JP2011236689A - Method for constructing gambrel roof and structure of gambrel roof - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、建物本体上に屋根本体を形成した後、妻側の屋根面に入母屋部を構築する入母屋屋根の施工方法および入母屋屋根の構造に関する。 The present invention relates to a method for constructing a main building roof and a structure of the main building roof in which a main building part is constructed on a roof surface on the side of a wife after a roof main body is formed on the building main body.
柱および梁を含み形成される略直方体状の骨組みを有する建物ユニットと、これらの建物ユニット上に設けられた屋根とを備えたユニット式建物がある。また、このようなユニット式建物の屋根として入母屋式を採用する場合がある。
入母屋式の屋根を構築する方法として、例えば、寄棟屋根の妻側に形成された三角形の妻部屋根面に、入母屋サブユニットを取り付ける技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような技術によれば、寄棟屋根を施工してから入母屋部分を形成できるので、寄棟屋根をその構造体の変更を伴わずに簡単かつ低コストで入母屋の外観に変えることができる。換言すれば、屋根本体は同一の構造体であり、入母屋サブユニットを使用するか否かで入母屋と寄棟屋根の二つの外観の選択が可能となる。
さらに、特許文献2に記載のような、上階の建物ユニットの天井梁上に配置された小屋パネルに束を立設し、この束を介して屋根パネルを支持する技術を採用して、入母屋式の屋根を構築する場合もある。
There is a unit type building including a building unit having a substantially rectangular parallelepiped frame formed including columns and beams, and a roof provided on these building units. In addition, a main building type may be adopted as the roof of such a unit type building.
As a method for constructing a awning type roof, for example, a technique of attaching a awning subunit to a triangular tread roof surface formed on the wive side of a dormitory roof is known (for example, see Patent Document 1). According to such a technique, the main building part can be formed after constructing the dormitory roof, so that the dormitory roof can be easily changed to the appearance of the main building without changing the structure. In other words, the roof main body is the same structure, and it is possible to select two appearances of the main building and the dormitory roof depending on whether or not the main building subunit is used.
Further, as described in
ところが、特許文献1に記載のように、寄棟屋根の妻部屋根面に入母屋サブユニットを取り付けると、寄棟屋根を構成する垂木に荷重が集中してしまう場合があるので好ましくない。また、例えば大きいサイズの入母屋サブユニットを取り付けるとなると、その分、入母屋サブユニットの固定箇所が増えてしまうため、コストや手間がかかる場合がある。
一方、特許文献2に記載の技術では、小屋パネルを用いる分、コストがかかることになる。また、小屋パネルに対して、入母屋式の屋根の形状を考慮して複数の束を配設し、そのうえで、入母屋用の複数の屋根パネルを設置しなければならないため、例えば切妻式や寄棟式の屋根を構築する場合に比して施工が複雑化し、手間がかかる場合がある。
However, as described in Patent Document 1, it is not preferable to attach the main building subunit to the tread roof surface of the dormitory roof, because the load may concentrate on the rafters constituting the dormitory roof. For example, if a large-sized awning subunit is attached, the number of fixing points for the awning subunit will increase accordingly, which may be costly and troublesome.
On the other hand, in the technique described in
本発明の課題は、従来に比して、コストの低減および施工手間の省略を実現できるとともに、入母屋部分の荷重を屋根本体に効果的に分散させることが可能な入母屋屋根の施工方法および入母屋屋根の構造を提供することを目的とする。 An object of the present invention is to provide a construction method for a main roof and a main roof that can realize cost reduction and construction labor saving as compared with the prior art, and can effectively distribute the load of the main roof portion to the roof body. The purpose is to provide a structure.
請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図7に示すように、建物本体1上に、大棟10aと建物本体1の妻側および平側にかけて四方向に傾斜する屋根面10c,10c,10d,10dとを有する屋根本体10を形成した後、前記妻側の屋根面10c,10cに、前記大棟10aと連続する棟部20aと、前記平側の屋根面10d,10dと連続する屋根面20b,20bとを有する入母屋部20,20を構築する入母屋屋根の施工方法であって、
予め、前記妻側の屋根面10cを構成する妻側パネル11に、前記入母屋部20を支持するための支持構造部15,15を形成しておき、
屋根本体10を形成した後に、前記妻側パネル11の支持構造部15,15に支持金物31,32,33を設置し、この支持金物31,32,33によって前記入母屋部20の屋根面20b,20bを構成する入母屋用屋根パネル21,21を支持するようにして入母屋部20を構築することを特徴とする。
As shown in FIGS. 1 to 7, for example, the invention according to claim 1 includes
In advance,
After forming the roof
請求項1に記載の発明によれば、前記妻側パネル11の支持構造部15,15に支持金物31,32,33を設置し、この支持金物31,32,33によって前記入母屋部20の屋根面20b,20bを構成する入母屋用屋根パネル21,21を支持するようにして入母屋部20を構築するので、この入母屋部20を支持する箇所を、前記支持構造部15,15に限定することができる。
これによって、例えば前記屋根本体10を構成する垂木に入母屋部20の荷重が集中するのを防ぐことができ、屋根本体10を構成する垂木の負担を軽減することができるので、垂木の変形を防ぐことができる。また、このように垂木に荷重を集中させない状態で入母屋部20を妻側パネル11によって支持できることになるので、前記入母屋部20の荷重を妻側パネル11に効果的に分散することができ、延いては、この入母屋部20の荷重を屋根本体10に効果的に分散できる。したがって、このような入母屋部20,20を構築した入母屋屋根であっても、例えば切妻式や寄棟式の屋根の場合と変わりなく、建物本体1上に構築することができる。
さらに、従来とは異なり、小屋パネルを用いることなく、前記入母屋部20,20を屋根本体10上に直接構築することができるので、小屋パネルを用いる分のコストを低減できる。しかも、例えば切妻式や寄棟式の屋根を構築する場合に比して極端に施工が複雑化するのを防ぐことができるので、小屋パネルを用いて入母屋屋根を施工する場合に比して施工手間を省略することができる。
According to the first aspect of the present invention, the
Thereby, for example, it is possible to prevent the load of the
Furthermore, unlike the prior art, the
請求項2に記載の発明は、例えば図1〜図10に示すように、請求項1に記載の入母屋屋根の施工方法において、
前記入母屋用屋根パネル21,21を支持金物31,32,33によって支持した後に、前記入母屋部20を構成し、かつ前記入母屋用屋根パネル21,21の下方に設けられる妻壁24を、前記妻側パネル11上面と入母屋用屋根パネル21,21の妻側端部とに固定することを特徴とする。
The invention according to
After the
請求項2に記載の発明によれば、前記妻壁24を、前記妻側パネル11上面と入母屋用屋根パネル21,21の妻側端部とに固定するので、この妻壁24の荷重を、前記妻側パネル11の固定箇所だけでなく、前記入母屋用屋根パネル21,21および支持金物31,32,33を介して前記支持構造部15,15にも負担させることができる。これによって、前記妻壁24の荷重を妻側パネル11に効果的に分散することができ、延いては、この入母屋部20の荷重を屋根本体10に効果的に分散できる。
また、前記妻壁24を、前記入母屋用屋根パネル21,21よりも後に施工することになるので、これら入母屋用屋根パネル21,21を支持金物31,32,33に支持させる作業を屋根本体10上で行うことができ、前記妻壁24を、前記入母屋用屋根パネル21,21よりも先に施工する場合に比して施工性を向上させることができる。
According to invention of
Further, since the
請求項3に記載の発明は、例えば図1〜図7に示すように、建物本体1上に形成されるとともに、大棟10aと建物本体1の妻側および平側にかけて四方向に傾斜する屋根面10c,10c,10d,10dとを有する屋根本体10と、この屋根本体10の妻側に傾斜する屋根面10c,10cに構築される入母屋部20,20とからなる入母屋屋根の構造であって、
前記屋根本体10は、前記妻側に傾斜する屋根面10c,10cを構成する妻側パネル11,11を備えており、
前記入母屋部20は、前記屋根本体10の大棟10aと連続する棟部20aを形成し、平側に傾斜する屋根面10d,10dと連続する屋根面20b,20bを構成する入母屋用屋根パネル21,21を備えており、
前記妻側パネル11は、この妻側パネル11上に前記入母屋用屋根パネル21,21を支持するための支持構造部15,15を有しており、この支持構造部15,15には、前記入母屋用屋根パネル21,21を支持する支持金物31,32,33が設置されており、
前記入母屋用屋根パネル21,21は、前記支持金物31,32,33によって、前記支持構造部15,15上に支持されていることを特徴とする。
The invention according to
The roof
The
The
The
請求項3に記載の発明によれば、前記妻側パネル11は、この妻側パネル11上に前記入母屋用屋根パネル21,21を支持するための支持構造部15,15を有しており、この支持構造部15,15には、前記入母屋用屋根パネル21,21を支持する支持金物31,32,33が設置されており、前記入母屋用屋根パネル21,21は、前記支持金物31,32,33によって、前記支持構造部15,15上に支持されているので、前記入母屋部20を支持する箇所を、前記支持構造部15,15に限定することができる。
これによって、例えば前記屋根本体10を構成する垂木に入母屋部20の荷重が集中するのを防ぐことができ、屋根本体10を構成する垂木の負担を軽減することができるので、垂木の変形を防ぐことができる。また、このように垂木に荷重を集中させない状態で入母屋部20を妻側パネル11によって支持できることになるので、前記入母屋部20の荷重を妻側パネル11に効果的に分散することができ、延いては、この入母屋部20の荷重を屋根本体10に効果的に分散できる。したがって、このような入母屋部20,20を構築した入母屋屋根であっても、例えば切妻式や寄棟式の屋根の場合と変わりなく、建物本体1上に構築することができる。
さらに、従来とは異なり、小屋パネルを用いることなく、前記入母屋部20,20を屋根本体10上に直接構築することができるので、小屋パネルを用いる分のコストを低減できる。しかも、例えば切妻式や寄棟式の屋根を構築する場合に比して極端に施工が複雑化するのを防ぐことができるので、小屋パネルを用いて入母屋屋根を施工する場合に比して施工手間を省略することができる。
According to the invention described in
Thereby, for example, it is possible to prevent the load of the
Furthermore, unlike the prior art, the
請求項4に記載の発明は、例えば図1〜図10に示すように、請求項3に記載の入母屋屋根の構造において、
前記入母屋部20は、前記入母屋用屋根パネル21,21の下方に設けられる妻壁24を備えており、
この妻壁24は、前記妻側パネル11上面と入母屋用屋根パネル21,21の妻側端部とに固定されていることを特徴とする。
The invention according to claim 4 is, for example, as shown in FIG. 1 to FIG.
The said
The
請求項4に記載の発明によれば、前記妻壁24は、前記妻側パネル11上面と入母屋用屋根パネル21,21の妻側端部とに固定されているので、この妻壁24の荷重を、前記妻側パネル11の固定箇所だけでなく、前記入母屋用屋根パネル21,21および支持金物31,32,33を介して前記支持構造部15,15にも負担させることができる。これによって、前記妻壁24の荷重を妻側パネル11に効果的に分散することができ、延いては、この入母屋部20の荷重を屋根本体10に効果的に分散できる。
また、前記妻壁24は、前記入母屋用屋根パネル21,21よりも後に施工されることになるので、これら入母屋用屋根パネル21,21を支持金物31,32,33に支持させる作業を屋根本体10上で行うことができ、前記妻壁24が、前記入母屋用屋根パネル21,21よりも先に施工される場合に比して施工性を向上させることができる。
According to the invention described in claim 4, the
Moreover, since the said
請求項5に記載の発明は、例えば図1〜図3に示すように、請求項3または4に記載の入母屋屋根の構造において、
前記妻側パネル11は、等脚台形枠状に形成されるとともに前記支持構造部15,15を含んでなる枠体12と、この枠体12内に傾斜方向に沿って設けられる複数の垂木13…と、これら枠体12および垂木13…の上面に貼設された面材と14を具備しており、
前記支持構造部15,15は、前記枠体12の大棟10a側の短辺の両端部付近にそれぞれ設けられており、
前記枠体12の大棟10a側の短辺の両端部から軒先側の長辺の長さ方向途中部分にかけて設けられる複数の縦枠材12a…と、
前記枠体12の短辺の両端部から長辺の両端部にかけて設けられる複数の斜め枠材12c,12cと、
これら縦枠材12a…の長さ方向途中部分と斜め枠材12c,12cの長さ方向途中部分との間に架設される複数の横桟材12d,12dと、によってトラス状に形成されていることを特徴とする。
The invention according to claim 5 is, for example, as shown in FIG. 1 to FIG. 3, in the structure of the main building roof according to
The
The
A plurality of
A plurality of
These
請求項5に記載の発明によれば、前記支持構造部15,15は、前記複数の縦枠材12a…と、前記複数の斜め枠材12c,12cと、前記複数の横桟材12d,12dと、によってトラス状に形成されているので、外力に対する強度を高くすることができる。これによって、前記入母屋用屋根パネル21,21を、前記支持金物31,32,33を介して確実に支持することができる。
また、これら支持構造部15,15は前記妻側パネル11の枠体12に組み込まれた状態となっているので、前記支持構造部15,15が受ける荷重を、この妻側パネル11に効果的に分散させることができる。
According to the invention described in claim 5, the
Further, since these
請求項6に記載の発明は、例えば図1〜図3に示すように、請求項5に記載の入母屋屋根の構造において、
前記面材14は、前記枠体12の短辺の両端部付近にそれぞれ設けられた支持構造部15,15と、これら支持構造部15,15間の部位とを除く部分に貼設されており、
前記入母屋部20は、これら両方の支持構造部15,15および支持構造部15,15間の部位の上方に構築されていることを特徴とする。
The invention according to claim 6 is, for example, as shown in FIG. 1 to FIG.
The
The said
請求項6に記載の発明によれば、前記面材14は、前記支持構造部15,15と、これら支持構造部15,15間の部位とを除く部分に貼設されており、前記入母屋部20は、これら両方の支持構造部15,15および支持構造部15,15間の部位の上方に構築されているので、前記妻側パネル11に貼設される面材14を省略することができる。
これによって、使用する面材14の量を減らしてコストの低減および施工手間を省略することができる。また、前記支持構造部15,15を構成する複数の縦枠材12a…と、複数の斜め枠材12c,12cと、複数の横桟材12d,12dとが露出することになるので、前記支持金物31,32,33を支持構造部15,15に設置しやすくなる。
According to invention of Claim 6, the said
Thereby, the amount of the
本発明によれば、入母屋部を支持する箇所を、支持構造部に限定することができる。これによって、例えば屋根本体を構成する垂木に入母屋部の荷重が集中するのを防ぐことができ、屋根本体を構成する垂木の負担を軽減することができるので、垂木の変形を防ぐことができる。また、このように垂木に荷重を集中させない状態で入母屋部を妻側パネルによって支持できることになるので、入母屋部の荷重を妻側パネルに効果的に分散することができ、延いては、この入母屋部の荷重を屋根本体に効果的に分散できる。したがって、このような入母屋部を構築した入母屋屋根であっても、例えば切妻式や寄棟式の屋根の場合と変わりなく、建物本体上に構築することができる。
さらに、従来とは異なり、小屋パネルを用いることなく、入母屋部を屋根本体上に直接構築することができるので、小屋パネルを用いる分のコストを低減できる。しかも、例えば切妻式や寄棟式の屋根を構築する場合に比して極端に施工が複雑化するのを防ぐことができるので、小屋パネルを用いて入母屋屋根を施工する場合に比して施工手間を省略することができる。
According to the present invention, it is possible to limit the place that supports the main building part to the support structure part. Thereby, for example, it is possible to prevent the load of the main building part from being concentrated on the rafters constituting the roof body, and the burden on the rafters constituting the roof body can be reduced, so that the rafters can be prevented from being deformed. In addition, since the main purlin part can be supported by the wife side panel in such a manner that the load is not concentrated on the rafters, the load on the main purlin part can be effectively distributed to the wive side panel. The load of the part can be effectively distributed to the roof body. Therefore, even if it is the main building roof which constructed | assembled such a main building part, it can be built on a building main body, for example, without changing with the case of a gable type or a dormitory type roof.
Furthermore, unlike the conventional case, the main building can be constructed directly on the roof body without using the shed panel, so that the cost for using the shed panel can be reduced. In addition, it is possible to prevent the construction from becoming extremely complicated compared to when constructing gabled or dormitory type roofs, for example. Time and effort can be omitted.
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明に係る入母屋屋根の構造の一例を示す平面図である。また、図2は入母屋屋根の妻側パネル付近を示す拡大図である。
図2において符号1は、建物本体を示す。この建物本体1は、複数の建物ユニット2…を組み合わせて建築されるものであり、この建物ユニット2は、四隅に立設される4本の柱2aと、これら柱2aの上端間同士および下端間同士を、仕口を介して結合する長辺梁2b、短辺梁2cとで構成されるフレーム(骨組み)を備えている。
また、建物本体1は、図2および図4に示すように、複数の建物ユニット2…の短辺同士が対向する方向の一方向に隣り合うとともに、この一方向と交差する方向に離間して配置されている。また、離間する建物ユニット2,2間には、これら離間する建物ユニット2,2に挟まれて連結梁2dが設けられている。これによって、離間する建物ユニット2,2とその間の隙間の部分とを合計した広さの大空間を、建物内部に形成できるようになっている。
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
FIG. 1 is a plan view showing an example of the structure of the main building roof according to the present invention. FIG. 2 is an enlarged view showing the vicinity of the wife side panel on the roof of the main building.
In FIG. 2, the code | symbol 1 shows a building main body. The building body 1 is constructed by combining a plurality of
2 and 4, the building body 1 is adjacent to one direction in which the short sides of the plurality of
図1および図2において符号10は、屋根本体を示す。この屋根本体10は、前記建物本体1上に形成されるとともに、大棟10aと建物本体1の妻側および平側にかけて四方向に傾斜する屋根面10c,10c,10d,10dとを有するものである。なお、この屋根本体10は、図3に示すように、前記建物本体1の建物ユニット2上に設けられる束3等によって支持されている。
また、図1および図2において符号20は、入母屋部を示す。この入母屋部20は、前記屋根本体10の妻側に傾斜する屋根面10c,10cに構築されている。そして、本発明に係る入母屋屋根は、これら屋根本体10と入母屋部20,20とからなる。
In FIG. 1 and FIG. 2, the code |
Moreover, in FIG. 1 and FIG. 2, the code |
前記屋根本体10は、図1(a)に示すように、前記妻側に傾斜する屋根面10c,10cを構成する妻側パネル11,11と、妻側パネル11の両側に隅棟10b,10bを介して隣接するとともに建物本体1の平側に傾斜する屋根面10d,10dを構成する平側パネル16,16と、前記大棟10aを形成し、該大棟10aから前記平側パネル16,16それぞれと等しい角度で傾斜するとともに該平側パネル16,16に隣接する中央パネル17,17とを備えている。
本実施の形態において、前記妻側パネル11は等脚台形状に形成されており、前記平側パネル16は直角二等辺三角形状に形成されており、前記中央パネル17は矩形状に形成されている。
なお、中央パネル17の長辺は、この長辺部分が隣接する平側パネル16の一辺よりも長尺になるように設定されており、この中央パネル17の傾斜方向の上端部は、前記妻側パネル11の上端部および平側パネル16の上端部よりも上方に位置している。
As shown in FIG. 1 (a), the
In the present embodiment, the
The long side of the
前記妻側パネル11は、図3に示すように、この妻側パネル11上に前記入母屋用屋根パネル21,21を支持するための支持構造部15,15を有している。また、この妻側パネル11は、等脚台形枠状に形成されるとともに前記支持構造部15,15を含んでなる枠体12と、この枠体12内に傾斜方向に沿って設けられる複数の垂木13…と、これら枠体12および垂木13…の上面に貼設された面材と14を具備している。
As shown in FIG. 3, the
より詳細には、前記枠体12は、矩形枠状に形成された中央部分と、直角二等辺三角形枠状に形成された両側部分とに区分されており、これら中央部分と両側部分とを組み合わせることによって等脚台形枠状に構成されている。
なお、この枠体12において、妻側パネル11の傾斜方向に沿って設けられる枠材を縦枠材12aとし、この縦枠材12aと直交する方向に設けられる枠材を横枠材12bとしている。また、妻側パネル11の傾斜方向上端部に設けられる短尺な横枠材12bの両端部から、傾斜方向下端部に設けられる長尺な横枠材の両端部にかけて斜めに架け渡される枠材を斜め枠材12cとしている。
More specifically, the
In this
前記支持構造部15,15は、前記枠体12の大棟10a側の短辺の両端部付近にそれぞれ設けられており、前記枠体12の大棟10a側の短辺の両端部から軒先側の長辺の長さ方向途中部分にかけて設けられる複数の縦枠材12a…と、前記枠体12の短辺の両端部から長辺の両端部にかけて設けられる複数の斜め枠材12c,12cと、これら縦枠材12a…の長さ方向途中部分と斜め枠材12c,12cの長さ方向途中部分との間に架設される複数の横桟材12d,12dと、によってトラス状に形成されている。
すなわち、図3において、前記枠体12の両側部分の傾斜方向上部に、直角三角形状に形成された枠部分が支持構造部15,15とされている。
The
That is, in FIG. 3, frame portions formed in a right triangle shape are formed as
前記支持構造部15,15には、図2および図3に示すように、前記入母屋用屋根パネル21,21を支持する支持金物31,32,33(後述する)がそれぞれ設置される。
すなわち、前記支持構造部15には、前記支持金物31,32,33を設置する箇所を示す第1金物接合部15a、第2金物接合部15b、第3金物接合部15cが設けられている。具体的には、前記支持金物31,32,33を支持構造部15にボルト接合するためのボルト挿通孔が形成された部分である。
また、このような第1金物接合部15a、第2金物接合部15b、第3金物接合部15cは、図1(a)に示すように、トラス状の支持構造部15の3つの角部付近に配置されている。
As shown in FIGS. 2 and 3, support
That is, the
In addition, as shown in FIG. 1 (a), the first hardware joint 15a, the second hardware joint 15b, and the third hardware joint 15c are near the three corners of the truss-
また、前記面材14は、図1および図3に示すように、前記枠体12の短辺の両端部付近にそれぞれ設けられた支持構造部15,15と、これら支持構造部15,15間の部位とを除く部分に貼設されている。すなわち、面材14の貼設箇所は、前記妻側パネル11の傾斜方向下部となる。
そして、前記入母屋部20は、これら両方の支持構造部15,15および支持構造部15,15間の部位の上方に構築されている。
Further, as shown in FIGS. 1 and 3, the
And the said
前記平側パネル16は、図4に示すように、直角二等辺三角形枠状に形成された枠体16aと、この枠体16a内に、傾斜方向に沿って設けられる複数の垂木16b…と、これら枠体16aおよび垂木16b…の上面に貼設される面材16cとを具備している。
As shown in FIG. 4, the
前記中央パネル17は、図4に示すように、矩形枠状に形成された枠体16aと、この枠体17a内に、傾斜方向に沿って設けられる複数の垂木17b…と、これら枠体17aおよび垂木17b…の上面に貼設される面材17cとを具備している。
前記大棟10aは、複数の中央パネル17,17の上端部同士を連結して山型とすることによって形成されている。
As shown in FIG. 4, the
The
前記入母屋部20は、図1〜図4に示すように、前記屋根本体10の大棟10aと連続する棟部20aを形成し、平側に傾斜する屋根面10d,10dと連続する屋根面20b,20bを構成する入母屋用屋根パネル21,21と、これら入母屋用屋根パネル21,21の下方に設けられる妻壁24とを備えている。
前記入母屋用屋根パネル21,21は、前記支持金物31,32,33によって、前記支持構造部15,15上に支持されている。また、前記妻壁24は、前記妻側パネル11上面と入母屋用屋根パネル21,21の妻側端部とに固定されている。
The said
The
前記入母屋用屋根パネル21は、図4に示すように、台形枠状に形成された枠体22と、この枠体22内に傾斜方向に沿って設けられる複数の垂木22e…と、これら枠体22および垂木22e…の上面に貼設された面材22fとを具備している。
前記枠体22は、台形枠の短辺側に位置し、入母屋用屋根パネル21の傾斜方向に沿って設けられる短尺な縦枠材22aと、台形枠の長辺側に位置し、入母屋用屋根パネル21の傾斜方向に沿って設けられる複数の長尺な縦枠材22a,22aと、台形枠の短辺側および長辺側の縦枠材22a,22aそれぞれに直交して設けられる横枠材22bと、短尺な縦枠材22aと長尺な縦枠材22a間に架設される斜め枠材22cと、長尺な縦枠材22aの長さ方向途中部分と斜め枠材22cの長さ方向途中部分との間に架設される横桟材22dとを有している。
As shown in FIG. 4, the
The
そして、この横桟材22dと前記縦枠材22aと斜め枠材22cとによってトラス状に形成された部分が、前記支持構造部15,15に対応する部分となっている。
すなわち、前記第1支持金物31が接合されるとともに該第1支持金物31によって支持される第1金物支持部23aと、前記第2支持金物32が接合されるとともに該第2支持金物32によって支持される第2金物支持部23bと、前記第3支持金物33が接合されるとともに該第3支持金物33によって支持される第3金物支持部23cとが、入母屋用屋根パネル21のトラス状の部分の3つの角部付近に配置されている。
なお、これら第1金物支持部23a、第2金物支持部23b、第3金物支持部23cは、具体的には、前記支持金物31,32,33をボルト接合するためのボルト挿通孔と、後述するガイドピン31eが挿入される挿通孔が形成された部分である。
A portion formed in a truss shape by the
That is, the
The first
なお、入母屋用屋根パネル21,21同士および、入母屋用屋根パネル21と中央パネル17との接合は、図2に示すように、パネル接合金物21aを用いて行われている。
In addition, joining the
前記妻壁24は、図8〜図10に示すように、前記妻側パネル11上面と入母屋用屋根パネル21,21の妻側端部とに固定される下地パネル25と、この下地パネル25の表面に取り付けられる複数の外装サイディング26…とを具備している。
また、入母屋用屋根パネル21,21の妻側端部は、破風板28によって覆われており、破風板28の周囲には太陽電池モジュールを設置するためのレール材や水切り材が設けられている。
As shown in FIGS. 8 to 10, the
Further, the end portions on the side of the
前記下地パネル25は、図8および図9に示すように、入母屋部20の破風の形状に合わせて二等辺三角形状に形成されており、輸送等の都合上、複数に分割されている。
また、この下地パネル25は、合板等からなる面材25aと、この面材25aの裏面に垂直に取り付けられる複数の縦材25b…と、これら複数の縦材25b…の下端部間に架け渡されるとともに、下端面が、前記妻側パネル11の傾斜に対応する傾斜面とされた結合材25cとを備えている。
As shown in FIGS. 8 and 9, the
The
この下地パネル25は、前記入母屋用屋根パネル21,21の妻側端部に予め取り付けられた下地材27に対して前記面材25aの上端部を留め付けるとともに、前記妻側パネル11の面材14の傾斜方向上端部に対して、前記面材25aの下端部および結合材25cを留め付けることによって固定されている。
The
この下地パネル25の表面には透湿防水シート25dが貼設されている。また、図10(a)に示すように、透湿防水シート25dの上から、上下方向に貫通する通気口(図示せず)を有することによって上下方向に通気可能に形成された横胴縁25e,25eを介して、前記複数の外装サイディング26…が取り付けられている。
これら複数の外装サイディング26…は、互いに隣接させることによって前記下地パネル25と同じく、二等辺三角形状に形成できるようになっている。
また、互いに隣接する外装サイディング26…同士は、図10(b),(c)に示すように、上サネ26aと下サネ26bとを備えることによってサネ接合されている。
A moisture-permeable
The plurality of
Further, as shown in FIGS. 10B and 10C, the
次に、前記支持金物31,32,33について説明する。
前記第1支持金物31は、前記入母屋用屋根パネル21の傾斜方向下端部を支持するためのものである。図5(a),(b),(c)に示すように、前記妻側パネル11の枠体12の横桟材12dに固定されるベースプレート31aと、このベースプレート31aに立設される支柱部31bと、前記入母屋用屋根パネル21の枠体22の縦枠材22aに当接し、該入母屋用屋根パネル21を支持する支持プレート31dとを備えている。
Next, the
The
前記ベースプレート31aには、前記支柱部31bと直交する補強プレート31cが、該支柱部31bおよび支持プレート31dと一体化するようにして立設されている。また、このベースプレート31aには、前記横桟材12dに形成されたボルト挿通孔に対応する挿通孔31fが複数形成されており、これら挿通孔31fにボルト34を挿通し、ナット35を締結することによって、第1支持金物31を前記横桟材12dに固定することができる。
On the
前記支持プレート31dには、前記入母屋用屋根パネル21の枠体22の縦枠材22aに形成された挿通孔に対応するガイドピン31eが一体形成されている。したがって、このガイドピン31eを縦枠材22aの挿通孔に差し込むことによって、前記入母屋用屋根パネル21を、前記第1支持金物31に位置ずれなく設置できるようになっている。
また、前記支持プレート31dには、前記縦枠材22aに形成されたボルト挿通孔に対応する挿通孔31gが形成されており、これら挿通孔31gにボルト34を挿通し、ナット35を締結することによって、前記入母屋用屋根パネル21の枠体22の縦枠材22aを前記第1支持金物31に固定することができる。
Guide pins 31e corresponding to insertion holes formed in the
The
前記第2支持金物32は、前記入母屋用屋根パネル21の傾斜方向中央部の大棟10a側を支持するためのものである。図6(a),(b),(c)に示すように、前記妻側パネル11の枠体12の縦枠材12a,12aに固定されるベースプレート32aと、このベースプレート32aに立設される支柱部32bと、前記入母屋用屋根パネル21の枠体22の横枠材22bに当接し、該入母屋用屋根パネル21を支持する支持プレート32dとを備えている。
The
前記ベースプレート32aには、前記支柱部32bと直交する補強プレート32cが、該支柱部32bおよび支持プレート32dと一体化するようにして立設されている。また、このベースプレート32aには、前記縦枠材12a,12aに形成されたボルト挿通孔に対応する挿通孔32eが複数形成されており、これら挿通孔32eにボルト34を挿通し、ナット35を締結することによって、第2支持金物32を前記縦枠材12a,12aに固定することができる。
On the
前記支持プレート32dには、前記横桟材22dに形成されたボルト挿通孔に対応する挿通孔32fが形成されており、これら挿通孔32fにボルト34を挿通し、ナット35を締結することによって、前記入母屋用屋根パネル21の枠体22の横桟材22dを前記第2支持金物32に固定することができる。
The
前記第3支持金物33は、前記入母屋用屋根パネル21の傾斜方向中央部の妻側を支持するための束部材である。図7(a),(b),(c)に示すように、前記妻側パネル11の枠体12の縦枠材12a,12aに固定されるベースプレート33aと、このベースプレート33aに立設される支柱部33bと、前記入母屋用屋根パネル21の枠体22の縦枠材22aに当接し、該入母屋用屋根パネル21を支持する支持プレート33dと、この支持プレート33dと前記支柱部33bとを連結する略L字型の補助プレート33cと、を備えている。
The
前記ベースプレート33aには、前記縦枠材12a,12aに形成されたボルト挿通孔に対応する挿通孔33eが複数形成されており、これら挿通孔33eにボルト34を挿通し、ナット35を締結することによって、第3支持金物33を前記縦枠材12a,12aに固定することができる。
The
前記支柱部33bは、入母屋用屋根パネル21の傾斜方向上端部の妻側端部と大棟側端部とが略等しい高さで支持できるような高さに設定されている。
The
前記支持プレート33dには、前記縦枠材22aに形成されたボルト挿通孔に対応する挿通孔33fが形成されており、これら挿通孔33fにボルト34を挿通し、ナット35を締結することによって、前記入母屋用屋根パネル21の枠体22の縦枠材22aを前記第3支持金物33に固定することができる。
以上のような本実施の形態の入母屋屋根の構造によれば、前記妻側パネル11は、この妻側パネル11上に前記入母屋用屋根パネル21,21を支持するための支持構造部15,15を有しており、この支持構造部15,15には、前記入母屋用屋根パネル21,21を支持する第1〜第3支持金物31,32,33が設置されており、前記入母屋用屋根パネル21,21は、前記第1〜第3支持金物31,32,33によって、前記支持構造部15,15上に支持されているので、前記入母屋部20を支持する箇所を、前記支持構造部15,15に限定することができる。
これによって、前記妻側パネル11を構成する垂木13…に入母屋部20の荷重が集中するのを防ぐことができ、垂木13…の負担を軽減することができるので、垂木13…の変形を防ぐことができる。また、このように垂木13…に荷重を集中させない状態で入母屋部20を妻側パネル11によって支持できることになるので、前記入母屋部20の荷重を妻側パネル11に効果的に分散することができ、延いては、この入母屋部20の荷重を屋根本体10に効果的に分散できる。したがって、このような入母屋部20,20を構築した入母屋屋根であっても、例えば切妻式や寄棟式の屋根の場合と変わりなく、建物本体1上に構築することができる。
さらに、従来とは異なり、小屋パネルを用いることなく、前記入母屋部20,20を前記妻側パネル11上に直接構築することができるので、小屋パネルを用いる分のコストを低減できる。しかも、例えば切妻式や寄棟式の屋根を構築する場合に比して極端に施工が複雑化するのを防ぐことができるので、小屋パネルを用いて入母屋屋根を施工する場合に比して施工手間を省略することができる。
According to the structure of the main building roof according to the present embodiment as described above, the
As a result, it is possible to prevent the load of the
Furthermore, unlike the prior art, since the
また、前記妻壁24は、前記妻側パネル11上面と入母屋用屋根パネル21,21の妻側端部とに固定されているので、この妻壁24の荷重を、前記妻側パネル11の固定箇所だけでなく、前記入母屋用屋根パネル21,21および支持金物31,32,33を介して前記支持構造部15,15にも負担させることができる。これによって、前記妻壁24の荷重を妻側パネル11に効果的に分散することができ、延いては、この入母屋部20の荷重を屋根本体10に効果的に分散できる。
また、前記妻壁24は、前記入母屋用屋根パネル21,21よりも後に施工されることになるので、これら入母屋用屋根パネル21,21を前記第1〜第3支持金物31,32,33に支持させる作業を屋根本体10上で行うことができ、前記妻壁24が、前記入母屋用屋根パネル21,21よりも先に施工される場合に比して施工性を向上させることができる。
In addition, since the
Further, since the
また、前記支持構造部15,15は、前記複数の縦枠材12a…と、前記複数の斜め枠材12c,12cと、前記複数の横桟材12d,12dと、によってトラス状に形成されているので、外力に対する強度を高くすることができる。これによって、前記入母屋用屋根パネル21,21を、前記第1〜第3支持金物31,32,33を介して確実に支持することができる。
また、これら支持構造部15,15は前記妻側パネル11の枠体12に組み込まれた状態となっているので、前記支持構造部15,15が受ける荷重を、この妻側パネル11に効果的に分散させることができる。
The
Further, since these
また、前記面材14は、前記支持構造部15,15と、これら支持構造部15,15間の部位とを除く部分に貼設されており、前記入母屋部20は、これら両方の支持構造部15,15および支持構造部15,15間の部位の上方に構築されているので、前記妻側パネル11に貼設される面材14を省略することができる。
これによって、使用する面材14の量を減らしてコストの低減および施工手間を省略することができる。また、前記支持構造部15,15を構成する複数の縦枠材12a…と、複数の斜め枠材12c,12cと、複数の横桟材12d,12dとが露出することになるので、前記第1〜第3支持金物31,32,33を支持構造部15,15に設置しやすくなる。
Moreover, the said
Thereby, the amount of the
次に、本発明に係る入母屋屋根の施工方法について説明する。
まず、予め、図1(a)および図3に示すように、前記妻側の屋根面10cを構成する妻側パネル11に、前記入母屋部20を支持するための支持構造部15,15を形成しておく。
すなわち、前記妻側パネル11を構成する枠体12を組み立て、この枠体12の大棟10a側の短辺の両端部から軒先側の長辺の長さ方向途中部分にかけて設けられる複数の縦枠材12a…と、該枠体12の短辺の両端部から長辺の両端部にかけて設けられる複数の斜め枠材12c,12cと、これら縦枠材12a…の長さ方向途中部分と斜め枠材12c,12cの長さ方向途中部分との間に架設される複数の横桟材12d,12dとによってトラス状に形成する。
その後、前記面材14を、前記支持構造部15,15と、これら支持構造部15,15間の部位とを除く部分に貼設して、前記妻側パネル11を形成する。
Next, the construction method of the main building roof according to the present invention will be described.
First, as shown in FIGS. 1A and 3,
That is, the
Thereafter, the
そして、このように支持構造部15,15が形成され、かつ露出した状態の妻側パネル11と、前記平側パネル16と、前記中央パネル17とを用いて、図1(a),図3,図4に示すように、前記屋根本体10を前記建物本体1上に形成する。
続いて、前記支持構造部15,15それぞれに、前記第1〜第3支持金物31,32,33を設置する。
第1支持金物31は、図1(a)および図5(a),(b)に示すように、前記支持構造部15を構成する横桟材12dに設けられた第1金物接合部15aにボルト接合する。
第2支持金物32は、図1(a)および図6(a)に示すように、前記支持構造部15を構成する複数の縦枠材12a,12aに設けられた第2金物接合部15bにボルト接合する。
第3支持金物33は、図1(a)および図7(a)に示すように、前記支持構造部15を構成する複数の縦枠材12a,12aに設けられた第3金物接合部15cにボルト接合する。
Then, using the
Subsequently, the first to
As shown in FIG. 1A and FIGS. 5A and 5B, the
As shown in FIGS. 1 (a) and 6 (a), the
As shown in FIGS. 1 (a) and 7 (a), the
続いて、図1(b)および図2に示すように、前記屋根本体10の、前記妻側の屋根面10c,10cに、前記大棟10aと連続する棟部20aと、前記平側の屋根面10d,10dと連続する屋根面20b,20bとを有する入母屋部20を構築する。
すなわち、前記支持構造部15に設置された第1〜第3支持金物31,32,33によって入母屋部20を構成する入母屋用屋根パネル21を支持するようにして入母屋部20を構築する。
この時、前記第1支持金物31と、前記入母屋用屋根パネル21の枠体22の第1金物支持部23aとを接合する。また、前記第2支持金物32と、前記枠体22の第2金物支持部23bとを接合する。さらに、前記第3支持金物33と、前記枠体22の第3金物支持部23cとを接合する。
このようにして、前記支持構造部15に設置された第1〜第3支持金物31,32,33によって入母屋部20を構成する入母屋用屋根パネル21を支持する。また、入母屋用屋根パネル21,21同士および、入母屋用屋根パネル21と中央パネル17との接合は、図2に示すように、パネル接合金物21aを用いて行うようにする。
Subsequently, as shown in FIGS. 1B and 2, a
That is, the
At this time, the
In this way, the
その後、前記入母屋用屋根パネル21,21の下方に設けられる妻壁24を、前記妻側パネル11上面と入母屋用屋根パネル21,21の妻側端部とに固定する。
まず、妻壁24を構成する下地パネル25を、前記妻側パネル11の面材14に留め付けるとともに、前記入母屋用屋根パネル21,21の縦枠材22aに予め固定された下地材27に留め付ける。
続いて、前記妻側パネル11の面材14の上面に屋根材を葺設するとともに、前記下地パネル25の面材25aの表面に透湿防水シート25dを貼設する。
Thereafter, the
First, the
Subsequently, a roof material is provided on the upper surface of the
続いて、前記入母屋用屋根パネル21,21の妻側端部付近を施工する。まず、これら入母屋用屋根パネル21,21の妻側端部に破風板28用の下地28aを設ける。そして、この下地28aの周囲に、水切り材や見切り材、唐草、太陽電池モジュールを設置するためのレール材等を取り付けるとともに、前記破風板28を下地28aに取り付けて、前記入母屋用屋根パネル21,21の妻側端部を覆うようにする。
続いて、横胴縁25e,25eを取り付けるとともに、これら横胴縁25e,25eをかいして、前記下地パネル25に外装サイディング26…を取り付ける。また、この外装サイディング26…の上端部と、前記破風板28の下端部との間の防水処理を行う。
以上のようにして、前記入母屋部20,20を、前記屋根本体10上に構築することができ、入母屋屋根を建物本体1上に構築することができる。
Subsequently, the vicinity of the end of the wife side of the
Subsequently, the horizontal trunk edges 25e and 25e are attached, and the horizontal trunk edges 25e and 25e are used to attach the
As described above, the
本実施の形態によれば、前記妻側パネル11の支持構造部15,15に第1〜第3支持金物31,32,33を設置し、この第1〜第3支持金物31,32,33によって前記入母屋部20の屋根面20b,20bを構成する入母屋用屋根パネル21,21を支持するようにして入母屋部20を構築するので、この入母屋部20を支持する箇所を、前記支持構造部15,15に限定することができる。
これによって、前記妻側パネル11を構成する垂木13…に入母屋部20の荷重が集中するのを防ぐことができ、垂木13…の負担を軽減することができるので、垂木13…の変形を防ぐことができる。また、このように垂木13…に荷重を集中させない状態で入母屋部20を妻側パネル11によって支持できることになるので、前記入母屋部20の荷重を妻側パネル11に効果的に分散することができ、延いては、この入母屋部20の荷重を屋根本体10に効果的に分散できる。したがって、このような入母屋部20,20を構築した入母屋屋根であっても、例えば切妻式や寄棟式の屋根の場合と変わりなく、建物本体1上に構築することができる。
さらに、従来とは異なり、小屋パネルを用いることなく、前記入母屋部20,20を前記妻側パネル11上に直接構築することができるので、小屋パネルを用いる分のコストを低減できる。しかも、例えば切妻式や寄棟式の屋根を構築する場合に比して極端に施工が複雑化するのを防ぐことができるので、小屋パネルを用いて入母屋屋根を施工する場合に比して施工手間を省略することができる。
According to the present embodiment, the first to
As a result, it is possible to prevent the load of the
Furthermore, unlike the prior art, since the
また、前記妻壁24を、前記妻側パネル11上面と入母屋用屋根パネル21,21の妻側端部とに固定するので、この妻壁24の荷重を、前記妻側パネル11の固定箇所だけでなく、前記入母屋用屋根パネル21,21および支持金物31,32,33を介して前記支持構造部15,15にも負担させることができる。これによって、前記妻壁24の荷重を妻側パネル11に効果的に分散することができ、延いては、この入母屋部20の荷重を屋根本体10に効果的に分散できる。
また、前記妻壁24を、前記入母屋用屋根パネル21,21よりも後に施工することになるので、これら入母屋用屋根パネル21,21を前記第1〜第3支持金物31,32,33に支持させる作業を屋根本体10上で行うことができ、前記妻壁24を、前記入母屋用屋根パネル21,21よりも先に施工する場合に比して施工性を向上させることができる。
Further, since the
Further, since the
1 建物本体
10 屋根本体
11 妻側パネル
15 支持構造部
20 入母屋部
21 入母屋用屋根パネル
31 第1支持金物
32 第2支持金物
33 第3支持金物
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Building
Claims (6)
予め、前記妻側の屋根面を構成する妻側パネルに、前記入母屋部を支持するための支持構造部を形成しておき、
屋根本体を形成した後に、前記妻側パネルの支持構造部に支持金物を設置し、この支持金物によって前記入母屋部の屋根面を構成する入母屋用屋根パネルを支持するようにして入母屋部を構築することを特徴とする入母屋屋根の施工方法。 On the building body, after forming a roof body having a large building and a roof surface inclined in four directions toward the wife side and the flat side of the building body, the building part continuous with the large building on the roof surface of the wife side And a construction method of the main roof that constructs the main roof portion having the flat roof surface and the continuous roof surface,
In advance, on the wife side panel constituting the roof side of the wife side, a support structure part for supporting the main building part is formed,
After forming the roof main body, a supporting hardware is installed on the supporting structure portion of the wife side panel, and the supporting roof is configured to support the roofing panel for the main building that constitutes the roof surface of the main building by this supporting hardware. A construction method for the roof of the main building characterized by this.
前記入母屋用屋根パネルを支持金物によって支持した後に、前記入母屋部を構成し、かつ前記入母屋用屋根パネルの下方に設けられる妻壁を、前記妻側パネル上面と入母屋用屋根パネルの妻側端部とに固定することを特徴とする入母屋屋根の施工方法。 In the construction method of the main building roof according to claim 1,
After the roof panel for the main building is supported by the support hardware, the wife wall that constitutes the main building part and is provided below the roof panel for the main building is provided with the upper surface of the wife side panel and the end of the wife side of the roof panel for the main building. A construction method for the roof of the main building characterized by fixing to the roof.
前記屋根本体は、前記妻側に傾斜する屋根面を構成する妻側パネルを備えており、
前記入母屋部は、前記屋根本体の大棟と連続する棟部を形成し、平側に傾斜する屋根面と連続する屋根面を構成する入母屋用屋根パネルを備えており、
前記妻側パネルは、この妻側パネル上に前記入母屋用屋根パネルを支持するための支持構造部を有しており、この支持構造部には、前記入母屋用屋根パネルを支持する支持金物が設置されており、
前記入母屋用屋根パネルは、前記支持金物によって、前記支持構造部上に支持されていることを特徴とする入母屋屋根の構造。 The roof is formed on the main body of the building and has a roof main body and a roof surface inclined in four directions toward the wife side and the flat side of the building main body, and a roof surface inclined to the wife side of the roof main body. The structure of the roof of the main building consisting of the main building part,
The roof body includes a wife side panel constituting a roof surface inclined to the wife side,
The main building part is provided with a roof panel for a main building that forms a building part continuous with a large building of the roof main body and constitutes a roof surface that is continuous with a roof surface inclined to a flat side,
The wife side panel has a support structure part for supporting the roof panel for the main building on the wife side panel, and a support hardware for supporting the roof panel for the main house is installed in the support structure part. Has been
The roof structure for a main building is supported on the support structure by the support hardware.
前記入母屋部は、前記入母屋用屋根パネルの下方に設けられる妻壁を備えており、
この妻壁は、前記妻側パネル上面と入母屋用屋根パネルの妻側端部とに固定されていることを特徴とする入母屋屋根の構造。 In the structure of the main building roof according to claim 3,
The said main building part is equipped with the wife wall provided in the downward direction of the said main building roof panel,
The structure of the roof of the main house is characterized in that the front wall is fixed to the upper surface of the front panel and the end of the roof of the roof panel for the main house.
前記妻側パネルは、等脚台形枠状に形成されるとともに前記支持構造部を含んでなる枠体と、この枠体内に傾斜方向に沿って設けられる複数の垂木と、これら枠体および垂木の上面に貼設された面材とを具備しており、
前記支持構造部は、前記枠体の大棟側の短辺の両端部付近にそれぞれ設けられており、
前記枠体の大棟側の短辺の両端部から軒先側の長辺の長さ方向途中部分にかけて設けられる複数の縦枠材と、
前記枠体の短辺の両端部から長辺の両端部にかけて設けられる複数の斜め枠材と、
これら縦枠材の長さ方向途中部分と斜め枠材の長さ方向途中部分との間に架設される複数の横桟材と、によってトラス状に形成されていることを特徴とする入母屋屋根の構造。 In the structure of the main building roof according to claim 3 or 4,
The wife side panel is formed in the shape of an isosceles trapezoidal frame and includes the support structure portion, a plurality of rafters provided along the inclined direction in the frame, and the frames and rafters. And a face material pasted on the upper surface,
The support structure portion is provided in the vicinity of both ends of the short side on the large ridge side of the frame body,
A plurality of vertical frame members provided from both ends of the short side on the large ridge side of the frame body to the middle part in the length direction of the long side on the eaves side;
A plurality of oblique frame members provided from both ends of the short side of the frame to both ends of the long side;
The roof of the main building characterized by being formed in the shape of a truss by a plurality of crosspieces laid between the middle part in the length direction of the vertical frame member and the middle part in the length direction of the oblique frame member Construction.
前記面材は、前記枠体の短辺の両端部付近にそれぞれ設けられた支持構造部と、これら支持構造部間の部位とを除く部分に貼設されており、
前記入母屋部は、これら両方の支持構造部および支持構造部間の部位の上方に構築されていることを特徴とする入母屋屋根の構造。 In the structure of the main building roof according to claim 5,
The face material is affixed to portions excluding the support structure portions provided in the vicinity of both ends of the short side of the frame body and the portions between these support structure portions,
The structure of the main roof is characterized in that the main roof part is constructed above both the support structure part and the part between the support structure parts.
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---|---|---|---|
JP2010110702A JP5615032B2 (en) | 2010-05-13 | 2010-05-13 | Construction method of the roof and the structure of the roof |
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