JP2011241004A - 搬送システム - Google Patents

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Tadanao Ito
忠直 伊藤
Kenji Fujinuma
兼司 藤沼
Yoichi Kanai
洋一 金井
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Abstract

【課題】物品に設けられた情報記録部とこの情報記録部から情報を取得する情報取得部との対峙を簡易な構成で実現する。
【解決手段】第1領域R1が抵抗付与部33に接触する状態にあると、第1領域R1と抵抗付与部33との間における滑りが抑制され、容器20は、時計回りの回転を行いながら前方へ移動する(符号5B参照)。そして、符号5Cに示すように、第2領域R2が抵抗付与部33に接触する状態になると、第2領域R2と抵抗付与部33との間で滑りが生じる。これにより容器20の回転が停止するとともに、情報記録部24が第1搬送装置30の側方を向いた状態となる。そして、情報取得部35の脇を容器20が通過する際に、情報取得部35によって情報記録部24に記録された情報が取得される。
【選択図】図6

Description

本発明は、物品の搬送を行う搬送システムに関する。
飲料が充填される缶本体部は、例えば、金属板を打ち抜きカップ状に成形するカップ成形工程、絞り加工およびしごき加工により有底の円筒体を形成するボディ成形工程、円筒体の上縁部を切り揃えるトリミング工程、円筒体の上端付近を縮径化すると共にフランジ部を形成するネック・フランジ工程により形成される(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−95231号公報
ところで、飲料缶などの物品の搬送システムでは、物品に設けられたタグなどの情報記録部からこの物品に関する情報を取得するとともに取得した情報に基づき物品の搬送経路を切り替え、物品の搬送先を変更することがある。ここで、情報記録部から情報を取得する際に、情報記録部と情報取得部とを対峙させる必要が生じることがある。ところでこのような場合、モータなどを利用して物品を周方向に回転させることで、情報記録部と情報取得部とを対峙させることが可能となるが、かかる場合、機構が複雑化してしまう。
本発明が適用される搬送システムは、情報記録部を外周面に有した物品と、物品が移動する移動経路と、移動経路の側方に設けられ、移動経路の側方を向いた情報記録部と対峙し情報記録部から情報を取得する情報取得部と、情報取得部により取得された情報に基づき、物品が移動する移動経路を変更する変更手段と、を備え、情報取得部よりも物品の移動方向上流側には、移動経路を移動する物品の側部に接触可能な側部接触部が設けられ、物品は、移動経路の側方以外の方向を情報記録部が向いている場合に側部接触部に接触する物品側接触部を有し、物品側接触部が側部接触部に接触することで物品が周方向に回転し情報記録部が移動経路の側方を向き、側方を向いた情報記録部と情報取得部とが物品の移動に伴い対峙することを特徴とする搬送システムである。
ここで、側部接触部のうちの移動経路側に位置する面は、面の高さ方向における中央部から上方に向かうに従いおよび下方に向かうに従い物品の移動経路から離れるように曲率を有した状態で形成されていることを特徴とすることができる。また、側部接触部は、移動経路に沿って配置された基材と、基材の表面に設けられ基材よりも軟質の軟質材とにより構成されていることを特徴とすることができる。さらに、物品の周方向の回転は、物品側接触部に対して接触する側部接触部から物品側接触部に対し抗力が付与されることで行われることを特徴とすることができる。
また、側部接触部は、物品の移動方向における異なる位置に配置され移動経路の側方から移動経路に突出した複数の突出部により構成され、物品側接触部は、物品の周方向における異なる位置に配置され物品が移動経路を移動する際に突出部に接触可能な複数の接触部を有し、物品の移動に伴い接触部が突出部に順次接触することで物品の回転がなされることを特徴とすることができる。さらに、物品は、物品本体部と、物品本体部に装着された装着部材とから構成され、物品側接触部は、装着部材に設けられていることを特徴とすることができる。また、物品のうちの側部接触部が設けられている側とは反対側に位置する部位に接触することで部位に抗力を与え、回転を抑制する回転抑制部を更に備えることを特徴とすることができる。
本発明によれば、物品に設けられた情報記録部とこの情報記録部から情報を取得する情報取得部との対峙を簡易な構成で実現することができる。
本実施形態に係る容器搬送装置の概略構成を示した図である。 第1搬送装置の容器搬送方向上流側における部位の斜視図である。 第1搬送装置の容器搬送方向上流側における部位を容器搬送方向下流側から眺めた場合の状態を容器とともに示した図である。 第1搬送装置の容器搬送方向上流側における部位の上面図等である。 容器を説明するための図である。 第1搬送装置における容器の動作を説明するための図である。 容器梱包体の一例を示した図である。 容器に対して印刷を行う印刷機を説明するための図である。 容器の他の構成例を示した図である。 容器の他の形態を示した図である。 容器の他の形態を示した図である。 容器等の他の形態を示した図である。 容器の他の一形態を示した図である。 容器の他の一形態を示した図である。 第1搬送装置における容器の動作を示した図である。 容器の他の構成例を示した図である。 第1搬送装置を説明するための図である。 第1搬送装置における容器の動作を示した図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る容器搬送装置100の概略構成を示した図である。
同図に示すように、本実施形態に係る容器搬送装置100は、物品の一例としての容器20を搬送する第1搬送装置30と、第1搬送装置30と直交する関係で配置され第1搬送装置30により搬送されてきた容器20をこの直交する方向に搬送する第2搬送装置40とを備えている。また容器搬送装置100は、同じく第1搬送装置30と直交する関係で配置され第1搬送装置30により搬送されてきた容器20をこの直交する方向に搬送する第3搬送装置50と、第1搬送装置30と直交する関係で配置され第1搬送装置30により搬送されてきた容器20をこの直交する方向に搬送する第4搬送装置60と備えている。
また容器搬送装置100は、第1押圧機構211〜第3押圧機構213を制御する制御部60Sを有している。ここで制御部60Sは、演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)と、制御プログラムが記憶された不揮発性のROM(Read Only Memory)およびHDD(Hard Disk Drive)と、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)と、その周辺回路等とを備えて構成されている。
なお上記第3搬送装置50は、第1搬送装置30における容器20の移動方向において、第2搬送装置40よりも容器20の移動方向下流側に配置されている。また、第4搬送装置60は、第1搬送装置30における容器20の移動方向において、第3搬送装置50よりも容器20の移動方向下流側に配置されている。また図示は省略するが、第2搬送装置40〜第4搬送装置60よりも容器20の移動方向下流側には、容器20を梱包する梱包工程(不図示)が設けられている。そして容器20は、この梱包工程まで搬送され、この梱包工程にて梱包材により梱包される。
なお第2搬送装置40〜第4搬送装置60の各々は、上記梱包工程に向かって下る傾斜が付与され容器20を下方から支持する支持面65を有している。第2搬送装置40〜第4搬送装置60の各々は、この支持面65を利用して容器20を上記梱包工程に向けて搬送する。なお支持面65には、回転可能なロール状部材などを設けることができる。これにより容器20がより円滑に移動するようになる。
また本実施形態では、第1搬送装置30の下流側且つ容器20の搬送経路の側方に、容器20を押圧する第1押圧機構211、第2押圧機構212、および第3押圧機構213が設けられている。ここで第1押圧機構211は、第2搬送装置40に対応して設けられており第1搬送装置30により搬送されてきた容器20を第2搬送装置40に向けて押圧する。また第2押圧機構212は、第1押圧機構211よりも容器20の搬送方向下流側に設けられ且つ第3搬送装置50に対応して設けられ、第1搬送装置30により搬送されてきた容器20を第3搬送装置50に向けて押圧する。さらに第3押圧機構213は、第2押圧機構212よりも容器20の搬送方向下流側に設けられ且つ第4搬送装置60に対応して設けられ、第1搬送装置30により搬送されてきた容器20を第4搬送装置60に向けて押圧する。
なお、第1押圧機構211〜第3押圧機構213の各々は、容器20の外形形状に倣った形状(U字形状)を有し容器20を押圧する押圧部材215と、この押圧部材215の背部に取り付けられたスライド部材216と、このスライド部材216を駆動する不図示のモータとから構成されている。
ここで第1搬送装置30について詳細に説明する。
図2は、第1搬送装置30の容器搬送方向上流側における部位の斜視図である。図3は、第1搬送装置30の容器搬送方向上流側における部位を容器搬送方向下流側から眺めた場合の状態を容器20とともに示した図である。図4は、第1搬送装置30の容器搬送方向上流側における部位の上面図等である。詳細には、同図(A)は上面図であり、同図(B)は右側面図であり、同図(C)は正面図である。
図2、図3に示すように、第1搬送装置30は、識別標記23が外周面に付された容器20が載せられるとともにこの容器20を移動させる載置部31と、容器20の移動を案内するガイド32と、ガイド32に設けられるとともに容器20の外周面(側部)に接触しこの外周面に摺動抵抗(抗力)を付与する抵抗付与部33(側部接触部の一例)とを備えている。また第1搬送装置30は、容器20の移動経路の側方に配置され容器20に関する情報を取得する情報取得部35を備えている。
図4を参照し第1搬送装置30についてさらに説明する。
載置部31は、容器20が載置される容器載置面31Aを有している。そして、この容器載置面31Aは、第1搬送装置30の左右方向(幅方向)において傾斜して配置されている。より詳細には、容器載置面31Aと左右方向の水平面とが角度θHをなすように、左ガイド32A側が右ガイド32B側よりも下方に位置するように傾斜して配置されている。また載置部31は、前方側が後方側よりも下方に位置するように傾斜して配置されている。より詳細には、容器載置面31Aと前後方向の水平面とが角度θVをなすように、手前側が奥側よりも下方に位置するように傾斜して配置されている。
さらに載置部31は、容器載置面31Aに、載置部31の幅方向に並列配置された第1ローラ列311と第2ローラ列312とを有している。ここで、第1ローラ列311は左ガイド32A側に設けられ、第2ローラ列312は右ガイド32B側に設けられている。また、各ローラ列は、容器20の投入部から取り出し部にかけて並んで配置された複数のロール状部材314を有している。尚、第1ローラ列311に含まれるロール状部材314は、容器20の移動方向に沿った回転が可能であり容器20を第1搬送装置30の前方に向けて円滑に移動させる。一方で、第2ローラ列312に含まれるロール状部材314は、回転ができないように固定されている。このため、第2ローラ列312に含まれるロール状部材314は、載置部31を移動する容器20に対し移動に対する抗力を付与する。
ここで、第2ローラ列312に含まれるロール状部材314は、容器20のうちの右ガイド32B側に位置する部位に接触し容器20に対して抗力を付与する。尚、本実施形態では、第2ローラ列312に含まれる全てのロール状部材314を回転できないように固定したが、一個おきにロール状部材314を固定するなど、一部のロール状部材314を固定してもよい。尚、第2ローラ列312に含まれるロール状部材314の固定は、接着剤等により行うことができる。また、テープ等を貼付して固定することもできる。また、第2ローラ列312に含まれるロール状部材314を設けず、このロール状部材314に対応する凸部を載置部31の表面に設けることもできる。
ガイド32は、容器20の移動経路の両側に沿って配置されている。このガイド32は、容器20の搬送経路の一方の側(図4(A)の左側)に左ガイド32Aを有し、容器20の搬送経路の他方の側(図4(A)の右側)に右ガイド32Bを有している。ここで、ガイド32は、例えばアルミニウムなどの金属材料や樹脂材料などにより形成される。また、本実施形態では、左ガイド32Aに詳細は後述する抵抗付与部33が設けられている。尚、本実施形態では、左ガイド32Aおよび右ガイド32Bが設けられ、容器20の移動経路の両側にガイド32が設けられた構成となっているが、右ガイド32Bは省略することができる。
また本実施形態では、左ガイド32Aに、容器20に接触して摺動抵抗(摩擦抵抗、効力)を付与する断面が円形の抵抗付与部33が設けられている。ここで、この抵抗付与部33のうち容器20の移動経路側に位置する面は、高さ方向における中央部から上方に向かうに従いおよび下方に向かうに従いこの移動経路から離れるように曲率を有した状態で形成されている。このような形態の場合、容器20が上下方向や左右方向に変動したとしても、容器20と抵抗付与部33との接触面積が一定となりやすく、容器20の挙動が安定化する。また抵抗付与部33は、断面が円形の基材を軸にしたものに、塩化ビニルなどにより構成されたビニールテープ(軟質材の一例)や、EPDM(エチレン−プロピレンゴム)などのゴム部材(軟質材の他の一例)を貼付することにより形成することができる。
なお本実施形態では、左ガイド32Aに抵抗付与部33を設けたが、右ガイド32Bに抵抗付与部33を設けても良い。この場合は、右ガイド32B側の方が左ガイド32A側よりも下方に位置するような傾斜が容器載置面31Aに付与される。また本実施形態では、容器載置面31Aに対し第1搬送装置30の幅方向(左右方向)における傾斜を付与することで容器20を抵抗付与部33に接触させるが(後述)、幅方向における傾斜を付与しないでも容器20を抵抗付与部33に接触させることができる。例えば、載置部31に設けられた複数のロール状部材314(図4参照)を第1搬送装置30の前後方向に対し傾斜して配置することにより、容器20が抵抗付与部33側に誘導され、容器20が抵抗付与部33に接触するようになる。
また、第1搬送装置30には、上述の情報取得部35が設けられている。ここで情報取得部35は、容器20の移動経路の側方に設けられている。ここで情報取得部35は、第1搬送装置30により移動する容器20に関する情報を容器20に付された情報記録部24(後述)から取得する。そして、情報取得部35にて取得された容器20に関する情報(容器20の種類を示す情報)は、制御部60S(図1参照)に出力される。そして制御部60Sからの制御信号によって第1押圧機構211〜第3押圧機構213(図1参照)の何れかが駆動され、第2搬送装置40、第3搬送装置50、第4搬送装置60の何れかに容器20が進入する。これにより、各搬送装置に対して、一つの種類の容器20が供給されるようになる。尚、情報取得部35には、例えば、バーコードリーダ、やICタグから情報を取得するタグリーダなどを用いることができる。
次に、容器20について説明する。
図5は、容器20を説明するための図である。尚、同図(A)は容器20を一方側から図示したものであり、同図(B)は、容器20を他方側から図示したものである。また、同図(C)は同図(A)のS部における断面を示し、同図(D)は同図(A)のT部における断面を示している。
本実施形態における容器20には、飲料などの内容物が充填され且つプルタブを有した蓋部材(不図示)が取り付けられている。ここで、同図(A)および(B)に示すように、容器20は、外周面に、表面の摩擦係数が互いに異なる第1領域R1(物品側接触部の一例)と第2領域R2とを有している。ここで、本実施形態では、表面における摩擦係数は、第1領域R1>第2領域R2となっている。また、本実施形態における容器20は、その外周面に、商品名、商標名など他の商品と識別するための識別標記23を有している。尚、識別標記23は、後述するインキ層51により形成されている。
ここで、本実施形態では、第2領域R2と識別標記23とは予め定められた所定の位置関係を有して配置されている。より詳細には、第2領域R2が左方側(一方向)を向いている場合に識別標記23が前方(一方向と交差する方向、一方向と略直交する方向)を向くように配置されている。
さらに容器20は、外周面に、容器20(容器20の種類)に関する情報を記録した情報記録部24を有している。この情報記録部24は、上述した第2領域R2と予め定められた位置関係を有した状態で配置されている。具体的に説明すると、第2領域R2と情報記録部24は、容器20の周方向において約180°ずれた状態で配置されている。また情報記録部24は、識別標記23と予め定められた位置関係を有した状態で配置されている。具体的に説明すると、識別標記23と情報記録部24は、容器20の周方向において約90°ずれた状態で配置されている。ここで情報記録部24には、例えば、バーコード(二次元バーコードなども含む)、ICタグ等を用いることができる。
次に、同図(C)を参照し、第2領域R2の表面状態について説明する。
同図(C)に示すように、第2領域R2には、容器本体50の表面にインキ層51が設けられている。また、インキ層51の表面にクレーター状の凹凸を有したトップコート層(最外層)52が設けられている。
ここで、インキ層51に用いるインキには、例えば金属印刷用のものを用いることができる。ここで、インキの顔料(色量)としては、各種の有機顔料や無機顔料が用いられる。また、インキのビヒクルは、熱硬化性樹脂や紫外線硬化性樹脂等の樹脂を主成分としている。ここで熱硬化性樹脂としては、アルキッド型又はポリエステル型の樹脂等が用いられる。また、紫外線硬化性樹脂としては、紫外線ラジカル重合型、紫外線カチオン重合型の樹脂等が用いられる。さらに、インキには添加剤が含有されていても良い。添加剤としては、艶消し剤、ワックス類(天然系、石油系、合成系)、乾燥剤、分散剤、湿潤剤、架橋剤、ゲル化剤、増粘剤、皮張り防止剤、安定剤、消泡剤、光重合開始剤等が用いられる。
また、インキ層51は、いわゆるはじきインキにより形成されている。即ち、インキ層51は、このインキ層51の表面にトップコート層52を形成する塗料が塗られた場合にこの塗料をはじくインキにより形成されている。ここでトップコート層52における上記凹凸は、トップコート層52を形成する塗料がこのインキ層51によりはじかれることにより形成されたものである。
尚、トップコート層52を形成する塗料をインキ層51によりはじくためには(上記凹凸を形成するためには)、インキ層51の形成に用いるインキの表面張力を、トップコート層52の形成に用いる塗料の表面張力よりも5mN/m以上低く設定することが望ましい。換言すると、インキの表面張力が塗料の表面張力よりも低く、且つ、インキと塗料との間の表面張力の差が5mN/m以上であることが望ましい。ここでインキの表面張力の低下は、例えば、通常のインキにシリコーンを添加することにより行うことができる。
一方、トップコート層52に用いる塗料は、熱硬化性樹脂や紫外線硬化性樹脂等の樹脂を主成分とするものであり、必要に応じてワックス成分を含有している。熱硬化性樹脂としては、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、フラン−ホルムアルデヒド樹脂、キシレン−ホルムアルデヒド樹脂、ケトン−ホルムアルデヒド樹脂、アミノ樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、アルキド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂(例:ノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノール型エポキシ樹脂)、ビスマレイミド樹脂、トリアリルシアヌレート樹脂、熱硬化性アクリル樹脂、シリコーン樹脂、油性樹脂等が用いられる。
さらに、熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂との組成物を用いても良い。この場合、熱可塑性樹脂としては、塩化ビニル−マレイン酸−酢酸ビニル共重合体、アクリル重合体、飽和ポリエステル樹脂等が用いられる。これらの樹脂は、単独でも2種以上を組み合わせても使用できる。また、これらの樹脂組成物には、必要に応じて、トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸等の公知の酸触媒が添加されていても良い。酸触媒を用いる場合は、酸触媒は樹脂に対して0.5〜1質量%添加するのが望ましい。また、これらの樹脂のうち、特に、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂と飽和ポリエステル樹脂との組成物や、熱硬化性アクリル樹脂とメラミン−ホルムアルデヒド樹脂との組成物を用いることが塗膜性能面で望ましい。
一方、紫外線硬化性樹脂としては、例えば、カチオン硬化型樹脂、ラジカル硬化型樹脂等が用いられる。カチオン硬化型樹脂としては、紫外線硬化型エポキシ樹脂と光カチオン重合触媒との組成物等が用いられる。
また、トップコート層52に用いる塗料において、上記の樹脂に架橋剤や増感剤を必要に応じて添加しても良い。架橋剤としては、種々のポリオール類(例:ε−カプロラクトントリオール)等が用いられる。増感剤としては、チオキサントン誘導体等が用いられる。さらに、トップコート層52に用いる塗料に、滑りを補うために、ワックス成分として天然系、石油系、合成系のワックス剤を単独で又は複合して添加しても良い。さらに、トップコート層52の表面のレベリング剤として、あるいは/更に、塗料状態での安定性を高めるためや初期滑り性をトップコート層52に付与するために、各種のシリコーンオイルを添加しても良い。
尚、インキ層51およびトップコート層52の組成等の一例を挙げると以下のようになる。
[トップコート層52]
樹脂成分:ポリエステル30%、アクリル13%、アミノ55%、エポキシ2%
ワックス:石油系0.3%、天然系1%、合成系0.2%(樹脂成分に対し)
シリコーンオイル(混合):0.15%(樹脂成分に対し)
表面張力:33mN/m
厚さ:5μm
[インキ層51](はじきインキ)
主樹脂:アルキッド樹脂
顔料:TiO
表面張力:28mN/m
厚さ:2μm
尚、上記は、第2領域R2の形成方法の一例を説明したものであり、例えば特開2002−361172号公報に開示されている技術を用いて第2領域R2を形成してもよい。即ち、トップコート層52を形成する塗料をインキ層51の表面で斑状に凝集させることで凹凸を形成し第2領域R2を形成してもよい。また、第2領域R2のクレーター状の凹凸は、発泡剤を含有したいわゆる発泡インキを用いてインキ層51を形成することにより形成することができる。尚、この発泡剤としては、例えば、発泡性マイクロカプセルを用いることができる。この発泡性マイクロカプセルは、樹脂からなる球形の外殻の中に低沸点の炭化水素(ブタン、プロパン等)を封入したものであり、焼付け処理時の加熱によって粒径が数倍に膨張する。
次いで、同図(D)を参照し、第1領域R1の表面状態について説明する。
同図(D)に示すように第1領域R1には、上記と同様、容器本体50の表面にインキ層51が設けられている。また、インキ層51の表面に、上記第2領域R2におけるトップコート層52よりも表面が平滑に形成されたトップコート層(最外層)52が設けられている。
ここで、第1領域R1におけるインキ層51は、トップコート層52を形成する塗料をはじかないインキ(通常インキ)を用いて形成している。付言すれば、インキ層51を形成するインキは、表面張力がトップコート層52を形成する塗料の表面張力と等しいか又はそれよりも高いインキが用いられている。このため、第1領域R1では、トップコート層52を形成する塗料がはじかれず、トップコート層52の表面は、第2領域R2におけるトップコート層52に比べ平滑となる。尚、インキ層51を形成するインキの基本的な組成等は上記と同様である。トップコート層52を形成する塗料の基本的な組成等は上記と同様である。
次に、第1搬送装置30における容器20の動作について説明する。
図6は、第1搬送装置30における容器20の動作を説明するための図である。尚、図6では、第1ローラ列311、第2ローラ列312等の図示を省略している。
図6に示すように、第1搬送装置30の後方側に容器20が投入されると、容器20は前方に向かって移動するとともに左ガイド32A側に向かって移動する。即ち、容器20は斜め左前方に向かって移動する(符号5A参照)。上述のように、前方側が後方側よりも下方に位置するように容器載置面31Aが傾斜し、また左ガイド32A側の方が右ガイド32B側よりも下方に位置するように容器載置面31Aが傾斜しているためである。
その後、容器20は抵抗付与部33に接触する。そして、容器20が抵抗付与部33に接触すると、容器20は抵抗付与部33に接触しながら手前側に向かって移動する。そしてこの際、第1領域R1が抵抗付与部33に接触する状態にあると、第1領域R1と抵抗付与部33との間における滑りが抑制され、容器20は、同図において時計回りの回転を行いながら前方へ移動する(符号5B参照)。そして、符号5Cに示すように、第2領域R2が抵抗付与部33に接触する状態になると、第2領域R2と抵抗付与部33との間で滑りが生じる。これにより容器20の回転が停止するとともに、識別標記23が第1搬送装置30の前方を向いた状態となる。また、情報記録部24が第1搬送装置30の側方(移動経路の側方)を向いた状態となる。尚、第2領域R2が抵抗付与部33に接触した場合、第2領域R2と抵抗付与部33とは点接触に近い状態で接触する。付言すれば、第2領域R2と抵抗付与部33とは接触面積が低下する状態となる。このため、第2領域R2と抵抗付与部33との間で上記滑りが生じるものと考えられる。
そして本実施形態では、情報取得部35の脇を容器20が通過する際に、情報取得部35によって情報記録部24に記録された情報が取得される。付言すると、情報取得部35の脇を容器20が通過する際に、情報取得部35と情報記録部24とが対峙(対向)する関係となり、情報取得部35によって情報記録部24に記録された情報が取得される。そしてこの情報は、制御部60S(図1参照)に出力される。
その後、容器20は、第2領域R2が抵抗付与部33に接触した状態を維持したまま、抵抗付与部33により案内されながら前方に向かって移動(スライド)することになる。そして、この容器20は、図1に示した第1押圧機構211〜第3押圧機構213に到達し、第1押圧機構211〜第3押圧機構213により押圧されることで、第2搬送装置40〜第4搬送装置60の何れかに進入する。より具体的に説明すると、本実施形態では、上記のとおり、情報記録部24に記録された情報が制御部60Sに出力されており、制御部60Sは、容器20の種類を把握している。そして制御部60Sは、把握した情報(容器20の種類)に基づき、第1押圧機構211〜第3押圧機構213の何れかを駆動し、容器20の種類に応じた搬送装置に対し容器20を進入させる。これにより搬送装置の各々では、一つの種類の容器20が搬送されるようになる。ここで本実施形態における制御部60S、第1押圧機構211〜第3押圧機構213は、容器20の移動経路を変更する変更手段として捉えることができる。
なお第2搬送装置40〜第4搬送装置60により搬送された容器20は、上記のとおり、梱包工程(不図示)にて梱包される。ここで本実施形態では、第1搬送装置30によって、容器20に付された識別標記23が一定の方向を向くようになるため、第2搬送装置40〜第4搬送装置60でも、識別標記23が一定の方向を向いた状態で容器20が搬送されるようになる。この結果、上記梱包工程に対しても、識別標記23が一定の方向を向いた状態の容器20が供給されるようになる。
そしてこの場合、図7(容器梱包体の一例を示した図)に示すように、識別標記23がある一定の方向を向いた状態で複数の容器20が配列された容器梱包体600を製造可能となる。ここでこのように識別標記23が一定の方向を向いている場合、見栄えが良好となる。また商品名や商標名などが外部からより確実に視認可能となり、宣伝広告効果が生じるようになる。なお図7では、6本の容器20を透明なシュリンクフィルムFにより梱包した場合を例示している。
なお本実施形態における第1搬送装置30では、上述のとおり、第2ローラ列312に含まれるロール状部材314は、回転ができないように固定されている。このため、第2ローラ列312に含まれるロール状部材314は、移動してくる容器20に対し移動に対する抗力を付与することとなる。ここで本実施形態における構成にて、第2ローラ列312から容器20に対し抗力を付与しない場合、第2領域R2と抵抗付与部33とが接触しているにも関わらず容器20が回転してしまう可能性がある。即ち、第2領域R2に対し抵抗付与部33から付与される抗力によって容器20の意図しない回転が起こる可能性がある。このため本実施形態では、第2ローラ列312に含まれるロール状部材314を用いて容器20に対し抗力を与え上記意図しない回転を抑えている。付言すると、容器20のうち抵抗付与部33と接触する部位とは反対側に位置する部位に対し抗力を与え、容器20の過度の回転を抑えている。さらに説明すると、容器20のうちの抵抗付与部33が設けられている側とは反対側に位置する部位に対し抗力を与え、容器20の過度の回転を抑えている。ここで第2ローラ列312に含まれるロール状部材314は、容器20の回転を抑制する回転抑制部として捉えることができる。
ここで、上記にて説明した第1領域R1および第2領域R2の形成方法について説明する。第1領域R1および第2領域R2は、例えば、容器20の製造工程に含まれる印刷工程において形成することができる。より詳細には、印刷工程に設置された印刷機を用いて形成することができる。
図8は、容器20に対して印刷を行う印刷機を説明するための図である。
同図に示す印刷機500は、いわゆるオフセット印刷を行う印刷機である。印刷機500は、一方向に回転するブランケットシリンダ510と、図柄に対応した印刷版を有し上記インキ層51を形成するインキをブランケットシリンダ510に塗布するインキ塗布装置520と、支持ロール530と、上記トップコート層52を形成する塗料を塗布する塗料塗布装置540とを備える。
ブランケットシリンダ510は、円盤状に形成されるとともに外周面に複数のブランケット(被転写部)511を有している。また、ブランケットシリンダ510は、インキ塗布装置520における上記印刷版からブランケット511に転写されたインキを、転写部Xにて容器20の基体となる素缶体に対して転写しこの素缶体に上記識別標記23を含む図柄を形成する。
インキ塗布装置520は、ブランケットシリンダ510の周方向に沿って色毎に複数設けられている。各インキ塗布装置520は、ブランケットシリンダ510のブランケット511に接触する印刷用シリンダ522と、印刷用シリンダ522の外周面にインキを供給するインキ供給装置521とを備えている。ここで、印刷用シリンダ522は、外周面に上記印刷版を有しインキ供給装置521により供給されたインキをブランケット511に転写する。これにより、各ブランケット511の表面にインキが載せられる。詳細には、各ブランケット511の表面であって印刷用シリンダ522毎に割り当てられた各領域に、印刷用シリンダ522の各々からインキが順次載せられる。この結果、各ブランケット511の表面には、図柄に対応したインキ像が形成される。そして、このインキ像は、ブランケットシリンダ510の回転に伴い、転写部Xまで移動し、周方向に回転している素缶体の外周面に転写される。これによって上記インキ層51が形成される。
支持ロール530は、ブランケットシリンダ510の対向位置に配置されるとともに一方向に回転し、不図示のウォッシャー工程から移動してきた素缶体を上記転写部Xまで搬送する。また、支持ロール530は、ウォッシャー工程から移動してきた素缶体を回転させた状態で上記転写部Xまで搬送する。塗料塗布装置540は、上記インキ像が転写された素缶体(インキ層51が形成された素缶体)の外周面に対して塗料を塗布する。これによって上記トップコート層52が形成される。
ここで、このような印刷機500を用いる場合、上記第2領域R2におけるインキ層51を担当する印刷用シリンダ522から塗料をはじく機能を有したインキをブランケット511に載せることにより、第2領域R2と、この第2領域R2に隣り合う第1領域R1との間に表面の違いを形成することができる。なお、上述した発泡インキを用いての第2領域R2の形成は、第2領域R2におけるインキ層51を担当する印刷用シリンダ522から発泡インキをブランケット511に載せることにより行うことができる。さらに、上述の塗料を凝集させるインキを用いての第2領域R2の形成は、第2領域R2におけるインキ層51を担当する印刷用シリンダ522から、この塗料を凝集させるインキをブランケット511に載せることにより行うことができる。
ここで上記にて説明した情報記録部24は、上記インキ層51により形成することができる。例えば、情報記録部24がバーコードにより形成されている場合、インキ層51によってこのバーコードを形成することで情報記録部24とすることができる。なお情報記録部24が上記ICタグにより形成される場合は、ICタグが容器20の外周面に貼付されることで情報記録部24が形成されることとなる。
ところで、上記では、はじきインキを用いて第2領域R2の摺動抵抗を減じたが、第2領域R2におけるトップコート層52を形成する塗料をいわゆるマット塗料とすることで第2領域R2に凹凸を付与し、摺動抵抗を減じることもできる。ここで、マット塗料とは、ガラス、シリカ、樹脂等の光を散乱させる粒子が含有され、通常の塗料よりも光沢度が低下する塗料である。マット塗料には、上記のようにガラス、シリカ、樹脂等の粒子が含まれているため、その表面に凹凸が形成される。尚、この場合は、塗料の塗り分けが必要となる。即ち、第2領域R2に対してはマット塗料を塗布し、第1領域R1に対してはマット塗料ではない塗料を塗布する必要がある。
また、第2領域R2におけるトップコート層52の表面に更にマット塗料を塗布することで第2領域R2に凹凸を付与し、この領域における摺動抵抗を減じてもよい。また、第2領域R2におけるインキ層51をはじきインキにより形成するとともに、このインキ層51の表面にマット塗料を用いてトップコート層52を形成してもよい。また例えば、第1領域R1および第2領域R2におけるトップコート層52をマット塗料により形成した後、第1領域R1に対して、表面を平滑にする塗料(例えば、上記ガラス等が含まれていない塗料)を塗布してもよい。即ち、マット塗料を塗布することで容器20の全周を滑りやすくした後、第1領域R1に表面を平滑にする塗料を塗布し、第1領域R1を滑りにくくしてもよい。
尚、上記では、第1領域R1における表面を第2領域R2における表面よりも平滑にすることで識別標記23を前方に向けた。ところで、容器20の回転/非回転には、例えばトップコート層52を構成する材料なども影響する。このため、第1領域R1における表面よりも第2領域R2における表面が平滑に形成される場合であっても、識別標記23を前方に向けることが可能な場合がある。即ち、上記実施形態に限られず、例えば摩擦係数の異なる少なくとも2つの領域を識別標記23に対応させて形成しておけば、識別標記23を前方に向けることが可能となる。
また上記では、第2領域R2に凹凸を付与することで摺動抵抗を減じたが、フッ素樹脂などを第2領域R2に貼付したり塗布したりして摺動抵抗を減じてもよい。例えば、図9(容器20の他の構成例を示した図)に示すように、第2領域R2に対してテフロン(登録商標)加工が施されたテープ部材Yを、識別標記23および情報記録部24と位置関係を合わせて貼付することにより、容器20の塗装状況に関係無く、上記と同様の効果を容器20に付与することができる。
また、ペットボトルや金属製ボトル缶等のように、識別標記23が形成されたフィルム(ラベルシール(シュリンクフィルムが多い))が容器本体部の外周面に装着される場合であっても、上記と同様の機能を付与可能である。
図10は、容器20の他の形態を示した図である。
図10に示すように、容器20の容器本体部の外周面に装着される前のフィルムFLに対して、第1領域R1、第2領域R2、識別標記23、および情報記録部24を予め形成しておき、このフィルムFLを容器20の容器本体部に装着することで、容器20に対し、第1領域R1、第2領域R2、識別標記23、および情報記録部24を設けることができる。
また、ペットボトルの外周面に装着されたフィルムでは、自販機などにおいて詰まりを発生させないようにするため、印刷面(外周面)に、滑性を持たせるための外面塗料が塗られている場合がある。そこで、この種のフィルムを利用して、上記第2領域R2に相当する領域を形成することができる。
図11は、容器20の他の形態を示した図である。尚、同図(A)は正面図であり、同図(B)は背面図であり、同図(C)は底面図である。
同図に示す容器20は、いわゆるペットボトルであり、容器本体部60Hの外周面には滑性を持たせたフィルム62が装着されている。このフィルム62は、容器20の容器本体部60Hの外周面に巻き付くように装着されるとともに、容器20の底部近傍に、容器本体部60Hの外周面を露出させ上記第1領域R1に相当する領域を形成する露出部621を備えている。
ここで、情報記録部24が第1搬送装置30の側方以外の方向を向いている場合には、露出部621が抵抗付与部33(図2参照)に接触する状態となり、この露出部621を通じて容器20に回転力が付与される。この結果、情報記録部24が第1搬送装置30の側方(右側方)を向くようになる。その一方で、情報記録部24が第1搬送装置30の側方を向いている場合には、抵抗付与部33とフィルム62とが接触する状態となり、抵抗付与部33とフィルム62との間で滑りが生じる。この場合、容器20は、情報記録部24が側方を向いた状態で移動していく。
また、上記では、容器20に第1領域R1および第2領域R2を形成する場合について説明したが、図12(容器20等の他の形態を示した図)に示すように、容器20には第1領域R1、第2領域R2を設けず、円筒状に形成され容器20に装着される装着部材70の外周面に第1領域R1、第2領域R2を形成することができる。このように装着部材70側に第1領域R1、第2領域R2を形成した場合、容器20をデザイン等する際の自由度を高めることができる。なお本実施形態では、情報記録部24を容器20の上部に設けている。ここでこの場合、情報記録部24に対応して、図2等に示した情報取得部35も上方に配置されることとなる。なお装着部材70は、容器20に対する装着位置がずれないように、例えばゴム等の摩擦係数が大きい部材で形成することが好ましい。
また上記では、容器20の表面に形成された第1領域R1を用いて容器20を回転させたが、以下に説明する、他の物理的な回転機構による回転手段を用いて容器20を回転させることもできる。
ここで、図13および図14は、容器20の他の一形態を示した図である。なお、図13(A)は容器20の正面図を示し、同図(B)は容器20の左側面図を示している。また、図14(A)は容器20の背面図を示し、同図(B)は容器20の右側面図を示している。また、図13(A)、(B)、図14(A)、(B)の各々の上部に表示した図は、A−A線における断面図である。
図13および図14に示した容器20には、キャップ22の下部に、容器本体21の外周面から容器本体21の径方向に突出した第1突出部240が設けられている。また、本容器20には、この第1突出部240の下面から下方に向かって突出した第1突起241〜第5突起245(接触部の一例)が設けられている。ここで、第1突起241〜第5突起245は、容器本体21によっても支持されている。さらに第1突起241〜第5突起245は、放射状に配置されている。また、第1突起241が、識別標記23側に設けられ、第5突起245が、識別標記23が設けられている側とは反対側に設けられている。さらに、第2突起242〜第4突起244は、容器20の周方向において、第1突起241と第5突起245との間に配置されている。また、識別標記23が設けられた側から容器20を眺めた場合に(図13(A)参照)、容器本体21の図中右側面側には、突起が設けられていない構成となっている。
次に、第1搬送装置30における上記容器20の動作を説明する。
図15は、第1搬送装置30における容器20の動作を示した図である。同図に示す第1搬送装置30には、容器20の移動方向上流側から移動方向下流側に向かって順に、第1ピン521A、第2ピン522A、第3ピン523A、第4ピン524A、第5ピン525Aが設けられている。ここで、第1ピン521A〜第5ピン525Aは、容器20の移動経路に沿って設けられた棒状部材51Aにより支持されている。なお、棒状部材51Aは不図示の固定部材により第1搬送装置30に固定されている。ここで本実施形態における、第1ピン521A、第2ピン522A、第3ピン523A、第4ピン524A、および第5ピン525Aは、容器20の移動経路の側方からこの移動経路に突出した突出部として捉えることができる。
ここで例えば、同図(A)に示すように、情報記録部24が右斜め後方を向いた状態で容器20が投入された場合、まず第1突起241が第1ピン521Aに突き当たる。これによって容器20は反時計回りの回転を行う。その後、容器20は、第2突起242が第2ピン522Aに突き当たり、第3突起243が第3ピン523Aに突き当たり、第4突起244が第4ピン524Aに突き当たることで、順次回転を行う。そして、容器20は、第5突起245が第5ピン525Aに突き当たることで更に回転する。この結果、情報記録部24が第1搬送装置30の右側方を向くようになる。即ち、本実施形態では、容器20の移動に伴い、第1突起241〜第5突起245が第1ピン521A〜第5ピン525Aに順次接触することで容器20が周方向に回転し、情報記録部24が第1搬送装置30の右側方を向くようになる。
また例えば、同図(B)に示すように、情報記録部24が左側方を向いた状態で容器20が投入された場合、まず第3突起243が第1ピン521Aに突き当たる。これによって容器20は反時計回りの回転を行う。その後、容器20は、第4突起244が第2ピン522Aに突き当たり、第5突起245が第3ピン523Aに突き当たることで、順次回転を行う。これによって、情報記録部24が第1搬送装置30の右側方を向くようになる。そしてこの場合、第1突起241〜第5突起245が設けられていない部位が、第1ピン521A〜第5ピン525Aが配置された側に対向する状態となる。この結果、容器20は、残りの第4ピン524A、第5ピン525Aに突き当たることなく前方へ移動していく。
ここで容器20の他の構成例を更に説明する。
図16は、容器20の他の構成例を示した図である。なお、同図の下部に表示した図は容器20の正面図であり、上部に表示した図は下部に表示した図におけるA−A線の断面図である。本図に示す容器20には、上記と同様、第1突起241〜第5突起245が設けられている。ここで本実施形態では、第1突起241〜第5突起245の各々は、棒状に形成されるとともに第1突出部240の下面から下方に向かって突出している。また、第1突起241〜第5突起245は、長さが異なっており、第1突起241が最も長く第5突起245が最も短くなっている。また本実施形態では、第1突起241〜第5突起245の下部に、第1突出部240と同様の形状を有した第2突出部260が設けられている。
ここで、第1突出部240のように容器本体21から環状に突出した部位を2本のレール等で下方から支持することで容器20の搬送を円滑に行える場合がある。また、飲料の充填後にキャップ22を装着する際、第1突出部240を下方から支持したい場合がある。ところでこのような場合に、上記第1突起241〜第5突起245等が設けられていると、容器20の搬送が困難となったりキャップ22の装着が困難となったりする場合がある。本実施形態のように、第1突起241〜第5突起245の下部に、第2突出部260を設けることで上記のような不具合の発生を抑制可能となる。
次に、上記容器20を搬送する第1搬送装置30について説明する。
図17は、第1搬送装置30を説明するための図である。なお同図(A)は第1搬送装置30の上面図であり、同図(B)は第1搬送装置30の右側面図である。
本実施形態における第1搬送装置30には、上記と同様、第1ピン521A〜第5ピン525Aが設けられている。ここで本実施形態における第1搬送装置30では、同図(B)に示すように、棒状部材51Aが載置部31に対して傾斜して配置されている。このため本実施形態では、第1ピン521Aが載置部31に最も近い位置に配置され、第5ピン525Aが載置部31から最も離れた箇所に配置されている。
ここで図18(第1搬送装置30における容器20の動作を示した図)を参照しながら容器20の動作を説明する。例えば、同図の符号21Aに示すように、情報記録部24が右斜め後方を向いた状態で容器20が第1搬送装置30に投入された場合、第1ピン521Aに対し第1突起241が突き当たるようになる。これによって容器20には回転力が付与され、容器20は反時計回りに回転を行うようになる。次いで容器20の前方への移動に伴い、第2ピン522Aに対し第2突起242が突き当たり(符号21B参照)、容器20は同様に反時計回りの回転を行う。
その後、容器20は、第3ピン523Aに第3突起243が突き当たり、第4ピン524Aに第4突起244が突き当たることで、周方向の回転を順次行う。そして最終的に、第5突起245が第5ピン525Aに突き当たることで(符号21C参照)、情報記録部24が第1搬送装置30の右側方を向くようになる。その後、容器20は、第1押圧機構211〜第3押圧機構213(図1参照)に向かって移動していく。
なお、図示は省略するが、例えば、情報記録部24が第1搬送装置30の図中左側方を向いた状態で容器20が投入された場合には、第3突起243が、第1ピン521A〜第5ピン525Aが配置された側に位置するようになる。そしてこの場合は、第3突起243が、第1ピン521A、第2ピン522A(図17(B)も参照)の上方を通過し、第3ピン523Aに突き当たる。これにより、容器20は反時計回り方向の回転を行う。その後は、上記と同様、第4突起244が第4ピン524Aに突き当たり、第5突起245が第5ピン525Aに突き当たることで、情報記録部24が右側方を向くようになる。
なお上記図5等に示した容器20では、第2領域R2が設けられた側とは反対側に情報記録部24が設けられていたが、この第2領域R2が設けられた側に情報記録部24を設けることもできる。この場合、情報取得部35(図3参照)は左ガイド32A側に設けられる。また、第1搬送装置30〜第4搬送装置60では、載置部31等に付与された傾斜を利用して容器20を移動させたが、モータ等により駆動する駆動ローラを利用して容器20の移動を行うこともできる。また上記では、第1押圧機構211〜第3押圧機構213を用いることで、異なる搬送経路(第2搬送装置40〜第4搬送装置60)の何れかに容器20を進入させた。ところでこのような形態に限られず、例えば、容器20の搬送経路を順次分岐させるとともに、搬送経路の分岐箇所に搬送経路を切り替える切り替え部材を設けることでも、異なる搬送経路に容器20を進入させることができる。
20…容器、24…情報記録部、33…抵抗付与部、35…情報取得部、60S…制御部、70…装着部材、211…第1押圧機構、241…第1突起、312…第2ローラ列、314…ロール状部材、521A…第1ピン、R1…第1領域

Claims (7)

  1. 情報記録部を外周面に有した物品と、
    前記物品が移動する移動経路と、
    前記移動経路の側方に設けられ、当該移動経路の当該側方を向いた前記情報記録部と対峙し当該情報記録部から情報を取得する情報取得部と、
    前記情報取得部により取得された情報に基づき、前記物品が移動する前記移動経路を変更する変更手段と、
    を備え、
    前記情報取得部よりも前記物品の移動方向上流側には、前記移動経路を移動する当該物品の側部に接触可能な側部接触部が設けられ、
    前記物品は、前記移動経路の前記側方以外の方向を前記情報記録部が向いている場合に前記側部接触部に接触する物品側接触部を有し、
    前記物品側接触部が前記側部接触部に接触することで前記物品が周方向に回転し前記情報記録部が前記移動経路の前記側方を向き、当該側方を向いた当該情報記録部と前記情報取得部とが当該物品の移動に伴い対峙することを特徴とする搬送システム。
  2. 前記側部接触部のうちの前記移動経路側に位置する面は、当該面の高さ方向における中央部から上方に向かうに従いおよび下方に向かうに従い前記物品の当該移動経路から離れるように曲率を有した状態で形成されていることを特徴とする請求項1記載の搬送システム。
  3. 前記側部接触部は、前記移動経路に沿って配置された基材と、当該基材の表面に設けられ当該基材よりも軟質の軟質材とにより構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の搬送システム。
  4. 前記物品の前記周方向の前記回転は、前記物品側接触部に対して接触する前記側部接触部から当該物品側接触部に対し抗力が付与されることで行われることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の搬送システム。
  5. 前記側部接触部は、前記物品の移動方向における異なる位置に配置され前記移動経路の側方から当該移動経路に突出した複数の突出部により構成され、
    前記物品側接触部は、前記物品の周方向における異なる位置に配置され当該物品が前記移動経路を移動する際に前記突出部に接触可能な複数の接触部を有し、
    前記物品の移動に伴い前記接触部が前記突出部に順次接触することで当該物品の前記回転がなされることを特徴とする請求項4記載の搬送システム。
  6. 前記物品は、物品本体部と、当該物品本体部に装着された装着部材とから構成され、
    前記物品側接触部は、前記装着部材に設けられていることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の搬送システム。
  7. 前記物品のうちの前記側部接触部が設けられている側とは反対側に位置する部位に接触することで当該部位に抗力を与え、前記回転を抑制する回転抑制部を更に備えることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の搬送システム。
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