JP2011221743A - 検査方式決定装置、検査方式決定方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】抜取検査の精度が検査者によって変化せず、かつ時間的変化によって品質の変化が起きた場合にも適切な検査方式を提供する。
【解決手段】不適合品率算出部105は、検査結果記憶部103から製品情報読出部101が読み出した型番号が示す製品の過去のロットの不適合品率を読み出す。また、加重総和算出部106は、不適合品率算出部105が読み出した過去のロットの不適合品率に対して、新しいロットほど大きい値を示す抜取係数を適用することで製品の不適合品率の加重総和を算出する。次に、品質点数算出部109は、加重総和算出部106が算出した不適合品率の加重総和を用いて、不適合品率の加重総和が大きいほど低い値を示す品質点数を算出する。そして、検査方式決定部111は、品質点数算出部109が算出した品質点数が低いほど、ロットの検査方式をサンプルサイズが大きい検査方式に決定する。
【選択図】図1
【解決手段】不適合品率算出部105は、検査結果記憶部103から製品情報読出部101が読み出した型番号が示す製品の過去のロットの不適合品率を読み出す。また、加重総和算出部106は、不適合品率算出部105が読み出した過去のロットの不適合品率に対して、新しいロットほど大きい値を示す抜取係数を適用することで製品の不適合品率の加重総和を算出する。次に、品質点数算出部109は、加重総和算出部106が算出した不適合品率の加重総和を用いて、不適合品率の加重総和が大きいほど低い値を示す品質点数を算出する。そして、検査方式決定部111は、品質点数算出部109が算出した品質点数が低いほど、ロットの検査方式をサンプルサイズが大きい検査方式に決定する。
【選択図】図1
Description
本発明は、一の製品のロットに対して抜取検査を行う際におけるサンプルサイズと当該ロットの合否判定基準との組み合わせである検査方式を決定する検査方式決定装置、検査方式決定方法及びプログラムに関する。
従来、所定の水準以上の品質で生産者がロットを提出していることを確かめ、合格可能な品質のロットを消費者が受け入れられるよう、検査者は、生産者が生産したロットの検査を行っている。なお、ロットとは、本質的に同じ時間の均一な条件で生産された、単一の型、グレード、クラス、サイズ及び構成で成り立つ製品の有限の集合のことを示す。
このとき、自動車などの中量産系の製品に代表されるように、ロットサイズが大きいために大量の納入品が有る場合、全数検査を行うことは困難であるため、抜取検査を行う。ここで、ロットサイズとは、ロット中におけるアイテムの数のことである。なお、アイテムとは、個数で数えることができるように分かれているもののことであり、例えば、個々の製品や、所定量の原材料のことを示す。
このとき、自動車などの中量産系の製品に代表されるように、ロットサイズが大きいために大量の納入品が有る場合、全数検査を行うことは困難であるため、抜取検査を行う。ここで、ロットサイズとは、ロット中におけるアイテムの数のことである。なお、アイテムとは、個数で数えることができるように分かれているもののことであり、例えば、個々の製品や、所定量の原材料のことを示す。
なお、一般的に抜取検査方式としてJIS Z9015−1で規格された抜取検査方式が工業的に使用されている(非特許文献1を参照)。
JIS Z9015−1で規格された抜取検査方式によれば、まず検査者は、一のロットに対する検査水準と合格品質限界(AQL:Acceptance Quarity Limit)とを指定する。ここで、検査水準とは、抜取検査に要する判別力の大小を示す水準を示し、合格品質限界は、継続して連続のロットが抜取検査に提出されるときに、許容される工程平均の上限の品質水準のことを示す。
次に、検査者は、所定の検査方式決定表を参照し、指定した検査水準及び合格品質限界に基づいてサンプルサイズと当該ロットの合否判定基準との組み合わせである検査方式を決定する。ここで、サンプルサイズとは、ロットから抜き取るサンプルの数を示す。また、合否判定基準とは、サンプル中の不適合品数と比較してロットの合否を判定する閾値を示す。
そして、検査者は、決定した検査方式に基づいて抜取検査を実施し、ロットの合否を判定する。
JIS Z9015−1で規格された抜取検査方式によれば、まず検査者は、一のロットに対する検査水準と合格品質限界(AQL:Acceptance Quarity Limit)とを指定する。ここで、検査水準とは、抜取検査に要する判別力の大小を示す水準を示し、合格品質限界は、継続して連続のロットが抜取検査に提出されるときに、許容される工程平均の上限の品質水準のことを示す。
次に、検査者は、所定の検査方式決定表を参照し、指定した検査水準及び合格品質限界に基づいてサンプルサイズと当該ロットの合否判定基準との組み合わせである検査方式を決定する。ここで、サンプルサイズとは、ロットから抜き取るサンプルの数を示す。また、合否判定基準とは、サンプル中の不適合品数と比較してロットの合否を判定する閾値を示す。
そして、検査者は、決定した検査方式に基づいて抜取検査を実施し、ロットの合否を判定する。
また、特許文献1に、生産者から製品の検査データを電子メールで受け取り、検査データから算出した工程能力指数に基づいて受け入れ検査の合否判定を行う技術が開示されている。
JIS Z9015−1、計数値検査に対する抜取検査手順−第1部:ロットごとの検査に対するAQL指標型抜取検査方式 1999年5月20日
しかしながら、JIS Z9015−1に規格された抜取検査では、検査者の経験に基づいて検査水準の決定を行うため、抜取検査の精度が検査者によって変化してしまうという問題がある。他方、検査者によって精度が変わらないよう、検査水準を固定とした場合、時間的変化によって例えば生産者による製品の品質改善あるいは品質悪化が起きたときにサンプルサイズが過剰または過少となる惧れがある。
また、特許文献1に記載の検査は、生産者の自主検査の結果に依存するため、生産者毎に検査の精度が異なってしまう惧れがある。
また、特許文献1に記載の検査は、生産者の自主検査の結果に依存するため、生産者毎に検査の精度が異なってしまう惧れがある。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、一の製品のロットに対して抜取検査を行う際におけるサンプルサイズと当該ロットの合否判定基準との組み合わせである検査方式を決定する検査方式決定装置であって、前記製品に貼付されたタグから当該製品の型を特定する型番号を読み出す製品情報読出部と、過去に実施した抜取検査の検査結果を記憶する検査結果記憶部から、前記製品情報読出部が読み出した型番号が示す製品の過去のロットの不適合品率を読み出す不適合品率読出部と、前記不適合品率読出部が読み出した過去のロットの不適合品率に対して、新しいロットほど大きい値を示す抜取係数を適用することで前記製品の不適合品率の加重総和を算出する加重総和算出部と、前記加重総和算出部が算出した不適合品率の加重総和を用いて、前記不適合品率の加重総和が大きいほど低い値を示す品質点数を算出する品質点数算出部と、前記品質点数算出部が算出した品質点数が低いほど、前記ロットの検査方式をサンプルサイズが大きい検査方式に決定する検査方式決定部とを備えることを特徴とする。
また、本発明においては、前記検査結果記憶部から、過去のロットの抜取検査において不適合品率と比較して当該ロットが不合格であるか否かを判定する不適合品率閾値を読み出す不適合品率閾値読出部と、前記不適合品率閾値読出部が読み出した過去の抜取検査で用いた不適合品率閾値に対して前記抜取係数を適用することで前記不適合品率閾値の加重総和を算出し、前記加重総和算出部が算出した不適合品率を当該算出した不適合品率閾値で除することで不合格近接率を算出する近接率算出部を備え、前記品質点数算出部は、前記近接率算出部が算出した不合格近接率が小さいほど、前記品質点数を高くすることが望ましい。
また、本発明においては、複数の品質点数とサンプルサイズと合否判定基準とを関連付けて記憶する検査方式記憶部を備え、前記検査方式決定部は、前記検査方式記憶部が記憶するサンプルサイズ及び合否判定基準を用いた補間計算により、前記品質点数算出部が算出した品質点数に対応するサンプルサイズ及び合否判定基準を算出し、前記ロットの検査方式を、当該サンプルサイズ及び合否判定基準を用いる検査方式に決定することが望ましい。
また、本発明においては、過去のロットの不適合品率の変化率が大きいほど、新しいロットに関連付けられた抜取係数と古いロットに関連付けられた抜取係数との差が大きいことが望ましい。
また、本発明においては、連続する複数のロットの抜取検査における不適合品率の推移を示す不適合品率推移情報と抜取係数とを関連付けて記憶する抜取係数記憶部と、前記抜取係数記憶部が記憶する不適合品率推移情報のうち、前記検査結果記憶部が記憶する過去のロットの不適合品率の推移に最も類似するものに関連付けられた抜取係数を、前記加重総和算出部で用いる抜取係数として決定する抜取係数決定部とを備えることが望ましい。
また、本発明においては、前記検査結果記憶部から、前記製品情報読出部が読み出した型番号が示す製品の生産者が生産した他の製品のロットの不適合品率を読み出す他製品不適合品率読出部と、前記他製品不適合品率読出部が読み出した他の製品の不適合品率を用いて、前記他の製品の不適合品率が高いほど低い値を示す生産者係数を算出する生産者係数算出部とを備え、検査方式決定部は、前記品質点数算出部が算出した品質点数に前記生産者係数算出部が算出した生産者係数を乗じた値が低いほど、前記ロットの検査方式をサンプルサイズが大きい検査方式に決定することが望ましい。
また、本発明においては、前記検査結果記憶部から、前記製品情報読出部が読み出した型番号が示す製品の重要度を読み出す製品重要度読出部と、前記製品重要度読出部が読み出した前記製品の重要度を用いて、前記重要度が高いほど低い値を示す重要度係数を算出する生産者係数算出部とを備え、検査方式決定部は、前記品質点数算出部が算出した品質点数に前記製品重要度算出部が算出した重要度係数を乗じた値が低いほど、前記ロットの検査方式をサンプルサイズが大きい検査方式に決定することが望ましい。
また、本発明は、一の製品のロットに対して抜取検査を行う際のサンプルサイズとロットの合否判定基準との組み合わせである検査方式を決定する検査方式決定装置を用いた検査方式決定方法であって、製品情報読出部は、前記製品に貼付されたタグから当該製品の型を特定する型番号を読み出し、不適合品率読出部は、過去に実施した抜取検査の検査結果を記憶する検査結果記憶部から、前記製品情報読出部が読み出した型番号が示す製品の過去のロットの不適合品率を読み出し、加重総和算出部は、前記不適合品率読出部が読み出した過去のロットの不適合品率に対して、新しいロットほど大きい値を示す抜取係数を適用することで前記製品の不適合品率の加重総和を算出し、品質点数算出部は、前記加重総和算出部が算出した不適合品率の加重総和を用いて、前記不適合品率の加重総和が大きいほど低い値を示す品質点数を算出し、検査方式決定部は、前記品質点数算出部が算出した品質点数が低いほど、前記ロットの検査方式をサンプルサイズが大きい検査方式に決定することを特徴とする。
また、本発明は、一の製品のロットに対して抜取検査を行う際のサンプルサイズとロットの合否判定基準との組み合わせである検査方式を決定する検査方式決定装置を、前記製品に貼付されたタグから当該製品の型を特定する型番号を読み出す製品情報読出部、過去に実施した抜取検査の検査結果を記憶する検査結果記憶部から、前記製品情報読出部が読み出した型番号が示す製品の過去のロットの不適合品率を読み出す不適合品率読出部、前記不適合品率読出部が読み出した過去のロットの不適合品率に対して、新しいロットほど大きい値を示す抜取係数を適用することで前記製品の不適合品率の加重総和を算出する加重総和算出部、前記加重総和算出部が算出した不適合品率の加重総和を用いて、前記不適合品率の加重総和が大きいほど低い値を示す品質点数を算出する品質点数算出部、前記品質点数算出部が算出した品質点数が低いほど、前記ロットの検査方式をサンプルサイズが大きい検査方式に決定する検査方式決定部として機能させるためのプログラムである。
本発明によれば、検査方式決定装置は、検査対象の商品と同じ製品の過去のロットの不適合品率を読み出し、当該製品の不適合品率の加重総和を算出す。そして、検査方式決定装置は、算出した不適合品率の加重総和を用いて検査方式を決定する。これにより、検査方式決定装置が決定した検査方式を用いて抜取検査を行うことで、抜取検査の精度が検査者によって変化しない。また、過去の製品の不適合品率の加重総和によって検査水準を変化させるため、時間的変化によって例えば生産者による製品の品質改善あるいは品質悪化が起きた場合にも、サンプルサイズを適切に設定することができる。
<第1の実施形態>
以下、図面を参照しながら本発明の第1の実施形態について詳しく説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態による検査方式決定装置の構成を示す概略ブロック図である。
検査方式決定装置100は、製品情報読出部101、検査結果記録部102、検査結果記憶部103、検査結果読出部104、不適合品率算出部105(不適合品率読出部)、加重総和算出部106、不適合品率閾値算出部107(不適合品率閾値読出部)、近接率算出部108、品質点数算出部109、検査方式記憶部110、検査方式決定部111、表示部112、抜取係数記憶部113、抜取係数決定部114を備える。
以下、図面を参照しながら本発明の第1の実施形態について詳しく説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態による検査方式決定装置の構成を示す概略ブロック図である。
検査方式決定装置100は、製品情報読出部101、検査結果記録部102、検査結果記憶部103、検査結果読出部104、不適合品率算出部105(不適合品率読出部)、加重総和算出部106、不適合品率閾値算出部107(不適合品率閾値読出部)、近接率算出部108、品質点数算出部109、検査方式記憶部110、検査方式決定部111、表示部112、抜取係数記憶部113、抜取係数決定部114を備える。
製品情報読出部101は、ICタグリーダであり、製品に貼付されたICタグ(タグ)にアクセスし、当該ICタグから製品の型を特定する型番号を読み出す。
検査結果記録部102は、抜取検査実施後に、検査結果記憶部103に抜取検査の結果を示す情報を記録する。具体的には、検査結果記録部102は、検査対象の型番号、ロット番号、サンプルサイズ、不適合品数、不合格判定数(Rejection number:合否判定基準)を関連付けて検査結果記憶部103に記録する。なお、ロット番号は、ロットを特定する識別番号であり、値が大きいものほど新しいロットであることを示す。また、不合格判定数とは、サンプル中の不適合品数と比較してロットの合否を判定する閾値であり、検査者は、サンプル中の不適合品数が不合格判定数以上である場合、ロットが不合格であると判定する。
検査結果記録部102は、抜取検査実施後に、検査結果記憶部103に抜取検査の結果を示す情報を記録する。具体的には、検査結果記録部102は、検査対象の型番号、ロット番号、サンプルサイズ、不適合品数、不合格判定数(Rejection number:合否判定基準)を関連付けて検査結果記憶部103に記録する。なお、ロット番号は、ロットを特定する識別番号であり、値が大きいものほど新しいロットであることを示す。また、不合格判定数とは、サンプル中の不適合品数と比較してロットの合否を判定する閾値であり、検査者は、サンプル中の不適合品数が不合格判定数以上である場合、ロットが不合格であると判定する。
ここで、図2は、検査結果記憶部が記憶する情報を示す図である。
検査結果記憶部103は、図2に示すように、検査対象の型番号、ロット番号、サンプルサイズ、不適合品数、不合格判定数を関連付けて記憶する。
検査結果読出部104は、製品情報読出部101が読み出した型番号に関連付けられたロット番号、サンプルサイズ、不適合品数、及び不合格判定数を読み出す。
検査結果記憶部103は、図2に示すように、検査対象の型番号、ロット番号、サンプルサイズ、不適合品数、不合格判定数を関連付けて記憶する。
検査結果読出部104は、製品情報読出部101が読み出した型番号に関連付けられたロット番号、サンプルサイズ、不適合品数、及び不合格判定数を読み出す。
不適合品率算出部105は、検査結果読出部104からロット番号、サンプルサイズ、及び不適合品数を読み出し、ロット番号毎に不適合品数をサンプルサイズで除することでロット毎の不適合品率を算出する。ここで、不適合品率とは、過去の抜取検査においてサンプルに不適合品が含まれる割合を示す値である。すなわち、不適合品率算出部105は、検査結果読出部104を介して、検査結果記憶部103が記憶するサンプルサイズ及び不適合品数を、不適合品率に変換して読み出す。
加重総和算出部106は、不適合品率閾値算出部107が算出したロット毎の不適合品率を読み出し、読み出した不適合品率に抜取係数決定部114が決定したロット毎の抜取係数を適用することで製品の不適合品率の加重総和を算出する。
不適合品率閾値算出部107は、検査結果読出部104からロット番号、サンプルサイズ、及び不合格判定数を読み出し、ロット番号毎に不合格判定数をサンプルサイズで除することでロット毎の不適合品率閾値を算出する。ここで、不適合品率閾値とは、過去の抜取検査において不適合品率と比較してロットの合否を判定する閾値である。すなわち、不適合品率閾値算出部105は、検査結果読出部104を介して、検査結果記憶部103が記憶するサンプルサイズ及び不合格判定数を、不適合品率閾値に変換して読み出す。
加重総和算出部106は、不適合品率閾値算出部107が算出したロット毎の不適合品率を読み出し、読み出した不適合品率に抜取係数決定部114が決定したロット毎の抜取係数を適用することで製品の不適合品率の加重総和を算出する。
不適合品率閾値算出部107は、検査結果読出部104からロット番号、サンプルサイズ、及び不合格判定数を読み出し、ロット番号毎に不合格判定数をサンプルサイズで除することでロット毎の不適合品率閾値を算出する。ここで、不適合品率閾値とは、過去の抜取検査において不適合品率と比較してロットの合否を判定する閾値である。すなわち、不適合品率閾値算出部105は、検査結果読出部104を介して、検査結果記憶部103が記憶するサンプルサイズ及び不合格判定数を、不適合品率閾値に変換して読み出す。
近接率算出部108は、不適合品率閾値算出部107が算出した不適合品率閾値、抜取係数決定部114が決定した抜取係数、加重総和算出部106が算出した不適合品率の加重総和を用いて、製品の不合格近接率を算出する。ここで、不合格近接率とは、不合格になりやすさの度合いを示す値である。
品質点数算出部109は、近接率算出部108が算出した不合格近接率を用いて、製品の品質の良さを示す品質点数を算出する。具体的には、過去のロットが全て不合格となった場合、品質点数は「0」となり、過去のロットにおいて、不適合品数が「0」である場合、品質点数は「100」となる。
品質点数算出部109は、近接率算出部108が算出した不合格近接率を用いて、製品の品質の良さを示す品質点数を算出する。具体的には、過去のロットが全て不合格となった場合、品質点数は「0」となり、過去のロットにおいて、不適合品数が「0」である場合、品質点数は「100」となる。
ここで、図3は、検査方式記憶部が記憶する情報を示す図である。
検査方式記憶部110は、サンプル文字決定テーブルと、検査方式決定テーブルとを記憶する。
サンプル文字決定テーブルは、図3(A)に示すように、品質点数とロットサイズとサンプル文字とを関連付けて格納する。ここで、サンプル文字とは、品質点数及びロットサイズから検査方式を決定する際に用いる識別子であり、品質点数とロットサイズとの組み合わせにより一意に特定される。
検査方式決定テーブルは、図3(B)に示すように、サンプル文字、合格品質限界、サンプルサイズ、合否判定基準(合格判定数及び不合格判定数)を関連付けて格納する。抜取検査で用いるサンプルサイズは、サンプル文字により一意に特定される。また、合否判定基準は、サンプル文字と合格品質限界との組み合わせにより一意に特定される。
検査方式決定部111は、品質点数算出部109が算出した品質点数に対応するサンプルサイズ及び合否判定基準を算出し、算出結果と検査方式記憶部110が記憶する情報とに基づいてロットの検査方式(サンプルサイズ及び合否判定基準)を決定する。
表示部112は、検査方式決定部111が決定した検査方式の内容を表示する。
検査方式記憶部110は、サンプル文字決定テーブルと、検査方式決定テーブルとを記憶する。
サンプル文字決定テーブルは、図3(A)に示すように、品質点数とロットサイズとサンプル文字とを関連付けて格納する。ここで、サンプル文字とは、品質点数及びロットサイズから検査方式を決定する際に用いる識別子であり、品質点数とロットサイズとの組み合わせにより一意に特定される。
検査方式決定テーブルは、図3(B)に示すように、サンプル文字、合格品質限界、サンプルサイズ、合否判定基準(合格判定数及び不合格判定数)を関連付けて格納する。抜取検査で用いるサンプルサイズは、サンプル文字により一意に特定される。また、合否判定基準は、サンプル文字と合格品質限界との組み合わせにより一意に特定される。
検査方式決定部111は、品質点数算出部109が算出した品質点数に対応するサンプルサイズ及び合否判定基準を算出し、算出結果と検査方式記憶部110が記憶する情報とに基づいてロットの検査方式(サンプルサイズ及び合否判定基準)を決定する。
表示部112は、検査方式決定部111が決定した検査方式の内容を表示する。
ここで、図4は、抜取係数記憶部が記憶する情報を示す図である。
抜取係数記憶部113は、図4に示すように、連続する複数のロットの抜取検査における不適合品率の推移を示す不適合品率推移情報と所定の抜取係数の組と当該抜取係数を適用する製品の型番号とを関連付けて記憶する。ここで、抜取係数の組とは、ロットの新しさと抜取係数とを関連付けた情報のことである。なお、抜取係数の組に含まれる抜取係数は、古いロットに関連付けられた抜取係数ほど小さい値を示し、新しいロットに関連付けられた抜取係数ほど大きい値を示す。これにより、古い検査情報より新しい検査情報を大きく評価することができ、生産者の最新の品質状況を、品質点数算出部109が算出する品質点数に反映させることができる。
また、抜取係数記憶部113が記憶する抜取係数の組は、関連付けられた不適合品率推移情報の不適合品率の変化率が大きいほど、新しいロットに関連付けられた抜取係数と古いロットに関連付けられた抜取係数との差が大きくなっている。
抜取係数決定部114は、不適合品率算出部105からロットの不適合品率の推移を読み出し、当該不適合品率の推移に最も近似する不適合品率推移情報に関連付けられた抜取係数の組を検査方式の決定に用いる抜取係数として決定し、抜取係数記憶部113の「適用する製品」の項目を書き換える。つまり、抜取係数決定部114は、過去のロットの不適合品率の変化率が大きいほど、新しいロットに関連付けられた抜取係数と古いロットに関連付けられた抜取係数との差が大きくなるように、抜取係数を決定する。
抜取係数記憶部113は、図4に示すように、連続する複数のロットの抜取検査における不適合品率の推移を示す不適合品率推移情報と所定の抜取係数の組と当該抜取係数を適用する製品の型番号とを関連付けて記憶する。ここで、抜取係数の組とは、ロットの新しさと抜取係数とを関連付けた情報のことである。なお、抜取係数の組に含まれる抜取係数は、古いロットに関連付けられた抜取係数ほど小さい値を示し、新しいロットに関連付けられた抜取係数ほど大きい値を示す。これにより、古い検査情報より新しい検査情報を大きく評価することができ、生産者の最新の品質状況を、品質点数算出部109が算出する品質点数に反映させることができる。
また、抜取係数記憶部113が記憶する抜取係数の組は、関連付けられた不適合品率推移情報の不適合品率の変化率が大きいほど、新しいロットに関連付けられた抜取係数と古いロットに関連付けられた抜取係数との差が大きくなっている。
抜取係数決定部114は、不適合品率算出部105からロットの不適合品率の推移を読み出し、当該不適合品率の推移に最も近似する不適合品率推移情報に関連付けられた抜取係数の組を検査方式の決定に用いる抜取係数として決定し、抜取係数記憶部113の「適用する製品」の項目を書き換える。つまり、抜取係数決定部114は、過去のロットの不適合品率の変化率が大きいほど、新しいロットに関連付けられた抜取係数と古いロットに関連付けられた抜取係数との差が大きくなるように、抜取係数を決定する。
このような構成を備えることで、検査方式決定装置100において、製品情報読出部101は、製品に貼付されたICタグから当該製品の型を特定する型番号を読み出す。次に、不適合品率算出部105は、検査結果読出部104を介して、過去に実施した抜取検査の検査結果を記憶する検査結果記憶部103から製品情報読出部101が読み出した型番号が示す製品の過去のロットの不適合品率を読み出す。また、加重総和算出部106は、不適合品率算出部105が読み出した過去のロットの不適合品率に対して、新しいロットほど大きい値を示す抜取係数を適用することで製品の不適合品率の加重総和を算出する。
次に、品質点数算出部109は、加重総和算出部106が算出した不適合品率の加重総和を用いて、不適合品率の加重総和が大きいほど低い値を示す品質点数を算出する。そして、検査方式決定部111は、品質点数算出部109が算出した品質点数が低いほど、ロットの検査方式をサンプルサイズが大きい検査方式に決定する。
これにより、検査方式決定装置100が決定した検査方式を用いて抜取検査を行うことで、抜取検査の精度が検査者によって変化しなくなる。また、検査方式決定装置100は、時間的変化によって例えば生産者による製品の品質改善あるいは品質悪化が起きた場合にも、サンプルサイズを適切に設定することができる。
次に、品質点数算出部109は、加重総和算出部106が算出した不適合品率の加重総和を用いて、不適合品率の加重総和が大きいほど低い値を示す品質点数を算出する。そして、検査方式決定部111は、品質点数算出部109が算出した品質点数が低いほど、ロットの検査方式をサンプルサイズが大きい検査方式に決定する。
これにより、検査方式決定装置100が決定した検査方式を用いて抜取検査を行うことで、抜取検査の精度が検査者によって変化しなくなる。また、検査方式決定装置100は、時間的変化によって例えば生産者による製品の品質改善あるいは品質悪化が起きた場合にも、サンプルサイズを適切に設定することができる。
次に、本実施形態による検査方式決定装置100による検査方式決定処理の動作を説明する。
図5は、第1の実施形態による検査方式決定装置の動作を示す第1のフローチャートである。
まず、検査者が、検査方式決定装置100の製品情報読出部101を、ある製品に貼付されたICタグに近接させると、製品情報読出部101は、ICタグから当該製品の型番号を読み出す(ステップS101)。次に、検査結果読出部104は、検査結果記憶部103から、製品情報読出部101が読み出した型番号に関連付けられた過去のロットの検査結果を読み出す(ステップS102)。
図5は、第1の実施形態による検査方式決定装置の動作を示す第1のフローチャートである。
まず、検査者が、検査方式決定装置100の製品情報読出部101を、ある製品に貼付されたICタグに近接させると、製品情報読出部101は、ICタグから当該製品の型番号を読み出す(ステップS101)。次に、検査結果読出部104は、検査結果記憶部103から、製品情報読出部101が読み出した型番号に関連付けられた過去のロットの検査結果を読み出す(ステップS102)。
次に、検査結果読出部104は、読み出した過去のロットの検査結果に基づいて、検査結果記憶部103が、製品情報読出部101が読み出した型番号に関連付けて5つ以上のロット番号を記憶しているか否かを判定する。つまり、検査結果読出部104は、過去に5回以上実施しているか否かを判定する(ステップS103)。
検査結果読出部104が、検査実施回数が5回未満であると判定した場合(ステップS105:NO)、品質点数算出部109は、当該ロットの品質点数を「50」に決定する。これは、検査実施回数が不十分であることから、従来の検査水準IIによる抜取検査を行うために行う。
検査結果読出部104が、検査実施回数が5回未満であると判定した場合(ステップS105:NO)、品質点数算出部109は、当該ロットの品質点数を「50」に決定する。これは、検査実施回数が不十分であることから、従来の検査水準IIによる抜取検査を行うために行う。
他方、検査結果読出部104が、検査実施回数が5回以上であると判定した場合(ステップS105:YES)、不適合品率算出部105は、検査結果読出部104からサンプルサイズと不適合品数とを読み出し、不適合品数をサンプルサイズで除することで、過去のロットそれぞれの不適合品率を算出する(ステップS105)。つまり、ロット番号nにおけるサンプルサイズをsn、不適合品数をmnとおくと、ロット番号nの不適合品率は、式(1)に示す値となる。
次に、加重総和算出部106は、抜取係数記憶部113から、製品情報読出部101が読み出した型番号を含む「適用する製品」に関連付けられた抜取係数の組を読み出す(ステップS106)。
そして、加重総和算出部106は、ステップS105で不適合品率算出部105が算出した各ロットの不適合品率に、ステップS106で読み出した各ロットの抜取係数を適用することで、不適合品率の加重総和を算出する(ステップS107)。つまり、ロット番号nにおける抜取係数をinとおくと、不適合品率の加重総和は、式(2)に示す値となる。
そして、加重総和算出部106は、ステップS105で不適合品率算出部105が算出した各ロットの不適合品率に、ステップS106で読み出した各ロットの抜取係数を適用することで、不適合品率の加重総和を算出する(ステップS107)。つまり、ロット番号nにおける抜取係数をinとおくと、不適合品率の加重総和は、式(2)に示す値となる。
但し、firstは、最も古いロット番号を示し、lastは、前回検査を実施したロットのロット番号を示す。
次に、不適合品率閾値算出部107は、検査結果読出部104からサンプルサイズと不合格判定数とを読み出し、不合格判定数をサンプルサイズで除することで、過去のロットそれぞれの不適合品率閾値を算出する(ステップS108)。つまり、ロット番号nにおける不合格判定数をrnとおくと、ロット番号nの不適合品率閾値は、式(3)に示す値となる。
次に、近接率算出部108は、不適合品率閾値算出部107が算出した過去のロットの不適合品率閾値に対して、加重総和算出部106がステップS106で読み出した各ロットの抜取係数を適用することで、不適合品率閾値の加重総和を算出する。次に、近接率算出部108は、加重総和算出部106が算出した不適合品率の加重総和を算出した不適合品率閾値の加重総和で除し、当該値に「100」を乗じることで不合格近接率を算出する(ステップS109)。つまり、不合格近接率は式(4)に示す値となり、0以上100以下の値となる。
次に、品質点数算出部109は、「100」から、近接率算出部108が算出した不合格近接率を減じた値を、品質点数として算出する(ステップS110)。
ステップS104で品質点数を「50」に決定し、またはステップS110で品質点数を算出すると、検査方式決定部111は、ユーザから検査対象となるロットのロットサイズ及び合格品質限界の入力を受け付ける(ステップS111)。
ステップS104で品質点数を「50」に決定し、またはステップS110で品質点数を算出すると、検査方式決定部111は、ユーザから検査対象となるロットのロットサイズ及び合格品質限界の入力を受け付ける(ステップS111)。
次に、検査方式決定部111は、入力を受け付けたロットサイズに関連付けられたサンプル文字を、検査方式記憶部110のサンプル文字決定テーブルから読み出す。次に、検査方式決定部111は、検査方式記憶部110の検査方式決定テーブルから読み出したサンプル文字に対応するサンプルサイズ、及びステップS111で入力を受け付けた合格品質限界とサンプル文字とに対応する合否判定基準を読み出す。そして、検査方式決定部111は、補間計算により、ステップS110で品質点数算出部109が算出した品質点数に対応するサンプルサイズ及び合否判定基準を算出することで、検査方式を決定する(ステップS112)。
具体的には、検査方式決定部111は、入力を受け付けたロットサイズが「700」である場合、図3(B)に示すサンプル文字決定テーブルを参照して、サンプル文字「G」、「J」、「K」を読み出す。次に、検査方式決定部111は、入力を受け付けた合格品質限界が、パーセント不適合品率「0.40」である場合、サンプル文字「G」に対応するサンプルサイズ「32」、合格判定数「0」、及び不合格判定数「1」と、サンプル文字「J」に対応するサンプルサイズ「80」、合格判定数「1」、及び不合格判定数「2」と、サンプル文字「K」に対応するサンプルサイズ「125」、合格判定数「1」、及び不合格判定数「2」とを読み出す。
図6は、品質点数とサンプルサイズ及び合否判定基準との関係を示す図である。
次に、検査方式決定部111は、線形補間により、図6に示すように「0」、「50」、「100」の間の品質点数に対応するサンプルサイズ及び合否判定基準を算出する。具体的には、式(5)に示す計算を行うことで、品質点数がqのときのサンプルサイズsqを算出する。
次に、検査方式決定部111は、線形補間により、図6に示すように「0」、「50」、「100」の間の品質点数に対応するサンプルサイズ及び合否判定基準を算出する。具体的には、式(5)に示す計算を行うことで、品質点数がqのときのサンプルサイズsqを算出する。
なお、整除できない場合、小数点の切り上げを行う。同様に、合格判定数及び不合格判定数を算出する。
つまり、品質点数算出部109が算出した品質点数が「70」である場合、検査方式決定部111は、サンプルサイズを「61」、不合格判定数を「2」、合格判定数を「1」に決定する。
つまり、品質点数算出部109が算出した品質点数が「70」である場合、検査方式決定部111は、サンプルサイズを「61」、不合格判定数を「2」、合格判定数を「1」に決定する。
ステップS112で検査方式決定部111が検査方式を決定すると、表示部112は、ステップS112で決定した検査方式、即ちサンプルサイズ、不合格判定数及び合格判定数を表示する(ステップS113)。
これにより、検査方式決定装置100が決定した検査方式を用いて抜取検査を行うことで、抜取検査の精度が検査者によって変化しなくなる。また、検査方式決定装置100は、時間的変化によって例えば生産者による製品の品質改善あるいは品質悪化が起きた場合にも、サンプルサイズを適切に設定することができる。
これにより、検査方式決定装置100が決定した検査方式を用いて抜取検査を行うことで、抜取検査の精度が検査者によって変化しなくなる。また、検査方式決定装置100は、時間的変化によって例えば生産者による製品の品質改善あるいは品質悪化が起きた場合にも、サンプルサイズを適切に設定することができる。
次に、検査結果を登録する際の検査方式決定装置100の動作を説明する。
図7は、第1の実施形態による検査方式決定装置の動作を示す第2のフローチャートである。
検査者が、表示部112に表示された検査方法によって抜取検査を実施し終えると、検査方式決定装置100の検査結果記録部102は、抜取検査の検査結果として、型番号、ロット番号、初検査時のサンプルサイズ、初検査時の不適合品数、初検査時の不合格判定数の入力を受け付ける(ステップS201)。ここで、初検査とは、検査しようとするロットの最初の検査のことであり、以前の検査で不合格になって再提出されたロットの検査は含まれない。検査結果記録部102は、検査結果の入力を受け付けると、これらの情報を検査結果記憶部103に記録する(ステップS202)。
図7は、第1の実施形態による検査方式決定装置の動作を示す第2のフローチャートである。
検査者が、表示部112に表示された検査方法によって抜取検査を実施し終えると、検査方式決定装置100の検査結果記録部102は、抜取検査の検査結果として、型番号、ロット番号、初検査時のサンプルサイズ、初検査時の不適合品数、初検査時の不合格判定数の入力を受け付ける(ステップS201)。ここで、初検査とは、検査しようとするロットの最初の検査のことであり、以前の検査で不合格になって再提出されたロットの検査は含まれない。検査結果記録部102は、検査結果の入力を受け付けると、これらの情報を検査結果記憶部103に記録する(ステップS202)。
次に、抜取係数決定部114は、検査結果記録部102が入力を受け付けた不適合品数が不合格判定数未満であるか否かを判定する(ステップS203)。抜取係数決定部114は、不適合品数が不合格判定数未満であると判定した場合(ステップS203:YES)、処理を終了する。
他方、不適合品数が不合格判定数以上であると判定した場合(ステップS203:NO)、抜取係数記憶部113の「適用する製品」の中から、ステップS201で入力を受け付けた型番号を削除する(ステップS204)。
次に、抜取係数決定部114は、不適合品率算出部105から過去のロットの不適合品率を読み出し、当該製品の不適合品率における5ロット範囲の移動平均値からなる数列を算出する(ステップS205)。
他方、不適合品数が不合格判定数以上であると判定した場合(ステップS203:NO)、抜取係数記憶部113の「適用する製品」の中から、ステップS201で入力を受け付けた型番号を削除する(ステップS204)。
次に、抜取係数決定部114は、不適合品率算出部105から過去のロットの不適合品率を読み出し、当該製品の不適合品率における5ロット範囲の移動平均値からなる数列を算出する(ステップS205)。
次に、抜取係数決定部114は、以下に示すステップS207〜S209の処理を、抜取係数記憶部113が記憶する不適合品率推移情報が示す全ての数列に対して実行する(ステップS206)。
まず、抜取係数決定部114は、ステップS205で算出した不適合品率の移動平均値からなる数列のそれぞれの項の値から、当該数列の第1項の値を減じる(ステップS207)。同様に、不適合品率推移情報が示す数列のそれぞれの項の値から、当該数列の第1項の値を減じる(ステップS208)。これにより、2つの数列の項の値は、その数列の第1項の値との差を示すこととなる。次に、抜取係数決定部114は、当該2つの数列のそれぞれの項の値の差の総和の絶対値を算出する(ステップS209)。
まず、抜取係数決定部114は、ステップS205で算出した不適合品率の移動平均値からなる数列のそれぞれの項の値から、当該数列の第1項の値を減じる(ステップS207)。同様に、不適合品率推移情報が示す数列のそれぞれの項の値から、当該数列の第1項の値を減じる(ステップS208)。これにより、2つの数列の項の値は、その数列の第1項の値との差を示すこととなる。次に、抜取係数決定部114は、当該2つの数列のそれぞれの項の値の差の総和の絶対値を算出する(ステップS209)。
抜取係数決定部114は、ステップS207〜S209の処理を抜取係数記憶部113が記憶する不適合品率推移情報が示す全ての数列に対して実行すると、抜取係数記憶部113が記憶する不適合品率推移情報が示す全ての数列のうち、ステップS205で算出した不適合品率の移動平均値からなる数列と比較したときに算出した差の総和の絶対値が最も小さくなる数列を示す不適合品率推移情報を特定する(ステップS210)。次に、抜取係数決定部114は、抜取係数記憶部113のうち、特定した不適合品率推移情報に関連付けられた「適用する製品」に、ステップS201で入力を受け付けた型番号を記録し、処理を終了する(ステップS211)。
これにより、抜取係数決定部114は、過去のロットの不適合品率の変化率が大きいほど、新しいロットに関連付けられた抜取係数と古いロットに関連付けられた抜取係数との差が大きくなるように、抜取係数を決定することができる。すなわち、生産者による製品の品質の傾向を次回の検査に取り入れることができる。
これにより、抜取係数決定部114は、過去のロットの不適合品率の変化率が大きいほど、新しいロットに関連付けられた抜取係数と古いロットに関連付けられた抜取係数との差が大きくなるように、抜取係数を決定することができる。すなわち、生産者による製品の品質の傾向を次回の検査に取り入れることができる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
第1の実施形態では、検査対象となる部品に対する過去の検査結果のみを用いて抜取検査の検査方式を決定する場合を説明した。これに加え、第2の実施形態では、該当製品の生産者の他の製品に対する過去の検査結果を用いることで、生産者の生産能力を加味して検査方式を決定することができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
第1の実施形態では、検査対象となる部品に対する過去の検査結果のみを用いて抜取検査の検査方式を決定する場合を説明した。これに加え、第2の実施形態では、該当製品の生産者の他の製品に対する過去の検査結果を用いることで、生産者の生産能力を加味して検査方式を決定することができる。
図8は、第2の実施形態による検査方式決定装置の構成を示す概略ブロック図である。
第2の実施形態による検査方式決定装置100は、第1の実施形態による検査方式決定装置100に加えてさらに生産者係数算出部115を備える。また、製品に貼付されたICタグ及び検査結果記憶部103が記憶する情報が第1の実施形態と異なり、さらに、検査結果読出部104並びに品質点数算出部109の処理が第1の実施形態と異なる。
第2の実施形態による検査方式決定装置100は、第1の実施形態による検査方式決定装置100に加えてさらに生産者係数算出部115を備える。また、製品に貼付されたICタグ及び検査結果記憶部103が記憶する情報が第1の実施形態と異なり、さらに、検査結果読出部104並びに品質点数算出部109の処理が第1の実施形態と異なる。
製品に貼付されたICタグは、製品の型番号に加えて、製品の生産者を識別する性差名者IDを記憶する。
検査結果記憶部103は、図2に示す情報に加えて、生産者IDを記憶する。
検査結果読出部104は、検査結果読出部104は、検査結果記憶部103から、製品情報読出部101が読み出した型番号に関連付けられた過去のロットの検査結果を読み出し、さらに、製品情報読出部101が読み出した生産者IDに関連付けられた他の製品の検査結果を読み出す。
検査結果記憶部103は、図2に示す情報に加えて、生産者IDを記憶する。
検査結果読出部104は、検査結果読出部104は、検査結果記憶部103から、製品情報読出部101が読み出した型番号に関連付けられた過去のロットの検査結果を読み出し、さらに、製品情報読出部101が読み出した生産者IDに関連付けられた他の製品の検査結果を読み出す。
生産者係数算出部115は、検査結果読出部104から、製品情報読出部101が読み出した生産者IDに関連付けられた他の製品の検査結果を読み出し、他の製品の不適合品率が高いほど低い値を示す生産者係数を算出する。例えば、生産者係数算出部115は、他の製品の不適合品率の平均値の逆数に所定の係数を乗算した値を生産者係数として算出すると良い。
品質点数算出部109は、「100」から、近接率算出部108が算出した不合格近接率を減じた値に、生産者係数算出部115が算出した生産者係数を乗じた値を、品質点数として算出する。
品質点数算出部109は、「100」から、近接率算出部108が算出した不合格近接率を減じた値に、生産者係数算出部115が算出した生産者係数を乗じた値を、品質点数として算出する。
これにより、同じ製品のロットであっても、不適合品率が高い製品を納入する生産者のほうが、不適合品率が低い製品を納入する生産者より検査に必要なサンプルサイズを大きくすることができるため、生産者毎に適切な検査水準で抜取検査を行うことができる。
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
第1の実施形態では、検査対象となる部品に対する過去の検査結果のみを用いて抜取検査の検査方式を決定する場合を説明した。第3の実施形態では、これに加え、該当製品の重要度を用いることで、単価が低く、不良発生による製品レベルでの不良発生寄与が少ないような製品(例えば、ボルト、ナットなど)については、細かい抜取検査を行わないようにすることができる。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
第1の実施形態では、検査対象となる部品に対する過去の検査結果のみを用いて抜取検査の検査方式を決定する場合を説明した。第3の実施形態では、これに加え、該当製品の重要度を用いることで、単価が低く、不良発生による製品レベルでの不良発生寄与が少ないような製品(例えば、ボルト、ナットなど)については、細かい抜取検査を行わないようにすることができる。
図9は、第3の実施形態による検査方式決定装置の構成を示す概略ブロック図である。
第3の実施形態による検査方式決定装置100は、検査結果記憶部103が記憶する情報が第1の実施形態と異なり、さらに、品質点数算出部109の処理が第1の実施形態と異なる。
検査結果記憶部103は、図2に示す情報に加えて、製品の重要度が高いほど低い値を示す重要度係数を記憶する。つまり、ボルトやナットなどの不良発生による製品レベルでの不良発生寄与が少ないような製品の重要度係数は高く、モータやCPUなどの不良発生寄与が大きい製品の重要度係数は低く設定される。
品質点数算出部109は、「100」から、近接率算出部108が算出した不合格近接率を減じた値に、検査結果読出部104が読み出した重要度係数を乗じた値を、品質点数として算出する。
第3の実施形態による検査方式決定装置100は、検査結果記憶部103が記憶する情報が第1の実施形態と異なり、さらに、品質点数算出部109の処理が第1の実施形態と異なる。
検査結果記憶部103は、図2に示す情報に加えて、製品の重要度が高いほど低い値を示す重要度係数を記憶する。つまり、ボルトやナットなどの不良発生による製品レベルでの不良発生寄与が少ないような製品の重要度係数は高く、モータやCPUなどの不良発生寄与が大きい製品の重要度係数は低く設定される。
品質点数算出部109は、「100」から、近接率算出部108が算出した不合格近接率を減じた値に、検査結果読出部104が読み出した重要度係数を乗じた値を、品質点数として算出する。
これにより、重要度が高い製品のほうが、重要度が低い製品より、検査に必要なサンプルサイズを大きくすることができる。そのため、設計レベルでの部品情報(すなわち重要度)を検査工程に反映することができ、不要な検査工数を省くことができる。
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
例えば、上述した実施形態では、ある型の製品に対する過去の検査実施回数が5回未満である場合に、品質点数算出部109が、ロットの品質点数を「50」に決定する場合を説明したが、これに限られず、例えば10回未満など、5以外の閾値を用いても良い。また、品質点数も「50」に限られず、例えば「40」など他の値に決定しても良い。
例えば、上述した実施形態では、ある型の製品に対する過去の検査実施回数が5回未満である場合に、品質点数算出部109が、ロットの品質点数を「50」に決定する場合を説明したが、これに限られず、例えば10回未満など、5以外の閾値を用いても良い。また、品質点数も「50」に限られず、例えば「40」など他の値に決定しても良い。
また、上述した実施形態では、製品情報読出部101は、ICタグリーダであり、製品に貼付されたICタグから製品の情報を読み出す場合を説明したが、これに限られない。例えば、製品情報読出部101がバーコードリーダであり、製品に貼付または印刷されたバーコードから製品の情報を読み出しても良い。
また、上述した実施形態では、品質点数算出部109は、近接率算出部108が算出した近接率に基づいて品質点数の算出を行う場合を説明したが、これに限られない。例えば、過去のロットの検査に用いた検査方式の内容が品質点数に反映されなくても良い場合、品質点数算出部109は、加重総和算出部106が算出した不適合品率の加重総和に基づいて品質点数を算出しても良い。
また、上述した実施形態では、検査方式決定装置100は単体の装置である場合を説明したが、これに限られず、例えば各記憶部を外部のデータベース装置に保持していても良いし、各処理部を遠隔のサーバ装置が備え、ネットワークを介して検査方式決定装置100からアクセスするようにしても良い。
また、上述した実施形態では、不適合品率算出部105が、サンプルサイズ及び不適合品数から不適合品率を算出し、不適合品率閾値算出部107が、サンプルサイズ及び不合格判定数から不適合品率閾値を算出する場合を説明したが、これに限られない。例えば、検査結果記憶部103が、型番号及びロット番号に関連付けて不適合品率及び不適合品率閾値を記憶していれば、不適合品率算出部105及び不適合品率閾値算出部107は、不適合品率及び不適合品率閾値の算出を行わなくても良い。
上述の検査方式決定装置は内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
100…検査方式決定装置 101…製品情報読出部 102…検査結果記録部 103…検査結果記憶部 104…検査結果読出部 105…不適合品率算出部 106…加重総和算出部 107…不適合品率閾値算出部 108…近接率算出部 109…品質点数算出部 110…検査方式記憶部 111…検査方式決定部 112…表示部 113…抜取係数記憶部 114…抜取係数決定部 115…生産者係数算出部
Claims (9)
- 一の製品のロットに対して抜取検査を行う際におけるサンプルサイズと当該ロットの合否判定基準との組み合わせである検査方式を決定する検査方式決定装置であって、
前記製品に貼付されたタグから当該製品の型を特定する型番号を読み出す製品情報読出部と、
過去に実施した抜取検査の検査結果を記憶する検査結果記憶部から、前記製品情報読出部が読み出した型番号が示す製品の過去のロットの不適合品率を読み出す不適合品率読出部と、
前記不適合品率読出部が読み出した過去のロットの不適合品率に対して、新しいロットほど大きい値を示す抜取係数を適用することで前記製品の不適合品率の加重総和を算出する加重総和算出部と、
前記加重総和算出部が算出した不適合品率の加重総和を用いて、前記不適合品率の加重総和が大きいほど低い値を示す品質点数を算出する品質点数算出部と、
前記品質点数算出部が算出した品質点数が低いほど、前記ロットの検査方式をサンプルサイズが大きい検査方式に決定する検査方式決定部と
を備えることを特徴とする検査方式決定装置。 - 前記検査結果記憶部から、過去のロットの抜取検査において不適合品率と比較して当該ロットが不合格であるか否かを判定する不適合品率閾値を読み出す不適合品率閾値読出部と、
前記不適合品率閾値読出部が読み出した過去の抜取検査で用いた不適合品率閾値に対して前記抜取係数を適用することで前記不適合品率閾値の加重総和を算出し、前記加重総和算出部が算出した不適合品率の加重総和を当該算出した不適合品率閾値の加重総和で除することで不合格近接率を算出する近接率算出部を備え、
前記品質点数算出部は、前記近接率算出部が算出した不合格近接率が小さいほど、前記品質点数を高くする
ことを特徴とする請求項1に記載の検査方式決定装置。 - 複数の品質点数とサンプルサイズと合否判定基準とを関連付けて記憶する検査方式記憶部を備え、
前記検査方式決定部は、前記検査方式記憶部が記憶するサンプルサイズ及び合否判定基準を用いた補間計算により、前記品質点数算出部が算出した品質点数に対応するサンプルサイズ及び合否判定基準を算出し、前記ロットの検査方式を、当該サンプルサイズ及び合否判定基準を用いる検査方式に決定する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の検査方式決定装置。 - 過去のロットの不適合品率の変化率が大きいほど、新しいロットに関連付けられた抜取係数と古いロットに関連付けられた抜取係数との差が大きい
ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の検査方式決定装置。 - 連続する複数のロットの抜取検査における不適合品率の推移を示す不適合品率推移情報と抜取係数とを関連付けて記憶する抜取係数記憶部と、
前記抜取係数記憶部が記憶する不適合品率推移情報のうち、前記検査結果記憶部が記憶する過去のロットの不適合品率の推移に最も類似するものに関連付けられた抜取係数を、前記加重総和算出部で用いる抜取係数として決定する抜取係数決定部と
を備えることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の検査方式決定装置。 - 前記検査結果記憶部から、前記製品情報読出部が読み出した型番号が示す製品の生産者が生産した他の製品のロットの不適合品率を読み出す他製品不適合品率読出部と、
前記他製品不適合品率読出部が読み出した他の製品の不適合品率を用いて、前記他の製品の不適合品率が高いほど低い値を示す生産者係数を算出する生産者係数算出部と
を備え、
検査方式決定部は、前記品質点数算出部が算出した品質点数に前記生産者係数算出部が算出した生産者係数を乗じた値が低いほど、前記ロットの検査方式をサンプルサイズが大きい検査方式に決定する
ことを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載の検査方式決定装置。 - 前記検査結果記憶部から、前記製品情報読出部が読み出した型番号が示す製品の重要度が高いほど低い値を示す重要度係数を読み出す重要度係数読出部と
を備え、
検査方式決定部は、前記品質点数算出部が算出した品質点数に前記重要度係数読出部が読み出した重要度係数を乗じた値が低いほど、前記ロットの検査方式をサンプルサイズが大きい検査方式に決定する
ことを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1項に記載の検査方式決定装置。 - 一の製品のロットに対して抜取検査を行う際のサンプルサイズとロットの合否判定基準との組み合わせである検査方式を決定する検査方式決定装置を用いた検査方式決定方法であって、
製品情報読出部は、前記製品に貼付されたタグから当該製品の型を特定する型番号を読み出し、
不適合品率読出部は、過去に実施した抜取検査の検査結果を記憶する検査結果記憶部から、前記製品情報読出部が読み出した型番号が示す製品の過去のロットの不適合品率を読み出し、
加重総和算出部は、前記不適合品率読出部が読み出した過去のロットの不適合品率に対して、新しいロットほど大きい値を示す抜取係数を適用することで前記製品の不適合品率の加重総和を算出し、
品質点数算出部は、前記加重総和算出部が算出した不適合品率の加重総和を用いて、前記不適合品率の加重総和が大きいほど低い値を示す品質点数を算出し、
検査方式決定部は、前記品質点数算出部が算出した品質点数が低いほど、前記ロットの検査方式をサンプルサイズが大きい検査方式に決定する
ことを特徴とする検査方式決定方法。 - 一の製品のロットに対して抜取検査を行う際のサンプルサイズとロットの合否判定基準との組み合わせである検査方式を決定する検査方式決定装置を、
前記製品に貼付されたタグから当該製品の型を特定する型番号を読み出す製品情報読出部、
過去に実施した抜取検査の検査結果を記憶する検査結果記憶部から、前記製品情報読出部が読み出した型番号が示す製品の過去のロットの不適合品率を読み出す不適合品率読出部、
前記不適合品率読出部が読み出した過去のロットの不適合品率に対して、新しいロットほど大きい値を示す抜取係数を適用することで前記製品の不適合品率の加重総和を算出する加重総和算出部、
前記加重総和算出部が算出した不適合品率の加重総和を用いて、前記不適合品率の加重総和が大きいほど低い値を示す品質点数を算出する品質点数算出部、
前記品質点数算出部が算出した品質点数が低いほど、前記ロットの検査方式をサンプルサイズが大きい検査方式に決定する検査方式決定部
として機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010089499A JP2011221743A (ja) | 2010-04-08 | 2010-04-08 | 検査方式決定装置、検査方式決定方法及びプログラム |
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Publications (1)
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ID=45038664
Family Applications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109682411A (zh) * | 2018-08-20 | 2019-04-26 | 深圳壹账通智能科技有限公司 | 产品质检方法、装置、设备及计算机可读存储介质 |
CN112418647A (zh) * | 2020-11-19 | 2021-02-26 | 苏州之凡纺织有限公司 | 一种皮革加工用产品质量监管系统 |
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2010
- 2010-04-08 JP JP2010089499A patent/JP2011221743A/ja not_active Withdrawn
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