JP2011217569A - ケースユニットおよびケースユニットによる超音波モータの設置方法 - Google Patents

ケースユニットおよびケースユニットによる超音波モータの設置方法 Download PDF

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Abstract

【課題】設置後の予圧調整の必要をなくし格段に作業性を向上できる超音波モータ用のケースユニットを提供する。
【解決手段】ケースユニット100は、被駆動体に当接される超音波モータ200に用いられ、駆動子210を一体に保持する内部ケース230に対して、押圧力を与える外部ケース240に装着可能であり、外部ケース240に固着されたとき、押圧力に対抗して内部ケース230を外部ケース240に仮止め可能である。したがって、仮止めの際に内部ケース230にかかる押圧力を確定させておき、超音波モータ200を所定の位置に設置し、仮止めを外すことで容易に駆動子210を被駆動体に当接させことができる。その結果、超音波モータ200の設置後に予圧調整を行う必要がなくなり格段に作業性が向上する。また、超音波モータ200の設置前に駆動子210の脱落を防止することができる。
【選択図】図1A

Description

本発明は、超音波モータのケースユニットおよびケースユニットによる超音波モータの設置方法に関する。
従来、矩形板状の圧電素子を駆動させる超音波モータが知られており、スライダやステ
ージ等を駆動させる駆動機構に用いられている。そのような超音波モータでは圧電素子がケースに保持された構造を有している。
そのような超音波モータについてL1B2モードで駆動される矩形板状の圧電アクチュエータを保持するアクチュエータケースについても提案がなされている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1記載のアクチュエータケースでは、第1ケース部が圧電アクチュエータを直接に把持しており、第2ケース部は、第1ケース部を嵌挿保持している。
そして、円柱形状で第1ケース部の側壁部に取り付けられたコマを具備し、第1ケース部の側壁部を圧電アクチュエータに押し付け、圧電アクチュエータは側壁部を介して外壁部を押しつけている。このときコマの側面が外壁部と接触することで、圧電アクチュエータの厚さ方向でのぶれを抑制している。上記の機構では、圧電素子の被駆動体との当接側とは逆の側からバネにより押圧力が掛けられている。
特開2008−187756号公報
しかしながら、上記のような予圧機構では、スライダのような被駆動体に圧電素子を当接させた後、第2ケース部の外底壁部(第2ケース部を押圧する部分)の後側から被駆動体に向かって押圧するためのバネ調整用のネジを締めたり緩めたりすることで予圧を調整するか、直接の押し付けにより予圧を調整するしかなく、それらの作業は困難かつ煩雑である。特に、あらかじめケースから出ている圧電素子を押し付け、バネを押し縮めながら超音波モータを設置するのは困難である。又、バネ調整用のネジを締めたり緩めたりする予圧の調整ではミリオーダーの違いで予圧の大きさが変わるので、予圧調整の度に予圧の大きさが異なることになり、圧電素子の被駆動体との当接側とは逆の側からバネにより予圧を掛ける度に駆動試験を何度も繰り返して、正常に駆動しているかを確認する必要があった。結果として1台の超音波モータを被駆動体に当接して、適切な予圧を掛けるには調整時間にかなりの時間を要することになった。更に、圧電アクチュエータを所定位置に取り付ける前の搬送時等にケースが外に飛び出すこともあり、取り扱いが不便である。このように圧電アクチュエータの設置には困難が伴う。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、超音波モータを設置した後の予圧調整を不要にし、格段に作業性を向上できる超音波モータのケースユニットおよびケースユニットによる超音波モータの設置方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は駆動子を保持する内部ケースと、前記内部ケースに押圧力を与える外部ケースと、前記内部ケースに与えられる押圧力を調整するコイルバネと、前記外部ケースを覆うように装着される外部カバーからなり、前記外部カバーが有する孔から柱状体を挿通し、前記柱状体の先と前記外部ケースを接することによって前記内部ケースを前記外部ケース内の設定した位置に仮止めすることを特徴としている。ここで、押圧力とは前記コイルバネによって前記内部ケース底面に加えられる力のことを指す。また、予圧力とは前記コイルバネによって、被駆動体が前記駆動子の先端に接着されている摺動チップから与えられる力のことを指す。
このように本発明は、押圧力に対抗して内部ケースを外部ケース内の設定した位置に仮止めすることができる。したがって、仮止めの際に内部ケースにかかる押圧力を確定させておき、超音波モータを所定の位置に設置し、仮止めを外すことで容易に駆動子を被駆動体に当接させることができる。その結果、超音波モータの設置後に予圧調整を行う必要がなくなり、格段に作業性が向上する。また、超音波モータの設置前の搬送時等において駆動子の脱落を防止することができる。
また、本発明は、駆動子を保持する内部ケースと、前記内部ケースに押圧力を与える外部ケースと、前記内部ケースに与えられる押圧力を調整するコイルバネで構成される超音波モータを覆うように外部カバーを装着するステップと、前記外部カバーが有する孔から柱状体を挿通し、前記柱状体の先と前記外部ケースを接することによって前記内部ケースを前記外部ケースに仮止めするステップと、前記柱状体の先と前記外部ケースを離間することにより被駆動体に前記駆動子の先端の摺動チップを当接するステップからなることを特徴としている。
このように本発明は、外部カバーの貫通孔に柱状体が挿通されて、柱状体の先が外部ケースと接することによって、内部ケースを外部ケース内に仮止めすることができる。これにより、外部カバーから外部ケースへの柱状体の接触および抜出しにより、容易に内部ケースを外部ケースに仮止めすることができる。
更に本発明は、仮止めの際に内部ケースにかかる押圧力を確定させておき、超音波モータを所定位置に設置し、仮止めを外すことで容易に圧電素子を被駆動体に当接させることができる。その結果、超音波モータの設置後に予圧調整を行う必要がなくなり格段に作業性が向上する。また、超音波モータの設置前の搬送時等において駆動子の脱落を防止することができる。
本発明によれば、超音波モータを設置した後の予圧調整を不要にすることができるので、格段に作業性を向上できる上に、超音波モータの設置時間が大幅に短縮できる。また、外部ケースの設置前の搬送時等において圧電素子の脱落を防止することが出来る。
外部カバーおよび超音波モータの分解斜視図である。 外部カバーと超音波モータを取り付けたケースユニットの斜視図である。 ケースユニットの正面図である。 ケースユニットの上面図である。 ケースユニットの側面図である。 柱状体を取り外したケースユニットの背面図である。 超音波モータの底面図である。 仮止め時のG−G’線で切断した時の被駆動体と超音波モータの断面図である。 仮止めを外した時のG−G’線で切断した時の被駆動体と超音波モータの断面図である。 仮止め時の超音波モータの摺動チップと被駆動体の位置関係を示す図である。 仮止め時の超音波モータの柱状体と外部ケースの位置関係を示す図である。 仮止めを外した時の超音波モータの摺動チップと被駆動体の位置関係を示す図である。 仮止めを外した時の超音波モータの柱状体と外部ケースの位置関係を示す図である。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。また、説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
図1Aは外部カバーおよび超音波モータの分解斜視図である。そして図1Bは外部カバーに超音波モータを取り付けたケースユニット250の斜視図である。本発明のケースユニット250は外部カバー100に超音波モータ200を取り付けたものである。そして図1Aは、外部カバー100を超音波モータ200から外している状態、図1Bは、外部カバー100を超音波モータ200に取り付け、仮止めしている状態を示している。
また、図2A〜図2Dは、それぞれケースユニットの正面図、上面図、側面図、柱状体を取り外したケースユニットの背面図を示し、超音波モータ200が外部カバー100により仮止めされている状態を示している。そして図2A中の矢印2B、図2B中の矢印2C、図2C中の矢印2Dは、それぞれの方向から見た図面が図2B、図2C、図2Dに対応することを示している。例えば、図2Aにおける矢印2Bは矢印の方角から見ると図2Bの図に該当することを示す。同様に図2Bにおける矢印2Cは矢印の方角から見ると図2Cの図に該当することを示す。又、図2Cにおける矢印2Dは矢印の方角から見ると図2Dの図に該当することを示す。
(外部カバー)
図4は図2Cに示す仮止め時のG−G’線で切断した時の被駆動体と超音波モータの断面図である。ここで、外部カバー100は、本体部110、爪部111および柱状体120を備えている。本体部110は直方体の内部をくりぬいた形に形成されており、正面に切欠き113、背面に柱状体挿通用の貫通孔115を有している。切欠き113は、外部カバー100を外部ケース240に装着させたときに、摺動チップ215の突出を阻害しないよう切り抜かれて形成されている。爪部111は、仮止め時に内部ケース230の当接面231と接触する外部カバー100の接触部分である。外部カバー100は、前記爪部111で、内部ケース230からの押圧力に対抗して内部ケース230を外部ケース240に仮止めして超音波モータ200を所定位置に固着するため、ステンレスなどの比較的固い材質で形成されていることが好ましい。尚、この仮止めにより超音波モータ200(内部ケース230と外部ケース240からなる)を固着する位置は仕様に応じて自由に設定できる。
柱状体挿通用の貫通穴115は、本体部110を外部ケース240に装着させた状態で、柱状体120を挿通させるための孔である。したがって、孔の大きさは柱状体120の外径より少し大きい程度であり、柱状体120の挿通および抜き出しが容易で、かつ柱状体120の位置がずれない程度にフィットする大きさであることが好ましい。
柱状体挿通用の貫通孔115に挿通させた柱状体120における柱体部126の先を外部ケース240の背面に当接させることで、外部カバー100と内部ケース230を予め設定した仮止め位置に固着させることができるので、内部ケース230を外部ケース240内の設定した位置に仮止めできる。ここで、柱状体120を貫通孔115より抜き出し、柱体部126の先と外部ケース240への当接を外すことで、外部カバー100と外部ケース240の固着が外れ、予め確定されている予圧を被駆動体300に掛けることができる。この際、柱状体120は外部カバー100より抜いてしまっても構わないし、そのまま挿通させておいても構わない。
このようにして、外部カバー100は外部ケース240の背面に柱体部126の先が当接されることで、予め設定した位置に固着されたとき、押圧力に対抗して内部ケース230を外部ケース240内の設定した位置に仮止めできる。この時、外部ケース240は、ネジ止め穴201にてネジ止めすることにより一定の位置に継続して止まっているので、内部ケース230も同様に一定の位置に止めることができる。したがって、仮止めの際に内部ケース230にかかる押圧力を確定させておき、超音波モータ200を所定位置に設置し、仮止めを外す(外部ケース240の背面と柱体部126の先の当接を外す)ことで容易に圧電素子からなる駆動子210の端面中央付近に接着された摺動チップ215を被駆動体300に当接させることができる。ここで、外部ケース240から内部ケース230にかかる押圧力は、コイルバネ235の弾性定数を変えることで決定できる。その結果、超音波モータ200を設定した位置に設置後に予圧調整を行う必要がなくなり格段に作業性が向上する 。また、内部ケース230を外部ケース240内の設定した位置に仮止めすることにより、超音波モータ200の設置前の搬送時等において駆動子210の脱落を防止することができる。
柱状体120は、ボルト形状に形成されており、頭部125および柱体部126を有している。柱体部126は、外部カバー100を外部ケース240に安定して確実に固着させるため、柱体部126および貫通孔115に互いに係合するネジ山が切られていることが望ましい。
(超音波モータ)
超音波モータ200は、駆動子210、内部ケース230、外部ケース240を有している。駆動子210は、例えばチタン酸ジルコン酸鉛系セラミックス等の材料で構成された矩形の圧電素子であり、その厚さ方向(駆動子210に摺動チップ215が接着されている面が厚さに相当する)に分極されている。ただし、駆動子210はこれに限らず、様々な材料及び形状の圧電素子を用いることができる。図示しないが、駆動電極および共通電極は、例えば、圧電体に銀ペーストを塗布し、焼成することによって形成される。駆動子210は、交流電圧の印加により駆動し、主面に平行な面内の方向に楕円運動する。また駆動子210は、駆動モードに限らず使うことができるものである。また、駆動子210は、摺動チップ215を有し、この摺動チップ215を介してスライダ等の被駆動体300に当接することで被駆動体300を駆動する。摺動チップ215には、アルミナや窒化珪素、炭化珪素等の耐摩耗性に優れる材料が好適に用いられ、これらは接着力の強いエポキシ樹脂接着剤等を用いて圧電素子に固定されている。
内部ケース230は、駆動子210を一体に保持する。内部ケース230は、凹形状に形成されており、所定箇所で駆動子210を挟み固定することで把持している。内部ケース230は駆動子210に直接接触するため、比較的柔らかい材質で形成されていることが好ましく、また駆動子210とともに運動するため、軽い材質で形成されていることが好ましい。
また、内部ケース230は、駆動子210の温度上昇および駆動子210からの熱伝導による内部ケース230自体の温度上昇に耐える材質により形成されていることが好ましく、超音波モータ200の振動に対して耐久性のある樹脂材料、例えばPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)や、PI(ポリイミド)などのエンジニアリングプラスチックが好適に用いられる。特に好適なのは、セラゾール(ポリベンゾイミダゾール)である。
外部ケース240は、直方体状で一端に開口部を有する中空に形成されており、駆動子210を内部ケース230ごと収容する。外部ケース240には、アルミニウムやステンレス等の金属材料あるいは樹脂材料が好適に用いられる。外部ケース240は、内部にコイルバネ235を有しており、コイルバネ235は内部ケース230を被駆動体300側に押圧している。外部ケース240の内部の構成については後述する。
(予圧調整方法および超音波モータの設置方法)
次に、外部カバー100を用いた予圧調整方法および超音波モータ200の設置方法を説明する。あらかじめ、外部ケース240から被駆動体300の方向に押圧力が与えられている内部ケース230を外部ケース240内に収容しておく。
まず、駆動子210を内部ケース230に収容し所定位置に把持、固定する。そして、コイルバネ235の弾性定数を変えることで外部ケース240から内部ケース230にかかる押圧力を決定する。次に、外部カバー100の本体部110を、外部ケース240を覆うように装着する。そして、柱状体120を貫通孔115に挿通させ、柱状体120における柱体部126の先が外部ケース240の背面に接することで、内部ケース230の外部ケース240からの押圧力を押さえ込みつつ設定した位置に仮止めする。このようにして、予圧力を調整した超音波モータ200を被駆動体300に対する所定の設定位置に設置する。その後、柱状体120における柱体部126の先を外部ケース240の背面に当接している状態から外して抜き出すことにより、爪部111による内部ケース240の当接面231への押さえ込みが外れて、内部ケース230の外部ケース240からの押圧力が解放され、駆動子210の摺動チップ215が被駆動体300に当接される。このようにして、予圧調整および超音波モータ200の設置を行う。図4は、仮止め時のG−G’線で切断した時の被駆動体300と超音波モータ200の断面図であり、図4中のT1は、被駆動体300に駆動子210の端面の摺動チップ215が当接される時の位置、T2は、内部ケース230が外部ケース240内の設定した位置に仮止めがなされている状態でのα点の位置を示している。ここでα点とは、摺動チップ215の先端部を示している。また、L1は、内部ケース230が外部ケース240内の設定した位置に仮止めがなされている状態での外部ケース240の背面と柱状体120における柱体部126の先が当接する面の位置、L2は、内部ケース230が外部ケース240内の設定した位置に仮止めがなされている状態での、外部カバー100の背面側における内側の面を示している。これらT1、T2、L1、L2はY軸方向に見たときの夫々の位置を示す。そして図6Aは、仮止めがなされている状態での超音波モータ200の摺動チップ215と被駆動体300の位置関係、図6Bは、仮止め時の超音波モータの柱状体と外部ケースの位置関係を示す図であり、より具体的には仮止めがなされている状態での外部ケース240の背面と外部カバー100の内側の面と柱状体120の位置関係を、それぞれ示している。又、図5は、仮止めを外した時のG−G’線で切断した時の被駆動体300と超音波モータ200の断面図であり、図5中のT1は、先に説明したように被駆動体300に駆動子210の端面の摺動チップ215が当接される時の位置を示している。そして図7Aは、仮止めを外した状態での超音波モータ200の摺動チップ215と被駆動体300の位置関係、図7Bは、仮止めを外した時の超音波モータの柱状体と外部ケースの位置関係を示す図であり、より具体的には仮止めを外した状態での外部ケース240の背面と外部カバー100の内側の面と柱状体120の位置関係をそれぞれ示している。図7Bに示すように、内部ケース230の仮止めを外すことによって、外部カバー100の背面側における内側の面は仮止め時のL2の位置からL1の位置に移動し、α点は仮止め時のT2の位置からT1の位置に移動して、摺動チップ215は被駆動体300に当接する。この際、外部カバー100の背面側における内側の面およびα点の移動は、それぞれの図中のY軸に対し平行になされている。なお、α点を被駆動体300に確実に当接させるために、L1とL2間の幅は、T1とT2間の幅よりもマージンをとり、数mm程広くしておく方が好ましい。
(内部構造)
次に、外部ケース240の内部構造を図1、図4、図5にて説明する。
超音波モータ200は、スライド自在に配置された被駆動体300に当接され、超音波モータ200の駆動により被駆動体300はスライドされる。駆動子210には圧電素子が用いられる。駆動子210は、一方の主面に設けられた2つの駆動電極(図示せず)と、他方の主面に設けられた共通電極(図示せず)とを有している。そして、駆動子210における外部ケース240の開口側には、被駆動体300に当接する摺動チップ215が設けられている。
内部ケース230は、駆動子210の側面の一部を把持するための把持部232を有している。把持部232は摺動子210の変形の対称性を考慮し、駆動子210の各側面の中心を把持する位置に設けることが好ましい。なお、「把持」とは、対象物を厚み方向(図4の紙面に対して垂直な方向)に挟み込んで保持することをいう。但し、挟み込んだ状態において、把持部232と摺動子210の接触面を接着剤で接着することを除外するものではない。コイルバネ235は、駆動子210の主面に平行な面内において内部ケース230を被駆動体300への当接方向(Y軸方向)へ押圧している。一方、板バネ233は、駆動子210の主面に平行な面内において上記の当接方向に直交する方向(X軸方向)に内部ケース230を押圧している。
板バネ233、コイルバネ235は、外部ケース240の本体と内部ケース230との間に配設される。図示していないが、外部ケース240の内側壁および内底壁には、板バネ233およびコイルバネ235を配置するための凹部が形成されている。板バネ233およびコイルバネ235は、把持部232からの距離が等しい位置に配置されていることが好ましく、これにより、把持部232が駆動子210を安定して把持して、内部ケース230を介して駆動子210を押圧することができる。
又、外部カバー100を用いれば、摺動チップ215を被駆動体300に当接することと、外部カバー100と超音波モータ200を設定した位置に仮止めすることを極めて簡便にすることが容易である。そして、コイルバネ235の弾性定数を変更することで押圧力が調整できるので、予圧調整も容易である。したがって、コイルバネ235の伸縮を調節するための調節ネジ等は必要ではないが、後で微調整が可能なように外部ケース240の内底壁部に凹部を設けておいて、コイルバネ235の取り外しを容易にすることが好ましい。
駆動子210は、被駆動体300への当接方向に変形するため、駆動子210の被駆動体300への当接方向の変位を妨げないようにしなくてはならない。したがって、内部ケース230の材質を樹脂製にするなどして、内部ケース230が外部ケース240に対して動摩擦力により動作を阻害しないように連動して滑る状態にしておかなければならない。
100 外部カバー
110 本体部
111 爪部
113 切欠き
115 貫通孔
116 ネジ止め孔
120 柱状体
125 頭部
126 柱体部
200 超音波モータ
201 ネジ止め穴
210 駆動子
215 摺動チップ
230 内部ケース
231 当接面
232 把持部
233 板バネ
235 コイルバネ
240 外部ケース
241 ネジ止め孔
250 ケースユニット
300 被駆動体

Claims (2)

  1. 駆動子を保持する内部ケースと、前記内部ケースに押圧力を与える外部ケースと、前記内部ケースに与えられる押圧力を調整するコイルバネと、前記外部ケースを覆うように装着される外部カバーからなり、前記外部カバーが有する孔から柱状体を挿通し、前記柱状体の先と前記外部ケースを接することによって前記内部ケースを前記外部ケース内の設定した位置に仮止めすることを特徴とするケースユニット。
  2. 駆動子を保持する内部ケースと、前記内部ケースに押圧力を与える外部ケースと、前記内部ケースに与えられる押圧力を調整するコイルバネで構成される超音波モータを覆うように外部カバーを装着するステップと、前記外部カバーが有する孔から柱状体を挿通し、前記柱状体の先と前記外部ケースを接することによって前記内部ケースを前記外部ケースに仮止めするステップと、前記柱状体の先と前記外部ケースを離間することにより被駆動体に前記駆動子の先端の摺動チップを当接するステップからなることを特徴とするケースユニットによる超音波モータの設置方法。
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