JP2011220134A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】2種類の燃料を使用可能なバイフューエルの内燃機関において、触媒の劣化判定の精度を向上させること。
【解決手段】本内燃機関100の制御装置80は、第1燃料及び第2燃料を燃焼するための燃焼室10と、燃焼室10からの排気ガスが導入される排気路44と、排気路44に設けられ、排気ガスを浄化する第1触媒50と、第1触媒50の劣化度を取得する劣化度取得手段60と、劣化度取得手段60に設けられ、水素成分を浄化する第2触媒と、第1燃料の使用時に取得された第1触媒50の第1劣化度と、第2燃料の使用時に取得された第1触媒50の第2劣化度を比較して、第2触媒の劣化を判定する判定手段80と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関する。
従来から、複数種類の燃料を切り替えて使用可能な内燃機関が知られている。例えば、気体燃料としてのCNG(Compressed Natural Gas)と、液体燃料としてのガソリンを併用することのできる内燃機関が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
上記燃料が燃焼した後の排気ガスには、CO、NOx、HC等の有害物質が含まれる。このため、燃焼室から排出される排気ガスは、内燃機関の排気系に設けられた触媒(例えば、三元触媒)により浄化され、外部へと排出される。従来から、排気ガスを浄化するための触媒の劣化度を検出し、必要に応じて触媒の活性を復元させる処理(例えば、還元処理)を行う機構を備えた内燃機関が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
触媒の劣化検出には、例えば空燃比センサ(A/Fセンサ)や酸素センサ等が用いられる。これらのセンサは、排気ガス中の水素の影響により検出精度が低下する。近年、空燃比センサにおける検出精度の低下を抑制するために、空燃比センサの電極に水素成分を浄化する触媒層を設ける技術が知られている(例えば、特許文献2を参照)。
特開2004−353541号公報 特開2002−181769号公報
上述のように、空燃比センサは、排気ガス中の水素の影響により検出精度が低下してしまう。しかし、空燃比センサに設けられる水素浄化用の触媒層は、空燃比センサ自身の構成部品であるため、空燃比センサによる劣化判定を行うことが難しいという課題があった。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、複数種類の燃料を使用可能な内燃機関において、空燃比センサに設けられた触媒層の劣化を検出可能な制御装置を提供することを目的とする。
本内燃機関の制御装置は、第1燃料及び前記第1燃料より燃焼時の水素発生量が少ない第2燃料を燃焼するための燃焼室と、前記燃焼室からの排気ガスが導入される排気路と、前記排気路に設けられ、前記排気ガスを浄化する第1触媒と、前記第1触媒の劣化度を取得する劣化度取得手段と、前記劣化度取得手段に設けられ、水素成分を浄化する第2触媒と、前記第1燃料の使用時に取得された前記第1触媒の第1劣化度と、前記第2燃料の使用時に取得された前記第1触媒の第2劣化度を比較して、前記第2触媒の劣化を判定する判定手段と、を備える。
上記構成において、前記判定手段は、前記第1劣化度と前記第2劣化度との比に基づいて、前記第2触媒の劣化を判定する構成とすることができる。
上記構成において、前記判定手段は、前記第2劣化度に対する前記第1劣化度の比である第1判定値が1より大きい場合に、前記第2触媒の劣化が生じていると判定する構成とすることができる。
上記構成において、前記判定手段は、前記第1判定値が1より大きく且つ前記第1判定値の増加率である第2判定値が所定の閾値より大きい場合に、前記第1燃料の使用時において前記第2触媒の劣化が生じていると判定し、前記第1判定値が1より大きく且つ前記第2判定値が所定の閾値より小さい場合に、前記第1燃料及び前記第2燃料の使用時において前記第2触媒の劣化が生じていると判定する構成とすることができる。
上記構成において、前記劣化度取得手段は、前記第1触媒の酸素吸蔵能力に基づいて、前記第1触媒の劣化度を取得する構成とすることができる。
上記構成において、前記劣化度取得手段は、燃焼時の空燃比をリッチ及びリーンに交互に変化させるアクティブ制御時におけるリーン保持時間に基づいて、前記第1触媒の劣化度を取得する構成とすることができる。
本内燃機関の制御装置は、複数種類の燃料を燃焼可能な燃焼室と、前記燃焼室からの排気ガスが導入される排気路と、前記排気路に設けられ、前記排気ガスを浄化する第1触媒と、前記第1触媒の劣化度を取得する劣化度取得手段と、前記劣化度取得手段に設けられ、水素成分を浄化する第2触媒と、各燃料の使用時に取得された前記劣化度を比較して、前記第2触媒の劣化を判定する判定手段と、を備える。
本発明によれば、複数種類の燃料を使用可能な内燃機関において、空燃比センサに設けられた触媒層の劣化を検出可能な内燃機関の制御装置を提供することができる。
図1は、比較例及び実施例1に係る内燃機関の全体構成を示す図である。 図2は、三元触媒の劣化検出動作を示すタイミングチャート(その1)である。 図3は、三元触媒の劣化検出動作を示すタイミングチャート(その2)である。 図4は、空燃比センサに設けられた水素浄化触媒の劣化度と、リーン保持時間及びリーン保持時間比との関係を示すグラフである。 図5は、空燃比センサに設けられた水素浄化触媒の劣化検出動作を示すフローチャートである。
最初に、比較例に係る内燃機関について説明する。
(比較例)
図1は、比較例に係る内燃機関100の全体構成を示す図である。内燃機関100は、CNGやLPG(Liquefied petroleum gas)等の気体燃料や、ガソリン等の液体燃料を含む複数種類の燃量を切り替えて使用可能な、所謂バイフューエルの内燃機関100である。以下の説明では、気体燃料としてCNGを、液体燃料としてガソリンを使用する例について説明する。
内燃機関100は複数の燃焼室10を備え、各燃焼室10はシリンダブロック11及びシリンダヘッド12により区画されている。燃焼室10には、CNGを室内に噴射するためのガスインジェクタ13、ガソリンを室内に噴射するためのガソリンインジェクタ14、及び燃料に点火を行うための点火プラグ15が設けられている。ガスインジェクタ13は、ガス供給管20を介してCNG貯蔵タンク22に接続されており、ガソリンインジェクタ14は、ガソリン供給管21を介してガソリン貯蔵タンク23に接続されている。燃焼室10内において、CNGまたはガソリンを含む混合気を燃焼させ、ピストン18を往復運動させることで、動力を得ることができる。
燃焼室10の吸気側に連通する吸気ポート30は、吸気マニホールド31を介してサージタンク32に接続されている。サージタンク32は、スロットルバルブ33が設けられた吸気ダクト34を介して、エアクリーナー35に接続されている。燃焼室10と吸気ポート30との間は、吸気弁16により隔てられている。
燃焼室10の排気側に連通する排気ポート40は、排気マニホールド42を介して排気路44に接続されている。排気路44には、排気ガスを浄化するための三元触媒50と、三元触媒50の後段に配置されたNOx浄化触媒52とが設けられている。燃焼室10と吸気ポート30との間は、排気弁17により隔てられている。
三元触媒50の前段には空燃比センサ60が設けられ、NOx浄化触媒52の後段には酸素センサ62が設けられている。空燃比センサ60は、排気ガス中に含まれる酸素濃度を検出することにより、空燃比を検出する。酸素センサ62は、排気ガスがストイキ(理論空燃比)よりリッチまたはリーンのいずれであるかを検出することにより、空燃比を検出する。これらのセンサによる検出結果は、後述するECU80(Engine Control Unit)へと入力される。
内燃機関100は、制御機構としてECU80を備えている。ECU80には、上記の空燃比センサ60及び酸素センサ62の他に、アクセルペダルの操作量を検出するアクセル位置センサ70や、エンジン回転数を検出する回転数センサ72からの情報が入力される。ECU80は、上記の各センサからの情報や、予め作成されたマップ等に基づいて、内燃機関100が所望の出力を発生するように各種の制御を行う。ECU80は、ガスインジェクタ13及びガソリンインジェクタ14を制御することにより、CNGまたはガソリンのうち任意の燃料を燃焼室10内に噴射して燃焼させる。また、ECU80は、燃料噴射量及び燃料噴射時期等を制御することにより燃焼時の空燃比を制御する。ECU80は他にも、スロットルバルブ33の開度制御や、吸気弁16及び排気弁17の開閉動作等の制御を行う。
排気ガスを浄化するための触媒(三元触媒50及びNOx浄化触媒52)は、時間の経過に従って浄化能力が低下(劣化)する。ECU80は、空燃比センサ60及び酸素センサ62の検出結果に基づき、触媒の劣化を判定する。以下、三元触媒50を例に、触媒の劣化検出動作について説明する。
図2(a)及び(b)は、三元触媒50の劣化検出動作を示すタイミングチャートである。図2(a)は、触媒の前段における目標空燃比及び空燃比センサ60により取得された実際の空燃比を、図2(b)は、触媒の後段において酸素センサ62により取得された空燃比を示す。図2(a)に示すように、ECU80がストイキ(理論空燃比)を中心に、目標空燃比をリッチ及びリーンに交互に変化させる。空燃比を変化させるタイミングは、触媒の後段における空燃比(図2(b))の検出値が、ストイキを超えた時点とする。すなわち、触媒後段の空燃比がリッチからリーンに変化した時、ECU80は目標空燃比をリーンからリッチへと変化させ、触媒後段の空燃比がリーンからリッチに変化した時、ECU80は目標空燃比をリッチからリーンへと変化させる(以上の制御を「アクティブ制御」と称する)。これにより、触媒の前段の空燃比(図2(a))も、リーンまたはリッチに交互に変化する。
図中において、触媒の前段における実際の空燃比(太線)と、ストイキとにより囲まれた斜線領域(符号A及びB)の面積は、触媒の酸素吸蔵能力を示している。酸素吸蔵能力とは、現状の触媒が吸蔵し得る最大酸素量を示すものであり、触媒の劣化を判定するための指標となる。ECU80は、触媒の酸素吸蔵能力が高い場合は、触媒の劣化があまり進んでいないと判定され、触媒の酸素吸蔵能力が低い場合は、触媒の劣化が一定以上進んでいると判定される。このように、触媒の酸素吸蔵能力に基づいて触媒の劣化度を検出する方法を「Cmax法」と称する。触媒の酸素吸蔵能力は、上記面積の他のパラメータ(例えば、目標空燃比におけるリーン保持時間t1)から求めることもできる。
ここで、排気ガス中に含まれる水素が、上記触媒の劣化判定に影響を及ぼす場合がある。以下、この点について説明する。
図3(a)及び(b)は、三元触媒50の劣化検出動作を示すタイミングチャートであり、図2(a)及び(b)よりも排気ガス中の水素含有量が多い場合を示す。図中の斜線部C及びDは触媒の酸素吸蔵能力を示し、図2(a)及び(b)との関係では「A=C、B=D」となっている。図3(a)に示すように、水素の影響により、空燃比センサ60は空燃比を正しい値よりもリッチ寄りに検出している。このため、ストイキの値も実際のストイキに比べてリッチ寄りに誤検出されている。その結果、図3(b)に示すように、目標空燃比におけるリーン保持時間t2が、図2(b)に比べて長くなってしまっている。
バイフューエルの内燃機関100で使用される2種類の燃料は、燃焼時における水素の発生量が異なる(CNGとガソリンの場合、CNGの方が水素の発生量が多い)。従って、実際には触媒の劣化の程度が同じであっても、CNG使用時におけるリーン保持時間は、ガソリン使用時におけるリーン保持時間より長くなる。このように、バイフューエルの内燃機関100においては、使用される燃料により触媒劣化度の検出結果が異なり、触媒の劣化判定の精度が低下してしまう場合がある。
空燃比センサ60の検出精度の低下を抑制するためには、空燃比センサ60の電極等に水素成分を浄化する触媒層を設ければよい。しかし、この水素浄化触媒は空燃比センサ自身の構成部品であるため、空燃比センサを用いて劣化判定を行うことが難しい。
以下に記載の実施例では、上記の課題を解決するための内燃機関について説明する。
実施例1に係る内燃機関100の基本構成は比較例と同じであり、ECU80による触媒劣化の検出動作が異なる。従って、共通する構成については同一の符号を使用し、詳細な説明を省略する。実施例1では、空燃比センサ60に、水素成分を浄化するための水素浄化触媒(不図示)が設けられている。
図4(a)は、劣化度取得手段としての空燃比センサ60に備えられた水素浄化触媒の劣化度と、目標空燃比におけるリーン保持時間との関係を示すグラフである。燃料としてCNGを使用した場合のリーン保持時間をTc、燃料としてガソリンを使用した場合のリーン保持時間をTlとし、Tcのグラフを実線で、Tlのグラフを一点鎖線で示す。また、水素浄化触媒の劣化度を2つの閾値x及びy(x<y)で区切り、水素浄化触媒の劣化度がxより小さい区間をX、水素浄化触媒の劣化度がxより大きくyより小さい区間をY、水素浄化触媒の劣化度がyより大きい区間をZとする。リーン保持時間Tl及びTcは、それぞれ三元触媒50の酸素吸蔵能力すなわち三元触媒50の劣化度を示す(以下の説明では、CNG使用時におけるリーン保持時間Tcを第1劣化度、ガソリン使用時におけるリーン保持時間Tlを第2劣化度と称する場合がある)。
区間Xにおいては、CNGまたはガソリンのいずれを使用した場合でも、空燃比のリーン保持時間はT1で一定である。すなわち、CNG使用時及びガソリン使用時のいずれにおいても、水素浄化触媒の劣化(浄化能力の低下)は生じていない。
区間Yにおいては、ガソリンを使用した場合におけるリーン保持時間Tlは区間Xに続いて一定であるが、CNGを使用した場合におけるリーン保持時間Tcは水素浄化触媒の劣化が進むにつれて上昇する。すなわち、CNG使用時のみ水素浄化触媒の劣化が生じており、ガソリン使用時においては水素浄化触媒の劣化は生じていない。
区間Zにおいては、CNGまたはガソリンのいずれを使用した場合でも、空燃比のリーン保持時間は水素浄化触媒の劣化が進むにつれて上昇する。すなわち、CNG使用時及びガソリン使用時のいずれにおいても、水素浄化触媒の劣化が生じている。なお、区間Zにおいて、CNG使用時におけるリーン保持時間Tcの上昇割合は、ガソリン使用時におけるリーン保持時間Tlの上昇割合より大きい。
図4(b)は、ガソリン使用時におけるリーン保持時間Tlに対するCNG使用時におけるリーン保持時間Tcの比Kを示すグラフである(以下、このKの値を第1判定値と称する)。図示するように、区間Xにおいては、第1判定値Kの値は1で一定である。区間Yにおいては、第1判定値Kは触媒劣化度が大きくなるにつれて増加する。区間Zにおいても、第1判定値Kは触媒劣化度が大きくなるにつれて増加するが、その増加率は区間Yの場合に比べて小さい。
次に、上記の知見に基づき、空燃比センサ60に設けられた水素浄化触媒の劣化検出方法について説明する。
図5は、空燃比センサ60に設けられた水素浄化触媒の劣化検出動作を示すフローチャートである。最初に、ECU80が、触媒劣化検出の要求があったか否かを判定する(ステップS10)。ステップS10でYESの場合、ECU80は前述のアクティブ制御を開始する(ステップS12)。続いて、ECU80は、CNG使用時におけるリーン保持時間Tc(第1劣化度)を取得すると共に(ステップS14)、ガソリン使用時におけるリーン保持時間Tl(第2劣化度)を取得する(ステップS16)。ここで、ステップS14及びステップS16は、どちらを先に行ってもよい。
次に、ECU80は、ステップS14及びステップS16で取得した第1劣化度Tc及び第2劣化度Tlから、第1判定値Kを算出する(ステップS18)。そして、第1判定値Kの値が1であるか否かを判定する(ステップS20)。ステップS20でYESの場合、ECU80は水素浄化触媒の劣化が生じていないと判定し、触媒劣化検出動作を終了する。
ステップS22でNOの場合、ECU80は水素浄化触媒の劣化が生じていると判定し、さらに第1判定値Kの所定期間における増加率であるΔK(以下、このΔKを第2判定値と称する)を算出する(ステップS22)。ECU80は、第2判定値ΔKが、所定の閾値K1より大きいか否かを判定する(ステップS24)。ステップS24でYESの場合、ECU80はCNG使用時において水素浄化触媒の劣化が生じていると判定する(ステップS26)。ステップS24でNOの場合、ECU80はCNG使用時及びガソリン使用時の両方において、水素浄化触媒の劣化が生じていると判定する(ステップS28)。以上のプロセスより、水素浄化触媒の劣化が検出される。
実施例1に係る内燃機関100は、2種類の燃料(第1燃料及び第2燃料)を切り替えて使用することができ、第1触媒の劣化度を検出する劣化度取得手段(空燃比センサ60)と、取得された劣化度に基づいて第2触媒の劣化を判定する判定手段とを備えている。ここで、「第1触媒」とは、排気路44に設けられた排気ガス浄化用の触媒(例えば、三元触媒50)を指し、「第2触媒」とは、劣化度取得手段(空燃比センサ60)に設けられた水素浄化用の触媒(不図示)を指す。第1燃料は、第2燃料より燃焼時の水素発生量が多い。また、第1触媒(三元触媒50)の劣化度は、第1燃料の使用時に第1劣化度を、第2燃料の使用時に第2劣化度をそれぞれ取得する。そして、判定手段としてのECU80が、劣化度取得手段により取得された第1劣化度と第2劣化度とを比較して、第2触媒(水素浄化触媒)の劣化を判定する。
本構成によれば、各燃料の使用時に取得された劣化度(第1劣化度と第2劣化度)をそのまま劣化判定に用いるのではなく、2種類の劣化度を比較して判定を行う。このため、複数種類の燃料を使用可能な内燃機関において、第1触媒の劣化度(三元触媒50)によらずに、空燃比センサに設けられた水素浄化触媒の劣化を検出することができる。
本実施例では、判定手段としてのECU80が、第1劣化度と第2劣化度との比である第1判定値Kに基づいて、触媒の劣化を判定する。第1判定値として第1劣化度と第2劣化度との比を採用することにより、水素浄化触媒の劣化が生じているか否かを精度よく判定することができる。
また、本実施例では、判定手段としてのECU80が、上記第1判定値の増加率である第2判定値に基づいて、水素浄化触媒の劣化を判定する。第1判定値に加えて第2判定値を用いて判定を行うことにより、水素浄化触媒の劣化が水素発生量の多い第1燃料の使用時のみ生じているのか、第1燃料及び第2燃料の両方の使用時において生じているのかを精度よく判定することができる。
本実施例では、ECU80が、第1触媒(三元触媒50)の劣化度を触媒の酸素吸蔵能力に基づいて求めるCmax法を採用した。また、ECU80が、目標空燃比のリーン保持時間から、上記の酸素吸蔵能力を求める構成とした。ただし、第1触媒(三元触媒50)の劣化度をCmax法以外の方法により求めてもよい。また、目標空燃比のリーン保持時間以外のパラメータに基づいて、第1触媒(三元触媒50)の酸素吸蔵能力を求めてもよい。
本実施例では、燃料の一方を気体燃料、他方を液体燃料とする例について説明し、具体的には第1燃料をCNG、第2燃料をガソリンとする例について説明した。ただし、燃料として上記に示したもの以外を用いてもよい。また、本実施例では、2種類の燃料を切り替えて使用するバイフューエルの内燃機関について説明したが、本実施例の構成は3種類以上の燃料を切り替えて使用する内燃機関に対しても、同様に適用することができる。
10 燃焼室
13 ガスインジェクタ
14 ガソリンインジェクタ
30 吸気ポート
40 排気ポート
44 排気路
50 三元触媒
52 NOx浄化触媒
60 空燃比センサ
62 酸素センサ
80 ECU
100 内燃機関

Claims (7)

  1. 第1燃料及び前記第1燃料より燃焼時の水素発生量が少ない第2燃料を燃焼するための燃焼室と、
    前記燃焼室からの排気ガスが導入される排気路と、
    前記排気路に設けられ、前記排気ガスを浄化する第1触媒と、
    前記第1触媒の劣化度を取得する劣化度取得手段と、
    前記劣化度取得手段に設けられ、水素成分を浄化する第2触媒と、
    前記第1燃料の使用時に取得された前記第1触媒の第1劣化度と、前記第2燃料の使用時に取得された前記第1触媒の第2劣化度を比較して、前記第2触媒の劣化を判定する判定手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記判定手段は、前記第1劣化度と前記第2劣化度との比に基づいて、前記第2触媒の劣化を判定することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記判定手段は、前記第2劣化度に対する前記第1劣化度の比である第1判定値が1より大きい場合に、前記第2触媒の劣化が生じていると判定することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記判定手段は、
    前記第1判定値が1より大きく且つ前記第1判定値の増加率である第2判定値が所定の閾値より大きい場合に、前記第1燃料の使用時において前記第2触媒の劣化が生じていると判定し、
    前記第1判定値が1より大きく且つ前記第2判定値が所定の閾値より小さい場合に、前記第1燃料及び前記第2燃料の使用時において前記第2触媒の劣化が生じていると判定することを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記劣化度取得手段は、前記第1触媒の酸素吸蔵能力に基づいて、前記第1触媒の劣化度を取得することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
  6. 前記劣化度取得手段は、燃焼時の空燃比をリッチ及びリーンに交互に変化させるアクティブ制御時におけるリーン保持時間に基づいて、前記第1触媒の劣化度を取得することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
  7. 複数種類の燃料を燃焼可能な燃焼室と、
    前記燃焼室からの排気ガスが導入される排気路と、
    前記排気路に設けられ、前記排気ガスを浄化する第1触媒と、
    前記第1触媒の劣化度を取得する劣化度取得手段と、
    前記劣化度取得手段に設けられ、水素成分を浄化する第2触媒と、
    各燃料の使用時に取得された前記劣化度を比較して、前記第2触媒の劣化を判定する判定手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
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