JP2011222504A - 差し込みコネクタのための接触場 - Google Patents

Abstract

【課題】本発明は、発明したやり方で、上述の欠点のうちの少なくとも１つを進歩的な方法で回避することを、その目的として選択した。
【解決手段】本発明は、ツイストペアケーブルの差し込み接続用の接触場に関する。接触場が、ツイストペアソケットとの接続のためのいくつかの金属接点（４）を備えており、各々の金属接点（４）が、回路基板（２）との接続のための供給ライン部分（６）を有している。金属接点（４）が、接点板から形成されており、前記供給ライン部分のうちの少なくとも２つ（６；２３、２６）が、他の供給ライン部分（６；２１、２２、２４、２５、２７、２８）に対してずらされて配置されている。
【選択図】図２

Description

本発明は、差し込みコネクタのための接触場に関する。

ネットワーク技術において、差し込みコネクタにおける近端漏話および反射の問題が、特に伝送速度の向上の場合において生じている。

特に、図１に概略的に示されている一般的なツイストペアケーブルの場合に、特定の線ペアの間の近端漏話の問題が生じる。

典型的なツイストペアケーブルの場合には、通常は青色および青色若しくは白色で配色される第１の線ペア１１が、ラック５の接点２４および２５に割り当てられる。同様に、通常は橙色および橙色若しくは白色で配色される第２の線ペア１２が、ラックの接点２１および２２に割り当てられる。通常は緑色および緑色若しくは白色で配色される第３の線ペア１３が、接点２３および２６に割り当てられ、通常は茶色および茶色若しくは白色で配色される第４の線ペア１４が、ラックの接点２７および２８に割り当てられる。

接点２３および２６が間隔を空けて配置される割り当てによって、特に第３の線ペア１３が、他の線ペアにおける近端漏話を増加させ、そのような近端漏話は、線ペアの互いに平行な表面によって促進される。

先端技術で知られている接点は、もっぱら線によって形成されている。対応する差し込みコネクタの相手方においても線が使用される場合、点接触しか実現されないことが多いため、接触の問題が頻繁に生じる。これらの接触の問題は、反射の原因の１つである。

しかしながら、この影響に接触面積によって対抗しようと試みると、これまでは、常に近端漏話の増大につながっている。

本発明は、発明したやり方で、上述の欠点のうちの少なくとも１つを進歩的な方法で回避することを、その目的として選択した。

解決策として、本発明は、ツイストペアケーブルの差し込みコネクタのための接触場を提案する。接触場が、ツイストペアソケットとの接続のためのいくつかの金属接点を備えており、各々の金属接点が、回路基板との接続のための供給ライン部分を有している。金属接点が、接点用の金属薄板から形成されており、少なくとも２つの供給ライン部分が、他の供給ライン部分に対してずらされている。

本発明の一形態においては、接触場が、例えばＩＳＤＮおよびイーサネット（登録商標）ケーブルなど、ツイストペアケーブルを一般的な電気通信、情報伝送、およびコンピュータ技術のシステムに提供できるように、８つの金属接点を備える。

本発明のさらに別の形態においては、供給ライン部分のうちの第３および第６の供給ライン部分が、隣接の供給ライン部分に対してずらされて配置される。

本発明のさらに別の形態においては、前記接点および該接点のそれぞれの供給ライン部分が、一部品にて実現される。

本発明のさらに別の形態においては、接触場は、ＲＪ４５接触場である。

本発明のさらに別の形態においては、接触場は、カテゴリ６Ａの仕様を満たすために適している。

本発明のさらに別の形態においては、接触場は、絶縁材料で作られたハウジングを備えている。

本発明のさらに別の形態においては、接触場は、プリント・パネル・コネクタの一部である。

以下で、本発明を、図面を参照して詳しく説明する。

ツイストペアケーブルの線ペアについて、特にＲＪ４５プラグのツイストペアプラグ基板の接点への概略的な割り当てを示している。 本発明による差し込みコネクタの接触場を第１の詳細として示している。 本発明による差し込みコネクタの概略的な配置を、別の詳細として示している。 接点板の種々の実施形態を示している。

本発明による差し込みコネクタの実施形態の詳細が、図２に示されている。
この場合に、接触場は、ツイストペアソケットとの接続のためのいくつかの金属接点４を備えており、各々の金属接点４が、回路基板２との接続のための供給ライン部分６を有している。

金属接点４は、接点板から形成されており、供給ライン部分６のうちの少なくとも２つが、他の供給ライン部分６に対してずらされて配置されている。

図において容易に分かるとおり、接触場が、差し込みコネクタへの対応する相手方との金属接点４を片側に構成でき、対応する線との接触のための回路基板への供給ライン部分６を反対側に備えるように、金属接点４およびそれぞれの供給ライン部分６を、板の一部、すなわち一部品として形成することができる。

供給ライン部分６のオフセット配置、つまり図３において、供給ライン部分２３および２６が、回路基板２における配置に関して、他の供給ライン部分２１、２２、２４、２５、２７、２８に対してずらされて配置されていることにより、図１に示される割り当てられた隣接する線ペア１１、１２、１３、１４の平行な表面を縮小することが可能になる。

典型的なツイストペアケーブルにおいては、供給ライン部分２３および２６は、すでに図１に示したように、他の線ペアへ強力に近端漏話を及ぼす傾向にある、第３の線ペアに相当する。

この第３の線ペア１３について、供給ライン部分６そのものの領域において他の線ペア１１、１２、１４の平行な表面を回避することによって、近端漏話が効果的に軽減される。

回路基板との接触を、例えば図４に見られるように、はんだ接続の形態の回路基板接続部７によって実現することができ、あるいはＳＭＤ（Ｓｕｒｆａｃｅ Ｍｏｕｎｔ Ｓｅｖｉｃｅ）技術から知られているとおり、表面実装のために、適切な湾曲面を設けることによって実現することができる。

また、回路基板接続部７を適切に配置することによって、平行な表面をさらに減らすことができる。これは、図４において容易に見て取ることができる。

図４に、本発明による接点板の種々の実施形態が示されている。
接点板４のＬ字形の実施形態が、上半分の最左に概略的に示されている。ソケットとの接触を果たす接触領域８が、上部領域に位置しており、黒色で示されている。供給ライン部分６が隣接しており、回路基板接続部７が続いている。

対応するＣ字形の実施形態が、上半分の中央に示されている。ソケットとの接触を果たし、黒色で描かれている接触領域８が、上部領域に位置している。供給ライン部分６が隣接しており、回路基板接続部７が続いている。

同じ実施形態のオフセット配置が、それぞれの場合について、左上の２つの実施形態の下方に示されている。明確に見て取ることができるとおり、上方の各々の表示の部分６は、下方の表示に対してずらされて配置されている。同じことが、やはりずらされて配置されている回路基板接続部７にも当てはまる。この方法で、いずれの配置も、ただ１種類の接点板４によって実現することができる。
しかしながら、本発明は、これに限定されない。

図４の右半分に見られるように、接点板４の種々の実施形態を、供給ライン部分６のオフセット配置を実現するために組み合わせることができる。

接点板４のＬ字形の実施形態が、右中央に、Ｉ字形の実施形態と比較して示されている。やはり、接触領域８が黒色で描かれている。

最も右側の半分には、接点板４のＣ字形の実施形態が、Ｉ字形の実施形態と比較して示されている。やはり、接触領域８が黒色で描かれている。

上半分のそれぞれの供給ライン部分が、下半分の供給ライン部分に対してずらされて配置されていることを、さらに苦労するまでもなく、見て取ることができる。同じことが、やはりずらされて配置されている回路基板接続部７にも当てはまる。

Ｌ字形およびＣ字形の接点板６の混成の形態も、同じ結果をもたらすことを、さらに苦労するまでもなく、見て取ることができる。

供給ライン部分６の少なくとも一部が、互いに平行でないことが不可欠である。
これらのオフセット配置によって、近端漏話を減らすことができる。

さらに、例え差し込みコネクタの相手側に線が備えられていても、改善された接続によって、線がほとんど平坦な形状で接続板に対して位置し、大きな接続面を生み出すことができるように、接続板の使用が差し込みコネクタの相手側との安定した接続を促す。

このように、本発明は、上述の課題のうちの１つ又は数個以上を効果的に解決することを可能にする。特に、本発明は、すでに知られている顕著な近端漏話を考慮した、面接触のための板の使用を不可能にしている現在の矛盾を解決する。

本発明の一実施形態においては、接触場が、例えばＩＳＤＮ（Ｉｎｔｅｇｒａｔｅｄ Ｓｅｒｖｉｃｅｓ Ｄｉｇｉｔａｌ Ｎｅｔｗｏｒｋ）およびイーサネット（登録商標）ケーブルなど、ツイストペアケーブルを一般的な電気通信、情報伝送、およびコンピュータ技術のシステムに提供できるように、８つの金属接点４を備えている。それらの場合に、接触場は、ＲＪ４５接触場に係ることができる。

本発明は、カテゴリ６Ａの仕様およびより上位の仕様を満たす差し込みコネクタを提供することができる。

本発明のさらに別の実施形態においては、接触場が、絶縁材料で作られたハウジング５を備えている。
このハウジング５が、接点のための受け部として機能し、例えば差し込みアレイとしての金属接点４を提供することができる一方で、回路基板２へのプリント実装のための対応する接続リンクを備えることができる。

金属接点を一部品として製作し、似た形状、例えばＬ字形またはＣ字形などとすることが特に好ましい。

Ｌ字形の実施形態が、図２および３に示されている。
これは、Ｃ字形の実施形態と同様に、すべての接続片がただ１つの打ち抜き工具しか必要としないという目的を達成するために極めて適切であり、また、相向かう接続片は、Ｌ字型板状片の配置を１８０°回転させることで達成される。

他方で、Ｌ字形のモデルは、回路基板２におけるオフセット配置を実現し、平行な領域も最小限にされる。さらに、Ｌ字形では、接点を機械的に安定させることができる。

好ましい製造プロセスにおいては、接点板４が、ハウジング５に組み込まれる。接点板４の向きが、組み込みの際に考慮され、すなわちＲＪ４５コネクタの場合には、３番目および６番目の接点が、他の接点に対して１８０°回転して組み込まれる。

組み込みそのものは、圧入によることができる。ハウジング５における接点の他の固定手段も、同様に使用可能であることが理解される。

次に、製作された接触場が、回路基板プラグとして、構造的に準備された回路基板２に接続される。そのような回路基板２が、線ペア１１、１２、１３、１４ならびに、例えば平衡ネットワークまたはヒューズ要素などのさらなる回路との接続のためのさらなる接触場３を備えてもよい。

この目的のため、回路基板接続部７を、回路基板２の対応するはんだ付け穴に挿入されるピン接点として実現することができる。

別の実施形態においては、回路基板接続部７を、回路基板２の対応するはんだパッドへの表面はんだ付け用として実現することができる。

１ 差し込みコネクタの詳細
２ 回路基板
４ 金属接点
５ ハウジング
６ 供給ライン部分
７ 回路基板接続部
８ 接点領域
１１〜１４ 線ペア
２１〜２８ 接点

Claims (8)

1. ツイストペアソケットとの接続のためのいくつかの金属接点（４）を備えており、各々の金属接点（４）が回路基板（２）との接続のための供給ライン部分（６）を有しているツイストペアケーブルの差し込み接続用の接触場であって、
   ・前記金属接点（４）が、接点板から形成されており、
   ・前記供給ライン部分のうちの少なくとも２つ（６；２３、２６）が、他の供給ライン部分（６；２１、２２、２４、２５、２７、２８）に対してずらされて配置されていることを特徴とする、接触場。
2. ８つの金属接点（４）を備えていることを特徴とする、請求項１に記載の接触場。
3. 前記供給ライン部分のうちの第３および第６の供給ライン部分（２３、２６）が、隣接の供給ライン部分（２２、２４、２５、２７）に対してずらされて配置されていることを特徴とする、請求項１または２に記載の接触場。
4. 前記接点（４）および前記それぞれの供給ライン部分（６）が、一部品にて実現されていることを特徴とする、請求項１〜３のいずれか一項に記載の接触場。
5. ＲＪ４５接触場であることを特徴とする、請求項１〜４のいずれか一項に記載の接触場。
6. カテゴリ６Ａの仕様を満たすために適していることを特徴とする、請求項１〜５のいずれか一項に記載の接触場。
7. 絶縁材料で作られたハウジングをさらに備えていることを特徴とする、請求項１〜６のいずれか一項に記載の接触場。
8. プリント・パネル・プラグの一部であることを特徴とする、請求項１〜７のいずれか一項に記載の接触場。

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