JP2011227336A - 貼合装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】偏光板の幅が広幅で緩やかにカールしている場合においても、液晶パネルと偏光板との位置合わせを正確に行うことができ、かつ、液晶パネルに対して偏光板を良好に貼合することができる貼合装置を提供する。
【解決手段】貼合装置10は、下加圧ローラ4の下方に、下加圧ローラ4に当接するようにして下加圧ローラ4の撓みを防止する下バックアップローラ6が設けられていると共に、上加圧ローラ3の上方に、上加圧ローラ3に当接するようにして上加圧ローラ3の変形を防止する上バックアップローラ5がさらに設けられている。これにより、ナイフエッジの先端部からニップ部までの水平方向の距離を短くすることができるので、液晶パネル1と偏光板との位置合わせを正確に行うことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、板状物にフィルムを貼合する貼合装置に関するものであり、より詳細には、例えば、液晶パネルに偏光板を貼合する貼合装置に関するものである。
現在、液晶パネルの両面に偏光板を貼合してなる液晶表示装置が一般に製造されている。製造された液晶表示装置は、モジュール化した後、さらに各種組み立て工程を経て、ノート型パーソナルコンピュータや携帯電話等のモバイル機器、さらには大型テレビジョン等の各種製品(最終製品)とされる。
そして、液晶パネルに偏光板を貼合するときには、例えば、ロール状に巻き取られた長尺の偏光板原反を巻き出し、所定の長さに切断しながら枚葉状の液晶パネルに貼合する貼合装置が用いられている。
具体的には、図2に示すように(図2は本発明に係る貼合装置とナイフエッジとの位置関係を説明する概略の側面図であるが、説明の便宜上、この図を用いて説明する)、上加圧ローラ3と下加圧ローラ4とで主に構成されている貼合装置10において、所定の長さに切断され、ナイフエッジ9の先端部9aによって剥離フィルムから剥離された偏光板2は、液晶パネル1と共に貼合装置10のニップ部11に位置合わせを行いながら搬送され、当該液晶パネル1に貼合される。所定の長さに切断された上記偏光板2は、偏光板原反がロール状に巻き取られているため、緩やかにカール(curl)している場合がある。従って、液晶パネル1と偏光板2との位置合わせを正確に行うには、ニップ部11に偏光板2を正確に搬送することが重要であり、それゆえ、ナイフエッジ9の先端部9aからニップ部11までの水平方向の距離Aをできるだけ短く設定する必要があり、現実的には20mm以下に設定することが望まれている。そこで、下加圧ローラ4は、上加圧ローラ3と比較して径(直径)を小さく(小径化)する必要があり、現実的には30mm以下にすることが望まれている。
ところで、近年、液晶表示装置の大型化に伴い、用いられる液晶パネルおよび偏光板の幅も広幅になってきている(例えば、対角線の寸法であるサイズ52inch(横幅が凡そ1150mm〜1200mm)やサイズ57inch(横幅が凡そ1350mm〜1400mm)の偏光板が用いられている)。このため、偏光板の幅に合わせて、貼合装置の下加圧ローラおよび上加圧ローラの長さも長くなってきている(例えば、凡そ1300mm〜1500mm)。しかしながら、小径化された下加圧ローラの長さを長くすると、自重によって当該下加圧ローラの中央部が撓んでしまい、液晶パネルおよび偏光板を均一に加圧することができなくなる。このため、貼合した箇所に空気が入る(気泡ができる)等して、液晶パネルに対する偏光板の貼合が不良となってしまう。液晶パネルに対して偏光板を良好に貼合するには、幅方向に均一に、0.2MPa以上の面圧力を加える必要がある。
そこで、下加圧ローラの撓みを抑制するための装置、つまり、液晶パネルおよび偏光板を均一に加圧することができる貼合装置が種々提案されている。
例えば、特許文献1には、受けローラと圧着ローラとで構成され、これらローラのうちの一方がクラウンローラとなっている貼着機構が記載されている。また、特許文献2には、加圧ローラの撓みを抑制するために、当該加圧ローラを支えるバックアップローラを設けた装置が記載されている。
特開2005−305999号(2005年11月4日公開) 特開平6−315980号(1994年11月15日公開)
しかしながら、上記特許文献1に記載されている貼着機構では、貼合する液晶パネルおよび偏光板の幅に応じた形状のクラウンローラを用意する必要がある。つまり、貼合する液晶パネルおよび偏光板の幅に応じてその都度、適切な形状のクラウンローラに交換する必要がある。それゆえ、特許文献1に記載されている貼着機構では、コストが掛かると共に、クラウンローラの交換時間を必要とするため、生産性に劣るという不都合がある。さらに、クラウンローラは両端部に比して中央部が膨らんでいる(径が大きくなっている)ため、ナイフエッジの先端部からニップ部までの水平方向の距離を短く設定することができない。また、上記水平方向の距離を短く設定するためにクラウンローラを小径化すると、自重によって当該クラウンローラの中央部が撓んでしまい、液晶パネルおよび偏光板を均一に加圧することができなくなる。
一方、上記特許文献2に記載されている装置では、加圧ローラを支えるバックアップローラを設けたことにより、ナイフエッジの先端部からニップ部までの水平方向の距離を短く設定することができると共に、下側の加圧ローラの中央部が撓むことを抑制することができる。ところが、上述したように偏光板の幅に合わせて装置の加圧ローラの長さを長くすると、即ち、上側の加圧ローラの長さを長くすると、中央部が撓み易くなるため、液晶パネルおよび偏光板を加圧するときに当該上加圧ローラが押し上げられて変形する。つまり、特許文献2に記載されている装置では、上側の加圧ローラの中央部が押し上げられて変形するため、やはり、液晶パネルおよび偏光板を均一に加圧することができない。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、板状物とフィルムとの位置合わせを正確に行うことができ、かつ、板状物に対してフィルムを良好に貼合することができる貼合装置、より具体的には、例えば、偏光板の幅が広幅で緩やかにカールしている場合においても、液晶パネルと偏光板との位置合わせを正確に行うことができ、かつ、液晶パネルに対して偏光板を良好に貼合することができる貼合装置を提供することにある。
本発明に係る貼合装置は、上記の課題を解決するために、ニップ部を形成する上加圧ローラおよび下加圧ローラを備え、板状物にフィルムを長尺の剥離フィルムから剥離しながら貼合する貼合装置であって、上記下加圧ローラの下方に、当該下加圧ローラに当接するようにして下加圧ローラの撓みを防止する下バックアップローラが設けられていると共に、上記上加圧ローラの上方に、当該上加圧ローラに当接するようにして上加圧ローラの変形を防止する上バックアップローラが設けられていることを特徴としている。
また、本発明に係る貼合装置は、下加圧ローラおよび下バックアップローラの径が、20mm以上、40mm以下であることがより好ましい。
また、本発明に係る貼合装置は、上記板状物が液晶パネルであり、上記フィルムが偏光板であることがより好ましい。
上記の構成によれば、下加圧ローラの下方に、当該下加圧ローラに当接するようにして下加圧ローラの撓みを防止する下バックアップローラが設けられていると共に、上加圧ローラの上方に、当該上加圧ローラに当接するようにして上加圧ローラの変形を防止する上バックアップローラがさらに設けられている。このため、例え下加圧ローラおよび上加圧ローラの長さをフィルムの幅に応じて長くしたとしても、下バックアップローラおよび上バックアップローラが設けられていることにより、下加圧ローラが自重によって撓むことを防止することができると共に、上加圧ローラが押し上げられて変形することを防止することができる。つまり、上バックアップローラを設けたことによって上加圧ローラの変形を防止することができるので、下加圧ローラおよび下バックアップローラの径を小さくしたとしても、ニップ部に挟まれた板状物およびフィルムに対して、その幅方向に均一に面圧力を加えることができる。従って、フィルムを長尺の剥離フィルムから剥離する例えばナイフエッジの先端部からニップ部までの水平方向の距離を(例えば、特許文献1に記載されている貼着機構と比較して)短く設定することができる(下加圧ローラおよび下バックアップローラの径が、20mm以上、40mm以下である場合には、上記距離を20mm以下に設定することができる)。
これにより、板状物とフィルムとの位置合わせを正確に行うことができ、かつ、板状物に対してフィルムを良好に貼合することができる貼合装置、より具体的には、例えば、板状物が液晶パネルであり、フィルムが偏光板である場合には、偏光板の幅が広幅で緩やかにカールしている場合においても、液晶パネルと偏光板との位置合わせを正確に行うことができ、かつ、液晶パネルに対して偏光板を良好に貼合することができる貼合装置を提供することができる。
本発明に係る貼合装置によれば、下加圧ローラの下方に、当該下加圧ローラに当接するようにして下加圧ローラの撓みを防止する下バックアップローラが設けられていると共に、上加圧ローラの上方に、当該上加圧ローラに当接するようにして上加圧ローラの変形を防止する上バックアップローラがさらに設けられている。このため、上加圧ローラの変形を防止することができるので、下加圧ローラおよび下バックアップローラの径を小さくしたとしても、ニップ部に挟まれた板状物およびフィルムに対して、その幅方向に均一に面圧力を加えることができる。つまり、当該下加圧ローラおよび下バックアップローラの径を従来の径よりも小さくすることができるので、フィルムを長尺の剥離フィルムから剥離する例えばナイフエッジの先端部からニップ部までの水平方向の距離を短く設定することができる。
従って、本発明に係る貼合装置によれば、板状物とフィルムとの位置合わせを正確に行うことができ、かつ、板状物に対してフィルムを良好に貼合することができるという効果を奏する。より具体的には、本発明に係る貼合装置によれば、例えば、板状物が液晶パネルであり、フィルムが偏光板である場合には、偏光板の幅が広幅で緩やかにカールしている場合においても、液晶パネルと偏光板との位置合わせを正確に行うことができ、かつ、液晶パネルに対して偏光板を良好に貼合することができるという効果を奏する。
さらに、貼合する板状物およびフィルムの幅に応じてその都度、下加圧ローラを交換する必要がない。つまり、一種類の下加圧ローラで種々の幅の板状物およびフィルムに対応することができる。それゆえ、貼合する板状物およびフィルムの幅が変化しても、生産性を維持することができる貼合装置を提供することができるという効果も併せて奏する。
本発明に係る貼合装置の概略の構成を示す正面図である。 上記貼合装置とナイフエッジとの位置関係を説明する概略の側面図である。
本発明に係る貼合装置は、ニップ部を形成する上加圧ローラおよび下加圧ローラを備え、板状物にフィルムを長尺の剥離フィルムから剥離しながら貼合する貼合装置であって、上記下加圧ローラの下方に、当該下加圧ローラに当接するようにして下加圧ローラの撓みを防止する下バックアップローラが設けられていると共に、上記上加圧ローラの上方に、当該上加圧ローラに当接するようにして上加圧ローラの変形を防止する上バックアップローラが設けられている構成である。
本発明の実施の一形態について、図1および図2に基づいて説明すれば、以下の通りである。以下の説明においては、板状物が液晶パネルであり、フィルムが偏光板である場合を例に挙げることとする。但し、本発明はこれに限定されるものではなく、記述した範囲内で種々の変形を加えた態様で実施できるものである。
本発明に係る貼合装置の構成の一例について説明する。図1および図2に示すように、本実施の形態に係る貼合装置10は、例えば、枚葉状の液晶パネル1に偏光板2を連続的に貼合することによって液晶表示装置を製造するいわゆるRoll to Panel方式を採用した製造装置に用いられる。
貼合装置10は、ニップ部11を形成する上加圧ローラ3および下加圧ローラ4、上バックアップローラ5、並びに、下バックアップローラ6で主に構成されている。また、貼合装置10は、より好ましくは下バックアップローラ6が自重で撓むことを防止する撓み抑制部材である複数個のジャッキアップローラ7…をさらに備えている。以下の説明においては、貼合装置10がジャッキアップローラ7…を備えている場合を例に挙げて説明することとする。
上加圧ローラ3および下加圧ローラ4は、その軸芯(中心軸)が互いに平行になるようにして設けられると共に、例えばゴム等の軟質な材質で形成されており、液晶パネル1の表面に粘着剤層を介して偏光板2を貼合する機能を有している。当該上加圧ローラ3および下加圧ローラ4としては、圧着ローラ、加圧ローラ等の公知のニップローラが挙げられる。
上加圧ローラ3の径(直径)は、特に限定されないが、概して50mm以上、100mm以下である。また、上加圧ローラ3の長さは、特に限定されないが、概して1300mm以上、1500mm以下である。上加圧ローラ3は駆動ローラであり、下加圧ローラ4との間に形成されるニップ部11に液晶パネル1および偏光板2を挟んで互いに貼合すると共に、貼合後の液晶パネル1(或いは液晶表示装置)を、次工程を行う装置に向けて搬送するようになっている。
上加圧ローラ3は、回転速さを任意に調節することができると共に、上下動可能に設けられることにより、必要に応じてニップ部11の圧力(ニップ圧)を適宜調節することができるようになっている。
下加圧ローラ4の径(直径)は、概して20mm以上、70mm以下であり、20mm以上、40mm以下であることがより好ましい。また、下加圧ローラ4の長さは、特に限定されないが、概して1300mm以上、1500mm以下である。下加圧ローラ4は従動ローラであり、上加圧ローラ3との間に形成されるニップ部11に液晶パネル1および偏光板2を挟んで互いに貼合するようになっている。尚、下加圧ローラ4は上加圧ローラ3と同期して駆動する駆動ローラであってもよい。また、上記上加圧ローラ3および下加圧ローラ4は、必要に応じて、その温度を適宜調節することができるようになっている。
上バックアップローラ5は、例えば金属等の硬質な材質で形成されており、上記上加圧ローラ3の上方に、当該上加圧ローラ3に当接するようにして設けられている。上バックアップローラ5は駆動ローラであり、ニップ部11に液晶パネル1および偏光板2を挟んで互いに貼合するときに、上加圧ローラ3が押し上げられて変形することを防止する機能を有している。つまり、上バックアップローラ5は、その軸芯(中心軸)が上加圧ローラ3の軸芯と平行になるようにして設けられており、上加圧ローラ3全体を上方から押圧して、その変形を矯正するようになっている。これにより、ニップ部11に挟まれた液晶パネル1および偏光板2に対して、その幅方向により均一に面圧力を加えることができる。
上バックアップローラ5の径(直径)は、特に限定されないが、上加圧ローラ3の径(直径)と同程度またはより小さいことが望ましく、概して20mm以上、100mm以下であり、20mm以上、40mm以下であることがより好ましい。また、上バックアップローラ5の長さは、特に限定されないが、概して1300mm以上、1500mm以下である。
下バックアップローラ6は、例えば金属等の硬質な材質で形成されており、上記下加圧ローラ4の下方に、当該下加圧ローラ4に当接するようにして設けられている。下バックアップローラ6は駆動ローラであり、下加圧ローラ4が自重で撓むことを防止する機能を有している。つまり、下バックアップローラ6は、その軸芯(中心軸)が下加圧ローラ4の軸芯と平行になるようにして設けられており、下加圧ローラ4全体を下方から支持して、その撓みを矯正するようになっている。尚、下バックアップローラ6は、ニップ部11に液晶パネル1および偏光板2を挟んで互いに貼合するときに、下加圧ローラ4が押し下げられて変形することを防止する機能も有している。
下バックアップローラ6の径(直径)は、下加圧ローラ4の径(直径)と同程度であることが望ましく、概して20mm以上、70mm以下であり、20mm以上、40mm以下であることがより好ましい。また、下バックアップローラ6の長さは、特に限定されないが、概して1300mm以上、1500mm以下である。
撓み抑制部材であるジャッキアップローラ7は、上記下バックアップローラ6の下方に、当該下バックアップローラ6に当接するようにして設けられている。ジャッキアップローラ7は、下バックアップローラ6の撓みおよび変形を防止する機能を有している。
より具体的には、上記ジャッキアップローラ7は、ローラ本体7aと、その軸受7bとで構成されている。ローラ本体7aは、例えばゴム等の軟質な材質で形成されており、上記下バックアップローラ6の下方に、当該下バックアップローラ6に当接するようにして設けられている。つまり、ローラ本体7aは、その軸芯(中心軸)が下バックアップローラ6の軸芯と平行になるようにして設けられている。ローラ本体7aは駆動ローラであり、下バックアップローラ6が自重で撓むことを防止する機能を有している。
ローラ本体7aの径(直径)は、特に限定されないが、概して10mm以上、40mm以下であり、10mm以上、30mm以下であることがより好ましい。また、ローラ本体7aの長さは、特に限定されないが、下バックアップローラ6よりも短く、概して10mm以上、30mm以下である。
軸受7bは、貼合装置10の筐体(図示しない)に固定されており、ローラ本体7aを回転可能に支持すると共に、ネジ等の調節部材(図示しない)を備え、当該調節部材によってローラ本体7aの高さ(つまり、下バックアップローラ6の押し上げ量)を任意に調節することができるようになっている。つまり、ジャッキアップローラ7は、下バックアップローラ6の撓み具合に応じてローラ本体7aの高さを調節部材によって調節し、下バックアップローラ6の撓みを矯正するようになっている。
ジャッキアップローラ7は、下バックアップローラ6全体を下方から支持するのではなく、部分的に支持するようになっている。つまり、ジャッキアップローラ7のローラ本体7aは、下バックアップローラ6を下方から部分的に支持するようになっている。従って、ジャッキアップローラ7の個数は、下バックアップローラ6が自重で撓むことを防止することができる個数であればよい。つまり、ジャッキアップローラ7の個数は、下バックアップローラ6の長さや撓み具合に応じて適宜変更することができ、特に限定されないが、概してジャッキアップローラ7・7間の距離が300mm〜400mmとなるように(より好ましくは等間隔になるように)、設定することが好ましい。より具体的には、下バックアップローラ6の長さが1500mmである場合には、ジャッキアップローラ7の個数は5〜6個が好適である。
また、貼合装置10は、ニップ部11に液晶パネル1を一定の速さで搬送する(並びに、ニップ部11から偏光板2を貼合した液晶パネル1を一定の速さで搬送する)複数の搬送ローラ(図示しない)を備えている。さらに、貼合装置10は、上加圧ローラ3(および下加圧ローラ4)の回転速さや、圧力(ニップ圧)および温度等の各種条件を制御(調節)する制御部(図示しない)を備えている。そして、制御部が具体的にどのような制御を行うかについては、オペレーター等の使用者によって予め入力(指示)されるようになっている。
上記構成の貼合装置10によって互いに貼合される例えば液晶パネル1および偏光板2について、以下に説明する。
液晶パネル1としては、公知の液晶パネルが挙げられる。より具体的には、液晶パネル1としては、一対のガラス基板等の基板と液晶層とからなり、基板と液晶層との間に配向膜が配されてなる公知の液晶パネルが挙げられる。
偏光板2は、偏光フィルム、保護フィルムおよび粘着剤層から構成されている。偏光フィルムとしては、公知の偏光フィルムが挙げられる。より具体的には、偏光フィルムとしては、偏光子フィルムの両面に保護膜が貼合されており、さらに上記保護膜上に粘着剤層が形成されている公知の偏光フィルムが挙げられる。上記粘着剤層のうち、一方の粘着剤層は、偏光フィルムに剥離フィルム(後述する)を貼合すると共に、偏光フィルムを液晶パネル1に貼合するために形成されている。上記粘着剤層のうち、他方の粘着剤層は、偏光フィルムに保護フィルムを貼合するために形成されている。
上記偏光子フィルムとしては、例えば、ポリビニルアルコール、部分ホルマール化ポリビニルアルコール、エチレン−酢酸ビニル共重合体の部分ケン化物、セルロース等の親水性高分子等からなるフィルムに、一軸延伸およびヨウ素等の色素による染色処理を施すと共に、色相調整等の各種処理を施したフィルムが挙げられる。
上記保護膜としては、例えば、TAC(トリアセチルセルロース)フィルム、シクロオレフィン樹脂フィルム、ジアセチルセルロース等の酢酸セルロース樹脂フィルム、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂フィルム、ポリカーボネート樹脂フィルム、アクリル樹脂フィルム、ポリプロピレン樹脂フィルム等の公知のフィルムが挙げられる。
偏光フィルムの厚さは、特に限定されないが、概して10μm以上、300μm以下である。偏光フィルムは、実用上において支障の無い範囲で上記三層(保護層、偏光子フィルム、保護層)以外にさらに他の層を備えていてもよい。具体的には、例えば、偏光フィルムは、偏光子フィルムと保護膜とを貼合する粘着剤層(接着剤層であってもよい)をさらに備えていてもよい。
偏光板2は、液晶パネル1の表示領域全面(表示画面となる部位全面)を覆うようにして、当該液晶パネル1の両面に、二回の貼合工程によって貼合されるようになっている。
保護フィルムとしては、公知の保護フィルムが好適に用いられる。より具体的には、保護フィルムとしては、例えば、ポリエステルフィルム、ポリエチレンテレフタラートフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリスチレンフィルム等の公知の保護フィルムが挙げられる。上記保護フィルムの厚さは、特に限定されないが、概して10μm以上、100μm以下である。
上記偏光板2は、長尺の剥離フィルムに貼合されることによって偏光フィルム原反とされている。つまり、上記偏光フィルム原反は、偏光フィルム、粘着剤層、保護フィルムおよび剥離フィルムから構成される長尺のフィルム積層体であり、偏光フィルムにおける液晶パネル1に貼合される側の面に、粘着剤層(接着剤層であってもよい)を介して剥離可能な剥離フィルムが貼合されており、上記面の裏面に、粘着剤層(接着剤層であってもよい)を介して保護フィルムが貼合されてなっている。つまり、剥離フィルムに対して、粘着剤層、偏光フィルム、粘着剤層および保護フィルムがこの順に積層されることにより、偏光板2が形成されており、偏光フィルム原反は、偏光板2および剥離フィルムから構成されている。上記粘着剤層としては、特に限定されるものではなく、当該技術分野に用いられる公知の粘着剤(或いは接着剤)を塗布することにより構成される。粘着剤層の厚さは適宜設定すればよい。
上記剥離フィルム(プロテクトフィルムまたはセパレータとも称する)は、偏光板2を液晶パネル1に貼合するまで、偏光板2の表面(液晶パネル1に貼合される側の面)に傷が入らないように保護するようになっており、偏光板2を液晶パネル1に貼合するときに偏光板2から剥離される。剥離フィルムとしては、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂等のフィルムを用いることができる。上記剥離フィルムの厚さは、特に限定されないが、概して10μm以上、100μm以下である。また、偏光フィルム原反の幅、即ち、偏光板2の幅は、概して300〜1500mm程度である。
上記偏光フィルム原反は、偏光フィルム搬送機構(図示しない)によって巻き出され、剥離フィルムから剥離された偏光板2が貼合装置10のニップ部11に供給されるようになっている。上記偏光フィルム搬送機構について、以下に説明する。
偏光フィルム搬送機構は、巻出部、巻取部、ハーフカッター、ナイフエッジ9、および、ローラ群を備えている。巻出部には長尺の偏光フィルム原反が設置されており、当該偏光フィルム原反を巻き出すようになっている。上記偏光フィルム原反は、その搬送方向に偏光フィルムの吸収軸の方向が位置するように巻出部に巻き取られている。巻取部は長尺の剥離フィルムを巻き取るようになっている。ローラ群は、偏光フィルム原反に一定の張力を掛けて当該偏光フィルム原反を搬送することができるように設けられている。従って、偏光フィルム搬送機構は、ロール状に巻き取られた長尺の偏光フィルム原反を巻き出して貼合装置10まで搬送し、不要となった長尺の剥離フィルムを巻き取るようになっている。
ハーフカッターは、ナイフエッジ9よりも上流側(巻出部側)に設けられており、偏光フィルム原反をハーフカットし、偏光フィルム、保護フィルムおよび粘着剤層を切断するようになっている。つまり、ハーフカッターは、剥離フィルムを切断しないで長尺の偏光板を所定の長さに切断するようになっている。ハーフカッターとしては、刃物、レーザカッター等の公知のカッターが好適に用いられる。
ナイフエッジ9は、その先端部9aによって、所定の長さに切断された偏光板2から剥離フィルムを剥離するようになっている。偏光板2と剥離フィルムとの間に形成されている粘着剤層は、剥離フィルムが剥離された後は偏光板2側に残存する。
本実施の形態に係る貼合装置10(および偏光フィルム搬送機構)を用いて、液晶パネル1に偏光板2を長尺の剥離フィルムから剥離しながら貼合する貼合工程について説明する。
先ず、複数の搬送ローラを駆動することによって液晶パネル1を一定の速さで搬送する。また、貼合装置10の上加圧ローラ3(および下加圧ローラ4)を一定の回転速さで回転駆動させる。この搬送動作は、貼合工程全体を通じて行う。
次に、偏光フィルム搬送機構における巻出部および巻取部を所定の回転速さで回転駆動することによって、偏光フィルム原反を液晶パネル1の搬送速さと同じ搬送速さで搬送すると共に、ハーフカッターによって長尺の偏光フィルムを設定された長さに切断する。そして、ナイフエッジ9によって偏光板2から長尺の剥離フィルムを剥離すると共に、液晶パネル1に対する偏光板2の貼合のタイミングを図りながら、即ち、液晶パネル1に対する偏光板2の位置合わせを行いながら、当該偏光板2を貼合装置10のニップ部11に搬送する。その後、上記ニップ部11にて所定の圧力(ニップ圧)を加えながら、液晶パネル1に偏光板2を貼合する(貼合工程)。
つまり、所定の長さに切断され、ナイフエッジ9の先端部9aによって剥離フィルムから剥離された偏光板2は、液晶パネル1と共に貼合装置10のニップ部11に位置合わせを行いながら搬送され、当該液晶パネル1に貼合される。即ち、ニップ部11に搬送された偏光板2は、液晶パネル1の表示領域全面(表示画面となる部位全面)を覆うように、液晶パネル1に対する位置合わせ(より具体的には、搬送方向の先端部の位置合わせ)が行われて液晶パネル1に貼合される。
その後、偏光板2が貼合された液晶パネル1は、複数の搬送ローラによってニップ部11から搬送される。尚、上記貼合工程が二回行われることにより、液晶パネル1の両面に偏光板2が貼合された液晶表示装置が製造される。当該液晶表示装置は、モジュール化した後、さらに各種組み立て工程を経て、ノート型パーソナルコンピュータや携帯電話等のモバイル機器、さらには大型テレビジョン等の各種製品(最終製品)とされる。
本実施の形態に係る貼合装置10においては、図1に示すように、下加圧ローラ4の下方に、当該下加圧ローラ4に当接するようにして下加圧ローラ4の撓みを防止する下バックアップローラ6が設けられていると共に、上加圧ローラ3の上方に、当該上加圧ローラ3に当接するようにして上加圧ローラ3の変形を防止する上バックアップローラ5がさらに設けられている。このため、例え下加圧ローラ4および上加圧ローラ3の長さを偏光板2の幅に応じて長くしたとしても、下バックアップローラ6および上バックアップローラ5が設けられていることにより、下加圧ローラ4が自重によって撓むことを防止することができると共に、上加圧ローラ3が押し上げられて変形することを防止することができる。つまり、上バックアップローラ5を設けたことによって上加圧ローラ3の変形を防止することができるので、下加圧ローラ4および下バックアップローラ6の径を小さくしたとしても、ニップ部11に挟まれた液晶パネル1および偏光板2に対して、その幅方向に均一に面圧力を加えることができる。
また、当該下加圧ローラ4および下バックアップローラ6の径を従来の径よりも(例えば、特許文献1に記載されている貼着機構と比較して)小さくすることができる。つまり、図2に示すように、偏光板2を長尺の剥離フィルムから剥離するナイフエッジ9の先端部9aからニップ部11までの水平方向の距離Aを(例えば、特許文献1に記載されている貼着機構と比較して)短く設定することができる。特に、下加圧ローラ4および下バックアップローラ6の径が、20mm以上、40mm以下である場合には、上記距離Aを20mm以下に設定することができる。
さらに、本実施の形態に係る貼合装置10においては、より好ましくは、上記下バックアップローラ6の下方に、当該下バックアップローラ6に当接するようにして下バックアップローラ6の撓みを防止するジャッキアップローラ7…が複数個設けられているので、下バックアップローラ6が自重によって撓むことも防止することができる。
即ち、本実施の形態に係る貼合装置10によれば、偏光板2の幅が広幅で緩やかにカールしている場合においても、ナイフエッジ9の先端部9aからニップ部11までの水平方向の距離Aが短いので、液晶パネル1と偏光板2との位置合わせを正確に行うことができ、かつ、液晶パネル1に対して偏光板2を良好に貼合することができる。
また、貼合する液晶パネル1および偏光板2の幅に応じてその都度、下加圧ローラ4を交換する必要がない。つまり、一種類の下加圧ローラ4で種々の幅の液晶パネル1および偏光板2に対応することができる。それゆえ、本実施の形態に係る貼合装置10によれば、貼合する液晶パネル1および偏光板2の幅が変化しても、生産性を維持することができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。
本発明に係る貼合装置によれば、板状物とフィルムとの位置合わせを正確に行うことができ、かつ、板状物に対してフィルムを良好に貼合することができるという効果を奏する。より具体的には、本発明に係る貼合装置によれば、例えば、板状物が液晶パネルであり、フィルムが偏光板である場合には、偏光板の幅が広幅で緩やかにカールしている場合においても、液晶パネルと偏光板との位置合わせを正確に行うことができ、かつ、液晶パネルに対して偏光板を良好に貼合することができるという効果を奏する。それゆえ、本発明に係る貼合装置は、ノート型パーソナルコンピュータや携帯電話等のモバイル機器、さらには大型テレビジョン等を製造する各種産業において広範に利用され得る。
1 液晶パネル(板状物)
2 偏光板(フィルム)
3 上加圧ローラ
4 下加圧ローラ
5 上バックアップローラ
6 下バックアップローラ
7 ジャッキアップローラ(撓み抑制部材)
9 ナイフエッジ
10 貼合装置
11 ニップ部

Claims (3)

  1. ニップ部を形成する上加圧ローラおよび下加圧ローラを備え、板状物にフィルムを長尺の剥離フィルムから剥離しながら貼合する貼合装置であって、
    上記下加圧ローラの下方に、当該下加圧ローラに当接するようにして下加圧ローラの撓みを防止する下バックアップローラが設けられていると共に、
    上記上加圧ローラの上方に、当該上加圧ローラに当接するようにして上加圧ローラの変形を防止する上バックアップローラが設けられていることを特徴とする貼合装置。
  2. 下加圧ローラおよび下バックアップローラの径が、20mm以上、40mm以下であることを特徴とする請求項1に記載の貼合装置。
  3. 上記板状物が液晶パネルであり、上記フィルムが偏光板であることを特徴とする請求項1または2に記載の貼合装置。
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