JP2011242322A - 電波時計 - Google Patents

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JP2011242322A JP2010116083A JP2010116083A JP2011242322A JP 2011242322 A JP2011242322 A JP 2011242322A JP 2010116083 A JP2010116083 A JP 2010116083A JP 2010116083 A JP2010116083 A JP 2010116083A JP 2011242322 A JP2011242322 A JP 2011242322A
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Abstract

【課題】ノイズなどの外乱がある環境で正確に内部時刻を修正する。
【解決手段】電波時計100は内部時刻を計時する時刻計測部320と、受信信号を復調して復調信号Vxを生成する包絡線検波回路250と、復調信号Vxを閾値電圧と比較してタイムコード出力信号TCOを出力する二値化回路270と、タイムコード出力信号TCOの周期を検知する周期判定部340と、タイムコード出力信号TCOの周期が所定の周期に近づくように閾値電圧を設定する制御部330と、タイムコード出力信号TCOのデューティ比に基づいてタイムコードTCを判定するコード判定処理部350とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、電波時計に関する。
近年、電波時計が普及しつつある。電波時計は、送信局から送られる長波標準電波に含まれる外部時刻に基づいて内部時刻を自動的に修正して表示する。
電波時計の受信回路は、アンテナと同調キャパシタとを標準電波に同調させて標準電波を選択受信し、当該受信信号をプリアンプで増幅する。そして、可変ゲインアンプにより、増幅された受信信号を一定レベルの振幅となるように増幅し、バンドパスフィルターにより、受信信号から必要帯域外成分を除去する。この後、包絡線検波回路により、受信信号の包絡線検波が行われ、二値化回路により、受信信号と閾値との比較が行われ、二値化信号が生成される。
ところで、二値化信号のデューティ比の平均値は、JJYやDCF77といった送信局ごとのタイムコードの種類に応じたものとなる。そこで、特許文献1には、二値化信号のパルスデューティを算出し、算出された受信パルスデューティがタイムコードの種類に応じて定められた基準範囲値内に含まれるか否かを判断し、受信パルスデューティ比が基準範囲内でないと判断された場合に、受信信号に対する閾値の相対的なレベルを変更する技術が開示されている。
特開2009−19921号公報
しかしながら、従来の技術では、二値化信号のデューティ比の平均値を求めるためには、長い時間を要するといった問題がある。また、二値化信号の1ビット毎(1秒毎)のハイレベル、ローレベルの割合によって、コードを判定している。このため、ノイズが入っても受信パルスデューティ比には大きな影響を与えないので、コード判定を行った場合は誤判定となるといった問題点があった。
さらに、受信信号の振幅中心から高電位側に閾値を変更すると、二値化信号のハイレベルの期間が長くなり、ローレベルの期間が短くなる一方、受信信号の振幅中心から低電位側に閾値を変更すると、二値化信号のハイレベルの期間が短くなり、ローレベルの期間が長くなる。このため、閾値を変更すると、二値化信号のデューティ比は、本来のデューティ比からずれてしまう。一般に、コードの判定は、ハイレベルの期間またはローレベルの期間を所定時間と比較することによって実行され、所定時間は本来のデューティ比によって決定される。したがって、二値化信号のデューティ比が本来のデューティ比からずれると、コード判定の時間的なマージンが減少するといった問題があった。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、ノイズによる誤判別を抑制しつつ、適切な閾値を短時間で設定することを解決課題の一つとする。また、本発明は、閾値の変更に伴ってコード判定における時間的なマージンの減少を抑制することを解決課題の一つとする。
この課題を解決するために、本発明に係る電波時計は、内部時刻を計時する時刻計測部と、標準電波を受信して復調した復調信号を生成する受信復調部と、前記復調信号を閾値と比較して二値化した二値化信号を出力する二値化部と、前記二値化信号の周期を検知する周期判定部と、前記二値化信号の周期が所定の周期に近づくように前記閾値を調整する閾値調整部と、前記二値化信号に基づいてタイムコードを判定するコード判定部と、前記タイムコードに基づいて前記内部時刻を修正する時刻修正部とを備える。
標準電波には現在時刻を示す信号が重畳されており、当該信号の周期は一定であり、そのデューティ比によってタイムコードが表されている。本発明によれば、二値化信号の周期が当該信号の周期に近づくように調整されるので、復調信号にパルス状のノイズが混入しても、閾値を調整することによって、ノイズによる二値化信号の誤判別を抑制することができる。また、信号の周期はそこに重畳されるコードにかかわらず一定であるから、二値化信号のデューティ比の平均値を算出するのに必要な時間と比較して短い時間で二値化信号の周期を正確に検知することができる。なお、「二値化信号に基づいて」とは、二値化信号のデューティ比の大きさによってタイムコードを判定することの他、ハイレベルのパルス幅、あるいはローレベルのパルス幅によってタイムコードを判定する場合を含む。
ここで、前記閾値調整部は、前記閾値として、複数の基準値のうちいずれか一つを設定可能であり、前記複数の基準値の各々について、前記二値化信号の周期を取得し、取得した周期のうち、所定の周期に最も近い基準値を前記閾値として選択することが好ましい。この場合には、予め用意された複数の基準値を適用して、二値化信号の周期を検証するから、最適の基準値を閾値として設定することができる。
また、前記閾値調整部は、前記複数の基準値の各々について取得した前記二値化信号の周期が所定範囲外である場合、電波の受信を終了するように前記受信復調部を制御することが好ましい。この場合は、受信を継続しても正常に外部時刻を取得できる見込みがない。そこで、受信を終了させて消費電力を低減したのである。
さらに、前記コード判定部は、調整された前記閾値に応じた判定基準を用いて前記タイムコードを生成することが好ましい。復調信号の振幅中心から閾値がずれると、二値化信号のハイレベル期間やローレベル期間、あるいはデューティ比は、本来の値からずれてしまう。しかしながら、この発明によれば、調整された閾値に応じた判定基準を用いてタイムコードを生成するから、コードを判定するための判定基準を閾値に応じて変更することができる。より具体的には、コード判定の時間的なマージンが増加するように、調整された閾値に応じて判定基準を変更することが好ましい。
次に、本発明に係る他の電波時計は、内部時刻を計時する時刻計測部と、標準電波を受信して増幅する受信増幅部と、前記受信増幅部の出力信号を復調して復調信号を生成する復調部と、前記復調信号を閾値と比較して二値化した二値化信号を出力する二値化部と、 前記二値化信号の周期を検知する周期判定部と、前記二値化信号の周期が所定の周期に近づくように前記受信増幅部の増幅率を調整する増幅率調整部と、 前記二値化信号に基づいてタイムコードを判定するコード判定部と、前記タイムコードに基づいて前記内部時刻を修正する時刻修正部と、を備える。
本発明によれば、二値化信号の周期が当該信号の周期に近づくように受信増幅部の増幅率が調整されるので、復調信号にパルス状のノイズが混入しても、閾値を調整することによって、ノイズによる二値化信号の誤判別を抑制することができる。また、信号の周期はそこに重畳されるコードにかかわらず一定であるから、二値化信号のデューティ比の平均値を算出するのに必要な時間と比較して短い時間で二値化信号の周期を正確に検知することができる。
ここで、前記増幅率調整部は、複数の増幅率のうちいずれか一つを設定可能であり、前記複数の増幅率の各々について、前記二値化信号の周期を取得し、取得した周期のうち最も所定の周期に近い増幅率を選択することが好ましい。この場合には、予め用意された複数の増幅率を適用して、二値化信号の周期を検証するから、最適の増幅率を設定することができる。
また、前記増幅率調整部は、前記複数の増幅率の各々について取得した前記二値化信号の周期が所定範囲外である場合、電波の受信を終了するように前記受信増幅部を制御することが好ましい。この場合は、受信を継続しても正常に外部時刻を取得できる見込みがない。そこで、受信を終了させて消費電力を低減したのである。
前記コード判定部は、調整された前記増幅率に応じた判定基準を用いて前記タイムコードを生成することが好ましい。増幅率が大きくなると、復調信号の立ち上がり時間及び立ち下がり時間が短くなる。このため、閾値が復調信号の振幅中心にない場合には、二値化信号のハイレベル期間やローレベル期間、あるいはデューティ比は、本来の値からずれてしまう。しかしながら、この発明によれば、調整された増幅率に応じた判定基準を用いてタイムコードを生成するから、コードを判定するための判定基準を増幅率に応じて変更することができる。より具体的には、コード判定の時間的なマージンが増加するように、調整された増幅率に応じて判定基準を変更することが好ましい。
本発明の第1実施形態の電波時計100の構成を示すブロック図である。 閾値電圧切替回路280及び二値化回路270の構成を示すブロック図である。 復調信号とタイムコード出力信号の関係を示すタイミングチャートである。 各国の標準電波におけるタイムコード出力信号の波形と割り当てられるコードとの関係を示す説明図である。 コード判別デーブルの記憶内容を示す説明図である。 コード範囲と閾値電圧との関係を示す説明図である。 閾値電圧の相違によるタイムコード出力信号の相違を示す説明図である。 電波時計100の受信動作を示すフローチャートである。 第1実施形態のコード判定処理の処理内容を示すフローチャートである。 受信成功の具体例を示す説明図である。 第2実施形態に係る電波時計100Aの構成を示すブロック図である。 AGC電圧とゲインとの関係を示すグラフである。 AGC電圧と入力レベルとの関係を示すグラフである。 電波時計100Aの受信動作を示すフローチャートである。 第2実施形態のコード判定処理の処理内容を示すフローチャートである。 コード範囲とAGC電圧との関係を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
<1.第1実施形態>
図1に第1実施形態の電波時計100の構成を示す。電波時計100は、時刻情報が重畳された長波標準電波を受信するアンテナ10と、アンテナ10で受信した長波標準電波を処理してタイムコード出力信号TCOを出力する受信回路部20と、装置全体を制御する制御回路部30と、時刻を表示する表示部40と、利用者が各種の操作を行ない、操作に応じた操作信号を出力する操作部50とを備える。この例の表示部40は、時針、分針、秒針等の指針およびその指針を駆動するモータ等で構成される。操作部50は例えばリューズや設定ボタンなどにより構成され、利用者により操作されることで制御回路部30に所定の操作信号を出力する。なお、電波時計100は、さらに、各回路を駆動する電源としての二次電池と、光電変換により発電するソーラーパネルとを備えてもよい。
次に、受信回路部20は、同調回路210と、第1増幅回路220と、バンドパスフィルター230と、第2増幅回路240と、包絡線検波回路250と、AGC(Auto Gain Control)回路260と、二値化回路270と、閾値電圧切替回路280と、デコード回路290を備える。ここで、アンテナ10、同調回路210、第1増幅回路220、バンドパスフィルター230、第2増幅回路240、包絡線検波回路250、及びAGC回路260は、標準電波を受信して復調した復調信号Vxを生成する受信復調部として機能する。
同調回路210は、コンデンサを備えて構成され、当該同調回路210とアンテナ10とにより並列共振回路が構成される。この同調回路210は、特定の周波数の電波をアンテナ10で受信させる。この同調回路210により、アンテナ10で受信された標準電波が電圧信号に変換され、第1増幅回路220に出力される。なお、本実施形態の受信回路部20では、日本の標準電波「JJY」の他、アメリカ合衆国の標準電波「WWVB」、ドイツの標準電波「DCF77」、イギリスの標準電波「MSF」などの各地域における標準電波を受信可能に構成されている。なお、受信周波数を指定する選局データはデコード回路290から供給される。
第1増幅回路220は、後述するAGC回路260から入力する信号に応じてゲインを調整し、同調回路210から入力する受信信号を一定の振幅としてバンドパスフィルター230に供給する。すなわち、第1増幅回路220は、AGC回路260から入力する信号に応じて、振幅が大きい場合にはゲインを低くし、振幅が小さい場合にはゲインを高くして、受信信号を一定の振幅となるように増幅する。
バンドパスフィルター230は、所望の周波数帯の信号を抽出するフィルターである。これにより、第1増幅回路220から供給される受信信号の搬送波成分以外が除去される。 第2増幅回路240は、バンドパスフィルター230から入力する受信信号を、固定のゲインでさらに増幅する。
包絡線検波回路250は、図示しない整流器と、図示しないローパスフィルタ(Low-Pass
Filter,LPF)とを備えて構成され、第2増幅回路240から入力した受信信号を整流およびろ波し、ろ波して得られた復調信号Vxを、AGC回路260および二値化回路270に出力する。AGC回路260は、復調信号Vxに基づいて、第1増幅回路220にて受信信号を増幅する際のゲインを決定する信号を出力する。
二値化回路270は、図2に示すように、コンパレーター271で構成され、その正入力端子には、復調信号Vxが供給され、負入力端子には閾値電圧Vrefが供給される。そして二値化回路270は、復調信号Vxを閾値電圧Vrefと比較して、復調信号Vxが閾値電圧Vrefを上回るとハイレベルとなり、復調信号Vxが閾値電圧Vref以下になるとローレベルとなるタイムコード出力信号TCOを再生する。
閾値電圧切替回路280は、定電圧源281から出力された電源電圧VDDから基準電圧Vref1、Vref2、Vref3を生成し、そのうちを一つを選択し、これを閾値電圧Vrefとして二値化回路270に出力する。
閾値電圧切替回路280は、定電圧源281と、当該定電圧源281およびグランドGNDの間に配置される3つの抵抗R3〜R1と、これら3つのスイッチSW1〜SW3と、抵抗R1とグランドGNDとの間に配置される定電流源282とを備えて構成されている。
このうち、各スイッチSW1〜SW3は、アナログスイッチで構成され、スイッチSW3は、抵抗R3及び抵抗R2の接続点とコンパレーター271との間、スイッチSW2は、抵抗R2及び抵抗R1の接続点とコンパレーター271との間、スイッチSW1は、抵抗R1及び定電流源282の接続点とコンパレーター271との間に、それぞれ配置されている。これら各スイッチSW1〜SW3の各々には、選択信号SEL1〜SEL3が供給され、オン・オフが切り替わるようになっている。そして、スイッチSW1〜SW3は、排他的のオン状態となる。このため、あるスイッチがオン状態になると他のスイッチはオフ状態となる。よって、基準電圧Vref1〜Vref3の一つが閾値電圧Vrefとしてコンパレーター271に供給される。
説明を図1に戻す。デコード回路290は、後述する制御回路部30と、シリアル通信線を介して接続されている。そして、このデコード回路290は、制御回路部30から入力する制御信号をデコードし、当該制御信号に含まれるコードに基づいて、スイッチSW1〜SW3のオン/オフ状態を設定する選択信号SEL1〜SEL3に出力する。
制御回路部30は、前述のように、受信回路部20の動作を制御するものであり、時計クロック信号を生成する発振・分周回路310と、時計クロック信号をカウントして内部時刻情報を生成する時刻計測部320と、制御回路部30の全体を制御する制御部330と、周期判定部340と、コード判定処理部350とを備える。
周期判定部340は、タイムコード出力信号TCOの周期を判定する。具体的には、所定時間内におけるタイムコード出力信号TCOの立ち上がりエッジまたは立ち下がりエッジを計数する。本来、タイムコード出力信号TCOは1秒周期の信号である。しかしながら、受信信号にノイズなどが混入すると、復調信号Vxがパルス状に変化し、二値化回路270の閾値を超えてしまうことがある。そのような場合は、タイムコード出力信号TCOの周期が1秒とならない。そこで、周期判定部340では、タイムコード出力信号TCOの周期を判定し、判定結果を制御部330に供給する。制御部330はタイムコード出力信号TCOの周期が1秒に近づくように選択信号SEL1〜SEL3を生成し、これらを含むシリアルデータSを受信回路部20に伝送する。受信回路部20のデコード回路290は、シリアルデータSをデコードして選択信号SEL1〜SEL3を閾値電圧切替回路280に供給する。これにより、閾値電圧切替回路280は、タイムコード出力信号TCOの周期が1秒に近づくように、最適な閾値電圧Vrefを設定する。すなわち、周期判定部340、制御部330、デコード回路290、及び閾値電圧切替回路280は、タイムコード出力信号TCO(二値化信号)の周期が標準電波に重畳された信号の周期(1秒)に近づくように閾値を調整する閾値調整部として機能する。
例えば、図3(A)に示すように、ノイズが重畳していない復調信号Vxに対して基準電圧Vref2を閾値電圧Vrefとして適用すると、デューティ比(T12/T1)が50%のタイムコード出力信号TCOが得られる。この場合、基準電圧Vref2は、タイムコード出力信号TCOの振幅中心の電圧である。
次に、同図(B)に示すように上向きのノイズN1,N2が重畳する復調信号Vxを想定する。この場合、閾値電圧Vrefとして基準電圧Vref2を適用するとタイムコード出力信号TCO’が得られる。このタイムコード出力信号TCO’には、ノイズN1,N2に同期してパルスが発生するので、タイムコード出力信号TCO’の周期が1秒とならない。そこで、二値化回路270は、基準電圧Vref2を閾値電圧Vrefとして用い、正常なタイムコード出力信号TCOを生成している。
次に、同図(C)に示すように下向きのノイズN3,N4が重畳する復調信号Vxを想定する。この場合、閾値電圧Vrefとして基準電圧Vref2を適用するとタイムコード出力信号TCO’が得られる。このタイムコード出力信号TCO’には、ノイズN3,N4に同期してパルスが発生するので、タイムコード出力信号TCO’の周期が1秒とならない。そこで、二値化回路270は、基準電圧Vref1を閾値電圧Vrefとして用い、正常なタイムコード出力信号TCOを生成している。
次に、コード判定処理部350は、タイムコード出力信号TCOの波形を認識し、所定の周期に対する(例えば1秒)に対するハイレベルのパルス幅又はローレべルのパルス幅を計測する。そして、このパルス幅の違いにより、タイムコード出力信号TCOから日付情報および時刻情報等を有するタイムコードTCを抽出する。タイムコードTCはデューティ比の相違によって特定されるが、タイムコードTCの1周期は固定であるから、タイムコード出力信号TCOのハイレベルのパルス幅又はローレべルのパルス幅によってタイムコードTCを抽出する。なお、タイムコード出力信号TCOのデューティ比を算出し、その相違によりタイムコードTCを特定してもよい。
例えば、日本国内において用いられる標準電波(JJY)では、図4(A)に示すように、1周期(1秒)に対して、ハイレベル信号のパルス幅が0.5秒である場合(つまり、デューティ比が50%である場合)「1」、ハイレベル信号のパルス幅が0.8秒である場合(つまり、デューティ比が80%である場合)「0」、ハイレベル信号のパルス幅が0.2秒である場合(つまり、デューティ比が20%である場合)「P」となる。
そして、コード判定処理部350は、これら認識した「1」、「0」、および「P」の並びによりタイムコードTCを認識する。
なお、上記において、JJYにおけるタイムコードTCを例示したが、受信された標準電波が他の種類である場合、それぞれの電波に対応するデューティ比により、タイムコードTCが示される。例えば、図4(B)に示すように、アメリカ合衆国における標準電波(WWVB)では、デューティ比が50%である場合「1」、デューティ比が20%である場合「0」、デューティ比が80%である場合「P」となる。また、図4(C)に示すようにドイツにおける標準電波(DCF77)では、デューティ比が20%である場合「1」、デューティ比が10%である場合「0」となり、図4(D)に示すようにイギリスにおける標準電波(MSF)では、デューティ比が20%である場合「1」、デューティ比が10%である場合「0」、デューティ比が50%である場合「P」となる。これらのデューティ比はタイムコード出力信号TCOのハイレベルのハルス幅又はローレレベルのパルス幅によって特定される。
このように、コード判定処理部350は、タイムコード出力信号TCOのハイレベルのハルス幅又はローレレベルのパルス幅(1周期のデューティ比)の相違に基づいて、「1」、「0」、「P」といったコードを判別する。このため、コード判定処理部350は、コードの判別の基準となる時間閾値を記憶したコード判別テーブルTBLを備える。コード判別テーブルTBLには、受信周波数ごとに時間閾値が基準電圧Vref1〜Vref3と対応づけられて記憶されている。
例えば、DCF77の受信周波数に対応するコード判別テーブルTBLの記憶内容は、図5に示すものとなる。すなわち、「0」と「1」を識別する時間閾値Tref1、「0」と「P」を識別する時間閾値Tref2を記憶している。この結果、「1」、「0」、「P」は図6に示すように判別される。例えば、閾値電圧Vrefが基準電圧Vref3である場合、時間閾値Tref1は130msとなり、時間閾値Tref2は280msとなる。時間閾値Tref1として130msを適用することにより、ハイレベル期間Thが130ms未満であれば「0」、ハイレベル期間Thが130ms以上280ms未満であれば「1」、ハイレベル期間Thが280ms以上であれば「P」と判別する。
上述したように、閾値電圧Vrefには、Vref1<Vref2<Vref3の関係がある。そして、閾値電圧Vrefが大きくなると、図3(B)に示すようにタイムコード出力信号TCOのハイレベル期間は短くなる。閾値電圧Vrefに応じて時間閾値Tref1,Tref2を変更したのは、閾値電圧Vrefに応じてハイレベル期間が変化し、デューティ比が変化するからである。本実施形態では、閾値電圧Vrefに応じて時間閾値Tref1,Tref2を変更したので、「1」、「0」、「P」のコードをより正確に判別することができる。特に、標準電波(DCF77)のように「1」と「0」との判別に時間的なマージンが小さい場合には、誤判別を大きく低減することができる。
これにより、例えば、図7に示すように標準電波(JJY)の受信において、基準電圧Vref2を閾値電圧Vrefとして用いた場合に、タイムコード出力信号TCOにノイズが重畳する受信信号であっても、基準電圧Vref3を用いて二値化してタイムコード出力信号TCOを生成することにより、ノイズを除去することができる。
図1に示す制御部330はコード判定処理部350で生成されたタイムコードTCに基づいて時刻計測部320の内部時刻を修正する。これによって、電波時計100は標準電波を受信すると、内部時刻を修正して、正確な現在時刻を表示部40に表示させることができる。
次に、図8は電波時計100の標準電波の受信動作を示すフローチャートである。まず、制御部330は、現在時刻が所定時刻になるか、あるいは、利用者が操作部50を操作して受信開始を指示すると、受信を開始するように受信回路部20を制御する(ステップS10)。具体的には、受信回路部20を起動する。受信回路部20は常時動作しているのではなく、標準電波を受信する場合にのみ動作する。これにより、消費電力を低減することができる。
次に、制御部330は、前回の受信において採用した閾値電圧Vrefを設定する(ステップS20)。具体的には、図示せぬ記憶部から、前回の受信に用いた閾値電圧Vrefを指定する選択データを読み出し、選択データをシリアルデータSに含ませて受信回路部20に送信する。受信回路部20のデコード回路290は、シリアルデータSをデコードして、受信周波数を指定するデータを同調回路210に出力するともに、選択データに基づいて生成した選択信号SEL1〜SEL3を閾値電圧切替回路280に供給する。
次に、制御部330は10秒間、測定を行う(ステップS30)。この後、制御部330は、閾値電圧Vrefとカウント値とを対応づけて記憶部に記憶する(ステップS40)。カウント値は周期判定部340においてタイムコード出力信号TCOの立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジの一方を10秒間カウントすることにより得られる。
次に、制御部330は、全ての閾値電圧Vrefについて、測定が完了したか否かを判定する(ステップS50)。この例では、閾値電圧Vrefとして3つの基準電圧Vref1〜Vref3を設定できるので、これらの基準電圧Vref1〜Vref3の全てについて閾値電圧Vrefとして設定したか否かを判定する。判定条件が否定された場合には、ステップS60に進み、閾値電圧Vrefを未測定のものに変更し、処理をステップS30に戻す。
そして、全ての閾値電圧Vrefについて測定が完了すると、制御部330は、カウント値が規格内であるか否かを判定する(ステップS70)。この例では、カウント値が8以上12以下の場合に規格内であるとする。カウント値は3つの基準電圧Vref1〜Vref3の各々について得られるが、いずれか一つでも規格内であれば判定条件が充足される。全てのカウント値が規格内でない場合には、制御部330は受信を終了させる(ステップS80)。
一方、規格内のカウント値が有る場合には、ステップS70の判定条件が充足され、制御部330は、最良値を設定するとともに記憶する(ステップS90)。最良値とはカウント値が理想値である「10」に最も近いものの意味である。仮に、最良値が2つ以上有る場合には、最も低い基準電圧を最良値に対応する閾値電圧Vrefとする。例えば、基準電圧Vref1のカウント値が「9」、基準電圧Vref2のカウント値が「10」、基準電圧Vref3のカウント値が「10」であるとする。この場合、基準電圧Vref2と基準電圧Vref3とでカウント値が「10」で一致する。基準電圧Vref2は基準電圧Vref3より低いので、基準電圧Vref2を採用する。
次に、コード判定処理部350は、コード判定処理を実行する(ステップS100)。図9にコード判定処理の処理内容を示す。まず、ステップS90で設定した閾値電圧Vrefが基準電圧Vref1であるか否かを判定する(ステップS200)。基準電圧Vref1である場合には、図6に示す第1コード範囲を選択する(ステップS210)。
閾値電圧Vrefが基準電圧Vref1でない場合には、閾値電圧Vrefが基準電圧Vref2であるか否かを判定する(ステップS220)。基準電圧Vref2である場合には、図6に示す第2コード範囲を選択する(ステップS230)。一方、閾値電圧Vrefが基準電圧Vref2でない場合には、図6に示す第3コード範囲を選択する(ステップS240)。
次に、選択されたコード範囲に基づいてタイムコード出力信号TCOのコードを判定し、「0」,「1」,「P」の並びを判定し、タイムコードTCを抽出する(ステップS250)。すなわち、閾値電圧Vrefに応じてタイムコードTCの判定基準を変更する。これにより、コード判定の精度を向上させることができる。
説明を図8に戻す。次に、制御部330は、60ビット分のタイムコードTCを取得する(ステップS110)。この後、制御部330は受信に成功したか否かを判定する(ステップS120)。この判定条件には、各種の条件を採用することができるが、例えば、以下の条件のいずれか一方を充足することを受信成功の判定条件としてもよい。第1の条件は、内部時刻と取得したタイムコードTCの外部時刻とが一致することである。一致回数は1回で良い。第2の条件は、取得したタイムコードTCの外部時刻どうしが3回一致することである。ここで、3回一致は連続して一致する必要はない。例えば、図10に示すように、外部時刻と内部時刻とが2回目、3回目、5回目に一致した場合に3回一致したことになる。
判定条件が否定されると、制御部330は処理をステップS80に進め、受信を終了する。一方、判定条件が充足されると、制御部330は、受信を終了し(ステップS130)、内部時刻を修正して(スッテプS140)、処理を終了する。
標準電波には現在時刻を示すタイムコード信号が重畳されており、当該タイムコード信号の周期は図4に示すように一定である。そして、そのハイレベルのパルス幅又はローレベルのパルス幅(デューティ比)によってタイムコードが表されている。上述した実施形態によれば、二値化されたタイムコード出力信号TCOの周期が標準電波に重畳されたタイムコード信号の周期(1秒)に近づくように調整されるので、復調信号Vxにパルス状のノイズが混入しても、閾値電圧Vrefを調整することによって、ノイズによるタイムコード出力信号TCOの誤判別を抑制することができる。
また、標準電波に重畳されたタイムコード信号の周期はそこに重畳されるコードにかかわらず一定であるから、タイムコード出力信号TCOのデューティ比の平均値を算出するのに必要な時間と比較して短い時間でタイムコード出力信号TCOの周期を正確に検知することができる。これにより受信動作の期間を短縮して電波時計100の消費電力を削減することができる。
さらに、コード判定処理部350は、調整された閾値電圧Vrefに応じた判定基準を用いてタイムコードTCを生成する。復調信号Vxの振幅中心から閾値電圧Vrefがずれると、タイムコード出力信号TCOのハイレベルのパルス幅又はローレベルのパルス幅(デューティ比)は、本来の値からずれてしまう点は、図3を参照して説明した通りである。しかしながら、本実施形態によれば、調整された閾値電圧Vrefに応じた判定基準を用いてタイムコードTCを生成するから、コードを判定するための判定基準を閾値電圧Vrefに応じて変更することができる。これにより、コード判定の時間的なマージンを増加させることができ、より正確にタイムコードTCを生成することが可能となる。
<2.第2実施形態>
図11に第2実施形態に係る電波時計100Aの構成を示す。第2実施形態の電波時計100Aは、閾値電圧切替回路280を削除して二値化回路270は単一の閾値電圧Vrefで動作する点、AGC回路260で設定する増幅率をタイムコード出力信号TCOの周期に基づいて制御部330が制御する点を除いて、図1に示す第1実施形態の電波時計100と同様に構成されている。
第1増幅回路220は、AGC回路260から入力される信号に応じてAGC電圧Vagcを切り替えてゲインを調整し、同調回路210から入力する受信信号を増幅させてバンドパスフィルター230に出力する。ここで、第1増幅回路220におけるAGC電圧Vagcと、ゲインとの関係は、図12に示すようになる。すなわち、AGC電圧Vagcが0.0〜0.2Vに設定している状態では、第1増幅回路220におけるゲインは80dBであり、AGC電圧Vagcを0.2V以上に設定すると、ゲインはAGC電圧に略比例して低下し、AGC電圧Vagcが1.0Vに設定されると、ゲインは約0.0dBとなる。なお、第1増幅回路220に入力されるAGC電圧Vagcとしては、0.1〜0.9V程度の可変幅に設定されている。
AGC回路260は、デコード回路290から入力される制御信号に基づいて設定されるAGC特性に対応したAGC電圧Vagcを第1増幅回路220に出力する。
具体的には、AGC回路260は、図13に示すように、制御信号に基づいてAGC1〜AGC3のうちから1つのAGC特性を選択し、選択したAGC特性に対応するAGC電圧Vagcを第1増幅回路220に出力する。
例えば、AGC1のAGC特性が選択されている場合、AGC回路260は、第1増幅回路220に入力された受信信号の入力レベルが約50dBの場合、0.37VのAGC電圧を第1増幅回路220に出力する。また、受信信号の入力レベルが大きくなり、例えば約66dBになると、AGC回路260は、第1増幅回路220に0.8VのAGC電圧Vagcを入力する。AGC回路260は、上記のように、第1増幅回路220に入力される受信信号の入力レベルに対応するAGC電圧Vagcを出力することで、受信信号の振幅をAGC特性に対応する一定値に保つように制御する。
上述したようにコード判定処理部350は、タイムコード出力信号TCOの波形を認識し、所定のパルス幅(例えば1Hz)に対するデューティ比を計測し、デューティ比の違いにより、タイムコード出力信号TCOから日付情報および時刻情報等を有するタイムコードTCを抽出する。この点は、第1実施形態と同様である。但し、第1実施形態のコード判別テーブルTBLは、受信周波数ごとに時間閾値が基準電圧Vref1〜Vref3と対応づけられて記憶されているのに対し、第2実施形態のコード判別テーブルTBLaには、受信周波数ごとに時間閾値がAGC特性AGC1〜AGC3と対応づけられて記憶されている。
次に、電波時計100Aの受信動作を図14に示すフローチャートを参照して説明する。まず、制御部330は、現在時刻が所定時刻になるか、あるいは、利用者が操作部50を操作して受信開始を指示すると、受信を開始するように受信回路部20を制御する(ステップS11)。次に、制御部330は、前回の受信において採用したAGC電圧Vagcを設定する(ステップS21)。具体的には、図示せぬ記憶部から、前回の受信に用いたAGC電圧Vagcを指定する選択データを読み出し、選択データをシリアルデータSに含ませて受信回路部20に送信する。受信回路部20のデコード回路290は、シリアルデータSをデコードして、受信周波数を指定するデータを同調回路210に出力するともに、選択データをAGC回路260に供給する。
次に、制御部330は10秒間、測定を行う(ステップS31)。この後、制御部330は、AGC電圧Vagc(すなわち、AGC特性AGC1〜AGC3の種別)とカウント値とを対応づけて記憶部に記憶する(ステップS41)。カウント値は周期判定部340においてタイムコード出力信号TCOの立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジの一方を10秒間カウントすることにより得られる。
次に、制御部330は、全てのAGC電圧Vagcについて、測定が完了したか否かを判定する(ステップS51)。この例では、AGC電圧Vagcとして3つのAGC特性AGC1〜AGC3を設定できるので、これらのAGC特性AGC1〜AGC3の全てについてAGC電圧Vagcとして設定したか否かを判定する。判定条件が否定された場合には、ステップS61に進み、AGC電圧Vagcを未測定のものに変更し、処理をステップS31に戻す。
そして、全てのAGC電圧Vagcについて測定が完了すると、制御部330は、カウント値が規格内であるか否かを判定する(ステップS71)。この例では、カウント値が8以上12以下の場合に規格内であるとする。カウント値は3つのAGC特性AGC1〜AGC3の各々について得られるが、いずれか一つでも規格内であれば判定条件が充足される。全てのカウント値が規格内でない場合には、制御部330は受信を終了させる(ステップS81)。
一方、規格内のカウント値が有る場合には、ステップS71の判定条件が充足され、制御部330は、最良値を設定するとともに記憶する(ステップS91)。最良値とはカウント値が理想値である「10」に最も近いものの意味である。仮に、最良値が2つ以上有る場合には、最も増幅率の低いAGC特性を最良値に対応するAGC電圧Vagcとする。この例では、図12、図13に示すようにAGC特性AGC3が最も増幅率が低く、AGC3→AGC2→AGC1の順に増幅率が大きくなる。
次に、コード判定処理部350は、コード判定処理を実行する(ステップS101)。図15にコード判定処理の処理内容を示す。まず、ステップS91で設定したAGC電圧VagcがAGC特性AGC1に基づくものであるか否かを判定する(ステップS201)。AGC特性AGC1である場合には、図16に示す第1コード範囲を選択する(ステップS211)。AGC電圧VagcがAGC特性AGC1に基づくものでない場合には、AGC電圧VagcがAGC特性AGC2に基づくものであるか否かを判定する(ステップS222)。AGC特性AGC2に基づくものである場合には、図16に示す第2コード範囲を選択する(ステップS231)。一方、AGC電圧VagcがAGC特性AGC2に基づくものでない場合には、図16に示す第3コード範囲を選択する(ステップS241)。
次に、選択されたコード範囲に基づいてタイムコード出力信号TCOのコードを判定し、「0」,「1」,「P」の並びを判定し、タイムコードTCを抽出する(ステップS251)。
すなわち、AGC電圧Vagcに応じてタイムコードTCの判定基準を変更する。これにより、コード判定の精度を向上させることができる。
図14において、ステップS111〜S141の処理は、第1実施形態で説明したステップS110〜S140と同様であるので、説明を省略する。
上述した第2実施形態によれば、二値化されたタイムコード出力信号TCOの周期が標準電波に重畳されたタイムコード信号の周期(1秒)に近づくように第1増幅回路220の増幅率が調整されるので、復調信号Vxにパルス状のノイズが混入しても、タイムコード出力信号TCOの誤判別を抑制することができる。また、標準電波に重畳されたタイムコード信号の周期はそこに重畳されるコードにかかわらず一定であるから、タイムコード出力信号TCOのデューティ比の平均値を算出するのに必要な時間と比較して短い時間でタイムコード出力信号TCOの周期を正確に検知することができる。これにより受信動作の期間を短縮して電波時計100の消費電力を削減することができる。
さらに、コード判定処理部350は、調整された増幅率(AGC特性)に応じた判定基準を用いてタイムコードTCを生成する。復調信号Vxの振幅中心から閾値がずれると、タイムコード出力信号TCOのデューティ比は、本来のデューティ比からずれてしまう。しかしながら、本実施形態によれば、調整された増幅率に応じた判定基準を用いてタイムコードTCを生成するから、コードを判定するための判定基準を増幅率に応じて変更することができる。これにより、コード判定の時間的なマージンを増加させることができ、より正確にタイムコードTCを生成することが可能となる。
<3.変形例>
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下の変形が可能である。
(1)上述した第1実施形態において、閾値電圧Vrefは3つの基準電圧Vref1〜Vref3から選択するようにしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、4個以上の基準電圧から選択してもよい。さらに、閾値電圧Vrefを連続的に可変してもよい。要は、タイムコード出力信号TCOの周期が標準電波に重畳されたタイムコード信号の周期に近づくのであれば閾値電圧Vrefをどのように調整してもよい。
(2)上述した第2実施形態において、AGC電圧Vagcは3つのAGC特性AGC1〜AGC3から選択するようにしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、4個以上のAGC特性から選択してもよい。さらに、第1増幅回路220の増幅率(AGC特性)を連続的に可変してもよい。要は、タイムコード出力信号TCOの周期が標準電波に重畳されたタイムコード信号の周期に近づくのであれば増幅率(AGC特性)をどのように調整してもよい。
(3)上述した第1実施形態において、コード判定処理部350は、閾値電圧Vrefに応じてコード範囲を切り替えるようにしたが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、コード判定処理部350における判定基準の変更は必須ではない。これは、JJYのようにコード判別の時間的なマージンが大きい場合には、受信状態が良好であれば判定基準を変更しなくても正常なタイムコードTCを抽出できる可能性が高いからである。
(4)上述した第2実施形態において、コード判定処理部350は、AGC電圧Vagcに応じてコード範囲を切り替えるようにしたが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、コード判定処理部350における判定基準の変更は必須ではない。これは、JJYのようにコード判別の時間的なマージンが大きい場合には、受信状態が良好であれば判定基準を変更しなくても正常なタイムコードTCを抽出できる可能性が高いからである。
10……アンテナ、20……受信回路部、30……制御回路部、100,100A……電波時計、270……二値化回路、330……制御部、340……周期判定部、350……コード判定処理部、Vx……復調信号、Vref1〜Vref3……基準電圧、Vagc……AGC電圧、AGC1〜AGC3……AGC特性。

Claims (8)

  1. 内部時刻を計時する時刻計測部と、
    標準電波を受信して復調した復調信号を生成する受信復調部と、
    前記復調信号を閾値と比較して二値化した二値化信号を出力する二値化部と、
    前記二値化信号の周期を検知する周期判定部と、
    前記二値化信号の周期が所定の周期に近づくように前記閾値を調整する閾値調整部と、
    前記二値化信号に基づいてタイムコードを判定するコード判定部と、
    前記タイムコードに基づいて前記内部時刻を修正する時刻修正部と、
    を備える電波時計。
  2. 前記閾値調整部は、前記閾値として、複数の基準値のうちいずれか一つを設定可能であり、前記複数の基準値の各々について、前記二値化信号の周期を取得し、取得した周期のうち、所定の周期に最も近い基準値を前記閾値として選択することを特徴とする請求項1に記載の電波時計。
  3. 前記閾値調整部は、前記複数の基準値の各々について取得した前記二値化信号の周期が所定範囲外である場合、電波の受信を終了するように前記受信復調部を制御することを特徴とする請求項2に記載の電波時計。
  4. 前記コード判定部は、調整された前記閾値に応じた判定基準を用いて前記タイムコードを生成することを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の電波時計。
  5. 内部時刻を計時する時刻計測部と、
    標準電波を受信して増幅する受信増幅部と、
    前記受信増幅部の出力信号を復調して復調信号を生成する復調部と、
    前記復調信号を閾値と比較して二値化した二値化信号を出力する二値化部と、
    前記二値化信号の周期を検知する周期判定部と、
    前記二値化信号の周期が所定の周期に近づくように前記受信増幅部の増幅率を調整する増幅率調整部と、
    前記二値化信号に基づいてタイムコードを判定するコード判定部と、
    前記タイムコードに基づいて前記内部時刻を修正する時刻修正部と、
    を備える電波時計。
  6. 前記増幅率調整部は、複数の増幅率のうちいずれか一つを設定可能であり、前記複数の増幅率の各々について、前記二値化信号の周期を取得し、取得した周期のうち最も所定の周期に近い増幅率を選択することを特徴とする請求項5に記載の電波時計。
  7. 前記増幅率調整部は、前記複数の増幅率の各々について取得した前記二値化信号の周期が所定範囲外である場合、電波の受信を終了するように前記受信増幅部を制御することを特徴とする請求項6に記載の電波時計。
  8. 前記コード判定部は、調整された前記増幅率に応じた判定基準を用いて前記タイムコードを生成することを特徴とする請求項5乃至7のうちいずれか1項に記載の電波時計。
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