JP2011237491A - エネルギー硬化型樹脂組成物、光学材料および多層型回折光学素子 - Google Patents

エネルギー硬化型樹脂組成物、光学材料および多層型回折光学素子 Download PDF

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Abstract

【課題】低屈折率高分散特性を維持しつつ、エネルギー硬化型樹脂組成物の硬化時に微粒子の移動による屈折率勾配や光散乱を抑制することができるエネルギー硬化型樹脂組成物および多層回折光学素子を提供する。
【解決手段】(A)分子内に重合官能基を有するフッ素系単量体を1種以上と、分子内に2つ以上の重合官能基を有するアクリル系単量体を1種以上とを含有する有機成分と、(B)透明導電性の金属酸化物微粒子と、(C)重合開始剤とを含有するエネルギー硬化性樹脂組成物であって、前記(A)有機成分の含有量が40重量%以上68重量%以下であり、且つ前記有機成分に含有されるアクリル系単量体の含有量が前記有機成分に対して1.3重量%以上5.0重量%以下であるエネルギー硬化型樹脂組成物。上記のエネルギー硬化性樹脂組成物を光学材料として用いた多層回折光学素子。
【選択図】図1

Description

本発明は、エネルギー硬化型樹脂組成物、光学材料および多層型回折光学素子に関し、特にカメラやビデオ等に使用される多層型回折光学素子およびそれに用いられる光学材料に関するものである。
従来から光の屈折を利用した屈折光学系では、分散特性の異なる硝材からなるレンズを組み合わせることによって色収差を減らしている。例えば、望遠鏡等の対物レンズでは分散の小さい硝材を正レンズ、分散の大きい硝材を負レンズとし、これらを組み合わせて用いることで軸上に現れる色収差を補正している。しかしながら、レンズの構成や枚数が制限される場合や、使用される硝材が限られている場合などでは、色収差を十分に補正することが困難な場合があった。
非特許文献1には、屈折面を有する屈折光学素子と、回折格子を有する回折光学素子とを組み合わせて用いることで、少ないレンズの枚数で色収差を抑制することが開示されている。
これは、光学素子としての屈折面と回折面とでは、ある基準波長の光線に対する色収差の発生する方向が、逆になるという物理現象を利用したものである。また回折光学素子に連続して形成された回折格子の周期を変化させることで、非球面レンズと同等の特性を発現することができる。
しかしながら、回折光学素子に入射した1本の光線は、回折作用により各次数の複数の光に分かれる。この時、設計次数以外の回折光は、設計次数の光線とは別な所に結像してしまいフレアの発生要因となる。
特許文献1には、相対的に低屈折率高分散な光学材料と、高屈折率低分散な光学材料を用いて使用波長領域の光束を特定の次数(以後設計次数と言う)に集中させることで、それ以外の回折次数の回折光の強度を低く抑え、フレアの発生を防止している。
また、特許文献1には、広い波長範囲で高い回折効率を有する構成を得るために、相対的に低屈折率高分散な光学材料に屈折率が低く(nが1.32<n<1.53)かつ屈折率分散が高く(アッベ数《ν》が14<ν<35)かつ2次分散特性の低い(《θgF》が0.34<θgF<0.47)性質の材料を用いることにより可視領域全域における回折効率を向上させることができる。
特許文献1における低屈折率高分散な光学材料は、屈折率分散が高く、2次分散特性の低い性質を示す透明導電性金属酸化物を、低屈折率のバインダー樹脂に微粒子として混合・分散させた複合材料を紫外線により硬化する事により得られる。また、透明導電性金属酸化物としては、ITO等の透明導電性金属酸化物が開示されている。また、低屈折率のバインダー樹脂としてフッ素系の単量体が開示されている。
特開2009−197217号公報
A.D.Kathman and S.K.Pitalo、「Binary Optics in Lens Design」、International Lens Design Conference、1990、SPIE Vol.1354、p297から309
低屈折率高分散な光学材料は、低屈折率のバインダー樹脂としてフッ素系単量体と、ITO等の透明導電性金属酸化物の微粒子を混合・分散させた複合材料を紫外線により硬化する事により得られる。
しかしながら、低屈折率高分散材料は紫外線硬化する際、透明導電性金属酸化物の微粒子が紫外線照射と反対方向に偏ることによる大きな屈折率勾配(GI:Graded−Index)が生じる。また、この屈折率勾配は紫外線硬化のわずかな条件により変化する為、変化が大きい。そのために、多層回折光学素子の可視域全体の高い回折効率状態の再現性が乏しい。また、この微粒子の偏により勾配が大きくなると、場合によっては散乱を増加させることが観察される。
本発明は、この様な背景技術に鑑みてなされたものであり、低屈折率高分散特性を維持しつつ、エネルギー硬化型樹脂組成物の硬化時に微粒子の移動による屈折率勾配や光散乱を抑制することができるエネルギー硬化型樹脂組成物および光学材料を提供するものである。
また、本発明は、上記のエネルギー硬化型樹脂組成物を用いた多層型回折光学素子を提供するものである。
上記の課題を解決するエネルギー硬化型樹脂組成物は、(A)分子内に重合官能基を有するフッ素系単量体を1種以上と、分子内に2つ以上の重合官能基を有するアクリル系単量体を1種以上とを含有する有機成分と、(B)透明導電性の金属酸化物微粒子と、(C)重合開始剤とを含有するエネルギー硬化性樹脂組成物であって、前記(A)有機成分の含有量が40重量%以上68重量%以下であり、且つ前記有機成分に含有されるアクリル系単量体の含有量が前記有機成分に対して1.3重量%以上5.0重量%以下であることを特徴とする。
上記の課題を解決する光学材料は、上記のエネルギー硬化性樹脂組成物からなることを特徴とする光学材料である。
上記の課題を解決する多層回折光学素子は、透明基板の表面に、少なくとも片側の表面に回折格子形状を有する高屈折低分散材料からなるの第1の層と、少なくとも片側の表面に回折格子形状を有する低屈折高分散材料からなる第2の層とが、お互いの回折格子形状が対向するように積層され、前記第2の層の低屈折高分散材料は上記のエネルギー硬化性樹脂組成物からなることを特徴とする。
本発明によれば、低屈折率高分散特性を維持しつつ、エネルギー硬化型樹脂組成物の硬化時に微粒子の移動による屈折率勾配や光散乱を抑制することができるエネルギー硬化型樹脂組成物および光学材料を提供することができる。
また、本発明は、上記のエネルギー硬化型樹脂組成物を用いた多層型回折光学素子を提供することができる。
本発明の多層回折光学素子の一実施態様を示す模式的図である。 屈折率測定用サンプルの作製方法を示す模式図である。 散乱率測定用サンプルの作製方法を示す模式図である。 形状転写性の評価用サンプルの作製方法を示す模式図である。 回折効率の評価用サンプルの作製方法を示す模式図である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に係るエネルギー硬化型樹脂組成物は、(A)分子内に重合官能基を有するフッ素系単量体を1種以上と、分子内に2つ以上の重合官能基を有するアクリル系単量体を1種以上とを含有する有機成分と、(B)透明導電性の金属酸化物微粒子と、(C)重合開始剤とを含有するエネルギー硬化性樹脂組成物であって、前記(A)有機成分の含有量が40重量%以上68重量%以下であり、且つ前記有機成分に含有されるアクリル系単量体の含有量が前記有機成分に対して1.3重量%以上5.0重量%以下であることを特徴とする。
なお、本発明のエネルギー硬化型樹脂組成物に含有される各成分の含有量は、残留溶媒の含有量が0.1重量%の状態のエネルギー硬化型樹脂組成物に含有される各成分の含有量を表す。
本発明のエネルギー硬化型樹脂組成物は、低屈折率高分散材料として用いられ、ITO等の透明導電性の金属酸化物微粒子の分散の偏りを抑制し、分散の偏りにより発生する屈折率勾配や凝集による散乱増加を抑制することができるので、光学材料として好適に用いることができる。
本発明のエネルギー硬化型樹脂組成物は、(B)透明導電性の金属酸化物微粒子を含有する。
本発明に用いられる透明導電性の金属酸化物微粒子(以降、微粒子と略記する。)の好適な例としては、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化錫、酸化アンチモン、インジウム錫酸化物(ITO)、アンチモンをドープした酸化スズ(ATO)、亜鉛をドープした酸化インジウム(IZO)、アルミニウムをドープした酸化亜鉛(AZO)、及び、フッ素をドープした酸化スズ(FTO)が挙げられるが、好ましくはインジウム錫酸化物(ITO)を用いることが好ましい。インジウム錫酸化物(ITO)は現存する物質の中で2次分散特性(θgF)が小さく中で最も透明性を維持する物質であるからである。ただし、これは将来、2次分散特性(θgF)が小さくインジウム錫酸化物(ITO)よりも透明性な物質が出現した際、その使用を限定するものではない。
本発明のエネルギー硬化型樹脂組成物に含有される透明導電性の金属酸化物微粒子の含有量は、32重量%以上68重量%以下、好ましくは39重量%以上56重量%以下が望ましい。32重量%以上68重量%以下であれば、光学特性及び成形性が良好となる。
またベース樹脂となる有機成分の単量体、前記微粒子を、あらかじめ分散させておく溶媒に適応させて、微粒子表面に種々の表面処理剤、分散剤を用いることが好適である。
微粒子は、光透過率、光学散乱等に悪影響を及ぼさない大きさの粒子径であることが望ましく、平均粒径2nm以上30nm以下、特に2nm以上20nm以下の範囲であることが好ましい。しかし例えば平均粒径が20nm以下であっても、微粒子の凝集した場合も含めて、粒子径の分布が幅広く30nmより大きな粒子径の粒子が体積分率で全微粒子の5%以上の割合になると光学散乱に大きな悪化の影響を及ぼす。その場合は、取り除きたい粒子サイズより比較的小さな細孔を持つフィルターで濾過処理をして、不要な大きな微粒子を取り除くことが好ましい。取り除く状態としては、例えばベース樹脂を混合する
前の溶媒に微粒子が分散した状態(微粒子分散液)か、若しくは微粒子分散液にベース樹脂を溶解させた状態か、若しくは粘度により可否はあるが、前記状態で溶媒を除去してベース樹脂と微粒子の無溶媒系にした状態が好ましい。
微粒子には必要に応じて表面処理を施しておくことが望ましい。各表面処理は微粒子の合成、作製段階で行っても良いし、単独で微粒子を得た後に別途行っても良い。
本発明に用いるのに適当な分散溶媒の例としては、有機成分を溶解するため若しくは微粒子を溶媒に分散させておくため、必要に応じて表面処理剤、分散剤を溶解させるため、トルエン、ベンゼン、キシレン等の芳香族炭化水素、エタノール、イソプロパノール等のアルコール類、シクロヘキサン等の脂環式炭化水素、酢酸エチル、酢酸ブチル等の酢酸エステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、DMF、DMAc、NMP等のアミド系、ヘキサン、オクタン等の脂肪族炭化水素、ジエチルエーテル、ブチルカルビトール等のエチル類、ジクロロメタン、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。用いる微粒子の親和性、表面処理剤、分散剤の親和性に合わせて分散溶媒を選択することができ、また有溶媒は1種類のみで使用することもできるし、分散性を損なわない範囲において2種類以上を併用して使用することもできる。
なお、本発明のエネルギー硬化型樹脂組成物に含有される溶剤の含有量が、0.1重量%以下であることが好ましい。
また、本発明において微粒子を凝集しないよう均一に分散させるための表面処理剤、分散剤(界面活性剤)に関しては以下のものが望ましい。一般に表面処理剤、分散剤を用いて微粒子を溶媒、樹脂等に分散する場合、添加する表面処理剤、分散剤の種類、添加量、分子量、極性、親和性等によって全く異なった分散状態を示すことが知られている。本発明に使用する表面処理剤、分散剤としては顔料の誘導体や樹脂型や活性剤型のものを好適に用いることができる。ここで表面処理剤、分散剤としては、カチオン系、弱カチオン系、ノニオン系あるいは両性界面活性剤が有効である。特にポリエステル系、ε−カプロラクトン系、ポリカルボン酸塩、ポリリン酸塩、ハイドロステアリン酸塩、アミドスルホン酸塩、ポリアクリル酸塩、オレフィンマレイン酸塩共重合物、アクリル−マレイン酸塩共重合物、アルキルアミン酢酸塩、アルキル脂肪酸塩、脂肪酸ポリエチレングリコールエステル系、シリコーン系、フッ素系を用いることができるが、本発明においてはアンモニアよび有機アミン類から選択される少なくとも一種の塩基系のものを用いることが好適である。具体的にはディスパービックシリーズ(ビッグケミー・ジャパン社製)の中ではディスパービック161、162、163、164、ソルスパースシリーズ(ゼネガ社製)の中ではソルスパース3000、9000、17000、20000、24000、41090あるいはTAMNシリーズ(日光ケミカル社製)の中ではTAMN−15等のアルキルアミンのPO若しくはEO変成物がある。
かかる表面処理剤、分散剤を添加する量としては、大きく分けて表面処理剤、分散剤の種類、微粒子の種類、微粒子の表面積(微粒子径)、微粒子を混合する分散樹脂の種類等、分散溶媒の種類に応じて異なってくるが、本発明においては微粒子の重量に対して0.1重量%以上25.0重量%以下の範囲であることが望ましい。分散剤の添加量が多すぎると白濁の原因となり光学的散乱が生じてしまうため、また微粒子を含有して得られた組成物の特性(屈折率、アッベ数、2次分散特性、弾性率等)を必要以上に低下させてしまうため、好ましくは4.0重量%以上20.0重量%以下の範囲であることがより好適である。また、分散剤は1種類のみで使用することもできるし、2種類以上を併用して使用することもできる。
本発明のエネルギー硬化型樹脂組成物は、(A)分子内に重合官能基を有するフッ素系単量体を1種以上と、分子内に2つ以上の重合官能基を有するアクリル系単量体を1種以
上とを含有する有機成分を含有する。
本発明のエネルギー硬化型樹脂組成物に含有される有機成分の含有量は、40重量%以上68重量%以下、好ましくは44重量%以上61重量%以下が望ましい。40重量%以上68重量%以下であれば、光学特性及び成形性が良好となる。
前記分子内に重合官能基を有するフッ素系単量体としては、透明導電性の金属酸化物微粒子が分散している溶媒、表面処理剤、分散剤等に良好に相溶するものが望ましい。
フッ素系単量体の例としては、フッ素アクリル系、フッ素メタクリル系、フッ素エポキシ系、フッ素ビニル系の単量体が挙げられる。具体的には2,2,2−トリフルオロエチルアクリレート、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピルアクリレート、2−(パーフルオロブチル)エチルアクリレート、3−パーフルオロブチル−2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−(パーフルオロヘキシル)エチルアクリレート、3−パーフルオロヘキシル−2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−(パーフルオロオクチル)エチルアクリレート、3−パーフルオロオクチル−2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−(パーフルオロデシル)エチルアクリレート、2−(パーフルオロ−3−メチルブチル)エチルアクリレート、3−(パーフルオロ−3−メチルブチル)−2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−(パーフルオロ−5−メチルヘキシル)エチルアクリレート、3−(パーフルオロ−5−メチルヘキシル)−2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−(パーフルオロ−7−メチルオクチル)エチルアクリレート、3−(パーフルオロ−7−メチルオクチル)−2−ヒドロキシプロピルアクリレート、1H,1H,3H−テトラフルオロプロピルアクリレート、1H,1H,5H−オクタフルオロペンチルアクリレート、1H,1H,7H−ドデカフルオロヘプチルアクリレート、1H,1H,9H−ヘキサデカフルオロノニルアクリレート、1H−1−(トリフルオロメチル)トリフルオロエチルアクリレート、1H,1H,3H−ヘキサフルオロブチルアクリレート、2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロへキサン1,6−ジアクリレート、2,2,2−トリフルオロエチルメタクリレート、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピルメタクリレート、2−(パーフルオロブチル)エチルメタクリレート、3−パーフルオロブチル−2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、2−(パーフルオロヘキシル)エチルメタクリレート、3−パーフルオロヘキシル−2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、2−(パーフルオロオクチル)エチルメタクリレート、3−パーフルオロオクチル−2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、2−(パーフルオロデシル)エチルメタクリレート、2−(パーフルオロ−3−メチルブチル)エチルメタクリレート、3−(パーフルオロ−3−メチルブチル)−2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、2−(パーフルオロ−5−メチルヘキシル)エチルメタクリレート、3−(パーフルオロ−5−メチルヘキシル)−2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、2−(パーフルオロ−7−メチルオクチル)エチルメタクリレート、3−(パーフルオロ−7−メチルオクチル)−2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、1H,1H,3H−テトラフルオロプロピルメタクリレート、1H,1H,5H−オクタフルオロペンチルメタクリレート、1H,1H,7H−ドデカフルオロヘプチルメタクリレート、1H,1H,9H−ヘキサデカフルオロノニルメタクリレート、1H−1−(トリフルオロメチル)トリフルオロエチルメタクリレート、1H,1H,3H−ヘキサフルオロブチルメタクリレート、2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロへキサン1,6−ジメタクリレート、ヘキサフルオロエポキシプロパン、3−パーフルオロブチル−1,2−エポキシプロパン、3−パーフルオロヘキシル−1,2−エポキシプロパン、3−パーフルオロオクチル−1,2−エポキシプロパン、3−パーフルオロデシル−1,2−エポキシプロパン、3−(パーフルオロ−3−メチルブチル)−1,2−エポキシプロパン、3−(パーフルオロ−5−メチルヘキシル)−1,2−エポキシプロパン、3−(パーフルオロ−7−メチルオクチル)−1,2−エポキシプロパン、3−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)−1,2−エポキシプロパン、3−(1H,1H,5H−オクタフルオロペンチロキシ)−1,2−エポキシプロパン、3
−(1H,1H,7H−ドデカフルオロヘプチロキシ)−1,2−エポキシプロパン、3−(1H,1H,9H−ヘキサデカフルオロノニロキシ)−1,2−エポキシプロパン、1,4−ビス(2’,3’−エポキシプロピル)−パーフルオロ−n−ブタン等の単量体、及びそれらに類するものが挙げられる。
それら単量体のいずれか一種に特に制限されるものではなく、重合体のフッ素樹脂を選択しても良い。またコポリマーとしてはセントラル硝子(株)製の市販品で、No.702C、703C、704C、705C、706C、707C等が挙げられる。
前記フッ素系単量体は一種類のみで使用することもできるし、二種類以上を併用して使用することもできる。
次に、前記分子内に2つ以上の重合官能基を有するアクリル系単量体としては、透明導電性の金属酸化物微粒子が分散等している溶媒、前記分子内に重合官能基を有するフッ素系単量体、表面処理剤、分散剤に良好に相溶するものが望ましい。
アクリル系単量体としては、分子内に2個以上の2重結合や3重結合を有するものであれば、特に限定はされないが、その重合官能基が(メタ)アクリレートである事が好ましい。(メタ)アクリレートの2個以上の重合官能基を有するの単量体の具体的な例としては、1,4−ジビニルシクロヘキサン、1,4−シクロヘキサンジメタノールジビニルエーテル、ジビニルベンゼン、1,6−ジビニルナフタレン、エトキシ化ビスフェノールAジビニルエーテル、プロポキシ化ビスフェノールAジビニルエーテルのアクリレートやメタクリレート;ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、ネオベンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメタノールジアクリレート、トリ(アクリロイロキシエチル)イソシアヌレート、トリス(2―アクリロキシエチル)イソシアヌレートのアクリレートやメタクリレート及びそれらに類するものを挙げることができる。
アクリル系単量体は一種類のみで使用することもできるし、二種類以上を併用して使用することもできる。
(A)有機成分に含有されるアクリル系単量体の含有量は、前記有機成分に対して1.3重量%以上5.0重量%以下が望ましい。1.3重量%未満ではエネルギー硬化時の微粒子の移動による屈折率の勾配が抑えることが難しい。また、5.0重量%よりも大きいと屈折率が上昇を抑えることはできない。
有機成分は他の成分と配合させ、分散溶媒を除去した後、少なくとも加熱により溶融体となることが望ましい。より好ましくは室温で溶融体であることが取扱性上、望ましい。室温により結晶性等の固体性質で加熱時に溶融体となるならば、成型時には加熱したまま硬化する必要があり、ハンドリングや成形精度の問題が発生してくる。その他、透明性、相溶性、分散性(安定性)、硬化性、成形性、耐久性等の点から種々選択されるべきである。
また一般にフッ素系の材料は汎用の樹脂等と相溶性が低い。その為、微粒子の表面処理剤や分散剤と混合した際、また分散溶媒を除去した際に、白濁や沈殿が生じないものが好適である。相溶性の低下により光学散乱や透過率に大きな影響を及ぼすからである。また、本発明においては、エネルギー硬化時の微粒子の移動による屈折率勾配や光散乱を抑制する為、2つ以上の重合官能基を有するアクリル系単量体の添加をしている。その際は、
その硬化物の屈折率等、各光学特性の変動に配慮した配合をしなければならない。
本発明のエネルギー硬化型樹脂組成物は、(C)重合開始剤を含有する。
本発明において、バインダーの有機成分に光重合可能な樹脂を用いる場合における光重合開始剤としては、ラジカル重合開始剤を用いて、光照射によるラジカル生成機構を利用することが好ましい。通常、レンズ等のレプリカ成形に好ましい。
前記有機成分に対して利用可能な光重合開始剤としては、例えば、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−1−ブタノン、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニルケトン、2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド、4−フェニルベンゾフェノン、4−フェノキシベンゾフェノン、4,4’−ジフェニルベンゾフェノン、4,4’−ジフェノキシベンゾフェノン等を好適なものとして挙げることができる。なお、有機成分に対する光重合開始剤の添加比率は、光照射量、更には、付加的な加熱温度に応じて適宜選択することができ、また、得られる重合体の目標とする平均分子量に応じて、調製することもできる。
本発明にかかる樹脂の硬化・成形に利用する場合、可視光に吸収を有する微粒子の添加量によっても異なってくるが、光重合開始剤の添加量は、有機成分に対して0.01重量%以上10.00重量%以下、好ましくは0.50重量%以上5.00重量%以下の範囲に選択することが好ましい。光重合開始剤は有機成分との反応性、光照射の波長によって1種類のみで使用することもできるし、2種類以上を併用して使用することもできる。
本発明の光学材料は、上記のエネルギー硬化性樹脂組成物からなる光学材料である。
次に、本発明の光学材料の調製工程について説明する。その例として光重合可能な有機成分を用いたエネルギー硬化性樹脂組成物を用いた場合を説明する。
まず、溶媒に表面処理剤若しくは分散剤を適量溶解させ、微粒子を加えせん断力を加え、微粒子の凝集体を破砕し、残った凝集体を遠心分離とフィルター処理により取り除き、均一な微粒子分散液を得る。その後、光重合可能な有機成分及び光重合開始剤を溶解させる。有機成分を微粒子分散液に溶解させるには、有機成分の添加で微粒子の分散状態の悪化が生じにくい溶媒、表面処理剤、分散剤の組み合わせにすることが望ましい。また必要に応じてフィルタリング処理を行い、凝集微粒子を除去することができる。完全に溶解後、微粒子の沈殿等なく好適に分散していることを確認した後、エバポレーターを用いて溶媒を除去する。この際、溶媒の沸点、残留溶媒量等に応じて減圧度を適宜調整することが望ましい。急激な溶媒の蒸発、除去は、微粒子の凝集の程度を悪化させ、分散性を損なうことがある。また減圧による溶媒除去の際、必要に応じて分散性を損なわない程度に加熱することも可能である。このようにして本発明の光学材料を得ることができる。
得られた光学材料には除去し切れなかった残留溶剤を含有することがある。その含有率が0.1重量%よりも大きいとエネルギー硬化時の微粒子移動を助長するために、屈折率勾配(GI)や光散乱が大きくなる。そのため残留溶媒の含有率は0.1重量%以下であることが望ましい。
ただし、減圧度が高すぎると、または減圧と同時に加熱を伴うことで、若しくは長時間にわたる減圧工程を経ることで、溶媒と共に添加した表面処理剤、分散剤および有機成分等の単量体類も留去される恐れがある。そのため個々の分子量、沸点、昇華性等を考慮した減圧度、温度、時間等の調整が必要である。
本発明の光学材料は、エネルギーとして紫外線及び可視光の照射により硬化し、硬化後
の光学材料の屈折率(nd)が1.32以上1.53以下であり、アッペ数が14以上35以下であり、2次分散特性(θgF)が0.34以上0.47以下であることが好ましい。
次に、本発明の多層回折光学素子は、透明基板の表面に、少なくとも片側の表面に回折格子形状を有する高屈折低分散材料からなるの第1の層と、少なくとも片側の表面に回折格子形状を有する低屈折高分散材料からなる第2の層とが、お互いの回折格子形状が対向するように積層され、前記第2の層の低屈折高分散材料は上記のエネルギー硬化性樹脂組成物からなることを特徴とする。
前記第1の層は、酸化ジルコニウムを含有する無機微粒子を含有する有機樹脂からなり、前記有機樹脂はトリス(2―アクリロキシエチル)イソシアヌレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチルメタアクリレート、ウレタン変性ポリエステルアクリレート、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンの混合物を紫外線硬化することにより得られことが好ましい。
前記第1の層に含有される酸化ジルコニウムを含有する無機微粒子の含有量が、15.9重量%以上24.0重量%以下であることが好ましい。
前記多層回折光学素子の散乱率が1.0%以下であることが好ましい。
前記多層回折格子の格子の高さが8μ以上15μm以下であり、波長400nm以上700nm以下の可視光域において、設計次数の回折効率が98%以上であることが好ましい。
本発明にかかる多層回折光学素子の成形において、光重合法を用いて、上記エネルギー硬化性樹脂組成物より型成形体層を形成する過程を示す。透明基板上に膜厚の薄い層構造を形成する。例えば、基板のガラス平板と、微細な回折格子構造に対応する金属材料の型との間に、流動性を示す光学材料を流し込み、軽く抑えることで、型成形を行う。その状態に保ったまま前記光学材料の光重合を行う。かかる光重合反応に供する光照射は、光重合開始剤を利用したラジカル生成に起因する機構に対応して、好適な波長の光、通常、紫外光もしくは可視光を用いて行う。例えば、前記透明基板を介して、成形されている光学材料に対して、均一に光照射する。照射される光量は、光重合開始剤を利用したラジカル生成に起因する機構に応じて、また、含有される光重合開始剤の含有比率に応じて、適宜選択される。
また、上記、微細な回折格子構造に対応する型に金属材料の変わりに、多層回折光学素子の他の材料、具体的には相対的に高屈折率低分散材料を微細な回折格子構造に成形したものを用いても良い。
図1は、本発明の多層回折光学素子の一実施態様を示す模式的図であり、図1(a)は平面図、図1(b)はAA線断面図である。100は積層型回折光学素子、1は高屈折低分散材料からなる高屈折低分散層、2は低屈折高分散材料からなる低屈折高分散層、3は透明基板を示す。多層回折光学素子は、透明基板3の表面に、前記第2の層の低屈折高分散層2が接して設けられ、該低屈折高分散層2の上に高屈折低分散層1が積層されている。
紫外線や短波長の可視光の照射により、エネルギー硬化性樹脂組成物を硬化する際には、図1に示す様に、導電性の微粒子は紫外線領域での吸収がある事、およびフッ素系の単量体が通常の(メタ)アクリレートに比べ、反応性が悪いことが紫外線や短波長の可視光によるエネルギー硬化性樹脂組成物を硬化する際の膜厚方向の硬化の不均一性を大きくし
、膜厚方向に微粒子移動による屈折率勾配および光散乱を生じやすい。本発明では、分子内に2つ以上の重合官能基を有するアクリル系単量体を用いることにより、膜厚方向に微粒子移動を防止し、屈折率勾配および光散乱の発生を低減することができる。
本発明における光学材料を用いて上記方法を利用することで、屈折率波長分散の異なる材料からなる層複数を基板上に積層し、使用波長域全域で特定次数(設計次数)の回折効率を高くする設計とした回折光学素子を、短時間で作製することが可能となる。
以下に本発明における光学材料の調製について具体的に説明する。
実施例1
〔低屈折率高分散材料の調整〕
まず、分散剤としてディスパービッグ163(ビックケミー社製)と、平均粒径20nmのITO微粒子をキシレンに混合し、ボールミルにて凝集体を破砕した後、遠心分離で、凝集体を取り除いた後、0.1μmのフィルター処理を行った。これによりキシレン溶媒のITO微粒子分散液(X)を得た。得られたITO微粒子分散液(X)のITO微粒子の含有量は9.90重量%、分散剤の含有量は1.20重量%であった。
〔光学材料11の調整〕
上記ITO微粒子分散液(X)47.33gに対し、有機成分として3−パーフルオロブチル−2−ヒドロキシプロピルアクリレートを1.67g、2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロへキサン1,6−ジアクリレートを2.50g、トリス(2−アクリロキシエチル)イソシアヌレート0.155gを添加、相溶させた。また光重合開始剤として1―ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(イルガキュア184)を0.130g、添加、相溶した。得られた溶液をエバポレータにて減圧し、最終的にはオイルバス温度45℃、設定気圧3hPas、40時間の条件にて溶媒を除去し、光学材料11を調製した。2つ以上の重合官能基を有するアクリル系単量体であるトリス(2―アクリロキシエチル)イソシアヌレートの硬化型樹脂組成物中の割合は2.9重量%であった。
また、TGA(パーキンエルマー製)にて、光学材料11を焼成し、光学材料11中の無機固形分量を定量した結果、46.7重量%であった。
残留溶剤(キシレン)の含有量は、ガスクロマトグラフィー(5890 seriesII:Hewlett Packard製)にて測定を行った結果、0.0025重量%であった。
〔光学材料12の調整〕
上記ITO微粒子分散液(X)スラリ46.33gに対し、有機成分として3−パーフルオロブチル−2−ヒドロキシプロピルアクリレートを1.67g、2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロへキサン1,6−ジアクリレートを2.50g、トリス(2―アクリロキシエチル)イソシアヌレート0.155gを添加、相溶させた。また光重合開始剤として1―ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(イルガキュア184)を0.130g、添加、相溶した。得られた溶液をエバポレータにて減圧し、最終的にはオイルバス温度45℃、設定気圧3hPas、40時間の条件にて溶媒を除去し、光学材料12を調製した。2つ以上の重合官能基を有するアクリル系単量体であるトリス(2―アクリロキシエチル)イソシアヌレートの有機物中の割合は2.9重量%であった。
また、TGA(パーキンエルマー製)にて、光学材料12を焼成し、光学材料12中の無機固形分量を定量した結果、46.2重量%であった。
残留溶剤(キシレン)の含有量は、ガスクロマトグラフィー(5890 seriesII:Hewlett Packard製)にて測定を行った結果、0.0022重量%
であった。
〔光学材料13の調整〕
上記ITO微粒子分散液(X)スラリ48.67gに対し、有機成分として3−パーフルオロブチル−2−ヒドロキシプロピルアクリレートを1.67g、2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロへキサン1,6−ジアクリレートを2.50g、トリス(2―アクリロキシエチル)イソシアヌレート0.155gを添加、相溶させた。また光重合開始剤として1―ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(イルガキュア184)を0.130g、添加、相溶した。エバポレータにて得られた溶液から溶媒を減圧し、最終的にはオイルバス温度45℃、設定気圧3hPas、40時間の条件にて除去し、光学材料13を調製した。2つ以上の重合官能基を有するアクリル系単量体であるトリス(2―アクリロキシエチル)イソシアヌレートの有機物中の割合は2.9重量%であった。
また、TGA(パーキンエルマー製)にて、光学材料13を焼成し、光学材料13中の無機固形分量を定量した結果、47.1重量%であった。
残留溶剤(キシレン)の含有量は、ガスクロマトグラフィー(5890 seriesII:Hewlett Packard製)にて測定を行った結果、0.0022重量%であった。
〔光学特性の評価〕
光学材料11から13の光学特性の評価は以下の様に行った。
<屈折率>
各光学素子の屈折率は、次のようにしてサンプルを作製して測定した。
まず、図2に示すように、厚さ1mmの高屈折ガラス(S−TIH11:ホヤ製)4の上に、厚さ12.5μmのスペーサー7と測定材料5(光学材料11から13))を配置した。その上に厚みが1mmの高屈折率ガラス(S−TIH11:ホヤ製)6をスペーサー7を介して載せ、測定材料5を押し広げてサンプルとした。
このサンプルに、7mW/cm(S−TIH11を通した照度)、2900秒の条件(20.3J)で高圧水銀ランプ(EXECURE250、HOYA CANDEO OPTRONICS(株))を照射し、サンプルを硬化した。硬化したサンプルは、屈折計(KPR−30、(株)島津製作所)を用いて、高屈折率ガラス4側から、g線435.8nm、f線486.1nm、e線546.1nm、d線587.6nm、c線656.3nmの各波長の屈折率を測定した。
また、測定した屈折率より、光学定数(ν,θgF)を算出した。
光学定数は次の様に定義される。
ν=(n−1)/(n−n)、θgF=(n−n)/(n−n
光学材料11から13の屈折率(nd)が1.32以上1.53以下であり、アッペ数が14以上35以下であり、2次分散特性(θgF)0.34以上0.47以下であった。
また、高屈折率ガラス8(S-TIH11〔オハラ製〕)側からd線587.6nmの屈折率の測定を行い、高屈折率ガラス4側からの屈折率差より屈折率勾配を定義した。
また、同様に照射強度を14mW/cm2(S−TIH11を通した照度)、1450秒の条件(20.3J)のサンプルも作成し、高屈折率ガラス6側のd線587.6nmの屈折率の測定を行い、7mW/cmで作成したサンプルの屈折率差より照射敏感度と定義した。
<散乱率>
各光学素子の透過率は、次のようにしてサンプルを作製して測定した。
まず、図3に示すように、厚さ1mmのガラス基板8の上に、厚さ12.5μmのスペーサー7と測定材料5(光学材料11から13)を配置した。その上に厚みが1mmのガラス基板8を載せ、測定材料5を押し広げてサンプルとした。このサンプルに、7mW/cm、2900秒の条件で高圧水銀ランプ(EXECURE250、HOYA CANDEO OPTRONICS(株))を照射し、サンプルを硬化した。硬化したサンプルは、分光光度計(U4000、日立製作所)にて分光光度計(U4000、日立製作所)の積分球の後ろを外す事により、透過光を通過させ、それ以外の散乱光を測定した。
<微粒子の濃度差の確認>
屈折率測定の際用いたサンプルのガラスを外し、高屈折率ガラス8(照射面)側と高屈折率ガラス4(裏面)側をそれぞれXPS(Quantera SXM:アルバック社製)にて測定し、インジウムの存在割合を比較した。
以下に光学材料11から13の測定結果を示す。
(1)光学材料11の結果
屈折率(n,n,n,n,n)=(1.532,1.520,1.510,1.503,1.492)
(ν,θgF)=(17.8,0.39)
屈折率勾配 Δnd=1.503(高屈折率ガラス8側)−1.500(高屈折率ガラス6側)=0.003
照射敏感度 Δnd(照射強度違い)=1.503(7mW/cm)−1.501(14mW/cm)=0.002
散乱率 0.3%
微粒子の濃度差 ΔIn=16原子パーセント(高屈折率ガラス8側)−13原子パーセント(高屈折率ガラス6側)=3原子パーセント
(2)光学材料12の結果
屈折率(n,n,n,n,n)=(1.530,1.519,1.508,1.502,1.491)
(ν,θgF)=(17.9,0.40)
屈折率勾配 Δnd=1.502(高屈折率ガラス8側)−1.499(高屈折率ガラス6側)=0.003
照射敏感度 Δnd(照射強度違い)=1.502(7mW/cm)−1.500(14mW/cm)=0.002
散乱率 0.3%
微粒子の濃度差 ΔIn=16原子パーセント(高屈折率ガラス8側)−13原子パーセント(高屈折率ガラス6側)=3原子パーセント
(3)光学材料13の結果
屈折率(n,n,n,n,n)=(1.533,1.522,1.511,1.504,1.493)
(ν,θgF)=(17.6,0.39)
屈折率勾配 Δnd=1.504(高屈折率ガラス8側)−1.501(高屈折率ガラス6側)=0.003
照射敏感度 Δnd(照射強度違い)=1.504(7mW/cm)−1.502(14mW/cm)=0.002
散乱率 0.3%
微粒子の濃度差 ΔIn=16原子パーセント(高屈折率ガラス8側)−13原子パーセ
ント(高屈折率ガラス6側)=3原子パーセント
比較例1
実施例と異なり、分子内に2つ以上の重合官能基を有するアクリル系単量体であるトリス(2―アクリロキシエチル)イソシアヌレートの有機物中の割合が0重量%、0.8重量%である光学材料20および光学材料21を作成し、その特性を測定した。
〔光学材料20の調整〕
上記ITO微粒子分散液(X)45.83gに対し、有機成分として3−パーフルオロブチル−2−ヒドロキシプロピルアクリレートを1.67g、2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロへキサン1,6−ジアクリレートを2.50gを添加、相溶させた。また光重合開始剤として1―ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(イルガキュア184)を0.130g、添加、相溶した。得られた溶液をエバポレータにて減圧し、最終的にはオイルバス温度45℃、設定気圧3hPas、40時間の条件にて溶媒を除去し光学材料20を調製した。本比較例では、2つ以上の重合官能基を有するアクリル系単量体は有機物中に含有されていない。
また、TGA(パーキンエルマー製)にて、光学材料20を焼成し、光学材料20中の無機固形分量を定量した結果、46.7重量%であった。
残留溶剤(キシレン)の含有量は、ガスクロマトグラフィー(5890 seriesII:Hewlett Packard製)にて測定を行った結果、0.0020重量%であった。
〔光学材料21の調整〕
上記ITO微粒子分散液(X)46.00gに対し、有機成分として3−パーフルオロブチル−2−ヒドロキシプロピルアクリレートを1.67g、2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロへキサン1,6−ジアクリレートを2.50g、トリス(2−アクリロキシエチル)イソシアヌレート0.042gを添加、相溶させた。また光重合開始剤として1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(イルガキュア184)を0.130g、添加、相溶した。得られた溶液をエバポレータにて減圧し、最終的にはオイルバス温度45℃、設定気圧3hPas、40時間の条件にて溶媒を除去し光学材料21を調製した。2つ以上の重合官能基を有するアクリル系単量体であるトリス(2−アクリロキシエチル)イソシアヌレートの有機物中の割合は0.8重量%であった。
また、TGA(パーキンエルマー製)にて、光学材料21を焼成し、光学材料11中の無機固形分量を定量した結果、46.6重量%であった。
残留溶剤(キシレン)の含有量は、ガスクロマトグラフィー(5890 seriesII:Hewlett Packard製)にて測定を行った結果、0.0021重量%であった。
以下に光学材料20および21の測定結果を示す。
(1)光学材料20の結果
屈折率(n,n,n,n,n)=(1.532,1.521,1.510,1.503,1.492)
(ν,θgF)=(17.5,0.39)
屈折率勾配 Δnd=1.503(屈折率ガラス8側)−1.495(高屈折率ガラス6側)=0.008
照射敏感度 Δnd(照射強度違い)=1.503(7mW/cm)−1.497(14mW/cm)=0.006
散乱率 0.5%
微粒子の濃度差 ΔIn=17原子パーセント(高屈折率ガラス8側)−11原子パーセント(高屈折率ガラス6側)=6原子パーセント
(2)光学材料21の結果
屈折率(n,n,n,n,n)=(1.532,1.521,1.510,1.503,1.492)
(ν,θgF)=(17.6,0.39)
屈折率勾配 Δnd=1.503(屈折率ガラス8側)−1.498(高屈折率ガラス6側)=0.005
照射敏感度 Δnd(照射強度違い)=1.503(7mW/cm)−1.499(14mW/cm)=0.004
散乱率 0.4%
微粒子の濃度差 ΔIn=16原子パーセント(高屈折率ガラス8側)−12原子パーセント(高屈折率ガラス6側)=4原子パーセント
以上より、分子内に2つ以上の重合官能基を有するアクリル系単量体がない場合は、屈折率勾配、照度敏感度および材料散乱が大きいことが認められる。
実施例2
多層回折光学素子の実施例を示す。
次に、光学材料材料11から31で回折光学形状を成形し、空間を空ける事無く、高屈折率低分散材料A1を積層し多層回折光学素子を作成し、その評価を行なった。
<高屈折率低分散材料A1の調整>
<高屈折低分散材料の調製>
まず、トルエン溶媒にジルコニア分散した微粒子分散液(平均粒径3nm、ジルコニア濃度10.08重量%、表面処理剤濃度3.74重量%)を69.10gと、紫外線硬化型アクリル系樹脂として、トリス(2―アクリロキシエチル)イソシアヌレート20.3重量%、ペンタエリスリトールトリアクリレート25.3重量%、ジシクロペンテニルオキシエチルメタアクリレート39.2重量%、ウレタン変性ポリエステルアクリレート12.7重量%、1―ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン2.5重量%の混合物20.64gとを混合した。この混合溶液をエバポレーターに入れ、、最終的にはオイルバス温度45℃、設定気圧3hPas、15時間にてトルエン溶剤を除去し、高屈折率低分散材料A1を調製した
なお、ジルコニアの粒径は、レーザー方式の粒度分布計(ELS:大塚電子)で測定を行った。
また、TGA(パーキンエルマー製)にて、高屈折率低分散材料A1を焼成し、高屈折率低分散材料A1中の無機固形分量を定量した結果、23.1重量%であった。
残留溶剤(キシレン)の含有量は、ガスクロマトグラフィー(5890 seriesII:Hewlett Packard製)にて測定を行った結果、0.015重量%であった。
<高屈折率低分散材料A1の結果>
光学材料と同様な評価を行った。ただし、屈折率測定用サンプルや透過率測定用サンプルの12.5μmのスペーサー7は30μmを用いた
屈折率(n,n,n,n,n)=(1.566,1.560,1.555,1.552,1.549)
(ν,θgF)=(49.1,0.58)
屈折率勾配 Δnd=1.552(高屈折率ガラス8側)−1.552(高屈折率ガラス6側)=0.000
照射敏感度 Δnd(照射強度違い)=1.552(7mW/cm)−1.552(14mW/cm)=0.000
散乱率 0.1%(30μm厚)
<多層回折格子の作成>
図4に示す様に、回折格子形状の金型9の上に光学材料試料5(光学材料11から21)配置し、その上に2mm厚の平板ガラス10を配置した。7mW/cm、2900秒の条件と、14mW/cm、1450秒の条件で高圧水銀ランプ(EXECURE250、HOYA CANDEO OPTRONICS(株))を照射し、80℃、72時間大気中でアニールして回折格子を作成した。
アニール後に測定した回折格子の格子高さは11.2μm、ピッチは80μmであった。
以下の表1に回折格子の構成を示す。
Figure 2011237491
次に、図5に示す様に、平板ガラス10上に成形された光学材料試料5を、平板ガラス10とともに成形治具12にセットし、次いで光学材料試料5上に光学材料試料13(高屈折率低分散材料A1)を滴下した(図5(a))。その上に平板ガラス10をのせ、樹脂の厚みが格子の高さよりも20μm高くになるように押し広げサンプルとした。(図5(b))。このサンプルに、7mW/cm、2900秒の条件で高圧水銀ランプ(EXECURE250、HOYA CANDEO OPTRONICS(株))を照射し、サンプルを硬化した後、80℃、72時間アニールし、多層回折光学素子を作成した。
以下の表2に多層回折光学素子の構成を示す。
Figure 2011237491
<回折効率の評価>
回折効率は、回折光学素子と同一の樹脂で作られ、同一の膜厚を有する基板上の部材に、回折格子の設計次数の光量を照射した場合の透過率比である。なお、回折光学素子と同一の膜厚とは、回折光学素子の平均膜厚である。
<フレア率の測定>
各多層回折光学素子のフレア率は、次のようにして測定した。
多層回折光学素子に15°に傾けた光を入射させ、分光光度計(U4000、日立製作所)の積分球の後ろを外す事により、設計次数の回折光を通過させ、それ以外のフレア光を測定した。
光学材料11から13により作成された多層回折光学素子11−1から13−2は可視域全体の回折効率が98%以上となり、素子成形時の照射条件の影響は小さい。
一方、分子内に2つ以上の重合官能基を有するアクリル系単量体が1.3重量%以下である光学材料20、21より作成される多層回折子光学素子20−1から21−2は、多層回折光学素子20−1、21−1の回折効率が可視域全体で98%以上となる。しかし、照射条件の異なる多層回折光学素子20−2、21−2では回折効率は可視の一部で98%を下回り、素子成形の照射条件の影響が大きい。
本発明のエネルギー硬化型樹脂組成物からなる光学材料によれば硬化時の微粒子の勾配を制御しつつ、低屈折率高分散かつ屈折率の2次分散の小さい特性を発現できる。これにより、光学素子、回折光学素子、多層回折光学素子および光学系、特にカメラ、ビデオカメラ等の撮像光学系に利用することが出来る。
1 高屈折低分散層
2 低屈折高分散層
3 透明基板
4 高屈折ガラス(裏側)
5 光学材料試料
6 高屈折ガラス(照射側)
7 スペーサー
8 ガラス基板
9 金型
10 平板ガラス
11 離型治具
12 成形治具
13 光学材料試料
100 多層回折光学素子

Claims (13)

  1. (A)分子内に重合官能基を有するフッ素系単量体を1種以上と、分子内に2つ以上の重合官能基を有するアクリル系単量体を1種以上とを含有する有機成分と、(B)透明導電性の金属酸化物微粒子と、(C)重合開始剤とを含有するエネルギー硬化性樹脂組成物であって、前記(A)有機成分の含有量が40重量%以上68重量%以下であり、且つ前記有機成分に含有されるアクリル系単量体の含有量が前記有機成分に対して1.3重量%以上5.0重量%以下であることを特徴とするエネルギー硬化型樹脂組成物。
  2. 前記(A)有機成分に含有されるフッ素系単量体が3−パーフルオロブチル−2−ヒドロキシプロピルアクリレートまたは2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロへキサン1,6−ジアクリレートであり、アクリル系単量体がトリス(2−アクリロキシエチル)イソシアヌレートであることを特徴とする請求項1に記載のエネルギー硬化型樹脂組成物。
  3. 前記重合開始剤が、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンであることを特徴とする請求項1に記載のエネルギー硬化性樹脂組成物。
  4. 前記透明導電性の金属酸化物微粒子が、インジウム錫酸化物(ITO)であることを特徴とする請求項1に記載のエネルギー硬化性樹脂組成物。
  5. 前記エネルギー硬化型樹脂組成物に含有される溶剤の含有量が、0.1重量%以下であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかの項に記載のエネルギー硬化性樹脂組成物。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載のエネルギー硬化性樹脂組成物からなることを特徴とする光学材料。
  7. 前記光学材料は、エネルギーとして紫外線及び可視光の照射により硬化し、硬化後の光学材料の屈折率(nd)が1.32以上1.53以下であり、アッペ数が14以上35以下であり、2次分散特性(θgF)が0.34以上0.47以下であることを特徴とする請求項6に記載の光学材料。
  8. 透明基板の表面に、少なくとも片側の表面に回折格子形状を有する高屈折低分散材料からなるの第1の層と、少なくとも片側の表面に回折格子形状を有する低屈折高分散材料からなる第2の層とが、お互いの回折格子形状が対向するように積層され、前記第2の層の低屈折高分散材料は請求項1乃至5のいずれかに記載のエネルギー硬化性樹脂組成物からなることを特徴とする多層回折光学素子。
  9. 前記透明基板の表面に、前記第2の層が接して設けられていることを特徴とする請求項8に記載の多層回折光学素子。
  10. 前記第1の層は、酸化ジルコニウムを含有する無機微粒子を含有する有機樹脂からなり、前記有機樹脂はトリス(2―アクリロキシエチル)イソシアヌレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチルメタアクリレート、ウレタン変性ポリエステルアクリレート、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンの混合物を紫外線硬化することにより得られことを特徴とする請求項8または9に記載の多層回折光学素子。
  11. 前記第1の層に含有される酸化ジルコニウムを含有する無機微粒子の含有量が、15.
    9重量%以上24.0重量%以下であることを特徴とする請求項8乃至10のいずれかの項に記載の多層回折光学素子。
  12. 前記多層回折光学素子の散乱率が1.0%以下であることを特徴とする請求項8乃至11のいずれかの項に記載の多層回折光学素子。
  13. 前記多層回折格子の格子の高さが8μ以上15μm以下であり、波長400nm以上700nm以下の可視光域において、設計次数の回折効率が98%以上であることを特徴とする請求項8乃至12のいずれかの項に記載の多層回折光学素子。
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