JP2011244192A - 内線電話システムおよび内線電話方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】移動体端末において内線接続を可能とする内線電話システムを得ること。
【解決手段】ゲートウェイとして機能する無線基地局が、SIP経路を確立する際に受信したSIPメッセージに含まれる個体情報に基づいて移動体端末−ゲートウェイ情報を作成し、当該移動体端末−ゲートウェイ情報に基づいて、当該固定IP電話から受信した下り音声データを当該移動体端末が在圏している第2の無線基地局へ向けて転送し、また、前記SIPメッセージに含まれるSDP情報の送信ポート番号および送信先アドレスを含むフィルタ情報を生成して前記第2の無線基地局へ送信するSIPUAサーバ部63を備え、移動体端末が在圏している無線基地局が、前記フィルタ情報と、受信した音声データの送信ポート番号および送信先アドレスとに基づいて音声データの転送を行う無線データ制御部53を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、データリンク層のアドレス情報を保有しない移動体端末おいてIP網を利用した内線接続を可能とする内線電話システムに関する。
携帯電話システムや公衆移動通信システムを利用して内線電話システムを提供する技術が、下記特許文献1において開示されている。上記内線電話システムでは、無線基地局に接続されている中継装置(内線送受信サーバ)が、音声ユーザデータを、通信事業者の無線アクセス網を経由することなく、内線電話システム網内で転送可能とする。これにより、通信先と通信元の移動体端末が内線電話システム網内または同一無線基地局が提供するサービスエリアに在圏している場合には、音声ユーザデータが無線アクセス網およびコアネットワークを経由する冗長性を改善することができる。
また、公衆移動通信システムとは異なる無線プロトコルを利用した内線電話システムの技術が、下記非特許文献1において開示されている。ここでは、移動体端末が、公衆移動通信システム向けおよび内線電話システム向けの無線プロトコルを実行可能な構成を個別に備え、外線電話機能において公衆移動通信システムによる移動管理を行い、内線電話機能においてデータリンク層プロトコルであるMAC(Medium Access Control)層による移動管理を行っている。
特開2004−364054号公報
株式会社NTTドコモ著 「NTTDoCoMoテクニカル・ジャーナルVol,15 No.2」p.12〜19 (社)電気通信協会出版 2007年7月1日発行
しかしながら、上記特許文献1の技術によれば、契約情報や番号体系に基づいて外線接続または内線接続を区別することで、呼制御を行うコアネットワーク装置(Mobile Switching Center:MSC)の機能を、外線接続および内線接続で共通に利用しているため、公衆移動通信システムのプロトコル構成(回線交換方式による音声通話)を、そのまま内線電話システムに利用しなければならない。そのため、既存のローカルネットワーク網で構成されるIP(Internet Protocol)内線電話システム(VoIP(Voice over Internet Protocol)方式による音声通話)と直接接続することができない、という問題があった。
また、上記非特許文献1の技術によれば、同一の移動体端末で外線電話機能および内線電話機能を実現する場合は、機能ごとに異なる無線アクセス技術を実装して移動管理を行う必要がある。そのため、移動体端末の構成を簡易にすることができない、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、既存のネットワーク構成を利用しつつ、データリンク層のアドレス情報を保有しない移動体端末において内線接続を可能とする内線電話システムを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、ローカルネットワークとコアネットワークがブロードバンド回線により接続され、前記ローカルネットワークが、前記コアネットワークと接続するためのゲートウェイの機能を有するとともに自局が提供するエリアに在圏する移動体端末を収容する無線基地局を複数含む基地局群と、当該無線基地局を介して移動体端末と接続する固定IP電話と、を備える構成とし、前記移動体端末が前記固定IP電話との間で内線接続を可能とする内線電話システムであって、前記複数の無線基地局のうちゲートウェイとして機能する第1の無線基地局が、SIP経路を確立する際に受信したSIPメッセージに含まれる個体情報に基づいて、前記固定IP電話から移動体端末への下り音声データの転送先を示す情報である移動体端末−ゲートウェイ情報を作成し、当該移動体端末−ゲートウェイ情報に基づいて、当該固定IP電話から受信した下り音声データを当該移動体端末が在圏している無線基地局である第2の無線基地局へ向けて転送する呼制御手段と、前記SIPメッセージに含まれるSDP情報の送信ポート番号および送信先アドレスを含む所定のフィルタ情報を生成し、当該フィルタ情報を前記第2の無線基地局へ送信するフィルタ情報送信手段と、を備え、前記第2の無線基地局が、前記第1の無線基地局から受信したフィルタ情報と、当該第1の無線基地局から受信した下り音声データの送信ポート番号および送信先アドレスとを比較し、合致した場合に、当該下り音声データを前記移動体端末へ転送し、また、当該フィルタ情報と、前記移動体端末から受信した上り音声データの送信ポート番号および送信先アドレスとを比較し、合致した場合に、当該上り音声データを前記固定IP電話へ直接転送する無線データ制御手段、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、既存のネットワーク構成において、データリンク層のアドレス情報を保有しない移動体端末が内線接続をすることができる、という効果を奏する。
図1は、移動体通信ネットワークの構成例を示す図である。 図2は、無線基地局の構成例を示す図である。 図3は、内線用の位置登録を行う動作を示すシーケンス図である。 図4−1は、UE情報の構成例を示す図である。 図4−2は、UEGW情報の構成例を示す図である。 図5は、内線電話の発信動作を示すシーケンス図である。 図6は、内線電話の着信動作を示すシーケンス図である。 図7は、内線用音声データ経路の確立動作を示すシーケンス図である。 図8は、MME32経由でハンドオーバを実現するHeNB(在圏)切替動作を示すシーケンス図である。 図9は、X2APを利用したHeNB(在圏)切替動作を示すシーケンス図である。 図10は、内線用音声データ経路の再確立動作を示すシーケンス図である。 図11−1は、実施の形態1における各装置の配置例を示す図である。 図11−2は、実施の形態2における各装置の配置例を示す図である。 図12は、移動体端末間で内線通話を行う場合の動作を示すシーケンス図である。
以下に、本発明にかかる内線電話システムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
本実施の形態では、一例として、標準化団体の1つである3GPP(3rd Generation Partnership Project)で規定されるLTE(Long Term Evolution)の移動体通信ネットワークに適用した形態について説明する。なお、この形態に限定したものではない。
図1は、本実施の形態における移動体通信ネットワークの構成例を示す図である。移動体通信ネットワークは、VoIP機能を有する移動体端末(以下、UE(User Equipment)とする)1−1,1−2,…からなる移動体端末群(UE群)1と、ローカルサービスエリア網であって、ブロードバンド回線20を介してコアネットワーク30と接続するローカルネットワーク10と、UE1の移動管理を行うコアネットワーク30と、通信事業者のサービス提供用のサーバ群で構築される通信事業者サービス網(IMS:Internet Multimedia Subsystem)40と、から構成される。
ローカルネットワーク10は、無線基地局2−1,2−2,2−3,…からなる無線基地局群2と、ローカルネットワーク10内で内線電話サービスを提供する呼制御サーバ3と、ローカルネットワークに対する接続認証、IPアドレス割当およびその他ネットワーク情報の通知を担当するRadiusサーバ4と、音声などのメディアデータの変換を行うMGW(Media GateWay)5と、内線固定電話としてローカルネットワークに有線接続される固定IP電話6と、を備える。呼制御サーバ3、Radiusサーバ4、MGW5、固定IP電話6は、無線基地局群2を介してUE群1やコアネットワーク30と接続する。3GPPでは、ブロードバンド回線20を介して家庭や企業などのローカルネットワークに設置される無線基地局を、特に、HeNB(Home eNodeB)と呼ぶ。以下、無線基地局2−1,2−2,2−3,…を、HeNB2−1,2−2,2−3,…と表記し、無線基地局群2をHeNB群2と表記する。
コアネットワーク30は、ローカルネットワーク10とコアネットワーク30との間のIP接続を保護するIPsec機能を有するセキュリティGateway(GW)31と、UE群1の移動体通信システム上における移動管理を行うMME(Mobile Mobility Equipment)32と、ユーザデータ通信のゲートウェイ機能を提供するS−GW(Serving GateWay)33と、コアネットワーク30外のネットワークと接続するためのゲートウェイであるP−GW(Packet Data Network GateWay)34と、から構成される。コアネットワーク30は、HeNB群2とコアネットワーク装置(MME32、S−GW33)間のデータ通信を保護するものである。
通信事業者サービス網40は、移動体通信事業者が提供する呼制御機能を提供するCSCF(Call Service Control Function)41と、ユーザ契約情報が格納されているHSS(Home Subscriber Server)42と、から構成される。
呼制御サーバ3およびCSCF41は、それぞれ呼制御プロトコルであるSIP(Session Initiation Protocol)による内線呼制御、外線呼制御を提供する。公衆移動通信システムで音声通信を利用可能な全てのUE1−1,1−2,…は、コアネットワーク30およびCSCF41によって外線機能を利用することが可能である。
HSS42は、ユーザ契約情報として、内線接続を行うUE1−1,1−2,…の内線電話サービス適用可否を判断するための内線用APN(Access Point Name)情報、内線電話グループを構成するCSG(Closed Subscriber Group)への参加可否情報を格納している。なお、内線電話グループは、CSG以外の他のグループ識別子を利用してもよい。
コアネットワーク装置であるMME32は、UE1−1,1−2,…が内線接続要求を開始すると、UE1−1,1−2,…から送信された接続先APN情報および当該UE1−1,1−2,…の在圏CSG情報に基づいてHSS42に対して内線接続判定を行い、内線接続が許可された場合には、ユーザデータのゲートウェイ装置として機能する最適なHeNBを選択する。UE1−1,1−2,…から報告される接続先APN情報が内線接続以外の接続先を示す場合、MME32は、通常のゲートウェイ選択方法に従い、S−GW33を選択する。例えば、UE1−1,1−2,…が外線接続を行う場合、内線接続先APNとは異なる外線接続用のAPNに対して接続を行うため、本条件に該当する。
図2は、無線基地局(HeNB)の一例としてHeNB2−1の構成例を示す図である。HeNB2−1は、LTEにおける無線伝送、無線制御を行う無線制御部50と、自装置とコアネットワーク30間の無線プロトコル、呼制御サーバ3と通信する呼制御プロトコル(SIP)の連携、およびUE群1に対するデータ経路確立を制御するゲートウェイ部60と、自装置と有線IP接続されている装置との間でIP通信を担当するIP部70と、を備える。なお、他のHeNBも同様の構成を備える。
無線制御部50は、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)方式を利用して無線送受信を行う無線部51と、通信対象のUE、MME32、および他のHeNBと連携して、RRC(Radio Resource Control)、S1AP(S1 Application Part)、X2AP(X2 Application Part)などのプロトコルによる無線接続を制御する無線プロトコル部52と、無線回線上のデータ送受信を制御する無線データ制御部53と、無線上の電波を送受信するアンテナ54と、を備える。
ゲートウェイ部60は、探索対象のUEが収容されている在圏HeNBをMME32の一斉呼出機能を利用して探索する在圏位置探索部61と、無線回線上から受信したIPデータのプロトコル種別やフィルタリング情報に基づいてデータ種別判定を実行するIP種別判定部62と、IP種別判定部62から転送されるSIPメッセージのプロキシ機能を提供し、また、呼制御を行うSIPUAサーバ部63と、UEの代理ユーザエージェントとして呼制御を行うSIPUAクライアント部64と、端末情報・呼制御情報など、ゲートウェイとしてサービスを提供するUEの情報を格納するためのデータベース65と、MME32とGTPなどのプロトコルによるベアラ制御を行うベアラ制御部66と、を備える。
つづいて、本実施の形態における移動体通信ネットワークにおいて、内線電話を行う動作について説明する。まず、移動体通信ネットワーク内で、UE1−1が、内線接続を提供するローカルネットワーク10に内線用の位置登録を行う動作について説明する。図3は、UE1−1が、内線接続を提供するローカルネットワーク10に内線用の位置登録を行う動作を示すシーケンス図である。ここでは、在圏無線基地局となるHeNB(在圏)とゲートウェイ装置としてMME32に選択されるHeNB(GW)が同一の装置となる場合について説明する。
まず、UE1−1が、事前の設定による内線CSGの検出による自動位置登録、または手動操作による手動位置登録を開始すると(ステップS101)、UE1−1とHeNB(在圏)2−1との間で、RRCプロトコル手順に基づいた無線接続処理を行い、無線区間の通信経路を確立する(ステップS102)。
無線接続処理が完了すると、UE1−1は、HeNB(在圏)2−1を経由して、MME32に対して内線接続を要求するために、内線用APN情報、内線接続認証用パラメータなどのIP通信に必要となるネットワーク情報要求をメッセージ内に設定した内線用ベアラ設定要求を送信する(ステップS103)。内線接続認証用パラメータは、ユーザ名、パスワードを前提とするが、これに限定するものではなく、他の認証パラメータまたは認証手順を利用してもよい。
内線用ベアラ設定要求を受信したMME32は、UE1−1より通知された内線用APN情報、および端末識別子(IMSI(International Mobile Subscriber Identity)またはIMSIに関連付けられたTemporary ID等。ここでは、IMSIを用いる)を使用して、HSS42に対して内線APN接続判定を依頼する(ステップS104)。
HSS42は、自身が備えるデータベースに格納されたUE1−1の契約情報に基づいて、内線接続判定を実施する。HSS42による判定の結果、内線APN接続判定が許容された場合、MME32は、内線用のゲートウェイ装置としてHeNB(GW)2−1を選択する(ステップS105)。この時、前回選択したHeNB(GW)2−1の情報がHSS42に格納されている場合、MME32は、格納されている情報に基づいてHeNB(GW)2−1を選択してもよい。特に企業内網においては、自席が在圏となるHeNB2−1配下にUE1−1が存在している時間が長いことが想定されるため、UE1−1の電源ONを行った際のHeNB(在圏)2−1を、移動体通信ネットワークへの位置登録時の基準HeNB(GW)2−1としてHSS42に登録することも有効である。
つぎに、MME32は、HeNB(在圏)2−1に対して、UE1−1から要求された内線用ベアラ設定のために選択したゲートウェイ装置であるHeNB(GW)2−1のGWアドレス、無線ベアラ識別子である無線BR−IDを含むUE情報設定要求を送信する(ステップS106)。HeNB(在圏)2−1では、無線プロトコル部52が、無線パラメータの設定とともに、GWアドレス、無線BR−ID、無線パラメータ等の個体情報を用いて、UE1−1の管理情報であるUE情報を生成する(ステップS107)。無線プロトコル部52は、作成したUE情報をデータベース65に格納する。その後、HeNB(在圏)2−1の無線プロトコル部52は、MME32に対して、UE情報を作成した旨のUE情報設定応答を返信する。
図4−1は、UE情報の構成例を示す図である。UE情報は、HeNB(在圏)として機能する場合に使用する個体情報である。UE情報は、無線BR−IDと、UEアドレスと、ゲートウェイ(GW)アドレスと、TFT情報(UL/DL)と、QoS(Quality of Service)情報と、から構成される。無線BR−IDは、無線ベアラの識別子である。UEアドレスは、位置登録の対象のUEのアドレスである。GWアドレスは、内線用のゲートウェイ装置であるHeNB(GW)のアドレスである。TFT情報(UL/DL)は、音声データのフィルタリングに使用する情報である。デフォルトで設定しておくことも可能である。QoS情報は、サービスを提供するために必要な品質であり、遅延や帯域等で表す。
GWアドレスと無線BR−IDを対応付けることにより、HeNB(在圏)とHeNB(GW)が異なる場合であっても、UE1−1から無線BR−IDで送信されるIPデータを、HeNB(在圏)経由でHeNB(GW)に転送するIP転送経路を確立することが可能となる。なお、UE情報は、無線接続であるRRC Connectionが破棄された場合には、HeNB(在圏)2−1から削除される情報である。
MME32は、HeNB(在圏)2−1からUE情報設定応答を受信すると、HeNB(在圏)2−1での無線パラメータの設定が完了したとして、ゲートウェイ装置であるHeNB(GW)2−1の設定を開始するため、HeNB(GW)2−1に対して、在圏HeNBアドレス、無線BR−ID、UE識別子(IMSI、MSISDN(Mobile Subscriber ISDN Number))、QoS情報、内線認証用パラメータ等の個体情報を含むベアラ設定要求を送信する(ステップS108)。HeNB(GW)2−1では、SIPUAサーバ部63が、受信した内線認証用パラメータに基づいて、Radiusサーバ4との間で接続認証処理を開始する。接続認証完了後、HeNB(GW)2−1では、SIPUAサーバ部63が、UE1−1に割当てるUEアドレス、呼制御サーバアドレス、DNSサーバアドレスなどネットワーク接続に必要となる情報をRadiusサーバ4から取得し(ステップS109)、ゲートウェイ機能を提供するUE1−1の管理情報であるUEGW情報を生成する(ステップS110)。そして、SIPUAサーバ部63は、作成したUEGW情報をデータベース65に格納する。
図4−2は、UEGW情報の構成例を示す図である。UEGW情報は、HeNB(在圏)として機能する場合に使用する個体情報である。UEGW情報は、UE識別子(NAI)と、UE識別子(IMSI)と、SIP URIと、UEアドレスと、在圏HeNBアドレスと、呼制御サーバアドレスと、ステータスと、TFT情報(UL/DL)と、QoS情報と、から構成される。UE識別子(NAI)は、NAI(Network Access Identifier)形式に基づいて作成したUEの認証用IDである。UE識別子(IMSI)は、位置登録の対象のUEの固有の識別子である。SIP URIは、位置登録の対象のUEのSIP URIを表す。UEアドレスは、Radiusサーバ4から取得した位置登録の対象のUEのアドレスである。在圏HeNBアドレスは、位置登録の対象のUE1が在圏するHeNB(在圏)のアドレスである。呼制御サーバアドレスは、内線呼制御を提供する呼制御サーバ3のアドレスである。ステータスは、無線ベアラの現在の状態を示す。TFT情報(UL/DL)は、音声データのフィルタリングに使用する情報である。デフォルトで設定しておくことも可能である。QoS情報は、サービスを提供するために必要な品質であり、遅延や帯域等で表す。なお、この時点で記入できない項目については、後述の処理の過程で記入していくこととする。
UEGW情報を生成したHeNB(GW)2−1では、無線プロトコル部52が、ベアラ設定要求に含まれるQoS情報から本ベアラ設定の目的が呼制御プロトコルであるSIP通信用の接続であることを判定する。すると、HeNB(GW)2−1では、SIPUAライアント部64が、UE識別子(IMSI)からNAI(Network Access Identifier)形式に基づいたUE1のIMPI(IMS認証用 Private User ID)であるUE識別子(NAI)を作成し、呼制御サーバ3に対して、HeNB(GW)アドレスを使用してUE1−1の代理登録を行う(ステップS111)。すなわち、HeNB(GW)2−1のSIPUAライアント部64が、SIP URI(NAI)およびGWアドレスを含むSIP REGISTERを呼制御サーバ3へ送信する。また、HeNB(GW)2−1のSIPUAライアント部64は、UE識別子(NAI)の情報を、データベース65に格納しているUEGW情報に記録する。呼制御サーバ3は、登録を行うと、その応答として200 OKをHeNB(GW)2−1へ送信する。
代理登録手順が完了すると、HeNB(GW)2−1では、ベアラ制御部66が、MME32を経由してUE1−1に対して、UEアドレス、呼制御サーバアドレスを割当てることで内線用ベアラ設定が完了したことを通知する(ステップS112)。
UEアドレス、呼制御サーバアドレスを取得したUE1−1は、内線用のIMS登録処理を開始するために、SIP REGISTERを送信する。SIP REGISTERを受信したHeNB(GW)2−1では、IP種別判定部62がSIP REGISTERをSIPメッセージと判定し、さらに、SIPUAサーバ部63が、自身が備えるプロキシ機能に基づいてSIP REGISTERを詳細に解析し、データベース65に格納されているUEGW情報とSIP URI情報との関連付けを行う。図4−2に示すUEGW情報において、SIP URIの情報に該当する。その後、HeNB(GW)2−1では、SIPUAサーバ部63が、SIP REGISTERに含まれるUEアドレスをHeNB(GW)アドレスに変換し、IP部70を介して呼制御サーバ3へSIP REGISTERを転送する。呼制御サーバ3は、既に登録済みであるSIP URI(NAI)情報にSIP URI情報を関連付けて登録情報を更新する(ステップS113)。呼制御サーバ3は、登録情報を更新すると、その応答として200 OKをHeNB(GW)2−1経由でUE1−1へ送信する。上記処理(ステップS101〜S113)が完了することで、UE1−1、HeNB(在圏/GW)2−1、および呼制御サーバ3において内線登録が完了となり、内線電話のサービスが提供可能な状態となる。
なお、HeNB(在圏)とHeNB(GW)が異なる場合も、同様の処理で内線電話のサービスを提供可能な状態にすることができる。この場合、HeNB(在圏)とHeNB(GW)との間でも通信を行うことになり、その分の送受信の処理が増えるが、HeNB内で行う処理および、HeNB以外との間で行う処理について、HeNB(在圏/GW)の場合と同様である。
つづいて、内線電話サービスについて、UE1−2から発信する場合の動作について説明する。図5は、内線電話の発信動作を示すシーケンス図である。ここでは、在圏HeNBとなるHeNB(在圏)2−2とゲートウェイ装置としてMME32に選択されたHeNB(GW)2−3が異なるHeNBとなる場合について説明する。なお、UE1−2、HeNB(在圏)2−2、およびHeNB(GW)2−3の間で、図3のシーケンス図に示す内線用の位置登録を行う動作が既に行われているものとする。
まず、UE1−2においてユーザ操作により内線発信を開始すると、UE1−2は、HeNB(在圏)2−2との間でRRC Connection確立手順によって無線接続を確立し、HeNB(在圏)2−2を経由して、MME32に対してサービス開始要求を通知する(ステップS201)。MME32は、図3に示すステップS106、S107と同様のUE情報設定処理を、ステップS202、S203にて行う。すなわち、MME32は、HeNB(在圏)2−2に対してUE情報設定要求を送信し、HeNB(在圏)2−2の無線プロトコル部52が、受信したUE情報設定要求に基づいてUE情報を設定する。ここで、HeNB(在圏)2−2の無線プロトコル部52がUE情報を設定することにより、HeNB(在圏)2−2とHeNB(GW)2−3との間で、HeNB(在圏)2−2からHeNB(GW)2−3方向のIP転送経路を確立することができる。HeNB(在圏)2−2の無線プロトコル部52は、MME32に対して、UE情報を設定した旨の応答であるUE情報設定応答を返信する。
UE情報設定処理が完了すると、MME32、HeNB(GW)2−3、およびHeNB(在圏)2−2は、図3に示すステップS108のベアラ設定処理で生成したベアラ用のUEGW情報の更新手順を実施する。すなわち、MME32が、HeNB(GW)2−3へ個体情報を含むベアラ更新要求を送信すると、HeNB(GW)2−3のベアラ制御部66が、受信したベアラ更新要求に基づいてUEGW情報の更新を行う。これにより、HeNB(GW)2−3のSIPUAサーバ部63は、UE1−2の現在のHeNB(在圏)位置などの最新情報を取得することができる。また、UEGW情報を更新することにより、HeNB(在圏)2−2とHeNB(GW)2−3との間で、両方向で通信が可能なIP転送経路を再確立することができる。HeNB(在圏)2−2のSIPUAサーバ部63は、MME32に対して、UEGW情報を更新した旨の応答を返信する(ステップS204)。
前記処理(ステップS201〜S204)によってIP送信可能となったUE1−2は、内線電話の相手先となる固定IP電話6に向けてSIP INVITEを送信する。SIP INVITEを受信したHeNB(在圏)2−2では、無線部51を介してSIP INVITEを受信した無線データ制御部53が、データベース65に格納されているUE情報と照合を行い、IP転送先をゲートウェイアドレス宛(ここでは、HeNB(GW)2−3)としてSIP INVITEを転送する(ステップS205)。この時、無線データ制御部53は、参照するデータベース65には有効なフィルタ情報であるTFT(Traffic Flow Template)情報が存在しないため、デフォルト転送先であるゲートウェイアドレス宛(HeNB(GW)2−3)への転送を決定する。
SIP INVITEを受信したHeNB(GW)2−3では、SIPUAサーバ部63が、SIP INVITEのメディア種別により要求されるQoS情報、コネクション情報(UEアドレス)、および通信ポート番号から、下りフィルタ情報を生成してUEGW情報のTFT情報を更新する。そして、HeNB(GW)2−3では、SIPUAサーバ部63が、SIP INVITEのコネクション情報をHeNB(在圏)アドレスに変換し、IP部70を介して呼制御サーバ3へ転送する。呼制御サーバ3は、受信したSIP INVITEを、内線電話の相手先となる固定IP電話6へ転送する(ステップS206)。
SIP INVITEを受信した固定IP電話6は、コネクション情報としてHeNB(在圏)アドレスが設定されるため、音声RTP(Real−Time Protocol)データの送信先としてHeNB(在圏)2−2を設定し、呼制御サーバ3に対してSDP(Session Description Protocol)を含む183 Session Progressを返信する。呼制御サーバ3は、受信した183 Session Progressを、HeNB(GW)2−3へ転送する。HeNB(GW)2−3では、SIPUAサーバ部63が、183 Session Progressに含まれるメディア種別により要求されるQoS情報、コネクション情報(固定IP電話アドレス)、および通信ポート番号から、上りフィルタ情報を生成して再度UEGW情報のTFT情報を更新する。その後、HeNB(GW)2−3のSIPUAサーバ部63は、HeNB(在圏)2−2を経由して、UE1に対して183 Session Progressを送信する。これにより、UE1−2、固定IP電話6間の内線用SIP経路を確立することが可能となり、以降のSIPメッセージは同様のIP経路を利用して送受信が行われる(ステップS207)。
つづいて、内線電話サービスについて、固定IP電話6から発信し、UE1−2で着信する場合の動作について説明する。図6は、内線電話の着信動作を示すシーケンス図である。図5のシーケンス図の場合と同様に、在圏HeNBとなるHeNB(在圏)2−2とゲートウェイ装置としてMME32に選択されたHeNB(GW)2−3が異なるHeNBとなる場合について説明する。また、UE1−2、HeNB(在圏)2−2、およびHeNB(GW)2−3の間で、図3のシーケンス図に示す内線用の位置登録を行う動作が既に行われているものとする。
固定IP電話6において内線発信を開始すると、固定IP電話6は、HeNB(GW)2−3に向けて、SIP URIをUEとするSIP INVITEを送信する。SIP INVITEを受信した呼制御サーバ3では、さらに、Contact:GWアドレスとして、SIP INVITEをHeNB(GW)2−3へ転送する。HeNB(GW)2−3では、SIPUAサーバ部63が、SIP INVITEに含まれるメディア種別により要求されるQoS情報、コネクション情報(固定IP電話アドレス)および通信ポート番号から、上りフィルタ情報を生成してUEGW情報のTFT情報を更新する(ステップS301)。
さらに、HeNB(GW)2−3のSIPUAサーバ部63は、SIP INVITEの転送先についてデータベース65に問合せを行い、UEGW情報の在圏HeNBアドレスが存在しない場合には、在圏位置探索部61に対してIP転送経路確立を要求する(ステップS302)。HeNB(GW)2−3の在圏位置探索部61は、MME32に対してUE1−2に対するベアラ再確立を要求するため着信要求を送信する(ステップS303)。着信要求を受信したMME32は、UE1−2の位置管理エリアであるTA(Tracking Area)に対して着信一斉呼出手順を起動する(ステップS304)。着信一斉呼出を受信したUE1−2は、HeNB(在圏)2−2との間のRRC Connectionの再確立を行い、MME32に対して着信応答を報告する(ステップS305)。
上記処理(ステップS304〜S305)によって、MME32は、HeNB(在圏)アドレスおよびHeNB(GW)アドレスを取得したため、つぎに、図5のシーケンス図に示すステップS202、S203のUE情報設定処理、およびステップS204のベアラ更新手順と同様の処理を、ステップS306、S307で行う。
UE情報設定処理として、MME32は、HeNB(在圏)2−2に対して、GWアドレスや無線BR−IDを含むUE情報設定要求を送信する。HeNB(在圏)2−2のSIPUAサーバ部63は、受信したUE情報設定要求に基づいてUE情報を設定する。そして、HeNB(在圏)2−2のSIPUAサーバ部63は、MME32に対して、UE情報を設定した旨のUE情報設定応答を返信する(ステップS306)。
また、ベアラ更新処理として、MME32は、HeNB(GW)2−3に対して、在圏HeNBアドレス、無線BR−ID、TFT情報、QoS情報等の個体情報を含むベアラ更新要求を送信する。HeNB(GW)2−3のSIPUAサーバ部63は、受信したベアラ更新要求に基づいてUEGW情報を更新する。これにより、HeNB(GW)2−3は、UE1−2の現在のHeNB(在圏)2−2位置などの最新情報を取得することができる。また、UEGW情報を更新することにより、HeNB(在圏)2−2とHeNB(GW)2−3との間で、両方向で通信が可能なIP転送経路を再確立することができる。そして、HeNB(GW)2−3のSIPUAサーバ部63は、受信したSIP INVITEに対するSIP転送経路を決定する。HeNB(在圏)2−2のSIPUAサーバ部63は、MME32に対して、UEGW情報を更新した旨のベアラ更新応答を返信する(ステップS307)。
HeNB(GW)2−3では、在圏位置探索部61によってIP転送経路であるHeNB(在圏)アドレスが判明したため、在圏位置探索部61が、SIPUAサーバ部63へIP転送先を通知する。これにより、SIPUAサーバ部63は、Contactの情報をGWアドレスからUEアドレスに変更して、IP部70を経由してHeNB(在圏)2−2へ、SIP INVITEを転送する。HeNB(在圏)2−2は、受信したSIP INVITEをUE1−2へ転送する。UE1−2は、SIP INVITEのIP転送経路に基づいて、応答メッセージである183 Session ProgressをHeNB(在圏)2−2へ送信する。これにより、UE1−2、固定IP電話6の間の内線用SIP経路を確立することが可能となる(ステップS308)。
図5、6のシーケンス図を用いて、UE1やHeNB2の間で音声発着信における内線用SIP経路を確立する動作について説明したが、つぎに、内線用音声データ経路を確立する動作について説明する。図7は、内線用音声データ経路の確立動作を示すシーケンス図である。
HeNB(GW)2−3のSIPUAサーバ部63では、内線SIP経路の確立手順において、SIP INVITEおよび183 Session Progressに含まれるSDP情報等に基づいて、上り/下りフィルタ情報であるTFT情報を作成し、データベース65に格納されているUEGW情報に記録している(ステップS401)。
すなわち、UE1−2が、HeNB(在圏)2−2を経由してHeNB(GW)2−3に対して、SIP URI、UEアドレス、SDP情報等を含むSIP INVITEを送信する。HeNB(GW)2−3のSIPUAサーバ部63は、SIP INVITEに含まれるSDP情報に基づいて、下りフィルタ情報を生成する。その後、HeNB(GW)2−3のSIPUAサーバ部63は、UEアドレスを在圏HeNBアドレスに変更したSIP INVITEを、呼制御サーバ3を経由して固定IP電話6へ送信する。固定IP電話6は、呼制御サーバ3を経由して、HeNB(GW)2−3に対して、固定IP電話アドレス、SDP情報を含む183 Session Progressを送信する。HeNB(GW)2−3のSIPUAサーバ部63は、183 Session Progressに含まれるSDP情報に基づいて、上りフィルタ情報を生成する。その後、HeNB(GW)2−3のSIPUAサーバ部63は、HeNB(在圏)2−2を経由してUE1−2に対して、183 Session Progressを転送する。
上記SIP QoS確立手順を実施後、HeNB(GW)2−3の無線制御プロトコル部52は、MME32を経由して、固定IP電話アドレスとTFT情報を含む内線通話用ベアラ設定要求を、HeNB(在圏)2−2へ送信する。内線通話用ベアラ設定要求を受信したHeNB(在圏)2−2では、無線データ制御部53が、フィルタ情報を設定する。すなわち、UE情報のTFT情報を更新する。そして、無線データ制御部53は、通過するIPデータに対してフィルタ情報との整合性確認処理を開始する。
具体的に、無線データ制御部53は、固定IP電話6からHeNB(在圏)2−2が受信する音声データに関しては、TFT情報として、RTPパケットの送信ポート番号および送信先アドレスに、UE1−2がSDP情報に設定したポート番号およびHeNB(在圏)アドレスが設定されていた場合、フィルタ情報に合致すると判定して、関連する内線通話用ベアラに割当てられる無線BR−ID、すなわちUE1−2に転送する。
また、無線データ制御部53は、UE1−2からHeNB(在圏)2−2が受信する音声データに関しては、TFT情報として、固定IP電話6がSDP情報に設定したポート番号および固定IP電話アドレスが設定されていた場合、フィルタ情報に合致すると判定して、HeNB(在圏)2−2から固定IP電話アドレス、すなわち固定IP電話6に向けて直接RTPパケットを転送する。
このように、HeNB(在圏)2−2の無線データ制御部53は、無線BR−IDにおけるIP通信にTFT情報を適用し、フィルタ情報に合致するIPデータを直接ローカルネットワークに転送する。
HeNB(在圏)2−2のSIPUAサーバ部63は、UE情報更新に伴い、UE1−2との間で無線設定の更新を行う。そして、HeNB(在圏)2−2の無線プロトコル部52は、MME32を経由してHeNB(GW)2−3に対して、無線BR−IDおよび在圏HeNBアドレスを含む内線通話用ベアラ設定応答を送信する(ステップS402)。
なお、HeNB(GW)2−3のベアラ制御部66は、MME32を経由してフィルタ情報を、内線通話用ベアラ設定要求を使用してHeNB(在圏)2−2に通知しているが、これに限定するものではなく、X2APを利用してHeNB(GW)2−3から直接HeNB(在圏)2−2にフィルタ情報を通知してもよい。
内線通話用ベアラ設定処理が完了後、UE1−2では、ユーザ操作等によって入力インターフェースより着信応答を行うと、SIP 200OKシーケンスが開始される。具体的に、UE1−2は、SIP 200OKを、HeNB(在圏)2−2、HeNB(GW)2−3、および呼制御サーバ3を経由して、固定IP電話6へ送信する。SIP 200OKを受信した固定IP電話6は、その応答として、SIP ACKを、呼制御サーバ3、HeNB(GW)2−3、およびHeNB(在圏)2−2を経由して、UE1−2へ送信する。これにより、UE1−2と固定IP電話6との間で音声データ経路が確立され、音声通話が可能となる(ステップS403)。また、UE1、固定IP電話6間の内線通話用の音声データ経路を最短経路で確立することが可能となる。
すなわち、下り音声データ経路として、固定IP電話6が音声データを送信する場合、設定されたHeNB(在圏)2−2宛に送信し、HeNB(在圏)2−2は関連する内線通話用ベアラに割当てられる無線BR−ID、すなわちUE1−2に転送する。HeNB(在圏)2−2は、音声データに、TFT情報としてUE1−2がSDP情報に設定したポート番号およびUEアドレスが設定されていた場合、フィルタ条件に合致するとして固定IP電話6から受信した音声データをUE1−2へ転送する(ステップS404)。
また、上り音声データ経路として、UE1−2が音声データを送信する場合、HeNB(在圏)2−2がこれを受信する。HeNB(在圏)2−2は、音声データに、TFT情報として固定IP電話6がSDP情報に設定したポート番号および固定IP電話アドレスが設定されていた場合、フィルタ条件に合致するとしてHeNB(在圏)2−2から受信した音声データを固定IP電話6へ直接転送する(ステップS405)。
このように、データリンク層のアドレス情報を保有しない移動体通信ネットワークにおいて、SIP経路、音声データ経路の確立およびその経路最適化が可能となり、無線基地局サブシステムを適用することで内線電話システムを構築することが可能となる。なお、HeNB(在圏)とHeNB(GW)が異なる場合について説明したが、HeNB(在圏)とHeNB(GW)が同一の場合についても、同様の内線電話システムを構築することが可能となる。この場合、HeNB(在圏)とHeNB(GW)間で行われる通信は省略されるが、その他の処理は上記同等である。
つづいて、移動体通信ネットワークにおいて、ハンドオーバを伴う場合のHeNB(在圏)切替動作およびSIP経路再確立手順について説明する。まず、ハンドオーバ時のHeNB(在圏)切替動作として、MME32経由で実現する場合について説明する。図8は、MME32経由でハンドオーバを実現するHeNB(在圏)切替動作を示すシーケンス図である。
HeNB(移動元)2−2の無線部51は、内線通信中のUE1−2に対して、通信品質の測定結果として在圏セル測定結果と周辺セル測定結果の報告を要求する。周期的またはイベント検出により、UE1−2は、適宜、HeNB(移動元)2−2に対して測定結果を報告する(ステップS501)。
HeNB(移動元)2−2の無線部51は、UE1−2からの測定結果の報告に基づいて、在圏セル測定品質の低下および周辺セル測定品質の向上から、HeNB(移動元)に設定されたハンドオーバ判定基準を満足した場合に、HeNB(在圏)切替シーケンスの開始を決定する。
ハンドオーバ開始を決定したHeNB(移動元)2−2の無線部51は、HeNB(移動先)2−4に対してハンドオーバ準備を要求するために、MME32に対してハンドオーバ判定報告を送信する。ハンドオーバ判定報告を受信したMME32は、HeNB(移動先)2−4に対して、GWアドレス、無線BR−ID、QoS情報を含むハンドオーバ要求を送信する。
HeNB(移動先)2−4の無線プロトコル部52は、受信したハンドオーバ要求に基づいて、現在HeNB(移動元)2−2で使用中のGWアドレス、無線BR−ID、QoS情報を用いて、UE1−2の管理情報であるUE情報を生成し、生成したUE情報をデータベース65に格納する。その後、HeNB(移動先)2−4の無線プロトコル部52は、MME32に対して、ハンドオーバ要求に対する応答(ハンドオーバ要求応答)を送信する(ステップS502)。
ステップS502までの処理によってハンドオーバ準備が完了すると、MME32は、HeNB(移動元)2−2に対して、HeNB(移動先)アドレスを含むハンドオーバ指示を送信する。ハンドオーバ指示を受信したHeNB(移動元)2−2の無線プロトコル部52は、データベース65に格納しているUE1−2用のUE情報を更新する。そして、HeNB(移動元)2−2の無線プロトコル部52は、UE情報の更新内容に基づいて、HeNB(移動元)2−2宛に送信された下りSIPメッセージをHeNB(移動先)2−4宛に転送し、無線プロトコル部52は、UE1−2へハンドオーバ指示を送信する(ステップS503)。
SIP転送経路を確立後、HeNB(移動元)2−2の無線プロトコル部52は、MME32経由で、その他のUE情報をHeNB(移動先)2−4に転送する。その他のUE情報を受信したHeNB(移動先)2−4の無線プロトコル部52は、UE情報を更新する。これにより、HeNB(移動元)2−2とHeNB(移動先)2−4との間で、UE1−2に関するUE情報の同期を取る(ステップS504)。
UE1−2は、HeNB(移動先)2−4へのハンドオーバに成功すると、HeNB(移動先)2−4を経由して、MME32へハンドオーバ完了通知を送信する(ステップS505)。MME32は、UE1−2からのハンドオーバ完了通知を受信することで、UE1−2がHeNB(移動先)2−4に在圏したことを認識する。
ステップS505までの処理によって、固定IP電話6とUE1−2との間では、ステップS506で示されるSIP転送経路が確立される。すなわち、固定IP電話6からの下りSIPメッセージは、呼制御サーバ3、HeNB(GW)2−3、HeNB(移動元)2−2、HeNB(移動先)2−4を経由して、UE1−2に送信される。なお、UE1−2からの上りSIPメッセージについては、既にHeNB(移動元)2−2とHeNB(移動先)2−4との間でハンドオーバが完了していることから、HeNB(移動先)2−4を経由して、固定IP電話6に送信される。
ハンドオーバ完了を認識すると、MME32は、ベアラ更新要求を開始する。すなわち、HeNB(GW)2−3に格納されるUEGW情報のうち、在圏HeNBアドレスをHeNB(移動先)2−4のアドレスに変更を行う(ステップS507)。
具体的には、MME32は、HeNB(GW)2−3に対して、在圏HeNBアドレス、無線BR−ID、UE識別子、QoS情報を含むベアラ更新要求を送信する。HeNB(GW)2−3のベアラ制御部66は、受信したベアラ更新要求に基づいて、UEGW情報の更新を行う。これにより、HeNB(GW)2−3のSIPUAサーバ部63は、UE1−2の現在のHeNB(在圏)2−4位置などの最新情報を取得することができる。また、UEGW情報を更新することにより、HeNB(在圏)2−4とHeNB(GW)2−3との間で、両方向で通信が可能なIP転送経路を更新することができる。HeNB(GW)2−3のベアラ制御部66は、MME32に対して、UEGW情報を更新した旨のベアラ更新応答を返信する。
これにより、固定IP電話6からUE1−2への下りSIPメッセージ転送経路の最適化を行うことができたため、UE1−2と固定IP電話6との間の双方向のSIPメッセージ転送経路の最適化が完成する(ステップS508)。
なお、ハンドオーバ完了後、HeNB(移動元)2−2では、データベース65にUE1−2に関する不要なUE情報を継続して保持している。そのため、MME32が、HeNB(移動元)2−2に対して、UE1−2に関するUE情報の削除を指示するHeNB設定解除要求を送信する。HeNB(移動元)2−2の無線プロトコル部52は、受信したHeNB設定解除要求に基づいて、データベース65に格納しているUE1−2に関するUE情報を削除する。HeNB(移動元)2−2の無線プロトコル部52は、UE1−2に関するUE情報を削除した旨の応答として、MME32に対して、HeNB設定解除応答を送信する(ステップS509)。
このように、UE1−2がHeNB(在圏)を移動した場合においても、S1APを利用して、SIP転送経路を最適な(最短)経路に維持することが可能となる。
つづいて、移動体通信ネットワークにおいて、ハンドオーバを伴う場合のHeNB(在圏)切替動作として、HeNB間のX2APを利用してHeNB(在圏)切替動作を行う場合について説明する。図9は、X2APを利用したHeNB(在圏)切替動作を示すシーケンス図である。3GPPのLTE標準においては、HeNBのハンドオーバ処理に関してX2インターフェースの規定は存在していないが、本発明における内線電話システムを構成する無線基地局ではX2インターフェースを備えるものとする。
HeNB(移動元)2−2の無線部51は、図8のシーケンス図に示すステップS501と同様に、内線通信中のUE1−2に対して、在圏セル測定結果と周辺セル測定結果の報告を要求する。周期的またはイベント検出により、UE1−2は、適宜、HeNB(移動元)2−2に対して測定報告を行う(ステップS601)。
HeNB(移動元)2−2の無線部51は、UE1−2からの測定結果の報告に基づいて、在圏セル測定品質の低下および周辺セル測定品質の向上から、HeNB(移動元)に設定されたハンドオーバ判定基準を満足した場合に、HeNB(在圏)切替シーケンスの開始を決定する。
ハンドオーバ開始を決定したHeNB(移動元)2−2の無線部51は、HeNB(移動先)2−4に対して、ハンドオーバ準備を要求するために、GWアドレス、無線BR−IDを含むハンドオーバ要求を送信する。ハンドオーバ要求を受信したHeNB(移動先)2−4の無線プロトコル部52は、現在HeNB(移動元)2−2で使用中のGWアドレス、無線BR−ID、QoS情報を用いて、UE1−2の管理情報であるUE情報を生成し、生成したUE情報をデータベース65に格納する。その後、HeNB(移動先)2−4の無線プロトコル部52は、HeNB(移動元)2−2に対して、ハンドオーバ要求に対する応答(ハンドオーバ要求応答)を送信する。
ハンドオーバ要求応答を受信したHeNB(移動元)2−2の無線プロトコル部52は、データベース65に格納しているUE1−2用のUE情報を更新する。そして、HeNB(移動元)2−2は、UE情報の更新内容に基づいて、HeNB(移動元)2−2宛に送信された下りSIPメッセージをHeNB(移動先)2−4宛に転送するとともに、UE1−2へハンドオーバ指示を送信する。
SIP転送経路を確立後、HeNB(移動元)2−2の無線プロトコル部52は、その他のUE情報をHeNB(移動先)2−4に転送する。その他のUE情報を受信したHeNB(移動先)2−4の無線プロトコル部52は、UE情報を更新する。これにより、HeNB(移動元)2−2とHeNB(移動先)2−4との間で、UE1−2に関するUE情報の同期を取る(ステップS602)。
UE1−2は、HeNB(移動先)2−4へのハンドオーバに成功すると、HeNB(移動先)2−4へハンドオーバ完了通知を送信する(ステップS603)。HeNB(移動先)2−4の無線部51は、UE1−2からのハンドオーバ完了通知を受信することで、UE1−2がHeNB(移動先)2−4に在圏したことを認識する。
ステップS603までの処理によって、固定IP電話6とUE1−2との間では、ステップS604で示されるSIP転送経路が確立される。すなわち、固定IP電話6からの下りSIPメッセージは、呼制御サーバ3、HeNB(GW)2−3、HeNB(移動元)2−2、HeNB(移動先)2−4を経由して、UE1−2に送信される。なお、UE1−2からの上りSIPメッセージについては、既にHeNB(移動元)2−2とHeNB(移動先)2−4との間でハンドオーバが完了していることから、HeNB(移動先)2−4を経由して、固定IP電話6に送信される。
HeNB(移動先)2−4とHeNB(GW)2−3との間でSIP経路を更新するため、HeNB(移動先)2−4の無線プロトコル部52は、MME32に対して、経路変更通知を送信する(ステップS605)。
経路変更通知を受信したMME32は、SIPメッセージ転送経路を最適化するため、ベアラ更新要求を開始する。すなわち、HeNB(GW)2−3のデータベース65に格納されているUEGW情報のうち、在圏HeNBアドレスをHeNB(移動先)2−4のアドレスに変更を行う(ステップS606)。
具体的には、MME32は、HeNB(GW)2−3に対して、在圏HeNBアドレス、無線BR−ID、UE識別子、QoS情報を含むベアラ更新要求を送信する。HeNB(GW)2−3のベアラ制御部66は、受信したベアラ更新要求に基づいて、UEGW情報の更新を行う。これにより、HeNB(GW)2−3のSIPUAサーバ部63は、データベース65に格納されているUE1−2の現在のHeNB(在圏)2−4位置などの最新情報を取得することができる。また、UEGW情報を更新することにより、HeNB(在圏)2−4とHeNB(GW)2−3との間で、両方向で通信が可能なIP転送経路を更新することができる。HeNB(GW)2−3のベアラ制御部66は、MME32に対して、UEGW情報を更新した旨のベアラ更新応答を返信する。
これにより、固定IP電話6からUE1−2への下りSIPメッセージ転送経路の最適化を行うことができたため、UE1−2と固定IP電話6との間の双方向のSIPメッセージ転送経路の最適化が完成する(ステップS607)。
なお、ハンドオーバ完了後、HeNB(移動元)2−2では、データベース65にUE1−2に関する不要なUE情報を継続して保持している。そのため、HeNB(移動先)2−4の無線プロトコル部52が、HeNB(移動元)2−2の無線プロトコル部52に対して、データベース65に格納されているUE1−2に関するUE情報の削除を指示するHeNB設定解除要求を送信する。HeNB(移動元)2−2の無線プロトコル部52は、受信したHeNB設定解除要求に基づいて、データベース65に格納しているUE1−2に関するUE情報を削除する。HeNB(移動元)2−2の無線プロトコル部52は、UE1−2に関するUE情報を削除した旨の応答として、HeNB(移動先)2−4に対して、HeNB設定解除応答を送信する(ステップS608)。
これにより、X2APを利用した場合であっても、S1APを利用した場合と同様に、UE1−2がHeNB(在圏)を移動した場合において、SIP転送経路を最適な(最短)経路に維持することが可能となる。
図8、9のシーケンス図を用いて、音声通話中におけるハンドオーバ時における内線SIP経路の再確立について説明したが、つぎに、内線用音声データ経路の再確立について説明する。図10は、内線用音声データ経路の再確立動作を示すシーケンス図である。
図8、9のシーケンス図によるハンドオーバ手順によって、HeNB(移動先)2−4とHeNB(GW)2−3との間でIP転送経路が再確立されることにより、SIP転送経路の最適化が実現される(ステップS701)。
ここで、音声データ経路はHeNB(移動元)2−2と固定IP電話6間のIP通信であるため、ハンドオーバ手順にてUE情報を保持するHeNB(移動先)2−4から固定IP電話6への音声データ経路は最短経路を維持できる。すなわち、図7に示す上り音声データ経路と同等である。HeNB(移動先)2−4は、ハンドオーバ手順(ステップS701)において音声データの転送に必要なフィルタ情報を含むUE情報を、HeNB(移動元)2−2から取得しているためである。
しかしながら、下り音声データ経路において、固定IP電話6からの音声データは、SIPによる内線呼確立手順でHeNB(移動元)アドレスが利用されているため、HeNB(移動元)2−2からHeNB(移動先)2−4へ音声データの転送をすることが必要となる(ステップS702)。すなわち、固定IP電話6から、HeNB(GW)2−3、HeNB(移動元)2−2、HeNB(移動先)2−4を経由して、UE1−2が音声データを受信する。
そこで、図9に示すシーケンス図のステップS605と同様に、まず、HeNB(移動先)2−4とHeNB(GW)2−3との間でSIP経路を更新するため、HeNB(移動先)2−4の無線プロトコル部52は、MME32に対して、経路変更通知を送信する(ステップS703)。
経路変更通知を受信したMME32は、SIPメッセージ転送経路を最適化するため、ベアラ更新要求を開始する。すなわち、HeNB(GW)2−3のデータベース65に格納されるUEGW情報のうち、在圏HeNBアドレスをHeNB(移動先)2−4のアドレスに変更を行う(ステップS704)。
具体的には、MME32は、HeNB(GW)2−3に対して、在圏HeNBアドレス、無線BR−ID、UE識別子、QoS情報を含むベアラ更新要求を送信する。HeNB(GW)2−3のベアラ制御部66は、受信したベアラ更新要求に基づいて、UEGW情報の更新を行う。これにより、HeNB(GW)2−3のSIPUAサーバ部63は、データベース65に格納されているUE1−2の現在のHeNB(在圏)2−4位置などの最新情報を取得することができる。また、UEGW情報を更新することにより、HeNB(在圏)2−4とHeNB(GW)2−3の間で、両方向で通信が可能なIP転送経路を更新することができる。HeNB(GW)2−3のベアラ制御部66は、MME32に対して、UEGW情報を更新した旨のベアラ更新応答を返信する。
その後、HeNB(GW)2−3では、UEGW情報の在圏HeNBアドレスがHeNB(移動先)アドレスに更新したことを契機として、HeNB(GW)2−3のSIPUAライアント機能部64が、呼制御サーバ3を経由して、SDPのコネクション情報にHeNB(移動先)アドレスを設定したSIP re−INVITEを固定IP電話6に送信する。SIP re−INVITEを受信した固定IP電話6は、送信先として登録されている送信先アドレスを、HeNB(移動元)2−2からHeNB(移動先)2−4に変更する。そして、固定IP電話6は、呼制御サーバ3を経由して、200 OKをHeNB(GW)2−3へ送信する(ステップS705)。
これにより、音声データ経路も、SIP転送経路と同様に、最短経路での通信が可能となる。具体的には、ステップS706に示す下り音声データ経路は、図7に示すステップS404の下り音声データ経路と同等であり、ステップS707に示す上り音声データ経路は、図7に示すステップS405の上り音声データ経路と同等である。
以上説明したように、本実施の形態では、ゲートウェイ機能を有するHeNB(GW)が、UE、MME32、呼制御サーバ3、固定IP電話6、HeNB(在圏)との間でSIP経路を確立する際に、他装置から受信したSIPメッセージに含まれるSDP情報に基づいて、音声データの転送先を制御するためのフィルタ情報を生成し、当該フィルタ情報をHeNB(在圏)2へ送信する。また、HeNB(GW)は、他装置から受信したSIPメッセージに含まれる無線ベアラ識別子等の情報に基づいてUEGW情報を生成する。音声データを受信したHeNB(在圏)では、当該音声データと前記フィルタ情報を比較した結果、条件が合致した場合、HeNB(GW)から受信した音声データをUEへ転送し、UEから受信した音声データを固定IP電話6へ直接転送する。また、固定IP電話6から下り音声データを受信したHeNB(GW)では、UEGW情報に基づいて、当該音声データをHeNB(在圏)へ転送することとした。これにより、データリンク層のアドレス情報を保有しない移動体通信ネットワークにおいて、SIP経路、音声データ経路の確立およびその経路最適化が可能となり、無線基地局サブシステムを適用することで内線電話システムを構築することが可能となる。
なお、HeNB(GW)とHeNB(在圏)が異なる場合を中心に説明したが、同一の場合においても、同様の効果を得ることができる。この場合、HeNB(GW)とHeNB(在圏)の間での通信が省略される点が異なる。
実施の形態2.
実施の形態1では、HeNB2が、ゲートウェイ機能である呼制御プロトコル処理を行い、また、端末の在圏位置探索を行うこととしたが、これらの機能を他の装置が実行することも可能である。
図11−1は、実施の形態1における各装置の配置例を示す図である。UE群1(ここでは、UE1−1,UE1−2)と、4つのHeNB群2(ここでは、2−1,2−2,2−3,2−4)と、1つのMME32から構成されている。各HeNBの周辺の円は、それぞれのHeNBの通信エリアを示す。ここでは、HeNB2−1,2−3がゲートウェイとして機能している。
図11−2は、本実施の形態(実施の形態2)における各装置の配置例を示す図である。内線基地局ゲートウェイ(GW)装置80を備える点が図11−1と異なる。内線基地局GW装置80は、ゲートウェイ機能である呼制御プロトコル処理を行う構成と、UEの在圏位置探索を行う構成を備える。なお、図11−2では、内線基地局GW装置80を1つとしているが、複数配置することも可能である。すなわち、MME32とHSS42との間で行われる内線用ゲートウェイ選択時には、複数ある内線基地局GW装置80の中から最適な装置を選択する。なお、UEと固定IP電話6との間におけるSIP経路の確立等の処理については、実施の形態1で説明したシーケンス図をそのまま適用可能である。
このように、ゲートウェイ機能を備える装置をHeNBと異なる装置に分離した場合であっても、実施の形態1と同様に、データリンク層のアドレス情報を保有しない移動体通信ネットワークにおいてSIP経路の確立および音声データの経路最適化が可能である。
実施の形態3.
実施の形態1では、HeNB2−1,2−2,2−3,…のゲートウェイ部60を経由するSIPメッセージは、すべて呼制御サーバ3に転送されていた。本実施の形態では、複数のUEがそれぞれ在圏するHeNB(在圏)が同一のHeNB(GW)のゲートウェイ管理下にある場合に、HeNB(在圏)において、ゲートウェイ部60のSIPUAサーバ部63が、データベース65に格納されているUEGW情報を代理SIPレジストラとして利用することで、呼制御サーバ3を利用せずに代理呼制御サーバとして動作する。すなわち、呼制御サーバ3を経由しない場合について説明する。
図12は、移動体端末であるUE群1(ここでは、UE1−3,UE1−4)の間で内線通話を行う場合の動作を示すシーケンス図である。ここでは、実施の形態1で記載される無線プロトコルのシーケンスは同様であるため、詳細な説明については省略する。
同一のHeNB(GW)2−7管理下にあるHeNB(発信元)2−5、HeNB(着信先)2−6の在圏エリアに、それぞれ、UE1−3、UE1−4が在圏している。この時、UE1−3、UE1−4は、既に内線IMS登録を完了しており、HeNB(GW)2−7のデータベース65には、UE1−3のUEGW情報、およびUE1−4のUEGW情報が格納されている(ステップS801)。
UE1−3は、UE1−4への内線通話を行うために、入力インターフェースを利用して発信操作を行う。すなわち、UE1−3は、HeNB(発信元)2−5を経由して、HeNB(GW)2−7に対して、SIP URI(UE1−4)、UEアドレスを含むSIP INVITEを送信する。SIP INVITEを受信したHeNB(GW)2−7では、SIPUAサーバ部63が、送信先SIP URI(UE1−4)の情報に基づいて、データベース65にUE1−4のUEGW情報の有無を確認する(ステップS802)。
UE1−4がHeNB(GW)2−7の管理下に存在する場合、すなわち、HeNB(GW)2−7のゲートウェイ管理下にあるいずれかのHeNBに在圏している場合、HeNB(GW)2−7では、SIP転送経路探索手段を開始することにより、UE1−4までのSIP転送経路を確立する(ステップS803)。確立する方法については実施の形態1に示す図6のステップS303〜S305と同様のため、詳細な説明については省略する。
SIP転送経路が確立すると、HeNB(GW)2−7のSIPUAサーバ部63は、HeNB(着信先)2−6を経由して、UE1−4に対して、UEアドレスをHeNB(発信元)アドレスに変更したSIP INVITEを転送する(ステップS804)。なお、反対方向であるUE1−4からUE1−3へ内線通話を行う場合も、同様の手順となる。
上記処理および図示しない実行済みのSIP QoS確立手順により、HeNB(発信元)2−5では、無線データ制御部53が、UE1−3から受信する音声データに関しては、TFT情報として、RTPパケットの送信ポート番号および送信先アドレスに、UE1−4がSDP情報に設定したポート番号およびHeNB(着信元)アドレスが設定されていた場合、フィルタ情報に合致すると判定して、関連する内線通話用ベアラに割当てられる無線BR−IDに転送する。すなわち、HeNB(着信元)2−6へ転送する。また、HeNB(発信元)2−5では、無線データ制御部53が、HeNB(着信元)2−6から受信する音声データに関しては、TFT情報として、UE1−3がSDP情報に設定したポート番号およびUEアドレスが設定されていた場合、フィルタ情報に合致すると判定して、UE1−3にRTPパケットを転送する。なお、HeNB(着信元)2−6についても、同様の音声データ転送経路となる。
UE1−3とUE1−4間のSIP転送経路および音声データ転送経路は、それぞれ、ステップS805、S806に示す経路となる。すなわち、UE1−3が送信した音声データは、HeNB(発信元)2−5からHeNB(着信先)2−6を経由して、UE1−4が受信する。また、UE1−4が送信した音声データは、HeNB(着信先)2−6からHeNB(発信元)2−5を経由して、UE1−3が受信する。
なお、HeNB(GW)2−7のSIPUAサーバ部63が代理呼制御サーバとして動作している場合、呼制御サーバ3は、UE1−3およびUE1−4の通信状態と異なる呼管理情報を保持することになる。そのため、HeNB(GW)2−7のSIPUAサーバ部63は、呼制御サーバ3からUE1−3宛のSIP INVITEを受信した場合、UE1−3のUEGW情報の状態を確認して、代理SIP応答(486 Busy Here)を返信する(ステップS807)。
以上説明したように、本実施の形態では、同一のゲートウェイ管理下にあるUE1同士が内線電話を行う場合においても、実施の形態1と同様、データリンク層のアドレス情報を保有しない移動体通信ネットワークにおいてSIP経路の確立および音声データの経路最適化が可能である。なお、実施の形態1に基づいて説明したが、実施の形態2にも適用することが可能である。また、実施の形態1においてハンドオーバ時の処理等について説明しているが、同様に、本実施の形態にも適用可能である。
以上のように、本発明にかかる内線電話システムは、外線電話と内線電話を同一の端末を用いて実現する場合に有用であり、特に、既存のネットワーク構成を利用して実現することに適している。
1 移動体端末群(UE群)
1−1,1−2b,1−3c,1−4 移動体端末(UE)
2 無線基地局群(HeNB群)
2−1,2−2,2−3,2−4,2−5,2−6,2−7 無線基地局(HeNB)
3 呼制御サーバ
4 Radiusサーバ
5 MGW
6 固定IP電話
10 ローカルネットワーク
20 ブローバンド回線
30 コアネットワーク
31 セキュリティGW
32 MME
33 S−GW
34 P−GW
40 通信事業者サービス網
41 CSCF
42 HSS
50 無線制御部
51 無線部
52 無線プロトコル部
53 無線データ制御部
54 アンテナ
60 ゲートウェイ部
61 在圏位置探索部
62 IP種別判定部
63 SIPUAサーバ部
64 SIPUAクライアント部
65 データベース
66 ベアラ制御部
70 IP部
80 内線基地局GW装置

Claims (18)

  1. ローカルネットワークとコアネットワークがブロードバンド回線により接続され、前記ローカルネットワークが、前記コアネットワークと接続するためのゲートウェイの機能を有するとともに自局が提供するエリアに在圏する移動体端末を収容する無線基地局を複数含む基地局群と、当該無線基地局を介して移動体端末と接続する固定IP電話と、を備える構成とし、前記移動体端末が前記固定IP電話との間で内線接続を可能とする内線電話システムであって、
    前記複数の無線基地局のうちゲートウェイとして機能する第1の無線基地局が、
    SIP経路を確立する際に受信したSIPメッセージに含まれる個体情報に基づいて、前記固定IP電話から移動体端末への下り音声データの転送先を示す情報である移動体端末−ゲートウェイ情報を作成し、当該移動体端末−ゲートウェイ情報に基づいて、当該固定IP電話から受信した下り音声データを当該移動体端末が在圏している無線基地局である第2の無線基地局へ向けて転送する呼制御手段と、
    前記SIPメッセージに含まれるSDP情報の送信ポート番号および送信先アドレスを含む所定のフィルタ情報を生成し、当該フィルタ情報を前記第2の無線基地局へ送信するフィルタ情報送信手段と、
    を備え、
    前記第2の無線基地局が、
    前記第1の無線基地局から受信したフィルタ情報と、当該第1の無線基地局から受信した下り音声データの送信ポート番号および送信先アドレスとを比較し、合致した場合に、当該下り音声データを前記移動体端末へ転送し、また、当該フィルタ情報と、前記移動体端末から受信した上り音声データの送信ポート番号および送信先アドレスとを比較し、合致した場合に、当該上り音声データを前記固定IP電話へ直接転送する無線データ制御手段、
    を備えることを特徴とする内線電話システム。
  2. 前記個体情報を、無線ベアラ識別子、前記固定IP電話の内線接続先となる移動体端末の識別子、当該移動体端末に割り当てられた移動体端末アドレス、および前記第2の無線基地局のアドレスとする、
    ことを特徴とする請求項1に記載の内線電話システム。
  3. 前記第1の無線基地局が、
    コアネットワーク内の移動体管理装置に対して、前記固定IP電話の内線接続先となる移動体端末に対する着信要求を行わせ、着信応答を受信した移動体管理装置から、当該移動体端末が在圏する無線基地局の情報を取得する在圏位置探索手段、
    をさらに備え、
    前記呼制御手段は、前記在圏位置探索手段から取得した情報を、前記第2の無線基地局のアドレスとして用いる、
    ことを特徴とする請求項2に記載の内線電話システム。
  4. 前記固定IP電話と内線接続する移動体端末が、ハンドオーバにより在圏する無線基地局を前記第2の無線基地局から第3の無線基地局へ変更した場合、
    前記第1の無線基地局の呼制御手段は、ハンドオーバの過程で取得した前記第3の無線基地局の個体情報に基づいて前記移動体端末−ゲートウェイ情報を更新し、更新後の移動体端末−ゲートウェイ情報に基づいて、前記固定IP電話から受信した下り音声データを前記移動体端末が在圏している第3の無線基地局へ向けて転送し、
    前記第2の無線基地局は、前記フィルタ情報を前記移動体管理装置経由で前記第3の無線基地局へ転送し、
    前記第3の無線基地局は、前記第2の無線基地局から転送されたフィルタ情報と、当該第1の無線基地局から受信した下り音声データの送信ポート番号および送信先アドレスとを比較し、合致した場合に、当該下り音声データを前記移動体端末へ転送し、また、当該フィルタ情報と、前記移動体端末から受信した上り音声データの送信ポート番号および送信先アドレスとを比較し、合致した場合に、当該上り音声データを前記固定IP電話へ直接転送する、
    ことを特徴とする請求項1、2または3に記載の内線電話システム。
  5. ローカルネットワークとコアネットワークがブロードバンド回線により接続され、前記ローカルネットワークが、前記コアネットワークと接続するためのゲートウェイの機能を有するとともに自局が提供するエリアに在圏する移動体端末を収容する無線基地局を複数含む基地局群、を備える構成とし、異なる無線基地局に在圏している移動体端末間で内線接続を可能とする内線電話システムであって、
    前記複数の無線基地局のうちゲートウェイとして機能する第1の無線基地局が、
    内線接続する一方の移動体端末である第1の移動体端末を収容する第2の無線基地局を経由するSIP経路を確立する際に受信したSIPメッセージに含まれるSDP情報の送信ポート番号および送信先アドレスを含む第1のフィルタ情報を生成し、当該第1のフィルタ情報を、内線接続する他方の移動体端末である第2の移動体端末を収容する第3の無線基地局へ送信し、また、前記第3の無線基地局を経由するSIP経路を確立する際に受信したSIPメッセージに含まれるSDP情報の送信ポート番号および送信先アドレスを含む第2のフィルタ情報を生成し、当該第2のフィルタ情報を、前記第2の無線基地局へ送信するフィルタ情報送信手段、
    を備え、
    前記第2の無線基地局が、
    前記第1の無線基地局から受信した第2のフィルタ情報と、前記第3の無線基地局から受信した音声データの送信ポート番号および送信先アドレスとを比較し、合致した場合に、当該音声データを前記第1の移動体端末へ転送し、また、当該第2のフィルタ情報と、前記第1の移動体端末から受信した音声データの送信ポート番号および送信先アドレスとを比較し、合致した場合に、当該音声データを前記第3の無線基地局へ転送する第1の無線データ制御手段、
    を備え、
    前記第3の無線基地局が、
    前記第1の無線基地局から受信した第1のフィルタ情報と、前記第2の無線基地局から受信した音声データの送信ポート番号および送信先アドレスとを比較し、合致した場合に、当該音声データを前記第2の移動体端末へ転送し、また、当該第1のフィルタ情報と、前記第2の移動体端末から受信した音声データの送信ポート番号および送信先アドレスとを比較し、合致した場合に、当該音声データを前記第2の無線基地局へ転送する第2の無線データ制御手段、
    を備えることを特徴とする内線電話システム。
  6. 前記第1の移動体端末と前記第2の移動体端末のうちの一方の移動体端末が、ハンドオーバにより在圏する無線基地局を変更した場合、
    前記ハンドオーバ元の無線基地局は、自身が保持しているフィルタ情報を前記移動体管理装置経由で前記ハンドオーバ先の無線基地局へ転送し、
    前記ハンドオーバ先の無線基地局は、前記ハンドオーバ元の無線基地局から転送されたフィルタ情報と、ハンドオーバを行った前記一方の移動体端末宛の音声データの送信ポート番号および送信先アドレスとを比較し、合致した場合に、当該音声データを当該一方の移動体端末へ転送し、また、当該フィルタ情報と、当該一方の移動体端末から受信した音声データの送信ポート番号および送信先アドレスとを比較し、合致した場合に、当該音声データを当該一方の移動体端末が内線接続している他方の移動体端末が在圏する無線基地局へ転送する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の内線電話システム。
  7. 前記ローカルネットワークが、前記コアネットワークと接続するためのゲートウェイの機能を有するゲートウェイ装置をさらに備えることとし、
    前記第1の無線基地局の処理を、前記ゲートウェイ装置が実行する、
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の内線電話システム。
  8. ローカルネットワークとコアネットワークがブロードバンド回線により接続され、前記ローカルネットワークが、前記コアネットワークと接続するためのゲートウェイの機能を有するとともに自局が提供するエリアに在圏する移動体端末を収容する無線基地局と、当該無線基地局を介して移動体端末と接続する固定IP電話と、を備える構成とし、前記移動体端末が前記固定IP電話との間で内線接続を可能とする内線電話システムであって、
    前記無線基地局が、
    SIP経路を確立する際に受信したSIPメッセージに含まれる個体情報に基づいて、前記固定IP電話から移動体端末への下り音声データの転送先を示す情報である移動体端末−ゲートウェイ情報を作成し、当該移動体端末−ゲートウェイ情報に基づいて、当該固定IP電話から受信した下り音声データを前記移動体端末へ向けて転送する呼制御手段と、
    前記SIPメッセージに含まれるSDP情報の送信ポート番号および送信先アドレスを含むフィルタ情報を生成し、当該フィルタ情報と、前記固定IP電話から受信した下り音声データの送信ポート番号および送信先アドレスとを比較し、合致した場合に、当該下り音声データを前記移動体端末へ転送し、また、当該フィルタ情報と、前記移動体端末から受信した上り音声データの送信ポート番号および送信先アドレスとを比較し、合致した場合に、当該上り音声データを前記固定IP電話へ直接転送する無線データ制御手段と、
    を備えることを特徴とする内線電話システム。
  9. 前記個体情報を、無線ベアラ識別子、前記固定IP電話の内線接続先となる移動体端末の識別子、当該移動体端末に割り当てられた移動体端末アドレス、および前記無線基地局のアドレスとする、
    ことを特徴とする請求項8に記載の内線電話システム。
  10. ローカルネットワークとコアネットワークがブロードバンド回線により接続され、前記ローカルネットワークが、前記コアネットワークと接続するためのゲートウェイの機能を有するとともに自局が提供するエリアに在圏する移動体端末を収容する無線基地局を複数含む基地局群と、当該無線基地局を介して移動体端末と接続する固定IP電話と、を備える構成とし、前記移動体端末が前記固定IP電話との間で内線接続を可能とする内線電話システムにおける内線電話方法であって、
    前記複数の無線基地局のうちゲートウェイとして機能する第1の無線基地局が、SIP経路を確立する際に受信したSIPメッセージに含まれる個体情報に基づいて、前記固定IP電話から移動体端末への下り音声データの転送先を示す情報である移動体端末−ゲートウェイ情報を作成する情報作成ステップと、
    前記第1の無線基地局が、前記移動体端末−ゲートウェイ情報に基づいて、前記固定IP電話から受信した下り音声データを前記移動体端末が在圏している無線基地局である第2の無線基地局へ向けて転送するゲートウェイ無線基地局転送ステップと、
    前記第1の無線基地局が、前記SIPメッセージに含まれるSDP情報の送信ポート番号および送信先アドレスを含む所定のフィルタ情報を生成し、当該フィルタ情報を前記第2の無線基地局へ送信するフィルタ情報送信ステップと、
    前記第2の無線基地局が、前記第1の無線基地局から受信したフィルタ情報と、当該第1の無線基地局から受信した下り音声データの送信ポート番号および送信先アドレスとを比較し、合致した場合に、当該下り音声データを前記移動体端末へ転送し、また、当該フィルタ情報と、前記移動体端末から受信した上り音声データの送信ポート番号および送信先アドレスとを比較し、合致した場合に、当該上り音声データを前記固定IP電話へ直接転送する在圏無線基地局転送ステップと、
    を含むことを特徴とする内線電話方法。
  11. 前記個体情報を、無線ベアラ識別子、前記固定IP電話の内線接続先となる移動体端末の識別子、当該移動体端末に割り当てられた移動体端末アドレス、および前記第2の無線基地局のアドレスとする、
    ことを特徴とする請求項10に記載の内線電話方法。
  12. さらに、
    前記第1の無線基地局が、コアネットワーク内の移動体管理装置に対して、前記固定IP電話の内線接続先となる移動体端末に対する着信要求を行わせ、着信応答を受信した移動体管理装置から、当該移動体端末が在圏する無線基地局の情報を取得する在圏位置探索ステップ、
    を含み、
    前記情報作成ステップでは、前記在圏位置探索ステップにおいて取得した情報を、前記第2の無線基地局のアドレスとして用いる、
    ことを特徴とする請求項11に記載の内線電話方法。
  13. 前記固定IP電話と内線接続する移動体端末が、ハンドオーバにより在圏する無線基地局を前記第2の無線基地局から第3の無線基地局へ変更した場合、
    さらに、
    前記第1の無線基地局が、ハンドオーバの過程で取得した前記第3の無線基地局の個体情報に基づいて前記移動体端末−ゲートウェイ情報を更新する情報更新ステップと、
    前記第1の無線基地局が、更新後の移動体端末−ゲートウェイ情報に基づいて、前記固定IP電話から受信した下り音声データを前記移動体端末が在圏している第3の無線基地局へ向けて転送する更新後無線基地局転送ステップと、
    前記第2の無線基地局が、前記フィルタ情報を前記移動体管理装置経由で前記第3の無線基地局へ転送するフィルタ情報転送ステップと、
    前記第3の無線基地局が、前記第2の無線基地局から転送されたフィルタ情報と、当該第1の無線基地局から受信した下り音声データの送信ポート番号および送信先アドレスとを比較し、合致した場合に、当該下り音声データを前記移動体端末へ転送し、また、当該フィルタ情報と、前記移動体端末から受信した上り音声データの送信ポート番号および送信先アドレスとを比較し、合致した場合に、当該上り音声データを前記固定IP電話へ直接転送するハンドオーバ先無線基地局転送ステップと、
    を含むことを特徴とする請求項10、11または12に記載の内線電話方法。
  14. ローカルネットワークとコアネットワークがブロードバンド回線により接続され、前記ローカルネットワークが、前記コアネットワークと接続するためのゲートウェイの機能を有するとともに自局が提供するエリアに在圏する移動体端末を収容する無線基地局を複数含む基地局群、を備える構成とし、異なる無線基地局に在圏している移動体端末間で内線接続を可能とする内線電話システムにおける内線電話方法であって、
    前記複数の無線基地局のうちゲートウェイとして機能する第1の無線基地局が、内線接続する一方の移動体端末である第1の移動体端末を収容する第2の無線基地局を経由するSIP経路を確立する際に受信したSIPメッセージに含まれるSDP情報の送信ポート番号および送信先アドレスを含む第1のフィルタ情報を生成し、当該第1のフィルタ情報を、内線接続する他方の移動体端末である第2の移動体端末を収容する第3の無線基地局へ送信し、また、前記第3の無線基地局を経由するSIP経路を確立する際に受信したSIPメッセージに含まれるSDP情報の送信ポート番号および送信先アドレスを含む第2のフィルタ情報を生成し、当該第2のフィルタ情報を、前記第2の無線基地局へ送信するフィルタ情報送信ステップと、
    前記第2の無線基地局が、前記第1の無線基地局から受信した第2のフィルタ情報と、前記第3の無線基地局から受信した音声データの送信ポート番号および送信先アドレスとを比較し、合致した場合に、当該音声データを前記第1の移動体端末へ転送し、また、当該第2のフィルタ情報と、前記第1の移動体端末から受信した音声データの送信ポート番号および送信先アドレスとを比較し、合致した場合に、当該音声データを前記第3の無線基地局へ転送する第1の転送ステップと、
    前記第3の無線基地局が、前記第1の無線基地局から受信した第1のフィルタ情報と、前記第2の無線基地局から受信した音声データの送信ポート番号および送信先アドレスとを比較し、合致した場合に、当該音声データを前記第2の移動体端末へ転送し、また、当該第1のフィルタ情報と、前記第2の移動体端末から受信した音声データの送信ポート番号および送信先アドレスとを比較し、合致した場合に、当該音声データを前記第2の無線基地局へ転送する第2の転送ステップと、
    を含むことを特徴とする内線電話方法。
  15. 前記第1の移動体端末と前記第2の移動体端末のうちの一方の移動体端末が、ハンドオーバにより在圏する無線基地局を変更した場合、
    さらに、
    前記ハンドオーバ元の無線基地局が、自身が保持しているフィルタ情報を前記移動体管理装置経由で前記ハンドオーバ先の無線基地局へ転送するフィルタ情報転送ステップと、
    前記ハンドオーバ先の無線基地局が、前記ハンドオーバ元の無線基地局から転送されたフィルタ情報と、ハンドオーバを行った前記一方の移動体端末宛の音声データの送信ポート番号および送信先アドレスとを比較し、合致した場合に、当該音声データを当該一方の移動体端末へ転送し、また、当該フィルタ情報と、当該一方の移動体端末から受信した音声データの送信ポート番号および送信先アドレスとを比較し、合致した場合に、当該音声データを当該一方の移動体端末が内線接続している他方の移動体端末が在圏する無線基地局へ転送するハンドオーバ先無線基地局転送ステップと、
    を含むことを特徴とする請求項14に記載の内線電話方法。
  16. 前記ローカルネットワークが、前記コアネットワークと接続するためのゲートウェイの機能を有するゲートウェイ装置をさらに備えることとし、
    前記第1の無線基地局の処理を、前記ゲートウェイ装置が実行する、
    ことを特徴とする請求項10〜15のいずれか1つに記載の内線電話方法。
  17. ローカルネットワークとコアネットワークがブロードバンド回線により接続され、前記ローカルネットワークが、前記コアネットワークと接続するためのゲートウェイの機能を有するとともに自局が提供するエリアに在圏する移動体端末を収容する無線基地局と、当該無線基地局を介して移動体端末と接続する固定IP電話と、を備える構成とし、前記移動体端末が前記固定IP電話との間で内線接続を可能とする内線電話システムにおける内線電話方法であって、
    前記無線基地局が、SIP経路を確立する際に受信したSIPメッセージに含まれる個体情報に基づいて、前記固定IP電話から移動体端末への下り音声データの転送先を示す情報である移動体端末−ゲートウェイ情報を作成する情報作成ステップと、
    前記無線基地局が、前記移動体端末−ゲートウェイ情報に基づいて、前記固定IP電話から受信した下り音声データを前記移動体端末へ向けて転送する第1の転送ステップと、
    前記無線基地局が、前記SIPメッセージに含まれるSDP情報の送信ポート番号および送信先アドレスを含むフィルタ情報を生成し、当該フィルタ情報と、前記固定IP電話から受信した下り音声データの送信ポート番号および送信先アドレスとを比較し、合致した場合に、当該下り音声データを前記移動体端末へ転送し、また、当該フィルタ情報と、前記移動体端末から受信した上り音声データの送信ポート番号および送信先アドレスとを比較し、合致した場合に、当該上り音声データを前記固定IP電話へ直接転送する第2の転送ステップと、
    を含むことを特徴とする内線電話方法。
  18. 前記個体情報を、無線ベアラ識別子、前記固定IP電話の内線接続先となる移動体端末の識別子、当該移動体端末に割り当てられた移動体端末アドレス、および前記無線基地局のアドレスとする、
    ことを特徴とする請求項17に記載の内線電話方法。
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