JP2011215624A - 表示装置およびテレビ受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】サブピクセルのそれぞれについて表示データを生成して表示させる処理により高解像度表現を可能とし、このときの映像品位の低下を改善した表示装置を提供する。
【解決手段】表示装置は、4色以上のサブピクセルによって1つのピクセルが構成された表示パネルを備え、サブピクセルのそれぞれについて入力映像信号に基づく表示データを生成し、該表示データを表示パネルで表示させる。そしてサブピクセルのうち、輝度の高い上位2つのサブピクセルである高輝度サブピクセルと他のサブピクセルとが交互に配置されている。また、1つのピクセル内で、高輝度サブピクセルのそれぞれの面積を、他のサブピクセルよりも小さくする。好ましい例では、前記輝度の高い上位2つのサブピクセルの面積と、前記他の2つのサブピクセルの面積とが、順に1.0:1.0:1.6:1.6の面積比になっている。
【選択図】図3

Description

本発明は、表示装置およびテレビ受信装置、より詳細には、RGBYなどの多原色表示に対応した表示装置およびテレビ受信装置に関する。
従来、情報や映像を表示する表示手段として、画素(ピクセル)により画像を形成する各種のディスプレイが製品化されている。例えば、1つの画素が赤(R)、緑(G)、及び青(B)からなる3原色のサブピクセル(副画素)によって構成され、これによりカラー表示するものが一般的である。これらサブピクセルの実現には通常カラーフィルタが用いられる。このようなカラー表示の技術において、近年では表示品位を向上させるために色再現性を拡大することが検討されている。
これに対して、RGBの3原色以外の新たな色を用いて原色数を4原色以上に増加させることにより、有彩色における色度図上の領域を拡大したり、輝度効率を向上させるようにした所謂多原色ディスプレイが開発されている。例えば、RGBにY(黄)を加えたRGBYの画素構成のものや、RGBにW(白)を加えたRGBWの画素構成のものが検討されている。
一方、ディスプレイの解像特性を改善して、高精細な映像表現を行うために、画素を構成するサブピクセル単位で入力映像信号をサンプリングするサブピクセルサンプリング技術がある。サブピクセルサンプリング技術は、例えば、RGBの3つのサブピクセルから構成される画素に対し、各サブピクセルを1画素と見なして、各サブピクセル毎に輝度を再現するものである。ここでは、RGBが水平方向に配列していれば、水平方向のサンプリング周波数を従来の3倍にしてサンプリングを行う。そしてサンプリングしたRGBのサブピクセルに相当する信号に基づいてサブピクセルを駆動させる。
解像特性の改善技術に関し、例えば、特許文献1には、レンダリングされた白黒のテキストまたはグラフィックス画像の解像度を大きくし、かつ色縁を小さくすることを目的とした技術が開示されている。ここではグレースケール画像を水平方向に3倍にインターリーブし、ローパスフィルタリングしてRGBの画像データを作って表示を行うようにしている。
特開2001−117529号公報
入力映像信号をサンプリングしてデジタルデータにより映像表現を行う場合、一般的にデジタル画像を処理する過程で映像品位を低下させる現象が生じる。例えば、周波数軸方向では、サンプリング周波数の1/2のナイキスト周波数以上の信号が低域に折り返すことによる干渉縞(ビート)が生じる。また、見た目のRGBの階調が入力に対して変化するために生じる色ずれ(カラーエイリアシング)などの問題もある。
これらの問題は、入力映像の品位にあったサンプリング周波数を設定して適切なデジタル処理を行うことである程度抑えることができる。しかしながら、画素配列やサンプリング方法の要因により、必ずしも十分な映像品位を維持することができない場合があった。例えば、RGBの3原色を1画素として表現している一般的なディスプレイでサブピクセルサンプリングによって解像特性を高めようとした場合、例えば白と黒が交互に並んでいるような空間周波数の高い映像が入力すると、ビートなどによる映像品位の低下が目立つことがある。
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたもので、サブピクセルのそれぞれについて表示データを生成して表示させる処理により高解像度表現を可能とし、このときの映像品位の低下を改善した表示装置およびテレビ受信装置を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、赤、緑、青、黄の4色のサブピクセルによって1つのピクセルが構成された表示パネルと、前記サブピクセルのそれぞれについて入力映像信号に基づく表示データを生成し、該表示データを前記表示パネルで表示させる表示制御部と、を有する表示装置において、前記表示パネルは、前記サブピクセルのうち、輝度の高い上位2つのサブピクセルである緑と黄の高輝度サブピクセルと他の赤と青のサブピクセルとが交互に配置されていることを特徴としたものである。
第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記1つのピクセル内で、前記高輝度サブピクセルのそれぞれの面積を、前記他のサブピクセルよりも小さくすることを特徴としたものである。
第3の技術手段は、第1または第2の技術手段において、前記表示制御部が、前記サブピクセルの位置に応じて前記入力映像信号をサンプリングし、それぞれの前記サブピクセル用の前記表示データを生成するサブピクセルサンプリングを行うことを特徴としたものである。
第4の技術手段は、第1〜第3のいずれか1の技術手段の表示装置を備えたテレビ受信装置である。
サブピクセルのそれぞれについて表示データを生成して表示させる処理により高解像度表現を可能とし、このときの映像品位の低下を改善した表示装置およびテレビ受信装置を提供することができる。
本発明を適用可能な液晶表示装置の表示部の構成例を模式的に示した図である。 本発明を適用可能な液晶表示装置のブロック図である。 サブピクセルの構成に応じて得られる解像度を説明するための図である。 本発明に適用できるサブピクセルの構成例を示す図である。 本発明に適用できるさらに他のサブピクセルの構成例を示す図である。 ピクセルサンプリングとサブピクセルサンプリングを説明するための図である。 映像信号の画素値の状態の一例を示す図である。 図7の画素値の輝度成分にエンハンスおよびスムージングを行う処理例を説明する図である。 シミュレーションを行うRGBの画素構成を示す図である。 シミュレーションを行うRGBYの画素構成を示す図である。 RGBの画素構成でピクセルサンプリングを行ったときの輝度成分の空間周波数応答を表した図である。 RGBの画素構成でサブピクセルサンプリングを行ったときの輝度成分の空間周波数応答を表した図である。 RBGYの画素構成でピクセルサンプリングを行ったときの輝度成分の空間周波数応答を表した図である。 RGBYの画素構成でピクセルサンプリングを行ったときの輝度成分の空間周波数応答を表した図である。 RGYBの画素構成でサブピクセルサンプリングを行ったときの輝度成分の空間周波数応答を表した図である。 RGYBの画素構成でピクセルサンプリングを行ったときの輝度成分の空間周波数応答を表した図である。 RGBWの画素構成でピクセルサンプリングを行ったときの輝度成分の空間周波数応答を表した図である。 RGBWの画素構成でサブピクセルサンプリングを行ったときの輝度成分の空間周波数応答を表した図である。 RGBWの画素構成と同じ構成によって、Wの輝度比を変化させたときの輝度成分の周波数応答を表した図である。 RGBWの画素構成と同じ構成によって、Wの輝度比を変化させたときの輝度成分の周波数応答を表した他の図である。 RGBWの画素構成と同じ構成によって、Wの輝度比を変化させたときの輝度成分の周波数応答を表した更に他の図である。 RGBWの画素構成と同じ構成によって、Wの輝度比を変化させたときの輝度成分の周波数応答を表した更に他の図である。
図1は、本発明を適用可能な表示装置の表示部の構成例を模式的に示した図で、RGBYの画素構成をもつ表示部1を示すものである。ここでは1つの画素12は、RGBYの画素構成をもっている。つまり表示部1によって表示されるカラー画像の各画素は、R(赤)、G(緑)、B(青)、Y(黄)にそれぞれ対応するRサブピクセル、Gサブピクセル、Bサブピクセル、Yサブピクセルからなる。
RGBの画素構成、RGBW(白)、RGBC(シアン)等の画素構成の場合も同様であり、RGBの場合には、1つの画素11がRGBのサブピクセルから構成され、RGBWやRGBC等の場合には、1つの画素11がそれぞれRGBW、RGBCのサブピクセルから構成される。また、RGBYCなどの5色の画素構成などを採用することもできる。本発明は、4色以上のサブピクセルによって1つのピクセル(画素)が構成された表示パネルを有する表示装置に適用される。
図2は、本発明を適用可能な表示装置のブロック図である。本ブロック図は、表示装置の映像表示制御部分を示しており、1画素をRGBのサブピクセルで構成した従来一般的な画素構成のものや、RGBY、RGBC、RGBYCなどの多原色画素構成、あるいはRGBWなどの画素構成のものに対しても適用することができる。
液晶表示装置は、表示部1、入力部2、映像処理回路3、制御部4、光源制御回路5、及びで駆動制御回路6により構成される。表示部1はアクティブマトリクス型のカラー表示パネルを備え、駆動制御回路6は表示部1を駆動するための駆動信号を生成する。
入力部2は、デジタル放送信号などの映像信号を入力するためのインターフェイスである。映像処理回路3は、入力部2からの入力映像信号に対して各種の信号処理を実行する。制御部4は、液晶表示装置の動作を制御するCPUやメモリなどで構成される。光源制御回路5は、制御部4からの制御指令に従って、表示部1を構成するバックライト光源に供給する電力を制御してバックライト光源の輝度を調整する。
表示部1は、カラーフィルタ7と、液晶パネル本体8と、バックライト光源9とで構成される。液晶パネル本体8は、複数のデータ信号線とそれに交差する複数の走査信号線とが形成されている。この液晶パネル本体8とカラーフィルタ7とにより、マトリクス状に配置された複数の画素形成部を含むカラー液晶パネルが構成される。バックライト光源9は、液晶パネル本体8を照明する光源である。
RGBYの画素構成の表示部1を例として説明する。駆動制御回路6は、表示制御回路61と、データ信号線駆動回路13と、走査信号線駆動回路14とを備えている。表示制御回路61は、映像処理回路3からデータ信号DAT(Ri,Gi,Bi)と、図示しないタイミングコントローラからタイミング制御信号TSを受け取り、デジタル映像信号DV(Ro,Go,Bo,Yo)、データスタートパルス信号SSP、データクロック信号SCK,ラッチストロープ信号LS、ゲートスタートパルス信号GSP、及びゲートクロック信号GCK等を出力する。
表示部1の各画素11は、RGBYのサブピクセルからなり、データ信号DATは、赤、緑、青の3原色にそれぞれ対応する3つの原色信号(Ri,Gi,Bi)からなる。表示制御回路61は、RGBの3原色に対応した入力原色信号(Ri,Gi,Bi)を、RGBYの4原色に対応した出力原色信号(Ro,Go,Bo,Yo)に変換する変換回路62を備える。デジタル映像信号DVは、変換回路62から出力される出力原色信号(Ro,Go,Bo,Yo)であり、これにより表示部1に表示すべきカラー画像を表示する。
また、上記のデータスタートパルス信号SSP、データクロック信号SCK、ラッチストローブ信号LS、ゲートスタートパルス信号GSP、およびゲートクロック信号GCK等は、表示部1に画像を表示するタイミングを制御するためのタイミング信号である。
データ信号線駆動回路13は、表示制御回路11から出力されたデジタル画像信号DV(Ro,Go,Bo,Yo)、データスタートパルス信号SSP、データクロック信号SCK、およびラッチストローブ信号LSを受け取り、表示部1の各サブピクセルにおける画素容量を充電するためにデータ信号電圧を駆動信号として各画素のデータ信号線に印加する。
走査信号線駆動回路14は、表示制御回路61から出力されたゲートスタートパルス信号GSPとゲートクロック信号GCKとに基づいて、表示部1における走査信号線にアクティブな走査信号(TFTをオンさせる走査信号電圧)を順次印加する。
これにより、各サブピクセルの画素容量には、デジタル映像信号DVに応じた電圧が保持されて液晶層に印加される。その結果、各サブピクセルに設けられRGBYのカラーフィルタによってデジタル映像信号DVの表すカラー画像が表示部1に表示される。
上記の表示装置は、テレビ受信装置として構成することができる。テレビ受信装置は、アンテナで受信した放送信号を選局して復調し、復号して再生用映像信号を生成する手段を有し、再生用映像信号を入力部2を介して映像処理回路3に入力させる。これにより、受信した放送信号を表示部1に表示させることができる。本発明は、表示装置、およびその表示装置を備えるテレビ受信装置として構成することができる。
図3は、サブピクセルの構成に応じて得られる解像度を説明するための図である。図3の横軸は、各サブピクセル構成により得られる空間周波数を示している。
ここでは、モノクロの第1のピクセル構成101、RGBの3つのサブピクセルによる第2のピクセル構成102、RGBYのサブピクセルによる第3のピクセル構成103、及びRGBYのサブピクセルによる第4のピクセル構成104、を比較している。ここで第3のピクセル構成103は、RGBYのサブピクセルの面積がいずれも同じ1:1:1:1の構成を有している。また第4のピクセル構成104は、RGBYのサブピクセルの面積比が、R:B:G:Y=1.6:1.0:1.6:1.0になっている。
例えば、水平方向が1920ピクセルのフルハイビジョン(HD)のパネルを想定する。ここで1ピクセル/ドットを基準とすると、モノクロの第1のピクセル構成101の場合に、ピクセル解像度を示す空間周波数をFnとする。ここでフルHDパネルでは、1920ピクセル=1920ドットとなって、1ピクセル相当の解像度をもつ。
そして、RGBのサブピクセルによる第2のピクセル構成102の場合には、1つのピクセルが3つの均等な面積をもつサブピクセルで構成されているため、空間周波数は、3倍の3Fnとなる。フルHDのパネルでは、1920ピクセル×3サブピクセル=5760ドットとなって、0.33ピクセル相当の解像度となる。
また、RGBYのサブピクセルによる第3のピクセル構成103の場合には、1つのピクセルが4つの均等な面積をもつサブピクセルで構成されているため、空間周波数は、モノクロの4倍の4Fnとなる。フルHDのパネルでは、1920ピクセル×4サブピクセル=7680ドットとなって、0.25ピクセル相当の解像度となる。従ってRGBYの第3のピクセル構成103の場合には、RGBの第2のピクセル構成102よりも1.33倍細かい解像度となる。
さらに、RGBYのサブピクセルによる第4のピクセル構成104の場合には、1つのピクセルがR:G:B:Y=1.6:1.0:1.6:1.0の比の4つのサブピクセルで構成されている。従って、1.6の比をもつRとBの空間周波数は、Fn×5.2/1.6=3.25Fnとなる。また、1.0の比をもつGとYの空間周波数は、Fn×5.2/1.0=5.2Fnとなる。
フルHDのパネルでは、RとBのサブピクセルの場合、1920×5.2/1.6=6240ドットとなり、0.31ピクセル相当の解像度となる。また、GとYのサブピクセルの場合、1920ピクセル×5.2/1.0=9984ドットとなって、0.19ピクセル相当の解像度となる。従ってRとBのサブピクセルの場合には、RGBの第2のピクセル構成102よりも1.08倍細かい解像度となり、面積の小さいGとYのサブピクセルの場合には、RGBの第2のピクセル構成102よりも1.73倍細かい解像度となる。
本発明に係る実施形態では、4色以上のサブピクセルによって1つのピクセルが構成された表示パネルにおいて、輝度の高い上位2つのサブピクセルである高輝度サブピクセルと他のサブピクセルとを交互に配置し、サブピクセルサンプリングを行うことで、良好な映像品位を得ることができる。例えば、本発明に係る実施形態では、1画素がRGBYの順序に配列させる。この理由は、RGBYのうち、上位2つの高輝度比をもつG、Yのサブピクセルと他の2つのR、Bのサブピクセルとを交互に配置することにある。
高輝度であるG、Yの輝度が、R、Bの輝度より十分大きい場合には、1ピクセル内で輝度を支配する高輝度のサブピクセルによって輝度中心が2つになり、解像度を向上させることができる。つまり、RGBYの順序で配列することで、RGBYのうちから輝度比の高いGとYとが隣接せずに離れて配置され、これにより空間解像度を高くしたときと同様の効果を奏し、映像品位を向上させることができる。
また、RGBYに代えてRGBCの構成とした場合にも、輝度比の高い上位2つのG,CのG、Yのサブピクセルと他の2つのR、Bのサブピクセルとを交互に配置する。
これによって、ピクセルを連続配置した構成において高輝度のサブピクセルが交互に並び、その配列方向において解像度が向上する。
またサブピクセルの配列方向と直交方向においても、高輝度のサブピクセルとその他のサブピクセルとを交互に配置することにより、ピクセルマトリックス全体の解像度を向上させることができる。
また、本発明に係る表示装置の実施形態では、1つのピクセル内で、上記のような高輝度のサブピクセルのそれぞれの面積を、他のサブピクセルよりも小さくすることとする。例えば、ピクセル内のRGBYの面積比を、R:G:B:Y=1.6:1.0:1.6:1.0とする。
上記図3にて説明したように、RGBYを1.6:1.0:1.6:1.0の面積比で配置した第4のピクセル構成104の場合には、R、Bについては0.31ピクセル相当の解像度が得られ、G、Yについては0.19ピクセル相当の解像度が得られることがわかる。高輝度のサブピクセルの面積比を小さくすることによって、見かけ上の解像度を向上させることができる。従って、本発明に係る実施形態では、輝度に支配的な高輝度のサブピクセルの面積を、他のサブピクセルの面積よりも小さくするようにする。
つまり、本発明に係る表示装置の実施形態では、以下が基本的な技術思想となる。
(1)表示パネルでは、4色以上のサブピクセルによって1つのピクセルが構成され、サブピクセルのそれぞれについて入力映像信号に基づく表示データを生成して表示させる。
(2)4色以上のサブピクセルのうち輝度が高い上位2色のサブピクセルが、他の2色のサブピクセルと交互に配置されている。
(3)1つのピクセル内で、高輝度のサブピクセルのそれぞれの面積を、他のサブピクセルよりも小さくする。望ましい面積比の例として、サブピクセルを4色により構成し、高輝度の2色のサブピクセルの面積を同じにし、かつ他の2色のサブピクセルの面積と同じにし、高輝度の2色のサブピクセルと、他の2色のサブピクセルとの面積比を1.0:1.6とする。
そして、このようなサブピクセル配置によって、サブピクセルサンプリングなどによりサブピクセルごとに映像データを生成する処理を行って映像表現を行うことで、高解像度の表現が可能で、映像品位の低下を改善した表示装置を提供することができる。
図4は、本発明に適用できるサブピクセルの構成例を示す図である。図4(A)は、RGBYのサブピクセルによって1画素が構成された例である。この例では、上述したように、RGBYのうち輝度が高い上位2色G,Yのサブピクセルが、他の2色R,Bのサブピクセルと交互に配置されている。
また、図4(B)に示すようにRGBYのY(黄)に代えてC(シアン)を用いるものであってもよい。この場合、輝度が高い上位2色は、G、Cの2色である。
図4(C)の例では、RGBYCの5色のサブピクセルを使用して画素を構成した。ここでは、RGBY、RGBCによりそれぞれ1画素を構成し、これらの画素を隣接して配置した。この場合にも1画素内で輝度が上位2色のサブピクセルと、他の2色のサブピクセルとが交互に配置される。
図5は、本発明に適用できるさらに他のサブピクセルの構成例を示す図である。本例では、RGBYRCの6色のサブピクセルによって1画素を構成している。この場合、輝度が上位2つのサブピクセルはY,Cであり、次に高輝度のサブピクセルはGである。ここで、Y,Cと他のサブピクセルを交互にするが、さらにGについても、Y,Cと互いに隣接しないように配置した。また、1画素内でRのサブピクセルを2カ所に配置することにより、Rの輝度比不足を補償させる。これにより、水平方向と垂直方向とに輝度の高低を生じさせ、高解像度表現を可能とする。
図6は、ピクセルサンプリングとサブピクセルサンプリングを説明するための図で、図6(A)はピクセルサンプリングの様子を説明する図、図6(B)はサブピクセルサンプリングの様子を説明する図である。ここでは横軸にX方向の画素位置(x position)、縦方向に画素値(intensity)を示す。
図6(A)に示すピクセルサンプリングでは、アナログの入力映像信号(input)に対して、画素(ピクセル)ごとに1カ所の位置でサンプリングを行う。例えば、各画素のRGBのGに相当する位置で入力映像信号をサンプリングしていく。このときの画素ピッチをΔxとすると、サンプリング周波数fsは、fs=1/Δxとなる。そしてサンプリングした各画素のデータをRGBの全てそれぞれに割り当てて映像表示する。従って、各画素のRGBの画素値は同じ値となる。この手法がピクセルサンプリングである。
ピクセルサンプリングの場合、Gのサブピクセルに対して、その両側に位置するR,Bのサブピクセルは、空間的に±Δx/3だけすれている。ここでサブピクセルに相当する入力映像信号はそれぞれ輝度と色とを持っているが、ピクセルサンプリングを行うことで輝度成分は分散されて空間周波数特性が鈍る。また、色成分も分散されて色ずれ、ひずみが発生する。
上記のようなピクセルサンプリングによる鈍りやひずみを改善するために、サブピクセルレンダリング等の手法が考案されている。サブピクセルレンダリングは、ピクセルサンプリングによってサンプリングした信号をサンプリング点の間で補間して、各サブピクセルのデータをつくることで、サンプリング点間を空間的にスムージングするものである。
図6(B)に示すサブピクセルサンプリングは、上記のようにサブピクセル単位でサンプリングしたデータを補間してサブピクセルのデータをつくるものではなく、入力映像信号をサブピクセル間隔で実際にサンプリングしてデータを得るもので、さらに入力映像信号に忠実なデータが得られるものである。ここでは、入力映像信号は、サブピクセル単位に相当するサンプリング周波数fxでサンプリングするものとする。この場合、RのサブピクセルについてはGのサブピクセルからΔx/3だけずらして、BのサブピクセルについてはGのサブピクセルから−Δxずらしてサンプリングを行って、画素値を割り振る。
4色画素構成におけるサブピクセルレンダリングの処理例についてさらに説明する。
図7は、映像信号の画素値の状態の一例を示す図で、横軸が画素の位置(x position)、縦軸が画素値(Intensity)である。図6の例では、十分な周波数帯域を持った連続信号からサンプリングを行った場合における画素値の状態を説明した。
一方、周波数帯域が限られていて、入力映像信号としてRGBの3色分の離散した画素値が入力したものとする。このときの画素値の状態を図7(A)に示す。
図7(A)の3色の画素値を4色の画素値に変換し、画素値を割り振って図7(B)に示すような画素値を得る。3色から4色への画素値の変換方法としては、例えば、RGBの画素値をRGBYの画素値に変換する場合、RGBについてはそのまま同じ画素値を使用し、Yについては、R=Gとなる画素値を割り当てる。例えば、3色の画素値においてR=100、G=80、であれば、4色変換に際してY=80にする。また、3色の画素値においてR=150、G=200であれば、3色変換に際してY=150にする。
そして図7(B)の4色の画素値を色成分と輝度成分とに分離し、輝度成分にはエンハンスおよびスムージング処理を行う。図8は、このときの状態を示す図で、図8(A)は、図7(B)の画素値から色成分を分離したときの状態(色成分の画素値)を示し、図8(B)は、図7(B)の画素値から輝度成分を分離したときの状態(輝度成分の画素値)を示している。図8(B)の輝度成分には、エンハンス処理とスムージング処理を行う。
エンハンス処理では、サブピクセル単位で輝度成分に対してHPF(High-pass filter)処理を行い、高周波数成分と低周波数成分とを分離する。そして高周波数成分のみにゲインをかけてエンハンスする。その後、エンハンスした高周波数成分を低周波数成分と合成する。これにおりぼやけた画像が強調され、画像の先鋭感が強調される。次に、スムージング処理では、上記エンハンス処理で合成した輝度成分にLPF(Low-pass filter)処理を行う。エンハンス処理のみでは、シャギーやノイズになどにより画質低下が生じることがあるので、スムージング処理によって滑らかな画質になるように調整する。図8(C)は得られた輝度成分の状態を示す図である。
そして、図8(A)に示す色成分と、エンハンス処理およびスムージング処理を行った輝度成分とを再度合成し、出力する。図8(D)にこときの画素の状態を示す。
上記のような処理によって、入力画像データが離散した画素値のデータしかない場合でもサブピクセル処理を行うことができる。この処理によれば、例えば白黒画像が入力したとしても、階調が空間的に変化している場合には、その部分では、1画素内のサブピクセルが同じ画素値にならず、輝度の先鋭感が向上する。
以下に、RGBYの配列でサブピクセルサンプリングを行って、空間周波数の高い映像を表示させたときの表示状態をシミュレーション結果を用いて説明する。
ここでは、画素配列とサンプリング方法の相違に応じた映像品位の状態をシミュレーションにより比較した。シミュレーションにより評価した映像は、
(1)RGBの画素構成でピクセルサンプリングした映像
(2)RGBの画素構成でサブピクセルサンプリングした映像
(3)RGBYの画素構成でピクセルサンプリングした映像
(4)RGBYの画素構成でサブピクセルサンプリングした映像
である。なお、サブピクセルの輝度値を変化させたときの状態を確認するためにRGBWのサブピクセルサンプリングの映像も評価した。
サブピクセルのそれぞれについて入力映像信号に基づく表示データを生成する本発明に係る処理は、上記のサブピクセルサンプリング処理、及びサブピクセルレンダリング処理のいずれにも適用することができる。以下では、サブピクセルサンプリングとピクセルサンプリングによるシミュレーションを行った例を説明する。
図9は、シミュレーションを行うRGBの画素構成を示す図である。シミュレーションにおいては、C言語にて入力映像信号のサンプリング方法を変え、輝度成分のビットマップを作成した。ここでは入力映像の信号源として、以下の式で定義されるゾーンプレートを使用した。ゾーンプレートは、ある原点を中心として、その原点から距離が大きくなるに従って空間周波数が高くなる白黒の映像である。
f(x,y)=128COS((π/imagewidth)x)+(π/imageheight)y))+127 ・・・式(1)
ここで、x,yは画像の中の座標、imagewidthは画像幅、imageheightは画像高さである。すなわち、関数f(x,y)は、空間領域のデータ、すなわち画像データにおいて、位置(x,y)の画素の画素値を示す関数である。
上記式(1)に従う100×100ピクセルのゾーンプレートをシミュレートする。ここでは、図9に示すようにビットマップ78×78画素を1ピクセルとしてシミュレートする。従ってゾーンプレート1枚分のビットマップは、7800×7800画素となる。サブピクセルはRGBの順で配列され、それぞれ幅26画素のビットマップで構成される。つまりRGBの面積比は1:1:1である。
そして、ゾーンプレートの入力映像信号からサンプリングし、サブピクセルを含めて300×100ピクセル分のデータを生成する。以下、「画素」との用語は、ビットマップを構成する各画素ではなく、シミュレーションを行うRGB構成のピクセル(画素)及びサブピクセル(副画素)に対応するものとする。
ピクセルサンプリングをシミュレートする場合には、各ピクセルのGの位置で、式(1)に従って画素値を形成する。この場合、そのピクセルの輝度成分は、Gの画素値に基づき、R=G=Bとなる。
また、サブピクセルサンプリングをシミュレートする場合、各サブピクセルの画素値の輝度成分は、対象とするサブピクセルとその両隣のサブピクセルとから計算して求める。
ここでは、RGBの各サブピクセルに対して、その位置に応じて式(1)により画素値を計算する。そしてその画素値から輝度成分をサブピクセルごとに抽出する。この場合、対象となるサブピクセルの輝度成分は、そのサブピクセルの両隣のサブピクセルの画素値から算出する。
例えば、図9のようにRGBのサブピクセルが配列した構成において、G=g1のサブピクセルの輝度成分は、両隣のサブピクセルであるRの画素値r1及びBの画素値b1と、自身のサブピクセルGの画素値g1とから求める。
この場合、RGBで白を表示したときの輝度比を係数とし、
輝度成分=0.30×r1+0.59×g1+0.11×b1
によって求める。
同様に、B=b1のサブピクセルの輝度成分は、両隣のサブピクセルであるGの画素値g1及び次の右隣の画素のRの画素値r2と、自身のサブピクセルBの画素値b1とから求める。この場合には、
輝度成分=0.30×r2+0.59×g1+0.11×b1
によって求める。
このように注目サブピクセルの両隣のサブピクセルの画素値を用いることにより、実際の見た目に近い映像表現をシミュレートすることができる。
図10は、シミュレーションを行うRGBYの画素構成を示す図である。図9の例と同様に、上記式(1)に従う100×100ピクセルのゾーンプレートをシミュレートする。ここでは、図9の例と同様に、ビットマップ78×78(ビットマップの画素数)が1ピクセルとしてシミュレートされる。従ってゾーンプレート1枚分のビットマップは、7800×7800となる。サブピクセルは、RGBYの順で配列され、それぞれ幅24,15,24,15のビットマップで構成される。つまりRGBYの面積比は1.6:1.0:1.6:1.0である。そして、ゾーンプレートの入力映像信号からサンプリングし、サブピクセルを含めて300×100ピクセル分のデータを生成する。
ピクセルサンプリングをシミュレートする場合には、例えば、各ピクセルのGの位置で、式(1)に従って画素値を形成する。この場合、そのピクセルの輝度成分は、Gの画素値に基づき、R=G=B=Yとなる。
また、サブピクセルサンプリングをシミュレートする場合、各サブピクセルの画素値の輝度成分は、対象とするサブピクセルとその両隣のサブピクセルとから計算して求める。
ここでは、RGBYの各サブピクセルに対して、その位置に応じて式(1)により画素値を計算する。そしてその画素値から輝度成分をサブピクセルごとに抽出する。この場合、対象となるサブピクセルの輝度成分は、そのサブピクセルに隣接するサブピクセルの画素値を用いて算出する。
例えば、図10のようにRGBYのサブピクセルが配列した構成において、B=b1のサブピクセルの輝度成分は、隣接するサブピクセルであるGの画素値g1及びYの画素値y1と、自身のサブピクセルBの画素値b1、およびサブピクセルRの画素値r1とから求める。
この場合、RGBYで白を表示したときの輝度比を係数とし、
輝度成分=0.120437475×r1+0.34378706×g1+0.103175649×b1+0.432599816×y1
によって求める。この場合の係数は、LEDバックライトによりRGBYの画素を照明し、画面の光学測定を行って算出した実測の原色輝度比に基づいて決定した。
同様に、Y=y1のサブピクセルの輝度成分は、両隣のサブピクセルであるBの画素値b1及び次の右隣の画素のRの画素値r2と、自身のサブピクセルYの画素値y1、及びGの画素値g1とから求める。
この場合、
輝度成分=0.120437475×r2+0.34378706×g1+0.103175649×b1+0.432599816×y1
によって求める。
なお、Yの左側に位置するGのサブピクセルの画素値g1を用いる理由は、左側から右側に向かって画素値を計算していくときに、対象となるサブピクセルの左側に位置するサブピクセルは、画素値が常に計算済みであることによる。
このように注目サブピクセルに隣接するサブピクセルの画素値を用いることにより、実際の見た目に近い映像表現をシミュレートすることができる。
上記のごとくのシミュレーションにより生成した画像の例を以下に説明する
図11は、RGBの画素構成でピクセルサンプリングを行ったときの輝度成分の空間周波数応答を表した図である。上記のように、入力映像源は、式(1)に従うゾーンプレートである。ここでは入力周波数fs=1/Δx(サンプリング周波数)である。従って、0.5fsはナイキスト周波数になる。
ゾーンプレートは、fx=0の位置で空間周波数が0であり、右に向かっていくに従って空間周波数が高くなっていく。また、y方向においても同様であるが、シミュレーションでは画素配列が水平方向(x方向)であるため、x方向の画像の状態に注目して画素配列とサンプリング方法の評価を行う。
図11の結果を見ると、RGBのピクセルサンプリングでは、Fx=0から右方向にゾーンプレートの空間周波数が高くなるに従って、ナイキスト周波数付近まではゾーンプレートの空間周波数がほぼ再現される。ナイキスト周波数を超えるとサンプリングエラーが生じ、空間周波数があたかも小さくなっていくように表現される。従って、サンプリングエラーが生じていないナイキスト周波数以下で評価すべきである。
ここで、本例の場合には、ナイキスト周波数付近を中心としてビート(干渉縞)が生じて輝度特性が低下しているのが明らかである。このビートは、映像品位に悪影響を与えるもので好ましくない。
図12は、RGBの画素構成でサブピクセルサンプリングを行ったときの輝度成分の空間周波数応答を表した図である。ゾーンプレートと入力周波数fsは、図11と同じ条件で、入力周波数fsは1/Δx(ピクセルサンプリング時のサンプリング周波数)である。以下の他の例でも、使用するゾーンプレートとサンプリング周波数は同じ条件であるものとする。
図12の結果を見ると、ナイキスト周波数付近を中心としてビート(干渉縞)が生じているが、ピクセルサンプリングを行った図11の例よりも輝度特性は向上している。このように、RGBの画素構成では、ピクセルサンプリングよりもサブピクセルサンプリングを行った方が輝度特性は向上しているものの、いずれのサンプリングにおいてもビートによる映像品位の低下が生じている。
図13は、RBGYの画素構成でピクセルサンプリングを行ったときの輝度成分の空間周波数応答を表した図である。この場合、サブピクセルの配列順序は、図10に示すようなRGBYの順序ではなく、RBGYの順序である。サブピクセルの面積比は、図10と同じ、RとBのサブピクセルが1.6に対して、GとYのサブピクセルが1.0の割合である。
図13の結果を見ると、ナイキスト周波数付近を中心としてビート(干渉縞)が生じている。輝度特性の程度は、RGBのピクセルサンプリングよりも低下している。
つまり、RBGYの画素構成でピクセルサンプリングを行った場合には、ビートによる映像品位の低下が生じていることがわかる。
図14は、RGBYの画素構成でサブピクセルサンプリングを行ったときの輝度成分の空間周波数応答を表した図である。サブピクセルの配列順序は、図10に示すようなRGBYの順序とした。サブピクセルの面積比は、RとBのサブピクセルが1.6に対して、GとYのサブピクセルが1.0の割合である。
図14の結果を見ると、x方向にはビートの出現が殆どなく、ビートによる映像品位の低下が殆ど生じていないことがわかる。図13と図14を比較すれば、同じ4色配置のピクセルサンプリングであっても、RBGYのサブピクセル配置の場合にはビートが発生し、RGBYのサブピクセル配置ではビートの発生が殆どみられなかった。
図15は、RGYBの画素構成でサブピクセルサンプリングを行ったときの輝度成分の空間周波数応答を表した図である。この場合、サブピクセルの配列順序は、図13、図14と異なり、RGYBの順序である。サブピクセルの面積比は、RとBのサブピクセルが1.6に対して、GとYのサブピクセルが1.0の割合である。
図15の結果を見ると、ナイキスト周波数付近を中心としてビート(干渉縞)が生じている。輝度特性の程度は、RGBの画像構成でサブピクセルサンプリングを行ったときと同等である。図14と図15を比較すると、同じRGBYの4色のサブピクセルサンプリングであっても、サブピクセルの配置順序によって輝度特性に差異が生じている。つまりRGYBの順序による配置よりも、RGBYの順序の配置の方が輝度特性が良好になっていることがわかる。
図16は、RGYBの画素構成でピクセルサンプリングを行ったときの輝度成分の空間周波数応答を表した図である。この場合、サブピクセルの配列順序は、図15と同じRGYBの順序である。サブピクセルの面積比は、RとBのサブピクセルが1.6に対して、GとYのサブピクセルが1.0の割合である。
図16の結果を見ると、ナイキスト周波数付近を中心としてビート(干渉縞)が生じている。輝度特性の程度は、RGBの画像構成でピクセルサンプリングを行ったときと同等である。つまりRGYBの順序でピクセルサンプリングを行った場合には、RGBのピクセルサンプリングと同じように輝度特性が低下することがわかる。
図17は、RGBW(白)の画素構成でピクセルサンプリングを行ったときの輝度成分の空間周波数応答を表した図である。サブピクセルの配列順序は、図14のRGBYのYに代えてW(白)のサブピクセルを配置した。このときの白の輝度比は55%であり、RGBYのときのYの輝度比(約43%)よりも高い輝度比をもつサブピクセルとしてシミュレーションした。サブピクセルの面積比は、RとBのサブピクセルが1.6に対して、GとWのサブピクセルが1.0の割合である。
図17の結果を見ると、ナイキスト周波数付近を中心としてビート(干渉縞)が生じている。輝度特性の程度は、RGBYの画像構成でピクセルサンプリングを行ったときと同等である。ここでは、RGBYのYのかわりにYよりも輝度比が高いWを使用したピクセルサンプリングを行ったが、いずれの場合にも、ビートによる輝度特性の低下がみられた。
図18は、RGBW(白)の画素構成でサブピクセルサンプリングを行ったときの輝度成分の空間周波数応答を表した図である。サブピクセルの配列順序は、図17と同じRGBYWの順序であり、このときの白の輝度比は55%とした。サブピクセルの面積比は、RとBのサブピクセルが1.6に対して、GとWのサブピクセルが1.0の割合である。
図18の結果を見ると、ナイキスト周波数付近を中心としてビート(干渉縞)が僅かに生じている。輝度特性の程度は、RGBYの画像構成でサブピクセルサンプリングを行ったときよりも若干低下している。ここでは、RGBYのYのかわりにYよりも輝度比が高いWを使用したサブピクセルサンプリングを行ったが、輝度比の高いWのサブピクセルを用いた方が輝度特性が若干悪化した。
図19〜図22は、上記図14のRGBWの画素構成と同じ構成によって、Wの輝度比を変化させたときの輝度成分の周波数応答を表した図である。従って、サブピクセルの配列順序はRGBWの順序であり、サブピクセルの面積比は、RとBのサブピクセルが1.6に対して、GとWのサブピクセルが1.0の割合である。
図19は、Wの輝度比が60%(R=8%、G=31%、B=5%)のときの周波数応答を示す。図20では、Wの輝度比は40%(R=12%、G=42%、B=6%)である。また、図21では、Wの輝度比は20%(R=16%、G=56%、B=8%)である。図22では、Wの輝度比は10%(R=18%、G=63%、B=9%)である。
図19〜図22の結果をみると、RGBWのサブピクセル構成で、Wの輝度比を変化させていったとき、Gの輝度比とWの輝度比とが同等であるとき、もっとも輝度特性が良好となる。ここでは、図20の輝度特性が最もよく、Wの輝度比とGの輝度比が近い(W=40%、G=42%)ときに輝度特性が最も良好になっている。
上記のシミュレーションの結果を考察すると、RGBの画素構成では、いずれのサンプリングにおいてもビートによる輝度特性の低下が生じているが、ピクセルサンプリングよりもサブピクセルサンプリングを行った方が輝度特性がよい。つまり、RGBの画素構成では、サブピクセルサンプリングを行うと輝度特性を向上させることができるが、本例のゾーンプレートのような空間周波数の高い映像が入力すると、サブピクセルサンプリングを行っても映像品位の低下が発生する。
RGBYの順序で配列した画素構成の場合には、ピクセルサンプリングでは輝度特性の低下が見られるが、サブピクセルサンプリングを行うことで良好な輝度特性を得ることができる。RGBYのサブピクセルサンプリングは、本シミュレーションのなかで最も良好な輝度成分の周波数応答特性が得られた。
サブピクセルの配置順序としては、ピクセルサンプリングの場合には、RGBYの順序の配置ではRGBのピクセルサンプリングより輝度特性が悪化し、RGYBの順序の配置の方が輝度特性が優っていた。また、サブピクセルサンプリングの場合には、RGBYの順序の配置の輝度特性が良好であり、RGYBの順序の配置の輝度特性より優っていた。
つまり、サブピクセルサンプリングを行うときには、RGBYの順序の配置の方が輝度特性が良好になっていることがわかる。
上記のように、図14のRGBYの順序でサブピクセルサンプリングを行うことで、最も良好なシミュレーション結果が得られた。こは、4原色の画素構成の場合には、高い輝度成分をもつGとYを離れて配置させ、低輝度の画素と交互に配置することで、高い空間解像度応答が得られるものと考えられる。
また、図14のRGBYのサブピクセルサンプリングと、図15のRGYBのサブピクセルサンプリングのシミュレーション結果を比較したとき、RGBYの方では水平方向の応答が2倍近くに伸びている。これは、RGBYの順序に配列して輝度を分散させることで、1つのピクセルを2ピクセルあるかのように使うことができると考えられる。
ただし、RGBYの順序で配列しても、サブピクセルサンプリングではなく、ピクセルサンプリングを行った場合には、1ピクセルの輝度が分散するため、輝度特性が低下してしまうことがわかる。
また、RGBWの画素構成によるシミュレーション結果からは、高い輝度成分をもつ2つのサブピクセル(ここではGとW)が、同程度の輝度をもっているときに輝度特性が最も良くなることがわかる。
また、上記のように高輝度のサブピクセルの面積比を小さくすることによって、見かけ上の解像度を向上させることができるため、高輝度のサブピクセルの面積を他のサブピクセルの面積よりも小さくするようにすることで、輝度特性を向上させることができる。
このように、シミュレーションの結果から、本発明に係る表示装置の技術思想である、
(1)表示パネルでは、4色以上のサブピクセルによって1つのピクセルが構成され、サブピクセルのそれぞれについて入力映像信号に基づく表示データを生成して表示させる、
(2)4色以上のサブピクセルのうち輝度が高い上位2色のサブピクセルが、他の2色のサブピクセルと交互に配置されている。
(3)1つのピクセル内で、高輝度のサブピクセルのそれぞれの面積を、他のサブピクセルよりも小さくする。望ましい面積比の例として、サブピクセルを4色により構成し、高輝度の2色のサブピクセルの面積を同じにし、かつ他の2色のサブピクセルの面積と同じにし、高輝度の2色のサブピクセルと、他の2色のサブピクセルとの面積比を1.0:1.6とすることが、映像の輝度特性を向上させることを確認することができた。
1…表示部、2…入力部、3…映像処理回路、4…制御部、5…光源制御回路、6…駆動制御回路、7…カラーフィルタ、8…液晶パネル本体、9…バックライト光源、11…表示制御回路、12…変換回路、13…データ信号線駆動回路、14…走査信号線駆動回路、61…表示制御回路、62…変換回路。

Claims (4)

  1. 赤、緑、青、黄の4色のサブピクセルによって1つのピクセルが構成された表示パネルと、前記サブピクセルのそれぞれについて入力映像信号に基づく表示データを生成し、該表示データを前記表示パネルで表示させる表示制御部と、を有する表示装置において、
    前記表示パネルは、前記サブピクセルのうち、輝度の高い上位2つのサブピクセルである緑と黄の高輝度サブピクセルと他の赤と青のサブピクセルとが交互に配置されていることを特徴とする表示装置。
  2. 請求項1に記載の表示装置において、前記1つのピクセル内で、前記高輝度サブピクセルのそれぞれの面積を、前記他のサブピクセルよりも小さくすることを特徴とする表示装置。
  3. 請求項1または2に記載の表示装置において、
    前記表示制御部は、前記サブピクセルの位置に応じて前記入力映像信号をサンプリングし、それぞれの前記サブピクセル用の前記表示データを生成するサブピクセルサンプリングを行うことを特徴とする表示装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1に記載の表示装置を備えたテレビ受信装置。
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