JP2011236817A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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信一 三谷
Yasuyuki Irisawa
泰之 入澤
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聡 吉嵜
Satoru Sato
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Abstract

【課題】この発明は、低温始動時でも気化燃料を筒内に速やかに供給し、始動性を向上させることを目的とする。
【解決手段】エンジン10は、通常の燃料タンク32、気化燃料タンク36、タンク内噴射弁38、気化燃料供給弁40、タンク内点火プラグ44等を備える。ECU60は、エンジンの運転中に気化燃料タンク36内に蓄えておいた気化燃料を、始動時にサージタンク20に供給する。また、始動時に気化燃料が不足していた場合には、まず、タンク内点火プラグ44により気化燃料タンク36内に残留している気化燃料を燃焼させる。そして、燃焼により加熱された気化燃料タンク36内に、タンク内噴射弁38から燃料を噴射する。これにより、始動時に止むを得ず気化燃料を生成する場合でも、気化燃料を短時間で効率よく生成し、生成した気化燃料を筒内に速やかに供給することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばアルコール燃料のように揮発性が低い燃料を用いる内燃機関の制御装置に関する。
従来技術として、例えば特許文献1(特開2007−224878号公報)に開示されているように、アルコール燃料を用いる内燃機関の制御装置が知られている。アルコール燃料は、特に低温時に気化し難いため、従来技術の内燃機関には、始動時に燃料を気化させるための気化室が設けられている。この気化室は、外部から遮断された密閉構造を有し、絞り通路を介して吸気通路に接続されている。また、気化室には、その内部に燃料を噴射する始動用燃料噴射弁と、噴射燃料を加熱するためのヒータとが設けられている。
そして、内燃機関の始動時には、まず、内燃機関に対して始動信号が出力された時点でヒータを作動させ、その後に適宜時間が経過した時点で、始動用燃料噴射弁から気化室内に燃料を噴射する。燃料が噴射されるときに、気化室は、クランキングによる吸気負圧が作用することによって減圧状態となる。この結果、噴射燃料は、減圧状態の気化室内でヒータの熱を受けることにより気化し、吸気通路を介して各気筒に供給される。このように、従来技術では、始動時に燃料を気化室内で気化させることにより、冷間始動時等の始動性を確保するようにしている。
特開2007−224878号公報 特開平7−144691号公報
ところで、上述した従来技術では、始動時にヒータを作動させてから気化室内に燃料を噴射し、気化燃料を生成するようにしている。しかしながら、この場合には、内燃機関に対して始動信号が出力された後に、ヒータの昇温、噴射燃料の加熱及び気化室の減圧が行われ、その結果として気化燃料が生成される。このため、従来技術では、始動時に気化燃料を生成するのに時間がかかり、気化燃料を筒内に速やかに供給することができないという問題がある。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、低温始動時等の燃料が気化し難い状況でも、気化燃料を筒内に速やかに供給することができ、始動性を向上させることが可能な内燃機関の制御装置を提供することにある。
第1の発明は、燃料を貯留する燃料タンクと、
前記燃料タンク内の燃料を吸気通路及び/又は燃焼室に噴射する燃料噴射弁と、
前記吸気通路に接続され、前記燃料が気化した気化燃料を蓄える気化燃料タンクと、
前記燃料タンク内の燃料を前記気化燃料タンクに供給するタンク内燃料供給手段と、
前記気化燃料タンクと前記吸気通路との接続部を開,閉する常閉の気化燃料供給弁と、
少なくとも内燃機関の停止中に前記気化燃料タンクの内部を加熱することが可能なタンク内加熱機構と、
内燃機関の運転中に前記気化燃料供給弁を閉弁した状態で前記タンク内燃料供給手段を駆動し、前記気化燃料タンク内に気化燃料を生成する第1の気化燃料生成手段と、
内燃機関の始動時に前記気化燃料供給弁を開弁し、前記気化燃料タンクから前記吸気通路に気化燃料を供給する気化燃料供給手段と、
内燃機関の始動時に前記気化燃料タンク内の気化燃料の量が始動時要求量よりも少ない場合に、前記気化燃料供給手段が作動する前に前記気化燃料供給弁を閉弁した状態で前記タンク内燃料供給手段と前記タンク内加熱機構とを駆動する第2の気化燃料生成手段と、
を備えることを特徴とする。
第2の発明によると、前記タンク内加熱機構は、前記気化燃料タンク内に保有している気化燃料に点火するタンク内点火プラグであり、
前記第2の気化燃料生成手段は、前記タンク内点火プラグにより前記気化燃料タンク内の気化燃料を燃焼させた後に、前記タンク内燃料供給手段により前記気化燃料タンク内に燃料を供給する構成としている。
第3の発明は、前記タンク内点火プラグを駆動する前に、前記気化燃料タンク内の気化燃料の量が可燃範囲内であるか否かを判定し、気化燃料の量が前記可燃範囲よりも少ない場合には、前記タンク内燃料供給手段を駆動する気化燃料補充手段を備える。
第4の発明は、前記燃料としてアルコール燃料を用いる構成としている。
第1の発明によれば、内燃機関の運転中に気化燃料を生成し、この気化燃料を機関停止後の自然減圧を利用して気化燃料タンク内に蓄えておくことができる。これにより、始動時に気化燃料を生成する必要がないので、低温始動時でも、気化燃料を筒内に速やかに供給することができる。また、始動時に気化燃料が不足した場合には、タンク内加熱機構により気化燃料タンク内を加熱することができる。そして、タンク内燃料供給手段は、加熱されたタンク内に燃料を供給することができる。これにより、始動時に止むを得ず気化燃料を生成する場合でも、気化燃料を短時間で効率よく生成し、生成した気化燃料を筒内に速やかに供給することができ、始動性を向上させることができる。
第2の発明によれば、タンク内点火プラグにより気化燃料タンク内の気化燃料を燃焼させた後に、タンク内に燃料を供給することができる。これにより、始動前の冷間時でも、気化燃料の燃焼によりタンク内の温度を短時間で急激に上昇させることができ、タンク内を効率よく加熱することができる。
第3の発明によれば、気化燃料補充手段は、気化燃料の量が可燃範囲よりも少ない場合に、タンク内燃料供給手段を駆動してから、タンク内点火プラグを駆動することができる。従って、始動時に気化燃料がタンク内に殆ど残っていない場合でも、気化燃料を生成して確実に燃焼させることができる。これにより、気化燃料の残量に関係なくタンクの加熱を安定的に行うことができる。
第4の発明によれば、低温時に気化し難いアルコール燃料を用いる場合でも、内燃機関の運転中に気化燃料タンク内に気化燃料を蓄えておき、この気化燃料を始動時に供給することにより、始動性を向上させることができる。
本発明の実施の形態1のシステム構成を説明するための全体構成図である。 本発明の実施の形態1におけるシステムの制御系統を示す構成図である。 本発明の実施の形態1において、ECUにより実行される気化燃料生成制御を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1において、ECUにより実行される気化燃料供給制御等を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2のシステム構成を説明するための全体構成図である。 本発明の実施の形態2において、ECUにより実行される気化燃料供給制御等を示すフローチャートである。
実施の形態1.
[実施の形態1の構成]
以下、図1乃至図4を参照しつつ、本発明の実施の形態1について説明する。図1は、本発明の実施の形態1のシステム構成を説明するための全体構成図である。本実施の形態のシステムは、FFV(Flexible Fuel Vehicle)に搭載される内燃機関としてのエンジン10を備えている。なお、図1には、4気筒エンジンを例示したが、本発明の内燃機関は、4気筒に限定されるものではない。エンジン10は、各気筒の燃焼室に吸入空気を吸込む吸気通路12と、燃焼室から排気ガスが排出される排気通路14とを備えている。
吸気通路12には、上流側から順にエアクリーナ16、スロットルバルブ18及びサージタンク20が設けられている。スロットルバルブ18は、電子制御式のバタフライ弁により構成され、その開度に応じて吸気通路12を流れる吸入空気量を調整する。サージタンク20は、吸気脈動を減衰するために、吸気通路12の途中に一定の広がりをもつ空間を形成している。そして、サージタンク20の下流側は、複数の吸気管からなる吸気マニホールド22を介して各気筒の吸気ポート24に接続されている。なお、サージタンク20、吸気マニホールド22及び吸気ポート24は、吸気通路12の一部を構成している。
また、エンジン10の各気筒には、吸気ポート24に燃料を噴射する吸気ポート噴射弁26と、燃焼室内(筒内)に燃料を直接噴射する筒内噴射弁28とが設けられている。さらに、各気筒には、気化燃料に点火する点火プラグ30(図2参照)と、図示しない吸気弁及び排気弁とが設けられている。噴射弁26,28には、車両の燃料タンク32内に液化状態で貯留されたアルコール燃料が供給される。
また、エンジン10は、始動時にクランク軸を回転駆動するスタータモータ34を備えている。車両の運転者がスタータスイッチをONにした場合には、後述のECU60に対してエンジンの始動要求が発生する。これにより、ECU60は、スタータモータ34を起動してクランク軸を回転させる動作(クランキング)を実行し、エンジンが始動した時点、即ち、自立運転に移行した時点でクランキングを停止する。
次に、エンジン10に搭載された燃料気化系統について説明する。本実施の形態では、エンジンの運転中に生成した気化燃料をタンクに蓄えておき、この気化燃料を次回の始動時に使用することを特徴としている。そして、燃料気化系統は、以下に述べる気化燃料タンク36、タンク内噴射弁38、気化燃料供給弁40、大気解放弁42、タンク内点火プラグ44等を備えている。
気化燃料タンク36は、アルコール燃料が気化した気化燃料を蓄えるもので、気化燃料をタンク内で燃焼させることが可能な高強度の耐圧タンクとして形成されている。また、気化燃料タンク36は、例えば車両のエンジンルーム内において、エンジン10から熱が伝導し易い位置に設置されている。タンク内噴射弁38は、燃料タンク32に貯留された燃料を気化燃料タンク36内に噴射(供給)するもので、本実施の形態のタンク内燃料供給手段を構成している。タンク内噴射弁38は、例えば噴射弁26,28と同様の一般的な燃料噴射弁により構成され、その燃料噴射量は制御信号に応じて制御される。タンク内噴射弁38から噴射された燃料は、気化燃料タンク36内で気化することにより気化燃料となる。
また、気化燃料タンク36は、スロットルバルブ18の下流側でサージタンク20と接続されている。この接続部には、常閉(ノーマル・クローズ)の電磁弁等により構成された気化燃料供給弁40が設けられている。気化燃料供給弁40の閉弁時には、気化燃料タンク36とサージタンク20との間が遮断され、気化燃料タンク36内に気化燃料を蓄えることが可能となる。また、気化燃料供給弁40の開弁時には、前記タンク20,36が相互に連通され、気化燃料タンク36に蓄えられた気化燃料がサージタンク20に供給される。なお、気化燃料供給弁40は、気化燃料の供給時を除いて閉弁状態に保持される。
また、気化燃料タンク36には、タンク内の空間を外部空間に対して連通,遮断する大気解放弁42が設けられている。大気解放弁42は常閉の電磁弁等により構成され、開弁時には気化燃料タンク36を大気解放するようになっている。気化燃料タンク36内で気化燃料を生成するときには、気化燃料タンク36内の圧力に応じて大気解放弁42が開,閉され、タンク内の圧力は、例えば大気圧程度か、または大気圧よりも数十kPa程度高い圧力に保持される。この圧力は、例えば気化燃料タンク36が常温程度かそれよりも少し高い温度に保持され、燃料の飽和蒸気圧がこの温度領域に対応した圧力となることを前提としている。これにより、大気解放弁42は、気化燃料タンク36内に噴射された燃料が気化するときに、タンク内の空気を外部に逃がすように構成されている。また、大気解放弁42は、気化燃料タンク36が密閉された状態において、タンク内の圧力が過大となるのを防止する安全弁としての機能も備えている。
一方、気化燃料タンク36内の気化燃料を吸気系に供給するときには、気化燃料供給弁40と大気解放弁42とが多少の時間差をもって一緒に開弁され、気化燃料を供給した分だけ大気解放弁42から気化燃料タンク36内に大気が導入される。このとき、大気解放弁42は、エアクリーナ16とスロットルバルブ18との間で吸気通路12に接続されているので、気化燃料タンク36内には、エアクリーナ16より清浄化され、かつ吸気負圧の影響を受けない空気が導入される。
また、本実施の形態のシステムは、気化燃料タンク36内の気化燃料に点火するタンク内点火プラグ44を備えている。タンク内点火プラグ44は、例えば通常の点火プラグ30とほぼ同様の部品により構成され、その点火動作はECU60により制御される。そして、タンク内点火プラグ44は、後述のように、エンジンの停止中(始動前)に気化燃料タンク36内に保有している気化燃料を燃焼させ、当該タンク内を加熱するもので、本実施の形態のタンク内加熱機構を構成している。
次に、図2を参照しつつ、エンジン10の制御系統について説明する。図2は、本発明の実施の形態1におけるシステムの制御系統を示す構成図である。この図に示すように、本実施の形態のシステムは、複数のセンサ46〜56を含むセンサ系統と、エンジン10の運転状態を制御するECU(Electronic Control Unit)60とを備えている。
まず、センサ系統について説明すると、クランク角センサ46は、エンジン10のクランク軸の回転に同期した信号を出力するもので、ECU60は、この出力に基いてエンジン回転数及びクランク角を検出することができる。また、エアフローセンサ48は吸入空気量を検出し、水温センサ50はエンジン冷却水の温度を検出する。また、タンク圧センサ52は気化燃料タンク36内の圧力を検出するもので、タンク温度センサ54は気化燃料タンク36内の温度を検出する。さらに、燃料性状センサ56は、燃料の性状として、燃料中のアルコール濃度を検出する。
センサ系統には、上記センサ46〜56の他にも、車両やエンジンの制御に必要な各種のセンサ(例えば排気空燃比を検出する空燃比センサ、スロットルバルブ18の開度を検出するスロットルセンサ、アクセル開度を検出するアクセル開度センサ等)が含まれており、これらのセンサはECU60の入力側に接続されている。なお、本発明は、必ずしもタンク温度センサ54を必要とするものではなく、例えばタンク温度センサ54を使用せず、エンジンの温度や運転履歴、気化燃料タンク36への熱伝導特性等に基いてタンク内温度を推定する構成としてもよい。
一方、ECU60の出力側には、スロットルバルブ18、噴射弁26,28,38、点火プラグ30、スタータモータ34、気化燃料供給弁40、大気解放弁42、タンク内点火プラグ44等を含む各種のアクチュエータが接続されている。そして、ECU60は、センサ系統によりエンジンの運転情報を検出し、その検出結果に基いて各アクチュエータを駆動することにより、運転制御を行う。具体的には、クランク角センサ46の出力に基いてエンジン回転数とクランク角とを検出し、エアフローセンサ48により吸入空気量を検出する。また、以下に述べる通常の燃料噴射制御を実行しつつ、クランク角に基いて点火時期を決定し、点火プラグ30を駆動する。
通常の燃料噴射制御は、後述の気化燃料供給制御が実行される場合を除いて、エンジンの運転中に実行されるもので、始動時の燃料噴射制御も含んでいる。この燃料噴射制御では、吸入空気量、エンジン回転数、エンジン冷却水の温度等に基いて燃料噴射量を算出し、クランク角に基いて燃料噴射時期を決定した後に、噴射弁26,28を駆動する。この場合、吸気ポート噴射弁26と筒内噴射弁28の噴射量の比率は、エンジンの運転状態や燃料の性状に応じて可変に設定される。さらに、ECU60は、燃料気化系統の制御として、以下に述べる気化燃料生成制御と、気化燃料供給制御とを実行する。
[実施の形態1の動作]
(気化燃料生成制御)
気化燃料生成制御は、エンジン10の運転中(好ましくは、暖機終了後の運転中)に、気化燃料タンク36内で燃料を気化させ、気化燃料を生成するものである。具体的に述べると、気化燃料生成制御では、気化燃料供給弁40と大気解放弁42とを閉弁した状態で、タンク内噴射弁38から燃料を噴射する。このとき、燃料の噴射量は、例えば気化燃料タンク36内の温度、燃料中のアルコール濃度等に基いて、燃料の飽和蒸気圧に対応する最大量の気化燃料が生成され、かつ、噴射燃料の全てが気化するように決定される。噴射された燃料は、タンク内の空気を大気解放弁42から追い出しつつ、速やかに気化して気化燃料となる。このとき、大気解放弁42は、タンク内の空気圧により燃料の気化が抑制されるのを回避し、気化燃料の生成を促進することができる。この結果、気化燃料タンク36内には、最終的に気化燃料が充満した状態となる。
上述した気化燃料生成制御により、気化燃料タンク36内には、エンジンの運転中に気化燃料を蓄えることができる。そして、気化燃料タンク36は、タンク内で生じる自然減圧を利用して、エンジン停止後の冷間時にも、気化燃料の少なくとも一部を気相状態に保持することができる。なお、気化燃料生成制御は、気化燃料タンク36内の温度が気化燃料を生成し得る所定の判定温度以上の場合にのみ実行するのが好ましい。
(気化燃料供給制御)
気化燃料供給制御は、エンジンの始動時に気化燃料供給弁40と大気解放弁42とを開弁し、気化燃料タンク36内に蓄えられていた気化燃料をサージタンク20に供給するものである。具体的に述べると、まず、ECU60は、スタータスイッチがONされたときに、始動要求が発生したことを検出し、クランキングを開始する。これにより、サージタンク20内には、クランキングにより吸気負圧が生じるので、ECU60は、気化燃料供給弁40と大気解放弁42とを開弁し、気化燃料タンク36内の気化燃料を吸気負圧によってサージタンク20に供給する。
このとき、気化燃料タンク36内には、気化燃料が流出した分だけ大気解放弁42から空気が流入するので、気化燃料の供給をスムーズに行うことができる。また、大気解放弁42を開弁させるにあたり、気化燃料タンク36内の圧力が大気圧以上である場合には、最初に気化燃料供給弁40を開弁してから大気解放弁42を開弁する。一方、タンク内の圧力が大気圧よりも低い場合には、最初に大気解放弁42を開弁してから気化燃料供給弁40を開弁する。これにより、タンク内の気化燃料が大気中に流出したり、サージタンク20から気化燃料タンク36内に空気が逆流するのを防止することができる。
気化燃料タンク36からサージタンク20に供給された気化燃料は、吸気ポート24を介して筒内に流入し、筒内で点火されて燃焼する。これにより、各気筒での燃焼が連続するようになると、エンジン回転数が上昇し、エンジンが自立運転に移行する。ECU60は、自立運転が開始されたことをエンジン回転数の上昇により確認した時点で、クランキングを停止する。また、気化燃料供給弁40と大気解放弁42とを閉弁し、気化燃料供給制御を終了する。そして、吸気ポート噴射弁26や筒内噴射弁28から燃料を噴射する通常の燃料噴射制御を開始する。
このように、エンジンの運転中に蓄えておいた気化燃料を使用すれば、始動時に気化燃料を生成する場合と比較して、気化燃料を筒内に速やかに供給することができ、燃料が気化し難い低温始動時でも、始動性を向上させることができる。なお、気化燃料供給制御は、始動時の機関温度(例えば、エンジン冷却水の温度等)が気化燃料を必要とする所定の判定温度以下の場合にのみ実行するのが好ましい。
上述した気化燃料供給制御は、エンジンの運転中に十分な量の気化燃料を蓄えておくことにより、効果が発揮される。しかし、例えばエンジンが始動されてから短時間で停止されるショートトリップ運転等が繰返された場合には、気化燃料タンク36内に蓄えている気化燃料の量が不足することがある。このため、本実施の形態では、エンジンの始動時に、気化燃料タンク36内に保有している気化燃料の量(始動時保有量)と、始動時に必要な気化燃料の量(始動時要求量)Fgasとを算出する。そして、始動時保有量が始動時要求量Fgasよりも少ない場合には、気化燃料供給制御を実行する前に、気化燃料タンク36内を加熱し、気化燃料を新たに生成する。以下、これらの制御処理について説明する。
(始動時保有量の推定処理)
エンジンの運転中には、気化燃料生成制御が実行されるので、気化燃料タンク36内には、気化燃料が飽和蒸気圧に近い圧力で充満した状態となる。この状態で、エンジンが停止されると、タンク内に自然減圧が生じ、気化燃料の大部分は気体として残留する。このとき、気化燃料の保有量は、気化燃料生成制御の実行時(タンク内噴射弁38による燃料噴射時)のタンク内温度と、自然減圧後のタンク内温度(即ち、始動時のタンク内温度)とに応じて変化する。ECU60には、上記2つの時点のタンク温度と、気化燃料の残留量との関係をデータ化したマップデータが予め記憶されている。このため、ECU60は、タンク温度センサ54により検出した上記2つの時点のタンク温度と、既知であるタンク容量とに基いて、始動時保有量を算出することができる。
また、ショートトリップ運転等により、気化燃料が生成されずに消費された場合には、気化燃料の消費量を算出し、上記保有量から消費量を減算する補正を行ってもよい。この補正は、次の手順により実現することができる。まず、気化燃料の供給時に、吸気圧センサ(図示せず)等により検出したサージタンク20内の圧力と、タンク圧センサ52により検出した気化燃料タンク36内の圧力と、既知である気化燃料供給弁40の開弁時の流路面積とに基いて単位時間当りの気化燃料の供給量を算出する。そして、単位時間当りの供給量を供給中に積算することにより、気化燃料の消費量を算出する。このように算出された気化燃料の消費量は、ECU60に搭載された不揮発性メモリ等に記憶され、次回の始動時に気化燃料の保有量を補正するためのパラメータとして使用される。以上の処理により、エンジンの始動時には、その時点での気化燃料の保有量を推定することができる。
(始動時要求量の算出処理)
始動時要求量Fgasは、エンジンの始動時に必要な気化燃料の量であり、例えば始動時の外気温や機関温度(エンジン冷却水の温度等)に基いて可変に設定される。始動時には、外気温や機関温度が低いほど、多量の気化燃料が必要となる。ECU60には、外気温や機関温度に基いて始動時要求量Fgasを算出するためのマップデータが予め記憶されており、このマップデータは、吸気温が低いほど、また、冷却水の温度が低いほど、始動時要求量Fgasが多くなるように設定されている。従って、ECU60は、水温センサ50や吸気温センサの出力に基いて、温度環境に対応する適切な始動時要求量Fgasを算出することができる。なお、本実施の形態では、前述したように、気化燃料タンク36内に気化燃料を飽和蒸気圧に近い規定の状態で蓄えるようにしており、始動時要求量Fgasは、この状態の気化燃料が供給されることを前提として設定されている。
(タンク内加熱制御)
エンジンの始動時には、上記方法により算出された始動時保有量と始動時要求量Fgasとを比較する。そして、始動時保有量が始動時要求量Fgasよりも少ない場合には、まず、気化燃料タンク36内を加熱するタンク内加熱制御を実行する。タンク内加熱制御では、気化燃料供給弁40と大気解放弁42とを閉弁した状態で、タンク内点火プラグ44を駆動してタンク内の気化燃料に点火し、気化燃料を燃焼させる。これにより、始動前の冷間時でも、気化燃料の燃焼によりタンク内の温度を短時間で急激に上昇させることができ、タンク内を効率よく加熱することができる。
ここで、始動時保有量が極端に少ない場合には、気化燃料に点火しても燃焼しない可能性がある。このため、タンク内加熱制御では、気化燃料への点火を行う前に、始動時保有量が所定の可燃範囲内であるか否かを判定する。可燃範囲のデータは、ECU60に予め記憶されている。そして、始動時保有量が可燃範囲よりも少ない場合には、タンク内噴射弁38から燃料を噴射し、燃焼に最低限必要な量の気化燃料を生成してから、タンク内点火プラグ44を駆動する。この場合、最低限必要な量の気化燃料であれば、冷間時でも速やかに発生させることができる。従って、エンジンの始動時に気化燃料がタンク内に殆ど残っていない場合でも、気化燃料を生成して確実に燃焼させることができる。これにより、気化燃料の残量に関係なくタンクの加熱を安定的に行うことができる。
(始動時の気化燃料生成制御)
上述したタンク内加熱制御の実行後には、タンク内噴射弁38から燃料を噴射し、気化燃料タンク36内に気化燃料を生成する。このとき、燃料の噴射量は、タンク内の温度や燃料の性状等に基いて、少なくとも始動時要求量Fgas以上の気化燃料が生成されるように設定される。気化燃料タンク36の内部は、タンク内加熱制御により十分な高温状態となっているので、噴射された燃料は速やかに気化する。これにより、多量の気化燃料を短時間で効率よく生成することができる。そして、気化燃料の生成後には、前述した気化燃料供給制御が実行され、生成された気化燃料がサージタンク20に供給される。
従って、上記制御によれば、始動時に気化燃料が存在しなかったり、気化燃料が不足した場合でも、気化燃料タンク36内を加熱して気化燃料を短時間で効率よく生成し、生成した気化燃料を筒内に速やかに供給することができる。このため、例えばショートトリップ運転が繰返されることにより、始動時に止むを得ず気化燃料を生成する場合でも、始動性を向上させることができる。
[実施の形態1を実現するための具体的な処理]
次に、図3及び図4を参照して、上述した制御を実現するための具体的な処理について説明する。まず、図3は、本発明の実施の形態1において、ECUにより実行される気化燃料生成制御を示すフローチャートである。図3に示すルーチンは、エンジンの運転中に繰り返し実行されるものとする。
図3に示すルーチンでは、まず、タンク温度センサ54により気化燃料タンク36内の温度Tを検出し(ステップ100)、このタンク内温度Tが判定温度T1よりも大きいか否かを判定する(ステップ102)。ここで、判定温度T1とは、例えば気化燃料を生成し得る温度の下限値に対応して設定されるもので、燃料噴射を許可するための判定温度である。ステップ102の判定成立時には、燃料が気化し易い温度状態なので、気化燃料タンク36内に噴射する燃料の噴射量を算出し、気化燃料供給弁40と大気解放弁42とを閉弁した状態でタンク内噴射弁38を駆動する(ステップ104)。これにより、気化燃料タンク36内には気化燃料が蓄えられる。
次に、図4は、本発明の実施の形態1において、ECUにより実行される気化燃料供給制御等を示すフローチャートである。この図に示すルーチンは、エンジンの運転中に繰り返し実行されるものとする。図4に示すルーチンでは、まず、イグニッションスイッチ(IGSW)がONになったか否かを判定し(ステップ200)、この判定成立時には、各センサ50〜56の出力に基いて、燃料中のアルコール濃度、エンジン冷却水の温度、気化燃料タンク36内の温度及び圧力をそれぞれ検出する(ステップ202,204,206)。そして、前述の算出方法により気化燃料の始動時保有量を推定し(ステップ208)、更にスタータスイッチがONされたか否かを判定する(ステップ210)。
スタータスイッチがONされた場合には、クランキングを開始する前に、前述の算出方法により始動時要求量Fgasを算出し、始動時保有量が始動時要求量Fgasよりも少ないか否かを判定する(ステップ212)。この判定が不成立の場合には、現状の気化燃料の保有量でも始動が可能なので、後述のステップ222に移行する。一方、ステップ212の判定成立時には、気化燃料を新たに生成する必要があるので、まず、始動時保有量が可燃範囲内であるか否かを判定する(ステップ214)。
ここで、始動時保有量が可燃範囲内の場合には、そのまま点火しても燃料するので、後述のステップ218に移行する。一方、始動時保有量が可燃範囲未満の場合には、点火しても燃焼しない可能性があるので、タンク内噴射弁38を駆動し、気化燃料タンク36内に燃料を噴射する(ステップ216)。このときの燃料噴射量は、例えば燃焼に最低限必要な量の気化燃料が即座に発生するような量に設定される。
次の処理では、タンク内点火プラグ44を駆動し、気化燃料タンク36内の気化燃料に点火する(ステップ218)。そして、気化燃料の燃焼によりタンク内を加熱した後に、タンク内噴射弁38を駆動し、気化燃料タンク36内に燃料を噴射する(ステップ220)。この燃料噴射は、始動用の気化燃料を新たに生成するためのもので、少なくとも始動時要求量Fgas以上の気化燃料が発生するような量の燃料を噴射する。
これにより、気化燃料タンク36内には、始動に十分な量の気化燃料が短時間で生成されるので、次の処理では、スタータモータ34を起動し、クランキングを開始する(ステップ222)。そして、クランキングを実行しつつ、気化燃料供給弁40と大気解放弁42とを開弁し、前述した気化燃料供給制御を実行する(ステップ224)。また、始動に必要な気化燃料の供給が済んだ後には、気化燃料供給弁40と大気解放弁42とを閉弁し、噴射弁26,28による通常の燃料噴射制御に切換える(ステップ226)。
なお、前記実施の形態1では、図3中に示すステップ100〜104が請求項1における第1の気化燃料生成手段の具体例を示している。また、図4中に示すステップ224は、請求項1における気化燃料供給手段の具体例を示し、ステップ212,218,220は、請求項1,2における第2の気化燃料生成手段の具体例を示し、ステップ214,216は、請求項3における気化燃料補充手段の具体例を示している。
実施の形態2.
次に、図5及び図6を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。本実施の形態は、前記実施の形態1とほぼ同様の構成及び制御(図2、図3)を採用しているものの、タンク内加熱機構として電気式のヒータを用いたことを特徴としている。なお、本実施の形態では、実施の形態1と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
[実施の形態2の特徴]
図5は、本発明の実施の形態2のシステム構成を説明するための全体構成図である。この図に示すように、気化燃料タンク70の底面部には、電気式のヒータ72が設けられている。ヒータ72は、ECU60から通電されることにより作動するもので、エンジンの停止中(始動前)に気化燃料タンク36内を加熱するタンク内加熱機構を構成している。なお、ヒータ72は、前記図2中に示すタンク内点火プラグ44に代えて、ECU60の出力側に接続されている。
そして、本実施の形態では、エンジンの始動時に始動時保有量が始動時要求量Fgasよりも少ない場合に、タンク内噴射弁38から燃料を噴射し、この噴射燃料を含むタンク内の空間をヒータ72により加熱する構成としている。この場合、基本的には、最初にヒータ72を駆動してからタンク内噴射弁38を駆動するのが好ましいが、本発明はこの駆動順序に限定されるものではなく、最初にタンク内噴射弁38を駆動してもよいし、また、両者を同時に駆動する構成としてもよい。
このように構成される本実施の形態でも、前記実施の形態1とほぼ同様の作用効果を得る事ができる。即ち、始動時に気化燃料が不足した場合でも、ヒータ72により気化燃料タンク36内を加熱して噴射燃料を効率よく気化させ、これにより生成した気化燃料を筒内に速やかに供給することができる。また、ヒータを用いることにより、始動時に気化燃料がタンク内に殆ど残っていない場合でも、気化燃料タンクの加熱を即座に開始することができる。さらに、本実施の形態では、ヒータ72を気化燃料タンク70の底面部に配置しているので、タンク内噴射弁38の作動時には、タンクの底面部に溜まる噴射燃料を近傍で効率よく加熱することができる。
[実施の形態2を実現するための具体的な処理]
次に、図6を参照しつつ、上述した制御を実現するための具体的な処理について説明する。図6は、本発明の実施の形態2において、ECUにより実行される気化燃料供給制御等を示すフローチャートである。この図に示すルーチンは、前記実施の形態1の図4に示すルーチンに代えて、エンジンの運転中に繰り返し実行されるものとする。図6に示すルーチンでは、まず、ステップ300〜312において、前記図4中に示すステップ200〜212と同様の処理を実行する。
そして、ステップ314では、始動時保有量が始動時要求量Fgasよりも少ない場合に、タンク加熱量を算出し、ヒータ72を作動させる。ここで、タンク加熱量(ヒータの発熱量)は、例えば始動時保有量と始動時要求量Fgasとの差分に対応する量の燃料を蒸発させるのに必要な熱量等に基いて算出される。そして、タンク加熱量の算出値に基いてヒータ72への印可電圧や通電量を決定し、ヒータ72の発熱量を制御する。
次に、ステップ316では、図4中に示すステップ220とほぼ同様の処理により、気化燃料タンク36内に燃料を噴射するが、このときの燃料噴射量は、例えば始動時保有量と始動時要求量Fgasとの差分以上の気化燃料が発生するように設定される。そして、ステップ318〜322では、図4中のステップ222〜226と同様の処理を実行し、制御を終了する。
なお、前記実施の形態2では、図4中に示すステップ320が請求項1における気化燃料供給手段の具体例を示している。また、ステップ312,314,316は、請求項1,4における第2の気化燃料生成手段の具体例を示している。
また、実施の形態1,2では、タンク内加熱機構として、タンク内点火プラグ44とヒータ72をそれぞれ個別に用いる構成とした。しかし、本発明はこれに限らず、実施の形態1,2を組合わせることにより、タンク内点火プラグ44とヒータ72とを併用する構成としてもよい。
また、実施の形態では、吸気通路12に対する気化燃料の供給部位として、サージタンク20を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、スロットルバルブ18の下流側であれば、吸気通路12の任意の部位に気化燃料タンク36を接続し、この部位に気化燃料を供給する構成としてよいものである。
また、実施の形態では、気化燃料タンク36をエンジン10からの熱が伝わり易い場所に配置する構成とした。しかし、本発明はこれに限らず、エンジン10で発生する熱により気化燃料タンク36を積極的に加熱する構成としてもよい。一例を挙げれば、エンジン10と気化燃料タンク36との間に冷却水配管を設け、エンジン冷却水により気化燃料タンク36を加熱する構成としてもよい。また、排気通路14と気化燃料タンク36との間にヒートパイプ等の熱伝導部材を設け、排気熱により気化燃料タンク36を加熱する構成としてもよい。これらの構成により、気化燃料タンク36内での燃料の飽和蒸気圧を高め、蓄えられる気化燃料の量を増やすことができる。
また、実施の形態では、吸気ポート噴射弁26と筒内噴射弁28の両方を備えたエンジン10を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、噴射弁26,28のうち何れか一方を備えず、他方のみを備えた内燃機関に適用してもよい。
また、実施の形態では、アルコール燃料を使用するエンジン10を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、通常のガソリンや、ガソリンにアルコール以外の成分を添加した各種の燃料に対しても適用し得るものである。
10 エンジン(内燃機関)
12 吸気通路
14 排気通路
16 エアクリーナ
18 スロットルバルブ
20 サージタンク(吸気通路)
22 吸気マニホールド(吸気通路)
24 吸気ポート(吸気通路)
26 吸気ポート噴射弁(燃料噴射弁)
28 筒内噴射弁(燃料噴射弁)
32 燃料タンク
34 スタータモータ
36,70 気化燃料タンク
38 タンク内噴射弁(タンク内燃料供給手段)
40 気化燃料供給弁
42 大気解放弁
44 タンク内点火プラグ(タンク内加熱機構)
52 タンク圧センサ
54 タンク温度センサ
56 燃料性状センサ
60 ECU
72 ヒータ(タンク内加熱機構)

Claims (4)

  1. 燃料を貯留する燃料タンクと、
    前記燃料タンク内の燃料を吸気通路及び/又は燃焼室に噴射する燃料噴射弁と、
    前記吸気通路に接続され、前記燃料が気化した気化燃料を蓄える気化燃料タンクと、
    前記燃料タンク内の燃料を前記気化燃料タンクに供給するタンク内燃料供給手段と、
    前記気化燃料タンクと前記吸気通路との接続部を開,閉する常閉の気化燃料供給弁と、
    少なくとも内燃機関の停止中に前記気化燃料タンクの内部を加熱することが可能なタンク内加熱機構と、
    内燃機関の運転中に前記気化燃料供給弁を閉弁した状態で前記タンク内燃料供給手段を駆動し、前記気化燃料タンク内に気化燃料を生成する第1の気化燃料生成手段と、
    内燃機関の始動時に前記気化燃料供給弁を開弁し、前記気化燃料タンクから前記吸気通路に気化燃料を供給する気化燃料供給手段と、
    内燃機関の始動時に前記気化燃料タンク内の気化燃料の量が始動時要求量よりも少ない場合に、前記気化燃料供給手段が作動する前に前記気化燃料供給弁を閉弁した状態で前記タンク内燃料供給手段と前記タンク内加熱機構とを駆動する第2の気化燃料生成手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記タンク内加熱機構は、前記気化燃料タンク内に保有している気化燃料に点火するタンク内点火プラグであり、
    前記第2の気化燃料生成手段は、前記タンク内点火プラグにより前記気化燃料タンク内の気化燃料を燃焼させた後に、前記タンク内燃料供給手段により前記気化燃料タンク内に燃料を供給する構成としてなる請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記タンク内点火プラグを駆動する前に、前記気化燃料タンク内の気化燃料の量が可燃範囲内であるか否かを判定し、気化燃料の量が前記可燃範囲よりも少ない場合には、前記タンク内燃料供給手段を駆動する気化燃料補充手段を備えてなる請求項2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記燃料としてアルコール燃料を用いてなる請求項1乃至3のうち何れか1項に記載の内燃機関の制御装置。
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