JP2011253726A - 光源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造が簡単で、放熱性に優れた光源装置を提供すること。
【解決手段】光源装置10は、例えば自動車のヘッドライトとして用いられるものであり、基板62と、基板62の一方の面に搭載され、発光ダイオード素子を有する複数の発光装置9と、基板62の一方の面側に設けられ、各発光装置9からの熱を放熱する第1の放熱部材7と、基板62の他方の面側に設けられ、各発光装置9からの熱を放熱する第2の放熱部材8とを備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、光源装置に関する。
自動車には、ヘッドライトが搭載されている。このヘッドライトとしては、基板と、基板上に設置された発光素子と、発光素子から発せられた光を前方に向かって反射させるリフレクタとを有するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載のヘッドライトでは、発光素子が通電により発熱を伴うものであるため、その熱を基板を介して放熱するよう構成されている。
しかしながら、一般的にヘッドライトは非常に高温となるため、特許文献1に記載のヘッドライトは、発光素子の裏側にある前記基板だけでは、十分な放熱が不可能である。また、特許文献1に記載のヘッドライトでは、リフレクタでの光量の損失が生じる。この損失分を補い、前方への十分な光量の光を照射するのに、さらに発光素子を高出力で駆動させることとなり、その分、発光素子が余計に発熱する。この余計に発熱した発光素子に対する放熱も、当該発光素子の裏側にある前記基板だけでは不十分である。
また、特許文献1に記載のヘッドライトでは、発光素子からの光を反射するリフレクタも、光を一旦受けるため高温となり、当該リフレクタに対する放熱も必要となる。このため、その放熱を行なうための構成を組み込むこととなり、ヘッドライトの構造が複雑化、大型化し、結果、自動車の総重量が増大してしまうという問題があった。
特表2005−537665号公報
本発明の目的は、構造が簡単で、放熱性に優れた光源装置を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(13)の本発明により達成される。
(1) 基板と、
前記基板の一方の面に搭載され、発光ダイオード素子を有する少なくとも1つの発光装置と、
前記基板の前記一方の面側に設けられ、前記発光装置からの熱を放熱する第1の放熱部材と、
前記基板の他方の面側に設けられ、前記発光装置からの熱を放熱する第2の放熱部材とを備えることを特徴とする光源装置。
(2) 前記基板の前記一方の面側には、前記発光装置に導通する配線が設けられており、前記第1の放熱部材は、前記配線を通じて前記発光装置からの熱を受けるように構成されている上記(1)に記載の光源装置。
(3) 前記第1の放熱部材は、板状をなし、その厚さ方向に貫通する貫通孔が形成されており、前記発光装置は、前記貫通孔内に臨むように設けられている上記(1)または(2)に記載の光源装置。
(4) 前記第1の放熱部材は、その少なくとも一方の面から突出して形成された複数の第1の放熱フィンを有する上記(3)に記載の光源装置。
(5) 前記第2の放熱部材は、板状なし、その一方の面が前記基板の前記他方の面に当接する当接部を有し、前記基板を通じて前記発光装置からの熱を受けるように構成されている上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の光源装置。
(6) 前記第2の放熱部材は、前記当接部の他方の面から突出して形成された複数の第2の放熱フィンをさらに有する上記(5)に記載の光源装置。
(7) 前記第2の放熱部材は、前記当接部の他方の面から突出した筒状をなす支持部と、該支持部の外周部に支持された複数の第2の放熱フィンとをさらに有する上記(5)に記載の光源装置。
(8) 前記基板の板面に平行な方向での線膨張係数をAとし、前記第1の放熱部材および前記第2の放熱部材の同方向でのそれぞれの線熱膨張係数をBとしたとき、(A−B)が、3〜20[×10−6/℃]である上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の光源装置。
(9) 前記第1の放熱部材および前記第2の放熱部材は、それぞれ、金属材料で構成されている上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の光源装置。
(10) 前記第1の放熱部材は、前記発光装置からの光を反射する機能を有する上記(1)ないし(9)のいずれかに記載の光源装置。
(11) 前記発光装置は、前記基板の面方向に沿って複数配置されている上記(1)ないし(10)のいずれかに記載の光源装置。
(12) 前記発光装置と異なる位置に配置され、該発光装置と電気的に接続されたコネクタを備える上記(1)ないし(11)のいずれかに記載の光源装置。
(13) 当該光源装置は、自動車に搭載され、該自動車のヘッドライトとして使用される上記(1)ないし(12)のいずれかに記載の光源装置。
本発明によれば、発光装置から基板に伝わった熱は、第1の放熱部材を介して基板の一方の面側に放熱され、第2の放熱部材を介して基板の他方の面側にも放熱される。このように、本発明の光源装置では、第1の放熱部材と第2の放熱部材とが相まって、発光装置で生じた熱を容易かつ確実に放熱することができ、放熱性に優れる。これにより、発光ダイオード素子を高輝度で点灯させても、発光ダイオード素子の温度上昇を抑えることができ、よって、光源装置の長寿命が延びる。
また、本発明の光源装置は、基板を介してその両面側にそれぞれ第1の放熱部材および第2の放熱部材を設置した簡単な構造となっている。これにより、例えば、本発明の光源装置を組み立てる(製造する)際の工程を簡素化することができる。
本発明の光源装置(第1実施形態)を自動車のヘッドライトとして使用した状態を示す側面図である。 図1に示す光源装置の縦断面図である。 図1に示す光源装置での基板および発光装置の位置関係を示す正面図である。 図1に示す光源装置での基板および発光装置を示す拡大詳細断面図である。 図1に示す光源装置での第1の放熱部材を示す正面図である。 図1に示す光源装置での第2の放熱部材を示す斜視図である。 本発明の光源装置の第2実施形態を示す縦断面図である。 図7に示す光源装置での第2の放熱部材を示す斜視図である。
以下、本発明の光源装置を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の光源装置(第1実施形態)を自動車のヘッドライトとして使用した状態を示す側面図、図2は、図1に示す光源装置の縦断面図、図3は、図1に示す光源装置での基板および発光装置の位置関係を示す正面図、図4は、図1に示す光源装置での基板および発光装置を示す拡大詳細断面図、図5は、図1に示す光源装置での第1の放熱部材を示す正面図、図6は、図1に示す光源装置での第2の放熱部材を示す斜視図である。なお、以下では、説明の都合上、図1、図2、図4および図6(図7および図8についても同様)中の右側を「前」または「前方」、左側を「後」または「後方」と言い、上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」と言う。また、図1中では、見易くするために光源装置および制御基板のそれぞれの大きさを誇張して模式的に図示しており、光源装置と制御基板と自動車との大きさの比率は実際とは大きく異なる。
図1に示すように、光源システム100は、自動車20に搭載されており、その前方に向かって光を照射するヘッドライトである光源装置10と、光源装置10のON/OFF(点燈/消灯)を制御する制御基板1とを備えている。
光源装置10は、自動車20のエンジンルーム内の前方の部分に配置されている。この光源装置10は、本体6と、カバー40とを有している。
本体6は、ほぼ筒状をなすハウジング61を有し、このハウジング61には、その前端部の開口を覆うように透光性のカバー40が設けられている。
図2に示すように、ハウジング61内には、基板62と、4つの発光装置9と、第1の放熱部材7と、第2の放熱部材8の一部とが収納されている。
また、カバー40は、透明の樹脂材料またはガラス材料等で構成されている。なお、カバー40には、発光装置9からの光を拡散するための凹凸処理等の処理が施されていてもよい。また、カバー40には、発光装置9からの光により励起されて発光する蛍光体が設けられていてもよい。なお、各発光装置9は、それぞれ、その発光に伴い発熱するが、その熱は主に第1の放熱部材7および第2の放熱部材8により外部に放熱される。
以下、光源装置10の本体6を構成する各部について説明する。
ハウジング61は、その横断面が円環状をなしている。そして、前述したように、前端部の開口は、カバー40で覆われている。
また、ハウジング61の後端部は、内径が縮径した縮径部611となっている。この縮径部611は、その内周部612が第2の放熱部材8に当接し、当該第2の放熱部材8を支持、固定する固定部として機能する。
また、ハウジング61の側壁には、その厚さ方向に貫通する複数の貫通孔613が形成されている。これにより、ハウジング61内が各貫通孔613を介して外部と連通し、第1の放熱部材7や第2の放熱部材8の放熱性の向上を図ることができる。
ハウジング61の構成材料は、特に限定されず、例えば、金属材料、セラミックス材料、樹脂材料等を用いることができるが、第1の放熱部材7や第2の放熱部材8の放熱性を高める観点から、後述するような第1の放熱部材7(第2の放熱部材8)と同様の、放熱性に優れた材料を用いるのが好ましい。
基板62は、4つの発光装置9を実装(直接的に搭載)するものである。
図3に示すように、基板62は、円板状(円環状)をなし、後述するように周方向に沿って等間隔に4つの発光装置9が搭載されるようになっている。なお、基板62の形状は、円板状に限定されるものではなく、例えば、三角形状、四角形状、五角形状等の多角形状、楕円形状等であってもよい。
このような基板62は、繊維基材に樹脂材料を含浸してなる基板が好適に用いられる。これにより、比較的簡単な構成で、基板62の面方向での線熱膨張係数を抑えることができる。
基板62が繊維基材に樹脂材料を含浸してなる基板である場合、その繊維基材としては、例えば、ガラス織布、ガラス不織布等のガラス繊維基材、ポリアミド樹脂繊維、芳香族ポリアミド樹脂繊維、全芳香族ポリアミド樹脂繊維等のポリアミド系樹脂繊維、ポリエステル樹脂繊維、芳香族ポリエステル樹脂繊維、全芳香族ポリエステル樹脂繊維等のポリエステル系樹脂繊維、ポリイミド樹脂繊維、フッ素樹脂繊維等を主成分とする織布または不織布で構成される合成繊維基材、クラフト紙、コットンリンター紙、リンターとクラフトパルプの混抄紙等を主成分とするパルプ繊維(紙基材)等が挙げられる。
これらの中でも、かかる繊維基材としては、有機繊維(有機材料を主材料として構成された繊維)を用いるのが好ましく、パルプ繊維(パルプを主材料として構成された繊維)を用いるのがより好ましい。
これにより、基板62の面方向での線熱膨張係数を抑えながら、基板62の柔軟性(弾性や可撓性)を優れたものとすることができる。その結果、基板62は、第1の放熱部材7の板面および第2の放熱部材8の当接部81の板面に平行な方向での熱変形に追従することができる。そのため、基板62と第1の放熱部材7との間の熱膨張差に起因して、基板62と第1の放熱部材7との接合部(具体的には後述する半田74)が損傷するのを防止することができる。これと同様に、基板62と第2の放熱部材8との間の熱膨張差に起因して、基板62と第2の放熱部材8との接合部が損傷するのを防止することができる。
また、繊維基材に含浸される樹脂材料としては、熱硬化性樹脂が好適に用いられる。その熱硬化性樹脂としては、例えば、フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂、ビスフェノールAノボラック樹脂等のノボラック型フェノール樹脂、未変性のレゾールフェノール樹脂、桐油、アマニ油、クルミ油等で変性した油変性レゾールフェノール樹脂等のレゾール型フェノール樹脂等のフェノール樹脂、ビスフェノールAエポキシ樹脂、ビスフェノールFエポキシ樹脂等のビスフェノール型エポキシ樹脂、ノボラックエポキシ樹脂、クレゾールノボラックエポキシ樹脂等のノボラック型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂等のエポキシ樹脂、ユリア(尿素)樹脂、メラミン樹脂等のトリアジン環を有する樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビスマレイミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ジアリルフタレート樹脂、シリコーン樹脂、ベンゾオキサジン環を有する樹脂、シアネートエステル樹脂等が挙げられる。
これらの中でも、かかる樹脂材料としては、フェノール樹脂、エポキシ樹脂を用いるのが好ましく、フェノール樹脂を用いるのがより好ましい。これにより、パルプ繊維との組み合わせにおいて、基板62の耐熱性と柔軟性を優れたものとすることができる。
また、基板62の厚さ(平均厚さ)は、特に限定されないが、0.2〜3.0mmであるのが好ましく、1.0〜1.6mmであるのがより好ましい。これにより、基板62を前述したような柔軟性を有するものとしながら、基板62上に発光装置9を確実に固定することができる。
また、基板62の面方向での線膨張係数は、特に限定されないが、10〜20[×10−6/℃]であるのが好ましく、13〜17[×10−6/℃]であるのがより好ましい。
また、基板62の弾性率は、5.0〜15.0GPaであるのが好ましく、6.0〜10.0GPaであるのがより好ましい。これにより、基板62を前述したような柔軟性を有するものとしながら、基板62上に発光装置9を確実に固定することができる。
また、基板62は、前述したような繊維基材が複数積層された構造を有するものであってもよいし、前述したような繊維基材を1層のみ有するものであってもよい。
図3に示すように、このような基板62の先端側の面(一方の面)には、発光装置9に導通する1対の配線63が各発光装置9に対応して複数組(本実施形態では4組)設けられている。これにより、基板62上に設けられた各発光装置9に、1対の配線63を通じて通電することができる。
また、各配線63の基板62とは反対側には、樹脂材料で構成された絶縁層64が設けられている。これにより、配線63の劣化、ショート等の問題を防止することができる。
図3に示すように、複数の発光装置9は、基板62の一方の面上に、その周方向に等間隔に配置されて(搭載されて)いる。
この各発光装置9は、それぞれ、エレクトロルミネセンス(EL)効果による発光と、蛍光による発光とを生じるものである。
図4に示すように、発光装置9(発光ダイオード装置)は、凹部91aを備えるパッケージ91と、パッケージ91の凹部91aの底面上に設けられた発光ダイオード素子92(LEDチップ)と、発光ダイオード素子92を覆うように凹部91a内に封入された透光性樹脂部93と、パッケージ91の裏面に設けられた1対の外部端子94とを有する。
パッケージ91は、樹脂材料やセラミックス材料等の絶縁性材料で構成されている。また、パッケージ91には、発光ダイオード素子92と1対の外部端子94とを電気的に接続する配線(図示せず)が設けられている。
発光ダイオード素子92は、基板上にGaAlN、ZnS、ZnSe、SiCGaP、GaAlAs、AlN、InN、AlInGaP、InGaN、GaN、AlInGaN等の半導体を発光層として形成させたものである。本実施形態では、発光ダイオード素子92として、後述する透光性樹脂部93に含まれる蛍光体材料を励起し得る波長の光を発するものが用いられる。より具体的には、発光ダイオード素子92としては、青色の光を発するものが用いられる。
このような透光性樹脂部93は、透明性を有するエポキシ樹脂、変性エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、変性シリコーン樹脂、アクリレート樹脂、ウレタン樹脂、ポリイミド樹脂等の樹脂材料を主材料として構成されている。
また、本実施形態では、透光性樹脂部93は、前述した発光ダイオード素子92からの光により励起されて黄色に発光する蛍光体材料を含んでいる。
また、透光性樹脂部93は、発光ダイオード素子92を外力や埃、水分等から保護する機能を有する。
1対の外部端子94は、導電性材料を主材料として構成されており、その一方の外部端子94は、アノード電極(陽極)であり、他方の外部端子94は、カソード電極(陰極)である。
この1対の外部端子94は、パッケージ91の裏面に平行に互いに反対方向に延出している。
このような1対の外部端子94は、それぞれ、一般に、Al、Ti、Fe、Cu、Ni、Ag、Au、Pt等の金属材料を主材料として構成される。
この1対の外部端子94は、半田65により、1対の配線63に接続されている。
このような発光装置9においては、1対の外部端子94を介して発光ダイオード素子92に電圧を印加すると、発光ダイオード素子92でエレクトロルミネッセンス効果に基づく発光が起こる。この発光により、光は、透光性樹脂部93を透過して、外部に放出される。このとき、その光の一部は、パッケージ91の凹部91aの内壁面に反射した後に、透光性樹脂部93を透過して、外部に放出される。
また、発光装置9は、発光ダイオード素子92のEL効果により青色に発光するとともに、その青色の光の一部により透光性樹脂部93が励起されて蛍光により黄色に発光し、補色関係にあるこれら青色光と黄色光との混合により白色発光する。
図1、図2に示すように、各発光装置9は、それぞれ、端部にコネクタ12が設置された中継ケーブル11に電気的に接続されている。中継ケーブル11は、ハウジング61の1つ貫通孔613を介して外部に突出しており、これにより、コネクタ12が露出する(各発光装置9と異なる位置に配置される)。コネクタ12は、いわゆる「メス側」のコネクタであり、後述する「オス側」のコネクタである制御基板1のコネクタ4に接続される。光源装置10のコネクタ12と制御基板1のコネクタ4とを接続すると、これらが通電して、各発光装置9に電極を供給することができる。これにより、各発光装置9をそれぞれ発光させることができる。
第1の放熱部材7は、前述した基板62の一方の面側に設けられている。すなわち、第1の放熱部材7は、前述した基板62の各発光装置9と同じ面側に設けられている。そして、第1の放熱部材7は、各発光ダイオード素子92からの熱を放熱する機能を有する。
このように第1の放熱部材7を基板62の各発光装置9と同じ面側に設けることにより、各発光装置9の発光ダイオード素子92で生じた熱を、基板62の熱伝導性の低い部分を介さずに、第1の放熱部材7に直接的に伝導することができる。そのため、各発光ダイオード素子92で生じた熱を第1の放熱部材7により効率的に放熱することができる。よって、各発光ダイオード素子92を高輝度で点灯させても、各発光ダイオード素子92の温度上昇を抑えることができる。その結果、光源装置10は、高輝度で長寿命なものとなる。
第1の放熱部材7は、板状をなし、その厚さ方向に貫通する複数の貫通孔71が形成されている。この貫通孔71は、前述した各発光装置9の設置部位に対応して形成されている。そして、各発光装置9が、それぞれ、対応する貫通孔71内に臨んでいる。
これにより、比較的簡単な構成で、各発光装置9からの光の出射を第1の放熱部材7が阻害するのを防止しつつ、第1の放熱部材7の板面の面積を大きくして第1の放熱部材7の放熱性を向上させることができる。
本実施形態では、各貫通孔71は、平面視したときに、円形をなしている。なお、貫通孔71の平面視形状は、各発光装置9からの光の出射を第1の放熱部材7が阻害するのを防止することができれば、上述したものに限定されず、例えば、三角形状、四角形状、五角形状等の多角形状、楕円形状等であってもよい。また、第1の放熱部材7は、複数の発光装置9に対応した複数の貫通孔71が設けられているのに限定されず、例えば、1つの貫通孔71に複数の発光装置9が臨むように設けられていてもよい。また、第1の放熱部材7は、複数の発光装置9の設置部位に対応した切り欠き部を有するものであってもよい。また、第1の放熱部材7は、板状をなすものに限らず、ブロック状をなすものであってもよい。
図2に示すように、第1の放熱部材7は、ハウジング61の内面にそのほぼ全周に亘って当接している。これにより、第1の放熱部材7の熱をハウジング61にも効率的に伝導し、各発光ダイオード素子92の温度上昇をより確実に抑えることができる。
また、第1の放熱部材7とハウジング61の内面との間に隙間がある場合には、これらの間に放熱性を有する樹脂材料(放熱性樹脂)を充填するのが好ましい。また、第1の放熱部材7とハウジング61の内面とを放熱性樹脂を介して接合することもできる。このようにして放熱性樹脂を用いることによっても、第1の放熱部材7の熱をハウジング61に効率的に伝導し、各発光ダイオード素子92の温度上昇をより確実に抑えることができる。かかる放熱性樹脂としては、熱伝導率が0.7W/mK以上の熱硬化性液状樹脂が好適に用いられる。具体的には、かかる放熱性樹脂として、アルミナ等の金属酸化物、窒化ホウ素等の窒化物に代表される電気絶縁性かつ高熱伝導性フィラーを充填した、液状フェノール樹脂や液状エポキシ樹脂等が挙げられる。
また、図4に示すように、第1の放熱部材7は、配線63を通じて各発光装置9からの熱を受けるように構成されている。これにより、各発光ダイオード素子92で生じた熱を、配線63を介して第1の放熱部材7に伝導することができる。さらに、基板62の発光装置9とは反対の面側に各発光装置9への通電のための配線を設けることが不要となり、基板62の構造の簡単化および薄型化も図ることができる。基板62の構造の簡単化および薄型化を図ることにより、基板62の可撓性や柔軟性を優れたものとし、各発光装置9と基板62との間の熱膨張差に起因して各発光装置9と基板62との接合部(具体的には半田65)が損傷するのを防止することができる。
配線63は、例えば金属材料等で構成されていて熱伝導性に優れていることから、このような構成とすることにより、各発光ダイオード素子92から第1の放熱部材7への熱の伝導性をより優れたものとすることができる。
本実施形態では、第1の放熱部材7の裏面(背面)には、配線63(電極)に導通する配線72(電極)が、樹脂材料で構成された絶縁層73を介して設けられている。この絶縁層73により、第1の放熱部材7と配線72との間の短絡を防止することができる。
また、第1の放熱部材7側に設けられた配線72を通して、基板62側に設けられた配線63および各発光装置9に通電し各発光ダイオード素子92を発光させることができる。
特に、第1の放熱部材7側に設けられた配線72は、半田74を介して、基板62側に設けられた配線63に接続されている。これにより、比較的簡単かつ確実に、基板62側に設けられた配線63と、第1の放熱部材7側に設けられた配線72との間で電気的伝達および熱的伝達を行うことができる。なお、基板62側に設けられた配線63と、第1の放熱部材7側に設けられた配線72との接続は、半田を用いたものに限定されず、例えば、異方性導電接着剤(ACF)等を用いてもよい。
図5に示すように、配線72には、配線72a、72b、72c、72dおよび72eがある。これらの配線72a〜72eは、前述した複数の発光装置9を直列に接続して通電するように配置されている。例えば、複数の発光装置9は、それぞれ、アノード側を第1の放熱部材7の中心側、カソード側を第1の放熱部材7の外周側を向くように配置される。そして、外部の電源ユニット(図示せず)から中継ケーブル11を介して、配線72dと配線72eとの間に通電することにより、各発光装置9を発光させる。
また、複数の配線72a〜72eは、第1の放熱部材7の全面をできるだけ大きく覆うように形成されている。これにより、配線72a〜72eの熱をより効率的に第1の放熱部材7に伝導することができる。
また、第1の放熱部材7の基板62側の面には、複数枚の放熱フィン(第1の放熱フィン)75が突出して形成されている。各放熱フィン75は、第1の放熱部材7の外周方向に沿って等間隔に配置されている。また、各放熱フィン75は、接着剤、粘着テープ等で絶縁層104に固定されている。
このように放熱フィン75が設けられていることにより、第1の放熱部材7の放熱性を高めることができる。その結果、各発光ダイオード素子92の温度上昇をより確実に抑えることができる。
特に、本実施形態では、放熱フィン75が第1の放熱部材7の基板62と同じ面側に設けられているので、基板62から配線63、半田74および配線72を介して効率的に放熱フィン75に熱を伝導することができる。また、放熱フィン75がハウジング61の貫通孔613の近傍に設けられているので、放熱フィン75がハウジング61内に収納されていても、放熱フィン75が第1の放熱部材7の放熱性を高めることができる。
なお、放熱フィン75は、第1の放熱部材7の基板62と反対の面側に設けることも可能である。この場合、放熱フィン75を光反射性を有するものとすることで、各発光装置9からの光を拡散させることができる。
また、第1の放熱部材7は、各発光装置9からの光を反射する機能を有している。これにより、各発光装置9からの光の利用効率を高めたり、各発光装置9からの光を拡散または集光して、光源装置10から出射される光を所望のものとしたりすることができる。また、各発光装置9の光を反射するための反射部材を別途設ける必要がないので、光源装置10の構成の簡単化および低コスト化を図ることができる。
図2、図4に示すように、第1の放熱部材7の基板62を介して反対側、すなわち、基板62の裏面(他方の面)側には、第2の放熱部材8が設けられている。この第2の放熱部材8は、各発光装置9からの熱を放熱するものである。
図2、図6に示すように、第2の放熱部材8は、円板状なす当接部81と、当接部81の縁部から後方に向かって突出した支持部82と、支持部82の外周部821から側方に向かって突出した複数枚の放熱フィン(第2の放熱フィン)83とを有している。なお、第2の放熱部材8は、当接部81と支持部82と各放熱フィン83とが一体的に形成されたものであってもよいし、それぞれ別体で構成し、該別体同士を連結したものであってもよい。
当接部81は、その先端側の面(一方の面)が基板62の裏面に接合されて(当接して)いる。これにより、第2の放熱部材8は、基板62を通じて各発光装置9からの熱を確実に受けることができる。なお、当接部81の外径(大きさ)は、基板62の外径と同じかまたはそれよりも大きいのが好ましい。これにより、第2の放熱部材8と基板62とを接合した際の接触面積を可能な限り大きく確保することができ、よって、熱の授受がより確実に行なわれる。また、第2の放熱部材8と基板62と接合方法としては、特に限定されないが、例えば、接着(接着剤や溶媒による接着)による方法、融着(熱融着、高周波融着、超音波融着等)による方法等が挙げられる。
支持部82は、円筒状をなす部分である。この支持部82は、その長手方向の途中がハウジング61の縮径部611に例えば嵌合により固定されている。
そして、支持部82の外周部821には、複数枚の放熱フィン83が支持されている。これらの放熱フィン83は、支持部82の外周部821の周方向に沿って等間隔に配置されている。また、各放熱フィン83は、それぞれ、長尺な板片で構成され、その長手方向が支持部82の長手方向と平行となるように配置されている。また、各放熱フィン83は、それぞれ、支持部82のハウジング61から突出している部分の長さ全体にわたって形成されている。
このような支持部82および放熱フィン83により、第2の放熱部材8が各発光装置9の熱を確実に放熱することができる程度に、当該第2の放熱部材8の表面積を十分に確保することができる。
そして、各発光装置9から基板62に伝わった熱は、第1の放熱部材7を介して基板62の表側に放熱され、第2の放熱部材8を介して基板62の裏側にも放熱される。このように、光源装置10では、第1の放熱部材7と第2の放熱部材8とが相まって、各発光装置9で生じた熱を容易かつ確実に放熱することができる。すなわち、光源装置10は、放熱性に極めて優れたものとなっている。これにより、各発光ダイオード素子92を高輝度で点灯させても、各発光ダイオード素子92の温度上昇を抑えることができ、よって、光源装置10の長寿命が延びる。
また、光源装置10は、基板62を介してその両側にそれぞれ第1の放熱部材7および第2の放熱部材8を設置した簡単な構造となっている。これにより、光源装置10を組み立てる(製造する)際の工程を簡素化することができる。
第1の放熱部材7および第2の放熱部材8の構成材料は、各放熱部材がそれぞれ前述したような放熱性を発揮することができるものであれば、特に限定されず、金属材料、セラミックス材料、炭素材料等を用いることができるが、金属材料を用いるのが好ましい。金属材料は、熱伝導性が比較的高く、また、安価で加工も容易である。従って、第1の放熱部材7および第2の放熱部材8を金属材料で構成することにより、各発光ダイオード素子92の温度上昇をより確実に抑えるとともに、光源装置10の低コスト化を図ることができる。また、第1の放熱部材7を金属材料で構成した場合、特別な加工(例えばメッキ等)をしなくても、前述したように第1の放熱部材7表面を光反射性を有するものとすることができる。なお、用いられる金属材料しては、特に限定されないが、アルミニウムを好適に用いることができる。
また、基板62の板面に平行な方向での線膨張係数をAとし、第1の放熱部材7および第2の放熱部材8の同方向での線熱膨張係数をBとしたとき、(A−B)は、3〜20[×10−6/℃]であるのが好ましく、3〜10[×10−6/℃]であるのがより好ましい。
これにより、基板62、第1の放熱部材7および第2の放熱部材8の構成材料の選定を比較的簡単なものとすることができる。また、基板62と第1の放熱部材7との間の熱膨張差に起因して基板62と第1の放熱部材7との接合部(半田74)が損傷するのを防止することができる。これと同様に、基板62と第2の放熱部材8との間の熱膨張差に起因して基板62と第2の放熱部材8との接合部が損傷するのを防止することができる。
また、第1の放熱部材7および第2の放熱部材8の面方向での線膨張係数は、特に限定されないが、15〜30[×10−6/℃]であるのが好ましく、20〜25[×10−6/℃]であるのがより好ましい。
次に、制御基板1について説明する。
図1に示すように、制御基板1は、回路基板2と、半導体素子3aおよび3bと、コネクタ4と、保護部材5とを備えている。以下、各部の構成について説明する。
回路基板2は、光源装置10と同様に、自動車20のエンジンルーム内に配置されている。回路基板2は、平面視で長方形をなしており、各角部には、それぞれ、厚さ方向に貫通する貫通孔21が形成されている。そして、回路基板2は、各貫通孔21にそれぞれボルト30が挿入され、当該ボルト30を介してエンジンルームを画成する壁部203に固定されている。
この回路基板2は、支持板22と、支持板22上に形成された絶縁層23と、絶縁層23上に形成された導体回路24とを有する積層体で構成されている。
支持板22は、導体回路24を支持するベースとなるものである。支持板22は、金属材料で構成され、特に、アルミニウムまたはアルミニウム合金で構成されているのが好ましい。支持板22がアルミニウムまたはその合金で構成されている場合、当該支持板22は、熱伝導性が比較的高いものとなり、よって、半導体素子3aおよび3b、その他、コネクタ4や導体回路24が発した熱を確実に放熱することができる。
支持板22の厚さとしては、特に限定されないが、例えば、1〜5mmであるのが好ましく、1〜2mmであるのがより好ましい。支持板22の厚さをこのような数値範囲に設定することにより、回路基板2を自動車20に載置可能な程度の強度に確保することができる。また、回路基板2が比較的薄いものとなり、制御基板1の小型化にも寄与する。さらに、前記熱を効率よく放熱することができる。
絶縁層23は、支持板22と導体回路24との間に形成され、支持板22と導体回路24とを絶縁する層である。この絶縁層23により、導体回路24のショート(短絡)を確実に防止することができる。絶縁層23の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、各種樹脂材料が挙げられ、特に、エポキシ樹脂、シアネート樹脂、フェノール樹脂が好ましい。
また、絶縁層23の厚さとしては、例えば、50〜200μmであるのが好ましく、80〜150μmであるのがより好ましい。
導体回路24は、導電性を有する金属材料で構成されたものである。この導体回路24は、絶縁層23の上面全面に積層された金属箔をエッチングにより所定のパターンに形成したものである。なお、導体回路24を構成する金属材料としては、特に限定されないが、例えば、銅を好適に用いることができる。これにより、比較的抵抗値が小さい導体回路24となる。
導体回路24の厚さとしては、例えば、例えば、10〜200μmであるのが好ましく、18〜70μmであるのがより好ましい。
また、導体回路24には、その少なくとも一部を覆うように形成された被覆層(ソルダーレジスト層)25が積層されている。これにより、導体回路24を保護することができ、よって、例えば、導体回路24の劣化やショートを防止することができる。なお、導体回路24の半導体素子3aおよび3bが接続される部分は、被覆層25が省略されており、露出している。また、被覆層25の構成材料としては、特に限定されず、例えば、絶縁層23と同様の樹脂材料を用いることができる。
被覆層25の厚さとしては、例えば、例えば、10〜100μmであるのが好ましく、10〜30μmであるのがより好ましい。
図1に示すように、回路基板2上には、光源装置10の各発光装置9の作動を制御する半導体素子3aおよび3bが配置されている。半導体素子3aおよび3bは、それぞれ、その全体形状が板状をなすものであり、互いに厚さが異なるものである。図1に示す構成では、半導体素子3aは、その厚さtが半導体素子3bの厚さtよりも大きく、ハウジング42の高さhよりも小さいものである。
半導体素子3aと半導体素子3bとの構成は、ほぼ同じであるため、以下、半導体素子について代表的に説明する。
半導体素子3aは、例えばバッテリ(図示せず)から供給された電力を各発光装置9の発光に適した電力に変換(例えば、交流電圧100Vを直流電圧24Vに変換)する機能を有するものである。半導体素子3aの内部には、銅等の導電性金属材料で構成される配線パターン(図示せず)が、所定形状で設けられている。この配線パターンは、下面31から突出した複数の端子32に電気的に接続されている。そして、各端子32がそれぞれ導体回路24と接合され、これにより、半導体素子3aが導体回路24と電気的に接続されることとなる。なお、各端子32は、それぞれ、例えば、半田、銀ろう、銅ろう、燐銅ろうのようなろう材を主材料として構成されている。
なお、半導体素子3aの外装部を構成するモールド部33は、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等のような熱硬化性樹脂で構成されている。
図1に示すように、回路基板2上には、半導体素子3aおよび3bと異なる位置にコネクタ4が配置されている。コネクタ4は、中継ケーブル11を介して、光源装置10に接続されている。
コネクタ4は、いわゆる「オス側」のコネクタであり、複数のピン(端子)41と、これらのピン41を一括して収納するハウジング42とを有している。
各ピン41は、それぞれ、銅等の導電性金属材料で構成され、導体回路24に電気的に接続されている。そして、各ピン41と、光源装置10の「メス側」のコネクタ12の各端子とが嵌合により接続することができる。
ハウジング42は、筒体で構成され、回路基板2に対し立設している。そして、ハウジング42に収納された各ピン41も回路基板2に対し垂直方向に、すなわち、鉛直上方に向かって起立している。これにより、コネクタ4に中継ケーブル11のコネクタ12を接続する際、コネクタ12を上方から差し込むことができ、その接続作業を容易に行なうことができる。
なお、ハウジング42の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、半導体素子3aのモールド部33の構成材料と同様の熱硬化性樹脂が用いることができる。
図1に示すように、保護部材5は、導体回路24や半導体素子3aおよび3b、特に、導体回路24と半導体素子3aおよび3bとの接続部を覆うものである。この保護部材5は、硬質の樹脂材料で構成され、層状に設けられている。これにより、半導体素子3aおよび3bや、コネクタ4(ハウジング42)を一括して固定することができる。従って、自動車20が走行しているときにその振動が制御基板1に伝達したとしても、当該振動による半導体素子3a、3bやコネクタ4の離脱を確実に防止することができる。
保護部材5を構成する硬質の樹脂材料としては、特に限定されないが、例えば、半導体素子3aのモールド部33やハウジング42の構成材料と同様の熱硬化性樹脂を用いることができ、特にエポキシ樹脂が好ましい。
制御基板1では、保護部材5の厚さtは、ハウジング42の高さhよりも小さく、かつ、半導体素子3aの厚さtよりも大きい。すなわち、保護部材5の上面51は、鉛直方向で、ハウジング42の上面421と半導体素子3aの上面34との間に位置している。これにより、保護部材5で半導体素子3a等を確実に保護することができる程度に、保護部材5の厚さtをできる限り抑えることができる。その結果、制御基板1の小型化(軽量化)を図ることができる。
また、保護部材5は、硬質ものものであるため、従来のように車積時にアルミニウム製のケースで制御基板1を覆わなくとも、半導体素子3a等を確実に保護することができる。このように、制御基板1では、車積時に用いられる従来のアルミニウム製のケースを省略することができ、その省略した分だけ、自動車20の総重量を抑えることができる。
また、図1に示すように、半導体素子3a等が保護部材5に埋設された状態となるため、これらに対する防水・防塵機能が発揮される。
保護部材5を構成する樹脂材料には、アルミナ等の金属酸化物、窒化ホウ素等の窒化物に代表される電気絶縁性かつ高熱伝導性フィラーを充填されているのが好ましい。これにより、保護部材5を介して、半導体素子3a等が発した熱の放熱が促進される。そして、この放熱と、前述した支持板22を介しての放熱とが相まって、制御基板1は、全体として放熱性に極めて優れたものとなる。
<第2実施形態>
図7は、本発明の光源装置の第2実施形態を示す縦断面図、図8は、図7に示す光源装置での第2の放熱部材を示す斜視図である。
以下、これらの図を参照して本発明の光源装置の第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、第2の放熱部材の構成が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図7、図8に示す第2の放熱部材8Aは、当接部81の裏面から複数枚の放熱フィン(第2の放熱フィン)84が突出して形成されたものである。各放熱フィン84は、それぞれ、長尺な板片で構成され、その長手方向が支持部82の長手方向と平行となるように、等間隔に配置されている。これにより、第2の放熱部材8Aが各発光装置9の熱を確実に放熱することができる程度に、当該第2の放熱部材8Aの表面積を十分に確保することができる。
このような構成の第2の放熱部材8Aは、各発光装置9から基板62に伝わった熱を第1の放熱部材7とともに効率よく放熱することができる。
以上、本発明の光源装置を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、光源装置を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明の光源装置は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、本発明の光源装置は、自動車に搭載されて、ヘッドライトとして用いることができるが、これに限定されず、例えば、バックライト(リアランプ)、ウィンカ等にも用いることができる。その他、本発明の光源装置は、例えば、体育館内の照明、アリーナ、その他展示会場の照明、信号機、鉄道車両、船舶、航空機、駅、灯台、港、空港(滑走路の照明)などの等のような高輝度照明器具にも用いることができる。
また、発光装置の設置数は、前記各実施形態では4つであるが、これに限定されず、例えば、1つ、2つ、3つまたは5つ以上であってもよい。
100 光源システム
1 制御基板
2 回路基板
21 貫通孔
22 支持板
23 絶縁層
24 導体回路
25 被覆層(ソルダーレジスト層)
3a、3b 半導体素子
31 下面
32 端子
33 モールド部
34 上面
4 コネクタ
41 ピン(端子)
42 ハウジング
421 上面
5 保護部材
51 上面
6 本体
61 ハウジング
611 縮径部
612 内周部
613 貫通孔
62 基板
63 配線
64 絶縁層
65 半田
7 第1の放熱部材
71 貫通孔
72、72a、72b、72c、72d、72e 配線
73 絶縁層
74 半田
75 放熱フィン(第1の放熱フィン)
8、8A 第2の放熱部材
81 当接部
82 支持部
821 外周部
83、84 放熱フィン(第2の放熱フィン)
9 発光装置
91 パッケージ
91a 凹部
92 発光ダイオード素子
93 透光性樹脂部
94 外部端子
10 光源装置
11 中継ケーブル
12 コネクタ
20 自動車
203 壁部
30 ボルト
40 カバー
104 絶縁層
、t、t 厚さ
高さ

Claims (13)

  1. 基板と、
    前記基板の一方の面に搭載され、発光ダイオード素子を有する少なくとも1つの発光装置と、
    前記基板の前記一方の面側に設けられ、前記発光装置からの熱を放熱する第1の放熱部材と、
    前記基板の他方の面側に設けられ、前記発光装置からの熱を放熱する第2の放熱部材とを備えることを特徴とする光源装置。
  2. 前記基板の前記一方の面側には、前記発光装置に導通する配線が設けられており、前記第1の放熱部材は、前記配線を通じて前記発光装置からの熱を受けるように構成されている請求項1に記載の光源装置。
  3. 前記第1の放熱部材は、板状をなし、その厚さ方向に貫通する貫通孔が形成されており、前記発光装置は、前記貫通孔内に臨むように設けられている請求項1または2に記載の光源装置。
  4. 前記第1の放熱部材は、その少なくとも一方の面から突出して形成された複数の第1の放熱フィンを有する請求項3に記載の光源装置。
  5. 前記第2の放熱部材は、板状なし、その一方の面が前記基板の前記他方の面に当接する当接部を有し、前記基板を通じて前記発光装置からの熱を受けるように構成されている請求項1ないし4のいずれかに記載の光源装置。
  6. 前記第2の放熱部材は、前記当接部の他方の面から突出して形成された複数の第2の放熱フィンをさらに有する請求項5に記載の光源装置。
  7. 前記第2の放熱部材は、前記当接部の他方の面から突出した筒状をなす支持部と、該支持部の外周部に支持された複数の第2の放熱フィンとをさらに有する請求項5に記載の光源装置。
  8. 前記基板の板面に平行な方向での線膨張係数をAとし、前記第1の放熱部材および前記第2の放熱部材の同方向でのそれぞれの線熱膨張係数をBとしたとき、(A−B)が、3〜20[×10−6/℃]である請求項1ないし7のいずれかに記載の光源装置。
  9. 前記第1の放熱部材および前記第2の放熱部材は、それぞれ、金属材料で構成されている請求項1ないし8のいずれかに記載の光源装置。
  10. 前記第1の放熱部材は、前記発光装置からの光を反射する機能を有する請求項1ないし9のいずれかに記載の光源装置。
  11. 前記発光装置は、前記基板の面方向に沿って複数配置されている請求項1ないし10のいずれかに記載の光源装置。
  12. 前記発光装置と異なる位置に配置され、該発光装置と電気的に接続されたコネクタを備える請求項1ないし11のいずれかに記載の光源装置。
  13. 当該光源装置は、自動車に搭載され、該自動車のヘッドライトとして使用される請求項1ないし12のいずれかに記載の光源装置。
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