JP2011215446A - 液晶装置、液晶装置の製造方法、および投射型表示装置 - Google Patents

液晶装置、液晶装置の製造方法、および投射型表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】素子基板全体にわたって、画素電極の上層側に連続した平坦面を備えた絶縁膜を形成することができるとともに、各画素電極上に均等な膜厚の絶縁膜を設けることができる液晶装置、液晶装置の製造方法、および投射型表示装置を提供すること。
【解決手段】液晶装置100およびその製造方法において、画素電極9aの上層側に第1絶縁膜161を形成した後、第2絶縁膜162を形成し、その後、第1絶縁膜161において画素電極9aと平面的に重なる領域が露出するまで第2絶縁膜162を研磨する。その結果、第1絶縁膜161の上層のうち、隣り合う画素電極9aの間の境界領域9sと平面的に重なる領域に第2絶縁膜162が残される。かかる研磨工程で行なう研磨の速度は、第1絶縁膜161の方が第2絶縁膜162よりも低い。
【選択図】図5

Description

本発明は、画素電極が形成された素子基板を備えた液晶装置、液晶装置の製造方法、および当該液晶装置を備えた投射型表示装置に関するものである。
液晶装置は、一方面に複数の画素電極を備えた素子基板と、素子基板の一方面に液晶層を介して対向する対向基板とを有しており、画素電極と、素子基板あるいは対向基板に形成された共通電極との間に印加された電圧によって液晶層の配向状態を制御する。ここで、素子基板の表面側に画素電極によって凹凸があると、画素電極の表面側に形成される配向膜を好適な状態に形成できないという問題や、液晶層の配向を好適に制御できないという問題が発生する。
そこで、画素電極の上層側に絶縁膜を分厚く形成した後、画素電極が露出するまで絶縁膜を化学機械研磨し、画素電極の表面と絶縁膜の表面とによって連続した平坦面を形成することが提案されている(特許文献1参照)。
特開平10−303428号公報
しかしながら、特許文献1に記載の構成では、かなり分厚い絶縁膜を形成する必要があるため、絶縁膜の膜厚がばらつきやすい。このため、絶縁膜に対する化学機械研磨を終了した段階で、複数の画素電極のうち、一部の画素電極は絶縁膜から露出しているが、他の画素電極は未だ絶縁膜で覆われているという状態が発生しやすい等、素子基板全体にわたって連続した平坦面を形成するのが困難である。また、一部の画素電極は絶縁膜から露出しているが、他の画素電極は未だ絶縁膜で覆われていると、画素によって印加電圧と液晶の配向状態との関係が相違してしまうという事態を惹き起こすため、好ましくない。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、素子基板全体にわたって、画素電極の上層側に連続した平坦面を備えた絶縁膜を形成することができるとともに、各画素電極上に均等な膜厚の絶縁膜を設けることができる液晶装置、該液晶装置の製造方法、および当該液晶装置を備えた投射型表示装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る液晶装置は、一方面に複数の画素電極を備えた素子基板と、該素子基板の前記画素電極の上層側に設けられ、当該画素電極の表面側を覆う第1絶縁膜と、該第1絶縁膜の上層のうち、隣り合う前記画素電極の間の領域に平面的に重なる領域に設けられ、前記画素電極と平面的に重なる領域の前記第1絶縁膜と連続した平坦面を形成する第2絶縁膜と、を備えていることを特徴とする。
また、本発明に係る液晶装置の製造方法は、素子基板の一方面に画素電極を形成する画素電極形成工程と、前記画素電極の表面側を覆う第1絶縁膜を形成する第1絶縁膜形成工程と、前記第1絶縁膜の上層に該第1絶縁膜よりも研磨速度が高い第2絶縁膜を形成する第2絶縁膜形成工程と、前記画素電極と平面的に重なる領域に前記第1絶縁膜が露出するまで前記第2絶縁膜を研磨する研磨工程と、を有することを特徴とする。本発明における「研磨速度が高い」とは、研磨工程で行なう研磨の速度が第2絶縁膜の方が第1絶縁膜よりも高いことを意味する。すなわち、研磨工程で行なう研磨の速度は、第1絶縁膜の方が第2絶縁膜よりも低いことを意味する。
本発明では、画素電極の上層側を平坦面とするにあたって、画素電極の上層側に第1絶縁膜を形成した後、第2絶縁膜を形成し、その後、画素電極と平面的に重なる領域に第1絶縁膜が露出するまで第2絶縁膜を研磨する。その結果、第1絶縁膜の上層のうち、隣り合う画素電極の間の領域と平面的に重なる領域に第2絶縁膜が残されるので、第2絶縁膜と、画素電極と平面的に重なる領域の第1絶縁膜とは、連続した平坦面を形成する。ここで、研磨工程で行なう研磨の速度は、第1絶縁膜の方が第2絶縁膜よりも低いため、第1絶縁膜が露出した部分では研磨速度が急激に低下する。それ故、他の領域よりも先に第1絶縁膜が露出した領域が発生しても、かかる部分では研磨速度が低いので、素子基板全体において、画素電極の上層側に連続した平坦面を形成することができる。また、各画素電極上に均等な膜厚の第1絶縁膜を残すことができる。それ故、液晶の配向制御を適正に行なうことができる。
本発明において、前記第1絶縁膜は、塗布型絶縁膜であり、前記第2絶縁膜は、気相堆積法により形成された無機絶縁膜であることが好ましい。このように構成すると、第1絶縁膜を各画素電極の表面に均等な厚さで形成することができる。また、第1絶縁膜が塗布型絶縁膜であれば、段差被覆性に優れているので、画素電極によって凹凸がある状態で絶縁膜を形成するのに適している。
本発明は、特に、前記平坦面上に斜方蒸着膜からなる配向膜が形成されている場合に適用すると効果的である。本発明によれば、画素電極と平面的に重なる領域、および隣り合う画素電極の間の領域と平面的に重なる領域の双方に絶縁膜が存在するので、斜方蒸着によって配向膜を形成した際、素子基板の全面にわたって均質な配向膜を形成することができる。
本発明において、前記研磨工程では、前記第2絶縁膜を化学機械研磨により研磨することが好ましい。化学機械研磨によれば、スラリーに用いる粒子径やpHを変えることによって、第1絶縁膜と第2絶縁膜とおける研磨速度の差を大とすることができるので、本発明のように第1絶縁膜と第2絶縁膜の研磨速度の差を利用するのに適している。
本発明に係る液晶装置は各種電子機器に用いることができる。ここで、電子機器として投射型表示装置を構成する場合、投射型表示装置は、本発明に係る液晶装置と、該液晶装置に光を供給する光源部と、前記液晶装置によって光変調された光を投射する投射光学系と、を有している。また、本発明を適用した液晶装置は、携帯電話機やモバイルコンピューター等の電子機器に用いることもできる。
本発明を適用した液晶装置の電気的構成を示すブロック図である。 本発明を適用した液晶装置の具体的構成を示す説明図である。 本発明を適用した液晶装置の画素の説明図である。 本発明を適用した液晶装置の素子基板に形成した絶縁膜の説明図である。 本発明を適用した液晶装置の製造方法を示す工程断面図である。 本発明を適用した別の形態に係る液晶装置の素子基板に形成した絶縁膜の説明図である。 本発明を適用した液晶装置を用いた投射型表示装置の概略構成図である。
図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の説明で参照する図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならしめてある。なお、電界効果型トランジスターを流れる電流の方向が反転する場合、ソースとドレインとが入れ替わるが、以下の説明では、便宜上、画素電極が接続されている側をドレインとし、データ線が接続されている側をソースとして説明する。
(全体構成)
図1は、本発明を適用した液晶装置の電気的構成を示すブロック図である。図1において、液晶装置100は、TN(Twisted Nematic)モードあるいはVA(Vertical Alignment)モードの液晶パネル100pを有しており、液晶パネル100pは、その中央領域に複数の画素100aがマトリクス状に配列された画素領域10bを備えている。かかる液晶パネル100pにおいて、後述する素子基板10では、画素領域10bの内側で複数本のデータ線6aおよび複数本の走査線3aが縦横に延びており、それらの交点に対応する位置に画素100aが構成されている。複数の画素100aの各々には、電界効果型トランジスターからなる画素トランジスター30、および後述する画素電極9aが形成されている。画素トランジスター30のソースにはデータ線6aが電気的に接続され、画素トランジスター30のゲートには走査線3aが電気的に接続され、画素トランジスター30のドレインには、画素電極9aが電気的に接続されている。
素子基板10において、画素領域10bより外周側には走査線駆動回路104やデータ線駆動回路101が設けられている。データ線駆動回路101は各データ線6aの一端に電気的に接続しており、画像処理回路から供給される画像信号を各データ線6aに順次供給する。走査線駆動回路104は、各走査線3aに電気的に接続しており、走査信号を各走査線3aに順次供給する。
各画素100aにおいて、画素電極9aは、後述する対向基板に形成された共通電極と液晶を介して対向し、液晶容量50aを構成している。また、各画素100aには、液晶容量50aで保持される画像信号の変動を防ぐために、液晶容量50aと並列に保持容量55が付加されている。本形態では、保持容量55を構成するために、複数の画素100aに跨って走査線3aと並行して延びた容量線5bが形成されている。容量線5bは共通電位線(COM)に接続され、所定の電位に保持されている。なお、保持容量55は前段の走査線3aとの間に形成される場合もある。
(液晶パネル100pおよび素子基板10の構成)
図2は、本発明を適用した液晶装置100の具体的構成を示す説明図であり、図2(a)、(b)は、本発明を適用した液晶装置100の液晶パネル100pを各構成要素と共に対向基板の側から見た平面図、およびそのH−H′断面図である。
図2(a)、(b)に示すように、液晶パネル100pでは、素子基板10と対向基板20とが所定の隙間を介してシール材107によって貼り合わされており、シール材107は対向基板20の縁に沿うように配置されている。シール材107は、光硬化樹脂や熱硬化性樹脂等からなる接着剤であり、両基板間の距離を所定値とするためのグラスファイバー、あるいはガラスビーズ等のギャップ材が配合されている。
素子基板10において、シール材107の外側領域では、素子基板10の一辺に沿ってデータ線駆動回路101および複数の端子102が形成されており、この一辺に隣接する他の辺に沿って走査線駆動回路104が形成されている。また、対向基板20のコーナー部の少なくとも1箇所においては、素子基板10と対向基板20との間で電気的導通をとるための上下導通材109が形成されている。
詳しくは後述するが、素子基板10の一方面には、図1(a)を参照して説明した画素トランジスター30、および画素トランジスター30に電気的に接続する画素電極9aがマトリクス状に形成されている。これに対して、対向基板20には、シール材107の内側領域に遮光性材料からなる額縁108が形成され、その内側が画像表示領域10aとされている。また、対向基板20には共通電極21が形成されている。かかる共通電極21は、対向基板20の略全面あるいは複数の帯状電極として複数の画素100aに跨って形成されている。なお、画素領域10bには、額縁108と重なる領域にダミーの画素が構成される場合があり、この場合、画素領域10bのうち、ダミー画素を除いた領域が画像表示領域10aとして利用されることになる。
かかる構成の液晶装置100において、画素電極9aおよび共通電極21を透光性導電膜により形成すると、透過型の液晶装置を構成することができる。これに対して、画素電極9aおよび共通電極21の一方を透光性導電膜により形成し、他方を反射性導電膜により形成すると、反射型の液晶装置を構成することができる。
液晶装置100は、モバイルコンピューター、携帯電話機等といった電子機器のカラー表示装置として用いることができ、この場合、対向基板20には、カラーフィルター(図示せず)や保護膜が形成される。また、液晶装置100では、使用する液晶層50の種類や、ノーマリホワイトモード/ノーマリブラックモードの違いに応じて、偏光フィルム、位相差フィルム、偏光板等が液晶パネル100pに対して所定の向きに配置される。さらに、液晶装置100は、後述する投射型表示装置(液晶プロジェクター)において、RGB用のライトバルブとして用いることができる。この場合、RGB用の各液晶装置100の各々には、RGB色分解用のダイクロイックミラーを介して分解された各色の光が投射光として各々入射されることになるので、カラーフィルターは形成されない。
以下、液晶装置100が反射型であって、画素電極9aを反射性導電膜により構成し、共通電極21を透光性導電膜により形成した場合を例示する。
(画素の具体的構成)
図3は、本発明を適用した液晶装置100の画素の説明図であり、図3(a)、(b)は各々、本発明を適用した液晶装置に用いた素子基板において隣り合う画素の平面図、および図3(a)のF−F′線に相当する位置で液晶装置100を切断したときの断面図である。なお、図3(a)では、半導体層は細くて短い点線で示し、走査線3aは太い実線で示し、データ線6aおよびそれと同時形成された薄膜は一点鎖線で示し、容量線5bは二点鎖線で示し、画素電極9aは太くて長い点線で示し、下電極4aは細い実線で示してある。
図3(a)に示すように、素子基板10上には、複数の画素100aの各々に矩形状の画素電極9aが形成されており、各画素電極9aの縦横の境界に各々沿ってデータ線6aおよび走査線3aが形成されている。データ線6aおよび走査線3aは各々、直線的に延びており、データ線6aと走査線3aとが交差する領域に画素トランジスター30が形成されている。また、素子基板10上には、走査線3aと重なるように容量線5bが形成されている。本形態において、容量線5bは、走査線3aと重なるように直線的に延びた主線部分と、データ線6aと走査線3aとの交差部分でデータ線6aに重なるように延びた副線部分とを備えている。
図3(a)、(b)に示すように、素子基板10は、石英基板やガラス基板等の透光性の基板本体10dの液晶層50側の表面に形成された画素電極9a、画素スイッチング用の画素トランジスター30、および配向膜16を主体として構成されており、対向基板20は、石英基板やガラス基板等の透光性の基板本体20d、その液晶層50側表面に形成された共通電極21、および配向膜26を主体として構成されている。
素子基板10において、複数の画素100aの各々には画素トランジスター30が形成されている。画素トランジスター30において、半導体層1aは、走査線3aの一部からなるゲート電極3cに対してゲート絶縁層2を介して対向するチャネル領域1gと、ソース領域1bと、ドレイン領域1cとを備えており、ソース領域1bおよびドレイン領域1cは各々、低濃度領域および高濃度領域を備えている。半導体層1aは、例えば、基板本体10d上に絶縁膜12を介して形成された多結晶シリコン膜等によって構成され、ゲート絶縁層2は、半導体層1aを熱酸化してなるシリコン酸化膜2aと、CVD法等により形成されたシリコン酸化膜やシリコン窒化膜等のCVD膜2bとの2層構造を有している。なお、ゲート絶縁層2は、CVD法等により形成されたシリコン酸化膜やシリコン窒化膜のみからなる場合や、半導体層1aを熱酸化してなるシリコン酸化膜のみからなる場合もある。走査線3aには、ポリシリコンやアモルファスシリコン、単結晶シリコン膜等のシリコン膜や、これらのポリサイドやシリサイド、さらには金属膜が用いられる。
走査線3aの上層側にはシリコン酸化膜等からなる第1層間絶縁膜41が形成されており、第1層間絶縁膜41の上層には下電極層4aが形成されている。下電極層4aは、走査線3aとデータ線6aとの交差する位置を基点として走査線3aおよびデータ線6aに沿って延出する略L字型に形成されている。下電極層4aは、導電性のポリシリコン膜や金属膜等からなり、コンタクトホール7cを介してドレイン領域1cに電気的に接続されている。
下電極層4aの上層側には、シリコン窒化膜等からなる誘電体層42が形成されている。誘電体層42の上層側には、誘電体層42を介して下電極層4aと対向するように容量線5b(上電極層)が形成され、かかる容量線5b、誘電体層42および下電極層4aによって、保持容量55が形成されている。容量線5bは、導電性のポリシリコン膜、高融点金属を含む金属シリサイド膜、それらの積層膜、金属膜からなる。
ここで、下電極層4a、誘電体層42および容量線5b(上電極層)は、画素トランジスター30の上層側に形成され、画素トランジスター30に対して平面視で重なっている。このため、保持容量55は、画素トランジスター30の上層側に形成され、少なくとも画素トランジスター30に対して平面視で重なっている。
容量線5bの上層側には、シリコン酸化膜等からなる第2層間絶縁膜43が形成され、第2層間絶縁膜43の上層にはデータ線6aおよびドレイン電極6bが形成されている。データ線6aはコンタクトホール7aを介してソース領域1bに電気的に接続している。ドレイン電極6bはコンタクトホール7bを介して下電極層4aに電気的に接続し、下電極層4aを介してドレイン領域1cに電気的に接続している。データ線6aおよびドレイン電極6bは、導電性のポリシリコン膜、高融点金属を含む金属シリサイド膜、それらの積層膜、金属膜からなる。
データ線6aおよびドレイン電極6bの上層側には、シリコン酸化膜等からなる第3層間絶縁膜44が形成されている。第3層間絶縁膜44には、ドレイン電極6bへ通じるコンタクトホール7dが形成されている。第3層間絶縁膜44の上層には、アルミニウムやアルミニウム合金等の反射性金属膜からなる画素電極9aが形成されており、画素電極9aは、コンタクトホール7dを介してドレイン電極6bに電気的に接続されている。本形態において、第3層間絶縁膜44の表面は平坦面になっている。また、画素電極9aの表面も平坦面になっている。
画素電極9aの上層側には配向膜16が形成されている。配向膜16は、ポリイミド等の樹脂膜、あるいはシリコン酸化膜等の斜方蒸着膜からなる。本形態において、配向膜16は、シリコン酸化膜等の斜方蒸着膜からなる無機配向膜であり、配向膜16と画素電極9aとの層間には、シリコン酸化膜やシリコン窒化膜等の絶縁膜160が形成されている。
本形態において、絶縁膜160は、後述するように、下層側の第1絶縁膜161と第2絶縁膜162とからなる。
対向基板20では、石英基板やガラス基板等の透光性の基板本体20dの液晶層50側の表面(素子基板10に対向する側の面)に共通電極21が形成されており、かかる共通電極21を覆うように配向膜26が形成されている。配向膜26は、配向膜16と同様、ポリイミド等の樹脂膜、あるいはシリコン酸化膜等の斜方蒸着膜からなる。本形態において、配向膜26は、シリコン酸化膜等の斜方蒸着膜からなる無機配向膜であり、配向膜26と共通電極21との層間にはシリコン酸化膜やシリコン窒化膜等の絶縁膜260が形成されている。
(絶縁膜160の構成)
図4は、本発明を適用した液晶装置100の素子基板10に形成した絶縁膜160の説明図である。
図3を参照して説明した素子基板10においては、図4に示すように、第3層間絶縁膜44の表面に各画素の画素電極9aが形成されており、第3層間絶縁膜44の表面および画素電極9aの表面はいずれも平坦面になっている。かかる平坦面は、第3層間絶縁膜44の表面および画素電極9aの表面に化学機械研磨を行なうことにより、構成されている。また、画素電極9aの上層側には、絶縁膜160および配向膜16が形成されており、本形態において、絶縁膜160は、島状の画素電極9aの上層側に形成されているにもかかわらず、絶縁膜160の表面は連続した平坦面になっており、配向膜16は連続した平坦面上に形成されている。
本形態では、絶縁膜160の表面を連続した平坦面とするにあたって、画素電極9aの上層側には、画素電極9aの表面側を覆う第1絶縁膜161と、第1絶縁膜161の上層のうち、隣り合う画素電極の間の境界領域9sと平面的に重なる領域に設けられた第2絶縁膜162とが形成されており、第1絶縁膜161と第2絶縁膜162とによって絶縁膜160が構成されている。ここで、第2絶縁膜162は、後述するように、第1絶縁膜161の上に積層された後、第1絶縁膜161が露出するまで研磨された絶縁膜であり、第1絶縁膜161において画素電極9aと平面的に重なる領域と連続した平坦面を形成している。
かかる絶縁膜160を構成するにあたって、本形態では、図5を参照して説明するように、第1絶縁膜161として、リンドープシリケート系SOG膜(Spin On Glass)、メチルシロキンサン系SOG膜等の塗布型絶縁膜(シリコン酸化膜)が用いられ、第2絶縁膜162として、CVD法、蒸着法、スパッタ法等の気相堆積法により形成された無機絶縁膜(シリコン酸化膜)が用いられている。
(液晶装置100の製造方法)
図5を参照して、本発明を適用した液晶装置100の製造方法のうち、素子基板10に画素電極9aや絶縁膜160等を形成する工程を説明する。図5は、本発明を適用した液晶装置100の製造方法を示す工程断面図である。
本形態の液晶装置100の製造工程のうち、素子基板10に対して画素電極9aや絶縁膜160等を形成するにあたっては、まず、図5(a)に示すように、図3を参照して説明した構成要素を順次形成した後、層間絶縁膜44を形成する。また、層間絶縁膜44の表面については化学機械研磨により平坦化する。
次に、画素電極形成工程において、画素電極9aを形成する。より具体的には、層間絶縁膜44の上層にアルミニウムやアルミニウム合金等の反射性金属膜を形成した後、反射性金属膜をパターニングし、複数の画素電極9aを島状に形成する。その際、反射性金属膜をパターニングする前、あるいはパターニングした後に、化学研磨を行ない、表面が平坦な画素電極9aを形成する。
次に、図5(b)に示す第1絶縁膜形成工程では、画素電極9aの上層側に、スピンコート法によりリンドープシリケート系SOG材料やメチルシロキンサン系SOG材料を塗布した後、焼成し、第1絶縁膜161を形成する。
次に、図5(c)に示す第2絶縁膜形成工程では、第1絶縁膜161の上層にCVD法、蒸着法、スパッタ法等の気相堆積法に第2絶縁膜162を形成する。本形態では、テトラエトキシシラン(TEOS)と酸素(O2)を用いたプラズマCVD法や、テトラエトキシシランとオゾン(O3)を用いた常圧CVD法等により、シリコン酸化膜からなる第2絶縁膜162を形成する。本形態では、第2絶縁膜162については、次に行なう研磨の際の研磨速度が、第1絶縁膜161より高いものを用いる。また、第2絶縁膜162は、隣り合う画素電極9aの間の境界領域9sと平面的に重なる領域に形成された第1絶縁膜161の凹部が埋まるように形成される。すなわち、境界領域9sに形成される第2絶縁膜162の上面が、画素電極9aに平面的に重なる領域に形成された第1絶縁膜161の上面と同等の高さ以上になるように、第2絶縁膜162を形成する。
次に、図5(d)に示す研磨工程では、第1絶縁膜161において画素電極9aと平面的に重なる領域が露出するまで第2絶縁膜162を研磨する。その結果、画素電極9aの上層側には、画素電極9aの表面側を覆う第1絶縁膜161と、第1絶縁膜161の上層のうち、隣り合う画素電極の間の境界領域9sと平面的に重なる領域に設けられた第2絶縁膜162とによって絶縁膜160が構成される。かかる絶縁膜160において、第2絶縁膜162は、第1絶縁膜161において画素電極9aと平面的に重なる領域と連続した平坦面を形成しており、絶縁膜160の表面は、素子基板10の全面にわたって連続した平坦面を形成している。
本形態において、研磨工程では化学機械研磨を利用でき、化学機械研磨では、研磨液に含まれる化学成分の作用と、研磨剤と素子基板10との相対移動によって、高速で平滑な研磨面を得ることができる。より具体的には、研磨装置において、不織布、発泡ポリウレタン、多孔質フッ素樹脂等からなる研磨布(パッド)を貼り付けた定盤と、素子基板10を保持するホルダーとを相対回転させながら、研磨を行なう。その際、例えば、平均粒径が0.01〜20μmの酸化セリウム粒子、分散剤としてのアクリル酸エステル誘導体、および水を含む研磨剤を研磨布と素子基板10との間に供給する。
このような研磨の際、本形態では、第2絶縁膜162の研磨速度は、第1絶縁膜161の研磨速度の約3倍である。従って、第1絶縁膜161が露出した部分では研磨速度が1/3倍まで急激に低下する。それ故、他の領域よりも先に第1絶縁膜161が露出した領域が発生しても、かかる部分では研磨速度が低いので、素子基板10全体において、画素電極9aの上層側に、表面が連続した平坦面を備えた絶縁膜160を形成することができる。また、各画素電極9a上に均等な膜厚の第1絶縁膜161を残すことができる。また、研磨の際、第1絶縁膜161をエッチングストッパとして利用した場合でも、画素電極9a上の第1絶縁膜161の膜厚は、素子基板10全体で略一定である。それ故、研磨後、素子基板10全体において、画素電極9aの上層側に、表面が連続した平坦面を備えた絶縁膜160を形成することができる。また、各画素電極9a上に均等な膜厚の第1絶縁膜161を残すことができる。
次に、図5(e)に示す配向膜形成工程では、表面が平坦な絶縁膜160の表面にシリコン酸化膜を斜方蒸着し、配向膜16を形成する。その際、絶縁膜160は下地膜として機能する。
このようにして素子基板10を形成した後は、素子基板10と対向基板20とをシール材107で貼り合わせた後、シール材107の途切れ部分から素子基板10と対向基板20との間に液晶層50を充填し、その後、途切れ部分を封止する。その結果、液晶パネル100pが完成する。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態の液晶装置100およびその製造方法においては、画素電極9aの上層側を平坦面とするにあたって、画素電極9aの上層側に第1絶縁膜161を形成した後、第2絶縁膜162を形成し、その後、第1絶縁膜161において画素電極9aと平面的に重なる領域が露出するまで第2絶縁膜162を研磨する。その結果、第1絶縁膜161の上層のうち、隣り合う画素電極9aの間の境界領域9sと平面的に重なる領域に第2絶縁膜162が残されるので、第2絶縁膜162と、第1絶縁膜161において画素電極9aと平面的に重なる領域とは連続した平坦面を形成する。ここで、研磨工程で行なう研磨の速度は、第1絶縁膜161の方が第2絶縁膜162よりも低いため、第1絶縁膜161が露出した部分では研磨速度が急激に低下する。それ故、他の領域よりも先に第1絶縁膜161が露出した領域が発生しても、かかる部分では研磨速度が低いので、素子基板10全体において、画素電極9aの上層側に、表面が連続した平坦面となった絶縁膜160を形成することができる。また、各画素電極9a上に均等な膜厚の第1絶縁膜161を残すことができる。それ故、液晶層50の配向制御を適正に行なうことができる。
また、第1絶縁膜161は、塗布型絶縁膜であり、第2絶縁膜162は、気相堆積法により形成された無機絶縁膜である。このため、第1絶縁膜161については各画素電極9aの表面に均等な厚さで形成することができる。また、第1絶縁膜161は塗布型絶縁膜であるため、段差被覆性に優れているので、画素電極9aによって凹凸がある状態で絶縁膜を形成するのに適している。
さらに、本形態によれば、画素電極9aと平面的に重なる領域、および隣り合う画素電極9aの間の境界領域9sと平面的に重なる領域の双方に絶縁膜160が存在するので、斜方蒸着によって配向膜16を形成した際、素子基板10の全面にわたって均質な配向膜16を形成することができる。
さらにまた、第2絶縁膜162に対する研磨工程では、第2絶縁膜162を化学機械研磨により研磨する。かかる化学機械研磨によれば、スラリーに用いる粒子径やpHを変えることによって、第1絶縁膜161と第2絶縁膜162とにおける研磨速度の差を大とすることができるので、本形態のように第1絶縁膜161と第2絶縁膜162の研磨速度の差を利用するのに適している。
[他の実施の形態]
図6は、本発明を適用した別の液晶装置100の素子基板10に形成した絶縁膜160の説明図である。図1〜図5を参照して説明した形態では、画素電極9aの表面に直接、第1絶縁膜161を形成したが、図6に示すように、画素電極9aの表面側に下地絶縁膜169を形成し、その上層側に第1絶縁膜161および第2絶縁膜162を形成した構成を採用してもよい。
なお、図1〜図6に示す形態ではスピンコート法によりリンドープシリケート系SOG膜やメチルシロキンサン系SOG膜を第1絶縁膜161として用い、テトラエトキシシラン(TEOS)を用いたCVD膜を第2絶縁膜162として用いたが、他の絶縁膜を用いてもよい。
例えば、SOG膜を第1絶縁膜161として用い、CVD法により形成したBPSG膜(ボロン−リンドープシリコン酸化膜)を第2絶縁膜162として用いてもよい。
さらに、研磨条件によっては、CVD法により形成したBPSG膜(ボロン−リンドープシリコン酸化膜)を第1絶縁膜161として用い、SOG膜からなるシリコン酸化膜を第2絶縁膜162として用いてもよい。すなわち、化学機械研磨の際、酸化セリウム粒子として粒径が大きな結晶を用いた場合や、酸化セリウム粒子として粒径が小さな結晶を用いてもスラリーのpHが略2以下と低い場合には、BPSG膜の研磨速度は、SOG膜よりも高い。これに対して、酸化セリウム粒子として粒径が小さな結晶を用いた場合に、スラリーのpHが約2を超える場合には、BPSG膜の研磨速度は、SOG膜よりも低い。それ故、酸化セリウム粒子として粒径が小さな結晶を用い、スラリーのpHが約2を超える場合には、CVD法により形成したBPSG膜(ボロン−リンドープシリコン酸化膜)を第1絶縁膜161として用い、SOG膜を第2絶縁膜162として用いてもよい。
[液晶装置100の電子機器への搭載例]
図7を参照して、上述した実施形態に係る液晶装置100を適用した電子機器について説明する。図7は、本発明を適用した液晶装置を用いた投射型表示装置の概略構成図であり、図7(a)、(b)は各々、透過型の液晶装置100を用いた投射型表示装置の説明図、および反射型の液晶装置100を用いた投射型表示装置の説明図である。
(投射型表示装置の第1例)
図7(a)に示す投射型表示装置110は、観察者側に設けられたスクリーン111に光を照射し、このスクリーン111で反射した光を観察する投影型の表示装置である。投射型表示装置110は、光源112と、ダイクロイックミラー113、114と、液晶ライトバルブ115〜117(液晶装置100)と、投射光学系118と、クロスダイクロイックプリズム119と、リレー系120とを備えている。
光源112は、赤色光、緑色光及び青色光を含む光を供給する超高圧水銀ランプで構成されている。ダイクロイックミラー113は、光源112からの赤色光を透過させると共に緑色光及び青色光を反射する構成となっている。また、ダイクロイックミラー114は、ダイクロイックミラー113で反射された緑色光及び青色光のうち青色光を透過させると共に緑色光を反射する構成となっている。このように、ダイクロイックミラー113、114は、光源112から出射した光を赤色光と緑色光と青色光とに分離する色分離光学系を構成する。
ここで、ダイクロイックミラー113と光源112との間には、インテグレーター121及び偏光変換素子122が光源112から順に配置されている。インテグレーター121は、光源112から照射された光の照度分布を均一化する構成となっている。また、偏光変換素子122は、光源112からの光を例えばs偏光のような特定の振動方向を有する偏光にする構成となっている。
液晶ライトバルブ115は、ダイクロイックミラー113を透過して反射ミラー123で反射した赤色光を画像信号に応じて変調する透過型の液晶装置である。液晶ライトバルブ115は、λ/2位相差板115a、第1偏光板115b、液晶パネル115c及び第2偏光板115dを備えている。ここで、液晶ライトバルブ115に入射する赤色光は、ダイクロイックミラー113を透過しても光の偏光は変化しないことから、s偏光のままである。
λ/2位相差板115aは、液晶ライトバルブ115に入射したs偏光をp偏光に変換する光学素子である。また、第1偏光板115bは、s偏光を遮断してp偏光を透過させる偏光板である。そして、液晶パネル115cは、p偏光を画像信号に応じた変調によってs偏光(中間調であれば円偏光又は楕円偏光)に変換する構成となっている。さらに、第2偏光板115dは、p偏光を遮断してs偏光を透過させる偏光板である。したがって、液晶ライトバルブ115は、画像信号に応じて赤色光を変調し、変調した赤色光をクロスダイクロイックプリズム119に向けて射出する構成となっている。
なお、λ/2位相差板115a及び第1偏光板115bは、偏光を変換させない透光性のガラス板115eに接した状態で配置されており、λ/2位相差板115a及び第1偏光板115bが発熱によって歪むのを回避することができる。
液晶ライトバルブ116は、ダイクロイックミラー113で反射した後にダイクロイックミラー114で反射した緑色光を画像信号に応じて変調する透過型の液晶装置である。そして、液晶ライトバルブ116は、液晶ライトバルブ115と同様に、第1偏光板116b、液晶パネル116c及び第2偏光板116dを備えている。液晶ライトバルブ116に入射する緑色光は、ダイクロイックミラー113、114で反射されて入射するs偏光である。第1偏光板116bは、p偏光を遮断してs偏光を透過させる偏光板である。また、液晶パネル116cは、s偏光を画像信号に応じた変調によってp偏光(中間調であれば円偏光又は楕円偏光)に変換する構成となっている。そして、第2偏光板116dは、s偏光を遮断してp偏光を透過させる偏光板である。したがって、液晶ライトバルブ116は、画像信号に応じて緑色光を変調し、変調した緑色光をクロスダイクロイックプリズム119に向けて射出する構成となっている。
液晶ライトバルブ117は、ダイクロイックミラー113で反射し、ダイクロイックミラー114を透過した後でリレー系120を経た青色光を画像信号に応じて変調する透過型の液晶装置である。そして、液晶ライトバルブ117は、液晶ライトバルブ115、116と同様に、λ/2位相差板117a、第1偏光板117b、液晶パネル117c及び第2偏光板117dを備えている。ここで、液晶ライトバルブ117に入射する青色光は、ダイクロイックミラー113で反射してダイクロイックミラー114を透過した後にリレー系120の後述する2つの反射ミラー125a、125bで反射することから、s偏光となっている。
λ/2位相差板117aは、液晶ライトバルブ117に入射したs偏光をp偏光に変換する光学素子である。また、第1偏光板117bは、s偏光を遮断してp偏光を透過させる偏光板である。そして、液晶パネル117cは、p偏光を画像信号に応じた変調によってs偏光(中間調であれば円偏光又は楕円偏光)に変換する構成となっている。さらに、第2偏光板117dは、p偏光を遮断してs偏光を透過させる偏光板である。したがって、液晶ライトバルブ117は、画像信号に応じて青色光を変調し、変調した青色光をクロスダイクロイックプリズム119に向けて射出する構成となっている。なお、λ/2位相差板117a及び第1偏光板117bは、ガラス板117eに接した状態で配置されている。
リレー系120は、リレーレンズ124a、124bと反射ミラー125a、125bとを備えている。リレーレンズ124a、124bは、青色光の光路が長いことによる光損失を防止するために設けられている。ここで、リレーレンズ124aは、ダイクロイックミラー114と反射ミラー125aとの間に配置されている。また、リレーレンズ124bは、反射ミラー125a、125bの間に配置されている。反射ミラー125aは、ダイクロイックミラー114を透過してリレーレンズ124aから出射した青色光をリレーレンズ124bに向けて反射するように配置されている。また、反射ミラー125bは、リレーレンズ124bから出射した青色光を液晶ライトバルブ117に向けて反射するように配置されている。
クロスダイクロイックプリズム119は、2つのダイクロイック膜119a、119bをX字型に直交配置した色合成光学系である。ダイクロイック膜119aは青色光を反射して緑色光を透過する膜であり、ダイクロイック膜119bは赤色光を反射して緑色光を透過する膜である。したがって、クロスダイクロイックプリズム119は、液晶ライトバルブ115〜117のそれぞれで変調された赤色光と緑色光と青色光とを合成し、投射光学系118に向けて射出するように構成されている。
なお、液晶ライトバルブ115、117からクロスダイクロイックプリズム119に入射する光はs偏光であり、液晶ライトバルブ116からクロスダイクロイックプリズム119に入射する光はp偏光である。このようにクロスダイクロイックプリズム119に入射する光を異なる種類の偏光としていることで、クロスダイクロイックプリズム119において各液晶ライトバルブ115〜117から入射する光を有効に合成できる。ここで、一般に、ダイクロイック膜119a、119bはs偏光の反射特性に優れている。このため、ダイクロイック膜119a、119bで反射される赤色光及び青色光をs偏光とし、ダイクロイック膜119a、119bを透過する緑色光をp偏光としている。投射光学系118は、投影レンズ(図示略)を有しており、クロスダイクロイックプリズム119で合成された光をスクリーン111に投射するように構成されている。
(投射型表示装置の第2例)
図7(b)に示す投射型表示装置1000において、光源部890は、システム光軸Lに沿って光源810、インテグレーターレンズ820および偏光変換素子830が配置された偏光照明装置800を有している。また、光源部890は、システム光軸Lに沿って、偏光照明装置800から出射されたS偏光光束をS偏光光束反射面841により反射させる偏光ビームスプリッター840と、偏光ビームスプリッター840のS偏光光束反射面841から反射された光のうち、青色光(B)の成分を分離するダイクロイックミラー842と、青色光が分離された後の光束のうち、赤色光(R)の成分を反射させて分離するダイクロイックミラー843とを有している。
また、投射型表示装置1000は、各色光が入射する3つの反射型の液晶装置100(液晶装置100R、100G、100B)を備えており、光源部890は、3つの液晶装置100(液晶装置100R、100G、100B)に所定の色光を供給する。
かかる投射型表示装置1000においては、3つの液晶装置100R、100G、100Bにて変調された光をダイクロイックミラー842、843、および偏光ビームスプリッター840にて合成した後、この合成光を投射光学系850によってスクリーン860等の被投射部材に投射する。
なお、投射型表示装置については、光源部として、各色の光を出射するLED光源等を用い、かかるLED光源から出射された色光を各々、別の液晶装置に供給するように構成してもよい。
(他の電子機器)
本発明を適用した液晶装置100については、上記の投射型表示装置(電子機器)の他にも、携帯電話機、情報携帯端末(PDA:Personal Digital Assistants)、デジタルスチールカメラ、液晶テレビ、ビューファインダー型、モニター直視型のビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳、電卓、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器等の電子機器に用いてもよい。
3a・・走査線、6a・・データ線、9a・・画素電極、10・・素子基板、16・・配向膜、20・・対向基板、30・・画素トランジスター、50・・液晶層、100・・液晶装置、100a・・画素、160・・絶縁膜、161・・第1絶縁膜、162・・第2絶縁膜

Claims (7)

  1. 一方面に複数の画素電極を備えた素子基板と、
    該素子基板の前記画素電極の上層側に設けられ、当該画素電極の表面側を覆う第1絶縁膜と、
    該第1絶縁膜の上層のうち、隣り合う前記画素電極の間の領域に平面的に重なる領域に設けられ、前記画素電極と平面的に重なる領域の前記第1絶縁膜と連続した平坦面を形成する第2絶縁膜と、
    を備えていることを特徴とする液晶装置。
  2. 前記第1絶縁膜は、塗布型絶縁膜であり、
    前記第2絶縁膜は、気相堆積法により形成された無機絶縁膜であることを特徴とする請求項1に記載の液晶装置。
  3. 前記平坦面上に斜方蒸着膜からなる配向膜が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の液晶装置。
  4. 素子基板の一方面に画素電極を形成する画素電極形成工程と、
    前記画素電極の表面側を覆う第1絶縁膜を形成する第1絶縁膜形成工程と、
    前記第1絶縁膜の上層に該第1絶縁膜よりも研磨速度が高い第2絶縁膜を形成する第2絶縁膜形成工程と、
    前記画素電極と平面的に重なる領域に前記第1絶縁膜が露出するまで前記第2絶縁膜を研磨する研磨工程と、
    を有することを特徴とする液晶装置の製造方法。
  5. 前記研磨工程では、前記第2絶縁膜を化学機械研磨により研磨することを特徴とする請求項4に記載の液晶装置の製造方法。
  6. 前記第1絶縁膜は、塗布型絶縁膜であり、
    前記第2絶縁膜は、気相堆積法により形成された無機絶縁膜であることを特徴とする請求項4または5に記載の液晶装置の製造方法。
  7. 請求項1乃至3の何れか一項に記載の液晶装置と、該液晶装置に光を供給する光源部と、前記液晶装置によって光変調された光を投射する投射光学系と、を有していることを特徴とする投射型表示装置。
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