JP2011226998A - 受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】GPS衛星がサーチされた後に、衛星電波信号に含まれる時刻情報をより早期に取得すること。
【解決手段】GPS受信装置100は、GPS衛星のサーチ処理が完了するまでに受信されていた電波信号に基づくIF信号を信号蓄積部105に保存しておき、サーチ処理が完了した時点で、保存しているIF信号を高速に再生・復調処理する。このため、GPS衛星のサーチ完了後に、時刻情報を極短時間のうちに取得することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、GPS(Global Positioning System )の人工衛星からの電波など、送信機の位置データを含む電波信号を受信する受信装置に関する。
例えば、GPS受信装置として、特許文献1に記載されたものが知られている。このGPS受信装置は、複数のGPS衛星を同時に捕捉するための複数のチャンネルを有し、捕捉したGPS衛星からの衛星位置データ(航法メッセージ)から取り出した時刻情報と、GPS受信装置側にて計時した受信時刻とに基づいて、GPS衛星とGPS受信装置との間の距離を測定する。また、航法メッセージに含まれる詳細軌道情報(エフェメリス)を取り出して衛星位置を計算し、測定した距離を加味して、GPS受信装置の位置を算出する。
航法メッセージに含まれる詳細軌道情報は一般に4時間程度有効である。そのため、上記のGPS受信装置では、航法メッセージから取り出した詳細軌道情報を記憶しておくことで、短時間の間、電源がオフされたような場合であっても、記憶されている詳細軌道情報を用いて測位を行う、いわゆるホットスタートを実行する。これにより、GPS受信装置は、短時間電源オフ後の再起動においては、航法メッセージから時刻情報を取り出すだけで良いため、測位開始時間を早めることができる。
但し、このホットスタートにおいて時刻情報を取り出すにも、航法メッセージに対して同期を取る必要がある。この同期確立処理を極力早期に行うべく、上記のGPS受信装置では、詳細軌道情報が記憶されている複数のGPS衛星を所定時間内に捕捉できた場合に、その複数のGPS衛星からの航法メッセージ中の、TLM(Telemetry word)のプリアンブルなどの所定データ同士の一致を判断して航法メッセージに対するフレーム同期を確立するようにしている。
特開2000−292521号公報
GPS衛星からの電波信号は、C/AコードやPコードなどの擬似ランダム雑音符号(PRNコード)によりスペクトラム拡散符号化されている。この擬似ランダム雑音符号は、各GPS衛星ごとに異なっており、それぞれのGPS衛星に固有なものである。従って、特定のGPS衛星からの電波信号を受信する場合は、GPS受信装置において、捕捉しようとするGPS衛星に固有の擬似ランダム雑音符号を発生させ、位相同期させる必要がある。この擬似ランダム雑音符号の位相同期により、GPS衛星からの電波信号に含まれる航法メッセージを取り出すことができるようになる。
航法メッセージは、衛星の動作状態や時刻情報、詳細及び概略の衛星軌道、様々な補正データについての情報を含み、予め定められたデータフォーマットに従って構成されている。より詳細には、航法メッセージは、全メッセージが1500ビットからなり、5つのサブフレームに分割されている。各サブフレームは1ワードあたり30ビットの10ワードからなり、6秒間で送信される。従って、全ての航法メッセージを受信するためには、少なくとも30秒の時間を要する。
各サブフレームは、同期パターンといくつかの診断メッセージを含むTLMで始まる。2番目のワードは、HOW(Hand over word)と呼ばれ、サブフレームの識別子やいくつかのフラグの他に、Zカウントと呼ばれるGPS週内での経過時間TOW(Time of week)を含んでいる。
ここで、上述したGPS受信装置では、GPS衛星を捕捉した後、すなわち、GPS衛星からの電波信号に対してC/Aコードの相関処理を行って、C/Aコードの同期が取れた後に、GPS衛星から受信した電波信号から航法メッセージにおける同期確立用データを取得していた。この同期確立用データとして、上記のGPS受信装置では、TLM及びHOWの一部のデータを用いている。そして、これらのワードに基づいて同期が確立すると、HOWワードから衛星の時刻情報を取得することができるようになる。
上述した同期確立用ワードである、TLM及びHOWは、航法メッセージにおいて6秒ごとに繰り返されるものである。このため、C/Aコードの同期が取れた後、それらのワードの受信開始までの待ち時間の期待値は、3秒である。さらに、それらのワードの受信には1.2秒かかる。従って、複数のGPS衛星を補足した後に、それら複数のGPS衛星の航法メッセージから、同期確立用データを取得して、同期確立を完了するためには、平均でおよそ4.2秒の時間を要する。このように、従来のGPS受信装置によれば、C/Aコードの同期が取れた後、HOWに含まれる時刻情報を取得するまでに、少なくとも平均で4.2秒以上の時間がかかってしまう。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであり、送信機からのスペクトラム拡散された送信信号に対して、符号パターンの位相同期が取られた後に、その送信信号に含まれるデータをより早期に取得することが可能な受信装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の受信装置は、
複数の送信機から送信されるものであって、送信機の位置データが含まれる信号を送信機ごとに異なる符号パターンによりスペクトラム拡散したスペクトラム拡散信号を受信する受信手段と、
各送信機において使用されるそれぞれの符号パターンを記憶した記憶手段と、
記憶手段に記憶された符号パターンを用いて、受信手段により受信されたスペクトラム拡散信号の符号化に用いられた符号パターンを特定するとともに、特定された符号パターンを用いて、スペクトラム拡散信号から位置データを復調する復調処理を実行する復調手段と、を備えた受信装置であって、
復調手段によって符号パターンが特定されるまでに受信手段によって受信されたスペクトラム拡散信号を保存しておく保存手段と、
スペクトラム拡散信号の符号化に用いられた符号パターンが特定されたときに、復調手段は、保存手段に保存されたスペクトラム拡散信号に対して復調処理を行うとともに、復調手段が保存手段に保存されたスペクトラム拡散信号に対して復調処理を行う場合には、受信手段によって受信されたスペクトラム拡散信号に対して復調処理を行う場合に比較して、復調処理の処理速度を高速化する高速化手段と、を備えることを特徴とする。
従来の受信装置では、スペクトラム拡散信号の符号化に用いられた符号パターンを特定するまでに受信手段で受信されたスペクトラム拡散信号は、復調処理に供されることなく破棄されており、すなわち、スペクトラム拡散信号に含まれる位置データを取得するための信号として利用されていなかった。請求項1に記載の発明では、この点に着目し、符号パターンを特定するまでに受信手段で受信されたスペクトラム拡散信号を利用することで、スペクトラム拡散信号から早期に位置データを取得することを可能としたものである。
そのため、請求項1に記載の発明では、保存手段により、復調手段によって符号パターンが特定されるまでに受信手段によって受信されたスペクトラム拡散信号を保存しておく。そして、符号パターンが特定されたときに、復調手段が、保存手段に保存されたスペクトラム拡散信号に対して復調処理を行う。この復調処理は、高速化手段により、復調手段が受信手段によって受信されたスペクトラム拡散信号に対して復調処理を行う場合に比較して、処理速度が高速化される。
従って、請求項1に記載の受信装置によれば、符号パターンが特定された後に、受信手段によって受信されるスペクトラム拡散信号から位置データを取得するよりも、より短い時間で位置データを取得することができるようになる。
請求項2に記載したように、受信装置は、複数の復調手段を備えて、同時に、複数の送信機からのスペクトラム拡散信号に対して復調処理を行うことが可能なものであり、一の復調手段により、受信手段により受信されたスペクトラム拡散信号の符号化に用いられた符合パターンが特定されたとき、その一の復調手段は、特定された符号パターンを用いて、受信手段により受信されたスペクトラム拡散信号に対する復調処理を行う一方、他の復調手段が、一の復調手段により特定された符号パターンを用いて、保存手段に保存されたスペクトラム拡散信号に対して復調処理を行うことが好ましい。
これにより、符号パターンが特定された後に、一の復調手段が、通常の復調処理を継続的に実施する一方で、他の復調手段により、位置データを早期に取得することができる。その結果、例えば、いわゆるホットスタートの場合に、位置データに含まれる送信時刻情報を素早く取得することができ、測位を早期に開始することが可能となる。
請求項3に記載したように、高速化手段は、復調手段が保存手段に保存されたスペクトラム拡散信号に対して復調処理を行う場合には、受信手段により受信されたスペクトラム拡散信号に対して復調処理を行う場合と比較して、復調処理に用いられる基準クロック信号を、より高い周波数のクロック信号に切り替えるものであっても良い。このように、復調処理に用いられる基準クロック信号を高周波数のクロック信号に切り替えることにより、復調手段における復調処理の処理速度を高速化することができる。
請求項4に記載したように、保存手段は、複数の復調手段に対して共有されるものであり、復調手段は、保存手段に時系列に保存されているスペクトラム拡散信号を、時系列上、逆順に取り出して、逆順の符号パターンにより位置データを復調することが好ましい。
複数の復調手段において、異なる送信機からのスペクトラム拡散信号をサーチ(すなわち、スペクトラム拡散信号の符号化に用いられた符号パターンを特定しようと)する場合、通常、送信機毎にサーチ完了タイミングは異なる。しかしながら、上記請求項4のように、時系列に保存されたスペクトラム拡散信号を、時系列上、逆順に取り出すようにすると、各復調手段において、サーチ完了タイミングを起点とする過去のスペクトラム拡散信号を簡単に得ることができる。ただし、この場合、復調処理に用いられる符号パターンも逆順とする必要がある。
請求項5に記載したように、高速化手段は、保存手段に保存されたスペクトラム拡散信号を複数の領域に分割し、他の復調手段として複数の復調手段を用いて、分割されたスペクトラム拡散信号の復調処理を複数の復調手段にて同時に実行するようにしても良い。このように、保存されたスペクトラム拡散信号の復調処理を、複数の復調手段により同時に並列処理することによっても、処理速度を高速化することができる。さらに、上述した基準クロック信号の切替と併用することにより、より一層の処理速度の高速化を図ることができる。
請求項6に記載したように、複数の復調手段は、分割されたスペクトラム拡散信号を、時系列上、正順又は逆順のいずれの順序で保存手段から取り出して、復調処理を実行しても良い。並列処理による高速化のメリットは、いずれの場合でも奏し得るためである。
本発明の実施形態によるGPS受信装置の構成を示すブロック図である。 GPS受信装置の動作を説明するためのシーケンス図である。 蓄積された信号を再生・復調することにより、早期に時刻情報を取得できることを説明するための説明図である。
以下、本発明の実施形態による受信装置について、図面を用いて説明する。なお、本実施形態では、本発明による受信装置を、GPS衛星からの電波信号を受信するGPS受信装置に適用した例について説明する。また、以下に説明する実施形態では、GPS受信装置にGPS衛星の詳細軌道情報が保存されており、短時間の電源オフや遮蔽物により一時的に電波信号を受信不能となった後に受信可能となったときに、保存されている詳細軌道情報を用いて、GPS受信装置の測位を行う、いわゆるホットスタートにおいて、GPS受信装置が、位置データとして、GPS衛星からの航法メッセージに含まれる時刻情報を早期に取得する例について説明する。
図1は、本実施形態によるGPS受信装置100の概略構成を示すブロック図である。GPS受信装置100は、GPS衛星からの電波信号を受信するアンテナ101を有している。アンテナ101によって受信された電波信号は、周波数変換部102に入力される。周波数変換部102は、アンテナ101にて受信された電波信号を増幅するとともに、受信電波信号(例えば、L1波:1575.42MHz)より低い周波数の中間周波数信号(IF信号、例えば4.092MHz)に変換するものである。IF信号は、A/D変換部104に入力される。A/D変換部104は、所定のサンプリング周期でIF信号を取り込んで、デジタル信号に変換するものである。
ここで、GPS衛星からの電波信号は、C/AコードやPコードなどの擬似ランダム雑音符号(PRNコード)によりスペクトラム拡散符号化されている。この擬似ランダム雑音符号は、各GPS衛星ごとに異なっている。従って、特定のGPS衛星からの電波信号を受信しようとする場合は、GPS受信装置100において、サーチしようとするGPS衛星に固有の擬似ランダム雑音符号を発生させ、位相同期させる必要がある。この擬似ランダム雑音符号の位相同期により、GPS衛星からの電波信号に含まれる航法メッセージを取り出す復調処理を行うことができる。
そして、GPS衛星からの電波信号には、衛星位置データに相当する航法メッセージが含まれている。この航法メッセージは、公知のように、全メッセージが1500ビットからなり、30秒周期で送信されるものである。そして、全メッセージは、5つのサブフレームに細分化されており、1サブフレーム(=300ビット)は10ワードで構成されている。
各サブフレームの最初のワードはTLMであり、次のワードはHOWである。HOWの先頭には、TOW(Zカウント)というGPS時刻情報が格納されている。なお、GPS時刻情報は、毎週日曜日の0時から一週間単位で繰り返されるものであって、現GPS週が始まって以降の経過時間を1.5秒の倍数で表したものである。
そして、第1サブフレームの残りのワードは、週番号データ、衛星健康状態データなどを示すためのものである。週番号データは、現在のGPS時刻情報が含まれる週を表す情報である。この週番号データは1週間単位で更新される。従って、GPS受信装置100において、週番号データを取得済みであり、その週番号データが有効な期間内であれば、HOWのZカウントのみからGPS時刻情報を得ることができる。
また、第2、第3サブフレームの残りのワードは、詳細軌道情報(エフェメリス)を示すためのものであり、第4,5サブフレームの残りのワードは、概略軌道情報(オルマナック)などを示すためのものである。
信号蓄積部105は、A/D変換部104によってデジタル信号に変換されたIF信号を時系列に保存するものである。本実施形態では、GPS受信装置100に詳細軌道情報が保存されている場合には、その詳細軌道情報を利用して早期に測位を開始すべく(ホットスタート)、信号蓄積部105に保存したIF信号を復調して時刻情報を取り出すように構成されている。この点については、以下に詳細に説明する。
上述したように、GPS衛星からの電波信号に含まれる航法メッセージにおいて、GPS時刻情報はHOWに含まれており、このHOWは6秒毎に現れる。そのため、信号蓄積部105は、保存したIF信号に必ずHOWが含まれるように、少なくとも6秒分のIF信号を蓄積できるメモリ容量を有している。
また、信号蓄積部105は、時系列に保存したIF信号を、時系列上、逆順にIF信号を取り出せる、いわゆるFILO(First In Last Out)方式のメモリである。このように、時系列上、逆順にIF信号を取り出し可能とした理由は、信号蓄積部105が、後述する複数チャンネルのデータ復調部109に対して共用されるものであるためである。複数チャンネルのデータ復調部109において、異なるGPS衛星からの電波信号をサーチする場合、通常、擬似ランダムコードの位相同期が完了するタイミングであるサーチ完了タイミングは、GPS衛星毎に異なる。しかしながら、上述したように、時系列に保存されたIF信号を、時系列上、逆順に取り出すようにすると、各データ復調部109において、サーチ完了タイミングを起点とする過去のIF信号を簡単に取得することが可能となる。
クロック発振器103は、例えば16.368MHzの周波数で発振するクロック信号を発生し、上述した周波数変換部102、A/D変換部104、信号蓄積部105などに、動作時の基準クロック信号として供給するものである。信号蓄積部105は、A/D変換部104によってデジタル化されたIF信号を蓄積する際には、この基準クロック信号に従って動作する。
一方、再生クロック生成部106は、クロック発振器103によって発生されたクロックを基にして、そのクロックよりも高周波数の再生クロック信号を生成するものである。再生クロック生成部106によって生成された再生クロック信号は、信号蓄積部105などに供給される。
信号・クロック選択部108は、複数のデータ復調部109にそれぞれ対応して複数個設けられ、対応するデータ復調部109に供給するIF信号及びクロック信号を切り替えるものである。すなわち、通常は、信号・クロック選択部108は、A/D変換部104によってデジタル化されたリアルタイムのIF信号と、クロック発振器103によって発生されたクロック信号とを対応するデータ復調部109に供給する。これにより、A/D変換部104によってデジタル化されたリアルタイムのIF信号が、直接、データ復調部109に与えられ、データ復調部109は、クロック発振器103によって発生されたクロック信号に従って、リアルタイムのIF信号に対して復調処理を行う。
しかしながら、ホットスタート時には、信号・クロック選択部108は、データ復調部109に供給する信号及びクロックを、信号蓄積部105に保存された(過去の)IF信号及び再生クロック生成部106によって生成された再生クロック信号に切り替える。これにより、データ復調部109が、信号蓄積部105に蓄積されたIF信号を取り出して、航法メッセージを復調する際の処理速度が、クロック発振器103のクロック信号に従ってA/D変換部104から直接入力されるIF信号に対して復調処理を行う際の処理速度よりも高速化される。
データ復調部109は、例えば32チャンネル分備えられている。これらの32チャンネル分のデータ復調部109は、ホットスタート時に、同一対象のGPS衛星をサーチするためにペアとなるべき組み合わせが予め定められている。そして、ホットスタート時に、ペアとなるべき一方のデータ復調部109がサーチ対象のGPS衛星からの電波信号のサーチを完了すると、他方のデータ復調部109に擬似ランダム雑音符号(PRNコード)の同期情報(コードの位相、電波信号のキャリア周波数など)を与えるように構成されている。これにより、他方のデータ復調部109は、与えられた同期情報に基づいて、信号蓄積部105に保存されているIF信号に対して復調処理を行うことが可能となる。
PRNコード生成部107は、各GPS衛星からの電波信号(スペクトラム拡散信号)の拡散符号化に用いられた擬似ランダム雑音符号を生成し、各データ復調部109に与えるものである。
制御部110は、いずれも図示しないが、GPS受信装置100における現在時刻を算出するためのリアルタイムクロック(RTC)や、以前GPS受信装置100が起動されていた時に復調された航法メッセージ(詳細軌道情報、概略軌道情報、週番号など)及び最後に測位されたGPS受信装置100の位置などを保存しておくバックアップメモリを有している。
そして、制御部110は、サーチすべきGPS衛星を決定し、その決定結果に基づいて、PRNコード生成部107にて生成すべき擬似ランダム雑音符号をPRNコード生成部107に指示する。すると、PRNコード生成部107は、指示された擬似ランダム雑音符号を生成し、各データ復調部109に与える。また、制御部110は、各データ復調部109から出力されるコード位相、キャリア周波数、復調された航法メッセージなどに基づいて、GPS受信装置100の位置を測定する。さらに、制御部110は、ホットスタート時に、ペアとなるデータ復調部109の一方から衛星サーチ完了通知を受け取ると、ペアとなるデータ復調部109の他方に対して、データ復調部109の一方から擬似ランダム雑音符号の同期情報を取得して、信号蓄積部105に保存されている過去のIF信号に対して復調処理を実行するように指示する。これにより、制御部110は、データ復調部109の他方から、航法メッセージに含まれる時刻情報を早期に取得することが可能になる。
次に、GPS受信装置100の動作について、図2のシーケンス図を用いて説明する。なお、図2のシーケンス図では、GPS受信装置100の起動時において、GPS受信装置100に有効な詳細起動情報が記憶されており、その詳細軌道情報を用いて、ホットスタートを行う際の動作処理が示されている。
GPS受信装置100が起動されると、GPS受信装置100において、GPS衛星の電波信号の受信が開始される。受信された電波信号は、周波数変換部102にてIF信号に変換され、A/D変換部104にてデジタル化されて、信号蓄積部105に蓄積される(S201)。そして、制御部110において、複数のデータ復調部109にサーチさせるGPS衛星を決定する受信衛星の選択処理が行なわれる(S202)。この受信衛星の選択処理では、RTCの時刻(現在時刻)と、バックアップメモリに記憶されている概略軌道情報(オルマナック)、及び以前GPS受信装置100が起動されていた時に最後に測位され、バックアップメモリに記憶されている位置とから、サーチ対象とするGPS衛星を算出する。また、バックアップメモリに有効な詳細軌道情報(取得から4時間以内のもの)が記憶されている場合には、その詳細起動情報に対応するGPS衛星をサーチ対象として決定する。
このようにして、サーチ対象とするGPS衛星を決定すると、制御部110は、決定したGPS衛星に対応する擬似ランダム雑音符号の生成をPRNコード生成部107に指示する(S203)。この指示に応じて、PRNコード生成部107は、該当する擬似ランダム雑音符号を生成し(S204)、各データ復調部109に供給する。このとき、制御部110のバックアップメモリに有効な詳細軌道情報が記憶されており、この詳細軌道情報を用いてホットスタートを行う場合には、PRNコード生成部107は、予め決定されているペアとなるべき一対のデータ復調部109♯1、109♯2に対して、同じ擬似ランダム雑音符号を供給する。そして、制御部110から各データ復調部109に対して、PRNコード生成部107によって供給された擬似ランダム雑音符号を用いて、GPS衛星からの電波信号のサーチを開始するよう指示を行う(S205)。
すると、各データ復調部109は、対応する信号・クロック選択部108に対して、入力すべき信号を、A/D変換部104によってリアルタイムにデジタル化されたIF信号とし、そのIF信号に対するコード位相同期を行う際に用いるクロック信号を、クロック発振器103からのクロック信号とするように指示する(S206)。この指示に応じて、信号・クロック選択部108は、対応するデータ復調部109に対して、A/D変換部104によりリアルタイムにデジタル化されたIF信号とクロック発振器103からのクロック信号を供給する。
これにより、各データ復調部109では、サーチ対象として決定されたGPS衛星からの電波信号のサーチが開始される(S207)。特に、ホットスタートを行う場合には、ペアとなるべき一対のデータ復調部109♯1、109♯2において、同じGPS衛星からの電波信号をサーチする処理が開始される。
このGPS衛星からの電波信号をサーチする処理においては、GPS衛星からの電波信号の周波数の初期設定が行なわれる。これは、サーチ対象となるGPS衛星の電波信号に関して、それぞれキャリア周波数を算出するもので、通常は、RTCの時刻(現在時刻)と、バックアップメモリに記憶されている概略軌道情報(オルマナック)、及び最後に測位された位置とから算出する。ただし、ホットスタートの場合には、概略軌道情報ではなく、詳細軌道情報が用いられる。また、算出するキャリア周波数は、一対のデータ復調部109♯1,109♯2において異なるようにする。これにより、ホットスタート時の、GPS衛星のサーチ処理をより短時間に行うことが可能となる。
こうしてキャリア周波数が設定されると、擬似ランダム雑音符号の同期位相サーチを行なう。GPS衛星からの電波信号は、スペクトル拡散信号として送信されており、その電波信号から航法メッセージを取り出すためには、キャリアにどのような位相で擬似ランダム雑音符号が乗せられているかを検出する必要がある。このため、PRNコード生成部107にて生成した、サーチ対象のGPS衛星の擬似ランダム雑音符号と同じ擬似ランダム雑音符号の位相を変更しつつ、受信したスペクトル拡散信号(IF信号)との相関値を測定する。この相関値が所定値以上となった場合、スペクトラム拡散信号に対して擬似ランダム雑音符号の位相同期が取れたと判定することができる。なお、擬似ランダム雑音符号の位相を変更しても、位相同期がとれない場合、キャリア周波数を変更する。
すなわち、GPS衛星のサーチ処理においては、各GPS衛星の電波信号のキャリア周波数を推定し、推定した周波数において擬似ランダム雑音符号の同期位相サーチを行ない、同期が取れなければキャリア周波数を変更し、再度、擬似ランダム雑音符号の同期位相サーチを行うという手順を繰り返す。
上述した、GPS衛星のサーチ処理により、ホットスタート時において、ペアとなるべき一対のデータ復調部109♯1,109♯2の一方(図2では、109♯1)にて、擬似ランダム雑音符号の位相同期が取れた場合、その一方のデータ復調部109♯1から制御部110へサーチ完了通知が出力される(S208)。そして、一方のデータ復調部109♯1は、PRNコード生成部107から正順にて供給されている擬似ランダム雑音符号を用いて、A/D変換部104にてリアルタイムにデジタル化されるIF信号に対する復調処理を開始する(S209)。そして、一方のデータ復調部109♯1は、その後も、キャリア周波数のドップラーシフトの影響を考慮しつつ、擬似ランダム雑音符号の位相同期が維持されるように、GPS衛星を追跡しつつ、復調処理を行う。このようにしてGPS衛星を追跡し、復調処理を行っている間に得られた、コード位相、キャリア周波数、及び復調された航法メッセージは制御部110に出力される。
制御部110は、一対のデータ復調部109♯1,109♯2の一方からサーチ完了通知を受け取ると、他方(図2では109♯2)に対して、その一方のデータ復調部109♯1から擬似ランダム雑音符号の同期情報(コード位相、キャリア周波数)を取得して、信号蓄積部105に保存されている過去のIF信号に対して復調処理を実行するように指示する(S210)。すると、他方のデータ復調部109♯2は、一方のデータ復調部109♯1に対して、擬似ランダム雑音符号の同期情報の提供を要求する(S211)。この要求に応じて、一方のデータ復調部109♯1から他方のデータ復調部109♯2へ、擬似ランダム雑音符号の同期情報が提供される(S212)。なお、擬似ランダム雑音符号の同期情報は、制御部110から他方のデータ復調部109♯2に提供しても良い。
他方のデータ復調部109♯2は、擬似ランダム雑音符号の同期情報を取得すると、対応する信号・クロック選択部108♯2に対して、信号及びクロックの切替を指示する(S213)。これにより、信号選択部108♯2を介して、他方のデータ復調部109♯2に供給される信号は、信号蓄積部105に保存されているIF信号に切り替えられ、クロック信号は、再生クロック生成部106によって生成された再生クロック信号に切り替えられる。
また、他方のデータ復調部109♯2は、信号蓄積部105に対して、保存しているIF信号の再生を指示する(S214)。この場合、信号蓄積部105は、再生クロック生成部106が生成した再生クロック信号に従って、時系列に保存しているIF信号を、時系列上、逆順に出力することによりIF信号を再生する(S215)。従って、このIF信号の再生処理も高速に行われる。
さらに、他方のデータ復調部109♯2は、PRNコード生成部107に対して、擬似ランダム雑音符号を逆順で出力するように要求する(S216)。この要求に従って、PRNコード生成部107からは、他方のデータ復調部109♯2に対して、逆順の擬似ランダム雑音符号が提供される(S217)。そして、他方のデータ復調部109♯2では、一方のデータ復調部109♯1から提供された同期情報に基づき、信号再生部105から逆順で再生されるIF信号に対して逆順の擬似ランダム雑音符号を適用して、復調処理を開始する(S218)。この復調されたデータビットは、制御部110に出力される。このように、他方のデータ復調部109♯2が、信号蓄積部105に時系列に保存されているIF信号を、時系列上、逆順に取り出すことにより、一方の復調部109♯1によるGPS衛星のサーチ完了タイミングを起点とする直前のIF信号を簡単に得ることができる。
ここで、上述したように、再生クロック生成部106が生成する再生クロック信号は、クロック発振器103が発生するクロック信号よりも周波数が高められている。例えば、再生クロック信号の周波数を、クロック発振器103が発生するクロック信号の周波数の5倍に高めた場合、信号蓄積部105に保存された6秒分のIF信号を、1.2秒にて再生して復調処理することが可能となる。
ただし、ホットスタートの場合、HOWに含まれる時刻情報(TOW)が取得できれば良い。従って、図3に示すように、GPS衛星のサーチ完了時点(t1)から、信号蓄積部105に保存されているIF信号の再生及び復調処理が開始されたとき、復調されたデータビットから、制御部110がTLM及びHOWを見つけた時点(t2)で、時刻情報を取得することができる(S219)。このように、1.2秒は、時刻情報の取得までの最大時間であり、平均取得時間は、0.6秒となる。なお、このとき判明した時刻情報に基づき測位を行う場合には、その時刻情報は、過去に受信したものであるため、その時刻情報に関して、実際に取得した時点からの経過時間を補正する必要がある。
それに対して、従来のGPS受信装置のように、GPS衛星のサーチ完了後に、A/D変換部104によってデジタル化されたリアルタイムのIF信号に対して、復調処理を施した場合には、次のTLM及びHOWを見つけた時点(図3のt3)でしか、時刻情報を取得することができない。このように、本実施形態のGPS受信装置によれば、従来よりも早期に、時刻情報を取得することができる。
上述したようにして、時刻情報が取得されると、制御部110では、保存されている詳細軌道情報と、取得した時刻情報とに基づいて、GPS衛星の位置及びそのGPS衛星とGPS受信装置100との距離を算出する。そして、他のチャンネルのデータ復調部109においても、異なるGPS衛星の位置及びそのGPS衛生とGPS受信装置100との距離が算出され、その算出数が3以上(望ましくは4以上)になると、GPS受信装置100の位置(緯度、軽度、高度)を算出することができる。
そして、制御部110は、別のサーチ対象衛星を決定し(S220)、PRNコード生成部107に決定したサーチ対象衛星の擬似ランダム雑音符号を生成するように指示する(S221)。すると、PRNコード生成部107は、該当するPRNコードを生成し(S222)、他方のデータ復調部109♯2に与える。さらに、制御部110は、他方のデータ復調部109♯2に対して、決定したGPS衛星のサーチを指示する(S223)。この指示に基づき、他方のデータ復調部109♯2では、通常のGPS衛星のサーチ処理が行われる(S224,S225)。
上述したように、本実施形態によるGPS受信装置100によれば、GPS衛星のサーチ処理が完了するまでに受信されていた電波信号に基づくIF信号を信号蓄積部105に保存しておき、サーチ処理が完了した時点で、保存しているIF信号を高速に再生・復調しているので、時刻情報を極短時間のうちに取得することができる。従って、ホットスタート時の測位開始時間を従来のGPS受信装置100よりも早めることができる。
また、上述した実施形態によるGPS受信装置100では、ホットスタート時に、ペアとなるべき一対のデータ復調部109♯1,109♯2を予め決定している。そして、いずれか一方のデータ復調部109♯1,109♯2において擬似ランダム雑音符号の同期位相が判明すると、その一方のデータ復調部109♯1では、通常の復調処理を継続的に実施する一方で、他方のデータ復調部109♯2において、判明した同期位相に基づいて、記憶されたIF信号の再生・復調処理を実行するようにしている。その結果、ホットスタートの場合に、他方のデータ復調部109♯2による復調処理により早期に時刻情報を取得でき、さらに、一方のデータ復調部109♯1において、受信されている電波信号のリアルタイムな復調処理も継続して実施することができる。
また、上述した実施形態では、信号蓄積部105がFILOメモリとして構成され、時系列に保存されているIF信号を、時系列上、逆順に取り出すことが可能となっている。これにより、各データ復調部109において、各GPS衛星のサーチ完了タイミングが異なっていても、図3に示すように、それぞれのサーチ完了タイミングを起点とする過去のIF信号を簡単に得ることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
例えば、上述した実施形態においては、クロック信号の周波数を変更することにより、信号蓄積部105に保存されたIF信号の再生・復調処理を高速化する例について説明した。しかしながら、保存されたIF信号の再生・復調処理の高速化する手法は、これに限られるものではない。例えば、信号蓄積部105に保存されているIF信号を複数の領域に分割し、これらの分割された部分的なIF信号を複数のデータ復調部109にて同時に実行するようにしても良い。
すなわち、複数のデータ復調部109が、それぞれ、分割された領域の一端から他端に向かって、信号蓄積部105から複数領域のIF信号を同時期に取り出す。また、IF信号の分割された領域に対応する部分的な擬似ランダム拡散符号をPRNコード生成部107に生成させる。そして、複数のデータ復調部109において、部分的な擬似ランダム拡散符号を用いて、信号蓄積部105から取り出した部分的なIF信号に対しての復調処理を同時に実行する。このように、保存されたIF信号の復調処理を、複数のデータ復調部109により同時に並列処理することによっても、処理速度を高速化することができる。さらに、このような同時並列処理を、上述したクロック信号の切替と併用することにより、より一層の処理速度の高速化を図ることができる。
また、複数のデータ復調部109は、複数の領域に分割したIF信号を、信号蓄積部105から、それぞれの領域において、時系列上、正順に取り出しても、逆順に取り出しても良い。並列処理による高速化のメリットは、IF信号を正順に取り出した場合でも、逆順に取り出した場合でも奏し得るためである。
また、上述した実施形態では、TLMを同期パターンとして、TLM及びHOWを見つけた時点で、HOWから時刻情報を取得するものであった。しかしながら、誤同期を防止するために、従来のGPS受信装置と同様に、TLM及びHOWの一部のデータを同期パターンとし、複数のGPS衛星から得られた航法メッセージにおける同期パターン同士の同一性を確認するようにしても良い。また、信号蓄積部105のメモリ容量を2つのサブフレームが保存できるように増やし、その2つのサブフレームにおいてTLMを確認することにより同期が確立したと判断するようにしても良い。いずれの場合であっても、信号蓄積部105に保存されたIF信号を対象として再生・復調処理を行うことにより、従来よりも早期にIF信号に含まれる航法メッセージ中の時刻情報を取得することができる。
また、上述した実施形態では、GPS受信装置100の起動時に、GPS受信装置100にGPS衛星の詳細軌道情報が保存されており、その詳細軌道情報を利用して測位を開始する、いわゆるホットスタート時に、早期に時刻情報を取得するための例について説明した。しかしながら、本発明は、GPS受信装置100に、そのような詳細軌道情報が保存されていない、いわゆるコールドスタート時にも適用することが可能である。この場合には、信号蓄積部105において、GPS衛星からの全航法メッセージを保存できるメモリ容量を確保しておく。そして、GPS衛星のサーチが完了した時点で、それまでに受信され、IF信号として信号蓄積部105に蓄積されている信号を取り出して、高速に復調処理を行う。これにより、航法メッセージに含まれるGPS衛星の詳細軌道情報を早期に取得することが可能になる。
さらに、上述した実施形態では、本発明による受信装置を、GPS衛星からの電波信号を受信するためのGPS受信装置100として適用した例について説明した。しかしながら、本発明による受信装置は、例えば、特開2007−278756号公報に示されるように、ビルなどの建造物の屋内に、複数の送信機を設置し、各送信機から、各送信機の位置データを含む信号を固有の擬似ランダム雑音符号によりスペクトラム拡散符号化して送信することにより、その屋内における位置を測位するシステムに適用することも可能である。
このような場合、受信装置による、各送信機から送信される信号の受信可能範囲が狭くなる(すなわち、送信機から離れると信号対ノイズ比が低下する)ので、受信器がある程度送信機に近づかない限り、送信機のサーチが完了しない。この場合、受信装置が高速に移動すると、必要なデータを受信して復調が完了する前に、受信可能範囲外に出てしまう可能性も生じる。それに対して、本発明の受信装置では、送信機のサーチ完了後に、すばやく、データの復調処理を行うことができるため、上述したシステムに好適に用いることができる。
100…GPS受信装置
101…アンテナ
102…周波数変換部
103…クロック発振器
104…A/D変換部
105…信号蓄積部
106…再生クロック生成部
107…PRNコード生成部
108…信号・クロック選択部
109…データ復調部
110…制御部

Claims (6)

  1. 複数の送信機から送信されるものであって、送信機の位置データを含む信号を前記送信機ごとに異なる符号パターンによりスペクトラム拡散したスペクトラム拡散信号を受信する受信手段と、
    各送信機において使用されるそれぞれの符号パターンを記憶した記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された符号パターンを用いて、前記受信手段により受信されたスペクトラム拡散信号の符号化に用いられた符号パターンを特定するとともに、特定された符号パターンを用いて、前記スペクトラム拡散信号から前記位置データを復調する復調処理を実行する復調手段と、を備えた受信装置であって、
    前記復調手段によって符号パターンが特定されるまでに前記受信手段によって受信されたスペクトラム拡散信号を保存しておく保存手段と、
    前記スペクトラム拡散信号の符号化に用いられた符号パターンが特定されたときに、前記復調手段は、前記保存手段に保存されたスペクトラム拡散信号に対して復調処理を行うとともに、前記復調手段が前記保存手段に保存されたスペクトラム拡散信号に対して復調処理を行う場合には、前記受信手段によって受信されたスペクトラム拡散信号に対して復調処理を行う場合と比較して、復調処理の処理速度を高速化する高速化手段と、を備えることを特徴とする受信装置。
  2. 前記受信装置は、複数の復調手段を備えて、同時に、複数の送信機からのスペクトラム拡散信号に対して復調処理を行うことが可能なものであり、
    一の復調手段により、前記受信手段により受信されたスペクトラム拡散信号の符号化に用いられた符合パターンが特定されたとき、その一の復調手段は、特定された符号パターンを用いて、前記受信手段により受信されたスペクトラム拡散信号に対する復調処理を行う一方、他の復調手段が、前記一の復調手段により特定された符号パターンを用いて、前記保存手段に保存されたスペクトラム拡散信号に対して復調処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記高速化手段は、前記復調手段が前記保存手段に保存されたスペクトラム拡散信号に対して復調処理を行う場合には、前記受信手段により受信されたスペクトラム拡散信号に対して復調処理を行う場合と比較して、復調処理に用いられる基準クロック信号を、より高い周波数のクロック信号に切り替えるものであることを特徴とする請求項2に記載の受信装置。
  4. 前記保存手段は、前記複数の復調手段に対して共用されるものであり
    前記復調手段は、前記保存手段に時系列に保存されているスペクトラム拡散信号を、時系列上、逆順に取り出して、逆順の符号パターンにより前記位置データを復調することを特徴とする請求項3に記載の受信装置。
  5. 前記高速化手段は、前記保存手段に保存されたスペクトラム拡散信号を複数に分割し、前記他の復調手段として複数の復調手段を用いて、前記分割されたスペクトラム拡散信号の復調処理を複数の復調手段にて同時に実行することを特徴とする請求項2又は3に記載の受信装置。
  6. 前記複数の復調手段は、前記分割されたスペクトラム拡散信号を、時系列上、正順又は逆順のいずれかの順序で前記保存手段から取り出して、復調処理を実行することを特徴とする請求項5に記載の受信装置。
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