JP2011244497A - 投射型表示装置、投射型表示装置の画像表示方法 - Google Patents

投射型表示装置、投射型表示装置の画像表示方法 Download PDF

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Abstract

【課題】オンスクリーンディスプレイメニューに対応した画像のキーストン歪みを低減、または目立たなくすることが出来る投射型表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】パーソナルコンピュータ等の画像ソースから入力される画像データと、OSDメニュー生成部4から出力されるOSDメニューの画像データが合成回路3で合成される。キーストン歪み補正部5では、この合成画像の画像データに対しキーストン歪み補正を施す。これにより、投射用画像のみならずスクリーンに投射されるOSDメニューについてもキーストン歪みを低減することが出来る。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶パネル等に光源からの光を照射してスクリーン上に画像を投射する投射型表示装置に関する。
スクリーン上に画像を投射する投射型表示装置は、イベント会場等において演出用の画像を投射する等して利用されている。ここで、スクリーンは多くの人が見やすいように投射型表示装置よりも高いところに配置される。このため、投射型表示装置から斜め上方のスクリーンに向けて投射が行われることになる。しかし、このように画像がスクリーンに対して斜め方向に投射されると、例えば本来は長方形である投射画像の画枠(表示枠)が台形に歪んだ状態でスクリーンに投射される。
この様な問題を解決する手段として、投射する画像に対して画像歪み補正(以下、キーストン歪み補正と記す)を施し、投射画像の画枠(表示枠)が台形に歪んだ状態でスクリーンに投射されるのを未然に防止した投射型表示装置が例えば、特開平10−111533号に開示されている。
特開平10−111533号公報
しかし、上述した従来の投射型表示装置においては、パーソナルコンピュータ等の画像ソースから投射型表示装置に入力される画像のみにキーストン歪み補正が施され、オンスクリーン表示(OSD;On Screen Display)されるメニュー画像については、キーストーン歪み補正が施されない。
従って、パーソナルコンピュータ等から入力される画像に、OSDメニュー画像を重ねてスクリーン上に投射した場合には、OSDメニュー画像のみにキーストン歪みが生じる。
本発明は、以上説明した事情を鑑みてなされたものであり、OSDメニュー画像のキーストン歪みを低減、または目立たなくすることができる投射型表示装置を提供することを目的とする。
本発明の投射型表示装置は、投射型表示装置の調整対象を表示した文字とこの文字の外側の枠とを有するオンスクリーンディスプレイメニューに対応した画像データを生成するオンスクリーンディスプレイメニュー生成手段と、ビデオ再生装置からの再生信号を投射型表示装置の表示パネルに表示可能な投射用画像データに変換するビデオ信号入力部と、コンピュータからのグラフィックス信号を前記表示パネルに表示可能な投射用画像データに変換するグラフィックス信号入力部と、前記再生信号又は前記グラフィックス信号から変換された前記投射用画像データと前記オンスクリーンディスプレイメニューに対応した画像データとを合成する画像合成手段と、スクリーンに対して斜め方向から画像を投射する場合に生じる投射画像の歪みを低減するための画像歪み補正処理を、前記画像合成手段によって合成された画像データに対して施す画像歪み補正手段とを具備することを特徴とする。
本発明の投射型表示装置は、投射型表示装置の調整対象を表示した文字とこの文字の外側の枠とを有するオンスクリーンディスプレイメニューに対応した画像データを生成するオンスクリーンディスプレイメニュー生成手段と、ビデオ再生装置からの再生信号を投射型表示装置の表示パネルに表示可能な投射用画像データに変換するビデオ信号入力部と、コンピュータからのグラフィックス信号を前記表示パネルに表示可能な投射用画像データに変換するグラフィックス信号入力部と、スクリーンに対して斜め方向から画像を投射する場合に生じる投射画像の歪みを低減するための画像歪み補正処理を、変換された前記投射用画像データに対して施す第1の画像歪み補正手段と、前記画像歪み補正処理を前記オンスクリーンディスプレイメニューに対応した前記画像データに対して施す第2の画像歪み補正手段と、前記第1の画像歪み補正手段によって画像歪み補正処理が施された前記投射用画像データと、前記第2の画像歪み補正手段によって画像歪み補正処理が施されたオンスクリーンディスプレイメニューに対応した画像データとを合成する画像合成手段とを具備することを特徴とする。
本発明の投射型表示装置の画像表示方法は、投射型表示装置の調整対象を表示した文字とこの文字の外側の枠とを有するオンスクリーンディスプレイメニューに対応した画像データを生成するステップと、ビデオ再生装置からの再生信号を投射型表示装置の表示パネルに表示可能な投射用画像データに変換するステップ及びコンピュータからのグラフィックス信号を前記表示パネルに表示可能な投射用画像データに変換するステップのうちのいずれかのステップと、前記再生信号又は前記グラフィックス信号から変換された前記投射用画像データと前記オンスクリーンディスプレイメニューに対応した画像データとを合成するステップと、スクリーンに対して斜め方向から画像を投射する場合に生じる投射画像の歪みを低減するための画像歪み補正処理を、前記画像合成手段によって合成された画像データに対して施すステップとを有することを特徴とする。
本発明の投射型表示装置の画像表示方法は、投射型表示装置の調整対象を表示した文字とこの文字の外側の枠とを有するオンスクリーンディスプレイメニューに対応した画像データを生成するステップと、ビデオ再生装置からの再生信号を投射型表示装置の表示パネルに表示可能な投射用画像データに変換するステップ、及びコンピュータからのグラフィックス信号を前記表示パネルに表示可能な投射用画像データに変換するステップのうちのいずれかのステップと、スクリーンに対して斜め方向から画像を投射する場合に生じる投射画像の歪みを低減するための画像歪み補正処理を、変換された前記投射用画像データに対して施すステップと、前記画像歪み補正処理を前記オンスクリーンディスプレイメニューに対応した前記画像データに対して施すステップと、前記画像歪み補正処理を施された前記投射用画像データと、前記画像歪み補正処理を施された前記画像データとを合成するステップとを有することを特徴とする。
本発明は、オンスクリーンディスプレイメニューに対応した画像データを生成するオンスクリーンディスプレイメニュー生成手段と、
画像ソースから供給される投射用画像データと前記オンスクリーンディスプレイメニューに対応した画像データとを合成する画像合成手段と、
スクリーンに対して斜め方向から画像を投射する場合に生じる投射画像の歪みを低減するための画像歪み補正処理を、前記画像合成手段によって合成された画像データに対して施す画像歪み補正手段と
を具備することを特徴とする投射型表示装置を提供するものである。
かかる発明によれば、オンスクリーンディスプレイメニューに対応した画像データと、画像ソースから供給される投射用画像データとを合成した合成画像に対してキーストン歪み補正が施される。従って、投射用画像のみならずスクリーンに投射されるオンスクリーンディスプレイメニューのキーストン歪みをも低減することが出来る。
また、この発明は、前記画像ソースから出力される画像データに対し、スクリーンに画像を投射する投射手段に適合させるための画像処理を施し、前記画像合成手段に供給する画像制御手段を具備することを特徴とする請求項1に記載の投射型表示装置を提供するものである。
かかる発明によれば、スクリーンに画像を投射する投射手段に適合させるための画像処理が画像ソースから出力される投射用画像データに対して施される。従って、前記画像処理を施す必要のないオンスクリーンディスプレイメニューの画像データに対して、データ構成の変換を施すことなく、キーストン歪みを低減することが出来る。
また、この発明は、前記画像ソースから前記画像合成手段に供給される画像データまたは前記画像歪み補正手段から出力される画像データのいずれかを選択し、スクリーンに画像を投射する投射手段に適合させるための画像処理を施す画像制御手段を具備することを特徴とする請求項2に記載の投射型表示装置を提供するものである。
かかる発明によれば、投射手段に適合させるための画像処理をオンスクリーンディスプレイメニューの画像データ合成前に施すか、合成後に施すかを切り替えることが出来る。
また、この発明は、オンスクリーンディスプレイメニューに対応した画像データを生成するオンスクリーンディスプレイメニュー生成手段と、
スクリーンに対して斜め方向から画像を投射する場合に生じる投射画像の歪みを低減するための画像歪み補正処理を、画像ソースから供給される投射用画像データに対して施す第1の画像歪み補正手段と、
前記画像歪み補正処理を前記オンスクリーンディスプレイメニューに対応して施す第2の画像歪み補正手段と、
前記第1の画像歪み補正手段によって画像歪み補正が施された投射用画像データと、前記第2の画像歪み補正手段によって画像歪み補正処理が施されたオンスクリーンディスプレイメニューに対応した画像データとを合成する画像合成手段と
を具備することを特徴とする投射型表示装置を提供するものである。
かかる発明によれば、画像ソースから供給される投射用画像データと、オンスクリーンディスプレイメニューに対応した画像データの各々にキーストン歪み補正が施される。従って、投射用画像のみならずスクリーンに投射されるオンスクリーンディスプレイメニューのキーストン歪みについても低減することが出来る。
また、この発明は、オンスクリーンディスプレイメニューに対応した画像データを生成するオンスクリーンディスプレイメニュー生成手段と、
該オンスクリーンディスプレイメニュー生成手段によって生成された画像データと、画像ソースから供給される投射用画像データとを合成してスクリーンに投射する手段を備えた投射型表示装置において、
前記オンスクリーンディスプレイメニュー生成手段が透明なオンスクリーンディスプレイメニューの画像データを生成することを特徴とする投射型表示装置を提供するものである。
かかる発明によれば、オンスクリーンディスプレイメニューの文字情報である文字表示画像のみを画面に表示しているため、オンスクリーンディスプレイメニューのキーストン歪みを目立たなくすることが出来る。
また、この発明は、オンスクリーンディスプレイメニューに対応した画像データを生成するオンスクリーンディスプレイメニュー生成手段と、
該オンスクリーンディスプレイメニュー生成手段によって生成された画像データと、画像ソースから供給される投射用画像データとを合成してスクリーンに投射する手段を備えた投射型表示装置において、
前記オンスクリーンディスプレイメニュー生成手段が、角がなく、かつ丸みを帯びたオンスクリーンディスプレイメニューの画像データを生成することを特徴とする投射型表示装置を提供するものである。
かかる発明によれば、画像の角を丸くしたオンスクリーンディスプレイメニューを使用しているため、オンスクリーンディスプレイメニューの画枠の歪みを目立たなくすることが出来る。
また、この発明は、オンスクリーンディスプレイメニューに対応した画像データを生成するオンスクリーンディスプレイメニュー生成手段と、
該オンスクリーンディスプレイメニュー生成手段によって生成された画像データと、画像ソースから供給される投射用画像データとを合成してスクリーンに投射する手段を備えた投射型表示装置において、
合成後におけるオンスクリーンディスプレイメニューの画像がその周辺部に進むに従って前記投射用画像データに対応した画像に徐々に移行するように、前記オンスクリーンディスプレイメニューに対応した画像データと前記投射用画像データとを合成する画像合成手段を具備することを特徴とする投射型表示装置を提供するものである。
かかる発明によれば、オンスクリーンディスプレイメニューの画像にグラデーションをかけているため、オンスクリーンディスプレイメニューの画枠の歪みを目立たなくすることが出来る。
以上説明したように、本発明によれば、オンスクリーンディスプレイメニューに対応した画像データを生成するオンスクリーンディスプレイメニュー生成手段と、画像ソースから供給される投射用画像データと前記オンスクリーンディスプレイメニューに対応した画像データとを合成する画像合成手段と、スクリーンに対して斜め方向から画像を投射する場合に生じる投射画像の歪みを低減するための画像歪み補正処理を、前記画像合成手段によって合成された画像データに対して施す画像歪み補正手段とを設けたので、オンスクリーンディスプレイメニューに対応した画像のキーストン歪みを低減することが出来るという効果がある。
この発明の第1の実施形態である投射型表示装置の構成を示すブロック図である。 この発明の第2の実施形態である投射型表示装置の構成を示すブロック図である。 この発明の第3の実施形態である投射型表示装置の構成を示すブロック図である。 この発明の第3の実施形態の変形例である投射型表示装置の構成を示すブロック図である。 この発明の第4の実施形態である投射型表示装置の構成を示すブロック図である。 同実施形態における投射型表示装置から投射した画像の模式図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
A.第1の実施形態
図1はこの発明の一実施形態に係る投射型表示装置の構成を示すブロック図である。
図1において、1はビデオ信号入力部、2はグラフィックス信号入力部であり、投射型表示装置に画像データを供給するビデオ再生装置、及びパーソナルコンピュータ(いずれも図示略)に各々接続される。ここで、ビデオ信号入力部1は、ビデオ再生装置からの再生信号を投射型表示装置の表示パネルに表示可能な画像データに変換し、変換した画像データを合成回路3に出力する。また、グラフィックス信号入力部2は、ビデオ信号入力部1と同様、パーソナルコンピュータからのグラフィックス信号を投射型表示装置の表示パネルに表示可能な画像データに変換し、合成回路3に出力する。
4はOSDメニュー生成部であり、ユーザによるリモコン操作等に応じて、OSDメニューの画像データを生成する手段である。ここで、OSDメニューとは、投射型表示装置の各種の調整対象(例えばコントラストや、明るさ等)の状態を表示し、調整操作のための案内をするメニュー画面である。
合成回路3は、ビデオ信号入力部1またはグラフィックス信号入力部2から出力された画像データと、OSDメニュー生成部4から出力されたOSDメニューの画像データとを合成し、キーストン歪み補正部5に出力する。
キーストン歪み補正部5は、合成回路3によって合成された画像データに対してキーストン歪み補正を施す。このキーストン歪み補正では、スクリーンに対して斜め方向から画像を投射する場合に生じる投射画像の歪みを低減するために、この歪みと相殺する歪みを上記画像データに与えて出力する。
キーストン歪み補正部5から出力された画像データは、画像制御部6に供給される。画像制御部6に入力された画像データは、投射部7の構成に適合するようにデータ構成の変換が施される。
例えば、画素が640(横)×480(縦)画素の液晶ディスプレイを具備する投写部7に対して、ドット数が800(横)×600(縦)のSVGA信号が入力されたとする。この場合には走査線の数が表示ライン数よりも多いため、例えば垂直、水平方向の全体にわたって総ライン数の20%を均等に間引きする処理が、キーストン歪み補正部5から出力された画像データに施されるのである。
画像制御部6から出力された画像データは投射部7に出力され、スクリーン上にはキーストン歪みの補正された合成画像が投射される。
以上が本実施形態に係る投射型表示装置の詳細である。
本実施形態によれば、画像ソースから入力される投射用画像データと、OSDメニュー生成部4から出力されたOSDメニューの画像データが合成回路3で合成され、キーストン歪み補正部5ではこの合成された画像データに対してキーストン歪み補正が施される。このため、キーストン歪みの補正されたOSDメニューをスクリーンに投射することが可能になる。
B.第2の実施形態
図2はこの発明の第2の実施形態である投射型表示装置の構成を示すブロック図である。上記第1の実施形態では、合成回路3の後段にキーストーン歪み補正部5が設けられていた。これに対し、本実施形態では、合成回路3の後段にキーストーン歪み補正部5はなく、ビデオ信号入力部1およびグラフィックス信号入力部2と合成回路3との間に第1のキーストン歪み補正部5が、OSDメニュー生成部4と合成回路3との間に第2のキーストン歪み補正部5’が介挿されている。
本実施形態によれば、画像ソースからの投射用画像データに対しては第1のキーストン歪み補正部5によってキーストン歪み補正が施され、OSDメニューに対応した画像データに対しては第2のキーストン歪み補正部5’によってキーストン歪み補正が施され、このようにキーストン歪み補正のなされた各画像データが合成回路3によって合成される。そして、この合成画像の画像データが画像制御部6を介して投射部7に送られ、スクリーンへの画像の投射が行われる。
従って、本実施形態によれば、上記第1の実施形態と同様、投射用画像のみならず、OSDメニューについても、キーストン歪みが補正された状態でスクリーンに投射される。
C.第3の実施形態
図3はこの発明の第3の実施形態に係る投射型表示装置の構成を示す図である。
前述した第1の実施形態では、キーストン歪み補正部5の後段に画像制御部6が設けられていた。これに対し、本実施形態では、キーストン歪み補正部5の後段に画像制御部6はなく、ビデオ信号入力部1及びグラフィックス信号入力部2と合成回路3の間に画像制御部6が介挿されている。
本実施形態によれば、画像ソースから出力される投射用画像データは画像制御部6により投射部7の構成に適合するようにデータ構成の変換が施され、データ構成の変換が施された投射用画像データと、OSDメニュー生成部4から出力されたOSDメニューの画像データが合成回路3によって合成される。そして、この合成画像の画像データはキーストン歪み補正部5によってキーストン歪み補正が施された後、投射部7に送られ、スクリーンへの画像の投射が行われる。
この様に、本実施形態によれば、画像ソースから出力される投射用画像データに対してのみ画像制御部6によるデータ構成の変換が施され、OSDメニューの画像データに対しては前述したデータ構成の変換が施されることはない。
図4はこの発明の第3の実施形態の変形例に係る投射型表示装置の構成を示す図である。上記第3の実施形態では、ビデオ信号入力部1及びグラフィックス信号入力部2と合成回路3の間に画像制御部6が介挿されていた。これに対し、変形例では、ビデオ信号入力部1及びグラフィックス信号入力部2と合成回路3の間に第1の画像制御部6が介挿され、キーストン歪み補正部5と投射部7の間に第2の画像制御部6’が介挿されている。
また、この変形例では、スイッチSW1、SW1’、SW2、SW2’、SW3およびSW3’が追加されている。ここで、スイッチSW1およびSW1’は、ビデオ信号入力部1からの画像データを、第1の画像制御部6の処理を経て合成回路3に供給するか、第1の画像制御部6を介すことなく合成回路3に直接供給するかを切り換えるスイッチである。同様に、スイッチSW2およびSW2’は、グラフィックス信号入力部2からの画像データを、第1の画像制御部6の経由で合成回路3に供給するか、合成回路3に直接供給するかを切り換えるスイッチである。スイッチSW3およびSW3’は、キーストン歪み補正部5から出力される画像データを第2の画像制御部6’経由で投射部7に供給するか、投射部7に直接供給するかを切り換えるスイッチである。
この変形例では、例えばリモコン操作などにより第1の画像制御部6、または第2の画像制御部6’のいずれを有効にするかの指示が与えられ、この指示に従い、上記各スイッチが連動して切り換えられる。
すなわち、第1の画像制御部6を有効化すべき旨の指令が与えられた場合、スイッチSW1は端子b1側、スイッチSW2は端子d1側、スイッチSW1’は端子b2側、スイッチSW2’は端子d2側、スイッチSW3は端子e1側、スイッチSW3’は端子e2側に切り換えられる。この結果、ビデオ信号入力部1またはグラフィックス信号入力部2からの画像データに対してのみ第1の画像制御部6によるデータ構成の変換処理が施され、キーストン歪み補正部5から出力された画像データは第2の画像制御部6’による処理を経ることなく投射部7に供給される。
これに対し、第2の画像制御部6’を有効化すべき旨の指令が与えられた場合、スイッチSW1は端子a1側、スイッチSW2は端子c1側、スイッチSW1’は端子a2側、スイッチSW2’は端子c2側、スイッチSW3は端子f1側、スイッチSW3’は端子f2側に切り換えられる。この結果、ビデオ信号入力部1またはグラフィックス信号入力部2からの画像データは、第1の画像制御部6による処理を経ることなく合成回路3に供給され、キーストン歪み補正部5から出力された画像データは第2の画像制御部6’によるデータ構成の変換処理を経て投射部7に供給される。
このように本変形例によれば、OSDメニューの画像データが合成される前の画像データ(ビデオ信号入力部1またはグラフィックス信号入力部2の出力データ)に対してデータ構成の変換処理を行うか、OSDメニューの画像データが合成された後の画像データ(図4の例ではキーストン歪み補正部5の出力データ)に対してデータ構成の変換処理を行うかを任意に切り換えることができるという利点がある。
D.第4の実施形態
上記第1から第3の実施形態では、OSDメニュー画像のキーストーン歪みを低減するために、キーストン歪み補正部5でキーストン歪み補正を施している。
本実施形態ではOSDメニューの画像データに対してキーストン歪み補正を施さず、OSDメニューの画像を文字のみで構成し(例えば“CONTRAST”、“BRRIGHTNESS”等)、キーストン歪みが目立たないようにしている。具体的には次の通りである。
図5はこの発明の第4の実施形態である投射型表示装置の構成を示すブロック図である。図5に示すOSDメニュー生成部4では文字のみで構成されるOSDメニューの画像データが生成され合成回路3に入力される。一方、画像ソースから入力される投射用画像データはキーストン歪み補正部5でキーストン歪み補正が施された後、合成回路3に入力される。そして各画像データが合成回路3によって合成され、この合成画像の画像データが画像制御部6を介して投射部7に送られ、スクリーンへの投射が行われる。
図6(a)、(b)は、画像ソースから入力される背景画像、及びOSDメニューの画像をスクリーンに表示した画面の模式図である。
図6(a)は従来のOSDメニューの画像がスクリーンに表示された画面の模式図であり、OSDメニュー画像200及び文字表示画像300は背景画像100上に重ねて表示されている。図6(a)のOSDメニュー画像200は、キーストン歪み補正が施されていないため、文字の外側の枠の部分のキーストン歪みが目立っている。
これに対し、図6(b)はOSDメニューの画像が文字のみ(文字表示画像300)で構成されているため、キーストン歪み補正が施されていないにもかかわらず、歪みは目立たない。
この様に、本実施形態においては、OSDメニューの文字情報である文字表示画像300のみを画面に表示しているため、OSDメニューのキーストン歪みが目立つことはない。
この様に、文字以外の部分を透明にするのではなく、OSDメニューの外形を工夫することによりキーストン歪み補正を目立たなくすることも可能である。
すなわち、OSDメニューの画像においては画像に角があると、歪みが目立つため、この角部分を丸くしたOSDメニューの画像データを予めOSDメニュー生成部4によって生成するのである。さらに、投射型表示装置を使用する条件(例えば、スクリーンに対して斜め上方に画像を投射する場合等)に応じて、ユーザがOSDメニューの画像パターン(例えば、角を丸くしたOSDメニュー画像等)をリモコン等により選択することも可能である。
E.第5の実施形態
上記第4の実施形態においては、OSDメニューの文字情報である文字表示画像300のみを画面に表示して、キーストン歪みを目立たないようにしたが、OSDメニュー画像200と、背景画像100との境界が目立たないようにグラデーションをかけ、OSDメニューのキーストン歪みを目立たないようにすることもできる。このグラデーションは、例えば図5に示す構成において、合成回路3が、OSDメニューの画像と、画像ソースから入力される背景画像とを合成する際に実行する。すなわち、合成回路3は、OSDメニュー画像200と、背景画像100とが重なっている領域の合成画像の色濃度Cを次式により演算する。
C=k*A+(1−k)*B
0≦k≦1
A<B
ここで、kはOSDメニューの中心点からOSDメニューの画枠(背景画像との境界)までの距離を相対的に示した変数、Aは背景画像100の色濃度、BはOSDメニュー画像200の色濃度、Cはkが与えられたときのOSDメニューの色濃度である。
この結果、合成画像におけるOSDメニュー画像200の色は中心(k=0)がもっとも濃く、中心から遠ざかるに従い徐々に薄くなっていき、背景画像100との境界(k=1)では背景画像100の濃度と同一になる。この様にしてOSDメニュー画像200と、背景画像100との境界が目立たないようにグラデーションをかけることで、OSDメニューのキーストン歪みを目立たないようにすることが可能である。
この様に、本実施形態においては、OSDメニュー画像200に対してグラデーションをかけ、画像ソースから入力される背景画像100とOSDメニュー画像200が重なっている領域の境界が目立たないようにしている。従って、OSDメニューのキーストン歪みが目立つことはない。
1・・・ビデオ信号入力部、2・・・グラフィックス信号入力部、3・・・合成回路、4・・・OSDメニュー生成部、5・・・キーストン歪み補正部、7・・・投射部

Claims (8)

  1. 投射型表示装置の調整対象を表示した文字とこの文字の外側の枠とを有するオンスクリーンディスプレイメニューに対応した画像データを生成するオンスクリーンディスプレイメニュー生成手段と、
    ビデオ再生装置からの再生信号を投射型表示装置の表示パネルに表示可能な投射用画像データに変換するビデオ信号入力部と、
    コンピュータからのグラフィックス信号を前記表示パネルに表示可能な投射用画像データに変換するグラフィックス信号入力部と、
    前記再生信号又は前記グラフィックス信号から変換された前記投射用画像データと前記オンスクリーンディスプレイメニューに対応した画像データとを合成する画像合成手段と、
    スクリーンに対して斜め方向から画像を投射する場合に生じる投射画像の歪みを低減するための画像歪み補正処理を、前記画像合成手段によって合成された画像データに対して施す画像歪み補正手段と
    を具備することを特徴とする投射型表示装置。
  2. 前記再生信号又は前記グラフィックス信号から変換された前記投射用画像データに対し、スクリーンに画像を投射する投射手段に適合させるための画像処理を施し、前記画像合成手段に供給する画像制御手段を具備することを特徴とする請求項1に記載の投射型表示装置。
  3. 前記再生信号又は前記グラフィックス信号から変換された前記投射用画像データに対し、スクリーンに画像を投射する前記投射手段に適合させるための画像処理を施す第1の画像制御手段と、
    前記画像歪み補正手段から出力される画像データに対し、スクリーンに画像を投射する投射手段に適合させるための画像処理を施す第2の画像制御手段と、
    前記第1及び第2の画像制御手段を切り換えていずれかを有効にする手段と
    を有することを特徴とする請求項1に記載の投射型表示装置。
  4. 投射型表示装置の調整対象を表示した文字とこの文字の外側の枠とを有するオンスクリーンディスプレイメニューに対応した画像データを生成するオンスクリーンディスプレイメニュー生成手段と、
    ビデオ再生装置からの再生信号を投射型表示装置の表示パネルに表示可能な投射用画像データに変換するビデオ信号入力部と、
    コンピュータからのグラフィックス信号を前記表示パネルに表示可能な投射用画像データに変換するグラフィックス信号入力部と、
    スクリーンに対して斜め方向から画像を投射する場合に生じる投射画像の歪みを低減するための画像歪み補正処理を、変換された前記投射用画像データに対して施す第1の画像歪み補正手段と、
    前記画像歪み補正処理を前記オンスクリーンディスプレイメニューに対応した前記画像データに対して施す第2の画像歪み補正手段と、
    前記第1の画像歪み補正手段によって画像歪み補正処理が施された前記投射用画像データと、前記第2の画像歪み補正手段によって画像歪み補正処理が施されたオンスクリーンディスプレイメニューに対応した画像データとを合成する画像合成手段と
    を具備することを特徴とする投射型表示装置。
  5. 投射型表示装置の調整対象を表示した文字とこの文字の外側の枠とを有するオンスクリーンディスプレイメニューに対応した画像データを生成するステップと、
    ビデオ再生装置からの再生信号を投射型表示装置の表示パネルに表示可能な投射用画像データに変換するステップ及びコンピュータからのグラフィックス信号を前記表示パネルに表示可能な投射用画像データに変換するステップのうちのいずれかのステップと、
    前記再生信号又は前記グラフィックス信号から変換された前記投射用画像データと前記オンスクリーンディスプレイメニューに対応した画像データとを合成するステップと、
    スクリーンに対して斜め方向から画像を投射する場合に生じる投射画像の歪みを低減するための画像歪み補正処理を、前記画像合成手段によって合成された画像データに対して施すステップと
    を有することを特徴とする投射型表示装置の画像表示方法。
  6. 前記投射用画像データと前記オンスクリーンディスプレイメニューに対応した画像データとを合成するステップに先立って、
    前記再生信号又は前記グラフィックス信号から変換された前記投射用画像データに対し、スクリーンに画像を投射する投射手段に適合させるための画像処理を施すステップを有することを特徴とする請求項5に記載の投射型表示装置の画像表示方法。
  7. 前記再生信号又は前記グラフィックス信号から変換された前記投射用画像データに対し、スクリーンに画像を投射する前記投射手段に適合させるための画像処理を施すステップと、
    前記画像歪み補正処理を施された前記オンスクリーンディスプレイメニューに対応した前記画像データに対し、スクリーンに画像を投射する前記投射手段に適合させるための画像処理を施すステップと、
    のいずれかを選択して実行することを特徴とする請求項5に記載の投射型表示装置の画像表示方法。
  8. 投射型表示装置の調整対象を表示した文字とこの文字の外側の枠とを有するオンスクリーンディスプレイメニューに対応した画像データを生成するステップと、
    ビデオ再生装置からの再生信号を投射型表示装置の表示パネルに表示可能な投射用画像データに変換するステップ、及びコンピュータからのグラフィックス信号を前記表示パネルに表示可能な投射用画像データに変換するステップのうちのいずれかのステップと、
    スクリーンに対して斜め方向から画像を投射する場合に生じる投射画像の歪みを低減するための画像歪み補正処理を、変換された前記投射用画像データに対して施すステップと、
    前記画像歪み補正処理を前記オンスクリーンディスプレイメニューに対応した前記画像データに対して施すステップと、
    前記画像歪み補正処理を施された前記投射用画像データと、前記画像歪み補正処理を施された前記画像データとを合成するステップと
    を有することを特徴とする投射型表示装置の画像表示方法。
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