JP5301243B2 - solenoid - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、コイルに発生する磁界によってシャフトを軸方向に摺動させるソレノイドに関するものである。 The present invention relates to a solenoid that slides a shaft in an axial direction by a magnetic field generated in a coil.
特許文献1に開示されたソレノイドは、コイルに発生する磁界によってプランジャを駆動し、プランジャに結合された母機のバルブを駆動するものである。
しかしながら、このような従来のソレノイドにあっては、ソレノイドのケースを母機に取り付けるフランジ(ブラケット)が、ケースと別体で形成されているため、ケースの取り付け部が大型化するという問題点があった。 However, in such a conventional solenoid, since the flange (bracket) for attaching the solenoid case to the mother machine is formed separately from the case, there is a problem that the attachment portion of the case is enlarged. It was.
また、このような従来のソレノイドにあっては、ケース内の圧力を保持する構造を備えており、十分な耐圧性を確保することが難しい。 Further, such a conventional solenoid has a structure for holding the pressure in the case, and it is difficult to ensure sufficient pressure resistance.
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、取り付け構造を簡素化し、耐圧性を確保するソレノイドを提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of the above problems, and an object thereof is to provide a solenoid that simplifies the mounting structure and ensures pressure resistance.
本発明は、コイルに発生する磁界によってプランジャを駆動し、このプランジャに結合されたシャフトを軸方向に移動させ、母機を駆動するソレノイドであって、コイルを収容する筒状のケースと、コイルの内側にてケースの開口端側に配置される筒状のベースと、コイルの内側にてケースの奥側に配置されベースに磁気ギャップをもって対峙する筒状のスリーブとを備え、磁性材からなるケースとベースとスリーブとによってコイルのまわりに発生する磁界をプランジャに導く磁気回路を構成し、少なくともケースとベースとスリーブとによってプランジャとシャフトとを収容する圧力容器を構成し、ベースからシャフトの径方向に突出し、ベースと一体で形成されるベースフランジと、ケースからシャフトの径方向に突出するケースフランジとを備え、共通のボルトを介してベースフランジとケースフランジとを互いに重合して母機の取付座に締結する構成とした。
また、本発明は、ベースから突出するベース鍔部と、ベース鍔部と当接し、ベースに固定されるベースフランジとを備え、共通のボルトを介してベースフランジとケースフランジとを互いに重合して母機の取付座に締結する構成とした。
The present invention is a solenoid for driving a plunger by driving a plunger by a magnetic field generated in a coil, moving a shaft coupled to the plunger in an axial direction, and driving a mother machine. A case made of a magnetic material, comprising a cylindrical base disposed on the open end side of the case inside, and a cylindrical sleeve disposed on the back side of the case inside the coil and facing the base with a magnetic gap The base and the sleeve constitute a magnetic circuit for guiding the magnetic field generated around the coil to the plunger, and at least the case, the base and the sleeve constitute a pressure vessel for accommodating the plunger and the shaft. protruding, projecting base flange formed by the base and integrally from the case in a radial direction of the shaft Kesufura A di, and configured to fasten the mounting seat of the mother ship by polymerizing with each other the base flange and the case flange via a common bolt.
The present invention also includes a base flange projecting from the base, a base flange that contacts the base flange and is fixed to the base, and the base flange and the case flange are overlapped with each other via a common bolt. It is configured to be fastened to the mounting seat of the mother machine.
本発明によると、ベースフランジとケースフランジとが互いに重合して母機の取付座に締結されることにより、ベースがケースに対して軸方向に固定され、ケースとベースとスリーブによって構成される圧力容器内に生じる作動流体圧力を保持することができる。これにより、母機からのプランジャとシャフトとを収容する圧力容器内に流入する作動流体がソレノイドの外部に洩れ出すことを回避し、ソレノイドの耐圧性を確保できる。 According to the present invention, the base flange and the case flange are overlapped with each other and fastened to the mounting seat of the mother machine, so that the base is fixed in the axial direction with respect to the case, and the pressure vessel is constituted by the case, the base and the sleeve. The working fluid pressure generated within can be maintained. As a result, it is possible to prevent the working fluid flowing into the pressure vessel containing the plunger and the shaft from the mother machine from leaking out of the solenoid, and to ensure the pressure resistance of the solenoid.
ベースフランジとケースフランジとを互いに重合して締結するボルトは、ソレノイドを母機の取付座に締結する機能も果たすため、ソレノイドに設けられるボルトの本数を減らし、取り付け構造の簡素化がはかれる。 Since the bolt that overlaps and fastens the base flange and the case flange also serves to fasten the solenoid to the mounting seat of the mother machine, the number of bolts provided on the solenoid is reduced, and the mounting structure is simplified.
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。図1はソレノイド1の正面図であり、図2は図1のA−O−A線に沿う断面図である。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings. FIG. 1 is a front view of the
ソレノイド1は、コイル12に発生する磁界によってプランジャ4を駆動し、プランジャ4に結合されたシャフト5を軸方向に摺動させる電磁アクチュエータである。
The
ソレノイド1は、図示しない油圧機器の母機に取り付けられる。シャフト5の端部52は、母機に備えられる油圧バルブに連携し、この油圧バルブを開閉駆動する。
The
なお、これに限らず、ソレノイド1は、空圧機器や他の機械、設備に設けられ、空圧バルブや他の可動部を駆動してもよい。
Not limited to this, the
ソレノイド1は、その構成部品として、ケース9、ベース2、スリーブ3、プランジャ4、シャフト5、ギャップ埋設体6、第一、第二軸受7,8、耐圧チューブ17、コイルアッシ10等を備える。
The
コイルアッシ10は、両端に鍔部を有する円筒状のボビン11と、このボビン11にマグネットワイヤが巻回して形成されるコイル12と、このコイル12のマグネットワイヤの両端部に結合される対のターミナル13と、コイル12を包囲するモールド樹脂14とを備える。
The
モールド樹脂14は、ボビン11及びコイル12が収まる円筒状の抱囲部16と、この抱囲部16の一端から突出しターミナル13が臨むコネクタ部15を有する。このコネクタ部15に図示しない相手コネクタが差し込まれる。この相手コネクタを介してコイル12が通電されると、コイル12の内側に磁界が発生する。これに限らず、リード線を介してコイル12が通電される構成としてもよい。
The
コイル12の磁束を導く磁路構成部材として、ケース9、ベース2、プランジャ4、スリーブ3を備え、これらがそれぞれ磁性材によって形成される。
As a magnetic path constituting member for guiding the magnetic flux of the
図1、2において、Oはシャフト5の中心線である。シャフト5の外周に円筒状のプランジャ4が嵌合し、溶接またはカシメ等によって結合される。
1 and 2, O is the center line of the
ケース9は、有底円筒状に形成され、その開口端部から突出する対のケースフランジ91を有する。各ケースフランジ91にはボルト穴98が開口し、各ボルト穴98を挿通する図示しない2本のボルトによって母機の取付座に締結される。
The
ケース9の内側にコイルアッシ10が収容される。ケース9の側面に開口する切り欠き部97が形成され、この切り欠き部97からコネクタ部15が突出する。
A
図1において、各ケースフランジ91はシャフト5の中心線Oに直交する径方向に突出し、コネクタ部15は各ケースフランジ91の中心線に直交する方向に突出している。
In FIG. 1, each
これに限らず、ケースフランジ91、コネクタ部15が突出する方向は、ソレノイド1が取り付けられる相手側の形状に対応して任意に配置される。例えば、コネクタ部15を中心線O方向に突出させ、相手コネクタが中心線O方向に挿抜されるようにしてもよい。
Not only this but the direction which case flange 91 and
円筒状のベース2及びスリーブ3は、ケース9の内側に並んで中心線Oと同軸上に配置され、それぞれの内側にシャフト5及びプランジャ4が挿通される。ベース2はケース9の開口端側に配置され、スリーブ3はケース9の奥側に配置される。
The
ケース9は、その底部から円筒状に突出するケース内筒部36を有する。このケース内筒部36は、シャフト5の中心線Oと同軸上に形成される。
The
スリーブ3は、そのスリーブ外周面31がボビン11の内周面に嵌合し、その内周面33がケース内筒部36に圧入により嵌合し、その端面32がケース9の底面93に当接し、シャフト5の中心線Oと同軸上に配置される。スリーブ3の内周面33がケース内筒部36の外周面38に隙間無く当接し、これらの当接部でメタルシールを形成する。
The
非磁性材からなる金属製の耐圧チューブ17は、薄肉円筒状に形成され、ベース2の外周面25とスリーブ3の外周面31に嵌合する。
The metal pressure-
耐圧チューブ17の内周面18と、ベース2の外周面25とスリーブ3の外周面31との間に層状シール19が介装される。この層状シール19は、これが受ける圧力によって膨張変形し、耐圧チューブ17の内周面18と、ベース2の外周面25とスリーブ3の外周面31との間を密封する。
A
層状シール19は、耐圧チューブ17の内周面18の略全面に渡って設けられる。これにより、ベース2とスリーブ3間の磁気ギャップを空隙としても、十分な密封性が得られる。
The
層状シール19は、耐圧チューブ17の内周面18の略全面に渡って設けられるが、これに限らず、ベース2とスリーブ3間の磁気ギャップ及びその近傍に渡って設けてもよい。
The
また、耐圧チューブ17の内周面18をベース2の外周面25とスリーブ3の外周面31に圧入し、これらの当接部でメタルシールを形成してもよい。
Alternatively, the inner
耐圧チューブ17は、その軸方向の長さがボビン11と同等に形成され、その一端17aがベース2のベース鍔部21に隙間無く当接し、他端17bがケース9の底面93に隙間無く当接し、これらの当接部でメタルシールを形成する。
The
ケース9とベース2と耐圧チューブ17とスリーブ3は、これらによってプランジャ4とシャフト5を収容する圧力容器90を構成し、母機からソレノイド1内に流入する作動油(作動流体)がソレノイド1の外部に洩れ出すことを防止する。
The
なお、耐圧チューブ17を廃止し、ベース2とスリーブ3とコイルアッシ10の当接部にOリングを介装し、ケース9とベース2とスリーブ3とコイルアッシ10によって圧力容器90を構成してもよい。
The
ベース2の一端に円盤状のベース鍔部21が形成され、このベース鍔部21からシャフト5の中心線Oに直交する径方向に突出する対のベースフランジ66が形成される。
A disc-
ベース鍔部21とベースフランジ66とは、ベース2に一体形成される。
The
ベースフランジ66は、ケース9から突出する対のケースフランジ91と重合する。ベースフランジ66の背面67は、ケースフランジ91の端面96に当接する。ベースフランジ66の背面67とケースフランジ91の端面96とは、それぞれシャフト5の中心線Oに直交する平面状に形成される。
The base flange 66 overlaps with a pair of
ベースフランジ66にはボルト穴68が開口し、このボルト穴68がケースフランジ91に開口したボルト穴98と連通する。
A
ベースフランジ66とケースフランジ91とは、それぞれのボルト穴68とボルト穴98を挿通する図示しない2本のボルトによって図示しない母機の取付座に締結される。ベースフランジ66の端面79が母機の取付座に当接する。
The
こうしてベースフランジ66とケースフランジ91とが互いに締結されることにより、ベース2がケース9に対して軸方向に固定され、ケース9とベース2と耐圧チューブ17とスリーブ3によって構成される圧力容器90内に生じる作動流体圧力を保持することができる。
Thus, the
ベース鍔部21の外周面には環状段部24が形成される。ケース9の開口端部にカシメ部95が形成され、このカシメ部95が環状段部24に係合することによって、ベース2の抜け止めが行われる。これにより、ソレノイド1は、母機に組み付けられる前の状態でも、ケース9からベース2が外れないようになっている。
An
スリーブ3の内周面33とプランジャ外周面41と間に環状の間隙55が形成される。
An
シャフト5は、非磁性材からなり、スリーブ3及びベース2を貫通し、第一、第二軸受7,8を介して中心線O方向に摺動可能に支持される。プランジャ4は、第一、第二軸受7,8の間に配置される。
The
第二軸受8は、その外周面81がケース内筒部36の内周面37に嵌合して取り付けられる。
The
ベース2は、その内周に段階的に拡径するベース内周面26〜29を有する。
The
径が最も小さいベース内周面26は、シャフト5の外周面51との間に間隙56を画成する。
The base inner
径が2番目に小さいベース内周面27に第一軸受7の外周面71が嵌合して取り付けられる。
The outer
径が最も大きいベース内周面29とプランジャ外周面41と間に環状の間隙55が形成される。
An
図3は、プランジャ4まわりを拡大した断面図である。これにも示すように、ベース2にはベース内周面28とベース内周面29の間に環状段部46が形成される。この環状段部46は、シャフト5の中心線Oと直交する平面状に形成され、プランジャ前端面47に平行に対峙する。
FIG. 3 is an enlarged cross-sectional view around the
ベース2は、シャフト5の中心線Oに対して傾斜する環状テーパ端面45を有する。一方、スリーブ3は、シャフト5の中心線Oに対して直交する環状端面35を有する。ベース2の環状テーパ端面45とスリーブ3の環状端面35との間に環状の磁気ギャップが形成される。なお、環状端面35は中心線Oに対して直交させず、傾斜させてもよい。
The
コイル12の内側に生じる磁束は、ケース9、ベース2、プランジャ4、スリーブ3によって導かれる。ベース2とスリーブ3との間を通る磁束は、磁気ギャップによって遮られるため、プランジャ4を経由して導かれ、ベース2からプランジャ4に向かう磁束密度が確保される。
The magnetic flux generated inside the
磁気ギャップの形状、位置は、任意に設定され、プランジャ4が中心線O方向に移動するストロークに応じたソレノイド推力が得られるように構成される。
The shape and position of the magnetic gap are arbitrarily set, and a solenoid thrust force corresponding to a stroke in which the
磁気ギャップに非磁性材からなるギャップ埋設体6が介装される。ギャップ埋設体6は、ベース2の環状テーパ端面45と、スリーブ3の環状端面35とのそれぞれに当接する。
A gap buried
なお、ベース2の環状テーパ端面45とスリーブ3の環状端面35との間にギャップ埋設体6を介装せず、空隙としてもよい。
The gap embedded
ソレノイド1は、シャフト5、プランジャ4のまわりに、第一軸受前室73、プランジャ前室74、プランジャ背後室75、第二軸受背後室76が設けられ、これらに母機からの作動油が導かれる。
The
第一軸受前室73は、第一軸受7の手前に設けられ、ベース2と第一軸受7との間に画成される。第一軸受前室73は、シャフト5とベース2の間に画成される間隙56を介して母機側に連通し、母機からの作動油が導かれる。この間隙56が母機と第一軸受前室73とを連通するベース貫通路62を構成する。
The first bearing
なお、ベース内周面26を大径化し、ベース貫通路62にコンタミを溜めるように構成してもよい。
The base inner
プランジャ前室74は、第一軸受7とプランジャ前端面47の間に画成される。
The
第一軸受前室73とプランジャ前室74との間に第一軸受7が介在する。第一軸受7は、これを貫通する流路を持たず、第一軸受前室73とプランジャ前室74の連通を遮断する機能を果たす。
The
プランジャ背後室75は、プランジャ4の端面48と第二軸受8との間に画成される。
The plunger back
プランジャ前室74とプランジャ背後室75との間にプランジャ4が介在する。スリーブ3とプランジャ4の磁気吸着を防止するため、プランジャ外周面41のまわりに環状の間隙55を画成する。この環状の間隙55が、プランジャ前室74とプランジャ背後室75とを連通するプランジャ外周路63を構成する。
The
プランジャ外周路63として、プランジャ外周面41には複数の溝42が形成される。作動油は、これらの溝42を通ってプランジャ前室74とプランジャ背後室75との間を流れるように構成される。
A plurality of
複数の溝42によってプランジャ外周路63を画成することにより、間隙55のクリアランスを小さくすることが可能になる。間隙55のクリアランスを小さくすることによって、プランジャ4を駆動する磁気効率を高めれらる。
By defining the plunger outer
第二軸受背後室76は、第二軸受8の背後に設けられ、第二軸受8とケース9の底面93との間に画成される。
The second bearing back
プランジャ背後室75と第二軸受背後室76との間に第二軸受8が介在する。第二軸受8の外周面81には複数の溝82が形成される。これらの溝82によっては、プランジャ背後室75と第二軸受背後室76とを連通する第二軸受貫通路64を構成する。
The
シャフト5をその中心線O方向に貫通する縦貫通孔53と、シャフト5を中心線Oと直交する径方向に貫通する横貫通孔54とが形成される。この縦貫通孔53と横貫通孔54とによって母機と第二軸受背後室76とを連通するシャフト貫通路65が構成される。
A vertical through
シャフト5のベース2から突出する端部52に母機の油圧バルブ(図示せず)が連結されることによって、縦貫通孔53の開口端が閉塞される。その場合に、横貫通孔54の開口端が母機内に連通することにより、シャフト貫通路65が閉塞されることが回避される。
By connecting a hydraulic valve (not shown) of the mother machine to an
以上のように構成される本発明の実施の形態につき、次に作用を説明する。 Next, the operation of the embodiment of the present invention configured as described above will be described.
ソレノイド1が母機に組み付けられ、母機の油圧回路(図示せず)に作動油が充填されると、母機からの作動油が以下の経路を通ってソレノイド1内に充填される。
When the
・母機からの作動油は、ベース貫通路62(間隙56)を通って第一軸受前室73に充填される。
The hydraulic oil from the mother machine is filled into the first bearing
・母機からの作動油は、シャフト貫通路65(横貫通孔54、縦貫通孔53)を通って第二軸受背後室76に充填される。
The hydraulic oil from the mother machine is filled into the second bearing
・第二軸受背後室76の作動油は、第二軸受貫通路64(溝82)を通ってプランジャ背後室75に充填される。
The hydraulic oil in the second bearing back
・プランジャ背後室75の作動油は、プランジャ外周路63(間隙55、溝42)を通ってプランジャ前室74に充填される。
The hydraulic oil in the plunger back
ソレノイド1は、コイル12の磁力によってプランジャ4を駆動し、プランジャ4に結合されたシャフト5を軸方向に摺動させ、母機の油圧バルブを開閉駆動する。
The
コイル12の非通電時、シャフト5は、母機の油圧バルブから受ける反力によって初期位置に保持される。
When the
コイル12の通電時、コイル12の内側に発生する磁界によるソレノイド推力によって、プランジャ4をベース2に近づける方向に駆動し、シャフト5を前方(図2の左方向)に摺動させ、母機の油圧バルブを開閉駆動する。なお、図2はシャフト5がソレノイド推力によって初期位置からあるストロークだけ摺動した作動状態を示している。
When the
シャフト5が前方に摺動するとき、シャフト5が第二軸受背後室76から退出する体積分の作動油が、母機からシャフト貫通路65を通って第二軸受背後室76に流入する。
When the
このとき、プランジャ4が前方に移動することにより、プランジャ4の移動体積分の作動油が、収縮するプランジャ前室74からプランジャ外周路63を通って拡張するプランジャ背後室75に流入する。
At this time, when the
コイル12の通電が止められると、シャフト5は、母機の油圧バルブから受ける反力によって後方(図2の右方向)に摺動し、母機の油圧バルブを開閉駆動する。
When the
シャフト5が後方に摺動するとき、シャフト5が第二軸受背後室76から進入する体積分の作動油が、第二軸受背後室76からシャフト貫通路65を通って母機に流出する。
When the
このとき、プランジャ4が後方に移動することにより、プランジャ4の移動体積分の作動油が、収縮するプランジャ背後室75からプランジャ外周路63を通って拡張するプランジャ前室74に流入する。
At this time, when the
第一軸受7によって第一軸受前室73とプランジャ前室74間の連通を遮断し、母機の作動油がシャフト貫通路65と第二軸受背後室76と第二軸受貫通路64を通ってプランジャ背後室75に導かれる構成とする。これにより、母機から導かれる作動油に混入したコンタミがプランジャ4まわりの強磁界部Bに到達する経路を長くして、コンタミが強磁界部Bを構成する磁性材(ベース2、プランジャ4)の表面に付着し、堆積することを抑えられる。これにより、作動油のコンタミに起因するソレノイド1の作動不良を防止し、ソレノイド1が安定作動する可動時間を延長できる。
The
また、シャフト5の摺動によって拡縮される第二軸受背後室76は、第二軸受貫通路64を介してプランジャ背後室75に連通しているため、母機からの圧力変動が第二軸受背後室76に伝わっても、第二軸受背後室76の圧力変動が第二軸受貫通路64を通ってプランジャ背後室75に伝わり、第二軸受8が第二軸受背後室76とプランジャ背後室75の圧力差によって脱落することを防止できる。
Further, since the second bearing back
プランジャ外周路63として、プランジャ外周面41のまわりに画成される環状の間隙55を備えて、スリーブ3とプランジャ4の磁気吸着を防止し、かつ、プランジャ外周面41に開口する複数の溝42を備えたので、プランジャ4が移動する際にプランジャ4まわりにおける作動油の流動が抑えられ、プランジャ4に付与される作動油の粘性抵抗を小さくし、ソレノイド1の作動応答性を高められる。さらにプランジャ4が高速で移動することにより、プランジャ4に堆積したコンタミが払い落とされる。これにより、作動油のコンタミに起因するソレノイド1の作動不良を防止できる。
The plunger outer
プランジャ外周路63として、プランジャ外周面41に形成される複数の溝42を備えたため、これらの溝42によってプランジャ外周路63の流路断面積が拡大される。これによって、プランジャ4が移動する際にプランジャ4まわりにおける作動油の流動が抑えられ、プランジャ4に付与される作動油の粘性抵抗を小さくし、ソレノイド1の作動応答性を高められる。
Since the plunger outer
以上のとおり、本実施の形態では、コイル12に発生する磁界によってプランジャ4を駆動し、このプランジャ4に結合されたシャフト5を軸方向に移動させ、母機を駆動するソレノイド1であって、コイル12を収容する筒状のケース9と、コイル12の内側にてケース9の開口端側に配置される筒状のベース2と、コイル12の内側にてケース9の奥側に配置されベース2に磁気ギャップをもって対峙する筒状のスリーブ3とを備え、磁性材からなるケース9とベース2とスリーブ3とによってコイル12のまわりに発生する磁界をプランジャ4に導く磁気回路を構成し、少なくともケース9とベース2とスリーブ3とによってプランジャ4とシャフト5とを収容する圧力容器90を構成し、ベース2からシャフト5の径方向に突出するベースフランジ66と、ケース9からシャフト5の径方向に突出するケースフランジ91とを備え、共通のボルトを介してベースフランジ66とケースフランジ91とを互いに重合して母機の取付座に締結する構成とした。
As described above, in the present embodiment, the
上記構成に基づき、ベースフランジ66とケースフランジ91とが互いに重合して母機の取付座に締結されることにより、ベース2がケース9に対して軸方向に固定され、ケース9とベース2とスリーブ3によって構成される圧力容器90内に生じる作動流体圧力を保持することができる。これにより、母機からのプランジャ4とシャフト5とを収容する圧力容器90内に流入する作動油(作動流体)がソレノイド1の外部に洩れ出すことを回避し、ソレノイド1の耐圧性を確保できる。
Based on the above configuration, the
ベースフランジ66とケースフランジ91とを互いに重合して締結するボルトは、ソレノイド1を母機の取付座に締結する機能も果たすため、ソレノイド1に設けられるボルトの本数を減らし、取り付け構造の簡素化がはかれる。
The bolts that overlap the
次に図4に示す他の実施の形態を説明する。これは基本的には図1〜3の実施の形態と同じ構成を有し、相違する部分のみ説明する。なお、前記実施の形態と同一構成部には同一符号を付す。 Next, another embodiment shown in FIG. 4 will be described. This has basically the same configuration as the embodiment of FIGS. 1 to 3, and only the differences will be described. In addition, the same code | symbol is attached | subjected to the same structure part as the said embodiment.
ベースフランジ66は、ベース2と別体で形成される。
The
ベース2の一端に円盤状のベース鍔部21が一体形成される。ベースフランジ66の端面79は、ベース鍔部21に当接するように組み付けられる。
A disc-shaped
ベースフランジ66の内周面70は、ベース2の外周面25に圧入により嵌合して固定される。ベースフランジ66の内周面70とベース2の外周面25とは、隙間無く当接し、この当接部でメタルシールを形成する。
The inner
なお、これに限らず、ベースフランジ66をベース2に対してカシメまたは溶接によって固定してもよい。
The
耐圧チューブ17は、その軸方向の長さがボビン11と同等に形成され、その一端17aがベースフランジ66の背面67に隙間無く当接し、他端17bがケース9の底面93に隙間無く当接し、これらの当接部でメタルシールを形成する。これにより、ケース9とベース2とベースフランジ66とスリーブ3と耐圧チューブ17によって圧力容器90が構成される。
The
なお、耐圧チューブ17を廃止し、ベース2とスリーブ3とコイルアッシ10の当接部にOリングを介装し、ケース9とベース2とスリーブ3とコイルアッシ10によって圧力容器90を構成してもよい。
The
ベースフランジ66にはボルト穴68が開口し、このボルト穴68がケースフランジ91に開口したボルト穴98と連通する。
A
ベースフランジ66とケースフランジ91とは、それぞれのボルト穴68とボルト穴98を挿通する図示しない2本のボルトによって図示しない母機の取付座に締結される。ベースフランジ66の端面79が母機の取付座に当接する。
The
こうしてベースフランジ66とケースフランジ91とが互いに締結されることにより、ベース2がケース9に対して軸方向に固定され、ケース9とベース2と耐圧チューブ17とスリーブ3によって構成される圧力容器90内に生じる作動流体圧力を保持することができる。
Thus, the
本実施の形態では、ベースフランジ66をベース2と別体で形成する構成とした。
In the present embodiment, the
上記構成に基づき、母機の取付座の形状等に対応してベースフランジ66の形状を変更することにより、ベース2の形状を変更する必要がなく、加工コストの低減がはかれる。
Based on the above configuration, by changing the shape of the
本発明は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。 The present invention is not limited to the above-described embodiment, and it is obvious that various modifications can be made within the scope of the technical idea.
本発明のソレノイドは、油圧機器、空圧機器、他の機械、設備に有用である。 The solenoid of the present invention is useful for hydraulic equipment, pneumatic equipment, other machines and equipment.
1 ソレノイド
2 ベース
3 スリーブ
4 プランジャ
5 シャフト
12 コイル
66 ベースフランジ
68 ボルト穴
90 圧力容器
91 ケースフランジ
98 ボルト穴
1
Claims (3)
前記コイルを収容する筒状のケースと、
前記コイルの内側にて前記ケースの開口端側に配置される筒状のベースと、
前記コイルの内側にて前記ケースの奥側に配置され前記ベースに磁気ギャップをもって対峙する筒状のスリーブとを備え、
磁性材からなる前記ケースと前記ベースと前記スリーブとによって前記コイルのまわりに発生する磁界をプランジャに導く磁気回路を構成し、
少なくとも前記ケースと前記ベースと前記スリーブとによって前記プランジャと前記シャフトとを収容する圧力容器を構成し、
前記ベースから前記シャフトの径方向に突出し、前記ベースと一体で形成されるベースフランジと、
前記ケースから前記シャフトの径方向に突出するケースフランジとを備え、
共通のボルトを介して前記ベースフランジと前記ケースフランジとを互いに重合して母機の取付座に締結することを特徴とするソレノイド。 A solenoid that drives a mother machine by driving a plunger by a magnetic field generated in a coil, moving a shaft coupled to the plunger in an axial direction,
A cylindrical case for housing the coil;
A cylindrical base disposed on the open end side of the case inside the coil;
A cylindrical sleeve disposed on the back side of the case inside the coil and facing the base with a magnetic gap;
A magnetic circuit configured to guide a magnetic field generated around the coil to the plunger by the case made of a magnetic material, the base, and the sleeve;
A pressure vessel that houses the plunger and the shaft by at least the case, the base, and the sleeve;
Projecting from said base in a radial direction of the shaft, and a base flange formed by the base and integral,
A case flange protruding in the radial direction of the shaft from the case,
A solenoid characterized in that the base flange and the case flange are overlapped with each other via a common bolt and fastened to a mounting seat of the mother machine.
前記コイルを収容する筒状のケースと、
前記コイルの内側にて前記ケースの開口端側に配置される筒状のベースと、
前記コイルの内側にて前記ケースの奥側に配置され前記ベースに磁気ギャップをもって対峙する筒状のスリーブとを備え、
磁性材からなる前記ケースと前記ベースと前記スリーブとによって前記コイルのまわりに発生する磁界をプランジャに導く磁気回路を構成し、
少なくとも前記ケースと前記ベースと前記スリーブとによって前記プランジャと前記シャフトとを収容する圧力容器を構成し、
前記ベースから突出するベース鍔部と、
前記ベース鍔部と当接し、前記ベースに固定されるベースフランジと、
前記ケースから前記シャフトの径方向に突出するケースフランジとを備え、
共通のボルトを介して前記ベースフランジと前記ケースフランジとを互いに重合して母機の取付座に締結することを特徴とするソレノイド。 A solenoid that drives a mother machine by driving a plunger by a magnetic field generated in a coil, moving a shaft coupled to the plunger in an axial direction,
A cylindrical case for housing the coil;
A cylindrical base disposed on the open end side of the case inside the coil;
A cylindrical sleeve disposed on the back side of the case inside the coil and facing the base with a magnetic gap;
A magnetic circuit configured to guide a magnetic field generated around the coil to the plunger by the case made of a magnetic material, the base, and the sleeve;
A pressure vessel that houses the plunger and the shaft by at least the case, the base, and the sleeve;
A base collar protruding from the base;
A base flange that is in contact with the base collar and fixed to the base;
A case flange protruding in the radial direction of the shaft from the case,
A solenoid characterized in that the base flange and the case flange are overlapped with each other via a common bolt and fastened to a mounting seat of the mother machine .
前記耐圧チューブは、The pressure tube is
その一端が前記ベースに隙間無く当接し、One end abuts the base without any gap,
その他端が前記ケースに隙間無く当接する請求項1または2に記載のソレノイド。The solenoid according to claim 1 or 2, wherein the other end contacts the case without any gap.
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