JP2011233664A - Solenoid - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、励磁電流に応じてシャフトを軸方向に移動するソレノイドに関するものである。 The present invention relates to a solenoid that moves a shaft in an axial direction in accordance with an exciting current.
一般に、車両に設けられる油圧、空圧制御機構の作動を制御するのにソレノイドバルブ(電磁弁)がひろく用いられている(特許文献1参照)。 Generally, a solenoid valve (electromagnetic valve) is widely used to control the operation of a hydraulic and pneumatic control mechanism provided in a vehicle (see Patent Document 1).
従来、この種のソレノイドバルブを構成するソレノイドは、コイルに発生する磁界によって駆動されるプランジャと、このプランジャに結合されたシャフトと、このシャフトを軸方向に付勢する補助スプリングと、この補助スプリングのバネ力を調整するアジャスタとを備える。 Conventionally, a solenoid constituting this type of solenoid valve has a plunger driven by a magnetic field generated in a coil, a shaft coupled to the plunger, an auxiliary spring for urging the shaft in an axial direction, and the auxiliary spring. And an adjuster for adjusting the spring force.
アジャスタの螺合位置を変えることにより、コイル状をした補助スプリングの収縮量(バネ長)が変わり、補助スプリングのバネ力が調整される。
しかしながら、このような従来のソレノイドにあっては、シャフトと補助スプリングとアジャスタが軸方向に並んで配置される構造のため、補助スプリングを形成する線材の巻き数が多くなると、ソレノイドのケースに対するアジャスタの突出量が大きくなり、装置の大型化を招くという問題点があった。 However, in such a conventional solenoid, since the shaft, the auxiliary spring, and the adjuster are arranged side by side in the axial direction, when the number of windings of the wire forming the auxiliary spring increases, the adjuster for the solenoid case is increased. There is a problem in that the amount of protrusion increases and the size of the apparatus increases.
また、補助スプリングは、線材の巻き数が多くなると、アジャスタの螺合位置を変えるとき、アジャスタの端面から付与される摩擦力によってねじれ、座屈を起こす可能性がある。このため、ソレノイドの作動時に補助スプリングのねじれ、座屈が解消されても、アジャスタによって調整される補助スプリングのバネ荷重の精度が低下するという問題点があった。 Further, when the number of windings of the wire rod increases, the auxiliary spring may be twisted and buckled by the frictional force applied from the end face of the adjuster when the screwing position of the adjuster is changed. For this reason, even if the torsion and buckling of the auxiliary spring is eliminated during operation of the solenoid, there is a problem that the accuracy of the spring load of the auxiliary spring adjusted by the adjuster is lowered.
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、補助スプリングのコイル巻き数を十分に確保することと、装置の小型化をはかることとを両立できるソレノイドを提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of the above problems, and an object of the present invention is to provide a solenoid that can achieve both a sufficient number of coil turns of an auxiliary spring and a reduction in the size of the device. .
本発明は、コイルに発生する磁界によってプランジャを駆動し、このプランジャに結合されたシャフトを軸方向に移動するソレノイドであって、シャフトを軸方向に付勢するコイル状の補助スプリングと、この補助スプリングのバネ力を調整するアジャスタと、を備え、シャフトに補助スプリングの先端部を収容する補助スプリング先端収容凹部が形成される構成とした。 The present invention relates to a solenoid that drives a plunger by a magnetic field generated in a coil and moves a shaft coupled to the plunger in the axial direction, and a coil-shaped auxiliary spring that urges the shaft in the axial direction, and the auxiliary And an adjuster for adjusting the spring force of the spring, and an auxiliary spring tip receiving recess for receiving the tip of the auxiliary spring is formed on the shaft.
本発明によるとソレノイドは、補助スプリングの先端部がシャフトの補助スプリング先端収容凹部に収容され、補助スプリングの大部分をコイルの内側に配置することが可能となり、ケースに対するアジャスタの突出量を抑えられる。これにより、補助スプリングのコイル巻き数を十分に確保することと、装置の小型化をはかることとを両立できる。 According to the present invention, in the solenoid, the tip of the auxiliary spring is housed in the auxiliary spring tip housing recess of the shaft, so that most of the auxiliary spring can be disposed inside the coil, and the amount of protrusion of the adjuster relative to the case can be suppressed. . As a result, it is possible to achieve both a sufficient number of coil turns of the auxiliary spring and a reduction in the size of the apparatus.
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings.
図1に示すソレノイド1は、電磁力によって図示しないスプール(弁体)を駆動し、作動油(作動流体)の流れを切換えるものである。 A solenoid 1 shown in FIG. 1 drives a spool (valve element) (not shown) by electromagnetic force to switch the flow of hydraulic oil (working fluid).
ソレノイド1は、図示しない車両に搭載される母機に取り付けられる。ソレノイド1に駆動されるスプールは、母機の油圧通路に介装される。母機は、スプールの位置に応じて油圧ポンプから吐出される作動油が油圧アクチュエータに導かれ、油圧アクチュエータを作動させるようになっている。 The solenoid 1 is attached to a mother machine mounted on a vehicle (not shown). The spool driven by the solenoid 1 is interposed in the hydraulic passage of the mother machine. In the mother machine, the hydraulic oil discharged from the hydraulic pump is guided to the hydraulic actuator in accordance with the position of the spool, and the hydraulic actuator is operated.
なお、作動油としてオイルの代わりに例えば水溶性代替液等の作動流体を用いても良い。 Note that a working fluid such as a water-soluble alternative liquid may be used instead of the oil as the working oil.
ソレノイド1は、その構成部品として、ケース9、ベース2、プランジャ4、シャフト5、第一、第二軸受7、8、コイルアッシ10等を備える。後述するように、コイルアッシ10の電磁力によってプランジャ4及びシャフト5が軸方向に移動し、シャフト5の先端部に連結されたスプール(図示せず)が母機の油圧通路を開閉するようになっている。
The solenoid 1 includes a case 9, a
コイルアッシ10は、プランジャ4のまわりに配置される電磁コイル12を備え、このコイル12に発生する磁界によってプランジャ(可動鉄心)4を駆動する電磁アクチュエータを構成する。
The
コイルアッシ10は、両端に鍔部を有する円筒状のボビン11と、このボビン11にマグネットワイヤが巻回して形成されるコイル12と、このコイル12のマグネットワイヤの両端部に結合される対のターミナル13と、コイル12を包囲するモールド樹脂14とを備える。
The
モールド樹脂14は、ボビン11及びコイル12が収まる円筒状の抱囲部16と、この抱囲部16の一端から突出してターミナル13が臨むコネクタ部15を有する。このコネクタ部15に図示しない相手コネクタが差し込まれる。この相手コネクタを介してコイル12が通電されると、コイル12のまわりに磁界が発生する。これに限らず、リード線を介してコイル12が通電される構成としてもよい。
The
コイル12の磁束を導く磁路構成部材として、ケース9、ベース2、プランジャ4を備え、これらがそれぞれ磁性材によって形成される。
As a magnetic path constituent member for guiding the magnetic flux of the
ケース9は、有底円筒状に形成され、その開口端部から突出する複数のフランジ部91を有し、このフランジ部91にはボルト穴98が開口する。ケース9は、各ボルト穴98を挿通する図示しないボルトによって母機の取付座に締結される。
The case 9 is formed in a bottomed cylindrical shape, and has a plurality of
ケース9の内側にコイルアッシ10が収容される。ケース9の側面に開口する切り欠き部97が形成される。コネクタ部15は、この切り欠き部97からケース9の外側に突出する。
A
ケース9の奥側に円筒状のスリーブ3が設けられる。図において、Oはシャフト5の中心線である。円筒状のベース2及びスリーブ3は、ケース9の内側に並んで中心線Oと同軸上に配置され、それぞれの内側にシャフト5及びプランジャ4が配置される。
A cylindrical sleeve 3 is provided on the back side of the case 9. In the figure, O is the center line of the
スリーブ3はケース9と別体で形成されるが、ケース9と一体的に形成される構成としてもよい。 Although the sleeve 3 is formed separately from the case 9, the sleeve 3 may be formed integrally with the case 9.
スリーブ3は、その外周面31がボビン11の内周面に嵌合して組み付けられる。ベース2は、その外周面25がボビン11の内周面に嵌合する。
The sleeve 3 is assembled by fitting its outer
シャフト5は、非磁性材からなり、中空の円筒状に形成される。シャフト5は、スリーブ3及びベース2を貫通し、第一、第二軸受7、8を介して中心線O方向に摺動可能に支持される。第一、第二軸受7、8は非磁性材によって形成される。
The
プランジャ4は、磁性材からなり、中空の円筒状に形成される。プランジャ4は、その内周面がシャフト5の外周面に嵌合し、シャフト5に溶接またはカシメ等によって結合される。プランジャ4は、第一、第二軸受7、8の間に配置される。
The plunger 4 is made of a magnetic material and is formed in a hollow cylindrical shape. The inner peripheral surface of the plunger 4 is fitted to the outer peripheral surface of the
スリーブ3は、その内周に小径のスリーブ内周面34と大径のスリーブ内周面33とを有する。
The sleeve 3 has a small-diameter sleeve inner
小径のスリーブ内周面34に第二軸受8の外周面81が嵌合して取り付けられる。
The outer peripheral surface 81 of the second bearing 8 is fitted and attached to the inner
大径のスリーブ内周面33とプランジャ外周面41と間に環状の間隙55が形成される。
An
ベース2は、その内周にそれぞれの径が異なるベース内周面26〜28を有する。
The
径が1番目に小さいベース内周面26は、シャフト5の外周面51との間に間隙56を画成する。
The base inner
径が2番目に小さいベース内周面27に第一軸受7の外周面71が嵌合して取り付けられる。
The outer
径が最も大きいベース内周面28は、プランジャ外周面41と間に環状の間隙59を画成する。
The base inner
ソレノイド1は、シャフト5、プランジャ4のまわりに、プランジャ前室74、プランジャ背後室75、第二軸受背後室76が設けられ、これらに母機からの作動油が導かれる。
In the solenoid 1, a
プランジャ前室74は、第一軸受7とプランジャ前端面47の間に画成される。
The
第一軸受7は、これを貫通する流路を持たず、母機に対してプランジャ前室74の連通する最短経路を遮断する機能を果たす。
The 1st bearing 7 does not have a flow path which penetrates this, and fulfill | performs the function which interrupts | blocks the shortest path | route which the
プランジャ背後室75は、プランジャ4の後端面48と第二軸受8との間に画成される。
The
プランジャ前室74とプランジャ背後室75との間にプランジャ4が介在する。プランジャ外周面41のまわりに環状の間隙55が画成され、スリーブ3とプランジャ4の磁気吸着を防止する。この間隙55は、プランジャ前室74とプランジャ背後室75とを連通するプランジャ外周路63を構成する。
The plunger 4 is interposed between the
プランジャ外周路63として、プランジャ外周面41には複数の溝42が形成される。作動油は、これらの溝42を通ってプランジャ前室74とプランジャ背後室75との間を流れるように構成される。
A plurality of
複数の溝42によってプランジャ外周路63を画成することにより、間隙55のクリアランスを小さくすることが可能になり、プランジャ4を駆動する磁気効率が高められる。
By defining the plunger outer
第二軸受背後室76は、第二軸受8の背後に設けられ、スリーブ内周面34の内側にて第二軸受8と後述するアジャスタ80との間に画成される。
The second bearing back
プランジャ背後室75と第二軸受背後室76との間に第二軸受8が介在する。第二軸受8の外周面81には複数の溝82が形成される。これらの溝82によっては、プランジャ背後室75と第二軸受背後室76とを連通する第二軸受貫通路64を構成する。
The second bearing 8 is interposed between the plunger back
シャフト5を中心線O方向に貫通する縦貫通孔53と、シャフト5を中心線Oと直交する径方向に貫通する横貫通孔54とが形成される。この縦貫通孔53と横貫通孔54とによって弁室(図示せず)と第二軸受背後室76とを連通するシャフト貫通路65が構成される。
A vertical through
ベース2の一端に円盤状のベース鍔部21とベース嵌合部22とが形成される。ベース2は、ベース鍔部21がケース9の開口端部に結合され、中心線Oと同軸上に配置される。
A disc-shaped
ケース9の端面96は、図示しない母機の取付座に当接する。
The
ソレノイド1が母機に組み付けられると、円筒状のベース嵌合部22が図示しない母機のインロー部に嵌合する。 When the solenoid 1 is assembled to the mother machine, the cylindrical base fitting part 22 is fitted into the spigot part of the mother machine (not shown).
ソレノイド1が母機に組み付けられた後、母機からの作動油が以下の経路を通ってソレノイド1内に充填される。 After the solenoid 1 is assembled to the mother machine, the hydraulic oil from the mother machine is filled into the solenoid 1 through the following path.
・母機からの作動油は、弁室、シャフト貫通路65(横貫通孔54、縦貫通孔53)を通って第二軸受背後室76に充填される。
The hydraulic oil from the mother machine is filled into the second bearing
・第二軸受背後室76の作動油は、第二軸受貫通路64(溝82)を通ってプランジャ背後室75に充填される。
The hydraulic oil in the second bearing back
・プランジャ背後室75の作動油は、プランジャ外周路63(間隙55、溝42)を通ってプランジャ前室74に充填される。
The hydraulic oil in the plunger back
スリーブ3とケース9の外周に渡って嵌合するフィラーリング6が設けられる。フィラーリング6は、非磁性材からなる薄肉円筒状に形成される。フィラーリング6は、ベース2とスリーブ3間の磁気ギャプ18を覆い、スリーブ3とケース9とによってプランジャ4とシャフト5を収容する圧力容器を構成する。ソレノイド1は、スリーブ3とフィラーリング6とケース9等によって構成される圧力容器によって作動油がソレノイド1の外部に洩れ出すことを防止する。
A
ソレノイド1は、コイル12の磁力によってプランジャ4を駆動し、プランジャ4に結合されたシャフト5を軸方向に摺動させ、スプールを移動する。
The solenoid 1 drives the plunger 4 by the magnetic force of the
ベース2にはプランジャ4を磁力により吸着するベース吸着面46が形成される。このベース吸着面46は、ベース内周面27とベース内周面28の間に環状段部として形成される。ベース吸着面46は中心線Oと直交する平面状に形成され、プランジャ前端面47に平行に対峙する。
The
ベース2は、中心線Oに対して傾斜する環状テーパ端面45を有する。この環状テーパ端面45の位置及び形状(中心線Oに対する傾斜角度)を任意に設定し、ベース2からプランジャ4に向かう磁束密度を調整する。
The
一方、スリーブ3は、中心線Oに対して直交する環状端面35を有する。なお、環状端面35は中心線Oに対して直交させず、傾斜させてもよい。
On the other hand, the sleeve 3 has an
コイル12の内側に生じる磁束は、ケース9、ベース2、プランジャ4、スリーブ3によって導かれる。ベース2とスリーブ3との間を通る磁束は、磁気ギャプ18によって遮られるため、プランジャ4を経由して導かれ、ベース2からプランジャ4に向かう。磁気ギャプ18の形状、位置は、プランジャ4が中心線O方向に移動するストロークに応じたソレノイド推力が得られるように、任意に設定される。
The magnetic flux generated inside the
円筒状のプランジャ4は、コイル12の磁力によって駆動される可動鉄心として設けられる。コイル12に流れる励磁電流が増えるのにしたがって、プランジャ4は対抗スプリング(図示せず)のバネ力に抗して図において左方向に変位する。
The cylindrical plunger 4 is provided as a movable iron core that is driven by the magnetic force of the
スリーブ3に螺合するアジャスタ(アジャスタボルト)80が設けられ、シャフト5の基端部とアジャスタ80の間にはコイル状の補助スプリング66が圧縮して介装される。補助スプリング66のバネ力によってシャフト5及びスプールが図にて左方向に付勢され、シャフト5の先端部がベース2から押し出される。
An adjuster (adjuster bolt) 80 that is screwed into the sleeve 3 is provided, and a coil-shaped
コイル12の通電時、コイル12の内側に発生する磁界によって、プランジャ4をベース2に近づける方向に駆動し、シャフト5及びスプールを先端方向(図において左方向)に移動させる。
When the
シャフト5が先端方向に摺動するとき、シャフト5が第二軸受背後室76から退出する体積分の作動油が、スプールが収容される弁室からシャフト貫通路65を通って第二軸受背後室76に流入する。
When the
このとき、プランジャ4が先端方向に移動することにより、プランジャ4の移動体積分の作動油が、収縮するプランジャ前室74からプランジャ外周路63を通って拡張するプランジャ背後室75に流入する。
At this time, as the plunger 4 moves in the distal direction, the hydraulic oil corresponding to the moving volume of the plunger 4 flows from the
この状態からコイル12の通電が止められると、シャフト5は、対抗スプリングと補助スプリング66の付勢力によって基端方向(図において右方向)に摺動し、スプールが中立位置に移動し、保持される。
When the energization of the
こうしてシャフト5が基端方向に摺動するとき、シャフト5が第二軸受背後室76に入る体積分の作動油が、第二軸受背後室76からシャフト貫通路65、弁室を通って母機に流出する。
Thus, when the
このとき、プランジャ4が後方に移動することにより、プランジャ4の移動体積分の作動油が、収縮するプランジャ背後室75からプランジャ外周路63を通って拡張するプランジャ前室74に流入する。
At this time, when the plunger 4 moves rearward, the hydraulic oil corresponding to the moving volume of the plunger 4 flows from the plunger back
ところで、母機からソレノイド1に導かれる作動油は、母機内に発生する摩耗粉等からなるコンタミが含まれる。このコンタミのうち磁性を有する鉄粉等は、ソレノイド1のプランジャ前室74、プランジャ背後室75に入ると、ベース2とプランジャ4の端部との間にて磁束が集中する強磁界部Bに集まる。多くのコンタミが強磁界部Bを構成する磁性材(ベース2、プランジャ4)の表面に付着し、堆積すると、以下の不具合が生じる。
By the way, the hydraulic fluid led from the mother machine to the solenoid 1 includes contaminations such as wear powder generated in the mother machine. Among these contaminants, magnetic iron powder or the like enters the strong magnetic field B where the magnetic flux concentrates between the
・コイル12のまわりに発生する磁界によりベース2のベース吸着面46にプランジャ4を吸着するソレノイド推力が変化する。
The solenoid thrust that attracts the plunger 4 to the
・プランジャ4の摺動抵抗が増え、ソレノイド1のヒステリシス特性が増大したり、プランジャ4が摺動するストローク範囲が狭まる。 The sliding resistance of the plunger 4 increases, the hysteresis characteristic of the solenoid 1 increases, and the stroke range in which the plunger 4 slides is narrowed.
これに対処して、ソレノイド1は、第一軸受7によって弁室とプランジャ前室74間の連通を遮断し、母機の作動油がシャフト貫通路65と第二軸受背後室76と第二軸受貫通路64を通ってプランジャ背後室75に導かれる構成とした。これにより、作動油のコンタミがプランジャ4まわりの強磁界部Bに到達する経路を長くして、コンタミが強磁界部Bを構成する磁性材(ベース2、プランジャ4)の表面に付着し、堆積することを抑えられる。これにより、作動油のコンタミに起因するソレノイド1の作動不良を防止し、ソレノイド1が安定作動する可動時間を延長できる。
In response to this, the solenoid 1 blocks communication between the valve chamber and the
また、シャフト5の摺動によって拡縮される第二軸受背後室76は、第二軸受貫通路64を介してプランジャ背後室75に連通しているため、母機からの圧力変動が第二軸受背後室76に伝わっても、第二軸受背後室76の圧力変動が第二軸受貫通路64を通ってプランジャ背後室75に伝わり、第二軸受8が第二軸受背後室76とプランジャ背後室75の圧力差によって移動(脱落)することを防止できる。
Further, since the second bearing back
プランジャ外周路63として、プランジャ外周面41のまわりに画成される環状の間隙55を備えて、スリーブ3とプランジャ4の磁気吸着を防止し、かつ、プランジャ外周面41に開口する複数の溝42を備えたので、プランジャ4が移動する際にプランジャ4まわりにおける作動油の流速が抑えられ、プランジャ4に付与される作動油の粘性抵抗を小さくし、ソレノイド1の作動応答性を高められる。こうしてプランジャ4が高速で移動することにより、プランジャ4に堆積したコンタミが払い落とされる。これにより、作動油のコンタミに起因するソレノイド1の作動不良を防止できる。
The plunger outer
プランジャ外周路63として、プランジャ外周面41に形成される複数の溝42を備えたため、これらの溝42によってプランジャ外周路63の流路断面積が拡大される。これによって、プランジャ4が移動する際にプランジャ4まわりにおける作動油の流動が抑えられ、プランジャ4に付与される作動油の粘性抵抗を小さくし、ソレノイド1の作動応答性を高められる。
Since the plunger outer
前述したように、コイル12の通電が停止された中立時には、コイル12のソレノイド推力が発生せず、対抗スプリングと補助スプリング66のバネ力が釣り合う中立位置にスプールが保持される。
As described above, when the energization of the
アジャスタ80のスリーブ3に対する螺合位置が変えられることにより、シャフト5に加わる対抗スプリングと補助スプリング66の収縮量が増減し、スプールの中立位置が調整される。
By changing the screwing position of the
アジャスタ80は、その外周に、雄ネジ部83を有し、この雄ネジ部83がスリーブ3の内周に形成されたネジ穴39に螺合する。
The
ソレノイド1の外側には、アジャスタ80の雄ネジ部83に螺合するナット50が設けられる。アジャスタ80の螺合位置を変えて対抗スプリングと補助スプリング66の収縮量が調整された後に、ナット50がスリーブ3の端面に当接して締結されることにより、アジャスタ80の緩み止めがはかれる。
A
アジャスタ80とスリーブ内周面34の間にはOリング52が介装される。ソレノイド1は、このOリング52を介して密封されることにより、スリーブ3とフィラーリング6とケース9とアジャスタ80によって構成される圧力容器によって作動油がソレノイド1の外部に洩れ出すことを防止する。
An O-
アジャスタ80は、その外周に、この雄ネジ部83より図において左側の端部を拡径して環状の段部84が形成される。アジャスタ80は、スリーブ3に対してベース2側(図において左側)からスリーブ3に差し込まれ、雄ネジ部83がスリーブ3のネジ穴39に螺合し、段部84がネジ穴39の端部に当接することにより、アジャスタ80の螺合位置がそれ以上に図において右方向に移動することが係止される。これにより、アジャスタ80がスリーブ3から抜け落ちることが防止される。
The
スリーブ3内に臨むアジャスタ80の端部には、補助スプリング66の基端部を収容する環状の補助スプリング基端収容凹部85が形成される。
At the end of the
補助スプリング基端収容凹部85は、中心線Oを中心とする穴状に形成され、その底部に円錐状の座面86が形成される。
The auxiliary spring base
補助スプリング66の基端と補助スプリング基端収容凹部85の底部座面86との間にはボール90が介装される。
A
補助スプリング66は、線状のバネ材をコイル状(螺旋状)に巻いて形成される。補助スプリング66の先端と基端には、バネ材を環状に巻いたリング状の巻き部67、68がそれぞれ形成される。補助スプリング66は、その自由状態にて、先端と基端の各巻き部67、68が中心線Oと略直交する平面に沿うように形成される。
The
球状のボール90は、補助スプリング66の巻き部68の内径より大きい外径を有し、この外周面に着座する補助スプリング66を中心線O上に保持する。この状態でボール90は、補助スプリング66のバネ力によって円錐状の座面86に押し付けられ、中心線O上に保持されている。
The
ボール90は、鋼材等の金属により形成され、その表面には鏡面仕上げが施され、これに着座する補助スプリング66に対する摩擦係数が所定値以下に抑えられる。
The
円柱状のシャフト5の基端部には、補助スプリング66の先端部を収容する環状の補助スプリング先端収容凹部57が形成される。
An annular auxiliary spring distal
補助スプリング先端収容凹部57は、シャフト5を中心線O方向に貫通する縦貫通孔53の基端部を拡径して形成される。
The auxiliary spring
補助スプリング先端収容凹部57は、その底部に環状段部58を有し、この環状段部58は中心線Oに略直交する平面状に形成される。補助スプリング66は、その先端の巻き部67を環状段部58に当接させ、シャフト5をベース2から押し出すように図にて左方向に付勢する。
The auxiliary spring
以上のとおり、本実施の形態では、コイル12に発生する磁界によってプランジャ4を駆動し、このプランジャ4に結合されたシャフト5を軸方向に移動して弁開度が調整されるソレノイド1であって、シャフト5を軸方向に付勢するコイル状の補助スプリング66と、この補助スプリング66のバネ力(収縮量)を調整するアジャスタ80と、を備え、シャフト5に補助スプリング66の先端部を収容する補助スプリング先端収容凹部57が形成される構成とした。
As described above, in the present embodiment, the plunger 4 is driven by the magnetic field generated in the
上記構成に基づき、ソレノイド1は、補助スプリング66の先端部がシャフト5の補助スプリング先端収容凹部57に収容され、補助スプリング66の大部分をコイル12の内側に配置することが可能となり、ケース9に対するアジャスタ80の突出量を抑えられる。これにより、補助スプリング66のコイル巻き数を十分に確保することと、装置の小型化をはかることとを両立できる。
Based on the above configuration, in the solenoid 1, the tip of the
本実施形態では、アジャスタ80に補助スプリング66の基端部を収容する補助スプリング基端収容凹部85が形成される構成とした。
In the present embodiment, the
上記構成に基づき、補助スプリング66はその基端部が補助スプリング基端収容凹部85に収容されるため、ケース9に対するアジャスタ80の突出量が抑えられる。これにより、補助スプリング66のコイル巻き数を十分に確保することと、装置の小型化をはかることとを両立できる。
Based on the above configuration, since the base end portion of the
本実施形態では、アジャスタ80と補助スプリング66の基端との間に球状のボール90が介装され、補助スプリング66の基端がボール90の外周面に摺動可能に着座する構成とした。
In this embodiment, a
上記構成に基づき、アジャスタ80を回転するバネ荷重の調整時に、補助スプリング66の基端がボール90の外周面に対して摺動するとき、補助スプリング66の基端に付与される回転方向の摩擦力が低減される。これにより、補助スプリング66がねじれることが抑えられ、補助スプリング66が座屈することを防止し、補助スプリング66のバネ荷重を精度よく調整することができる。
Based on the above configuration, when adjusting the spring load for rotating the
本実施の形態では、磁路を構成する筒状のベース2及びスリーブ3を備え、アジャスタ80は、スリーブ3のネジ穴39に螺合する雄ネジ部83と、この雄ネジ部83の基端に拡径して形成される段部84と、を有し、スリーブ3に対してベース2側から差し込まれてスリーブ3のネジ穴39に螺合する構成とした。
In the present embodiment, a
上記構成に基づき、アジャスタ80は、段部84がネジ穴39の端部に当接することにより、アジャスタ80がスリーブ3から抜け落ちることが防止される。
Based on the above configuration, the
本発明は上記の実施形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。 The present invention is not limited to the above-described embodiment, and it is obvious that various modifications can be made within the scope of the technical idea.
本発明のソレノイドは、油圧機器、他の機械、設備に有用である。 The solenoid of the present invention is useful for hydraulic equipment, other machines and equipment.
1 ソレノイド
2 ベース
3 スリーブ
4 プランジャ
5 シャフト
12 電磁コイル
39 ネジ穴
57 補助スプリング先端収容凹部
66 補助スプリング
80 アジャスタ
83 雄ネジ部
84 段部
85 補助スプリング基端収容凹部
90 ボール
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
Claims (3)
このプランジャに結合されたシャフトを軸方向に移動するソレノイドであって、
前記シャフトを軸方向に付勢するコイル状の補助スプリングと、
この補助スプリングのバネ力を調整するアジャスタと、を備え、
前記シャフトに前記補助スプリングの先端部を収容する補助スプリング先端収容凹部が形成されることを特徴とするソレノイド。 The plunger is driven by the magnetic field generated in the coil,
A solenoid that moves the shaft coupled to the plunger in an axial direction,
A coiled auxiliary spring for urging the shaft in the axial direction;
An adjuster for adjusting the spring force of the auxiliary spring;
The solenoid is characterized in that an auxiliary spring tip receiving recess for receiving the tip of the auxiliary spring is formed in the shaft.
補助スプリングの基端が前記ボールの外周面に摺動可能に着座することを特徴とする請求項1に記載のソレノイド。 A spherical ball is interposed between the adjuster and the base end of the auxiliary spring,
The solenoid according to claim 1, wherein a base end of the auxiliary spring is slidably seated on an outer peripheral surface of the ball.
前記アジャスタは、
前記スリーブのネジ穴に螺合する雄ネジ部と、
この雄ネジ部の基端に拡径して形成される段部と、を有し、
前記スリーブに対して前記ベース側から差し込まれて前記スリーブのネジ穴に螺合することを特徴とする請求項1または2に記載のソレノイド。 A cylindrical base and a sleeve constituting a magnetic path are provided,
The adjuster is
A male screw portion screwed into the screw hole of the sleeve;
And a stepped portion formed by expanding the diameter at the base end of the male screw portion,
The solenoid according to claim 1, wherein the solenoid is inserted into the sleeve from the base side and is screwed into a screw hole of the sleeve.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010101812A JP2011233664A (en) | 2010-04-27 | 2010-04-27 | Solenoid |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010101812A JP2011233664A (en) | 2010-04-27 | 2010-04-27 | Solenoid |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011233664A true JP2011233664A (en) | 2011-11-17 |
Family
ID=45322709
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2010101812A Pending JP2011233664A (en) | 2010-04-27 | 2010-04-27 | Solenoid |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2011233664A (en) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021132079A (en) * | 2020-02-18 | 2021-09-09 | イーグル工業株式会社 | solenoid |
-
2010
- 2010-04-27 JP JP2010101812A patent/JP2011233664A/en active Pending
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JP2021132079A (en) * | 2020-02-18 | 2021-09-09 | イーグル工業株式会社 | solenoid |
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