3に対応する所定数のパルスからなるパルス群が、1つのグループに属する受信電極3の数に対応して24回繰り返し印加される。受信部6では、1つのグループに属する24本の受信電極3の出力信号が電極選択部21から受信信号処理部22に順次入力され、各グループの互いに対応するもの同士が並行して処理される。
受信電極3の1本あたりのパルス数、すなわち1本の受信電極3の出力信号を受信する期間に送信電極2に印加されるパルスの数は、パルス信号の周波数に対応して送信電極2のグループごとに設定されている。図示する例では、受信電極3の1本あたりのパルス数を、グループJで10、グループKで12、グループLで11としている。送信電極2のグループが切り替わる際には、制御部7が新たなグループに割り当てられた周波数を送信部5の設定値保持部11に設定し、これによりグループごとに設定された周波数でパルス信号が出力される。
図10は、図2に示した送信電極2に印加するパルス信号と、図4に示した受信部6の受信信号処理部22におけるIV変換部31、絶対値検出部34、および積分部35の各出力信号と、受信電極3の選択信号とを示す図である。なお、これらの信号は、タッチ操作が行われていない非タッチ状態で検出されるものである。
送信電極2にパルス信号が印加されると、これに応じてIV変換部31から正弦波を呈する出力信号が出力され、この出力信号は絶対値検出部34で全波整流された上で、積分部35で積分処理される。積分部35の出力信号は、サンプルホールド部36にて所定の積分期間Tsをおいたタイミング(サンプリングポイント)でサンプリングされてサンプリング電圧Vが出力される。このサンプリング電圧Vは、AD変換部37でAD変換された上でレベル信号として制御部7に出力される。
図10(A)は、送信電極2のグループJの場合で、受信電極3の1本あたりのパルス数が10に設定されている。図10(B)は、送信電極2のグループKの場合で、受信電極3の1本あたりのパルス数が12に設定されている。受信電極3の1本あたりのパルス数が12の場合のサンプリング電圧VKは、パルス数が10の場合のサンプリング電圧VJより大きくなり(VK>VJ)、受信電極3の1本あたりのパルス数を増やすことで、サンプリング電圧Vを大きくすることができる。
ここでは、図6に示したように、振幅位相の一致による増幅を行うことで、送信電極2に印加されるパルス信号と同一の周期で、正弦波を呈するIV変換部31の出力信号が振幅し、受信電極3の1本あたりのパルス数を増やすと、IV変換部31の出力信号の振幅数が増え、IV変換部31の出力信号を整流した上で積分して得られるサンプリング電圧Vが大きくなる。
このように受信電極3の1本あたりのパルス数を変えることで、サンプリング電圧V、すなわちレベル信号を変化させることができ、非タッチ状態で検出されるレベル信号のばらつきに応じて、パルス数を送信電極2のグループごとに設定することで、レベル信号のばらつきを小さく抑えることができる。
またここでは、受信電極3の1本あたりのパルス数が多くなるのに応じてパルス信号の周波数を高く設定する。図示する例では、受信電極3の1本あたりのパルス数が12の場合の周波数FKは、パルス数が10の場合の周波数FJより高く設定される(FK>FJ)。これにより、略同一の時間でパルスの印加を終了させることができるため、サンプリングポイントを変える必要がなく、受信電極3の1本あたりのパルス数を変更しても、受信電極3ごとの信号処理に要する時間が同一となるため、制御が容易になる。
図11は、図2に示した制御部7において、送信電極2に印加するパルス信号の周波数を送信電極2のグループごとに設定する手順を示すフロー図である。図12は、図2に示した制御部7において、受信電極3の出力信号をゲイン調整部33で増幅する際の増幅率を受信電極3のグループごとに設定する手順を示すフロー図である。
ここでは、まずY方向(送信電極2の配列方向)の検出データ(レベル信号)のばらつきを許容範囲内に収めることができる最適なパルス数に対応する周波数を、送信電極2のグループごとに決定する処理が行われ、次に、X方向(受信電極3の配列方向)の検出データのばらつきを許容範囲内に収めることができる最適な増幅率を、受信電極3のグループごとに決定する処理が行われる。
まず、図11に基づいて、制御部7において送信電極2のグループごとの周波数を決定する処理について説明する。ここではまず、送信電極2に印加するパルス信号の周波数を初期値F0(例えば5MHz)に設定して(ST101)、送信電極2に対するパルス信号の印加ならびに受信電極3の出力信号の受信および信号処理を1フレーム分行い、送信電極2のグループごとに検出データの平均値を算出し、所定のグループ(例えばグループJ)の平均値を送信基準値に設定する(ST102、ST103)。
ついで、グループごとに、検出データのばらつきが許容範囲内に収まる最適な周波数を候補値F1〜Fnの中から見つけ出して、その周波数を当該グループの周波数設定値として制御部7のROMに記憶する(ST104〜ST111)。ここで、検出データのばらつきが許容範囲内な否かの判断は、グループごとの検出データの平均値と送信基準値とを比較することで行われ、両者の差が所定のしきい値以内に収まる場合にばらつきが許容範囲内にあるものと判断する。
なお、以上の処理で検出データ(レベル信号)を取得する際には、受信部6の各受信信号処理部22におけるゲイン調整部33の増幅率は初期値A0に設定されている。
このようにして送信電極2のグループごとの周波数が決定されるが、送信基準値は、検出データのばらつきが許容範囲内であるか否かを判定する際の基準となる所定のグループの平均値であることから、その基準となるグループの周波数設定値は初期値F0となり、他のグループの周波数は、この基準となるグループに対する検出データの差が小さくなるように設定されることになる。
またここでは、送信電極2のグループ単位で周波数が設定され、グループ内の送信電極2は同一の周波数に設定されることから、グループ内での検出データのばらつきは補正されないが、検出データのばらつきの原因となる送信電極2に係るインピーダンスのばらつきは、送信電極2の位置に依存し、Y方向(送信電極2の配列方向)に沿って徐々に変化することから、周波数の設定をグループ単位で行っても十分な効果を得ることができる。
次に、図12に基づいて、制御部7において受信電極3のグループごとの増幅率を決定する処理について説明する。ここではまず、前記の処理で決定されたグループごとの周波数が送信部5の設定値保持部11に設定され(ST112)、以降の処理で検出データ(レベル信号)を取得する際には、グループごとに設定された周波数のパルス信号が送信電極2に印加される。
ついで、受信電極3のグループごとに設けられた受信信号処理部22におけるゲイン調整部33の増幅率を全て初期値A0に設定して、送信電極2に対するパルス信号の印加ならびに受信電極3の出力信号の受信および信号処理を1フレーム分行い、これにより取得した1フレーム全体の検出データの平均値を算出して、これを受信基準値に設定する(ST113、ST114)。
次に、増幅率の初期値A0で検出データのばらつきが許容範囲内に収まる、すなわち初期値A0が最適増幅率となるグループがあれば、その増幅率を当該グループの増幅率設定値として制御部7のROMに記憶する(ST115〜ST117)。ここで、検出データのばらつきが許容範囲内な否かの判断は、グループごとの検出データの平均値と受信基準値とを比較することで行われ、両者の差が所定のしきい値以内に収まる場合にばらつきが許容範囲内にあるものと判断する。
次に、前記の初期値A0が最適増幅率となるグループを除く他のグループについて、グループごとに、検出データのばらつきが許容範囲内に収まる最適増幅率を候補値A1〜Anの中から見つけ出して、その増幅率を当該グループの増幅率設定値として制御部7のROMに記憶する(ST118〜ST125)。ここで、検出データのばらつきが許容範囲内な否かの判断は、前記と同様に、グループごとの検出データの平均値と受信基準値とを比較することで行われ、両者の差が所定のしきい値以内に収まる場合にばらつきが許容範囲内にあるものと判断する。
なお、以上の動作は、装置の製造時の調整工程など、タッチ操作が行われていない状態で行わ、実際に使用する際に装置を起動すると、制御部7のROMから周波数および増幅率の各設定値をそれぞれ読出して、送信部5の設定値保持部11および受信部6の受信信号処理部22に設定し、その設定値に基づいて送信部5および受信部6が動作する。
以上のようにして、Y方向(送信電極2の配列方向)の検出データのばらつきを許容範囲内に収めることができる最適な周波数が、送信電極2のグループごとに決定され、またX方向(受信電極3の配列方向)の検出データのばらつきを許容範囲内に収めることができる最適な増幅率が受信電極3のグループごとに決定される。
ここで、図2に示したように、送信電極2の3つのグループJ〜Lと、受信電極3の8つのグループA〜Hとにより、タッチ面10が領域R11〜R18、R21〜R28、R31〜R38の合計24個に分割されるが、パルス信号の周波数(パルス数)および受信信号の増幅率をグループ単位で制御することにより、2次元的に配置された電極交点ごとのレベル信号を各エリア単位で調整することができる。
図13は、図2に示した制御部7で行われるオンデューティによるパルス信号制御の状況を示す図である。この図13では、送信電極2に印加するパルス信号と、受信部6の受信信号処理部22におけるIV変換部31、絶対値検出部34、および積分部35の各出力信号とを示す。
ここでは、送信電極2に印加するパルス信号のオンデューティを変更するようにしている。図13(A)は、オンデューティを50%とした場合である。図13(B)は、オンデューティを50%より高くした場合である。図3に示したPLLシンセサイザ16は、パルス信号のオンデューティを変更することが可能な構成となっており、PLLシンセサイザ16が参照するデューティ設定値が設定値保持部11に保持され、このデューティ設定値は制御部7にて設定される。
パルス信号は、通常、オンデューティを50%として出力されるが、パルス信号の周波数によっては、IV変換部31の時定数や送信電極2のインピーダンスの違いにより、図13(A)に示すように、パルス信号の立上がりと立下りに応答してIV変換部31から出力される信号が歪んだ波形になることがある。この場合、図13(B)に示すように、パルス信号のオンデューティを変更することで、応答波形の位相が微調整される結果、振幅位相が略一致するようになり、IV変換部31の出力信号をより正弦波形に近づけることができる。
このIV変換部31の出力信号の波形の変化はサンプリング電圧Vに影響し、パルス信号のオンデューティを変化させることでサンプリング電圧Vを変化させることができ、これによりレベル信号のばらつきを抑えることができる。
図14は、図13に示したオンデューティによるパルス信号制御におけるオンデューティとレベル信号との関係を示す図である。レベル信号は、オンデューティが55%付近のピーク点で最大となり、オンデューティがピーク点を下回る領域では、レベル信号がオンデューティの上昇に応じて徐々に大きくなり、60%を超えた付近から急激に低下する。このため、40%〜60%の範囲でオンデューティを調整することが望ましい。なお、この特性は、IV変換部31の時定数などに応じて変化する。
前記のパルス信号の周波数を変更する制御では、レベル信号を自由に調整することができるが、受信電極3の1本あたりのパルス数を調整することから、レベル信号の調整が段階的になる。一方、オンデューティを変更する制御では、レベル信号の調整幅が小さくなる反面、レベル信号を細かく調整することができる。このため、周波数(パルス数)の変更でレベル信号を粗調整した上で、オンデューティの変更でレベル信号を微調整するようにするとよい。
なお、レベル信号のばらつきが小さい場合には、オンデューティの変更のみで対応することもできる。
図15は、本発明によるタッチパネル装置におけるパルス信号制御の別例を示す図である。この図15では、図10と同様に、送信電極2に印加するパルス信号と、受信部6の受信信号処理部22におけるIV変換部31、絶対値検出部34、および積分部35の各出力信号と、受信電極3の選択信号とを示す。なお、ここでは前記の実施形態と異なる点にのみ言及し、その他の構成は前記の実施形態と同様である。
ここでは、送信電極2に印加するパルス信号の周波数を一定(例えば5MHz)にして、受信電極3の1本あたりのパルス数を変更するようにしている。図15(A)は、送信電極2のグループJの場合で、受信電極3の1本あたりのパルス数が10に設定されている。図15(B)は、送信電極2のグループKの場合で、受信電極3の1本あたりのパルス数が12に設定されている。受信電極3の1本あたりのパルス数が12の場合のサンプリング電圧VKは、パルス数が10の場合のサンプリング電圧VJより大きくなり(VK>VJ)、受信電極3の1本あたりのパルス数を増やすことで、サンプリング電圧Vを大きくすることができる。
この場合、受信電極3の1本あたりのパルス数に応じて、全てのパルスの印加が終了するまでに要する時間が変化し、最後のパルスの印加が終了してから出力が安定するまでの時間を同じように確保してサンプリングポイントを設定すると、サンプリングポイントがパルス数に応じて変化し、図15(A)に示すようにパルス数が10の場合では、図15(B)に示すようにパルス数が12の場合に比較して、サンプリングポイントが早くなる。これにより1フレーム分の処理に要する時間が短くなり、タッチ位置検出を高速に行うことができる。
また、このように受信電極3の1本あたりのパルス数のみを変更して、パルス信号の周波数を変更しないようにすると、パルス生成部12の構成を簡素化することができる。
本発明にかかるタッチパネル装置は、大型化した場合でもタッチ位置の検出を高精度に行うことができる効果を有し、静電容量方式のタッチパネル装置、特に相互容量方式のタッチパネル装置などとして有用である。
1 タッチパネル装置
2 送信電極
3 受信電極
4 パネル本体
5 送信部
6 受信部
7 制御部
11 設定値保持部
12 パルス生成部
13 電極選択部
14 駆動部
15 クロック発振器
16 PLLシンセサイザ
17 タイミング制御部
21 電極選択部
22 受信信号処理部
31 IV変換部
32 バンドパスフィルタ
33 ゲイン調整部(増幅部)
34 絶対値検出部
35 積分部
36 サンプルホールド部
37 AD変換部

Claims (7)

  1. 互いに並走する複数の送信電極および互いに並走する複数の受信電極が格子状に配置されたパネル本体と、
    前記送信電極に対してパルス信号を印加する送信部と、
    前記送信電極に印加されたパルス信号に応答した受信電極の出力信号を受信して電極交点ごとのレベル信号を出力する受信部と、
    前記受信部から出力されるレベル信号に基づいてタッチ位置を検出すると共に前記送信部および前記受信部の動作を制御する制御部とを備え、
    前記送信部は、前記受信部において1本の前記受信電極の出力信号を受信する期間に複数のパルスを印加し、
    前記受信部は、前記受信電極の出力信号を積分処理してレベル信号を出力し、
    前記制御部は、非タッチ状態での前記レベル信号のばらつきが許容範囲内に収まるように、前記受信電極の1本あたりのパルス数を変更制御することを特徴とするタッチパネル装置。
  2. 前記送信電極は、前記パネル本体上の位置に応じて所定本数ごとにグループ分けされ、このグループ単位で前記受信電極の1本あたりのパルス数が設定されることを特徴とする請求項1に記載のタッチパネル装置。
  3. 前記送信部は、前記パルス信号の周波数を変更可能に構成され、
    前記制御部は、前記受信電極の1本あたりのパルス数の変更に関係なく、一定の積分期間内に全てのパルスの印加が終了するように、前記パルス信号の周波数を変更制御することを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載のタッチパネル装置。
  4. 前記制御部は、前記パルス信号の周波数を一定にして、前記受信電極の1本あたりのパルス数を変更制御することを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載のタッチパネル装置。
  5. 前記制御部は、非タッチ状態での前記レベル信号のばらつきが許容範囲内に収まるように、前記パルス信号のオンデューティを変更制御することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のタッチパネル装置。
  6. 前記受信部は、前記受信電極の出力信号を増幅する増幅部を有し、
    前記制御部は、非タッチ状態での前記レベル信号のばらつきが許容範囲内に収まるように、前記増幅部の増幅率を変更制御することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のタッチパネル装置。
  7. 前記受信電極は、前記パネル本体上の位置に応じて所定本数ごとにグループ分けされ、このグループ単位で前記増幅部の増幅率が設定されることを特徴とする請求項6に記載のタッチパネル装置。
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