JP2011217210A - デジタル無線通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】OFDM方式を用いて無線により通信するデジタル無線通信システムにおいて、マルチパス伝搬環境下での受信特性を向上させる。
【解決手段】OFDM方式を用いて無線により通信するデジタル無線通信システムにおいて、例えばOFDM無線機1では、信号処理手段23、31がFFTサイズを用いて通信信号をIFFT又はFFTで処理し、伝搬環境情報検出手段34がマルチパス伝搬環境に関する情報を検出し、FFTサイズ制御手段11が伝搬環境情報検出手段34により検出された情報に基づいて信号処理手段23、31により用いられるFFTサイズを制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式を用いて無線により通信するデジタル無線通信システムに関し、特に、マルチパス伝搬環境下での受信特性を向上させたデジタル無線通信システムに関する。
OFDM方式を用いたデジタル無線通信システムでは、OFDM変復調にIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)及びFFT(Fast Fourier Transform)が用いられ、FFTサイズは各システム仕様で決まっている。
例えば、WiMAXシステム仕様においては、帯域幅1.25MHzのシステムではFFTサイズは128となっており、帯域幅5MHzのシステムではFFTサイズは512となっており、帯域幅10MHzのシステムではFFTサイズは1024となっており、帯域幅20MHzのシステムではFFTサイズは2048となっている。
また、マルチパス伝搬環境下では、遅延波成分の影響により、時間軸方向ではシンボル間干渉の歪みが生じ、周波数軸方向では伝送路特性の歪みが生じる。これに対し、シンボル長を長くするとシンボル間干渉を低減させることができ、また、パイロットサブキャリアの周波数間隔を短くすると伝送路特性の推定精度を向上させることができる。
図5には、従来のOFDM無線機101の構成例を示してある。
本例のOFDM無線機101は、制御部111と、OFDM変調器112と、OFDM復調器113を備えている。
また、OFDM変調器112には、1次変調部121、パイロットサブキャリア挿入部122、IFFT部123を備えている。
また、OFDM復調器113には、FFT部131、伝送路特性推定部132、検波部133を備えている。
本例のOFDM無線機101において行われる動作(通信動作)の例を示す。
本例では、本例のOFDM無線機101が同様な他のOFDM無線機との間で無線により通信する場合(つまり、OFDM無線機同士で無線通信する場合)を説明する。
まず、送信動作を説明する。
制御部111で生成された送信ビットデータをOFDM変調器112でOFDM変調する。
ここで、OFDM変調器112では、次のような動作が行われる。
1次変調部121は、制御部111からの入力について、各サブキャリア周波数に割り当てる送信ビットデータを1次変調してデータサブキャリアにマッピングし、その結果をパイロットサブキャリア挿入部122へ送る。1次変調の方式としては、BPSK(Binary Phase Shift Keying)、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、16QAM(16 Quadrature Amplitude Modulation)等が用いられる。
パイロットサブキャリア挿入部122は、1次変調部121からの入力について、データサブキャリア系列にパイロットサブキャリアを挿入して、IFFT部123へ送る。
IFFT部123は、パイロットサブキャリア挿入部122からの入力について、制御部111から通知されるFFTサイズで周波数表現のサブキャリア系列を逆フーリエ変換することで時間軸上の信号列へ変換し、その結果を送信する。IFFT部123からの出力信号は、例えば、アンテナ(図示せず)により無線で送信される。
次に、受信動作を説明する。
例えば、アンテナ(図示せず)により無線で受信されたOFDM変調信号がOFDM復調器113のFFT部131に入力される。
FFT部131は、制御部111から通知されるFFTサイズで入力信号(受信信号)をフーリエ変換することで、時間軸方向の信号を周波数軸方向のサブキャリア信号(サブキャリア系列)へ変換し、その結果を伝搬路特性推定部132へ送る。
伝送路特性推定部132は、FFT部131から受け取ったサブキャリア信号からパイロットサブキャリア(パイロットキャリア)を抜き出し、パイロットサブキャリア間を補間することで伝送路特性推定値として取得する。また、伝送路特性推定部132は、FFT部131からの入力について、サブキャリア信号(データサブキャリア信号)から伝送路特性推定値を除算することで伝送路歪みを低減し、その結果を検波部133へ送る。
検波部133は、1次変調方式に応じた検波を行い、これにより得られたデータ系列(ビットデータ系列)を制御部111へ送る。
特開2009−194785号公報
しかしながら、従来のOFDM無線機やデジタル無線通信システムでは、マルチパス伝搬環境下での受信特性の劣化を低減することに関して、更なる開発が要求されていた。
本発明は、このような従来の事情に鑑み為されたもので、マルチパス伝搬環境下での受信特性を向上させることができるデジタル無線通信システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、OFDM方式を用いて無線により通信するデジタル無線通信システムにおいて、次のような構成とした。
すなわち、信号処理手段が、FFTサイズを用いて、通信信号をIFFT又はFFTで処理する。伝搬環境情報検出手段が、マルチパス伝搬環境に関する情報を検出する。FFTサイズ制御手段が、前記伝搬環境情報検出手段により検出された情報に基づいて、前記信号処理手段により用いられるFFTサイズを制御する。
従って、例えば、マルチパス伝搬環境に関する情報に基づいて、所定の条件と比べて伝搬環境が悪いと判定された場合には、FFTサイズを増やす制御を行うことで、周波数軸方向のサブキャリア間隔を密にして、パイロットサブキャリア周波数間隔を短くし、シンボル長を長くすることにより、マルチパスによる伝搬路歪みを低減することができる。また、これとは逆に、所定の条件と比べて伝搬環境が良いと判定された場合には、FFTサイズを減らす制御を行う、ことも可能である。
このように、マルチパス伝搬環境下での受信特性を向上させることができる。
ここで、信号処理手段としては、例えば、IFFTの処理を行うIFFT手段が用いられてもよく、或いは、FFTの処理を行うFFT手段が用いられてもよく、或いは、これらの両方が用いられてもよい。また、IFFT手段とFFT手段の両方が用いられる場合には、これらがまとめて制御されてもよく、或いは、それぞれ独立に制御されてもよい。
また、マルチパス伝搬環境に関する情報としては、種々な情報が用いられてもよい。
また、マルチパス伝搬環境に関する情報に基づいてFFTサイズを制御する態様としては、種々な態様が用いられてもよく、このような態様は例えば予めシステム(例えば、OFDM無線機)に設定される。
また、2つのOFDM無線機が無線通信する場合に、一方のOFDM無線機に備えられたFFTサイズ制御手段は、例えば、自機(当該一方のOFDM無線機)に備えられた信号処理手段で用いられるFFTサイズを制御してもよく、或いは、通信相手(他方のOFDM無線機)に備えられた信号処理手段で用いられるFFTサイズを制御してもよく、或いは、これらの両方を行ってもよい。通常、互いに通信する一方のOFDM無線機の送信処理部のFFTサイズと他方のOFDM無線機の受信処理部のFFTサイズは一致させられる。
以下で、OFDM無線機の構成例を示す。
(OFDM無線機の構成例1)
OFDM方式を用いて無線により通信するOFDM無線機において、
FFTサイズを用いて送信対象となる信号を処理するIFFT手段(信号処理手段の一例)と、
FFTサイズを用いて通信相手からの受信信号を処理するFFT手段(信号処理手段の一例)と、
前記FFT手段により得られたFFT結果に基づいて、周波数軸方向のパイロットサブキャリアの変動状況に関する情報を検出する変動状況検出手段(伝搬環境情報検出手段の一例)と、
前記変動状況検出手段により検出された情報に基づいて、前記IFFT手段により用いられるFFTサイズと前記FFT手段により用いられるFFTサイズの一方又は両方を制御するFFTサイズ制御手段と、
を備えたことを特徴とするOFDM無線機。
従って、周波数軸方向のパイロットサブキャリアの変動状況に関する情報に基づいて、IFFT手段により用いられるFFTサイズやFFT手段により用いられるFFTサイズを制御することにより、マルチパス伝搬環境下での受信特性を向上させることができる。
ここで、周波数軸方向のパイロットサブキャリアの変動状況に関する情報としては、種々な情報が用いられてもよい。
また、周波数軸方向のパイロットサブキャリアの変動状況に関する情報に基づいてFFTサイズを制御する態様としては、種々な態様が用いられてもよく、このような態様は例えば予めOFDM無線機に設定される。
(OFDM無線機の構成例2)
前記FFTサイズ制御手段は、前記通信相手においても自機と同一のFFTサイズが用いられるようにするためのFFTサイズ制御情報を前記通信相手へ送信する。
従って、2つのOFDM無線機が通信している場合に、それぞれで用いられるFFTサイズを同一にすることができる。具体例として、互いに通信する一方のOFDM無線機の送信処理部のFFTサイズと他方のOFDM無線機の受信処理部のFFTサイズを同一にすることや、当該一方のOFDM無線機の受信処理部のFFTサイズと当該他方のOFDM無線機の送信処理部のFFTサイズを同一にすることや、これら全ての処理部(送信処理部及び受信処理部)のFFTサイズを同一にすることができる。
ここで、FFTサイズ制御情報としては、種々な情報が用いられてもよい。
(OFDM無線機の構成例3)
前記FFTサイズ制御手段は、前記通信相手から受信されたFFTサイズ制御情報に基づいて、前記IFFT手段により用いられるFFTサイズと前記FFT手段により用いられるFFTサイズの一方又は両方を制御する。
従って、通信相手から通知された情報(FFTサイズ制御情報)に基づいて、自機の信号処理手段で用いられるFFTサイズを制御することができる。
(OFDM無線機の構成例4)
前記変動状況検出手段は、周波数軸方向のパイロットサブキャリアの変動状況に関する情報として、周波数軸方向で隣り合うパイロットサブキャリアのレベルの変動値又はそれに基づく値を検出する。
前記FFTサイズ制御手段は、前記変動状況検出手段により検出された値又はそれに基づく値と所定の閾値との大小関係に基づいて、FFTサイズを決定する。
従って、例えば、周波数軸方向で隣り合うパイロットサブキャリアのレベルの変動値(又は、それに基づく値)が大きい場合にはFFTサイズを増やすことや、周波数軸方向で隣り合うパイロットサブキャリアのレベルの変動値(又は、それに基づく値)が小さい場合にはFFTサイズを減らすこと、ができる。
ここで、ある値(変動値等)に基づく値としては、例えば、所定の期間(時間)における平均値などのように、所定の演算を施した値を用いることができる。
以上説明したように、本発明によると、マルチパス伝搬環境下での受信特性を向上させることができる。
本発明の一実施例に係るOFDM無線機の構成例を示す図である。 周波数軸方向の伝送路特性の一例を示す図である。 FFTサイズ=Nであるときにおける伝送路特性推定値の一例を示す図である。 FFTサイズ=2Nであるときにおける伝送路特性推定値の一例を示す図である。 従来のOFDM無線機の構成例を示す図である。
本発明に係る実施例を図面を参照して説明する。
図1には、本発明の一実施例に係るOFDM無線機1の構成例を示してある。
本例のOFDM無線機1は、制御部11と、OFDM変調器12と、OFDM復調器13を備えている。
また、OFDM変調器12には、1次変調部21、パイロットサブキャリア挿入部22、IFFT部23を備えている。
また、OFDM復調器13には、FFT部31、伝送路特性推定部32、検波部33、周波数軸方向のパイロットサブキャリア変動値(周波数軸方向のフェージング変動値)の算出部34を備えている。
本例のOFDM無線機1において行われる動作(通信動作)の例を示す。
本例では、本例のOFDM無線機1が同様な他のOFDM無線機との間で無線により通信する場合(つまり、OFDM無線機同士で無線通信する場合)を説明する。
まず、送信動作を説明する。
制御部11で生成された送信ビットデータをOFDM変調器12でOFDM変調する。
ここで、OFDM変調器12では、次のような動作が行われる。
1次変調部21は、制御部11からの入力について、各サブキャリア周波数に割り当てる送信ビットデータを1次変調してデータサブキャリアにマッピングし、その結果をパイロットサブキャリア挿入部22へ送る。1次変調の方式としては、BPSK、QPSK、16QAM等が用いられる。
パイロットサブキャリア挿入部22は、1次変調部21からの入力について、データサブキャリア系列にパイロットサブキャリアを挿入して、IFFT部23へ送る。
IFFT部23は、パイロットサブキャリア挿入部22からの入力について、制御部11から通知されるFFTサイズで周波数表現のサブキャリア系列を逆フーリエ変換することで時間軸上の信号列へ変換し、その結果を送信する。IFFT部23からの出力信号は、例えば、アンテナ(図示せず)により無線で送信される。
次に、受信動作を説明する。
例えば、アンテナ(図示せず)により無線で受信されたOFDM変調信号がOFDM復調器13のFFT部31に入力される。
FFT部31は、制御部11から通知されるFFTサイズで入力信号(受信信号)をフーリエ変換することで、時間軸方向の信号を周波数軸方向のサブキャリア信号(サブキャリア系列)へ変換し、その結果を伝搬路特性推定部32及び周波数軸方向のパイロットサブキャリア変動値の算出部(変動値算出部)34へ送る。
伝送路特性推定部32は、FFT部31から受け取ったサブキャリア信号からパイロットサブキャリア(パイロットキャリア)を抜き出し、パイロットサブキャリア間を補間することで伝送路特性推定値として取得する。また、伝送路特性推定部32は、FFT部31からの入力について、サブキャリア信号(データサブキャリア信号)から伝送路特性推定値を除算することで伝送路歪みを低減し、その結果を検波部33へ送る。
検波部33は、1次変調方式に応じた検波を行い、これにより得られたデータ系列(ビットデータ系列)を制御部11へ送る。
変動値算出部34は、FFT部31から受け取ったサブキャリア信号からパイロットサブキャリアを抜き出し、その変動状況を検出して制御部11へ通知する。
ここで、図2〜図4を参照して、変動値算出部34により行われる処理について説明する。
図2には、周波数軸方向の伝送路特性の一例を示してある。横軸は周波数を示しており、縦軸は受信信号のレベル(本例では、電圧)を示している。そして、周波数軸方向伝送路特性51を示してある。
図3には、FFTサイズが自然数であるNである(FFTサイズ=Nである)ときにおける伝送路特性推定値の一例を示してある。横軸は周波数を示しており、縦軸は受信信号のレベル(本例では、電圧)を示している。そして、周波数軸方向伝送路特性51、FFTサイズ=Nのときにおけるパイロットサブキャリア61(図3では、1つにのみ符号を付してあり他は符号を省略している)、FFTサイズ=Nのときにおける伝送路特性推定値62を示してある。
図4には、FFTサイズが2Nである(FFTサイズ=2Nである)ときにおける伝送路特性推定値の一例を示してある。横軸は周波数を示しており、縦軸は受信信号のレベル(本例では、電圧)を示している。そして、周波数軸方向伝送路特性51、FFTサイズ=2Nのときにおけるパイロットサブキャリア71(図4では、1つにのみ符号を付してあり他は符号を省略している)、FFTサイズ=2Nのときにおける伝送路特性推定値72を示してある。
図2に示されるような周波数軸方向の伝送路特性51であるとき、FFTサイズをNとしたときのパイロットサブキャリア系列は、図3に示されるように、隣り合うパイロットサブキャリアの変動(本例では、電圧レベルの変動)が激しくなり、正確に伝送路特性が推定されていない可能性が高い。なお、実際にパイロットサブキャリア61を線形補間すると、伝送路特性推定値62の線のようになり、実際の伝送路特性51とは差異が大きい。
そして、本例では、変動値算出部34は、このような隣り合ったパイロットサブキャリアの変動値(パイロットサブキャリアの変動状況に関する情報の一例)を検出して制御部11へ通知する。
制御部11は、変動値算出部34から受け取った変動値について例えば一定時間平均化する等の処理を行い、その値が所定の閾値を超えた場合には、例えば次のフレームからFFTサイズを2Nへ変更するという情報(FFTサイズ変更情報)を送信データに乗せて送信し、通信相手となる無線機(本例では、OFDM無線機1と同様な構成の無線機)へ通知する。なお、前記した所定の閾値としては、任意に設定されてもよく、例えば、最適な閾値が予めシミュレーションなどによって算出される。
また、制御部11は、変更後のFFTサイズ(ここでは、2N)をIFFT部123及びFFT部131へ通知する。
通信相手の無線機では、本例のOFDM無線機1からの受信データからFFTサイズ変更情報を抽出し、この情報に基づいて、制御部がFFTサイズパラメータを2NとしてIFFT部及びFFT部へ通知することで、以降、FFTサイズを2Nとして通信を行う。
このように、FFTサイズをNから2Nへ変更すると、図4に示されるように、パイロットサブキャリア71の間隔が半分になり、隣り合うパイロットサブキャリア71の変動が小さくなる。なお、実際にパイロットサブキャリア71を線形補間すると、伝送路特性推定値72の線のようになり、実際の伝送路特性51に近い値が得られ、伝送路特性推定精度が向上していることがわかる。
以上のように、本例では、OFDMを用いたデジタル無線通信システムの無線機において、マルチパス伝搬環境下であるときに、FFTサイズを増やすことで、周波数軸方向のサブキャリア間隔を密にして、パイロットサブキャリア周波数間隔を短くし、シンボル長を長くすることを行い、これにより、マルチパスによる伝搬路歪みを低滅する。
また、本例では、このような無線機において、最適なFFTサイズを算出して、通信相手となる無線機に伝えることで、例えば次フレームからFFTサイズを変更して通信を行う。
このように、本例では、OFDMを用いたデジタル無線通信システムの無線機において、FFTサイズが可変であり、パイロットサブキャリアの変動値に基づいて、マルチパス伝搬環境に適したFFTサイズを選択することで、シンボル間干渉の低減や周波数軸方向の伝送路推定精度の向上を実現することができる。例えば、遅延波による影響が強いマルチパスフェージング下における受信特性を向上させることができ、また、IFFT部及びFFT部へのFFTサイズのパラメータ選択等で対応することができるため、小規模なソフトウエア変更で実現することが可能である。
ここで、本例では、受信信号における隣り合ったパイロットサブキャリアの変動値の平均値などの値(パイロットサブキャリアの変動状況の一例)が所定の閾値を超えた場合(「所定の閾値以上となった場合」が用いられてもよい)に、FFTサイズをNから2Nへ変更する場合を示したが、FFTサイズの変更前の値や変更後の値としては、それぞれ、特に限定はなく、必ずしも2倍(Nから2N)でなくてもよく、種々な値が用いられてもよい。また、本例では、FFTサイズを増やす方向で変更する場合を示したが、例えば、受信信号における隣り合ったパイロットサブキャリアの変動値の平均値などの値(パイロットサブキャリアの変動状況の一例)が所定の閾値未満となった場合(「所定の閾値以下となった場合」が用いられてもよい)に、FFTサイズを減らす方向で変更することが行われてもよい。また、他の種々な態様で、受信信号におけるパイロットサブキャリアの変動状況に基づいてFFTサイズの値が制御(変更など)されてもよい。
また、本例では、FFTサイズを変更するタイミングとして、(変更が決定されたときから見て)次のフレームのタイミングを用いたが、他のタイミングが用いられてもよい。
また、本例では、一方の無線機(IFFT部)から他方の無線機(FFT部)への通信で使用されるFFTサイズと、前記他方の無線機(IFFT部)から前記一方の無線機(FFT部)への通信で使用されるFFTサイズとを同一としたが、これらが異なる場合があるような態様が用いられてもよい。
また、本例のOFDM無線機は、種々なシステムの無線機に適用されてもよく、例えば、基地局装置(或いは、親機、地上デジタル放送の放送局など)に設けられたOFDM無線機と、移動局装置(或いは、子機、地上デジタル放送の受像機など)又は中継局装置に設けられたOFDM無線機との間で無線通信するような無線機に適用することが可能である。
なお、本例のOFDM無線機1では、IFFT部23の機能によりIFFT手段(信号処理手段の一例)が構成されており、FFT部31の機能によりFFT手段(信号処理手段の一例)が構成されており、周波数軸方向のパイロットサブキャリア変動値の算出部34の機能により変動状況検出手段(伝搬環境情報検出手段の一例)が構成されており、制御部11の機能によりFFTサイズ制御手段が構成されている。
ここで、本発明に係るシステムや装置などの構成としては、必ずしも以上に示したものに限られず、種々な構成が用いられてもよい。また、本発明は、例えば、本発明に係る処理を実行する方法或いは方式や、このような方法や方式を実現するためのプログラムや当該プログラムを記録する記録媒体などとして提供することも可能であり、また、種々なシステムや装置として提供することも可能である。
また、本発明の適用分野としては、必ずしも以上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野に適用することが可能なものである。
また、本発明に係るシステムや装置などにおいて行われる各種の処理としては、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウエア資源においてプロセッサがROM(Read Only Memory)に格納された制御プログラムを実行することにより制御される構成が用いられてもよく、また、例えば当該処理を実行するための各機能手段が独立したハードウエア回路として構成されてもよい。
また、本発明は上記の制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスクやCD(Compact Disc)−ROM等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体や当該プログラム(自体)として把握することもでき、当該制御プログラムを当該記録媒体からコンピュータに入力してプロセッサに実行させることにより、本発明に係る処理を遂行させることができる。
1、101・・無線機(OFDM無線機)、 11、111・・制御部、 12、112・・OFDM変調器、 13、113・・OFDM復調器、 21、121・・1次変調部、 22、122・・パイロットサブキャリア挿入部、 23、123・・IFFT部、 31、131・・FFT部、 32、132・・伝送路特性推定部、 33、133・・検波部、 34・・周波数軸方向のパイロットサブキャリア変動値の算出部(変動値算出部)、
51・・周波数軸方向伝送路特性、 61・・パイロットサブキャリア(FFTサイズ=N)、 62・・伝送路特性推定値(FFTサイズ=N)、 71・・パイロットサブキャリア(FFTサイズ=2N)、 72・・伝送路特性推定値(FFTサイズ=2N)、

Claims (1)

  1. OFDM方式を用いて無線により通信するデジタル無線通信システムにおいて、
    FFTサイズを用いて通信信号をIFFT又はFFTで処理する信号処理手段と、
    マルチパス伝搬環境に関する情報を検出する伝搬環境情報検出手段と、
    前記伝搬環境情報検出手段により検出された情報に基づいて、前記信号処理手段により用いられるFFTサイズを制御するFFTサイズ制御手段と、
    を備えたことを特徴とするデジタル無線通信システム。
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