JP2011234212A - タスク制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】タスクをネットワークに高精度に同期させて起動することができるタスク制御装置を提供することを課題とする。
【解決手段】接続される各ノードに個別に通信時間枠がそれぞれ割り当てられるネットワーク2に接続される自ノードのタスクT1,・・・を制御するタスク制御装置3であって、ネットワーク2に接続するためのネットワーク接続手段10と、割り当てられた通信時間枠をネットワーク2に同期させるための基準時間を取得する基準時間取得手段10と、タスクT1,・・・を起動するための時間を計測するタイマ11と、タイマ11で計測した時間に基づいてタスクT1,・・・を起動するタスク起動手段13と、ネットワーク2の基準時間を取得する毎に基準時間に基づいてタイマ11の時間を補正する補正手段12を備えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、接続される各ノードに個別に通信時間枠がそれぞれ割り当てられるネットワークに接続される自ノードのタスクを制御するタスク制御装置に関する。
TDMA[Time Division Multiple Access](時分割多元接続)方式のネットワークでは、接続される全てのノードでネットワーク時間を共有しており、各ノードに対して1サイクル内での通信時間枠(タイムスロット)がそれぞれ割り当てられている。したがって、このネットワークに各ノードから送信されるデータは、1サイクル内で何時送信されるかが決まっている。そのため、各ノードでは、タスクをネットワークに同期させて(タスクで必要なデータの送信時間(タイムスロット)に合わせて)起動することによって、通信遅延を最小にしてデータを処理できる。
そのために、各ノードでは、タスクをネットワークに同期させるための制御を行っている。例えば、特許文献1には、基地局から1データサイクルの一定周期のマスタ信号を送信し、各ユーザの受信局においてそれぞれマスタ信号を受信し、そのマスタ信号を基準として自局のデータを送信するためのタイムスロットを作成することが記載されている。このようなタイムスロットを用いてタスクを起動する方法の場合、タイムスロットに合わせてタスクを起動するために、マイクロコンピュータ内蔵の汎用タイマを利用する。また、全てのタスクの起動時間をサイクル数とネットワーク時間等で示すタスク起動テーブルを予め用意しておき、タスク起動テーブルにより次に起動するタスクを検索する方法がある。
特開平10−224316号公報
上記のような汎用タイマを利用する方法の場合、マスタ信号に合わせてタイムスロットを修正したとしても、ネットワーク時間と汎用タイマが同期していないので、ネットワーク時間に対して汎用タイマが徐々にずれ、タスクをネットワークに同期させて起動することができない。また、タスク起動テーブルを用いる方法の場合、タスク起動テーブルを検索するため、実行時に処理負荷が大きくなるため、その分マイクロコンピュータの性能を高くする必要があり、実用的でない。
そこで、本発明は、タスクをネットワークに高精度に同期させて起動することができるタスク制御装置を提供することを課題とする。
本発明に係るタスク制御装置は、接続される各ノードに個別に通信時間枠がそれぞれ割り当てられ、通信帯域が制御されるネットワークに接続される自ノードのタスクを制御するタスク制御装置であって、ネットワークに接続するためのネットワーク接続手段と、割り当てられた通信時間枠をネットワークに同期させるための基準時間を取得する基準時間取得手段と、タスクを起動するための時間を計測するタイマと、タイマで計測した時間に基づいてタスクを起動するタスク起動手段と、基準時間取得手段で基準時間を取得する毎に、当該取得した基準時間に基づいてタイマの時間を補正する補正手段を備えることを特徴とする。
タスク制御装置は、接続される各ノードに個別に通信時間枠がそれぞれ割り当てられるネットワークに接続されるノードに設けられる装置である。タスク制御装置は、ネットワーク接続手段によってネットワークに接続し、基準時間取得手段によってネットワークから基準時間を取得する。基準時間を取得する毎に、タスク制御装置では、補正手段によって基準時間に基づいてタスク起動用のタイマの時間を補正する。そして、タスク制御装置では、補正したタイマによってタスクを起動するための時間を計測し、タスク起動手段によってタイマで計測した時間に基づいてタスクを起動する。このように、タスク制御装置では、ネットワークの基準時間を取得する毎にその基準時間に基づいてタイマの時間を補正することにより、そのタイマによる計測時間によって起動したいタイムスロットにタスクの起動時間を高精度に合わせることができ、タスクをネットワークに高精度に同期させて起動することができる。これによって、タスクを実行する際に、ネットワークからのデータの通信遅延を最小に抑えることができる。また、ネットワークにおける通信切断等によってネットワークから基準時間を取得できなくなった場合(ネットワークと非同期となった場合)でも、直前まで基準時間に基づいてタイマの時間を補正していたので、ネットワーク時間に対するタスクの起動時間のずれは小さい。また、タスク起動テーブルの検索処理等を必要としないので、処理負荷も小さい。
本発明の上記タスク制御装置では、補正手段は、基準時間取得手段で取得した基準時間とタイマで計測した時間との時間ずれ量を算出し、当該算出した時間ずれ量が閾値以上の場合にタイマの時間を補正する構成としてもよい。
本発明の上記タスク制御装置では、補正手段は、基準時間取得手段で取得した基準時間とタイマで計測した時間との時間ずれ量を算出し、当該算出した時間ずれ量が許容量を超える場合にタイマの時間を許容量だけ補正する構成としてもよい。
このタスク制御装置では、基準時間とタイマで計測した時間との時間ずれ量が許容量を超える場合に許容量だけ補正することにより、タスクの起動周期が許容量を超えて大きく変動することがなく、起動周期の変動によるタスクの処理への影響を抑制できる。なお、基準時間を取得できず、ネットワークと非同期状態のときに、時間ずれ量が徐々に大きくなり、許容量を超える場合があるので、非同期状態から同期状態に復帰したときに上記のような処理が有用となる。
本発明によれば、ネットワークの基準時間を取得する毎にその基準時間に基づいてタイマの時間を補正することにより、タスクをネットワークに高精度に同期させて起動することができる。
本実施の形態に係る車載ネットワーク及びネットワークに接続されるECUの構成図である。 本実施の形態に係るネットワークと同期しているときの各タスクの起動時間を示す一例である。 本実施の形態に係るネットワークと同期から非同期になったときの各タスクの起動時間を示す一例である。 本実施の形態に係るネットワークと非同期から同期になったときのタスクの起動時間を示す一例である。 図1のECUにおける周期タイマの補正処理の流れを示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明に係るタスク制御装置の実施の形態を説明する。なお、各図において同一又は相当する要素については同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施の形態では、本発明に係るタスク制御装置を、車両に搭載され、少なくともFlexRayを有するネットワークに接続されるECU[Electronic Control Unit]に適用する。本実施の形態に係るFlexRayに接続するECUは、各タスクをFlexRayに同期させて実行するためのタスク制御機能を有している。
図1を参照して、本実施の形態に係る車載ネットワーク1について説明する。図1は、車載ネットワーク及びネットワークに接続されるECUの構成図である。
車載ネットワーク1は、少なくともFlexRay2を有している。FlexRay2には、ノードとしてECU3A,3B,・・・が接続されている。車載ネットワーク1は、FlexRay2の他にCAN[Controller Area Network]等も有するネットワークでもよい。なお、本実施の形態ではFlexRay2が特許請求の範囲に記載するネットワークに相当し、ECU3A,3B,・・・が特許請求の範囲に記載するノードに相当する。
FlexRay2は、通信プロトコルがタイムトリガプロトコルであり、タイムトリガ方式でデータの送受信が行われる。FlexRay2では、接続される全てのノード(ECU3A,・・・)によってネットワークの状況を互いに監視しており、全てのノードが時計の時間を互いに合わせてネットワーク時間を共有している。そのために、FlexRay2では、ネットワーク時間におけるサイクル毎に基準時間(各サイクルの開始時間)を示す割り込み信号を発信している。また、FlexRay2では、TDMA[Time Division Multiple Access](時分割多元接続)方式であり、ネットワークのタイムスケジュール(サイクル単位のタイムスロット)が設定されており、接続される各ノードに対してサイクル毎にデータを送信するためのタイムスロット(通信時間枠)がそれぞれ割り当てられ、通信帯域が制御される。FlexRay2に接続される各ノードでは、タイムスケジュールによって同じFlexRay2に接続されている他のノードからデータが何時送信されるのか(データを何時受信できるのか)が判っている。このように、FlexRay2では、接続される全てのノードに対してタイムスロットが決まっており、全てのノードがそのタイムスロットを把握している。
FlexRay2からサイクル毎に基準時間の割り込み信号を発信し、その割り込み信号をノードで受信できる場合、ノードではFlexRay2に同期して動作することができる。しかし、通信線が切断した場合あるいは基準時間を出力するノードが1個以下になって基準時間の割り込み信号を発信できない場合等により、ノードで基準時間の割り込み信号を受信できないときには、ノードではFlexRay2に同期して動作することができない(非同期)。
図1〜図4を参照して、本実施の形態に係るECU3(特に、タスク制御機能)について説明する。図2は、ネットワークと同期しているときの各タスクの起動時間を示す一例である。図3は、ネットワークと同期から非同期になったときの各タスクの起動時間を示す一例である。図4は、ネットワークと非同期から同期になったときのタスクの起動時間を示す一例である。
ECU3では、各種アプリケーションを実施するために複数のタスクT1,T2,・・・(例えば、データ受信タスク、データ送信タスク、アクチュエータ制御タスク、センサ読み出しタスク)を実行する。これらの各タスクT1,T2,・・・は、一定周期毎にそれぞれ起動され、ネットワーク時間における起動時間がそれぞれ設定されている。特に、FlexRay2に接続される他のECUからのデータを用いるタスクの場合、必要なデータのタイムスロットに応じて起動時間が設定される。
図2に示す例の場合、2つのタスクTA、タスクTBがあり、タスクTAが2m秒周期で起動され、タスクTBが4m秒周期で起動される。FlexRay2の1サイクルは、4m秒である。タスクTAは、FlexRay2の1サイクルで2回起動され、FlexRay2と同期している場合にはサイクル毎の基準時間Bからネットワーク時間における1000と3000のときに起動される。タスクTBは、FlexRay2の1サイクルで1回起動され、FlexRay2と同期している場合にはサイクル毎の基準時間Bからネットワーク時間における2500のときに起動される。
ECU3は、これらの各タスクT1,T2,・・・の起動を制御するために、タスク制御機能を有している。タスク制御機能では、通信遅延を最小にしてデータを取得するために、FlexRay2からの基準時間の割り込み信号を受信できる場合(同期)、タスクT1,T2,・・・をFlexRay2に同期させて(必要なデータのタイムスロットに合わせて)起動する。この際、タスク制御機能では、高精度に同期させるために、FlexRay2からの基準時間の割り込み信号を受信する毎に、基準時間に基づいて周期タイマの時間を補正する。さらに、タスク制御機能では、FlexRay2からの基準時間の割り込み信号を受信できない状態から受信できる状態になった場合(非同期から同期)、タスクT1,T2,・・・の起動周期の変動を抑制するために、周期タイマの1回当たりの補正量を許容量以下に抑える。
ECU3は、CPU[Central ProcessingUnit]や各種メモリ等を有するマイクロコンピュータによって構成される。ECU3は、タイマ制御機能を実施するために、FlexRay用通信部10、周期タイマ11、周期タイマ補正部12、タスク起動部13を有している。なお、本実施の形態では、FlexRay用通信部10が特許請求の範囲に記載するネットワーク接続手段及び基準時間取得手段に相当し、周期タイマ11が特許請求の範囲に記載するタイマに相当し、周期タイマ補正部12が特許請求の範囲に記載する補正手段に相当し、タスク起動部13が特許請求の範囲に記載するタスク起動手段に相当する。
FlexRay用通信部10は、FlexRay2からデータを受信し、その受信したデータをアナログからデジタルに変換して受信バッファ(図示せず)に格納する。また、FlexRay用通信部10は、送信バッファ(図示せず)に格納されているデータを取り出し、デジタルからアナログに変換してFlexRay2にデータを送信する。また、FlexRay用通信部10は、FlexRay2からの基準時間の割り込み信号を受信し、サイクル毎の基準時間を取得する。FlexRay用通信部10での受信処理及び送信処理は、FlexRay2のタイムスケジュールに従って予め決められた時刻に行われる。FlexRay用通信部10は、例えば、バスドライバとコミュニケーションコントローラで構成される。バスドライバは、FlexRay2からデータを送受信し、アナログ−デジタルの変換を行う。コミュニケーションコントローラは、受信したデータの受信バッファへの格納や送信するデータの送信バッファからの取り出しを行う。また、コミュニケーションコントローラは、時計を持っており、取得した基準時間に基づいてFlexRay2に接続される他のECUの時計と互いに時間を合わせる。コミュニケーションコントローラは、FlexRay2のタイムスケジュールを管理しており、FlexRay2における各データのタイムスロットを把握している。
周期タイマ11は、マイクロコンピュータの基本クロックに基づいて時間をカウントし、各タスクT1,T2,・・・を起動するための時間(起動周期時間)を計測するタイマである。周期タイマ11は、タスクT1,T2,・・・の起動周期毎に周期時間がそれぞれ設定される。周期タイマ11では、計測時間(カウント値)が設定されている周期時間になると、計測時間を0に戻す。図2に示す例の場合、タスクTAは2m秒周期なので、2m秒の周期タイマが設定され、タスクTBは4m秒周期なので、4m秒の周期タイマが設定される。
周期タイマ補正部12は、FlexRay2から基準時間の割り込み信号を受信する毎に、各周期タイマ11について、周期タイマ11の計測時間の誤差をそれぞれ算出する。各周期タイマ11ではサイクルの基準時間のときの基準計測時間(基準カウンタ値)がそれぞれ決まっているので、実際の計測時間(カウンタ値)と基準計測時間(基準カウンタ値)との差が誤差となる。なお、FlexRay2から基準時間の割り込み信号を受信できず、FlexRay2と非同期となった場合、周期タイマ補正部12は、実行されず、誤差を算出しない。
FlexRay2から基準時間の割り込み信号を連続的に受信でき、FlexRay2と同期している場合、誤差は許容量(Δt)よりも小さく、周期タイマ補正部12では、各周期タイマ11について、計測時間(カウンタ値)を基準計測時間(基準カウンタ値)にそれぞれリセットする。図2に示す例の場合、基準時間の割り込み信号Bを受信する毎に、2m秒の周期タイマの計測時間が基準計測時間(1m秒に相当するカウンタ値)にリセットされ、4m秒の周期タイマの計測時間が基準計測時間(1.5m秒に相当するカウンタ値)にリセットされる。なお、誤差が閾値以上か否かを判定し、誤差が閾値以上のときだけリセットするようにしてもよい。この閾値は、誤差が小さく、周期タイマ11の時間を補正する必要がないことを判定するための閾値である。
図3に示すように、図2に示す例のFlexRay2との同期状態から、FlexRay2から基準時間の割り込み信号を受信できずに、FlexRay2と非同期になった場合、各周期タイマ11は、ECU3の内蔵のマイクロコンピュータの基本クロックに基づいて時間を計測しているので、補正されないと、FlexRay2のネットワーク時間に対して徐々にずれてくる。しかし、同期中、各周期タイマ11はサイクル毎に補正されていたので、そのずれる量は小さい。したがって、FlexRay2と同期中の1サイクルの時間A(基準時間の割り込み信号の受信間隔)と非同期中の1サイクルの時間B(周期タイマ11の計測時間に基づく時間)とは、ずれ量が徐々に大きくなるが、そのずれ量は小さい。そのため、タスクTA,TBの処理に、大きな影響を及ぼさない。
FlexRay2と非同期状態から、FlexRay2から基準時間の割り込み信号を受信でき、FlexRay2と同期するようになった場合、周期タイマ補正部12では、各周期タイマ11について、周期タイマ11の計測時間の誤差が許容量(Δt)を超えている間、計測時間を基準計測時間にリセットせずに、計測時間を許容量(Δt)だけ補正する。各タスクT1,T2,・・・は一定周期毎に実行するので、タスク周期が一気に大きくなったりあるいは小さくなったりすると、そのタスクT1,T2,・・・の処理に影響を与える。そこで、タスクT1,T2,・・・の処理に影響を与えない程度(Δt)に、タスク周期を修正してゆく。許容量(Δt)は、実験等によって予め設定され、周期の異なる周期タイマ11全て同じ値でもよいし、それぞれ異なる値でもよい。周期タイマ補正部12では、各周期タイマ11について、周期タイマ11の計測時間の誤差が許容量(Δt)以下になると、計測時間を基準計測時間にリセットする。
図4に示す例の場合、タスクTCは、4m秒周期で起動され、FlexRay2の1サイクルで1回起動され、FlexRay2と同期している場合にはサイクル毎の基準時間Bからネットワーク時間における1000のときに起動される。しかし、図4の例では、非同期中に周期タイマ11の計測時間の誤差が大きくなり、タスクTCはネットワーク時間における1000から大きく遅れて起動されている。FlexRay2から基準時間の割り込み信号Bを受信できるようになったときに、仮に4m秒の周期タイマ11の計測時間を基準計測時間にリセットしたとすると、タスクTCはネットワーク時間における1000のときに起動されることにより、非同期中の前回のタスクTCの起動時間と同期後のネットワーク時間における1000のときの起動時間との時間差D1は4m秒周期よりも非常に短い周期となる。このように起動周期が大きく変動すると、タスクTCの処理に影響を与えることになる。
そこで、同期後の最初のサイクルでは、4m秒の周期タイマ11の計測時間を、基準計測時間にリセットするのではなく、許容量(Δt)だけ補正し、非同期中の起動時間t1よりもΔtだけ早い時間t2でタスクTCを起動する。同期後の2回目のサイクルでは、4m秒の周期タイマ11の計測時間を更に許容量(Δt)だけ補正し、非同期中の起動時間t1よりも2×Δtだけ早い時間t3でタスクTCを起動する。このように、徐々に補正してゆき、タスクTCの起動時間をネットワーク時間における1000に徐々に戻し、タスクTCの起動周期が大きく変動しないようにする。
タスク起動部13は、タスクT1,T2,・・・毎に、そのタスクの起動周期に応じた周期タイマ11を用いて、周期タイマ11の計測時間が設定されている周期時間になるとタスクを起動する。図2に示す例の場合、タスクTAについては、2m秒の周期タイマ11を用いて、FlexRay2と同期している場合、ネットワーク時間の1000に相当する時間で2m秒の周期タイマ11の計測時間が周期時間になってタスクTAを起動し、2m秒の周期タイマ11の計測時間が0にリセットされ、ネットワーク時間の3000に相当する時間で2m秒の周期タイマ11の計測時間が周期時間になってタスクTAを起動する。また、タスクTBについては、4m秒の周期タイマ11を用いて、FlexRay2と同期している場合、ネットワーク時間の2500に相当する時間で4m秒の周期タイマ11の計測時間が周期時間になってタスクTBを起動する。
ECU3におけるタスク制御機能における動作について説明する。特に、周期タイマの補正処理については、図5のフローチャートに沿って説明する。図5は、図1のECUにおける周期タイマの補正処理の流れを示すフローチャートである。
ECU3の各周期タイマ11では、マイクロコンピュータの基本クロックに基づいて、時間をそれぞれ計測している。ECU3のタスク起動部13では、周期タイマ11の計測時間が設定されている周期時間になると、該当するタスクTを起動する。
FlexRay2では、通常、サイクルの基準時間毎に、基準時間の割り込み信号を発信する。ECU3のFlexRay通信部10では、その基準時間の割り込み信号を受信する(S1)。割り込み信号を受信する毎に、ECU3の周期タイマ補正部12では、周期タイマ11毎に、基準時間における周期タイマ11の計測時間の誤差を算出する(S2)。そして、ECU3の周期タイマ補正部12では、周期タイマ11毎に、誤差が許容量(Δt)を超えているか否かを判定する(S3)。
任意の周期タイマ11についてS3にて誤差が許容量(Δt)以下と判定した場合、ECU3の周期タイマ補正部12では、その周期タイマ11の計測時間を基準計測時間にリセット補正する(S4)。その補正された周期タイマ11では、リセットされた基準計測時間から時間を計測する。この周期タイマ11の計測時間が周期時間になると、ECU3のタスク起動部13では、該当するタスクTを起動する。この起動されたタスクTの起動時間は、FlexRay2のネットワーク時間に同期した時間となる。
任意の周期タイマ11についてS3にて誤差が許容量(Δt)を超えていると判定した場合、ECU3の周期タイマ補正部12では、その周期タイマ11の計測時間を許容量(Δt)だけ補正する(S5)。その補正された周期タイマ11では、許容量(Δt)だけ補正された計測時間から時間を計測する。この周期タイマ11の計測時間が周期時間になると、ECU3のタスク起動部13では、該当するタスクTを起動する。この起動されたタスクTの起動時間は、FlexRay2のネットワーク時間に同期した時間ではない。しかし、起動周期の揺らぎは小さく、ネットワーク時間にも徐々に同期するようになる。
このECU3(特に、タスク制御機能)によれば、FlexRay2の基準時間の割り込み信号を受信する毎にその基準時間に基づいて周期タイマ11の時間を補正することにより、この周期タイマ11による計測時間によって起動すべきタイムスロットにタスクTの起動時間を高精度に合わせることができ、タスクTをFlexRay2に高精度に同期させて起動することができる。
これによって、タスクTを実行する際にFlexRay2からのデータの通信遅延を最小に抑えることができる。また、FlexRay2における通信切断等によって基準時間の割り込み信号を受信できなくなった場合(非同期となった場合)でも、非同期になる直前まで基準時間に基づいて周期タイマ11を補正していたので、タスクTの起動時間のずれ量を小さくできる。また、タスク起動テーブルの検索処理等を必要としないので、CPUの処理負荷も小さい。
また、ECU3によれば、周期タイマ11の計測時間の誤差が許容量を超える場合に許容量だけ補正することにより、タスクの起動周期が許容量を超えて大きく変動することがなく、起動周期の変動によるタスクの処理への影響を抑制できる。
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されることなく様々な形態で実施される。
例えば、本実施の形態では車両に搭載されるネットワークに適用したが、他のネットワークにも適用可能である。また、本実施の形態ではTDMA方式のネットワークとしてFlexRayに適用したが、TDMA方式の他のネットワークにも適用可能である。
また、本実施の形態では基準時間に基づく周期タイマの補正方法や誤差が許容量を超える場合の周期タイマの補正方法の一例を示したが、他の方法で補正してもよい。
また、本実施の形態では誤差が許容量を超える場合に周期タイマを許容量だけ補正する構成としたが、起動周期の変動によるタスクの処理への影響が小さい場合には、基準信号の割り込み信号を受信したときに、誤差が許容量を超えるか否かの判断を行わず、常に周期タイマをリセット補正してもよい。
1…車載ネットワーク、2…FlexRay、3,3A,3B,3C…ECU、10…FlexRay用通信部、11…周期タイマ、12…周期タイマ補正部、13…タスク起動部。

Claims (3)

  1. 接続される各ノードに個別に通信時間枠がそれぞれ割り当てられ、通信帯域が制御されるネットワークに接続される自ノードのタスクを制御するタスク制御装置であって、
    前記ネットワークに接続するためのネットワーク接続手段と、
    前記割り当てられた通信時間枠を前記ネットワークに同期させるための基準時間を取得する基準時間取得手段と、
    タスクを起動するための時間を計測するタイマと、
    前記タイマで計測した時間に基づいてタスクを起動するタスク起動手段と、
    前記基準時間取得手段で基準時間を取得する毎に、当該取得した基準時間に基づいて前記タイマの時間を補正する補正手段
    を備えることを特徴とするタスク制御装置。
  2. 前記補正手段は、前記基準時間取得手段で取得した基準時間と前記タイマで計測した時間との時間ずれ量を算出し、当該算出した時間ずれ量が閾値以上の場合に前記タイマの時間を補正することを特徴とする請求項1に記載するタスク制御装置。
  3. 前記補正手段は、前記基準時間取得手段で取得した基準時間と前記タイマで計測した時間との時間ずれ量を算出し、当該算出した時間ずれ量が許容量を超える場合に前記タイマの時間を前記許容量だけ補正することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載するタスク制御装置。
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