JP2011240472A - 食品分割器 - Google Patents

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Abstract

【課題】切断刃の長さを短く形成しても、被切断物に対する切断刃の切断位置および切断角度を変えることができるとともに、操作性を向上させた食品分割器を提供する。
【解決手段】基台10に立設され、かつそれぞれの側面にカム溝13が形成されたガイド部11と、ガイド部11のそれぞれの側面に一側が回動軸21を中心として回動可能に取り付けられた回動板と、回動板の他側に取り付けられてカム溝13内を摺動可能な支軸33が一端に固定され、他端に操作用の把手31が設けられ、複数の切断部材32が回動軌跡の方向に並設された刃物ユニット30と、を備え、カム溝13は、支軸33を中心として切断部材32を回動させるように案内する第2のカム溝13bと、回動軸21を中心として切断部材32を回動させつつ、被切断物Aの軸方向に対して切断部材32を交差する方向に移動可能に案内する第1のカム溝13aを連続して形成した。
【選択図】図3

Description

本発明は、棒状野菜,棒状果物などの棒状食品または塊状野菜,塊状果物,塊状食肉並びに塊状魚肉などの塊状食品(以下、被切断物という。)を切断する食品分割器に関する。
従来、この種の食品分割器には、例えば特許文献1および2に開示されたものがある。特許文献1に開示された技術は、切断刃を上下に定着した切断枠の下部両側に支軸を固着し、この支軸を基台内面に具備した長溝内に嵌入し、前記切断枠を手前に倒す動作にて支軸を摺動させ、基台前上部に締着した切断物受板の切断切欠内に切断刃を挿通させることにより、前記切断物受板に載置した切断物を切断するようにしたものである。
また、特許文献2に開示された技術は、被切断物を載置する基台と、この基台の長手方向両側に立設され、かつそれぞれ長手方向に沿って一条の直線状のガイド溝が形成されたガイド部と、前記各ガイド溝に沿って移動可能に取り付けられた移動部と、前記各移動部に軸支される一つの回動軸を中心として一端が回動可能に取り付けられるとともに、他端に操作用の把手が設けられ、複数の切断刃が回動軌跡の方向に並設された刃物ユニットと、前記基台上における前記切断刃の回動軌跡内に配置され、かつ前記被切断物を位置決めする位置決め部材と、を備えている。
さらに、図10に示す食品分割器は、全体が側面L字状に形成され、被切断物を載置する基台1と、この基台1の両側にそれぞれ立設された垂直部2と、これら垂直部2の先端近傍の回動軸3に一端がそれぞれ回動可能に取り付けられた回動アーム4と、この回動アーム4の他端に直角となる方向に固着された刃物ユニット5とを備えている。この刃物ユニット5は、その回動方向に多数の切断刃6が並設され、回動アーム4と固着した端部と反対側の端部に回動操作用の把手7が取り付けられている。
実開平7−24086号公報 特許第4169123号公報
しかしながら、上述した特許文献1および2に開示された食品分割器では、被切断物に対する切断刃の切断位置および切断角度を大きく変えて軟質の被切断物でも圧潰させることなく、確実に切断することができるようにするため、回動軸(支軸)が移動するガイド溝(長溝)の長さを長く形成するとともに、被切断物の切断幅に対して切断刃の長さを著しく長く形成している。そのため、刃物ユニット(切断枠)が長くなり、その刃物ユニットが取り付けられる基台の大きさも大きくなる結果、全体構造が大型化するという問題がある。
一方、図10に示す食品分割器は、各回動軸3を各垂直部2の先端近傍に固定しているため、被切断物に対する切断刃6の切断位置および切断角度を大きく変えることができないものの、上述した特許文献1および2に開示された食品分割器より切断刃6の長さを短くすることができる。
しかしながら、図10に示す食品分割器では、全体が側面L字状に形成されており、被切断物を基台1に載置する場合、安全のため刃物ユニット5を図中反時計方向に大きく回動させて係止しておく必要ある。そのため、被切断物を切断する度に、その回動操作を行わなければならないため、極めて操作性が悪いという問題がある。また、図10に示す食品分割器では、切断刃6の回動軌跡が二点鎖線のハッチングに示すようになって、切断刃6により切断される断面領域が狭くなるので、切断可能な被切断物が小径であって、高さの低いものに限定されるという問題もある。
本発明は上述した事情を考慮してなされたもので、切断刃の長さを短く形成しても、被切断物に対する切断刃の切断位置および切断角度を変えることができるとともに、操作性を向上させた食品分割器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る食品分割器は、被切断物を載置する基台と、前記基台に立設され、かつそれぞれの側面にカム溝が形成されたガイド部と、前記ガイド部のそれぞれの側面に一側が回動軸を中心として回動可能に取り付けられた回動板と、前記回動板の他側に取り付けられて前記カム溝内を摺動可能な支軸が一端に固定され、他端に回動操作用の把手が設けられ、複数の切断部材が回動軌跡の方向に並設された刃物ユニットと、を備え、前記カム溝は、前記支軸を中心として前記切断部材を回動させるように案内する第1のカム溝と、前記回動軸を中心として前記切断部材を回動させつつ、前記被切断物の軸方向に対して前記切断部材を交差する方向に移動可能に案内する第2のカム溝を連続して形成したことを特徴とする。
ここで、本発明のいう被切断物とは、棒状に調理された巻寿司,卵焼き,棒状野菜並びに棒状果物などの棒状食品、または塊状野菜,塊状果物,塊状食肉並びに塊状魚肉などの塊状食品である。
本発明に係る食品分割器によれば、支軸を中心として切断部材を回動させるように案内する第1のカム溝と、回動軸を中心として切断部材を回動させつつ、被切断物の軸方向に対して切断部材を交差する方向に移動可能に案内する第2のカム溝を連続して形成したことにより、切断部材の長さを短くしても、被切断物に対する切断部材の切断位置および切断角度を変えることできるため、分割器の小型化を図ると同時に、軟質の被切断物でも圧潰させることなく、如何なる性状であっても一段と確実かつ容易に切断することができる。また、刃物ユニットの回動範囲を狭くすることができるため、操作性を大幅に向上させることができる。
本発明に係る食品分割器の一実施形態を示す斜視図。 図1の食品分割器において切断前の状態を示す斜視図。 図1の食品分割器において切断中の状態を示す斜視図。 図3の後の切断状態を示す斜視図。 図1の食品分割器を示す右側面図。 図1の食品分割器を示す左側面図。 図1の食品分割器の中央縦断面図。 図1の食品分割器において切断後の状態を示す斜視図。 図1の食品分割器における刃物ユニットの移動軌跡を示す説明図。 従来の食品分割器における刃物ユニットの移動軌跡を示す説明図。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る食品分割器の一実施形態を示す斜視図、図2は図1の食品分割器において切断前の状態を示す斜視図、図3は図1の食品分割器において切断中の状態を示す斜視図、図4は図3の後の切断状態を示す斜視図、図5は図1の食品分割器を示す右側面図、図6は図1の食品分割器を示す左側面図、図7は図1の食品分割器の中央縦断面図、図8は図1の食品分割器において切断後の状態を示す斜視図である。
である。
なお、以下の説明では、被切断物を載置するために把手を回動させて保持する側を前(正面)側とし、被切断物を切断するために把手を回動させる側を後(背面)側とする。また、以下の説明では、刃物ユニットを図1から図2に示す方向に回動させることを反時計方向に回動させることとし、図2から図1に示す方向に回動させることを時計方向に回動させることとする。
図1〜図6に示すように、本実施形態の食品分割器は、縦横300mmの平面正方形状に形成された基台10と、この基台10の一側に立設されるとともに、平面コ字状に形成されたガイド部としてのガイド板11と、このガイド板11の開口部を覆うようにガイド板11の背面にビスなどの固定手段により固定され、後述する刃物ユニットを保持するための保持部12と、略D字状の板に形成されガイド板11の両側内面にそれぞれ回動可能に取り付けられた回動板20,20と、これら回動板20,20の上端を軸支するとともに、ガイド板11の両側面の上端近傍に架け渡されたネジロッドからなる回動軸21と、回動板20,20のそれぞれに一端が回動可能に取り付けられるとともに、他端に回動操作用の把手31が設けられ、切断部材としての複数の切断刃32が並設された刃物ユニット30と、基台10上において複数の切断刃32の切断方向に対して直交する方向に配置された位置決め部材40と、を備えて大略構成されている。これらの構成要素は、後述する受座を除き全てステンレス鋼から成形されている。
ガイド板11は、図1〜図4に示すように両側面下部に基台10の長さ方向に沿ってそれぞれカム溝13,13が穿設されている。保持部12は、70度程度傾斜した後面側から上面の所定長さに亘り刃物ユニット30の複数の切断刃32が挿通するスリット14が複数形成されている。つまり、複数のスリット14は、保持部12の後面側から上面の所定長さに亘り、複数の切断刃32の回動軌跡とそれぞれ一致するように形成されている。また、保持部12は、上面両側に刃物ユニット30を係止するために板ばね製のストッパ15,15が設置されている。
回動板20,20は、図5および図6に示すように、それぞれ上端近傍(一側)に固着された回動軸21を中心としてガイド板11の両側内面に回動可能に軸支される一方、下端近傍(他側)に刃物ユニット30の一端両側がそれぞれ回動可能に軸支される約10mm径の支軸33,33が取り付けられている。これらの支軸33,33の近傍には、それぞれ刃物ユニット30の両側面において前方に一定間隔を離間した位置に案内軸34,34が取り付けられている。これらの案内軸34,34は、回動板20,20にそれぞれ穿設された円弧状のガイド溝22,22に沿って移動可能である。
カム溝13,13は、回動軸21を中心とする曲率半径が約100mmの緩やかな円弧であって、上下の開口幅が12mmに形成さるとともに、支軸33,33および案内軸34,34が摺動する第2のカム溝13b,13bと、これら第2のカム溝13b,13bのそれぞれと連続して反対方向に鉤状に折曲して形成されるとともに、案内軸34,34だけが摺動する第1のカム溝13a,13aとを有している。第1のカム溝13a,13aは、回動板20,20が回動軸21を中心として所定の角度を回動したときにガイド溝22,22と連通する位置となり、そのときに案内軸34,34だけが第1のカム溝13a,13aおよびガイド溝22,22を摺動可能となる。
すなわち、第1のカム溝13a,13aおよびガイド溝22,22は、図2および図3に示すように刃物ユニット30がストッパ15,15に保持された状態から支軸33,33を中心として刃物ユニット30の切断刃32を所定の角度(本実施形態では70度程度)を回動させるように案内軸34,34の摺動をガイドする。
また、第2のカム溝13b,13bは、案内軸34,34が第1のカム溝13a,13aおよびガイド溝22,22から離脱した後に、刃物ユニット30の切断刃32が回動軸21を中心として所定の角度(本実施形態では40度程度)を回動すると同時に、支軸33,33および案内軸34,34が前後方向、つまり被切断物Aの軸方向に対して直交する方向に切断刃32を移動するようにガイドする。
ロッド状の回動軸21は、両端が締付けナット21aによりガイド板11の両側面に固定されており、この締付けナット21aがガイド板11の両側面の外側に突出して設けられている。
このように図1〜図6に示すカム溝13、ストッパ15、回動板20、ガイド溝22、支軸33、および案内軸34などは、基台10幅方向の中心線に対して左右対称の構成であり、また同様の作用である。
刃物ユニット30は、矩形枠状に形成されたフレーム35と、このフレーム35の一端(先端)の両側に取り付けられ、回動板20,20にそれぞれ回動可能に軸支された上記支軸33,33と、フレーム35の他端(後端)に設けられた上記把手31と、フレーム35の前後方向に多数架け渡されて並設され、刃先が直線状に形成された長さ190mm程度の上記切断刃32と、を備えて構成されている。多数の切断刃32は、それぞれの一端が図7に示す固定パイプ36に取り付けられ、それぞれの他端が引張部37により引っ張られた状態で固定されている。
固定パイプ36は、上記フレーム35の一端(先端)を形成し、両端に支軸33,33が固着されている。また、固定パイプ36は、フレーム35を形成する長尺平板状の側面板に溶接により固着されている。引張部37は、複数のネジ38を締め付けることにより移動部材39を後方に引き寄せることで、多数の切断刃32を引っ張った状態に保持している。
刃物ユニット30は、被切断物Aを切断する前に保持部12のストッパ15,15により係止される。このとき、それぞれの切断刃32がスリット14の端部の保持部12に当接する前に案内軸34,34がそれぞれ第1のカム溝13a,13aの開口端部に突き当たり、切断刃32が保持部12に当接しないようにしている。すなわち、本実施形態の分割器は、案内軸34,34がそれぞれ第1のカム溝13a,13aの開口端部に突き当たって係止されることで、刃物ユニット30が一定角度以上後方へ回動するのを阻止する。この位置が刃物ユニット30の切断前の係止位置となる。
位置決め部材40は、側面視h字状に形成され、かつ被切断物Aを位置決めするものである。具体的には、位置決め部材40は、被切断物Aが載置され基台10上に所定の高さに固定され、前後方向の幅が約80mmの載置板41と、この載置板41に一体に形成されて載置板41に対して垂直方向に立設され、載置した被切断物Aの幅方向(直交する方向)の移動を規制する規制壁42と、を備えて構成されている。また、位置決め部材40は、基台10上において切断刃32による被切断物Aの切断方向に対して直交する方向に配置されている。
ここで、被切断物Aとは、棒状に調理された巻寿司,卵焼き,棒状野菜並びに棒状果物などの棒状食品、または塊状野菜,塊状果物,塊状食肉並びに塊状魚肉などの塊状食品である。
位置決め部材40の載置板41および規制壁42には、それぞれ被切断物Aの切断時に多数の切断刃32が挿通するための多数のスリット43が形成されている。これらのスリット43は、保持部12の後面側から上面の所定長さに亘り形成された複数のスリット14と連続するように形成されるとともに、切断刃32の回動軌跡の方向に形成されている。
刃物ユニット30の回動軌跡における基台10上には、両側のフレーム35が当接する硬質ゴム製の受座45,45が設置されている。これらの受座45,45を基台10上に設置したことにより、刃物ユニット30を強く回動させて被切断物Aを切断したとしても、刃物ユニット30を硬質ゴム製の受座45,45で受けるため、基台10や刃物ユニット30の損傷を未然に防止することが可能となる。
また、基台10は、その側面に軸部46を中心に回動するフック47,47が取り付けられ、これらのフック47,47は、把手31の両端に取り付けた掛止部31a,31aに掛止される。したがって、本実施形態の分割器を不使用時または輸送時にフック47,47を掛止部31a,31aに掛止しておくことで、刃物ユニット30の固定状態が保持されているため、刃物ユニット30が不意に回動することなく、安全性を向上させることができる。
次に、本実施形態の動作および効果について説明する。
先ず、切断操作前のセット操作について説明する。
図1に示すように、フック47,47をそれぞれ軸部46,46を中心として掛止部31a,31aから離脱する方向に回動させ、刃物ユニット30を回動可能な状態とする。そして、刃物ユニット30を反時計方向に回動させて図2に示すように保持部12のストッパ15,15により係止しておく。
より詳細には、刃物ユニット30を切断前の状態とするため、作業者が把手31を握持し図1の位置から刃物ユニット30を反時計方向に回動させると、支軸33,33が第2のカム溝13b,13bの開口端部に当接した位置から案内軸34,34とともに、第2のカム溝13b,13b内を、回動軸21を中心として回動して案内軸34,34が第1のカム溝13a,13aに臨む位置まで摺動する。このとき、刃物ユニット30の切断刃32は、回動軸21を中心として反時計方向に40度程度回動する。
また、案内軸34,34が第1のカム溝13a,13aに臨む位置まで摺動するときには、それに伴って回動板20,20も回動軸21を中心として回動し、回動板20,20に形成されたガイド溝22,22が第1のカム溝13a,13aと連通する位置となり、刃物ユニット30を回動させる中心が回動軸21から支軸33,33に移行する。
次に、作業者が把手31を握持し、支軸33,33を中心として刃物ユニット30を反時計方向に70度程度回動させると、案内軸34,34だけが第1のカム溝13a,13aおよびガイド溝22,22内を摺動し、案内軸34,34が第1のカム溝13a,13aおよびガイド溝22,22の開口端部に当接する。このとき、刃物ユニット30が図2に示すようにストッパ15,15に保持された状態となる。
このようにして刃物ユニット30をストッパ15,15に係止した後には、位置決め部材40の載置板41上に被切断物Aを載置して、規制壁42にて被切断物Aを位置決めする。
次に、切断操作について説明する。
作業者が把手31を握持し、支軸33,33を中心として刃物ユニット30を図2に示す位置から時計方向に70度程度回動させると、図3に示すように案内軸34,34だけが第1のカム溝13a,13aおよびガイド溝22,22内を摺動し、案内軸34,34が第2のカム溝13b,13bに臨む位置まで摺動する。
そして、案内軸34,34が第2のカム溝13b,13bに臨む位置まで摺動すると、刃物ユニット30を回動させる中心が支軸33,33から回動軸21に移行する。
次に、作業者が把手31を握持し図3の位置から刃物ユニット30を時計方向に回動させると、図4に示すように回動軸21を中心として支軸33,33が案内軸34,34とともに、第2のカム溝13b,13b内を摺動し、支軸33,33が第2のカム溝13b,13bの開口端部に当接するまで摺動する。このとき、刃物ユニット30の切断刃32は、回動軸21を中心として刃物ユニット30の両側のフレーム35が受座45,45に当接するまで40度程度の角度を回動し、図8に示すように被切断物Aを切断する。
ここで、支軸33,33が案内軸34,34とともに、第2のカム溝13b,13b内を摺動する場合、第2のカム溝13b,13bが回動軸21を中心とする緩やかな円弧に形成され、また第2のカム溝13b,13bの上下の開口幅が約12mmであって、支軸33,33の径が約10mmであるので、刃物ユニット30を回動すると同時に、支軸33,33および案内軸34,34を第2のカム溝13b,13b内において前後方向、つまり被切断物Aの軸方向に対して直交する方向に摺動させて被切断物Aに対する切断刃32の切断位置および切断角度を変えることができるようにしている。
次いで、図8に示すように切断した被切断物Aを位置決め部材40の載置板41から取り除く。そして、刃物ユニット30を切断前の状態とするため、作業者が把手31を握持し図1の位置から反時計方向に回動させ、刃物ユニット30をストッパ15,15に係止させた後、位置決め部材40の載置板41上に他の被切断物Aを載置して、規制壁42にて被切断物Aを位置決めする。このようなセット操作の後に上述した切断操作を行い、これら一連の操作を順次繰り返して行い、多数の被切断物Aを切断する。
次に、本実施形態の作用および効果について説明する。
本実施形態では、刃物ユニット30を反時計方向に110度程度の角度まで回動させて図2に示すように保持部12のストッパ15,15により係止しておくことができるため、図10に示す分割器のように刃物ユニットを反時計方向に大きく回動させて係止させる必要がなくなり、操作性を大幅に向上させることができる。
また、本実施形態では、図9に示すように、支軸33,33を中心として刃物ユニット30を時計方向に70度程度回動させると、切断刃32は被切断物Aのうち二点鎖線のハッチングに示す断面領域を切断することとなる。
そして、刃物ユニット30を回動させる中心が支軸33,33から回動軸21に移行し、図3の位置から図4に示すように回動軸21を中心として刃物ユニット30を時計方向に回動させると、切断刃32は、両側のフレーム35が受座45,45に当接するまで40度程度の角度を回動し、図8に示すように被切断物Aを切断する。
このとき、回動軸21を中心として刃物ユニット30を回動すると同時に、支軸33,33および案内軸34,34を第2のカム溝13b,13b内において前後方向に摺動させて被切断物Aに対する切断刃32の切断位置および切断角度を変えながら、切断刃32は被切断物Aのうち破線のハッチングに示す断面領域を切断することができる。そのため、被切断物Aの上部に対して鋭利かつ綺麗に切断しにくいとされている被切断物Aの下部でも、鋭利かつ綺麗に切断することが可能となる。
したがって、本実施形態では、図9に示すように支軸33,33を中心として刃物ユニット30を時計方向に70度程度回動させて被切断物Aの二点鎖線のハッチングに示す断面領域を切断した後、回動軸21を中心として刃物ユニット30を回動すると同時に、支軸33,33および案内軸34,34を第2のカム溝13b,13b内において前後方向に摺動させて被切断物Aの破線のハッチングに示す断面領域を切断するようにしたので、切断刃32は、被切断物Aの二点鎖線のハッチングに示す断面領域と、破線のハッチングに示す断面領域との双方の断面領域をほぼ同一の切断部位で切断することとなる。その結果、被切断物Aに対する切断刃32の切断長さが短くて済むため、刃物ユニット30が短くなり、ひいては分割器の小型化が図れる一方、図10に示す従来例に比べて、より高さが高く、幅の広い被切断物Aを切断することができる。
また、本実施形態では、上記のように切断刃32の切断長さが短くて済むため、強度上切断刃32の幅も狭くすることが可能となる。
このように本実施形態によれば、支軸33,33を中心として刃物ユニット30の切断刃32を回動させるように案内する第1のカム溝13a,13aと、回動軸21を中心として刃物ユニット30の切断刃32を回動させつつ、被切断物Aの軸方向に対して直交する方向に切断刃32を移動可能に案内する第2のカム溝13b,13bを連続して形成したことにより、切断刃32の長さを短く形成しても、被切断物Aに対する切断刃32の切断位置および切断角度を変えることできるため、分割器の小型化が図れると同時に、軟質の被切断物Aでも圧潰させることなく、被切断物Aが如何なる性状であっても一段と確実かつ容易に切断することができる。
また、本実施形態によれば、刃物ユニット30を反時計方向に回動させて図2に示すように保持部12のストッパ15,15により係止しておくことにより、刃物ユニット30の回動範囲を狭くすることができ、操作性を大幅に向上させることができる。
さらに、本実施形態によれば、案内軸34,34が第1のカム溝13a,13aに臨む位置まで摺動すると、回動板20,20に形成されたガイド溝22,22が第1のカム溝13a,13aと連通する位置となるように設定されていることから、案内軸34,34が第1のカム溝13a,13aに臨む位置からガイド溝22,22が第1のカム溝13a,13aと連通する位置まで摺動する際、案内軸34,34がガイド溝22,22内を摺動することとなるので、案内軸34,34の第2のカム溝13b,13bから第1のカム溝13a,13aへの摺動操作を正確かつ円滑に行うことができ、分割器としての信頼性を高めることができる。
そして、本実施形態によれば、回動板20,20がガイド板11の両側内面にそれぞれ回動可能に取り付けられているので、ガイド板11の両側内面に沿って回動板20,20が摺動することとなり、被切断物Aに対する切断刃32の切断位置および切断角度を変えながら前後方向に摺動させるとき、その移動を正確かつ円滑に行うことができ、信頼性の高い分割器を提供することができる。
また、本実施形態によれば、位置決め部材40は、被切断物Aの幅方向の移動を規制する規制壁42を備えていることにより、被切断物Aの軸方向に対して直交する方向に切断刃32を移動させて切断する際、被切断物Aが位置決めされるため、被切断物Aを確実かつ綺麗に切断することが可能となる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、切断部材として切断刃32を用いた例について説明したが、これに限らず例えばピアノ線などの硬質線材を使用するようにしてもよい。このように切断部材としてピアノ線を用いた場合には、チーズ、バターなどの乳製品や、豆腐、寒天またはゼリー等の軟質食品を確実かつ容易に切断することができる。
また、上記実施形態では、切断刃32の刃先を直線状に形成したが、これに限らず、被切断物Aがトマトなどのように果皮に対して果肉が軟質なものを切断する場合には、刃先が波状に形成した切断刃を用いれば、被切断物を圧潰させることなく、確実に切断することができる。加えて、刃先を被切断物に対応して円弧状に形成してもよい。要するに、切断刃32の刃先の形状は、被切断物に対応して適宜変更してもよい。
さらに、上記実施形態では、位置決め部材40の載置板41上に被切断物Aを載置するようにしたが、これに限らず基台10に複数の切断刃32の刃先が入り込む溝を複数形成しておけば、基台10に被切断物Aを直接載置することが可能となり、位置決め部材40の載置板41を省略することができる。
そして、上記実施形態において、第2のカム溝13b,13bは、刃物ユニット30の切断刃32が回動軸21を中心として所定の角度を回動すると同時に、被切断物Aの軸方向に対して直交する方向に切断刃32を移動するようにガイドするようにしたが、被切断物Aを載置する方向が切断刃32に対して必ずしも直交する方向とは限らないので、被切断物Aの軸方向に対して直交する方向を含む交差する方向に切断刃32を移動させるようにガイドすればよい。
同様に、上記実施形態において、位置決め部材40は、被切断物Aの切断方向に対して幅方向(直交する方向)の移動を規制壁42により規制するようにしたが、被切断物Aを載置する方向が切断刃32に対して必ずしも直交する方向とは限らないので、被切断物Aの切断方向に対して直交する方向を含む交差する方向の移動を規制すればよい。
10 基台
11 ガイド板(ガイド部)
12 保持部
13 カム溝
13a 第1のカム溝
13b 第2のカム溝
14 スリット
15 ストッパ
20 回動板
21 回動軸
22 ガイド溝
30 刃物ユニット
31 把手
32 切断刃(切断部材)
33 支軸
34 案内軸
35 フレーム
40 位置決め部材
41 載置板
42 規制壁
43 スリット
45 受座
A 被切断物

Claims (5)

  1. 被切断物を載置する基台と、
    前記基台に立設され、かつそれぞれの側面にカム溝が形成されたガイド部と、
    前記ガイド部のそれぞれの側面に一側が回動軸を中心として回動可能に取り付けられた回動板と、
    前記回動板の他側に取り付けられて前記カム溝内を摺動可能な支軸が一端に固定され、他端に回動操作用の把手が設けられ、複数の切断部材が回動軌跡の方向に並設された刃物ユニットと、を備え、
    前記カム溝は、前記支軸を中心として前記切断部材を回動させるように案内する第1のカム溝と、前記回動軸を中心として前記切断部材を回動させつつ、前記被切断物の軸方向に対して前記切断部材を交差する方向に移動可能に案内する第2のカム溝を連続して形成したことを特徴とする食品分割器。
  2. 請求項1記載の食品分割器において、
    前記ガイド部がガイド板であって、このガイド板の両側内面にそれぞれ前記回動板が回動可能に取り付けられたことを特徴とする食品分割器。
  3. 請求項1記載の食品分割器において、
    前記刃物ユニットの支軸の近傍に案内軸を取り付けるとともに、この案内軸が摺動するガイド溝を前記回動板に形成し、このガイド溝は、前記支軸を中心として前記切断部材を回動させるとき、前記第1のカム溝と連通する位置となるように設定したことを特徴とする食品分割器。
  4. 請求項1記載の食品分割器において、
    前記基台上における前記切断部材の回動軌跡内に前記被切断物を位置決めする位置決め部材を配置し、この位置決め部材に前記被切断物の切断時に前記切断刃が挿通するスリットを形成したことを特徴とする食品分割器。
  5. 請求項4記載の食品分割器において、
    前記位置決め部材は、前記被切断物の切断方向に対して交差する方向の移動を規制する規制壁を有することを特徴とする食品分割器。
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