JP2011182830A - 陳列装置および陳列システム - Google Patents

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忠直 伊藤
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兼司 藤沼
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Abstract

【課題】商品が購入される可能性を高めることが可能な陳列装置を提供する。
【解決手段】第4領域R4が抵抗付与部33の第1領域L1に接触する状態にあると、第4領域R4と第1領域L1との間における滑りが抑制され、容器20は、時計回りの回転を行う(符号5A参照)。そして符号5Bに示すように、第1領域R1が第1領域L1に接触すると、第1領域R1と第1領域L1との間で滑りが生じ、容器20は回転を停止する。その後、符号5Cに示すように、容器20が第2領域L2に接触すると、第1領域R1と第2領域L2との間における滑りが抑制され、容器20は、時計回りの回転を行う(符号5C参照)。その後、符号5Dに示すように、第2領域R2が第2領域L2に接触すると、第2領域R2と第2領域L2との間で滑りが生じ容器20は回転を停止する。
【選択図】図5

Description

本発明は、商品の陳列を行う陳列装置等に関する。
例えばコンビニエンスストアなどにおいては、飲料缶やペットボトルなど飲料が充填された容器が、例えば陳列ケースに収容された陳列装置に縦置きに載せられて販売される。そしてこのような陳列装置は、例えば、容器自身の自重により陳列ケースの前方に容器が移動するように傾斜した状態で配置される。そして、手前側(最前列)の1つの容器を抜き取ると、後続の容器が自重で手前側に移動する。
ここで陳列装置の容器が載せられる箇所には、容器の滑りの良さから例えばプラスチックの平板が設けられる。また、近年では回転可能なローラを多数配置した陳列装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、容器の補充は陳列装置の後方側から行うのが一般的であるが、手前側からの容器の投入を可能とするとともに、奥側に移動した容器が、再度手前側に移動し陳列される陳列装置も提案されている(例えば、特許文献2参照)。さらに、容器に関するものとして、缶底に形成された環状凸部の内周壁に、内側凹部と縦リブとが円周方向に交互に形成された缶が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開平11−155701号公報 米国特許第6502408号 特開2000−211624号公報
ここで、コンビニエンスストアなどの店舗に設置される陳列装置では、静止した状態で商品が陳列されるのが一般的である。ところで、商品の存在を商品の購入者により確実に認識させることができれば、商品が購入される可能性をより高めることが可能となる。
本発明が適用される陳列装置は、商品が投入される投入部と、投入部に投入された商品を商品の取り出し部まで移動させる移動手段と、を備え、移動手段は、商品を回転させる回転動作と回転を停止させる停止動作とを繰り返し行いながら商品を取り出し部まで移動させることを特徴とする陳列装置である。
ここで、移動手段は、商品の外面に接触可能な接触部を有し、取り出し部に向けて商品を移動させている際に商品の外面に対し接触部から抗力を与え商品を回転させることを特徴とすることができる。また、移動手段は、回転により商品の所定領域が接触部に接触した際に所定領域を接触部に対して滑らせ回転の停止を行うことを特徴とすることができる。さらに、移動手段は、回転動作と停止動作とを繰り返し行うとともに停止動作の方を最後に行い、且つ、商品に付された標記が特定の方向を向くように停止動作を行うことを特徴とすることができる。また、移動手段により取り出し部まで移動した商品を投入部へ移動させる第2の移動手段を更に備えることを特徴とすることができる。さらに、第2の移動手段は、商品を回転させる回転動作と回転を停止させる停止動作とを繰り返し行いながら商品を投入部へ移動させることを特徴とすることができる。
また本発明を陳列システムと捉えた場合、本発明が適用される陳列システムは、表面性状が互いに異なり且つ周方向における位置が互いに異なる第1の領域および第2の領域が外周面に形成された商品と、商品を陳列する陳列装置と、を備え、陳列装置は、商品が移動する移動経路と、移動経路を移動する商品の外周面に接触する上流側接触部を有し、商品の第1の領域が上流側接触部に接触した場合に上流側接触部から第1の領域に抗力を与え商品を周方向に回転させ、回転に伴い商品の第2の領域が上流側接触部に接触した際に第2の領域を上流側接触部に対して滑らせ回転を停止させる第1の回転/回転停止手段と、上流側接触部よりも商品の移動方向下流側に配置され移動経路を移動する商品の外周面に接触する下流側接触部を有し、第1の回転/回転停止手段により回転が停止された商品の第2の領域に対し下流側接触部から抗力を与え商品を周方向に回転させ、回転に伴い商品の第1の領域が下流側接触部に接触した際に又は回転に伴い第1の領域および第2の領域以外の他の領域が下流側接触部に接触した際に第1の領域又は他の領域を下流側接触部に対して滑らせ回転を停止させる第2の回転/回転停止手段と、を備えることを特徴とする陳列システムである。
ここで、陳列装置は、商品が投入される投入部と、投入部に投入され移動経路を移動した商品が取り出される取り出し部と、取り出し部まで移動した商品を投入部まで移動させる移動手段と、をさらに備えることを特徴とすることができる。また、移動手段は、商品を周方向に回転させる回転動作と回転を停止させる停止動作とを繰り返し行いながら商品を投入部まで移動させることを特徴とすることができる。さらに、陳列装置は、商品が投入される投入部と、投入部に投入され移動経路を移動した商品が取り出される取り出し部と、をさらに備え、投入部は、陳列装置の一方側および他方側のうちの一方側に設けられ、取り出し部は、陳列装置の一方側および他方側のうちの他方側に設けられ、第1の回転/回転停止手段および/または第2の回転/回転停止手段は、商品に付された標記が他方側を向くように回転を停止させることを特徴とすることができる。また、商品の外周面には、インキにより図柄が形成され、インキには、添加することによって光輝性を発揮する材料が含まれていることを特徴とすることができる。さらに、商品の外周面にはホログラムが付されていることを特徴とすることができる。
本発明を採用しない場合に比べ、商品の購入者に商品の存在をより確実に認識させることができ、商品が購入される可能性を高めることが可能となる。
本発明の実施形態に係る陳列装置の概略構成を示した図である。 陳列装置および容器を前方から眺めた場合の図である。 陳列装置の上面図である。 容器を説明するための図である。 陳列装置における容器の動作を説明するための図である。 陳列装置における容器の動作を説明するための図である。 陳列装置における容器の他の動作例を示した図である。 陳列装置の他の一形態を示した図である。 容器に対して印刷を行う印刷機を示した図である。 容器の他の形態を示した図である。 容器の他の形態を示した図である。 容器の他の一形態を示した図である。 容器の他の一形態を示した図である。 容器の他の一形態を示した図である。 容器の他の一形態を示した図である。 第2の実施形態における陳列装置の斜視図である。 陳列ケースを示した図である。 陳列装置における容器の動作を示した図である。 昇降部を説明するための図である。 昇降部を説明するための図である。
―第1の実施形態―
以下、添付図面を参照して本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る陳列装置30の概略構成を示した図である。また図2は、陳列装置30および容器20を前方から眺めた場合の図である。
図1(A)に示すように本実施形態における陳列装置30は、缶体として形成され飲料が内部に充填された容器20(商品の一例)が載せられる載置部31と、容器20の移動経路を形成するとともに容器20の移動を案内するガイド32とを備えている。また、透明に形成されるとともに載置部31の一側辺に沿って配置され、容器20の移動を停止させる規制板34を備えている。ここで規制板34は透明に形成することが好ましい。
陳列装置30は、同図(B)に示すように、コンビニエンスストア、スーパーマーケットなどに設置される陳列ケース10の内部に収納される。この陳列ケース10は、直方体状に形成されたケース本体部10Aと、このケース本体部10Aに対して開閉可能に設けられたドア10Bとにより主要部が構成されている。ここで陳列装置30は、陳列ケース10に設けられた棚(不図示)の上に載せられる。この際、陳列装置30は、規制板34が設けられた側がドア10B側に位置するように設置される。また載置部31は、規制板34が設けられた側が、規制板34が設けられた側とは反対側よりも下方に位置するように配置される。即ち載置部31は、陳列ケース10の後方側から容器20が取り出される前方側(取り出し部側)に向かって下り傾斜した状態で配置される。
ここで本実施形態における陳列ケース10は、後方側にもドアが設けられ(不図示)、後方側も開放可能となっている。そしてこの後方側より陳列装置30に容器20が投入される。即ち、陳列ケース10の後方側および陳列装置30の後方側に容器20の投入部が設けられた構成となっている。そして、投入された容器20は載置部31上をドア10B側に向かって移動する。なお、本明細書では、ドア10B側を前方側(前方)と称しドア10Bとは反対側を後方側(後方)と称する場合がある。また、陳列ケース10の幅方向(容器20が移動する方向に直交する方向)を横方向、幅方向と称する場合がある。
陳列装置30についてさらに説明する。
図3は、陳列装置30の上面図である。
本実施形態における陳列装置30のガイド32は、容器20の移動経路に沿って配置されている。またガイド32は、容器20の移動経路の両側に設けられている。ここでガイド32は、例えばアルミニウムなどの金属材料や樹脂材料などにより形成される。
移動手段の一部として機能する載置部31は、陳列装置30の左右方向(幅方向)において傾斜して配置されている。詳細には、一方のガイド32(図中左方のガイド32)側の方が他方のガイド32(図中右方のガイド32)側よりも下方に位置するように傾斜して配置されている。さらに説明すると、本実施形態では、容器20の移動経路の一方の側方側および他方の側方側のうちの一方の側方側に、後述する抵抗付与部33が設けられている。そして本実施形態における載置部31には、この他方の側方側からこの一方の側方側に向かうに従い下る傾斜が付与されている。
また載置部31は、上記のように前方側の方が後方側よりも下方に位置するように傾斜して配置されている。ここで図3における符号3A,3Bは載置部31における傾斜の状態を示している。また同図における「θV」および「θH」は、載置部31の傾斜角度を示している。なお本明細書においては、以下、左方のガイド32を左ガイド32と称し右方のガイド32を右ガイド32と称する場合がある。また上記「θV」を前後方向傾斜角度θVと称し、上記「θH」を左右方向傾斜角度θHと称する場合がある。
さらに載置部31は、容器20が置かれる側の面である容器載置面31Aに、陳列装置30の幅方向に並列配置された第1ローラ列311、第2ローラ列312を有している。ここで、第1ローラ列311は上記一方の側方側に設けられ、第2ローラ列312は上記他方の側方側に設けられている。なお、各ローラ列は、容器20の投入部から取り出し部にかけて並んで配置された複数のロール状部材314を有している。ここで、第1ローラ列311に含まれるロール状部材314は、容器20の移動方向に沿った回転が可能であり容器20を陳列装置30の前方に向けて円滑に移動させる。
一方で、第2ローラ列312に含まれるロール状部材314は、回転ができないように固定されている。このため、第2ローラ列312に含まれるロール状部材314は、載置部31を移動する容器20(容器20のうちの上記他方の側方側(抵抗付与部33が設けられている側とは反対側)に位置する部位)に対し移動に対する抗力を付与する。詳細には、第2ローラ列312に含まれるロール状部材314は、載置部31を移動する容器20に対し、後述する抵抗付与部33が容器20に対し与える抗力よりも小さい抗力を与える。これにより容器20の過度の回転が抑制される(詳細は後述)。
なお本実施形態では、第2ローラ列312に含まれる全てのロール状部材314を回転できないように固定したが、一個おきにロール状部材314を固定するなど、一部のロール状部材314を固定してもよい。また第2ローラ列312に含まれるロール状部材314の固定は、接着剤等により行うことができる。またテープ等を貼付して固定することもできる。
次に抵抗付与部33について説明する。本実施形態では、図1(A)および図3に示すように、左ガイド32に、接触する容器20の外周面に対して摺動抵抗(摩擦抵抗、抗力)を付与する抵抗付与部33(接触部の一例)が設けられている。この抵抗付与部33は、図1(A)に示すように、容器20の移動経路に沿って設けられている。また抵抗付与部33は、移動経路の一方の側方側および他方の側方側のうちの一方の側方側に設けられている。また抵抗付与部33は、図2に示すように、容器20の移動経路に沿って設けられるとともに左ガイド32に形成された溝に埋め込まれた円柱状の基材33Aと、この基材33Aの外表面に貼付された貼付部材33Bとから構成されている。基材33Aを円柱状(断面を円形)に構成した場合、載置部31の上を移動する容器20が上下方向や左右方向に傾いたとしても、抵抗付与部33と容器20との接触面積が一定となりやすい。
なお本実施形態における基材33Aは、アルミニウムにより形成されている。また本実施形態における基材33Aには、粗面化処理の一例としてのブラスト処理が施され、基材33Aの表面には微細な凹凸が形成されている。ここで本実施形態における基材33Aの表面粗さRa(算術平均粗さRa)は、1.08μmとなっている。なお、基材33Aは、Cu(銅)、Fe(鉄)などの他の金属材料や、HIS(ハイインパクトポリスチレン)、ABS(アクリルニトリルブタジェンスチレン)、PC(ポリカーボネート)、POM(ポリアセタール)などの樹脂材料により構成することもできる。また本実施形態における貼付部材33Bには、基材33Aの表面よりも表面が平滑に形成された市販のビニールテープ(より具体的には塩化ビニルにより構成されたテープ)を使用している。なお、塩化ビニル以外の材料により構成されたビニールテープや、EPDMなどのゴム部材を貼付することもできる。
また本実施形態では、基材33Aの長手方向における全域に対し貼付部材33Bが貼付されておらず、基材33Aの一部の領域に対し貼付部材33Bが貼付されている。より具体的には、図3に示すように、基材33Aの長手方向における一端部(容器20の移動方向下流側における端部)に貼付されている。また、貼付部材33Bは、同図に示すように、基材33Aのうち容器20が投入される投入部側に位置する部位に対し貼付されている。このため、抵抗付与部33には、容器20の移動方向上流側から移動方向下流側に向かって順に、基材33Aが露出した第1領域L1、貼付部材33Bが貼付された第2領域L2(上流側接触部の一例)、基材33Aが露出した第3領域L3(下流側接触部の一例)、貼付部材33Bが貼付された第4領域L4が形成されている。ここで、第1領域L1〜第4領域L4の各々の長さはほぼ等しくなっている。なお上記では、円柱状の基材33Aを左ガイド32の溝に埋め込んだ例を説明したが、半円状の基材33Aを左ガイド32の表面に貼付することもできる。
次に容器20について詳細に説明する。
図4は、容器20を説明するための図である。
なお、同図(A)は容器20を一方側から図示したものであり、同図(B)は、容器20を他方側から図示したものである。また、同図(C)は同図(A)のS部における断面を示し、同図(D)は同図(A)のT部における断面を示している。
同図に示す容器20は、いわゆる2ピース缶であり、飲料などの内容物が充填され且つプルタブ(不図示)を有した蓋部材が取り付けられている。本容器20は、同図(A)および(B)に示すように、外周面に、表面性状が互いに異なる第1領域R1、第2領域R2、第3領域R3、第4領域R4を有している。ここでこれらの領域は、容器20の周方向において、第1領域R1、第2領域R2、第3領域R3、第4領域R4の順に設けられている。なお、第1領域R1の表面状態および第3領域R3の表面状態は同様に構成されている。また、第2領域R2の表面状態および第4領域R4の表面状態は同様に構成されている。このため以下の説明では、第1領域R1および第2領域R2を中心に説明する。
ここで同図(C)を参照し第2領域R2の表面状態についてまず説明する。
同図(C)に示すように、第2領域R2には、容器本体50の表面にインキ層51が設けられている。また、インキ層51の表面にクレーター状の凹凸を有したトップコート層(最外層)52が設けられている。
ここで本実施形態におけるインキ層51には、添加することによって光輝性を発揮する材料60が含まれている。この添加することによって光輝性を発揮する材料60には、例えば、アルミニウム、銀、金、銅などの金属粒子や、これらの金属を蒸着処理した樹脂粒子を用いることができる。また添加することによって光輝性を発揮する材料60には、球状又は鱗片状の金属、金属化合物(酸化物)、ガラスなどを用いることができる(例えば特開2009−57081号公報参照)。さらに、添加することによって光輝性を発揮する材料60には、フレーク状のものを用いることができる。より具体的には、アルミフレークや、フレーク表面に光輝性粒子を付着させたものを用いることができる(例えば特許4119594号公報参照)。また、添加することによって光輝性を発揮する材料60には、金属酸化物からなる鱗片状基材にTiOのような高屈折率材の被覆を施したものを用いることができる(例えば特開2003−62522号公報参照)。ここで添加することによって光輝性を発揮する材料60は、一般的に、インキ層51に入れるが、インキ層51と容器本体50との間に形成されるベースコート層(不図示)に入れることもできる。なおこの場合、ベースコート層に入れられた添加することによって光輝性を発揮する材料60からの反射光がインキ層51の外部まで到達するように、インキ層51を薄く形成することが好ましい。
またインキ層51には、色材としての顔料が含まれている。この顔料としては、各種の有機顔料や無機顔料が用いることができる。また、インキのビヒクルは、熱硬化性樹脂や紫外線硬化性樹脂等の樹脂を主成分としている。ここで熱硬化性樹脂としては、アルキッド型又はポリエステル型の樹脂等が用いられる。また、紫外線硬化性樹脂としては、紫外線ラジカル重合型、紫外線カチオン重合型の樹脂等が用いられる。さらに、インキには添加剤が含有されていても良い。添加剤としては、艶消し剤、ワックス類(天然系、石油系、合成系)、乾燥剤、分散剤、湿潤剤、架橋剤、ゲル化剤、増粘剤、皮張り防止剤、安定剤、消泡剤、光重合開始剤等が用いられる。
またインキ層51は、いわゆるはじきインキにより形成されている。即ち、インキ層51は、このインキ層51の表面にトップコート層52を形成する塗料が塗られた場合にこの塗料をはじくインキにより形成されている。ここでトップコート層52における上記凹凸は、トップコート層52を形成する塗料がこのインキ層51によりはじかれることにより形成されたものである。
なおトップコート層52を形成する塗料をインキ層51によりはじくためには(上記凹凸を形成するためには)、インキ層51の形成に用いるインキの表面張力を、トップコート層52の形成に用いる塗料の表面張力よりも5mN/m以上低く設定することが望ましい。換言すると、インキの表面張力が塗料の表面張力よりも低く、且つ、インキと塗料との間の表面張力の差が5mN/m以上であることが望ましい。ここでインキの表面張力の低下は、例えば、通常のインキにシリコーンを添加することにより行うことができる。
一方、トップコート層52に用いる塗料は、熱硬化性樹脂や紫外線硬化性樹脂等の樹脂を主成分とするものであり、必要に応じてワックス成分を含有している。熱硬化性樹脂としては、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、フラン−ホルムアルデヒド樹脂、キシレン−ホルムアルデヒド樹脂、ケトン−ホルムアルデヒド樹脂、アミノ樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、アルキド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂(例:ノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノール型エポキシ樹脂)、ビスマレイミド樹脂、トリアリルシアヌレート樹脂、熱硬化性アクリル樹脂、シリコーン樹脂、油性樹脂等が用いられる。
さらに、熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂との組成物を用いても良い。この場合、熱可塑性樹脂としては、塩化ビニル−マレイン酸−酢酸ビニル共重合体、アクリル重合体、飽和ポリエステル樹脂等が用いられる。これらの樹脂は、単独でも2種以上を組み合わせても使用できる。また、これらの樹脂組成物には、必要に応じて、トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸等の公知の酸触媒が添加されていても良い。酸触媒を用いる場合は、酸触媒は樹脂に対して0.5〜1質量%添加するのが望ましい。また、これらの樹脂のうち、特に、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂と飽和ポリエステル樹脂との組成物や、熱硬化性アクリル樹脂とメラミン−ホルムアルデヒド樹脂との組成物を用いることが塗膜性能面で望ましい。
一方、紫外線硬化性樹脂としては、例えば、カチオン硬化型樹脂、ラジカル硬化型樹脂等が用いられる。カチオン硬化型樹脂としては、紫外線硬化型エポキシ樹脂と光カチオン重合触媒との組成物等が用いられる。
また、トップコート層52に用いる塗料において、上記の樹脂に架橋剤や増感剤を必要に応じて添加しても良い。架橋剤としては、種々のポリオール類(例:ε−カプロラクトントリオール)等が用いられる。増感剤としては、チオキサントン誘導体等が用いられる。さらに、トップコート層52に用いる塗料に、滑りを補うために、ワックス成分として天然系、石油系、合成系のワックス剤を単独で又は複合して添加しても良い。さらに、トップコート層52の表面のレベリング剤として、あるいは/更に、塗料状態での安定性を高めるためや初期滑り性をトップコート層52に付与するために、各種のシリコーンオイルを添加しても良い。
なお、インキ層51およびトップコート層52の組成等の一例を挙げると以下のようになる。
[トップコート層52]
樹脂成分:ポリエステル30%、アクリル13%、アミノ55%、エポキシ2%
ワックス:石油系0.3%、天然系1%、合成系0.2%(樹脂成分に対し)
シリコーンオイル(混合):0.15%(樹脂成分に対し)
表面張力:33mN/m
厚さ:5μm
[インキ層51](はじきインキ)
主樹脂:アルキッド樹脂
顔料:TiO
表面張力:28mN/m
厚さ:2μm
なお上記は、第2領域R2の形成方法の一例を説明したものであり、例えば特開2002−361172号公報に開示されている技術を用いて第2領域R2を形成してもよい。即ち、トップコート層52を形成する塗料をインキ層51の表面で斑状に凝集させることで凹凸を形成し第2領域R2を形成してもよい。また第2領域R2のクレーター状の凹凸は、発泡剤を含有したいわゆる発泡インキを用いてインキ層51を形成することにより形成することができる。なお、本特許にて塗布材料により生じさせる上記第2領域R2の凹凸は、最大深さで3〜10μm程度のオーダーであり、通常のコーティング塗料では、深さ1μm程度或いはそれ未満の程度の平滑面を第1領域R1と言っている。
次いで、同図(D)を参照し第1領域R1の表面状態について説明する。
同図(D)に示すように第1領域R1には、上記と同様、容器本体50の表面に、添加することによって光輝性を発揮する材料60を有したインキ層51が設けられている。また、インキ層51の表面に、上記第2領域R2におけるトップコート層52よりも表面が平滑に形成されたトップコート層(最外層)52が設けられている。なお本実施形態では、第1領域R1における表面粗さRaは0.17μmとなっている。また、上記第2領域R2における表面粗さRaは1.42μmとなっている。
ここで第1領域R1におけるインキ層51は、トップコート層52を形成する塗料をはじかないインキ(通常インキ)を用いて形成している。付言すれば、インキ層51を形成するインキは、表面張力がトップコート層52を形成する塗料の表面張力と等しいか又はそれよりも高いインキが用いられている。このため第1領域R1では、トップコート層52を形成する塗料がはじかれず、トップコート層52の表面は、第2領域R2におけるトップコート層52に比べ平滑となる。なお、インキ層51を形成するインキの基本的な組成等は上記と同様である。トップコート層52を形成する塗料の基本的な組成等は上記と同様である。
また本実施形態における容器20は、その外面(外周面)に、商品名、商標名など他の商品と識別するための第1識別標記23a、第2識別標記23bを有している(なお本明細書においては、以下単に「識別標記23」と称する場合がある。)。ここで、第1識別標記23aは第1領域R1に形成され、第2識別標記23bは第3領域R3に形成されている。なお、第1識別標記23aおよび第2識別標記23bは、上記インキ層51により形成されている。また、同図では、第1識別標記23aおよび第2識別標記23bが異なる例を図示しているが、同一の形態としてもよい。
次に陳列装置30における容器20の動作について説明する。
図5および図6は、陳列装置30における容器20の動作を説明するための図である。なお図5および図6では、第1ローラ列311、第2ローラ列312(図3参照)の図示を省略している。
陳列装置30の後方に容器20が投入されると(符号5A参照)、この容器20は左ガイド32(抵抗付与部33)によって案内されながら前方に向かって移動する。そしてこの際、例えば第1識別標記23aが陳列装置30の前方を向き、第4領域R4が抵抗付与部33の第1領域L1に接触する状態にあると、第4領域R4と第1領域L1との間における滑りが抑制される(第4領域R4に抗力が付与される)。これにより容器20は、時計回りの回転を行いながら前方へ移動する(符号5A参照)。そして符号5Bに示すように、第1領域R1が第1領域L1に接触する状態となると、第1領域R1と第1領域L1との間で滑りが生じ、容器20は回転を停止する。その後、容器20は抵抗付与部33により案内されながら前方に向かって移動(スライド)する。
そして、符号5Cに示すように、容器20が第2領域L2に接触すると、容器20の第1領域R1と第2領域L2との間における滑りが抑制され(第1領域R1に抗力が付与され)、容器20は、時計回りの回転を行いながら前方へ移動する(符号5C参照)。その後、符号5Dに示すように、第2領域R2が第2領域L2に接触する状態となると、第2領域R2と第2領域L2との間で滑りが生じ、容器20は回転を停止する。
その後、容器20は前方に向かって更に移動する。そして、図6の符号6Aに示すように、容器20が第3領域L3に接触すると、容器20の第2領域R2と第3領域L3との間における滑りが抑制され(第2領域R2に抗力が付与され)、容器20は、時計回りの回転を行いながら前方へ移動する(符号6A参照)。その後、符号6Bに示すように、第3領域R3が第3領域L3に接触する状態となると、第3領域R3と第3領域L3との間で滑りが生じ、容器20は回転を停止する。
その後、容器20は更に前方に移動する。そして符号6Cに示すように、容器20が第4領域L4に接触すると、容器20の第3領域R3と第4領域L4との間における滑りが抑制され(第3領域R3に抗力が付与され)、容器20は、時計回りの回転を行いながら前方へ移動する(符号6C参照)。その後、符号6Dに示すように、第4領域R4が第4領域L4に接触する状態となると、第4領域R4と第4領域L4との間で滑りが生じ、容器20は回転を停止する。その後、容器20は、更に前方に向かって移動した後に規制板34に突き当たり移動を停止する。本実施形態では、このように、容器20の周方向への回転および回転の停止が繰り返される。また本実施形態では、上記のように、インキ層51に添加することによって光輝性を発揮する材料60が含まれている。このため、本実施形態における陳列装置30では、商品である容器20の存在を購入者により確実に認識させることができる。この結果、容器20が購入される可能性が高まる。
なお上記では、識別標記23(第1識別標記23a)が陳列装置30の前方を向いた状態で容器20が投入された場合(図5の符号5A参照)の動作について説明した。ところで、図7(陳列装置30における容器20の他の動作例を示した図)の符号7Aに示すように、識別標記23が陳列装置30の側方を向いた状態で容器20が投入される場合がある。この場合には、容器20の第1領域R1(あるいは第3領域R3)と抵抗付与部33の第1領域L1とが接触することとなり、容器20は回転をせずに第2領域L2まで移動していく。そして、容器20が第2領域L2に到達すると、上記と同様に、容器20の回転がまず行われ(符号7B参照)、次いで容器20の回転が停止される(符号7C参照)。
なお本実施形態では、陳列装置30の前方(容器20の取り出し部)に容器20が達した際に、容器20に付された識別標記23が陳列装置30の前方を向くようになっている。付言すると、容器20の移動方向最下流側に位置する第4領域L4と容器20との間で滑りが発生した状態で容器20の移動が行われる際(図6の符号6D参照)、容器20に付された識別標記23(第1識別標記23aあるいは第2識別標記23b)が前方を向くようになっている。さらに説明すると、複数回行われる容器20の停止動作のうちの最後の停止動作が行われた際に識別標記23が陳列装置30の前方を向くようになっている。付言すると、本実施形態では、容器20の回転動作および停止動作が繰り返し行われるが、停止動作の方を最後に行っている。そして本実施形態では、この最後の停止動作が行われた際に識別標記23が陳列装置30の前方を向くようになっている。
さらに説明すると、本実施形態では、第2領域R2と第2識別標記23bは、予め定められた所定の位置関係を有して配置されている。また、第4領域R4と第1識別標記23aも、予め定められた所定の位置関係を有して配置されている。より詳細には、第2領域R2(第4領域R4)が左方側(一方向)を向いている場合に第2識別標記23b(第1識別標記23a)が前方(一方向と交差する方向、一方向と直交する方向)を向くように配置されている。このため、第2領域R2あるいは第4領域R4が陳列装置30の第4領域L4に接触し、第2領域R2あるいは第4領域R4と第4領域L4との間で滑りが発生すると、第2識別標記23bあるいは第1識別標記23aが陳列装置30の前方を向くようになる。
なお、凹凸が形成された第2領域R2(第4領域R4も同様)が、貼付部材33Bが貼付された第2領域L2(第4領域L4も同様)に接触した場合(例えば、図5の符号5Dの状態を参照)、第2領域R2と貼付部材33Bとは点接触に近い状態で接触する。詳細には、貼付部材33Bの表面が平滑に形成され、第2領域R2には凹凸が形成されているため、第2領域R2と貼付部材33Bとは点接触に近い状態で接触する。さらに説明すると、第2領域R2には凹凸が形成されているために、第2領域R2と貼付部材33Bとの接触面積が小さい状態となる。このため、第2領域R2と貼付部材33B(第2領域L2(第4領域L4))とが接触した際には、上記のような滑りが生じやすくなる。
また、凹凸が形成された第2領域R2(第4領域R4も同様)が、基材33Aのみで形成された第3領域L3(第1領域L1も同様)に接触した場合(例えば、図6の符号6Aの状態を参照)、第2領域R2と基材33Aとの間で噛み合いが生じる。詳細には、第2領域R2には凹凸が形成され、ブラスト処理により基材33Aにも凹凸が形成されているため、第2領域R2と基材33Aとの間で噛み合いが生じる。このため、第2領域R2と基材33A(第1領域L1(第3領域L3))とが接触した際には、上記のような回転が生じやすくなる。
また表面が平滑に形成された第1領域R1(第3領域R3も同様)が、貼付部材33Bが貼付された第2領域L2(第4領域L4も同様)に接触した場合(例えば、図5の符号5Cの状態を参照)、第1領域R1と貼付部材33Bとは面接触に近い状態で接触する。詳細には、貼付部材33Bの表面が平滑に形成され、第1領域R1も表面が平滑に形成されているため、第1領域R1と貼付部材33Bとは面接触に近い状態で接触する。さらに説明すると、貼付部材33Bの表面が平滑に形成され、第1領域R1も表面が平滑に形成されているため、第1領域R1と貼付部材33Bとの接触面積が大きい状態となる。このため、第1領域R1と貼付部材33B(第2領域L2(第4領域L4))とが接触した際には、上記のような回転が生じやすくなる。
また表面が平滑に形成された第1領域R1(第3領域R3も同様)が、基材33Aのみで形成された第1領域L1(第3領域L3も同様)に接触した場合(例えば、図5の符号5Bの状態を参照)、第1領域R1と基材33Aとは点接触に近い状態で接触する。詳細には、第1領域R1の表面が平滑に形成され、基材33Aには凹凸が形成されているため、第1領域R1と基材33Aとは点接触に近い状態で接触する。さらに説明すると、基材33Aには凹凸が形成されているために、第1領域R1と基材33Aとの接触面積が小さい状態となる。このため、第1領域R1と基材33A(第1領域L1(第3領域L3))とが接触した際には、上記のような滑りが生じやすくなる。
なお本実施形態の陳列装置30では、上述のとおり、第2ローラ列312に含まれるロール状部材314は、回転ができないように固定されている。このため、第2ローラ列312に含まれるロール状部材314は、移動してくる容器20に対し移動に対する抗力を付与することとなる。ここで本実施形態における構成にて、第2ローラ列312から容器20に対し抗力を付与しない場合、抵抗付与部33から付与される抗力によって容器20が常に回転する事態が生じうる。付言すると、上記容器20の回転が停止しなくなるおそれがある。また例えば、図6の符号6Dに示す状態(識別標記23が陳列装置30の前方を向いた状態)から容器20が回転し、識別標記23が陳列装置30の前方以外を再度向いてしまうおそれもある。
このため本実施形態では、第2ローラ列312に含まれるロール状部材314を用いて容器20に対し抗力を与え上記意図しない回転を抑えている。付言すると、容器20のうち抵抗付与部33と接触する部位とは反対側に位置する部位に対し抗力を与え、容器20の過度の回転を抑えている。なお、容器20に対する抗力の付与は、右ガイド32を容器20に外周面に接触させて行うこともできるが、この場合、左ガイド32(抵抗付与部33)と右ガイド32とにより容器20が挟まれ、容器20が停止するおそれがある。このため、上記にて示した態様のように、容器20の底部に対し抗力を与えることが望ましくなる。
なお上記では、インキ層51に添加することによって光輝性を発揮する材料60を設けた容器20を一例に説明したが、ホログラム(レーザー光線などを使って立体画像を記録したフィルム)を容器20の外周面に貼付することもできる。この場合も、上記と同様、商品(容器20)の存在を購入者により確実に認識させることができる。また本実施形態では、容器20の回転動作が順次行われ、容器20の外表面における異なる部位が陳列装置30の前方を順次向くようになる。そしてこのような場合、容器20の外周面に、複数の異なる図柄を形成しておけば、この異なる図柄が順次、陳列装置30の前方を向くようになる。そして各図柄に関連性を持たせた場合には、一連の図柄にストーリー性を付与することができる。
また上記では第1領域R1〜第4領域R4の4つの領域を有した容器20の動作について説明したが、第1領域R1および第2領域R2の2つの領域のみが容器20に形成されている場合には、例えば、第2領域R2が抵抗付与部33の第1領域L1に接触することで容器20の回転が起こる。そしてこの回転に伴い第1領域R1が第1領域L1に接触し回転が停止する。その後、第1領域R1が第2領域L2に接触することで再び容器20の回転が起こり、第2領域R2が第2領域L2に接触することで回転が停止する。その後、第2領域R2が第3領域L3に接触することで容器20の回転が再び起こり、第1領域R1が第3領域L3に接触することで回転が停止する。そして最後に、第1領域R1が第4領域L4に接触することで再び容器20の回転が起こり、第2領域R2が第4領域L4に接触することで回転が停止する。
また上記陳列装置30では、載置部31に対し陳列装置30の幅方向(左右方向)における傾斜を付与することで、容器20を抵抗付与部33に接触させたが、ロール状部材314を利用して容器20を抵抗付与部33に接触させることができる。
図8は、陳列装置30の他の一形態を示した図である。
本図における陳列装置30では、載置部31に対し陳列装置30の前後方向における傾斜は付与されているが、陳列装置30の幅方向における傾斜は付与されていない。また本実施形態における陳列装置30では、容器載置面31Aに設けられた複数のロール状部材314が、陳列装置30の前後方向に対し傾斜して配置されている。
より詳細に説明すると、ロール状部材314の回転軸と直交する仮想線(符号8A参照)を想定した場合に、ロール状部材314の各々は、この仮想線が陳列装置30の前後方向と交差するように傾斜して配置されている。付言するとロール状部材314の各々は、上記仮想線が陳列装置30の前後方向に対して傾斜するように配置されている。さらに説明すると、ロール状部材314の各々は、上記仮想線が向かう方向が抵抗付与部33が設けられた側となるように傾斜して配置されている。このため図8に示した陳列装置30では、容器20は、陳列装置30の前方に向かって移動しようとするものの傾斜して配置されたロール状部材314によって抵抗付与部33へ向かうこととなる。
次に、上記第1領域R1〜第4領域R4の形成方法について説明する。第1領域R1〜第4領域R4は、例えば、2ピース缶である容器20の製造工程に含まれる印刷工程にて形成することができる。より詳細には、印刷工程に設置された印刷機を用いて形成することができる。
ここで図9は、容器20に対して印刷を行う印刷機を示した図である。
同図に示す印刷機500は、いわゆるオフセット印刷を行う印刷機である。印刷機500は、ブランケットシリンダ510、図柄に対応した印刷版を有し上記インキ層51を形成するインキをブランケットシリンダ510に塗布するインキ塗布装置520、支持ロール530、上記トップコート層52を形成する塗料を塗布する塗料塗布装置540を備える。
ブランケットシリンダ510は、円盤状に形成されるとともに一方向に回転する。また、ブランケットシリンダ510は、外周面に複数のブランケット(被転写部)511を有している。また、ブランケットシリンダ510は、インキ塗布装置520における上記印刷版からブランケット511に転写されたインキを、転写部Teにて2ピース缶の基体となる素缶体に対して転写しこの素缶体に上記識別標記23を含む図柄を形成する。
インキ塗布装置520は、ブランケットシリンダ510の周方向に沿って色毎に複数設けられている。各インキ塗布装置520は、ブランケットシリンダ510のブランケット511に接触する印刷用シリンダ522、印刷用シリンダ522の外周面に対し添加することによって光輝性を発揮する材料60(図4参照)を含有したインキを供給するインキ供給装置521を備えている。ここで印刷用シリンダ522は、外周面に上記印刷版を有しインキ供給装置521により供給されたインキをブランケット511に転写する。これにより、各ブランケット511の表面にインキが載せられる。詳細には、各ブランケット511の表面であって印刷用シリンダ522毎に割り当てられた各領域に、印刷用シリンダ522の各々からインキが順次載せられる。この結果、各ブランケット511の表面には、図柄に対応したインキ像が形成される。そして、このインキ像は、ブランケットシリンダ510の回転に伴い、転写部Teまで移動し、周方向に回転している素缶体の外周面に転写される。これによって上記インキ層51が形成される。
支持ロール530は、ブランケットシリンダ510の対向位置に配置されるとともに一方向に回転し、不図示のウォッシャー工程から移動してきた素缶体を上記転写部Teまで搬送する。また支持ロール530は、ウォッシャー工程から移動してきた素缶体を回転させた状態で上記転写部Teまで搬送する。塗料塗布装置540は、上記インキ像が転写された素缶体(インキ層51が形成された素缶体)の外周面に対して塗料を塗布する。これによって上記トップコート層52が形成される。
ここでこのような印刷機500を用いる場合、上記第2領域R2(第4領域R4)におけるインキ層51を担当する印刷用シリンダ522から塗料をはじく機能を有したインキをブランケット511に載せることにより、第2領域R2と、この第2領域R2に隣り合う第1領域R1、第3領域R3との間に表面の違いを形成することができる。また第4領域R4と、この第4領域R4に隣り合う第1領域R1、第3領域R3との間に表面の違いを形成することができる。
なお、上記発泡インキを用いての第2領域R2(第4領域R4)の形成は、第2領域R2におけるインキ層51を担当する印刷用シリンダ522から発泡インキをブランケット511に載せることにより行うことができる。さらに、上述の塗料を凝集させるインキを用いての第2領域R2(第4領域R4)の形成は、第2領域R2におけるインキ層51を担当する印刷用シリンダ522から、塗料を凝集させるインキをブランケット511に載せることにより行うことができる。なお上記では、インキ層51に添加することによって光輝性を発揮する材料60を設けたが、トップコート層52に添加することによって光輝性を発揮する材料60を設けることもできる。また、インキ層51およびトップコート層52の両者に添加することによって光輝性を発揮する材料60を設けることもできる。
ところで、容器20の外周面における同色の箇所は、通常、共通の(一つの)印刷用シリンダ522からインクが供給される。しかしながら本実施形態では、第1領域R1〜第4領域R4に同色の箇所があったとしても、異なる印刷用シリンダ522からインキの供給が行われる。即ち、第1領域R1、第3領域R3における同色の箇所は、一の印刷用シリンダ522からインキが供給され、第2領域R2、第4領域R4における同色の箇所は、この一の印刷用シリンダ522とは異なる他の印刷用シリンダ522(はじきインキを供給する印刷用シリンダ522)からインキが供給される。
また、複数色を用いた模様が容器20の全周に渡り広範囲に存在する場合には、通常の印刷に比べ、印刷用シリンダ522を多数用意する必要がある。即ち、例えば、第1領域R1、第3領域R3における模様を形成するために、まず複数の印刷用シリンダ522を用意する必要がある。そして第2領域R2、第4領域R4における模様を形成するための複数の印刷用シリンダ522をさらに用意する必要がある。
ここで上記のような印刷用シリンダ522の増加を防ぐため、図10(容器20の他の形態を示した図)に示すような形態とすることもできる。同図に示すように、例えば、第2領域R2および第4領域R4は、容器20の底部側に設けることができる。より詳細には、容器20の周方向に沿い且つ抵抗付与部33の幅よりもわずかに大きい幅を有した帯として形成することができる。さらに詳細に説明すれば、第2領域R2および第4領域R4は、容器20の周方向における長さを、容器20の周長の1/4とすることができる。このような形態とする場合、複数色を用いた模様が容器20の全周に渡り存在していても、第2領域R2、第4領域R4を形成するための一つの印刷用シリンダ522を追加するだけで済む。付言すれば、上記のように多数の印刷用シリンダ522を用意しないで済む。
また、第2領域R2(第4領域R4)におけるトップコート層52を形成する塗料をいわゆるマット塗料とすることで第2領域R2に凹凸を付与することもできる。なおこの場合は、塗料の塗り分けが必要となる。即ち、第2領域R2に対してはマット塗料を塗布し、第1領域R1(第3領域R3)に対してはマット塗料ではない塗料を塗布する必要がある。また、第2領域R2におけるトップコート層52の表面に更にマット塗料を塗布することで第2領域R2に凹凸を付与することもできる。また、第2領域R2におけるインキ層51をはじきインキにより形成するとともに、このインキ層51の表面にマット塗料を用いてトップコート層52を形成してもよい。
ここでマット塗料とは、ガラス、シリカ、樹脂等の光を散乱させる粒子が含有され、通常の塗料よりも光沢度が低下する塗料である。マット塗料には、上記のようにガラス、シリカ、樹脂等の粒子が含まれているため、その表面に凹凸が形成される。なお、第1領域R1〜第4領域R4におけるトップコート層52をマット塗料により形成した後、第1領域R1および第3領域R3に対して、表面を平滑にする塗料(例えば、上記ガラス等が含まれていない塗料)を塗布することもできる。
また、上記ではいわゆる2ピース缶を例示したが、3ピース缶であっても上記と同様の機能を付与可能である。また、フィルム(ラベルシール(シュリンクフィルムが多い))が外周面に装着された容器20であっても上記と同様の機能を付与できる。このような容器20としては、外周にフィルムが装着されたペットボトル、金属製缶等があげられる。なおこのような容器20では、例えば図11(容器20の他の形態を示した図)に示すように、容器20に装着される前のフィルムFに対して上記第1領域R1〜第4領域R4を形成しておき、この第1領域R1〜第4領域R4が形成されたフィルムFを容器20の本体に巻き付け容器20を形成する。
このような場合の第1領域R1〜第4領域R4の作成については、すべての領域を塗布材料を用いて塗分けてもよい。また、フィルムF自体の表面摩擦抵抗を利用することもできる。より具体的に説明すると、第1領域R1及び第3領域R3のグループ、および、第2領域R2及び第4領域R4のグループのうちの一方のグループに対し塗布材料を塗布し、他方のグループに対しは塗布材料を塗布せずにフィルムF自体の表面を露出させる態様とすることができる。
また上記では、第2領域R2および第4領域R4に凹凸を形成するとともに、第1領域R1および第3領域R3における表面を、第2領域R2および第4領域R4における表面よりも平滑にした。ところで容器20の回転/回転停止には、例えばトップコート層52を構成する材料なども影響する。このため、例えば、第1領域R1および第3領域R3に凹凸が形成され、第2領域R2および第4領域R4が平滑に形成される場合であっても、容器20の回転/回転停止が可能となる場合がある。即ち、本実施形態では、識別標記23が設けられた箇所を平滑にするとともに識別標記23が設けられていない箇所に凹凸を付与したが、例えば金属ボトル缶の金属表面とフィルム面、あるいは、粘着性の塗料と通常の塗料の組み合わせのように、摩擦係数の異なる少なくとも2つの領域を識別標記23に対応させて形成しておけば、上述した容器20の回転/回転停止が可能となる。
またペットボトルの外周面に装着された上記フィルムでは、自販機などにおいて詰まりを発生させないようにするため、印刷面(外面)に、滑性を持たせるための外面塗料が塗られている場合がある。そこで、この種のフィルムを利用して、上記第1領域R1〜第4領域R4に相当する領域を形成することができる。
図12は、容器20の他の一形態を示した図である。なお、同図(A)は正面図であり、同図(B)は背面図であり、同図(C)は底面図である。
本図に示す容器20は、いわゆるペットボトルであり、その外周面には、表面に微細な凹凸が形成され且つ滑性を持たせたフィルム62が装着されている。このフィルム62は、表面が平滑に形成された本体部600の外周面に巻き付くように装着されるとともに、第1識別標記23aの下部に、本体部600の外周面の一部を露出させる第1露出部621を備えている。また、第2識別標記23bの下部に、本体部600の外周面の一部を露出させる第2露出部622を備えている。
ここで例えば、識別標記23が陳列装置30の側方を向き、第1露出部621が抵抗付与部33の第1領域L1(図3参照)に接触している場合には、第1露出部621と第1領域L1との間で滑りが生じるようになる。また、第1露出部621が第2領域L2に接触している場合には、この第1露出部621を通じて容器20に回転力が付与される。また例えば、識別標記23が陳列装置30の前後方向を向き、フィルム62が抵抗付与部33の第1領域L1に接触している場合には、このフィルム62を通じて容器20に回転力が付与される。また、フィルム62が第2領域L2に接触している場合には、フィルム62と第2領域L2との間で滑りが生じるようになる。
また、図13(容器20の他の一形態を示した図)のように、上記第1領域R1〜第4領域R4が印刷等により形成されたテープTAを容器20に貼り付けることで、容器20の塗装状況に関係無く、第1領域R1〜第4領域R4を容器20の外周面に付与可能となる。ここで第1領域R1〜第4領域R4の各々の長さ(テープTAの長手方向における長さ)は、テープTAの全長の約1/4となっている。
また、図14(容器20の他の一形態を示した図)に示すように、容器20には第1領域R1〜第4領域R4を設けず、容器20に装着する装着部材64の外周面に第1領域R1〜第4領域R4を設けることもできる。なおこの場合、装着部材64は、容器20の底部に装着するのが好ましい。また装着部材64の材質は、摺動抵抗の小さいものが好ましい。また装着部材64は、その底部形状をドーム状にすることができ、この場合、装着部材64と陳列装置30の載置部31(図1参照)との接触面積が小さくなる。
ここで、装着部材64における第1領域R1〜第4領域R4は、インキ等の塗布材料を塗布することにより、また、シールやテープ等を貼付することにより形成することができる。なお図14では、装着部材64の周囲に、第1領域R1〜第4領域R4が形成されたテープTAを貼付した場合を例示している。なお、容器20と装着部材64との位置がずれないように、容器20の底部や装着部材64の内部に、凹凸状の噛み合い部を設けることができる。また、装着部材64をゴム等の摩擦係数の大きなもので形成することで、容器20に対する装着部材64のずれを抑制できる。
また上記では、2つの識別標記23が180°のずれを有した状態で配置された場合を例示した。ここで、図15(容器20の他の一形態を示した図)の(A)に示すように、2つの識別標記23が180度の位置関係にない状態で存在する場合には、識別標記23の位置と抵抗付与部33(図1参照)の位置とを考慮に入れ、第1領域R1〜第4領域R4の領域巾を均一にせずに設定することができる。また、図15(B)のように3つの識別標記23が存在する場合は、表面が平滑に形成された第1領域R1、第3領域R3、第5領域R5、および、表面に凹凸が形成された第2領域R2、第4領域R4、第6領域R6を設けることができる。なお、第1領域R1〜第6領域R6の各領域は、識別標記23a、23b、23cの位置、および、抵抗付与部33(図1参照)の位置により決定される。
―第2の実施形態―
次に第2の実施形態における陳列装置30について説明する。図16は、第2の実施形態における陳列装置30の斜視図である。
同図に示すように本実施形態における陳列装置30は、陳列装置30の手前側に位置する容器20(本図では不図示)を陳列装置30の奥側に向けて一方向に移動させる第1移動ユニット100(第2の移動手段、移動手段の一例)、第1移動ユニット100により移動してきた容器20を上記一方向とは直交する方向(交差する方向)に移動させる第2移動ユニット200、第2移動ユニット200により移動してきた容器20を陳列装置30の手前側に向けて移動させる第3移動ユニット300を備えている。
また本実施形態における陳列装置30は、第1移動ユニット100を移動する容器20のガイドを行う第1ガイド32A、第2移動ユニット200を移動する容器20のガイドを行う第2ガイド(不図示)、第3移動ユニット300を移動する容器20のガイドを行う第3ガイド32Cを有している。また陳列装置30は、第1ガイド32Aのうちの容器20の移動経路側に位置する面に、抵抗付与部33を有している。この抵抗付与部33は、図3で示した抵抗付与部33と同様の構成を有しており、容器20の移動方向上流側から移動方向下流側に向かって順に、第1領域L1、第2領域L2、第3領域L3、第4領域L4(いずれも本図では不図示)を有している。
また本図では図示を省略するが、陳列装置30は、第3ガイド32Cのうちの容器20の移動経路側に位置する面にも抵抗付与部33を有している。この抵抗付与部33も、容器20の移動方向上流側から移動方向下流側に向かって順に、第1領域L1、第2領域L2、第3領域L3、第4領域L4を有している。さらに、陳列装置30は、モータ(後述)などを制御したり、センサ(後述)からの信号を受信したりする制御部400を備えている。なお、制御部400は、プログラム制御されたCPU(Central Processing Unit)により構成されている。
ここで、本実施形態における陳列装置30では、第2移動ユニット200に容器20が投入される。言い換えると、第2移動ユニット200に容器20の投入部が設けられている。また、本実施形態における陳列装置30では、陳列装置30の手前側であって第3移動ユニット300の端部に容器20の取り出し部が設けられている。
なお本実施形態における陳列装置30も、図17(陳列ケースを示した図)に示すように、コンビニエンスストア、スーパーマーケットなどに設置される陳列ケース10の内部に収納される。この陳列ケース10は、上記と同様に、直方体状に形成されたケース本体部10Aと、このケース本体部10Aに対して開閉可能に設けられたドア10Bとにより主要部が構成されている。また、本実施形態における陳列ケース10には、ドア10Bの開閉を検知する開閉検知センサ10Sが設けられている。
ここで陳列装置30は、陳列ケース10に設けられた棚(不図示)の上に載せられる。この際、陳列装置30は、容器20の取り出し部が設けられた側がドア10B側に位置するように設置される。また、本実施形態における陳列ケース10でも、後方側にドアが設けられ(不図示)、後方側も開放可能となっている。そしてこの後方側より、陳列装置30の第2移動ユニット200に対して容器20が投入される。そして、投入された容器20は第3移動ユニット300を移動し容器20の取り出し部まで到達する。その後、容器20は、第1移動ユニット100、第2移動ユニット200の順に移動を行い、第3移動ユニット300に再度移動してくる。そして、再度容器20の取り出し部に移動する。即ち、本実施形態における陳列装置30では、容器20が循環移動するようになっている。
陳列装置30についてさらに詳細に説明する。
第1移動ユニット100は、図16に示すように、第3移動ユニット300から移動してきた容器20を上昇させるとともに容器20を上昇させた後に下降する昇降部120と、昇降部120により上方に移動した容器20を第2移動ユニット200に向けて移動させる移動部130とを備えている。
昇降部120は、板状に形成され容器20を下方から支持する支持部121と、支持部121の上面に取り付けられるとともに回転可能に設けられ容器20を移動部130に向けて送り出す送り出しロール122と、送り出しロール122を回転駆動する駆動モータ(不図示)とを備えている。また昇降部120は、支持部121の下部に取り付けられるとともに陳列装置30の前面側に位置し、支持部121が上昇した際に壁面を形成する第1側板123Aを備えている。さらに、支持部121の下部に取り付けられるとともに第3移動ユニット300と対向する側に位置し、支持部121が上昇した際に壁面を形成する第2側板123Bを備えている。ここで、本実施形態では図示を省略しているが、第1側板123Aに対して商品名や商標名などの標記を付すことにより、支持部121が上昇した際に宣伝広告効果が生じさせることができる。また、昇降部120は、支持部121上における容器20の有無を検知する有無検知センサS1を備えている。
移動部130は、板状に形成されるとともに昇降部120が設けられている側よりも第2移動ユニット200が設けられている側の方が低くなっている。即ち、陳列装置30の手前側から奥側に向かって下り傾斜した状態で配置されている。移動部130は、この傾斜を利用して、第2移動ユニット200に向けて容器20を移動させる。付言すると、移動部130のうち容器20を支持する支持面(移動部130の上面)には傾斜が付与され、移動部130は、この傾斜を利用して、第2移動ユニット200に向けて容器20を移動させる。
また移動部130の上面には、回転可能に設けられたロール状部材(本図では不図示)が複数設けられている。そして、このロール状部材の各々は、図8に示したロール状部材314と同様に、陳列装置30の前後方向に対し傾斜して配置されている。このため、移動部130を移動する容器20は第1ガイド32Aに設けられた抵抗付与部33に接触するようになる。
第2移動ユニット200は、板状に形成され容器20を下方から支持する支持部210を備えている。そしてこの支持部210は、第3移動ユニット300に接続された側の方が第1移動ユニット100に接続された側よりも低くなっている。即ち、支持部210は、第1移動ユニット100側から第3移動ユニット300側に向かって下り傾斜した状態で配置されている。第2移動ユニット200は、この傾斜を利用して、第3移動ユニット300に向けて容器20を移動させる。なお、支持部210の上面にも、ロール状部材(不図示)が複数設けられている。
第3移動ユニット300は、板状に形成され容器20を下方から支持する支持部310を備えている。そしてこの支持部310は、手前側の方が奥側(第2移動ユニット200が設けられている側)よりも低くなっている。言い換えると、支持部310は、陳列装置30の奥側から陳列装置30の手前側に向かって下り傾斜した状態で配置されている。第3移動ユニット300は、支持部310の傾斜を利用して、陳列装置30の手前側(容器の取り出し部)に向けて容器20を移動させる。また支持部310の上面には、回転可能に設けられたロール状部材(本図では不図示)が複数設けられている。そして、このロール状部材の各々は、図8に示したロール状部材314と同様に、陳列装置30の前後方向に対し傾斜して配置されている。このため、支持部310を移動する容器20は、第3ガイド32Cに設けられた抵抗付与部(図16では不図示)に接触するようになる。
また第3移動ユニット300は、第1移動ユニット100の昇降部120と隣接する箇所に、容器20をこの昇降部120に向けて移動させる移動ローラ320を備えている。さらに、この移動ローラ320を回転駆動させる駆動モータ(不図示)を備えている。また、移動ローラ320の上方における容器20の有無を検知する有無検知センサS2を備えている。
図18は、陳列装置30における容器20の動作を示した図である。
第2移動ユニット200に投入された容器20(符号18A参照)は、第3移動ユニット300を陳列装置30の前方に向かって移動していく。そしてこの際、容器20の外周面と抵抗付与部33とが接触し、上記と同様に、容器20の回転動作と停止動作とが繰り返し行われる。そして陳列装置30(第3移動ユニット300)の前方に容器20が到達すると、容器20は一旦停止する。なおこの際、識別標記23が陳列装置30の前方を向いた状態となる。その後、容器20は、識別標記23が前方を向いた状態で移動ローラ320(図16参照)により移動され、昇降部120の支持部121に載せられる。そして、有無検知センサS1により容器20が検知されると、制御部400からの指示に基づき、支持部121が上昇する。
その後、送り出しロール122(図16参照)の回転が開始され、容器20は、第1移動ユニット100の移動部130に送り出される。その後、容器20は、第1ガイド32Aに設けられた抵抗付与部33に接触しながら陳列装置30の後方に向かって移動していく。なおこの際、上記と同様に、容器20の回転動作と停止動作とが繰り返し行われる。そして回転動作および停止動作を行った容器20は、第2移動ユニット200を経由した後に、第3移動ユニット300に再度進入する。その後、容器20が購入者によって陳列装置30から取り出されるまで、容器20は、第3移動ユニット300、第1移動ユニット100、第2移動ユニット200の順に移動する。即ち、本実施形態では、容器20が取り出されるまで容器20は循環移動する。
本実施形態でも第1の実施形態と同様に、容器20の周方向への回転動作および停止動作が繰り返される。また本実施形態でも、インキ層51に添加することによって光輝性を発揮する材料60が含まれている。このため、本実施形態における構成でも、商品(容器20)の存在を購入者により確実に認識させることができ、商品が購入される可能性を高めることができる。また本実施形態では、さらに容器20の循環移動が行われる。このため、静止した状態で商品が陳列される場合に比べ、商品の存在を購入者にさらに効果的に認識させることができる。
なお、上記送り出しロール122による容器20の送りだしが行われた後、支持部121は下降し元の位置に戻る。ここで、開閉検知センサ10S(図17参照)にてドア10Bが開けられたことが検知された場合、支持部121の上昇や下降を停止させることが好ましい。そして、ドア10Bが閉じられた後に、支持部121の上昇や下降を再開させることが好ましい。
ここで昇降部120について詳細に説明する。
図19および図20は、昇降部120を説明するための図である。
図19に示すように、昇降部120は、支持部121の下面に接続され支持部121から下方に向かって配置された接続部材124を備えている。そして、この接続部材124は、自身の側面にラックギア部124Aを有している。また、昇降部120は、このラックギア部124Aに噛み合って設けられた円形ギア125を備えている。さらに昇降部120は、この円形ギア125を回転させるモータ(不図示)を備えている。本実施形態では、このモータによって円形ギア125が回転される。これにより、図20に示すように、接続部材124が上昇するとともに支持部121が上昇する。なお、支持部121の上昇は、エアシリンダ、ソレノイド等を用いて行うこともできる。
20…容器、23a…第1識別標記、23b…第2識別標記、30…陳列装置、31…載置部、33…抵抗付与部、60…添加することによって光輝性を発揮する材料、100…第1移動ユニット、L2…第2領域、L3…第3領域、R1…第1領域、R2…第2領域

Claims (12)

  1. 商品が投入される投入部と、
    前記投入部に投入された前記商品を当該商品の取り出し部まで移動させる移動手段と、
    を備え、
    前記移動手段は、前記商品を回転させる回転動作と当該回転を停止させる停止動作とを繰り返し行いながら当該商品を前記取り出し部まで移動させることを特徴とする陳列装置。
  2. 前記移動手段は、前記商品の外面に接触可能な接触部を有し、前記取り出し部に向けて当該商品を移動させている際に当該商品の当該外面に対し当該接触部から抗力を与え当該商品を回転させることを特徴とする請求項1記載の陳列装置。
  3. 前記移動手段は、前記回転により前記商品の所定領域が前記接触部に接触した際に当該所定領域を当該接触部に対して滑らせ当該回転の前記停止を行うことを特徴とする請求項2記載の陳列装置。
  4. 前記移動手段は、前記回転動作と前記停止動作とを繰り返し行うとともに当該停止動作の方を最後に行い、且つ、前記商品に付された標記が特定の方向を向くように当該停止動作を行うことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の陳列装置。
  5. 前記移動手段により前記取り出し部まで移動した前記商品を前記投入部へ移動させる第2の移動手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の陳列装置。
  6. 前記第2の移動手段は、前記商品を回転させる回転動作と当該回転を停止させる停止動作とを繰り返し行いながら当該商品を前記投入部へ移動させることを特徴とする請求項5記載の陳列装置。
  7. 表面性状が互いに異なり且つ周方向における位置が互いに異なる第1の領域および第2の領域が外周面に形成された商品と、
    前記商品を陳列する陳列装置と、
    備え、
    前記陳列装置は、
    前記商品が移動する移動経路と、
    前記移動経路を移動する前記商品の前記外周面に接触する上流側接触部を有し、当該商品の前記第1の領域が当該上流側接触部に接触した場合に当該上流側接触部から当該第1の領域に抗力を与え当該商品を周方向に回転させ、当該回転に伴い当該商品の前記第2の領域が当該上流側接触部に接触した際に当該第2の領域を当該上流側接触部に対して滑らせ当該回転を停止させる第1の回転/回転停止手段と、
    前記上流側接触部よりも前記商品の移動方向下流側に配置され前記移動経路を移動する当該商品の前記外周面に接触する下流側接触部を有し、前記第1の回転/回転停止手段により回転が停止された当該商品の前記第2の領域に対し当該下流側接触部から抗力を与え当該商品を周方向に回転させ、当該回転に伴い当該商品の前記第1の領域が当該下流側接触部に接触した際に又は当該回転に伴い当該第1の領域および当該第2の領域以外の他の領域が当該下流側接触部に接触した際に当該第1の領域又は当該他の領域を当該下流側接触部に対して滑らせ当該回転を停止させる第2の回転/回転停止手段と、
    を備えることを特徴とする陳列システム。
  8. 前記陳列装置は、
    前記商品が投入される投入部と、
    前記投入部に投入され前記移動経路を移動した前記商品が取り出される取り出し部と、
    前記取り出し部まで移動した前記商品を前記投入部まで移動させる移動手段と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項7記載の陳列システム。
  9. 前記移動手段は、前記商品を周方向に回転させる回転動作と当該回転を停止させる停止動作とを繰り返し行いながら当該商品を前記投入部まで移動させることを特徴とする請求項8記載の陳列システム。
  10. 前記陳列装置は、
    前記商品が投入される投入部と、
    前記投入部に投入され前記移動経路を移動した前記商品が取り出される取り出し部と、をさらに備え、
    前記投入部は、前記陳列装置の一方側および他方側のうちの当該一方側に設けられ、
    前記取り出し部は、前記陳列装置の前記一方側および前記他方側のうちの当該他方側に設けられ、
    前記第1の回転/回転停止手段および/または前記第2の回転/回転停止手段は、前記商品に付された標記が前記他方側を向くように前記回転を停止させることを特徴とする請求項7記載の陳列システム。
  11. 前記商品の外周面には、インキにより図柄が形成され、
    前記インキには、添加することによって光輝性を発揮する材料が含まれていることを特徴とする請求項7乃至10の何れかに記載の陳列システム。
  12. 前記商品の外周面にはホログラムが付されていることを特徴とする請求項7乃至10の何れかに記載の陳列システム。
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