JP2011229018A - 無線通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の無線チャンネルを用いて無線通信を行う場合に、各無線チャンネルの優先度の変動に対応可能な受信動作を行うことができる無線通信システムを提供する。
【解決手段】中継用通信機1A、携行用通信機1Bと、1つ以上の検針用通信機2とで構成され、中継用通信機1Aおよび携行用通信機1Bは、互いに周波数が異なる無線チャンネルを用いて無線信号を送信する無線通信部を各々備え、携行用通信機2は、互いに周波数が異なる複数の無線チャンネルをスキャン周期内で順次切り替えて、無線チャンネル毎の信号強度を測定する信号強度測定部2bと、当該測定した信号強度に基づいて無線信号を受信する無線チャンネルを選択し、当該選択した無線チャンネルの無線信号を受信する無線通信部2aと、スキャン周期に対する各無線チャンネルのスキャン期間の比率を動的に変化させるスキャン比率変動部2cとを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の無線チャンネルを用いて無線通信を行う無線通信システムに関するものである。
近年、例えば特定小電力無線局などの通信機を用いて、遠隔地点に設置された測定機の測定結果の授受や、遠隔地点に設置された装置の機能を始動、変更、または終了させるための制御信号の授受を行う無線通信システムが普及している。この種の無線通信システムは、自動検針システム、照明制御システム、防犯システム、ドアホンシステム、火災報知システムなど、多種多様のシステムに適応されている。このようなシステムとして、例えば特許文献1に記載された自動検針システムや、特許文献2に記載された火災報知システムがある。
例えば、自動検針システムでは、戸建住宅及び集合住宅の各住戸や、オフィスビル・商業ビルにおける各テナントが需要家である場合において、電気、ガス、水道などの検針メータに無線通信を行う通信機を接続する。そして、通信機が無線で送信する検針情報(つまり、消費電力量、ガス使用量、水道使用量など)を、広域通信網などの通信網を介して検針用の管理サーバに送信することで、遠隔での検針を可能にしている。
通信機(送信器・受信器)が送信・受信する無線信号は、図2(a)に示す構造を備える。無線信号は、同期ビット(プリアンブルPA)、フレーム同期パターン(ユニークワードUW)、アドレス情報DA(宛先アドレスおよび送信元アドレス)、メッセージ(データDATA)、誤り検出符号CRとで構成されている。プリアンブルPAは、例えば0と1を交互に続けて並べたビット同期用のビットパターンである。ユニークワードUWは、プリアンブルPAとは異なるビットパターンのビット列であって、データDATAなどには含まれにくいビットパターンが使用される。また、受信器は、このプリアンブルPAおよびユニークワードUWを検出することでビット同期およびフレーム同期をとり、さらには無線信号が自システム内で利用される無線信号であることを検出する。そして、ユニークワードUWに続くアドレス情報DAおよびデータDATAを受信して、制御コマンドなどの必要な情報を取得する。誤り検出符号CRは、例えば、CRC(Cyclic Redundancy Check)などからなる誤り検出符号である。そして、誤り検出符号CRによって、受信した無線信号の整合性を確認し、無線信号の送受信時において何らかの原因により、ビット反転などの異常が発生したことを検出できるようにしている。
無線通信システムでは、複数台の通信機(送信器・受信器)間で無線信号の授受を行う必要があり、特定の周波数帯域内に複数の無線チャンネルを設け、各送信器が割り当てられた無線チャンネルを用いて無線信号を送信する。そして、受信器が例えば時分割によって全ての無線チャンネルをスキャンすることで各送信器からの無線信号を受信する。
受信器側における具体的な各無線チャンネルのスキャン方法としては、図2(b)に示すように、スキャン周期Tsを複数のスキャン期間Ta(例えば2ms)に時分割して、スキャン期間Ta毎に複数の無線チャンネルの各々を順次切り替える。そしてスキャン期間Ta内では、各無線チャンネルにおける信号強度を順次検出し、この検出した信号強度が予め設定されている閾値を超えた無線チャンネルがあれば、この無線チャンネルの無線信号から上述したプリアンブルPAの検出を行う。各無線チャンネルにおいて、スキャン期間Taの間にプリアンブルPAが検出されない場合には、次の無線チャンネルにスキャン対象の無線チャンネルを切り替え、再度プリアンブルPAの検出を行う。また、スキャン期間Taの間にプリアンブルPAが検出された場合には、スキャン対象の無線チャンネルをその無線チャンネルに固定し、ユニークワードUWの検出を行う。ユニークワードUWが検出されなかった場合には、その無線チャンネルにおける無線信号の受信を中止し、再度、各無線チャンネルのスキャンを開始する。一方、ユニークワードUWが検出された場合には、続くアドレス情報を参照して自己宛の信号であれば、続くデータDATA(ここではリンク確立要求)の受信を行う。そして、誤り訂正符号CRで信号情報の異常の有無を確認し、異常が無ければ無線信号に格納された各情報を取得することで、リンク確立要求の受信を完了する。
このようにして、受信器では、所定のスキャン周期Ts内で時分割されたスキャン期間Ta毎に各無線チャンネルに含まれるプリアンブルPAを検出して無線信号の受信を開始している。
特開2008−147844号公報 特開2009−177340号公報
ここで、スキャン周期Tsに対するスキャン期間Taの比率(以降、スキャン比率と称す)が高い無線チャンネルは、スキャン比率が低い無線チャンネルに比べて、受信器が当該無線チャンネルの無線信号を受信する確率が高い。すなわち、スキャン比率が高い無線チャンネルは、受信器が無線信号を受信する優先度が高くなる。
しかしながら、従来の無線通信システムでは、各無線チャンネルのスキャン比率は固定であった。例えば図2(b)において、無線チャンネルCH1〜CH4の各スキャン比率はTa/Tsに固定されており、各無線チャンネルの優先度は固定されていた。
したがって従来の無線通信システムでは、送信器の種類、使用状況等によって優先的に受信すべき無線チャンネルが変動する場合でも、受信時における各無線チャンネルの優先度は固定であり、各無線チャンネルの優先度の変動に対応した受信動作を行うことができなかった。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の無線チャンネルを用いて無線通信を行う場合に、各無線チャンネルの優先度の変動に対応可能な受信動作を行うことができる無線通信システムを提供することにある。
本発明の無線通信システムは、複数の第1の通信機と、1つ以上の第2の通信機とで構成され、前記第1の通信機は、他の1つ以上の第1の通信機が用いる無線チャンネルと周波数が異なる無線チャンネルを用いて無線信号を送信する無線通信部を備え、前記第2の通信機は、互いに周波数が異なる複数の無線チャンネルをスキャン周期内で順次切り替えて、無線チャンネル毎の信号強度を測定する信号強度測定部と、当該測定した信号強度に基づいて無線信号を受信する無線チャンネルを選択し、当該選択した無線チャンネルの無線信号を受信する無線通信部と、前記スキャン周期に対する各無線チャンネルのスキャン期間の比率を動的に変化させるスキャン比率変動部とを備えることを特徴とする。
この発明において、前記スキャン比率変動部は、前記スキャン周期に対する各無線チャンネルのスキャン期間の比率を、時間帯に応じて変化させることが望ましい。
この発明において、前記スキャン比率変動部は、前記スキャン周期に対する各無線チャンネルのスキャン期間の比率を、日に応じて変化させることが望ましい。
この発明において、前記スキャン比率変動部は、前記スキャン周期に対する各無線チャンネルのスキャン期間の比率を、外部から配信された情報に基づいて変化させることが望ましい。
この発明において、前記複数の第1の通信機のうち、少なくとも1つは人によって携行自在に構成された携行用通信機であり、前記第2の通信機は、前記携行用通信機が近接したことを検知する検知手段を備え、前記第2の通信機の前記スキャン比率変動部は、前記携行用通信機が当該第2の通信機に近接したことを前記検知手段によって検知した場合に、前記携行用通信機が用いる無線チャンネルの前記スキャン周期に対するスキャン期間の比率を増大させることが望ましい。
この発明において、前記携行用通信機の無線通信部は、Bluetooth(登録商標)方式を用いた無線信号を送信する第1の無線通信部と、当該第1の無線通信部から受信した無線信号をBluetooth以外の方式を用いた無線信号に変換して前記第2の通信機へ送信する第2の無線通信部とで構成され、前記第2の通信機の検知手段は、前記Bluetooth方式を用いた無線信号を受信することによって、前記携行用通信機が近接したことを検知することが望ましい。
この発明において、所定範囲内に存在する複数の第2の通信機毎に1つのグループを構成して、当該同一グループ内の複数の第2の通信機の前記無線通信部は互いに通信可能に構成され、前記第2の通信機の検知手段は、同一グループ内に存在する他の第2の通信機と前記携行用通信機との間で無線信号の授受が行われたことを当該他の第2の通信機から通知されることによって、前記携行用通信機が近接したことを検知することが望ましい。
この発明において、前記携行用通信機は、前記第2の通信機との間で通信リンクを確立させるためのリンク確立要求を送信し、前記第2の通信機の検知手段は、他の第2の通信機へ送信された前記リンク確立要求を受信することによって、前記携行用通信機が近接したことを検知することが望ましい。
この発明において、前記第2の通信機の前記スキャン比率変動部は、前記携行用通信機が用いる無線チャンネルの前記スキャン周期に対するスキャン期間の比率を増大させた状態で当該第2の通信機と前記携行用通信機との間で行われる無線信号の授受が完了した後、前記検知手段の検知結果に関わらず、前記携行用通信機が用いる無線チャンネルの前記スキャン周期に対するスキャン期間の比率を所定期間以上低下させることが望ましい。
以上説明したように、本発明では、複数の無線チャンネルを用いて無線通信を行う場合に、各無線チャンネルの優先度の変動に対応可能な受信動作を行うことができるという効果がある。
実施形態1,3,4のシステム構成を示すブロック図である。 (a)〜(c)同上の無線信号の構造、スキャン動作を示す図である。 (a)(b)スキャン動作の切替を示す図である。 実施形態2のシステム構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
本実施形態では、電力の自動検針システムに用いる無線通信システムについて説明する。
まず図1に示すように、自動検針システムでは、戸建住宅および集合住宅の各住戸や、オフィスビル・商業ビルにおける各テナントが需要家である場合において、需要家の各々に使用電力量の検針情報を作成する検針メータMを設置している。そして検針メータMには、検針情報を送信するための無線通信を行う検針用通信機2(第2の通信機)を接続する。検針用通信機2は、無線通信部2aと、信号強度測定部2bと、スキャン比率変動部2cとを備える。無線通信部2aは、中継用通信機1A(第1の通信機)および携行用通信機1B(第1の通信機)との間で、例えば特定小電力方式を用いた無線通信を行うことで、検針メータMが作成した検針情報を中継用通信機1Aおよび携行用通信機1Bへ提供する。
また、検針範囲X毎に1台配置する中継用通信機1Aを、例えば検針範囲X内の電柱に設置している。中継用通信機1Aは、無線通信部11aと、ネットワーク通信部11bと、検針情報記憶部11cとを備える。無線通信部11aは、検針範囲X内の1乃至複数の検針用通信機2との間で、例えば特定小電力方式を用いた無線通信を行うことで、検針用通信機2から検針情報を取得し、取得した検針情報を検針情報記憶部11cに格納する。ネットワーク通信部11bは、遠隔地に設けた検針用の管理サーバCSとの間で、例えば光ファイバ回線を含む広域通信網などの通信網NTを介したネットワーク通信を行う。したがって、検針情報記憶部11cに格納された各検針情報は、検針用通信機2から中継用通信機1Aを介して管理サーバCSに送信され、管理サーバCSが各需要家によって使用された電力情報を管理することで、電力の自動検針を行うことができる。
さらに、検針員が定期的(例えば1ヶ月毎)に検針範囲Xまで赴き、携行自在に構成された携行用通信機1Bを用いて、各需要家に設置した検針用通信機2から検針情報を取得することもできる。携行用通信機1Bは、無線通信部12aと、ネットワーク通信部12bと、検針情報記憶部12c、操作表示部12dとを備える。無線通信部12aは、近傍の検針用通信機2との間で、例えば特定小電力方式を用いた無線通信を行うことで、検針用通信機2から検針情報を取得し、取得した検針情報を検針情報記憶部12cに格納する。ネットワーク通信部12bは、情報コンセント等を介して通信網NTに接続されることで、遠隔地に設けた検針用の管理サーバCSとの間でネットワーク通信を行い、検針情報記憶部12cに格納している検針情報を管理サーバCSへ送信する。操作表示部12dは、タッチパネル機能付きの液晶画面等で構成され、検針情報記憶部12cに格納している検針情報の表示や、無線通信操作を行う。
そして、中継用通信機1A、携行用通信機1B、検針用通信機2が送信・受信する無線信号は、図2(a)に示す構造を備える。無線信号は、プリアンブルPA、ユニークワードUW、アドレス情報DA、データDATA、誤り検出符号CRとで構成されている。この無線信号の構成については背景技術と同様であるので、詳細な説明は省略する。
本無線通信システムでは、複数の通信機(中継用通信機1A、携行用通信機1B)と1乃至複数の検針用通信機2との間で無線信号の授受を行う必要があり、特定の周波数帯域内に複数の無線チャンネルを設け、各無線チャンネルを用いて無線通信を行う。
まず、本無線通信システムでは無線チャンネルCH1〜CH4を使用するものとする。中継用通信機1Aは無線チャンネルCH1またはCH2が割り付けられ、検針範囲Xが隣り合う2つの中継用通信機1Aは、一方が無線チャンネルCH1、他方が無線チャンネルCH2が割り付けられる。携行用通信機1Bは無線チャンネルCH3またはCH4が割り付けられ、検針範囲Xが隣り合う2つの携行用通信機1Bは、一方が無線チャンネルCH3、他方が無線チャンネルCH4が割り付けられる。
そして、中継用通信機1A、携行用通信機1Bは、検針用通信機2から検針情報を取得する前に、各々に割り当てられた無線チャンネルを用いて検針用通信機2との間で通信リンクを確立する。すなわち、中継用通信機1A、携行用通信機1Bの各無線通信部11a,12aは、各々に割り当てられた無線チャンネルを用いて、検針用通信機2へリンク確立要求を送信する。
検針用通信機2の無線通信部2aは、時分割によって全ての無線チャンネルCH1〜CH4を所定の時間周期(スキャン周期Ts)でスキャンすることで、中継用通信機1A、携行用通信機1Bからのリンク確立要求を受信する。
検針用通信機2における具体的な各無線チャンネルのスキャン方法としては、図2(b)に示すように、無線通信部2aが、スキャン周期Tsを複数のスキャン期間Ta(例えば2ms)に時分割して、スキャン期間Ta毎に無線チャンネルCH1〜CH4の各々を順次切り替える。そして信号強度測定部2bが、スキャン期間Taの各々における無線チャンネルCH1〜CH4の各信号強度を順次検出する。無線通信部2aは、この検出した信号強度が予め設定されている閾値Kを超えた無線チャンネルがあれば(図2(c))、この無線チャンネルを選択し、当該選択した無線チャンネルの無線信号からプリアンブルPAの検出を行う。なお本実施形態では、検出した信号強度が閾値Kを2回連続で超えた無線チャンネルを選択し、図2では無線チャンネルCH4を選択している。
そして、当該選択した無線チャンネルからスキャン期間Taの間にプリアンブルPAが検出されない場合には、次の無線チャンネルにスキャン対象の無線チャンネルを切り替え、再度プリアンブルPAの検出を行う。また、スキャン期間Taの間にプリアンブルPAが検出された場合には、スキャン対象の無線チャンネルをその無線チャンネルに固定し、ユニークワードUWの検出を行う。ユニークワードUWが検出されなかった場合には、その無線チャンネルにおける無線信号の受信を中止し、再度、各無線チャンネルのスキャンを開始する。一方、ユニークワードUWが検出された場合には、続くアドレス情報を参照して自己宛の信号であれば、続くデータDATA(ここではリンク確立要求)の受信を行う。そして、誤り訂正符号CRで信号情報の異常の有無を確認し、異常が無ければ無線信号に格納された各情報を取得することで、リンク確立要求の受信を完了する。
このようにして、検針用通信機2では、所定のスキャン周期Ts内で時分割されたスキャン期間Ta毎に各無線チャンネルに含まれるプリアンブルPAを検出してリンク確立要求の受信を開始している。そして、続いて受信したユニークワードUWによってフレーム同期をとり、アドレス情報DAによって、自己宛の信号であるか否かを判定する。
自己宛のリンク確立要求を受信した検針用通信機2は、リンク確立要求の送信元の中継用通信機1A、携行用通信機1Bに対し、リンク確立要求を検出した無線チャンネルを用いてACK信号を返信し、当該無線チャンネルで通信リンクを確立する。その後、リンク確立要求の送信元の中継用通信機1A、携行用通信機1Bは、検針用通信機2と当該無線チャンネルを用いた無線通信を行うことで、検針用通信機2から検針情報を取得する。
しかし、検針員は昼間の検針作業をすることが多いので、昼間は、検針員が用いる携行用通信機1Bとの間の通信リンク確立を、中継用通信機1Aとの間の通信リンク確立より優先させたほうが効率がよい。そこで、検針用通信機2のスキャン比率変動部2cが、年月日、時刻を計時する時計手段を具備して、中継用通信機1Aが使用する無線チャンネルCH1,CH2、携行用通信機1Bが使用する無線チャンネルCH3,CH4の各スキャン比率を動的に変動させる。
具体的にスキャン比率変動部2cは、図3(a)に示すように、6時〜18時の昼間は、スキャン周期Tsを6個のスキャン期間Taに分割する。そして、スキャン周期Ts内では、無線チャンネルCH3→CH4→CH1→CH3→CH4→CH2の順にスキャン対象の無線チャンネルを設定する。そして、検針用通信機2の無線通信部2aは、スキャン時に、スキャン周期Ts内で無線チャンネルCH3→CH4→CH1→CH3→CH4→CH2の順にスキャン対象の無線チャンネルを切り替える。而して、携行用通信機1Bが使用する無線チャンネルCH3,CH4のスキャン比率(スキャン周期Tsに対する無線チャンネルCH3,CH4のスキャン期間Taの比率)は、「4/6」となる。一方、中継用通信機1Aが使用する無線チャンネルCH1,CH2のスキャン比率は「2/6」となる。すなわち、無線チャンネルCH3,CH4のスキャン比率が、無線チャンネルCH1,CH2のスキャン比率より高くなり、検針用通信機2の無線通信部2aでは、無線チャンネルCH3,CH4が無線チャンネルCH1,CH2より優先して受信される。したがって、6時〜18時の昼間は、携行用通信機1Bを用いた検針員による検針が、中継用通信機1Aによる検針より優先される。
また、スキャン比率変動部2cは、図3(b)に示すように、18時〜6時の夜間も、スキャン周期Tsを6個のスキャン期間Taに分割する。そして、スキャン周期Ts内では、無線チャンネルCH1→CH2→CH3→CH1→CH2→CH4の順にスキャン対象の無線チャンネルを設定する。そして、検針用通信機2の無線通信部2aは、スキャン時に、スキャン周期Ts内で無線チャンネルCH1→CH2→CH3→CH1→CH2→CH4の順にスキャン対象の無線チャンネルを切り替える。而して、中継用通信機1Aが使用する無線チャンネルCH1,CH2のスキャン比率は、「4/6」となる。一方、携行用通信機1Bが使用する無線チャンネルCH3,CH4のスキャン比率は「2/6」となる。すなわち、無線チャンネルCH1,CH2のスキャン比率が、無線チャンネルCH3,CH4のスキャン比率より高くなり、検針用通信機2の無線通信部2aでは、無線チャンネルCH1,CH2が無線チャンネルCH3,CH4より優先して受信される。したがって、18時〜6時の夜間は、中継用通信機1Aによる検針が、携行用通信機1Bを用いた検針員による検針より優先される。
このように、スキャン比率変動部2cが、本無線通信システムで使用する複数の無線チャンネルの各スキャン比率を時間帯に応じて動的に変動させている。したがって、通信機の種類、使用状況等によって優先的に受信すべき無線チャンネルが時間帯に応じて変動する場合でも、各無線チャンネルの優先度の変動に対応可能な受信動作を行うことができる。
また、スキャン比率変動部2cによるスキャン比率変動処理の別形態として、本無線通信システムで使用する複数の無線チャンネルの各スキャン比率を日に応じて動的に変動させてもよい。検針員は1ヶ月のうち決まった時期(例えば月末)に検針作業をすることが多いので、その時期は、検針員が用いる携行用通信機1Bとの間の通信リンク確立を、中継用通信機1Aとの間の通信リンク確立より優先させたほうが、効率を向上させることができる。そこで、例えば月末(20日以降)は、図3(a)に示すように、スキャン周期Ts内で、無線チャンネルCH3→CH4→CH1→CH3→CH4→CH2の順にスキャン対象の無線チャンネルを設定する。月末以外の日(20日以前)は、図3(b)に示すように、スキャン周期Ts内で、無線チャンネルCH1→CH2→CH3→CH1→CH2→CH4の順にスキャン対象の無線チャンネルを設定する。したがって、通信機の種類、使用状況等によって優先的に受信すべき無線チャンネルが日に応じて変動する場合でも、各無線チャンネルの優先度の変動に対応可能な受信動作を行うことができる。
また、時間帯と日との両方に応じて、本無線通信システムで使用する複数の無線チャンネルの各スキャン比率を動的に変動させてもよい。例えば、月末の昼間のみ、検針員が用いる携行用通信機1Bとの間の通信リンク確立を、中継用通信機1Aとの間の通信リンク確立より優先させる。
次に、検針用通信機2のスキャン比率変動部2cは、管理サーバCSから配信されるスケジュール情報に基づいて、無線通信システムで使用する複数の無線チャンネルの各スキャン比率を動的に変動させることもできる。この場合、管理サーバCSから通信網NT経由で、中継用通信機1Aへスケジュール情報が定期的に配信され、中継用通信機1Aは、スケジュール情報を検針用通信機2へ無線通信で送信する。この中継用通信機1Aと検針用通信機2との間で行われるスケジュール情報の送受信は、中継用通信機1Aに割り当てられた無線チャンネルCH1またはCH2を用いた上述の通信リンク確立後に実行される。
検針用通信機2は、受信したスケジュール情報に基づいて、無線通信システムで使用する複数の無線チャンネルの各スキャン比率を動的に変動させる。このスケジュール情報は、スキャン比率変動部2cによるスキャン比率変動処理のスケジュールが設定されている。例えば、携行用通信機1Bを携行した検針員が検針範囲Xへ赴く日、または時間帯のみ、携行用通信機1Bとの間の通信リンク確立を、中継用通信機1Aとの間の通信リンク確立より優先させる。
そして、同一の検針範囲X内に複数の検針用通信機2が存在する場合、中継用通信機1Aがスケジュール情報をブロードキャスト送信することで、同一の検針範囲X内の複数の検針用通信機2の各々にスケジュール情報を配信する。
または、同一の検針範囲X内に複数の検針用通信機2が存在し、各検針用通信機2の無線通信部2aが互いに無線通信可能に構成されている場合、中継用通信機1Aがいずれか1台の検針用通信機2へスケジュール情報を配信する。そして、スケジュール情報を受信した検針用通信機2は、同一の検針範囲Xに存在する他の1台の検針用通信機2へスケジュール情報を転送する。次に、スケジュール情報を転送された検針用通信機2は、同一の検針範囲Xに存在する他の1台の検針用通信機2へスケジュール情報をさらに転送する。このようにして、同一の検針範囲X内に存在する複数の検針用通信機2の各々が、他の検針用通信機2へスケジュール情報を順次転送することで、同一の検針範囲X内の複数の検針用通信機2の各々にスケジュール情報を配信する。同一の検針範囲X内において、スケジュール情報を転送する順序は予め決まっているものとする。
このように、検針用通信機2のスキャン比率変動部2cは、外部から配信されるスケジュール情報に基づいて、本無線通信システムで使用する複数の無線チャンネルの各スキャン比率を動的に変動させている。したがって、各無線チャンネルの優先度を遠隔地から設定、変更可能となり、本システムの使い勝手が向上する。
(実施形態2)
本実施形態の無線通信システムは、図4に示す構成を備えており、検針用通信機2にBluetooth受信部2d(以降、Bt受信部2dと称す)を設ける。さらに、携行用通信機1Bの無線通信部12aは、第1の無線通信部121と、第2の無線通信部122とで構成される。なお、実施形態1と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
携行用通信機1Bの第1の無線通信部121は、操作表示部12d等を設けた携行用通信機1B本体に内蔵されて、Bluetooth(登録商標)方式の無線信号を第2の無線通信部122へ送信し、Bluetooth方式の無線信号を第2の無線通信部122から受信する。第2の無線通信部122は、携行用通信機1Bとは別体に構成されて、Bluetooth方式の無線信号を用いて第1の無線通信部121との間で通信を行うとともに、特定小電力無線方式の無線信号を用いて検針用通信機2との間で通信を行う。
すなわち、携行用通信機1B本体は、Bluetooth方式を用いた第1の無線通信部121のみを内蔵するので、小型化を図ることができ、各種操作が容易となる。しかしながら、検針用通信機2は特定小電力無線方式で通信を行う。そこで、検針員の衣服のポケット等に収納された第2の無線通信部122が、第1の無線通信部121と検針用通信機2との間で送受信される無線信号のBluetooth方式と特定小電力無線方式との変換を行う。そして、携行用通信機1Bの無線通信部12aは、検針用通信機2との間で無線通信を行うことで、検針用通信機2から検針情報を取得し、取得した検針情報を検針情報記憶部12cに格納する。
具体的に、第1の無線通信部121は、Bluetooth方式を用いたリンク確立要求を送信する。第2の無線通信部122は、Bluetooth方式のリンク確立要求を特定小電力無線方式に変換し、特定小電力無線方式のリンク確立要求を、割り当てられた無線チャンネルを用いて検針用通信機2へ送信する。検針用通信機2の無線通信部2aは、実施形態1と同様に全ての無線チャンネルCH1〜CH4をスキャン周期Tsでスキャンすることで、携行用通信機1Bから自己宛のリンク確立要求を受信する。
本実施形態の検針用通信機2のスキャン比率変動部2cは、通常、図3(b)に示すように、スキャン周期Ts内で、無線チャンネルCH1→CH2→CH3→CH1→CH2→CH4の順にスキャン対象の無線チャンネルを設定する。すなわち、中継用通信機1Aとの間の通信リンク確立を、携行用通信機1Bとの間の通信リンク確立より優先させている。
そして、携行用通信機1Bを携行した検針員が検針範囲X内に入り、当該携行用通信機1Bを用いて、検針範囲Xに存在する各検針用通信機2から検針情報を取得する場合、以下の動作を行う。
まず携行用通信機1Bが、検針範囲Xに存在するいずれかの検針用通信機2宛のリンク確立要求を、割り当てられた無線チャンネルを用いて送信する。自己宛のリンク確立要求を受信した検針用通信機2は、リンク確立要求の送信元の携行用通信機1Bに対し、リンク確立要求を検出した無線チャンネルを用いてACK信号を返信し、当該無線チャンネルで通信リンクを確立する。その後、リンク確立要求の送信元の携行用通信機1Bは、検針用通信機2と当該無線チャンネルを用いた無線通信を行うことで、検針用通信機2から検針情報を取得する。
さらに、上記のように携行用無線通信機1Bとの間で通信リンクを確立した検針用通信機2の近傍には、1乃至複数の他の検針用通信機2が存在する。1乃至複数の他の検針用通信機2のBt受信部2dは、携行用通信機1Bから発せられるBluetooth方式のリンク確立要求をその宛先に関わらず受けることができ、その信号強度を測定する。そして、Bt受信部2dが測定した信号強度が所定値を超えると、スキャン比率変動部2cは、図3(a)に示すように、スキャン周期Ts内で、無線チャンネルCH3→CH4→CH1→CH3→CH4→CH2の順にスキャン対象の無線チャンネルを設定する。すなわち、携行用通信機1Bとの間の通信リンク確立を、中継用通信機1Aとの間の通信リンク確立より優先させた状態で、自己宛のリンク確立要求を待つ。
このように、Bt受信部2dは、携行用通信機1Bが近付いたことを検知する検知手段として機能する。そして、検針用通信機2のスキャン比率変動部2cは、この検知手段の検知結果に基づいて無線チャンネルCH1〜CH4のスキャン比率を切り替えることで、本無線通信システムで使用する複数の無線チャンネルの各スキャン比率を動的に変動させている。したがって、検針員が近付けば、携行用通信機1Bによる検針情報の取得処理を自動で優先させることができ、検針処理の効率が向上する。
そして、検針用通信機2の無線通信部2aは、上記のように携行用通信機1Bとの間の通信リンク確立を優先させた状態で、携行用通信機1Bから自己宛のリンク確立要求を受信すれば、通信リンクを確立した携行用通信機1Bへ検針情報を送信する。検針用通信機2のスキャン比率変動部2cは、携行用通信機1Bへ検針情報を送信した後、中継用通信機1Aとの間の通信リンク確立を再び優先させる(図3(b)参照)。
そして、スキャン比率変動部2cは、携行用通信機1Bへ検針情報を送信した後に中継用通信機1Aとの間の通信リンク確立を再び優先させた時点から一定時間が経過するまでは、無線チャンネルのスキャン比率を変化させない禁止期間を設定する。スキャン比率変動部2cは、この禁止期間内に携行用通信機1Bが近付いたことを検知しても、携行用通信機1Bとの間の通信リンク確立を優先させることはない。したがって、検針情報を一度送信した検針用通信機2は、他の検針用通信機2へのリンク確立要求によって、無線チャンネルのスキャン比率が変化することはなく、スキャン比率の不要な切替を防止できる。
(実施形態3)
本実施形態の無線通信システムは、図1に示す構成を備えており、実施形態1と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
まず、同一の検針範囲X内に複数の検針用通信機2が存在し、各検針用通信機2の無線通信部2aが互いに無線通信可能に構成されている。
そして、携行用通信機1Bの無線通信部12aは、検針範囲Xに存在するいずれかの検針用通信機2宛のリンク確立要求を、割り当てられた無線チャンネルを用いて送信する。検針用通信機2の無線通信部2aは、実施形態1と同様に全ての無線チャンネルCH1〜CH4をスキャン周期Tsでスキャンすることで、携行用通信機1Bから自己宛のリンク確立要求を受信する。
本実施形態の検針用通信機2のスキャン比率変動部2cは、通常、図3(b)に示すように、スキャン周期Ts内で、無線チャンネルCH1→CH2→CH3→CH1→CH2→CH4の順にスキャン対象の無線チャンネルを設定する。すなわち、中継用通信機1Aとの間の通信リンク確立を、携行用通信機1Bとの間の通信リンク確立より優先させている。
一方、リンク確立後の検針用通信機2と携行用通信機1Bとの間で行われる検針情報の授受が完了すると、当該検針情報を送信した検針用通信機2の無線通信部2aが、同一グループX内の他の検針用通信機2へ検針完了信号をブロードキャスト送信する。検針完了信号を受信した他の検針用通信機2では、スキャン比率変動部2cが、検針員が近付いていると判断する。そしてスキャン比率変動部2cは、図3(a)に示すように、スキャン周期Ts内で、無線チャンネルCH3→CH4→CH1→CH3→CH4→CH2の順にスキャン対象の無線チャンネルを設定する。すなわち、携行用通信機1Bとの間の通信リンク確立を、中継用通信機1Aとの間の通信リンク確立より優先させた状態で、自己宛のリンク確立要求を待つ。
このように、無線通信部2aが検針完了信号を受信することで、携行用通信機1Bが近付いたことを検知する検知手段として機能する。そして、検針用通信機2のスキャン比率変動部2cは、この検知手段の検知結果に基づいて無線チャンネルCH1〜CH4のスキャン比率を切り替えることで、本無線通信システムで使用する複数の無線チャンネルの各スキャン比率を動的に変動させている。したがって、検針員が近付けば、携行用通信機1Bによる検針情報の取得処理を自動で優先させることができ、検針処理の効率が向上する。
そして、検針用通信機2の無線通信部2aは、上記のように携行用通信機1Bとの間の通信リンク確立を優先させた状態で、携行用通信機1Bから自己宛のリンク確立要求を受信すれば、通信リンクを確立した携行用通信機1Bへ検針情報を送信する。検針用通信機2のスキャン比率変動部2cは、携行用通信機1Bへ検針情報を送信した後、中継用通信機1Aとの間の通信リンク確立を再び優先させる(図3(b)参照)。
そして、スキャン比率変動部2cは、携行用通信機1Bへ検針情報を送信した後に中継用通信機1Aとの間の通信リンク確立を再び優先させた時点から一定時間が経過するまでは、無線チャンネルのスキャン比率を変化させない禁止期間を設定する。スキャン比率変動部2cは、この禁止期間内に携行用通信機1Bが近付いたことを検知しても、携行用通信機1Bとの間の通信リンク確立を優先させることはない。したがって、検針情報を一度送信した検針用通信機2は、検針完了信号によって、無線チャンネルのスキャン比率が変化することはなく、スキャン比率の不要な切替を防止できる。
(実施形態4)
本実施形態の無線通信システムは、図1に示す構成を備えており、実施形態1と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
本実施形態の検針用通信機2のスキャン比率変動部2cは、通常、図3(b)に示すように、スキャン周期Ts内で、無線チャンネルCH1→CH2→CH3→CH1→CH2→CH4の順にスキャン対象の無線チャンネルを設定する。すなわち、中継用通信機1Aとの間の通信リンク確立を、携行用通信機1Bとの間の通信リンク確立より優先させている。
そして、携行用通信機1Bを携行した検針員が検針範囲X内に入り、当該携行用通信機1Bを用いて、検針範囲Xに存在する各検針用通信機2から検針情報を取得する場合、以下の動作を行う。
まず携行用通信機1Bが、検針範囲Xに存在するいずれかの検針用通信機2宛のリンク確立要求を、割り当てられた無線チャンネルを用いて送信する。自己宛のリンク確立要求を受信した検針用通信機2は、リンク確立要求の送信元の携行用通信機1Bに対し、リンク確立要求を検出した無線チャンネルを用いてACK信号を返信し、当該無線チャンネルで通信リンクを確立する。その後、リンク確立要求の送信元の携行用通信機1Bは、検針用通信機2と当該無線チャンネルを用いた無線通信を行うことで、検針用通信機2から検針情報を取得する。
さらに、上記のように携行用無線通信機1Bとの間で通信リンクを確立した検針用通信機2の近傍には、1乃至複数の他の検針用通信機2が存在する。1乃至複数の他の検針用通信機2の無線通信部2aは、携行用通信機1Bから送信されるリンク確立要求をその宛先に関わらず受けた後に、他の検針用通信機2宛のリンク確立要求は破棄する。さらに、他の検針用通信機2宛のリンク確立要求を受けた場合、スキャン比率変動部2cは、図3(a)に示すように、スキャン周期Ts内で、無線チャンネルCH3→CH4→CH1→CH3→CH4→CH2の順にスキャン対象の無線チャンネルを設定する。すなわち、携行用通信機1Bとの間の通信リンク確立を、中継用通信機1Aとの間の通信リンク確立より優先させた状態で、自己宛のリンク確立要求を待つ。
このように、無線通信部2aが他の検針用通信機2宛のリンク確立要求を受信することで、携行用通信機1Bが近付いたことを検知する検知手段として機能する。そして、検針用通信機2のスキャン比率変動部2cは、この検知手段の検知結果に基づいて無線チャンネルCH1〜CH4のスキャン比率を切り替えることで、本無線通信システムで使用する複数の無線チャンネルの各スキャン比率を動的に変動させている。したがって、検針員が近付けば、携行用通信機1Bによる検針情報の取得処理を自動で優先させることができ、検針処理の効率が向上する。
そして、検針用通信機2の無線通信部2aは、上記のように携行用通信機1Bとの間の通信リンク確立を優先させた状態で、携行用通信機1Bから自己宛のリンク確立要求を受信すれば、通信リンクを確立した携行用通信機1Bへ検針情報を送信する。検針用通信機2のスキャン比率変動部2cは、携行用通信機1Bへ検針情報を送信した後、中継用通信機1Aとの間の通信リンク確立を再び優先させる(図3(b)参照)。
そして、スキャン比率変動部2cは、携行用通信機1Bへ検針情報を送信した後に中継用通信機1Aとの間の通信リンク確立を再び優先させた時点から一定時間が経過するまでは、無線チャンネルのスキャン比率を変化させない禁止期間を設定する。スキャン比率変動部2cは、この禁止期間内に携行用通信機1Bが近付いたことを検知しても、携行用通信機1Bとの間の通信リンク確立を優先させることはない。したがって、検針情報を一度送信した検針用通信機2は、他の検針用通信機2へのリンク確立要求によって、無線チャンネルのスキャン比率が変化することはなく、スキャン比率の不要な切替を防止できる。
なお、上記各実施形態は、無線通信システムを電力の自動検針システムに適応する例について説明したが、遠隔制御システム、遠隔監視システム等の他のシステムに適応してもよい。
1A 中継用通信機
11a 無線通信部
1B 携行用通信機
12a 無線通信部
2 検針用通信機
2a 無線通信部
2b 信号強度測定部
2c スキャン比率変動部
M 検針メータ

Claims (9)

  1. 複数の第1の通信機と、1つ以上の第2の通信機とで構成され、
    前記第1の通信機は、他の1つ以上の第1の通信機が用いる無線チャンネルと周波数が異なる無線チャンネルを用いて無線信号を送信する無線通信部を備え、
    前記第2の通信機は、互いに周波数が異なる複数の無線チャンネルをスキャン周期内で順次切り替えて、無線チャンネル毎の信号強度を測定する信号強度測定部と、当該測定した信号強度に基づいて無線信号を受信する無線チャンネルを選択し、当該選択した無線チャンネルの無線信号を受信する無線通信部と、前記スキャン周期に対する各無線チャンネルのスキャン期間の比率を動的に変化させるスキャン比率変動部とを備える
    ことを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記スキャン比率変動部は、前記スキャン周期に対する各無線チャンネルのスキャン期間の比率を、時間帯に応じて変化させることを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  3. 前記スキャン比率変動部は、前記スキャン周期に対する各無線チャンネルのスキャン期間の比率を、日に応じて変化させることを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  4. 前記スキャン比率変動部は、前記スキャン周期に対する各無線チャンネルのスキャン期間の比率を、外部から配信された情報に基づいて変化させることを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  5. 前記複数の第1の通信機のうち、少なくとも1つは人によって携行自在に構成された携行用通信機であり、
    前記第2の通信機は、前記携行用通信機が近接したことを検知する検知手段を備え、
    前記第2の通信機の前記スキャン比率変動部は、前記携行用通信機が当該第2の通信機に近接したことを前記検知手段によって検知した場合に、前記携行用通信機が用いる無線チャンネルの前記スキャン周期に対するスキャン期間の比率を増大させる
    ことを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  6. 前記携行用通信機の無線通信部は、Bluetooth(登録商標)方式を用いた無線信号を送信する第1の無線通信部と、当該第1の無線通信部から受信した無線信号をBluetooth以外の方式を用いた無線信号に変換して前記第2の通信機へ送信する第2の無線通信部とで構成され、
    前記第2の通信機の検知手段は、前記Bluetooth方式を用いた無線信号を受信することによって、前記携行用通信機が近接したことを検知する
    ことを特徴とする請求項5記載の無線通信システム。
  7. 所定範囲内に存在する複数の第2の通信機毎に1つのグループを構成して、当該同一グループ内の複数の第2の通信機の前記無線通信部は互いに通信可能に構成され、
    前記第2の通信機の検知手段は、同一グループ内に存在する他の第2の通信機と前記携行用通信機との間で無線信号の授受が行われたことを当該他の第2の通信機から通知されることによって、前記携行用通信機が近接したことを検知する
    ことを特徴とする請求項5記載の無線通信システム。
  8. 前記携行用通信機は、前記第2の通信機との間で通信リンクを確立させるためのリンク確立要求を送信し、
    前記第2の通信機の検知手段は、他の第2の通信機へ送信された前記リンク確立要求を受信することによって、前記携行用通信機が近接したことを検知する
    ことを特徴とする請求項5記載の無線通信システム。
  9. 前記第2の通信機の前記スキャン比率変動部は、前記携行用通信機が用いる無線チャンネルの前記スキャン周期に対するスキャン期間の比率を増大させた状態で当該第2の通信機と前記携行用通信機との間で行われる無線信号の授受が完了した後、前記検知手段の検知結果に関わらず、前記携行用通信機が用いる無線チャンネルの前記スキャン周期に対するスキャン期間の比率を所定期間以上低下させることを特徴とする請求項5乃至8いずれか記載の無線通信システム。
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