JP2011251847A - 紙葉類分離機構およびこれを備えた紙葉類搬送装置 - Google Patents

紙葉類分離機構およびこれを備えた紙葉類搬送装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電気機器を使用することなく重ねられた複数の紙葉類を1枚ずつ分離することが可能な紙葉類分離機構を提供することができる。
【解決手段】紙葉類分離機構は、重ねられた複数の紙葉類を1枚ずつ分離する。紙葉類分離機構は、紙葉類の互いに隣り合う2辺を保持する側面板2の表面および底面板7の表面と、紙葉類を摺動させる搬送棒5a,5bと、側面板2の表面から突出している姿勢制御部9aと、底面板7の表面から突出している姿勢制御部9bと、を有する。姿勢制御部9a,9bは、側面板2の表面および底面板7の表面に直交する共通の面上にある。
【選択図】図1

Description

本発明は、紙葉類分離機構およびこれを備えた紙葉類搬送装置に関する。
紙葉類搬送装置では、多くの紙葉類が重ねられた状態で取り扱われる。紙葉類にはたとえば郵便物がある。郵便物は最終的に1枚ずつ分離して配達が行われる。したがって、紙葉類搬送装置は、重ねられた複数の紙葉類を1枚ずつ分離することが可能であることが望ましい。
しかし、重ねられた紙葉類は互いに離間しにくいことがある。そのため、紙葉類搬送装置が紙葉類を1枚ずつ分離することは容易でない。
特許文献1および特許文献2には、重ねられた複数の紙葉類を1枚ずつ分離することが可能な紙葉類分離機構を備えた紙葉類搬送装置が開示されている。これらのいずれの紙葉類搬送装置も、重ねられた複数の紙葉類の搬送中に、紙葉類分離機構が各紙葉類ごとの姿勢を制御することにより重ねられた複数の紙葉類を1枚ずつ分離することが可能である。
特開2005−145671号公報 特開2000−203724号公報
特許文献1および特許文献2に記載のいずれの紙葉類分離機構でも、各紙葉類ごとの姿勢を制御し、重ねられた複数の紙葉類を1枚ずつ分離するためにセンサなどの電気機器が使用されている。そのため、これらの紙葉類分離機構では、これらの電気機器を動作させるための電力が必要である。また、これらの電気機器を制御するためのコンピュータやソフトウェアも必要である。
そこで、本発明は、電気機器を使用することなく重ねられた複数の紙葉類を1枚ずつ分離することが可能な紙葉類分離機構およびこれを備えた紙葉類搬送装置を提供することを目的とする。
本発明の紙葉類分離機構は、重ねられた複数の紙葉類を1枚ずつ分離する紙葉類分離機構であって、紙葉類の互いに隣り合う2辺を保持する側面および底面と、該側面および底面に沿った第1の方向に紙葉類を摺動させる第1の搬送機構と、前記側面から突出している第1の規制部と、前記底面から突出している第2の規制部と、を有し、前記第1の規制部と前記第2の規制部とが、前記側面および前記底面に直交する共通の面上にあることを特徴とする。
本発明によれば、電気機器を使用することなく重ねられた複数の紙葉類を1枚ずつ分離することが可能な紙葉類分離機構およびこれを備えた紙葉類搬送装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る紙葉類搬送装置の概略構成図である。 図1に示した紙葉類搬送装置の概略構成図である。 図1に示した紙葉類搬送装置の概略構成図である。 図1に示した姿勢制御部の拡大図である。 図4AのA−A’線に沿った断面図である。 図3に示した姿勢制御部の拡大図である。 図5AのB−B’線に沿った断面図である。 図1に示した紙葉類搬送装置の部分拡大図である。 図1に示した紙葉類搬送装置の概略構成図である。 図1に示した紙葉類搬送装置の概略構成図である。 図1に示した紙葉類搬送装置の概略構成図である。 図1に示した紙葉類搬送装置の概略構成図である。
次に本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1〜3は、本発明の一実施形態に係る紙葉類搬送装置の概略構成図である。ここで、互いに直交する3本の軸を、それぞれx軸、y軸、z軸とする。図1は紙葉類搬送装置100をy軸方向から見た図である。図2は紙葉類搬送装置100をx軸方向から見た図である。図3は紙葉類搬送装置100をz軸方向から見た図である。図2に示すとおり、y軸は水平面Hに対してθ1°傾いている。すなわち、z軸は鉛直方向に対してθ1°傾いている。
図1〜3に示した紙葉類搬送装置100は矩形の紙葉類を搬送する装置である。ここで、紙葉類とは、葉書、封書、雑誌、カタログ、書籍等の、郵便物として、またはメール便などによって配達可能なものをいうこととする。
まず、本実施形態に係る紙葉類搬送装置100の動作の概要について説明する。
紙葉類搬送装置100には、z−x平面に平行な平板状の部材である側面板2と、x−y平面に平行な平板状の部材である底面板7と、が設けられている。すなわち、側面板2の底面板7側の側面(以下、単に「表面」という。)と、底面板7の上向きの底面(以下、単に「表面」という。)と、は互いに直交している。このように互いに直交している側面板2の表面および底面板7の表面は、紙葉類の、互いに直交し、かつ、互いに隣り合う2辺を保持する役割を有する。重ねられた複数の紙葉類は、その互いに隣り合う2辺が側面板2と底面板7とに支えられながらx軸方向(図1の右方向であり、以下、「紙葉類の進行方向」という。)に搬送される。紙葉類は、空気吸入機構1a,1bに隣接する位置まで搬送されると、紙葉類は1枚ずつ空気吸入機構1a,1bによってベルト4に吸い付けられる。そして、ベルト4に吸い付けられた紙葉類は、ローラ3の駆動力により、z軸方向上方に1枚ずつ搬送される。
次に、本実施形態に係る紙葉類搬送装置100の各部の構成について説明する。
まず、側面板2および底面板7について説明する。ここで、上述したようにy軸は水平面Hに対してθ1°傾いている。すなわち、底面板7の表面は、側面板2の表面と底面板7の表面との交線を通る水平面に対してθ1°傾いている。そのため、紙葉類は、重力の作用を受けて、鉛直方向下方向きの互いに隣り合う2辺が側面板2の表面と底面板7の表面によって保持される。
次に、側面板2から底面板7側に突出している一対の搬送棒5a,5bについて説明する。搬送棒5a,5bはy軸と平行な軸を有する棒状の部材である。搬送棒5aは、搬送棒5bよりもz軸方向上方に位置する。紙葉類搬送装置100は複数対の搬送棒5a,5bを有している。各搬送棒5a,5bはx方向に等間隔に設けられている。各搬送棒5a,5bは紙葉類の進行方向に移動する。紙葉類は、x軸方向に隣り合う2対の搬送棒5a,5b間に重ねられた状態でセットされる。そして、互いに隣り合う搬送棒5a,5bと搬送棒5a,5bとの間の紙葉類は、該紙葉類の進行方向後方の各搬送棒5a,5bに押されて側面板2の表面と底面板7の表面に沿って摺動する。このように、搬送棒5a,5bは、紙葉類を進行方向に搬送する第1の搬送機構を構成する。
なお、搬送棒5a,5bの材質は、金属材料、樹脂材料等、その形状を保てるものであればよい。また、搬送棒5a,5bの形状は棒状に限らず、板状やブロック状であってもよい。
次に、姿勢制御部9a,9b,9c,9dについて説明する。姿勢制御部9a,9b,9c,9dは、各紙葉類の姿勢を制御するための規制部として機能する。
まず、第1の規制部である姿勢制御部9aについて図4Aおよび図4Bを参照して説明する。図4Aは図1の一点鎖線で囲んで示した姿勢制御部9aを拡大して示した図であり、図4Bは図4AのA−A’線に沿った断面図である。図4Aに示すように、姿勢制御部9aは、側面板2の表面にx軸およびz軸に対して傾けられて設けられている。側面板2の表面上における姿勢制御部9aのx軸に対する角度はθa1°である。
また、姿勢制御部9aは側面板2の表面から突出している。姿勢制御部9aの突出方向は、紙葉類の進行方向とは反対方向である。姿勢制御部9aの稜線は、滑らかに面取りされている。
姿勢制御部9aは図4Aで示すように左下から右上に向けて側面板2の表面からの高さが高くなる傾斜部を有している。姿勢制御部9aは、側面板2の表面にx軸およびz軸に対して傾けられて設けられているため、姿勢制御部9aの傾斜部はx軸方向(紙葉類の進行方向)およびz軸方向(底面板7から離間する方向)に向けて次第に側面板2の表面から離間するように傾斜している。
図4Bに示すように、姿勢制御部9aの側面板2の表面からの最大の高さはLaである。すなわち、紙葉類の進行方向における姿勢制御部9aの最前部の側面板2からの高さがLaである。また、紙葉類の進行方向における姿勢制御部9aの最前部の側面板2の表面に対する角度はθa2である。上述した姿勢制御部9aの値θa1、θa2、Laの決定方法については後述する。
また、第3の規制部である姿勢制御部9cおよび第4の規制部である9dも姿勢制御部9aと同様の構成である。すなわち、姿勢制御部9cは、姿勢制御部9aにおける値θa1、θa2、Laに対応する値θc1、θc2、Lc以外は、姿勢制御部9aと同様の構成である。また、姿勢制御部9dは、姿勢制御部9aにおける値θa1、θa2、Laに対応する値θd1、θd2、Ld以外は、姿勢制御部9aと同様の構成である。姿勢制御部9cにおける値θc1、θc2、Lcおよび姿勢制御部9dにおける値θd1、θd2、Ldの決定方法についても後述する。
第2の規制部である姿勢制御部9bについて図5Aおよび図5Bを参照して説明する。図5Aは図3の一点鎖線で囲んで示した姿勢制御部9bを拡大して示した図であり、図5Bは図5AのB−B’線に沿った断面図である。図5Bに示すように、姿勢制御部9bは、紙葉類の進行方向に向けて次第に高くなる傾斜部と、該傾斜部の紙葉類の進行方向前方にある底面板7の表面に平行な平行部と、を有している。
姿勢制御部9bの傾斜部の、底面板7の表面における紙葉類の進行方向とは反対側の端部は、側面板2の表面に近接する方向に向けて、紙葉類の進行方向に傾いている。すなわち、図5Aに示すように、姿勢制御部9bの傾斜部の、紙葉類の進行方向の後端部はy軸に対してθb1°傾いている。また、図5Bに示すように、姿勢制御部9bの傾斜部の底面板7の表面に対する傾きの最大値はθb2°で、姿勢制御部9bの平行部の底面板7の表面に対する高さはLbである。姿勢制御部9bにおける値θb1、θb2、Lbの決定方法については後述する。
図1および図3に示すように、姿勢制御部9aの傾斜部の最上部の位置と姿勢制御部9bの傾斜部の最上部の位置とはx軸方向に一致している。姿勢制御部9aの傾斜部の最上部の位置と姿勢制御部9bの傾斜部の最上部の位置とは厳密に一致していなくてもよい。姿勢制御部9aと姿勢制御部9bとは、側面板2の表面と底面板7の表面とに直交する共通の平面上にあればよい。また、姿勢制御部9cは姿勢制御部9aよりz軸方向上方で、かつ、紙葉類の進行方向のわずかに後方にある。また、姿勢制御部9dは姿勢制御部9aより紙葉類の進行方向の前方にある。
次に、底面板7に設けられた傾斜板8、空気吹き出しノズル11および空気吸入機構1a,1bについて説明する。図6は、図1の傾斜板8および空気吹き出しノズル11の周囲を拡大して示した図である。傾斜板8は、姿勢制御部9bに対して紙葉類の進行方向に隣接し、z軸方向の高さは姿勢制御部9bと同等以下である。傾斜板8は、姿勢制御部9bに隣接する底面板7の表面に平行な平行部と、該平行面の紙葉類の進行方向前方にある傾斜部と、を有している。姿勢制御部9bの傾斜部は、紙葉類の進行方向に向けてz軸方向に次第に低くなる。
また、空気吹き出しノズル11は、傾斜板8のz軸方向下方に設けられ、傾斜板8から、z軸方向上方に空気を噴き出す空気噴出機構を構成する。空気吸入機構1a,1bは、空気をx軸方向(紙葉類を引き付ける方向)に吸入する吸引機構である。空気吸入機構1a,1bは、紙葉類をベルト4の表面に吸着させる機能を有する。
図6には重ねられた状態の紙葉類Pが姿勢制御部9bを乗り越え、傾斜板8に達している状態を示している。図6では説明の便宜のため各紙葉類Pを厚く示している。空気吹き出しノズル11は、重ねられた紙葉類Pが傾斜板8上を搬送されている間、各紙葉類P間に空気を吹き込む。すなわち、紙葉類Pは、傾斜板8の傾斜部を滑り降りるとともに、進行方向の前方および後方に隣接する紙葉類Pとの間に空気を吹き込まれる。
次に、ベルト4およびローラ3について説明する。ベルト4は、空気吸入機構1a,1bにより吸い付けられた紙葉類がz軸方向上方に搬送されるように、ローラ3の駆動力により駆動させられる。ベルト4およびローラ3は、1枚ずつ分離させられた紙葉類の進行方向をx軸方向からz軸方向に切り替えて紙葉類を搬送する第2の搬送機構である。
次に、本実施形態に係る紙葉類搬送装置100の動作の詳細について説明する。
はじめに、図7Aに示す場合、すなわち紙葉類P1のz軸方向上方が紙葉類P1の進行方向に傾いている場合について説明する。まず、進行方向の最も前にある紙葉類P1(以下、「1枚目の紙葉類P1」という。)のz軸方向上部が姿勢制御部9aに当接する。姿勢制御部9aに当接した1枚目の紙葉類P1のz軸方向上部は、その進行が姿勢制御部9aによって妨げられる。1枚目の紙葉類P1のz軸方向上部が姿勢制御部9aで留まっている間に1枚目の紙葉類P1のz軸方向下部が姿勢制御部9bに到達する。
次に、図7Bに示す場合、すなわち紙葉類P1のz軸方向下方が紙葉類P1の進行方向に傾いている場合について説明する。まず、1枚目の紙葉類P1のz軸方向下部が姿勢制御部9bに当接する。姿勢制御部9bに当接した1枚目の紙葉類P1のz軸方向下部は、その進行が姿勢制御部9bによって妨げられる。1枚目の紙葉類P1のz軸方向下部が姿勢制御部9bで留まっている間に1枚目の紙葉類P1のz軸方向上部が姿勢制御部9aに到達する。
図7Aおよび図7Bに示した状態から、紙葉類P1のz軸方向上部とz軸方向下部とが姿勢制御部9aと姿勢制御部9bとに到達すると、1枚目の紙葉類P1および2枚目以降の紙葉類P1は進行方向後方の搬送棒5a,5bに押されて反らされる。この状態では、搬送棒5a,5bの搬送力により1枚目の紙葉類P1に加わる進行方向の力と、姿勢制御部9a,9bから1枚目の紙葉類P1に加わる進行方向とは反対方向の力と、が等しい。搬送棒5a,5bの搬送力により1枚目の紙葉類P1に加わる力が、姿勢制御部9a,9bから1枚目の紙葉類P1に加わる力を超えると、1枚目の紙葉類P1は、姿勢制御部9a,9bを乗り越え、2枚目の紙葉類P1から離れて傾斜部8上に移動する。このように1枚目の紙葉類P1は2枚目の紙葉類P1から分離される。
次に、図8Aに示す場合、すなわち紙葉類P1のy軸方向の側面板2に当接している端部(以下、「当接端部」という。)とは反対側の端部(以下、「自由端部」という。)が紙葉類P1の進行方向に傾いている場合について説明する。まず、1枚目の紙葉類P1の自由端部が姿勢制御部9bに当接する。姿勢制御部9bに当接した1枚目の紙葉類P1の自由端部は、その進行が姿勢制御部9bによって妨げられる。1枚目の紙葉類P1の自由端部が姿勢制御部9bで留まっている間に1枚目の紙葉類P1の当接端部が姿勢制御部9aに到達する。これにより、紙葉類P1がその進行方向に揃う。その後、上述したとおり、1枚目の紙葉類P1は2枚目の紙葉類P1から分離される。
次に、図8Bに示す場合、すなわち紙葉類P1の当接端部が紙葉類P1の進行方向に傾いている場合について説明する。まず、1枚目の紙葉類P1の当接端部が姿勢制御部9aに当接する。姿勢制御部9aに当接した1枚目の紙葉類P1の当接端部は、その進行が姿勢制御部9aによって妨げられる。1枚目の紙葉類P1の当接端部が姿勢制御部9aで留まっている間に1枚目の紙葉類P1の自由端部が姿勢制御部9bに到達する。これにより、紙葉類P1は、姿勢制御部9a,9bの位置で、その進行方向に揃う。その後、上述したとおり、1枚目の紙葉類P1は2枚目の紙葉類P1から分離される。
なお、1枚目の紙葉類P1のz軸方向上部およびz軸方向下部が姿勢制御部9a,9bに当接しているとき、紙葉類P1は、側面板2の表面および底面板7の表面に対して付勢されている。すなわち、上述したように、姿勢制御部9aはz軸方向(底面板7の表面から離間する方向)に向けて次第に側面板2の表面から離間するように傾斜しているため、紙葉類P1には、姿勢制御部9aから底面板7の表面に付勢される力が加わる。また、姿勢制御部9bの傾斜部の、底面板7の表面における紙葉類の進行方向とは反対側の端部は、側面板2の表面に近接する方向に向けて、紙葉類の進行方向に傾いているため、紙葉類P1には、姿勢制御部9bから側面板2の表面に付勢される力が加わる。これにより、紙葉類P1が姿勢制御部9a,9bに当接しているときに、紙葉類P1は側面板2の表面および底面板7の表面に良好に保持される。
また、姿勢制御部9a,9bによって各紙葉類を分離させる作用は、紙葉類から側面板2の表面にかかる荷重が、紙葉類から底面板7の表面にかかる荷重より小さい方が良好に得られる。そのため、本実施形態では、y軸の水平面Hに対する傾きθ1°は45°未満に設定されている。
そして、図7A、図7B、図8Aおよび図8Bに示した状態から、1枚目の紙葉類P1が2枚目の紙葉類P1から分離されると、2枚目以降の紙葉類も順次1枚ずつ姿勢制御部9a,9bを乗り越える。各紙葉類P1は姿勢制御部9a,9bを同時に乗り越えることが望ましい。したがって、紙葉類P1が姿勢制御部9a,9bを乗り越える際に、姿勢制御部9aから紙葉類P1に加わる力と、姿勢制御部9bから紙葉類P1に加わる力と、が互いに等しいことが望ましい。
そのため、本実施形態に係る紙葉類搬送装置100では、図4Aおよび図4Bに示した姿勢制御部9aにおける3つの値θa1、θa2、Laおよび図5Aおよび図5Bに示した姿勢制御部9bにおける3つの値θb1、θb2、Lbが、紙葉類P1が姿勢制御部9a,9bを同時に乗り越えるように設定されている。これらの値は紙葉類の材質や形状などによって決定され、シミュレーションによっても、実験によっても得ることが可能である。このように、紙葉類搬送装置100では、電気機器を用いない簡素な構成で重ねられた複数の紙葉類P1を1枚ずつ分離することが可能である。
ところで、紙葉類がz軸方向に長尺である場合、上述したように姿勢制御部9a,9bのみによって、1枚ずつ分離することが困難である場合がある。紙葉類搬送装置100がそのような長尺の紙葉類P2を搬送する場合について説明する。
まず図7Aに示す場合、すなわち紙葉類P2のz軸方向上方が紙葉類の進行方向に傾いている場合について説明する。図7Aに示した紙葉類には長尺の紙葉類P2が3枚含まれている。まず、3枚の紙葉類P2のうち最も前にある紙葉類P2(以下、「1枚目の紙葉類P2」という。)のz軸方向上部が姿勢制御部9aより進行方向後方にある姿勢制御部9cに当接する。姿勢制御部9cに当接した1枚目の紙葉類P2のz軸方向上部は、その進行が姿勢制御部9cによって妨げられる。1枚目の紙葉類P2のz軸方向上部が姿勢制御部9cに留まっている間に、1枚目の紙葉類P2の進行方向前方に隣接する紙葉類P1が姿勢制御部9a,9bを乗り越えると、1枚目の紙葉類P2の中部が姿勢制御部9aに到達し、その進行が姿勢制御部9aによっても妨げられる。そして、1枚目の紙葉類P2が姿勢制御部9a,9cに留まっている間に1枚目の紙葉類P2の下部が姿勢制御部9bに到達する。
また、図7Bに示す場合、すなわち紙葉類P2のz軸方向下方が紙葉類P2の進行方向に傾いている場合について説明する。また、図7Bに示した紙葉類にも長尺の紙葉類P2が3枚含まれている。まず、進行方向前方に隣接する紙葉類P1が姿勢制御部9a,9bを乗り越えると、1枚目の紙葉類P2のz軸方向下部が姿勢制御部9bに当接する。姿勢制御部9bに当接した1枚目の紙葉類P2のz軸方向下部は、その進行が姿勢制御部9bによって妨げられる。1枚目の紙葉類P2のz軸方向下部が姿勢制御部9bに留まっている間に、1枚目の紙葉類P2の中部および上部が姿勢制御部9a,9cに到達する。
図7Aおよび図7Bに示した状態から、紙葉類P2のz軸方向上部、中部、下部が姿勢制御部9c,9a,9bに到達すると、1枚目の紙葉類P2およびそれ以降の紙葉類P1,P2は進行方向後方の搬送棒5a,5bに押されて反らされる。この状態では、搬送棒5a,5bの搬送力により1枚目の紙葉類P2に加わる進行方向の力と、姿勢制御部9a,9b,9cから1枚目の紙葉類P2に加わる進行方向とは反対方向の力と、が等しい。搬送棒5a,5bの搬送力により1枚目の紙葉類P2に加わる力が、姿勢制御部9a,9b,9cから1枚目の紙葉類P2に加わる力を超えると、1枚目の紙葉類P2は、姿勢制御部9a,9b,9cを乗り越え、進行方向後方に隣接する紙葉類P1から離れて傾斜部8上に移動する。このように1枚目の紙葉類P2は進行方向後方に隣接する紙葉類P1から分離される。
なお、図8Aおよび図8Bに示した状態では、1枚目の紙葉類P2は、上述した1枚目の紙葉類P1の場合と同様に姿勢制御部9a,9bの位置で、その進行方向に揃うとともに、姿勢制御部9cに当接する。その後、上述したとおり、1枚目の紙葉類P2は進行方向後方に隣接する紙葉類P1から分離される。
また、1枚目の紙葉類P2のz軸方向上部、中部、下部が姿勢制御部9c,9a,9bに当接しているとき、1枚目の紙葉類P2は、上述した1枚目の紙葉類P1と同様に姿勢制御部9a,9bによって側面板2の表面および底面板7の表面に対して付勢されている。さらに、姿勢制御部9cは、姿勢制御部9aと同様にz軸方向(底面板7から離間する方向)に向けて次第に側面板2の表面から離間するように傾斜しているため、紙葉類P2には、姿勢制御部9cから底面板7の表面に付勢される力が加わる。これにより、紙葉類P2が姿勢制御部9a,9b,9cに当接しているときに、紙葉類P2は側面板2の表面および底面板7の表面に良好に保持される。
そして、図7A、図7B、図8Aおよび図8Bに示した状態から、1枚目の紙葉類P2が進行方向後方に隣接する紙葉類から分離されると、それ以降の紙葉類も順次1枚ずつ姿勢制御部9a,9b,9cを乗り越える。各紙葉類P2は姿勢制御部9a,9b,9cを同時に乗り越えることが望ましい。したがって、紙葉類P2が姿勢制御部9a,9bを乗り越える際に、姿勢制御部9aから紙葉類P2に加わる力と、姿勢制御部9bから紙葉類P2に加わる力と、姿勢制御部9cから紙葉類P2に加わる力と、が互いに等しいことが望ましい。
そのため、本実施形態に係る紙葉類搬送装置100では、図4Aおよび図4Bに示した姿勢制御部9aにおける3つの値θa1、θa2およびLa、図5Aおよび図5Bに示した姿勢制御部9bにおける3つの値θb1、θb2およびLbに加えて、姿勢制御部9cにおける3つの値θc1、θc2およびLcが、紙葉類P2が姿勢制御部9a,9b,9cを同時に乗り越えるように設定されている。姿勢制御部9cにおける3つの値θc1、θc2およびLcは紙葉類の材質や形状などによって決定され、シミュレーションによっても、実験によっても得ることが可能である。このように、紙葉類搬送装置100では、電気機器を用いない簡素な構成で重ねられた複数の紙葉類P2を1枚ずつ分離することが可能である。
姿勢制御部9a,9b,9cによって1枚ずつ分離させられた紙葉類は、傾斜板8上に搬送され、各紙葉類間には空気吹き出しノズル11によって空気が吹き込まれる。そして、各紙葉類の上部が姿勢制御部9dに当接する。その後、空気吸入機構1a,1bに吸引されて、各紙葉類は、傾斜板8の傾斜部を滑り降りるとともに、姿勢制御部9dを乗り越え、ベルト4に付着する。
また、図3に示すように傾斜板8に隣接する位置に、光電センサ6が設けられている。光電センサ6は、傾斜板8上の紙葉類を検知し、搬送棒5a,5bの移動速度を制御するために設けられている。
空気吹き出しノズル11からz軸方向に向けて空気を吹き出す強さは紙葉類の材質や形状によって適宜決定される。なお、空気吹き出しノズル11からの空気は、紙葉類のz軸方向上部まで届かない場合がある。この場合には、紙葉類は、z軸方向上部が進行方向に傾く傾向にある。しかし、本実施形態に係る紙葉類搬送装置100では、このような場合にも姿勢制御部9dによって、紙葉類のz軸方向上部を保持する。これにより、紙葉類がその進行方向に倒れることが防止される。
また、姿勢制御部9dは、姿勢制御部9aと同様に、z軸方向(底面板7から離間する方向)に向けて次第に側面板2の表面から離間するように傾斜しているため、紙葉類には、姿勢制御部9dから傾斜板8の傾斜部に付勢される力が加わる。これにより、紙葉類は、傾斜板8の傾斜部を良好に滑り降りる。姿勢制御部9dにおける値θd1、θd2、Ldは、姿勢制御部9aにおける3つの値θa1、θa2およびLaと同様に、紙葉類の材質や形状などによって決定され、シミュレーションによっても、実験によっても得ることが可能である。
そして、ベルト4に付着した紙葉類は、ローラ3の駆動力により、ベルト4とともにz軸方向上方に移動する。このように、本実施形態に係る紙葉類搬送装置100では、x軸方向に搬送されている重ねられた複数の紙葉類を良好に1枚ずつ分離して、各紙葉類を1枚ずつz軸方向に搬送することが可能である。
以上述べたように、本実施形態に係る紙葉類搬送装置100では、複数の紙葉類が重ねられた状態でx軸方向に効率よく搬送される。また、姿勢制御部9a,9b等により構成される紙葉類分離機構によって、x軸方向に搬送されている重ねられた複数の紙葉類が、1枚ずつ良好に分離される。さらに、ベルト4等により構成される搬送機構によって、紙葉類分離機構に1枚ずつ分離された紙葉類が、第1の方向であるx軸方向とは異なる第2の方向であるz軸方向に搬送される。
1a,1b 空気吸入口
2 側面板
3 ローラ
4 ベルト
5a,5b 搬送棒
7 底面板
8 傾斜板
9a,9b,9c,9d 姿勢制御部
11 空気吹き出しノズル
100 紙葉類搬送装置

Claims (9)

  1. 重ねられた複数の紙葉類を1枚ずつ分離する紙葉類分離機構であって、
    紙葉類の互いに隣り合う2辺を保持する側面および底面と、該側面および底面に沿った第1の方向に紙葉類を摺動させる第1の搬送機構と、前記側面から突出している第1の規制部と、前記底面から突出している第2の規制部と、を有し、
    前記第1の規制部と前記第2の規制部とが、前記側面および前記底面に直交する共通の面上にあることを特徴とする紙葉類分離機構。
  2. 前記第1の規制部は、前記側面からの高さが、前記第1の方向に向けて高くなる第1の傾斜部を有し、前記第2の規制部は、前記底面からの高さが、前記第1の方向に向けて高くなる第2の傾斜部を有している、請求項1に記載の紙葉類分離機構。
  3. 前記第1の傾斜部は、前記底面から離れるにつれて、前記側面からの高さが高くなる、請求項2に記載の紙葉類分離機構。
  4. 前記第2の傾斜部の、前記第1の方向の後端部は、前記側面に近づくほど、前記第1の方向に寄っている、請求項2または3に記載の紙葉類分離機構。
  5. 前記底面と、前記側面と前記底面との交線を通る水平面と、のなす角度は45°未満である、請求項3または4に記載の紙葉類分離機構。
  6. 前記第2の規制部より前記第1の方向にあり、前記底面から空気を吹き出す空気噴出機構を有する、請求項5に記載の紙葉類分離機構。
  7. 前記側面の、前記第1の規制部より上方で、かつ、前記第1の規制部より前記第1の方向後方の位置から突出している第3の規制部を有する、請求項1から6のいずれか1項に記載の紙葉類分離機構。
  8. 前記第1の規制部および第2の規制部より前記第1の方向にあり、前記第1の方向に空気を吸引する吸引機構を有する、請求項1から7のいずれか1項に記載の紙葉類分離機構。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の紙葉類分離機構と、
    前記分離機構によって1枚ずつ分離された紙葉類を前記第1の方向とは異なる第2の方向に搬送する第2の搬送機構と、
    を有する紙葉類搬送装置。
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