JP2011221746A - 画像処理装置、ログ管理方法、ログ管理プログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、ログ管理方法、ログ管理プログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP2011221746A
JP2011221746A JP2010089530A JP2010089530A JP2011221746A JP 2011221746 A JP2011221746 A JP 2011221746A JP 2010089530 A JP2010089530 A JP 2010089530A JP 2010089530 A JP2010089530 A JP 2010089530A JP 2011221746 A JP2011221746 A JP 2011221746A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
log
job
executed
log information
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010089530A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5533161B2 (ja
Inventor
Shin Torigoe
慎 鳥越
Shinjiro Hara
真二郎 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2010089530A priority Critical patent/JP5533161B2/ja
Publication of JP2011221746A publication Critical patent/JP2011221746A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5533161B2 publication Critical patent/JP5533161B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Debugging And Monitoring (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)

Abstract

【課題】ログ記録領域を効率的に管理し、実行中ジョブを停止させることなく、正確にログ情報を記録できる画像処理装置、ログ管理方法、ログ管理プログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体を提供する。
【解決手段】画像処理装置は、ジョブが実行要求を受け付け、実行済みジョブログ記録領域SR2の空き容量を基にログフル状態と判断されると、実行済みジョブログ記録領域SR2から、外部の記憶装置に転送済みのログ情報Lを削除し、空き領域を確保する。また、画像処理装置は、ジョブが開始されると、実行中ジョブのログ情報を、実行中ジョブログ記録領域SR1に記録し、一時的に保持する。続いて、画像処理装置は、ジョブが終了すると、保持しておいたログ情報を記録領域SR2の空き領域に記録する。続いて、画像処理装置は、記録領域SR2に記録したログ情報を、外部の記憶装置に転送し、バックアップする。
【選択図】図6

Description

本発明は、画像処理装置に関し、特に、実行ジョブのログ情報を管理する技術に関するものである。
LP(Laser Printer)やMFP(Multifunction Peripheral)と言ったオフィス環境に導入される画像処理装置において、実行ジョブに関する動作履歴の記録(ログ情報)の管理は重要である。なぜなら、ログ情報は、画像処理装置がユーザ要求(業務内の要求)を適切に処理したことを保証する記録となるためである。このようなことを背景に、近年では、画像処理装置におけるセキュリティ保証の規格を策定中であり、この規格では、セキュリティ関連機能のログ情報が必須項目に定められる予定である。
しかし、画像処理装置などの組み込み機器では、搭載する記憶装置の容量が大容量でないため、ログ情報を記録する記憶領域(ログ記録領域)が記録不可能な状態(ログフル状態)になりやすい。この状態になると、その時点で実行中のジョブに関するログ情報が記録できないと言った問題や、以降、実行されるジョブに関するログ情報が記録できないと言った問題が生じる。このとき、ログ情報を記録せずにジョブを実行させることは、上述したようにセキュリティの観点から望ましくない。
そこで、例えば、特許文献1には、ジョブ開始前に、当該ジョブの完了までに発生するログ情報のデータ量の概算と、搭載記憶装置に記憶される全てのログ情報のデータ量とを合計し、合計値が規定値を超過しているか否かの判断結果(ログフル検知結果)に基づき、ジョブの開始(機能実行)を制御する画像処理装置が開示されている。
しかしながら、従来のログ管理方法では、次のような問題があった。
まず、従来のログ管理方法では、ログフル状態となった時点で実行中ジョブを停止させる。これは、画像処理装置の生産性や、実行中ジョブに関するログ記録の正確性を低下させる原因となる。
また、従来のログ管理方法では、ジョブ開始前に、当該ジョブの完了までに発生するログ情報のデータ量を概算し、概算値と搭載記憶装置に記憶される全てのログ情報のデータ量とを合計し、合計値と規定値との比較結果から、ログフル状態を判断している。しかし、ジョブ開始前では、発生するログ情報のデータ量を正確に算出することができないため、状態判断の精度を低下させる原因となる。
また、従来のログ管理方法では、搭載記憶装置の記憶容量に応じて、実行中ジョブ及び実行済みジョブに対する共通したログ記録領域を最大限確保している。そのため、ログ記録領域は、実際の必要領域に比べて余分に確保されてしまい、有限である記憶リソースの利用効率を低下させる原因となる。
本発明は上記従来技術の問題点を鑑み提案されたものであり、その目的とするところは、ログ記録領域を効率的に管理し、実行中ジョブを停止させることなく、正確にログ情報を記録できる画像処理装置、ログ管理方法、ログ管理プログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像処理装置は、実行ジョブのログ情報が記録・保持される記憶装置を備える画像処理装置であって、前記記憶装置の所定の記憶領域において、実行中ジョブから発生するログ情報が記録・保持される実行中ジョブログ保持手段と、前記記憶装置の所定の記憶領域において、実行済みジョブのログ情報が記録・保持され、前記実行中ジョブログ保持手段と異なる記憶領域である実行済みジョブログ保持手段と、前記実行中ジョブのログ情報を管理する実行中ジョブログ管理手段と、前記実行済みジョブのログ情報を管理する実行済みジョブログ管理手段と、前記実行済みジョブのログ情報を外部の記憶装置に転送するログ転送手段と、を有し、ジョブ実行が開始されると、前記実行中ジョブログ管理手段は、前記実行中ジョブのログ情報を、前記実行中ジョブログ保持手段に記録し、前記ジョブ実行が終了すると、前記実行済みジョブログ管理手段は、前記実行中ジョブログ保持手段に記録されたログ情報を、前記実行済みジョブログ保持手段の空き領域に記録し、前記ログ転送手段は、前記実行済みジョブログ保持手段に記録されたログ情報を、前記外部の記憶装置に転送することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明に係る画像処理装置は、前記実行済みジョブのログ情報を記録不可能なログフル状態か否かを判定するログフル判定手段を有し、ジョブに実行が要求されると、前記ログフル判定手段は、前記ログフル状態か否かを判定し、前記ログフル状態であると判定した場合に、前記実行済みジョブログ管理手段は、前記実行済みジョブログ保持手段から、記録履歴の古いログ情報を削除することで、前記実行済みジョブログ保持手段に空き領域を確保し、前記実行中ジョブログ保持手段に記録されたログ情報を、確保した空き領域に記録することを特徴とする。
このような構成によって、本発明に係る画像処理装置は、ジョブが実行要求を受け付けると、実行済みジョブのログ情報が記録・保持される実行済みジョブログ記録領域(第2のログ記録領域)の空き容量に基づき、ログフル状態を判断する。その結果、画像処理装置は、ログフル状態(記録不可能な状態)であると判断した場合に、実行済みジョブログ記録領域から、外部の記憶装置(例えば「記録媒体」)に転送済みのログ情報(記録履歴の古いログ情報)を削除し、空き領域(記録可能な領域)を確保する。また、画像処理装置は、ジョブが開始されると、実行中ジョブのログ情報を、実行済みジョブログ記録領域と異なる記録領域である実行中ジョブログ記録領域(第1の記録領域)に記録し、一時的に保持する。続いて、画像処理装置は、ジョブが終了すると、保持しておいたログ情報を、実行済みジョブログ記録領域内の空き領域に記録し、実行中ジョブのログ情報を実行済みジョブのログ情報として複製(コピー)する。続いて、画像処理装置は、実行済みジョブログ記録領域に記録したログ情報を、外部の記憶装置に転送し、バックアップする。
これによって、本発明に係る画像処理装置では、実行中ジョブのログ情報と実行済みジョブのログ情報とが、異なるログ記録領域及び記録方法により管理される。つまり、画像処理装置では、実行中ジョブのログ情報が、実行中ジョブログ記録領域に一時的に保持(バッファリング)される。続いて、画像処理装置では、ジョブ終了後に、保持されたログ情報が、記録履歴の古いログ情報を削除して得られた実行済みジョブログ記録領域内の空き領域に記録される。つまり、ジョブ終了後に、実行中ジョブのログ情報が、実行済みジョブのログ情報として複製される。その結果、画像処理装置では、ジョブ終了後に、データ量が明確なログ情報を記録することから、記憶リソースにおいて余分な記録領域を確保する必要がなく、ログ記録領域を効率的に管理することができる。さらに、画像処理装置では、実行中ジョブのログ情報を一時的に保持し、その間の削除処理により、ログ記録領域内の空き領域が確保できると、保持しておいたログ情報を空き領域に記録することから、ログフル状態であっても、実行中ジョブを停止させることなく、正確にログ情報を記録できる。
上記目的を達成するため、本発明に係るログ管理方法は、実行ジョブのログ情報が記録・保持される記憶装置を備え、前記記憶装置の所定の記憶領域において、実行中ジョブから発生するログ情報が記録・保持される実行中ジョブログ保持手段と、前記記憶装置の所定の記憶領域において、実行済みジョブのログ情報が記録・保持され、前記実行中ジョブログ保持手段と異なる記憶領域である実行済みジョブログ保持手段と、を有する画像処理装置におけるログ管理方法であって、ジョブ実行が開始されると、前記実行中ジョブのログ情報を、前記実行中ジョブログ保持手段に記録する実行中ジョブログ記録手順と、前記ジョブ実行が終了すると、前記実行中ジョブログ保持手段に記録されたログ情報を、前記実行済みジョブログ保持手段の空き領域に記録する実行済みジョブログ記録手順と、前記実行済みジョブログ保持手段に記録されたログ情報を、外部の記憶装置に転送する実行済みジョブログ転送手順と、を有している。
このような手順によって、本発明に係るログ管理方法は、実行中ジョブのログ情報を、実行中ジョブログ記録領域に一時的に保持し、ジョブ終了後に、保持したログ情報を、記録履歴の古いログ情報を削除して得られた実行済みジョブログ記録領域内の空き領域に記録し、実行中ジョブのログ情報を実行済みジョブのログ情報として複製すると言う動作を実現する。
これによって、本発明に係るログ管理方法では、ログ記録領域を効率的に管理し、実行中ジョブを停止させることなく、正確にログ情報を記録可能な環境を提供できる。
本発明によれば、実行中ジョブのログ情報と、実行済みジョブのログ情報と、を異なるログ記録領域により管理し、実行中ジョブのログ情報を一時的に保持し、ジョブ終了後に、記録履歴の古いログ情報を削除して得られたログ記録領域の空き領域に記録することで、ログ記録領域を効率的に管理し、実行中ジョブを停止させることなく、正確にログ情報を記録可能な画像処理装置、ログ管理方法、ログ管理プログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置のハードウェア構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置のソフトウェア構成例を示す図である。 従来のログ情報及びログ記録領域の構成例を示す図である。 従来の複数のジョブ実行におけるログ情報を記録する動作例を示すシーケンス図である。 本発明の第1の実施形態に係るログ記録領域の構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るログ管理機能の機能構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るログ管理の処理手順例を示すフローチャートである。 本発明の変形例に係るログ管理の処理手順例を示すフローチャートである。
以下、本発明の好適な実施の形態(以下「実施形態」と言う)について、図面を用いて詳細に説明する。
[第1の実施形態]
<ハードウェア構成>
図1は、本実施形態に係る画像処理装置100のハードウェア構成例を示す図である。
図1に示すように、画像処理装置100は、コントローラ110、操作パネル120、プロッタ130、及びスキャナ140などを備え、それぞれが相互にバスBで接続されている。
操作パネル120は、表示部及び入力部を備えており、機器情報などの各種情報をユーザに提供したり、動作設定や動作指示などの各種ユーザ操作を受け付けたりする。プロッタ130は、画像形成部を備えており、用紙に出力画像を形成する。出力画像を形成する方式には、例えば、電子写真プロセスやインクジェット方式などがある。スキャナ140は、原稿を光学的に読み取り、読み取り画像を生成する。
コントローラ110は、CPU(Central Processing Unit)111、RAM(Random Access Memory)112、ROM(Read Only Memory)113、NVRAM(Non Volatile RAM)114、HDD(Hard Disk Drive)115、ネットワークI/F116、及び外部記憶I/F117などを備えており、それぞれが相互にバスBで接続されている。
CPU111は、プログラムを実行することで装置全体を制御する。また、RAM114、ROM113、NVRAM114、及びHDD115は、上記プログラムや各種データを格納し保持する。RAM112は、揮発性の記憶装置(揮発性メモリ)である。ROM113、NVRAM114は、不揮発性の記憶装置(不揮発性メモリ)である。HDD115は、大容量の記憶領域を備えた不揮発性の記憶装置である。RAM112は、実行中のプログラムや処理中のデータ(例えば「画像データ」)などを一時保持し、CPU111のワークエリア(プログラムやデータが一時的に読み出される記憶領域)として機能する。ROM113、NVRAM114、及びHDD115は、プログラムや各種データ(例えば「ネットワーク設定情報」や「ログ情報」など)の格納先として用いられる。これにより、画像処理装置100では、例えば、CPU111がROM113に格納されたプログラムをRAM112上に読み出し、プログラムを実行する。
ネットワークI/F116は、画像処理装置100をネットワークなどの所定のデータ伝送路に接続するためのインタフェースである。これにより、画像処理装置100は、ネットワークI/F116を介して、外部機器116aにアクセスすることができる。外部機器116aには、例えば、PC(Personal Computer)や外部HDDなどがある。外部記憶I/F117は、外部記憶装置にあたる記録媒体117aを接続するためのインタフェースである。記録媒体117aには、例えば、SDメモリカード(SD Memory Card)やUSB(Universal Serial Bus)メモリなどがある。これにより、画像処理装置100は、外部記憶I/F117を介して、プログラムや各種データを、記録媒体117aから読み取り又は記録媒体117aへ書き込む。
<ソフトウェア構成>
図2は、本実施形態に係る画像処理装置100のソフトウェア構成例を示す図である。
図2に示すように、画像処理装置100は、プラットフォーム21、ミドルウェア22、フィルタ23、アクティビティ24、及びUI(User Interface)25などの各種プログラム群からなるソフトウェアを有している。
プラットフォーム21は、画像処理装置100全体を制御するための基本ソフトウェア(汎用OS:Operating System)である。プラットフォーム21には、例えば、組み込み系の汎用OSであるLinux(商標又は登録商標:以下略)やFreeBSD(商標又は登録商標:以下略)などがある。
ミドルウェア22は、プラットフォーム21とアプリケーションAPとの中間に位置するソフトウェアである。アプリケーションAPは、ミドルウェア22に要求を出すと、ミドルウェア22がプラットフォームに必要な要求を出し、結果をアプリケーションAPに返す。あるいはミドルウェア22自体が各アプリケーションAPの起動・停止・監視などを含めた制御を行う。ミドルウェア22は、プラットフォーム21の拡張機能、あるいはアプリケーションAPの汎用機能(共通機能)などを実現するプログラムを有している。本実施形態に係るミドルウェア22は、例えば、汎用機能を実現するソフトウェアとして、ネットワークモジュールやログモジュール221などを有している。ログモジュール221は、本実施形態に係るログ管理機能を実現するソフトウェアである。
また、本実施形態では、アプリケーション機能を、1つのアクティビティ24と1又は複数のフィルタ23により実現するアーキテクチャが採用されている。
フィルタ23は、アプリケーションAPの機能を実現するための入出力処理を行うソフトウェア(入出力処理部)である。本実施形態に係るフィルタ23は、例えば、読取、FAX受信、蓄積文書受信、PC文書受信などの各入力処理を行う入力フィルタ231と、印刷、FAX送信、文書保管登録、メール送信などの各出力処理を行う出力フィルタ232とを有している。また、アクティビティ24は、これらのフィルタ23を組み合わせて1つのアプリケーション機能(ジョブ)を実現するソフトウェア(機能実現部)である。本実施形態に係るアクティビティ24は、例えば、コピー、マルチ、プリンタ、レポート、PC−FAX、文書保管、受信、送信などの各機能を実現するソフトウェアを有している。
例えば、コピーアクティビティは、読取フィルタ及び印刷フィルタを用いて、コピー機能を実現している。また、文書保管アクティビティは、蓄積文書受信及び文書保管登録を用いて、文書保管機能を実現している。
UI(User Interface)25は、情報入出力インタフェース機能を実現するソフトウェアである。UI25は、例えば、操作パネル120に表示されたGUI(Graphical User Interface)を介して、ユーザから入力された情報の受付やユーザに対して情報の通知などを行う。
以上のように、画像処理装置100では、上記ハードウェア・ソフトウェア構成により、画像処理機能やログ管理機能などを含む各種情報処理サービスを提供することができる。
<ログ管理機能>
本実施形態に係るログ管理機能について説明する。
本実施形態に係る画像処理装置100では、ジョブが実行要求を受け付けると、実行済みジョブのログ情報が記録・保持される実行済みジョブログ記録領域の空き容量に基づき、ログフル状態を判断する。その結果、画像処理装置100は、ログフル状態であると判断した場合に、実行済みジョブログ記録領域から、外部の記憶装置に転送済みのログ情報を削除し、空き領域を確保する。また、画像処理装置100は、ジョブが開始されると、実行中ジョブのログ情報を、実行済みジョブログ記録領域と異なる記録領域である実行中ジョブログ記録領域に記録し、一時的に保持する。続いて、画像処理装置100は、ジョブが終了すると、保持しておいたログ情報を、実行済みジョブログ記録領域内の空き領域に記録し、実行中ジョブのログ情報を実行済みジョブのログ情報として複製する。続いて、画像処理装置100は、実行済みジョブログ記録領域に記録したログ情報を、外部の記憶装置に転送し、バックアップする。画像処理装置100では、このようなログ管理機能を有している。
図3は、従来のログ情報L及びログ記録領域SRの構成例を示す図である。
図3(A)に示すように、ログ情報Lは、アクティビティログ24Lと複数のフィルタログ23L(入力フィルタログ231L及び出力フィルタログ232L)とを有している。アクティビティログ24Lは、例えば、機能種別(アクティビティタイプ)、ログ識別(ログID)、機能実行日時(開始・終了日時)、及び機能実行結果などのアプリケーション機能に共通する属性値が情報項目として含まれる。また、フィルタログ23Lには、例えば、入出力処理種別(入出力フィルタタイプ)、入出力処理実行日時、入出力処理実行結果、及び入出力処理動作(例えば、「読み取り・印刷枚数」、「送信先」、「受信元」の情報)などのアプリケーション機能実行時(ジョブ実行時)に用いられた各種入出力機能の属性値が情報項目として含まれる。
従来では、上記データ構成のログ情報Lが、図3(B)に示すような1つのログ記録領域SRに記録される。
従来のログ管理機能では、例えば、画像処理装置100が備えるHDD115などの記録領域(記憶リソース)に、アクティビティログ24Lを記録するアクティビティログ記録領域と、各フィルタログ23Lを記録する複数のフィルタログ記録領域とを、1つのログ記録領域SRとして確保している。このようにして確保されたログ記録領域SRには、1回のジョブ実行時に、アクティビティログ24Lと複数のフィルタログ23Lとが、各記録領域に記録される。例えば、コピージョブ実行時には、コピーアクティビティログ、読取フィルタログ、及び印刷フィルタログが、アクティビティログ記録領域、読取フィルタログ記録領域、及び印刷フィルタログ記録領域に、ログ情報Lとして1件ずつ記録される。
図3(B)には、ジョブ実行時に用いられることが想定される全てのフィルタ23に対応するフィルタログ記録領域が確保されたログ記録領域SRの構成例が示されている。このように、ログ記録領域SRを確保する理由は、ジョブ実行(アプリケーション機能の実行)において、複数のフィルタ23(入出力処理部)が用いられる可能性があり、ジョブ開始前では、フィルタ23の使用数が分からないからである。例えば、画像処理装置100において、PCから印刷ジョブを受け付けた場合、受信した印刷データ内部を解析しなければ、印刷のみを実行するジョブなのか、または印刷及び文書蓄積の両方を実行するジョブなのかを、判断できない。そのため、従来のログ管理機能では、搭載記憶装置の記憶容量に応じて、実行中ジョブ及び実行済みジョブに対する共通したログ記録領域SRを最大限確保することで、ジョブ実行時のログ記録を保証している。
しかし、従来のログ管理機能では、ログ記録領域SRが、実際の必要領域に比べて余分に確保されてしまい、有限である記憶リソースの利用効率が低下してしまうと言う問題があった。上述したログ管理機能では、ジョブ実行前に、フィルタ23の使用数が分からないことから、アクティビティログ24Lの記録件数を基にログフル状態の判断を行う。そのため、例えば、読取フィルタ及び印刷フィルタを用いたコピージョブが実行され、ログフル状態と判断された場合には、読取フィルタ及び印刷フィルタ以外のフィルタログ領域が未使用の記録領域となる。
また、従来のログ管理機能では、次のような問題も考えられる。
図4は、従来の複数のジョブ実行におけるログ情報Lを記録する動作例を示すシーケンス図である。図4には、ジョブ1及びジョブ2が略同時に実行され、後にジョブ3が実行された場合のログ記録処理に係る動作例が示されている。
図4に示すように、ジョブ1及びジョブ2は、ジョブ開始要求を受け付けると(ステップS11,S11)、ログモジュール221に対して、ログフル状態の確認を要求する(ステップS12,S12)。
ログモジュール221は、現在のログ記録領域SR(アクティビティログ記録領域)を参照し、アクティビティログ24Lの記録件数から、空き容量の確認を行う(ステップS21,S21)。その結果、ログモジュール221は、"ログフルでない"旨を、要求元に応答する。このとき、ログ記録領域SRにおいて、フィルタログ記録領域が、フィルタログ23Lを10件記録可能な状態であったとする。
この応答を受けて、ジョブ1及びジョブ2は、ジョブを開始し(ステップS13,S13)、ログモジュール221に対して、その間に発生したログ情報Lの記録を要求する(ステップS14,S14)。
その結果、ログモジュール221は、ジョブ1及びジョブ2から受け取ったログ情報Lを、ログ記録領域SRに記録する(ステップS22,S22)。このとき、ログモジュール221が、ジョブ2より先にジョブ1から、8件のフィルタログ23Lを受け取った場合、これらのフィルタログ23Lをフィルタログ記録領域に記録する。その結果、フィルタログ記録領域の記録可能な状態は、フィルタログ23Lを残り2件記録可能な状態へと変化し、ジョブ1は、実行済みジョブとなる。続いて、ログモジュール221は、ジョブ2から、10件のフィルタログ23Lを受け取った場合、これらのフィルタログ23Lをフィルタログ記録領域に記録しようとする。しかし、フィルタログ記録領域は、2件のフィルタログ23Lが記録可能な状態へと変化しているため、2件のフィルタログ23Lが記録された時点で、ログフル状態となる。その結果、ログモジュール221は、残り8件のフィルタログ23Lを記録することができず、記録失敗となり、ジョブ2は、実行中ジョブのままとなる(図中参照符号P)。
一方、ジョブ3は、ジョブ1及びジョブ2と同様の手順で、ログモジュール221に対して、ログフル状態の確認を要求すると(ステップS11,12)、ログモジュール221により、記録不可能と判断され(ステップS23)、"ログフルである"旨が応答される。その結果、ジョブ3は、ジョブの実行を中止(又は停止)する(ステップS15)。
このように、従来のログ管理機能では、1つのログ記録領域SRで、実行中ジョブと実行済みジョブのログ管理を行っているため、参照符号Pに示したように、実行中ジョブのログ情報Lを記録できない場合が考えられ、ログ記録の正確性が低下してしまうと言う問題があった。
さらに、従来のログ管理機能では、ジョブ開始前に、当該ジョブの完了までに発生するログ情報Lのデータ量を概算し、概算値と記録済みの全てのログ情報Lのデータ量とを合計し、合計値と規定値との比較結果から、ログフル状態を判断する仕組みを採用しているものもある。しかし、この判断方法では、ジョブ開始前に、フィルタ23の使用数が分からないため、発生するログ情報Lのデータ量を正確に算出することができず、ログフル状態を判断する精度が低下してしまうと言う問題がある。また、従来のログ管理機能では、ログフル状態となった時点で実行中ジョブを停止させる仕組みを採用しているものもある。これは、画像処理装置100の生産性や、実行中ジョブに関するログ記録の正確性が低下してしまうと言う問題がある。
そこで、本実施形態に係る画像処理装置100は、例えば、図5に示すように、実行中ジョブのログ情報Lと実行済みジョブのログ情報Lとを、異なるログ記録領域SR1,SR2で管理する仕組みとした。
図5は、本実施形態に係るログ記録領域SRの構成例を示す図である。
図5には、実行中ジョブのログ情報Lが記録・保持される実行中ジョブログ記録領域SR1と、実行済みジョブのログ情報Lが記録・保持される実行済みジョブログ記録領域SR2とを有する構成例が示されている。
また、実行中ジョブログ記録領域SR1として、記憶リソースから確保された記録領域サイズは、実行済みジョブログ記録領域SR2として確保された記録領域サイズより、小さい。なぜなら、実行中ジョブログ記録領域SR1では、実行中ジョブのログ情報Lを一時的に保持し、実行中ジョブのログ記録がある時点まで保証できればよいからである。
実行中ジョブログ記録領域SR1は、アクティビティログ記録領域と、ジョブ実行時に用いることが想定される全てのフィルタ23に対応する各フィルタログ記録領域とを有している。このように、実行中ジョブログ記録領域SR1では、従来より記録件数に制限があるものの、全てのフィルタ23ごとに記録領域が確保されている。そのため、本実施形態に係る画像処理装置100では、ジョブ開始前に、フィルタ23の使用数が分からなくても、実行中ジョブのログ記録を保証することができる。
一方、実行済みジョブログ記録領域SR2は、アクティビティログ記録領域と、全てのフィルタ23に共通する1つのフィルタログ記録領域とを有している。このように、実行済みジョブログ記録領域SR2には、フィルタ23の種別によらず、共通した記録領域に実行済みジョブのログ情報Lが記録される。そのため、本実施形態に係る画像処理装置100では、実行済みジョブのログ情報Lを記録する記録領域を余分に確保しておく必要がない。さらに、本実施形態に係る画像処理装置100では、実行済みジョブログ記録領域SR2の空き容量から、正確にログフル状態を判断することができる。
また、本実施形態に係る画像処理装置100は、実行中ジョブログ記録領域SR1及び実行済みジョブログ記録領域SR2のそれぞれに対して、異なる方法により、ログ情報Lを記録し、管理する仕組みとした。具体的には、実行中ジョブのログ情報Lと実行済みジョブのログ情報Lとを、次のように記録・管理する。まず、画像処理装置100は、ジョブ実行時に、実行中ジョブのログ情報Lを、実行中ジョブログ記録領域SR1に一時的に保持(バッファリング)する。続いて、画像処理装置100は、ジョブ終了後に、保持しておいたログ情報Lを、転送済みのログ情報L(記録履歴の古いログ情報)を削除して得られた実行済みジョブログ記録領域内の空き領域に記録する。つまり、ジョブ終了後に、実行中ジョブのログ情報Lを、実行済みジョブのログ情報Lとして複製する。そのため、本実施形態に係る画像処理装置100では、ログフル状態であっても、実行中ジョブを停止させることなく、正確にログ情報Lを記録できる。
このように、本実施形態に係る画像処理装置100では、上記仕組みを採用したことで、ログ記録領域SRを効率的に管理し、実行中ジョブを停止させることなく、正確にログ情報Lを記録できる。
以下に、上記ログ管理機能の構成とその動作について説明する。
図6は、本実施形態に係るログ管理機能の機能構成例を示す図である。
ログ管理機能は、画像処理装置100が有するログモジュール221の実行で実現される機能である。図6に示すように、ログモジュール221は、ログフル判定部31、ジョブ停止設定判定部32、ログ転送部33、実行中ジョブログ管理部41、及び実行済みジョブログ管理部42などを有している。
また、ログ管理機能は、ログ記録領域SRとして、実行中ジョブのログ情報Lが記録・保持される情報保持部にあたる実行中ジョブログ記録領域(実行中ジョブログ保持部)SR1と、実行済みジョブのログ情報Lが記録・保持される情報保持部にあたる実行済みジョブログ記録領域(実行済みジョブログ保持部)SR2とを有している。実行中ジョブログ記録領域SR1及び実行済みジョブログ記録領域SR2は、画像処理装置100が備える記憶装置(例えば「NVRAM」や「HDD」など)の所定の記憶領域にあたる。
なお、本実施形態では、実行中ジョブログ記録領域SR1及び実行済みジョブログ記録領域SR2の2つの記録領域を、1つの記憶装置内の記憶領域を分割して割り当てる方法で確保してもよいし、2つの記憶装置内の記憶領域を割り当てる方法で確保してもよい。
ログフル判定部31は、ログ記録領域SRがログフル状態(記録不可能な状態)であるか否かを判定する機能部である。ログフル判定部31は、実行済みジョブログ記録領域SR2の空き容量に基づき、ログフル状態を判定する。ログフル判定部31は、実行要求されたジョブから、ログフル状態の確認要求を受け付けると、実行済みジョブログ記録領域SR2を参照し、ログフル状態を判定する。このように、画像処理装置100では、ジョブ終了後にデータ量が確定したログ情報Lが保持される実行済みジョブログ記録領域SR2の空き容量に基づき、ログフル状態を判断している。そのため、ログフル状態を正確に判断することができる(状態判断の精度がよい)。
なお、画像処理装置100において、実行済みジョブログ記録領域SR2の空き領域に関する情報としてログ状態情報を保持している場合には、ログフル判定部31は、ログ状態情報を参照し、ログフル状態を判定してもよい。また、画像処理装置100において、ニヤフル判定値が設定可能な場合には、ログフル判定部31は、ニヤフル判定値と、実行済みジョブログ記録領域SR2の空き容量とに基づき、ニヤフル状態を判定してもよい。ここで言う「ニヤフル状態」とは、実行済みジョブログ記録領域SR2の空き容量が、所定量以下となった状態を意味する。ニヤフル判定値は、例えば、ユーザにより設定された所定値である。
ジョブ停止設定判定部32は、ログフル状態と判定された場合、ジョブ開始を停止する機能(以下「ジョブ停止機能」と言う)が設定されているか否かを判定する機能部である。ジョブ停止機能は、次のような目的で必要とされる。従来技術で上述したように、セキュリティ保証の公的な認証取得を行うためには、記録動作や記録情報の正確性を保証しなければならない。具体的には、実行ジョブのログ情報Lが正しく記録されているか、記録されたログ情報Lが正確に保存されているか、と言った内容を保証しなければならない。そのため、ログフル状態によりログ情報Lを記録不可能な場合には、以降のジョブを実行すべきではないと言うポリシーに基づくジョブ停止機能が必要となる。
本実施形態では、画像処理装置100において、ユーザ(管理者)により、ジョブ停止機能の有効/無効が設定可能である。ジョブ停止機能をどのように運用するかは、ユーザにより決定されるべきことであるため設定可能としている。よって、ジョブ停止設定判定部32は、有効/無効の設定に基づき、ジョブ停止機能の動作を制御する。
また、画像処理装置100では、ログフル状態かつジョブ停止機能が有効設定であった場合、ジョブ停止後に、実行済みジョブログ管理部42が有する各機能を用いて、ユーザによる復旧作業が可能となっている。復旧作業では、例えば、実行済みジョブログ記録領域SR2に保持されるログ情報Lのデータ転送や削除などが行われる。
ログ転送部33は、実行済みジョブログ記録領域SR2に保持されるログ情報Lを、外部の記憶装置(外部機器や記録媒体)に転送する機能部である。外部の記録装置には、例えば、ネットワークI/F116を介して接続される外部HDD、及び外部記憶I/F117を介して接続されるSDメモリカードやUBSメモリなどがある。ログ転送部33は、実行済みジョブログ管理部42からの転送要求に従って、ログ情報Lを転送する。これにより、実行済みジョブのログ情報Lは、画像処理装置以外の記憶リソースにバックアップされる。
なお、ログ転送部33は、ログ情報Lの記録履歴に基づき、ログ情報Lを転送する。例えば、ログ転送部33は、記録日時が古い順にログ情報Lを転送する。また、ログ転送部33は、転送したログ情報Lのログ識別(ログID)と転送日時とを含む転送履歴を生成する。
実行中ジョブログ管理部41は、実行中ジョブのログ情報Lを管理する機能部である。実行中ジョブログ管理部41は、実行中ジョブログ記録領域SR1にアクセスし、各種データ操作を行い、ログ情報Lを管理する。実行中ジョブログ管理部41は、主に、実行中ジョブのログ情報Lを記録する記録領域の確保・開放及びログ情報Lの記録などのデータ操作を行う。そのため、実行中ジョブログ管理部41は、記録領域確保部411、記録部(書き込み部)412、及び記録領域解放部413などの各機能部を有している。
記録領域確保部411は、実行中ジョブのログ情報Lを記録する記録領域を、実行中ジョブログ記録領域内で確保する機能部である。上述したように、実行中ジョブログ記録領域SR1は、予め決められた割り当て領域に従って、記憶リソース内に確保される。例えば、図5に示す実行中ジョブログ記録領域SR1では、アクティビティログ24Lを500件、及びジョブ実行時に用いられることが想定される全てのフィルタ23に対応する各フィルタログ23Lを500件ずつ記録可能な領域が、予め記憶リソース内に確保されている。記録領域確保部411は、このように予め割り当てられた実行中ジョブログ記録領域内で、実行が開始されたジョブのログ情報Lを記録する記録領域を確保する。つまり、記録領域確保部411は、実行中ジョブに対応する記録領域を確保する。
記録部412は、実行中ジョブのログ情報Lを、記録領域確保部411により確保した記録領域に記録する。記録部412は、実行が開始されたジョブから、ログ情報Lを受け取り、ジョブ終了が通知されるまでの間、受け取ったログ情報Lを記録する。
記録領域解放部413は、記録領域確保部411により確保した記録領域(確保領域)を開放する機能部である。記録領域解放部413は、ジョブ終了通知を受けて、記録部412により記録されたログ情報Lが実行済みジョブログ記録領域SR2にも記録されると、確保していた記録領域を開放する。つまり、記録領域解放部413は、ログ情報Lが、実行中ジョブログ記録領域SR1から実行済みジョブログ記録領域SR2に複製されると、実行中ジョブに対応して確保した記録領域を開放する。
このように、実行中ジョブログ管理部41は、記録領域の確保・開放及びログ記録を、実行が開始されたジョブごとに対して行い、実行中ジョブのログ情報Lを管理する。その中で、実行中ジョブログ管理部41は、ジョブが開始されると、実行中ジョブのログ情報Lを、実行中ジョブログ記録領域SR1に記録し、一時的に保持する。ここで言う「一時的に保持する」とは、ログ情報Lが、実行済みジョブログ記録領域SR2に複製されるまで、実行中ジョブログ記録領域SR1に保持しておくことを意味する。
実行済みジョブログ管理部42は、実行済みジョブのログ情報Lを管理する機能部である。実行済みジョブログ管理部42は、実行済みジョブログ記録領域SR2にアクセスし、各種データ操作を行い、ログ情報Lを管理する。実行済みジョブログ管理部42は、主に、実行済みジョブのログ情報Lの記録可否判定、ログ情報Lの記録・削除、及び記録されたログ情報Lの転送済み判定などのデータ操作を行う。そのため、実行済みジョブログ管理部42は、記録可否判定部421、記録部(書き込み部)422、削除部(消去部)423、及び転送済みログ判定部424などの各機能部を有している。
記録可否判定部421は、ジョブ終了時に、実行済みジョブログ記録領域SR2に、実行済みジョブのログ情報Lが記録可能か否かを判定する機能部である。上述したように、実行済みジョブログ記録領域SR2は、予め決められた割り当て領域に従って、記憶リソース内に確保される。例えば、図5に示す実行済みジョブログ記録領域SR2では、アクティビティログ24Lを5000件及びフィルタログ23Lを10000件記録可能な領域が、予め記憶リソース内に確保されている。記録可否判定部421は、このように予め割り当てられた実行済みジョブログ記録領域SR2に、実行中ジョブログ記録領域SR1に保持されたログ情報Lが記録可能か否かを判定する。記録可否判定部421は、実行済みジョブログ記録領域SR2の空き容量と、記録対象ログ情報Lのデータ量とに基づき、記録可否を判定する。その結果、実行済みジョブログ管理部42では、記録可否判定部421により記録可能と判定された場合、実行中ジョブログ記録領域SR1に保持されたログ情報Lが実行済みジョブログ記録領域SR2に記録され、複製される。一方、実行済みジョブログ管理部42では、記録可否判定部421により記録不可能と判定された場合、ユーザに対して、データ転送、データダウンロード、データ削除などの対応を促す通知を行う。この場合、画像処理装置100には、例えば、上記通知情報とともに、実行済みジョブログ記録領域SR2に保持されるログ情報Lの一覧画面などが、操作パネル120に表示される。
記録部422は、実行済みジョブのログ情報Lを、実行済みジョブログ記録領域内の空き領域に記録する。記録部422は、記録可否判定部421により記録可能と判定されると、実行中ジョブログ記録領域SR1から、実行が終了したジョブのログ情報Lを取得し、取得したログ情報Lを記録する。これにより、画像処理装置100では、実行が終了したジョブのログ情報Lが、実行中ジョブログ記録領域SR1から実行済みジョブログ記録領域SR2に複製される。その結果、実行済みジョブログ管理部42では、実行中ジョブログ管理部41に対して、ログ記録完了(複製完了)の旨が通知され、記録領域解放部413により、実行中ジョブに対応して確保された記録領域が開放される。
なお、記録部422は、例えば、記録したログ情報Lのログ識別(ログID)と記録日時とを含む記録履歴を生成する。
削除部423は、実行済みジョブログ記録領域SR2に保持されるログ情報Lを削除する機能部である。削除対象とされるログ情報Lには、例えば、復旧作業内でユーザから削除指定されたログ情報Lや、外部の記憶装置に転送済みのログ情報Lなどがある。
転送済みログ判定部424は、実行済みジョブログ記録領域SR2に、外部の記憶装置に転送済みのログ情報Lが存在するか否かを判定する機能部である。転送済みログ判定部424は、ログ情報Lの転送履歴に基づき、転送済みログ情報Lの有無を判定する。例えば、転送済みログ判定部424は、実行済みジョブログ記録領域SR2に保持されるログ情報Lのログ識別(ログID)が、転送履歴に含まれていれば、実行済みジョブログ記録領域SR2に、転送済みログ情報Lが存在すると判定する。その結果、転送済みログ判定部424は、該当ログ情報Lを転送済みログ情報Lとして特定する。これにより、画像処理装置100では、削除部234により、実行済みジョブログ記録領域SR2から転送済みログ情報Lが削除され、空き領域が確保される。一方、転送済みログ判定部424は、ログ情報Lのログ識別(ログID)が、転送履歴に含まれていなければ、実行済みジョブログ記録領域SR2に、未転送ログ情報Lが存在すると判定し、該当ログ情報Lを未転送ログ情報Lとして特定する。これにより、画像処理装置100では、ログ転送部33により、実行済みジョブログ記録領域SR2からログ情報Lが転送され、当該装置以外の記憶リソースにバックアップされる。
このように、実行済みジョブログ管理部42は、記録可否判定、ログ記録・削除、及び転送済みログ判定を行い、実行済みジョブのログ情報Lを管理する。その中で、実行済みジョブログ管理部42は、ジョブ終了後に、実行中ジョブログ記録領域SR1に一時的に保持されたログ情報Lを、記録履歴の古いログ情報L(転送済みログ情報)を削除して得られた実行済みジョブログ記録領域内の空き領域に記録する。その結果、実行中ジョブのログ情報Lが実行済みジョブのログ情報Lとして複製される。
以上のように、本実施形態に係るログ管理機能は、上記各機能部が連係動作することにより実現される。
次に、上記ログ管理機能の詳細な動作(機能部群の連係動作)について、処理手順を示すフローチャートを用いて説明する。
ログ管理機能は、画像処理装置100に搭載(インストール)されるログモジュール221(ログ管理機能を実現するプログラム)が、CPU111により、格納先(例えば「ROM」など)からRAM112上に読み出され、以下の処理が実行されることで実現される。
図7は、本実施形態に係るログ管理の処理手順例を示すフローチャートである。
図7に示すように、ログモジュール221は、実行要求されたジョブから、ログフル状態の確認要求を受け付ける(ステップS101)。
ログモジュール221は、確認要求に従って、ログフル判定部31により、ログ記録領域SRに空き容量があるか否かを判定する(ステップS102)。このとき、ログフル判定部31は、実行済みジョブログ記録領域SR2の空き容量に基づき、ログフル状態を判定する。
ログモジュール221は、ログフル判定部31により、ログ記録領域SRに空き容量がなく、ログフル状態であると判定された場合(ステップS102:NO)、ジョブ停止設定判定部32により、ログフル時のジョブ停止機能が有効か否かを判定する(ステップS103)。このとき、ジョブ停止設定判定部32は、予め設定されているジョブ停止機能の有効/無効の設定値に基づき、ログフル時のジョブ停止設定を判定する。
なお、ログモジュール221では、ログ記録領域SRに空き容量があり、ログフル状態でないと判定された場合(ステップS102:YES)、ステップS107の処理へと移行する。
ログモジュール221は、ジョブ停止設定判定部32により、ログフル時のジョブ停止機能が無効と判定された場合(ステップS103:NO)、実行済みジョブログ管理部42により、実行済みジョブログ記録領域SR2に保持されたログ情報Lの中から、記録履歴が古いログ情報Lを削除する。具体的には、次の通りである。
実行済みジョブログ管理部42は、まず、転送済みログ判定部424により、実行済みジョブログ記録領域SR2に転送済みログ情報Lが存在するか否かを判定する(ステップS104)。このとき、転送済みログ判定部424は、実行済みジョブログ記録領域SR2で保持するログ情報Lのログ識別(ログID)を基に、転送時に生成される転送履歴のデータ内を検索する。その結果、転送済みログ判定部424は、同一のログ識別(ログID)が発見された場合、転送済みログ情報Lが存在すると判定し、該当ログ情報Lを転送済みログ情報Lとして特定する。また、転送済みログ判定部424は、同一のログ識別(ログID)が発見されなかった場合、転送済みログ情報Lが存在しないと判定し、該当ログ情報Lを未転送ログ情報Lとして特定する。
実行済みジョブログ管理部42は、転送済みログ判定部424により、転送済みログ情報Lが存在しないと判定された場合(ステップS104:NO)、ログ転送部33に対して、特定した該当ログ情報Lのログ識別(ログID)を渡し、ログ情報Lの転送を要求する。ログ転送部33は、転送要求に従って、実行済みジョブログ記録領域SR2を参照し、該当ログ情報Lを、外部の記憶装置にデータ転送し、画像処理装置以外の記憶リソースにバックアップする(ステップS105)。ログ転送部33は、転送結果を要求元に応答する。
実行済みジョブログ管理部42は、応答された転送結果を受けて、削除部423により、転送された該当ログ情報Lを、実行済みジョブログ記録領域SR2から削除する(ステップS106)。
一方、実行済みジョブログ管理部42は、転送済みログ判定部424により、転送済みログ情報Lが存在すると判定された場合(ステップS104:YES)、削除部423により、特定した該当ログ情報Lを、実行済みジョブログ記録領域SR2から削除する(ステップS116)。
これにより、画像処理装置100では、ログ記録領域内に空き領域が確保される。
続いて、ログモジュール221は、実行中ジョブログ管理部41の記録領域確保部411により、実行中ジョブログ記録領域内に、実行が開始されたジョブのログ情報Lを記録する記録領域を確保する(ステップS107)。
ログモジュール221は、記録領域を確保すると、実行中ジョブログ管理部41により、確認要求元のジョブに対して、ログフル状態の確認結果[OK]/解消結果を応答する。つまり、ログモジュール221は、ジョブに対して、ログ情報Lが記録可能な状態である旨を通知し、実行を指示する。その結果を受けて、ジョブが実行を開始する。
ログモジュール221は、実行中ジョブログ管理部41により、実行中ジョブのログ情報Lを、実行中ジョブログ記録領域SR1に記録する。具体的には、次の通りである。
実行中ジョブログ管理部41は、実行中ジョブからジョブ終了の通知を受け付けるまで、記録部412により、実行中ジョブに対応して確保した記録領域に、実行中ジョブから発生するログ情報Lを記録する(ステップS109,S110:NO)。ステップS109が、実行中ジョブログ記録手順となる。
これにより、画像処理装置100では、実行中ジョブのログ情報Lが、ログ記録領域内に一時的に保持される。
また、ログモジュール221は、実行中ジョブからジョブ終了の通知を受け付けると(ステップS110:YES)、実行中ジョブログ管理部41から実行済みジョブログ管理部42に対して、実行済みジョブログ記録領域SR2へのログ情報Lの記録可否判定を要求する。この処理は、次の場面を想定している。
画像処理装置100では、複数のジョブが異なるタイミングで実行されることがある。そのため、ステップS106及びS116において確保した空き領域が、ステップS110の時点で、空き領域のままとは限らない。つまり、空き領域を確保した後に、他のジョブのログ情報Lが、実行済みログ情報Lとして記録される可能性もある。そこで、実行済みジョブログ管理部42では、実行済みジョブログ記録領域SR2にログ情報Lを記録する前に、記録可否判定を行う。
ログモジュール221は、実行済みジョブログ管理部42により、記録可否判定結果に基づき、実行中ジョブログ記録領域SR1で保持されるログ情報Lを、実行済みジョブログ記録領域SR2に記録する。具体的には、次の通りである。
実行済みジョブログ管理部42は、記録可否判定部421により、実行済みジョブログ記録領域SR2に、実行中ジョブログ記録領域SR1に一時的に保持されたログ情報Lが、記録可能か否かを判定する(ステップS111)。このとき、記録可否判定部421は、実行済みジョブログ記録領域SR2の空き容量と、実行中ジョブログ記録領域SR1に一時的に保持されたログ情報Lのデータ量とを比較し、記録可否を判定する。
実行済みジョブログ管理部42は、記録可否判定部421により、空き容量よりログ情報Lのデータ量が大きく、記録不可能と判定された場合(ステップS111:NO)、ユーザに対して、復旧作業を促す通知を行い、ユーザからの作業指示を受け付ける(ステップS117)。このとき、画像処理装置100が備える操作パネル120には、例えば、判定結果とともに、実行済みジョブログ記録領域SR2に保持されるログ情報Lの一覧画面などが表示される。よって、ユーザは、一覧画面から対象ログデータを選択指定し、データ転送、データダウンロード、データ削除などの処理を指示することで、復旧作業を行う。
なお、実行済みジョブログ管理部42は、実行済みジョブログ記録領域SR2にログ情報Lが記録可能となるまで、ユーザからの作業指示を受け付ける。
一方、実行済みジョブログ管理部42は、記録可否判定部421により、ログ情報Lのデータ量より空き容量が大きく、記録可能と判定された場合(ステップS111:YES)、記録部422により、実行済みジョブログ記録領域内の空き領域に、実行中ジョブログ記録領域SR1に一時的に保持されたログ情報Lを記録する(ステップS112)。ステップS112が、実行済みジョブログ記録手順となる。実行済みジョブログ管理部42は、その結果(データ複製結果)を、実行中ジョブログ記録部41に渡す。
実行中ジョブログ管理部41は、実行済みジョブログ管理部42によるデータ複製結果を受けて、ステップS107において、実行中ジョブログ記録領域SR1に確保した、実行中ジョブに対応する記録領域を開放する(ステップS113)。
これにより、画像処理装置100では、ジョブ終了後に、実行中ジョブログ記録領域SR1に一時的に保持されたログ情報Lが、記録履歴の古いログ情報L(転送済みログ情報)を削除して得られた実行済みジョブログ記録領域内の空き領域に記録される。つまり、実行中ジョブのログ情報Lが実行済みジョブのログ情報Lとして複製される。
続いて、ログモジュール221は、実行済みジョブログ管理部42により、ログ転送部33に対して、記録したログ情報Lの転送を要求する。
ログモジュール221は、ログ転送部33により、ステップS112において記録したログ情報Lを、外部の記憶装置に転送する(ステップS113)。ステップS113が、実行済みジョブログ転送手順となる。例えば、ログ転送部33は、ネットワークI/F116を介して画像処理装置100と通信可能な外部機器116a、又は、外部記憶I/F117を介して、画像処理装置100と接続される記録媒体117aに、ログ情報Lをデータ転送する。
これにより、画像処理装置100では、実行済みログ情報Lが、当該装置以外の記憶リソースにバックアップされる。
その結果、ログモジュール221は、バックアップ後、ログ状態情報を更新する(ステップS115)。ログ状態情報とは、実行済みジョブログ記録領域SR2の空き領域に関する情報であり、ステップS102において、ログフル判定部31が、ログフル状態判定を行う際に参照する情報である。
また、ログモジュール221では、ログフル時のジョブ停止機能が有効と判定された場合(ステップS103:YES)、ジョブ停止後、復旧作業が行われる。具体的には、次の通りである。
ログモジュール221は、ジョブ停止機能の設定に従って、ジョブを停止し(ステップS118)、実行済みジョブログ管理部42が有する転送済みログ判定部424により、実行済みジョブログ記録領域SR2に転送済みログ情報Lが存在するか否かを判定する(ステップS119)。
実行済みジョブログ管理部42は、転送済みログ判定部424により、転送済みログ情報Lが存在すると判定された場合(ステップS119:YES)、削除部423により、特定した該当ログ情報Lを、実行済みジョブログ記録領域SR2から削除する(ステップS120)。
一方、実行済みジョブログ管理部42は、転送済みログ判定部424により、転送済みログ情報Lが存在しないと判定された場合(ステップS119:NO)、ユーザに対して、復旧作業を促す通知を行い、ユーザからの作業指示を受け付ける(ステップS121)。
以上のように、本実形態に係る画像処理装置100では、上記処理手順により、実行中ジョブのログ情報Lと実行済みジョブのログ情報Lとが、異なるログ記録領域SR及び記録方法で管理される。
<変形例>
ここからは、図7に示した処理手順例の変形例について説明する。
本変形例に係る処理手順では、次のような場面を想定している。画像処理装置100は、NVRAM114が実行中ジョブログ記録領域SR1を有し、HDD115が実行済みジョブログ記録領域SR2を有する構成である。
実行中ジョブのログ記録先をNVRAM114などの不揮発性メモリとする理由は、実行中ジョブのログ記録では、ログ情報Lが一時的に保持されるものであり、記憶領域の大きさより、読み書き処理の応答性(速さ)を優先し、処理速度を向上させるためである。
このような画像処理装置100では、全記録容量が比較的に少ない記録領域に対して、領域確保・データ記録・領域開放が、ジョブごとに繰り返して行われることから、故障することが考えられる。つまり、実行中ジョブログ記録領域SR1にログ情報Lを記録不可能な状態となる可能性(異常が発生する可能性)がある。そこで、図8に示すような処理を行う。
図8は、本変形例に係るログ管理の処理手順例を示すフローチャートである。図8に示す処理手順と、図7に示した処理手順との違いは、ステップS201,S202のみである。よって、以下の説明では、異なる処理のみ説明し、同じ処理については、同一符号を付し、その説明を省略する。
図8に示すように、ログモジュール221は、実行中ジョブログ管理部41により、実行中ジョブのログ情報Lを、実行中ジョブログ記録領域SR1に記録する。具体的には、次の通りである。
実行中ジョブログ管理部41は、実行中ジョブからジョブ終了の通知を受け付けるまで、記録部412により、実行中ジョブに対応して確保した記録領域に、実行中ジョブから発生するログ情報Lを記録する(ステップS109,S110:NO)。
その間、実行中ジョブログ管理部41は、実行中ジョブログ記録領域SR1の異常(故障)が検知されたか否かを判定する(ステップS201)。
実行中ジョブログ管理部41は、異常が検知されると(ステップS201:YES)、実行中ジョブログ記録領域SR1に記録できず、RAM(メモリ)上のログ情報Lを読み取り(ステップS202)、ステップS111の処理へ移行する。
一方、実行中ジョブログ管理部41は、異常が検知されなければ(ステップS201:NO)、ステップS110の処理へ移行する。
これにより、画像処理装置100では、実行中ジョブログ記録領域SR1に異常が発生した場合であっても、実行中ジョブのログ情報Lが実行済みログ情報Lとして複製され、ログ情報が保証される。
なお、本変形例では、実行中ジョブログ記録領域SR1の異常が検知され、かつ、実行済みジョブログ記録領域SR2に記録不可能と判定された場合(ステップS201:YES,ステップS111:NO)、ステップS117において、ユーザに復旧作業を促す情報を通知するとともに、画像処理装置100が有する印刷機能により、RAM上のログ情報Lを印刷してもよい。
また、本変形例では、実行中ジョブログ記録領域SR1で異常が発生した場合に、ログ情報を保証する方法について説明を行ったが、実行済みジョブログ記録領域SR2で異常が発生した場合も、同様の方法で対応できる。具体的には、次の通りである。
ログモジュール221は、ステップS111による、実行済みジョブログ記録領域SR2の記録可否判定時に、記録不可能と判定された場合、記録不可能の原因が故障であるか否かを判定する。その結果、ログモジュール221は、故障の場合、実行中ジョブログ記録領域SR1に一時的に保持したログ情報Lを、ステップS114において、外部の記憶装置にデータ転送する。その後、ログモジュール221は、ステップS107において確保した記録領域を開放する。
<まとめ>
以上のように、本実施形態に係る画像処理装置100によれば、ログモジュール221により、次のような処理が行われる。ログモジュール221は、ジョブが実行要求を受け付けると、ログフル判定部31により、実行済みジョブのログ情報Lが記録・保持される実行済みジョブログ記録領域SR2の空き容量に基づき、ログフル状態を判断する。その結果、ログモジュール221は、ログフル状態であると判断した場合に、実行済みジョブログ記録領域SR2から、外部の記憶装置に転送済みのログ情報Lを削除し、空き領域を確保する。また、ログモジュール221は、ジョブが開始されると、実行中ジョブログ管理部41の記録部412により、実行中ジョブのログ情報Lを、実行済みジョブログ記録領域SR2と異なる記録領域である実行中ジョブログ記録領域SR1に記録し、一時的に保持する。続いて、ログモジュール221は、ジョブが終了すると、実行済みジョブログ管理部42の記録部422により、保持しておいたログ情報Lを、実行済みジョブログ記録領域内の空き領域に記録し、実行中ジョブのログ情報Lを実行済みジョブのログ情報Lとして複製する。続いて、ログモジュール221は、ログ転送部33により、実行済みジョブログ記録領域SR2に記録したログ情報Lを、外部の記憶装置に転送し、バックアップする。
これによって、本実施形態に係る画像処理装置100では、ジョブ終了後に、データ量が明確なログ情報Lを記録することから、記憶リソースにおいて余分な記録領域を確保する必要がなく、ログ記録領域SRを効率的に管理することができる。さらに、画像処理装置100では、実行中ジョブのログ情報Lを一時的に保持し、その間の削除処理により、ログ記録領域内の空き領域が確保できると、保持しておいたログ情報Lを空き領域に記録することから、ログフル状態であっても、実行中ジョブを停止させることなく、正確にログ情報Lを記録できる。つまり、画像処理装置100では、ログ記録領域SRを効率的に管理し、実行中ジョブを停止させることなく、正確にログ情報Lを記録できる。
ここまで、上記実施形態の説明を行ってきたが、実施形態に係る画像処理装置100が有する「ログ管理機能」は、図を用いて説明を行った各処理手順を動作環境(プラットフォーム)にあったプログラミング言語でコード化したプログラムが、CPU111により実行されることで実現される。
上記プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体117aに格納することができる。上記記録媒体117aには、例えば、SDメモリカード及びUSBメモリなどがある。
よって、上記プログラムは、上記記録媒体117aに記憶させることで、記録媒体117aを読み取り可能な外部記憶I/F117などを介して画像処理装置100にインストールすることができる。また、画像処理装置100は、ネットワークI/F116を備えていることから、電気通信回線を用いて上記プログラムをダウンロードし、インストールすることもできる。
最後に、上記実施形態に挙げた形状や構成に、その他の要素との組み合わせなど、ここで示した要件に、本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
21 プラットフォーム(汎用OS)
22 ミドルウェア
221 ログモジュール
23 フィルタ(1:入力フィルタ,2:出力フィルタ)
24 アクティビティ
25 UI
31 ログフル判定部
32 ジョブ停止設定判定部
33 ログ転送部
41 実行中ジョブログ管理部
411 記録領域確保部
412 記録部(書き込み部)
413 記録領域解放部
42 実行済みジョブログ管理部
421 記録可否判定部
422 記録部(書き込み部)
423 削除部(消去部)
424 転送済みログ判定部
100 画像処理装置
110 コントローラ(制御基板)
111 CPU(中央処理装置)
112 RAM(揮発性の半導体メモリ)
113 ROM(不揮発性の半導体メモリ)
114 NVRAM(不揮発性の半導体メモリ)
115 HDD(不揮発性の大容量記憶装置)
116 ネットワークI/F(NIC:Network I/F Card)(a:外部機器)
117 外部記憶I/F(a:記録媒体)
120 操作パネル(入出力装置)
130 プロッタ(印刷装置)
140 スキャナ(読取装置)
AP アプリケーション
B バス
L ログ情報(24L:アクティビティログ,23L:フィルタログ)
SR ログ記録領域(1:実行中ジョブ,2:実行済みジョブ)
SR1 実行中ジョブログ保持部
SR2 実行済みジョブログ保持部
特開2009−65524号公報

Claims (10)

  1. 実行ジョブのログ情報が記録・保持される記憶装置を備える画像処理装置であって、
    前記記憶装置の所定の記憶領域において、実行中ジョブから発生するログ情報が記録・保持される実行中ジョブログ保持手段と、
    前記記憶装置の所定の記憶領域において、実行済みジョブのログ情報が記録・保持され、前記実行中ジョブログ保持手段と異なる記憶領域である実行済みジョブログ保持手段と、
    前記実行中ジョブのログ情報を管理する実行中ジョブログ管理手段と、
    前記実行済みジョブのログ情報を管理する実行済みジョブログ管理手段と、
    前記実行済みジョブのログ情報を外部の記憶装置に転送するログ転送手段と、を有し、
    ジョブ実行が開始されると、
    前記実行中ジョブログ管理手段は、前記実行中ジョブのログ情報を、前記実行中ジョブログ保持手段に記録し、
    前記ジョブ実行が終了すると、
    前記実行済みジョブログ管理手段は、前記実行中ジョブログ保持手段に記録されたログ情報を、前記実行済みジョブログ保持手段の空き領域に記録し、
    前記ログ転送手段は、前記実行済みジョブログ保持手段に記録されたログ情報を、前記外部の記憶装置に転送することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記実行済みジョブのログ情報を記録不可能なログフル状態か否かを判定するログフル判定手段を有し、
    ジョブに実行が要求されると、
    前記ログフル判定手段が前記ログフル状態であると判定した場合に、
    前記実行済みジョブログ管理手段は、
    前記実行済みジョブログ保持手段から、記録履歴の古いログ情報を削除することで、前記実行済みジョブログ保持手段に空き領域を確保し、前記実行中ジョブログ保持手段に記録されたログ情報を、確保した空き領域に記録することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記ログフル判定手段は、
    前記実行済みジョブログ保持手段の空き容量に基づき、前記ログフル状態か否かを判定することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記ログフル状態時に、ジョブ停止機能が有効か無効かを判定するジョブ停止設定判定手段を有し、
    前記ジョブ停止設定判定手段が前記ジョブ停止機能が有効と判定した場合に、
    前記実行済みジョブログ管理手段は、
    前記実行済みジョブログ保持手段が、前記外部の記憶装置に転送済みのログ情報を保持しているか否かを判定し、
    転送済みのログ情報を保持していると判定した場合、
    前記実行済みジョブログ保持手段から該当ログ情報を削除し、
    一方、転送済みのログ情報を保持していないと判定した場合、
    ユーザに対して、所定の復旧作業を促す情報を通知することを特徴とする請求項2又は3に記載の画像処理装置。
  5. 前記実行済みジョブログ管理手段は、
    前記外部の記憶装置に転送済みのログ情報を前記記録履歴の古いログ情報とし、
    前記実行済みジョブログ保持手段から削除することを特徴とする請求項2ないし4のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  6. 前記実行中ジョブログ保持手段は、
    データの読み込み・書き込みが速く処理される第1記憶装置の所定の記憶領域であり、
    前記実行済みジョブログ保持手段は、
    前記実行中ジョブログ保持手段よりデータ量が多く保持される、第1記憶装置と異なる第2記憶装置の所定の記憶領域であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  7. 前記実行中ジョブログ管理手段は、
    前記実行中ジョブログ保持手段に、前記実行中ジョブのログ情報を記録不可能な異常が発生したか否かを判定し、
    異常が発生したと判定した場合に、
    前記実行済みジョブログ管理手段は、
    前記実行中ジョブのログ情報を、前記実行済みジョブログ保持手段に記録することを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 実行ジョブのログ情報が記録・保持される記憶装置を備え、
    前記記憶装置の所定の記憶領域において、実行中ジョブから発生するログ情報が記録・保持される実行中ジョブログ保持手段と、
    前記記憶装置の所定の記憶領域において、実行済みジョブのログ情報が記録・保持され、前記実行中ジョブログ保持手段と異なる記憶領域である実行済みジョブログ保持手段と、を有する画像処理装置におけるログ管理方法であって、
    ジョブ実行が開始されると、
    前記実行中ジョブのログ情報を、前記実行中ジョブログ保持手段に記録する実行中ジョブログ記録手順と、
    前記ジョブ実行が終了すると、
    前記実行中ジョブログ保持手段に記録されたログ情報を、前記実行済みジョブログ保持手段の空き領域に記録する実行済みジョブログ記録手順と、
    前記実行済みジョブログ保持手段に記録されたログ情報を、外部の記憶装置に転送する実行済みジョブログ転送手順と、を有することを特徴とするログ管理方法。
  9. 実行ジョブのログ情報が記録・保持される記憶装置を備え、
    前記記憶装置の所定の記憶領域において、実行中ジョブから発生するログ情報が記録・保持される実行中ジョブログ保持手段と、
    前記記憶装置の所定の記憶領域において、実行済みジョブのログ情報が記録・保持され、前記実行中ジョブログ保持手段と異なる記憶領域である実行済みジョブログ保持手段と、を有する画像処理装置におけるログ管理プログラムであって、
    コンピュータを、
    前記実行中ジョブのログ情報を管理する実行中ジョブログ管理手段と、
    前記実行済みジョブのログ情報を管理する実行済みジョブログ管理手段と、
    前記実行済みジョブのログ情報を外部の記憶装置に転送するログ転送手段として機能させ、
    ジョブ実行が開始されると、
    前記実行中ジョブログ管理手段が、前記実行中ジョブのログ情報を、前記実行中ジョブログ保持手段に記録し、
    前記ジョブ実行が終了すると、
    前記実行済みジョブログ管理手段が、前記実行中ジョブログ保持手段に記録されたログ情報を、前記実行済みジョブログ保持手段の空き領域に記録し、
    前記ログ転送手段が、前記実行済みジョブログ保持手段に記録されたログ情報を、前記外部の記憶装置に転送するように実行させるログ管理プログラム。
  10. 請求項9に記載のプログラムを記憶した、コンピュータが読み取り可能な記録媒体。
JP2010089530A 2010-04-08 2010-04-08 画像処理装置、ログ管理方法、ログ管理プログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体 Expired - Fee Related JP5533161B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010089530A JP5533161B2 (ja) 2010-04-08 2010-04-08 画像処理装置、ログ管理方法、ログ管理プログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010089530A JP5533161B2 (ja) 2010-04-08 2010-04-08 画像処理装置、ログ管理方法、ログ管理プログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011221746A true JP2011221746A (ja) 2011-11-04
JP5533161B2 JP5533161B2 (ja) 2014-06-25

Family

ID=45038667

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010089530A Expired - Fee Related JP5533161B2 (ja) 2010-04-08 2010-04-08 画像処理装置、ログ管理方法、ログ管理プログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5533161B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014146206A (ja) * 2013-01-29 2014-08-14 Ricoh Co Ltd 画像処理装置、画像処理システム及びログ管理方法
JP2015125740A (ja) * 2013-12-27 2015-07-06 キヤノン株式会社 情報処理装置、情報処理方法およびコンピュータプログラム
JP2017174205A (ja) * 2016-03-24 2017-09-28 富士ゼロックス株式会社 印刷制御装置およびプログラム
JP2021027380A (ja) * 2019-07-31 2021-02-22 株式会社リコー 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
JP2021061515A (ja) * 2019-10-04 2021-04-15 富士ゼロックス株式会社 情報処理装置、及び情報処理プログラム

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003058395A (ja) * 2001-06-04 2003-02-28 Sony Computer Entertainment Inc ログ収集解析システム、ログ収集方法、コンピュータに実行させるためのログ収集プログラム、ログ解析方法、コンピュータに実行させるためのログ解析プログラム、ログ収集装置、ログ解析装置、ログ収集端末、ログサーバ
JP2007017860A (ja) * 2005-07-11 2007-01-25 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2008065426A (ja) * 2006-09-05 2008-03-21 Ricoh Co Ltd 画像形成方法,装置および画像形成システム
JP2009065524A (ja) * 2007-09-07 2009-03-26 Ricoh Co Ltd 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及び記憶媒体
JP2009073036A (ja) * 2007-09-20 2009-04-09 Canon Inc 画像処理システム、記憶媒体、及びプログラム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003058395A (ja) * 2001-06-04 2003-02-28 Sony Computer Entertainment Inc ログ収集解析システム、ログ収集方法、コンピュータに実行させるためのログ収集プログラム、ログ解析方法、コンピュータに実行させるためのログ解析プログラム、ログ収集装置、ログ解析装置、ログ収集端末、ログサーバ
JP2007017860A (ja) * 2005-07-11 2007-01-25 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2008065426A (ja) * 2006-09-05 2008-03-21 Ricoh Co Ltd 画像形成方法,装置および画像形成システム
JP2009065524A (ja) * 2007-09-07 2009-03-26 Ricoh Co Ltd 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及び記憶媒体
JP2009073036A (ja) * 2007-09-20 2009-04-09 Canon Inc 画像処理システム、記憶媒体、及びプログラム

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014146206A (ja) * 2013-01-29 2014-08-14 Ricoh Co Ltd 画像処理装置、画像処理システム及びログ管理方法
JP2015125740A (ja) * 2013-12-27 2015-07-06 キヤノン株式会社 情報処理装置、情報処理方法およびコンピュータプログラム
JP2017174205A (ja) * 2016-03-24 2017-09-28 富士ゼロックス株式会社 印刷制御装置およびプログラム
JP2021027380A (ja) * 2019-07-31 2021-02-22 株式会社リコー 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
JP7310419B2 (ja) 2019-07-31 2023-07-19 株式会社リコー 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
JP2021061515A (ja) * 2019-10-04 2021-04-15 富士ゼロックス株式会社 情報処理装置、及び情報処理プログラム
JP7347094B2 (ja) 2019-10-04 2023-09-20 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 情報処理装置、及び情報処理プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP5533161B2 (ja) 2014-06-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9007641B2 (en) Information processing apparatus, control method, and storage medium
JP5213539B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理装置のメモリ管理方法
KR101311624B1 (ko) 정보 처리 장치, 정보 처리 장치의 제어 방법 및 기록 매체
US7555602B2 (en) Data processing apparatus and method for restoring a file system
US8947721B2 (en) Image forming apparatus, backup and restore processing method
JP5533161B2 (ja) 画像処理装置、ログ管理方法、ログ管理プログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体
KR102180024B1 (ko) 인쇄 장치 및 인쇄 장치 제어 방법
US20110149323A1 (en) Information processing apparatus and method
JP2008171306A (ja) 電子装置およびプログラム
US8810845B2 (en) Image forming apparatus, data storing method, and non-transitory computer readable recording medium that stores data storing program
US20130194609A1 (en) Printing apparatus and method of controlling the same
JP6265589B2 (ja) ジョブ処理装置、ジョブ管理方法、ジョブ管理システム、およびプログラム
JP2010098403A (ja) データ管理装置と画像処理装置
JP4962727B2 (ja) データ保存装置
JP6056567B2 (ja) 情報処理装置、画像形成装置、データ消去方法、および、データ消去プログラム
US9207889B2 (en) Information processing apparatus, information processing method, and storage medium
CN107544761B (zh) 图像形成装置及信息处理方法
JP2008166899A (ja) 画像形成装置、制御方法、およびプログラム
JP5701151B2 (ja) 装置、制御方法、およびプログラム。
JP2013258511A (ja) 画像形成装置、バックアップレストア方法及びプログラム
JP2007076334A (ja) 可搬性記憶媒体へ情報の書き込みを行う画像形成装置、その装置での処理をコンピュータに行わせるためのプログラム、及びそのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
US20100079801A1 (en) Image Forming Device and Management System for Image Forming
JP2012162041A (ja) 画像形成装置、画像形成装置の制御方法及びプログラム
JP2018063499A (ja) 情報処理装置及びその制御方法、並びにプログラム
JP2011048654A (ja) ログ情報管理装置,画像形成システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130206

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140121

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140312

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140401

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140414

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees