JP2011224936A - 液体収容タンク、液体吐出ヘッドユニット及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 フィルタで仕切られた収容部内の上流側に滞留する気泡を抜く排気経路を設け、初期充填時には排気経路を開放して空気(気泡)を抜くようにした場合、排気経路の開閉を手動で行なうのでは初期充填作業が面倒になる。
【解決手段】タンクケース221には、フィルタ224によって上流室223Aと下流室223Bに分けられた収容部223と、下流室223Bからインクをヘッド201に供給する供給経路226と、ヘッド201から排出されるインクを外部に排出する排出経路228とが設けられ、上流室223Aと排出経路228とを連通する連通路232を有し、上流室223A内の空気がインクに置換されたときに連通路232を閉じる浮き球241を備えている。
【選択図】図7
【解決手段】タンクケース221には、フィルタ224によって上流室223Aと下流室223Bに分けられた収容部223と、下流室223Bからインクをヘッド201に供給する供給経路226と、ヘッド201から排出されるインクを外部に排出する排出経路228とが設けられ、上流室223Aと排出経路228とを連通する連通路232を有し、上流室223A内の空気がインクに置換されたときに連通路232を閉じる浮き球241を備えている。
【選択図】図7
Description
本発明は液体収容タンク、液体吐出ヘッドユニット及び画像形成装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、これらの複合機等の画像形成装置として、例えばインク液滴を吐出する液体吐出ヘッド(液滴吐出ヘッド)からなる記録ヘッドを用いた液体吐出記録方式の画像形成装置としてインクジェット記録装置などが知られている。この液体吐出記録方式の画像形成装置は、記録ヘッドからインク滴を、搬送される用紙(紙に限定するものではなく、OHPなどを含み、インク滴、その他の液体などが付着可能なものの意味であり、被記録媒体あるいは記録媒体、記録紙、記録用紙などとも称される。)に対して吐出して、画像形成(記録、印字、印写、印刷も同義語で使用する。)を行なうものであり、記録ヘッドが主走査方向に移動しながら液滴を吐出して画像を形成するシリアル型画像形成装置と、記録ヘッドが移動しない状態で液滴を吐出して画像を形成するライン型ヘッドを用いるライン型画像形成装置がある。
なお、本願において、液体吐出記録方式の「画像形成装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味し、また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与すること(単に液滴を媒体に着弾させること)をも意味する。また、「インク」とは、インクと称されるものに限らず、記録液、定着処理液、液体などと称されるものなど、画像形成を行うことができるすべての液体の総称として用い、例えば、DNA試料、レジスト、パターン材料、樹脂なども含まれる。また、「画像」とは平面的なものに限らず、立体的に形成されたものに付与された画像、また立体自体を3次元的に造形して形成された像も含まれる。
このような、画像形成装置として用いられるインクジェット記録装置におけるインク供給方式として、記録ヘッド側にサブタンク(バッファタンク、ヘッドタンクなども同義とする。)を、装置本体側にメインタンクを配置して、メインタンクからサブタンクにインクを補充供給し、サブタンクから記録ヘッドにインクを供給する方式が知られている。
このようなインク供給方式において、メインタンクからサブタンクへ供給チューブを介してインクを供給し、更にサブタンク内にはインク内の不純物を濾過するフィルタを設けるものがある。
なお、本発明のように液体収容タンク内に弁手段を備えるものとしては、例えば特許文献1ないし4に記載されているようなものがある。
上述したように液体収容タンク内にフィルタを配設した場合、フィルタの構造が、例えば、密度が不均一なメッシュ状構造であると、ヘッド及びタンクに初めてインク(液体)を充填(初期充填)するとき、フィルタがインクで濡れてしまうと空気が透過しなくなる現象が生じる。そのため、タンク内にインクを初期充填するとき、フィルタがインクで濡れることによって空気(気泡)を透過しなくなり、インクを収容する収容部のフィルタより上流側に気泡が滞留するという課題を生じる。なお、初期充填には、空のヘッドやタンクにインクを充填する場合だけでなく、洗浄液や充填液が予め充填されており、これをインクに置換する場合も含まれる。
そこで、フィルタで仕切られた収容部内の上流側に滞留する気泡を抜く排気経路を設け、初期充填時には排気経路を開放して空気(気泡)を抜くことが考えられるが、この排気経路の開閉を手動で行なうのでは初期充填作業が面倒になるという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、初期充填作業の作業性を向上することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係る液体収容タンクは、
液滴を吐出するヘッドに供給する液体を収容する液体収容タンクであって、
タンク本体には、前記ヘッドに供給する液体を収容する、フィルタによって上流室と下流室に分けられた収容部と、前記収容部の下流室から液体を前記ヘッドの供給口部に供給する供給経路と、前記ヘッドの排出口部から排出される液体を外部に排出する排出経路とが設けられ、
前記収容部の上流室と前記排出経路とを連通する連通経路を有し、
前記収容部内の空気が前記液体に置換されたときに前記連通経路を閉じる弁手段を備えている
構成とした。
液滴を吐出するヘッドに供給する液体を収容する液体収容タンクであって、
タンク本体には、前記ヘッドに供給する液体を収容する、フィルタによって上流室と下流室に分けられた収容部と、前記収容部の下流室から液体を前記ヘッドの供給口部に供給する供給経路と、前記ヘッドの排出口部から排出される液体を外部に排出する排出経路とが設けられ、
前記収容部の上流室と前記排出経路とを連通する連通経路を有し、
前記収容部内の空気が前記液体に置換されたときに前記連通経路を閉じる弁手段を備えている
構成とした。
ここで、前記連通経路の前記収容部に開口する部分は、前記フィルタよりも前記収容部の高さ方向で高い位置に設けられ、かつ、空気を保持する空気保持部が設けられている構成とできる。
また、前記弁手段は、前記液体よりも比重が軽い球形状又は円錐形状の弾性部材からなる浮き部材である構成とできる。
また、前記弁手段は、水よりも比重が軽い楕円形状又は円錐形状の弾性部材からなる浮き部材と、前記浮き部材を上下動可能に支持する支持部材とを備えている構成とできる。
また、前記弁手段は前記連通経路の前記排出経路に臨む側を開閉し、前記排出経路の前記連通経路が開口する部分よりも液体排出方向上流側に液体排出方向下流側への液体の移動を阻止する逆止弁を備えている構成とできる。
また、前記弁手段は、水よりも比重が重い弾性部材からなる浮き部材であり、前記排出経路の前記連通経路が開口する部分よりも液体排出方向上流側に液体排出方向下流側への液体の移動を阻止する逆止弁を備えている構成とできる。
本発明に係る液体吐出ヘッドユニットは、液滴を吐出するヘッドと前記ヘッドに供給する液体を収容する本発明に係る液体収容タンクを一体化したものである。
本発明に係る画像形成装置は、本発明に係る液体収容タンク又は本発明に係る液体吐出ヘッドユニットを備えているものである。
本発明に係る液体収容タンクによれば、タンク本体には、ヘッドに供給する液体を収容する、フィルタによって上流室と下流室に分けられた収容部と、収容部の下流室から液体をヘッドの供給口部に供給する供給経路と、ヘッドの排出口部から排出される液体を外部に排出する排出経路とが設けられ、収容部の上流室と排出経路とを連通する連通経路を有し、収容部内の空気が液体に置換されたときに連通経路を閉じる弁手段を備えている構成としたので、初期充填作業の作業性が向上する。
本発明に係る液体吐出ヘッドユニットは、ヘッドと本発明に係る液体収容タンクを一体化しているので、初期充填作業の作業が向上する。
本発明に係る画像形成装置によれば、本発明に係る液体収容タンク又は本発明に係る液体吐出ヘッドユニットを備えているので、初期充填作業の作業が向上する。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明に係る液体収容タンクを一体化した液体吐出ヘッドユニットを備える画像形成装置の一例について図1及び図2を参照して説明する。なお、図1は同画像形成装置の全体構成を説明する概略構成図、図2は同装置の模式的平面説明図である。
この画像形成装置はライン型画像形成装置であり、装置本体1と、用紙Pを積載し給紙する給紙トレイ2と、印刷された用紙Pを排紙積載する排紙トレイ3と、用紙Pを給紙トレイ2から排紙トレイ3まで搬送する搬送ユニット4と、搬送ユニット4によって搬送される用紙Pに液滴を吐出し印字する記録ヘッドを構成するヘッドモジュール51を含む画像形成ユニット5と、印刷終了後又は所要のタイミングで画像形成ユニット5の各記録ヘッドの維持回復を行う維持回復機構であるヘッドクリーニング装置6と、ヘッドクリーニング装置6を開閉する搬送ガイド部7と、画像形成ユニット5のヘッドモジュール51にインクを供給するサブタンクで構成されるインクタンクユニット8と、インクタンクユニット8にインクを供給するメインタンクユニット9とを備えている。
装置本体1は、図示しない前後側板及びステーなどで構成されており、給紙トレイ2上に積載されている用紙Pは、分離ローラ21及び給紙ローラ22によって1枚ずつ搬送ユニット4に給紙される。
搬送ユニット4は、搬送駆動ローラ41Aと搬送従動ローラ41Bと、これらのローラ41A、41B間に掛け回された無端状の搬送ベルト43とを備えている。この搬送ベルト43の表面には複数の図示しない吸引孔が形成されており、搬送ベルト43の下部には用紙Pを吸引する吸引ファン44が配置されている。また、搬送駆動ローラ41A、搬送従動ローラ41B上部には、それぞれ搬送ガイドローラ42A、42Bが図示しないガイドに保持されて、自重にてベルト43に当接している。
搬送ベルト43は、搬送駆動ローラ41Aが図示しないモータにより回転されることで周回移動し、用紙Pは搬送ベルト43上に吸引ファン44により吸い付けられ、搬送ベルト43の周回移動によって搬送される。なお、搬送従動ローラ41B、搬送ガイドローラ42A、42Bは搬送ベルト43に従動して回転する。また、搬送ベルト43の下側には空吐出で搬送ベルト43に付着した空吐出滴を除去する空吐出クリーニング装置45が配置されている。
搬送ユニット4の上部には用紙Pに印字する液滴を吐出する複数のヘッドモジュール51で構成される画像形成ユニット5が矢示A方向(及び逆方向)に移動可能に配置されている。この画像形成ユニット5は、維持回復動作時(クリーニング時)にはクリーニング装置6上方まで移動され、画像形成時には図1の位置に戻される。
画像形成ユニット5は、液滴を吐出するヘッド及び液体収容タンクであるヘッドタンクを一体化した本発明に係る液体吐出ヘッドユニット(以下「ヘッドユニット」という。)101を一列に配列したヘッドモジュール(記録ヘッドユニット)51A、51B、51C、51Dが、用紙搬送方向に沿って並べてラインベース部材52に取付けられて配置されている。
ここでは、ヘッドモジュール51A、51Bの2つのノズル列の一方でイエロー(Y)の液滴を、他方でマゼンタ(M)の液滴を吐出し、また、ヘッドモジュール51C、51Dの2つのノズル列の一方でシアン(C)の液滴を、他方でブラック(K)の液滴を吐出する。つまり、この画像形成ユニット5は、同じ色の液滴を吐出する2つのヘッドモジュール51が用紙搬送方向に並べて配置され、2つのヘッドモジュール51で用紙幅相当の1列分のノズル列が構成されている構成としている。
そして、ヘッドモジュール51の上側にはインクをそれぞれのヘッドユニット101に供給する分配タンク(供給部材)54がヘッドモジュール51ごとに配列され、分配タンク54とヘッドユニット101とはチューブ55にて接続されている。分配タンク54の上流側にはサブタンク81が配置されて供給チューブ82を介して接続されている。サブタンク81には上流側には、インクを貯蔵するメインタンク91が配置され、メインタンク91とサブタンク81とは供給チューブ92による供給経路にて接続されている。
搬送ユニット4の下流側には用紙Pを排紙トレイ3に排紙する搬送ガイド部7が設けられている。搬送ガイド部7にて案内されて搬送される用紙Pは排紙トレイ3に排紙される。排紙トレイ3は、用紙Pの幅方向を規制する対のサイドフェンス31と用紙Pの先端を規制するエンドフェンス32を備えている。
維持回復機構(ヘッドクリーニング装置)6は、画像形成ユニット5の各ヘッドモジュール51に対応して、4列分のクリーニング手段61A〜61Dが配置され、1つのクリーニング手段61は、ヘッドモジュール51の各ヘッド101に対応してノズル面をキャッピングするキャップ部材62及びノズル面を払拭するワイピング部材(ワイパ部材)64などで構成されている。なお、各クリーニング手段61のキャップ部材62は各列毎に独立して上下動させることができる構成としている。さらに、クリーニング手段61の下方には、キャップ部材62でヘッドユニット101のノズル面をキャッピングした状態でノズルからインクを吸引するための吸引手段である吸引ポンプ63A〜63Dが配置されている。
また、この画像形成装置においては、印刷終了後、液滴を吐出するヘッドモジュール51の各ヘッドユニット101のノズル面をクリーニング手段61でキャッピングした状態でノズルからインクを吸引する場合、あるいは、ヘッドモジュール51の各ヘッドユニット101のノズル面に付着したインクをワイピング部材で清掃する場合は、図1にも示すように、印刷停止後、搬送ユニット4全体が搬送従動ローラ41Bを支点に矢印B方向に回動し、画像形成ユニット5との間の空間を画像形成時よりも大きくすることで、画像形成ユニット5の移動スペースを確保するようにしている。このとき、ヘッドクリーニング装置6上部に配置されている搬送ガイド部7の搬送ガイド板71も支点72にて矢印C方向上方に回動され、ヘッドクリーニング装置6の上方が開放される。
そして、搬送ユニット4と搬送ガイド部7がそれぞれ解放(解除)された後に、画像形成ユニット5が用紙通紙方向(矢示A方向)に移動し、ヘッドクリーニング装置6上方で停止され、クリーニング手段61が上昇して各ヘッドモジュール51のクリーニング動作(維持回復動作)に移行する。
次に、この画像形成装置のヘッドモジュールを含むインク供給系の詳細について図3及び図4を参照して説明する。
サブタンク81とヘッドモジュール51の分配タンク54とは供給チューブ82を介して接続され、サブタンク81とヘッドユニット101のノズル面との水頭差によって、ヘッドユニット101のノズルのメニスカスを保持するのに適切な負圧を発生させている。ヘッドユニット101は、後述するように液滴を吐出するヘッド201と、ヘッド201にインクを供給するヘッドタンク202とで構成されている。
サブタンク81とヘッドモジュール51の分配タンク54とは供給チューブ82を介して接続され、サブタンク81とヘッドユニット101のノズル面との水頭差によって、ヘッドユニット101のノズルのメニスカスを保持するのに適切な負圧を発生させている。ヘッドユニット101は、後述するように液滴を吐出するヘッド201と、ヘッド201にインクを供給するヘッドタンク202とで構成されている。
このサブタンク81は、パック式のサブタンクで構成している。すなわち、サブタンク81はインクを収容する可とう性を有するパック83を密閉ケース84内に収納してなる。パック式サブタンクは、インクと大気を直接触れさせないようにして、インクの水分蒸発による粘度上昇を防ぎ、また、インク中の溶存酸素量を一定に保ち、ヘッドユニット101内に気泡が溜まるのを防ぐことができる。
このサブタンク81には、パック83とケース84との間を加圧する加圧ポンプ85と、大気開放用の電磁弁88(V)と圧力センサ89(S)がチューブなどを介して接続されている。放置後の印刷前に行うメンテナンス動作の時には、加圧ポンプ85でサブタンク81のケース84内を加圧して、インクをヘッドユニット101のヘッドタンク201に送り、ヘッド201のノズルからインクを吐出させてメンテナンスを行うことになる。なお、このメンテナンス動作は画像形成ユニット5がクリーニング装置6の上部に移動してから行われることになる。
サブタンク81の上流側にはインクを貯蔵するメインタンク91が配置され、メインタンク91とサブタンク81とは供給チューブ92による供給経路にて接続され、供給径路内には電磁弁93が設けられ、この電磁弁93を開閉制御して、メインタンク91からサブタンク81へのインク供給を制御する。
分配タンク54上部には図示しない廃液タンクに通じるエアー排出経路を形成するチューブ155と、エアー排出経路55を開閉する電磁弁156が設けられている。分配タンク54に初期充填するときのエアー抜き、分配タンク54内にエアーが溜まってきたときのエアー抜きを行うときには、電磁弁156を開いてエアーを排出する。なお、エアーを抜き易くするため分配タンク54の内部の共通流路の天面には傾斜が設けられている。
また、各ヘッドユニット101のヘッドタンク201には分配タンク54との間にインク供給用の供給チューブ55が接続されている。また、各ヘッドユニット101のヘッドタンク201にはインク排出用の排出チューブ56が接続され、各排出チューブ56は循環経路57で1つにまとめられて、循環ポンプ58を介して分配タンク54に接続されている。
なお、分配タンク54とヘッドユニット101のヘッドタンク202とをつなぐ供給チューブ55及び排出チューブ56はそれぞれジョイント部材110で接続及ぶ分離できる構成としている。これにより、ヘッドユニット101を交換するときには、ジョイント部材110から供給流路及び排出流路を切り離して、ヘッドユニット101を新品のヘッドユニット101と交換する。ジョイント部材110を介在させることで、流路内にインクが入った状態においてもヘッドユニット101の交換を行なうことができる。
次に、本発明の第1実施形態に係るヘッドユニットの詳細について図5を参照して説明する。なお、図5(a)は同ヘッドユニットの模式的断面説明図、(b)は同ヘッドユニットの一部側断面説明図である。
ヘッドユニット101は、液滴を吐出するヘッド201と、ヘッド201に供給するインクを収容するヘッドタンク202とを一体的に備えている。
ここで、ヘッド201は、液滴を吐出する複数のノズル211と、各ノズル211が連通する液室212と、各液室212にインクを供給する共通液室(共通流路)213と、共通液室213にインクを供給する(導入する)供給口部(インク供給ポート)214と、共通液室213からインクを排出する排出口部(インク排出ポート)215などを備えている。
ヘッドタンク202は、タンクケース(タンク本体)221の内部にインクを収容するインク収容部223が形成され、収容部223内にはインク中の不純物等を除去するフィルタ224が配設されて、収容部223はフィルタ上流室223Aとフィルタ下流室223Bとに分けられている。なお、タンクケース(タンク本体)221は、例えば一面(上流室側など)が開口された部材で形成され、当該開口を可撓性部材としての可撓性フィルムで封止して収容部223が形成されている。
そして、収容部223の上流室223Aはインク供給チューブ55と接続するインク供給ポート225に連通し、下流室223Bはヘッド201の供給口部214に通じるインク供給流路226に連通している。
また、タンクケース221内にはヘッド201の排出口部215に連通して排出口部215から排出されるインクを排出する排出経路228が設けられ、排出経路228はインク排出チューブ56が接続されるインク排出ポート229に連通している。
そして、タンクケース221内には上流室223Aと排出経路228とを連通する連通経路となる連通路232が設けられている。ここで、フィルタ224はインク供給方向に沿う方向(縦置き)に配置して、収容部223を上流室223Aと下流室223Bが水平方向に並ぶ形状とし、上流室223Aの天面側に連通路232の入口部(上流室側開口部)232aを設けている。
また、収容部223の上流室223A内には、収容部223内の空気がインク(液体)に置換されたときに連通路232の入口部232aを閉じる弁手段である浮き球241と、浮き球241を入口部232aに向かって上下方向に案内するガイド部材242が設けられている。ここで、浮き球241は、水よりも比重が軽い球形状の弾性部材で形成している。
このように構成した液体吐出ヘッドユニットに対するインク初期充填時の作用について図6ないし図9を参照して説明する。なお、図中の実線矢印はインクの流れを、破線矢印は空気の流れを示している。
まず、ヘッドタンク202にインク300の初期充填が開始されると、図6に示すように、浮き球241は水よりも比重が軽いため、インク300の液面上に浮いて液面の上昇に伴って上昇する。このとき、浮き球241はガイド部材242によって水平方向への動きが抑えられている。
まず、ヘッドタンク202にインク300の初期充填が開始されると、図6に示すように、浮き球241は水よりも比重が軽いため、インク300の液面上に浮いて液面の上昇に伴って上昇する。このとき、浮き球241はガイド部材242によって水平方向への動きが抑えられている。
このとき、インク300が充填されるに従って上流室223A内の空気は連通路232から排出経路228を通じてインク排出ポート229から排出され、上流室223A内の空気は漸次インク300に置換される。
そして、図7に示すように、上流室223A内がインク300で満たされ、上流室223A内の空気がインク300に置換されると、浮き球241が連通路232の入口部232aを塞いで閉じる。この浮き球241はインク300による浮力によって入口部232aを閉じるので逆止弁としても機能する。
このようにして、ヘッドタンク202内の空気がインク300に置換されたときに、ヘッドタンク202の収容部223内の空気を排出するための連通路232を自動的に閉じることができ、連通路232を手動で閉じる作業を行なう必要がなくなる。
そして、上流室223Aが密閉されることにより、上流室223Aの圧力が高くなり、ヘッドタンク202に更にインクが供給されると、図8に示すように、フィルタ234をインクが通過して下流室223Bに流れ、供給経路226を通じてヘッド201の共通液室213などにインクが充填され、図9に示すようにヘッドタンク202の排出経路228から排出されて、インクの初期充填が完了する。
このように、タンク本体には、ヘッドに供給する液体を収容する、フィルタによって上流室と下流室に分けられた収容部と、収容部の下流室から液体をヘッドの供給口部に供給する供給経路と、ヘッドの排出口部から排出される液体を外部に排出する排出経路とが設けられ、収容部の上流室と排出経路とを連通する連通経路を有し、収容部内の空気が液体に置換されたときに連通経路を閉じる弁手段を備えている構成とすることで、初期充填作業の作業性が向上する。
この場合、弁手段を液体よりも比重が軽い球形状の弾性部材からなる浮き部材で構成することにより、球形状であることから液体に対して安定して浮力を発生させることができ、弾性部材で形成されることで連通経路の入口部の形状に倣って変形することができ、より確実な密閉を行なうことができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る液体収容タンクであるヘッドタンクについて図10を参照して説明する。
ここでは、弁手段である浮き球241は、水よりも比重が軽い円錐形状の弾性部材で形成している。このようにしても、前記第1実施形態と同様な作用効果を得ることができる。
ここでは、弁手段である浮き球241は、水よりも比重が軽い円錐形状の弾性部材で形成している。このようにしても、前記第1実施形態と同様な作用効果を得ることができる。
次に、本発明の第3実施形態に係る液体収容タンクであるヘッドタンクについて図11を参照して説明する。
ここでは、前記第1実施形態における連通路232の入口部232aに空気溜まり243を形成している。
ここでは、前記第1実施形態における連通路232の入口部232aに空気溜まり243を形成している。
すなわち、第1実施形態の構成において、インク300が上流室223Aに充填され、空気が抜けきる前に浮き球241が連通路232の入口部232を塞いでしまうおそれがある。そこで、連通路232の入口部232aに空気溜まり243を形成することで、この空気溜まり243に抜けきらなかった空気を保持することができる。
この空気溜まり243は、フィルタ234よりも高さ方向で上方に設けられることにより、インク300がフィルタ234を濡らした状態で密閉できるので、フィルタ234の活用面積を減らすこともない。
次に、本発明の第4実施形態に係る液体収容タンクであるヘッドタンクについて図12を参照して説明する。
ここでは、水よりも比重が軽い断面楕円形状の弾性部材で形成された弁手段である浮き球251を支持部材252にて上流室223Aの天面側で揺動(上下動)可能に支持している。
ここでは、水よりも比重が軽い断面楕円形状の弾性部材で形成された弁手段である浮き球251を支持部材252にて上流室223Aの天面側で揺動(上下動)可能に支持している。
この構成では、図12に示すようインク300が充填されて液面が上昇し、浮き球251が液面に接した状態から更にインク300が充填されると、図13に示すように、浮き球251は液面の上昇に伴って支持部材252を中心とした揺動を行って上昇して、連通路232の入口部232aを塞ぐ。
これにより、前記実施形態のように浮き球241を案内するガイド部材が不要になる。また、前記実施形態と同様に、連通路232の入口部232aに空気溜まりを設けることもできる。
次に、本発明の第5実施形態に係る液体収容タンクであるヘッドタンクについて図14を参照して説明する。
ここでは、前記第1実施形態の構成において、水より比重が重い浮き球261を弁手段として使用している。また、排出経路228内には、連通路232の排出経路228側開口部(出口部)232bよりも排出方向上流側に、逆止弁262を設けている。この逆止弁262は、弁体263と押圧部材264とで構成しているが、この他例えばアンブレラ弁などを用いることもできる。
ここでは、前記第1実施形態の構成において、水より比重が重い浮き球261を弁手段として使用している。また、排出経路228内には、連通路232の排出経路228側開口部(出口部)232bよりも排出方向上流側に、逆止弁262を設けている。この逆止弁262は、弁体263と押圧部材264とで構成しているが、この他例えばアンブレラ弁などを用いることもできる。
この構成において、浮き球261が水よりも比重が重いことで、インク300中で浮いた状態となる。これにより、図15に示すように、上流室223Aから連通路232にインク300が侵入した状態になった後、浮き球261が連通路232の入口部232aを閉じる(塞ぐ)ようになり、空気排出性が向上する。
この場合、排出経路228内には連通路232の出口部232bよりも上流側に逆止弁262を設けているので、連通路232から排出経路228内に侵入したフィルタ224を通過していないインクがヘッド201側に逆流することが防止される。
次に、本発明の第6実施形態に係る液体収容タンクであるヘッドタンクについて図16を参照して説明する。
ここでは、連通路232の出口部232b側に空間270を設けて、この空間270内に出口部232bを閉じる弁手段である浮き球241と、浮き球241を案内するガイド部材272を設けている。また、前記第5実施形態と同様に、逆止弁262を設けて逆流を防止している。
ここでは、連通路232の出口部232b側に空間270を設けて、この空間270内に出口部232bを閉じる弁手段である浮き球241と、浮き球241を案内するガイド部材272を設けている。また、前記第5実施形態と同様に、逆止弁262を設けて逆流を防止している。
この構成においては、図17に示すように、インク初期充填時に連通路232、空間270及び排出経路228の逆止弁262より下流側の空間にインク300が満たされることで浮き球271が上昇して連通路232の出口部232bを閉じる。
このように連通経路の排気経路側開口部を閉じる弁手段を備えても、前記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
なお、上記実施形態ではライン型画像形成装置に適用した例で説明しているが、シリアル型画像形成装置にも同様に適用することができる。
1 装置本体
4 搬送ユニット(搬送部)
5 画像形成ユニット
6 クリーニング装置(維持回復機構)
7 搬送ガイド部
8 インクタンクユニット(サブタンクユニット)
9 メインタンクユニット
51 ヘッドモジュール(記録ヘッドユニット)
54 分配タンク(分配部材)
81 サブタンク
91 メインタンク(インクカートリッジ)
101 ヘッドユニット
201 ヘッド
202 ヘッドタンク
211 ノズル
213 共通液室
214 供給口部
215 排出口部
221 タンクケース
223 収容部
223A 上流室
223B 下流室
224 フィルタ
226 供給経路
228 排出経路
232 連通路(連通経路)
241、251、261、271 浮き球(弁手段)
4 搬送ユニット(搬送部)
5 画像形成ユニット
6 クリーニング装置(維持回復機構)
7 搬送ガイド部
8 インクタンクユニット(サブタンクユニット)
9 メインタンクユニット
51 ヘッドモジュール(記録ヘッドユニット)
54 分配タンク(分配部材)
81 サブタンク
91 メインタンク(インクカートリッジ)
101 ヘッドユニット
201 ヘッド
202 ヘッドタンク
211 ノズル
213 共通液室
214 供給口部
215 排出口部
221 タンクケース
223 収容部
223A 上流室
223B 下流室
224 フィルタ
226 供給経路
228 排出経路
232 連通路(連通経路)
241、251、261、271 浮き球(弁手段)
Claims (8)
- 液滴を吐出するヘッドに供給する液体を収容する液体収容タンクであって、
タンク本体には、前記ヘッドに供給する液体を収容する、フィルタによって上流室と下流室に分けられた収容部と、前記収容部の下流室から液体を前記ヘッドの供給口部に供給する供給経路と、前記ヘッドの排出口部から排出される液体を外部に排出する排出経路とが設けられ、
前記収容部の上流室と前記排出経路とを連通する連通経路を有し、
前記収容部内の空気が前記液体に置換されたときに前記連通経路を閉じる弁手段を備えている
ことを特徴とする液体収容タンク。 - 前記連通経路の前記収容部に開口する部分は、前記フィルタよりも前記収容部の高さ方向で高い位置に設けられ、かつ、空気を保持する空気保持部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の液体収容タンク。
- 前記弁手段は、前記液体よりも比重が軽い球形状又は円錐形状の弾性部材からなる浮き部材であることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体収容タンク。
- 前記弁手段は、水よりも比重が軽い楕円形状又は円錐形状の弾性部材からなる浮き部材と、前記浮き部材を上下動可能に支持する支持部材とを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体収容タンク。
- 前記弁手段は前記連通経路の前記排出経路に臨む側を開閉し、前記排出経路の前記連通経路が開口する部分よりも液体排出方向上流側に液体排出方向下流側への液体の移動を阻止する逆止弁を備えていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の液体収容タンク。
- 前記弁手段は、水よりも比重が重い弾性部材からなる浮き部材であり、前記排出経路の前記連通経路が開口する部分よりも液体排出方向上流側に液体排出方向下流側への液体の移動を阻止する逆止弁を備えていることを特徴とする請求項1に記載の液体収容タンク。
- 液滴を吐出するヘッドと前記ヘッドに供給する液体を収容する請求項1ないし6のいずれかに記載の液体収容タンクを一体化したことを特徴とする液体吐出ヘッドユニット。
- 請求項1ないし6のいずれかに記載の液体収容タンク又は請求項7に記載の液体吐出ヘッドユニットを備えていることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010099272A JP2011224936A (ja) | 2010-04-22 | 2010-04-22 | 液体収容タンク、液体吐出ヘッドユニット及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2010099272A JP2011224936A (ja) | 2010-04-22 | 2010-04-22 | 液体収容タンク、液体吐出ヘッドユニット及び画像形成装置 |
Publications (1)
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JP2011224936A true JP2011224936A (ja) | 2011-11-10 |
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ID=45040903
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JP2010099272A Pending JP2011224936A (ja) | 2010-04-22 | 2010-04-22 | 液体収容タンク、液体吐出ヘッドユニット及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2011224936A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3421245A1 (en) | 2017-06-28 | 2019-01-02 | Canon Kabushiki Kaisha | Liquid ejection head and recording apparatus |
-
2010
- 2010-04-22 JP JP2010099272A patent/JP2011224936A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3421245A1 (en) | 2017-06-28 | 2019-01-02 | Canon Kabushiki Kaisha | Liquid ejection head and recording apparatus |
US10479101B2 (en) | 2017-06-28 | 2019-11-19 | Canon Kabushiki Kaisha | Liquid ejection head and recording apparatus |
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