JP2011250091A - 無線通信装置および無線通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】無線通信装置および無線通信方法を提供する。
【解決手段】時間軸および周波数軸上に格子状に配置された複数のリソースブロックから割り当てられたリソースブロックにおいて、隣接リソースブロックとの時間方向または周波数方向の境界に設定された無送信領域では送信を行わず、前記リソースブロックにおける他の領域で送信を行う無線通信部、を備える、無線通信装置。
【選択図】図5

Description

本発明は、無線通信装置および無線通信方法に関する。
現在、3GPP(Third Generation Partnership Project)において4Gの無線通信システムの規格化が進められている。4Gによれば、リレーやキャリアアグリゲーションなどの技術を用いることにより、最大通信速度の向上やセルエッジでの品質向上を実現することができる。また、HeNodeB(Home eNodeB、フェムトセル基地局、携帯電話用小型基地局)やRHH(リモートラジオヘッド)など、eNodeB(マクロセル基地局)以外の基地局の導入によりカバレッジを向上させることも検討されている。
このような無線通信システムにおいては、ユーザ端末は、基地局から送信される同期シグナルに基づいて基地局とフレームを同期し、その後、ユーザ端末内部の発振機を基地局の発振機と高い精度で同期させる。そして、ユーザ端末は、基地局から送信される信号を周期的に受信してユーザ端末内部の発振機の基地局の発振機に追従させる。
このユーザ端末内部の発振機と基地局の発振機とでずれが生じると、正確な周波数および時間で受信および送信できなくなるので、ユーザ端末内部の発振機の精度は重要である。なお、基地局とユーザ端末が共有するフレーム構成については例えば特許文献1に記載されている。
また、複数のユーザ端末から送信された無線信号が基地局で同時に受信されるようにするために、各ユーザ端末は、Timing Advanceと呼ばれる、基地局およびユーザ端末間の距離に応じた時間調整を行う。具体的には、Timing Advanceは、ユーザ端末がランダムアクセスウィンドウに向けてプリアンブルを送信するランダムアクセスの手続き中に行われる。上記のプリアンブルの基地局への到達時刻と上記ランダムアクセスウィンドウとの関係からTiming Advance値を取得することが可能である。
一方、3GPPでは、MTC(Machine Type Communications)に関する議論も進められている。MTCのアプリケーションとしては、水道系や電力系の情報を収集するMetering、ヘルスケア用途の機器情報を収集するHealthなど、多様なアプリケーションが検討されている。MTC端末は、これらのアプリケーションに特化した端末である。
なお、MTC端末は、例えば、Time Controlled、Online Small Data Transmissionsなどの特性を有する。すなわち、MTC端末は、多くの時間をアイドルモードで過ごし、バースト的に基地局から信号を受信する、または基地局に対して少量の情報を送信することが予想される。また、MTC端末には低消費電力が求められるので、上記のバースト的な送受信の時間を極力短くすることが望まれる。さらに、このバースト的な送受信は、現状のLTE端末がページングチャネルを受信する数msや数10msというオーダーでなく、数時間に1回または数日に一回という非常に長い周期で行われると考えられる。
特開2000−13870号公報
しかし、上記のようにMTC端末が長期間にわたって基地局から信号を受信しないことを考慮すると、MTC端末内部の発振機やフレーム同期などの誤差が増大してしまうという問題がある。その結果、アップリンクおよびダウンリンクの通信の精度が低下してしまうことが懸念される。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、消費電力を削減しつつ、通信精度の低下を抑制することが可能な、新規かつ改良された無線通信装置および無線通信方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、時間軸および周波数軸上に格子状に配置された複数のリソースブロックから割り当てられたリソースブロックにおいて、隣接リソースブロックとの時間方向または周波数方向の境界に設定された無送信領域では送信を行わず、前記リソースブロックにおける他の領域で送信を行う無線通信部、を備える無線通信装置が提供される。
前記無線通信装置は、前記リソースブロックにおいて前記無送信領域を設定する制御部をさらに備えてもよい。
前記制御部は、時間軸上の前側または後側の隣接リソースブロックの少なくとも一方との境界、および、周波数軸上の上側または下側の隣接リソースブロックの少なくとも一方との境界に前記無送信領域を設定してもよい。
前記制御部は、通信相手との同期処理からの経過時間が長いほど、前記リソースブロックに前記無送信領域を広く設定してもよい。
前記無線通信部は、前記リソースブロックを構成する各Ofdmシンボルにおけるデータ部分に対するガードインターバル部分の長さを、LTEで定義される長さよりも長くしてもよい。
前記無線通信部は、前記各Ofdmシンボルにおける前記ガードインターバル部分を、前記データ部分よりも長くしてもよい。
前記無線通信部は、複数のOfdmシンボルの送信用領域を1のガードインターバル部分および1のデータ部分として利用してもよい。
前記無線通信部は、前記ガードインターバル部分を前記データ部分より長くしてもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、時間軸および周波数軸上に格子状に配置された複数のリソースブロックから割り当てられたリソースブロックにおいて、隣接リソースブロックとの時間方向または周波数方向の境界に設定された無送信領域では送信を行わず、前記リソースブロックにおける他の領域で送信を行う、無線通信方法が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、時間軸および周波数軸上に格子状に配置された複数のリソースブロックから割り当てられたリソースブロックにおいて無線信号を送信する無線通信部を備え、前記無線通信部は、前記リソースブロックにおいてリファレンス信号の送信に利用される周波数では、前記リソースブロックの先頭でリファレンス信号を送信し、リファレンス信号の送信後に他の無線信号を送信する、無線通信装置が提供される。
前記無線通信部は、前記リソースブロックにおいて送信に利用される全周波数でリファレンス信号を送信してもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、時間軸および周波数軸上に格子状に配置された複数のリソースブロックからリソースブロックが割り当てられるステップと、前記リソースブロックにおいてリファレンス信号の送信に利用される周波数では、前記リソースブロックの先頭でリファレンス信号を送信し、リファレンス信号の送信後に他の無線信号を送信するステップと、を含む無線通信方法が提供される。
装置が提供される。
以上説明したように本発明によれば、消費電力を削減しつつ、通信精度の低下を抑制することが可能である。
無線通信システムの構成例を示した説明図である。 4Gのフレームフォーマットを示した説明図である。 リソースブロックを示した説明図である。 MTC端末内部の発振機やフレーム同期などの誤差に基づく問題を示した説明図である。 本発明の実施形態によるeNodeBの構成を示した説明図である。 無送信領域の設定例を示した説明図である。 無送信領域の他の設定例を示した説明図である。 リファレンス信号の通常の配置位置を示した説明図である。 本発明の実施形態によるリファレンス信号の配置例を示した説明図である。 ガードインターバルの一例を示した説明図である。 ガードインターバルの一例を示した説明図である。 ガードインターバルの一例を示した説明図である。 本発明の実施形態によるeNodeBの動作を示したフローチャートである。 本発明の実施形態によるMTC端末の構成を示した説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。例えば、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成を、必要に応じてMTC端末20A、20Bおよび20Cのように区別する。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。例えば、MTC端末20A、20Bおよび20Cを特に区別する必要が無い場合には、単にMTC端末20と称する。
また、以下に示す項目順序に従って当該「発明を実施するための形態」を説明する。
1.無線通信システムの概略
1−1.無線通信システムの構成
1−2.フレーム同期
1−3.Timing Advance
1−4.MTC端末
2.eNodeBの構成
(無送信領域の設定)
(MTC用リファレンス信号)
(MTC用ガードインターバル)
3.eNodeBの動作
4.MTC端末の構成
5.まとめ
<1.無線通信システムの概略>
現在、3GPPにおいて4Gの無線通信システムの規格化が進められている。本発明の実施形態は、一例としてこの4Gの無線通信システムに適用することができるので、まず、4Gの無線通信システムの概略を説明する。
[1−1.無線通信システムの構成]
図1は、無線通信システム1の構成例を示した説明図である。図1に示したように、無線通信システム1は、eNodeB10と、MME(Mobility Management Entity)12、S−GW(Serving Gateway)14、およびPDN(Packet Data Network)−GW16を含むコアネットワークと、MTC端末20と、MTCサーバ30と、を備える。
本発明の実施形態は、図1に示したeNodeB10およびMTC端末20などの無線通信装置に適用することができる。ただし、eNodeB10およびMTC端末20は無線通信装置の一例に過ぎず、本発明の実施形態は、他の多様な無線通信装置に適用することができる。他の無線通信装置としては、例えば、ユーザ端末(UE:User Equipment)、ユーザ端末(MTC端末20)およびeNodeB10間の通信を中継するリレーノード、家庭用小型基地局であるHome eNodeBなどが挙げられる。
eNodeB10は、MTC端末20と通信する無線基地局である。図1においては1台のeNodeB10のみを示しているが、実際には多数のeNodeBがコアネットワークに接続される。また、図1においては記載を省略しているが、eNodeB10は例えばユーザ端末とも通信する。
MME12は、データ通信用のセッションの設定、開放やハンドオーバーの制御を行う装置である。このMME12は、eNodeB10とX2と呼ばれるインタフェースを介して接続される。
S−GW14は、ユーザデータのルーティング、転送などを行う装置である。PDN−GW16は、IPサービスネットワークとの接続点として機能し、IPサービスネットワークとの間でユーザデータを転送する。
MTC端末20は、3GPPにおいて検討されているMTC用のアプリケーションに特化した端末であり、eNodeB10とアプリケーションに応じた無線通信を行う。また、MTC端末20は、コアネットワークを介してMTCサーバ30と双方向通信を行う。ユーザは、MTCサーバ30にアクセスすることにより所定のアプリケーションを実行する。ユーザは、基本的にはMTC端末20に直接アクセスすることはない。このようなMTC端末20については「1−4.MTC端末」において詳細に説明する。
[1−2.フレーム同期]
上記のeNodeB10およびMTC端末20は、詳細については決定されていないが、eNodeB10およびユーザ端末間の通信に準ずる形で無線通信を行うことが予想される。そこで、以下では、eNodeB10およびユーザ端末間で共有される無線フレーム、およびフレーム同期について説明する。以下で説明する内容は、eNodeB10およびMTC端末20間の通信に援用可能である。
図2は、4Gのフレームフォーマットを示した説明図である。図2に示したように、10msの無線フレームは、10個の1msのサブフレーム#0〜#9から構成されている。また、1msの各サブフレームは、2つの0.5msスロットで構成されている。さらに、各0.5msスロットは、7Ofdmシンボルで構成されている。
また、図2において斜線を付したOfdmシンボルで、ユーザ端末がフレーム同期のために用いる同期シグナルが送信される。より詳細には、サブフレーム#0の第5Ofdmシンボルではセカンダリー同期シグナル、サブフレーム#0の第6Ofdmシンボルではプライマリー同期シグナル、サブフレーム#5の第5Ofdmシンボルではセカンダリー同期シグナル、サブフレーム#5の第6Ofdmシンボルではプライマリー同期シグナルが送信される。
ユーザ端末は、プライマリー同期シグナルを用いて5ms周期を取得すると同時に、3つに分かれているセル番号グループから現在地に対応するセル番号グループを検出する。その後、ユーザ端末は、セカンダリー同期シグナルを用いて無線フレーム周期(10ms周期)を取得する。
なお、同期シグナルの符号系列にはZadoffChu系列が用いられる。セル番号グループ内のセル番号に168種類の符号化系列が用いられ、無線フレーム周期を得るために2種類の符号化系列が用いられるので、符号化系列は336種類用意される。ユーザ端末は、サブフレーム#0で送信されるセカンダリー同期シグナルとサブフレーム#5で送信されるセカンダリー同期シグナルの組み合わせに基づき、受信サブフレームがサブフレーム#0またはサブフレーム#5のいずれであるかを判断することができる。
ユーザ端末は、上記のようにしてフレーム同期を行った後、ユーザ端末内部の発振機をeNodeB10の発振機と高い精度で同期させる。そして、ユーザ端末は、基地局から送信される信号を周期的に受信してユーザ端末内部の発振機の基地局の発振機に追従させる。このユーザ端末内部の発振機と基地局の発振機とでずれが生じると、正確な周波数および時間で受信および送信できなくなるので、ユーザ端末内部の発振機の精度は重要である。
[1−3.Timing Advance]
4Gのユーザ端末は、複数のユーザ端末から送信された無線信号がeNodeB10で同時に受信されるようにするために、Timing Advanceと呼ばれる、eNodeB10およびユーザ端末間の距離に応じた時間調整を行う。具体的には、Timing Advanceは、ユーザ端末がランダムアクセスウィンドウに向けてプリアンブルを送信するランダムアクセスの手続き中に行われる。上記のプリアンブルのeNodeB10への到達時刻と上記ランダムアクセスウィンドウとの関係からTiming Advance値を取得することが可能である。
詳細については決定されていないが、MTC端末20もユーザ端末と同様のTiming Advanceを行い、Timing Advance値を取得する場合も考えられる。
[1−4.MTC端末]
MTC端末20は、上述したように、3GPPにおいて検討されているMTC用のアプリケーションに特化した端末である。以下に、MTC用のアプリケーションの一例を示す。
1.Security
2.Trcking&Tracing
3.Payment
4.Health
5.Remote Maintenace/Control
6.Metering
7.Consumer Devices
一例として、MTC端末20は上記「4.Health」に該当する心電図測定器であってもよい。この場合、ユーザがMTCサーバ30に心電図の測定結果の報告を要求するコマンドを入力すると、MTCサーバ30がMTC端末20に心電図の測定結果の報告を要求し、MTC端末20から心電図の測定結果がMTCサーバ30に報告される。
他の例として、MTC端末20は上記「3.Payment」に該当する自動販売機であってもよい。この場合、ユーザがMTCサーバ30に販売状況の報告を要求するコマンドを入力すると、MTCサーバ30がMTC端末20に販売状況の報告を要求し、MTC端末20から販売状況がMTCサーバ30に報告される。
このようなMTC端末20の特徴を以下に示す。なお、MTC端末20は以下の全ての特徴を有する必要はない。
1.Low Mobility
2.Time Controlled
3.Time Tolerant
4.Packet Switched Only
5.Online Small Data Transmissions
6.Offline Small Data Transmission
7.Mobile Originated Only
8.Infrequent Mobile Terminated
9.MTC Monitoring
10.Offline Indication
11.Jamming Indication
12.Priority Alarm Message
13.Extra Low Power Consumption
14.Secure Connection
15.Location Specific Triger
16.Group based MTC Features
以上をまとめると、MTC端末20は、移動が少なく、低頻度でeNodeB10に接続して少量のデータ通信を行い、再びアイドルモードに戻る。また、データ通信にはある程度の遅延が許容される。また、MTC端末20は、超低消費電力(13.Extra Low Power Consumption)が求められる。
ここで、将来的に存在するMTC端末20の数を予想する。現在、60億人を超える世界人口のうち、約27億人がセルラーを使用している。一方、世界に500兆程度の機械が存在する状況で、0.5億程度の機械がMTC端末20としてセルラーを使用している。
すなわち、現時点ではMTC端末20は普及していないが、将来的には100兆オーダーのMTC端末20を世界のセルラーで収容する可能性がある。その結果、各eNodeB10に膨大な数のMTC端末20が収容されることになると予想される。
(本発明の実施形態に至る経緯)
上述したMTC端末20の特徴のうちで、Time Controlled、Online Small Data Transmissionsなどの特性を有するMTC端末20に着目する。このようなMTC端末20は、多くの時間をアイドルモードで過ごし、バースト的にeNodeB10から信号を受信する、またはeNodeB10に対して少量の情報を送信することが予想される。また、MTC端末20には低消費電力が求められるので、上記のバースト的な送受信の時間を極力短くすることが望まれる。さらに、このバースト的な送受信は、現状のLTE端末がページングチャネルを受信する数msや数10msというオーダーでなく、数時間に1回または数日に一回という非常に長い周期で行われると考えられる。
しかし、上記のようにMTC端末20が長期間にわたって基地局から信号を受信しないことを考慮すると、MTC20端末内部の発振機、フレーム同期およびTiming Advance値などの誤差が増大してしまうという問題がある。その結果、アップリンクおよびダウンリンクの通信の精度が低下してしまうことが懸念される。以下、図3および図4を参照して上記問題を具体的に説明する。
図3は、リソースブロックを示した説明図である。図3に示したように、リソースブロックは、周波数方向および時間方向上に格子状に配置される。また、各リソースブロックは12サブキャリア×7Ofdmシンボルからなる。また、1サブキャリア×1Ofdmシンボルからなる各リソースエレメントの先頭にはガードインターバルが付加される。eNodeB10は、このリソースブロック単位でリソース割り当てを行うことができる。
図4は、MTC端末20内部の発振機やフレーム同期などの誤差に基づく問題を示した説明図である。例えば、リソースブロックRB1〜RB3がMTC端末20Aのアップリンク用に割り当てられ、リソースブロックRB4がMTC端末20Bのアップリンク用に割り当てられた場合を考える。さらに、MTC端末20B内部の発振機が誤差を有するとする。
この場合、MTC端末20BがリソースブロックRB4においてeNodeB10に送信した無線信号は、図4に示したように、eNodeB10には本来のリソースブロックRB4と一致しない時間および周波数で到達してしまう。その結果、MTC端末20Bから送信された無線信号は、MTC端末20AからリソースブロックRB1〜RB3において送信された無線信号とeNodeB10において干渉する。このようなリソースブロック間の干渉は受信失敗の原因となる。なお、ダウンリンクでも同様の問題が発生する。
そこで、上記事情を一着眼点にして本発明の実施形態を創作するに至った。本発明の実施形態によれば、消費電力を削減しつつ、リソースブロック間の干渉およびそれに伴う通信精度の低下を抑制することが可能である。以下、このような本発明の実施形態について詳細に説明する。
<2.eNodeBの構成>
図5は、本発明の実施形態によるeNodeB10の構成を示した説明図である。図5に示したように、eNodeB10は、無線通信部110と、制御部120と、上位レイヤ130と、を備える。
無線通信部110は、MTC端末20から制御信号およびデータなどを受信する受信部、MTC端末20へ制御信号およびデータなどを送信する送信部としての機能を有する。具体的には、無線通信部210は、変復調や信号のマッピング、デマッピング、インタリーブなどの無線信号処理とアンテナ信号処理を行う。無線通信部110とユーザ端末との間で送受信される通常データ、無線通信部110とMTC端末20との間で送受信されるMTCデータは、無線通信部110および上位レイヤ130間で入出力される。
また、無線通信部110は、MTC用リファレンス信号挿入部112、MTC用ガード処理部114、およびチャネル推定部116を有する。チャネル推定部116は、MTC端末20から受信されるリファレンス信号に基づいてeNodeB10およびMTC端末20間のチャネル状況を推定する。MTC用リファレンス信号挿入部112およびMTC用ガード処理部114は、通信相手がMTC端末20である場合にMTC用リファレンス信号およびMTC用ガードインターバルを付加する。これらMTC用リファレンス信号およびMTC用ガードインターバルについては詳細に後述する。
制御部120は、eNodeB10の通信全般を制御するため構成である。この制御部120は、スケジューラ122および無送信領域設定部124を有する。スケジューラ122は、eNodeB10に属するMTC端末20にリソースブロックを割り当てる。MTC端末20は、このスケジューラ122によって割り当てられたリソースブロックを利用してアップリンク通信、またはダウンリンク通信を行う。
無送信領域設定部124は、スケジューラ122によりダウンリンク用に割り当てられたリソースブロックにおいて無送信領域を設定する。無線通信部110は、無送信領域設定部124により設定された無送信領域では無線信号を送信せず、他の領域でのみ無線信号を送信する。以下、この無送信領域について具体的に説明する。
(無送信領域の設定)
上記で図4を参照して説明したように、ダウンリンク通信およびアップリンク通信のいずれにおいても、MTC端末20内部の発振機やフレーム同期などの誤差に起因してリソースブロック間の干渉が発生する。そこで、無送信領域設定部124は、スケジューラ122によりダウンリンク用に割り当てられたリソースブロックにおいて、隣接リソースブロックとの時間方向または周波数方向の少なくともいずれかの境界に無送信領域を設定する。
図6は、無送信領域の設定例を示した説明図である。図6に示した例では、各リソースブロックの時間軸上の前側の隣接リソースブロックとの境界、および、周波数軸上の下側の隣接リソースブロックとの境界に無送信領域が設定されている。より具体的には、リソースブロック3には、時間軸上の前側の隣接リソースブロックRB1との境界、および、周波数軸上の下側の隣接リソースブロックRB4との境界に、1リソースエレメント分の無送信領域が設定されている。
かかる構成により、MTC端末20による受信リソースブロックが周波数方向および時間方向の各々に1リソースエレメントの誤差を有したとしても、リソースブロック間の干渉を防止することができる。
例えば、リソースブロックRB2を割り当てられたMTC端末20による受信対象の時間周波数領域が、リソースブロックRB2からリソースブロックRB1側に1リソースエレメントずれ、リソースブロックRB4側に1リソースエレメントずれた場合を考える。この場合、受信対象である時間周波数領域に含まれるリソースブロックRB1およびRB4のリソースエレメントは無送信領域であるので、MTC端末20は、eNodeB10からリソースブロックRB2において送信された無線信号のみを受信することができる。
なお、無送信領域設定部124が無送信領域に設定するリソースエレメントは図6に示した例に限定されない。例えば、無送信領域設定部124は、リソースブロックにおける全ての隣接リソースブロックとの境界に無送信領域を設定してもよい。また、無送信領域設定部124は、各境界の複数のリソースエレメントを無送信領域として設定してもよい。また、無送信領域設定部124は、図7に示すように、リソースブロックごと、または送信先のMTC端末20ごとに異なる無送信領域を設定してもよい。
図7は、無送信領域の他の設定例を示した説明図である。図7に示したリソースブロックRB1には、時間方向の前側の隣接リソースブロックとの境界に2リソースエレメント分、後ろ側の隣接リソースブロックRB3との境界に1リソースエレメント分、周波数方向の下側の隣接リソースブロックRB2との境界に1リソースエレメント分の無送信領域が設定されている。
一方、リソースブロックRB2には、時間方向の前側の隣接リソースブロックとの境界に1リソースエレメント分、周波数方向の下側の隣接リソースブロックRBとの境界に4リソースエレメント分、周波数方向の上側の隣接リソースブロックRB1との境界に3リソースエレメント分の無送信領域が設定されている。
このように、無送信領域設定部124は、リソースブロックごと、または送信先のMTC端末20ごとに異なる無送信領域を設定することができる。ここで、無送信領域は、発振機やフレーム同期などの誤差が大きいMTC端末20に広く設定することが有効である。そこで、無送信領域設定部124は、MTC端末20が有する誤差の大きさを推定し、誤差の大きさに応じて無送信領域を設定してもよい。かかる構成により、必要以上に広い無送信領域を設定することによりスループットが低下してしまうことを防止できる。なお、無送信領域設定部124は、例えば、MTC端末20によるフレーム同期からの経過時間、Timing Advanceからの経過時間、受信成功率などからMTC端末20が有する誤差の大きさを推定してもよい。
(MTC用リファレンス信号)
MTC用リファレンス信号挿入部112は、MTC端末20へのダウンリンク用に割り当てられたリソースブロックにリファレンス信号を挿入する。このMTC用リファレンス信号挿入部112の詳細な説明に先立ち、図8を参照してユーザ端末を送信先とする通常のリファレンス信号の配置位置を説明する。
図8は、リファレンス信号の通常の配置位置を示した説明図である。図8に示したように、通常は、リソースブロック中の複数のリソースエレメントに分散的にリファレンス信号が挿入される。ユーザ端末は、1または2以上のリソースブロックにわたってこのリファレンス信号を受信して周波数方向および時間方向の補完を行うことにより、データを受信するためのチャネル情報を取得する。なお、アップリンクでも同様にリファレンス信号が挿入される。
しかし、このような通常のリファレンス信号の配置を、MTC端末20を送信先とするリファレンス信号にも適用することは適切でない。なぜならば、ダウンリンクに関し、MTC端末20は、電源を起動してすぐにリソースブロックを受信するので、チャネル情報の補完のためにリファレンス信号を長時間受信することは現実的でない。同様に、アップリンクに関し、各MTC端末20が周波数方向および時間方向に誤差を有するリソースブロックを利用するので、eNodeB10はリファレンス信号に基づいて十分な時間をかけてチャネル情報を取得することは困難である。
上記事項に鑑み、MTC用リファレンス信号挿入部112は、MTC端末20へのダウンリンク用に割り当てられたリソースブロックの先頭にリファレンス信号を集中的に挿入する。以下、図9を参照して具体的に説明する。
図9は、本発明の実施形態によるリファレンス信号の配置例を示した説明図である。図9に示したように、MTC用リファレンス信号挿入部112は、各リソースブロックにおいて、送信に利用する全周波数の先頭にリファレンス信号を挿入する。なお、MTC用リファレンス信号挿入部112は、図9に示したように無送信領域が設定されている場合には無送信領域の直後にリファレンス信号を挿入し、無送信領域が設定されていない場合にはリソースブロックの先頭にリファレンス信号を挿入する。
かかる構成によれば、全周波数のリファレンス信号を早期に受信することができるので、MTC端末20がチャネル情報の取得に要する時間を短縮することが期待される。なお、上記ではMTC用リファレンス信号挿入部112が全周波数にリファレンス信号を挿入する例を説明したが、リファレンス信号の挿入先は全周波数でなく、一部の周波数であってもよい。
(MTC用ガードインターバル)
MTC用ガード処理部114は、MTC端末20を送信先とするOfdmシンボルへのガードインターバルの付加、およびMTC端末20から受信されるOfdmシンボルからのデータの切り出しを行う。このMTC用ガード処理部114の詳細な説明に先立ち、ユーザ端末を送信先とする通常のOfdmシンボルのガードインターバルについて説明する。
Ofdmシンボルは、図3に示したように、ガードインターバルとデータから構成される。通常のガードインターバルは、マルチパスによる影響を抑制するために、到着時間が最も遅い反射波の直接波に対する遅延時間よりも長くなるように設計されている。このガードインターバルとデータからなるOfdmシンボルから所定長の信号を切り出せれば、データを正しく復号できることが知られている。
しかし、MTC端末20は、時間方向のフレーム同期が不完全であることが予想されるので、通常のガードインターバルでは、eNodeB10およびMTC端末20の双方とも、受信したOfdmシンボルから信号の切り出しを正確に行うことは困難である。
上記事項に鑑み、MTC用ガード処理部114は、LTEで定義される通常の長さよりもガードインターバルを長くする。例えば、MTC用ガード処理部114は、図10の下段に示したように、ガードインターバルの長さをデータよりも長くする。かかる構成により、MTC端末20における信号の切り出し位置に関する誤差の許容量が大幅に増加するので、受信成功率の向上を図ることができる。
より具体的には、ガードインターバル長とデータ長の比率を80%:20%に設定してもよい。かかる構成によれば、MTC端末20は、図11に示したようにOfdmシンボルの中央から信号の切り出しを行うことにより、MTC端末20のフレーム同期の誤差がOfdmシンボル長の‐40%〜40%の範囲内であればデータを正しく復号することが可能である。このように、無送信領域の設定に加えて、ガードインターバルを長くすることにより、リソースブロック間の干渉およびOfdmシンボル間の干渉を防止することができる。
なお、MTC用ガード処理部114は、無送信領域の広さと同様に、MTC端末20が有する誤差の大きさを推定し、誤差の大きさに応じてガードインターバルの長さを設定してもよい。かかる構成により、ガードインターバルを必要以上に長くすることによりスループットが低下してしまうことを防止できる。また、図12に示す変形例のように、複数のOfdmシンボルの送信用領域を1のガードインターバル部分および1のデータ部分として利用してもよい。かかる構成によれば、ガードインターバルをさらに長くすることが可能となる。
<3.eNodeBの動作>
以上、本発明の実施形態によるeNodeB10の構成を説明した。続いて、図13を参照し、本発明の実施形態によるeNodeB10の動作を説明する。
図13は、本発明の実施形態によるeNodeB10の動作を示したフローチャートである。図13に示したように、eNodeB10のスケジューラ122は、各MTC端末20に対してリソースブロックのスケジューリングを行う(S310)。そして、無送信領域設定部124は、スケジューラ122によりダウンリンク用に割り当てられたリソースブロックにおいて無送信領域を設定する(S320)。ここで、無送信領域設定部124は、スケジューラ122によりダウンリンク用に割り当てられたリソースブロックにおいて、隣接リソースブロックとの時間方向または周波数方向の少なくともいずれかの境界に無送信領域を設定する。
さらに、MTC用リファレンス信号挿入部112がリソースブロックの先頭にリファレンス信号を挿入し、MTC用ガード処理部114がLTEで定義されるより長いガードインターバルを各Ofdmシンボルに付加する(S330)。その後、無線通信部110が、無送信領域以外の領域で、S330において得られた信号を送信する(S340)。
<4.MTC端末の構成>
以上、本発明の実施形態によるeNodeB10の構成および動作を説明した。次に、本発明の実施形態によるMTC端末20について説明する。本発明の実施形態によるMTC端末20は、eNodeB10と同様に、無送信領域での送信を行わず、リファレンス信号をリソースブロックの先頭で送信し、ガードインターバルを長くすることにより、リソースブロック間の干渉およびOfdm間の干渉を防止する。以下、このようなMTC端末20の構成を具体的に説明する。
図14は、本発明の実施形態によるMTC端末20の構成を示した説明図である。図14に示したように、本発明の実施形態によるMTC端末20は、無線通信部210と、制御部220と、上位レイヤ230と、を備える。
無線通信部210は、eNodeB10から制御信号およびデータなどを受信する受信部、eNodeB10へ制御信号およびデータなどを送信する送信部としての機能を有する。具体的には、無線通信部210は、変復調や信号のマッピング、デマッピング、インタリーブなどの無線信号処理とアンテナ信号処理を行う。無線通信部210とeNodeB10との間で送受信されるMTCデータは、無線通信部210および上位レイヤ230間で入出力される。
また、無線通信部210は、MTC用リファレンス信号挿入部212、MTC用ガード処理部214、およびチャネル推定部216を有する。チャネル推定部216は、eNodeB10から受信されるリファレンス信号に基づいてeNodeB10およびMTC端末20間のチャネル状況を推定する。
MTC用リファレンス信号挿入部112は、eNodeB10のMTC用リファレンス信号挿入部212と実質的に同一の構成である。例えば、MTC用リファレンス信号挿入部112は、図9に示したようにアップリンク用のリソースブロックの全周波数または一部の周波数の先頭にリファレンス信号を挿入する。かかる構成によれば、アップリンクの受信側であるeNodeB10がチャネル情報の取得に要する時間を短縮することが期待される。
MTC用ガード処理部214は、eNodeB10のMTC用ガード処理部114と実質的に同一の構成である。例えば、MTC用ガード処理部214は、図10に示したようにガードインターバルの長さをデータよりも長くする。かかる構成により、MTC端末20のフレーム同期の誤差に対する許容量が大幅に増加するので、eNodeB10による受信成功率の向上を図ることができる。
制御部220は、MTC端末20の通信全般を制御するため構成である。この制御部220は、例えば、eNodeB10から受信されるスケジューリング情報に従ってMTC端末20によるアップリンク通信およびダウンリンク通信を制御する。
また、制御部220は、eNodeB10により割り当てられたアップリンク用のリソースブロックに、eNodeB10により無送信領域が設定されている場合、無線通信部210が無送信領域以外の領域で無線信号を送信するよう制御する。なお、無線通信部210は、ダウンリンクでは割り当てられたリソースブロック全体で受信処理を行う。
また、制御部220は、eNodeB10の無送信領域設定部124と実質的に同一な機能を有してもよい。すなわち、制御部220は、eNodeB10により割り当てられたアップリンク用のリソースブロックに無送信領域を設定してもよい。
このように、アップリンク用のリソースブロックに無送信領域を設定することにより、eNodeB10におけるリソースブロック間の干渉を防止することができる。また、制御部220は、MTC端末20が有する周波数や時間などの誤差の大きさを推定し、誤差の大きさに応じて無送信領域を設定してもよい。例えば、制御部220は、MTC端末20の誤差が大きいほど広い無送信領域を設定し、MTC端末20の誤差が小さいほど狭い無送信領域を設定してもよい。かかる構成により、必要以上に広い無送信領域を設定することによりスループットが低下してしまうことを防止できる。なお、制御部120は、例えば、MTC端末20によるフレーム同期からの経過時間、Timing Advanceからの経過時間、受信成功率などからMTC端末20が有する誤差の大きさを推定してもよい。
<5.まとめ>
以上説明したように、本発明の実施形態によれば、MTC端末20のフレーム同期や周波数などに誤差がある場合でも、無送信領域を設定することによりリソースブロック間の干渉を防止することができる。また、本発明の実施形態によれば、ガードインターバルを長くすることにより、Ofdmシンボル間の干渉を防止することも可能である。したがって、フレーム同期や周波数を調整するためにMTC端末20が行う通信の頻度を抑えることにより、MTC端末20の消費電力を削減することができる。また、本発明の実施形態によれば、リファレンス信号をリソースブロックの先頭に集中的に挿入することにより、受信側の装置がチャネル情報の取得に要する時間を短縮することが期待される。
なお、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
また、eNodeB10およびMTC端末20に内蔵されるCPU、ROMおよびRAMなどのハードウェアを、上述したeNodeB10およびMTC端末20の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。
10 eNodeB
12 MME
14 S−GW
16 PDN−GW
20 MTC端末
30 MTCサーバ
110、210 無線通信部
112、212 MTC用リファレンス信号挿入部
114、214 MTC用ガード処理部
116、216 チャネル推定部
120、220 制御部
122 スケジューラ
124 無送信領域設定部
130、230 上位レイヤ



Claims (12)

  1. 時間軸および周波数軸上に格子状に配置された複数のリソースブロックから割り当てられたリソースブロックにおいて、隣接リソースブロックとの時間方向または周波数方向の境界に設定された無送信領域では送信を行わず、前記リソースブロックにおける他の領域で送信を行う無線通信部、を備える、無線通信装置。
  2. 前記無線通信装置は、前記リソースブロックにおいて前記無送信領域を設定する制御部をさらに備える、請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記制御部は、時間軸上の前側または後側の隣接リソースブロックの少なくとも一方との境界、および、周波数軸上の上側または下側の隣接リソースブロックの少なくとも一方との境界に前記無送信領域を設定する、請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 前記制御部は、通信相手との同期処理からの経過時間が長いほど、前記リソースブロックに前記無送信領域を広く設定する、請求項3に記載の無線通信装置。
  5. 前記無線通信部は、前記リソースブロックを構成する各Ofdmシンボルにおけるデータ部分に対するガードインターバル部分の長さを、LTEで定義される長さよりも長くする、請求項4に記載の無線通信装置。
  6. 前記無線通信部は、前記各Ofdmシンボルにおける前記ガードインターバル部分を、前記データ部分よりも長くする、請求項5に記載の無線通信装置。
  7. 前記無線通信部は、複数のOfdmシンボルの送信用領域を1のガードインターバル部分および1のデータ部分として利用する、請求項4に記載の無線通信装置。
  8. 前記無線通信部は、前記ガードインターバル部分を前記データ部分より長くする、請求項7に記載の無線通信装置。
  9. 時間軸および周波数軸上に格子状に配置された複数のリソースブロックから割り当てられたリソースブロックにおいて、隣接リソースブロックとの時間方向または周波数方向の境界に設定された無送信領域では送信を行わず、前記リソースブロックにおける他の領域で送信を行う、無線通信方法。
  10. 時間軸および周波数軸上に格子状に配置された複数のリソースブロックから割り当てられたリソースブロックにおいて無線信号を送信する無線通信部を備え、
    前記無線通信部は、前記リソースブロックにおいてリファレンス信号の送信に利用される周波数では、前記リソースブロックの先頭でリファレンス信号を送信し、リファレンス信号の送信後に他の無線信号を送信する、無線通信装置。
  11. 前記無線通信部は、前記リソースブロックにおいて送信に利用される全周波数でリファレンス信号を送信する、請求項10に記載の無線通信装置。
  12. 時間軸および周波数軸上に格子状に配置された複数のリソースブロックからリソースブロックが割り当てられるステップと;
    前記リソースブロックにおいてリファレンス信号の送信に利用される周波数では、前記リソースブロックの先頭でリファレンス信号を送信し、リファレンス信号の送信後に他の無線信号を送信するステップと;
    を含む、無線通信方法。
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