JP2011216203A - 光源装置、バックライト装置、及び液晶表示装置 - Google Patents
光源装置、バックライト装置、及び液晶表示装置 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】製造工数やコストの低減、良好な光学的性能の実現、及び装置の小型化(薄型化)を図る。
【解決手段】複数の光源2(L11〜L13)と、互いに位置の異なる複数の部分領域A11〜A13が設定された出光面5、その内部を伝搬される光を出光面5に向けて反射する裏面6、及び各光源2に対応してその側面4に沿って配設された複数の分割入光面4a,4b,4cを有する導光板3とを備え、各分割入光面4a,4b,4cの出光面5に対する傾斜角度を、裏面6との関係で各光源2からの光が互いに異なる部分領域から出射されるように互いに異なる角度に設定した光源装置1である。光源L11〜L13の発光を制御することにより、各部分領域A11〜A13における輝度をそれぞれ独立して任意に変更調整することができる。
【選択図】図3
【解決手段】複数の光源2(L11〜L13)と、互いに位置の異なる複数の部分領域A11〜A13が設定された出光面5、その内部を伝搬される光を出光面5に向けて反射する裏面6、及び各光源2に対応してその側面4に沿って配設された複数の分割入光面4a,4b,4cを有する導光板3とを備え、各分割入光面4a,4b,4cの出光面5に対する傾斜角度を、裏面6との関係で各光源2からの光が互いに異なる部分領域から出射されるように互いに異なる角度に設定した光源装置1である。光源L11〜L13の発光を制御することにより、各部分領域A11〜A13における輝度をそれぞれ独立して任意に変更調整することができる。
【選択図】図3
Description
本発明は、被照明体を照明するための光源装置、該光源装置を備えるバックライト装置、及び該バックライト装置を備える液晶表示装置に関する。
液晶表示装置においては、消費電力を低減させつつ実効的なコントラストや動画追従性を向上させる技術として、ローカルディミングと呼ばれる技術が開発されている。このローカルディミングは、周囲の明るさにあわせてバックライトの輝度を調整したり、表示画像データにあわせてバックライトを場所的及び時間的に制御してダイナミックに明るさを変更するものである。
このようなローカルディミング等に関する従来技術としては、全発光領域を複数に分割した部分領域毎に、それぞれに導光板と該導光板の側面に配置されたLEDとからなるユニットを配置して、各ユニット毎にLEDの点灯及び消灯、あるいは発光量を制御するようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
しかしながら、従来技術では、各ユニット毎にLEDを配置しているため、ユニットとこれに隣接するユニットとの境界部分にLEDが存在する、即ち発光領域内にLEDが存在することとなり、LED自身や該LEDへ電力を供給するための配線等が、均一な照明の妨げとなったり、ユニット間の境界部分から光洩れを生じる等、高い光学的性能を実現できない場合があり、これらを抑制するための特別な工夫を必要とするという問題があった。また、部分領域の数が多くなると、製造面でその工数やコストが増大するという問題もあった。さらに、装置の小型化(薄型化)も要請されている。
本発明はこのような点に鑑みなされたものであり、製造工数やコストを低減でき、良好な光学的性能を実現することができ、さらに装置を小型化(薄型化)することができる光源装置、該光源装置を備えるバックライト装置、及び該バックライト装置を備える液晶表示装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の観点に係る光源装置は、複数の光源と、互いに位置の異なる複数の部分領域が設定された出光面、その内部を伝搬される光を前記出光面に向けて反射する裏面、及び各光源に対応してその側面に沿って配設された複数の分割入光面を有する導光板とを備え、各分割入光面の前記出光面に対する傾斜角度を、前記裏面との関係で各光源からの光が互いに異なる前記部分領域から出射されるように互いに異なる角度に設定した光源装置である。
本発明の第2の観点に係る光源装置は、複数の光源と、互いに位置の異なる複数の部分領域が設定された出光面、その内部を伝搬される光を前記出光面に向けて反射する裏面、及び各光源に対応してその側面に沿って配設された複数の分割入光面を有する導光板とを備え、各光源からの入射光の主光線方向を、前記裏面との関係で各光源からの光が互いに異なる前記部分領域から出射されるように互いに異なる方向に設定した光源装置である。
本発明の第1又は第2の観点に係る光源装置において、前記裏面を、前記入光面に近い側から遠い側にいくに従って前記出光面に対する離間寸法が小さくなるように傾斜させることができる。
本発明の第1又は第2の観点に係る光源装置において、前記出光面及び前記裏面の少なくとも一方に、前記導光板の前記側面に実質的に平行な方向に沿って延在する複数の条からなる第1条列を設けることができる。この場合において、前記第1条列の各条の断面形状を略三角形状に設定することができる。また、前記第1条列の各条を構成する2つの斜面のうちの前記入光面に対して近い側の斜面の傾斜角を遠い側の斜面の傾斜角よりも大きく設定することができる。
本発明の第1又は第2の観点に係る光源装置において、前記出光面及び前記裏面の少なくとも一方に、前記導光板の前記側面に実質的に直交する方向に沿って延在する複数の条からなる第2条列を設けることができる。この場合において、前記第2条列の前記条の断面形状を略三角形状又は略半円形状に設定することができる。
本発明の第1又は第2の観点に係る光源装置において、各光源は、単独で又は群毎に調光可能とすることができる。
本発明の第1又は第2の観点に係る光源装置において、前記光源としてLEDを用いることができる。
本発明の第3の観点に係るバックライト装置は、本発明の第1又は第2の観点に係る光源装置を備えて構成される。
本発明の第4の観点に係る液晶表示装置は、本発明の第3の観点に係るバックライト装置と、液晶パネルとを備えて構成される。
本発明の第1又は第2の観点に係る光源装置では、各光源からの光は導光板の対応する分割入光面を介して互いに異なる角度で内部に導かれ、それぞれの角度との関係で、裏面と出光面との間で適宜に反射されつつ対応する部分領域から出射される。これにより、各光源の発光量をそれぞれ制御すれば、各部分領域についての輝度を任意に変更することができる。従って、単一の導光板を用いて複数の部分領域のそれぞれについて輝度を任意に変更することができるので、従来技術のように、各部分領域毎に導光板をそれぞれ備えるものと比較して、その枚数を大幅に削減することができ、光源を導光板の端部に配置することもできるため、光学的性能の低下を招くことなく、製造工数やコストを低減することができる。また、各分割入光面は導光板の側面に沿って配設されているため、導光板としてより薄いものを用いることができ、装置の小型化(薄型化)を図ることができる。
本発明の第3の観点によれば、本発明の第1又は第2の観点に係る光源装置を備えているので、高い光学的性能を実現することができるとともに、安価で小型(薄型)なバックライト装置を提供することができる。
本発明の第4の観点によれば、本発明の第3の観点に係るバックライト装置を備えているので、品質の高い表示が可能であるとともに、安価で小型(薄型)な液晶表示装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態に係る光源装置について、図面を参照して説明する。なお、以下では、後述する平面視矩形状の導光板の厚さ方向をZ方向、Z方向に直交する面内において、該矩形状の導光板の1辺に沿う方向をX方向、該X方向に直交する方向をY方向としたXYZ正規直交座標系を用いて説明する。
この光源装置は、液晶表示装置の液晶パネルを被照明体として照明するバックライトに用いて特に好適なものである。但し、被照明体としては、そのような液晶パネルに限られず、店頭等に配置される看板の照明として、ショーウィンドウ等の照明として、その他のあらゆる照明として、用いることもできる。以下では、液晶表示装置のバックライトとして用いられる場合を例に説明する。
まず、図1〜図3を参照する。この実施形態の光源装置1は、複数の光源2(L11〜L13,L21〜L23,L31〜L33)と、これらの光源2からの光を導く導光体としての導光板3とを備えている。導光板3は平面視矩形状(正方形又は長方形)の板状体からなり、光源2は導光板3の一の側面(後述する入光面4)を指向して該側面に沿って(すなわち、Y方向に沿って)配列的に設けられている。
光源2としては、この実施形態では、LED(Light Emitting Diode)を用いている。LEDとしては、青黄色系擬似白色発光ダイオードや3色(RGB)方式の白色発光ダイオード等が用いられる。但し、光源2としては、このようなLEDに限られず、少なくとも点灯/消灯、発光量の制御が所望の応答性をもって行えるものであればどのようなものでもよく、例えば、半導体レーザー等を用いてもよい。
光源2としては、小型で、集光度が高いものを用いることが好ましい。なお、本実施形態における集光度とは、光源からの光の出射角度(照射角度)と同義である。光源2の集光度は半値(全角)で30°以下が好ましく、20°以下がより好ましい。本実施形態では、光源2として、砲弾型LEDを用い、その集光度は半値(全角)で15°のものを用いている。但し、光源2の厚さ(Z方向の寸法)が導光板3の厚さ(Z方向の寸法)と比較して小さい場合(例えば、導光板3として比較的に厚みのある板状体を用いる場合等)には、光源2としてはその集光度は半値(全角)でより大きなものを用いてもよい。
各分割入光面4a,4b,4cに対応する各光源2(例えば、L11〜L13とする)は、光源L11〜L13からの出射光の主光線の方向が、図1のZ−X平面において互いに異なるように、その設置角度を互いに異ならせて配置されていてもよい。但し、各分割入光面4a,4b,4cに対応する各光源L11〜L13の設置角度の差(各出射光の主光線の方向がZ−X面内においてなす角度)が各光源L11〜L13の半値(全角)に対して大きすぎると、全光源L11〜L13を点灯させたときに、出光する光の弱い部分が生じ好ましくない。一方、設置角度の差が小さすぎると、全光源L11〜L13を点灯させたときに局所的に出光する光が強い部分が生じるためやはり好ましくない。従って、各光源L11〜L13の設置角度は、これらの事情を考慮して、適切に設定する必要がある。他の光源L21〜L23,L31〜L33についても同様である。
導光板3の材料としては、例えば、ガラス、透明樹脂等が挙げられる。なお、導光板3の材料は、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を任意の比率で組み合わせて用いてもよい。該透明樹脂としては、特に限定されないが、プロピレン−エチレン共重合体、ポリスチレン、 (メタ)アクリル酸エステル−芳香族ビニル化合物共重合体、ポリエチレンテレフタレート、テレフタル酸−エチレングリコール−シクロヘキサンジメタノール共重合体、ポリカーボネート、メタクリル樹脂、脂環式構造を有する樹脂(例えば、ノルボルネン系の樹脂)などを挙げることができる。
これらの中で、脂環式構造を有する樹脂、メタクリル樹脂及び(メタ)アクリル酸エステル−芳香族ビニル化合物共重合体樹脂を好適に用いることができ、脂環式構造を有する樹脂を特に好適に用いることができる。脂環式構造を有する樹脂は、溶融樹脂の流動性が良好なので、例えば射出成形により導光板を製造する場合、低い射出圧力で金型のキャビティを充填することができ、吸湿性が極めて低いので、寸法安定性に優れ、導光板に反りを生ずることがなく、比重が小さいので導光板を軽量化することができる。また、脂環式構造を有する樹脂は、ウエルドラインが発生しにくい。また、例えば押し出し成形により導光板を製造する場合、成形時の厚みムラが少なく、成形後の形状付与が容易である。さらに、脂環式構造を有する樹脂は吸湿性が極めて低いので、寸法安定性に優れ、導光板に反りを生じにくい。さらに、脂環式構造を有する樹脂は比重が小さいので、導光板を軽量化することができる。
導光板が樹脂で形成されている場合、導光板が吸湿により寸法変化(伸びや反り)を生じる可能性がある。特に導光板の寸法が大きい場合(例えば、40インチ)には、当該寸法変化により、照明装置において光源と光導入面との相対位置関係が変化し、光利用効率が低下する傾向がある。このため、導光板の吸水率は、0.50%以下に設定することが好ましく、0.25%以下がより好ましく、0.05%以下がさらに好ましい。なお、本願明細書中における吸水率は、JIS K7209 A法に準拠して、厚さ3mmで、直径50mmの円板形又は一辺50mmの正方形の試験片を50℃で24時間乾燥したのちデシケ一ター中で放冷し、23℃の水に24時間浸漬したときの重量増から求めることができる。
脂環式構造を有する樹脂としては、主鎖又は側鎖に脂環式構造を有する重合体樹脂を挙げることができる。主鎖に脂環式構造を有する重合体樹脂は、機械的強度と耐熱性が良好なので、特に好適に用いることができる。脂環式構造は、飽和環状炭化水素構造であることが好ましく、その炭素数は、4〜30であることが好ましく、5〜20であることがより好ましく、5〜15であることがさらに好ましい。脂環式構造を有する重合体樹脂中の脂環式構造を有する繰り返し単位の割合は、50重量%以上であることが好ましく、70重量% 以上であることがより好ましく、90重量%以上であることがさらに好ましい。脂環式構造を有する樹脂としては、例えば、ノルボルネン系単量体の開環重合体若しくは開環共重合体又はそれらの水素添加物、ノルボルネン系単量体の付加重合体若しくは付加共重合体又はそれらの水素添加物、単環の環状オレフィン系単量体の重合体又はその水素添加物、環状共役ジエン系単量体の重合体又はその水素添加物、ビニル脂環式炭化水素系単量体の重合体若しくは共重合体又はそれらの水素添加物、ビニル芳香族炭化水素系単量体の重合体又は共重合体の芳香環を含む不飽和結合部分の水素添加物などを挙げることができる。これらの中で、ノルボルネン系単量体の重合体の水素添加物及びビニル芳香族炭化水素系単量体の重合体の芳香環を含む不飽和結合部分の水素添加物は、機械的強度と耐熱性に優れるので、特に好適に用いることができる。
メタクリル樹脂は、透明性に優れ、強靭でひびが入りにくいので、好適に用いることができる。メタクリル樹脂としては、JISK6717に規定されるメタクリル酸メチル重合物を80%以上含むメタクリル樹脂成形材料を挙げることができる。この規格に規定されるメタクリル樹脂の中で、ビカット軟化点温度96〜100℃、メルトフローレート8〜16の指定分類コード100−120のメタクリル樹脂は、適度な流動性と強度を有するので、好適に用いることができる。
導光板3の成形材料には、成形時における酸化劣化や熱劣化を防止するために、酸化防止剤を添加することができる。また、成形品の耐光性などを向上させるために、耐光安定剤を添加することができる。
酸化防止剤としては、例えば、フェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、イオウ系酸化防止剤などを挙げることができる。これらの酸化防止剤は、1種を単独で用いることができ、あるいは、2種以上を組みあわせて用いることができる。これらの中で、フェノール系酸化防止剤、特にアルキル置換酸化防止剤を好適に用いることができる。酸化防止剤の添加量は、樹脂成分100重量部に対して、0.01〜2重量部であることが好ましく、0.02〜1重量部であることがより好ましい。
導光板の成形材料には、導光板の耐光性などを向上させるために、耐光安定剤を含ませてもよい。耐光安定剤としては、例えば、ヒンダードアミン系耐光安定剤(HALS)、ベンゾエート系耐光安定剤などを挙げることができる。これらの耐光安定剤は、1種を単独で用いることができ、あるいは、2種以上を組み合わせて用いることもできる。これらの中で、ヒンダードアミン系耐光安定剤を特に好適に用いることができる。耐光安定剤の添加量は、樹脂成分100重量部に対して、0.01〜2重量部であることが好ましく、0.02〜1重量部であることがより好ましく、0.05〜0.5重量部であることがさらに好ましい。
該成形材料には、必要に応じて、さらに他の添加剤を添加することができる。他の添加剤としては、例えば、熱安定剤、紫外線吸収剤、近赤外線吸収剤などの安定剤;滑剤、可塑剤などの樹脂改質剤;染料、顔料などの着色剤;帯電防止剤、蛍光増白剤、光拡散剤などを挙げることができる。なお、他の添加剤は、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を任意の比率で組み合わせて用いても良い。
導光板3は、この実施形態では、一例として、X方向の寸法がL=240mm、Y方向の寸法が240mmに設定された正方形とし、Z方向の寸法(厚さ)は最も厚い部分でt=3.0mmとしている。この実施形態の導光板3の屈折率は1.533程度、臨界角は40.7度である。
導光板3は、光源2からの光が入射される入光面4と、互いに位置の異なる複数の部分領域A11〜A13,A21〜A23,A31〜A33が設定された出光面5と、導光板3内を伝搬する光を反射する反射面として機能する裏面6とを備えている。出光面5(出光面5に凹凸がある場合にはその平均面)はX−Y平面に実質的に平行な面となっている。また、裏面6(裏面6に凹凸がある場合にはその平均面)はX−Y平面に対して所定の角度傾斜した面となっている。但し、この裏面6はX−Y平面に対して実質的に平行な面となっていてもよい。また、図1に示すように、導光板3は、出光面5に実質的に垂直な面である端面7a,7b,7cを有し、これらは反射面となっている。各光源2からの入射光の主光線方向を設定するためには、光源2の配置する方向(姿勢)を変更するか、光源2と導光板3の間に、光線方向を変更するプリズム等の部材を別途設置すればよい。
入光面4は、出光面5(X−Y平面)に対する傾斜角度が互いに異なるように光源2の配列方向(Y方向)に沿って導光板3の一の側面(端面7a,7b,7c以外の側面)に配設されている。入光面4は、各光源2からの光を互いに異なる角度で内部に導く複数の分割入光面4a,4b,4cを有している。この実施形態では、例えば、光源L11からの光を入射させるための分割入光面として分割入光面4aが、光源L12からの光を入射させるための分割入光面として分割入光面4bが、光源L13からの光を入射させるための分割入光面として分割入光面4cが設けられている。各分割入光面4a,4b,4cのX−Y平面に対する傾斜角度は、裏面6との関係において、各光源2(L11〜L13,L21〜L23,L31〜L33)からの光がこれらにそれぞれ対応する部分領域A11〜A13,A21〜A23,A31〜A33から出射させるような角度に設定されている。
ここで、「裏面6との関係」とは、具体的には、裏面6の傾斜角度(X−Y平面に対する角度)との関係を意味し、裏面6にY方向に延在する断面が三角形状の複数の条からなる条列が付与されている場合には、当該条列を構成する傾斜面の角度(X−Y面に対する角度)との関係を意味する。即ち、分割入射面4a,4b,4cの傾斜角度は、各光源L11,L12,L13からの出射光をそれぞれ最適な角度で導光板3内に導入し、適宜に導光板3内で略全反射させつつ伝搬させ、対応する部分領域A11,A12,A13から出射させるために、最適な角度に設定されており、その角度は裏面5の傾斜角(条列が付与されている場合にはその傾斜面の角度)に応じて最適な値に設定される。
この実施形態では、裏面6のX−Y平面に対する傾斜角度をδ=0.44°に設定して、光源L11からの光を部分領域A11から出射させるため、分割入光面4aのX−Y平面に対する角度はφ1=12.5°に、光源L12からの光を部分領域A12から出射させるため、分割入光面4bのX−Y平面に対する角度はφ2=20.0°に、光源L13からの光を部分領域A13から出射させるため、分割入光面4cのX−Y平面に対する角度はφ3=140.0°に設定している。光源L21〜L23,L31〜L33にそれぞれ対応する分割入光面4a,4b,4cについても同様である。
導光板3の出光面5は、複数の部分領域A11〜A13,A21〜A23,A31〜A33を備え、これらの部分領域A11〜A13,A21〜A23,A31〜A33は、ローカルディミングを行う際の輝度を調整する単位としての領域である。部分領域A11〜A13は、X方向に沿って、入光面4に対して近い側から遠い側に向かう方向(X方向)に沿って、A11,A12,A13の順に配置されている。部分領域A21〜A23、部分領域A31〜A33についても同様である。
なお、以下では、説明を簡単にするため、部分領域A11〜A13及び光源L11〜13によって構成される部分(以下、基本ユニットと言うことがある)についての説明とし、部分領域A21〜A23及び光源L21〜L23によって構成される部分、並びに部分領域A31〜A33及び光源L31〜L33によって構成される部分については、該基本ユニットと同様なので、その説明は省略する。
各光源2は、不図示の光源支持手段を介して、この光源装置1を構成する不図示の筐体(ハウジング)に、+X方向を指向するように支持されている。各光源2から+X方向に出射された光は、対応する分割入光面4a,4b,4cからそれぞれのX−Y平面に対する傾斜角度に応じて屈折入射され、互いに異なる角度で導光板3内に導入される。各光源2から+X方向に出射され、対応する分割入射面4a,4b,4cを介して導光板3内に導入される各光の角度(主光線の角度)は、分割入射面4a,4b,4cの傾斜角度に応じて互いに異なるものとされるため、各光源2は互いに同一の姿勢で支持することができる。このため、その構成の簡略化や組立工数の低減を図ることができる。但し、各光源2は、対応する分割入光面4a,4b,4cのX−Y平面に対する傾斜角度に応じて、それぞれ互いに異なる角度で支持するようにしてもよい。例えば、その主光線の方向(指向方向)が対応する分割傾斜面4a,4b,4cに略直交するように支持してもよい。
図3に示されているように、光源2(光源L11とする)から出射された光は分割入光面4aに入射され、分割入光面4aとのなす角度及び導光板3の屈折率に応じて屈折されて導光板3内に導かれ、出光面5及び/又は裏面6において臨界角θ以下となることにより適宜に全反射されつつ、図中の矢印D1のように伝搬されて部分領域A11に導かれ、該部分領域A11の部分において臨界角θ以上となることにより該部分領域A11から出射される。また、光源2(光源L12とする)から出射された光は分割入光面4bに入射され、分割入光面4bとのなす角度及び導光板3の屈折率に応じて屈折されて導光板3内に導かれ、出光面5及び/又は裏面6において臨界角θ以下となることにより適宜に全反射されつつ、図中の矢印D2のように伝搬されて部分領域A12に導かれ、該部分領域A12の部分において臨界角θ以上となることにより該部分領域A12から出射される。さらに、光源2(光源L13とする)から出射された光は分割入光面4cに入射され、分割入光面4cとのなす角度及び導光板3の屈折率に応じて屈折されて導光板3内に導かれ、出光面5及び/又は裏面6において臨界角θ以下となることにより適宜に全反射されつつ、図中の矢印D3のように伝搬されて部分領域A13に導かれ、該部分領域A13の部分において臨界角θ以上となることにより該部分領域A13から出射される。分割入光面4a、4b、4cの傾斜角度(X−Y面に対する角度)は、光源L11,L12,L13から出た光がそれぞれの分割入光面4a,4b,4cに入射し、対応する部分領域A11、A12、A13から出射する光の光路の進み方を前記のように考えることにより決定することができる。
この実施形態では、導光板3の裏面6は、一様な平面となっており、反射材料の蒸着等の処理は施しておらず、導光板3を構成する樹脂板が露出した面となっている。各光源2からの光は対応する分割入光面4a,4b,4cによってそれぞれ所定の角度で導光板3内に導入され、裏面6においては臨界角θ以上とはならないような角度で進行するため、反射材料の蒸着等の処理を施さなくても全反射されるからである。これにより、裏面6に反射材料の蒸着等を行う場合と比較して、その構成の簡略化、製造工数の低減を図ることができる。但し、導光板3を構成する樹脂板の裏面側表面に反射金属を蒸着し、あるいは白色散乱板(白色反射板)を配置する構成としてもよい。
導光板3の出光面5側には、この光源装置1による照明光が一様で均一となるように、空気層を挟んで光拡散シートを、また、輝度を高められるように、プリズムシート等の光学シートが配置されることが好ましい。光学シートとしては、透明樹脂、透明樹脂に光拡散剤その他の添加剤を添加した板状体、板状体の一方又は両方の面に複数の突起や条列等のパターンを形成したもの等を用いることができる。
上述した光源装置1によれば、光源L11に電流を供給して点灯させると部分領域A11が明るくなり、光源L12に電流を供給して点灯させると部分領域A12が明るくなり、光源L13に電流を供給して点灯させると部分領域A13が明るくなる。光源L11、光源L12、光源L13に供給する電流をそれぞれ調整することによって、それぞれに対応する部分領域A11,A12,A13の輝度を任意に変更制御することができる。部分領域A21〜A23及び光源L21〜23によって構成される部分、ならびに部分領域A31〜A33及び光源L31〜33によって構成される部分についても同様である。このように、1個の導光板3について、全領域を9つに分割した各部分領域A11〜A13,A21〜A23,A31〜A33の輝度を独立して任意に変更制御することができる。
なお、上述した実施形態では、各部分領域(例えば、A11〜A13)のそれぞれに対応する光源として、単一の光源(例えば、L11〜L13)を設けたが、各部分領域について光源の数を2つ以上としてもよい。光源の数は、部分領域のY方向の寸法と、光源の最大発光量や集光度等との関係において適宜な数を選定すればよい。
各光源2として、入光面4に近い部分領域A11に対応する光源L11よりも中間の部分領域A12に対応する光源L12の集光度を大きくし、さらに中間の部分領域A12に対応する光源L12の集光度よりも最も遠い部分領域A13に対応する光源L13の集光度を大きくすることが好ましい。各光の光路長の相違による拡散に基づく照度低下を抑制し、各部分領域A11〜A13でなるべく照度を均一にするためである。
各光源L11〜L13の集光度は、集光度の異なる光源を用いて調整してもよいし、同一の仕様(同一の集光度)のものを用いてリフレクタやレンズ等を別途設けて調整するようにしてもよい。各光源の集光度は、図4(a)〜図4(c)に示すように、主光線の方向をx方向とし、x方向に直交する面内において、前記Y方向に沿う方向をy方向とし、該y方向に直交する方向をz方向として、z方向の集光度は各光源間で同じとし、y方向の集光度を順次小さくすればよい。
また、各光源2のY方向の集光度とZ方向の集光度とは、各光源毎のY方向の半値(全角)をφ、Z方向の半値(全角)をθとして、φ/θ>1の関係を満たすことが好ましく、より好ましくはφ/θ≧2、さらに好ましくはφ/θ≧3の関係を満たすことが好ましい。これは、導光板3の厚み(Z方向の寸法)の薄型化に伴い、光利用効率が落ちることを配慮したためである。光源2のZ方向の半値(全角)θを小さくすることが好ましいのは上述した通りであるが、Y方向の半値(全角)φも小さくすると、導光板3の出光面5において、いわゆる目玉(局所的に明るい部分)等が発生し、輝度ムラを生じる場合があるためである。φ/θの上限は、不必要に集光させない範囲となるが、例えば100以下とすることができる。
上述した実施形態では、各分割入光面4a,4b,4cは平面としたが、輝度ムラの発生を抑制する等の観点から、各分割入光面4a,4b,4cを、複数のレンチキュラーレンズを配列してなるレンチキュラー面とすることができる。各レンチキュラーレンズの中心軸の傾斜角は、各分割入光面4a,4b,4cを平面とした場合のX−Y平面に対する傾斜角と一致させる。このようなレンチキュラー面に代えて、その断面が三角形状の複数の条をY方向に所定のピッチで配列してなるプリズム条列面としてもよい。また、これらの代わりに、各光源2と各分割入光面4a,4b,4cとの間に、レンズやプリズム等の光学素子を配置してもよい。
上述した実施形態では、部分領域のX方向の数は、3つとしたが、2つ又は4つ以上としてもよい。この場合には、各部分領域のX方向の数に対応した数の光源を設ける。また、上述した実施形態では、部分領域のY方向の数も3つとしたが、1つ若しくは2つ又は4つ以上としてもよい。
上述した実施形態では、裏面6は平面であるものとして説明したが、導光板3の側面に実質的に平行な方向(Y方向)に沿って延在する複数の条(畝)からなる条列(第1条列)を設けてもよい。この場合の条列としては、Y方向に沿うようにその長手方向が設定されるとともに、その断面(Z−X平面の断面)が三角形状に設定された条をX方向に所定のピッチで複数配列してなる条列とすることができる。この場合において、各条を構成する2つの斜面のうちの入光面4に対して近い側の斜面のX−Y平面とのなす角度を遠い側の斜面のX−Y平面とのなす角度よりも大きくなるように設定するとよい。
このような条列(第1条列)を有する裏面を備えた構成の一例を図5に示す。図5では、裏面6に部分領域に対応して3つの条を配置して(3つに分割して)、入光面4に対して遠い側の斜面により分割傾斜面6a,6b,6cを構成している。ここでは、入光面4に対して近い側の斜面(例えば、分割傾斜面6aと6bの間の面)はY−Z平面と実質的に平行な面(X−Y平面に対して略90°をなす面)とし、遠い側の斜面としての分割傾斜面6a,6b,6cはX−Y平面に対して互いに同一の角度(例えば、図2に示した単一の傾斜面からなる裏面6の場合と同じ角度、δ=0.44°)に設定することができる。このように、裏面6に条列を配置して、複数の分割傾斜面6a,6b,6cを形成することにより、図2のような単一の傾斜面とした場合と比較して、より薄い導光板に対応することができるようになる。
なお、ここでは、第1条列を構成する各条は略同一として各分割傾斜面6a,6b,6cを互いに同じ角度にしたが、隣接する各条の形状を異ならせて、分割傾斜面6a,6b,6cを互いに異なる角度に設定してもよい。また、第1条列を構成する複数の条の数を、図5に示した3つよりも多くしてもよい。さらに、第1条列としては、隣接する条間で頂角、ピッチ、2つの斜面の傾斜角等を異ならせたものであってもよい。また、第1条列は、導光板3のY方向に渡って一様に形成されたもののみならず、その途中で分断されたものであってもよい。また、Y方向に対して僅かに斜交していてもよい。このような第1条列は、裏面6にではなく、出光面5に設けてもよく、裏面6と出光面5の両方に設けてもよい。
導光板3の裏面6に、このような第1条列(Y方向に延在する複数の条をX方向に配設した条列)ではなく、導光板3の側面に実質的に垂直な方向(X方向)に沿って延在する複数の条(畝)からなる条列(第2条列)を設けてもよい。この場合の条列としては、X方向に沿うようにその長手方向が設定されるとともに、その断面(Y−Z平面の断面)が三角形状に設定された条をY方向に所定のピッチで複数配列してなる条列とすることができる。このような第2条列を設けることにより、導光板3内を伝搬される光のY方向への拡散が抑制され、各光源2からの光を対応する部分領域に高効率的に導くことができる。この第2条列としては、一例として、頂角90°、幅0.2mmの略三角形状の条を順次Y方向に隣接して配置したものを用いることができる。
なお、第2条列としては、その断面が略三角形状の条を配列したものに限られず、その断面が略半円形状(弓形を含む)の条を複数配列してなるレンチキュラー面としてもよく、略曲面としてもよい。また、その断面は略多角形(略台形を含む)であってもよい。さらに、隣り合う条の間に隙間(X−Y平面に略平行な面)があっても良い。隙間の具体的な間隔は、通常10μm以上、好ましくは20μm以上、より好ましくは30μm以上であり、通常10000μm以下、好ましくは5000μm以下、より好ましくは3000μm以下である。小さすぎると、回折現象により光が散乱したり、作製が困難になる傾向がある。大きすぎると、光を取り出している部分と取り出していない部分との明暗を目視で視認可能となり、光学的な欠陥となる可能性がある。また、第2条列は単一の条を配列したものではなく、前述した異なる断面形状の条を組み合わせて配列したものでも良い。さらに、第2条列は、裏面6ではなく、出光面5に設けてもよく、裏面6及び出光面5の両方に設けてもよい。
第2条列としては、例えばその断面が略三角形状の条である場合、略三角形状は第2条列の設けられる面(裏面6若しくは出光面5又は裏面6及び出光面5)と、2つの斜面とが接触を持つ形状であり、第2条列の設けられる面と各斜面との傾斜角の平均値を、平均傾斜角度ψとしたとき、ψは15°以上が好ましく、25°以上がより好ましく、30°以上が特に好ましい。なお、上限は90°未満である。略三角形状に関して補足すると、第2条列の設けられる面は第2条列を有するため、微視的に見ると平坦な平面ではないが、第2条列はZ軸方向の寸法が小さいため、巨視的に見た場合には平坦な平面として取り扱うことができる。従って、前記の平均傾斜角度ψは、2つの斜面と巨視的に見た場合の第2条列の設けられる面(裏面6若しくは出光面5又は裏面6及び出光面5)とがなす角度の平均値として理解できる。平均傾斜角度ψを前記の範囲にすることにより、導光板3内を伝搬される光のY方向への拡散が抑制され、各光源2からの光を対応する部分領域に高効率的に導くことができる。
第2条列の条の幅は、通常10μm以上、好ましくは20μm以上、より好ましくは30μm以上であり、通常300μm以下、好ましくは200μm以下、より好ましくは100μm以下である。小さすぎると、回折現象により光が散乱したり、作製が困難になる傾向がある。大きすぎると、光を取り出している部分と取り出していない部分との明暗を目視で視認可能となり、光学的な欠陥となる可能性がある。
さらに、第2条列の条の高さは、通常1.0μm以上、好ましくは2.0μm以上、より好ましくは3.0μm以上であり、通常500μm以下、好ましくは400μm以下、より好ましくは300μm以下である。小さすぎると加工精度の限界から作製が困難となり、大きすぎると目視で視認可能となり光学的な欠陥となる可能性がある。
第2条列は、導光板3内を伝搬される光のY方向への拡散を任意に抑制し、出光する領域を選択できるように、面全体にわたって設けても良いし、部分的に設けても良いし、無くても良い。たとえば、図1を参照すると、光源L22から出射された光は分割入光面4bに入射され、分割入光面4bとのなす角度及び導光板3の屈折率に応じて屈折されて導光板3内に導かれ、出光面5及び/又は裏面6において臨界角θ以下となることにより適宜に全反射されつつ伝搬されて部分領域A22に導かれ、該部分領域A22の部分において臨界角θ以上となることにより該部分領域A22から出射されるが、光源L22から出射された光のY方向の集光度が大きいのであれば、裏面6上の部分領域A21に対応した部分に適度な第2条列を設けることができる。これにより光源L22から出射された光のY方向への拡散を抑制することができ、部分領域A12、及び部分領域A32から光が出射されることを防止できる。
導光板3の製造方法に特に制限は無いが、例えば樹脂により導光板を形成する場合には、射出成形法、押し出し成形法、キャスト法により製造できる。また、その表面に特定形状の条列(第1条列、第2条列)等を形成する方法に特に制限はなく、例えば、平板状に成形した導光板3に後から条列を形成することができ、あるいは、導光板3の成形と同時に条列を形成することもできる。導光板3の表面に後から条列を形成する方法としては特に制限はなく、例えば、所望の形状の条列を形成できる工具を用いた切削加工によることができ、あるいは、光硬化樹脂を塗布し、所望の形状の型を転写した状態で硬化させることもできる。さらに、レーザー加工で凹凸構造を形成する方法でも形成できる。導光板3を押出成形で作製し、同時に条列を形成する場合は、所望の条列形状を有する異形ダイを用いて異形押出することができ、あるいは、押出後にエンボス加工により条列を形成することもできる。導光板3をキャスティングにより作製し、同時に条列を形成する場合は、所望の条列の形状を形成できるキャスティング型を用いることができる。導光板3を射出成形により作製し、同時に条列を形成する場合は、所望の条列の形状を形成できる金型を用いることができる。光硬化樹脂への型形状転写、異形ダイによる押出し加工、エンボス加工、キャスティング、若しくは射出成形により、条列を形成する場合に使用する型は、所望の形状の条列を形成できる工具を用いた型の金属部材への切削加工、若しくは所望の形状が形成された部材上への電鋳加工により得ることができる。また、分割入光面4a,4b,4cを形成する方法にも特に制限はなく、例えば上記の条列(第1条列、第2条列)等を形成する方法に書かれた方法で形成することもできる。
上述したように構成した光源装置1により、被照明体としての液晶パネルの全領域を照明するバックライト装置(照明装置)を構成することができる。また、上述したように構成した光源装置1を、1つのユニットとして、複数のユニットを適宜に配列することにより、被照明体としての液晶パネルの全領域を照明するバックライト装置を構成することもできる。
図6は、上述した光源装置1を対称的に2個配列して、液晶パネルの全体を照明するバックライト装置を構成した一例を示す平面図である。光源2の一部は省略して表示している。このバックライト装置10は、2つの光源装置1の光源2側を外側に、光源2と反対側を内側にして、Y方向に関して対称となるようにX方向に隣接させて構成されている。1つの光源装置1について9つの部分領域の輝度調整が可能であるので、合計で18個の部分領域を有するバックライト装置を2枚の導光板で実現することができ、従来よりも導光板の枚数を大幅に削減することができる。
また、光源2は導光板の外側に配置されており、従来技術のように、照明の有効領域内に光源を配置しなくてもよいので、光源自身やその配線等による照明ムラや光洩れの発生等を抑制できるとともに、これらを防止するための特別な工夫も必要がなくなる。導光板の枚数が少ないので、製造工数やコストも低減することができる。なお、導光板の側面に光源を配置したサイドエッジ型であるため、拡散板とその直下に光源を配置した直下型のバックライト装置等と比較して、装置全体としての厚さも大幅に薄くでき、液晶表示装置に適用した場合に装置を小型・薄型化することができる。
なお、図6のように構成した一対の光源装置1をさらにY方向に複数隣接して配置して、バックライト装置を構成してもよい。また、図7に示されているように、図6の構成において、一対の光源装置1の導光板を一体的に形成し、2つの光源装置で1つのユニットを構成してもよい。一対の導光板間の境目がない点を除いて、図6の構成と実質的に同じである。このような構成とすることにより、1つのユニットで18個の部分領域の輝度調整が可能となり、導光板の数をさらに削減することが可能となる。なお、図7のように構成した一対の光源装置1をさらにY方向に複数隣接して配置するとともに、各導光板に相当する部分を一体的に形成して単一の導光板として、バックライト装置を構成してもよい。
図8は本発明の実施例のシミュレーションで用いた光源装置の構成(モデル)を示す図であり、図9はシミュレーション結果を示すグラフである。シミュレーションは「LightTools」(サイバネット株式会社製)を用いている。図8に示したモデルをソフトウエア的に作成し、入光面4のX−Y平面に対する傾斜角度φを5°〜160°の範囲で2.5°〜10°ピッチで適宜に設定して、出光面5におけるX方向の位置(mm)と照度(lux)との関係を算出した。なお、光源2として、半値角(全角)が15°のLEDを用いるものとし、光源2のX方向及びZ方向の寸法を1mmに設定した。導光板3のX方向の寸法を240mm、最大厚さ3mm、最小厚さ1mmとし、裏面6のX−Y平面に対する傾斜角度δ=0.44°とした。なお、部分領域のX方向の数は3つとする。
このモデルを用いたシミュレーションの結果、図9に示すように、入光面4の角度は、φ=12.5°に設定した場合に、X方向の位置が0〜90mm程度(例えば、図1において、部分領域A11,A21,A31に相当する部分)で適宜な照度を得ることができ、φ=20°に設定した場合に、X方向の位置が90〜140mm程度(例えば、図1において、部分領域A12,A22,A32に相当する部分)で適宜な照度を得ることができ、φ=140°に設定した場合に、X方向の位置が150〜240mm程度(例えば、図1において、部分領域A13,A23,A33に相当する部分)で適宜な照度を得ることができた。このように、入光面4のX−Y平面に対する傾斜角度を裏面6との関係で適宜な角度に設定することにより、出光面5上の適宜な部分領域に光を導くことができる。
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。従って、上述した実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
1…光源装置
2(L11〜L13,L21〜L23,L31〜L33)…光源
3…導光板
4…入光面
4a,4b,4c…分割入光面
5…出光面
6…裏面
10,11…バックライト装置
A11〜A13,A21〜A23,A31〜A33…部分領域
2(L11〜L13,L21〜L23,L31〜L33)…光源
3…導光板
4…入光面
4a,4b,4c…分割入光面
5…出光面
6…裏面
10,11…バックライト装置
A11〜A13,A21〜A23,A31〜A33…部分領域
Claims (12)
- 複数の光源と、
互いに位置の異なる複数の部分領域が設定された出光面、その内部を伝搬される光を前記出光面に向けて反射する裏面、及び各光源に対応してその側面に沿って配設された複数の分割入光面を有する導光板とを備え、
各分割入光面の前記出光面に対する傾斜角度を、前記裏面との関係で各光源からの光が互いに異なる前記部分領域から出射されるように互いに異なる角度に設定した光源装置。 - 複数の光源と、
互いに位置の異なる複数の部分領域が設定された出光面、その内部を伝搬される光を前記出光面に向けて反射する裏面、及び各光源に対応してその側面に沿って配設された複数の分割入光面を有する導光板とを備え、
各光源からの入射光の主光線方向が、前記裏面との関係で各光源からの光が互いに異なる前記部分領域から出射されるように互いに異なる方向に設定した光源装置。 - 前記裏面は、前記入光面に近い側から遠い側にいくに従って前記出光面に対する離間寸法が小さくなるように傾斜された請求項1又は2に記載の光源装置。
- 前記出光面及び前記裏面の少なくとも一方に、前記導光板の前記側面に実質的に平行な方向に沿って延在する複数の条からなる第1条列を設けた請求項1又は2に記載の光源装置。
- 前記第1条列の各条の断面形状を略三角形状に設定した請求項4に記載の光源装置。
- 前記条を構成する2つの斜面のうちの前記入光面に対して近い側の斜面の傾斜角を遠い側の斜面の傾斜角よりも大きく設定した請求項5に記載の光源装置。
- 前記出光面及び前記裏面の少なくとも一方に、前記導光板の前記側面に実質的に直交する方向に沿って延在する複数の条からなる第2条列を設けた請求項1〜6の何れか一項に記載の光源装置。
- 前記第2条列の各条の断面を略三角形状又は略半円形状に設定した請求項7に記載の光源装置。
- 各光源は、単独で又は群毎に調光可能な請求項1〜8の何れか一項に記載の光源装置。
- 前記光源はLEDである請求項1〜9の何れか一項に記載の光源装置。
- 請求項1〜10の何れか一項に記載の光源装置を備えるバックライト装置。
- 請求項11に記載のバックライト装置と、液晶パネルとを備える液晶表示装置。
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JP2015087769A (ja) * | 2013-09-27 | 2015-05-07 | オムロン株式会社 | 導光体および発光装置 |
JP2016053450A (ja) * | 2014-09-04 | 2016-04-14 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 空気調和機 |
-
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- 2010-03-31 JP JP2010080455A patent/JP2011216203A/ja active Pending
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