JP2011218936A - 車両用冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の駆動機構で用いられるオイル等の媒体を効率的に冷却する。
【解決手段】トランスアクスル22から流れ出た高温のオイルを、オイル用の配管24により、空調系の配管18のうちエバポレータ16とコンプレッサ10との間の配管18aのところまで導く。そして、オイル用配管24の一部の配管24aを配管18aに沿うように配設することで、配管24aを流れるオイルと、配管18aを流れる空調用冷媒とが熱交換を行うようにする。配管18aを流れるのは、エアコン・エバポレータ16を出た低温・低圧の冷媒ガスなので、これに沿った配管内24aのオイルは、その低温の冷媒ガスにより冷却される。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両内の駆動機構を冷却するための装置に関する。
従来、車両内のトランスアクスル等の装置の中で使用されるオイルを冷却するオイルクーラとしては、エンジンラジエータ内の冷却水を利用するもの、或いは空冷式のものが知られている。前者としては、エンジンラジエータのロアタンク内にオイルクーラを設置するものがよく知られている。ここで、冷却水自体はラジエータによる熱交換で冷却される。また、空冷オイルクーラは、外気温に近い空気の流れが確保できる場所にオイル冷却用のラジエータを設け、そのラジエータ内にオイルを循環させることで、オイルを空冷するものである。
特許文献1には、車両用空調装置において、コンプレッサ通過後の冷媒とエンジン冷却水との熱交換により、エンジン冷却水を昇温することで、エンジン始動時の潤滑油温度を上昇させ、暖機時間を短くする仕組みが開示されている。
特許文献2には、エンジン冷却装置のラジエータの冷却能力を増大させるために、ラジエータのタンク内部に熱交換器を設け、エアコン装置のエバポレータ通過後の低温冷媒系路に上記熱交換器を通る分岐経路を設け、冷却水温が設定値以上になると、低温冷媒を熱交換器に導いて冷却水との間で熱交換をする構成が開示されている。
特許文献3には、AT(オートマチックトランスミッション)油温が限界値を超えると、空調システムのエバポレータ出口から冷媒蒸気をオイルクーラハウジング内に導き入れることで、ATオイルクーラを冷却する仕組みが開示されている。
特開2004−217087号公報 特開昭63−170520号公報 特開平03−267521号公報
エンジンラジエータの冷却水を利用してオイルを冷却する方式では、エンジン冷却水温度が上昇してしまい、エンジン冷却能力が低下してしまう。
空冷オイルクーラのラジエータは、外気温に近い空気の流れが確保できる場所として、例えばフロントフェンダー内などに設置されることがあり、配管長が長くなってしまう。また、気流を整流するための整流板が必要になり、システムが高価になってしまう。
また、エンジンラジエータを利用する方式でも、オイル空冷用の専用ラジエータを設ける方式でも、外気温が高い場合や風量が確保できない車両停止時などの場合には、オイル冷却能力が低下する。
また、特許文献3の方式では、オイルの循環経路(オイルクーラ)を内蔵したオイルクーラハウジングを設け、その中に冷媒蒸気を通す必要があるので、構造が複雑であり、コスト高を招いてしまう。
本発明は、1つの側面では、エバポレータとコンプレッサとコンデンサとを備える空調装置と、オイルを使用する駆動機構と、を備える車両において、前記駆動機構のオイルを冷却する車両用冷却装置であって、内部を流れるオイルが前記エバポレータ通過後の冷媒と熱交換するよう、前記エバポレータと前記コンプレッサとを結ぶ冷媒配管に沿って設けられた第1のオイル配管と、前記駆動機構内のオイルを前記第1のオイル配管まで導く第2のオイル配管と、前記第1のオイル配管を通過することで冷却されたオイルを前記駆動機構まで戻すための第3のオイル配管と、を備える車両用冷却装置を提供する。
好適な態様では、車両用冷却装置は、内部を流れるオイルが前記コンプレッサ通過後の冷媒と熱交換するよう、前記コンプレッサと前記コンデンサとを結ぶ冷媒配管に沿って設けられた第4のオイル配管と、前記駆動機構内のオイルを前記第4のオイル配管まで導く第5のオイル配管と、前記第4のオイル配管を通過することで加熱されたオイルを前記駆動機構まで戻すための第6のオイル配管と、前記駆動機構内のオイルを、前記第2のオイル配管と前記第4のオイル配管とのいずれか一方に選択的に導くための弁機構と、前記駆動機構内のオイルの温度を検出するオイル温度センサと、前記オイル温度センサが検出した温度が閾値以下の場合に、前記駆動機構内のオイルが前記第4のオイル配管に導かれるように前記弁機構を制御する弁制御手段と、を備える。
本発明は、1つの側面では、エバポレータとコンプレッサとを備える空調装置と、駆動機構としてのハイブリッド用モータジェネレータと、前記ハイブリッド用モータジェネレータを冷却するためのハイブリッド用ラジエータと、を備えるハイブリッド車両において、前記ハイブリッド用ラジエータから出力されるハイブリッド用冷媒を更に冷却する車両用冷却装置であって、内部を流れるハイブリッド用冷媒が前記エバポレータ通過後の空調用冷媒と熱交換するよう、前記エバポレータと前記コンプレッサとを結ぶ空調用冷媒配管に沿って設けられた第1のハイブリッド用冷媒配管と、前記ハイブリッド用ラジエータから出力されたハイブリッド用冷媒を前記第1のハイブリッド用冷媒配管まで導く第2のハイブリッド用冷媒配管と、前記第1のハイブリッド用冷媒配管を通過することで冷却されたハイブリッド用冷媒を前記ハイブリッド用モータジェネレータまで戻すための第3のハイブリッド用冷媒配管と、を備える車両用冷却装置を提供する。
好適な態様では、車両用冷却装置は、前記ハイブリッド用ラジエータから出力されたハイブリッド用冷媒を、前記第1のハイブリッド用冷媒配管を経由せずに前記第3のハイブリッド用冷媒配管に導く第4のハイブリッド用冷媒配管と、前記ハイブリッド用ラジエータの出口と前記第2のハイブリッド用冷媒配管との間に設けられた弁機構と、前記ハイブリッド用ラジエータから出力されるハイブリッド用冷媒の温度を検出する冷媒温度センサと、前記冷媒温度センサが検出した温度が閾値を上回る場合に、前記弁機構を開いて、前記ハイブリッド用ラジエータから出力されたハイブリッド用冷媒が前記第2のハイブリッド用冷媒配管に導かれるように制御する弁制御手段と、を備える。
本発明は、1つの側面では、エバポレータとコンプレッサとを備える空調装置と、駆動機構としてのハイブリッド用モータジェネレータと、前記ハイブリッド用モータジェネレータを冷却するためのハイブリッド用ラジエータと、を備えるハイブリッド車両において、前記ハイブリッド用ラジエータから出力されるハイブリッド用冷媒を更に冷却する車両用冷却装置であって、前記ハイブリッド用ラジエータの出口側に設けられ、前記ハイブリッド用ラジエータから出力されるハイブリッド用冷媒を出力配管に導く出口側タンクと、前記エバポレータから出力された空調用冷媒を、前記出口側タンクを経由して前記コンプレッサまで導くことにより、前記出口側タンク内のハイブリッド用冷媒と前記エバポレータから出力された空調用冷媒とを熱交換させる第1の空調用冷媒配管と、を備える車両用冷却装置を提供する。
好適な態様では、車両用冷却装置は、前記エバポレータから出力された空調用冷媒を、前記出口側タンクを経由せずに直接前記コンプレッサに導く第2の空調用冷媒配管と、前記エバポレータの出口と前記第1の空調用配管との間に設けられた弁機構と、前記出口側タンク内のハイブリッド用冷媒の温度を検出する冷媒温度センサと、前記冷媒温度センサが検出した温度が閾値を上回る場合に、前記弁機構を開いて、前記エバポレータから出力された空調用冷媒が前記第1の空調用冷媒配管に導かれるように制御する弁制御手段と、を備える。
本発明によれば、車両の駆動機構で用いられるオイル等の媒体を効率的に冷却することができる。
本発明に係る車両用冷却装置の第1の実施形態の構成例を示す図である。 オイル・空調用冷媒の熱交換を行う部分のオイル用の配管にフィンを設ける例を示す図である。 本発明に係る車両用冷却装置の第2の実施形態の構成例を示す図である。 本発明に係る車両用冷却装置の第3の実施形態の構成例を示す図である。 本発明に係る車両用冷却装置の第4の実施形態の構成例を示す図である。 第4の実施形態におけるHVラジエータ出口の冷却構造の例を示す図である。
図1を参照して、本発明に係る車両用冷却装置の第1の実施形態の構成例を説明する。図1には、自動車等の車両に装備される空調(エアコンディショナー:以下、エアコンと略する)系と、車両の駆動機構の冷却系とが示されている。
空調系は、エアコン・コンプレッサ(圧縮機)10と、エアコン・コンデンサ(凝縮器)12と、膨張弁14と、エアコン・エバポレータ(蒸発器)16と、を備えており、それら各ユニットは空調系配管18により接続されている。コンプレッサ10で圧縮され、高温・高圧となった冷媒ガスは、配管18を経由してコンデンサ12に送られ、コンデンサ12により凝縮されて液冷媒となる。このときの凝縮熱を外界(車外)の空気に排出することで、車内の熱が外界に放出される。コンデンサ12から出力される液冷媒は、配管18を通って膨張弁14に送られ、膨張弁14の作用により膨張して低温・低圧の霧状冷媒となる。この霧状冷媒は配管18を通ってエバポレータ16に送られ、エバポレータ16にて蒸発して、低温・低圧の冷媒ガスとなる。このときの気化熱によりエバポレータ16を取り巻く空気が冷やされ、車室内に送られる。エバポレータ16から出力された低温・低圧の冷媒ガスは、配管18を通ってコンプレッサ10に送られ、そこで再び圧縮される。以上のようなサイクルにより、車内の熱を外界に排出して車内を冷房する。
この実施形態では、車両の駆動機構の冷却機構の例として、トランスアクスル22の冷却系を取り上げている。トランスアクスル22は、内燃機関であるエンジン20に接続された動力伝達機構であり、例えばトランスミッション機構やディファレンシャルギヤを備えている。例えば、AT(オートマチック・トランスミッション)を備えるトランスアクスル22内では、例えばATF((フルード)などと呼ばれるAT用オイルが、ATのための動作流体として用いられている。また、AT用オイルを、AT機構のための冷却媒体として利用する場合もある。また、AT以外のトランスミッション機構を用いる構造でも、トランスミッション等の冷却にオイルが用いられる場合がある。この実施形態では、そのようなトランスアクスル22内のオイルの冷却を改善する。
このために、この実施形態では、トランスアクスル22から流れ出た高温のオイルをオイル用配管24により、空調系配管18のうちエバポレータ16とコンプレッサ10との間の配管18aのところまで導く。そして、オイル用配管24の一部の配管24aを配管18aに沿うように配設することで、配管24aを流れるオイルと、配管18aを流れる空調用冷媒とが熱交換を行うようにしている。
オイル・空調用冷媒の熱交換を行う部分では、好適には空調用の配管18aとオイル用の配管24aとを2層構造とする。図1の例では、空調用の配管18aの外側を取り巻くように、オイル用の配管24aを設けている。すなわち、オイル用の配管24aは断面がドーナツ形状となっており、そのドーナツ形状の内側の円内を空調用の配管18aが通り、内側の円と外側の円との間がオイルの流れる配管24aの管路となる。また、別の例では、空調用の配管18aの周りに、オイル用の配管24aを例えばソレノイドコイルのように螺旋状に巻き付ける構造を採ることで、配管18aと配管24aとの接触面積を確保してもよい。いずれの場合も、配管18aと配管24aとは物理的に接触するか、或いは両者間を熱伝導の良好な接着剤乃至緩衝材などの材質により埋めることで、両者間の熱伝導を確保する。
また、図2に例示するように、オイル・空調用冷媒の熱交換を行う部分のオイル用の配管24aの外面に放熱フィン25を設けることで、オイルの冷却能力をより向上させてもよい。
オイル・空調用冷媒の熱交換を行う部分の空調用の配管18a内には、エバポレータ16から流れ出た低温・低圧の冷媒ガスが流れている。したがって、トランスアクスル22から流れ出た高温のオイルは、配管24aを通るうちに、配管18a内の低温の冷媒ガスとの熱交換(及びフィン25を設ける構造では更にフィン25からの放熱)により冷やされる。そして、冷やされて低温になったオイルは、配管24を通ってトランスアクスル22に戻る。
このように、この実施形態によれば、トランスアクスル22で用いられるオイルを、空調系の冷媒ガスとの熱交換により冷却することができる。これにより、単純な外気への放熱のみによる冷却よりも高い冷却効果が得られ、トランスアクスル22を発熱からよりよく保護することができる。また、オイル用の配管24aを、エバポレータ16・コンプレッサ10間の空調用の配管18aに沿わせるという簡単な構造なので、コスト的にも有利である。
次に、図3を参照して、第2の実施形態を説明する。図3において、図1に示した要素と同じ要素には同一符号を付して説明を省略する。
この第2の実施形態は、トランスアクスル22から排出されるオイルを冷却するための配管24だけでなく、加熱するための配管25を有している。トランスアクスル22に接続されるオイル配管24bは、冷却用の配管24と加熱用の配管25とに分岐し、その分岐点に三方弁26が設けられている。三方弁26は、例えば電磁弁などの自動制御可能な弁である。冷却用の配管24は、第1の実施形態と同様、その一部の配管24aが、エバポレータ16とコンプレッサ10との間の空調用の配管18aに沿って配置され、両者間で熱交換がなされるように構成されている。
また、加熱用の配管25は、その一部の配管25aがコンプレッサ10とコンデンサ12との間の空調用の配管18bに沿って配置され、両者の間で熱交換がなされるように構成されている。配管18b内には、コンプレッサ10から出た高温・高圧の冷媒ガスが通っているので、配管25a内に低温のオイルを流せば、高温・高圧の冷媒ガスとの熱交換により、これを加熱することができる。配管18bと配管25aとの配置関係・構造は、配管18aと配管24aとの配置関係・構造と同様でよい。ただし、配管25aは、オイル加熱のためのものなので、放熱用のフィンは設けない。
この第2の実施形態では、制御装置(例えば車両の制御コンピュータ)29により三方弁26を制御することで、トランスアクスル22から排出されるオイルを冷却用の配管24又は加熱用の配管25のいずれか一方に導くようにする。この例では、寒冷時には、トランスアクスル22から出るオイルが加熱用の配管25に導かれるようにする。すなわち、寒冷時には、トランスアクスル22内のオイルの温度が低くなり、これによりオイルの粘度が高くなる。オイルの粘度が高いと、粘性抵抗などにより動力伝達のロスが高くなる。エンジン20が起動してトランスアクスル22が動作すると、オイルの温度は上がっていき、いずれ適切な粘度になっていくが、寒冷時には、エンジン起動からしばらくの間はオイルの温度は低いので、動力伝達のロスによる燃費低下が懸念される。そこで、この第2の実施形態では、そのような寒冷時には、トランスアクスル22から排出されたオイルを高温・高圧のエアコン冷媒ガスとの熱交換により加熱することで、オイルの温度上昇を早め、オイルの粘度が(このような加熱を行わない構成よりも)より早く低下するようにする。
このために、この第2の実施形態では、トランスアクスル22内のオイルの温度をセンサ28で検出する。そして、制御装置29は、その温度があらかじめ定めた閾値以下であれば、三方弁26を制御し、トランスアクスル22から排出されたオイルが加熱用の配管25へと導かれるようにする。これにより、オイルは配管25aの部分にて、エアコンプレッサ10から出た高温・高圧の冷媒ガスにより加熱され、トランスアクスル22へと戻される。一方、センサ28が検出した温度がその閾値を上回ると、制御装置29は、トランスアクスル22から排出されたオイルが冷却用の配管24へと導かれるようにする。これにより、上述の第1の実施形態と同様、トランスアクスル22内のオイルの冷却が促進される。
なお、この第2の実施形態では、オイル用の各配管の戻り側に一方向弁を設けて、逆流を防ぐようにしてもよい。
以上に説明した第1及び第2の実施形態では、車両の駆動機構の一例であるトランスアクスル22で使用されるオイルの冷却を例にとった。しかし、それら各実施形態の方式の適用先は、トランスアクスル22に限るものではなく、車両の他の駆動機構にも適用可能である。例えば、エンジン20で用いられるエンジンオイルの冷却にも、それら各実施形態の方式は適用できる。
次に、図4を参照して、第3の実施形態について説明する。図4において、図1に示した要素と同様の要素には、同一符号を付して説明を省略する。
この第3の実施形態は、内燃機関のエンジン20と電動モータジェネレータ(モータ兼発電機)とを用いるハイブリッド車両における駆動機構の冷却系に関するものである。
ある種のハイブリッド車両では、トランスアクスル32内にギヤトレーンなどの動力伝達系とモータジェネレータとが内蔵され、それらが水冷式で冷却される。一般に、この水冷式の冷却系では、ウォーターポンプ35によりトランスアクスル32内の高温の冷却水を配管34へと排出し、その冷却水をHV(ハイブリッド車両)ラジエータ36に導く。HVラジエータ36の作用により、その冷却水の持つ熱が外界に放熱され、この結果冷却された冷却水が配管34を通ってトランスアクスル32に戻される。ここで、この冷却水をモータジェネレータの駆動に用いられるインバータ30やコンバータなどにも循環させ、それらを冷却することも行われている。
このようなハイブリッド車両の駆動機構の冷却系に関し、この第3の実施形態では、HVラジエータ36から出た冷却水を、空調系のエバポレータ16・コンプレッサ10間の配管18aに沿って流す経路(配管34a)を増設している。すなわち、HVラジエータ36から出た冷却水の経路は、配管34aと、配管34aを通らない従来の経路(配管34b)とに分岐している。配管18aと配管24aとの配置関係・構造は、第1の実施形態における配管18aと配管24aとの配置関係・構造と同様でよい。また、第1の実施形態と同様、配管34aの外表面に放熱用のフィンは設けてもよい。
ここで、HVラジエータ36から出た冷却水を通す配管34cと、空調用の配管18aに沿った配管34aとの間の配管部分に、開閉制御可能な電磁弁等の弁38が設けられており、この弁38を閉じることで配管34aに冷却水が導かれないようにすることができる。
この弁38は、センサ40が検出するHVラジエータ36出口の冷却水の水温に応じて、制御装置42により開閉制御される。すなわち、HVラジエータ36出口の冷却水の温度がある定められた閾値を上回ると、弁38が開かれる。これにより、HVラジエータ36から出た冷却水の少なくとも一部が配管34aを通ることになる。配管34a内を通る冷却水は、空調用の配管18aを通るエバポレータ16から出た低温・低圧の冷媒ガスとの熱交換により更に冷却される。その後、配管34bを通る直通の流れと合流し、トランスアクスル32へと戻っていく。例えば、車両停止等によりHVラジエータ36の放熱機能が十分発揮されない状況(例えばホットソーク時)では、冷却水の温度上昇により弁38が開かれ、空調系を利用して冷却水の冷却が行われ、HVシステムの温度上昇を抑制することができる。
一方、HVラジエータ36出口の冷却水の温度がその閾値以下の場合は、HVラジエータ36の放熱が十分行われているので、弁38を閉じる。これにより、空調系に掛かる負荷を低減することができる。
なお、この第3の実施形態でも、HV冷却用の各配管の戻り側(例えば合流点の手前側)に一方向弁を設けて、逆流を防ぐようにしてもよい。
次に、図5及び図6を参照して、第4の実施形態について説明する。図5において、図4に示した要素と同様の要素には、同一符号を付して説明を省略する。
第4の実施形態は、第3の実施形態の変形である。第3の実施形態では、HVシステムの冷却用配管34aを空調系の配管18aに沿わせることで、エバポレータ16から出た低温・低圧の冷媒ガスによりHV用の冷却水を冷却したのに対し、この第4の実施形態では、エバポレータ16から出た低温・低圧の冷媒ガスをHVラジエータ36の出口まで導いて、HVラジエータ36から出た冷却水を更に冷却する。この実施形態では、HV冷却水用の配管34は、空調系の配管には特に近接させる必要はない。
その代わりに、エバポレータ16から出た冷媒ガスをHVラジエータ36に導く配管50を設ける。配管50は、図6に例示するように、HVラジエータ36の出口側タンク36c内を貫通している。トランスアクスル32側から配管34を通って流れてきた高温の冷却水は、入口側タンク36aを介してラジエータ36の熱交換部36bに導かれ、ここで外気との熱交換で熱を発散する。この放熱により冷却された冷却水は、出口側タンク36cに集められ、配管34へと流れ出て再びトランスアクスル32へと戻っていく。ここで、出口側タンク36c内を通る配管50内を、エバポレータ16から出た低温・低圧の冷媒ガスが流れていれば、熱交換部36bで冷却された冷却水をその冷媒ガスとの熱交換で更に冷却することができる。配管50を流れた冷媒ガスは、コンプレッサ10の上流側で本管である配管18aと合流する。ここで、配管50上のこの合流点の手前側(ラジエータ50側)には、一方向弁52が設けられ、逆流を防止している。
この実施形態では、配管50上に開閉制御可能な電磁弁等の弁54を設けている。この弁54を閉じることで配管50に冷却ガスが導かれないようにすることができる。この弁54は、第3の実施形態と同様、センサ40が検出するラジエータ36出口での冷却水の温度に応じて、制御装置42により開閉される。すなわち、HVラジエータ36出口の冷却水の温度がある定められた閾値を上回ると、弁54が開かれる。これにより、エバポレータ16から出た低温・低圧の冷媒ガスの少なくとも一部が配管50を通ることになる。この配管50を通る冷媒が、HVラジエータ36の出口側タンク36c内を流れるHV冷却水と熱交換を行うことで、HVラジエータ36で十分に冷却されなかったHV冷却水をその冷媒ガスにより冷却することができる。また、センサ40が検知したHVラジエータ36出口の冷却水の温度が閾値以下の場合は、HVラジエータ36の放熱が十分行われているので、弁54を閉じる。これにより、空調系に掛かる負荷を低減することができる。
10 エアコン・コンプレッサ、12 エアコン・コンデンサ、14 膨張弁、16 エアコン・エバポレータ、18,18a 配管、20 エンジン、22 トランスアクスル、24,24a 配管。

Claims (6)

  1. エバポレータとコンプレッサとコンデンサとを備える空調装置と、オイルを使用する駆動機構と、を備える車両において、前記駆動機構のオイルを冷却する車両用冷却装置であって、
    内部を流れるオイルが前記エバポレータ通過後の冷媒と熱交換するよう、前記エバポレータと前記コンプレッサとを結ぶ冷媒配管に沿って設けられた第1のオイル配管と、
    前記駆動機構内のオイルを前記第1のオイル配管まで導く第2のオイル配管と、
    前記第1のオイル配管を通過することで冷却されたオイルを前記駆動機構まで戻すための第3のオイル配管と、
    を備える車両用冷却装置。
  2. 内部を流れるオイルが前記コンプレッサ通過後の冷媒と熱交換するよう、前記コンプレッサと前記コンデンサとを結ぶ冷媒配管に沿って設けられた第4のオイル配管と、
    前記駆動機構内のオイルを前記第4のオイル配管まで導く第5のオイル配管と、
    前記第4のオイル配管を通過することで加熱されたオイルを前記駆動機構まで戻すための第6のオイル配管と、
    前記駆動機構内のオイルを、前記第2のオイル配管と前記第4のオイル配管とのいずれか一方に選択的に導くための弁機構と、
    前記駆動機構内のオイルの温度を検出するオイル温度センサと、
    前記オイル温度センサが検出した温度が閾値以下の場合に、前記駆動機構内のオイルが前記第4のオイル配管に導かれるように前記弁機構を制御する弁制御手段と、
    を備える請求項1に記載の車両用冷却装置。
  3. エバポレータとコンプレッサとを備える空調装置と、駆動機構としてのハイブリッド用モータジェネレータと、前記ハイブリッド用モータジェネレータを冷却するためのハイブリッド用ラジエータと、を備えるハイブリッド車両において、前記ハイブリッド用ラジエータから出力されるハイブリッド用冷媒を更に冷却する車両用冷却装置であって、
    内部を流れるハイブリッド用冷媒が前記エバポレータ通過後の空調用冷媒と熱交換するよう、前記エバポレータと前記コンプレッサとを結ぶ空調用冷媒配管に沿って設けられた第1のハイブリッド用冷媒配管と、
    前記ハイブリッド用ラジエータから出力されたハイブリッド用冷媒を前記第1のハイブリッド用冷媒配管まで導く第2のハイブリッド用冷媒配管と、
    前記第1のハイブリッド用冷媒配管を通過することで冷却されたハイブリッド用冷媒を前記ハイブリッド用モータジェネレータまで戻すための第3のハイブリッド用冷媒配管と、
    を備える車両用冷却装置。
  4. 前記ハイブリッド用ラジエータから出力されたハイブリッド用冷媒を、前記第1のハイブリッド用冷媒配管を経由せずに前記第3のハイブリッド用冷媒配管に導く第4のハイブリッド用冷媒配管と、
    前記ハイブリッド用ラジエータの出口と前記第2のハイブリッド用冷媒配管との間に設けられた弁機構と、
    前記ハイブリッド用ラジエータから出力されるハイブリッド用冷媒の温度を検出する冷媒温度センサと、
    前記冷媒温度センサが検出した温度が閾値を上回る場合に、前記弁機構を開いて、前記ハイブリッド用ラジエータから出力されたハイブリッド用冷媒が前記第2のハイブリッド用冷媒配管に導かれるように制御する弁制御手段と、
    を備える請求項3に記載の車両用冷却装置。
  5. エバポレータとコンプレッサとを備える空調装置と、駆動機構としてのハイブリッド用モータジェネレータと、前記ハイブリッド用モータジェネレータを冷却するためのハイブリッド用ラジエータと、を備えるハイブリッド車両において、前記ハイブリッド用ラジエータから出力されるハイブリッド用冷媒を更に冷却する車両用冷却装置であって、
    前記ハイブリッド用ラジエータの出口側に設けられ、前記ハイブリッド用ラジエータから出力されるハイブリッド用冷媒を出力配管に導く出口側タンクと、
    前記エバポレータから出力された空調用冷媒を、前記出口側タンクを経由して前記コンプレッサまで導くことにより、前記出口側タンク内のハイブリッド用冷媒と前記エバポレータから出力された空調用冷媒とを熱交換させる第1の空調用冷媒配管と、
    を備える車両用冷却装置。
  6. 前記エバポレータから出力された空調用冷媒を、前記出口側タンクを経由せずに直接前記コンプレッサに導く第2の空調用冷媒配管と、
    前記エバポレータの出口と前記第1の空調用配管との間に設けられた弁機構と、
    前記出口側タンク内のハイブリッド用冷媒の温度を検出する冷媒温度センサと、
    前記冷媒温度センサが検出した温度が閾値を上回る場合に、前記弁機構を開いて、前記エバポレータから出力された空調用冷媒が前記第1の空調用冷媒配管に導かれるように制御する弁制御手段と、
    を備える請求項5に記載の車両用冷却装置。
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