JP2011239623A - 電力変換装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化が容易となり、生産性に優れた電力変換装置及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】電力変換装置1は、半導体モジュール21と冷却管61とを積層してなる半導体積層ユニット2と、半導体積層ユニットを収容するフレーム3と、半導体積層ユニットの積層方向Xの後端202に配されて、半導体積層ユニットを積層方向に加圧するバネ部材4と、バネ部材を半導体積層ユニットとの間に挟持するとともにフレームに係合する係合板5とを有する。フレームは、半導体積層ユニットの積層方向の後端に向かって開口する後方開口部31を形成してなると共に、後方開口部の両脇に係合壁部32を有する。係合板は、後方開口部の幅よりも長く、バネ部材の一部に対向する部分に切欠部51を形成してなる。係合板の両端部52がフレームの係合壁部の内側面に係合している。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力変換回路の一部を構成する半導体モジュールと、該半導体モジュールを冷却する冷却管とを積層してなる半導体積層ユニットを有する電力変換装置及びその製造方法に関する。
例えば、電気自動車やハイブリッド自動車等の動力源である交流モータと、車両に搭載された直流バッテリーとの間において、電力の変換を行うための電力変換装置がある。電力変換装置は、スイッチング素子を内蔵した半導体モジュールを複数個有しているが、これらの半導体モジュールは、そこに流れる被制御電流によって発熱する。特に近年、上記交流モータに要求される駆動力の上昇に伴って、被制御電流が大きくなり、半導体モジュールの発熱量が大きくなる傾向にある。
それゆえ、この発熱に伴う半導体モジュールの温度上昇を抑制する必要がある。そこで、電力変換装置9は、図29に示すごとく、複数の半導体モジュール92を冷却するための冷却器930を有する。冷却器930は、内部に冷却媒体を流通させる冷媒流路を設けた複数の冷却管93を連結してなる。そして、電力変換装置9は、冷却管93の間に半導体モジュール92を挟持した半導体積層ユニット94と、該半導体積層ユニット94を積層方向Xに加圧する板バネ96とを、フレーム95内に収納してなる(特許文献1参照)。
また、板バネ96の両端部961は、フレーム95内に配置した一対の支承ピン97に係止させてある。板バネ96は、両端部961の内側部分が半導体積層ユニット94側に凸の状態で湾曲しており、その中央部において、半導体積層ユニット94を積層方向Xに押圧するように付勢された状態で配設されている。
上記電力変換装置9を組み立てるに当たっては、まず、図23、図24に示すごとく、フレーム95内に半導体積層ユニット94を配置する。また、該半導体積層ユニット94における積層方向Xの一端であってフレーム95内に、自由状態にある板バネ96を配置する。そして、図25、図26に示すごとく、板バネ96の両端部961付近を押圧治具(図示略)によって半導体積層ユニット94へ向かって加圧して、板バネ96を弾性変形させる。
所定量板バネ96を弾性変形させた状態で、図27、図28に示すごとく、板バネ96の両端部961とフレーム95の内壁との間に、支承ピン97を、積層方向Xに直交する方向から挿入する。
次いで、押圧治具による押圧を開放することにより、図29、図30に示すごとく、板バネ96を一部復元させて、板バネ96の両端部961を支承ピン97に支承させると共に、両端部961とフレーム95の内壁とにより支承ピン97を挟持する。これにより板バネ96の付勢状態を維持し、この板バネ96の付勢力によって半導体積層ユニット94を積層方向Xに加圧した状態とする。
特開2007−166820号公報
しかしながら、上記板バネ96の組み付けの際に、上述のごとく、自由状態にある板バネ96、すなわち積層方向Xの寸法が大きい状態にある板バネ96を半導体積層ユニット94と共にフレーム95内に配置するため(図23、図24参照)、フレーム95の寸法を大きくする必要がある。更には、上記板バネ96の組み付けの際には、板バネ96を弾性変形させるために用いる治具もフレーム95内に配置するため、フレーム95の寸法を更に大きくする必要がある。
また、板バネ96とフレーム95の内壁との間に支承ピン97を配置するため、この支承ピン97を配置するスペースも、フレーム95の寸法の拡大につながる。
その結果、電力変換装置9の大型化を招いてしまう。
また、板バネ96を配置した後、板バネ96とフレーム95の内壁との間に支承ピン97を配置する必要があるため、組み付け工数の増加という問題も生じる。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたもので、小型化が容易となり、生産性に優れた電力変換装置及びその製造方法を提供しようとするものである。
第1の発明は、電力変換回路の一部を構成する半導体モジュールと該半導体モジュールを冷却する冷却器を構成する複数の冷却管とを積層してなる半導体積層ユニットと、
該半導体積層ユニットを収容すると共に該半導体積層ユニットの積層方向に直交する高さ方向の少なくとも一方の面が開口したフレームと、
上記半導体積層ユニットの積層方向の後端に配されて、該半導体積層ユニットを積層方向に加圧するバネ部材と、
該バネ部材を上記半導体積層ユニットとの間に挟持するとともに上記フレームに係合する係合板とを有し、
上記フレームは、上記半導体積層ユニットの積層方向の後端に向かって開口する後方開口部を形成してなると共に、該後方開口部の両脇に係合壁部を有し、
上記係合板は、上記後方開口部の幅よりも長く、また、上記バネ部材の一部に対向する部分に切欠部を形成してなり、
上記係合板の両端部が上記フレームの係合壁部の内側面に係合していることを特徴とする電力変換装置にある(請求項1)。
第2の発明は、上記第1の発明に係る電力変換装置を製造する方法であって、
上記フレームに、上記半導体積層ユニットを、該半導体積層ユニットの積層方向の後端が上記後方開口部側となるように配置すると共に、上記バネ部材を上記半導体積層ユニットの積層方向の後端に配置する配置工程と、
次いで、上記バネ部材の後端部に押圧治具を当接し、該押圧治具を前方に押し込むことにより、上記バネ部材を圧縮変形させて、該バネ部材の後端を上記フレームの上記係合壁部の内側面よりも前方へ押し込む圧縮工程と、
次いで、上記切欠部に上記押圧治具が配されるように、上記係合板を上記高さ方向から上記バネ部材と上記係合壁部との間に差し込む差込工程と、
次いで、上記押圧治具による押し込み力を解除して上記バネ部材を復元させることにより、上記係合板を上記係合壁部に係合させる係合工程とを有することを特徴とする電力変換装置の製造方法にある(請求項8)。
第1の発明にかかる電力変換装置において、上記フレームが、上記後方開口部を形成してなると共に、該後方開口部の両脇に係合壁部を有する。そのため、上記バネ部材を上記半導体積層ユニットの後端に配置する際に、上記フレームの外側から半導体積層ユニットに向かって上記バネ部材を圧縮することができる。
それゆえ、バネ部材を押圧するための押圧治具を、押圧前の状態からフレーム内に配置する必要がない。換言すれば、フレーム内に押圧治具を配置するためのスペースを設ける必要がない。
そして、上記バネ部材を上記半導体積層ユニットとの間に挟持する上記係合板は、上記後方開口部の幅よりも長い。そのため、上記係合板は、上記バネ部材の後端部を支承しつつ、上記フレームにおける一対の係合壁部に係合することができる。これによって、上記バネ部材が上記半導体積層ユニットを積層方向に押圧するように付勢された状態で、バネ部材をフレームに保持することができる。
このように、バネ部材による半導体積層ユニットへの加圧力の保持も、上記係合板をフレームに係合させることにより実現できるため、支承ピン等をフレーム内に配置する必要がない。
その結果、フレームの小型化を容易にして、電力変換装置の小型化を容易にすることができる。
また、上記係合板は、上記バネ部材の一部に対向する部分に切欠部を形成してなる。そのため、上記電力変換装置を製造するにあたり、上記バネ部材を圧縮変形させる際に用いる押圧治具等が、上記係合板と干渉することを防ぐことができる。すなわち、上記バネ部材の後端部を押圧治具等によって押し込むことによって上記バネ部材を圧縮変形させた状態において、上記係合板を、バネ部材の後端部とフレームの係合壁部との間に差し込むことになるが、このとき、係合板の差し込みが完了するまでは、バネ部材の圧縮変形を解除するわけにはいかない。このことは、係合板を差し込むまでは、上記押圧治具等をバネ部材の後端部から外すことができないことを意味する。そうすると、仮に係合板に上記切欠部が無いとすると、係合板を差し込む際に、係合板が押圧治具に干渉してしまう。
そこで、本発明においては、上記係合板に上記切欠部を設けたことにより、係合板と押圧治具との干渉を防ぎ、半導体積層ユニットを積層方向に加圧した状態を維持しながら上記バネ部材を円滑にフレーム内に配置することができる。
このように、電力変換装置へのバネ部材の組み付けは、上記積層方向へのバネ部材の押し込みと、上記係合板の差し込みとによって行うことができるため、組み付け工数を少なくすることができる。その結果、生産性に優れた電力変換装置を得ることができる。
また、上述のごとく、上記フレームの上記積層方向の外側から半導体積層ユニットに向かって上記バネ部材を圧縮することができるため、半導体積層ユニットをバランスよく押圧しやすいという観点からも、組み付け作業性を向上させることができる。
第2の発明にかかる電力変換装置の製造方法においては、上記圧縮工程において、上記バネ部材を、上記フレームの上記積層方向の外から上記後方開口部を通じて前方へ押し込むことによって、圧縮変形させる。そのため、押圧前の状態から押圧治具をフレーム内に配置する必要がない。換言すれば、フレーム内に押圧治具を配置するためのスペースを設ける必要がない。
また、上記差込工程においては、上記切欠部に上記押圧治具が配されるように、上記係合板を上記バネ部材と上記係合壁部との間に差し込む。そのため、押圧治具と係合板とが干渉することなく、係合板を上記バネ部材と上記係合壁部との間に容易に配置することができる。
また、これにより、押圧治具によって上記フレームの上記積層方向の外側から半導体積層ユニットに向かって上記バネ部材を圧縮することができるため、半導体積層ユニットをバランスよく押圧しやすい。その結果、組み付け作業性を向上させることができる。
また、上記係合工程において、上記係合板を上記係合壁部に係合させることにより、バネ部材による半導体積層ユニットへの加圧力の保持を実現することができる。そのため、支承ピン等を、フレーム内に配置する必要がない。それゆえ、フレームの体格を小さくすることができ、電力変換装置の小型化を容易にすることができる。
以上のごとく、本発明によれば、小型化が容易となり、生産性に優れた電力変換装置及びその製造方法を提供することができる。
実施例1における、電力変換装置の平面説明図。 図1のV1視図。 実施例1における、係合板の正面説明図。 図1のA−A線矢視断面図。 実施例1における、バネ部材の断面説明図。 実施例1における、配置工程後の状態の平面説明図。 実施例1における、圧縮工程後の状態の平面説明図。 実施例1における、差込工程後の状態の平面説明図。 実施例1における、圧縮工程後、差込工程前の状態の断面説明図。 図8のV2視図。 実施例2における、配置工程後の状態の平面説明図。 図11のV3視図。 実施例3における、電力変換装置の平面説明図。 図13のB−B線矢視断面相当の部分断面図。 実施例4における、電力変換装置の平面説明図。 図15のV4視図。 図15のC−C線矢視断面図。 実施例4における、差込工程前の電力変換装置の平面説明図。 図18のV5視図。 実施例5における、電力変換装置の平面説明図。 図20のV6視図。 実施例5における、係合板の平面説明図。 背景技術における、バネ部材の圧縮前における電力変換装置の製造方法の平面説明図。 図23のD−D断面説明図。 背景技術における、バネ部材の圧縮後における電力変換装置の製造方法の平面説明図。 図25のD−D断面説明図。 背景技術における、支承ピン配置後における電力変換装置の製造方法の平面説明図。 図27のD−D断面説明図。 背景技術における、電力変換装置の平面説明図。 図29のD−D断面説明図。
上記第1の発明及び上記第2の発明において、上記電力変換装置としては、例えば、DC−DCコンバータやインバータ等がある。また、上記電力変換装置は、例えば、電気自動車やハイブリッド自動車等の動力源である交流モータに通電する駆動電流の生成に用いることができる。
なお、上記半導体モジュールと上記冷却管とは、直接密着していてもよいし、絶縁材等を介して密着していてもよい。
また、上記第1の発明及び上記第2の発明において、「前」、「後」との表現を用いたが、これは、上記バネ部材が上記半導体積層ユニットを押圧する方向を「前」、その反対方向を「後」と、便宜的に定義したものである。
次に、第1の発明において、上記バネ部材は、後端部に、上記積層方向に直交する平面部分を有することが好ましい(請求項2)。
この場合には、押圧治具によって平面部分を押すことにより、上記バネ部材を積層方向に正確かつ容易に圧縮することができる。
また、上記平面部分は、上記バネ部材の端部に設けた平板部材によって構成されていることが好ましい(請求項3)。
この場合には、上記平面部分を容易かつ確実に形成することができる。
また、上記バネ部材は、螺旋状に巻回してなるコイルバネからなり、上記平板部材は、上記コイルバネの内側に嵌入して該コイルバネと上記平板部材との位置ずれを防ぐための位置決め凸部を突出形成してなることが好ましい(請求項4)。
この場合には、上記バネ部材と上記平板部材との位置ずれを防ぐことができ、バネ部材による半導体積層ユニットの加圧状態を安定させることができる。
また、上記後方開口部は、上記半導体積層ユニットの幅よりも大きい幅を有することが好ましい(請求項5)。
この場合には、圧縮前における上記半導体積層ユニットの積層方向の寸法が、上記フレームよりも大きくても、上記後方開口部から一部をはみ出させた状態で、フレーム内に半導体積層ユニットを配置することができる。それゆえ、一層、電力変換装置の生産効率を向上させることができる。
また、上記冷却器は、冷却媒体を導入するための冷媒導入管と冷却媒体を排出するための冷媒排出管とを、積層方向の後端に配された上記冷却管に固定してなり、上記係合板は、上記冷媒導入管及び上記冷媒排出管を、上記フレームとの間で挟持して固定するための管固定部を備えていることが好ましい(請求項6)。
この場合には、上記係合板が、上記冷媒導入管及び上記冷媒排出管を固定する固定手段としての役割をも果たすことができる。それゆえ、フレーム内における半導体積層ユニットの安定性を確保すると共に、電力変換装置の部品点数を少なくすることができる。
また、上記係合板は、上記高さ方向の一端に、上記半導体積層ユニットへ向かって突出した庇部を有することが好ましい(請求項7)。
この場合には、上記庇部によって上記バネ部材が上記高さ方向へずれることを防ぐことができる。
次に、上記第2の発明において、異なる厚みの複数種類の上記係合板を用意しておき、上記差込工程においては、上記複数種類の係合板から選択した一つの上記係合板を上記バネ部材と上記係合壁部との間に差し込むことが好ましい(請求項9)。
この場合には、上記半導体積層ユニットに対する上記バネ部材の加圧力を調整することができる。すなわち、厚みの大きい係合板を採用することによって、上記バネ部材の変位を大きくして加圧力を高めることができ、厚みの小さい係合板を採用することによって、上記バネ部材の変位を小さくして加圧力を弱めることができる。
これにより、例えば、半導体積層ユニットやフレーム等に積層方向の寸法バラツキがあっても、所望の加圧力を半導体積層ユニットに作用させることができる。
(実施例1)
本発明の実施例にかかる電力変換装置につき、図1〜図10を用いて説明する。
本例の電力変換装置1は、図1、図4に示すごとく、半導体積層ユニット2と、フレーム3と、バネ部材4と、係合板5とを有する。
半導体積層ユニット2は、電力変換回路の一部を構成する半導体モジュール21と、該半導体モジュール21を冷却する冷却器6を構成する複数の冷却管61とを積層してなる。
フレーム3は、半導体積層ユニット2を収容すると共に該半導体積層ユニット2の積層方向Xに直交する高さ方向Zの双方の面が開口している。
バネ部材4は、半導体積層ユニット2の積層方向Xの後端202に配されて、該半導体積層ユニット2を積層方向Xに加圧する。
係合板5は、バネ部材4を半導体積層ユニット2との間に挟持するとともにフレーム3に係合する。
図1、図2に示すごとく、フレーム3は、半導体積層ユニット2の積層方向Xの後端202に向かって開口する後方開口部31を形成してなると共に、該後方開口部31の両脇に係合壁部32を有する。
図2、図3に示すごとく、係合板5は、後方開口部31の幅よりも長く、また、バネ部材4の一部に対向する部分に切欠部51を形成してなる。
そして、図1、図2に示すごとく、係合板5の両端部52がフレーム3の係合壁部32の内側面に係合している。
半導体積層ユニット2は、半導体モジュール21と冷却管61とを交互に積層してなる。半導体モジュール21は、IGBT等のスイッチング素子やFWD等のダイオードを内蔵してなる(図示略)。
複数の冷却管61は、積層方向Xに直交する方向に長く、その長手方向(以下、この方向を適宜「横方向Y」という。)の両端部において、隣り合う冷却管61同士が変形可能な連結管62によって連結されて、一つの冷却器6を構成している。冷却器6は、積層方向Xの後端に配された冷却管61における横方向Yの両端部に接続した冷媒導入管631及び冷媒排出管632を有する。なお、冷却器6はアルミニウム等、熱伝導性に優れた金属からなる。
これにより、冷媒導入管631から導入された冷却媒体は、連結管62を適宜通り、各冷却管61に分配されると共にその長手方向(横方向Y)に流通する。そして、各冷却管61を流れる間に、冷却媒体は半導体モジュール21との間で熱交換を行う。熱交換により温度上昇した冷却媒体は、下流側の連結管62を適宜通り、冷媒排出管632に導かれ、冷却器6から排出される。
冷却媒体としては、例えば、水やアンモニア等の自然冷媒、エチレングリコール系の不凍液を混入した水、フロリナート等のフッ化炭素系冷媒、HCFC123、HFC134a等のフロン系冷媒、メタノール、アルコール等のアルコール系冷媒、アセトン等のケトン系冷媒等の冷媒を用いることができる。
フレーム3は、積層方向X及び横方向Yの双方に直交する高さ方向Zの両側に開口していると共に、高さ方向Zから見た形状が略長方形状を有する。そして、この長方形状の一辺に、後方開口部31が形成されている。
電力変換装置1は、フレーム3の高さ方向Zの両側に蓋体を被せることによって、外殻となるケースを構成することもできるし、別途用意したケースに、フレーム3ごと構成部品を収容して構成することもできる。すなわち、前者の場合は、フレーム3がケースの一部となり、後者の場合はフレーム3がケースの内部に収容されることとなる。
図1、図4に示すごとく、半導体積層ユニット2の前端201は、フレーム3における前方壁部33の内壁に当接している。
冷媒導入管631及び冷媒排出管632は、後方開口部31を通じて、フレーム3の外側へ突出している。
バネ部材4は、冷媒導入管631と冷媒排出管632との間において、半導体積層ユニット2の後端202に配されている。
バネ部材4は、後端部に、積層方向Xに直交する平面部分410を有する。平面部分410は、バネ部材4の端部に設けた平板部材41によって構成されている。
バネ部材4は、螺旋状に巻回してなるコイルバネ40からなり、その一端に平板部材41を設けてなる。平板部材41は、図5に示すごとく、コイルバネ40の内側に嵌入して該コイルバネ40と平板部材41との位置ずれを防ぐための位置決め凸部411を突出形成してなる。
また、図1、図4に示すごとく、半導体積層ユニット2の後端202には、最後段の冷却管61に面接触する圧接板64が配置されている。バネ部材4は、この圧接板64を前方へ押圧することにより、半導体積層ユニット2を積層方向Xに押圧している。圧接板64は、冷却管61に対して広い範囲で面接触することで、バネ部材4が冷却管61を局部的に押圧することを防ぎ、冷却管61の変形を防いでいる。
バネ部材4の後端部における平板部材41には、後方から係合板5が面接触した状態で当接している。係合板5は、図3に示すごとく、横方向Yに長い形状を有し、その長手方向の中央部に切欠部51を形成してなる。切欠部51は、係合板5における高さ方向Z(短手方向)の一方から切り欠かれた形状を有する。
また、係合板5は、切欠部51の横方向Yの両側に、冷却器6の冷媒導入管631及び冷媒排出管632を配置するためのパイプ用切欠部53を設けてなる。このパイプ用切欠部53も、係合板5における高さ方向Z(短手方向)の一方であって、上記切欠部51と同じ側から切り欠かれた形状を有する。
係合板5、平板部材41、圧接板64は、例えば炭素鋼からなり、充分な剛性を有する。また、バネ部材4におけるコイルバネ40は、例えばバネ鋼材からなる断面長方形状の金属線を、螺旋状に巻回して形成されている。
本例の電力変換装置を製造するにあたっては、下記の配置工程と圧縮工程と差込工程と係合工程とを、この順で行う。
まず、配置工程において、図6に示すごとく、フレーム3に、半導体積層ユニット2を、その後端202が後方開口部31側となるように配置すると共に、バネ部材4を半導体積層ユニット2の後端202に配置する。
次いで、圧縮工程において、図7に示すごとく、バネ部材4の後端部に押圧治具7を当接し、該押圧治具7を前方に押し込むことにより、バネ部材4を圧縮変形させて、該バネ部材4の後端(平板部材41の平面部分410)をフレーム3の係合壁部32の内側面よりも前方へ押し込む。
次いで、差込工程において、図8〜図10に示すごとく、切欠部51に押圧治具7が配されるように、係合板5を高さ方向Zからバネ部材4(平板部材41)と係合壁部32との間に差し込む。
次いで、係合工程において、押圧治具7による押し込み力を解除してバネ部材4を復元させることにより、係合板5を係合壁部32に係合させる。
以上により、図1、図4に示す電力変換装置1が得られる。
上記配置工程においては、半導体積層ユニット2を、その前端201がフレーム3の前方壁部33に面接触すると共に、冷媒導入管631及び冷媒排出管632がフレーム3の後方開口部31から突出する状態で、フレーム3内に配置する。ここで、半導体積層ユニット2を構成する半導体モジュール21と冷却器6とは、フレーム3内において形成することもできる。すなわち、フレーム3内に冷却器6を配置した後、隣り合う冷却管61の間に、高さ方向Zから半導体モジュール21を挿入配置することができる。
また、上記圧縮工程において用いる押圧治具7は、例えば直線的な棒状部材とすることができる。そして、押圧治具7の先端を、バネ部材4の平板部材41に当接し、積層方向Xの前方へ押し込むことにより、バネ部材4を圧縮変形させる。
また、図10に示すごとく、上記係合工程において組み付けられる係合板5に設けた切欠部51は、押圧治具7の太さよりも大きい幅を有する。例えば押圧治具7が正四角柱であれば、切欠部51の幅は、その断面形状(正四角形)の一辺の長さよりも少なくとも長く、また、対角長さよりも長いことが好ましい。また、例えば押圧治具7が円柱であれば、切欠部51の幅は、その断面形状(円形)の直径よりも長い。
また、係合板5に関しては、異なる厚みのものを複数種類用意しておくことが好ましい。そして、上記差込工程においては、複数種類の係合板5から選択した一つの係合板5をバネ部材4(平板部材41)と係合壁部32との間に差し込む。例えば、フレーム3に対する半導体積層ユニット2の寸法が、設計値よりも大きい場合には、厚みの小さい係合板5を用い、フレーム3に対する半導体積層ユニット2の寸法が、設計値よりも小さい場合には、厚みの大きい係合板5を用いる。これにより、半導体積層ユニット2やフレーム3の寸法バラツキにかかわらず、バネ部材4による加圧力を一定にすることができる。
次に、本例の作用効果につき説明する。
本例の電力変換装置1において、フレーム3が、後方開口部31を形成してなると共に、後方開口部31の両脇に係合壁部32を有する。そのため、バネ部材4を半導体積層ユニット2の後端202に配置する際に、フレーム3の外側から半導体積層ユニット2に向かってバネ部材4を圧縮することができる。
それゆえ、バネ部材4を押圧するための押圧治具7を、押圧前の状態からフレーム3内に配置する必要がない。換言すれば、フレーム3内に押圧治具7を配置するためのスペースを設ける必要がない。
そして、バネ部材4を半導体積層ユニット2との間に挟持する係合板5は、後方開口部31の幅よりも長い。そのため、係合板5は、バネ部材4の後端部(平板部材41)を支承しつつ、フレーム3における一対の係合壁部32に係合することができる。これによって、バネ部材4が半導体積層ユニット2を積層方向Xに押圧するように付勢された状態で、バネ部材4をフレーム3に保持することができる。
このように、バネ部材4による半導体積層ユニット2への加圧力の保持も、係合板5をフレーム3に係合させることにより実現できるため、支承ピン(図27〜図30における符号97参照)等をフレーム3内に配置する必要がない。
その結果、フレーム3の小型化を容易にして、電力変換装置1の小型化を容易にすることができる。
また、係合板5は、バネ部材4の一部に対向する部分に切欠部51を形成してなる。そのため、電力変換装置1を製造するにあたり、図10に示すごとく、押圧治具7が係合板5と干渉することを防ぐことができる。すなわち、バネ部材4の後端部(平板部材41)を押圧治具7によって押し込むことによってバネ部材4を圧縮変形させた状態において、係合板5を、バネ部材4の後端部とフレーム3の係合壁部32との間に差し込むことになるが、このとき、係合板5の差し込みが完了するまでは、バネ部材4の圧縮変形を解除するわけにはいかない。このことは、係合板5を差し込むまでは、押圧治具7をバネ部材4の後端部から外すことができないことを意味する。そうすると、仮に係合板5に切欠部51が無いとすると、係合板5を差し込む際に、係合板5が押圧治具7に干渉してしまう。
そこで、本例においては、係合板5に切欠部51を設けたことにより、係合板5と押圧治具7との干渉を防ぎ、半導体積層ユニット2を積層方向Xに加圧した状態を維持しながらバネ部材4を円滑にフレーム3内に配置することができる。
このように、電力変換装置1へのバネ部材4の組み付けは、積層方向Xへのバネ部材4の押し込みと、係合板5の差し込みとによって行うことができるため、組み付け工数を少なくすることができる。その結果、生産性に優れた電力変換装置1を得ることができる。
また、上述のごとく、フレーム3の積層方向Xの外側から半導体積層ユニット2に向かってバネ部材4を圧縮することができるため、半導体積層ユニット2をバランスよく押圧しやすいという観点からも、組み付け作業性を向上させることができる。
また、バネ部材4は、後端部に、平板部材41を設け、その主面によって積層方向Xに直交する平面部分410を形成している。これにより、押圧治具7によって平面部分410を押すことにより、バネ部材4を積層方向Xに正確かつ容易に圧縮することができる。
また、バネ部材4は、コイルバネ40からなり、平板部材41は位置決め凸部411を突出形成してなる。これにより、バネ部材4と平板部材41との位置ずれを防ぐことができ、バネ部材4による半導体積層ユニット2の加圧状態を安定させることができる。
また、バネ部材4としてコイルバネ40を用いることにより、積層方向Xに直交する方向の寸法を大きくすることなく、伸縮ストロークを大きくすることができる。これにより、横方向Yや高さ方向Zの省スペース化を図りつつ、半導体積層ユニット2やフレーム3の寸法バラツキをバネ部材4によって吸収しやすい。また、これにより、図1に示すごとく、冷媒導入管631と冷媒排出管632との間のスペースにバネ部材4を配置できるため、このスペースを有効利用して、電力変換装置1の全体の小型化にも寄与しやすくなる。
また、本例の電力変換装置1の製造方法の差込工程において、複数種類の係合板5から選択した一つの係合板5をバネ部材4と係合壁部32との間に差し込むようにすることにより、半導体積層ユニット2に対するバネ部材4の加圧力を調整することができる。すなわち、厚みの大きい係合板5を採用することによって、バネ部材4の変位を大きくして加圧力を高めることができ、厚みの小さい係合板5を採用することによって、バネ部材4の変位を小さくして加圧力を弱めることができる。
これにより、例えば、半導体積層ユニット2やフレーム3等に積層方向Xの寸法バラツキがあっても、所望の加圧力を半導体積層ユニット2に作用させることができる。
以上のごとく、本例によれば、小型化が容易となり、生産性に優れた電力変換装置及びその製造方法を提供することができる。
(実施例2)
本例は、図11、図12に示すごとく、半導体積層ユニット2の幅よりも大きい幅を有する後方開口部31をフレーム3に設けた電力変換装置1の例である。
すなわち、半導体積層ユニット2における横方向Yの最大寸法W1よりも、後方開口部31における横方向Yの寸法W2の方が大きい。ここで、半導体積層ユニット2における横方向Yの最大寸法W1は、冷却器6の横方向Yの最大寸法であって、冷却管61の長さである。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合には、図11に示すごとく、圧縮前における半導体積層ユニット2の積層方向Xの寸法が、フレーム3よりも大きくても、後方開口部31から一部をはみ出させた状態で、フレーム3内に半導体積層ユニット2を配置することができる。
つまり、例えば、フレーム3内にまず冷却器6を配置した後、隣り合う冷却管61の間に半導体モジュール21を挿入配置する場合、隣り合う冷却管61の間の隙間を充分に大きくした状態の冷却器6をフレーム3に配置することがある。そして、その後、フレーム3内において、冷却器6を積層方向Xに圧縮変形させて、冷却管61の間隔を狭める。
ここで、冷却器6を圧縮変形させる前に、半導体モジュール21を冷却管61の間に挿入配置してもよいし、圧縮変形させた後に、半導体モジュール21を冷却管61の間に挿入配置してもよい。また、冷却器6の圧縮変形は、バネ部材4を介して行ってもよいし、バネ部材4を介さずに直接行ってもよい。
いずれにしても、図11に示すごとく、圧縮前の状態において、冷媒導入管631及び冷媒排出管632を除く冷却器6の積層方向Xの寸法(半導体積層ユニット2の積層方向Xの寸法)が、フレーム3の内部空間における積層方向Xの寸法よりも大きい場合がある。かかる場合において、上記後方開口部31が、冷却器6(半導体積層ユニット2)の幅よりも小さいと、フレーム3内に、圧縮前の冷却器6を配置することができない。
そこで、後方開口部31の幅(寸法W2)を、冷却器6(半導体積層ユニット2)の幅(寸法W1)よりも大きくすることにより、後方開口部31から一部をはみ出した状態で、圧縮前の冷却器6(半導体積層ユニット2)をフレーム3に配置した後、冷却器6を圧縮変形させることができる。
それゆえ、一層、電力変換装置1の生産効率を向上させることができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例3)
本例は、図13、図14に示すごとく、係合板5における高さ方向Zの一端に、半導体積層ユニット2へ向かって突出した庇部54を設けた例である。
庇部54は、係合板5を電力変換装置1に装着した状態において、バネ部材4における平板部材41とコイルバネ40の一部とを、高さ方向Zから覆うように形成されている。
また、平板部材41の高さ方向Zの一端は、庇部54に当接している。
上記差込工程においては、庇部54を設けていない方の端部から、係合板5をバネ部材4(平板部材41)と係合壁部32との間に差し込み、庇部54が平板部材41に接触した段階で、差し込みを完了するようにすることができる。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合には、庇部54によってバネ部材4が高さ方向Zへずれることを防ぐことができる。
その結果、バネ部材4による安定した加圧状態を維持することができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例4)
本例は、図15〜図19に示すごとく、係合板5が、冷媒導入管631及び冷媒排出管632を、フレーム3との間で挟持して固定するための管固定部55を備えている例である。
本例において、係合板5は、バネ部材4の後端部(平板部材41)を支承する中央部分501と、その左右において中央部分501よりも高さ方向Zの寸法が小さい一対の翼部502とを有する。
一方、フレーム3には、後方開口部31において、他の部分よりも高さ方向Zの寸法が小さい一対の載置部34が、一対の係合壁部32から内側へ向かって形成されている。この載置部34に、冷媒導入管631及び冷媒排出管632をそれぞれ支承する支承凹部341が形成されている。
そして、係合板5の翼部502は、支承凹部341と対向する部分に、一対の凹状の上記管固定部55を形成してなる。
これにより、冷却器6における冷媒導入管631及び冷媒排出管632は、フレーム3における支承凹部341と、係合板5における管固定部55とによって挟持することができる。そして、係合板5を、フレーム3に対して、ボルト11によって固定することによって、フレーム3に冷媒導入管631及び冷媒排出管632を固定している。すなわち、冷媒導入管631及び冷媒排出管632において、半導体積層ユニット2をフレーム3に固定している。
また、本例の電力変換装置1を製造するにあたっては、図18、図19に示すごとく、冷媒導入管631及び冷媒排出管632がそれぞれ支承凹部341に配置されるように冷却器6をフレーム3に配置した状態において、上記差込工程において、係合板5をバネ部材4の後端部(平板部材41)と係合壁部32との間に差し込む。このとき、係合板5の管固定部55が、冷媒導入管631及び冷媒排出管632を、支承凹部341と反対側から押さえる状態となる。
そして、ボルト11を用いて、係合板5の一対の翼部502を、フレーム3の一対の載置部34にそれぞれ締結固定することにより、フレーム3と係合板5との間に、冷媒導入管631及び冷媒排出管632を挟持して固定することができる。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合には、係合板5が、冷媒導入管631及び冷媒排出管632を固定する固定手段としての役割をも果たすことができる。それゆえ、フレーム3内における半導体積層ユニット2の安定性を確保すると共に、電力変換装置1の部品点数を少なくすることができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例5)
本例は、図20〜図22に示すごとく、冷却器6が、冷媒導入管631及び冷媒排出管632を、半導体積層ユニット2の積層方向Xの前端201に備えている電力変換装置1の例である。
換言すれば、バネ部材4及び係合板5を、冷却器6における冷却管冷媒導入管631及び冷媒排出管632を配設していない側の端部に配置した例である。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合には、図21、図22に示すごとく、係合板5にパイプ用切欠部53(図2、図3参照)を設ける必要がない。すなわち、係合板5には、押圧治具7を配置するための切欠部51のみが形成されていればよい。
そのため、係合板5の構成を簡素化することができると共に、係合板5の剛性を高くすることができる。
また、実施例1のように、冷媒導入管631及び冷媒排出管632を後方開口部31から突出させる必要がないため、後方開口部31の横方向Yの寸法を小さくすることも可能となる。その結果、フレーム3の剛性も高くしやすい。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
なお、上記実施例においては、バネ部材をコイルバネによって構成した例を示したが、バネ部材はこれに限らず、例えば、板バネ等、他のバネによって構成することもできる。
1 電力変換装置
2 半導体積層ユニット
202 (半導体積層ユニットの)後端
21 半導体モジュール
3 フレーム
31 後方開口部
32 係合壁部
4 バネ部材
5 係合板
51 切欠部
52 (係合板の)端部
6 冷却器
61 冷却管
7 押圧治具
X 積層方向

Claims (9)

  1. 電力変換回路の一部を構成する半導体モジュールと該半導体モジュールを冷却する冷却器を構成する複数の冷却管とを積層してなる半導体積層ユニットと、
    該半導体積層ユニットを収容すると共に該半導体積層ユニットの積層方向に直交する高さ方向の少なくとも一方の面が開口したフレームと、
    上記半導体積層ユニットの積層方向の後端に配されて、該半導体積層ユニットを積層方向に加圧するバネ部材と、
    該バネ部材を上記半導体積層ユニットとの間に挟持するとともに上記フレームに係合する係合板とを有し、
    上記フレームは、上記半導体積層ユニットの積層方向の後端に向かって開口する後方開口部を形成してなると共に、該後方開口部の両脇に係合壁部を有し、
    上記係合板は、上記後方開口部の幅よりも長く、また、上記バネ部材の一部に対向する部分に切欠部を形成してなり、
    上記係合板の両端部が上記フレームの係合壁部の内側面に係合していることを特徴とする電力変換装置。
  2. 請求項1に記載の電力変換装置において、上記バネ部材は、後端部に、上記積層方向に直交する平面部分を有することを特徴とする電力変換装置。
  3. 請求項2に記載の電力変換装置において、上記平面部分は、上記バネ部材の端部に設けた平板部材によって構成されていることを特徴とする電力変換装置。
  4. 請求項3に記載の電力変換装置において、上記バネ部材は、螺旋状に巻回してなるコイルバネからなり、上記平板部材は、上記コイルバネの内側に嵌入して該コイルバネと上記平板部材との位置ずれを防ぐための位置決め凸部を突出形成してなることを特徴とする電力変換装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の電力変換装置において、上記後方開口部は、上記半導体積層ユニットの幅よりも大きい幅を有することを特徴とする電力変換装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の電力変換装置において、上記冷却器は、冷却媒体を導入するための冷媒導入管と冷却媒体を排出するための冷媒排出管とを、積層方向の後端に配された上記冷却管に固定してなり、上記係合板は、上記冷媒導入管及び上記冷媒排出管を、上記フレームとの間で挟持して固定するための管固定部を備えていることを特徴とする電力変換装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の電力変換装置において、上記係合板は、上記高さ方向の一端に、上記半導体積層ユニットへ向かって突出した庇部を有することを特徴とする電力変換装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の電力変換装置を製造する方法であって、
    上記フレームに、上記半導体積層ユニットを、該半導体積層ユニットの積層方向の後端が上記後方開口部側となるように配置すると共に、上記バネ部材を上記半導体積層ユニットの積層方向の後端に配置する配置工程と、
    次いで、上記バネ部材の後端部に押圧治具を当接し、該押圧治具を前方に押し込むことにより、上記バネ部材を圧縮変形させて、該バネ部材の後端を上記フレームの上記係合壁部の内側面よりも前方へ押し込む圧縮工程と、
    次いで、上記切欠部に上記押圧治具が配されるように、上記係合板を上記高さ方向から上記バネ部材と上記係合壁部との間に差し込む差込工程と、
    次いで、上記押圧治具による押し込み力を解除して上記バネ部材を復元させることにより、上記係合板を上記係合壁部に係合させる係合工程とを有することを特徴とする電力変換装置の製造方法。
  9. 請求項8に記載の電力変換装置の製造方法において、異なる厚みの複数種類の上記係合板を用意しておき、上記差込工程においては、上記複数種類の係合板から選択した一つの上記係合板を上記バネ部材と上記係合壁部との間に差し込むことを特徴とする電力変換装置の製造方法。
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