JP2011213136A - 車載用ヒータ - Google Patents

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浩四郎 田口
Hiroshi Watanabe
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Abstract

【課題】量産性に優れ、且つ耐振動性、安全性に優れた車載用ヒータを提供する。
【解決手段】車載用ヒータは、PTC素子と、PTC素子の一対の電極面のそれぞれに接着された一対の電極板と、PTC素子及び電極板を包む絶縁シートと、絶縁シートに包まれたPTC素子及び電極板を収容する筒体とを有する発熱ユニットと、筒体に積層された放熱ユニットと、発熱ユニットと放熱ユニットとの積層体の端部に装着され、積層体の端部に対向する第1の面と、その反対側の第2の面と、第1の面及び第2の面を貫通して形成されたスリットと、第2の面に設けられねじ孔が形成されたボス部と、を有するキャップと、一端部がボス部にねじ止めされたリード線と、を備え、電極板は、筒体の端部開口からスリットを通じてキャップの第2の面側に導出され、リード線の一端部と共にボス部にねじ止めされた端子部を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車に搭載される車載用ヒータに関し、特にPTC(Positive Temperature Coefficient)素子を発熱源に用いた車載用ヒータに関する。
一般に、自動車室内補助暖房としては、電気式ヒータが備えられている。この電気式ヒータの発熱体としてはPTC(Positive Temperature Coefficient)素子が用いられている。また、電気自動車や燃料電池車、ハイブリッド車など次世代の自動車の暖房には、効率性、安全性の面からPTCヒータが不可欠になってきている。
電気自動車や燃料電池車、ハイブリッド車に用いられる電源は高電圧であるため、通電部分が外部に露出していない絶縁型の車載用ヒータが必然となってくる。車載用絶縁型ヒータの技術については、すでに開示がなされている。
特開2007−125967号公報 国際公開第2009/096007号パンフレット
特許文献1もしくは特許文献2に開示された技術では、パイプ内部から導出された電極板に、外部からの通電を行うリード線がカシメられている。この構造であると、電極板それぞれをカシメによって接続する必要があり、量産化では時間及び人件費がかさむ。
また、発熱ユニットが多段に積層された構造において、極性が同じ複数の電極板に共有される部材をカシメる場合に不安定であり、作業性においても好ましい形態ではなかった。
さらに車体に搭載した場合、走行中に受ける振動などにより、カシメ部にリード線の荷重がかかり、カシメ部の緩みが懸念される。
本発明は上述の問題に鑑みてなされ、量産性に優れ、且つ耐振動性、機械的強度、電気的信頼性、安全性に優れた車載用ヒータを提供する。
本発明の一態様によれば、一対の電極面を有するPTC(Positive Temperature Coefficient)素子と、前記PTC素子を挟むように前記一対の電極面のそれぞれに接着された一対の電極板と、前記PTC素子及び前記電極板を包む可撓性、熱伝導性及び電気絶縁性を有する絶縁シートと、前記絶縁シートに包まれた前記PTC素子及び前記電極板を収容する筒体と、を有する発熱ユニットと、前記筒体に積層された放熱ユニットと、前記発熱ユニットと前記放熱ユニットとの積層体の端部に装着されたキャップであって、前記積層体の端部に対向する第1の面と、その反対側の第2の面と、前記第1の面及び前記第2の面を貫通して形成されたスリットと、前記第2の面に設けられねじ孔が形成されたボス部と、を有するキャップと、一端部が前記ボス部にねじ止めされたリード線と、を備え、前記電極板は、前記筒体の端部開口から前記スリットを通じて前記キャップの前記第2の面側に導出された端子部を有し、前記端子部は、前記リード線の前記一端部と共に前記ボス部にねじ止めされていることを特徴とする車載用ヒータが提供される。
本発明によれば、電極板とリード線をキャップにねじ止めすることにより、量産性に優れ、低コスト化に繋がる車載用ヒータが提供される。
本発明の実施形態に係る車載用ヒータにおける発熱ユニット及び放熱ユニットの積層体を示す模式平面図。 同車載用ヒータにおける一方の端部の模式断面図。 同車載用ヒータにおける発熱ユニットの模式平面図。 図3におけるA−A拡大断面図。 同車載用ヒータにおけるキャップの模式図。 同車載用ヒータにおけるキャップの第2の面側の模式図。 同車載用ヒータにおけるリード線の端部の模式図。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
図1は、実施形態に係る車載用ヒータにおける発熱ユニット及び放熱ユニットの積層体を示す模式平面図である。
図2は、同車載用ヒータにおける、キャップ80が装着された一方の端部の模式断面図である。
本実施形態に係る車載用ヒータは、複数の発熱ユニット11と、放熱フィン61及び金属板62を含む複数の放熱ユニットとが積層された構造を有する。それらの積層数は、任意であり、図示した数に限るものではない。
図3は、1つの発熱ユニット11を示す。また、図4は、図3におけるA−A拡大断面を表す。
発熱ユニット11は、PTC(Positive Temperature Coefficient)素子16と、PTC素子16を挟み込むように設けられた一対の電極板41、42と、PTC素子16と電極板41、42とを包む絶縁シート21と、絶縁シート21に包まれたPTC素子16及び電極板41、42を内部に収容する筒体12とを有する。
PTC素子16は、正温度特性をもったセラミック素子であり、キューリー点以上の温度になると急激に抵抗が増加してそれ以上の温度上昇が制限される。複数のPTC素子16が筒体12の長手方向に沿って配置されている。
PTC素子16は、例えば四角い薄板片状に形成され、その表裏両面には、例えば銀やアルミニウムなどの金属からなる電極面16aが形成されている。PTC素子16の一対の電極面16aには、それぞれ、電極板41、42が接着されている。一対の電極板41、42には、それぞれ逆極性の電圧が印加される。
電極板41、42は、例えばアルミニウム、SUS、銅などの金属からなり、平板部43と、その平板部43の一端に一体に設けられた端子部31、32とを有する。なお、図1及び図2では、各発熱ユニット11ごとに個々の端子部を区別して符号31a〜31d、32a〜32dで表す。
図4に示すように、平板部43は、筒体12の内部でPTC素子16の電極面16aに重ね合わされている。平板部43と電極面16aとは、熱伝導性に優れた例えばシリコーン系接着剤によって接着されている。
PTC素子16の電極面16aは、例えばアルミニウムを溶射することで形成され、あるいは銀を塗布した後にアルミニウムを溶射することで形成されるため、電極面16aには微細な凹凸が形成される。したがって、電極面16aと平板部43とを接着するための接着剤が絶縁性であっても、電極面16aの凹凸における凸部が接着剤を突き抜けて平板部43に接し、PTC素子16と電極板41、42との導通は確保される。
図3に示すように、端子部31、32は、筒体12の一端側の端部開口から筒体12の外部に突出している。端子部31、32には、貫通孔35が形成されている。
図4に示すように、電極板41、42及びこれらに挟まれたPTC素子16は、絶縁シート21に包まれている。絶縁シート21は、可撓性、熱伝導性及び電気絶縁性を有し、例えばポリイミドフィルムである。絶縁シート21の両端縁部21a、21bは互いに重ね合わされ、絶縁シート21は、電極板41、42における平板部43のすべて、および端子部31、32の一部を覆っている。
絶縁シート21の両端縁部21a、21bを、電極面16aと放熱面12aとの間ではなく、筒体12の側面12bの裏側で重なり合うようにしている。これにより、PTC素子16から筒体12の放熱面12aへの熱伝達効率の低下を抑制できる。
筒体12は、互いに対向する一対の放熱面12aと、その放熱面12aに対して略直角に形成され、互いに対向する一対の側面12bとを有する扁平形状のパイプ状に形成されている。放熱面12aの方が側面12bより幅が広く面積が大きい。筒体12は、例えばアルミニウム等の熱伝導性及び加工容易性を有する材料からなる。
PTC素子16及び電極板41、42は、絶縁シート21で周囲を覆われた状態で、筒体12の内部に収容される。PTC素子16の電極面16aは筒体12の放熱面12aの裏側に位置し、それら電極面16aと放熱面12aとの間には、電極板41、42のうちのどちらか一方と絶縁シート21が介在される。
絶縁シート21で包んだPTC素子16及び電極板41、42を筒体12の中に挿入した後、筒体12の一対の放熱面12aに機械的圧力を加えて図4における上下方向に筒体12を押しつぶす。これにより、PTC素子16、電極板41、42及び絶縁シート21は、筒体12の一対の放熱面12aの裏面間で狭圧された状態となり、筒体12内で固定される。
したがって、PTC素子16の電極面16aと、放熱面12aの裏面との間には電極板41または電極板42と、絶縁シート21とが密着して介在し、隙間が形成されない。このため、PTC素子16と筒体12との間に、空気層が介在しない熱伝達経路を広い面積にわたって確保することができ、熱伝達効率を向上できる。
筒体12の両側面12bには、長手方向に沿って溝、もしくはくぼみが形成されているため、筒体12を押しつぶしたときに側面12bが外側に膨らんでしまうのを防ぐことができる。
図3に示すように、絶縁シート21の一端部は、筒体12の一端側の端部開口より筒体12の外部に突出し、端子部31、32の一部を覆っている。これにより、端子部31、32と、筒体12との短絡を確実に防ぐことができる。
図1に示すように、複数の発熱ユニット11が、放熱フィン61及び金属板62を含む放熱ユニットを介して積層されている。放熱フィン61は、例えばアルミニウムからなる板材をジグザグに折り曲げて構成される。金属板62は、例えばアルミニウムなどの熱伝導性に優れた金属からなる。金属板62は、筒体12の放熱面12aに対して略平行に向き合わされ、それら金属板62と、筒体12の放熱面12aとの間に放熱フィン61が設けられている。
金属板62と放熱フィン61とは、耐熱性及び熱伝導性に優れた例えばシリコーン系の接着剤により互いに接着固定されている。放熱フィン61と筒体12の放熱面12aも、同じく耐熱性及び熱伝導性に優れた例えばシリコーン系の接着剤により互いに接着固定されている。
図1に示すように、発熱ユニット11と放熱ユニットとの積層体の一端部にはキャップ70が装着されている。キャップ70は、電気絶縁性、防水性及び耐熱性を有し、例えばプラスチック材料からなる。
キャップ70は凹部を有し、そのキャップ70の凹部及び筒体12の一方の端部開口(端子部31a〜31d、32a〜32dが突出する開口とは反対側の端部開口)に電気絶縁性、防水性及び耐熱性を有する例えばシリコーン系の封止材を注入したうえで、キャップ70の凹部に積層体の一方の端部を嵌め込む。これにより、筒体12の一方の端部開口は、封止材及びキャップ70によって閉塞される。キャップ70と積層体の端部とは接着固定される。
上記積層体における端子部31a〜31d、32a〜32dが設けられた他方の端部には、図2に示すように、キャップ80が装着される。キャップ80は、電気絶縁性、防水性及び耐熱性を有し、例えばプラスチック材料からなる。
キャップ80は、積層体の他方の端部に対向する第1の面と、その反対側の第2の面と、第1の面及び第2の面を貫通して形成された複数のスリット93とを有する。各端子部31a〜31d、32a〜32dは、筒体12の他方の端部開口からスリット93を通じてキャップ80の第2の面側に導出されている。
図5(a)はキャップ80における第1の面側から見た図であり、図5(b)はキャップ80の断面図であり、図5(c)はキャップ80における第2の面側から見た図である。
キャップ80における第1の面には、何れも突起状のストッパー部91及びガイド部92が設けられている。ストッパー部91は複数設けられ、各ストッパー部91の第1の面からの突出量は同じである。
ガイド部92も複数設けられ、各ガイド部92は、隣接する一対のストッパー部91の間に位置する。各ガイド部92の第1の面からの突出量は、ストッパー部91の第1の面からの突出量よりも小さい。各ガイド部92は、先端側に向かうにしたがって幅が小さくなっている。
ガイド部92とストッパー部91との間にスリット93が形成されている。また、後述するボス部83とリブ72との間にもスリット93が形成されている。
キャップ80における第2の面には、複数のボス部83〜88が設けられている。各ボス部83〜88は例えば円筒状に形成され、その内側にねじ孔83a〜88aが形成されている。各ボス部83〜88は、スリット93の近傍に位置する。
また、第2の面には、図5(c)に示すように、リブ71、72が設けられている。図5(b)に示すように、リブ71、72の第2の面からの突出量は、ボス部83〜88の第2の面からの突出量よりも大きい。
リブ71は、ボス部88とボス部87との間で隣接するスリット93間、ボス部87とボス部86との間で隣接するスリット93間、ボス部86とボス部85との間で隣接するスリット93間、およびボス部85とボス部84との間で隣接するスリット93間を隔てる。リブ72は、図5(c)において最も右端のスリット93と、ボス部84との間を隔てる。
さらに、第2の面には、リード線ガイド75〜77が、例えば断面形状が半円状のくぼみとして形成されている。また、キャップ80における長手方向の両端部には、ねじ孔65、66が形成されている。
端子部31a〜31d、32a〜32dが突出する筒体12の端部開口には、電気絶縁性、防水性及び耐熱性を有する例えばシリコーン系の封止材が注入される。そして、積層体における端子部31a〜31d、32a〜32dが設けられた側の端部には、図2に示すように前述したキャップ80が装着される。これにより、筒体12における端子部31a〜31d、32a〜32dが突出する端部開口は、封止材及びキャップ80によって閉塞される。キャップ80と積層体の端部とは接着固定される。
キャップ80の第1の面側に設けられたストッパー部91は、図2に示すように、積層体における放熱ユニットの端部に当接する。これにより、積層体に対してキャップ80が位置決めされる。
各端子部31a〜31d、32a〜32dは、筒体12の端部開口からスリット93を通じてキャップ80の第2の面側に導出される。そして、スリット93を貫通して第2の面側に導出された各端子部31a〜31d、32a〜32dは、対応するボス部84〜88に向き合う位置で折り曲げられる。
各端子部31a〜31d、32a〜32dは、対応するボス部84〜88に対して、図6(a)に示すねじ53によってねじ止めされる。各端子部31a〜31d、32a〜32dの先端部には、図3に示すように貫通孔35が形成され、ねじ53は貫通孔35を貫通して、各ボス部84〜88に形成されたねじ孔に挿入される。
例えば、端子部31dの先端部は第2の面側で折り曲げられてボス部88に向き合い、その先端部はボス部88にねじ止めされる。
端子部32dの先端部及び端子部32cの先端部は第2の面側で折り曲げられてボス部87に向き合う位置で重ねられ、それらの先端部はボス部87にねじ止めされる。
端子部31cの先端部及び端子部31bの先端部は第2の面側で折り曲げられてボス部86に向き合う位置で重ねられ、それらの先端部はボス部86にねじ止めされる。
端子部32bの先端部及び端子部32aの先端部は第2の面側で折り曲げられてボス部85に向き合う位置で重ねられ、それらの先端部はボス部85にねじ止めされる。
端子部31aの先端部は第2の面側で折り曲げられてボス部84に向き合い、その先端部はボス部84にねじ止めされる。
また、放熱ユニットの金属板62と接続された、もしくは一体に設けられたアース端子33もスリット93を通じて第2の面側に導出され、そのアース端子33の先端部は第2の面側で折り曲げられてボス部83に向き合い、その先端部はボス部83にねじ止めされる。
端子部31aと32aは、同じ1つの発熱ユニット11における異極性の端子部であり、例えば端子部31aが正極、端子部32aが負極である。
端子部31bと32bは、同じ1つの発熱ユニット11における異極性の端子部であり、例えば端子部32bが負極、端子部31bが正極である。
端子部31cと32cは、同じ1つの発熱ユニット11における異極性の端子部であり、例えば端子部31cが正極、端子部32cが負極である。
端子部31dと32dは、同じ1つの発熱ユニット11における異極性の端子部であり、例えば端子部32dが負極、端子部31dが正極である。
したがって、積層された複数の発熱ユニット11における隣接する発熱ユニット11の同極性の端子部どうしが同じボス部に共通にねじ止めされている。これにより、ねじ止め箇所を端子部の数の分だけ設けなくてよく、コスト低減を図れ、且つねじ止めに要する手間と時間を低減できる。
また、図6(a)に示すように、複数の発熱ユニット11における同極性の端子部間が、金属製のブリッジ51またはブリッジ52を介して電気的に接続されている。ブリッジ51は、例えば負極の端子部32a〜32dがねじ止めされるボス部85、87に対して、それら端子部32a〜32dと共にねじ止めされている。ブリッジ52は、例えば正極の端子部31a〜31dがねじ止めされるボス部84、86、88に対して、それら端子部31a〜31dと共にねじ止めされている。
そして、負極のボス部85、87のいずれかに対して、負極側のリード線55の一端部55aがねじ止めされている。リード線55は、リード線ガイド75をガイドされて、キャップ80の外部に導出される。
各発熱ユニット11における負極側の端子部32a〜32dは、リード線55と直接接続されていなくても、ブリッジ51を介してリード線55と電気的に接続される。同極性の端子部で共有されるブリッジ51を用いることで、各端子部32a〜32dごとにリード線55を用意する必要がなく、また各端子部32a〜32dに対してそれぞれリード線を接続しなくてもよく、生産性を向上できる。
正極のボス部84、86、88のいずれかに対して、正極側のリード線56の一端部56aがねじ止めされている。リード線56は、リード線ガイド76をガイドされて、キャップ80の外部に導出される。
各発熱ユニット11における正極側の端子部31a〜31dは、リード線56と直接接続されていなくても、ブリッジ52を介してリード線56と電気的に接続される。同極性の端子部で共有されるブリッジ52を用いることで、各端子部31a〜31dごとにリード線56を用意する必要がなく、また各端子部31a〜31dに対してそれぞれリード線を接続しなくてもよく、生産性を向上できる。
また、アース端子33がねじ止めされたボス部83には、アース線57の一端部57aがねじ止めされている。アース線57は、アース線ガイド77をガイドされて、キャップ80の外部に導出される。
リード線55の一端部55aは、例えば図7(a)に示すように、切り欠き部55cを有し、その切り欠き部55cにねじ53が通される。あるいは、図7(b)に示すように、リード線55の一端部55bは、中央に貫通孔55dが形成された円形状であってもよい。この場合、貫通孔55dにねじ53が通される。他のリード線56及びアース線57についても同様である。
リブ71、72は、異なる極性の端子部間、異なる極性の端子部とブリッジとの間、および異なる極性のブリッジ間を隔てる。
具体的に、リブ71は、正極の端子部31dと負極の端子部32dとの間、負極の端子部32cと正極の端子部31cとの間、正極の端子部31bと負極の端子部32bとの間、および負極の端子部32aと正極の端子部31aとの間を隔てる。
また、リブ71は、正極の端子部31a〜31d及びブリッジ52に対して、負極の端子部32a〜32d及びブリッジ51を隔てる。
リブ72は、正極の端子部31a及びブリッジ52と、アース端子33との間を隔てる。
リブ71、72によって、キャップ80の第2の面上での、正負両極間の短絡を確実に防いで、高い信頼性且つ安全な製品を提供することができる。
また、図2に示すように、キャップ80の第1の面に設けられた各ガイド部92は、対応する筒体12の端部開口に対向し、その端部開口から突出する極性の異なる一対の端子部31a〜31d、32a〜32dの間に介在される。これにより、同じ筒体12から導出される異極性の端子部間の接触を確実に防ぐことができる。
さらに、図3を参照して前述したように、絶縁シート21の端部が、筒体12の端部開口より筒体12の外部に突出し、端子部31a〜31d、32a〜32dにおける筒体開口側の一部を覆っている。これにより、端子部31a〜31d、32a〜32dと筒体12との接触も確実に防ぐことができる。この結果、発熱ユニット11及び放熱ユニットの積層体の通電を確実に防止して、安全性の高い絶縁タイプの車載ヒータを提供することができる。
図6(a)に示すキャップ80の第2の面は、図6(b)に示すキャップカバー100で覆われる。例えば、ねじ58、59が、キャップカバー100を貫通して、それぞれキャップ80に形成されたねじ孔66、65に対して締結される。
以上説明したように構成される本実施形態に係る車載用ヒータは、自動車に搭載され、車内暖房用のヒータとして用いられる。そして、自動車に搭載されたバッテリからの電力が、図示しない制御回路、リード線55、56、端子部31a〜31d、32a〜32d、および電極板41、42の平板部43を介して、PTC素子16の電極面16aに供給され、PTC素子16が発熱する。この熱は、平板部43及び絶縁シート21を介して筒体12の放熱面12aへと伝わり、さらに放熱面12aに積層された放熱フィン61へと伝わる。その放熱フィン61の間を空気が流れることでその空気は加温されて車室内に供給される。
そして、本実施形態では、PTC素子16及びPTC素子16に接する平板部43は筒体12内に収容され、それら通電部分が外部に露出していない。さらに、絶縁シート21によって、平板部43と筒体12との間、および端子部31a〜31d、32a〜32dと筒体12との間が絶縁されているため、筒体12、放熱フィン61および金属板62が通電されない。
本実施形態に係る車載用ヒータは、通電部分が外部に露出されず且つ封止材及びキャップ70、80で防水封止された構造となっているため、例えば車載用ヒータに送られる空気中に雨水、雪、塵、ほこりなどが混入していても漏電を起こすことなく安全である。
また、電極板41、42の端子部31a〜31d、32a〜32dと、リード線55、56とをキャップ80に対してねじ止めすることにより、量産性に優れ、低コスト化を図れる。
また、キャップ80に対して、端子部31a〜31d、32a〜32d、リード線55、56、およびブリッジ51、52がねじ止めされることにより、耐振動性が向上し、高電圧が印加されるような状況下、あるいは大電流が流れるといった状況下でもそれらの電気的接触を安定して保持でき、安全な製品を提供できる。
さらに、発熱ユニット11を多段に積層し、段数毎に出力の切り替え運転を行いたい製品を量産化する場合でも、出力切り替えに応じたブリッジをねじ止めして付けることで容易に対応でき、生産面での効率化が図れる。
また、ヒータコア、電極板及びキャップ部分をねじ止めで一体化を図ることにより、機械的強度及び電気的信頼性の高い安全性に優れた車載用ヒータを提供できる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、それらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
11…発熱ユニット、12…筒体、16…PTC素子、16a…電極面、21…絶縁シート、31,32,31a〜31d,32a〜32d…端子部、41,42…電極板、51,52…ブリッジ、55〜57…リード線、61…放熱フィン、71,72…リブ、80…キャップ、83〜88…ボス部、83a〜88a…ねじ孔、92…ガイド部、93…スリット、100…キャップカバー

Claims (6)

  1. 一対の電極面を有するPTC(Positive Temperature Coefficient)素子と、前記PTC素子を挟むように前記一対の電極面のそれぞれに接着された一対の電極板と、前記PTC素子及び前記電極板を包む可撓性、熱伝導性及び電気絶縁性を有する絶縁シートと、前記絶縁シートに包まれた前記PTC素子及び前記電極板を収容する筒体と、を有する発熱ユニットと、
    前記筒体に積層された放熱ユニットと、
    前記発熱ユニットと前記放熱ユニットとの積層体の端部に装着されたキャップであって、前記積層体の端部に対向する第1の面と、その反対側の第2の面と、前記第1の面及び前記第2の面を貫通して形成されたスリットと、前記第2の面に設けられねじ孔が形成されたボス部と、を有するキャップと、
    一端部が前記ボス部にねじ止めされたリード線と、
    を備え、
    前記電極板は、前記筒体の端部開口から前記スリットを通じて前記キャップの前記第2の面側に導出された端子部を有し、前記端子部は、前記リード線の前記一端部と共に前記ボス部にねじ止めされていることを特徴とする車載用ヒータ。
  2. 複数の前記発熱ユニットが前記放熱ユニットを介して積層され、
    前記複数の発熱ユニットにおける隣接する発熱ユニットの同極性の前記端子部どうしが同じ前記ボス部にねじ止めされていることを特徴とする請求項1記載の車載用ヒータ。
  3. 複数の前記発熱ユニットが前記放熱ユニットを介して積層され、
    前記複数の発熱ユニットにおける同極性の前記端子部間が、前記ボス部にねじ止めされたブリッジを介して電気的に接続されていることを特徴とする請求項1記載の車載用ヒータ。
  4. 前記キャップの前記第2の面にリブが設けられ、
    前記リブは、異なる極性の前記端子部間、異なる極性の前記端子部と前記ブリッジとの間、および異なる極性の前記ブリッジ間を隔てることを特徴とする請求項3記載の車載用ヒータ。
  5. 前記絶縁シートの端部が、前記筒体の前記端部開口より前記筒体の外部に突出していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の車載用ヒータ。
  6. 前記キャップの前記第1の面における前記筒体の前記端部開口に対向する部分にガイド部が設けられ、前記ガイド部は、前記端部開口から突出する極性の異なる一対の前記端子部の間に介在されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の車載用ヒータ。
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