JP2011213432A - パーツフィーダ - Google Patents

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邦暁 迎
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Abstract

【課題】搬送能力の低下を抑えつつ、ワークを一列状に整列させた正常な状態で搬送させ得るパーツフィーダの提供。
【解決手段】ワークを収容するボウルを有し、ボウルにワークを所定の方向に搬送するためのトラックを設けたパーツフィーダにおいて、トラックのワーク搬送方向の所定領域を覆う分離部材を設け、分離部材は天部と側部とによってなる内面を有し、天部を所定領域のワーク搬送面に対して上方に配置し、側部を所定領域においてワークがボウルの径方向内方に移動するのを阻止するよう構成し、所定領域にあるワークを分離部材の内面に向けて飛ばす噴気手段を設けた構成。
【選択図】 図7

Description

本発明は、ワークを所定の方向に搬送するためのパーツフィーダに関する。
一般に、ボウルを備えたパーツフィーダでは、ボウルはその径方向中心側にワークを貯めるワーク貯留面と、ワーク貯留面の外周部にワーク搬送用の、螺旋状に連続したトラックを設けている。そして、トラックに電子部品等のワークを一列状に整列させて、トラック上を所定の方向に向けて搬送する。
しかしながらワークは、例えば静電気を帯びると複数個のワークどうしが互いに付着してしまう場合がある。ワークどうしが付着してしまったものが、パーツフィーダに設けた選別部まで搬送されると、選別部によって付着したままボウルに戻される。そして再びトラック上を搬送されるが、ワークどうしが付着したまま、選別部によって再びボウルに戻される。このような動きを繰返すと、結局ワークがパーツフィーダに残ってしまい、ワークの全てを排出できなくなる。
また、ワークの塊の数が多くなると、選別部でボウルに戻されるワークもまた多くなることになり、したがってトラック上を搬送されるワークとワークとの間が大きく離れてしまい、パーツフィーダの搬送能力が低下する。そこで、搬送能力を低下させないように、人手によってワークどうしの付着を解いているが、この作業は稼働率の低下や人件費の増大につながる。このため、ワークどうしが付着してもこれらを分離させて搬送することができるよう、ワーク分離機構を備えたパーツフィーダが提案されている(下記特許文献1参照)。
特許文献1に示すワーク分離機構では、ワークを上方へ飛ばす噴気口をボウルのトラックの所定部分に形成し、噴気口の上方に飛ばされたワークを当てる網支持体および飛ばされたワークを受けるワーク受けを、トラックから浮かせて設けている。
特許第4024809号公報
上記従来のパーツフィーダでは、ワーク受けは、トラックから浮かせて設けている。このため、一旦飛ばされたワークが落下した際に、ワーク受けとトラックとの間の隙間から飛び出て、ワーク貯留面に散りばめられてしまう。
そうなると、一旦トラックの途中所定部分まで搬送されていたワークが再びその途中所定部分まで至るのに時間がかかる。ボウルに多数のワークが収容されているあいだは、ワークがトラックに連続して搬送されるから搬送能力の低下に影響は少ないが、飛ばされたワークはボウルの広い領域に分散されてしまうので、ボウルに収容されたワークの数が少なくなるのに従って、搬送されるワークの間が大きく空けられることになり、パーツフィーダにおける搬送能力の低下の要因になる。
そこで本発明は、搬送能力の低下を抑えつつワークを一列状に整列させた正常な状態で搬送させ得るパーツフィーダの提供を目的とする。
本発明は、ワークを収容するボウルを有し、該ボウルにワークを所定の方向に搬送するためのトラックが設けられたパーツフィーダにおいて、前記トラックのワーク搬送方向の所定領域を覆って、付着した前記ワークどうしを分離するための分離部材が設けられ、該分離部材は天部と側部とによってなる内面を有し、前記天部は前記所定領域のワーク搬送面に対して上方に配置され、前記側部は所定領域においてワークが前記ボウルの径方向内方に移動するのを阻止するよう構成され、所定領域にあるワークを前記分離部材の内面に向けて飛ばす噴気手段が設けられていることを特徴としている。
上記構成において、ワークがトラックのワーク搬送面を搬送されてきて、トラックの所定領域に至ると噴気手段によってワークが飛ばされ、分離部材の天部、あるいは側部の内面に衝突するから(当たるから)、仮に複数のワークどうしが付着していたとしても、その衝撃によりワークどうしが分離する。
所定領域の上方には天部があり、所定領域においてワークが径方向内方に移動するのを阻止する側部があるから、天部あるいは側部の内面に衝突したワークは、ボウルの径方向内方側には分散されずにトラックの所定領域におけるワーク搬送面に落下する。このためワークがボウルの広い領域に分散されるのが回避され、ワークどうしの距離が大きく離れてしまうのが抑えられて、ボウルに収容されたワークが少量になってもこれが連続的に所定方向に搬送される。
ここでいう天部、側部とは、噴気手段により飛ばされたワークが衝突する面を有するものに限らず、例えばパンチングメタルや孔を設けた合成樹脂板等も含んでいる。
本発明では、分離部材は所定領域に形成した装着用凹部に着脱自在に設けられるとともに、分離部材を前記装着用凹部に装着した際にワーク搬送面となる底部を有し、噴気手段は分離部材に形成した噴気孔であることを特徴としている。
上記構成のように、分離部材を装着用凹部に着脱自在に構成すると、扱うワークの大きさ、種類、形状等、ワークの形態に応じて変化する付着状態に対応して、噴気孔の大きさや数、配置等の異なる、もっともワークに適した分離部材を用い、その分離部材の噴気孔から噴気することで、ワークの形態に応じてワークどうしを分離させることが可能になる。
本発明のパーツフィーダでは、噴気手段からの噴気によってトラックの所定領域においてワークが飛ばされると、ワークがボウルの径方向内方に移動するのを分離部材の内面で阻止するから、分離部材の内面によってワークをトラックの所定領域におけるワーク搬送面に落下させられる。このため、噴気によってワークが飛ばされても、ワークがボウルの広い領域に分散されるのを回避して、ボウルに収容されたワークを連続的に搬送でき、搬送能力の低下が抑えられ、しかもワークを一列状に整列させた正常な状態で搬送させることができる。
本発明の実施形態を示すパーツフィーダの全体概略平面図 同じくボウルの平面図 同じくボウルの、分離部材側からの全体斜視図 同じく図3の要部拡大図 同じく分離部材部分の側面方向側からの拡大斜視図 同じく分離部材部分の径方向内方側からの拡大斜視図 同じく分離部材の側面断面図 同じく底壁の側面図 同じく底壁の平面図 同じく底壁の径方向外方からの側面図 他の実施形態を示すパーツフィーダの要部概略断面図 さらに別の実施形態を示すパーツフィーダの要部概略断面図
以下、本発明に係るパーツフィーダを、図面に基づいて説明する。図1は本発明の実施形態を示すパーツフィーダの全体概略平面図、図2はボウルの平面図、図3はボウルの分離部材側からの全体斜視図、図4は図3の要部拡大図、図5は分離部材部分の側面方向側からの拡大斜視図、図6は分離部材部分の径方向内方側からの拡大斜視図である。
図7は分離部材の側面断面図、図8は底壁の側面図、図9は底壁の平面図、図10は底壁の径方向外方からの側面図である。
図1に示すように、本発明の実施形態に係るパーツフィーダ1は、ワーク(例えばICチップ)Wを収容するボウル部10と、ワークWを一定速度で一定方向に直線的に搬送する直進部(リニア搬送体)100とを備えている。ボウル部10はワークWを収容するための平面視して円形のボウル11と、ボウル11の下部に設けられた不図示の振動部とを有する。
図3ないし図6に示すように、ボウル11の上面中心側には、平面視して円形のワーク貯留面12が形成されている。ワーク貯留面12の中心側が径方向外方に比べて高くなるよう形成されている。
ワーク貯留面12の径方向外方の一部に連続して、螺旋状のトラック(以下、螺旋トラックと称する)13が、直進部100に至るまで形成されている。螺旋トラックの上面であるワーク搬送面13aは、径方向外方に向けて下傾斜した、連続した平面に形成されている。螺旋トラック13は、螺旋長さ方向の幅(径方向に沿う幅)が直進部100に至るまで同一幅に形成されている。
螺旋トラック13はその始端が、ワーク貯留面12に連続するよう形成され、終端側に向けて平面視して順次径が広がる螺旋状に形成され、しかも終端側に至るに従って始端から順次上昇するよう形成されている。
この構成によって、ボウル11の径方向での切断面において、螺旋トラック13はボウルに複数段で形成されており、切断面において隣合う螺旋トラック13どうしの間には、縦壁14,15が形成されている。また、最も外側の螺旋トラック13の外周には、ワーク搬送面13aに沿って外周壁16が立設するよう形成されている。
ボウル部10と直進部100とは、螺旋トラック13と直進部100の直線トラック101とが連続するよう接続され、螺旋トラック13の終端は、直進部100の直線トラック101に同一平面となるよう連続している。
ボウル11には、例えば静電気などの要因によって付着した複数のワークWどうしを分離するための分離部材2が設けられている。
例えば図2に示すように、最も径方向外方側の螺旋トラック13の螺旋長さ方向の所定領域R(螺旋トラック13の螺旋長さ方向途中部分)、および所定領域Rを形成する螺旋トラック13に相当する部分の、径方向の両側の縦壁15および外周壁16を切欠いて、装着用凹部141が形成されている。
分離部材2と装着用凹部141の長さはほぼ等しく設定されており、分離部材2は、装着用凹部141に着脱自在に設けられている。
図7に示すように、分離部材2は、底部である底壁21と、側部である平板状の側壁22と、天部である平板状の天壁23とを有する。分離部材2について詳細に説明する。
底壁21は、径方向内方側の上面に螺旋トラック13の所定領域Rのワーク搬送面13aを代替する(ワーク搬送面13aとなる)底壁面211aが形成された底壁部211を有している。
この底壁部211の径方向内方側に底壁部211から立設する阻止壁部212が一体的に形成されている。底壁部211の径方向外方側には、縦壁14の代替となる縦壁部213が一体的に形成されている。
底壁面211aは、径方向外方の搬送平面211bと、搬送平面211bの径方向内方側に湾曲するよう立上がる湾曲面211cとから形成されている。底壁21の裏面21aは水平な平坦面に形成され、この裏面21aに対して搬送平面211bは、螺旋トラック13の幅方向の傾斜と同一の傾斜面に形成されている。また、縦壁部213の上面213eおよび阻止壁部212の上面は、搬送平面211bと同様の傾斜面に形成されている。
搬送平面211bの長さ方向途中に、搬送平面211bに開放する複数の噴気孔211d(噴気手段)が形成されている。噴気孔211dは、縦壁部213の長さ方向途中から底壁部211に向けて穿たれた送気孔210に連通されている。この送気孔210は底壁部211の途中まで穿たれ、送気孔210の先端側(径方向内方側)に前記噴気孔211dが連通するよう形成されている。
この場合、送気孔210は縦壁部213の長さ方向途中に、長さ方向に離間して二箇所形成されている。噴気孔211dは送気孔210の先端側の領域に相当する部位に平面視して径方向内外に所定間隔置き、且つワークWの搬送方向に所定間隔置きに配置されている。各噴気孔211dは上下方向に対して、わずかに傾いて形成されている。具体的に噴気孔211dは、上下方向に対して径方向外方側、且つワークWの搬送方向側にわずかに傾いて形成されている。
天壁23は、底壁21の縦壁部213の上面213eに、ブロック状のスペーサSを介して載置される載置壁部231と、載置壁部231から径方向内方に向けて延長される分離壁部232とから一体的に形成されている。分離壁部232は載置壁部231から径方向内方にむけてわずかに上昇するよう傾斜して形成されている。この傾斜量は、螺旋トラック13の幅方向の傾斜と同一である。
側壁22は、分離壁部232の径方向内方側端部から下方に向けて一体的に垂下するよう形成されている。側壁22の下端面22aは阻止壁部212の上面212aに密になるよう載置されている。
分離壁部232の長さ方向両側部を残して、分離壁部232から側壁22に至るように切欠口233が形成されている。この切欠口233の全域に亘るように(覆うように)パンチングメタル234が設けられている。
この場合、パンチングメタル234は載置壁部231の裏面から側壁22の径方向外方側面に至るよう、折曲げ形成されている。パンチングメタル234の載置壁部231側は、スペーサSの上面Saと載置壁部231の裏面とで挟持されることで、支持されている。パンチングメタル234に形成されている孔は、ワークWが通過できない大きさに設定されている。
上記のように、複数個付着したワークWどうしを分離するための分離部である分離部材2は、底壁21と、側壁22と、天壁23とを有して、螺旋トラック13の長さ方向途中部分の所定領域をトンネル状の領域として、螺旋トラック13の搬送平面211bをその上方、径方向内方、および径方向外方の全てで隙間なく囲むようにしている(図7参照)。
換言すれば、搬送平面211bをその上方、径方向内方、および径方向外方で囲む面が、内面に相当する。具体的に内面は、搬送平面211bを基準にしてその径方向内方では湾曲面211c、側壁22の内面22bであり、上方においては分離壁部232の内面232a、パンチングメタル234であり、径方向外方ではスペーサSの内面Sb、縦壁部213の径方向内方面213aによって構成されている。
底壁21と天壁23とは固定手段によって着脱自在に固定されている。該固定手段は、載置壁部231の長さ方向中心位置に上方から、スペーサSを介して縦壁部213に至るよう螺入されるボルトB1によって構成されている。したがって、載置壁部231には、ボルトB1が螺入するネジ孔213dが形成されている。
載置壁部231およびスペーサSには、ボルトB1を挿通する挿通孔231eが形成されており、挿通孔231e(載置壁部231の挿通孔のみ符号を付す)は、径方向に長い長孔とされている。
このような構成の分離部材2において、底壁21の裏面21aが、装着用凹部141の上面141aに載置されている。
分離部材2は、装着用凹部141に着脱手段を介して着脱自在に設けられている。分離部材2は、着脱手段によって、底壁21の縦壁部213の径方向内方面213aが、外周壁16の径方向内方面16aに連続するよう径方向内外の段差なく取付けられている。但し、底壁21の縦壁部213においてワークWの搬送方向下流側下端部には小孔213cが形成されており、この小孔213cから径方向内方に向けて噴気されるよう構成されている。
また、分離部材2は、着脱手段によって、底壁21の底壁部211の底壁面211aが、螺旋トラック13に上下方向の段差なく取付けられる。
着脱手段は、取付壁部材3を有する。取付壁部材3は、底壁21の縦壁部213の径方向外方面に当接する上下方向の当壁31と、当壁31の下端部から径方向内方に延長された延長壁32とから一体的に形成されている。
当壁31の上部に、径方向外方から縦壁部213の途中までボルトB2が螺入されている。したがって縦壁部213にはボルトB2が螺入するネジ孔213dが形成されている。このボルトB2は長さ方向に離間して同一レベルに配置されている。
延長壁32には径方向に長い長孔32aが、長さ方向に離間して形成されている。各長孔32aに下方からボルトB3が挿通され、ボルトB3の先端部は縦壁14の底面から上方に向けて形成したネジ孔(図示せず)に螺合されている。
当壁31の上部で、ボルトB2の間に、前記各送気孔210に送気するための送気管4が挿通されている。
上記構成のパーツフィーダ1において、ワーク貯留面12に収容(貯留)されたワークWは、ボウル部10の振動により、ワーク貯留面12から螺旋トラック13の始端に至り、ボウル部10の振動により螺旋トラック13に順次移動し、ワーク搬送面13a上を、所定方向である直線トラック101に向けて移動する。螺旋トラック13から直線トラック101に至ったワークWは次の工程に供される。
ところで、ワークWが例えばICチップのような静電気を帯び易い種類のものでは、静電気によってワークWどうしが付着する。一方で、パーツフィーダ1では、直進部100の直線トラック101に至ったときには、ワークWが一列状に整列しやすいようにしておくことが好ましい。しかしながら、螺旋トラック13においてワークWどうしが付着していると、直線トラック101で一列に整列しにくく、そしてワークWどうしが付着した状態のままで選別部まで搬送されると、付着したままの状態でボウル11に戻され、パーツフィーダから排除されずに残ってしまう。
しかしながら、本発明の実施形態では、分離部材2等からなる分離部では、送気管4、送気孔210を介して噴気孔211dから噴気(分離用空気の噴出)(Ar)がなされている。このためワークWが分離部に至ると、すなわち搬送平面211bに至ると、噴気孔211dからの噴気により、ワークWが上方に飛ばされる。
上方に飛ばされたワークWは、搬送平面211bを上方、径方向内方、および径方向外方の全てを隙間なく囲む、湾曲面211c、側壁22の内面22b、分離壁部232の内面232a、パンチングメタル234、スペーサSの内面Sb、縦壁部213の径方向内方面213aの何れかに衝突する(主としてパンチングメタル234に衝突する)。つまり、複数個付着したワークWが分離部に至ると、分離部材2の内面に衝突して、その衝撃でワークWどうしが分離し、再び搬送平面211bに落下する。
特に、搬送平面211bの上方には、噴気手段から噴気される気体(分離用空気)を通過可能とするパンチングメタル234(天部)があるから、噴気孔211dから噴気されたとしてもその噴気は内面内で留まらず、パンチングメタル234を通過して分離部材2の外へ抜ける。このため、噴気は内面内で循環したり、搬送平面211bの上流側(直線トラック101側)、下流側(ワーク貯留面12側)へ流れたりすることはない。よって、噴気の力がワークWを上方へ吹き飛ばす力として有効に働くとともに、パンチングメタルの孔はワークWを通過させない大きさに設定されているから、吹き飛ばされたワークWは、ワーク搬送面13aに落下する。
そして、搬送平面211bの径方向内方には湾曲面211cおよび側壁22の内面22bがあって、一旦上方へ飛ばされたワークWがボウル11の径方向内方へ飛び行くのを阻止している。要するに上方へ飛ばされたワークWは、ボウル11の径方向内方側には分散されずに螺旋トラック13の所定領域におけるワーク搬送面13aに落下する。このためワークWがボウル11の広い領域に分散されるのを回避することができ、また、付着したワークWがボウル11に戻ることもない。よって、ワークWどうしの搬送方向における離間距離が大きなってしまうのを抑えて、ワークWが順次上流側に搬送される。そして仮に、ボウル11に収容されたワークWが少量になったとしても、これを連続的に上流側所定方向に搬送することができる。
また噴気孔211dは、上下方向に対して径方向外方側、且つワークWの搬送方向側にわずかに傾いて形成されている。このため噴気の方向がわずかに上流側に向いている。したがって、下流側から搬送されてきたワークWは、上流側へ向いた上方へ飛ばされる。このため、落下したワークWは下流側へ戻るのを抑制されて、飛ばされた位置に対して上流側へ落下し易くなる。このため、ワークWの搬送能力の低下を抑制することができる。
ところで、ワークWはその形態に種々があるから、噴気孔211dの径や配置、噴気の力もワークWの形態に応じて変更することが好ましい。本発明の実施形態では、分離部材2はボウル11に着脱自在に設けている。また、分離部材2も底壁21、天壁23は分離できるよう構成されている。
よって、ワークWの形態に応じた噴気孔211dの径や配置、噴気の力が得られる底壁21あるいは分離部材2に変更して、ワークWの形態に対応することができる。
天壁23の切欠口233にはパンチングメタル234を設けている。このため、パンチングメタル234に形成されている孔の大きさによっては、該孔を通して分離部材2に搬送されてきたワークWを目視することが可能で、分離部材2内にあるワークWの状態を監視することができるという利点がある。
また分離部材2、特に天壁23は、その位置は噴気の力の兼ね合いで付着したワークWどうしを分離可能であればよく、できるだけ搬送平面211bに接近していることが好ましい。これは、一旦飛ばされたワークWが搬送平面211b等に落下した際に、できるだけワークWに対して衝撃を与えないようにするためである。
また底壁面211aには、搬送平面211bの径方向内方側に湾曲するよう立上がる湾曲面211cが形成されている。この種のパーツフィーダ1では、ワークWの停滞を抑制するためには、搬送経路(ワーク搬送面13a)には、できるだけ急角度で変化するような部分は設けないことが必要である。しかしながら、底壁面211aの径方向内方は湾曲面211cであるから、このような面を形成したとしてもワークWの搬送の妨げになることはない。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではない。
上記実施形態では、噴気孔211dは底壁21の底壁部211に形成した。しかしながら、噴気孔211dは底壁部211のみに形成することに限定されず、例えば縦壁部213に形成することも可能である。
この場合、噴気孔は縦壁部213の径方向内方面213aに開口するよう形成し、該噴気孔から径方向内方に向けて噴気する構成とする。このようにすることで、底壁部211に設けた噴気孔211dからの噴気と、縦壁部213に設けた噴気孔からの噴気とが相まって、分離部材2におけるワークWの飛び方が複雑になるから、その分だけ付着したワークWどうしをより確実に分離することが可能になる。あるいは、噴気孔211dは底壁21の底壁部211に形成することなく、ワークWを径方向内方に飛ばすように、縦壁部213にのみ形成することも可能である。
上記実施形態では、ボウル11に装着用凹部141を形成して、この装着用凹部141に分離部材2を着脱自在とする構成を採用している。
しかしながら、装着用凹部141を形成することなく、図11に示すように、側壁220と天壁230とを有してワーク搬送方向の所定領域を覆う分離部材200を、外周壁16に着脱自在に設けることも考えられる。
図11に示した例では側壁220の径方向外方面220a、天壁230の下面230a、および外周壁16の径方向内方面16aが、ワーク搬送面13aを上方、径方向内方、および径方向外方の全てを隙間なく囲んで、ワークWが衝突する内面となる。側壁220の下部内面は湾曲面220bとされ、螺旋トラック13の径方向内方端部に密に接触している。天壁230の径方向外方側が外周壁16の上面に、ボルトB4で着脱自在に取付けられている。噴気Arはワーク搬送面13aから上方に向うよう構成されている。
上記各実施形態では、分離部材である天壁と側壁とを、鈍角的に折曲するようにして一体的に形成している。しかしながら、図12に示すように、天壁240と側壁250とを断面ドーム形状に一体的に湾曲させて形成することも可能である。この場合、天壁240と側壁250との境界は明確にならないものの、例えば、ワーク搬送面13aに上下方向で対向する領域を天壁240とし、外周壁16に内外径方向で対向する領域を側壁250とする。
図12に示した例では側壁250の径方向外方面250a、天壁240の下面240a、および外周壁16の径方向内方面16aが、ワーク搬送面13aを上方、径方向内方、および径方向外方の全てを隙間なく囲んで、ワークWが衝突する内面となる。この場合も側壁250の下部内面は湾曲面250bとされ、螺旋トラック13の径方向内方端部に密に接触している。天壁240の径方向外方側が外周壁16の上面に、ボルトB5で着脱自在に取付けられている。噴気Arはワーク搬送面13aから上方に向うよう構成されている。
上記図11および図12に示した何れの実施形態も、ワーク搬送面13aの所定領域を覆う分離部材によって、ワークWをボウル11の径方向内方側に散らばらせることがない。このためワークWの搬送能力の低下を抑制することができる。
なお、図11および図12に示した実施形態において、噴気Arを上方に向けるのみならず、外周壁16から径方向内方に向けて発生するようにすることもできる。また、図11および図12に示す実施形態において、天壁、側壁の、ワークWが衝突する部分を切欠口として、該切欠口を覆うようにパンチングメタルを設けることができる。
上記何れの実施形態においても、切欠口に、パンチングメタルの代わりに1つ以上の孔を設けた孔付合成樹脂板を用いることもできる。孔付合成樹脂板を用いる場合では、その孔は、パンチングメタルの孔と同様に、ワークWが通過しない大きさに設定しておく必要がある。この場合、ワークWが搬送平面13aに至ると、噴気孔からの噴気Arにより、ワークWが上方に飛ばされ、上方に飛ばされたワークWは、搬送平面13aを上方、径方向内方、および径方向外方の全てを隙間なく囲む分離部材2の内面に衝突し、複数個付着したワークWがその衝撃で分離し、再び搬送平面13aに落下する。
特に、搬送平面13aの上方には、噴気手段から噴気される気体を通過可能とする孔付合成樹脂板があるから、噴気は内面内で留まらず、孔付合成樹脂板の孔を通過して分離部材2の外へ抜ける。このため、噴気は分離部材2の内面内で循環したり、搬送平面13aの上流側、下流側へ流れたりすることはなく、噴気の力がワークWを上方へ吹き飛ばす力として有効に働く。また、孔付合成樹脂板の孔は、ワークWを通過させない大きさに設定されているから、吹き飛ばされたワークWは、ワーク搬送面13aに落下する。孔付合成樹脂板を用いる場合では、その孔の大きさによっては、該孔を通してワーク搬送面上のワークWを目視可能であり、分離部材2内にあるワークWの状態を監視することができる。孔付合成樹脂板は、例えば透明なアクリル板で構成することができる。尚、透明なアクリル板を採用する場合には、孔を設けない構成とすることもできる。
あるいは、上記各実施形態において、パンチングメタル、孔付合成樹脂板の代わりに、例えば網体を用いることもできる。
1…パーツフィーダ、2…分離部材、11…ボウル、13…螺旋トラック、13a…ワーク搬送面、21…底壁、22…側壁、23…天壁、141…装着用凹部、R…所定領域、W…ワーク

Claims (2)

  1. ワークを収容するボウルを有し、該ボウルにワークを所定の方向に搬送するためのトラックが設けられたパーツフィーダにおいて、
    前記トラックのワーク搬送方向の所定領域を覆って、付着した前記ワークどうしを分離するための分離部材が設けられ、該分離部材は天部と側部とによってなる内面を有し、前記天部は前記所定領域のワーク搬送面に対して上方に配置され、前記側部は所定領域においてワークが前記ボウルの径方向内方に移動するのを阻止するよう構成され、所定領域にあるワークを前記分離部材の内面に向けて飛ばす噴気手段が設けられていることを特徴とするパーツフィーダ。
  2. 分離部材は所定領域に形成した装着用凹部に着脱自在に設けられるとともに、分離部材を前記装着用凹部に装着した際にワーク搬送面となる底部を有し、噴気手段は分離部材に形成した噴気孔であることを特徴とする請求項1記載のパーツフィーダ。
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