JP2011244626A - 電子機器および制御プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】電力供給の安全を図る。
【解決手段】電力が供給されて動作する動作部と、複数の電力供給系によって電力が供給されて動作部に電力を供給する電源部と、複数の電力供給系それぞれによる供給電力を監視することで、複数の電力供給系それぞれが有する電力供給能力の余力を知得する供給余力知得部と、複数の電力供給系のうちのいずれか一部の電力供給系について、当該一部の電力供給系が有している電力供給能力の余力が、当該一部の電力供給系を除く他の電力供給系によって電源部に供給されている電力を下回っている場合に、動作部の動作を消費電力が抑えられた動作に変更する動作制御部とを備える。
【選択図】図4

Description

本件開示は、電子機器および制御プログラムに関する。
従来より、複数の電源系統(電力供給系)から電子機器に電力を供給する技術が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、および特許文献4参照。)。
このように複数の電源系統を用いることで、一部の電源系統に異常(例えば停電など)が生じても電力供給の安全が守られることとなる。
特開平8−251814号公報 特開2003−235163号公報 特開2007−86941号公報 特開2007−221972号公報
しかし、電子機器の実際の設置に際しては、各電源系統に十分な供給能力の余力を残していないと、いずれかの電源系統に異常が生じた場合などに他の電源系統で電力供給を肩代わりすることができずに電子機器の停止に至る恐れがある。また、設置時には十分な余力を残した設計で電源工事を行ったにも関わらず、その後、同じ電源系統に別の機器が接続されて結果的に供給能力の余力が不足してしまう場合がある。この場合にも、いずれかの電源系統に異常が生じた場合などに他の電源系統で電力供給を肩代わりすることができずに電子機器の停止に至る恐れがある。
特許文献1や特許文献2の技術では、このように他の電源系統で電力供給を肩代わりすることができない事態は想定されていない。
特許文献3の技術では、障害が発生した時に冗長機能の一部を切り離すことで停止を免れているが、そのような切り離しが十分に迅速に実行できる保証はない。また、同じ電源系統に接続された別の機器は停止してしまう恐れがある。
特許文献4の技術では、電源系統の大まかな余力を知ることしかできない。しかも、余力不足に対処するためには電源工事をやり直す必要がある。
このように、従来の技術では、電力供給の安全が十分に図られているとは言い難い。
上記事情に鑑み、本件開示は、電力供給の安全を図ることを目的とする。
上記目的を達成する電子機器は、動作部と電源部と供給余力知得部と動作制御部とを備えている。
上記動作部は、電力が供給されて動作するものである。
上記電源部は、複数の電力供給系に接続され、それら複数の電力供給系によって供給される電力で上記動作部に電力を供給するものである。
上記供給余力知得部は、上記複数の電力供給系それぞれによる電源部への供給電力を監視し、それら複数の電力供給系それぞれが有する電力供給能力の余力を知得するものである。
上記動作制御部は、上記複数の電力供給系のうちのいずれか一部の電力供給系について、以下の場合に、上記動作部の動作を、現状の動作よりも消費電力が抑えられた動作に変更するものである。この動作制御部が上記動作部の動作を変更する場合とは、上記一部の電力供給系の電力供給能力の余力が、当該一部の電力供給系を除く他の電力供給系によって上記電源部に供給されている電力を下回っている場合である。
上記目的を達成する制御プログラムは、上記動作部と上記電源部と、プログラムを実行するプログラム実行部とを備えた電子機器のプログラム実行部で実行され、この電子機器に、上記供給余力知得部と上記動作制御部とを構築するものである。
本件開示によれば、電力供給の安全を図ることができる。
電子機器の具体的な一実施形態に相当するストレージ装置を示す第1の構成図である。 電子機器の具体的な一実施形態に相当するストレージ装置を示す第2の構成図である。 メモリに記憶される変数や固定値などを示す図である。 制御プログラムを表したフローチャートである。 機能部分の停止順序を示す図である。 不足容量と停止部分との関係を示す図である。
以下、具体的な実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、電子機器の具体的な一実施形態に相当するストレージ装置を示す第1の構成図である。ストレージ装置100は、入力するデータを記憶する装置であるが、図1では図示の煩雑を避けるため、電力供給に着目した構成が示されている。データの流れに着目した構成については後で第2の構成図を参照して説明する。
ストレージ装置100は、複数(この例ではA系統とB系統の2つ)の電源ユニット111,112と、複数(この例ではA系統とB系統の2つ)のコントローラユニット121,122を備えている。また、ストレージ装置100は、複数(この例では12)のハードディスクドライブ(HDD)131を内蔵したデータ記憶部130も備えている。コントローラユニット121,122およびデータ記憶部130は、電源ユニット111,112を介して供給された電力で動作する。
A系統の電源ユニット111はA系統の電力供給系201に接続されていて、A系統の電力供給系201から電力供給を受ける。また、B系統の電源ユニット112はB系統の電力供給系202から電力供給を受ける。そして2つの電源ユニット111,112は、どちらも単独でストレージ装置100全体に電力を供給することができる。これら2つの電源ユニット111,112を合わせたものが、電子機器における電源部の一例に相当する。そして、コントローラユニット121,122およびデータ記憶部130を合わせたものは、電子機器における動作部の一例に相当する。
ストレージ装置100の定格電力は、この例では10Aであるものとする。そして、2つの電力供給系201,202は、それぞれに10Aの容量(遮断電流)を有するブレーカ211,212を備えている。つまり、ストレージ装置100は、外部の電力供給系201,202についても、内部の電源ユニット111,112についても冗長性を有している。冗長性を保証するためには、ストレージ装置100の定格電力に対して、各電力供給系201,202が十分な電力供給能力を有していることが必要である。しかし、ストレージ装置100と電力供給系201,202とを接続する電源工事の際には電力供給能力が適切に設計されていても、各電力供給系201,202には、その後に他の機器300が接続されてしまう場合がある。特に、各電力供給系201,202がストレージ装置100の専用でないと、他の機器300が各電力供給系201,202に接続される可能性が高い。
ストレージ装置100に備えられた2つのコントローラユニット121,122はいずれも、一方のみでストレージ装置100全体の動作を制御することができる。つまり、ストレージ装置100は、制御系についても冗長性を有している。
ストレージ装置100には、付属機器として検知器400が接続されている。検知器400は、4つの電流計501,502,503,504それぞれで計測された電流値を読み取る。そして、検知器400は、読み取った電流値をストレージ装置100のコントローラユニット121,122に通知する。本実施形態で想定されている電力供給系201,202は、一定電圧で電力供給を行う一般的な電力供給系であるため、電力供給系201,202による供給電力は、電流値の計測で監視できる。4つの電流計501,502,503,504のうちの2つの電流計501,502は、2つの電力供給系201,202それぞれが備えたブレーカ211,212の上流に設置されている。そして、この2つの電流計501,502は、ブレーカ211,212を介して各電力供給系201,202が供給する全供給電力に相当する電流値を計測する。一方、4つの電流計501,502,503,504のうち他の2つの電流計503,504は、ストレージ装置100の直前に設置されている。そして、この2つの電流計503,504は、各電力供給系201,202がストレージ装置100に実際に供給している電力に相当する電流値を計測する。
図2は、電子機器の具体的な一実施形態に相当するストレージ装置を示す第2の構成図である。
図2では、ストレージ装置100におけるデータの流れに着目した構成が示されている。
ストレージ装置100には、上位装置としてのホストコンピュータ601,602,603が接続される。そしてストレージ装置100はホストコンピュータ601,602,603とデータの授受を行う。ホストコンピュータ601,602,603からストレージ装置100に送られてくるデータはストレージ装置100内のHDD131に記憶される。また、ストレージ装置100はホストコンピュータ601,602,603の要求に応じて、記憶しているデータをHDD131から読み出してホストコンピュータ601,602,603へと送る。
上述した2つのコントローラユニット121,122はいずれも、各ホストコンピュータ601,602,603とのデータの授受を行うことができる。ホストコンピュータ601,602,603側では、ストレージ装置100内に2つのコントローラユニット121,122が存在していることは意識されない。即ち、ホストコンピュータ601,602,603側では、ストレージ装置100とデータを授受していることだけが意識されている。つまりストレージ装置100は、データ授受の経路としても冗長性を有している。
更に、2つのコントローラユニット121,122は、12個のHDD131の全てに対してアクセス可能となっている。本実施形態では、ホストコンピュータ601,602,603側でHDD131の区別は意識されず、ストレージ装置100全体として1つの論理的な記憶容量が意識されている。なお、一般的に言えば、ホストコンピュータ601,602,603に応じて記憶容量が割り当てられることも多いが、本件の主眼ではないのでこれ以上の説明は割愛する。12個のHDD131はRAIDを形成している。具体的なRAIDの構造はコントローラユニット121,122への設定によって変更自在である。以下の説明では、一例として、奇数番のHDD131と偶数番のHDD131とが同一データを記憶したRAID1が設定されているものとする。つまりストレージ装置100は、データの記憶機能としても冗長性を有している。
コントローラユニット121,122は内部構造として、ホストインタフェース141,142とコントローラ151,152とディスクインタフェース161,162と制御監視モジュール171,172を備えている。監視モジュール171,172はメモリ171a,172aを内蔵している。ホストインタフェース141,142は、各ホストコンピュータ601,602,603とのデータの授受を担うインタフェースである。コントローラ151,152は、データの授受やストレージ装置100の各部に対する動作管理等を担っている。ディスクインタフェース161,162は、各HDD131とのデータの授受を担うインタフェースである。
コントローラユニット121,122が備えている制御監視モジュール171,172は、上述した検知器400を介して電力供給系による供給電力を監視している。また、制御監視モジュール171,172は、供給電力の監視結果に基づいて、必要な場合にコントローラ151,152に指示を出して、ストレージ装置100の内部動作を制御する。制御監視モジュール171,172が有するこれらの機能は、不揮発のメモリ171a,172aに記憶されている制御プログラムを制御監視モジュール171,172が実行することで実現される。この制御プログラムが、制御プログラムの一実施形態に相当する。
以下、制御監視モジュール171,172の機能をさらに詳細に説明する。
制御監視モジュール171,172のメモリ171a,172aには、制御プログラムの他に、各種の変数やフラグなどが記憶される。
図3は、メモリに記憶される制御用の各種情報を示す図である。
図3のパート(A)には、A系統およびB系統それぞれに用意された変数などが示されている。
制御監視モジュール171,172のメモリ171a,172aには、図1に示すブレーカ211,212の容量が、固定値として系統毎に記憶されている。図3(A)の例では各ブレーカ容量は「10A」となっている。また、メモリ171a,172aには、各ブレーカ211,212への入力電流を表す変数na1,nb1と、ストレージ装置100への入力電流を表す変数na2,nb2が用意されている。
これらの変数のうちA系統のブレーカ211への入力電流を表す変数na1には、そのブレーカ211の上流に設置された電流計501で計測された電流値が、検知器400からの通知の度に入力される。同様に、B系統のブレーカ212への入力電流を表す変数nb1には、そのブレーカ212の上流に設置された電流計502で計測された電流値が、検知器400からの通知の度に入力される。
また、A系統からストレージ装置100への入力電流を表す変数na2には、A系統とストレージ装置100との接続箇所に設置された電流計503で計測された電流値が、検知器400からの通知の度に入力される。更に、B系統からストレージ装置100への入力電流を表す変数nb2には、B系統とストレージ装置100との接続箇所に設置された電流計504で計測された電流値が、検知器400からの通知の度に入力される。
また、メモリ171a,172aには、各電力供給系201,202のブレーカ211,212が有している供給能力の余力を表す変数na3,nb3と、消費電力の削減総量を表す変数na4,nb4も用意されている。これらの変数の値は、制御プログラムの実行によって系統毎に算出される値である。
図3のパート(B)には、2つのコントローラユニット121,122および12個のHDD131を合わせた合計14個の機能部分それぞれについて用意されたフラグなどが示されている。
メモリ171a,172aには、各機能部分の定格の消費電流が固定値として記憶されている。図3(B)の例では、各コントローラユニット121,122の消費電流が3A、各HDD131の消費電流が3分の1Aとなっている。また、各コントローラユニット121,122が各機能部分を動作させるか停止させるかを表した動作フラグも機能部分毎に用意されている。図3のパート(B)では、いずれの動作フラグも、機能部分を動作させることを表す値「1」となっている。動作フラグが値「0」の場合には各コントローラユニット121,122が各機能部分を停止させる。
図4は、制御プログラムにおける制御処理を表したフローチャートである。
図4のフローチャートが表す制御プログラムによる制御処理は、ストレージ装置100の電源投入時、いずれかの電源ユニット111,112における故障後の交換時、他の機器300の接続時などに実行される。
制御プログラムによる制御処理が開始されると、検出器400からコントローラユニット121,122に電流値が通知される(ステップS101)。検出器400から通知された電流値は、上述したように変数na1,nb1,na2,nb2に入力される。そして、制御監視モジュール171,172によって、検出器400から通知された電流値の比較が行われる。制御監視モジュール171,172は、以下説明する電流値の比較によって、各電力供給系201,202における電力供給が正常であるか異常であるかを判断する(ステップS102)。
ステップS102で行われる電流値の比較は、以下の式で表される。
10≧na1+nb2 ……(1)
10≧nb1+na2 ……(2)
これらの式は、2つの電力供給系201,202のそれぞれについて、一方のみで、しかも他の機器300が接続されたままで、ストレージ装置100における現状の消費電力の全てを賄えることを確かめる式となっている。つまり、電力供給系201,202における冗長性を確認することに相当する。式(1)は、A系統における冗長性を確認する式であり、式(2)は、B系統における冗長性を確認する式である。これらの式がいずれも成立する場合には「正常」と判定され、制御プログラムによる制御処理はそのまま終了する。一方、いずれかの式が不成立である場合には「異常」と判定される。
このステップS102では、各系統における電力供給の余力na3,nb3も以下の式で求められる。
na3=10−na1−nb2 ……(3)
nb3=10−nb1−na2 ……(4)
これらの式(3)、(4)は、上式(1)、(2)の左辺から右辺を引いた残りを算出する式であり、ストレージ装置100における消費電力を一方の電力供給系で賄ったときの余力が求められることになる。
一般的な意味での余力は、ブレーカ容量と、そのブレーカを介して供給されている電流値との差10−na1、10−nb1を意味する。しかし、上式(3)、(4)では、別のブレーカを介してストレージ装置100に供給されている電流nb2,na2も、一般的な意味での余力差10−na1,10−nb1から差し引かれている。これは、各電力供給系201,202が単独でもストレージ装置100の消費電力を賄える余力を有しているか否かを確認するためである。
図1に示すように、4つの電流計501,502,503,504は、ストレージ装置100に対する電力の供給ルートを遡った各位置に設置されている。即ち、ストレージ装置100に対する電力の供給ルートから他の機器300へと分岐した位置には設置されていない。電力の供給ルートを遡った各位置は、ストレージ装置100に対する電源工事の設計時やストレージ装置100の設置時に決めることができる位置である。また、他の機器300への分岐が生じうるルート範囲も設置時などに確かめることができるので、分岐の上流と、ストレージ装置100直前とに確実に電流計を設置することができる。そして、このような位置で計測された電流値を用いることで、ストレージ装置100の各電力供給系201,202に接続され得る他の機器300への供給分も考慮された余力が求められることとなる。
上記ステップS101およびステップS102により、制御監視モジュール171,172は、上述した電子機器における供給余力知得部の一例として動作する。つまり、制御プログラムのステップS101およびステップS102により、ストレージ装置100には供給余力知得部の一例が構築されることとなる。
上述したステップS102で「異常」と判定された場合にはステップS103に進み、電力供給の余力が不足していることを表す警告(アラム)がストレージ装置100の管理者に通知される。この通知は、図示を省略したが、従来周知の技術で例えばLAN回線などを介して管理者の端末に通知メールを送ることなどで実行される。
その後、ステップS104以降では、以下説明するように、いずれの一方の電力供給系でもストレージ装置100の動作が賄えるように、上述した14個の機能部分のうち停止させる機能部分が選択される。このように選択される機能部分を以下では削減対象部分と称する。
ステップS104では、コントローラユニット121,122の冗長性が保たれているか否かが判定される。即ち、2つのコントローラユニット121,122の動作フラグが双方とも値「1」である場合は冗長性有りと判定される。そして、ステップS104で冗長性有りと判定された場合には、コントローラユニット121,122の一方(ここでは一例としてB系統のコントローラユニット122)が削減対象部分となる(ステップS112)。つまり、B系統のコントローラユニット122の動作フラグが値「0」に設定される。その後、削減対象部分の消費電流が、消費電力の削減総量を表す変数na4,nb4に加算される(ステップS105)。消費電力削減総量の変数の初期値は値「0」である。そして、削減総量が削減目標条件が成立しているか否かが判定される(ステップS106)。上述したように、一方の電力供給系でストレージ装置100の動作が賄えることが目標なので、削減目標条件の成立とは、以下の不等式がいずれも成立することである。
na4≧−na3 ……(5)
nb4≧−nb3 ……(6)
これらの不等式は、余力na3,nb3が正の値を有していれば常に成立し、余力na3,nb3が負の値を有している場合には、削減総量na4,nb4が余力na3,nb3の絶対値以上であると成立する。これらの不等式(5)、(6)がいずれも成立する場合(ステップS106;YES)には、削減対象部分の停止処理が行われる(ステップS110)。
この停止処理では、制御監視モジュール171,172がコントローラ151,152に指示して、動作フラグが値「0」となっている機能部分の動作を停止させる。
但し、コントローラユニット122については、制御監視モジュール172を除いた、ホストインタフェース142、コントローラ152、およびディスクインタフェース162が停止させられる。即ち、制御監視モジュール172は停止しない。
このような停止処理により、ストレージ装置100では、冗長性は低下するものの、本来の機能が維持されたままで消費電力が抑制されることとなる。上述したように、コントローラユニット121,122およびデータ記憶部130を合わせたものが、電子機器における動作部に相当する。従って、上述したような停止処理は、動作部全体としてみると同一機能を維持したままで消費電力を抑制することになる。但し、データの冗長性や安全性の一部は犠牲にしている。そして、いずれかの電力供給系201,202に事故などが発生して停電などが生じた場合や、いずれかの電源ユニット111,112に故障が生じた場合でも、ストレージ装置100は安全に動作を継続することができることとなる。しかも、電源ユニット111,112の故障が原因で他の機器300まで停止してしまうというような事態も回避される。つまり、電源工事における設計ミスや電源工事後の追加接続などといった何らかの理由で不適切な他の機器300が電力供給系201,202に接続されていても動作の安全が保証されることとなる。なお、上記ステップS103で警告(アラム)が管理者に通知されているので、この停止処理による機能部分の停止は、管理者による対策が立てられるまでの一時的な停止である。
上記不等式(5)、(6)のいずれかが不成立である場合(ステップS106;YES)には、12個のHDD131のうち12番のHDD131から順に冗長性が確認される(ステップS107、ステップS108、ステップS109)。なお、図4では、図示の簡便化のため、10番以降のHDD131における冗長性確認についてはステップの明示を省略し、ステップS109で、冗長性確認を以後も繰り返すことを示すに留めている。ここでいう冗長性とは、同一のデータを記憶する他のHDD131が動作していることを意味している。つまりRAID構造の設定に応じて冗長性の判断内容は変わることとなるが、RAID構造の設定から判断内容は一意的に決まる。
HDD131が冗長性を保っている場合(ステップS107;YES、ステップS108;YES、ステップS109;冗長性有り)には、ステップS111に処理が戻る。そして、そのHDD131が削減対象部分となる (ステップS112)。即ち、そのHDD131の動作フラグが値「0」に設定される。また、その削減対象部分の消費電流が、消費電力の削減総量を表す変数na4,nb4に加算される(ステップS105)。
各HDD131の冗長性を確認していって削減対象部分を増やしていった結果として、上記不等式(5)、(6)がいずれも成立した場合(ステップS106;YES)には、削減対象部分の停止処理が行われる(ステップS110)。このような冗長性を保っているHDD131の停止は、ストレージ装置100の本来の機能であるデータ記憶機能を維持したままで消費電力の抑制を図ることができる。
なお、ステップS109に処理が進んでHDD131の冗長性が順に確認されていった結果、1番目のHDD131に到達しても上記不等式(5)、(6)のいずれかが満足されない場合は、現在の電力供給系201,202による供給能力が低すぎることとなる。このため、この場合には、制御監視モジュール171,172がコントローラ151,152に指示してストレージ装置100全体の動作を停止させる(ステップS111)。このようなストレージ装置100の停止は、現状の供給電力で現状の動作は賄えているにも拘わらず、ストレージ装置100の機能継続を諦めることになる。しかし、電力供給系201,202や電源ユニット111,112の異常が発生する前に、時間的な余裕を持って安全にストレージ装置100を停止させることができる。つまり、データの消失などに繋がる重大事故を未然に防ぐための停止であるので望ましい停止である。
上記ステップS104〜ステップS112により、制御監視モジュール171,172は、上述した電子機器における動作制御部の一例として動作する。つまり、制御プログラムのステップS104〜ステップS112によりストレージ装置100には動作制御部の一例が構築されることとなる。
最後に、このような制御処理による機能部分の停止例について説明する。
図5は、機能部分の停止順序を示す図である。また、図6は、不足容量と停止部分との関係を示す図である。以下、図5と6を合わせて説明する。
上述した制御処理のステップS102で「異常」と判定される状態では、電力供給系201,202には、電力供給系201,202の冗長性確保という観点で見ると容量不足が生じていることを意味している。この場合の不足容量は、負の値を示した余力na3,nb3の絶対値に等しい。
上述した制御処理のフローに依れば、電力供給系に容量不足が生じると先ず、2つのコントローラユニット121,122の一方(ここではB系統の方)を停止する停止処理が行われる。上述したように、コントローラユニットに対する停止処理では、ホストインタフェース142、コントローラ152、およびディスクインタフェース162を停止する。コントローラユニットの停止により3A分の消費電流が抑制されるので、不足容量が3A以下である間は、停止部分はコントローラユニットのみである。不足容量が3Aを越える場合には、コントローラユニットのみでは不足容量を賄えないので、HDD131も停止することになる。不足容量が4A以下の場合であれば、コントローラユニットの停止で既に3Aが削減できているので、残り1AをHDD131の停止で削減できればよい。図3のパート(B)に示すように、HDD1台あたりの消費電流は1/3Aなので、3つのHDD131が停止することで1A分の消費電流が追加で抑制される。上述したように、ここでは、奇数番のHDD131と偶数番のHDD131とが同一データを記憶したRAID1を想定している。また、停止部分の候補は12番から順番に選ばれるので、結局、不足容量が4A以下の場合は、停止部分はコントローラユニットと12番、10番、8番のHDD131となる。
更に、不足容量が4Aを越えていて5A以下の場合には、3つのHDD131の停止でも不足容量を賄えない。このため停止部分に6番、4番、2番の計3台のHDD131も追加されることで更に1A分の消費電流が追加で抑制されることとなる。ここまでで、偶数番のHDD131は全て停止されることになり、記憶機能の冗長性は無くなる。
不足容量が5Aを越えてしまうと、冗長性を犠牲にするだけでは不足容量を賄うことができない。このため、データの安全が保たれている間にストレージ装置全体を停止する。
以上で実施形態の説明を終了する。
なお、上記実施形態では、制御プログラムが制御監視モジュール171,172のメモリ171a,172aに記憶されている例が示されている。しかし、制御プログラムの実施形態を記憶する記憶媒体は、CD型媒体、DVD、フレキシブルディスク(FD)といった可搬型の記録媒体であってもよい。また、制御プログラムの実施形態を記憶する記憶媒体は、ハードディスク装置に内蔵された磁気ディスクであってもよく、USBメモリに代表される固体記憶素子であっても良い。また、制御プログラムの実施形態としては、電気通信網を介してコンピュータに供給する形態もあり得る。
また、上記実施形態では、電力監視のための電流計が、ストレージ装置に対する電力の供給経路を遡った各位置に設置されている。しかし、例えば電力供給系における管理権限などの関係でブレーカよりも上流への設置が難しい場合などは、供給経路が枝分かれした各枝に設置されてもよい。
また、上記実施形態では、電力供給系が2つである場合が例示されているが、上記電子機器の電源部は3つ以上の電力供給系に接続されてもよい。そして、3つ以上の電力供給系に接続されている場合には、電力の削減目標は、いずれか1つで賄えることでもよいし、電力供給系の総数未満に設定された複数で賄えることでもよい。
100 ストレージ装置
111,112 電源ユニット
121,122 コントローラユニット
130 データ記憶部
131 ハードディスクドライブ(HDD)
141,142 ホストインタフェース
151,152 コントローラ
161,162 ディスクインタフェース
171,172 制御監視モジュール
171a,172a メモリ
201,202 電力供給系
211,212 ブレーカ
300 他の機器
400 検知器
501,502,503,504 電流計
601,602,603 ホストコンピュータ

Claims (5)

  1. 電力が供給されて動作する動作部と、
    複数の電力供給系に接続され、該複数の電力供給系によって供給される電力で前記動作部に電力を供給する電源部と、
    前記複数の電力供給系それぞれによる電源部への供給電力を監視し、該複数の電力供給系それぞれが有する電力供給能力の余力を知得する供給余力知得部と、
    前記複数の電力供給系のうちのいずれか一部の電力供給系の電力供給能力の余力が、該一部の電力供給系を除く他の電力供給系によって前記電源部に供給されている電力を下回っている場合に、前記動作部の動作を、現状の動作よりも消費電力が抑えられた動作に変更する動作制御部と、
    を備えたことを特徴とする電子機器。
  2. 前記供給余力知得部は、前記電力供給系から電力供給を受けている他の装置への供給分も含めた、該電力供給系による全供給電力と、該電力供給系から前記電源部に供給されている電力とを監視するものであることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
  3. 前記動作部が、前記電源部から供給される電力で各々が動作する、互いに同等な機能を有する複数の機能部分を冗長的に備えたものであり、
    前記制御部は、前記一部の電力供給系が有している電力供給能力の余力が、前記他の電力供給系によって前記電源部に供給されている電力を下回っている場合に、前記複数の機能部分のうちの一部の機能部分の動作を停止させるものであることを特徴とする請求項1または2記載の電子機器。
  4. 前記動作部が、前記電源部から供給される電力で各々が動作する、各々に情報が記憶される複数の記憶部を備え、入力する情報を該複数の記憶部に冗長的に記憶するものであり、
    前記制御部は、前記一部の電力供給系の電力供給能力の余力が、前記他の電力供給系によって前記電源部に供給されている電力を下回っている場合に、前記複数の記憶部のうちの一部の記憶部について動作を停止させるものであることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項記載の電子機器。
  5. 電力が供給されて動作する動作部と、複数の電力供給系に接続され、該複数の電力供給系によって供給される電力で前記動作部に電力を供給する電源部と、プログラムを実行するプログラム実行部とを備えた電子機器の該プログラム実行部で実行され、該電子機器に、
    前記複数の電力供給系それぞれによる前記電源部への供給電力を監視し、該複数の電力供給系それぞれが有する電力供給能力の余力を知得する供給余力知得部と、
    前記複数の電力供給系のうちのいずれか一部の電力供給系の電力供給能力の余力が、該一部の電力供給系を除く他の電力供給系によって前記電源部に供給されている電力を下回っている場合に、前記動作部の動作を、現状の動作よりも消費電力が抑えられた動作に変更する動作制御部と、
    を構築することを特徴とする制御プログラム。
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