JP2011252963A - 光学シート、ディスプレイ用バックライトユニット、ディスプレイ装置 - Google Patents

光学シート、ディスプレイ用バックライトユニット、ディスプレイ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】色再現性の高い光学シート、ディスプレイ用バックライトユニット、及びディスプレイ装置を提供する。
【解決手段】
液晶ディスプレイ装置(図示せず)における視野角変化に対して色変化を抑制し色再現性を向上するためには、光学シートA1の色補正層70を、基材層60の光の出射面側及び入射面側の少なくとも一方の面に設ければ良い。図1では、図中の実線で示すように、基材層60の光の入射面61側に色補正層70を設けているが、図中の破線で示すように、基材層60の光の出射面62側に色補正層70を設けても良い。また、光の入射面61側と出射面62側との両方に色補正層70を設けても良い。
【選択図】図1

Description

本発明は、照明光路制御に用いられる光学シート、ディスプレイ用バックライトユニットおよびディスプレイ装置に関するものである。特に、液晶ディスプレイに代表される背後照明型のディスプレイ装置と、該ディスプレイ装置における照明光路制御に使用される光学シート及びディスプレイ用バックライトユニットに関するものである。
近年、TFT(Thin Film Transistor )型液晶パネルやSTN(Super Twisted Nematic )型液晶パネルを使用した液晶ディスプレイ装置は、主としてOA分野のカラーノートPC(パーソナルコンピュータ)を中心に商品化されている。このような液晶ディスプレイ装置においては、液晶パネルの背面側(観察者と反対の側)に光源を配置し、この光源からの光で液晶パネルを照明する方式、いわゆる、バックライト方式が採用されている。この種のバックライト方式に採用されているバックライトユニットとしては、大別して冷陰極管(CCFT:Cold Cathode Fluorescent Tube、CCFL:Cold Cathode Fluorescent Lamp)等の光源ランプを、光透過性に優れたアクリル樹脂等からなる平板状の導光板内で多重反射させる「導光板ライトガイド方式」(いわゆる、エッジライト方式)と、導光板を用いずに冷陰極管(CCFT、CCFL)等の光源ランプからの光で直接照明する「直下型方式」の2種類の方式とがある。
導光板ライトガイド方式のバックライトユニットが搭載された液晶ディスプレイ装置としては、例えば、図10に示すものが一般に知られている。この種の液晶ディスプレイ装置は、表裏両面を偏光板171、173で挟んでなる液晶パネル172の背後に、略長方形の板状を呈するPMMA(ポリメチルメタクリレート)やアクリル等の透明な基材からなる導光板179が配置されており、この導光板179の前方(光射出側)に拡散フィルム(拡散層)178が設けられている。さらに、導光板179の背面に、導光板179に導入された光を効率よく液晶パネル172に向け均一となるように散乱して反射されるための散乱反射パターン部(図示せず)が印刷などによって設けられると共に、散乱反射パターン部の背後に反射フィルム(反射層)177が設けられている。
また、上記導光板179には、その側端部に光源ランプ176が設けられており、さらに、光源ランプ176の光を効率よく導光板179中に入射させるべく、光源ランプ176の背面側を覆うようにして高反射率のランプリフレクター181が設けられている。上記散乱反射パターン部は、白色である二酸化チタン(TiO )粉末を透明な接着剤等の溶液に混合した混合物を、所定パターン、例えばドットパターンにて印刷し乾燥、形成したものであり、導光板179内に入射した光に指向性を付与し、液晶パネル172側(光射出側)へと導くようになっている。これは高輝度化を図るための工夫である。
しかし、これらの液晶ディスプレイ装置では、視野角の制御が拡散フィルム178、182の拡散特性にのみ委ねられており、その制御が難しいという問題があった。例えば、正面方向から見た場合は液晶ディスプレイの表示画面は明るいが、横方向から見た場合には、表示画面が暗くなる場合があった。また、液晶ディスプレイの中心部は明るく、周辺部が暗くなるという問題もあった。このように光の利用効率が悪いという問題があった。
直下型方式のバックライトは、導光板の利用が困難な大型の液晶TVなどのディスプレイ装置に用いられている。直下型バックライト方式のディスプレイ装置としては、図11に示す液晶ディスプレイ装置が一般的に知られている。この液晶ディスプレイ装置は、表裏両面を偏光板171、173に挟んでなる液晶パネル172の背後に、蛍光管等からなる光源151が配置される。さらに、光源151の前方に拡散フィルム182のような光学シートが設けられている。また、光源151の背面には、光源151から液晶パネル172と反対の方向に向かう光を液晶パネル172側へ反射させるリフレクター152が配置されている。よって光源151から射出される光は拡散フィルム182で拡散され、この拡散光を高効率で液晶パネル172の有効表示エリアに集光させる。
しかし、図11に示した液晶ディスプレイ装置では、視野角の制御が拡散フィルム173、182の拡散性のみに委ねられているため、その制御は難しいという問題があった。例えば、液晶表示画面を正面方向から見た場合、その表示画面は明るいが、液晶表示画面を横方向から見た場合には、その表示画面が暗くなる場合がある。また、液晶表示画面の中心部は明るく、周辺部が暗くなるという問題もあった。このように光の利用効率が悪いという問題があった。
そこで、上述の問題を解決する一つの方法として、図12に示すように、米国3M社の登録商標である輝度強調フィルム(Brightness Enhancement Film :BEF)185をバックライト用照明光源190の前方に位置して配置し、さらに、BEF185の前方である光出射面側に図示しない光拡散フィルムを配置する方法が採用されている。BEF185は、図12及び図13に示すように、透明基材186の前面である光出射面に、断面が三角形状の単位プリズム187が一方向に一定のピッチで配列されたフィルムである。この単位プリズム187は光の波長に比較して大きいサイズ(ピッチ)である。BEF185は、“軸外(off-axis)”からの光を集光し、この光を視聴者に向けて“軸上(on-axis )”に“方向転換(redirect)”または“リサイクル(recycle )”する。
BEF185は、ディスプレイ装置の使用時(観察時)に、軸外輝度を低下させることによって軸上輝度を増大させ、ディスプレイ装置の表示品位を向上させる。ここで言う「軸上」とは、視聴者の視覚方向に一致する方向であり、一般的にはディスプレイ画面に対する法線方向である。また、BEF185は、通常、単位プリズムの反復的アレイ構造が1方向のみの配列からなり、その配列方向での方向転換またはリサイクルのみが可能となる。そのため、水平方向及び垂直方向の両方向での表示光の輝度制御を行なうためには、単位プリズム群の配列方向が互いに略直交するように、2枚のBEF185を重ねて組み合わせて用いる必要がある。
そこで、最近では、光利用効率をアップして高輝度化を図るために、図14に示すように、拡散フィルム178と液晶パネル172との間に、光集光機能を備えたプリズムフィルム(プリズム層)174、175を設けることが提案されている。このプリズムフィルム174、175は導光板179の光射出面から射出され、拡散フィルム178で拡散された光を高効率で液晶パネル172の有効表示エリアに集光させるものである。即ち、各プリズムフィルム174、175は、それぞれが、BEF185の単位プリズム187のような単位プリズムの反復的アレイ構造を有しており、各プリズムフィルム174、175の単位プリズム群の配列方向は互いに略直交している。このようなプリズムフィルム174、175や図12のBEF185を採用することにより、ディスプレイ設計者が電力消費を低減しながら所望の軸上輝度を達成することができるようになった。BEF185やプリズムフィルム174、175に代表されるプリズムの反復的アレイ構造を有する輝度制御部材をディスプレイ装置に採用した技術は、特許文献1乃至3等において従来から知られている。
特公平1−37801号公報 特開平6−102506号公報 特表平10−506500号公報
近年、小型化、軽量化、省電力化設計の点で有利であることや水銀を含まないこと、高圧回路が不要であるため安全設計の負荷や高調波電流・高周波ノイズ発生の懸念が軽減されること、振動や衝撃に対する耐性に優れていること、低温起動性や調光範囲の広さの点で優れていることなど、さまざまなメリットを有するためにLEDを光源とするバックライトユニットを用いた液晶ディスプレイが主流になりつつある。
しかしながら、色再現性においては、現在バックライト光源として用いられている疑似白色LEDの多くは、CCFT(CCFL)と比べ色調(演色性)が劣るという問題がある。これは、現在主流となっている白色LEDが、青色LEDチップによって、その補色にあたる黄色の蛍光体を励起することで白色光を実現しているためである。特に白色表示をした際に画面が黄色味を帯びてしまうことが指摘されている。
このため、従来の疑似白色LEDをバックライトの光源に採用した場合、広色度域タイプのカラーフィルタと組み合わせても、色再現するのに限界があり、RGBの色再現領域を十分にカバーすることは困難であった。
また、この問題を解決するために白色LEDの代わりにRGB三原色のLEDを組み合わせる方法もあるが、三色で白色を実現するためコストが非常に高くなってしまう。
さらに液晶ディスプレイにおいて液晶パネルの厚み方向に電界をかけるVA(Virtical Alignment)方式は液晶パネルの面方向に電界をかけるIPS(In-Plane-Switching)方式と比較して正面コントラスト比が高いため主流になっているが、IPS方式と比較して視野角による色変化に欠点を抱えている。これは、白色表示した画面を観察した場合、相対的に正面方向は青っぽく角度の大きい方向からは赤っぽく見えてしまうといった欠点である。
このように、小型化、軽量化、省電力化設計の点で有利なLEDをバックライトの光源に利用する上では、色再現性の面で改善の余地があり、また、液晶パネル側においても、広い視野角の確保と高輝度の画面表示を優先すると、視野角による色変化が問題として残ってしまい、やはり色再現性の面で改善の余地を残していた。
本発明は上述の課題を鑑みてなされたものであり、色再現性を向上することができる光学シート、該光学シートを備えたディスプレイ用バックライトユニット、及びディスプレイ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、ディスプレイの照明光の光路制御に使用される光学シートであって、前記照明光の入射面側及び出射面側のすくなくともどちらか一方の面に色補正層を有することを特徴とする光学シートである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の光学シートであって、前記入射面側及び前記出射面側のすくなくともどちらか一方の面に単位レンズを多数配列してなることを特徴とする光学シートである。
請求項3の発明は、請求項2に記載の光学シートであって、前記単位レンズの面上に前記色補正層を有することを特徴とする光学シートである。
請求項4の発明は、請求項2に記載の光学シートであって、前記単位レンズを配列した面と対向する面に前記色補正層を有することを特徴とする光学シートである。
請求項5の発明は、表示画像を規定するディスプレイの背後に配置されるバックライトユニットであって、光源と、該光源から発せられた前記ディスプレイの照明光の光路を前記ディスプレイ側に制御する光学シートとを有しており、該光学シートとして、請求項1〜4のいずれかに記載の光学シートを備えることを特徴とするディスプレイ用バックライトユニットである。
請求項6の発明は、画素単位での透過又は遮光に応じて表示画像を規定する背後照明型のディスプレイと、該ディスプレイの背後に配置されるバックライトユニットとを有しており、該バックライトユニットとして、請求項5に記載のディスプレイ用バックライトユニットを備えることを特徴とする表示装置。
上記によれば、視野角変化に対して色変化を抑制することができ、色再現性を向上することができる光学シート、該光学シートを備えるディスプレイ用バックライトユニット、及びディスプレイ装置を提供することができる。
本発明にかかる光学シートの実施の形態を示す概略断面図である。 本発明にかかる光学シートの別の実施の形態を示す俯瞰図である。 本発明にかかる光学シートの別の実施の形態を示す俯瞰図である。 本発明にかかる光学シートの別の実施の形態を示す俯瞰図である。 本発明にかかる光学シート及びこれを用いたバックライトユニットを具備する液晶ディスプレイ装置の実施の形態を示す概略断面図である。 本発明にかかる光学シート及びこれを用いたバックライトユニットを具備する液晶ディスプレイ装置の別の実施の形態を示す概略断面図である。 本発明の実施例における分光透過率評価結果を示す図である。 本発明の実施例における評価結果を示す図である。 本発明の実施例における評価結果を示す図である。 従来における液晶ディスプレイ装置の一例を示す概略断面図である。 従来における液晶ディスプレイ装置の他の例を示す概略断面図である。 従来におけるバックライトユニットの一例を示す概略断面図である。 従来におけるBEFの一例を示す斜視図である。 従来における液晶ディスプレイ装置のさらに他の例を示す概略断面図である。
以下、本発明にかかる光学シート及びこれを用いたバックライトユニット並びに当該バックライトユニットを具備する液晶ディスプレイ装置の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、図に示す各部位の縮尺または比率は実際とは一致しない。また、これに限定されるものでもない。
(実施の形態1)
図1は、本発明にかかる光学シートの実施の形態を示す概略断面図である。図1に示す光学シートA1(請求項中の光学シートに相当)は、基材層60と色補正層70とを有している。
液晶ディスプレイ装置(図示せず)における視野角変化に対して色変化を抑制し色再現性を向上するためには、光学シートA1の色補正層70を、基材層60の光の出射面側及び入射面側の少なくとも一方の面に設ければ良い。図1では、図中の実線で示すように、基材層60の光の入射面61側に色補正層70を設けているが、図中の破線で示すように、基材層60の光の出射面62側に色補正層70を設けても良い。また、光の入射面61側と出射面62側との両方に色補正層70を設けても良い。
色補正層70は、主となる透明樹脂層中に青顔料を含有することが好ましい。このとき、青顔料としては、フタロシアニンブルー、ビクトリアブルーレーキ、ファーストスカイブルーなどが使用できる。透明樹脂は、基材層60と同質の材質でも良いし、異なる材質でも良い。透明樹脂の材質としては、光線透過率が88%以上であればよく、例えばポリカーボネートもしくはアクリルもしくはアクリル−スチレン共重合体もしくはポリスチレンもしくはスチレン・ブタジエン・アクリロニトリル共重合体もしくは非晶質ポリアリレートもしくはポリエーテルスルホン、嵩高環状オレフィンポリマーを使用しても良い。
光学シートA1の主となる基材層60の材質としても、光線透過率が88%以上であればよく、例えばポリカーボネートもしくはアクリルもしくはアクリル−スチレン共重合体もしくはポリスチレンもしくはスチレン・ブタジエン・アクリロニトリル共重合体もしくは非晶質ポリアリレートもしくはポリエーテルスルホン、嵩高環状オレフィンポリマーを使用しても良い。
なお、色素補正層70の透明樹脂や基材層60の光透過率が88パーセント未満であると、ディスプレイ装置に用いた際に光量のロスが大きく、十分な輝度が得られない。
光学シートA1における基材層60への色補正層70の付与方法としては、コーティング方式、押出方式などに限るものではない。
(実施の形態2)
図2は、図1の光学シートA1に代えて用いることのできる、本発明にかかる光学シートの更に他の実施の形態を示す俯瞰図である。
図2に示す実施形態では、基材層60の光の出射面62側に複数の単位レンズ42が配列してなる。この面62と対向する光の入射面61上に色補正層70を備えた構成でも良い。
この実施形態では、色補正層70の主となる透明樹脂層に対する青顔料の含有重量比は0.001〜3.0wt%であることが望ましい。このとき、透明樹脂は、基材層60および単位レンズ42と同質の材質でも良いし、異なる材質でも良い。
なお、青顔料の含有量比が0.001wt%未満であると、ディスプレイ装置に用いた際に斜め視の色補正効果が不十分であり、3.0wt%を超えると、透過率の低下が著しくなり十分な輝度が得られない。
なお、図2の光学シートA1における単位レンズ42の断面形状は三角プリズム形状、四角錐形状などに限定されることはない。色補正層70、光学シートA1および単位レンズ42の製造方法は、製造コストを考慮した場合、押出し方式で製造するのが好ましいが、単位レンズ42と基材層60とが光透過性の材料であれば異なる材料からなっても良く、基材層60を構成する透明基材上に紫外線硬化樹脂にて単位レンズ42を付与しても良い。
図2の光学シートA1についても、基材層60の主となる材質としては、光線透過率が88%以上であればよく、例えばポリカーボネートもしくはアクリルもしくはアクリル−スチレン共重合体もしくはポリスチレンもしくはスチレン・ブタジエン・アクリロニトリル共重合体もしくは非晶質ポリアリレートもしくはポリエーテルスルホン、嵩高環状オレフィンポリマーを使用しても良い。本実施形態の場合にも、基材層60の光線透過率が88%以上とする理由は、図1の実施形態の光学シートA1と同じである。
(実施の形態3)
図3は、図1の光学シートA1に代えて用いることのできる、本発明にかかる光学シートの更に他の実施の形態を示す俯瞰図である。
図3に示す実施形態では、基材層60の光の出射面62側に複数の単位レンズ42が配列してなる。この面62上に色補正層70を備えた構成でも良い。
この実施形態でも、色補正層70は、主となる透明樹脂層中に青顔料を含有することが好ましい。このとき、透明樹脂は、レンズ42および基材層60と同質の材質でも良いし、異なる材質でも良い。透明樹脂の材質としては、光線透過率が88%以上であれば良い。
なお、図2の光学シートA1と同様に、図3の光学シートA1における単位レンズ42の断面形状も、三角プリズム形状、四角錐形状などに限定されることはない。色補正層70、光学シートA1および単位レンズ42の製造方法も、図2の光学シートA1と同様に、製造コストを考慮した場合、押出し方式で製造するのが好ましいが、単位レンズ42と基材層60とが光透過性の材料であれば異なる材料からなっても良く、基材層60を構成する透明基材上に紫外線硬化樹脂にて単位レンズを付与しても良い。
図3の光学シートA1についても、基材層60の主となる材質としては、光線透過率が88%以上であればよく、例えばポリカーボネートもしくはアクリルもしくはアクリル−スチレン共重合体もしくはポリスチレンもしくはスチレン・ブタジエン・アクリロニトリル共重合体もしくは非晶質ポリアリレートもしくはポリエーテルスルホン、嵩高環状オレフィンポリマーを使用しても良い。本実施形態の場合にも、基材層60の光線透過率が88%以上とする理由は、図1の実施形態の光学シートA1と同じである。
(実施の形態4)
図4は、図1の光学シートA1に代えて用いることのできる、本発明にかかる光学シートの更に他の実施の形態を示す俯瞰図である。
図4に示す実施形態では単位レンズ42と基材層60が一体となった光学シートA1中に青顔料を含有させて、光学シートA1の全体を色補正層70としている。図4の光学シートA1についても、基材層60の主となる材質としては光線透過率が88%以上であればよく、例えばポリカーボネートもしくはアクリルもしくはアクリル−スチレン共重合体もしくはポリスチレンもしくはスチレン・ブタジエン・アクリロニトリル共重合体もしくは非晶質ポリアリレートもしくはポリエーテルスルホン、嵩高環状オレフィンポリマーを使用しても良い。本実施形態の場合にも、基材層60の光線透過率が88%以上とする理由は、図1の実施形態の光学シートA1と同じである。
(実施の形態5)
図5は、本発明にかかる光学シートA1とこれを備えたバックライトユニットならびにディスプレイ装置を示すものである。図5に示すディスプレイ装置1は、バックライトユニット2と画像表示素子としての液晶パネル3(請求項中のディスプレイに相当)とを備えている。バックライトユニット2は、ランプハウス6と光学シート組み合わせ体12とを有している。ランプハウス6は、例えばサイドに所定間隔で配列された複数の光源ランプ176(請求項中の光源に相当)と、光源ランプ176と対面して配設された光源ランプ176からの照明光を垂直方向に出射する導光板179とで構成されている。光源ランプ176はLEDである。
導光板179の背面には、光源ランプ176の照明光を垂直方向に立ち上げて正面から液晶パネル3側に出射させるための半球レンズ状のドット180が複数膨出形成されている。このドット180は、照明光の輝度が導光板179の前面全体で均一となるように、光源176に近い周縁部が粗、光源ランプ176から遠い中央部が密となるように配置されている。光学シート組み合わせ体12は、導光板179の出射方向前方側に配設されている。光学シート組み合わせ体12は、複数の光学シート81,33,A1を有している。バックライトユニット2に最も近い光学シート81は、単位レンズ43aを複数有する、いわゆるマイクロレンズシートであり、これに隣り合う光学シート33は、単位レンズ43を複数有する、いわゆるプリズムシートである。そして、最も液晶パネル3に近い光学シートA1は、本実施形態では図1に示す光学シートA1によって構成される。これらの光学シート31,33,81は、光源ランプ176からの照明光の光路を液晶パネル3側に向かうように制御する。液晶パネル3は偏光板9、9間に液晶素子10が挟持されて構成されている。
(実施の形態6,7)
図6は、本発明にかかる光学シートA1とこれを備えたバックライトユニットならびにディスプレイ装置を示すものである。図5に示すディスプレイ装置1は、光学シート組み合わせ体12が2つの光学シート81,A1を有しており、光学シートA1が、図2又はず3に示す光学シートA1によって構成されている点が、図5に示す実施形態のバックライトユニット2及びディスプレイ装置と異なっている。なお、図6の光学シートA1に図2の光学シートA1を用いる場合は、図6で実線で示す光の出射面62上の色補正層70が省略され、図6で破線で示すように、光の入射面61上に色補正層70が設けられる。図6の光学シートA1に図3の光学シートA1を用いる場合は、反対に、図6で実線で示すように、光の出射面62上に色補正層70が設けられ、図6で破線で示す光の入射面61上の色補正層70が省略される。
以下、本発明を実施例について具体的に説明する。しかし、本発明はこれらの実施例にのみ限定されるものではない。
<光学シートの作製>
フタロシアニンブルー顔料をアクリル樹脂に重量比で0.1wt%で分散させたコーティング液を250μm厚みのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム基材上に厚み2μmでコートすることにより、図1に示す光学シートA1を得た。
光の出射面側に断面三角形状単位レンズ形状を有する250μm厚みのPC製光学シートの光の入射面上にフタロシアニンブルー顔料をアクリル樹脂に重量比で0.1wt%で分散させたコーティング液を厚み2μmでコートすることにより、図2に示す光学シートA1を得た。
光の出射面側に断面三角形状単位レンズ形状を有する250μm厚みのPC製光学シートの単位レンズ面上にミストコーティングを用いてフタロシアニンブルー顔料をウレタンアクリレート系紫外線硬化樹脂に重量比で0.1wt%で分散させたコーティング液を製膜し、紫外線を照射し硬化させることにより、図3に示す光学シートA1を得た。
(試験例1)
<色相、および輝度評価>
試験例1には、評価用モニタ装置を利用した。この評価用モニタ装置は、図5に示す実施の形態5のディスプレイ装置1のように、液晶パネル3とランプハウス6との間に光学シート組み合わせ体12が配置されている。そして、評価用モニタ装置の元々の光学シート組み合わせ体12は、光学シート(プリズムシート)33と光学シート(マイクロレンズシート)81を有している。そこで、試験例1では、液晶パネル3側の光学シート33のさらに液晶パネル3側に、図1に示す光学シートA1を追加して配置することで、図5に示す実施の形態5のディスプレイ装置1を構成した。この状態で、EZcontrastディスプレイ視野角特性測定評価装置(ELDIM社製)にて光学特性測定を実施した。測定は、白色表示で行なった。正面輝度、正面白色相評価結果を図7に示す。正面白色相結果におけるx、yはCIE標準表色系の色度である。また、視野角輝度評価及び視野角白色度評価においては、水平方向にて視野方向を正面方向から左右に60°ずつずらした場合の輝度の各低下量(Δ輝度%)及び色度の各変化量(Δxy)、並びに、それぞれの平均値(Ave.)の評価を行なった。結果を図8の表および図9に示す。図7、図8、図9における比較例には、光学シートA1を追加する前の、評価用TVに初めから搭載されていた、導光板179、マイクロレンズシート81、プリズムシート33を用いた。
(試験例2〜3)
次に、試験例1と同様にして、実施例2〜3の光学シートの評価を実施した。この実施例2〜3では、評価用モニタ装置の光学シート組み合わせ体12中の光学シート(プリズムシート)33を、図2、図3に示す光学シートA1に置き換えて、図6に示す実施の形態6,7のディスプレイ装置1を構成した。そして、試験例1の場合と同様の基準でその評価を実施した。評価の結果を図7、図8、図9に示す。
図7、図8の各数値や図9を見ても明らかなように、試験例1〜3のディスプレイ装置1は、評価用モニタ装置と比べて、正面に対する視野方向のずれに対する輝度低下が抑制されていることが判った。また、正面から見た際の輝度や白色に代表される色再現性、ならびに、正面に対する視野方向のずれに対する色再現性の変化についても、評価用モニタ装置と比べて試験例1〜3のディスプレイ装置1が遜色ない特性を示していることが判った。
1…ディスプレイ装置
2…バックライトユニット
3…液晶パネル
176…光源ランプ
179…導光板
180…ドット
12…光学シート組み合わせ体
A1…光学シート
42、43、43a…単位レンズ
60…基材層
61…入射面
62…出射面
70…色補正層

Claims (6)

  1. ディスプレイの照明光の光路制御に使用される光学シートであって、前記照明光の入射面側及び出射面側のすくなくともどちらか一方の面に色補正層を有することを特徴とする光学シート。
  2. 請求項1に記載の光学シートであって、前記入射面側及び前記出射面側のすくなくともどちらか一方の面に単位レンズを多数配列してなることを特徴とする光学シート。
  3. 請求項2に記載の光学シートであって、前記単位レンズの面上に前記色補正層を有することを特徴とする光学シート。
  4. 請求項2に記載の光学シートであって、前記単位レンズを配列した面と対向する面に前記色補正層を有することを特徴とする光学シート。
  5. 表示画像を規定するディスプレイの背後に配置されるバックライトユニットであって、光源と、該光源から発せられた前記ディスプレイの照明光の光路を前記ディスプレイ側に制御する光学シートとを有しており、該光学シートとして、請求項1〜4のいずれかに記載の光学シートを備えることを特徴とするディスプレイ用バックライトユニット。
  6. 画素単位での透過又は遮光に応じて表示画像を規定する背後照明型のディスプレイと、該ディスプレイの背後に配置されるバックライトユニットとを有しており、該バックライトユニットとして、請求項5に記載のディスプレイ用バックライトユニットを備えることを特徴とするディスプレイ装置。
JP2010124939A 2010-05-31 2010-05-31 光学シート、ディスプレイ用バックライトユニット、ディスプレイ装置 Pending JP2011252963A (ja)

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