JP2011226324A - 球体循環装置 - Google Patents

球体循環装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011226324A
JP2011226324A JP2010094653A JP2010094653A JP2011226324A JP 2011226324 A JP2011226324 A JP 2011226324A JP 2010094653 A JP2010094653 A JP 2010094653A JP 2010094653 A JP2010094653 A JP 2010094653A JP 2011226324 A JP2011226324 A JP 2011226324A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamber
sphere
water
opening
end opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010094653A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4608598B1 (ja
Inventor
Ichiro Akutsu
一郎 阿久津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2010094653A priority Critical patent/JP4608598B1/ja
Application filed by Individual filed Critical Individual
Publication of JP4608598B1 publication Critical patent/JP4608598B1/ja
Application granted granted Critical
Priority to PCT/JP2011/052622 priority patent/WO2011129141A1/ja
Priority to EP11768662.6A priority patent/EP2476897B1/en
Priority to CN2011800029606A priority patent/CN102971525A/zh
Priority to TW100104762A priority patent/TWI373558B/zh
Priority to KR1020110021522A priority patent/KR101108836B1/ko
Priority to US13/069,844 priority patent/US8015807B1/en
Publication of JP2011226324A publication Critical patent/JP2011226324A/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F03MACHINES OR ENGINES FOR LIQUIDS; WIND, SPRING, OR WEIGHT MOTORS; PRODUCING MECHANICAL POWER OR A REACTIVE PROPULSIVE THRUST, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F03BMACHINES OR ENGINES FOR LIQUIDS
    • F03B17/00Other machines or engines
    • F03B17/02Other machines or engines using hydrostatic thrust
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F03MACHINES OR ENGINES FOR LIQUIDS; WIND, SPRING, OR WEIGHT MOTORS; PRODUCING MECHANICAL POWER OR A REACTIVE PROPULSIVE THRUST, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F03BMACHINES OR ENGINES FOR LIQUIDS
    • F03B11/00Parts or details not provided for in, or of interest apart from, the preceding groups, e.g. wear-protection couplings, between turbine and generator
    • F03B11/002Injecting air or other fluid
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F03MACHINES OR ENGINES FOR LIQUIDS; WIND, SPRING, OR WEIGHT MOTORS; PRODUCING MECHANICAL POWER OR A REACTIVE PROPULSIVE THRUST, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F03BMACHINES OR ENGINES FOR LIQUIDS
    • F03B11/00Parts or details not provided for in, or of interest apart from, the preceding groups, e.g. wear-protection couplings, between turbine and generator
    • F03B11/004Valve arrangements
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F03MACHINES OR ENGINES FOR LIQUIDS; WIND, SPRING, OR WEIGHT MOTORS; PRODUCING MECHANICAL POWER OR A REACTIVE PROPULSIVE THRUST, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F03BMACHINES OR ENGINES FOR LIQUIDS
    • F03B17/00Other machines or engines
    • F03B17/02Other machines or engines using hydrostatic thrust
    • F03B17/04Alleged perpetua mobilia
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/20Hydro energy
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/16Mechanical energy storage, e.g. flywheels or pressurised fluids

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Other Liquid Machine Or Engine Such As Wave Power Use (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、装置内で落下及び上昇を繰り返して循環する複数の球体に係る落下運動エネルギーを取り出すことができる球体循環装置に関する。
【解決手段】球体循環装置は、蓄水室a、少なくとも2つの上方向開閉弁を介して分離した上昇室b1、b2、b3、排水口12を有する落下室cを備え、高い水位の第1の水面が上昇室b1の上端開口に、低い水位の第2の水面が落下室cの下端開口に夫々形成される。水位が低下した第1の水面は、自動給水装置17から給水されて維持される。挿入口15から挿入された複数の球体の各々は、落下室c内を落下し、第2の水面に突入する。各球体は、誘導されて第1の水面に向け、上昇室b3〜b1内を浮力で上昇する。第1の水面に到達した複数の球体の浮力で、一球体が第1の水面を越え、落下室c内を第2の水面に向けて落下する。球体の落下と上昇とが繰り返され、複数の球体の各々が装置内で循環する。
【選択図】図5

Description

本発明は、装置内で落下及び上昇を繰り返して循環する複数の球体に係る落下運動エネルギーを取り出すことができる球体循環装置に関する。
近年、地球環境の悪化が注目されており、中でも、地球温暖化現象の発生は重大問題となっている。そこで、地球温暖化の進行を抑制するため、温暖化防止対策が議論されている。その温暖化の要因の一つとして、COの排出が挙げられ、種々の具体的対応策が提案され、COの排出を抑制することが進められている。
そこで、COの排出を抑制する対策としては、COの排出量を低減するやり方の他に、元々COを排出しない手段を採用することが提案されている。この手段には、例えば、電力の場合であれば、自然界に存在する太陽光、風力、波力などの再生可能エネルギーを利用した発電が挙げられ、現在稼働している火力発電所のCO排出を抑制する一方で、この再生可能エネルギー利用による発電量を増加させることが実行されている。
しかしながら、再生可能エネルギーを利用する場合、例えば、太陽光エネルギーから電力を得るには、太陽光発電システムを設置しなければならない。この太陽光発電システムでは、太陽光エネルギーを直接電力に変換できる太陽電池を必要とする。太陽光発電システム自体では、COが排出されないので、排出規制に対して大いに寄与するものであるが、この太陽電池は、未だ高価であって、太陽光発電システムの設置コストが嵩むという問題がある。
この様に、再生可能エネルギーの利用が、CO排出規制に寄与したとしても、その利用においては、設置コストが嵩むだけでなく、設置場所にも制限される。
そこで、本発明は、設置場所に制限されず、球体の自然落下による運動エネルギーを利用するものとし、装置内を落下及び上昇を繰り返して循環する複数の球体に係る落下運動エネルギーを取り出すことができる球体循環装置を提供することを目的としている。
上記の課題を解決するため、本発明の球体循環装置では、上端部に密閉栓と下端部に下端開口とを有し、内部に水を少なくとも所定高さまで満たす蓄水室と、前記所定高さの上端部の上端開口まで水を保持して第1の水面を形成し、下端部の下端開口から供給される複数の所定重さの球体を、該球体の浮力により、間隔を置いて配置された少なくとも2以上の上方向開閉弁の各々を順次通過させて前記上端開口まで上昇させる上昇室と、上端部の上端開口が前記上昇室の前記上端開口と第1連通室を介して連結され、順次に前記上昇室の前記上端開口から供給される前記球体を下端部の下端開口まで自然落下させる落下室と、前記蓄水室、前記上昇室及び前記落下室の前記下端開口の各々を連通させ、該落下室の該下端開口において前記落下室内を落下した前記球体が突入する第2の水面を形成する第2連通室と、突入した前記球体を前記上昇室の前記下端開口に順次誘導する誘導手段と、側壁において前記第2の水面の位置に合わせた排水開口とを有する蓄水箱体と、前記上昇室の前記上端部に接続され、前記第1の水面の水位が低下したとき、該上端部に給水装置から水を自動的に供給する供給管と、を備え、前記複数の球体の各々は、前記上昇室内を浮力で上昇し、上昇した当該球体は、他の球体の浮力により前記上昇室の前記上端開口を越えて押し上げられて、前記落下室の前記上端開口に供給され、該供給された当該球体は、前記落下室内を自然落下して前記第2の水面下に進入した後に前記誘導手段により前記上昇室の前記下端開口に供給され、前記複数の球体の各々が、前記上昇室と前記落下室とを順次循環するようにした。
さらに、本発明の球体循環装置では、前記落下室に、間隔を置いて配置された少なくとも2以上の下方向開閉弁を備えることとし、順次に前記上昇室の前記上端開口から供給される前記球体が、前記下方向開閉弁の各々を順次通過して前記落下室の前記下端開口まで自然落下するようにした。
本発明による球体循環装置では、装置内に水位の異なる第1及び第2の水面を形成し、各水面の水位を維持できる構成を採用し、複数の球体を水位の高い第1の水面から水位の低い第2の水面に順次自然落下させ、次いで、第2の水面に突入した球体を誘導して第1の水面に向けて球体自体の浮力で上昇させ、到達した第1の水面では、複数の球体の浮力により、その内の一球体を第1の水面から自然落下させるというように、球体の自然落下と上昇とが装置内で繰り返される。球体を自然落下させるための高い場所に移送する手段として、球体の浮力を利用している。そのため、装置外部から循環のためのエネルギーを供給しなくても、水を補給するだけで、球体の循環が維持され、球体の落下運動エネルギーを簡単に取り出すことができる。
また、水の補給が続く限り、球体は循環し続けることができ、球体の落下運動エネルギーは発生し続けるので、再生可能エネルギーのように、風、日照などの天候状態に左右されることがなく、球体の落下運動エネルギーを、四六時中、何時でも連続して取り出すことができる。
しかも、球体の循環を実現するにあたっては、一般に市販されている合成樹脂製の資材を使用して製作可能であるので、低コストで装置を製作することができる。また、水を装置に供給することができれば、設置場所に制限されないという利点がある。例えば、一戸建て、マンションなどの建築物に設置することが可能であり、装置に補給する水としては、貯めておいた雨水を利用することができ、特別に水源を用意する必要がなくなり、省資源対策にも役立つ。雨水が足りないときには、建築物に引き込まれている水道管から補給することもできる。
本発明による球体循環装置によれば、COが全く排出されないため、CO排出問題に大いに貢献するものであり、しかも、設置場所に格別な制限がなく、安価に装置を製作することが可能である。
自動給水器における給水の原理を説明する図である。 内部に異なる水位の2水面を形成するための装置例を説明する図である。 図2の装置例において、給水した後における様子を説明する図である。 図2の装置を改良した他の例において、異なる水位の2水面が形成される様子を説明する図である。 内部に異なる水位の2水面を形成できる球体循環装置の第1実施形態を説明する図である。 内部に異なる水位の2水面を形成できる球体循環装置の第2実施形態を説明する図である。 内部に異なる水位の2水面を形成できる球体循環装置の第3実施形態を説明する図である。 第3実施形態の球体循環装置において、球体が装置内で落下及び浮上を繰り返して循環する様子を説明する図である。 第3実施形態による球体循環装置の具体例を鳥瞰した図である。 具体例による球体循環装置の側面図である。 具体例の球体循環装置における蓄水箱を説明するための縦断面図である。 図11に示された蓄水箱のX−Xにおける縦断面図である。 具体例の球体循環装置における上部構造を説明する図である。 具体例の球体循環装置における上昇室に取り付けられる上方向開閉弁箱の例1を説明する斜視図である。 図13に示された例1の上方向開閉弁箱を説明する側面図である。 具体例の球体循環装置における上昇室に取り付けられる上方向開閉弁箱の例2を説明する斜視図である。 図16に示された例2の上方向開閉弁箱を説明する側面図である。 具体例の球体循環装置における落下室に取り付けられる下方向開閉弁箱を説明する斜視図である。 図18に示された下方向開閉弁箱を説明する側面図である。 球体循環装置の具体例において、球体の落下運動エネルギーを利用して発電する羽車を組み込んだ場合を説明する図である。
本発明による球体循環装置について、図を参照しながら、以下に説明する。
本発明の球体循環装置においては、装置内に水位の異なる2水面を形成し、各水面の水位を維持できるように構成し、複数の球体を水位の高い第1の水面から水位の低い第2の水面に順次自然落下させ、次いで、第2の水面に突入した球体を誘導して第1の水面に向けて球体自体の浮力で上昇させ、到達した第1の水面では、複数の球体の浮力による押上げ効果で、その内の一球体を第1の水面から自然落下させることとし、装置内で落下及び上昇を繰り返して循環する複数の球体に係る自然落下による運動エネルギーを取り出せるようにした。
そこで、本発明による球体循環装置の実施形態を説明する前に、装置内に異なる水位の2水面を形成できる原理について、図1乃至図4を参照して説明する。
図1には、鶏、犬、猫などが水を飲むにつれて下がる水位に応じて自動的に給水される自動給水器Aの縦断面図が示されている。自動給水器Aは、中空の容器本体1と飲み口部2とからなり、飲み口部2は、容器本体1と連通開口3で連通しており、水を飲むことができる水面を保持している。
ここで、最初に、自動給水器Aに水を蓄えるには、飲み口部2が上方になるように自動給水器A自体を傾け、容器本体1の内部が満杯になるまで、飲み口部4から水を注ぎ込む。次に、自動給水器Aを元の水平位置に戻すと、容器本体1の上部は元々密閉状態となっているため、容器本体1内部の水は保持され、図1に示されるように、飲み口4における水面は、図示のように、水位hに維持される。
そこで、動物などが飲み口4から水を飲むと、飲み口部2の水位は、連通開口3の上端より下がるため、空気が連通開口3を介して容器本体1の内部に供給される。その結果、容器本体1内の水が連通開口3を介して飲み口部2に流入して、容器本体1の上部の水位が下がる。そして、飲み口部2の水位は、再び、開口3の上端で維持される。
この様に、自動給水器Aでは、容器本体1の内部において、水が密閉状態で保持されていさえすれば、飲み口4が大気圧であっても、飲み口部2の水面は、常に一定の水位に維持される。
以上の自動給水の基本的原理を利用して、大気圧である2つの開口において、水位が異なる水面を形成するための装置を図2に示した。
図2に示された装置では、縦長直方体の容器本体11の内部空間を、容器本体11の側壁に固着された2枚の隔壁板13、14によって、室a、室b、室cの3空間に区分けした。隔壁板13の上端は、容器本体11の天板に密着され、その下端は、容器本体11の底板と間隔をおいて離されている。隔壁板14の上端は、容器本体11の天板と間隔を置いて離れており、その下端も、容器本体11の底板と間隔を置いて離されている。
図2に示されるように、2枚の隔壁板13、14の配置により、室aの上部が密閉状態となり、その下部には、室aの下端開口が形成される。室b及び室cの上部の各々には、上端開口が形成され、容器本体11内の上部において、室b及び室cの各上端開口を連通する連通室d1が形成される。そして、室a、室b及び室cの下部の各々には、下端開口が形成され、容器本体11内において、室a、室b及び室cの各下端開口を連通する連通室d2が形成される。さらに、容器本体11の室cの側壁における下部に、給排水口12が図示の様な位置に設けられ、この給排水口によって、容器本体11の内部空間が、外部大気に連通している。
図2に示した装置を用いて、装置内に2水面を形成する手順について、図3を参照して説明する。先ず、図3(a)に示されるように、給排水口12を上にして装置自体を横転させる。次いで、給排水口12から、室a、室b、室cの順に、水を供給して満たしていき、容器本体11を満水にする。容器本体11が満水になったところで、装置を元の状態に立て直す。この立て直し途中において、室b及び室c内の水は、給排水口12から流れ出す。
この立て直した後の状態が、図3(b)に示されている。室aは、その上部が密閉状態のままで直立されるので、図1に示した装置Aと同様の原理で、室(蓄水室)a内の水は全て保持される。連通室d2に連通する室bの水は、流れ出すことなく、室bの水位は、その上端開口で維持され、一応、第1の水面が形成される。一方、室c内の水は、給排水口12から室cへの空気の流入に伴って、給排水口12から外部に流れ出てしまう。ここで、連通室d2を介して連通する室aが、密閉状態であることにより、室cの水位は、給排水口12の開口の下端、図示のhの位置で維持され、第2の水面が形成される。
しかし、室bの上端開口において、一時的には、第1の水面が形成されるが、室bと室cの上端開口の各々は、連通室d1で通じており、大気圧であるため、連通管の原理に従って、室b内の水は、連通室d2を介して室cに流れ込む。そのため、流れ込んだ水は、給排水口12から外部に流れ出すことになり、最終的には、室bに形成される第1の水面と、室bに形成される第2の水面とは、図示のhの位置で維持され、共に同じ水位となってしまう。
以上に説明したように、図2に示された装置に拠ったのでは、装置内に、異なる水位の2水面を形成することができない。そこで、図2の装置において、異なる水位の2水面をできるようにした装置を、図4に示した。
図4に示した装置の構成は、図2の装置を基礎にしており、同じ部分には同じ符号が付されている。図4の装置が図2の装置と異なるところは、室bの中ほどに、上方向開閉弁16が設けられたことである。
上方向開閉弁16は、上方向の流れの場合、又は、球体が浮力により上昇してきた場合には容易に開くが、下方向の流れの場合、又は、球体の上昇がない場合には閉じて落水を阻止する役割を持っている。上方向開閉弁16が、室bを上下に、室b1と室b2とに区分けすることになる。
ここで、図4の装置を横倒しにして、満水にした後に立て直したとき、蓄水室aの上部は、密閉状態のままであり、室c内と連通室d1内の水は、給排水口12から外部に流れ出し、給排水口12からは空気が流入する。そこで、室cの下端開口には、水位h2の第2の水面が形成され、次いで、室b1及びb2内の水は、上方向開閉弁16の存在により連通室d2内に流れ出すことなく保持される。その結果、室b1の上端開口には、水位h1の第1の水面が形成される。第1の水面と第2の水面とは、ほぼ隔壁板14の高さに相当する水位差がある。
以上で、図4の装置に拠れば、水位が異なる2水面を形成できることが分かる。そこで、図示のように、容器本体11内の室(落下室)cの上部に球体を挿入する挿入口15を設ける。挿入口15の取り付け位置は、落下室cの下端開口に形成された第2の水面に落下した球体が突入して水面下に進入できるのに十分な高さとする。
挿入口15から挿入された球体は、落下室c内を自然落下し、第2の水面に突入し、該水面下に進入する。そして、その進入した勢いで室(上昇室)b1の下端開口に進むことができた球体は、球体自体の浮力により、上昇室b1内を上昇し、上方向開閉弁16を球体自体の浮力で開くことになる。
ここで、浮上する球体が上方向開閉弁16を開いた瞬間に、上昇室b1と上昇室b2とが連通し、連通室d1が大気圧であることから、上昇室b1及びb2内の水は、連通室d2を経由して落下室cに流れ込み、最終的には、上昇室b内の水は落ちてしまい、図3(b)に示される状態になる。図4の装置では、球体が循環できるような異なる水位の2水面を形成できないという問題がある。
〔第1実施形態〕
そこで、図4に示された装置に、浮上する球体が上方向開閉弁を開いたとき、上昇室b1と上昇室b2とを連通させない手段と、さらに、上昇室b1の上端開口における第1の水面が下がったときに給水できる自動給水装置とを設けることにより、上記問題を解決することとした。複数の球体が落下及び浮上を繰り返して装置内を循環することができる第1実施形態の球体循環装置が、図5に示される。
図5に示された第1実施形態の球体循環装置Bにおける構成は、基本的には図4の装置と同様であり、同じ部分には同じ符号を付した。そこで、この球体循環装置では、浮上する球体によって上方向開閉弁が開かれたとき、上昇室b1と上昇室b2とを連通させない手段として、上昇室b内に、上方向開閉弁を少なくとも2個以上を配置することとした。図5には、上方向開閉弁を2個配置した場合が代表例として示されている。
図5では、2個の上方向開閉弁16−1、16−2が設けられた例が示される。この例では、上昇室bが上昇室b1、b2、b3に分けられ、少なくとも、どちらか一方の上方向開閉弁が開いているときには、片方の上方向開閉弁が自動的に閉られるようにする。上方向開閉弁の数は、上昇室の高さに応じて、さらに多くすることが好ましい。
この構成により、浮上する球体によって上方向開閉弁16−1と16−2のどちらかが開かれたとしても、上昇室bの全体が同時に連通することがないので、落水を防止でき、上昇室b1の上端開口における第1の水面が形成されたままで維持される。例えば、上方向開閉弁16−1が閉じ、球体の上昇に伴って上方向開閉弁16−2が開いたときには、上昇室b1内の水は、閉じた上方向開閉弁16−1によって保持され、上昇室b2及びb3の内部が密閉状態に保持されるため、図1の自動給水器Aにおける飲み口の原理と同様に、蓄水室aの密閉状態と相俟って、落下室cの下端開口における第2の水面が維持される。
また、落下してきた複数の球体の各々は、落下室cの下端開口に形成された第2の水面に突入して、第2の水面下に、即ち、連通室d2内に順次進入するが、その球体が上昇室b3の下端開口に円滑に進むように誘導するため、水平に対して45度の傾きを有する誘導板18を、落下室c3の下方の連通室d2内に配置する。
また、落下してきた球体の運動エネルギーが大きく、勢いがあると、誘導板18に誘導された球体が蓄水室aの下端開口にまで至る可能性があり得る場合には、図5では図示されていないが、隔壁板13の下端に、阻止板を設けることが好ましい。この阻止板は、連通室d2内に設けられるので、水の流れを阻止しないように、阻止板に穴を開けるなどの工夫が必要である。
そこで、図5では、代表的に1個の球体が示され、実際には、複数の球体が間隔を置いて次々と挿入口15から挿入されたとする。落下室cを自然落下した球体が、落下室cの下端開口に形成されている第2の水面に突入したとき、第2の水面が球体の体積分上昇し、上昇した分の水は、給排水口12から装置の外部に排水される。ところが、水が排水された後においては、排水された水量が突入した球体の体積に置き換わることになるので、第2の水面の水位は、突入前と変わらない。
次いで、図5に示されるように、突入した球体が誘導板18により上昇室b3の下端開口に向けられると、球体が自身の浮力で上昇室b3内を上昇する。そこで、上昇した球体が上方向開閉弁16−2を開いて上昇室b2内に上昇し入り込むとき、上昇した球体の体積分の水が上昇室b2から上昇室b3に上方向開閉弁16−2を通過して移動する。その後、上方向開閉弁16−2は自動的に閉じられ、上昇室b2及びb3は密閉状態になる。
さらに、球体は、上昇室b2内を上昇すると、今度は、上方向開閉弁16−1を開き、上昇室b1内に上昇する。このときにも、上昇した球体が上昇室b1内に上昇し入り込むとき、上昇した球体の体積分の水が上昇室b1から上昇室b2に上方向開閉弁16−1を通過して移動する。その後、上方向開閉弁16−1は自動的に閉じられ、上昇室b1内の水が保持される。
次いで、上昇室b1内の水は、上方向開閉弁16−1が閉じられることによって保持されるが、上昇室b1の上端開口における第1の水面に、上昇した球体が浮かぶことになる。そこで、第1の水面の水位は、浮かぶ球体の一部が空気中に出た分だけ下がる。さらに、当該球体が第1の水面から抜け出ることになれば、当該球体の水中部分に相当する水も減ることになって、第1の水面は、その分だけ下がる。つまり、球体が循環するときには、上昇室b1の上端開口において、球体一個の体積分に相当する水量が減ることになり、第1の水面の水位は下がってしまう。
この様に、上昇室b1の上端開口における第1の水面の水位がその水量だけ下がるということは、上昇してきた複数の球体の浮力により一の球体を押し上げて隔壁板14の上端を越えることを難しくしている。そのため、落下室cの上端開口への球体の移行をし易くするには、第1実施形態では、第1の水面が上昇室b1の上端開口に維持されていることが必要であるので、上昇室b1の上部に水を供給する自動給水装置17を備えることとした。
なお、落下させる球体については、上昇室b1、b2、b3に満たされた水中で球体自体の浮力が発生するように、その重さ及び体積が調整される。球体は、例えば、中空金属球とすることもできるが、硬質又は軟質の合成樹脂で形成された中空の球殻内に金属球を内包し、その金属球が球殻内で遊動するような構造とすることが好ましい。この構造を有する球体を複数個用意する。球体の個数は、少なくとも、上昇してきた複数の球体により一の球体を上昇室b1の上端開口から押し上げるだけの浮力が発生するように決められる必要がある。
自動給水装置17から延びる給水管17−1に係る給水口17−2が、該給水口の上端を上昇室b1の上端開口の水平面に一致するように上昇室b1の上部に設けられる。この様な位置に、給水口17−2が設けられていると、上昇室b1の上端開口において、第1の水面が下がり、給水口17−2から空気が自動給水装置17に入り込むことになり、図1に示された自動給水器Aの自動給水の原理と同様にして、水が自動給水装置17から上昇室b1内に供給される。その結果、第1の水面は、上昇室b1の上端開口の位置に維持され、上昇してきた複数の球体の浮力により一の球体を押し上げて隔壁板14の上端を越えることが容易となる。
なお、図5に示した球体循環装置Bにおいては、落下室c内を落下した球体が第2の水面に突入したとき、突入した球体が、連通室d2内に気泡を巻き込む場合がある。この場合には、巻き込まれた気泡は、先ず上昇室b3内に入り込み、次いで、上方向開平弁16−2と上方向開平弁16−1とが球体の上昇によって開かれたときに、上昇室b2を上昇し、最終的には、上昇室b1内に入り込むことになる。この気泡は、連通室d1に放出されるため、その気泡の体積分だけ、上昇室b1の上端開口における第1の水面の水位を下げてしまう。そこで、水が自動給水装置17から上昇室b1内に供給される結果、第1の水面は、上昇室b1の上端開口の位置に維持される。
以上の様に構成した球体循環装置Bにおける球体の循環動作について、図5を参照しながら、以下に説明する。
先ず、図4の装置の場合と同様に、球体循環装置Bを横倒しにして、満水にした後に立て直すと、図5に示されるように、蓄水室aには、水が上部まで蓄水され、上昇室b1の上端開口まで水が満たされて、第1の水面が形成され、さらに、落下室cの下端開口には、第2の水面が形成される。第1の水面と第2の水面とは、ほぼ隔壁板14の高さの落差がある。
そこで、挿入口15から、用意した複数の球体を落下室c内に挿入して、次々と自然落下させると、落下した球体は、該球体の運動エネルギーによって第2の水面下に突入する。そして、誘導板18で誘導されて、連通室d2に進入した球体には、浮力が作用するため、上昇室b3の下端開口に入り込み、続いて、上昇する。
上昇室b3内を上昇する球体は、上方向開閉弁16−2を開いて、上昇室b2内に入る。球体が上昇室b2に入った後には、上方向開閉弁16−2は自動的に閉じられる。次いで、上昇を続けた球体は、次の上方向開閉弁16−1を開いた後、上昇室b1内に入り、上昇室b1の上端開口における第1の水面に到達する。このとき、上述したように、第1の水面の水位が下がるが、給水口17−2から自動給水装置17の水が供給されることにより、第1の水面は、上昇室b1の上端開口の位置に維持される。
この様にして、上昇室b1の上端開口における第1の水面には、複数の球体が次々と到達することになる。そこでは、複数の球体の浮力が合わされて大きくなる結果、上昇室b1の上端開口における第1の水面に到達した複数の球体のうち、上位置にある球体が押し上げられて、落下室cの上端開口に転がり込み、落下室cを自然落下する。
落下室cを落下した球体は、落下室cの下端開口における第2の水面に突入する。そして、再び突入した球体は、誘導板18により、上昇室b3内に誘導されて、第1の水面に向けて上昇する。この様にして、球体は、落下と上昇を繰り返して装置内を循環する。
以上の様に、第1実施形態の球体循環装置Bによれば、複数の球体の各々が、水位の高い第1の水面から水位の低い第2の水面へ自然落下し、突入した第2の水面から第1の水面まで浮力で上昇することを繰り返すことにより、特別に外部から循環のためのエネルギーを供給することなく、装置内で複数の球体を循環させることができる。そして、落下する球体の運動エネルギーを取り出すことが可能になる。
なお、第1実施形態の球体循環装置Bでは、挿入口15の取り付けは、少なくとも、落下室cの下端開口に形成された第2の水面に落下した球体が突入して水面下に進入できるのに十分な高さとする。落下室cに設けられる挿入口15は、図5では、落下室cの中ほどに設けられたが、落下室cの上部であってもよい。
球体循環装置Bの落下室cは、外気と連通した自由空間を形成しているので、この落下室cにおいて、球体の運動エネルギーを取り出すことが容易である。例えば、落下室cの側壁に縦長のスリットを開けておくと、スリットに回転可能な羽車の羽の先端を挿入することができる。そこで、該羽の先端に落下してきた球体が当たると、球体の運動エネルギーによって羽車を回転させることができるので、球体の運動エネルギーを回転エネルギーに変換できる。例えば、この回転エネルギーを発電に利用することができる。
また、球体循環装置Bの全体の高さを高くして、落下室cの高さを増やすことにより、球体の運動エネルギーを増大させることが可能である。例えば、上述の羽車を複数台設置することができるので、発電量を増やすことができる。
〔第2実施形態〕
以上に説明した第1実施形態による球体循環装置Bでは、上方向開閉弁を少なくとも2個以上を配置することとし、浮上する球体によって上方向開閉弁が開かれたとき、上昇室b1と上昇室b2とを連通させない構成としたが、第2実施形態による球体循環装置では、上方向開閉弁が開いたときに発生する上昇室内の水の流下又は落下をより確実に防止するため、連通室d1が大気から遮断されるように構成し、その手段として、落下室c内に、下方向開閉弁を少なくとも2個以上を配置することとした。
第2実施形態の球体循環装置Cが、図6に示される。球体循環装置Cの構成は、基本的には、図5に示された第1実施形態の球体循環装置Bと同様であり、同じ部分には同じ符号を付した。球体循環装置Cが球体循環装置Bと異なるところは、落下室c内に、間隔を置いて、下方向開閉弁19−1及び19−2が設けられていることである。図6では、2個の下方向開閉弁を設けた例が示されている。
下方向開閉弁19−1及び19−2が落下室c内に設けられることにより、浮上する球体が上方向開閉弁16−1又は16−2を開いたとき、上昇室b1乃至b3が連通して、室内の水が落水することを阻止することにより、上昇室b1の上端開口における第1の水面の水位が下がることを防止できる。これは、下方向開閉弁19−1及び19−2のどちらかが閉じていることにより、連通室d1内が負圧に維持され、第1の水面h1が上昇室b1の上端開口から下がることを防止する。
図6では、2個の下方向開閉弁19−1、19−2が設けられた例が示される。この例では、落下室cが落下室c1、c2、c3に分けられ、少なくとも、どちらか一方の上方向開閉弁が開いているときには、片方の下方向開閉弁が自動的に閉るようにする。下方向開閉弁の数は、適宜、増やすことができる。
この様に構成した球体循環装置Cについても、上述した第1実施形態の球体循環装置の場合と同様に、先ず、球体循環装置Cを横倒しにして、満水にした後に立て直すと、図6に示されるように、蓄水室aには、水が上部まで蓄水され、上昇室b1の上端開口まで水が満たされて、第1の水面h1が形成され、さらに、落下室c3の下端開口には、第2の水面h2が形成される。
そこで、挿入口15から、用意した複数の球体を落下室c3内に間隔を置いて順次挿入して、次々と自然落下させるが、第2実施形態の球体循環装置Cが第1実施形態の球体循環装置Bと異なるところは、下方向開閉弁19−1及び19−2が追加されているだけであるので、落下した球体が、第2の水面h2に突入し、上昇室b1の上端開口における第1の水面に到達するまでの循環工程は、上述した第1実施形態の球体循環装置Bの場合と同様である。
上昇室b1の上端開口における第1の水面には、複数の球体が次々と到達し、複数の球体による浮力により、上昇室b1の上端開口における第1の水面に到達した複数の球体の1個、つまり、上位置にある球体が押し上げられて、落下室c1の上端開口に転がり込み、落下室c1を自然落下する。
落下室c1を落下した球体は、下方向開閉弁19−1を開いて、落下室c2内に入る。球体が落下室c2に落下した後に、下方向開閉弁19−1は自動的に閉じられる。次いで、落下し続けた球体は、次の下方向開閉弁19−2を開いた後、落下室c3内を落下し、落下室c3の下端開口における第2の水面に突入する。そして、再び突入した球体は、誘導板18により、上昇室b3内に誘導されて、第1の水面に向けて上昇する。
以上の様に、第2実施形態の球体循環装置Cにおいては、下方向開閉弁19−1及び19−2のいずれかが閉じられるので、上方向開閉弁16−1及び16−2の作用と併せて、上昇室b1乃至b3内の水が落ちることを防止することができ、第1実施形態の球体循環装置Bの場合と同様に、複数の球体の各々が、水位の高い第1の水面h1から水位の低い第2の水面h2へ自然落下し、突入した第2の水面h2から第1の水面h1まで浮力で上昇することを繰り返すことにより、特別に外部から循環のためのエネルギーを供給することなく、水を補給するだけで、装置内で複数の球体を循環させることができる。そして、落下する球体の運動エネルギーを取り出すことを可能にする。
なお、第2実施形態の球体循環装置Cでは、落下室には、下方向開閉弁19−1、19−2が設けられているため、挿入口15は、落下室c3の上部に設けられると都合よい。さらには、挿入口15の取り付けは、少なくとも、落下室c3の下端開口に形成された第2の水面h2に落下した球体が突入して水面下に進入できるのに十分な高さとする。
〔第3実施形態〕
以上に説明した第1及び第2実施形態の球体循環装置においては、装置内に第1及び第2の水面を形成するためには、先ず、装置全体を横倒しにしてから、装置内を水で満たし、その後、装置を元に立て直すという手順が必要であった。この様な手順が必要となることは、不便であり、また、球体循環装置が大型になると、この様な手順の採用は困難になる場合がある。
そこで、上述の手順を採用することなく、装置を立てたままの状態で、装置内に第1及び第2の水面を形成することができる球体循環装置の第3実施形態を図7に示した。図7に示された第3実施形態の球体循環装置Dは、基本的には、図6に示された第2実施形態の球体循環装置Cと同様の構成を有しており、同じ部分には同じ符号を付した。
第3実施形態の球体循環装置Dが第2実施形態の球体循環装置Cと異なる部分は、(1)自動給水装置の給水管の途中に三方向弁を設け、蓄水室aの頂上に給水口を設けて密閉栓を取り外し自在にし、(2)給排水口の代わりに排水口とし、そこに排水弁を設け、そして、(3)落下室c3の下部に仕切り弁を設けたことである。
(1) 図7に示されるように、自動給水装置17に繋がる給水管17−1の途中に設けられた三方向弁17−3は、常時には、自動給水装置17から給水口17−2に水を供給する方向に操作され、蓄水室aへの給水時には、給水口17−2が外部大気と繋がる方向に操作される。また、密閉栓20−1は、常時には、給水口20に取り付けられて蓄水室aを密閉し、蓄水室aへの給水時には、給水口20から取り外されて蓄水室aへの給水を可能とする。
なお、図7に示した球体循環装置Dでは、三方向弁17−3が給水管17−1の途中に設けられたが、これに限られず、給水中における上昇管b1乃至b3内の水位の上昇に伴って、連通室d1と落下室c1の空気圧が上昇したとき、下方向開閉弁19−1、19−2の弁がわずかに開く場合には、三方向弁の代わりに、常時には、自動給水装置17から給水口17−2に水を供給する方向に操作され、蓄水室aへの給水時には、自動給水装置17からの水の供給を遮断する方向に操作される遮断弁を設けてもよい。或いは、給水管17−1が可とう性パイプである場合には、クリップを使用し、着脱自在にすることもできる。
(2) 容器本体11の側壁下部に設けられた排水口12に取り付けられた排水弁12−1は、常時には、開状態に操作されて、装置内部から外部に排水し、蓄水室aへの給水時には、閉状態に操作される。
(3) 落下室c3内の下部に設けられた仕切り弁21は、常時には、開放状態に操作されて、落下する球体が通過できるようにし、蓄水室aへの給水時には、閉状態に操作されて、落下室c3の下部を閉塞する。
次に、図7に示された第3実施形態の球体循環装置Dにおいては、装置内に水を供給する状態が示されており、装置内に第1及び第2の水面を形成する手順を、図を参照しながら説明する。なお、図8は、図7に示された球体循環装置Dにおいて、装置内に第1及び第2の水面が形成された後の状態を示している。
図7に示されるように、水は、球体循環装置Dの内部には全くないものとする。先ず、蓄水室aの頂上にある密閉栓20−1を取り外し、三方向弁17−3について、給水口17−2が外部大気と繋がる方向に操作して、水が自動給水装置17から給水口17−2に供給されないようにする。そして、排水弁12−1を閉じて水が排水されないようにし、さらに、仕切り弁21を閉塞状態に操作し、落下室c3の下部を閉塞する。
次いで、蓄水室aの頂上から水を流し込む。流し込まれた水は、最初には、連通室d2に溜まる。さらに、連通室d2の水位が上昇し、その水位が隔壁板14の下端に到達すると、落下室c3の下部においては、密閉空間が存在するため、水位が隔壁板14の下端以上には上がらない。ここで、落下室c3の下部において、第2の水面h2が形成される。
さらに蓄水室aの頂上から給水が続くと、落下室c3の下部には第2の水面h2が保持されたままで、蓄水室aにおける水位と上昇室b1、b2、b3における水位とが同じ速さで上昇する。このとき、上昇室b1、b2、b3の空気は、三方向弁17−3から外部に放出される。
次いで、その水位が上昇室b1の上端開口に到達したとき、蓄水室aの頂上からの給水を止めて、密閉栓20−1を給水口20に取り付けて、蓄水室aの上部を密閉する。そこで、三方向弁17−3について、自動給水装置17から給水口17−2に水を供給する方向に操作する。これで、上昇室b1の上端開口において、第1の水面h1が形成される。
なお、球体循環装置Dによる場合には、図8に示されるように、蓄水室aの水位は、形成された第1の水面h1より高くすることできず、蓄水室aの上部には空気が溜まったままとなり、この空気が溜まる空間は、蓄水室aの蓄水に何ら寄与しないので、この空間分は不要である。そのため、蓄水室aの頂上の高さは、図示のように、連通室d1の位置まで必ずしも必要ではなく、少なくとも第1の水面h1の水位に合わせた高さでもよい。
最後に、排水弁12−1及び仕切り弁21の両方を開く。そして、挿入口15から複数の球体を次々と挿入すれば、上述した第2実施形態の球体循環装置Cの場合と同様に、複数の球体が、球体循環装置D内において、次々に、自然落下と浮上とを繰り返して、循環するので、落下室c3から球体の落下運動エネルギーを取り出すことができる。
〔球体循環装置の具体例〕
以上では、本発明の球体循環装置の第1乃至第3実施形態について説明をした。次に、第3実施形態の球体循環装置Dの具体例について、図9乃至図20を参照しながら、以下に、説明する。
図7に示された球体循環装置Dにおいては、容器本体11の内部に、隔壁板13、14を配置することにより、蓄水室a、上昇室b1乃至b3、落下室c1乃至c3、そして、連通室d1及びd2を形成していたが、具体例による球体循環装置Eでは、蓄水室、上昇室、落下室及び連通室d1を、蓄水管、上昇管、下降管及び連結管にそれぞれ置き換えて構成することにした。なお、連通室d2については、蓄水箱体で構成した。この様に、各室に管を用いると、容器本体を特別に製作しなくとも、一般に市販されている管材を利用して構成することができ、高さへの対応も簡単であり、安価に、手軽に製作することができる。
具体例による球体循環装置Eの全体を鳥瞰した図が、図9に示されている。
球体循環装置Eにおける蓄水管31は、外径が5.5cm、内径が4.5cm、そして、長さが200cmの樹脂パイプであり、球体循環装置Dにおける連通室d2の役割を持つ蓄水箱体39に直立させて設置され、該樹脂パイプの下端開口が蓄水箱体39の上面板の開口部に接続されており、蓄水管31と蓄水箱体39と連通している。
外径が5.5cm、内径が4.5cmの樹脂パイプによる上昇管32には、間隔を置いて複数の上方向開閉弁箱33が配置されている。図9の具体例では、上方向開閉弁箱33が4個の場合を示している。さらに、外径が5.5cm、内径が4.5cmの樹脂パイプによる落下管34には、間隔を置いて複数の下方向開閉弁箱35が配置され、図9の具体例では、下方向開閉弁が2個の場合を示している。
なお、球体循環装置E内に挿入される複数の球体の各々は、内径が4.5cmの樹脂パイプ内を自由に通過できる大きさに調整されており、硬質の合成樹脂で形成された中空の外直径が4.2cmの球殻を用いた。その球体の重さは、球殻内で遊動自在の直径を有する鉄球を球殻内に内包させて23gとした。
そして、上昇管32及び落下管34は、蓄水箱体39にそれぞれ直立させて設置され、上昇管32及び落下管34の各下端開口が蓄水箱体39の上面開口部に接続され、それぞれ蓄水箱体39と連通している。
上昇管32及び落下管34の上部の各々における各上端開口は、図9においては図示されていないが、管頂上部材41内に形成された連通室によって連通されている。そして、この管頂上部材41内で連通室と連通する上昇管32の上部には、自動給水装置42から延びる給水管の給水口が設けられている。
落下管34の下側には、複数の球体を管内に挿入するための挿入口36が開けられ、その下方に、回転エネルギーを取り出すための羽車の羽を挿入するスリット37が軸方向に沿って開けられている。さらに、落下管34の下部には、仕切り弁38が設けられている。また、図9においては図示されていないが、蓄水箱体39には、排水弁40を備えた排水装置が設けられている。
以上では、図9を参照して、球体循環装置Eの全体概要が説明されたが、次に、図10に示された装置の側面図を参照しながら、球体循環装置Eについての具体的な構成例を説明する。図10では、説明をし易くするため、上方向開閉弁箱と下方向開閉弁箱について、図9に示された上方向開閉弁箱33及び下方向開閉弁箱35の向きを90度回転させて表示した。そのため、図10においては、蓄水管、上昇管及び落下管との間隔が拡がり、蓄水箱体39の横幅も長くなり、各管の下端開口間の間も拡がって示されることとなった。
蓄水管31の上端には、給水するときには取り外せる密閉栓31−1が設けられており、その上端は、上昇管32の上端開口の位置に合わされている。上昇管32には、4個の上方向開閉弁箱33−1、33−2、33−3、33−4が適宜の間隔を置いて配置され、5本の上昇管32−1、32−2、32−3、32−4、32−5が各上方向開閉弁箱に接続される。上昇管32−1の上端開口は、図10に示されるように、管頂上部材41内に形成された連通室に連結され、その上端開口において、第1の水面が形成される。
なお、図10に示された具体例では、上方向開閉弁箱33−1、33−2、33−3が一枚弁による例が、そして、上方向開閉弁箱33−4が二枚弁による例が示されているが、一枚弁と二枚弁とが混在する必要がなく、どちらか一方の上方向開閉弁箱だけを用いてもよく、また、具体例では、4個を配置する場合を示したが、更に増やしてもよい。
落下管34には、2個の下方向開閉弁箱35−1、35−2が適宜の間隔を置いて配置され、3本の落下管34−1、34−2、34−3が各下方向開閉弁箱に接続される。落下管の上端開口は、連結管41に連結され、球体の自然落下口を形成する。落下管34−3の下部であって、下端開口より少し上側に、仕切り弁38が設けられる。この具体例では、2個の下方向開閉弁箱を配置したが、更に増やしてもよい。
なお、4個の上方向開閉弁箱33−1、33−2、33−3、33−4と2個の下方向開閉弁箱35−1、35−2の各々には、2枚の透明な蓋板が、開閉弁箱の両側面においてパッキングを介して弁ケースにネジ止めされており、各開閉弁箱は、密閉されている。
また、自動給水装置42は、支持柱43の頂上に載置され、該装置から延びる給水管42−1の給水口42−2が上昇管32−1の上部における管壁に開けられている。自動給水装置42には、装置自体に給水するために取り外せる密閉栓42−1が設けられ、給水管42−1には、三方向弁42−3が取り付けられている。
次に、具体例の球体循環装置Eにおける蓄水箱体39の詳細について、図11を参照しながら説明する。図11は、蓄水箱体39の縦断面図であり、蓄水管31、上昇管32−5、落下管34−3の上方部分は省略され、それらの下部のみが示されている。
蓄水箱体39の上側板には、蓄水管31、上昇管32−5、落下管34−3の各下端開口が開けられている。蓄水箱体39内の連通室d2において、落下管34−3の下端開口の下方には、誘導板39−1が水平に対して約45度の角度で傾斜して配置される。
また、蓄水管31の下端開口と上昇管32−5の下端開口との間には、阻止板39−2が配置されている。この阻止板39−2は、連通室d2の機能を損なわないように、図11の具体例では、板の両側が蓄水箱体39の側壁から離れて固定されている。板の側端の全周が蓄水箱体39の壁に固着される場合には、阻止板自体に穴などを開ければよい。
さらに、上昇管32−5の下端開口と落下管34−3の下端開口との間には、所定の厚さを有する誘導片39−3が蓄水箱体39の上板に固定されている。蓄水箱体39の側壁において、排水装置に通ずる排水口44が設けられるが、誘導片39−3の下端が排水口44の下側開口縁と一致するようにしておくことが好ましい。装置内に水が供給されたとき、誘導片39−3の下端及び排水口44の下側開口縁を水位h2とする第2の水面が形成される。
蓄水箱体39内における第2の水面は、落下管34−3の下端開口に形成されるのではなく、該下端開口の面から誘導片39−3の厚さ分だけ低い位置に形成されるので、落下管34−3の下端開口の面積より広い面となる。この様にすることにより、落下管34−3内を落下してきた球体が、第2の水面内に突入し易くなる。また、図11に示されるように、誘導片39−3は、蓄水箱体39内における第2の水面の水位を規定するとともに、片側に、蓄水箱体39の上板に対して約135度の傾斜面を有し、突入した球体を上昇管32−5の下端開口に誘導する役割を持っている。
次に、図12は、図11に示されたX−X線における蓄水箱体39に係る縦断面図を示している。なお、図11は、図12に示された蓄水箱体39のY−Y線における縦断面図を示している。両図の間で、同じ符号は同じ部分を示している。
図12に示されるように、排水箱体45が蓄水箱体39の側壁に設けられ、排水箱体45内には、排水溜室eが形成される。この排水溜室eは、排水口44を介して、蓄水箱体39における連通室d2と通じており、連通室d2から溢れ出た水を貯留する。さらに、排水箱体45には、図10に示されるように、排水弁40が設けられ、この排水弁40の開操作により、排水溜室eに溜まった水を装置外部に排水することができる。
なお、図12には、蓄水箱体39の連通室d2内において、誘導板39−1が、左右に形成された結合片39−4を介して蓄水箱体39の側壁に固定された様子が示され、また、阻止板39−2が、蓄水箱体39の上板と底板との間に固定され、その両側で水が流通するように、その側壁との間が離れている様子が示されている。
次に、図13には、図10に示された球体循環装置Eの上部構造が拡大表示されている。そのため、図13の装置Eには、図10の装置Eと同じ部分には、同じ符号が付されている。なお、図13では、蓄水管31の表示が省略されている。管頂上部材41内には、上昇管及び落下管と同じ内径を有する管状の連通室41−1が形成されている。
図示のように、連通室41−1の一端は、上昇管32−1の上部32−11における上端開口に連結され、その他端は、落下管34−1の上部34−11の上端開口に連結されている。連通室41−1は、球体が上昇管32−1の上部32−11における上端開口から落下管に向けて転がり落ち易くするため、傾斜して形成される。
ここで、上昇管32−1の上部32−11は、水位h1で示される位置まで延びており、その位置で、連通室41−1と接続され、上端開口が形成されている。そして、自動給水装置42から延びた給水管42−1は、その給水口の開口上縁が水位h1と一致するように、上昇管32−1の上部32−11における側壁に取り付けられている。なお、給水管42−1に設けられた三方向弁42−3は、操作により、給水口への給水を遮断し、大気に連通し、或いは、大気への連通を遮断し、給水口に給水するように切替えることができる。
図13では、三方向弁42−3が給水口に給水するように操作され、水位h1の第1の水面が上昇管32−1の上部32−11の上端開口において形成されている状態が示されている。同図は、複数の球体の各々が循環している途中を表しており、球体が上昇管32−1の上部32−11に上昇してきた様子が示され、以下に、上昇管内を上昇してきた球体が落下管に移行して自然落下する様子を説明する。
ここで、図13に示されるように、上昇管32−1の上部32−11に、破線で示された3個の球体m1、m2、m3が次々と到達したとする。前述の球体を使用したとすれば、球体の体積は、38.8cmであり、球体の重さが23gであるため、一の球体に作用する浮力は、水の比重を1とすれば、15.8gとなる。
そのため、一の球体を上昇管32−1の上部32−11の上端開口から上に押し上げるには、同様の球体がさらに2個以上必要となる。そこで、図13に示された状態になると、球体m1は、球体m2及びm3の浮力により、水位h1の上端開口より上に押し上げられ、そして、連通室41−1内を転がり、落下管34−1の上端開口に進み、その後に自然落下していく。ここで、第1の水面の水位が低下した場合などに備えて、一の球体が確実に押し上げられて、該球体が円滑に自然落下するには、3個以上の球体で一の球体を押し上げるようにすることが好ましい。
この様に、一の球体が上昇管32−1の上部32−11の上端開口から上に押し上げられると、その一の球体の体積分だけ、第1の水面の水位が下がることになる。複数の球体の各々が連結管41−1に進む度に、その球体の体積分だけ第1の水面の水位が下がることになって、最終的には、上昇管32−1の上端開口から球体を押し上げられなくなり、球体の循環が止まってしまう。
そこで、第1の水面の水位が下がったときには、自動給水装置42から給水管42−1を介して上昇管32−1の上部32−11に自動的に給水され、第1の水面がその上端開口に維持される。上昇管32−1の上端開口から球体を押し上げられるようになる。第1の水面がその上端開口に維持されると、給水は自動的に止まる。
なお、これまでに説明した球体循環装置Eの具体例における上部構造では、上昇管32−1の上部32−11と連通室41−1と落下管34−1の上部34−11とが一体的に形成された管頂上部材41が用いられた。これらが一体的に形成された管頂上部材に限られることはなく、連通室41−1を連結管で形成し、この連結管の一端に上昇管32−1から延びる上部管を接続し、その他端に落下管34−1から延びる上部管を接続する構造とすることもできる。
(上方向開閉弁箱及び下方向開閉弁箱の具体例)
次に、図9に示された球体循環装置Eにおいて用いられた上方向開閉弁箱33と下方向開閉弁箱35の具体的構成例について、図14乃至図19を参照しながら説明する。(1)図14及び図15は、1枚弁による上方向開閉弁箱の具体例を示し、(2)図16及び図17は、2枚弁による上方向開閉弁箱の具体例を示している。そして、(3)図18及び図19は、下方向開閉弁箱の具体例を示している。
(1) 図14は、上方向開閉弁箱331の斜視図であり、図15は、上方向開閉弁箱331の側面図であり、同じ部分には同じ符号が付されている。ここで、図示の上方向開閉弁箱は、装置から取り外された状態で示され、さらに、上方向開閉弁箱の内部が見えるように、両側面の蓋板が取り外されている。球体循環装置に組み込まれたときには、両側面の蓋板がパッキングを介してネジ止めされて、内部は密閉され、上方向開閉弁箱内部の水圧が高くなっても水が漏れないようにされる。なお、蓋体については、図示を省略している。
上方向開閉弁箱331は、例えば、合成樹脂で一体成形された枠状の弁ケース3311を有している。その弁ケース3311の上側には、弁ケース3311内と上昇管の下端開口とが連通するように、上昇管の下部を結合できる管結合部3312が設けられている。管結合部3312の下端は、弁ケース3311の内部まで延びている。そして、その弁ケース3311の下側には、弁ケース3311内と上昇管の上端開口とが連通するように、上昇管の上部を結合できる管結合部3313が設けられている。管結合部3313の上端には、弁ケース3311の内部に延びる上昇誘導管3314が取り付けられている。
上昇誘導管3314の上部は、斜めに切断されたような形状であり、垂直に対して約25度の角度をなす面を有する。弁体3315が上部に形成された斜めの面に当接すると、該上昇誘導管3314を閉塞することができる。図示のように、弁体3315は、管結合部3312から弁ケース3311内に水圧が掛かると、上昇誘導管3314の上部の面に押し付けられるようになり、弁ケース3311から管結合部3313への水流を遮断する。
弁体3315の下部は、管誘導管3314の基部に軸支され、上昇誘導管3314の上部を開閉自在に回動するように取り付けられている。そして、弁体3315の片方の側面には、その中程において、紐、糸などの線条の一端が固定されており、その他端には、浮体3316が取り付けられている。さらに、その線条を通す鉤部材が、図15には示されていない蓋体に設けられ、浮体3316が弁体3315から離れるようにしている。
なお、図14及び図15に示された上方向開閉弁箱は、説明の都合上、蓋板が取り外された状態を表し、図の状態では、水がまだ満たされていない。説明をし易くするため、図15で示した浮体3316の位置は、上方向開閉弁箱331が球体循環装置に組み込まれ、水が満たされて浮いている状態を想定して表した。
上方向開閉弁箱331が球体循環装置に組み込まれたときには、上昇誘導管3314内を上昇してきた球体の浮力で弁体3315が押し上げられるように、そして、球体が通過した後には、弁体3315を速やかに閉じるように、浮体3316の浮力が調整される。また、浮体3316に取り付けられている線条の弁体3315への取り付け位置も、浮体3316の浮力とともに調整することができる。上方向開閉弁箱331が球体循環装置に組み込まれ、球体が装置内を循環しているとき、球体が通過しているとき以外には、上方向開閉弁箱331の弁体3315は閉じている。
(2) 以上で、1枚弁による上方向開閉弁箱の具体例を説明したが、次に、図16及び図17を参照して、2枚弁による上方向開閉弁箱の具体例を説明する。図16は、上方向開閉弁箱332の斜視図であり、図17は、上方向開閉弁箱332の側面図であり、同じ部分には同じ符号が付されている。
図16及び図17でも、図14及び図15の場合と同様に、図示の上方向開閉弁箱は、装置から取り外された状態で示され、さらに、上方向開閉弁箱の内部が見えるように、両側面の蓋板が取り外されている。球体循環装置に組み込まれたときには、両側面の蓋板が弁ケースにパッキングを介してネジ止めされて、内部は密閉され、上方向開閉弁箱の内部の水圧が高くなっても水が漏れないようにされる。ここでも、蓋体について、図示を省略している。
上方向開閉弁箱332は、基本的には、図14及び図15に示した上方向開閉弁箱の構成と同様であり、同じ部分には同じ符号が付されている。異なる部分は、上方向開閉弁箱331の場合は、弁体が1枚であるのに対して、上方向開閉弁箱332の場合は、2枚の弁体3325が用いられていることである。
上昇誘導管3324の上部は、2枚の弁体3325が互いに約60度の角度をなすように山形に切断された形状であり、2枚の弁体3325の各々が上部に形成された山形の斜めの面にそれぞれ当接すると、該上昇誘導管3324を閉塞することができる。このとき、2枚の弁体3325の頂部も密接される。図示のように、2枚の弁体3325は、管結合部3312から弁ケース3311内に水圧が掛かると、上昇誘導管3324の上部の各面に押し付けられ、弁ケース3311から管結合部3313への水流を遮断する。
弁体3325の各々の中程が、上昇誘導管3324の基部にそれぞれ軸支され、上昇誘導管3324の上部を開閉自在に回動するように取り付けられている。そして、弁体3325における頂部と反対側には、紐、糸などの線条の一端が固定されており、その他端には、浮体3326が取り付けられている。
なお、図16及び図17の上方向開閉弁箱332の場合も、図14及び図15に示された上方向開閉弁箱331の場合と同様に、説明の都合上、蓋板が取り外された状態を表し、図の状態では、水がまだ満たされていない。説明をし易くするため、図17で示した2個の浮体3326の位置は、上方向開閉弁箱331が球体循環装置に組み込まれ、水が満たされて浮いている状態を想定して表した。
上方向開閉弁箱332が球体循環装置に組み込まれたときには、上昇誘導管3314内を上昇してきた球体の浮力で2枚の弁体3325が共に押し上げられるように、そして、球体が通過した後には、2枚の弁体3325を速やかに閉じるように、浮体3326の各々の浮力が調整される。また、浮体3326に取り付けられている線条の弁体3325への取り付け位置も、浮体3316の浮力とともに調整することができる。
(3) 次に、図18及び図19を参照しながら、下方向開閉弁箱の具体例について説明する。
図18は、上方向開閉弁箱35の斜視図であり、図19は、上方開閉弁箱35の側面図であり、図18と図19との構成において、同じ部分には同じ符号が付されている。ここで、図示の下方向開閉弁箱は、上述の上方向開閉弁箱の場合と同様に、装置から取り外された状態で示され、さらに、下方向開閉弁箱の内部が見えるように、両側面の蓋板が取り外されている。球体循環装置に組み込まれたときには、両側面の蓋板が弁ケースにパッキングを介してネジ止めされて、内部は密閉され、下方向開閉弁箱内部は気密に保持され、空気圧が低くなっても空気を取り込まないようにされる。なお、蓋体については、図示を省略している。
下方向開閉弁箱35は、例えば、合成樹脂で一体成形された箱状の弁ケース351を有している。図示のように、弁ケース351の上側には、落下管の下部を結合できる管結合部352が設けられ、そして、その弁ケース351の下側には、落下管の上部を結合できる管結合部353が設けられている。
さらに、弁ケース351内には、図示のように、弁開空間部354が形成されている。弁開空間部354の上側面は、約45度に傾斜した斜面であり、該上側面のほぼ中央には、管結合部352に結合された落下管と連通する円管状の落下空間部357の開口が設けられている。
弁ケース351の下側に設けられた管結合部353には、弁開空間部354と連通する円管上の落下空間部358が設けられている。落下空間部358は、管結合部353に結合された落下管に連通している。落下空間部357、358の各々は、球体が自由に落下できるような内径を有する。
弁開空間部354の上側面の上部において、弁体355が、該上側面に形成された落下空間部357の開口を閉塞し、或いは、開放することができるように、該上側面の上部において、回動自在に軸支されている。下方向開閉弁箱35が球体循環装置に組み込まれて、球体が装置内を循環しているとき、球体が通過している場合以外には、下方向開閉弁箱35の弁体355が閉じているようにするため、弁開空間部354の上側面と弁体355との各々に磁石部材356を取り付けて、その吸引力で落下空間部357の開口を弁体355で塞ぐ。
弁開空間部354の上側面と弁体355との各々に取り付けられた磁石部材356の吸引力については、落下管を落下してきた球体の運動力によっては弁体355が突き開かれるようにし、球体が弁開空間部354を通過後においては、速やかに閉じることができるように調整される。
また、図19に示されるように、弁開空間部354の上側面に開けられた開口の中心は、管結合部352に結合された上側落下管の下端開口の中心線に合わされているが、管結合部353に結合された下側落下管の上端開口の中心線は、上側落下管の下端開口の中心線からずらされている。これは、落下してきた球体が弁体357を突き開いたとき、球体が下側落下管に弁体355によって誘導され、下側落下管の上端開口に突入できるようにするためである。
次に、以上で説明した上方向開閉弁箱と下方向開閉弁箱とを用いた図9及び図10の球体循環装置Eにおける球体の循環動作について、以下に説明する。
球体循環装置Eにおいて、装置内に第1及び第2の水面を形成する手順は、図7に示された第3実施形態の球体循環装置Dの場合と同様であり、先ず、蓄水管31の頂上にある密閉栓31−1を取り外し、三方向弁42−3について、給水口が外部大気と繋がる方向に操作して、水が自動給水装置42から給水口に供給されないようにする。そして、排水弁40を閉じて水が排水されないようにし、さらに、仕切り弁38を閉塞状態に操作し、落下管34−3の下部を閉塞する。
次いで、蓄水管31の頂上から流し込まれた水は、最初には、連通室d2に溜まる。さらに、連通室d2の水位が上昇し、その水位が誘導片39−3の下端に到達すると、落下管34−3の下部においては、密閉空間が存在するため、水位が誘導片39−3の下端以上には上がらない。ここで、水位h2の第2の水面が形成される。
さらに、蓄水管31の頂上から給水が続くと、落下管34−3の下部には第2の水面が保持されたままで、蓄水管31における水位と上昇管32−5、32−4、32−3、32−2、32−1における水位とが同じ速さで上昇する。このとき、各上昇室の空気は、三方向弁42−3から外部に放出される。
次いで、その水位が上昇管32−1の上端開口に到達したとき、蓄水管31の頂上からの給水を止めて、密閉栓31−1を給水口に取り付けて、蓄水管31の上部を密閉する。そこで、三方向弁42−3について、自動給水装置42から給水口に水を供給する方向に操作する。これで、上昇管32−1の上端開口において、水位h1の第1の水面が形成される。
この様にして、第1の水面及び第2の水面が球体循環装置E内に形成されたならば、挿入口36から、用意した複数の球体を落下管32−3内に間隔を置いて順次挿入する。次々と自然落下した球体は、該球体の運動エネルギーによって第2の水面下に突入し、誘導板39−1で誘導されながら、連通室d2に進入し、上昇管32−5の下端開口に入り込み、続いて、上昇する。
上昇する球体は、上方向開閉弁箱33−4、33−3、33−2、33−1の各弁体を開いて、各弁体を次々と通過するが、通過した後には、各々の弁体は自動的に閉じられる。次いで、上昇を続けた球体は、上昇管32−1の上端開口における第1の水面に到達する。このとき、上述したように、第1の水面の水位が下がるが、給水口から自動給水装置42の水が供給されることにより、第1の水面は、上昇管32−1の上端開口の位置に維持される。
この様にして、上昇管32−1の上端開口における第1の水面には、複数の球体が次々と到達することになる結果、該第1の水面に到達した複数の球体のうち、上位置にある球体が押し上げられて、連結管41−1を介して落下管34−1の上端開口に転がり込み、該落下管34−1内を自然落下していく。
落下管34−1を落下した球体は、下方向開閉弁箱35−1の弁体を開き、球体が落下管34−2の上端開口に落ち込むと、下方向開閉弁箱35−1の弁体は自動的に閉じられる。次いで、球体は、落下管34−2内を落下して、下方向開閉弁箱35−2の弁体を開き、球体が落下管34−2の上端開口に落ち込むと、下方向開閉弁箱35−1の弁体は自動的に閉じられる。そして、球体は、落下管34−3内を自然落下し、第2の水面に突入する。そして、再び突入した球体は、誘導板39−1により、再度上昇管32−5内に誘導されて、第1の水面に向けて上昇する。
以上の様に、球体循環装置Eにおいては、球体が落下していく際に、下方向開閉弁箱35−1及び35−2のいずれかの弁体が閉じられるので、上方向開閉弁箱33−1乃至33−4の作用と併せて、上昇管33−1乃至33−5内の水が落下することを防止することができ、複数の球体の各々が、水位の高い第1の水面から水位の低い第2の水面へ自然落下し、突入した第2の水面から第1の水面まで浮力で上昇することを繰り返すことにより、特別に外部から循環のためのエネルギーを供給することなく、装置内で複数の球体を循環させることができ、球体の運動エネルギーを取り出すことを可能にする。
〔球体循環装置による発電例〕
以上では、図9乃至図19を参照して、球体循環装置の具体例について説明してきたが、この球体循環装置を使用し、球体の落下運動エネルギーを利用して発電する羽車を組み込んだ発電例について、図20を参照しながら説明する。
この発電例には、図10に示された球体循環装置Eが使用されるが、図20では、当該装置の下半分が示され、上半分については、図示を省略してある。図20に示されるように、支持柱52で回転自在に支持された羽車51の羽の先端が、落下管34−3に設けられたスリットに挿入される。落下管34−3の上端開口から落下してくる球体が、羽に当たり、羽車51を回転させる。
発電機53は、支持柱52から横方向に延びた側柱に取り付けられ、羽車51と連携して回転する補助車を介することにより、羽車51の6倍の回転を得て発電する。この発電により取得した電力を、例えば、図示のように、照明器具に供給することができる。なお、羽車51の回転でも、充分発電できる場合には、補助車を使用しなくてもよい。
この発電例によれば、特別に外部からエネルギーを供給することなく、水の補給が続く限り、装置内で複数の球体を循環させることができるという利点を活かして、球体の自然落下による運動エネルギーを電力として取り出せるので、COを全く排出せず、地球温暖化防止に役立ち、更には、省資源対策、省エネルギー対策などに貢献できる。
図20に示された発電例の場合は、大気に連通した落下管にスリットを設けて、そのスリットに羽車の羽を挿入するようにしたが、大気に連通しない落下管、例えば、落下管34−1内を落下する球体の運動エネルギーを取り出すには、羽車51の全体を包み込むようなカバー体を落下管と一体的に形成すればよい。
上記具体例では、球体の外直径を4.2cmとしたが、球体のサイズは適宜変えることができ、上昇管と落下管の外直径に応じて変えることができる。また、球体内に入れる鉄球については、球殻内で遊動自在の半径であればよく、その材料も鉄に限らず、球体が落下した際、水面下に突入できる重さであればよい。
a 蓄水室
b、b1〜b3 上昇室
c、c1〜c4 落下室
d1、d2、41−1 連通室
e 排水溜室
1、11 容器本体
2 飲み口部
3 連通開口
4 飲み口
12 給排水口
12−1、40 排水弁
13、14 隔壁板
15、36 挿入口
16、16−1、16−2 上方向開閉弁
17、42 自動給水装置
17−1 給水管
17−2、20、42−2 給水口
17−3、42−3 三方弁
18、39−1 誘導板
19−1、19−2 下方向開閉弁
21、38 仕切り弁
31 蓄水管
31−1、42−3 密閉栓
32 32−1〜32−5 上昇管
33、331、332 上方向開閉弁箱
3311、3321、351 弁ケース
3312、3313、352、353 管結合部
3314、3324 上昇誘導管
3315、3325、355 弁体
3316、3526 浮体
34、34−1〜34−3 落下管
35、35−1、35−2 下方向開閉弁箱
354 弁開空間部
356 磁石部材
357、358 落下空間部
37 スリット
39 蓄水箱体
39−2 阻止板
39−3 誘導片
39−4 結合片
40 排水弁
41 管頂上部材
42−1 給水管
43、52 支持柱
44 排水口
45 排水箱体
51 羽車
53 発電機
54 照明装置

Claims (10)

  1. 上端部に密閉栓と下端部に下端開口とを有し、内部に水を少なくとも所定高さまで満たす蓄水室と、
    前記所定高さの上端部の上端開口まで水を保持して第1の水面を形成し、下端部の下端開口から供給される複数の所定重さの球体を、該球体の浮力により、間隔を置いて配置された少なくとも2以上の上方向開閉弁の各々を順次通過させて前記上端開口まで上昇させる上昇室と、
    上端部の上端開口が前記上昇室の前記上端開口と第1連通室を介して連結され、順次に前記上昇室の前記上端開口から供給される前記球体を下端部の下端開口まで自然落下させる落下室と、
    前記蓄水室、前記上昇室及び前記落下室の前記下端開口の各々を連通させ、該落下室の該下端開口において前記落下室内を落下した前記球体が突入する第2の水面を形成する第2連通室と、突入した前記球体を前記上昇室の前記下端開口に順次誘導する誘導手段と、側壁において前記第2の水面の位置に合わせた排水開口とを有する蓄水箱体と、
    前記上昇室の前記上端部に接続され、前記第1の水面の水位が低下したとき、該上端部に給水装置から水を自動的に供給する供給管と、を備え、
    前記複数の球体の各々は、前記上昇室内を浮力で上昇し、上昇した当該球体は、他の球体の浮力により前記上昇室の前記上端開口を越えて押し上げられて、前記落下室の前記上端開口に供給され、該供給された当該球体は、前記落下室内を自然落下して前記第2の水面下に進入した後に前記誘導手段により前記上昇室の前記下端開口に供給されて、前記複数の球体の各々が、前記上昇室と前記落下室とを順次循環することを特徴とした球体循環装置。
  2. 前記落下室は、間隔を置いて配置された少なくとも2以上の下方向開閉弁を有し、
    順次に前記上昇室の前記上端開口から供給される前記球体が、前記下方向開閉弁の各々を順次通過して前記落下室の前記下端開口まで自然落下することを特徴とする請求項1に記載の球体循環装置。
  3. 前記上方向開閉弁は、上昇する前記球体の浮力で開き、常時には閉じており、
    前記下方向開閉弁は、落下する前記球体の落下運動で開き、常時には閉じていることを特徴とする請求項2に記載の球体循環装置。
  4. 前記蓄水箱体は、前記第2の水面が前記球体の突入により上昇したとき、前記排水開口を介して水を前記蓄水箱体外に排水する排水装置を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の球体循環装置。
  5. 前記誘導手段は、前記落下室の前記下端開口から前記蓄水箱体内で保持された前記第2の水面下に進入した前記球体を前記上昇室の前記下端開口の方向に誘導する誘導板と、該進入した前記球体を前記蓄水室の前記下端開口への進入を阻止する阻止板とを有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の球体循環装置。
  6. 前記球体を前記落下室内に挿入する挿入口が、下側に位置する前記下方向開閉弁と前記落下室の下端部との間であって、少なくとも前記球体が前記第2の水面下に進入できる高さに設けられることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の球体循環装置。
  7. 前記球体の前記上昇室内における浮力の大きさは、該球体の前記所定重さと体積とで決まることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の球体循環装置。
  8. 前記球体は、合成樹脂で形成された中空の球殻を有し、該球殻内に金属球が遊動自在に内包されていることを特徴とする請求項7に記載の球体循環装置。
  9. 前記球体の落下運動で駆動される回転羽根が、前記落下室において下側の前記下方向開閉弁と前記落下室の下端部との間に設置されることを特徴とする請求項2乃至8のいずれか一項に記載の球体循環装置。
  10. 前記球体の落下運動で駆動される回転羽根が、前記落下室と一体に形成されたカバー体の内部に収納されることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の球体循環装置。
JP2010094653A 2010-04-16 2010-04-16 球体循環装置 Expired - Fee Related JP4608598B1 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010094653A JP4608598B1 (ja) 2010-04-16 2010-04-16 球体循環装置
PCT/JP2011/052622 WO2011129141A1 (ja) 2010-04-16 2011-02-08 球体循環装置
CN2011800029606A CN102971525A (zh) 2010-04-16 2011-02-08 球体循环装置
EP11768662.6A EP2476897B1 (en) 2010-04-16 2011-02-08 Sphere circulating apparatus
TW100104762A TWI373558B (en) 2010-04-16 2011-02-14 Sphere circulating apparatus
KR1020110021522A KR101108836B1 (ko) 2010-04-16 2011-03-10 구체 순환 장치
US13/069,844 US8015807B1 (en) 2010-04-16 2011-03-23 Sphere circulating apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010094653A JP4608598B1 (ja) 2010-04-16 2010-04-16 球体循環装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP4608598B1 JP4608598B1 (ja) 2011-01-12
JP2011226324A true JP2011226324A (ja) 2011-11-10

Family

ID=43566559

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010094653A Expired - Fee Related JP4608598B1 (ja) 2010-04-16 2010-04-16 球体循環装置

Country Status (7)

Country Link
US (1) US8015807B1 (ja)
EP (1) EP2476897B1 (ja)
JP (1) JP4608598B1 (ja)
KR (1) KR101108836B1 (ja)
CN (1) CN102971525A (ja)
TW (1) TWI373558B (ja)
WO (1) WO2011129141A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015119574A (ja) * 2013-12-19 2015-06-25 裕弼 本間 リニア発電装置

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8756932B2 (en) * 2009-01-27 2014-06-24 Jay Pirincci Jay gravi-buoyant balls
JP2013036457A (ja) * 2011-08-05 2013-02-21 Ikuo Nozaki 浮力発電
GB2500687B (en) * 2012-03-30 2014-07-30 Blueuk Ltd An engine
US9745952B2 (en) * 2013-01-11 2017-08-29 Doug Westmoreland Mass levitator with energy conversion
CN104088749B (zh) * 2014-05-30 2016-06-22 李承忠 循环冲击式制能动力装置
ES2580153B1 (es) * 2015-02-17 2017-06-13 Francisco SÁEZ ROYO Dispositivo mecano-hidráulico para la recuperación de energía
CN105179186A (zh) * 2015-04-22 2015-12-23 张金强 制作重力势能载体获取动力的装置
CN106988957A (zh) * 2017-01-17 2017-07-28 稻村与志雄 重浮力发电装置
TWI659156B (zh) * 2017-07-25 2019-05-11 國立臺灣師範大學 自動能量產生裝置
CN107195233B (zh) * 2017-07-27 2022-10-11 衡阳师范学院 阿基米德定律快速演示仪
US20190338747A1 (en) * 2018-05-01 2019-11-07 Ernest William Townsend, IV Fail/safe system for machine power generator
CN111122827B (zh) * 2019-12-30 2022-09-30 中国科学院遗传与发育生物学研究所农业资源研究中心 一种精确控制地下水埋深试验装置
US11608810B2 (en) 2020-02-12 2023-03-21 Ernest William Townsend, IV Displacement device including force displacement mechanism with constant volume boot
US11268487B1 (en) 2020-12-10 2022-03-08 EP Transfer Systems LLC Energy balanced system for generating electric power
US11542914B2 (en) 2020-12-16 2023-01-03 Jose Leon Beltran Power generator with multiple turbine units
US11635054B1 (en) * 2022-08-04 2023-04-25 Wilfred S. Streeter Vertical water pumping system

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05321817A (ja) * 1990-12-28 1993-12-07 Teruo Matoba 重浮力発電方法
JP2008064084A (ja) * 2006-09-08 2008-03-21 Sok Hyong Kim 浮力を用いる発電装置

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3857242A (en) * 1974-03-25 1974-12-31 R Gilmore Gravity-buoyancy motor
FR2445899A1 (fr) * 1979-01-04 1980-08-01 Sendra Gilles Generateur d'energie
GB9506901D0 (en) * 1995-04-04 1995-05-24 Mcgowan Derrick V Gravity generated energy producer
JPH10141204A (ja) * 1996-11-01 1998-05-26 Tadashi Ono 回転装置
KR100524521B1 (ko) * 2003-03-05 2005-10-28 김민수 부력을 이용한 동력발생장치
US20050127681A1 (en) * 2003-12-16 2005-06-16 Dou Shaochun Electric power generating machines
US7134283B2 (en) * 2004-08-25 2006-11-14 Victor Villalobos Sealed shaft gravity buoyancy energy system and method of use thereof
KR20070026756A (ko) * 2007-02-15 2007-03-08 강충석 부력회전발전시스템
KR20090035830A (ko) * 2007-10-08 2009-04-13 김성수 부력을 이용한 발전장치
WO2009101633A2 (en) * 2008-02-14 2009-08-20 Manakkattu Padeettathil Chacko An apparatus for producing energy by acheiving antigravity
TW200940831A (en) * 2008-03-24 2009-10-01 Yung-Chuan Lin Energy apparatus

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05321817A (ja) * 1990-12-28 1993-12-07 Teruo Matoba 重浮力発電方法
JP2008064084A (ja) * 2006-09-08 2008-03-21 Sok Hyong Kim 浮力を用いる発電装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015119574A (ja) * 2013-12-19 2015-06-25 裕弼 本間 リニア発電装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP2476897A4 (en) 2013-03-06
JP4608598B1 (ja) 2011-01-12
TWI373558B (en) 2012-10-01
CN102971525A (zh) 2013-03-13
US8015807B1 (en) 2011-09-13
WO2011129141A1 (ja) 2011-10-20
EP2476897B1 (en) 2013-12-25
EP2476897A1 (en) 2012-07-18
TW201137233A (en) 2011-11-01
KR101108836B1 (ko) 2012-01-31
KR20110115955A (ko) 2011-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4608598B1 (ja) 球体循環装置
CN101963464B (zh) 液体自驱动泵,流体加热和储藏装置及使用它们的流体加热系统
JP2006029277A (ja) 発電装置
ES2660554T3 (es) Acumulador de energía hidráulica
US20100283261A1 (en) Buoyancy Energy Cell
US8164209B2 (en) Method and apparatus for creating internal directional underwater falls and generating electrical energy therefrom
ES2691273T3 (es) Dispositivo costa fuera de almacenamiento de energía
CN104855254B (zh) 一种机械式盆栽自动供水系统
CN202117839U (zh) 漂浮式全液压海浪发电装置
CN2892783Y (zh) 升降观景台
JP4681009B2 (ja) 潮汐エネルギ利用水力発電方法及び装置
WO2011108383A1 (ja) 液体浮力を利用した揚水式発電装置
CA2609952C (en) Power generation device
CN100467725C (zh) 给水方法
KR101400925B1 (ko) 거품저감용 해수방류장치
WO2010086474A1 (es) Sistema de generación de energía eléctrica por aprovechamiento de corrientes de agua
CN105532388A (zh) 自动补水器
JP3242153U (ja) 水圧エネルギー貯蔵システム
CN217053858U (zh) 一种垂直绿化外墙
CN216874084U (zh) 一种基于液面高低自动补给的新型花盆
ES2594305A1 (es) Hidrogenerador de corriente electrica por gravedad
US12000367B2 (en) Hybrid power generation system using tidal energy
US20230279832A1 (en) Hybrid power generation system using tidal energy
US8134245B2 (en) Device and method for generating reciprocating motion
NO326904B1 (no) Ballasterbar oppdriftsanordning og anvendelse av denne

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101005

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101008

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4608598

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131015

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees