JP2011234814A - 傘用留め具 - Google Patents

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Abstract

【課題】手を濡らすことなく、傘の生地部がきれいに巻かれた状態で留めることができる傘用留め具を提供する。
【解決手段】傘用留め具10は、三つの歯部16,16,16を有する一対の本体部11a,11bと、各本体部11a,11bを回動可能に連結する連結部と、連結部に設けられた、一対の本体部11a,11bが閉状態になるように付勢する付勢手段と、付勢手段の付勢力に抗する力を加えて一対の本体部11a,11bを閉状態から開状態に移行させるための一対の把持部41a,41bとを備える。傘用留め具10を傘の石突付近の生地部に取り付けた後、傘をその中心軸の回りに回転させながら、傘と傘用留め具10とのうち少なくともいずれか一方を傘の中心軸の方向に沿って移動させることにより、傘用留め具10を傘の露先付近の生地部に装着して、傘を束ねて留める。
【選択図】図1

Description

本発明は、傘を束ねて留めるための傘用留め具に関するものである。
通常、傘を使用しない場合、使用者は、傘の生地部を手で巻き、ネーム布でその巻いた生地部を固定することにより、傘を留めている。かかる傘を留める作業を行う際には、使用者は手で生地部に触れなければならないので、生地部に付着した水が手に付いてしまう。このため、最近では、手を濡らすことなく傘を束ねるための道具として傘用束ねリングが案出されている(例えば、特許文献1参照。)。使用者は、かかる傘用束ねリングを傘の石突の側よりはめ込み、その傘用束ねリングを傘の上方まで持ち上げることにより、濡れた生地部に触れることなく傘を束ねることできる。
特開平9−37826号公報
このような傘用束ねリングを用いると、使用者は手で傘の生地部に直接触れる必要はなくなるが、傘用束ねリングを手で持って、傘の生地部の近傍で傘用束ねリングを装着する作業を行うので、生地部に付着した水が手に付いてしまうのを完全に防ぐことは困難である。また、傘用束ねリングを単に傘にはめ込むことにより傘を束ねているので、生地部をきれいに巻いた状態にすることができず、見栄えの点で問題がある。更に、傘用束ねリングの径は一定であるので、傘のサイズによってはその傘用束ねリングを適用することができないことがある。例えばサイズの大きな傘に対して傘用束ねリングを用いた場合には、傘用束ねリングが傘の中央部でひっかかってしまい、傘用束ねリングを傘の上方まで持ち上げることができないことがある。
本発明は上記事情に基づいてなされたものであり、手を濡らすことなく、傘の生地部がきれいに巻かれた状態で傘を留めることができる傘用留め具を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するための本発明は、傘を束ねて留めるための傘用留め具であって、基部とその一の側端に連なる複数の歯部とを有し、少なくとも歯部の延びる方向において湾曲するように形成された一対の本体部と、各本体部において複数の歯部が連なる側と反対側にある基部の側部に設けられた、一対の本体部が、各本体部の湾曲した部分の凹面を互いに対向させた状態であって各本体部の複数の歯部が咬合する状態である閉状態となることができるように、且つ、閉状態から各本体部の複数の歯部が互いに離れるような状態である開状態となることができるように、一対の本体部を回動可能に連結する連結部と、連結部に設けられた、常時は一対の本体部が閉状態になるように付勢する付勢手段と、各本体部において複数の歯部が連なる側と反対の側における基部の側端に連なるように設けられた、付勢手段の付勢力に抗する力を加えて一対の本体部を閉状態から開状態に移行させるための一対の把持部と、を具備し、一対の本体部を傘の露先付近の生地部に挟着することにより傘を束ねて留めることを特徴とするものである。
このように、本発明の傘用留め具は、付勢手段の付勢力に抗する力を加えることにより一対の本体部によって囲まれる空間の大きさを調整可能に構成されている。このため、どのようなサイズの傘であっても、一対の本体部によって囲まれる空間の中心軸と閉じた傘の中心軸とが一致するように傘用留め具を傘の石突付近の生地部に取り付けた後、傘をその中心軸の回りに回転させながら、傘と傘用留め具とのうち少なくともいずれか一方を傘の中心軸の方向に沿って移動させることにより、傘用留め具を傘の露先付近の生地部に簡単に装着することができる。また、傘と傘用留め具とのうち少なくともいずれか一方を傘の中心軸の方向に沿って移動させる際に傘を回転させることにより、傘の生地部がきれいに巻かれた状態で傘を留めることができる。しかも、各本体部は複数の歯部を有し、各歯部の延びる方向が一対の本体部によって囲まれる空間の中心軸と直交しているので、傘を回転させながら傘と傘用留め具とのうち少なくともいずれか一方を傘の中心軸の方向に沿って移動させると、各歯部の端縁部によって傘の生地部に付着した水を取り去ることができる。更に、傘用留め具は一対の本体部とは別に一対の把持部を備えることにより、傘を留める作業中に傘に付着した水で手が濡れてしまうこともない。
また、本発明の傘用留め具において、各本体部の基部に少なくとも一つの開口部を設けることが望ましい。これにより、傘を回転させながら傘と傘用留め具とのうち少なくともいずれか一方を傘の中心軸の方向に沿って移動させる際に、各歯部の端縁部によって傘の生地部に付着した水を取り去ることができるだけでなく、開口部の周囲に生じた基部の端縁部によっても傘の生地部に付着した水を取り去ることができるので、傘の水切りをより効果的に行うことができる。
本発明に係る傘用留め具を用いることにより、どのようなサイズの傘であっても、手を濡らすことなく、傘の生地部がきれいに巻かれた状態で傘を留めることができる。
図1は本発明の一実施形態である傘用留め具の概略斜視図である。 図2はその傘用留め具の概略平面図である。 図3はその傘用留め具の概略正面図である。 図4はその傘用留め具の概略背面図である。 図5は一対の本体部が開状態にあるときの傘用留め具の概略平面図である。 図6は本実施形態の傘用留め具を傘に装着したときの様子を説明するための図である。 図7は傘の使用時における傘用留め具の様子を説明するための図である。 図8は本実施形態の傘用留め具を傘に装着する方法を説明するための図である。 図9は本発明の変形例である傘用留め具の概略斜視図である。
以下に、図面を参照して、本願に係る発明を実施するための最良の形態について説明する。図1は本発明の一実施形態である傘用留め具の概略斜視図、図2はその傘用留め具の概略平面図、図3はその傘用留め具の概略正面図、図4はその傘用留め具の概略背面図である。
本実施形態の傘用留め具10は、傘を束ねて留めるためのものである。この傘用留め具10は、図1乃至図4に示すように、一対の本体部11a,11bと、連結部21と、付勢手段31と、一対の把持部41a,41bとを備える。かかる傘用留め具10の使用対象となる傘は、折り畳み傘ではなく、長傘である。特に、本実施形態では、一般に市販されている通常の大人用の長傘に対して傘用留め具10を用いる場合について説明する。
一対の本体部11a,11bはそれぞれ、曲げ板状の基部15と、その基部15の一の側端に互いに平行に連なる三つの帯状の歯部16,16,16とを有する。各本体部11a,11bは同一の形状のものである。各本体部11a,11bは、少なくとも歯部の延びる方向において湾曲するように形成されている。具体的に、各本体部11a,11bは、図1及び図2に示すように、三つの歯部16,16,16が連なる側と反対側の端部を除く部分が歯部の長手方向(歯部の延びる方向)に沿ってその先端部に行くにしたがって湾曲している。
具体的に、図1、図2及び図3に示すように、基部15の縦の長さaは約70mm、その横幅bは約15mmである。この基部15の一の長辺に三つの歯部16,16,16が連なっている。各歯部16の長手方向に沿った長さcは約38mm、その幅dは約8mmであり、隣り合う歯部16,16の間隔eは約12mmである。また、本体部11aについては、図3に示すように、基部15の上側の短辺から最も上に位置する歯部16までの距離fを約6mm、基部15の下側の短辺から最も下に位置する歯部16までの距離gを約16mmとしている。ここで、基部15及び歯部16の厚さは約3mmである。
また、一対の本体部11a,11bは連結部21により回動可能に構成されている。この連結部21は、各本体部11a,11bにおいて三つの歯部16,16,16が連なる側と反対側にある基部15の側部に設けられている。連結部21は、図1、図2及び図4に示すように、歯部16,16,16が連なる側と反対の側における各基部15,15の端部を、基部15の表面に垂直な方向と歯部16の長手方向とに直交する方向に沿った軸Xの回りに回動可能に連結するものである。この連結部21は、軸部25と、軸部25を取り付けるための一対の軸受部26a,26bとを有する。軸受部26aは、一方の本体部11aにおいて歯部16,16,16が連なる側と反対の側における基部15の端部に取り付けられ、軸受部26bは、他方の本体部11bにおいて歯部16,16,16が連なる側と反対の側における基部15の端部に取り付けられている。そして、軸受部26a,26bを軸部25で繋ぎ止めることにより、連結部21が構成される。
一対の本体部11a,11bは、連結部21の軸Xの回りに回転することにより、各本体部11a,11bの上記湾曲した部分の凹面が互いに対向した状態であって且つ各本体部11a,11bの三つの歯部16,16,16が咬合する状態である閉状態になることができる。図1乃至図4には、一対の本体部11a,11bが閉状態にあるときの傘用留め具10が示されている。
連結部21の軸部25には、図4に示すように、付勢手段31が設けられている。付勢手段31は、常時は一対の本体部11a,11bが閉状態になるように付勢するためのものである。ここでは、付勢手段31として、巻きバネを用いている。また、軸受部26a,26bのうち一方の軸受部26aには、図2に示すように、係止部27が形成されている。一対の本体部11a,11bが付勢手段31により付勢されると、係止部27が他方の軸受部26bに当接する。この係止部27により付勢手段31による付勢が規制され、一対の本体部11a,11bはそれ以上、回動できなくなり、図1乃至図4に示す閉状態を維持することになる。尚、係止部27は両方の軸受部26a,26bに設けるようにしてもよい。
このように一対の本体部11a,11bが閉状態にあるときには、傘用留め具10には、図2に示すように、一対の本体部11a,11bによって囲まれた最小の空間Sが生じる。この最小の空間Sの断面は略楕円形状である。また、最小の空間Sの断面の大きさとしては、傘の生地部を巻いて束ねたときの傘の断面の径より小さく、傘の先端に取り付けられる石突のうち最も大きいサイズの石突の径(具体的には、直径約15mm)より大きくすることが望ましい。
一対の把持部41a,41bはそれぞれ、本体部11a,11bに設けられている。具体的に、把持部41aは、本体部11aにおいて、三つの歯部16,16,16が連なる側と反対の側における基部15の側端中央に連なっている。把持部41bは、本体部11bにおいて、三つの歯部16,16,16が連なる側と反対の側における基部15の側端中央に連なっている。ここで、図1に示すように、各把持部41a,41bの縦の長さhは約30mm、横幅iは約10mmである。
実際、本実施形態では、本体部11a,軸受部26a,把持部41aを一体的に形成すると共に、本体部11b,軸受部26b,把持部41bを一体的に形成している。また、これらは樹脂、例えばプラスチックで形成され、その表面が滑らかに仕上げられている。
使用者が一対の把持部41a,41bを手で掴み、付勢手段31の付勢力に抗する力を加えて一対の把持部41a,41bを押し縮めることにより、一対の本体部11a,11bを連結部21の軸Xの回りに互いに反対向きに回転させ、一対の本体部11a,11bを閉状態から各本体部11a,11bの三つの歯部16,16,16が互いに離れるような状態である開状態に移行させることができる。図5は一対の本体部11a,11bが開状態にあるときの傘用留め具10の概略平面図である。このように、使用者が付勢手段31の付勢力に抗する力を加えることにより、一対の本体部11a,11bによって囲まれる空間の大きさを、図2に示す閉状態と図5に示す開状態との間で調整することができる。また、かかる調整の際、一対の本体部11a,11bによって囲まれた空間の断面は、完全な円形状になることはなく、例えば略楕円形状又は卵形状になっている。尚、本実施形態では、連結部21に係止部27を設けたことにより、係止部27を設けない場合に比べて、一対の本体部11a,11bを閉状態から開状態に移行させるときの把持部41a,41bのストローク(移動距離)を小さくすることができる。
図6は本実施形態の傘用留め具10を傘80に装着したときの様子を説明するための図である。本実施形態の傘用留め具10を用いて傘80を留める場合には、図6に示すように、一対の本体部11a,11bによって囲まれる空間の中心軸と閉じた傘80の中心軸(中棒82の軸)とが一致するようにして、一対の本体部11a,11bを傘80の露先(親骨の先端部分)86付近の生地部81に挟着する。ここで、上述したように、一対の本体部11a,11bが閉状態にあるときに一対の本体部11a,11bによって囲まれた最小の空間Sのサイズは、傘80の生地部81を巻いて束ねたときの傘80の断面の径より小さい。このため、図6に示すように傘用留め具10を用いて傘80を留めたときには、一対の本体部11a,11bは、閉状態から少し開いた状態で傘80に取り付けられるので、付勢手段31の付勢力により傘80をしっかりと挟持することができる。
尚、歯部16の長手方向の長さについては、傘用留め具10を用いて傘80を留めたときに、本体部11aに連なる歯部16の先端と本体部11bに連なる歯部16の先端とが略同一直線上にあるように(図6参照)、若しくは、本体部11aに連なる歯部16の先端と本体部11bに連なる歯部16の先端との間に例えば約10mm以下の隙間が生じるように、設計することが望ましい。傘用留め具10を用いて傘80を留めたときに、本体部11aに連なる歯部16の先端部と本体部11bに連なる歯部16の先端部とが交差してしまうと、歯部16の先端部が傘80の表面から突出した状態になるので、その先端部に他の物を引っかけてしまうことがあり、また、見栄えの点でも問題があるからである。一方、本体部11aに連なる歯部16の先端と本体部11bに連なる歯部16の先端との間に約10mmより広い隙間が生じると、一対の本体部11a,11bが傘80をしっかりと挟持することが困難になるからである。実際、上述したサイズの傘用留め具10は、一般に市販されている通常の大人用の長傘に対して用いるのに最適である。
次に、本実施形態の傘用留め具10の使い方について説明する。図7は傘80の使用時における傘用留め具10の様子を説明するための図、図8は本実施形態の傘用留め具10を傘80に装着する方法を説明するための図である。
最初に、傘80を使用する際の手順について説明する。まず、使用者は、図6に示すように傘用留め具10が装着された状態の傘80から傘用留め具10を取り外す。具体的には、使用者は、一対の把持部41a,41bを手で掴んで押し縮めることにより、一対の本体部11a,11bを開いた状態にして、傘用留め具10を傘80から容易に取り外すことができる。次に、使用者は傘80を開く。その後、使用者は、図7に示すように、一対の本体部11a,11bで傘80の受骨85を挟むようにして、傘用留め具10を傘80の内側に取り付ける。これにより、傘80の使用時に傘用留め具10が邪魔になることはなく、また、傘用留め具10が雨に濡れてしまうこともない。
次に、傘80を使用した後の手順について説明する。まず、使用者は、図7に示す状態の傘80からその内側に取り付けられている傘用留め具10を取り外す。その後、使用者は傘80を閉じる。次に、使用者は、一対の把持部41a,41bを手で掴み、一対の本体部11a,11bによって囲まれる空間の中心軸と傘80の中心軸とが一致するように、一対の本体部11a,11bで傘80の石突84付近の生地部81を挟み込む。これにより、図8に示すように、傘用留め具10が傘80の石突84付近の生地部81に取り付けられる。あるいは、使用者は、一対の本体部11a,11bによって囲まれた空間内に、閉じた傘80の石突84を挿入した後、傘用留め具10を傘80の中心軸の方向に沿って移動させることにより、図8に示すように、傘用留め具10を傘80の石突84付近の生地部81に取り付けるようにしてもよい。
この時点では、使用者は、一方の手で一対の把持部41a,41bを掴み、他方の手で傘80の手元(ハンドル)83を掴んでいる。次に、使用者は、当該他方の手で傘80の手元83を回して傘80をその中心軸の回りに回転させながら、傘80と傘用留め具10とのうち少なくともいずれか一方を傘80の中心軸の方向に沿って移動させることにより、図6に示すように、傘用留め具10を傘80の露先86付近の生地部81に装着する。具体的に、使用者は、傘80を回転させながら、傘80を傘用留め具10の方へ押し出すことにより又は傘用留め具10を傘80の手元83の方へ引き上げることにより、傘用留め具10を傘80の露先86付近の生地部81に装着することができる。また、使用者は、傘80を回転させながら、傘80を傘用留め具10の方へ押し出すと共に傘用留め具10を傘80の手元83の方へ引き上げることにより、傘用留め具10を傘80の露先86付近の生地部81に装着するようにしてもよい。
本実施形態では、各本体部11a,11bをプラスチックで形成して、その表面を滑らかに仕上げている。しかも、一対の本体部11a,11bによって囲まれる空間の断面が完全な円形状にならないようにしているので、一対の本体部11a,11bと傘80の生地部81との間には僅かな隙間が生じ、それらの間に働く摩擦力は小さい。このため、使用者は、傘80を回転させながら傘80と傘用留め具10とのうち少なくともいずれか一方を傘80の中心軸の方向に沿って移動させる際に、あまり力を入れなくとも、傘80を前方へ軽く押すだけで又は傘用留め具10を手前に軽く引くだけで、傘80又は傘用留め具10を容易に移動させることができる。尚、傘80又は傘用留め具10を移動させている間、一対の本体部11a,11bによって囲まれた空間の大きさは傘80の径に応じて変化するので、使用者は必ずしも一対の本体部11a,11bの開き具合を自らの手で積極的に調整する必要はない。但し、一般の長傘には、巻かれた状態の生地部を固定するためのネーム布(不図示)が取り付けられており、このネーム布が一対の本体部11a,11bに引っかかってしまうことがある。この場合には、使用者は一対の本体部11a,11bの開き具合を手で調整して、ネーム布の引っかかりを回避することになる。
また、このように傘80と傘用留め具10とのうち少なくともいずれか一方を傘80の中心軸の方向に沿って移動させる際に傘80を回転させることにより、傘80の生地部81の各駒(生地部81を構成する略二等辺三角形の部分)がそれぞれ一対の本体部11a,11bの内面に沿って引きずられて動くので、傘80の生地部81をきれいに巻かれた状態にすることができる。このため、本実施形態の傘用留め具10を用いると、傘80の生地部81がきれいに巻かれた状態で傘80を留めることができる。しかも、使用者は、一方の手で一対の把持部41a,41bを掴むと共に他方の手で傘80の手元83を掴み、当該一方の手が傘80の生地部81から少し離れた状態で、傘80を留める作業を行うことができるので、その作業中に傘80に付着した水で手が濡れてしまうこともない。
更に、一対の本体部11a,11bに設けられた各歯部16は水切りの役割をも果たす。すなわち、各本体部11a,11bは三つの歯部16,16,16を有し、各歯部16,16,16の長手方向が一対の本体部11a,11bによって囲まれる空間の中心軸と直交しているので、傘80を回転させながら傘80と傘用留め具10とのうち少なくともいずれか一方を傘80の中心軸の方向に沿って移動させると、各歯部16,16,16の端縁部によって傘80の生地部81に付着した水を取り去ることができる。したがって、本実施形態の傘用留め具10を用いて上記の方法で傘を留めると、傘80の使用後に傘80を振って傘80に付着した水を切るような行為を行わなくとも、傘80に付着した水を効果的に切ることができる。
本実施形態の傘用留め具は、付勢手段の付勢力に抗する力を加えることにより一対の本体部によって囲まれる空間の大きさを調整可能に構成されている。このため、どのようなサイズの傘であっても、一対の本体部によって囲まれる空間の中心軸と閉じた傘の中心軸とが一致するように傘用留め具を傘の石突付近の生地部に取り付けた後、傘をその中心軸の回りに回転させながら、傘と傘用留め具とのうち少なくともいずれか一方を傘の中心軸の方向に沿って移動させることにより、傘用留め具を傘の露先付近の生地部に簡単に装着することができる。また、傘と傘用留め具とのうち少なくともいずれか一方を傘の中心軸の方向に沿って移動させる際に傘を回転させることにより、傘の生地部がきれいに巻かれた状態で傘を留めることができる。しかも、各本体部は三つの歯部を有し、各歯部の長手方向が一対の本体部によって囲まれる空間の中心軸と直交しているので、傘を回転させながら傘と傘用留め具とのうち少なくともいずれか一方を傘の中心軸の方向に沿って移動させると、各歯部の端縁部によって傘の生地部に付着した水を取り去ることができる。更に、傘用留め具は一対の本体部とは別に一対の把持部を備えることにより、傘を留める作業中に傘に付着した水で手が濡れてしまうこともない。したがって、本実施形態の傘用留め具を用いことにより、どのようなサイズの傘であっても、手を濡らすことなく、傘の生地部がきれいに巻かれた状態で傘を留めることができる。
尚、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内において種々の変形が可能である。
例えば、上記の実施形態では、傘用留め具の各本体部が三つの歯部を有する場合について説明したが、各本体部に設ける歯部の数は二つ、又は四つ以上であってもよい。特に、歯部の数が多いほど、傘を回転させながら傘と傘用留め具とのうち少なくともいずれか一方を傘の中心軸の方向に沿って移動させる際に、各歯部によって傘の生地部に付着した水をより効果的に取り去ることができる。
また、上記の実施形態では、歯部の幅を約8mmとした場合について説明したが、一般に、歯部の幅は3mm以上20mm以下とするのが望ましい。歯部の幅が3mmより小さいと、歯部が簡単に折れてしまうといった強度上の問題が生じるおそれがあり、一方、歯部の幅が20mmより大きいと、傘用留め具全体の大きさが大きくなり、傘とのバランスが悪くなるからである。
更に、上記の実施形態では、各本体部の歯部を帯状に形成した場合について説明したが、歯部を、その断面が円形又は楕円形である丸棒状に形成してもよい。
また、上記の実施形態では、連結部として軸部と軸受部とを有するものを用いた場合について説明したが、連結部はどのような構成のものであってもよい。例えば、軸部としてボール軸を用いてもよい。更に、上記の実施形態では、付勢手段として巻きバネを用いた場合について説明したが、付勢手段としては板バネ、ゴム等を用いるようにしてもよい。
また、上記の実施形態において、各本体部の基部に少なくとも一つの開口部を設けるようにしてもよい。図9は本発明の変形例である傘用留め具10aの概略斜視図である。図9に示す変形例の傘用留め具10aでは、各本体部11a,11bの基部15に二つの開口部17,17が設けられている。かかる開口部17,17は略四角形状に形成されている。このように各本体部の基部に少なくとも一つの開口部を設けることにより、傘を回転させながら傘と傘用留め具とのうち少なくともいずれか一方を傘の中心軸の方向に沿って移動させる際に、各歯部の端縁部によって傘の生地部に付着した水を取り去ることができるだけでなく、開口部の周囲に生じた基部の端縁部によっても傘の生地部に付着した水を取り去ることができるので、傘の水切りをより効果的に行うことができる。ここで、一般に、開口部の形状としては、略四角形状に限らず、略三角形状や略円形状等、どのような形状であってもよい。但し、傘用留め具の強度が大幅に低下することのないように注意して、開口部の大きさを決定する必要がある。尚、各本体部の基部に開口部を設けることにより、基部を形成するのに必要な樹脂の量を少なくして、傘用留め具の製造コストを下げることができるというメリットもある。
更に、上記の実施形態では、本発明の傘用留め具を、一般に市販されている通常の大人用の長傘に対して共通に用いる場合について説明したが、個々の傘のサイズに応じて適切なサイズの傘用留め具を製造し、例えば、紳士用の長傘、婦人用の長傘、子供用の長傘等の各種の傘に対してそれぞれ、専用の傘用留め具を用いるようにしてもよい。また、本発明の傘用留め具は、生地部が布やビニール等、どのような素材で作られた傘に対しても適用することができる。
以上説明したように、本発明の傘用留め具は、付勢手段の付勢力に抗する力を加えることにより一対の本体部によって囲まれる空間の大きさを調整可能に構成されている。このため、どのようなサイズの傘であっても、一対の本体部によって囲まれる空間の中心軸と閉じた傘の中心軸とが一致するように傘用留め具を傘の石突付近の生地部に取り付けた後、傘をその中心軸の回りに回転させながら、傘と傘用留め具とのうち少なくともいずれか一方を傘の中心軸の方向に沿って移動させることにより、傘用留め具を傘の露先付近の生地部に簡単に装着することができる。また、傘と傘用留め具とのうち少なくともいずれか一方を傘の中心軸の方向に沿って移動させる際に傘を回転させることにより、傘の生地部がきれいに巻かれた状態で傘を留めることができる。更に、傘用留め具は一対の本体部とは別に一対の把持部を備えることにより、傘を留める作業中に傘に付着した水で手が濡れてしまうこともない。したがって、本発明は、どのようなサイズの傘であっても、手を濡らすことなく、生地部がきれいに巻かれた状態で傘を留めるための傘用留め具として利用することができる。
10,10a 傘用留め具
11a,11b 本体部
15 基部
16 歯部
17 開口部
21 連結部
25 軸部
26a,26b 軸受部
27 係止部
31 付勢手段
41a,41b 把持部
80 傘
81 生地部
82 中棒
83 手元
84 石突
85 受骨
86 露先

Claims (3)

  1. 傘を束ねて留めるための傘用留め具であって、
    基部とその一の側端に連なる複数の歯部とを有し、少なくとも前記歯部の延びる方向において湾曲するように形成された一対の本体部と、
    前記各本体部において前記複数の歯部が連なる側と反対側にある前記基部の側部に設けられた、前記一対の本体部が、前記各本体部の前記湾曲した部分の凹面を互いに対向させた状態であって前記各本体部の前記複数の歯部が咬合する状態である閉状態となることができるように、且つ、前記閉状態から前記各本体部の前記複数の歯部が互いに離れるような状態である開状態となることができるように、前記一対の本体部を回動可能に連結する連結部と、
    前記連結部に設けられた、常時は前記一対の本体部が前記閉状態になるように付勢する付勢手段と、
    前記各本体部において前記複数の歯部が連なる側と反対の側における前記基部の側端に連なるように設けられた、前記付勢手段の付勢力に抗する力を加えて前記一対の本体部を前記閉状態から前記開状態に移行させるための一対の把持部と、
    を具備し、前記一対の本体部を前記傘の露先付近の生地部に挟着することにより前記傘を束ねて留めることを特徴とする傘用留め具。
  2. 前記各本体部の前記基部に少なくとも一つの開口部を設けたことを特徴とする請求項1記載の傘用留め具。
  3. 請求項1又は2記載の傘用留め具を用いて、前記一対の本体部によって囲まれる空間の中心軸と閉じた傘の中心軸とが一致するように前記傘用留め具を前記傘の石突付近の生地部に取り付けた後、前記傘をその中心軸の回りに回転させながら、前記傘と前記傘用留め具とのうち少なくともいずれか一方を前記傘の中心軸の方向に沿って移動させることにより、前記傘用留め具を前記傘の露先付近の生地部に装着して、前記傘を束ねて留めることを特徴とする傘留め方法。
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