JP2011243203A - リハビリ計画作成システム、リハビリ計画作成方法、及びリハビリ計画作成プログラム - Google Patents

リハビリ計画作成システム、リハビリ計画作成方法、及びリハビリ計画作成プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2011243203A
JP2011243203A JP2011110741A JP2011110741A JP2011243203A JP 2011243203 A JP2011243203 A JP 2011243203A JP 2011110741 A JP2011110741 A JP 2011110741A JP 2011110741 A JP2011110741 A JP 2011110741A JP 2011243203 A JP2011243203 A JP 2011243203A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rehabilitation
information
patient
ability
capability
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011110741A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5620880B2 (ja
Inventor
Yoshikatsu Iizuka
悦功 飯塚
Satoko Tsuru
聡子 水流
Shogo Kato
省吾 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Publication of JP2011243203A publication Critical patent/JP2011243203A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5620880B2 publication Critical patent/JP5620880B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medical Treatment And Welfare Office Work (AREA)
  • Tourism & Hospitality (AREA)
  • Primary Health Care (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Human Resources & Organizations (AREA)
  • Marketing (AREA)
  • Economics (AREA)
  • Strategic Management (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Business, Economics & Management (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Child & Adolescent Psychology (AREA)

Abstract

【課題】各患者のための効果的かつ効率的なリハビリ計画を作成できる、リハビリ計画作成システムを提供すること。
【解決手段】リハビリ計画作成システム1は、入力部10が入力を受け付けた現状能力情報と、入力部10が入力を受け付けた実現パターン情報に対応して能力情報DB41に格納されている要素動作情報、能力要素情報、及び必要能力情報とに基づき、目標の実現パターンに対応する必要能力と患者の現状能力との差異を能力要素毎に特定し、当該差異と、リハビリ情報DB42に格納されている対象能力要素情報及びリハビリ内容情報とに基づき、差異を解消するためのリハビリ候補を選択し、当該リハビリ候補に対応してリハビリ情報DB42に格納されているリハビリ必要能力情報と、入力部10が入力を受け付けた現状リハビリ能力情報とに基づき、患者の現状能力がリハビリの実施に必要な能力を満たすリハビリ候補を、実際に行うリハビリとして決定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、リハビリ計画作成システム、リハビリ計画作成方法、及びリハビリ計画作成プログラムに関する。
65歳以上の高齢者の人口は日本の総人口の20%を越え、日本は超高齢化社会を迎えつつある。これに伴い、高齢者が病気を患ったり怪我をするリスクも増大している。医療技術の進歩により、多くの人々が病気や怪我から生き延びる一方で、病気や怪我の後遺症に苦しむ人の数もまた増大している。このような状況の中で、QOL(Quality of Life)を改善するために、リハビリテーション(以下、必要に応じて「リハビリ」と略記する)の重要性が増してきている。特に近年では、時間や費用面での制約から、効果的かつ効率的にリハビリサービスを提供することが必要となってきている。例えば非特許文献1では、医学的リハビリテーションにおいて、医師、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)等の多数の専門職のチームワークにより、患者の疾患に応じた適切なリハビリテーション・プログラムを立案すべきであること等が記載されている(例えば非特許文献1参照)。
津山直一監修、「標準リハビリテーション医学」、医学書院、2000年
ところで、非特許文献1に記載の如き従来の方法では、リハビリ計画は、主として理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、及び言語聴覚士(ST)という3種類の療法士によって設計され、実施される。しかし、これらの各療法士は相互に独立して発展してきたため、系統的かつ一貫したアプローチで各患者のためのリハビリ計画を設計することが困難であった。また、リハビリには療法士だけではなく医師や看護師等の様々な職種が関わるため、各病院や各関係者の経験等によってリハビリ計画の内容にばらつきが生じる可能性もあった。その結果、従来の方法で設計されたリハビリ計画では、内容、量及びタイミングの点で訓練が不十分なものとなり、患者の潜在的能力を最大化するために必ずしも十分な効果を上げられない等、病院によって提供されるリハビリサービスの質が保証されない可能性があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、系統的かつ一貫したアプローチで各患者のための効果的かつ効率的なリハビリ計画を作成することができる、リハビリ計画作成システム、リハビリ計画作成方法、及びリハビリ計画作成プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載のリハビリ計画作成システムは、患者のリハビリ計画を作成するためのシステムであって、前記患者の目的を実現するための行動を構成する一連の要素動作の組み合わせである実現パターンを特定するための実現パターン情報と、前記実現パターンにおける前記要素動作を特定するための要素動作情報と、前記要素動作を行う上での前記患者の能力を評価する尺度である複数の能力要素を特定するための能力要素情報と、前記要素動作を行うために前記患者に求められる能力である必要能力を前記能力要素毎に特定するための必要能力情報とを、相互に関連付けて格納する能力情報格納手段と、リハビリによって向上すべき前記能力要素を特定するための対象能力要素情報と、リハビリの内容を特定するリハビリ内容情報と、リハビリを行う上での前記患者の能力を評価する尺度である複数のリハビリ能力要素を特定するためのリハビリ能力要素情報と、リハビリの実施に必要な能力を前記リハビリ能力要素毎に特定するリハビリ必要能力情報とを、相互に関連付けて格納するリハビリ情報格納手段と、前記能力要素毎に前記患者の現状の能力を特定するための現状能力情報と、前記リハビリ能力要素毎に前記患者の現状のリハビリ能力を特定するための現状リハビリ能力情報との入力を受け付ける現状能力情報入力手段と、前記リハビリ計画の目標とする前記実現パターンを特定するための実現パターン情報の入力を受け付ける実現パターン情報入力手段と、前記現状能力情報入力手段が入力を受け付けた現状能力情報と、前記実現パターン情報入力手段が入力を受け付けた実現パターン情報に対応して前記能力情報格納手段に格納されている前記要素動作情報、前記能力要素情報、及び前記必要能力情報とに基づき、前記リハビリ計画の目標とする前記実現パターンに対応する前記必要能力と前記患者の現状の能力との差異を前記能力要素毎に特定する差異特定手段と、前記差異特定手段が特定した前記必要能力と前記患者の現状の能力との差異と、前記リハビリ情報格納手段に格納されている前記対象能力要素情報及び前記リハビリ内容情報とに基づき、当該差異を解消するためのリハビリ候補を選択し、当該選択したリハビリ候補に対応して前記リハビリ情報格納手段に格納されている前記リハビリ必要能力情報と、前記現状能力情報入力手段が入力を受け付けた現状リハビリ能力情報とに基づき、当該患者の現状の能力がリハビリの実施に必要な能力を満たしているリハビリ候補を、実際に行うリハビリとして決定するリハビリ決定手段と、を備える。
また、請求項2に記載のリハビリ計画作成システムは、請求項1に記載のリハビリ計画作成システムにおいて、患者のリハビリ後の環境を特定する環境情報と、前記リハビリ後の環境が前記実現パターンで行動可能な環境か否かを当該実現パターン毎に特定する実現パターン制限情報とを、相互に関連付けて格納する環境情報格納手段を備え、前記実現パターン情報入力手段は、前記環境情報の入力を受け付け、当該入力を受け付けた環境情報に対応して前記環境情報格納手段に格納されている前記実現パターン制限情報に基づき、前記リハビリ後の環境で行動可能な実現パターンを特定する実現パターン情報の入力のみを受け付ける。
また、請求項3に記載のリハビリ計画作成システムは、請求項1又は2に記載のリハビリ計画作成システムにおいて、前記能力情報格納手段は、前記要素動作を行う際に当該要素動作の難易度を軽減可能な置換方法を前記要素動作毎に特定するための置換方法情報と、前記置換方法を適用した前記要素動作を行うために前記患者に求められる能力である必要能力を前記能力要素毎に特定するための必要能力情報とを、前記実現パターン情報、前記要素動作情報、及び前記能力要素情報と相互に関連付けて格納し、前記実現パターン情報入力手段は、前記置換方法情報の入力を受け付け、前記差異特定手段は、前記現状能力情報入力手段が入力を受け付けた現状能力情報と、前記実現パターン情報入力手段が入力を受け付けた実現パターン情報及び置換方法情報に対応して前記能力情報格納手段に格納されている前記要素動作情報、前記能力要素情報、及び前記必要能力情報とに基づき、前記リハビリ計画の目標とする前記実現パターン及び置換方法に対応する前記必要能力と前記患者の現状の能力との差異を前記能力要素毎に特定する。
また、請求項4に記載のリハビリ計画作成システムは、請求項1から3のいずれか一項に記載のリハビリ計画作成システムにおいて、前記能力情報格納手段は、前記能力要素に対応する患者の身体機能を評価する尺度である複数の機能要素を特定するための機能要素情報と、前記各能力要素について前記必要能力を発揮するために前記患者に求められる機能の程度を前記機能要素毎に特定するための必要機能情報とを、前記実現パターン情報、前記要素動作情報、及び前記能力要素情報と相互に関連付けて格納し、前記リハビリ情報格納手段は、リハビリによって向上すべき前記機能要素を特定するための対象機能要素情報と、前記リハビリ内容情報と、前記リハビリ能力要素に対応する患者の身体機能を評価する尺度である複数の機能要素を特定するためのリハビリ機能要素情報と、リハビリの実施に必要な能力を発揮するために前記患者に求められる機能の程度を前記リハビリ機能要素毎に特定するリハビリ必要機能情報とを、相互に関連付けて格納し、前記現状能力情報入力手段は、前記機能要素毎に前記患者の現状の機能の程度を特定するための現状機能情報と、前記リハビリ機能要素毎に前記患者の現状の機能の程度を特定するための現状リハビリ機能情報との入力を受け付け、前記差異特定手段は、前記現状能力情報入力手段が入力を受け付けた現状能力情報及び現状機能情報と、前記実現パターン情報入力手段が入力を受け付けた実現パターン情報に対応して前記能力情報格納手段に格納されている前記要素動作情報、前記能力要素情報、前記機能要素情報、前記必要能力情報、及び前記必要機能情報とに基づき、前記リハビリ計画の目標とする前記実現パターンに対応する前記必要能力を発揮するために前記患者に求められる機能の程度と前記患者の現状の機能の程度との差異を前記機能要素毎に特定し、前記リハビリ決定手段は、差異特定手段が特定した前記必要能力と前記患者の現状の能力との差異及び前記患者に求められる機能の程度と前記患者の現状の機能の程度との差異と、前記リハビリ情報格納手段に格納されている前記対象能力要素情報、前記対象機能要素情報、及び前記リハビリ内容情報とに基づき、当該差異を解消するためのリハビリ候補を選択し、当該選択したリハビリ候補に対応して前記リハビリ情報格納手段に格納されている前記リハビリ必要能力情報及び前記リハビリ必要機能情報と、前記現状能力情報入力手段が入力を受け付けた現状リハビリ能力情報及び現状リハビリ機能情報とに基づき、当該患者の現状の能力が当該リハビリ候補の実施に必要な能力を満たし、且つ、当該患者の現状の機能の程度が当該リハビリ候補の実施に必要な能力を発揮するために前記患者に求められる機能の程度を満たしているリハビリ候補を、実際に行うリハビリとして決定する。
また、請求項5に記載のリハビリ計画作成システムは、請求項1から4のいずれか一項に記載のリハビリ計画作成システムにおいて、前記リハビリの過程で患者が取り得る患者状態を特定するための患者状態情報と、前記患者状態における患者の作業能力を特定するための作業能力情報と、前記患者状態における患者の移動能力を特定するための移動能力情報と、前記患者状態となるために前記患者に求められる能力である必要能力を前記能力要素毎に特定するための必要能力情報とを、相互に関連付けて格納する患者状態情報格納手段と、前記現状能力情報入力手段が入力を受け付けた現状能力情報と、前記患者状態情報格納手段に格納されている前記必要能力情報及び前記患者状態情報に基づき、前記患者の現状の患者状態を特定すると共に、前記リハビリ計画の目標とする患者状態を特定するための所定の情報に基づき、前記リハビリ計画の目標とする患者状態を特定し、所定の前記能力要素に関する必要能力が前記患者の現状の患者状態における必要能力以上であって前記リハビリ計画の目標とする患者状態における必要能力以下である患者状態を、前記患者の現状の患者状態から前記リハビリ計画の目標とする患者状態に至るリハビリの過程において前記患者が取り得る中間患者状態として特定し、当該特定した各中間患者状態に対応するユニットを、当該各中間患者状態における患者の作業能力と移動能力とに対応する位置に配置したリハビリチャートを出力する、リハビリチャート出力手段と、を備える。
また、請求項6に記載のリハビリ計画作成方法は、患者のリハビリ計画を作成するための方法であって、前記患者の目的を実現するための行動を構成する一連の要素動作の組み合わせである実現パターンを特定するための実現パターン情報と、前記実現パターンにおける前記要素動作を特定するための要素動作情報と、前記要素動作を行う上での前記患者の能力を評価する尺度である複数の能力要素を特定するための能力要素情報と、前記要素動作を行うために前記患者に求められる能力である必要能力を前記能力要素毎に特定するための必要能力情報とを、相互に関連付けて記憶手段に格納する能力情報格納ステップと、リハビリによって向上すべき前記能力要素を特定するための対象能力要素情報と、リハビリの内容を特定するリハビリ内容情報と、リハビリを行う上での前記患者の能力を評価する尺度である複数のリハビリ能力要素を特定するためのリハビリ能力要素情報と、リハビリの実施に必要な能力を前記リハビリ能力要素毎に特定するリハビリ必要能力情報とを、相互に関連付けて前記記憶手段に格納するリハビリ情報格納ステップと、前記能力要素毎に前記患者の現状の能力を特定するための現状能力情報と、前記リハビリ能力要素毎に前記患者の現状のリハビリ能力を特定するための現状リハビリ能力情報との入力を受け付ける現状能力情報入力ステップと、前記リハビリ計画の目標とする前記実現パターンを特定するための実現パターン情報の入力を受け付ける実現パターン情報入力ステップと、前記現状能力情報入力ステップで入力を受け付けた現状能力情報と、前記実現パターン情報入力ステップで入力を受け付けた実現パターン情報に対応して前記能力情報格納ステップで前記記憶手段に格納された前記要素動作情報、前記能力要素情報、及び前記必要能力情報とに基づき、前記リハビリ計画の目標とする前記実現パターンに対応する前記必要能力と前記患者の現状の能力との差異を前記能力要素毎に特定する差異特定ステップと、前記差異特定ステップで特定した前記必要能力と前記患者の現状の能力との差異と、前記リハビリ情報格納ステップで前記記憶手段に格納された前記対象能力要素情報及び前記リハビリ内容情報とに基づき、当該差異を解消するためのリハビリ候補を選択し、当該選択したリハビリ候補に対応して前記リハビリ情報格納ステップで前記記憶手段に格納された前記リハビリ必要能力情報と、前記現状能力情報入力ステップで入力を受け付けた現状リハビリ能力情報とに基づき、当該患者の現状の能力が当該リハビリ候補の実施に必要な能力を満たしているリハビリ候補を、実際に行うリハビリとして決定するリハビリ決定ステップと、を含む。
また、請求項7に記載のリハビリ計画作成プログラムは、請求項6に記載の方法をコンピュータに実行させる。
請求項1に記載のリハビリ計画作成システム、請求項6に記載のリハビリ計画作成方法、又は請求項7に記載のリハビリ計画作成プログラムによれば、現状能力情報入力手段が入力を受け付けた現状能力情報と、実現パターン情報入力手段が入力を受け付けた実現パターン情報に対応して能力情報格納手段に格納されている要素動作情報、能力要素情報、及び必要能力情報とに基づき、リハビリ計画の目標とする実現パターンに対応する必要能力と患者の現状の能力との差異を能力要素毎に特定し、特定した差異と、リハビリ情報格納手段に格納されている対象能力要素情報及びリハビリ内容情報とに基づき、当該差異を解消するためのリハビリ候補を選択し、当該選択したリハビリ候補に対応してリハビリ情報格納手段に格納されているリハビリ必要能力情報と、現状能力情報入力手段が入力を受け付けた現状リハビリ能力情報とに基づき、患者の現状の能力がリハビリの実施に必要な能力を満たしているリハビリ候補を、実際に行うリハビリとして決定するので、個々の患者の現状の能力と、目標とする実現パターンに対応する必要能力とを考慮した上で、患者にとって必要且つ実施可能なリハビリ計画を作成することができ、系統的かつ一貫したアプローチで各患者のための効果的かつ効率的なリハビリ計画を作成することができる。
請求項2に記載のリハビリ計画作成システムによれば、実現パターン情報入力手段は、入力を受け付けた環境情報に対応して環境情報格納手段に格納されている実現パターン制限情報に基づき、リハビリ後の環境で行動可能な実現パターンを特定する実現パターン情報の入力のみを受け付けるので、リハビリ後の環境で行動不可能な実現パターンをリハビリ計画の目標としてしまうことを防止でき、患者にとって必要なリハビリ計画を一層確実に作成することができる。
請求項3に記載のリハビリ計画作成システムによれば、差異特定手段は、現状能力情報入力手段が入力を受け付けた現状能力情報と、実現パターン情報入力手段が入力を受け付けた実現パターン情報及び置換方法情報に対応して能力情報格納手段に格納されている要素動作情報、能力要素情報、及び必要能力情報とに基づき、リハビリ計画の目標とする実現パターン及び置換方法に対応する必要能力と患者の現状の能力との差異を能力要素毎に特定するので、要素動作を行う際に当該要素動作の難易度を軽減可能な置換方法の有無やその内容も考慮に入れた上で、リハビリ計画の目標とする実現パターンに対応する必要能力と患者の現状の能力との差異を特定することができ、各患者にとって一層効果的かつ効率的なリハビリ計画を作成することができる。
請求項4に記載のリハビリ計画作成システムによれば、現状能力情報入力手段が入力を受け付けた現状能力情報及び現状機能情報と、実現パターン情報入力手段が入力を受け付けた実現パターン情報に対応して能力情報格納手段に格納されている要素動作情報、能力要素情報、機能要素情報、必要能力情報、及び必要機能情報とに基づき、リハビリ計画の目標とする実現パターンに対応する必要能力を発揮するために患者に求められる機能の程度と患者の現状の機能の程度との差異を機能要素毎に特定し、必要能力と患者の現状の能力との差異及び患者に求められる機能の程度と患者の現状の機能の程度との差異と、リハビリ情報格納手段に格納されている対象能力要素情報、対象機能要素情報、及びリハビリ内容情報とに基づき、差異を解消するためのリハビリ候補を選択し、当該選択したリハビリ候補に対応してリハビリ情報格納手段に格納されているリハビリ必要能力情報及びリハビリ必要機能情報と、現状能力情報入力手段が入力を受け付けた現状リハビリ能力情報及び現状リハビリ機能情報とに基づき、患者の現状の能力がリハビリの実施に必要な能力を満たし、且つ、当該患者の現状の機能の程度がリハビリの実施に必要な能力を発揮するために患者に求められる機能の程度を満たしているリハビリ候補を、実際に行うリハビリとして決定するので、個々の患者の現状の機能の程度と、目標とする実現パターンに対応する必要能力を発揮するために患者に求められる機能の程度とを考慮した上で、患者にとって必要且つ実施可能なリハビリ計画を作成することができ、各患者にとって一層効果的かつ効率的なリハビリ計画を作成することができる。
請求項5に記載のリハビリ計画作成システムによれば、患者の現状の患者状態からリハビリ計画の目標とする患者状態に至るリハビリの過程において患者が取り得る中間患者状態を特定し、当該特定した各中間患者状態に対応するユニットを、各中間患者状態における患者の作業能力と移動能力とに対応する位置に配置したリハビリチャートを出力するので、患者が回復過程で取りうる代表的な状態遷移を療法士等の利用者に容易に俯瞰させることができ、適切なリハビリ計画を作成する上で重要となる中間目標状態の設定を支援することができる。
リハビリ計画作成システムを例示するブロック図である。 能力情報DBに格納されている情報を例示した表である。 リハビリ情報DBに格納されている情報を例示した表である。 環境情報DBに格納されている情報を例示した表である。 患者状態DBに格納されている情報を例示した表である。 リハビリ計画作成処理のフローチャートである。 出力部により出力されたリハビリチャートを例示した図である。 実施の形態2に係る能力情報DBに格納されている情報を例示した表である。 実施の形態2に係るリハビリ情報DBに格納されている情報を例示した表である。
以下、本発明に係るリハビリ計画作成システム、リハビリ計画作成方法、及びリハビリ計画作成プログラムの各実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。ただし、これら各実施の形態によって本発明が限定されるものではない。なお、本発明に係るリハビリ計画作成システム、リハビリ計画作成方法、及びリハビリ計画作成プログラムは、各種の疾患の患者に対するリハビリ計画を作成するために用いることができるが、以下の各実施の形態では、脳梗塞による身体機能の障害からの回復を目的としたリハビリ計画の作成に適用する場合を例として説明する。
〔実施の形態1〕
最初に、実施の形態1について説明する。この実施の形態1は、リハビリ計画の目標とする実現パターンに対応する必要能力と患者の現状の能力との差異に基づいてリハビリ計画を作成する形態である。
(構成)
まず、実施の形態1に係るリハビリ計画作成システムの構成を説明する。図1は、実施の形態1に係るリハビリ計画作成システムを例示するブロック図である。図1に示すように、リハビリ計画作成システム1は、入力部10、出力部20、制御部30、及びデータ記録部40を備えている。
(構成−入力部)
入力部10は、能力要素毎に患者の現状の能力を特定するための現状能力情報と、リハビリ能力要素毎に患者の現状のリハビリ能力を特定するための現状リハビリ能力情報との入力を受け付ける現状能力情報入力手段であり、リハビリ計画の目標とする実現パターンを特定するための実現パターン情報の入力を受け付ける実現パターン情報入力手段である。この入力部10としては、例えばキーボード、マウス、タッチパネル等の公知の入力手段を用いることができる。また、これらの公知の入力手段を介して各種情報の入力を受け付ける他、ネットワーク等を介して各種情報の入力を入力部10が受け付けてもよい。なお、入力部10が入力を受け付ける各種の情報の詳細については後述する。
(構成−出力部)
出力部20は、制御部30の制御に基づいて各種の情報を出力する出力手段であり、例えば公知の液晶ディスプレイや有機ELディスプレイの如きフラットパネルディスプレイ等を使用することができる。
(構成−制御部)
制御部30は、リハビリ計画作成システム1を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである。特に、実施の形態1に係るリハビリ計画作成プログラムは、任意の記録媒体又はネットワークを介してリハビリ計画作成システム1にインストールされることで、制御部30の各部を実質的に構成する。
この制御部30は、機能概念的に、差異特定部31、リハビリ決定部32、及び、リハビリチャート出力部33を備えている。
差異特定部31は、リハビリ計画の目標とする実現パターンに対応する必要能力と患者の現状の能力との差異を能力要素毎に特定する差異特定手段である。リハビリ決定部32は、リハビリ計画の目標とする実現パターンに対応する必要能力と患者の現状の能力との差異を解消するためのリハビリ候補を選択し、患者の現状の能力がリハビリの実施に必要な能力を満たしているリハビリ候補を、実際に行うリハビリとして決定するリハビリ決定手段である。リハビリチャート出力部33は、患者の現状の患者状態からリハビリ計画の目標とする患者状態に至るリハビリの過程において患者が取り得る各中間患者状態に対応するユニットを、各中間患者状態における患者の作業能力と移動能力とに対応する位置に配置したリハビリチャートを出力する、リハビリチャート出力手段である。これらの制御部30の各構成要素によって実行される処理の詳細については後述する。
(構成−データ記録部)
データ記録部40は、リハビリ計画作成システム1の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、例えば、外部記録装置としてのハードディスク(図示省略)の如き磁気的記録媒体を用いて構成されている。ただし、ハードディスクに代えてあるいはハードディスクと共に、フラッシュメモリの如き半導体型記憶媒体、又はDVDやブルーレイディスクの如き光学的記録媒体を含む、その他の任意の記録媒体を用いることができる。
このデータ記録部40は、能力情報データベース41(以下、データベースを「DB」と称する)、リハビリ情報DB42、環境情報DB43、及び、患者状態DB44を備えている。
(構成−データ記録部−能力情報DB)
能力情報DB41は、患者の目的を実現するための行動を構成する一連の要素動作を行うために患者に求められる能力に関連する情報を格納する能力情報格納手段である。図2は、能力情報DB41に格納されている情報を例示した表である。図2に示したように、能力情報DB41には、項目「実現パターン」、「要素動作」、「置換方法」、及び「能力要素」に対応する情報が相互に関連付けて格納されている。さらに、要素動作を行うために患者に求められる能力である必要能力を能力要素毎に特定するための必要能力情報も、能力情報DB41に格納されている。
項目「実現パターン」に対応して格納される情報は、患者の目的を実現するための行動を構成する一連の要素動作の組み合わせである実現パターンを特定するための実現パターン情報であり、例えば図2では「座位でスプーンを使用(車椅子で食堂)」「座位ではしを使用(ベッド上)」等が格納されている。
項目「要素動作」に対応して格納される情報は、実現パターンにおける要素動作を特定するための要素動作情報であり、例えば図2では「スプーンを使う」「食べ物を口まで持ってくる」等が格納されている。
項目「置換方法」に対応して格納される情報は、要素動作を行う際に当該要素動作の難易度を軽減可能な置換方法(例えば、介助、器具、リハビリ環境、代償動作といった各種手段や方法)を要素動作毎に特定するための置換方法情報であり、例えば図2では「無し」「太柄スプーン」等が格納されている。
項目「能力要素」に対応して格納される情報は、要素動作を行う上での患者の能力を評価する尺度である複数の能力要素を特定するための能力要素情報であり、例えば図2では「手を上方向に持っていく」「ものを動かす」「ものをつかむ」等が格納されている。
さらに、置換方法を適用した要素動作を行うために患者に求められる能力である必要能力を能力要素毎に特定するための必要能力情報が、項目「実現パターン」、「要素動作」、及び「置換方法」に対応して格納されている情報と、項目「能力要素」に対応して格納されている能力要素情報との双方に関連付けて格納されている。この必要能力情報としては、例えば必要能力に対応する数値(例えば「1」から「5」までの整数。この場合、整数値が大きいほど必要能力が高いことを示す。なお、図2における「−−−」は、対応する能力要素についての能力が患者に要求されないことを示している。)が格納される。
(構成−データ記録部−リハビリ情報DB)
リハビリ情報DB42は、リハビリの実施に必要な能力に関連する情報を格納するリハビリ情報格納手段である。図3は、リハビリ情報DB42に格納されている情報を例示した表である。図3に示したように、リハビリ情報DB42には、項目「対象能力要素」、「リハビリ内容」、及び「リハビリ能力要素」に対応する情報が相互に関連付けて格納されている。さらに、リハビリの実施に必要な能力をリハビリ能力要素毎に特定するリハビリ必要能力情報も、リハビリ情報DB42に格納されている。
項目「対象能力要素」に対応して格納される情報は、リハビリによって向上すべき能力要素を特定するための対象能力要素情報であり、例えば図3では「手を上方向に持っていく」等が格納されている。
項目「リハビリ内容」に対応して格納される情報は、リハビリの内容を特定するリハビリ内容情報である。図3では、リハビリ内容情報として、小項目「場面設定」、「介助」、「指導」、及び「内容」に対応する情報が相互に関連付けて格納されている。この内、小項目「場面設定」に対応して格納される情報は、リハビリが行われる場面設定を特定する情報であり、例えば図3では「通常通り」が格納される。小項目「介助」に対応して格納される情報は、リハビリにおける介助の有無や種別を特定する情報であり、例えば図3では「無し」「部分介助」又は「全介助」が格納される。小項目「指導」に対応して格納される情報は、リハビリにおける指導の有無を特定する情報であり、例えば図3では「有り」が格納されている。小項目「内容」に対応して格納される情報は、リハビリの内容を特定する情報であり、例えば図3では「指導を受けて、上方向にあるものを触る」等が格納されている。
項目「リハビリ能力要素」に対応して格納される情報は、リハビリを行う上での患者の能力を評価する尺度である複数のリハビリ能力要素を特定するためのリハビリ能力要素情報であり、例えば図3では「手を上方向に持っていく」「腕と体幹のバランス」「体幹を伸ばす」等が格納されている。
さらに、リハビリの実施に必要な能力をリハビリ能力要素毎に特定するリハビリ必要能力情報が、項目「対象能力要素」、及び「リハビリ内容」に対応して格納されている情報と、項目「リハビリ能力要素」に対応して格納されているリハビリ能力要素情報との双方に関連付けて格納されている。このリハビリ必要能力情報としては、例えばリハビリの実施に必要な能力のレベルの範囲を示す数値(例えば図3では「4」や「1以上3以下」等。なお、図3における「−−−」は、対応するリハビリ能力要素についての能力が患者に要求されないことを示している。)が格納される。
(構成−データ記録部−環境情報DB)
環境情報DB43は、患者のリハビリ後の環境に関する情報を格納する環境情報格納手段である。図4は環境情報DB43に格納されている情報を例示した表である。図4に示すように、環境情報DB43には、項目「実現パターン」、「置換方法」、「リハビリ後環境」、及び「制限」に対応する情報が相互に関連付けて格納されている。この内、項目「実現パターン」に対応して格納される情報は実現パターン情報である。
項目「置換方法」に対応して格納される情報は置換方法情報である。なお、図4において項目「置換方法」に対応して格納されている「共通」は、置換方法情報により特定される各置換方法に共通する事項であることを示している。
項目「リハビリ後環境」に対応して格納される情報は、患者のリハビリ後の環境を特定する環境情報である。図4では、環境情報として、小項目「環境整備」及び「回答候補」に対応する情報が相互に関連付けて格納されている。この内、小項目「環境整備」に対応して格納される情報は、患者のリハビリ後の環境において整備対象となり得る項目を特定する情報であり、例えば図4では「廊下の幅」や「入口の幅」等が格納されている。また、小項目「回答候補」に対応して格納される情報は、患者のリハビリ後の環境の現状や変更の可否を、当該リハビリ後の環境において整備対象となり得る項目毎に特定する情報であり、例えば図4では「車椅子でも通れる」や「車椅子では通れないが変更できる」等が格納されている。
項目「制限」に対応して格納される情報は、リハビリ後の環境が実現パターンで行動可能な環境か否かを当該実現パターン毎に特定する実現パターン制限情報であり、例えば図4では、各実現パターンで行動可能な環境である旨を示す「○」、又は各実現パターンで行動可能な環境ではない旨を示す「×」が格納されている。
(構成−データ記録部−患者状態DB)
患者状態DB44は、リハビリの過程で患者が取り得る患者状態に関する情報を格納する患者状態情報格納手段である。図5は患者状態DB44に格納されている情報を例示した表である。図5に示すように、患者状態DB44には、項目「患者状態」、「ルート」、「作業能力」、「移動能力」、「実現パターン(食事)」、「置換方法」、及び「能力要素」に対応する情報が相互に関連付けて格納されている。さらに、各患者状態となるために患者に求められる能力である必要能力を能力要素毎に特定するための必要能力情報も、患者状態DB44に格納されている。
項目「患者状態」に対応して格納される情報は、リハビリの過程で患者が取り得る患者状態を特定するための患者状態情報であり、例えば図5では、各患者状態を一意に識別する番号(図5では「1」等)が格納されている。
項目「ルート」に対応して格納される情報は、各患者状態を経由するリハビリの過程(すなわち、患者の自立を目指すルート)を特定するための情報であり、例えば図5では、対応する患者状態が各リハビリの過程に共通する状態であることを示す「共通」や、対応する患者状態が「患者自身の能力を向上させることで介助器具を用いずに完全な自立を目指すルート」であることを示す「完全自立」等が格納されている。
項目「作業能力」に対応して格納される情報は、対応する患者状態における患者の作業能力を特定するための作業能力情報であり、例えば図5では、患者の作業能力を示す整数値(例えば「0」や「1」等)が格納されている。なお、図5の例では、整数値が大きい程、対応する患者の作業能力が高いことを示すものとする。
項目「移動能力」に対応して格納される情報は、対応する患者状態における患者の移動能力を特定するための移動能力情報であり、例えば図5では、対応する患者状態において患者が行動可能な移動に関する実現パターンを特定する情報が格納されている(図5では「臥位」「車椅子」等)。
項目「実現パターン(食事)」に対応して格納される情報は、対応する患者状態において患者が行動可能な実現パターンを特定するための実現パターン情報である。図5では、実現パターン情報として、対応する患者状態において患者が行動可能な食事に関する実現パターンを特定するための実現パターン情報が格納されている(図5では「臥位ではしを使用(ベッド上)」「座位ではしを使用(ベッド上)」等)。
項目「置換方法」に対応して格納される情報は、対応する患者状態において患者が要素動作を行う際に当該要素動作の難易度を軽減するための置換方法を要素動作毎に特定するための置換方法情報であり、例えば図5では「無し」が格納されている。
なお、図5の例では、1組の実現パターンと置換方法との組み合わせが1つの患者状態に対応している場合を例示しているが、複数組の実現パターンと置換方法との組み合わせが1つの患者状態に対応することとしてもよい。例えば、患者状態「1」について、図5に例示した実現パターン「臥位ではしを使用(ベッド上)」と置換方法「無し」との組み合わせに加えて、実現パターン「臥位ではしを使用(ベッド上)」と置換方法「太柄スプーン」との組み合わせが対応することとしてもよい。
項目「能力要素」に対応して格納される情報は、対応する患者状態において各種の要素動作を行う上での患者の能力を評価する尺度である複数の能力要素を特定するための能力要素情報であり、例えば図5では「手を上方向に持っていく」「ものを動かす」「ものをつかむ」等が格納されている。
さらに、対応する患者状態となるために患者に求められる能力である必要能力を能力要素毎に特定するための必要能力情報が、項目「患者状態」、「ルート」、「作業能力」、「移動能力」、「実現パターン(食事)」、及び「置換方法」に対応して格納されている情報と、項目「能力要素」に対応して格納されている能力要素情報との双方に関連付けて格納されている。この必要能力情報としては、例えば必要能力に対応する数値(例えば「1」から「5」までの整数。なお、図5における「−−−」は、対応する能力要素についての能力が患者に要求されないことを示している。)が格納される。
(処理)
次に、このように構成されるリハビリ計画作成システム1によって実行されるリハビリ計画作成処理について説明する。図6はリハビリ計画作成処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。このリハビリ計画作成処理は、例えばリハビリ計画作成システム1への電源投入後、入力部10を介してリハビリ計画作成処理を実行すべき旨の指示入力があった場合に起動される。
リハビリ計画作成処理の起動後、差異特定部31は、入力部10が、能力要素毎に患者の現状の能力を特定するための現状能力情報と、リハビリ能力要素毎に患者の現状のリハビリ能力を特定するための現状リハビリ能力情報との入力を受け付けるまで待機する(SA1、No)。ここで、入力部10を介した現状能力情報及び現状リハビリ能力情報の入力方法は任意で、例えば差異特定部31は、患者の現状の能力及び現状のリハビリ能力に対応するレベルのチェックボックスを、能力要素毎及びリハビリ能力要素毎に選択可能な入力画面を出力部20によって出力させる。この場合、療法士等の利用者が、患者の現状の能力及び現状のリハビリ能力に対応するレベルのチェックボックスをマウス等の入力部10を用いてチェックすることにより、入力部10を介して現状能力情報及び現状リハビリ能力情報の入力が受け付けられることとなる。あるいは、現在の患者状態に対応する識別番号の入力を入力部10を介して受け付け、当該入力を受け付けた識別番号の患者状態に対応する必要能力情報を、現状能力情報及び現状リハビリ能力情報として患者状態DB44から取得するようにしてもよい。
入力部10が現状能力情報及び現状リハビリ能力情報の入力を受け付けた場合(SA1、Yes)、差異特定部31は、入力部10が環境情報の入力を受け付けるまで待機する(SA2、No)。ここで、入力部10を介した環境情報の入力方法は任意で、例えば差異特定部31は、環境情報DB43の項目「回答候補」に対応して格納されている各情報に対応するチェックボックスを選択可能な入力画面を出力部20によって出力させる。この場合、療法士等の利用者が、患者のリハビリ後の環境に対応するチェックボックスをマウス等の入力部10を用いてチェックすることにより、入力部10を介して環境情報の入力が受け付けられることとなる。
入力部10が環境情報の入力を受け付た場合(SA2、Yes)、差異特定部31は、当該入力を受け付けた環境情報に対応して環境情報DB43に格納されている実現パターン制限情報に基づき、リハビリ後の環境で行動可能な実現パターンを特定する(SA3)。例えば、廊下の幅が車椅子でも通れる幅である旨の環境情報の入力が入力部10により受け付けられた場合、図4の環境情報DB43によれば、当該環境情報及び実現パターン「座位でスプーンを使用(車椅子で食堂)」に対応する実現パターン制限情報は「○」であることから、差異特定部31は、実現パターン「座位でスプーンを使用(車椅子で食堂)」は患者がリハビリ後の環境で行動可能な実現パターンであると特定する。一方、廊下の幅が車椅子では通れず、廊下の幅を変更することもできない旨の環境情報の入力が入力部10により受け付けられた場合、図4の環境情報DB43によれば、当該環境情報及び実現パターン「座位でスプーンを使用(車椅子で食堂)」に対応する実現パターン制限情報は「×」であることから、差異特定部31は、実現パターン「座位でスプーンを使用(車椅子で食堂)」は患者がリハビリ後の環境で行動可能な実現パターンではないと特定する。
図6に戻り、差異特定部31は、SA3で特定されたリハビリ後の環境で行動可能な実現パターンの中から選択された所定の実現パターンを特定する実現パターン情報、置換方法情報、及び、患者の自立を目指すルートを特定する情報の入力を受け付けるまで待機する(SA4、No)。例えば差異特定部31は、SA3で特定されたリハビリ後の環境で行動可能な実現パターンの中から任意の実現パターンを選択可能な入力画面を、出力部20によって出力させる。この場合、療法士等の利用者が、所望の実現パターンをマウス等の入力部10を用いて選択することにより、リハビリ後の環境で行動可能な実現パターンを特定する実現パターン情報の入力が入力部10により受け付けられることとなる。また、差異特定部31は、リハビリ後の環境において提供される置換方法を選択可能な入力画面、及び、患者の自立を目指すルートを選択可能な入力画面を、出力部20によって出力させる。この場合、療法士等の利用者が、所望の置換方法、及び患者の自立を目指すルートをマウス等の入力部10を用いて選択することにより、リハビリ後の環境において提供される置換方法を特定する置換方法情報、及び患者の自立を目指すルートを特定する情報の入力が入力部10により受け付けられることとなる。あるいは、目標とする患者状態に対応する識別番号の入力を入力部10を介して受け付けることにより、当該入力を受け付けた識別番号の患者状態に対応する実現パターン情報、置換方法情報、及び患者の自立を目指すルートを特定する情報を患者状態DB44から取得するようにしてもよい。また、患者状態DB44に格納されている情報のうち、項目「実現パターン(食事)」に対応して格納されている実現パターン情報と、項目「置換方法」に対応して格納されている置換方法情報との各組み合わせを出力部20によって出力させ、当該出力させた各組み合わせの中から任意の組み合わせの入力を入力部10を介して受け付けることにより、当該入力を受け付けた実現パターン情報と置換方法情報との組み合わせに対応する患者の自立を目指すルートを特定する情報を患者状態DB44から取得するようにしてもよい。
入力部10が、SA3で特定されたリハビリ後の環境で行動可能な実現パターンを特定する実現パターン情報、置換方法情報、及び患者の自立を目指すルートを特定する情報の入力を受け付た場合(SA4、Yes)、差異特定部31は、SA1で入力部10が入力を受け付けた現状能力情報と、SA4で入力部10が入力を受け付けた実現パターン情報及び置換方法情報に対応して能力情報DB41に格納されている要素動作情報、能力要素情報、及び必要能力情報とに基づき、リハビリ計画の目標とする実現パターン及び置換方法に対応する必要能力と患者の現状の能力との差異を能力要素毎に特定する(SA5)。
例えば、能力要素「ものをつかむ」について、SA1で入力部10が入力を受け付けた現状能力情報に基づいて特定される患者の現状の能力が「2」であったと仮定する。この場合において、SA4で入力部10が入力を受け付けた実現パターン情報に基づき特定される実現パターンが「座位でスプーンを使用(車椅子で食堂)」であり、SA4で入力部10が入力を受け付けた置換方法情報に基づき特定される置換方法が「太柄スプーン」である場合、図2の能力情報DB41によれば、要素動作「スプーンを使う」及び「食べ物を口まで持ってくる」に関して、能力要素「ものをつかむ」についての必要能力は「2」であると特定されるので、リハビリ計画の目標とする実現パターン及び置換方法に対応する必要能力と患者の現状の能力との差異は「0」(すなわち、患者の現状の能力は必要能力を満足している)と特定される。一方、SA4で入力部10が入力を受け付けた実現パターン情報に基づき特定される実現パターンが「座位でスプーンを使用(車椅子で食堂)」であり、SA4で入力部10が入力を受け付けた置換方法情報に基づき特定される置換方法が「無し」である場合、図2の能力情報DB41によれば、能力要素「ものをつかむ」についての必要能力は「3」であると特定されるので、リハビリ計画の目標とする実現パターン及び置換方法に対応する必要能力と患者の現状の能力との差異は「1」(すなわち、患者の現状の能力は必要能力に対して「1」不足している)と特定される。
図6に戻り、リハビリ決定部32は、SA5で差異特定部31が特定した必要能力と患者の現状の能力との差異と、リハビリ情報DB42に格納されている対象能力要素情報及びリハビリ内容情報とに基づき、当該差異を解消するためのリハビリ候補を選択する(SA6)。具体的には、リハビリ決定部32は、患者の現状の能力がリハビリ計画の目標とする実現パターン及び置換方法に対応する必要能力を下回っている能力要素について、当該能力要素の能力を向上させるためのリハビリ候補を選択する。例えば、能力要素「手を上方向に持っていく」について、患者の現状の能力がリハビリ計画の目標とする実現パターン及び置換方法に対応する必要能力を下回っていた場合、図3のリハビリ情報DB42によれば、リハビリ決定部32は、「指導を受けて、上方向にあるものを触る」、「部分介助を受けて、上方向にあるものを触る」、「全介助を受けて、上方向にあるものを触る」、「指導を受けて、体幹を上に伸ばす」、「部分介助を受けて、体幹を上に伸ばす」、及び「全介助を受けて、体幹を上に伸ばす」を内容とする各リハビリを、リハビリ候補として選択する。
図6に戻り、リハビリ決定部32は、SA6でリハビリ決定部32が選択したリハビリ候補に対応してリハビリ情報DB42に格納されているリハビリ必要能力情報と、SA1で入力部10が入力を受け付けた現状リハビリ能力情報とに基づき、患者の現状の能力がリハビリの実施に必要な能力を満たしているリハビリ候補を、実際に行うリハビリとして決定し、当該決定したリハビリを示す情報を出力部20により出力させる(SA7)。
例えば、SA1で入力部10が入力を受け付けた現状リハビリ能力情報に基づいて特定される患者の現状のリハビリ能力が、リハビリ能力要素「手を上方向に持っていく」について「3」、「腕と体幹のバランス」について「5」、「体幹を伸ばす」について「3」であったと仮定する。また、SA6でリハビリ決定部32が選択したリハビリ候補が、「指導を受けて、上方向にあるものを触る」、「部分介助を受けて、上方向にあるものを触る」、「全介助を受けて、上方向にあるものを触る」、「指導を受けて、体幹を上に伸ばす」、「部分介助を受けて、体幹を上に伸ばす」、及び「全介助を受けて、体幹を上に伸ばす」を内容とするリハビリであったと仮定する。
この場合、図3のリハビリ情報DB42によれば、「指導を受けて、上方向にあるものを触る」を内容とするリハビリについては、リハビリ能力要素「手を上方向に持っていく」について患者の現状の能力「3」がリハビリの実施に必要な能力「4」を下回っている。すなわち、患者の現状の能力がリハビリの実施に必要な能力を下回るリハビリ能力要素が存在することから、リハビリ決定部32は、当該リハビリの実施が不可能であるものとする。
また、「部分介助を受けて、上方向にあるものを触る」を内容とするリハビリについては、リハビリ能力要素「手を上方向に持っていく」について患者の現状の能力「3」がリハビリの実施に必要な能力「2以上3以下」の範囲内であり、リハビリ能力要素「腕と体幹のバランス」について患者の現状の能力「5」がリハビリの実施に必要な能力「1以上3以下」の範囲を上回っている。すなわち、患者の現状の能力がリハビリの実施に必要な能力を下回るリハビリ能力要素が存在しないことから、リハビリ決定部32は、当該リハビリの実施が可能であるものとする。
また、「全介助を受けて、上方向にあるものを触る」を内容とするリハビリについては、リハビリ能力要素「手を上方向に持っていく」について患者の現状の能力「3」がリハビリの実施に必要な能力「1」を上回っており、リハビリ能力要素「腕と体幹のバランス」について患者の現状の能力「5」がリハビリの実施に必要な能力「1以上3以下」の範囲を上回っている。すなわち、全てのリハビリ能力要素について患者の現状の能力がリハビリの実施に必要な能力を上回っていることから、リハビリ決定部32は、当該リハビリの実施が不必要であるものとする。
また、「指導を受けて、体幹を上に伸ばす」を内容とするリハビリについては、リハビリ能力要素「手を上方向に持っていく」について患者の現状の能力「3」がリハビリの実施に必要な能力「4」を下回っている。すなわち、患者の現状の能力がリハビリの実施に必要な能力を下回るリハビリ能力要素が存在することから、リハビリ決定部32は、当該リハビリの実施が不可能であるものとする。
また、「部分介助を受けて、体幹を上に伸ばす」を内容とするリハビリについては、リハビリ能力要素「手を上方向に持っていく」について患者の現状の能力「3」がリハビリの実施に必要な能力「2以上3以下」の範囲内であり、リハビリ能力要素「体幹を伸ばす」について患者の現状の能力「3」がリハビリの実施に必要な能力「1以上3以下」の範囲内である。すなわち、患者の現状の能力がリハビリの実施に必要な能力を下回るリハビリ能力要素が存在しないことから、リハビリ決定部32は、当該リハビリの実施が可能であるものとする。
また、「全介助を受けて、体幹を上に伸ばす」を内容とするリハビリについては、リハビリ能力要素「手を上方向に持っていく」について患者の現状の能力「3」がリハビリの実施に必要な能力「1」を上回っており、リハビリ能力要素「体幹を伸ばす」について患者の現状の能力「3」がリハビリの実施に必要な能力「1」を上回っている。すなわち、全てのリハビリ能力要素について患者の現状の能力がリハビリの実施に必要な能力を上回っていることから、リハビリ決定部32は、当該リハビリの実施が不必要であるものとする。
以上により、リハビリ決定部32は、「部分介助を受けて、上方向にあるものを触る」及び「部分介助を受けて、体幹を上に伸ばす」を内容とするリハビリ候補を、実際に行うリハビリとして決定し、当該決定したリハビリを示す情報を出力部20により出力させる。
図6に戻り、SA7の処理の後、リハビリチャート出力部33は、SA1で入力部10が入力を受け付けた現状能力情報と、患者状態DB44に格納されている必要能力情報及び患者状態情報、及び、SA4で入力部10が入力を受け付けた患者の自立を目指すルートを特定する情報に基づき、患者の現状の患者状態を特定すると共に、リハビリ計画の目標とする患者状態を特定するための所定の情報に基づき、リハビリ計画の目標とする患者状態を特定する(SA8)。
例えば、リハビリチャート出力部33は、SA1で入力部10が入力を受け付けた現状能力情報に基づき、能力要素毎に患者の現状の能力を特定する。また、患者状態DB44に格納されている必要能力情報に基づき、SA4で入力部10が入力を受け付けた患者の自立を目指すルートに含まれる各患者状態となるために患者に求められる能力である能力要素毎の必要能力を特定する。そして、当該特定した能力要素毎の患者の現状の能力と、当該特定した各患者状態となるために患者に求められる能力である能力要素毎の必要能力とを比較し、各能力要素について患者の現状の能力と必要能力とが一致する患者状態を、患者の現状の患者状態として特定する。また、各能力要素について患者の現状の能力と必要能力とが一致する患者状態が無い場合には、SA4で入力部10が入力を受け付けた患者の自立を目指すルートに含まれる患者状態であって、各能力要素について必要能力が患者の現状の能力以下の患者状態の内、対応する識別番号が最も大きい患者状態を、患者の現状の患者状態として特定する。あるいは、SA1において現在の患者状態に対応する識別番号の入力を入力部10を介して受け付けた場合には、当該識別番号に対応する患者状態を、患者の現状の患者状態として特定するようにしてもよい。
また、リハビリチャート出力部33は、SA4で入力部10が入力を受け付けた実現パターン情報、置換方法情報、及び患者の自立を目指すルートを特定する情報に対応して患者状態DB44に格納されている患者状態情報に基づき特定される患者状態を、リハビリ計画の目標とする患者状態として特定する。例えば、SA4で入力部10が入力を受け付けた実現パターン情報に基づき特定される実現パターンが、「座位ではしを使用(ベッド上)」であり、SA4で入力部10が入力を受け付けた置換方法情報に基づき特定される置換方法が「無し」であり、SA4で入力部10が入力を受け付けた患者の自立を目指すルートを特定する情報に基づき特定されるルートが「共通」であった場合、図5の患者状態DB44によれば、リハビリ計画の目標とする患者状態は「2」と特定される。あるいは、SA4において、リハビリ計画の目標とする作業能力を特定するための作業能力情報、及びリハビリ計画の目標とする移動能力を特定するための移動能力情報の入力を入力部10が受け付けることとし、入力部10が入力を受け付けた患者の自立を目指すルートを特定する情報、作業能力情報、及び、移動能力情報に対応して患者状態DB44に格納されている患者状態情報に基づき特定される患者状態を、リハビリ計画の目標とする患者状態として特定するようにしてもよい。また、SA4において、リハビリ計画の目標とする患者状態に対応する識別番号の入力を入力部10を介して受け付けることとし、入力部10が入力を受け付けた識別番号に対応する患者状態を、リハビリ計画の目標とする患者状態として特定するようにしてもよい。
図6に戻り、リハビリチャート出力部33は、所定の能力要素に関する必要能力が患者の現状の患者状態における必要能力以上であってリハビリ計画の目標とする患者状態における必要能力以下である患者状態を、患者の現状の患者状態からリハビリ計画の目標とする患者状態に至るリハビリの過程において患者が取り得る中間患者状態として特定する(SA9)。例えばリハビリチャート出力部33は、SA4で入力部10が入力を受け付けた患者の自立を目指すルートに含まれる患者状態の内、SA4で入力部10が入力を受け付けた実現パターン情報に基づき特定される実現パターンを構成する各要素動作に関連する能力要素に関する必要能力が、患者の現状の患者状態における必要能力以上であってリハビリ計画の目標とする患者状態における必要能力以下である患者状態を、中間患者状態として特定する。あるいは、リハビリチャート出力部33が、SA4で入力部10が入力を受け付けた患者の自立を目指すルートに含まれる患者状態の内、各患者状態に対応する識別番号が、患者の現状の患者状態に対応する識別番号以上であってリハビリ計画の目標とする患者状態に対応する識別番号以下である患者状態を、中間患者状態として特定するようにしてもよい。
続いて、リハビリチャート出力部33は、SA9で特定した各中間患者状態に対応するユニットを、各中間患者状態における患者の作業能力と移動能力とに対応する位置に配置したリハビリチャートを、出力部20を介して出力する(SA10)。図7は、出力部20により出力されたリハビリチャートを例示した図である。この図7では、長方形のボックスのそれぞれが、SA9で特定した各中間患者状態に対応するユニットを示している。また、各ユニット内の上段は、各中間患者状態における患者の移動能力を示し(例えば「歩行」や「車椅子」等)、各ユニット内の下段は、各中間患者状態を経由するリハビリの過程(すなわち、患者の自立を目指すルート)と、各中間患者状態における患者の作業能力を示している(例えば、「共通−0」や「完全自立−2」等)。これらの各ユニットは、移動能力(「歩行」が最も移動能力が高く、「車椅子」、「座位」、「臥位」の順に低くなる)を縦軸とし、作業能力を横軸としたグラフにおいて、各ユニットに対応する移動能力と作業能力とに対応する位置に配置されている。また、図7における矢印は、現状の患者状態からリハビリ計画の目標とする患者状態に至るリハビリの過程における、患者状態の遷移を表している。この図7に示したようなリハビリチャートを出力することにより、患者が回復過程で取りうる代表的な状態遷移を療法士等の利用者が容易に俯瞰することができ、中間目標状態の設定を支援することができる。
図6に戻り、SA10の処理の後、制御部30はリハビリ計画作成処理を終了する。
(効果)
このように実施の形態1によれば、入力部10が入力を受け付けた現状能力情報と、入力部10が入力を受け付けた実現パターン情報に対応して能力情報DB41に格納されている要素動作情報、能力要素情報、及び必要能力情報とに基づき、リハビリ計画の目標とする実現パターンに対応する必要能力と患者の現状の能力との差異を能力要素毎に特定し、当該特定した差異と、リハビリ情報DB42に格納されている対象能力要素情報及びリハビリ内容情報とに基づき、差異を解消するためのリハビリ候補を選択し、当該選択したリハビリ候補に対応してリハビリ情報DB42に格納されているリハビリ必要能力情報と、入力部10が入力を受け付けた現状リハビリ能力情報とに基づき、患者の現状の能力がリハビリの実施に必要な能力を満たしているリハビリ候補を、実際に行うリハビリとして決定するので、個々の患者の現状の能力と、目標とする実現パターンに対応する必要能力とを考慮した上で、患者にとって必要且つ実施可能なリハビリ計画を作成することができ、系統的かつ一貫したアプローチで各患者のための効果的かつ効率的なリハビリ計画を作成することができる。
また、入力部10は、入力を受け付けた環境情報に対応して環境情報DB43に格納されている実現パターン制限情報に基づき、リハビリ後の環境で行動可能な実現パターンを特定する実現パターン情報の入力のみを受け付けるので、リハビリ後の環境で行動不可能な実現パターンをリハビリ計画の目標としてしまうことを防止でき、患者にとって必要なリハビリ計画を一層確実に作成することができる。
また、差異特定部31は、入力部10が入力を受け付けた現状能力情報と、入力部10が入力を受け付けた実現パターン情報及び置換方法情報に対応して能力情報DB41に格納されている要素動作情報、能力要素情報、及び必要能力情報とに基づき、リハビリ計画の目標とする実現パターン及び置換方法に対応する必要能力と患者の現状の能力との差異を能力要素毎に特定するので、要素動作を行う際に当該要素動作の難易度を軽減可能な置換方法の有無やその内容も考慮に入れた上で、リハビリ計画の目標とする実現パターンに対応する必要能力と患者の現状の能力との差異を特定することができ、各患者にとって一層効果的かつ効率的なリハビリ計画を作成することができる。
また、患者の現状の患者状態からリハビリ計画の目標とする患者状態に至るリハビリの過程において患者が取り得る中間患者状態を特定し、当該特定した各中間患者状態に対応するユニットを、各中間患者状態における患者の作業能力と移動能力とに対応する位置に配置したリハビリチャートを出力するので、患者が回復過程で取りうる代表的な状態遷移を療法士等の利用者に容易に俯瞰させることができ、適切なリハビリ計画を作成する上で重要となる中間目標状態の設定を支援することができる。
〔実施の形態2〕
次に、実施の形態2について説明する。この形態は、リハビリ計画の目標とする実現パターンに対応する必要能力と患者の現状の能力との差異、及び、患者に求められる機能の程度と患者の現状の機能の程度との差異に基づいてリハビリ計画を作成する形態である。なお、実施の形態2の構成は特記する場合を除いて実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたものと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
(構成−データ記録部−能力情報DB)
まず、実施の形態2に係るリハビリ計画作成システム1の構成について説明する。図8は、実施の形態2に係る能力情報DB41に格納されている情報を例示した表である。図8に示したように、能力情報DB41には、項目「実現パターン」、「要素動作」、「置換方法」、及び「能力要素」に対応する情報に加えて、項目「機能要素」に対応する情報が、項目「実現パターン」、「要素動作」、「置換方法」、及び「能力要素」に対応する情報と相互に関連付けて格納されている。さらに、各能力要素について必要能力を発揮するために患者に求められる機能の程度を機能要素毎に特定するための必要機能情報も、能力情報DB41に格納されている。
項目「機能要素」に対応して格納される情報は、能力要素に対応する患者の身体機能を評価する尺度である複数の機能要素を特定するための機能要素情報であり、能力要素毎に、1つ以上の機能要素を特定するための機能要素情報が格納されている(図8では、能力要素「手を上方向に持っていく」について、「腕の関節可動域が十分である」及び「腕の筋力及び持久力がある」等)。
さらに、各能力要素について必要能力を発揮するために患者に求められる機能の程度を機能要素毎に特定するための必要機能情報が、項目「実現パターン」、「要素動作」、及び「置換方法」に対応して格納されている情報と、項目「機能要素」に対応して格納されている機能要素情報との双方に関連付けて格納されている。この必要機能情報としては、例えば患者に求められる機能の程度に対応する数値(例えば「1」から「5」までの整数。なお、図8における「−−−」は、対応する機能要素についての機能が患者に要求されないことを示している。)が格納される。
(構成−データ記録部−リハビリ情報DB)
図9は、実施の形態2に係るリハビリ情報DB42に格納されている情報を例示した表である。図9に示したように、リハビリ情報DB42には、項目「対象能力要素」、「リハビリ内容」、及び「リハビリ能力要素」に対応する情報に加えて、項目「対象機能要素」、「前提条件」、「阻害因子」、及び「リハビリ機能要素」に対応する情報が、相互に関連付けて格納されている。さらに、リハビリの実施に必要な能力を発揮するために患者に求められる機能の程度をリハビリ機能要素毎に特定するリハビリ必要機能情報も、リハビリ情報DB42に格納されている。
項目「対象機能要素」に対応して格納される情報は、リハビリによって向上すべき機能要素を特定するための対象機能要素情報であり、対象能力要素毎に、1つ以上の対象機能要素を特定するための対象機能要素情報が格納されている(図9では、対象能力要素「手を上方向に持っていく」について、「腕の関節可動域が十分である」及び「腕の筋力及び持久力がある」等)。
項目「前提条件」に対応して格納される情報は、リハビリによって各能力要素の能力を向上させる際の前提となる条件を特定するための前提条件情報であり、対象能力要素毎に1つ以上の前提条件情報が格納されている(図9では、対象能力要素「手を上方向に持っていく」について、前提条件が存在しないことを示す「−−−」)。
項目「阻害因子」に対応して格納される情報は、リハビリによって各能力要素の能力を向上させる際に、リハビリを阻害する要因となる因子を特定するための阻害因子情報であり、対象能力要素毎に1つ以上の阻害因子情報が格納されている(図9では、対象能力要素「手を上方向に持っていく」について、「腕の痛み」等)。
項目「リハビリ機能要素」に対応して格納される情報は、リハビリ能力要素に対応する患者の身体機能を評価する尺度である複数の機能要素を特定するためのリハビリ機能要素情報であり、例えば図9では「腕の関節可動域が十分である」「腕の筋力及び持久力がある」「腕の痛み」等が格納されている。
さらに、リハビリの実施に必要な能力を発揮するために患者に求められる機能の程度をリハビリ機能要素毎に特定するリハビリ必要機能情報が、項目「対象機能要素」、及び「リハビリ内容」に対応して格納されている情報と、項目「リハビリ機能要素」に対応して格納されているリハビリ機能要素情報との双方に関連付けて格納されている。このリハビリ必要機能情報としては、例えばリハビリの実施に必要な能力を発揮するために患者に求められる機能の程度の範囲を示す数値(例えば図9では「2以上3以下」等。なお、図9における「−−−」は、対応するリハビリ機能要素についての機能が患者に要求されないことを示している。)が格納される。
(処理)
次に、実施の形態2に係るリハビリ計画作成システム1によって実行されるリハビリ計画作成処理について説明する。なお、本実施の形態2におけるリハビリ計画作成処理の各処理は、図6のSA1、及びSA5からSA7の各処理の内容を除いて、実施の形態1におけるリハビリ計画作成処理の各処理と同様であるため、図示を省略する。
図6において、リハビリ計画作成処理の起動後、差異特定部31は、入力部10が、能力要素毎に患者の現状の能力を特定するための現状能力情報、及びリハビリ能力要素毎に患者の現状のリハビリ能力を特定するための現状リハビリ能力情報に加えて、機能要素毎に患者の現状の機能の程度を特定するための現状機能情報と、リハビリ機能要素毎に患者の現状の機能の程度を特定するための現状リハビリ機能情報との入力を受け付けるまで待機する(SA1、No)。ここで、入力部10を介した現状機能情報及び現状リハビリ機能情報の入力方法は任意で、例えば差異特定部31は、患者の現状の機能の程度、及び、リハビリに関する現状の機能の程度に対応するレベルのチェックボックスを、機能要素毎及びリハビリ機能要素毎に選択可能な入力画面を出力部20によって出力させる。この場合、療法士等の利用者が、患者の現状の機能の程度及びリハビリに関する現状の機能の程度に対応するレベルのチェックボックスをマウス等の入力部10を用いてチェックすることにより、入力部10を介して現状機能情報及び現状リハビリ機能情報の入力が受け付けられることとなる。
SA4において、入力部10が、SA3で特定されたリハビリ後の環境で行動可能な実現パターンを特定する実現パターン情報、置換方法情報、及び患者の自立を目指すルートを特定する情報の入力を受け付た場合(SA4、Yes)、差異特定部31は、SA1で入力部10が入力を受け付けた現状能力情報及び現状機能情報と、SA4で入力部10が入力を受け付けた実現パターン情報及び置換方法情報に対応して能力情報DB41に格納されている要素動作情報、能力要素情報、機能要素情報、必要能力情報、及び必要機能情報とに基づき、リハビリ計画の目標とする実現パターン及び置換方法に対応する必要能力と患者の現状の能力との差異を能力要素毎に特定すると共に、リハビリ計画の目標とする実現パターン及び置換方法に対応する必要能力を発揮するために患者に求められる機能の程度と患者の現状の機能の程度との差異を機能要素毎に特定する(SA5)。
例えば、機能要素「腕の関節可動域が十分である」について、SA1で入力部10が入力を受け付けた現状機能情報に基づいて特定される患者の現状の機能の程度が「4」であったと仮定する。この場合において、SA4で入力部10が入力を受け付けた実現パターン情報に基づき特定される実現パターンが「座位でスプーンを使用(車椅子で食堂)」であり、SA4で入力部10が入力を受け付けた置換方法情報に基づき特定される置換方法が「太柄スプーン」である場合、図8の能力情報DB41によれば、要素動作「食べ物を口まで持ってくる」に関して、機能要素「腕の関節可動域が十分である」について患者に求められる機能の程度は「4」であると特定されるので、リハビリ計画の目標とする実現パターン及び置換方法に対応する必要能力を発揮するために患者に求められる機能の程度と患者の現状の機能の程度との差異は「0」(すなわち、患者の現状の機能の程度は必要な機能の程度を満足している)と特定される。
図6に戻り、リハビリ決定部32は、SA5で差異特定部31が特定した必要能力と患者の現状の能力との差異及び患者に求められる機能の程度と患者の現状の機能の程度との差異と、リハビリ情報DB42に格納されている対象能力要素情報、対象機能要素情報、及びリハビリ内容情報とに基づき、当該差異を解消するためのリハビリ候補を選択する(SA6)。具体的には、リハビリ決定部32は、患者の現状の能力がリハビリ計画の目標とする実現パターン及び置換方法に対応する必要能力を下回っている能力要素について、当該能力要素の能力を向上させるためのリハビリ候補を選択すると共に、患者の現状の機能の程度がリハビリ計画の目標とする実現パターン及び置換方法に対応して患者に求められる機能の程度を下回っている機能要素について、当該機能要素の機能の程度を向上させるためのリハビリ候補を選択する。この内、機能要素の機能の程度を向上させるためのリハビリ候補の選択については、例えば、機能要素「腕の関節可動域が十分である」について、患者の現状の機能の程度がリハビリ計画の目標とする実現パターン及び置換方法に対応して患者に求められる機能の程度を下回っていた場合、図9のリハビリ情報DB42によれば、リハビリ決定部32は、「部分介助を受けて、関節可動域を広げる」、及び「全介助を受けて、関節可動域を広げる」を内容とする各リハビリを、リハビリ候補として選択する。
図6に戻り、リハビリ決定部32は、SA6でリハビリ決定部32が選択したリハビリ候補に対応してリハビリ情報DB42に格納されているリハビリ必要能力情報及びリハビリ必要機能情報と、SA1で入力部10が入力を受け付けた現状リハビリ能力情報及び現状リハビリ機能情報とに基づき、患者の現状の能力がリハビリの実施に必要な能力を満たし、且つ、患者の現状の機能の程度がリハビリの実施に必要な能力を発揮するために患者に求められる機能の程度を満たしているリハビリ候補を、実際に行うリハビリとして決定し、当該決定したリハビリを示す情報を出力部20により出力させる(SA7)。
例えば、SA1で入力部10が入力を受け付けた現状リハビリ機能情報に基づいて特定される患者の現状の機能の程度が、リハビリ機能要素「腕の関節可動域が十分である」について「3」であったと仮定する。また、SA6でリハビリ決定部32が選択したリハビリ候補が、「部分介助を受けて、関節可動域を広げる」、及び「全介助を受けて、関節可動域を広げる」を内容とするリハビリであったと仮定する。
この場合、図9のリハビリ情報DB42によれば、「部分介助を受けて、関節可動域を広げる」を内容とするリハビリについては、リハビリ機能要素「腕の関節可動域が十分である」について患者の現状の機能の程度「3」がリハビリの実施に必要な能力を発揮するために患者に求められる機能の程度「2以上3以下」の範囲内となっている。すなわち、患者の現状の機能の程度がリハビリの実施に必要な能力を発揮するために患者に求められる機能の程度を下回るリハビリ機能要素が存在しないことから、リハビリ決定部32は、当該リハビリの実施が可能であるものとする。
また、「全介助を受けて、関節可動域を広げる」を内容とするリハビリについては、リハビリ機能要素「腕の関節可動域が十分である」について患者の現状の機能の程度「3」がリハビリの実施に必要な能力を発揮するために患者に求められる機能の程度「1」を上回っている。すなわち、全てのリハビリ機能要素について患者の現状の機能の程度がリハビリの実施に必要な機能の程度を上回っていることから、リハビリ決定部32は、当該リハビリの実施が不必要であるものとする。
以上により、リハビリ決定部32は、「部分介助を受けて、上方向にあるものを触る」を内容とするリハビリ候補を、実際に行うリハビリとして決定し、当該決定したリハビリを示す情報を出力部20により出力させる。
(効果)
このように実施の形態2によれば、実施の形態1と同様の効果に加えて、入力部10が入力を受け付けた現状能力情報及び現状機能情報と、入力部10が入力を受け付けた実現パターン情報に対応して能力情報DB41に格納されている要素動作情報、能力要素情報、機能要素情報、必要能力情報、及び必要機能情報とに基づき、リハビリ計画の目標とする実現パターンに対応する必要能力を発揮するために患者に求められる機能の程度と患者の現状の機能の程度との差異を機能要素毎に特定し、必要能力と患者の現状の能力との差異及び患者に求められる機能の程度と患者の現状の機能の程度との差異と、リハビリ情報DB42に格納されている対象能力要素情報、対象機能要素情報、及びリハビリ内容情報とに基づき、差異を解消するためのリハビリ候補を選択し、当該選択したリハビリ候補に対応してリハビリ情報DB42に格納されているリハビリ必要能力情報及びリハビリ必要機能情報と、入力部10が入力を受け付けた現状リハビリ能力情報及び現状リハビリ機能情報とに基づき、患者の現状の能力がリハビリの実施に必要な能力を満たし、且つ、患者の現状の機能の程度がリハビリの実施に必要な能力を発揮するために患者に求められる機能の程度を満たしているリハビリ候補を、実際に行うリハビリとして決定するので、個々の患者の現状の機能の程度と、目標とする実現パターンに対応する必要能力を発揮するために患者に求められる機能の程度とを考慮した上で、患者にとって必要且つ実施可能なリハビリ計画を作成することができ、各患者にとって一層効果的かつ効率的なリハビリ計画を作成することができる。また、患者の状態を、患者の目的を実現するための行動を構成する一連の要素動作を行うための能力と、要素動作を行うための能力を発揮するために患者に求められる機能とに分類して定義しているので、人の生活機能、障害、及び健康を「活動」(すなわち患者の目的を実現するための行動)と「心身機能・身体構造」(すなわち要素動作を行うための能力を発揮するために患者に求められる機能)等の相互作用として分類したICF(国際生活機能分類:International Classification of Functioning, Disability and Health)の分類に対応した形で患者の状態を評価し、リハビリ計画を作成することができる。
〔実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明に係る各実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏することがある。
(分散や統合について)
また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散又は統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散又は統合して構成できる。
(置換方法情報について)
上述の各実施の形態では、能力情報DB41及び環境情報DB43が置換方法情報を格納する場合を例として説明したが、これらの能力情報DB41及び環境情報DB43から置換方法情報を省略することとしてもよい。この場合、図6に示したリハビリ計画作成処理のSA4において、入力部10を介した置換方法情報の入力を省略することができる。また、SA5では、差異特定部31は、置換方法の如何に関わらず、SA1で入力部10が入力を受け付けた現状能力情報と、SA4で入力部10が入力を受け付けた実現パターン情報に対応して能力情報DB41に格納されている要素動作情報、能力要素情報、及び必要能力情報とに基づき、リハビリ計画の目標とする実現パターンに対応する必要能力と患者の現状の能力との差異を能力要素毎に特定する。
(環境情報DBについて)
上述の各実施の形態では、リハビリ計画作成システム1が環境情報DB43を備える場合について説明したが、環境情報DB43を省略した構成としてもよい。この場合、図6に示したリハビリ計画作成処理においては、SA2及びSA3の処理を省略し、SA4において、リハビリ後の環境で行動可能な実現パターンか否かに関わらず、リハビリ計画の目的とする実現パターンを特定する実現パターン情報の入力を受け付けるまで差異特定部31が待機するようにしてもよい。
(リハビリ計画作成処理について)
上述の各実施の形態では、図6に示したリハビリ計画作成処理のSA10において、リハビリチャートを出力する場合を例として説明したが、リハビリチャートの出力を省略することとしてもよい。この場合、患者状態DB44を省略すると共に、リハビリ計画作成処理におけるSA8からSA10の処理を省略することができる。
1 リハビリ計画作成システム
10 入力部
20 出力部
30 制御部
31 差異特定部
32 リハビリ決定部
33 リハビリチャート出力部
40 データ記録部
41 能力情報DB
42 リハビリ情報DB
43 環境情報DB
44 患者状態DB

Claims (7)

  1. 患者のリハビリ計画を作成するためのシステムであって、
    前記患者の目的を実現するための行動を構成する一連の要素動作の組み合わせである実現パターンを特定するための実現パターン情報と、前記実現パターンにおける前記要素動作を特定するための要素動作情報と、前記要素動作を行う上での前記患者の能力を評価する尺度である複数の能力要素を特定するための能力要素情報と、前記要素動作を行うために前記患者に求められる能力である必要能力を前記能力要素毎に特定するための必要能力情報とを、相互に関連付けて格納する能力情報格納手段と、
    リハビリによって向上すべき前記能力要素を特定するための対象能力要素情報と、リハビリの内容を特定するリハビリ内容情報と、リハビリを行う上での前記患者の能力を評価する尺度である複数のリハビリ能力要素を特定するためのリハビリ能力要素情報と、リハビリの実施に必要な能力を前記リハビリ能力要素毎に特定するリハビリ必要能力情報とを、相互に関連付けて格納するリハビリ情報格納手段と、
    前記能力要素毎に前記患者の現状の能力を特定するための現状能力情報と、前記リハビリ能力要素毎に前記患者の現状のリハビリ能力を特定するための現状リハビリ能力情報との入力を受け付ける現状能力情報入力手段と、
    前記リハビリ計画の目標とする前記実現パターンを特定するための実現パターン情報の入力を受け付ける実現パターン情報入力手段と、
    前記現状能力情報入力手段が入力を受け付けた現状能力情報と、前記実現パターン情報入力手段が入力を受け付けた実現パターン情報に対応して前記能力情報格納手段に格納されている前記要素動作情報、前記能力要素情報、及び前記必要能力情報とに基づき、前記リハビリ計画の目標とする前記実現パターンに対応する前記必要能力と前記患者の現状の能力との差異を前記能力要素毎に特定する差異特定手段と、
    前記差異特定手段が特定した前記必要能力と前記患者の現状の能力との差異と、前記リハビリ情報格納手段に格納されている前記対象能力要素情報及び前記リハビリ内容情報とに基づき、当該差異を解消するためのリハビリ候補を選択し、当該選択したリハビリ候補に対応して前記リハビリ情報格納手段に格納されている前記リハビリ必要能力情報と、前記現状能力情報入力手段が入力を受け付けた現状リハビリ能力情報とに基づき、当該患者の現状の能力がリハビリの実施に必要な能力を満たしているリハビリ候補を、実際に行うリハビリとして決定するリハビリ決定手段と、
    を備えるリハビリ計画作成システム。
  2. 患者のリハビリ後の環境を特定する環境情報と、前記リハビリ後の環境が前記実現パターンで行動可能な環境か否かを当該実現パターン毎に特定する実現パターン制限情報とを、相互に関連付けて格納する環境情報格納手段を備え、
    前記実現パターン情報入力手段は、前記環境情報の入力を受け付け、当該入力を受け付けた環境情報に対応して前記環境情報格納手段に格納されている前記実現パターン制限情報に基づき、前記リハビリ後の環境で行動可能な実現パターンを特定する実現パターン情報の入力のみを受け付ける、
    請求項1に記載のリハビリ計画作成システム。
  3. 前記能力情報格納手段は、前記要素動作を行う際に当該要素動作の難易度を軽減可能な置換方法を前記要素動作毎に特定するための置換方法情報と、前記置換方法を適用した前記要素動作を行うために前記患者に求められる能力である必要能力を前記能力要素毎に特定するための必要能力情報とを、前記実現パターン情報、前記要素動作情報、及び前記能力要素情報と相互に関連付けて格納し、
    前記実現パターン情報入力手段は、前記置換方法情報の入力を受け付け、
    前記差異特定手段は、前記現状能力情報入力手段が入力を受け付けた現状能力情報と、前記実現パターン情報入力手段が入力を受け付けた実現パターン情報及び置換方法情報に対応して前記能力情報格納手段に格納されている前記要素動作情報、前記能力要素情報、及び前記必要能力情報とに基づき、前記リハビリ計画の目標とする前記実現パターン及び置換方法に対応する前記必要能力と前記患者の現状の能力との差異を前記能力要素毎に特定する、
    請求項1又は2に記載のリハビリ計画作成システム。
  4. 前記能力情報格納手段は、前記能力要素に対応する患者の身体機能を評価する尺度である複数の機能要素を特定するための機能要素情報と、前記各能力要素について前記必要能力を発揮するために前記患者に求められる機能の程度を前記機能要素毎に特定するための必要機能情報とを、前記実現パターン情報、前記要素動作情報、及び前記能力要素情報と相互に関連付けて格納し、
    前記リハビリ情報格納手段は、リハビリによって向上すべき前記機能要素を特定するための対象機能要素情報と、前記リハビリ内容情報と、前記リハビリ能力要素に対応する患者の身体機能を評価する尺度である複数の機能要素を特定するためのリハビリ機能要素情報と、リハビリの実施に必要な能力を発揮するために前記患者に求められる機能の程度を前記リハビリ機能要素毎に特定するリハビリ必要機能情報とを、相互に関連付けて格納し、
    前記現状能力情報入力手段は、前記機能要素毎に前記患者の現状の機能の程度を特定するための現状機能情報と、前記リハビリ機能要素毎に前記患者の現状の機能の程度を特定するための現状リハビリ機能情報との入力を受け付け、
    前記差異特定手段は、前記現状能力情報入力手段が入力を受け付けた現状能力情報及び現状機能情報と、前記実現パターン情報入力手段が入力を受け付けた実現パターン情報に対応して前記能力情報格納手段に格納されている前記要素動作情報、前記能力要素情報、前記機能要素情報、前記必要能力情報、及び前記必要機能情報とに基づき、前記リハビリ計画の目標とする前記実現パターンに対応する前記必要能力を発揮するために前記患者に求められる機能の程度と前記患者の現状の機能の程度との差異を前記機能要素毎に特定し、
    前記リハビリ決定手段は、差異特定手段が特定した前記必要能力と前記患者の現状の能力との差異及び前記患者に求められる機能の程度と前記患者の現状の機能の程度との差異と、前記リハビリ情報格納手段に格納されている前記対象能力要素情報、前記対象機能要素情報、及び前記リハビリ内容情報とに基づき、当該差異を解消するためのリハビリ候補を選択し、当該選択したリハビリ候補に対応して前記リハビリ情報格納手段に格納されている前記リハビリ必要能力情報及び前記リハビリ必要機能情報と、前記現状能力情報入力手段が入力を受け付けた現状リハビリ能力情報及び現状リハビリ機能情報とに基づき、当該患者の現状の能力が当該リハビリ候補の実施に必要な能力を満たし、且つ、当該患者の現状の機能の程度が当該リハビリ候補の実施に必要な能力を発揮するために前記患者に求められる機能の程度を満たしているリハビリ候補を、実際に行うリハビリとして決定する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載のリハビリ計画作成システム。
  5. 前記リハビリの過程で患者が取り得る患者状態を特定するための患者状態情報と、前記患者状態における患者の作業能力を特定するための作業能力情報と、前記患者状態における患者の移動能力を特定するための移動能力情報と、前記患者状態となるために前記患者に求められる能力である必要能力を前記能力要素毎に特定するための必要能力情報とを、相互に関連付けて格納する患者状態情報格納手段と、
    前記現状能力情報入力手段が入力を受け付けた現状能力情報と、前記患者状態情報格納手段に格納されている前記必要能力情報及び前記患者状態情報に基づき、前記患者の現状の患者状態を特定すると共に、前記リハビリ計画の目標とする患者状態を特定するための所定の情報に基づき、前記リハビリ計画の目標とする患者状態を特定し、所定の前記能力要素に関する必要能力が前記患者の現状の患者状態における必要能力以上であって前記リハビリ計画の目標とする患者状態における必要能力以下である患者状態を、前記患者の現状の患者状態から前記リハビリ計画の目標とする患者状態に至るリハビリの過程において前記患者が取り得る中間患者状態として特定し、当該特定した各中間患者状態に対応するユニットを、当該各中間患者状態における患者の作業能力と移動能力とに対応する位置に配置したリハビリチャートを出力する、リハビリチャート出力手段と、
    を備える請求項1から4のいずれか一項に記載のリハビリ計画作成システム。
  6. 患者のリハビリ計画を作成するための方法であって、
    前記患者の目的を実現するための行動を構成する一連の要素動作の組み合わせである実現パターンを特定するための実現パターン情報と、前記実現パターンにおける前記要素動作を特定するための要素動作情報と、前記要素動作を行う上での前記患者の能力を評価する尺度である複数の能力要素を特定するための能力要素情報と、前記要素動作を行うために前記患者に求められる能力である必要能力を前記能力要素毎に特定するための必要能力情報とを、相互に関連付けて記憶手段に格納する能力情報格納ステップと、
    リハビリによって向上すべき前記能力要素を特定するための対象能力要素情報と、リハビリの内容を特定するリハビリ内容情報と、リハビリを行う上での前記患者の能力を評価する尺度である複数のリハビリ能力要素を特定するためのリハビリ能力要素情報と、リハビリの実施に必要な能力を前記リハビリ能力要素毎に特定するリハビリ必要能力情報とを、相互に関連付けて前記記憶手段に格納するリハビリ情報格納ステップと、
    前記能力要素毎に前記患者の現状の能力を特定するための現状能力情報と、前記リハビリ能力要素毎に前記患者の現状のリハビリ能力を特定するための現状リハビリ能力情報との入力を受け付ける現状能力情報入力ステップと、
    前記リハビリ計画の目標とする前記実現パターンを特定するための実現パターン情報の入力を受け付ける実現パターン情報入力ステップと、
    前記現状能力情報入力ステップで入力を受け付けた現状能力情報と、前記実現パターン情報入力ステップで入力を受け付けた実現パターン情報に対応して前記能力情報格納ステップで前記記憶手段に格納された前記要素動作情報、前記能力要素情報、及び前記必要能力情報とに基づき、前記リハビリ計画の目標とする前記実現パターンに対応する前記必要能力と前記患者の現状の能力との差異を前記能力要素毎に特定する差異特定ステップと、
    前記差異特定ステップで特定した前記必要能力と前記患者の現状の能力との差異と、前記リハビリ情報格納ステップで前記記憶手段に格納された前記対象能力要素情報及び前記リハビリ内容情報とに基づき、当該差異を解消するためのリハビリ候補を選択し、当該選択したリハビリ候補に対応して前記リハビリ情報格納ステップで前記記憶手段に格納された前記リハビリ必要能力情報と、前記現状能力情報入力ステップで入力を受け付けた現状リハビリ能力情報とに基づき、当該患者の現状の能力が当該リハビリ候補の実施に必要な能力を満たしているリハビリ候補を、実際に行うリハビリとして決定するリハビリ決定ステップと、
    を含むリハビリ計画作成方法。
  7. 請求項6に記載の方法をコンピュータに実行させるリハビリ計画作成プログラム。
JP2011110741A 2010-05-17 2011-05-17 リハビリ計画作成システム、リハビリ計画作成方法、及びリハビリ計画作成プログラム Active JP5620880B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US34541810A 2010-05-17 2010-05-17
US61/345,418 2010-05-17

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011243203A true JP2011243203A (ja) 2011-12-01
JP5620880B2 JP5620880B2 (ja) 2014-11-05

Family

ID=45409732

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011110741A Active JP5620880B2 (ja) 2010-05-17 2011-05-17 リハビリ計画作成システム、リハビリ計画作成方法、及びリハビリ計画作成プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5620880B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018190102A (ja) * 2017-04-28 2018-11-29 智恵子 永井 医療サービス支援システム、その方法、端末装置、及び制御プログラム
JP2019053429A (ja) * 2017-09-13 2019-04-04 カシオ計算機株式会社 電子機器、情報提供方法及び情報提供プログラム
JP2020036669A (ja) * 2018-09-03 2020-03-12 シャープ株式会社 訓練計画作成システム、訓練計画作成方法、及び訓練計画作成プログラム
JP2020166835A (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 株式会社Rehab for JAPAN リハビリ計画作成支援装置、リハビリ計画作成支援システム、リハビリ計画作成支援方法、リハビリ計画作成支援コンピュータプログラム
WO2021065181A1 (ja) * 2019-10-04 2021-04-08 日本電気株式会社 リハビリ業務支援装置、リハビリ業務支援システム、リハビリ業務支援方法、及びコンピュータ可読媒体
WO2021065184A1 (ja) * 2019-10-04 2021-04-08 日本電気株式会社 リハビリ計画装置、リハビリ計画システム、リハビリ計画方法、及びコンピュータ可読媒体
WO2021084976A1 (ja) * 2019-10-30 2021-05-06 日本電気株式会社 情報処理装置、支援方法及びプログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体
JP2022024767A (ja) * 2020-07-28 2022-02-09 トヨタ自動車株式会社 訓練システム、訓練方法およびプログラム
JP2022024766A (ja) * 2020-07-28 2022-02-09 トヨタ自動車株式会社 訓練システム、訓練方法およびプログラム

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009244916A (ja) * 2008-03-28 2009-10-22 Fujitsu Ltd リハビリプラン更新システム

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009244916A (ja) * 2008-03-28 2009-10-22 Fujitsu Ltd リハビリプラン更新システム

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018190102A (ja) * 2017-04-28 2018-11-29 智恵子 永井 医療サービス支援システム、その方法、端末装置、及び制御プログラム
JP2019053429A (ja) * 2017-09-13 2019-04-04 カシオ計算機株式会社 電子機器、情報提供方法及び情報提供プログラム
JP2020036669A (ja) * 2018-09-03 2020-03-12 シャープ株式会社 訓練計画作成システム、訓練計画作成方法、及び訓練計画作成プログラム
JP6990637B2 (ja) 2018-09-03 2022-01-12 シャープ株式会社 訓練計画作成システム、訓練計画作成方法、及び訓練計画作成プログラム
JP2020166835A (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 株式会社Rehab for JAPAN リハビリ計画作成支援装置、リハビリ計画作成支援システム、リハビリ計画作成支援方法、リハビリ計画作成支援コンピュータプログラム
JPWO2021065184A1 (ja) * 2019-10-04 2021-04-08
WO2021065184A1 (ja) * 2019-10-04 2021-04-08 日本電気株式会社 リハビリ計画装置、リハビリ計画システム、リハビリ計画方法、及びコンピュータ可読媒体
WO2021065181A1 (ja) * 2019-10-04 2021-04-08 日本電気株式会社 リハビリ業務支援装置、リハビリ業務支援システム、リハビリ業務支援方法、及びコンピュータ可読媒体
JP7276477B2 (ja) 2019-10-04 2023-05-18 日本電気株式会社 リハビリ計画装置、リハビリ計画システム、リハビリ計画方法、及びプログラム
JP7449476B2 (ja) 2019-10-04 2024-03-14 日本電気株式会社 リハビリ業務支援装置、リハビリ業務支援方法、及びプログラム
WO2021084976A1 (ja) * 2019-10-30 2021-05-06 日本電気株式会社 情報処理装置、支援方法及びプログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体
JP7431402B2 (ja) 2019-10-30 2024-02-15 日本電気株式会社 情報処理装置、支援方法及びプログラム
JP2022024767A (ja) * 2020-07-28 2022-02-09 トヨタ自動車株式会社 訓練システム、訓練方法およびプログラム
JP2022024766A (ja) * 2020-07-28 2022-02-09 トヨタ自動車株式会社 訓練システム、訓練方法およびプログラム
JP7322831B2 (ja) 2020-07-28 2023-08-08 トヨタ自動車株式会社 訓練システム、訓練計画生成方法およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP5620880B2 (ja) 2014-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5620880B2 (ja) リハビリ計画作成システム、リハビリ計画作成方法、及びリハビリ計画作成プログラム
Nelson et al. Safe Patient Handling and Movement: Preventing back injury among nurses requires careful selection of the safest equipment and techniques. The second of two articles.
Wade Rehabilitation after COVID-19: an evidence-based approach
Nelson et al. Myths and Facts About Back Injuries in Nursing: The incidence rate of back injuries among nurses is more than double that among construction workers, perhaps because misperceptions persist about causes and solutions. The first in a two-part series.
US20220105390A1 (en) Rehabilitation assistance system, rehabilitation assistance method, and program
Walker et al. Evidence-based community stroke rehabilitation
Nelson et al. Evidence-based practices for safe patient handling and movement
Amirabdollahian et al. Multivariate analysis of the Fugl-Meyer outcome measures assessing the effectiveness of GENTLE/S robot-mediated stroke therapy
Vural et al. Ergonomics: an important factor in the operating room
Levine et al. Family caregivers on the job: Moving beyond ADLs and IADLs
WO2017204233A1 (ja) 健康状態予測装置、健康状態予測方法、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
Lambercy et al. Neurorehabilitation from a distance: can intelligent technology support decentralized access to quality therapy?
Cohen-Mansfield et al. Dressing of cognitively impaired nursing home residents: description and analysis
Kress et al. Medical and economic implications of physical disability of survivorship
Held et al. Usability evaluation of a vibrotactile feedback system in stroke subjects
Brusin Ergonomics in radiology
Hildebrand et al. Occupational therapy practice guidelines for adults with stroke
Iyer et al. Bettering healthcare outcomes through environmental design
Tinkham Health promotion in the elderly with coronary artery disease
JP7322831B2 (ja) 訓練システム、訓練計画生成方法およびプログラム
MacDonald et al. The Vancouver General Hospital joint replacement rapid recovery program: Optimizing outcomes through focused pathways
Turner et al. A Goal-Driven Framework for Individualised Self-Care for Early-Stage Dementia
Linroth Meeting the needs of young people and adults with childhood‐onset conditions: gillette lifetime specialty healthcare
Turner et al. Individualised Self-Care for Early-Stage Dementia: A Framework for Activity Attainment and Replacement
Kleinpell Supporting independence in hospitalized elders in acute care

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131120

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140625

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140708

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140813

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140916

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140919

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5620880

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250