JP2011229589A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】非接触センサの配置位置の多様化が図れ、非接触センサの動作チェックを簡便に行うことができる遊技機を提供すること。
【解決手段】遮蔽部材53が非接触センサ51、52の検出面の一部または全部を覆う第1位置から前記非接触センサの検出面を露出させる第2位置へと相対的に移動させ、前記非接触センサからの検出情報を有意な情報として扱わない第1の状態と前記検出情報を有意な情報として扱う第2の状態とにセンサ監視状態を切り替え可能とし(S602、S701、S710)、所定のチェック開始条件の成立により、少なくとも前記第1位置において前記センサ監視状態を前記第1の状態から前記第2の状態に切り替えて(S603、S703、S711)、前記遮蔽部材による検出情報の有無によりセンサ機能の良否を判断する(S703〜S706、S707〜S708)。
【選択図】図12

Description

本発明は、パチンコ機、アレンジボール機、雀球遊技機などの弾球遊技機や、回胴式遊技機などの遊技機、特に、非接触センサを搭載した遊技機に関するものである。
従来、弾球遊技機には、遊技盤の前方に位置する検出領域に出現する被検出体(人の手)を、該被検出体に非接触な状態にて検出可能な非接触センサを備え、所定の有効期間中に非接触センサが被検出体を検出することを条件として、演出手段によって実行される演出に変化を与えるセンサ演出装置を搭載したものがある(下記特許文献1参照)。
この種のセンサ演出装置においては、非接触センサによる不用意な検出を避けるため、通常時においては不必要な非接触センサの検出面(感知面)を隠し、必要時においてのみ検出面を露出させるようにしている。たとえば上記特許文献1では、非接触センサを人の手を模した役物装置からなる可動体に一体に設け、この可動体の手の表裏を反転動作させることにより、非接触センサが原点位置にあるときは遊技盤の前方から見て可動体に隠れた状態となり、作用位置にあるときは遊技盤の前方から見て可動体から露出した作用位置となるように構成している。
この作用位置においては、非接触センサの検出能力が損なわれないようにするため、できるだけ非接触センサの前方に障害物を配置しないようにしている。
特開2007−167413号公報
しかしながら、作用位置においては非接触センサの前方に障害物を配置しないという考え方だけでは、その制約の下で、演出や非接触センサを配置する位置が制限されてしまうことになる。たとえば作用位置は必ず演出位置でなければならない。また非接触センサを固定化しようとすると、固定位置がそのまま作用位置ないし演出位置となるので、その前面には障害物となる固定の装飾部材などは配置することができない。このように演出の種類や非接触センサの配置位置が制限されことになる。
また非接触センサの動作チェックをする場合、非接触センサを原点位置から作用位置に移動させ、かつ、その作用位置に在る非接触センサに対して検査者が手をかざすなどの挙動を行い、非接触センサの機能が正常か否かを検査しなければならず、それだけ煩わしい作業となっていた。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、非接触センサの配置位置の多様化が図れ、非接触センサの動作チェックを簡便に行うことができる遊技機を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。なお括弧内は実施形態における対応要素を示すが、本発明はこれに限定されるものではない。
(1)被検出体を非接触な状態にて検出可能な非接触センサ(51、52)と、
第1位置において前記非接触センサにおける検出面の一部または全部を覆う関係になる遮蔽部材(53)と、
前記非接触センサまたは前記遮蔽部材を前記第1位置から前記非接触センサの検出面を露出させる第2位置へと相対的に移動させる駆動手段(24、60、64)と、
前記非接触センサからの検出情報を有意な情報として扱わない第1の状態と、前記非接触センサからの検出情報を有意な情報として扱う第2の状態とに、センサ監視状態を切り替え可能な監視状態切替手段(S602、S701、S710)と、
所定のチェック開始条件の成立により少なくとも前記第1位置において前記センサ監視状態を前記第1の状態から前記第2の状態に切り替える特別監視状態切替手段(S603、S703、S711)と、
前記特別監視状態切替手段の作動に基づき、前記遮蔽部材による検出情報の有無を監視するセンサチェック制御手段(S703〜S706、S707〜S708)と、
を有することを特徴とする遊技機。
上記において「被検出体」とは、遊技者の手や遮蔽部材など、検出対象となる物体を広く指す。また「第1位置」は非接触センサにおける検出面の一部または全部を遮蔽部材が覆う関係にある位置を言い、たとえば非接触センサと遮蔽部材が相対的に移動して、非接触センサにおける検出面の全部を覆う退避位置、非接触センサにおける検出面の一部を覆う移動初期位置、そして非接触センサにおける検出面が遮蔽部材から完全に露出する露出位置へと徐々に変化する場合、非接触センサにおける検出面の全部を覆う退避位置(静止位置)のみならず非接触センサにおける検出面の一部を覆う移動初期位置(移動途中の位置)も、ここで言う「第1位置」に含まれる。したがって非接触センサと遮蔽部材の相対的移動に関して、その静止状態で遮蔽部材による検出情報の有無を判断し監視する場合のみならず、移動状態下で遮蔽部材による検出情報の有無を判断し監視する場合も、本発明のセンサチェック形態に含まれる。
またセンサ監視状態を第1の状態から第2の状態に切り替えることに関して、「少なくとも前記第1位置において」としたのは、非接触センサの感知能力(感度)には指向性があり、これは検出面と平行な面内方向についても所定の広がりを持ち、遮蔽状態から外れても検出位置が存在する場合がある、という点を考慮したものである。すなわち、「少なくとも前記第1位置において」とは、非接触センサの感知能力の及ぶ範囲が広くて、非接触センサの感知能力が第1位置の領域(内側領域)みならず、これから外れた第2位置に向けた領域(外側領域)にも及んでいる場合は、それらの感知能力の及ぶ範囲のうちで、少なくとも第1位置(内側領域)を含んだ領域において、センサ監視状態を第1の状態から第2の状態に切り替えればよい、ということを意味している。したがって、第1位置のみならず、非接触センサの検出面が遮蔽部材から完全に露出する露出位置や第2位置においても、センサ監視状態を第2の状態に切り替えておく、という形態も、本発明の範囲内である。
(2)前記駆動手段は、前記非接触センサまたは前記遮蔽部材を前記第1位置から前記第2位置に移行させ、その後に前記第2位置から前記第1位置に戻す往復動作をさせる機能(24、60、64)を有し、
前記特別監視状態切替手段は、前記チェック開始条件が成立したことに基づき、前記非接触センサまたは前記遮蔽部材の前記往復動作が行われる期間のうちで少なくとも前記非接触センサまたは前記遮蔽部材が前記第1位置にある期間において、前記センサ監視状態を前記第2の状態に切り替え、
前記センサチェック制御手段は、前記第1位置における前記非接触センサの前記センサ監視状態が前記第2の状態にある場合に前記遮蔽部材による検出情報があるときは前記非接触センサのセンサ機能が正常と判断し、また前記第1位置における前記非接触センサの前記センサ監視状態が前記第2の状態にある場合に前記遮蔽部材による前記検出情報がないときは前記非接触センサのセンサ機能が異常と判断する(S704〜S706、S707〜S708)、ことを特徴とする上記(1)に記載の遊技機。
(3)遊技機に電源が投入されたことを前記チェック開始条件として前記センサチェック期間を開始する、ことを特徴とする上記(2)に記載の遊技機。
(4)電源投入時のイニシャライズ動作が行われたことを前記チェック開始条件として前記センサチェック期間を開始する、ことを特徴とする上記(2)に記載の遊技機。
(5)遊技の進行に伴って所定の演出を現出可能な演出装置(36、45、46)と、この演出装置を制御する演出制御手段(演出制御部24)と、をさらに有し、
前記特別監視状態切替手段は、前記非接触センサが前記第2位置にある期間において前記センサ監視状態を前記第2の状態に切り替え、
前記演出制御手段は、前記第2位置にある前記非接触センサの前記センサ監視状態が前記第2の状態にある場合に、前記非接触センサについて被検出体による検出情報があることを条件として、前記演出装置による特定演出の実行を許容し(S806、S807)、
前記センサチェック制御手段は、前記非接触センサが前記第2位置から前記第1位置に戻った後に、前記遮蔽部材による検出情報が有るかどうかにより前記非接触センサのセンサ機能が正常か異常かを判断する(S702〜S706、S707〜S708)、
ことを特徴とする上記(2)に記載の遊技機。
(6)前記演出装置は図柄の変動表示および停止表示を行う表示装置(液晶表示装置36)を有し、この表示装置にデモ演出表示が行われることを前記チェック開始条件として、前記センサチェック期間を開始する、ことを特徴とする上記(5)に記載の遊技機。
(7)前記センサチェック期間の開始後、所定の遊技状態となることをチェック終了条件として前記センサチェック期間を終了する(S709〜S713)、ことを特徴とする上記(3)、(4)、(6)のいずれかに記載の遊技機。
(8)前記センサチェック期間の開始後、操作手段が操作されることをチェック終了条件として前記センサチェック期間を終了する(S709〜S713)、ことを特徴とする上記(3)、(4)、(6)のいずれかに記載の遊技機。
(9)前記センサチェック制御手段は、前記非接触センサのセンサ機能が正常または異常と判断された場合、その旨を報知する報知手段を有する、ことを特徴とする上記(2)に記載の遊技機。
本発明によれば、検出面の一部または全部が遮蔽部材で覆われる位置(第1位置)における非接触センサの検出情報を監視して、遮蔽部材の存在を検出するようにしたので、検出面の一部または全部が遮蔽部材で覆われない位置(第2位置)を作用位置とする以外に非接触センサを作用させる位置が増えることになり、それだけ演出や非接触センサの配置の多様化を図ることができる。また非接触センサに対して検査者が手をかざすなどの挙動を行わなくても、遮蔽部材の存在によって非接触センサの機能が正常か否かを検査することができるため、検査作業を簡易に実施することができる。
本発明に係る弾球遊技機の外観を示す正面側の斜視図である。 本発明に係る弾球遊技機の遊技盤の正面側を示す図である。 本発明に係る弾球遊技機の制御装置を示すブロック図である。 本発明に係る弾球遊技機の非接触センサおよびこれを覆う遮蔽板と、可動体を昇降させる可動センサユニットとを示した図である。 本発明に係る弾球遊技機の非接触センサに対する手振り動作を例示した図である。 本発明に係る主制御側メイン処理を示すフローチャートである。 本発明に係る主制御側タイマ割込処理を示すフローチャートである。 本発明に係る演出制御側メイン処理を示すフローチャートである。 本発明に係るコマンド受信割込処理を示すフローチャートである。 本発明に係る演出制御側タイマ割込処理を示すフローチャートである。 図10中のコマンド解析処理の一部であるセンサチェック設定処理を示すフローチャートである。 図10中の入力監視処理の一部であるセンサチェック処理を示すフローチャートである。 図10中のコマンド解析処理の一部であるセンサ演出制御処理を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態を示す概略図である。 本発明の第3の実施形態におけるセンサチェック設定処理を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態におけるセンサチェック処理を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る弾球遊技機の実施形態について詳細に説明する。
<1.構成の概要:図1、図2>
図1は、本発明の実施形態に係るパチンコ遊技機の外観を示す正面側の斜視図である。
図示のパチンコ遊技機1は、木製の外枠4の前面に額縁状の前面枠2を開閉可能に取り付け、前面枠2の裏面に取り付けた遊技盤収納フレーム(図示せず)内に遊技盤3を装着し、この遊技盤3の表面に形成した遊技領域3aを前面枠2の開口部に臨ませた構成を有する。上記遊技領域3aは、遊技盤3の面上に配設した球誘導レール5(図2参照)で囲まれた領域からなる。この遊技領域3aの前側に、透明ガラスを支持したガラス扉枠6が設けられている。
またパチンコ遊技機1は、ガラス扉枠6の下側に配設された前面操作パネル7を有している。前面操作パネル7には上受け皿ユニット8が設けられ、この上受け皿ユニット8には、排出された遊技球を貯留する上受け皿9が形成されている。前面操作パネル7には、球貸しボタン11およびプリペイドカード排出ボタン12(カード返却ボタン12)が設けられている。また、上受け皿9の上皿表面部分には、内蔵ランプが点灯されて操作可能となり、その内蔵ランプ点灯時に押下することにより演出効果を変化させることができる押しボタン式の枠演出ボタン13が設けられている。この上受け皿9には、上受け皿9に貯留された遊技球をパチンコ遊技機1の下方に抜くための球抜きボタン14が設けられている。
また、前面操作パネル7の右端部側には、発射ユニットを作動させるための発射操作ハンドル15が設けられている。また、前面枠2の上部の両側、発射操作ハンドル15の上側には、効果音を発生するスピーカ46が設けられている。またさらに、ガラス扉枠6の各所には、光の装飾により演出効果を現出する装飾ランプ45が設けられている。
次に、遊技盤3の遊技領域3aについて説明する。図2に示すように、遊技盤3の略中央部には、3つ(左、中、右)の表示エリアにおいて、独立して数字やキャラクタや記号などによる図柄(装飾図柄)の変動表示が可能である画像表示装置としての液晶表示装置36(LCD:Liquid Crystal Display)が配設されている。この液晶表示装置36の真下には、第1の特別図柄始動口である上始動口34と、第2の特別図柄始動口である下始動口35とが上下に配設され、それぞれの内部には、入賞球を検出する特別図柄始動口センサ34a、35a(図3参照)が設けられている。
下始動口35には、左右一対の可動翼片(可動部材)47が下始動口35を開放または拡大可能に設けられ、いわゆるチューリップ型の電動役物(普通変動入賞装置41)を構成している。なお、可動翼片47の未作動時は、下始動口35への入賞が困難または不可能となるように閉じた状態が保持されている。
上始動口34より上左側には、ゲートからなる普通図柄始動口37が配設されており、この普通図柄始動口37には通過する遊技球を検出する普通図柄始動口センサ37a(図3参照)が配設されている。
上記下始動口35の下方には、大入賞口40を開放扉42bで開閉可能に構成した特別変動入賞装置42が配設され、その内部には、入賞球を検出する大入賞口センサ40a(図3参照)が配設されている。
特別変動入賞装置42の両側に一般入賞口43が計4つ配設されており、それぞれ内部には、遊技球の通過を検出する一般入賞口センサ43a(図3参照)が形成されている。
上記した上始動口34、下始動口35、普通図柄始動口37、および一般入賞口43は、遊技球が流下する遊技領域内に配置された入賞手段であり、また、それぞれに設けられた特別図柄始動口センサ34a、35a、普通図柄始動口センサ37a、一般入賞口センサ43aは、上記入賞手段へ入球した遊技球を検出する入賞検出スイッチである。これらの入賞検出スイッチは、フォトスイッチや近接スイッチなどの無接点スイッチや、マイクロスイッチなどの有接点スイッチで構成することができる。
本実施形態では、上記の各入賞口(上始動口34、下始動口35、普通図柄始動口37、大入賞口40、一般入賞口43)のうち、普通図柄始動口37以外の入賞口への入賞があった場合には、それぞれの入賞口に応じた賞球数(たとえば、上始動口34および下始動口35は3個、大入賞口40は13個、一般入賞口43は10個)が払い出されるようになっている。なお、上記の各入賞口に入賞しなかった遊技球は、アウト口49を介して遊技領域3aから排出される。ここで「入賞」とは、遊技球が入賞口の内部に取り込んだり、入賞口が遊技球を内部に取り込む構造ではなくゲートからなる入賞口においては、そのゲートを遊技球が通過したりすることをいい、実際には入賞口ごとに形成された入賞検出スイッチにより遊技球が検出された場合、該当する入賞口に「入賞」したとして扱われる。
また、遊技領域3aの右上縁付近には、7セグメント表示器(ドット付)を上始動口34と下始動口35に対応させて2つ横に並べて構成される特別図柄表示装置38と、2個のLEDを二つ横に配置してなる普通図柄表示装置39が設けられている。さらに、遊技領域3aには、センター飾り48、遊技球の落下方向変換部材としての風車44や複数の遊技釘(図示せず)、複数の発光装置(ランプ、LEDなど:図示せず)などが配設されている。さらに遊技盤3の両側端部近傍にも、装飾ランプ45などのランプ表示装置やLED装置が配設されている。
遊技球がゲートの普通図柄始動口37を通過したことに基づき、主制御部20において乱数抽選による補助当りに関する抽選(補助当り抽選)が行なわれる。この抽選結果に応じて2個のLED39により表現される普通図柄を普通図柄表示装置39に変動表示させて普通図柄変動表示ゲームを開始し、一定時間経過後に、その結果をLED39の点灯と非点灯の組合せまたは双方点灯の組合せにて停止表示するようになっている。普通図柄表示装置39での普通図柄変動表示ゲームの結果が「補助当り」であった場合、普通図柄表示装置39の表示部を所定パターン(たとえば、2個のLED39が双方共に点灯状態)にて停止表示させる。
そして補助当りとなった場合には、左右の可動翼片47を駆動させるための普通変動入賞装置ソレノイド41a(図3参照)が作動し、上記可動翼片47が逆「ハ」の字状に開いて下始動口35が開放または拡大されて遊技球が流入し易い状態となり、遊技者に有利な補助遊技状態(以下、「普電開放遊技」と称する)が発生する。この普電開放遊技では、普通変動入賞装置41の可動翼片47が、所定時間(たとえば、0.2秒)開放して下始動口35が開放されるか、または所定個数(たとえば、5個)の遊技球が普通変動入賞装置41(下始動口35)に入賞するまで下始動口35が開放され、その後、所定時間(たとえば、0.5秒)可動翼片47が閉まって下始動口35を閉鎖する、といった動作が所定回数(たとえば、1回)繰り返されるようになっている。
また遊技球が上始動口34または下始動口35に入賞したことに基づき、主制御部20(図3参照)において乱数抽選による大当りに関する抽選(大当り抽選と図柄抽選)が行なわれる。この抽選結果に応じて特別図柄を特別図柄表示装置38に変動表示させて、特別図柄変動表示ゲームを開始し、一定時間経過後に、その結果を特別図柄表示装置38に表示するようになっている。このとき、上記特別図柄変動表示ゲームに連動する形態で、装飾図柄を液晶表示装置36に変動表示させて、装飾図柄変動表示ゲームを開始し、上記一定時間経過後に、特別図柄表示装置38に抽選結果が表示されると共に、液晶表示装置36にも装飾図柄によりその結果が表示される。なお、上記普電開放遊技中に遊技球が下始動口35に入賞した場合にも、同様に上記特別図柄変動表示ゲームが行なわれ、これに伴い装飾図柄変動表示ゲームが行なわれる。
本実施形態では液晶表示装置36により画像表示装置を構成しているが、これに限らず、画像表示装置として、プラズマディスプレイ(PDP:Plasma Display Panel)、電子ペーパディスプレイ、有機ELディスプレイ(OELD:Organic ElectroLuminescent Display)などで構成しても良い。この液晶表示装置36は、後述する演出制御部24(図3参照)の制御の下で、種々の演出を画像で表示させる。すなわち、上記特別図柄変動表示ゲームでの抽選結果を反映させた演出、つまり装飾図柄を変動表示させて上記装飾図柄変動表示ゲームを現出し、これに付随して種々の予告演出(たとえば、連続予告演出やリーチ演出や背景演出など)を現出させる。この予告演出には、非接触センサ51、52(図3参照)を用いたセンサ演出およびこれに続く特定演出(図13のステップS807参照)なども含まれる。
したがって、特別図柄表示装置38での特別図柄変動表示ゲームの結果が「大当り」であった場合、この液晶表示装置36の装飾図柄変動表示ゲームの結果も「大当り」を反映させた演出が現出される。また、特別図柄表示装置38には、大当りを示す特別図柄が所定の表示態様(たとえば、2個の7セグメント表示器が全て「7」の表示状態)で停止表示され、液晶表示装置36には、「左」「中」「右」の各表示エリアにおいて、当り有効ライン上で装飾図柄が上記大当り抽選結果を反映させた所定の表示態様(たとえば、「左」「中」「右」の各表示エリアにおいて、3個の装飾図柄が「7」「7」「7」の表示状態)で停止表示される。
そして、この大当りとなった場合には、特別変動入賞装置ソレノイド42a(図3参照)が作動して開放扉42bが開き、これにより大入賞口40が所定パターンで開閉制御されて、通常遊技状態よりも遊技者に有利な特別遊技としての大当り遊技が発生する。この大当り遊技では、たとえば、開放扉42bが所定時間(たとえば、29秒)開放して大入賞口40が開放されるか、または所定個数(たとえば、9個)の遊技球が入賞するまで大入賞口40が開放され、その後、所定時間(たとえば、2秒)開放扉42bが閉まって大入賞口40を閉鎖する、といった動作(ラウンド遊技)が所定回数(たとえば、最大15回(最大15R(ラウンド))繰り返されるようになっている。本実施形態では、大当りの種類として、上記ラウンド遊技を15ラウンド分実施する「15R確変大当り」と「15R非確変大当り」とが設けられている。
上記大当り遊技は、上記図柄変動表示ゲームにて大当りを示す図柄が確定表示されてから開始される。大当りが開始すると、最初に大当り開始ファンファーレによるオープニング演出が行われ、オープニング演出が終了した後、大入賞口40が開放されるラウンド遊技が予め定めた規定ラウンド数を上限として複数回行われる。また、ラウンド遊技中では、対応するラウンド演出が行われる。そして、規定ラウンド数終了後には、大当り終了ファンファーレによるエンディング演出が行われ、大当りが終了する。
上述の大当り遊技が終了した後は、大当りの種類に基づき、所定の遊技状態に移行される。たとえば、「15R確変大当り」であるならば、大当りの抽選確率を所定確率の低確率(たとえば、313分の1)から高確率(たとえば31.3分の1)に変動させた大当り確率変動状態と共に、普通変動入賞装置41の可動翼片47を開動作させる期間およびその開放回数を延長した開放延長状態(可動翼片47の開動作期間がたとえば0.2秒(非開放延長状態中)から1.7秒(開放延長状態中)に延長され、また開閉回数が、たとえば1回(非開放延長状態中)から2回(開放延長状態中)に延長される)となる「確変状態」に移行され、「15R非確変大当り」であるならば、大当りの抽選確率は所定確率の低確率であるが上記開放延長状態となる「時短状態」に移行される。また上記「確変状態」や「時短状態」においては、特別図柄および普通図柄の変動時間が通常遊技状態によりも相対的に短縮され、さらに、補助当り抽選確率を低確率である通常確率(たとえば、256分の1)から高確率(たとえば、256分の255)に変動させた補助当り確変状態となる。
上記「確変状態」は、次回大当りが確定して大当り遊技が発生するまで継続する。また上記「時短状態」は、特別図柄変動表示ゲーム回数が所定回数(たとえば、100回)終了するまでの間か、またはその所定回数内で大当りが確定するまで継続し、当該所定回数内で大当りが確定することなく特別図柄変動表示ゲーム回数が終了したときには「時短状態」が終了して、次ゲームから「通常状態」となる。
なお、上記特別図柄変動表示ゲームまたは上記普通図柄変動表示ゲームを行う最中に、さらに特別図柄始動口センサ34a、35aまたは普通図柄始動口センサ37aからの検出信号の入力がある場合には、この検出信号に基づいて各変動表示ゲームを行わせるための始動権利に関するデータである始動記憶(いわゆる作動保留球)を、変動表示中にかかわるものを除き、上限の所定個数まで記憶する。そして、この始動記憶個数を遊技者に明らかにするため、パチンコ遊技機1の適所にまたは液晶表示装置36による画面中に画像として表示させる。通常は、この始動記憶の発生順に、各始動記憶に対する変動表示ゲームが実行制御される。本実施形態では、上記上限の所定個数として、特別図柄、普通図柄に関する始動記憶をそれぞれ4個まで主制御部20に設けられるRAM203(図3参照)に記憶され、特別図柄または普通図柄の変動確定回数として保留される。
また、液晶表示装置36の画面の下方に設けた遮蔽板(この実施形態では遮光板)53に検出面の一部または全部が覆われるように、2つの非接触センサ51、52が左右に設けられている。この非接触センサ51、52は、通常は検出面の一部または全部が遮蔽板53に覆われている退避位置(第1位置)にあるが、センサ演出を行う際にはこの退避位置より上昇して遮蔽板53より上側に露出した演出位置(第2位置)になり、そこでセンサ演出がなされた後は、再び遮蔽板53に隠れる退避位置まで戻るようになっている。本発明はこの非接触センサ51、52のセンサ機能が正常か否かをチェックする技術に関する。
<2.制御装置:図3>
図3は、上記のような遊技の進行状況に応じた遊技機制御を行う制御装置の概要を示した制御ブロック図である。
この制御装置は、遊技動作全般の制御を司る主制御部20と、主制御部20から演出制御コマンドを受けて、画像と光と音や可動体についての演出制御を行う演出制御部24とを中心に構成される。そして、演出制御部24には、画像表示装置としての液晶表示装置36が接続されている。なお本明細書において、演出装置といった場合、液晶表示装置36やランプやLEDや音響発生装置、可動体など、画像や光や音、可動体の動作態様によって演出を行う装置を広く指す。
主制御部20には、主制御部20からの各種情報を遊技機外部に出力するための各外部端子を備えた外部集中端子基板21が接続されている。さらまた、主制御部20には払出制御基板29が接続され、これに発射装置32を制御する発射制御基板28および遊技球払出装置19が接続されている。符号31は電源基板であり、電源基板31は外部電源(図示せず)に接続され、変圧トランスから供給される交流電圧(AC24V:メイン電源)から所要の電源を生成し、各制御基板にそれぞれ供給する。なお、図3には電源供給ルートは省略してある。
(2−1.主制御部20)
主制御部20は、主制御CPU201を内蔵したマイクロプロセッサを搭載すると共に、一連の遊技機制御手順を記述した制御プログラムや制御データなどを格納した主制御ROM202と、ワークエリアが形成される主制御RAM203を搭載して、1チップマイクロコンピュータを構成している。また図示はしていないが、一定周期のパルス出力を作成する機能や時間計測の機能などを有するCTC(Counter Timer Circuit)やCPUに割り込み信号を付与する割り込みコントローラ回路が設けられている。
また主制御部20には、上始動口34への入賞を検出する特別図柄始動口センサ34aと、下始動口35への入賞を検出する特別図柄始動口センサ35aと、普通図柄始動口37の通過を検出する普通図柄始動口センサ37aと、一般入賞口43への入賞を検出する一般入賞口センサ43aと、大入賞口40への入賞を検出する大入賞口センサ40aとが接続され、主制御部20はこれらの各検出信号を受信可能となっている。
また主制御部20には、特別図柄表示装置38、普通図柄表示装置39、下始動口35の可動翼片47を開閉制御するための普通変動入賞装置ソレノイド41a、および、大入賞口40の幅広な開放扉42bを開閉制御するための特別変動入賞装置ソレノイド42aが接続され、主制御部20は各装置を制御するための制御信号を送信可能となっている。
また主制御部20は、遊技者に有利な特別遊技を発生させる「大当り」またはこの特別遊技を発生させない「ハズレ」のいずれであったかを抽選するとともに、その抽選結果である当否情報に応じて特別図柄の変動パターンや停止図柄を決定し、少なくともこの抽選結果と変動パターンと停止図柄についての演出制御コマンドを作成して演出制御部24に送信する構成となっている。演出制御コマンドにおける変動パターンには、各種演出に対応したパターンが複数存在し、その中には、非接触センサ51、52を利用したセンサ演出に対応する変動パターンも含まれている。ここで特にこのようなコマンドを区別して「センサ演出開始コマンド」と称することとする。
また主制御部20は、特別図柄作動保留球数がゼロ、つまり特別図柄の変動動作が行われない待機状態に突入した場合、このことを演出制御部24側に報せるべく「待機演出コマンド」の送信を行う。また主制御部20は、センサチェックコマンドとして利用される、電源投入コマンド、RAMクリアコマンドなども送信される。
これらの演出制御コマンドは、主制御部20から一方向通信により演出制御部24に送信される。これは、外部からのゴト行為による不正な信号が演出制御部24を介して主制御部20に入力されることを防止するためである。
(2−2.演出制御部24)
演出制御部24は、演出制御CPU241を内蔵したマイクロプロセッサを搭載すると共に、演出制御手順を記述した制御プログラムや演出データなどを格納した演出制御ROM242と、ワークエリアが形成される演出制御RAM243と、を搭載している。さらに図示はしていないが、音源IC、CTC、および割り込みコントローラ回路などが設けられている。この演出制御部24の主な役割は、主制御部20からの演出制御コマンドの受信、演出パターンの抽選、液晶表示装置36の制御、スピーカ46の音制御、枠ランプ・LEDの発光制御、可動体の可動制御、各種エラーの報知などである。
演出制御部24には、上述した非接触センサ51、52が接続されるとともに、この非接触センサ51、52を退避位置(第1位置)である下部位置と演出位置(第2位置)である上部位置との間で昇降させる機構(可動センサユニット60)を駆動するためのモータ64が接続されている。そして、演出位置である上部位置に移動した非接触センサ51、52に対して手振り動作を行うことで、センサ演出を実行することができる構成になっている。
演出制御部24は、光と音についての演出処理を行うため、装飾ランプ45やLEDを含む光表示装置45aに対する光表示制御部と、スピーカ46を含む音響発生装置46aに対する音響制御部とを備えている。
また、演出制御部24は、演出制御コマンドを受けて、変動パターンに対応する演出パターンを抽選し、液晶表示装置36の画面に映像で演出表示をさせる。この液晶表示装置36は、非接触センサ51、52を用いたセンサ演出の際に、表示画面上の所定箇所に、遊技者に所定の動作を促す画像、その他の演出画像を表示するセンサ演出表示手段として働く。
また、演出制御部24には、演出介入操作手段やセンサチェック終了操作手段となる枠演出ボタン13が接続されている。この枠演出ボタン13は遊技者が手操作可能な押しボタンからなり、ボタン演出が作動した場合や、センサチェック作業でセンサチェックを終了する場合などにおいて、遊技者により操作される。
また演出制御部24は、液晶表示装置36の表示制御を行うために必要な制御データを生成してVDPに出力する液晶制御CPUと、液晶制御CPUの動作手順を記述したプログラムを内蔵する液晶制御ROMと、ワークエリアやバッファメモリとして機能する液晶制御RAMとを有している。
また、演出制御部24には、液晶制御CPUに接続されて画像展開処理を行う映像表示プロセッサVDP(Video Display Processor)と、VDPが画像展開する必要な画像データを格納した画像データROMと、VDPが展開した画像データを一時的に記憶するVRAMなども設けられている。
遊技状態に関する情報は、まず、大当り抽選の結果(大当りかハズレかの別)に基づく図柄変動パターン、現在の遊技状態、作動保留球数、停止図柄などの必要となる基本情報が、演出制御コマンドにより主制御部20から演出制御部24へと送信される。
演出制御部24側では、主制御部20から送られてくる図柄変動パターンにより特定される演出シナリオの演出パターンが、あらかじめ用意された多数の演出パターンの中から抽選により決定され、この決定された演出パターンを実行指示する制御信号が、演出制御部24から液晶表示装置36、音響発生装置46aおよび光表示装置45aや可動体などに送られる。これにより、演出パターンに対応した液晶表示装置36での画像の再生と、演出パターンに対応する効果音の再生と、装飾ランプ45やLEDなどの点灯点滅駆動と、可動体の作動とが実現される。
なお、演出制御コマンドは、1バイト長のモード(MODE)と、同じく1バイト長のイベント(EVENT)からなり、これらの情報を有効なものとして送信する場合、モード(MODE)およびイベント(EVENT)各々に対応してストローブ信号が出力される。すなわち、主制御CPU201は、送信すべきコマンドがある場合、演出制御部24にコマンドを送信するためのモード(MODE)情報の設定および出力を行い、この設定から所定時間経過後に1回目のストローブ信号の送信を行なう。さらに、このストローブ信号の送信から所定時間経過後にイベント(EVENT)情報の設定および出力を行い、この設定から所定時間経過後に2回目のストローブ信号の送信を行なう。演出制御CPU241は、ストローブ信号が送信されて来ると、これに対応して割り込みを発生させ、この割り込み処理によってコマンドを受信する。ストローブ信号は主制御CPU201により、演出制御CPU241が確実にコマンドを受信することが可能な所定期間アクティブ状態に制御される。
(2−3.可動センサユニット60:図4)
図4に上記非接触センサ51、52を含む可動センサユニット60の構成を示す。
可動センサユニット60は、図4に示すように、左右方向に所定間隔で配置されかつ上下方向に移動可能な状態で支持される左、右、中の3つの可動体61〜63と、これら可動体61〜63を駆動するためのステッピングモータ(センサ駆動手段)64と、このモータ64の回転動作を昇降動作に変換して各可動体61〜63に伝達する力伝達機構71、72、73とを備えている。
左右の可動体61、62は提灯の形を模した発光装飾部として形成され、また中可動体63は比較的大きな平面状の発光装飾部として形成されており、上記の力伝達機構71、72、73によって退避位置(第1位置)である下部位置と演出位置(第2位置)である上部位置とに移行可能となっている。
左右の可動体61、62には、これと一体に、各々1個の非接触センサ51、52が左右対称に、その検出面を遊技者側に向けて設けられている。非接触センサ51、52は、投光部52aから投射した光の反射光を受光部52bで受光することにより、前側の一定の検出可能範囲内に、図5のように遊技者の手などの物体(被検出体)54が入ったとき、これを検出可能な反射型のモーションセンサにより構成されている。
図4に示唆するように、非接触センサ51、52の前側には遮蔽板53が配置されている。ここで遮蔽板とは、非接触センサ51、52への入出光を遮光してガラス扉の前に現れる被検出体(人の手)54に反応しない状態とするとともに、遮蔽板それ自体が被検出体として非接触センサ51、52により検出できる部材をいい、かかる機能を備える部材であれば、その材料や形状の相違は問わない。したがって、遮蔽板53は透明プレートの一部に設けられた不透明領域などであってもよく、また、可動体の裏側に非接触センサ51、52を設けて、その可動体の表側を原位置とし、裏側を作用位置として使い分ける構成の場合は、可動体それ自体を遮蔽板として扱うことができる。
図4において、非接触センサ51、52が下部位置(原点位置:図4の右側に示す高さ位置)にある場合には、上記の遮蔽板53により、非接触センサ51、52の検出面の一部または全部(図4では検出面の全部)が覆い隠される。このため、非接触センサ51、52からの検出情報を有意な情報として扱わない「第1の状態」から、非接触センサ51、52からの検出情報を有意な情報として扱う「第2の状態」に、センサ監視状態を切り替えた場合でも、非接触センサ51、52への入出光が遮光されるため、被検出体(人の手)54による検出情報については出力が現れない状態となる。しかし、遮蔽板53が存在しているため、遮蔽板53による検出情報については出力が現れることになる。
また、非接触センサ51、52が上部位置(演出位置:図4の左側に示す高さ位置)に移動した場合には、非接触センサ51、52の検出面の全部が遮蔽板53の領域外に露出して、非接触センサ51、52の検出面への光の入出が可能となり、被検出体54による検出情報について出力が現れる状態となる。
こように構成されている結果、非接触センサ51、52は、下部位置(原点位置)にある場合には、遮蔽板53の存在を検出することが可能であり、また、上部位置(演出位置)に移動した場合には、ガラス扉4のガラス板9の前側一定範囲に来た遊技者の手などの物体(被検出体)54を検出可能となっている。
この実施形態の場合、非接触センサ51は左の可動体61に、また非接触センサ52は右の可動体62にそれぞれ一体に設けられ、それぞれ独立に昇降可能となっている。そして、たとえば非接触センサ52が下部位置(原点位置:図4の右側の高さ位置)にある場合には、非接触センサ52だけでなく右の可動体62も遮蔽板53により覆い隠され、また、たとえば非接触センサ51が上部位置(演出位置:図4の左側の高さ位置)に移動した場合には、非接触センサ51だけでなく左の可動体61も遮蔽板53の領域外に出る構成となっている。しかし、左右の可動体61、62については下部位置でも上部位置でも遮蔽板53の領域外に在る構成とし、あるいは下部位置でも上部位置でも遮蔽板53の領域内にある構成としてもよい。なお、左右の可動体61、62の発光装飾部は、センサチェック期間中に非接触センサ51、52がON(検出状態中)であることを報知するセンサ状態報知手段として機能する。
力伝達機構71、72、73は、3つの可動体61〜63に対応してそれらの後側に配置される駆動レバー74およびカムギヤ75と、互いに隣り合うカムギヤ75同士を夫々連動させるアイドルギヤ76と、モータ64の駆動軸に固定でカムギヤ75を駆動するモータギヤ65とを備えている。
カムギヤ75は全て同径に形成されており、モータ64の駆動により、モータギヤ65およびアイドルギヤ76を介して常に同方向に同速度で回転するようになっている。
カムギヤ75の前面側には、その周方向の所定範囲に略扇形のカム77が突設されており、このカム77の外周に各駆動レバー74が上側から摺接している。これにより、カムギヤ75の回転に伴って、カム77に摺接している駆動レバー74が所定範囲で揺動し、それによって可動体61〜63が夫々下部位置と上部位置との間で昇降する。
また、本実施形態では、可動体61〜63ごとにカム77の中心角が夫々異なることにより、可動体61〜63の昇降タイミングが異なっており、カムギヤ75が正面視時計方向に回転する場合には、下部位置にある可動体61〜63が、左可動体61、右可動体62、中可動体63の順で上部位置まで上昇した後、同時に下部位置まで降下し、逆にカムギヤ75が正面視反時計方向に回転する場合には、可動体61〜63が下部位置から上部位置まで同時に上昇した後、中可動体63、右可動体62、左可動体61の順で下部位置まで降下するように設定されている。
非接触センサ51、52を上昇させる場合は、まず演出制御部24の制御下で、モータ64が所定方向に所定ステップだけ作動され、それによって可動体61〜63が下部位置(原点位置)から上部位置(演出位置)まで上昇する。これにより、非接触センサ51、52は、双方とも、図4の右側に示すように遮光板53に覆われた待避位置から脱して、図4の左側に示すように遮光板53から露出した作用位置まで上昇して、液晶表示装置36の面内の下部に保持される。
また非接触センサ51、52を下降させる場合は、モータ64が所定方向に所定ステップ作動することにより、可動体61〜63が上部位置(演出位置)から下部位置(原点位置)まで下降される。これにより、非接触センサ51、52は双方とも遮光板53から露出した作用位置から遮光板53に覆われた待避位置に切り替えられ、また可動体61〜63も遮光板53に覆われた待避位置に切り替えられる。
<3.主制御側の処理:図6〜図7>
次に、図6〜図7を参照して、主制御部20側における処理内容を説明する。
(3−1.主制御側メイン処理:図6)
パチンコ遊技機1に電源が投入されると、電源基板31によって各制御基板に電圧が供給され、主制御CPU201が図6に示す主制御側メイン処理を開始する。
この主制御側メイン処理において、まず遊技動作開始前における必要な初期設定処理を実行する(ステップS101)。
次に、図示してない入力ポートを介して入力されるRAMクリアスイッチの出力信号の状態(オン、オフ)を確認し、RAMクリアスイッチがオンである場合(ステップS102:YES)にはステップS105の処理に進み、RAMの初期化処理として記憶エリアをクリアする。しかしRAMクリアスイッチがオンでない場合(ステップS102:NO)、次に電源断が発生した際にバックアップRAMに記憶されたバックアップ用データが有効であるか否かを判断する(ステップS103)。電源復旧の際には、チェックサムの比較を行うことにより、バックアップデータが有効であるか否かを確認している。
バックアップデータが有効である場合には(ステップS103:YES)、バックアップデータに基づき、電源遮断前におけるスタックポインタを復帰し、電源遮断時の処理状態から遊技を開始するために必要な遊技復旧処理を実行し(ステップS104)、ステップS107の処理に進む。バックアップデータが有効でない場合には(ステップS103:NO)、スタックポインタにスタックポインタ指定アドレスを設定し、RAMを初期化する(ステップS105)。そして、このRAMの初期化に伴い、RAMクリア情報(RAMクリアコマンド)を初期化コマンドとして所定の制御基板(例えば、演出制御部を構成する演出制御基板)に送信する(ステップS106)。
次に、CPUに設けられているCTCの設定を行う(ステップS107)。本処理では、4msごとに定期的にタイマ割り込みがかかるように、初期値として4msに相当する値をCTCの時間定数レジスタに設定する。
ステップS101〜S107での電源初期投入後の処理を終えた後、正常動作時の処理(ステップS108〜S112)として、割込禁止(ステップS108)と割込許可(ステップS112)とを繰り返すとともに、その間に、各種乱数の更新処理を実行する(ステップS109〜S111)。
乱数の更新処理として、Sステップ108の処理後、まず変動パターン用乱数値更新処理を実行する(ステップS109)。この変動パターン用乱数値更新処理では、主として、演出制御コマンドの1つである特別図柄変動パターンコマンドの抽選に用いる変動パターン用乱数値を更新する。
続いて、普通図柄当り判定用初期値乱数更新処理(ステップS110)と特別図柄当り判定用初期値乱数更新処理(ステップS111)を実行する。普通図柄当り判定用初期値乱数更新処理(ステップS110)では、普通図柄変動表示ゲームの当否抽選に使用する普通図柄当り判定用乱数の初期値変更に使用する乱数を更新(たとえば、カウンタのカウント値を更新する処理)し、特別図柄当り判定用初期値乱数更新処理(ステップS111)では、前記特別図柄変動表示ゲームの当否抽選に使用する特別図柄当り判定用乱数の初期値変更に使用する乱数を更新する。
(3−2.主制御側タイマ割込処理:図7)
図7は、主制御側メイン処理において、一定時間(4ms)ごとの割り込みで起動される主制御側のタイマ割込処理を示すフローチャートである。
まず、主制御CPU201は、レジスタを所定のスタック領域に退避させる退避処理(ステップS201)を実行する。
次いで、各変動表示ゲームに係る乱数を定期的に更新する定期乱数更新処理を実行する(ステップS202)。定期乱数更新処理では、普通図柄変動表示ゲームや特別図柄変動表示ゲームの当否抽選に使用する各種乱数を定期的に更新する。
次いで、遊技動作に用いられるタイマを管理制御するためのタイマ管理処理を実行する(ステップS203)。遊技機制御に用いる各種のタイマのタイマ値はここで更新される。
次いで、入力管理処理を実行する(ステップS204)。この入力管理処理では、パチンコ遊技機1に設けられた各種センサによる検出情報を、図示しない自身内のレジスタに読み込み格納する。各種センサによる検出情報とは、普通図柄始動口センサ37a、大入賞口センサ40a、特別図柄始動口センサ34a、35a、一般入賞口センサ43aなどの入賞検出スイッチから出力されるスイッチ信号のON、OFF情報である。
次いで、エラー管理処理を実行する(ステップS205)。このエラー管理処理では、上記入力管理処理で読み込み格納したデータを把握してスイッチのチェックを行い、不正入賞を監視したり、遊技動作状態を監視したりして、パチンコ遊技機1の異常を監視する。
次いで、賞球管理処理を実行する(ステップS206)。この賞球管理処理では、遊技球払出装置19に払出し動作を行わせるための制御情報(賞球数を指定する賞球払出制御コマンド)を出力する。
次いで、普通図柄管理処理を実行する(ステップS207)。この普通図柄管理処理では、普通図柄変動表示ゲームにおける当否抽選を実行し、その抽選結果に基づいて普通図柄の変動パターンや普通図柄の停止表示態様を決定したりする。
次いで、普通変動入賞装置管理処理を実行する(ステップS208)。普通変動入賞装置管理処理では、普通図柄管理処理(ステップS207)における当否抽選の結果に基づき、ソレノイド制御用の励磁制御信号を普通変動入賞装置ソレノイド41aに送信し、普通変動入賞装置41の可動翼片47の一連の動作を制御する。
次に、特別図柄管理処理を実行する(ステップS209)。この特別図柄管理処理では、特別図柄変動表示ゲームにおける大当り抽選(大当り判定処理)を実行し、その抽選の結果に基づいて特別図柄の変動パターンや特別図柄の停止表示態様(停止特別図柄)を決定する。
次いで、特別変動入賞装置管理処理を実行する(ステップS210)。この特別変動入賞装置管理処理は、特別図柄管理処理(ステップS209)における大当りの当否抽選の結果に基づき、ソレノイド制御用の励磁制御信号を特別変動入賞装置ソレノイド42aに送信し、特別変動入賞装置42の大入賞口40を所定のパターンに従い開閉制御して、大当りに関する遊技を実行制御する処理である。
主制御CPU201は、上記の特別変動入賞装置管理処理に次いで「LED管理処理」を実行する(ステップS211)。このLED管理処理は、処理の進行状態に応じて、普通図柄表示装置39や特別図柄表示装置38への出力データを出力する処理である。
さらに主制御CPU201は、大当りの発生、特別図柄確定、普通図柄確定、図柄始動口の入賞球検出などの遊技状態を示す信号を、外部集中端子基板21を通して、遊技場の遊技島管理に使用されるホールコンピュータHCや島ランプなど、遊技機外部に対して出力する外部端子管理処理を行う(ステップS212)。
そして、上記のようにステップS202〜ステップS212の処理を実行した後、レジスタの内容を復帰させ(ステップS213)、タイマ割込処理を終了する。
<4.演出制御部側の処理:図8〜図13>
次に演出制御部側の処理(図8〜図13)について説明する。
(4−1.演出制御側メイン処理:図8)
遊技機本体に電源が投入され、電源基板31から電源投入信号を受信した演出制御部24は、図8に示す演出制御側メイン処理を開始する。この演出制御側メイン処理では、電源投入が行われてから初めての処理としてステップS301が行われ、これ以外の場合には正常動作時の処理としてステップS302〜S305が行われる。
まず、演出制御基板24は、電源投入が行われてから初めての処理として、遊技動作開始前における必要な初期設定を実行する(ステップS301)。
次に、正常動作時の処理として演出用乱数更新処理を実行する(ステップS302)。この演出用乱数更新処理では、主として、演出内容を選択するために利用される演出抽選用の乱数値を定期的に更新している。
次に、コマンド受信割り込み、タイマ割り込み、外部INT等を許可する割り込み許可状態に設定し(ステップS303)、その後、割り込み禁止状態に設定する(ステップS304)。そして、ウォッチドッグタイマをクリアして(ステップS305)、電断が発生しない限り、ステップS303からステップS305の処理をループ処理にて実行する。
(4−2.コマンド受信割込処理:図9)
次に、上記した主制御部20からの演出制御コマンドを受信した場合に実行されるコマンド受信割込処理について説明する。
図9は、この演出制御側のコマンド受信割込処理を示すフローチャートである。このコマンド受信割り込み処理は、主制御部20から演出制御コマンドを受信した場合、後述する演出制御側タイマ割込処理(図10)よりも優先的に実行される処理である。
まず、演出制御部24は、主制御部20からの演出制御コマンドを受信した場合、レジスタを所定のスタック領域に退避させた後(ステップS401)、制御コマンドをRAM242の所定領域に格納する処理を行い(ステップS402)、レジスタを復帰(ステップS403)する。主制御部20から送られてくる各種制御コマンドを受けた場合、INT割り込みが発生し、この受信割込処理にて、制御コマンドを受信した時点で、これをコマンド受信バッファに格納する。
(4−3.演出制御側タイマ割込処理:図10)
図10は、演出制御基板24における演出制御側メイン処理において、一定時間(2ms)ごとの割り込みで起動される演出制御側タイマ割込処理を示すフローチャートである。
まず、演出制御CPU241は、レジスタを所定のスタック領域に退避させるレジスタ退避処理を実行する(ステップS501)。次いでプログラム異常を監視しているウォッチドッグタイマをクリアして、タイマのカウントを再スタートさせる(ステップS502)。プログラムが暴走状態となった場合は、ウォッチドッグタイマがタイムアップし、演出用CPUが自動的にリセットされて前記暴走状態から復帰する。
次いで、定期更新処理を行う(ステップS503)。この定期更新処理では、演出パターンを選択するために利用される演出用乱数の初期値や、演出パターンの実行に必要な各種タイマの内容を割り込みごとに更新する。上記各種タイマの代表的なものは、演出の発生に関するタイムスケジュールを管理するタイマである。たとえば、特別図柄表示装置38に特別図柄が変動表示されている変動期間内(特別図柄の変動期間内)と実質的に同一期間内である液晶表示装置36の画面に装飾図柄が変動表示されている変動期間内(装飾図柄変動期間内)において、その時間軸上で、どのような演出パターンの演出内容を、どれだけの時間幅をもって、演出手段である装飾ランプ45やスピーカ46や液晶表示装置36などにより現出させるかについての時間的なスケジュールが、このタイマにより時間管理される。
次いで、各種スイッチからの入力を監視する入力監視処理を行う(ステップS504)。この入力監視処理の一環として行われるセンサチェック処理の詳細については、図12にて後述する。
次いで、演出決定管理処理として、コマンド解析処理(ステップS505)と演出シナリオ更新処理(ステップS506)を実行する。そして、演出出力管理処理としてステップS507〜S509を実行する。
まず受信した制御コマンドに基づいて演出のシナリオを決定するコマンド解析処理(ステップS505)を実行する。このコマンド解析処理では、主制御部20から制御コマンドを受信したか否か、つまりコマンド受信バッファに制御コマンドが格納されているか否かを割り込みごとに監視する。たとえば変動パターンコマンドが受信され、変動パターン指定コードが受信バッファに格納されている場合、コマンド解析処理において、この変動パターン指定コードを読み出し、図示してない演出パターンテーブルを参照して、対応する演出パターンを決定する。
次いで、演出シナリオ更新処理(ステップS506)を実行する。この演出シナリオ更新処理では、上記コマンド解析処理(ステップS505)において決定された上記演出シナリオの内容に基づいて、液晶表示装置36を作動させる制御信号(画像演出制御信号)の作成や、ランプやLEDやスピーカ46を作動させる制御信号(発光制御信号や音声制御信号)の作成を行う。そして、作成した上記制御信号をRAM243の所定の格納領域に格納する。また、演出シナリオの進行に伴って上記画像演出制御信号を液晶表示装置36に対して出力するとともに、その画像演出に合わせて音とLEDのための制御信号(発光制御信号や音声制御信号)の出力も行う。
上記ステップS506の処理に続いて、演出出力管理処理の内容として、上記所定のコマンド格納領域において再生する音データの音声制御信号が有るか否かを判断し(ステップS507)、再生する音データの音声制御信号が有る場合には(ステップS507:YES)、音の再生が必要なタイミングで、サウンドLSIの音声制御信号を入力し、音源ICを通じてスピーカ46から音を出力させる(ステップS508)。これにより、演出シナリオに沿った効果音がスピーカ46から発生される。
続いて、LED出力処理を実行する(ステップS509)。このLED出力処理は、上記音声制御信号がサウンドLSIに送信された場合、この情報を受け、対応する演出に伴い発光制御信号を装飾ランプ45やLEDなどに送信し点灯もしくは点滅させて光による演出を実現する。
そして、退避したレジスタの内容を復帰させ(ステップS510)、これにより演出制御側タイマ割込処理を終了する。
(4−3−1.センサチェック設定処理:図11)
図11はコマンド解析処理(ステップS505)においてセンサチェックコマンドを受信した場合に行われる処理を示す。このセンサチェックコマンドは、センサチェックをなす所定条件が成立した場合に主制御部20から送信されるコマンドの総称であり、ここでは電源投入時のイニシャライズ動作後に主制御部20側から送信される「バックアップ復帰コマンド」がこれに相当し、このバックアップ復帰コマンドを受信することを条件に、センサチェックを実行するように構成されている。しかし、このセンサチェックコマンドはバックアップ復帰コマンド以外のコマンドであってもよい。たとえば電源投入時に一斉に各基板に送信される電源投入コマンドや、営業開始時などにRAMの初期化コマンドとして送信されるRAMクリアコマンドであってもよい。また、変動すべき記憶情報がない場合に送信されるデモ演出コマンドを受信したことを条件に、センサチェックを実行するように構成してもよい。
このセンサチェック設定処理においては、まず監視フラグがOFFか否かを判断し(ステップS601)、OFFの場合は(ステップS601:YES)、非接触センサ51、52の状態を監視する監視フラグをONにしてセンサチェック期間を開始するとともに(ステップS602)、非接触センサ51、52のセンサ有効時間を定める監視タイマを設定する(ステップS603)。ここで「監視フラグ」は、非接触センサ51、52の状態を監視している状態(センサ有効状態)つまり非接触センサからの検出情報を有意な情報として扱う状態(第2の状態)ではON、それ以外(センサ無効状態)つまり非接触センサからの検出情報を有意な情報として扱わない状態(第1の状態)ではOFFとなるフラグであり、非接触センサ51、52の有効・無効を管理するフラグである。この監視フラグは、非接触センサからの検出情報を有意な情報として扱わない第1の状態と、前記非接触センサからの検出情報を有意な情報として扱う第2の状態とに、センサ監視状態を切り替え可能な監視状態切替手段として働く。
また、「監視タイマ」は可動体61、62つまり非接触センサ51、52が下部位置から上部位置に上昇した後に再び下部位置に戻って来るまでの一往復動作に関連して設定されるセンサ有効時間を計時するものであり、少なくとも非接触センサ51、52の検出面の一部または全部を遮蔽板53が覆っている状況(第1位置)となっている期間中は、非接触センサ51、52のセンサ機能が有効となるようにタイマ時間が定められる。本実施形態の場合、センサ有効時間は、上記非接触センサ51、52の一x往復動作にかかる時間に対応する長さに設定される。この監視タイマは、上記第1位置においてセンサ監視状態を上記第1の状態から上記第2の状態に切り替える特別監視状態切替手段として働く。
(4−3−2.センサチェック処理:図12)
図12は、演出制御側タイマ割込処理(図10)の入力監視処理の一環として行われるセンサチェック処理を示したものである。
このセンサチェック処理では、まず監視フラグがON状態(センサ有効状態)であるか否かをチェックする(ステップS701)。監視フラグがOFF状態の場合は何もしないで、この処理を抜ける。しかし監視フラグがON状態の場合は、次のようにセンサチェック動作を行う。
まず、可動体61、62を一往復動作させる(ステップS702)。これにより非接触センサ51、52も、下部位置から上部位置に上昇し、その後に再び下部位置に戻って来て停止する、という一往復動作をする。
この可動体61、62の作動開始と共にセンサチェック期間が開始され、監視タイマの計時が行われて行くことになる。そこで監視タイマがタイムアップ(タイマ=0)したか否かを判断する(ステップS703)。監視タイマがタイムアップしていなければ(ステップS703:NO)、非接触センサ51、52にセンサ検出があったか否かをチェックする(ステップS704)。
非接触センサ51、52のセンサ機能が正常であれば、可動体61、62と共に非接触センサ51、52が下部位置と上部位置の間を一往復動作する間に、遮蔽板53を上昇開始時に1回検出し、また下降終了時に1回検出して、計2回のセンサ検出があるはずである。そこで監視タイマがタイムアップする前にセンサ検出があった場合(ステップS704:YES)、非接触センサ51、52のセンサ機能が正常であると判断される。そして、報知手段により非接触センサ51、52が正常に反応した旨の報知が行われる(ステップS705)。この実施形態の場合、報知手段は液晶表示装置36と可動体61、62の発光装飾部であり、液晶表示装置36の画面に正常である旨の表示として、たとえば「センサ反応中」などが表示され、可動体61、62の発光装飾部(LED)が点灯して、その旨が報知される。
そして、監視結果フラグが「正常」に設定された後(ステップS706)、ステップS709に移行する。この監視結果フラグは、センサ演出の代替演出を行うか否かを判断するフラグであり、後述するように非接触センサ51、52のセンサ機能が異常である場合、この監視結果フラグを「異常」に設定してセンサ演出の代替演出を行わせる(図13のステップS809参照)。
また非接触センサ51、52にセンサ検出がなければ(ステップS704:NO)、上記の報知処理(ステップS705)および検査結果フラグの正常設定(ステップS706)を行わないで、ステップS709に移行する。
上記の監視タイマは、非接触センサ51、52のセンサ機能が正常ならばセンサチェック終了条件が成立したことを条件に、後述するステップS711においてクリアされる。また、非接触センサ51、52のセンサ機能が異常ならば、すなわち、センサの故障などが原因で検出不能状態となった場合は、ステップS703の判断において、監視タイマがタイムアップすることとなり(ステップS703:YES)、上記報知手段により異常を報知し(ステップS707)、監視結果フラグを異常に設定する(ステップS708)。そしてステップS709に移行する。
上記したセンサチェックは、非接触センサ51、52が一往復動作して原位置に戻り検出面の一部または全部が遮蔽板53で遮られることで実施されるため、センサチェックのためにわざわざ検査者の手を非接触センサ51、52の前にかざす必要がない。自動的に非接触センサ51、52のセンサ機能の良否を判断することができるため、煩わしさのない簡便な検査方法となる。
次にステップS709に進み、チェック終了条件が成立しているか否か、つまり上記のセンサチェック期間を終了させるか否かについて判断する(ステップS709)。このチェック終了条件は、大きく分けて3つあり、そのいずれかが成立することでセンサチェック期間の終了となる。
そのチェック終了条件の第1は、主制御部20から遊技開始に伴い送信される所定のコマンドが受信されたか否かであり、たとえば特別図柄の変動開始時に送信される変動パターンコマンドや、打球が入賞装置に入球した際に送信される入賞コマンドなどを受信したこと(所定の遊技状態となったこと)であり、これらのコマンドを受信したことでチェック終了条件が成立し、センサチェック期間が終了となる。
チェック終了条件の第2は、これらのコマンドが受信されないセンサチェック工程でセンサの動作チェックが行われる場合に備えたもので、検査者が非接触センサ51、52以外のチェック終了用の操作手段(本実施形態の場合は枠演出ボタン13)が押下されたことをチェック終了条件とし、枠演出ボタン13が押下されたことでセンサチェック期間が終了となる。
チェック終了条件の第3は、監視タイマが管理する一定時間(センサ有効時間)が経過したことである。この条件は、後述するステップS703において、監視タイマがタイムアップし検視結果フラグが異常にセットされる場合に満たされるため、消極的な条件として働く。
上記チェック終了条件のいずれも成立していない場合は(ステップS709:NO)、センサチェック期間がまだ継続しているので、報知を継続させたまま、このセンサチェック処理を終了し、図10のステップS504に戻る。
上記チェック終了条件が成立しセンサチェック期間が終了した場合は(ステップS709:YES)、監視フラグをOFFに戻し(ステップS710)、監視タイマをクリアする(ステップS711)。そして、上記ステップS706またはステップS708で設定される監視結果フラグが正常か否かを判断し(ステップS712)、監視結果フラグが正常ならば(ステップS712:YES)報知を終了する(ステップS713)。そして、このセンサチェック処理を終了し、図10のステップS504に戻る。また監視結果フラグが異常ならば(ステップS712:NO)、報知を継続させたままにして、このセンサチェック処理を終了し、図10のステップS504に戻る。
なお、このセンサチェック期間中は、たとえば画像や音声によりセンサチェック期間中であることを報知することが望ましい。
上記したように、本実施形態のセンサチェックでは、非接触センサ51、52が一往復動作して原位置に戻り、遮蔽板53で遮られることで実施されるため、センサチェックのためにわざわざ検査者の手を非接触センサ51、52の前にかざし、手振り動作をすることを必要としない。非接触センサ51、52の前を遮蔽板53が入り切りすることで、自動的に非接触センサ51、52のセンサ機能の良否を判断することができる。したがって非接触センサ51、52の移動範囲内に、非接触センサにより検出可能な部材として、遮蔽板53を小さく配置する形態とすることもできる。
また手振り動作によるセンサチェックのために、非接触センサ51と右側の非接触センサ52を区別して、別々に機械的に演出位置まで上昇させるなどの複雑な動作をさせる必要もなく、単に電気的に非接触センサ51と右側の非接触センサ52を区別してそのセンサ機能が正常か否かを判断すればよい。
また、このセンサチェックは、非接触センサ51、52が遮蔽板53に対して1回出入りすることで実施される。これは、可動体61、62がイニシャル動作することにより、非接触センサ51、52の動作チェックを自動的に行うことができることを意味する。また、通常のセンサ演出における昇降動作においても、非接触センサ51、52は演出位置まで上昇し、センサ演出が実施されてから原位置に戻り、遮蔽板53に隠れるという動作を行っているので、この遮蔽板53に対する非接触センサ51、52の出入り動作に基づいて、通常の遊技中においても、非接触センサ51、52が正常であるか否かをチェックすることが可能である。
また、センサチェック期間の開始後、監視タイマによる一定時間が経過すること、あるいは所定の遊技状態(遊技開始)となることを条件に、センサチェック期間を終了するように構成しているため、センサチェック期間が無駄に長くなることを防止できる。また、センサチェック期間の開始後、枠演出ボタン13が操作されることを条件にセンサチェック期間を終了するように構成することにより、たとえば遊技ホールの担当者がセンサチェック結果を認識した時点で早期にセンサチェック期間を終了させることができる。
(4−3−3.センサ演出制御処理:図13)
次に、通常の遊技中におけるセンサ演出の動作を、図13を参照しながら説明する。
特別図柄管理処理(図7のステップS209)中の特別図柄変動開始処理において、特別図柄の変動開始時に主制御部20から変動パターンコマンドが送信される。演出制御部24は、この変動パターンコマンドを図10のコマンド解析処理(ステップS505)にて受信した場合、これに対応する演出パターン、つまり装飾図柄の演出用変動パターンをセットする。
すなわち変動パターンコマンドが受信されて変動パターン指定コードが受信バッファに格納されている場合、コマンド解析処理(ステップS505)において、この変動パターン指定コードを読み出し、演出パターンテーブルを参照して、対応する演出パターンを決定する。ここで演出パターンテーブルは、少なくとも変動パターン指定コードと装飾図柄の変動パターンと変動時間とをあらかじめ対応付けて演出パターンとし、1つの変動パターン指定コードごとに複数の演出パターンを対応付けたテーブルである。この演出パターンテーブルを参照することにより、当該変動パターン指定コードに対応する演出パターンを、当該変動パターン指定コードに属する演出パターン群のうちから1つを抽選により選択することで決定する。
上記の変動パターンコマンドには、センサ演出開始コマンドが含まれて送られて来るものがある。図13は、コマンド解析処理(ステップS505)において、このセンサ演出開始コマンドを受信した場合に行われるセンサ演出制御処理を示す。このセンサ演出制御処理では、非接触センサ51、52を利用したセンサ演出およびこれに続く特定演出を所定条件下で実行する。
図13において、演出制御部24は、主制御部20からセンサ演出開始コマンドを受信すると、後述する監視結果フラグが正常か否かを判断する(ステップS801)。監視結果フラグが正常の場合は(ステップS801:YES)、センサ演出期間が開始することになる。
すなわち、まず演出制御部24の制御下で、モータ64が所定方向に所定ステップだけ作動され、それによって可動体61〜63が下部位置(原点位置)から上部位置(演出位置)まで上昇する(ステップS802)。これにより、非接触センサ51、52は、双方とも、図4の右側に示すように遮蔽板53に検出面が覆われた待避位置(第1位置)から脱して、図4の左側に示すように遮蔽板53から露出した作用位置である演出位置(第2位置)まで上昇して、液晶表示装置36の面内の下部に保持される。
非接触センサ51、52が上記作用位置(演出位置)まで上昇すると、音声と画像を用いて、この非接触センサ51、52に対して遊技者に手振り動作などの所定動作を促す報知が行われる(ステップS803)。たとえばセンサ演出がバトルゲームの場合、液晶表示装置36の画面に、相手と戦うキャラクタが刀を振りかざした画像が表示され、このときスピーカ46から「センサに手をかざせ!」等の音声が出力される。もちろん、センサ演出の内容は任意であって、バトルゲーム以外のたとえば遊技者に任意の選択入力をさせるものなどでもよく、その演出内容に応じて遊技者に所定動作を促すべく任意の画像や音声を出力すればよい。この所定動作を促す報知が遊技者に対して行われたときから、センサ有効時間としての所定時間の計時が開始される。
そして、センサ有効時間としての所定時間が経過するまで(ステップS805:NO)、ステップS804に戻って、非接触センサ51、52の状態監視を続ける。ここで非接触センサ51、52が右から左にONとなった場合には、遊技者が図柄を右から左に斬る動作を行ったものと判断でき、左から右にONとなった場合には、遊技者が図柄を左から右に斬る動作を行ったものと判断できるため、その遊技者の動作方向に応じた画像を表示することができる。
上記センサ有効時間が経過すると(ステップS805:YES)、ステップS806に進み、続いて、センサ有効時間中における非接触センサ51、52の検出結果が所定条件を満たしたか否かが判定される(ステップS806)。ここでは、液晶表示装置36の画面に表示された閃光斬の動作回数つまり非接触センサ51、52の検出履歴が、あらかじめ定めた検出回数と比較され、それらの一致度が一定以上(たとえば検出回数が1回以上)であれば所定条件が満たされたものと判定される。
センサ有効時間中における非接触センサ51、52の検出結果が所定条件(検出回数が1回以上)を満たしていないと判定した場合には(ステップS806:NO)、そのままステップS808に進む。しかし、検出結果が所定条件(検出回数が1回以上)を満たしていると判定した場合には(ステップS806:YES)、特定演出(遊技時のセンサ演出)を実行する(ステップS807)。この特定演出として、たとえば大当たりの場合には遊技者の動作によって閃光の発生と共に外れの図柄が斬られて大当たり図柄で停止し、外れの場合には、遊技者の動作によっては外れ図柄が斬れず、そのまま外れ図柄で停止する、というような特定の斬撃画像が、液晶表示装置36の画面に表示される。その後にステップS808に進む。
特定演出は上記したものに限定されるものではなく、特別保留個数が1以上の場合にその各保留記憶の内容、すなわち大当たり態様に対応するものであるか否か等を報知する演出、保留記憶中に大当たり態様に対応するものが存在するか否かを複数回の特別図柄変動にわたる連続予告により報知する演出、特別なリーチ演出を出現させる演出など、どのようなものでもよい。たとえば図柄変動表示中の所定のタイミングでセンサ演出を行う場合、特定演出は当該変動の停止後の図柄が大当たりとなる場合と外れとなる場合とで異なる内容としてもよい。また、大当り遊技中の所定のタイミングでセンサ演出を行う場合、大当り遊技終了後に移行する遊技状態に応じて特定演出の内容を決定するようにしてもよい。
上記特定演出が実行されるか、あるいは非接触センサによる検出結果が所定条件を満たさなかった場合は、ステップS808に進み、可動体は初期位置に戻される。すなわちモータ64が所定方向に所定ステップ作動することにより、可動体61〜63が上部位置(演出位置)から下部位置(原点位置)まで下降する(ステップS808)。これにより、非接触センサ51、52は双方とも遮蔽板53から露出した作用位置から遮蔽板53に覆われた待避位置に切り替えられ、また可動体61〜63も遮蔽板53に隠れた待避位置に切り替えられる。その後、このセンサ演出制御処理を終了し、図10のステップS505に戻る。
上記は非接触センサ51、52が正常な場合、つまりステップS801の判断において監視結果フラグが正常な場合の動作であった。これに対し非接触センサ51、52が故障その他により異常と判断される場合は(図12のステップS708参照)、ステップS801の判断がNOとなってステップS809に進み、上記のステップS802〜S808の処理の代わりにボタン演出設定処理が行われる(ステップS809)。これにより、故障中の非接触センサ51、52を用いて特定演出が実行されようとする不都合は回避され、専ら非接触センサ51、52の代わりに枠演出ボタン13を用いた代替演出(ボタン演出)が実行される。遊技者は作動しない非接触センサ51、52に対して無駄に手をかざすなどの動作をしなくて済むことになり、同等の演出が枠演出ボタン13を用いて有効に実行されることになる。
<第2の実施形態:図14>
上記実施形態では、位置固定の遮蔽板53に対して可動の非接触センサ51、52が出入り動作した。しかし、非接触センサ51、52を位置固定とし、これに対して可動の遮蔽板53が出入り動作する形態とすることもできる。
図14はこの形態を例示したもので、遊技盤3の遊技領域内の上方に、遮蔽板53として働く大型のロゴプレート531を上下移動可能に設け、その背後に非接触センサ51、52を位置固定で横並びに設けている。このロゴプレート531は、図14(a)に示す上部位置を原点位置とし、図14(b)に示す下部位置を演出位置として、両位置の間を移動可能に構成されている。
すなわち、特定演出を実行する際には、ロゴプレート531が図14(a)に示す上部位置(原点位置)から図14(b)に示す下部位置(演出位置)に下降する。そして、特定演出が実行された後は、ロゴプレート531が図14(a)に示す上部位置(原点位置)に戻る。このため、非接触センサ51、52はロゴプレート531で覆われた状態(退避位置)から、ロゴプレート531で覆われていない状態(作用位置)に移行し、その後再びロゴプレート531で覆われた状態(退避位置)に戻る。このロゴプレート531の一往復動作に伴い、相対的に、非接触センサ51、52はロゴプレート531に対して1回だけロゴプレート531の領域内に出入り動作を行うことになる。
よって、固定の遮蔽板53に対して可動の非接触センサ51、52が出入り動作する構造(図4)の場合と同様に、非接触センサ51、52のセンサ機能が正常であるか否かを、所定の検査作業(図11、図12)においても、またセンサ演出を行う過程においても、それぞれ判断することができる。
<第3の実施形態:図15〜図16>
上記実施形態では、センサチェックコマンドを受信した場合にセンサチェックを行う形態について説明した。しかし、電源投入時のみセンサチェックを行う形態とする場合には、このようなコマンドの受信に基づかずにセンサチェックを実行することもできる。
図15は、この電源投入時においてのみセンサチェックを行う形態とする場合のセンサチェック設定処理の構成を、また図16はこのときのセンサチェック処理の構成を示したものである。
図15において、演出制御部24は、センサチェックの所定条件が成立したか否かの判断として、電源が投入されたか否かを判断する(ステップS901)。これは電源基板31から各基板へ送られて来る電源投入指示や、電源の立ち上がりを把握することにより判断することができる。
電源が投入された場合は(ステップS901:YES)、監視フラグをONにして、非接触センサ51、52を監視している状態(センサ有効状態)にするとともに(ステップS902)、非接触センサ51、52の一往復動作に対応するセンサ有効時間を計時する監視タイマを設定する(ステップS903)。
一方、図16のセンサチェック処理においては、既に図12で述べたところと同様にステップS701〜S708およびステップS710〜S713を行い、監視タイマが管理するセンサ有効時間内にセンサ検出(検出情報の出力)があれば監視結果フラグを正常にセットし、センサ検出がなければ監視結果フラグを異常にセットする。そして、正常の場合は報知を終了し、異常の場合は報知を継続する。
この図16のセンサチェック処理が図12のものと相違する点は、図12のセンサチェック処理ではチェック終了条件の成立を判断するステップS709が必要となっていたが、監視タイマが管理する一定時間(センサ有効時間)の経過を条件とするだけであるため、図16のセンサチェック処理ではステップS709が不要となり存在しないことである。すなわち、電源投入後、監視タイマで管理される一定時間(センサ有効時間)だけセンサチェックが行われるにすぎない。したがって、この第3の実施形態の場合、遊技中のセンサチェックはできないが、電源が投入されるたびにセンサチェックが実行されるため、実用的な検査方法が提供される。
<変形例>
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
たとえば、実施形態ではセンサチェック期間の開始は、電源投入時のイニシャライズ動作が行われたとき、つまり主制御部20からの所定コマンド(電源投入コマンド、RAMクリアコマンド、デモ演出コマンドなど)を受信したとき、または遊技機に電源が投入されたとき(電源投入直後)に行うと説明したが、センサチェック期間の開始条件はこれらに限られるものではなく、図柄変動中、大当たり遊技中、図柄変動停止中(待機状態中)等において、センサチェックを行うようにすることもできる。またセンサチェック用の操作ボタンを設け、この操作ボタンが操作されることを条件にセンサチェックを開始するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、可動体61、62が一往復動作する動作期間に対応するセンサチェック期間として、監視タイマによりタイマ時間を設定し、このタイマ時間内に非接触センサ51、52が検知出力を発生する場合には、非接触センサ51、52のセンサ機能が正常であると判断する構成とした。すなわちセンサチェック期間の全てを、非接触センサ51、52の検出情報を有意な情報として取り扱う第2の状態とした。しかし監視タイマの設定時間は、センサ前面に遮蔽部材53がある間だけ、非接触センサ51、52の検出情報を有意な情報として取り扱う第2の状態として設定し、その第2の状態となっている期間内において遮蔽部材53による検出情報が出力された場合には、非接触センサ51、52のセンサ機能が有効であると判断する構成とすることもできる。
また、上記実施形態では、非接触センサ51、52の退避位置に遮蔽部材53を配置したが、非接触センサ51、52ないし可動体61、62の動作範囲内に、たとえば原位置と作用位置との間に、遮蔽部材53を非接触センサにより検出可能な部材として配置する構成としても良い。
また、センサチェックに反応して非接触センサ51、52がON(検出状態)になったとき、すなわち正常である旨の報知は、たとえばガラス扉枠6上に設けられた枠ランプ(たとえば装飾ランプ45)を点灯させてもよい。これにより、たとえば電源投入後に枠ランプが点灯した場合にはセンサ異常であると離れた場所からでも認識することが可能である。
またセンサチェックに反応せずに非接触センサ51、52がOFF(非検出状態)であるとき、すなわち異常である旨の報知は、たとえば液晶表意装置36の画面以外の遊技者に視認しにくい場所に、LEDなどで報知するようにしても良い。
本発明は、非接触センサを搭載したパチンコ機、アレンジボール機、雀球遊技機などの弾球遊技機や回胴式遊技機に適用することができる。
1 パチンコ遊技機、
2 前面枠、
3 遊技盤、
3a 遊技領域、
4 外枠、
5 球誘導レール、
6 ガラス扉枠、
7 前面操作パネル、
8 上受け皿ユニット、
9 上受け皿、
11 球貸しボタン、
12 カード返却ボタン、
13 枠演出ボタン、
14 球抜きボタン、
15 発射操作ハンドル、
19 遊技球払出装置、
20 主制御部、
24 演出制御部、
28 発射制御基板、
29 払出制御基板、
31 電源基板、
32 発射装置、
34 上始動口(特別図柄始動口)、
35 下始動口(特別図柄始動口)、
36 液晶表示装置、
37 普通図柄始動口、
38 特別図柄表示装置、
39 普通図柄表示装置、
40 大入賞口、
41 普通変動入賞装置、
42 特別変動入賞装置、
43 一般入賞口、
44 風車、
45 装飾ランプ、
45a 光表示装置、
46 スピーカ、
46a 音響発生装置、
47 可動翼片、
48 センター飾り、
49 アウト口、
51、52 非接触センサ、
53 遮蔽板、
54 被検出体(人の手)、
61〜63 可動体、
71〜73 力伝達機構、
74 駆動レバー、
75 カムギヤ、
76 アイドルギヤ、
77 カム、
201 主制御CPU、
202 主制御ROM、
203 主制御RAM、
241 演出制御CPU、
242 演出制御ROM、
243 演出制御RAM。

Claims (9)

  1. 被検出体を非接触な状態にて検出可能な非接触センサと、
    第1位置において前記非接触センサにおける検出面の一部または全部を覆う関係になる遮蔽部材と、
    前記非接触センサまたは前記遮蔽部材を前記第1位置から前記非接触センサの検出面を露出させる第2位置へと相対的に移動させる駆動手段と、
    前記非接触センサからの検出情報を有意な情報として扱わない第1の状態と、前記非接触センサからの検出情報を有意な情報として扱う第2の状態とに、センサ監視状態を切り替え可能な監視状態切替手段と、
    所定のチェック開始条件の成立により少なくとも前記第1位置において前記センサ監視状態を前記第1の状態から前記第2の状態に切り替える特別監視状態切替手段と、
    前記特別監視状態切替手段の作動に基づき、前記遮蔽部材による検出情報の有無を監視するセンサチェック制御手段と、を有することを特徴とする遊技機。
  2. 前記駆動手段は、前記非接触センサまたは前記遮蔽部材を前記第1位置から前記第2位置に移行させ、その後に前記第2位置から前記第1位置に戻す往復動作をさせる機能を有し、
    前記特別監視状態切替手段は、前記チェック開始条件が成立したことに基づき、前記非接触センサまたは前記遮蔽部材の前記往復動作が行われる期間のうちで少なくとも前記非接触センサまたは前記遮蔽部材が前記第1位置にある期間において、前記センサ監視状態を前記第2の状態に切り替え、
    前記センサチェック制御手段は、前記第1位置における前記非接触センサの前記センサ監視状態が前記第2の状態にある場合に前記遮蔽部材による検出情報があるときは前記非接触センサのセンサ機能が正常と判断し、また前記第1位置における前記非接触センサの前記センサ監視状態が前記第2の状態にある場合に前記遮蔽部材による前記検出情報がないときは前記非接触センサのセンサ機能が異常と判断する、ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 遊技機に電源が投入されたことを前記チェック開始条件としてセンサチェック期間を開始する、ことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 電源投入時のイニシャライズ動作が行われたことを前記チェック開始条件としてセンサチェック期間を開始する、ことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  5. 遊技の進行に伴って所定の演出を現出可能な演出装置と、この演出装置を制御する演出制御手段と、をさらに有し、
    前記特別監視状態切替手段は、前記非接触センサが前記第2位置にある期間において前記センサ監視状態を前記第2の状態に切り替え、
    前記演出制御手段は、前記第2位置にある前記非接触センサの前記センサ監視状態が前記第2の状態にある場合に、前記非接触センサについて被検出体による検出情報があることを条件として、前記演出装置による特定演出の実行を許容し、
    前記センサチェック制御手段は、前記非接触センサが前記第2位置から前記第1位置に戻った後に、前記遮蔽部材による検出情報が有るかどうかにより前記非接触センサのセンサ機能が正常か異常かを判断する、ことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  6. 前記演出装置は図柄の変動表示および停止表示を行う表示装置を有し、この表示装置にデモ演出表示が行われることを前記チェック開始条件として、センサチェック期間を開始する、ことを特徴とする請求項5に記載の遊技機。
  7. 前記センサチェック期間の開始後、所定の遊技状態となることをチェック終了条件として前記センサチェック期間を終了する、ことを特徴とする請求項3、4、6のいずれかに記載の遊技機。
  8. 前記センサチェック期間の開始後、操作手段が操作されることをチェック終了条件として前記センサチェック期間を終了する、ことを特徴とする請求項3、4、6のいずれかに記載の遊技機。
  9. 前記センサチェック制御手段は、前記非接触センサのセンサ機能が正常または異常と判断された場合、その旨を報知する報知手段を有する、ことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
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