JP2011229104A - 携帯電話、電子手帳、デジタルカメラ等のモバイル機器に取り付けることで、相互の情報交換(例えば、電子的な名刺交換)が瞬時に可能となる装置及びそのシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 特殊な正面形状部により、高い信頼性の光通信(赤外線等)機能を瞬時に行える本装置(情報コネクタ)及びそのシステムを開発し、携帯電話等のモバイル機器に装着することで電子的な名刺交換が可能となる。
【選択図】図1
Description
(b)最近、携帯電話の電子メール機能を利用した名刺交換を考案した例があるが、実際の名刺交換の場では使えない。
(c)モバイル機器同士を連携させ利便性を拡大する仕組み及び装置は、USBケーブルやBluetooth、赤外線通信等を利用したものがあるが、接続の手間や操作の手間があり、即時性を必要とする場(名刺交換など)では使えない。
(b)モバイル機器同士を瞬時に連携させることが出来、操作も簡易な仕組み及び装置を開発することで用途の拡大(電子的な名刺交換など)を図りたい。
(c)特に、名刺情報を電子的に交換する仕組み及び装置を開発することで、紙資源の節約にも寄与したい。
具体例として、実際の名刺交換の場では以下のようなことが瞬時に行われていると考えられ、これらの機能を合わせ持つ装置及びそのシステムを提案する。
▲1▼ 1対1の相互情報交換が基本だが、m対nや1方向のみの交換もある。
▲2▼ 紙製名刺の相互交換が基本だが、一方が名刺を不所持の場合、片方交換となる。
▲3▼ 紙の名刺交換による情報交換は、2秒程の間で行われる。
▲3▼ 交換した相手の情報(データ)がその場で確認できる。
▲4▼ 名刺交換する場合、事前に相手を見て、互いに信頼して行っている。
▲5▼ 紙名刺の情報は、文字、記号(ロゴ等)、写真などであり、カラー(多色)もある。
(a) 様々なモバイル機器に即時取り付けが可能な装置であること。
このため、本装置の接続部(コネクタ)は、既存携帯電話の外部接続端子やUSB接続等を利用し易い構造とする。
(b) 各モバイル機器が持っている様々な情報を瞬時に相互交換できること。
このため、各種情報の交換は各モバイル機器側がモード(名刺情報、映像情報、音楽情報等)を指定することで開始され、本装置はそれら情報の即時インターフェイス機能の部分を担う。
(c) 情報交換の仕組み、又は操作が簡易なものであること。
このため、図4と図5の2つの特徴的な形状を提案する。
尚、この2者は圧接時のずれを防ぐ構造という考え方は同じだが、平面図を見れば解るように凸形部と凹形部の位置が前後にずれているため互換性がない。実用面から、どちらが基本形となるかはユーザーが決めることだが、私としては前者の図4を基本形と考える。
(d) 情報交換時にノイズや情報漏れ等がない、信頼性の高い通信を行えること。
このため、図4の形状(特に、図中の丸で囲んだ箇所の構造)が重要である。
また、図5に示すように鍔を付ければ圧接時の傾き防止に効果があり、更に信頼性の高い通信が出来る。
(e) 交換した情報をその場で即時に見ることが可能なこと。
このため、各モバイル機器の液晶画面等に表示し易いインターフェイス(通信方式)とする。
(f) 様々な種類の情報(文字、記号、写真、映像等)が交換できること。
このため、本装置では情報の内容・種類は特に意識しない。
(g) 情報交換する前に、交換相手に応じて情報を選別できること。
このため、交換する情報の選択は各モバイル機器側での操作に任せ、本装置は特に意識しない。
以上の各機能・コンセプトを組み合わせた装置及びそのシステムにより、電子的な名刺交換の実用化など瞬時高速の情報交換を可能とし、各種モバイル機器の利便性拡大、用途拡大を目指す。
(a) 様々なモバイル機器同士を瞬時に連携し情報を交換することで用途拡大が図れる。その代表的な例が電子的な名刺交換である。
(b) 電子的な名刺交換が可能になれば、現在紙で管理している名刺情報(氏名、会社名、交換日時、交換場所、更に相手の顔写真等)を電子的に管理できるため検索が容易になる。更に、以前名刺交換した人の顔写真やプロフィル等が有れば、忘れた記憶を辿るための手段にもなる。
(c) 電話帳情報を交換すれば、携帯電話の変更が容易になる。予定表情報を交換すれば、電子手帳のスケジュール情報を携帯電話に移すことが可能となる。また、パソコンと接続すれば、利用できる情報の種類が拡大し応用範囲も拡大する。
(d) その他に、紙の名刺が不用となり、紙資源の節減にも寄与する。
これは携帯電話の外部機器端子と接続することで、様々な携帯電話に容易に取り付けることが出来る例である。尚、将来電子的な名刺交換が普及すれば、今回考案した装置は携帯電話等のモバイル機器と一体化されるだろう。それまで少々時間が掛かるので、一番簡易な形態(図1)から実施することが先決と考える。
(a)電子的な名刺交換の準備
まず、電子的な名刺情報を携帯電話で作成・編集するため、名刺創作用ツール(注、このツールは携帯電話側に依存する)を携帯電話にダウンロード又はインストールする。次に、携帯電話の液晶画面を見ながら先ほどのツールの名刺作成機能を使い、図8に例示する電子的な名刺のレイアウトを作成する。必要により携帯電話に付いているカメラやスキャナーで取った自分の顔写真や会社のロゴマーク等を追加し、電子的な名刺(これを「デジタル名刺」と呼びたい)を完成させる。
そして、図7に示すように本装置を携帯電話の外部接続端子に接続し、電子的な名刺交換の準備が完了する。
(b)電子的な名刺交換の実施
電子的な名刺交換には次のような幾つかのパターンが想定される。
まず、名刺を交換する双方が本装置を持っている場合は、図7に示すように互いに本装置の正面を圧接させることで電子式名刺交換が行われ、各々の携帯電話が持つ液晶画面で相手の名刺情報が確認できる。
もし、一方が本装置を有してない或いは、電子的な名刺情報を作成してない場合は、既存の紙製名刺の情報をカメラまたは液晶画面のスキャナーから読み込み、そこで相手のメールアドレスを確認したら、そこに自分の電子的な名刺情報を自動返送することで電子式名刺交換は完了する。
尚、上記の内後者の方法は、電子的な名刺交換を普及させるための一時しのぎ的な方法である。本装置を利用する前者の方法と比べれば手間がかかり、実用的なものではない。
(c)本装置の動作の詳細
電子的な名刺交換における本装置の動作は、以下のようなものである。
まず、動作の動力源は、図6のインターフェース部から供給される携帯電話のバッテリーからによる場合と本装置自体が持つバッテリーからの2パターンが用意されており、通常は本装置自体のバッテリーで動作する。ただ、このバッテリー電圧が低下した場合は、携帯電話側から供給するように切り替える。
次に、携帯電話のモード(注、このようなモード設定はモバイル機器側に依存する)を名刺交換に設定することで、携帯電話の持つ名刺情報が図6のインターフェイス部を経由して、図6の通信処理部に届く。この状態で本装置の正面を相手装置の正面に圧接することで図6のスイッチ部のボタンが押下されると、図6の処理部にある名刺情報が図6の変換部を経由し発光部より光(注、現状では赤外線通信が最適と考える)となって送信される。
一方、図6の受光部では相手装置からの光(赤外線等)を感知し、相手の名刺情報を図6の変換部を経由して図6の処理部に取り込む。そして図6のインターフェース部を経由して携帯電話側に名刺情報を渡し、携帯電話の液晶画面に図8の名刺レイアウトの形式で情報を表示させる。更に、受信した相手の名刺情報を図6のメモリー部にも蓄積し、次の名刺交換に備える。
2 本装置の凹形部
3 光通信の発光器(赤外線、半導体レーザーなど)
4 光通信の受光器
5 光通信の開始スイッチ(押しボタン)
6 携帯電話等への接続部(コネクタ)
Claims (3)
- 携帯電話、電子手帳、デジタルカメラ等のモバイル機器に本装置をそれぞれ取り付け、本装置同士の正面(図1の正面図を参照のこと)を互いに圧接することで、各モバイル機器が持つ情報の瞬時交換(例えば、電子的な名刺交換)を可能ならしめることを特徴とする本装置及びそのシステム。
- 2つの本装置同士を圧接した瞬間、本装置の特徴ある正面の形状により、相互に本装置のスイッチが押し込まれることで本装置の通信処理部が起動される仕組み及びそれを利用したシステム。
尚、図1の正面図にもあるように、光通信用の発光部と受光部が各2つあるのは、通信の内容や品質等によりモードを切り替える(例えば、名刺情報は内側で行い、大量・高品質の情報は外側で行う)ことで、2者を使い分け出来るよう考慮したものである。
また、相手側装置の横幅が短く、発光部、受光部を2つ持てない場合は、内側部分の1つのみで情報交換を行うことも考慮したものである。 - 2つの本装置の圧接が瞬時に出来、かつ圧接した本装置の正面が横にずれることのないよう工夫した形状により、情報交換の即時性・信頼性を高めた本装置及びそのシステム。
特に、本装置の形状が持つ特徴は、図4の青い一点鎖線の丸で囲まれた部分にある。ここで凸形と凹形が相互に接触したとき、この形状が横ずれを防止する。また、正面の凸形、凹形の持つ斜面とその角度が縦方向のずれも防止する。更に、図5のように鍔を付ければ傾きも防止できる。この部分の形状を標準化出来れば、様々な機器との情報交換が容易となる。
尚、本装置の基本形状は、既に意匠願2008−13017及び意匠願2008−13018にて「情報コネクタ」として登録済みである。
また、「情報コネクタ」という名称も商願2008−048403にて登録済みである。
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2010
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