JP2011240402A - アルミニウム系板材と突き合わせ金属板材の電磁溶接方法 - Google Patents

アルミニウム系板材と突き合わせ金属板材の電磁溶接方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電磁溶接方法では、これまで金属板の突き合わせ溶接ができなかった。本発明は、アルミニウム系板材と突き合わせ金属板材の電磁溶接方法であり、アルミニウム系板材を裏当て材とすることで金属板材の突き合わせ継手の製作を可能にする。
【手段】電磁溶接用の平板状ワンターンコイル中央部分1aの電流に垂直方向の断面形状を長方形とし、この断面横幅を5〜10mmとする。このコイル中央部分1aの中心線、アルミニウム板の中心線、金属板材3の突き合わせ部分(直線状)を断面横幅の±30%以内の精度で一致させて電磁溶接すれば、金属板材の突き合わせ継手が得られる。
【選択図】図4

Description

本発明は、アルミニウム系板材と突き合わせ金属板材の電磁溶接方法であり、アルミニウム系板材を裏当て材とする各種金属板材の突き合わせ継手の製作に関する。
溶接が困難なアルミニウムなどの板材を容易に電磁溶接する方法として、本発明者が開発した電磁溶接法がある(特許文献1)。この電磁溶接法では、例えば、図1のように一枚の銅板に2本の溝を加えE字状の形態とした平板状ワンターンコイル1を用い、銅板の幅が狭く細長い中央部分1aを行きの電流用、その両側の幅の広い周辺部分1bを帰りの電流用として、電源からパルス電流を往復して流す。コイル中央部分1aを電流集中部とし、ここに高密度の磁束を発生させる。この上に重ね置かれたアルミニウムなどの板材は、発生する渦電流による発熱と電磁力で加圧され、コイル中央部分1aに沿って連続してシーム溶接される。
特許第3751153号
コイル中央部分の上に重ね置かれたアルミニウム板材などの間に約1mmの間隙を設けて電磁溶接すると、板材は200m/s以上の高速度で衝突する。 このとき,板材の接合面がクリーニングされ,効率良く電磁溶接される(非特許文献1)。 このため一般的に、アルミニウムなどの板材(被溶接材)は間隙を設けて重ね置かれる.
「溶接学会誌」77巻8号(2008)p.718
図2は、平板状ワンターンコイル1を用いて、アルミニウム板2と金属板3を電磁溶接する直前の状態を示す断面図である。このコイル1は、図示されてない薄いポリイミド製シートなどで電気的に絶縁され、間隙4を設けて重ね置かれたアルミニウム板2、金属板3とともに、上下の固定板5で加圧、固定される。間隙4を設ける器具、固定板5の加圧装置は省略されている。
一般的に,電磁溶接装置の電源にはコンデンサ電源が使用される。コンデンサ電源の容量は100〜400μF、充電エネルギーは1〜数kJである。コンデンサ電源から板厚2〜3mmの前記コイル1へ放電電流を流すと、コイルには最大値150kA以上の大電流が、100μs以下の短時間流れる。コイルの中央部分1a(幅5mm)には、高密度の磁束が急激に発生し、アルミニウム板(板厚0.5〜1.0mm)2に交差する。この結果、前述のようにアルミニウム板2はコイル中央部分1aに沿ってシーム溶接(圧接)される。
前記の条件で長さ100mmにわたりシーム溶接された溶接部分の幾何学的な形態は、次のようにまとめられる(非特許文献1)。
(1)溶接部分の長さは、アルミニウム板および金属板のコイル中央部分に沿った長さ1 00mmである(コイル中央部分の長さは約120mmである)。
(2)溶接部分は、板の端部数mmを除き、平行な二本の直線状に溶接される。
(3)二本の直線状部分の間隔は、約4mmである。
(4)直線状部分(一本)の幅は、約1mmである。
(5)二本の直線状溶接部分の間は、溶接されない部分であり、この部分の長さ(幅)は 約3mmである。
電磁溶接は、アルミニウム板(または銅板)を他の同種または異種の金属板へ重ね溶接する技術として開発され、現在に至っている。比較的に容易しやすい板厚は0.5〜1.0mmである。 長さ1mにわたるシーム溶接のほかスポット溶接も可能である。 しかし、アルミニウムを含めて金属板を突き合わせて電磁溶接する方法、技術は、まだ開発されていない。
金属板を突き合わせて溶接する技術は、電磁溶接にとって解決すべき課題になっている。板厚1mm以下の突き合わせ継手を直接に電磁溶接して得るのは不可能に近い。 しかし、片面に当てがね(アルミニウム板)を溶接する方法で、金属板の突き合わせ継手を製作すること可能である。
本発明の目的は、図1のようなコイル1を用いて、コイルに電流を一度だけ通電して、アルミニウム板を金属板(二枚)の突き合わせ部分付近に電磁溶接し、金属板の突き合わせ継手を製作する方法を提供することである。
前記目的を達成する方法を順に示す。
(1)コイル1(図1)をポリイミド製シートで絶縁し、この上に長方形(または正方形、以下おなじ)のアルミニウム板を置く。
(2)アルミニウム板の上に間隙約1mmを設けて、同じ板厚で長方形の金属板を突き合わせて置く。
(3)コイル1中央部分の中心線、アルミニウム板の中心線、金属板(二枚)の突き合わせ部分(直線状)を精度よく一致させ、これらをコイルとともに加圧、固定する。
(4)コイルに一度通電すれば、アルミニウム板は、金属板(二枚)の突き合わせ部分付近に電磁溶接される。
(4)アルミニウム板を二枚の金属板にそれぞれ溶接するためには、電磁溶接される二本の直線状部分を二枚の金属板にそれぞれ(別々に)溶接する必要がある。
本発明は、以上の手段を基に、実験を繰り返し、アルミニウム板を金属板(二枚)の突き合わせ部分にそれぞれ電磁溶接し、金属板の突き合わせ継手を製作する方法を考案した。
請求項1記載の発明による電磁溶接法を使用すると、これまで困難であった金属板(二枚)の突き合わせ継手を製作することができる。 この突き合わせ継手の表面(片面)は、重ね溶接のような段差がなく、表面が平坦である。 加工すれば、各種金属容器の突き合わせ表面として利用できる。
また、各種金属板(二枚)の突き合わせ溶接を短時間(100μs以下)で行えるので、直接溶接が困難な異種金属材の突き合わせ継手を短時間で製作できる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面(図3〜図7)に基づいて説明する。
図3は、アルミニウム板2を金属板3(二枚)の突き合わせ部分付近に電磁溶接し、金属板の突き合わせ継手を製作する直前の状態を示す断面図である。 アルミニウム板2と金属板3(二枚)の間には約1mmの間隙4がある。 これらの板は絶縁されたコイル1(1a、1b)とともに、上下の固定板5で加圧、固定される。
静電容量400μF、充電エネルギー2.5kJのコンデンサ電源から板厚2mm、中央部分1aの幅が5mmのコイル1(1a、1b)へ放電電流を流すと、コイルには最大値160kAの大電流が、100μs以下の短時間流れる。コイルの中央部分1aには、高密度の磁束が急激に発生し、アルミニウム板(板厚0.5〜1.0mm)2に交差する。
この結果、アルミニウム板2はコイル中央部分1aに沿って電磁力を受け、変形しながら、金属板3に衝突し、その突き合わせ部分付近でコイル中央部分1aに沿って図4のように溶接される。
溶接された状態を上から見ると図5のようになる。 二本の直線状溶接部分6は、二枚の金属板にそれぞれ溶接されている。 二本の直線状溶接部分6が、右側(片方)の金属板3に溶接している場合には、アルミニウム板2は左側の金属板3には溶接されない(突き合わせ継手とならない)。
二本の直線状溶接部分6が二枚の金属板にそれぞれ溶接され、突き合わせ継手とするためには、コイル1中央部分の中心線7、アルミニウム板の中心線、金属板(二枚)の突き合わせ部分(直線状)を請求項1のように一致させて溶接する必要がある。
先のページにまとめた溶接部分の幾何学的な形態などから、コイル1中央部分の中心線7、アルミニウム板の中心線、金属板(二枚)の突き合わせ部分(直線状)を一致させる(以下、軸合わせと略す)精度は、コイル中央部分の幅dmmに対し、下記の式で与えられる。
式 ±((1/2)(0.8d)−0.5)/d=((0.4−(0.5/d))×100%
ただし、dは5〜10mmの範囲、各板厚は0.5〜1.0mmの範囲とする。
具体的には、d=5mm、7mm,10mmの場合、各dに対する軸合わせ精度は、±30%、±33%、±35%となる。 d=5mmの場合、軸合わせ精度は±30%であり、数値で示すと±1.5mmになる。軸合わせは、この±1.5mmの範囲で一致させる必要がある。 記号±は、コイルの中心線7から右へ1.5mm、左へ1.5mmの範囲であることを示す.
以上の結果、コイル中央部分の幅dが5〜10mmの範囲で、前記の軸合わせ精度を、±30%以下にすれば、前記の突き合わせ継手を製作できる。
前記の突き合わせ継手を製作するとき、軸合わせ精度から、コイル中央部分の幅dは、5mmより7〜10mmのほうが良い。 ただし、幅dが大きくなると、コイルに流れる電流密度が低下し、働く電磁力が弱くなる。 これを防ぐためには、コイル中央部分の中心軸近くの材質を部分的に図6のようにステンレス鋼8に換えると良い。 コイル中央部分のステンレス鋼部分の電流密度が低下し、この外側(銅)部分の電流密度が増加し、溶接に必要な電磁力が強くなるからである。ステンレス鋼8の幅は3〜5mmが望ましい。
幅dを7〜10mmとした図6のコイルを用いても前記と同様に金属板の突き合わせ継手を製作できる。
板厚の異なる金属板突き合わせ継手も製作できる。 この場合、図7のように上側の固定板5に段差を設け、突き合わせた金属板の下面側を同一面上になるよう固定し、これまでと同様に電磁溶接すれば良い。 望ましい板厚の組み合わせは、約1mmと約0.5mmなどである。
平板状ワンターンコイルの斜視(一部断面)概略図である。 平板状ワンターンコイルを用いてアルミニウム板を金属板に電磁溶接する前の状態を示す断面概略図である。 アルミニウム板を金属板(突き合わせた二枚)に電磁溶接する前の状態であり、本発明の実施例1を示す断面概略図である。 アルミニウム板を金属板(突き合わせた二枚)に電磁溶接した後の状態であり、本発明の実施例1を示す断面概略図である。 アルミニウム板を金属板(突き合わせた二枚)に電磁溶接した後の状態であり、本発明の実施例1を示す平面概略図である。 本発明の実施例2を示す平板状ワンターンコイルの平面概略図である。 アルミニウム板を金属板(突き合わせた二枚)に電磁溶接する前の状態であり、本発明の実施例3を示す断面概略図である。
1 平板状ワンターンコイル(コイル)
1a コイルの中央部分
1b コイルの周辺部分
2 アルミニウム板(被溶接材)
3 金属板
4 間隙
5 固定板
6 直線状溶接部分
7 コイル中央部分の中心線
8 ステンレス鋼部分
d コイルの中央部分の横幅

Claims (2)

  1. 銅板などを加工して電源から行きの電流を流すための幅が狭い中央部分と、帰りの電流を流すための幅の広い周辺部分を設けた、絶縁された平板状ワンターンコイル面上(水平方向)に、長方形のアルミニウム系板材(板厚0.5〜1.0mm)を置く。 アルミニウム系板材の上に長方形の金属板材を置く。 アルミニウム系板材と金属板材の間に間隙約1mmを設けて前記コイルとともに固定する。 電源から前記コイルに通電して電磁力を発生させ、アルミニウム系板材を金属板材に溶接する電磁溶接方法において、
    (1)前記コイル中央部分の電流に垂直方向の断面形状を長方形とし、この断面横幅(水平方向)を5〜10mmとする。
    (2)このコイル面上に前記アルミニウム系板材を置く。
    (3)アルミニウム系板材の上に前記金属板材(二枚)を互いに突き合わせて置く。
    (4)これらアルミニウム系板材と金属板材(二枚)の間に間隙約1mmを設け、このコイルとともに固定する。
    (5)このコイル中央部分の中心線と、アルミニウム系板材の中心線と、金属板材(二枚)の突き合わせ部分(直線状)を前記断面横幅の±30%以内の精度で一致させる。
    以上のようにして接合することを特徴とするアルミニウム系板材と突き合わせ金属板材の電磁溶接方法。
  2. 前記金属板材(二枚)の少なくとも一枚がアルミニウム系板材である請求項1に記載の電磁溶接方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014049999A1 (ja) * 2012-09-25 2014-04-03 第一高周波工業株式会社 歪み取り用加熱装置

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