JP2011228354A - 故障解析装置及び故障解析方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】半導体集積回路の高分解能な画像を求め、故障箇所を高精度に絞り込むことができるようにすること。
【解決手段】故障解析装置は、半導体集積回路にX線を照射するX線発生部と、半導体集積回路を透過したX線を光に変換する移動可能なシンチレータと、シンチレータによって変換された光を検出するとともに、電圧が印加された半導体集積回路から生じたフォトエミッション光を検出する光検出部とを備えている。
【選択図】図1
【解決手段】故障解析装置は、半導体集積回路にX線を照射するX線発生部と、半導体集積回路を透過したX線を光に変換する移動可能なシンチレータと、シンチレータによって変換された光を検出するとともに、電圧が印加された半導体集積回路から生じたフォトエミッション光を検出する光検出部とを備えている。
【選択図】図1
Description
本発明は、半導体集積回路の故障解析装置及び故障解析方法に関し、特に、半導体集積回路の故障に伴う発光を検出して故障を解析する故障解析装置及び解析方法に関する。
半導体集積回路(LSI)の高集積化に伴い、形成されるトランジスタ等の半導体素子や配線は極めて微細になっており、故障箇所を特定することが困難になりつつある。
故障箇所又は故障に関連した箇所から発生する微弱な発光を検出することにより、故障箇所を特定する方法が知られている。具体的には、故障により半導体素子に電界が集中したときに発生するホットキャリアに起因する微弱な発光を、高感度の光検出器で撮像することによって故障箇所を特定する。
LSIの高集積化に伴い配線が多層化されているため、チップの表面側から撮像した場合には、半導体素子から発せられた微弱光が配線によって遮蔽され、光を検出できないおそれがある。この問題を解消するために、一般に、チップの裏面側から撮像する方法が採用されている。裏面からチップ内部の配線パターンを撮像するために、シリコンを透過する約1um以上の波長の光をチップ裏面へ照射する。
エミッション顕微鏡を用いて半導体素子の不良箇所を検出する方法が、特許文献1に記載されている。
また、測定すべき半導体デバイスの裏面からの撮像により、パターン像と異常発生箇所からの極微弱光の像を撮像し、表面から観測した像としてスーパーインポーズ表示する半導体デバイス検査システムが、特許文献2に記載されている。
さらに、基板に形成された半導体デバイスを撮像した画像と、基板からの発光を撮像した画像の位置関係を合わせてモニタに表示する半導体デバイス検査装置が、特許文献3に記載されている。
以下の分析は、本発明者によってなされたものである。
半導体集積回路の故障解析方法として、ハロゲンランプ等で光を照射し、単一の光検出器で、故障による微弱発光を検出するとともに、配線パターンを撮像する方法が知られている。一方、レーザを走査し、故障による微弱発光を検出する光検出器とは別個に設けられたレーザ光検出器で、配線パターンを撮像する方法も用いられている。いずれの方法も1um以上の波長の光を使用しているため、分解能が低いという問題がある。また、故障による微弱発光とパターン像を別個の検出器で撮像する後者の方法によると、故障箇所の位置ずれが発生し、故障箇所を高精度に特定することができないという問題もある。
図9及び図10は、関連する故障解析装置の構成を示すブロック図である。
図9は、同一の検出器で、故障による微弱発光と配線パターンを撮像する故障解析装置の構成を示すブロック図である。
図9を参照すると、故障解析装置は、被解析サンプル2のパターン像を撮像するために、赤外線照射装置16とハーフミラー17を備えている。
まず、図9の故障解析装置に基づいて、被解析サンプル2のパターン像を求める方法について説明する。ハロゲンランプなどの赤外線照射装置16から1um以上の波長の光が放射される。放射された光は、ハーフミラー17によって被解析サンプル2へ照射される。照射された光は、被解析サンプル2の配線などによってハーフミラー17の方向へ反射される。反射された光は、ハーフミラー17を透過して光検出部4によって検出される。光検出部4は、検出した光強度に応じた電気信号を画像処理部8へ送信する。画像処理部8は、受信した電気信号を画像データに変換し、画像表示部9に出力する。画像表示部9は、画像データを画像化する。これにより、被解析サンプル2のパターン像が得られる。
次に、図9の故障解析装置に基づいて、被解析サンプル2のフォトエミッション像を撮像する方法について説明する。電圧供給部10は、故障を再現する電圧(信号)を被解析サンプル2に印加する。光検出部4は、これによって放射されたフォトエミッション光を検出し、光強度に応じた電気信号を画像処理部8へ送信する。画像処理部8は、受信した電気信号を画像データに変換して、画像表示部9に出力する。画像表示部9は、画像データを画像化する。以上により、被解析サンプル2のフォトエミッション像が得られる。なお、画像表示部9は、フォトエミッション像に着色しつつ、撮像したパターン像とフォトエミッション像との重ね合せ像を求める。これにより、フォトエミッション光の位置が特定される。
図10は、レーザによりパターン像を撮像する場合の故障解析装置の構成を示すブロック図である。図10を参照すると、故障解析装置は、被解析サンプル2のパターン像を撮像するために、レーザ光源/検出器18とミラー19を備えている。
まず、図10の故障解析装置に基づいて、被解析サンプル2のパターン像を求める方法について説明する。レーザ光源/検出器18から1um以上の波長のレーザ光が放射される。放射されたレーザ光は、ミラー19によって被解析サンプル2へ照射される。照射されたレーザ光は、被解析サンプル2の配線等によってミラー19の方向へ反射される。反射されたレーザ光は、ミラー19で反射されてレーザ光源/検出器18によって検出される。レーザ光源/検出器18は、検出した光強度に応じた電気信号を画像処理部8へ送信する。画像処理部8は、受信した電気信号を画像データに変換して、画像表示部9に出力する。画像表示部9は、画像データを画像化する。これにより、被解析サンプル2のパターン像が得られる。
次に、図10の故障解析装置に基づいて、被解析サンプル2のフォトエミッション像を撮像する方法について説明する。電圧供給部10は、故障を再現する電圧(信号)を被解析サンプル2に印加する。次に、光検出部4と被解析サンプル2とを結ぶ光路上から、ミラー10を退避させる。このとき、放射されたフォトエミッション光は、光検出部4によって直接検出される。光検出部4は、光強度に応じた電気信号を画像処理部8へ送信する。画像処理部8は、受信した電気信号を画像データに変換して、画像表示部9に出力する。画像表示部9は、画像データを画像化する。以上により、被解析サンプル2のフォトエミッション像が得られる。画像表示部9は、フォトエミッション像に着色しつつ、撮像したパターン像とフォトエミッション像との重ね合せ像を求める。これにより、フォトエミッション光の位置が特定される。
上記の故障解析装置によると、配線パターンを撮像するために、チップ基板材料であるシリコンを透過する光を用いる必要がある。シリコンは1.12eVのバンドギャップエネルギーを有し、これ以上のエネルギーを有する光を吸収する。したがって、配線パターンを撮像するには、約1.0um以上の波長を有する光を使用しなければならない。
一方、使用するレンズの開口数をNAとし、光波長をλとすると、光の解像度はλ/2NAとなる。したがって、開口数NAが比較的高い3.0の固浸レンズを用い、光波長を1.0umとした場合においても、分解能は0.17um程度となる。この程度の分解能では、微細プロセスによる半導体集積回路における故障箇所の絞り込みは困難となる。
また、配線パターンをより明瞭化するためにコヒーレント性の良いレーザを用いた、上記の技術によると、レーザを走査する必要があり、フォトエミッション光を撮像する検出器とは異なる検出器で、配線パターンを撮像しなければならない。異なる検出器を用いた場合には、フォトエミッション像とパターン像との間で物理的な位置ずれが生じるおそれがあり、故障箇所を精度良く絞り込むことができないという問題がある。
そこで、半導体集積回路の高分解能な画像を求め、故障箇所を高精度に絞り込むことができるようにすることが課題となる。本発明の目的は、かかる課題を解決する故障解析装置及び故障解析方法を提供することにある。
本発明の第1の視点に係る故障解析装置は、
半導体集積回路にX線を照射するX線発生部と、
半導体集積回路を透過したX線を光に変換する移動可能なシンチレータと、
シンチレータによって変換された光を検出するとともに、電圧が印加された半導体集積回路から生じたフォトエミッション光を検出する光検出部と、を備えている。
半導体集積回路にX線を照射するX線発生部と、
半導体集積回路を透過したX線を光に変換する移動可能なシンチレータと、
シンチレータによって変換された光を検出するとともに、電圧が印加された半導体集積回路から生じたフォトエミッション光を検出する光検出部と、を備えている。
本発明の第2の視点に係る故障解析方法は、
半導体集積回路にX線を照射する工程と、
半導体集積回路を透過したX線を、移動可能なシンチレータによって光に変換する工程と、
シンチレータにより変換された光を光検出器によって検出する第1の検出工程と、
電圧が印加された半導体集積回路から生じたフォトエミッション光を、前記光検出器によって検出する第2の検出工程と、を含む。
半導体集積回路にX線を照射する工程と、
半導体集積回路を透過したX線を、移動可能なシンチレータによって光に変換する工程と、
シンチレータにより変換された光を光検出器によって検出する第1の検出工程と、
電圧が印加された半導体集積回路から生じたフォトエミッション光を、前記光検出器によって検出する第2の検出工程と、を含む。
本発明に係る故障解析装置及び故障解析方法によると、半導体集積回路の高分解能な画像を求め、故障箇所を高精度に絞り込むことができる。
本発明の第1の展開形態によると、上記第1の視点に係る故障解析装置が提供される。
本発明の第2の展開形態によると、シンチレータは、光検出部がシンチレータによって変換された光を検出する場合には半導体集積回路と光検出部とを結ぶ光路上に設けられ、光検出部がフォトエミッション光を検出する場合には該光路上から退避させられる、故障解析装置が提供される。
本発明の第3の展開形態によると、シンチレータによって変換された光に基づいて半導体集積回路のパターン像を撮像するとともに、フォトエミッション光に基づいて半導体集積回路のフォトエミッション像を撮像する、故障解析装置が提供される。
本発明の第4の展開形態によると、シンチレータは、半導体集積回路を透過したX線を近赤外線に変換する、故障解析装置が提供される。
本発明の第5の展開形態によると、X線発生部を制御するX線制御部をさらに備えている、故障解析装置が提供される。
本発明の第6の展開形態によると、半導体集積回路に電圧を供給する電圧供給部をさらに備えている、故障解析装置が提供される。
本発明の第7の展開形態によると、電圧供給部は、半導体集積回路の故障を再現するための電圧を供給する、故障解析装置が提供される。
本発明の第8の展開形態によると、シンチレータを駆動するシンチレータ駆動部をさらに備えている、故障解析装置が提供される。
本発明の第9の展開形態によると、シンチレータ駆動部は、半導体集積回路にX線を照射する際にはシンチレータを該半導体集積回路と光検出部とを結ぶ光路上に配置し、該半導体集積回路に電圧を印加する際にはシンチレータを該光路上から退避させる、故障解析装置が提供される。
本発明の第10の展開形態によると、光検出部の信号を画像データに変換する画像処理部をさらに備えている、故障解析装置が提供される。
本発明の第11の展開形態によると、画像データを表示する画像表示部をさらに備えている、故障解析装置が提供される。
本発明の第12の展開形態によると、画像表示部は、半導体集積回路のパターン像と半導体集積回路のフォトエミッション像とを重ね合わせて表示する、故障解析装置が提供される。
本発明の第13の展開形態によると、画像表示部は、半導体集積回路のパターン像又は半導体集積回路のフォトエミッション像のいずれかを着色して表示する、故障解析装置が提供される。
本発明の第14の展開形態によると、画像表示部は、半導体集積回路のパターン像のうちの配線同士が交差する箇所を抽出して表示する、故障解析装置が提供される。
本発明の第15の展開形態によると、画像表示部は、さらに半導体集積回路のレイアウト図を表示する、故障解析装置が提供される。
本発明の第16の展開形態によると、X線制御部は、半導体集積回路の特定の配線層の配線と他の配線層の配線とが交差する箇所が明瞭に表示されるように、該半導体集積回路に照射するX線の強度を調整する、故障解析装置が提供される。
本発明の第17の展開形態によると、X制御部、シンチレータ駆動部及び画像処理部を制御する撮像制御部をさらに備えている、故障解析装置が提供される。
本発明の第18の展開形態によると、上記第2の視点に係る故障解析方法が提供される。
本発明の第19の展開形態によると、
第1の検出工程において、半導体集積回路と光検出部とを結ぶ光路上にシンチレータを配置し、
第2の検出工程において、光路上からシンチレータを退避させる、故障解析方法が提供される。
第1の検出工程において、半導体集積回路と光検出部とを結ぶ光路上にシンチレータを配置し、
第2の検出工程において、光路上からシンチレータを退避させる、故障解析方法が提供される。
本発明に係る故障解析装置及び故障解析方法によると、パターン像をX線で撮像するために高分解能な画像が得られ、パターン像をフォトエミッション像と同一の検出器で撮像するために位置ずれがなく、高精度に故障箇所を高精度に絞り込むことができる。
(実施形態1)
本発明の実施形態に係る故障解析装置について、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る故障解析装置の構成を示すブロックである。
本発明の実施形態に係る故障解析装置について、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る故障解析装置の構成を示すブロックである。
図1を参照すると、故障解析装置は、X線発生部1、X線制御部5、シンチレータ3、シンチレータ駆動部7、電圧供給部10、光検出部4、画像処理部8、画像表示部9及び撮像制御部6を備えている。
X線発生部1は、故障解析の実施対象となる被解析サンプル2にX線を照射する。
X線制御部5は、X線発生部1におけるX線の出力等を制御する。
シンチレータ3は、被解析サンプル2を透過したX線を光に変換する。
シンチレータ駆動部7は、シンチレータ3を駆動する。
電圧供給部10は、被解析サンプル2を駆動するための電圧を供給する。
光検出部4は、シンチレータ3でX線から変換された光及び供給された電圧によって、被解析サンプル2自体から放出された光を検出する。
画像処理部8は、光検出部4の信号を画像データに変換する。
画像表示部9は、画像データを表示する。
撮像制御部6は、X線制御部5、シンチレータ駆動部7及び画像処理部8を制御する。
図2は、本実施形態における被解析サンプルの設置方法について説明するための図である。
図2を参照すると、チップ又はウエハ状態の被解析サンプル2は、石英ガラス等のX線及び近赤外光を透過する材質から成るサンプル台15に搭載される。被解析サンプル2の故障状態を再現するための電圧(信号)を被解析サンプル2の端子(パッド)に供給するために、定電圧源、LSIテスタ等の電圧供給部10に電気的に接続されたプローブカード14を、パッドとプローブとが電気的に接続されるようにして、被解析サンプル2の表面側に設ける。
次に、本実施形態に係る故障解析装置の動作について説明する。
まず、本実施形態の故障解析装置に基づいて、被解析サンプル2のパターン像を撮像する方法について説明する。図3は、被解析サンプル2の配線等のパターン像の撮像方法について説明するための図である。
図3を参照すると、X線発生部1から生じたX線11は、被解析サンプル2に照射される。被解析サンプル2を透過したX線11は、さらにサンプル台15を透過して、シンチレータ3に入射する。シンチレータ3は、一例として、入射したX線11を波長800nm以上の近赤外線12に変換する。MCT(水銀カドミウムテルル)、InGaAs等から成る光検出部4は、近赤外線12を検出し、検出した光強度に応じた電気信号を画像処理部8へ送信する。画像処理部8は、受信した電気信号を画像データに変換して、画像表示部9に出力する。画像表示部9は、画像データを画像化する。これにより、被解析サンプル2のパターン像が得られる。
図4は、本実施形態の故障解析装置によって撮像されたパターン像を一例として示す図である。
次に、本実施形態の故障解析装置に基づいて、被解析サンプル2のフォトエミッション像を撮像する方法について説明する。図5は、本実施形態の故障解析装置に基づいて、被解析サンプル2のフォトエミッション像を撮像する方法について説明するための図である。
図5を参照すると、電圧供給部10は、故障を再現する電圧(信号)を被解析サンプル2に印加する。このとき、ショート、オープン等の故障に起因する微弱な光であるフォトエミッション光13が放射される。シンチレータ駆動部7は、パターン像を撮像する際に被解析サンプル2と光検出部4との間に位置していたシンチレータ3を退避させる。これにより、放射されたフォトエミッション光13は、サンプル台15を透過して、光検出部4によって直接検出される。光検出部4は、光強度に応じた電気信号を画像処理部8へ送信する。画像処理部8は、受信した電気信号を画像データへ変換して、画像表示部9に出力する。画像表示部9は、画像データを画像化する。以上により、被解析サンプル2のフォトエミッション像が得られる。
図6は、本実施形態に係る故障解析装置によって撮像された、被解析サンプルのフォトエミッション像を一例として示す図である。
図7は、本実施形態に係る故障解析装置によって撮像された、被解析サンプルのパターン像とフォトエミッション像とを重ね合わせた像を一例として示す図である。図7を参照すると、画像表示部9により、フォトエミッション像に着色しつつ、撮像したパターン像とフォトエミッション像とを重ね合せた像を求めることにより、フォトエミッション光の位置を特定することができる。
上述の通り、従来の故障解析装置によると、配線パターンを撮像するために、約1.0um以上の波長の光を使用しなければならない。また、配線パターンを明瞭化するためにレーザを用いた場合には、フォトエミッション光を撮像する検出器以外の検出器で配線パターンを撮像しなければならない。したがって、故障箇所を精度良く絞り込むことができないという問題がある。
本実施形態の故障解析装置は、X線を照射させるX線発生部1と、被解析サンプル2を透過したX線を光へ変換するシンチレータ3と、X線から変換された光及びフォトエミッション光を検出する光検出部4を備え、シンチレータ3を駆動させることにより共有する光検出部4でフォトエミッション像とパターン像を撮像する。
したがって、本実施形態の故障解析装置によると、パターン像をX線で撮像するために高分解能な画像が得られる。また、本実施形態の故障解析装置によると、フォトエミッション像と同一の検出器で撮像するために位置ずれがなく、従来の故障解析装置と比較して、故障箇所を高精度に絞り込むことができる。
(実施形態2)
本発明の第2の実施形態に係る故障解析装置について、図面を参照して説明する。図8は、本実施形態の故障解析装置による故障解析方法について説明するための図である。図8は、X線画像(パターン像)と設計レイアウトの照合方法を示す。
本発明の第2の実施形態に係る故障解析装置について、図面を参照して説明する。図8は、本実施形態の故障解析装置による故障解析方法について説明するための図である。図8は、X線画像(パターン像)と設計レイアウトの照合方法を示す。
本実施形態の故障解析装置の構成は、上記第1の実施形態に係る故障解析装置の構成(図1)と同じである。
配線パターンを撮像したX線画像において、配線の交差した箇所は、交差していない箇所と比較してX線の透過量が少なく、暗い像となる。そこで、本実施形態の故障解析装置の画像表示部9は、X線画像のコントラスト差に基づいて、配線の交差した箇所のみを抽出した配線交差画像を作成する。
また、X線制御部5によりX線強度を調整する等して、撮像条件を調整し、特定の配線層、例えば、2層目の配線と3層目の配線の交差箇所を明瞭化することが好ましい。この配線交差画像とレイアウトデータから抽出した配線の交差箇所を示す設計レイアウトを照合して、フォトエミッション光が観測された箇所のレイアウト上における位置を特定することができる。
本実施形態の故障解析装置によると、設計レイアウト上において、フォトエミッション光が生じた箇所を特定することができ、故障箇所をより高精度に絞り込むことができる。
上記第1及び第2の実施形態に係る故障解析装置は、X線を被解析サンプルへ照射して、シンチレータでX線から変換された光及びフォトエミッション光を、シンチレータ3を駆動させることにより、単一の光検出部4で検出する。このとき、X線でパターン像を撮像するため、高分解能な画像が得られ、フォトエミッション像と同一の検出器でパターン像を撮像するため、位置ずれが生じない。したがって、これらの実施形態に係る故障解析装置によると、故障箇所を高精度に絞り込むことができる。
なお、上記の特許文献の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素の多様な組み合わせないし選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
1 X線発生部
2 被解析サンプル
3 シンチレータ
4 光検出部
5 X線制御部
6 撮像制御部
7 シンチレータ駆動部
8 画像処理部
9 画像表示部
10 電圧供給部
11 X線
12 近赤外線
13 フォトエミッション光
14 プローブガード
15 サンプル台
16 赤外線照射装置
17 ハーフミラー
18 レーザ光源/検出器
19 ミラー
2 被解析サンプル
3 シンチレータ
4 光検出部
5 X線制御部
6 撮像制御部
7 シンチレータ駆動部
8 画像処理部
9 画像表示部
10 電圧供給部
11 X線
12 近赤外線
13 フォトエミッション光
14 プローブガード
15 サンプル台
16 赤外線照射装置
17 ハーフミラー
18 レーザ光源/検出器
19 ミラー
Claims (19)
- 半導体集積回路にX線を照射するX線発生部と、
前記半導体集積回路を透過したX線を光に変換する移動可能なシンチレータと、
前記シンチレータによって変換された光を検出するとともに、電圧が印加された前記半導体集積回路から生じたフォトエミッション光を検出する光検出部と、を備えていることを特徴とする故障解析装置。 - 前記シンチレータは、前記光検出部が前記シンチレータによって変換された光を検出する場合には前記半導体集積回路と前記光検出部とを結ぶ光路上に設けられ、前記光検出部が前記フォトエミッション光を検出する場合には該光路上から退避させられることを特徴とする、請求項1に記載の故障解析装置。
- 前記シンチレータによって変換された光に基づいて半導体集積回路のパターン像を撮像するとともに、前記フォトエミッション光に基づいて半導体集積回路のフォトエミッション像を撮像することを特徴とする、請求項1又は2に記載の故障解析装置。
- 前記シンチレータは、半導体集積回路を透過したX線を近赤外線に変換することを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の故障解析装置。
- 前記X線発生部を制御するX線制御部をさらに備えていることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の故障解析装置。
- 半導体集積回路に電圧を供給する電圧供給部をさらに備えていることを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の故障解析装置。
- 前記電圧供給部は、半導体集積回路の故障を再現するための電圧を供給することを特徴とする、請求項6に記載の故障解析装置。
- 前記シンチレータを駆動するシンチレータ駆動部をさらに備えていることを特徴とする、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の故障解析装置。
- 前記シンチレータ駆動部は、半導体集積回路にX線を照射する際には前記シンチレータを該半導体集積回路と前記光検出部とを結ぶ光路上に配置し、該半導体集積回路に電圧を印加する際には前記シンチレータを該光路上から退避させることを特徴とする、請求項8に記載の故障解析装置。
- 前記光検出部の信号を画像データに変換する画像処理部をさらに備えていることを特徴とする、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の故障解析装置。
- 前記画像データを表示する画像表示部をさらに備えていることを特徴とする、請求項10に記載の故障解析装置。
- 前記画像表示部は、半導体集積回路のパターン像と半導体集積回路のフォトエミッション像とを重ね合わせて表示することを特徴とする、請求項11に記載の故障解析装置。
- 前記画像表示部は、半導体集積回路のパターン像又は半導体集積回路のフォトエミッション像のいずれかを着色して表示することを特徴とする、請求項12に記載の故障解析装置。
- 前記画像表示部は、半導体集積回路のパターン像のうちの配線同士が交差する箇所を抽出して表示することを特徴とする、請求項11乃至13のいずれか1項に記載の故障解析装置。
- 前記画像表示部は、さらに半導体集積回路のレイアウト図を表示することを特徴とする、請求項14に記載の故障解析装置。
- 前記X線制御部は、半導体集積回路の特定の配線層の配線と他の配線層の配線とが交差する箇所が明瞭に表示されるように、該半導体集積回路に照射するX線の強度を調整することを特徴とする、請求項14又は15に記載の故障解析装置。
- 前記X制御部、前記シンチレータ駆動部及び前記画像処理部を制御する撮像制御部をさらに備えていることを特徴とする、請求項10乃至16のいずれか1項に記載の故障解析装置。
- 半導体集積回路にX線を照射する工程と、
前記半導体集積回路を透過したX線を、移動可能なシンチレータによって光に変換する工程と、
前記シンチレータにより変換された光を光検出器によって検出する第1の検出工程と、
電圧が印加された前記半導体集積回路から生じたフォトエミッション光を、前記光検出器によって検出する第2の検出工程と、を含むことを特徴とする故障解析方法。 - 前記第1の検出工程において、前記半導体集積回路と前記光検出部とを結ぶ光路上に前記シンチレータを配置し、
前記第2の検出工程において、前記光路上から前記シンチレータを退避させることを特徴とする、請求項18に記載の故障解析方法。
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ID=45043411
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2010094291A Withdrawn JP2011228354A (ja) | 2010-04-15 | 2010-04-15 | 故障解析装置及び故障解析方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2011228354A (ja) |
-
2010
- 2010-04-15 JP JP2010094291A patent/JP2011228354A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
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A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20130702 |