JP2011213086A - 電子機器の制御装置、駆動源の蓄熱量管理方法及び電子機器 - Google Patents

電子機器の制御装置、駆動源の蓄熱量管理方法及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】電子機器がオフ状態である場合における消費電力を低下させつつ、電子機器がオフ状態になった間における駆動源の蓄熱量を適切に管理できる電子機器の制御装置、駆動源の蓄熱量管理方法及び電子機器を提供する。
【解決手段】記録装置がオン状態からオフ状態に変更された時点におけるCRモーターの蓄熱量Esを取得させる蓄熱量取得ステップ(ステップS10)と、記録装置がオフ状態になった場合に、蓄熱量ステップで取得した蓄熱量Esが多いほどカウント閾値Kcntを大きな値に設定させる設定ステップ(ステップS11)と、待機電流が供給される割り込み発生回路及び計数部に計数を行なわせる計数ステップ(ステップS17)と、計数ステップで計数したカウント値Cntがカウント閾値Kcnt以上となった場合に、割り込み発生回路への待機電流の供給を停止させる停止ステップ(ステップS14)と、を有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、モーターなどの駆動源を備える電子機器の制御装置、電子機器に搭載される駆動源の蓄熱量管理方法及び該制御装置を備える電子機器に関する。
一般に、モーターなどの駆動源を備える電子機器として、装置内に給送された記録媒体(例えば用紙)にインクなどの記録材を付着させて記録処理を施す記録装置(「プリンター」ともいう。)が知られている。このような記録装置は、インクなどの記録材を記録媒体に付着させる記録ヘッドと、該記録ヘッドを主走査方向に往復移動させるキャリッジと、該キャリッジの駆動源としてモーターとを備えている。また、記録装置には、記録媒体を副走査方向に給送させるための駆動源としてモーターが設けられている。こうしたモーターは、断続的に駆動した場合には発熱量の方が放熱量よりも多くなって過熱状態に陥ることがある。
そのため、記録装置の制御装置は、モーターが駆動する場合に、該モーターの駆動する時間(以下、「駆動時間」ともいう。)及びモーターに流れる電流値を取得し、該取得結果に基づきモーターの蓄熱量を算出する。そして、制御装置は、算出した蓄熱量が予め設定された蓄熱量閾値以上となった場合に、モーターからの発熱を制限するための発熱制限制御を実行する(特許文献1参照)。
なお、駆動時間の取得方法としては、記録装置に記録データを送信するホストコンピューターに内蔵される時計にて計時される時刻に関する時刻情報を取得し、該取得結果に基づき駆動時間を算出する方法がある。また、近年では、記録装置にリアルタイムクロック(RTC)などの計時手段を設け、該計時手段による計時結果に基づき駆動時間を算出する方法も知られている。
特開2008−44251号公報
ところで、駆動時間をホストコンピューター側から時刻情報を取得する場合には、以下に示す問題がある。すなわち、ホストコンピューターに内蔵される時計によって計時される時刻は、ユーザーによって適宜変更可能である。そのため、ホストコンピューター側から受信する時刻情報の信頼性は、高いとは言い難い。また、記録媒体への記録処理時には、記録には本来必要のない時刻情報を記録データと共に記録装置側に送信しなければならないため、ホストコンピューターにインストールされるドライバー(「プリンタードライバー」ともいう。)での処理が複雑化したり、ホストコンピューターと記録装置との間での各種情報の送受信が煩雑化したりするおそれがあった。
また、記録装置に計時手段を設ける場合には、記録装置がオフである間でも計時手段による計時を実行させるために、該計時手段用の二次電池などを設ける必要がある。この場合、記録装置のオフ状態時における計時手段の継続的な駆動によって、記録装置のオフ状態時の消費電力が増大する問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、電子機器がオフ状態である場合における消費電力を低下させつつ、電子機器がオフ状態になった間における駆動源の蓄熱量を適切に管理できる電子機器の制御装置、駆動源の蓄熱量管理方法及び電子機器を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の電子機器の制御装置は、電源からの給電に基づき駆動する駆動源を備える電子機器の制御装置であって、前記駆動源の蓄熱量を取得する蓄熱量取得手段と、前記電子機器に前記電源から給電されるオン状態から前記電子機器が非給電状態となるオフ状態に変更された時点で前記蓄熱量取得手段によって取得された蓄熱量が多いほど計数閾値を大きな値に設定する閾値設定手段と、前記電子機器がオフ状態である場合には待機電流が供給されて計数を行なう計数手段と、前記電子機器がオフ状態である場合において、前記計数手段によって計数された値が前記閾値設定手段によって設定された計数閾値以上となったときに、前記計数手段への待機電流の供給を停止する電流調整手段と、を備える。
上記構成によれば、電子機器がオン状態からオフ状態に変更された場合において計数手段を含む制御装置に待機電流が流れるときには、計数手段による計数が行なわれる。そして、計数手段によって計数された値が、電子機器がオン状態からオフ状態に変更された時点における駆動源の蓄熱量に基づいた計数閾値以上となった場合には、駆動源の蓄熱量が十分に少なくなったと判断され、計数手段に待機電流が流れなくなる。すなわち、駆動源の蓄熱量の多さに関係なく計数手段に待機電流が流れ続ける場合と比較して、電子機器のオフ状態時における制御装置の消費電力を低下させることができる。したがって、電子機器がオフ状態である場合における消費電力を低下させつつ、電子機器がオフ状態になった間における駆動源の蓄熱量を適切に管理できる。
本発明の電子機器の制御装置は、前記電子機器の制御装置に待機電流が供給されない該制御装置のオフ状態から、前記電子機器の制御装置に待機電流が供給される該制御装置のオン状態になったことを検知する制御装置状態検知手段と、前記計数手段によって計数された値を記憶する計数記憶手段と、をさらに備え、前記電流調整手段は、前記制御装置状態検知手段によって前記電子機器の制御装置がオン状態となったことが検知された場合において前記計数記憶手段に記憶される値が前記閾値設定手段によって設定された計数閾値未満であるときに、前記計数手段への待機電流の供給を許可する。
電子機器がオフ状態である場合には、計数手段による計数が行なわれている間に、ユーザーの意図によって又は停電などによって、制御装置がオフ状態になることがある。そこで、本発明では、制御装置がオフ状態になった後に該制御装置がオン状態になった場合において、計数記憶手段に記憶される値が計数閾値未満であるときには、駆動源の蓄熱量が十分に低下していない可能性があると判断され、計数手段による計数を再開させるために該計数手段への待機電流の供給が許可される。したがって、電子機器がオフ状態になった間における駆動源の蓄熱量を適切に管理できる。
本発明の電子機器の制御装置は、前記計数手段によって計数された値を記憶する計数記憶手段と、前記電子機器がオフ状態になった時点で前記蓄熱量取得手段によって取得された前記駆動源の蓄熱量を記憶する蓄熱量記憶手段と、前記電子機器がオフ状態からオン状態になったことを検知する電子機器状態検知手段と、をさらに備え、前記蓄熱量取得手段は、前記電子機器状態検知手段によって前記電子機器がオン状態になったことを検知した場合に、前記蓄熱量記憶手段に記憶される前記駆動源の蓄熱量と前記計数記憶手段に記憶される値とに基づき、前記電子機器がオン状態となった時点における前記駆動源の蓄熱量を算出する。
上記構成によれば、電子機器がオフ状態からオン状態になった場合には、電子機器が前回にオフ状態になった時点の駆動源の蓄熱量と計数記憶手段に記憶される値とに基づき、電子機器がオン状態になった時点における駆動源の蓄熱量が算出される。したがって、電子機器がオン状態になった時点における駆動源の蓄熱量及びその後の蓄熱量を適切に管理できる。
本発明の電子機器の制御装置において、前記計数手段は、前記電子機器がオン状態の場合における計数の間隔よりも、前記電子機器がオフ状態の場合における計数の間隔のほうが長く設定される。
上記構成によれば、電子機器がオフ状態の場合における計数手段による計数の間隔が、電子機器がオン状態の場合における計数手段による計数の間隔と同等である場合と比較して、電子機器がオフ状態時における制御装置の消費電力を低下させることができる。
本発明の電子機器の制御装置において、前記計数手段は、前記電子機器がオフ状態である場合には、前記駆動源の放熱特性に応じた間隔で計数を行なう。
上記構成によれば、電子機器がオフ状態の場合における計数手段による計数の間隔が一定間隔である場合と比較して、電子機器のオフ状態時における駆動源からの放熱量を、より正確に算出できる。
本発明の電子機器は、電源からの給電に基づき駆動する駆動源と、上記電子機器の制御装置と、を備える。
上記構成によれば、駆動源の蓄熱量が適切に管理されるため、電子機器の安全性を向上させることができる。
一方、本発明の駆動源の蓄熱量管理方法は、電子機器に搭載される駆動源の蓄熱量管理方法であって、前記電子機器は、該電子機器に電源から給電されないオフ状態である場合には該電源側から待機電流が制御装置に流れるようになっており、前記電子機器に前記電源から給電されるオン状態から前記オフ状態に変更された時点における前記駆動源の蓄熱量を取得させる蓄熱量取得ステップと、前記電子機器がオフ状態である場合に、前記蓄熱量ステップで取得した蓄熱量が多いほど計数閾値を大きな値に設定させる設定ステップと、前記電子機器がオフ状態である場合には待機電流が流れる前記制御装置の計数手段に計数を行なわせる計数ステップと、前記電子機器がオフ状態である場合において、前記計数ステップで前記計数手段によって計数された値が前記閾値設定ステップで設定した計数閾値以上となったときに、前記計数手段への待機電流の供給を停止させる停止ステップと、を有する。
上記構成によれば、上記電子機器の制御装置と同等の効果を得ることができる。
本実施形態の記録装置の概略斜視図。 記録装置の電気的構成を説明するブロック図。 CRモーターの蓄熱量を管理するための機能構成を説明するブロック図。 電源オフ処理ルーチンを説明するフローチャート。 待機電流再供給時処理ルーチンを説明するフローチャート。 電源オン処理ルーチンを説明するフローチャート。 (a)(b)は記録装置がオフ状態である場合におけるCRモーターの蓄熱量と記録装置の消費電力の変化を説明するタイミングチャート。 (a)(b)は記録装置がオフ状態である場合におけるCRモーターの蓄熱量と記録装置の消費電力の変化を説明するタイミングチャート。 別の実施形態においてカウント値をカウントする間隔を調整する場合を説明するグラフ。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図8に基づいて説明する。なお、以下における本明細書中の説明において、「前後方向」、「左右方向」、「上下方向」をいう場合は、図1に矢印で示す前後方向(副走査方向)及び左右方向(主走査方向)、並びに上下方向をそれぞれ示すものとする。
図1に示すように、電子機器としての記録装置11は、インクジェット式のシリアルタイプのプリンターであって、略矩形箱状をなすフレーム12を備えている。このフレーム12内の下部には、記録媒体としての用紙Pを支持するプラテン13が左右方向に沿って延設されている。このプラテン13上には、フレーム12の後面下部に設けられた紙送りモーター(以下、「PFモーター」という。)14を駆動源とする給送装置(「自動給紙装置」ともいう。)15の駆動に基づき、用紙Pが後方側から前方に向けて給送される。また、フレーム12内においてプラテン13の上方には、プラテン13の長手方向(左右方向)と平行な棒状のガイド軸16が設けられている。このガイド軸16には、その軸線方向(左右方向であって、主走査方向)に往復移動可能な状態で被駆動部としてのキャリッジ17が支持されている。
フレーム12の後壁内面におけるガイド軸16の両端部と対応する各位置には、駆動プーリー18及び従動プーリー19が回転自在な状態で支持されている。駆動プーリー18にはキャリッジ17を往復移動させる際の駆動源となるキャリッジモーター(以下、「CRモーター」ともいう。)20の出力軸が連結されると共に、これら一対のプーリー18,19間には一部がキャリッジ17に連結された無端状のタイミングベルト21が掛装されている。したがって、キャリッジ17は、ガイド軸16にガイドされながら、CRモーター20の駆動力により無端状のタイミングベルト21を介して左右方向に移動される。
また、フレーム12内には、図1及び図2に示すように、後壁内面側に配置され且つ左右方向に延びる被検出用テープ22と、キャリッジ17に設けられる検出部23とを備えるリニアエンコーダー24が設けられている。被検出用テープ22は、左右方向に沿って等間隔に配置される多数のスリットを有すると共に、検出部23は、左右方向において互いに異なる位置に配置される複数(一例として2つ)のセンサー(図示略)を有している。そして、検出部23の各センサーからは、キャリッジ17の移動距離に相当するパルス状の検出信号が制御装置40にそれぞれ出力される。
キャリッジ17の下面側には記録ヘッド25が設けられる一方、キャリッジ17上には記録ヘッド25へ供給するインク(記録材)を貯留する複数のインクカートリッジ26が着脱可能に搭載されている。各インクカートリッジ26には、互いに異なる種類(色)のインクがそれぞれ貯留されている。そして、各インクカートリッジ26内に収容されたインクが図示しない圧電素子の駆動により記録ヘッド25の下面に開口する複数のノズル(図示略)に供給され、該各ノズルからインク滴が用紙Pに吐出されることにより、印刷(記録)が行われる。
また、フレーム12内において用紙Pが搬送される印刷領域の右側には、用紙Pが搬送されないホームポジション領域が形成されている。このホームポジション領域には、記録ヘッド25のクリーニングなどの各種メンテナンスを行なうためのメンテナンス装置27が設けられている。
次に、本実施形態の記録装置11の電気的構成について説明する。
図2に示すように、記録装置11は、該記録装置11のコンセント30が交流電源31に接続された場合に、該交流電源31からの給電に基づき駆動する。そして、記録装置11は、該記録装置11の操作スイッチ32が操作された場合に、駆動が許可されるオン状態になったり、駆動が制限されるオフ状態になったりする。記録装置11がオン状態である場合とは、用紙Pへの印刷が可能な状態である。一方、記録装置11がオフ状態である場合とは、用紙Pへの印刷が不能な状態であって、操作スイッチ32が操作されることを待つ所謂待機状態である。
こうした記録装置11は、該記録装置11における各種の制御処理を実行する制御装置40を備えている。この制御装置40には、PFモーター14、及び該PFモーター14の図示しない出力軸の回転速度、回転位置及び回転方向を検出するためのロータリーエンコーダー41が電気的に接続されている。また、制御装置40には、CRモーター20、リニアエンコーダー24、記録ヘッド25、及びCRモーター20に流れる電流値を検出するための電流センサー42などが電気的に接続されている。そして、制御装置40は、各エンコーダー24,41及び電流センサー42などからの検出信号に基づき、PFモーター14、CRモーター20及び記録ヘッド25などの駆動を個別に制御する。
また、制御装置40は、デジタルコンピューター43、電源回路44、割り込み発生回路45、PF用ドライバー46、CR用ドライバー47及びヘッド用ドライバー48などを備えている。
電源回路44は、交流電源31(例えば100V)から入力された交流電圧を所定の直流電圧に変換し、デジタルコンピューター43、割り込み発生回路45、各ドライバー46〜48、各エンコーダー24,41に直流電圧を供給する。例えば、電源回路44は、デジタルコンピューター43には制御系の直流電圧(例えば3〜6V)を供給すると共に、CR各モーター14,20を駆動させるための各ドライバー46〜48にはモーター駆動系の直流電圧(例えば約30〜50V)を供給する。
また、電源回路44は、後述するデジタルコンピューター43の電源管理部53からの制御指令に基づきスイッチング動作する図示しない複数のスイッチング素子(一例として、トランジスタースイッチ)を有している。これら各スイッチング素子は、デジタルコンピューター43、割り込み発生回路45、各ドライバー46〜48、各エンコーダー24,41に個別対応している。一例として、リニアエンコーダー24に対応するスイッチング素子がオン状態である場合、リニアエンコーダー24には、スイッチング素子側から電流が流れる。一方、リニアエンコーダー24に対応するスイッチング素子がオン状態である場合、リニアエンコーダー24には、スイッチング素子側から電流が流れない。
また、デジタルコンピューター43及び割り込み発生回路45には、記録装置11がオフ状態であっても待機電流がそれぞれ供給される。待機電流とは、記録装置11をオン状態にすべく操作スイッチ32が操作されることを待つための最低限度の電流である。すなわち、電源回路44と割り込み発生回路45との間、及び電源回路44とデジタルコンピューター43との間には、待機電流供給用の電線(図2では破線で示す。)がそれぞれ設けられている。そして、電源回路44と割り込み発生回路45との間における待機電流供給用の電線上には、電源管理部53からの制御指令に基づきスイッチング動作するスイッチング素子49(一例として、トランジスタースイッチ)が設けられている。
なお、コンセント30が交流電源31から離間させられたり、交流電源31よりも上流側のブレーカーなどが遮断されたりした場合には、デジタルコンピューター43及び割り込み発生回路45に待機電流が流れなくなる。本実施形態では、記録装置11がオフ状態である場合において、デジタルコンピューター43に待機電流が流れる状態を「制御装置40がオン状態」であるといい、デジタルコンピューター43に待機電流すら流れない状態を「制御装置40がオフ状態」であるという。また、記録装置11がオン状態である場合、制御装置40はオン状態であって、スイッチング素子49がオン状態で維持される。
デジタルコンピューター43は、図示しないCPU、ROM、RAM、不揮発性のメモリー及びASIC((Application Specific IC(特定用途向けIC))などで構築されている。そして、デジタルコンピューター43は、ハードウェア及びソフトウェアのうち少なくとも一方により実現される機能部分として、ヘッド制御部50、PF制御部51、CR制御部52及び電源管理部53を備えている。
電源管理部53は、電源回路44に設けられる各スイッチング素子(図示略)を制御する。すなわち、記録装置11がオフ状態である場合において操作スイッチ32がユーザーによって操作された場合、電源管理部53は、電源回路44の各スイッチング素子をオン状態にする。その一方で、記録装置11がオン状態である場合において操作スイッチ32がユーザーによって操作された場合、電源管理部53は、所定の終了時動作(例えば、キャリッジ17のホームポジション位置への移動)が終了した後に、電源回路44の各スイッチング素子をオフ状態にする。
また、電源管理部53は、電源回路44と割り込み発生回路45との間の待機電流供給用の電線上に配置されたスイッチング素子49を制御する。すなわち、電源管理部53は、記録装置11がオン状態である場合において操作スイッチ32がユーザーによって操作された場合、スイッチング素子49のオン状態を維持する。また、電源管理部53は、スイッチング素子49がオフ状態である場合において記録装置11がオフ状態からオン状態になったときには、スイッチング素子49をオン状態にする。さらに、電源管理部53は、記録装置11がオフ状態である場合において、詳しくは後述するが、モーター14,20の蓄熱量Es(図4参照)が十分に低くなったと判定されたときには、スイッチング素子49をオフ状態にする。
PF制御部51は、用紙Pの給送を行なう場合に、ロータリーエンコーダー41からの検出信号に基づきPFモーター14を制御する。すなわち、PF制御部51は、ロータリーエンコーダー41からの検出信号に基づき、PFモーター14の出力軸(図示略)の回転位置、回転速度及び回転方向を算出する。そして、PF制御部51は、算出結果などに基づいた駆動信号をPF用ドライバー46に出力する。すると、PFモーター14の出力軸は、PF用ドライバー46から供給される電力に基づき回転する。
CR制御部52は、キャリッジ17を移動させる場合に、リニアエンコーダー24からの検出信号に基づきCRモーター20を制御する。すなわち、CR制御部52は、リニアエンコーダー24からの検出信号に基づきキャリッジ17の左右方向における位置、移動速度及び移動方向を算出する。そして、CR制御部52は、算出結果などに基づいた駆動信号をCR用ドライバー47に出力する。すると、CRモーター20の出力軸は、CR用ドライバー47から供給される電力に基づき回転する。
なお、CR制御部52は、用紙Pの給送時においても、PFモーター14からの動力伝達経路に設けられた図示しないクラッチの接・断制御を行なうためにCRモーター20を駆動させることもある。
ヘッド制御部50は、図示しないホストコンピューターなどから受信した画像データに各種変換処理(解像度変換処理、色変換処理及びハーフトーン処理等)を施してラスターデータを生成する。そして、ヘッド制御部50は、画像データに基づく印刷時には、用紙Pの給送及びキャリッジ17の移動などと連動して記録ヘッド25から各種のインク滴が吐出されるように、生成したラスターデータに基づいた駆動信号をヘッド用ドライバー48に出力する。すると、記録ヘッド25の各ノズルからは、ヘッド用ドライバー48から供給される電力に基づきインク滴が各別に吐出される。
本実施形態の記録装置11では、モーター14,20の蓄熱量を算出(取得)し、該蓄熱量が予め設定された蓄熱量閾値以上である場合には、モーター14,20の使用を一時的に禁止したり、モーター14,20に供給する電流値を制限したりする発熱制限制御が実行される。この発熱制限制御を適切なタイミングで実行させるためには、モーター14,20の蓄熱量Esを適切に管理する必要がある。特に記録装置11がオフ状態の場合におけるモーター14,20の蓄熱量Esの管理が重要である。
そこで次に、CRモーター20の蓄熱量Esを管理するための機能構成について説明する。なお、PFモーター14の蓄熱量Esを管理する機能構成は、CRモーター20の場合と略同一であるため、その説明を省略する。
図3に示すように、割り込み発生回路45は、記録装置11がオフ状態であっても流れる待機電流によって駆動する回路であって、クロック信号を出力するクロック生成回路55と、該クロック生成回路55からクロック信号が入力されるパルスカウンター56とを備えている。このパルスカウンター56は、所定カウント数が保管される図示しないレジスターを有する論理回路であって、入力されるクロック信号に含まれるパルス数をカウントする。そして、パルスカウンター56は、カウントしたカウント数がレジスター(図示略)に保管される所定カウント数と一致した場合に、カウント数を「0(零)」にリセットすると共に、割り込み信号をCR制御部52側に出力する。すなわち、パルスカウンター56は、所定周期毎に割り込み信号をCR制御部52に出力する。
ちなみに、割り込み信号は、記録装置11がオン状態である場合には、CR制御部52だけではなく、ヘッド制御部50やPF制御部51にも出力される。そして、割り込み信号が入力されると、制御部50〜52は、必要に応じて割り込み処理を行なう。
CR制御部52は、CR用ドライバー47に出力する駆動信号を生成する駆動信号生成部60と、後述する計数部70からカウント信号が入力されるタイミングでCRモーター20の蓄熱量Esを取得する蓄熱量取得手段61(図3では破線で囲まれた部分)と、該蓄熱量取得手段61によって取得された蓄熱量Esに基づきCRモーター20の停止時間を算出する停止時間算出部62とを備えている。なお、カウント信号は、蓄熱量取得手段61に一定間隔で入力される。
蓄熱量取得手段61は、発熱量算出部63、放熱量算出部64及び蓄熱量算出部65を有している。発熱量算出部63は、記録装置11がオン状態である場合には、カウント信号が入力される毎に電流センサー42からの検出信号を取得する。そして、発熱量算出部63は、上記一定間隔に相当する時間(以下、「単位時間」ともいう。)あたりにおけるCRモーター20の発熱量を、電流センサー42からの検出信号、即ちCRモーター20に流れる電流値に基づき算出する。具体的には、発熱量算出部63は、単位時間に対して電流センサー42からの検出信号に応じた発熱係数を乗算し、該乗算結果を単位時間あたりの発熱量とする。なお、発熱係数は、CRモーター20に流れる電流値が大きいほど大きな値に設定される。一方、発熱量算出部63は、CRモーター20の停止中では該CRモーター20に流れる電流値が略「0(零)」でるため、単位時間あたりにおけるCRモーター20の発熱量を「0(零)」とする。
放熱量算出部64は、記録装置11がオン状態である場合においてCRモーター20の停止時には、該CRモーター20からの単位時間あたりの放熱量を算出する。具体的には、放熱量算出部64は、前回に算出された蓄熱量Esに対して放熱ゲイン(例えば0.1)を乗算し、該乗算結果を単位時間あたりの放熱量(以下、「単位時間放熱量」ともいう。)Erとする(図6参照)。一方、放熱量算出部64は、記録装置11がオン状態である場合においてCRモーター20の駆動時には、単位時間放熱量Erを「0(零)」とする。
蓄熱量算出部65は、CRモーター20の駆動時には、前回に算出された蓄熱量Esに対して発熱量算出部63によって算出された単位時間あたりの発熱量を加算し、該加算結果を今回の蓄熱量Esとする。一方、蓄熱量算出部65は、CRモーター20の停止時には、前回に算出された蓄熱量Esに対して放熱量算出部64によって算出された単位時間放熱量Erを減算し、該減算結果を今回の蓄熱量Esとする。
停止時間算出部62は、CRモーター20の蓄熱量Esが予め設定された蓄熱量閾値以上である場合には、蓄熱量Esが大きいほどCRモーター20の停止時間を長い時間に設定する。一方、停止時間算出部62は、CRモーター20の蓄熱量Esが蓄熱量閾値未満である場合には、CRモーター20の停止時間を「0(零)」に設定する。なお、この停止時間は、上記発熱制限制御の実行によってCRモーター20の駆動を強制的に停止させる時間のことである。
また、CR制御部52は、RAMの一部によって構成される第1記憶部66(図3では破線で囲まれた部分)と、不揮発性のメモリーによって構成される第2記憶部67(図3では破線で囲まれた部分)とを備えている。第1記憶部66は、蓄熱量取得手段61によって取得された蓄熱量Esを一時的に記憶する第1蓄熱量記憶領域66aと、停止時間算出部62によって算出された停止時間を一時的に記憶する停止時間記憶領域66bとを有している。第2記憶部67は、記録装置11がオン状態からオフ状態となる際におけるCRモーター20の蓄熱量Esが記憶される第2蓄熱量記憶領域67aと、記録装置11がオフ状態である期間、即ち電源オフ時間に相当する値(後述するカウント値Cnt)が記憶される電源オフ時間記憶領域67bとを有している。
また、CR制御部52は、記録装置11がオン状態からオフ状態になった場合や記録装置11がオフ状態からオン状態になった場合に各種準備を行なう準備部68を備えている。この準備部68は、記録装置11がオン状態からオフ状態となる際に第1蓄熱量記憶領域66aから蓄熱量Esを読み出し、該蓄熱量Esを第2蓄熱量記憶領域67aに記憶させる。また、準備部68は、記録装置11がオフ状態からオン状態となる際に第2蓄熱量記憶領域67aから蓄熱量Esを読み出し、該蓄熱量Esを第1蓄熱量記憶領域66aに記憶させる。
また、CR制御部52は、記録装置11がオフ状態である場合に待機電流が流れるオフ時動作部69(図3では一点鎖線で示す。)を備えている。このオフ時動作部69は、計数部70、閾値設定部71及び計数終了判定部72を有している。計数部70は、後述する間隔調整部73によって設定された値が保管されるレジスター70aを有すると共に、割り込み発生回路45のパルスカウンター56から所定周期毎に入力される割り込み信号をカウントする。そして、計数部70は、記録装置11がオン状態である場合において、割り込み信号のカウント数がレジスター70aに保管される値以上になったときには、該カウント数を「0(零)」にリセットすると共に、カウント信号を蓄熱量取得手段61に出力する。一方、計数部70は、記録装置11がオフ状態である場合において、割り込み信号のカウント数がレジスター70aに保管される値以上になったときには、該カウント数を「0(零)」にリセットすると共に、電源オフ時間記憶領域67bに記憶されるカウント値Cnt(図4参照)を「1」だけインクリメントする。すなわち、電源オフ時間記憶領域67bに記憶されるカウント値Cntは、記録装置11がオフ状態である場合には一定周期毎に更新(上書き記憶)される。したがって、本実施形態では、割り込み発生回路45及び計数部70により、記録装置11がオフ状態である場合には待機電流が供給されてカウント(計数)を行なう計数手段が構成される。
閾値設定部71は、第2蓄熱量記憶領域67aに記憶される蓄熱量Esを読み出し、該蓄熱量Esが多いほどカウント閾値Kcnt(図4参照)を大きな値に設定する。そして、閾値設定部71は、設定したカウント閾値Kcntに関する情報を計数終了判定部72に出力する。したがって、本実施形態では、閾値設定部71が、閾値設定手段として機能する。
計数終了判定部72は、電源オフ時間記憶領域67bに記憶されるカウント値Cntと閾値設定部71によって設定されたカウント閾値Kcntとを比較する。そして、計数終了判定部72は、比較結果に基づき、計数部70によるカウントを終了する旨の信号(以下、「終了信号」ともいう。)を電源管理部53に出力する。
また、CR制御部52は、計数部70のレジスター70aに保管される値を変更する間隔調整部73を備えている。この間隔調整部73は、記録装置11がオフ状態である場合にはレジスター70aに第1時間T1(例えば3分)に相当する値を保管させる一方、記録装置11がオン状態である場合にはレジスター70aに第1時間T1よりも小さい第2時間T2(例えば1分)に相当する値を保管させる。すなわち、本実施形態において、カウント値Cntは、記録装置11がオン状態である場合には第2時間T2毎にカウントされる一方、記録装置11がオフ状態である場合には第1時間T1毎にカウントされる。
次に、本実施形態の制御装置40が実行する各制御処理ルーチンのうち、記録装置11がオフ状態になってから実行される電源オフ処理ルーチンについて、図4に示すフローチャート及び図7に示すタイミングチャートに基づき説明する。なお、ここでは、CRモーター20の蓄熱量Esを管理するための電源オフ処理ルーチンについて説明する。また、PFモーター14の蓄熱量を管理する方法は、CRモーター20の蓄熱量Esを管理する方法と略同一であるため、その詳細な説明を省略するものとする。
さて、記録装置11がオン状態である場合に操作スイッチ32が操作された場合に、電源オフ処理ルーチンが開始される。始めのステップS10では、準備部68は、この時点で第1蓄熱量記憶領域66aに記憶される蓄熱量Esを読み出し、該蓄熱量Esを記録装置11がオフ状態になった時点の蓄熱量として第2蓄熱量記憶領域67aに記憶させる。したがって、本実施形態では、第2蓄熱量記憶領域67aが、蓄熱量記憶手段として機能する。また、ステップS10が、蓄熱量取得ステップに相当する。
次のステップS11では、閾値設定部71は、第2蓄熱量記憶領域67aに記憶された蓄熱量Esが大きいほど大きな値にカウント閾値(計数閾値)Kcntを設定する。カウント閾値Kcntは、記録装置11がオフ状態になってからCRモーター20が十分に放熱されたか否かを判断するための基準値である。したがって、本実施形態では、ステップS11が、設定ステップに相当する。次のステップS12では、間隔調整部73は、計数部70のレジスター70aに第1時間T1に相当する値を保管させる。すると、計数部70は、第1時間T1毎に、電源オフ時間記憶領域67bに記憶されるカウント値Cntを更新する。
次のステップS13では、計数終了判定部72は、電源オフ時間記憶領域67bに記憶されるカウント値CntがステップS11で設定されたカウント閾値Kcnt以上であるか否かを判定する。そして、計数終了判定部72は、カウント値Cntがカウント閾値Kcnt未満である場合にはその処理を後述するステップS15に移行させる一方、カウント値Cntがカウント閾値Kcnt以上である場合にはその処理を次のステップS14に移行させる。
ステップS14では、計数終了判定部72は、CRモーター20が十分に放熱されたと判断し、終了信号を電源管理部53に出力する。すると、電源管理部53は、スイッチング素子49をオフ状態にし、割り込み発生回路45に待機電流を流れなくする。したがって、本実施形態では、電源管理部53が、電流調整手段としても機能する。また、ステップS14が、停止ステップに相当する。その後、計数終了判定部72は、電源オフ処理ルーチンを終了させる。
ステップS15では、電源管理部53は、操作スイッチ32が操作されたか否かを判定する。そして、電源管理部53は、操作スイッチ32が操作されたと判定した場合には、記録装置11をオン状態にするために、電源オフ処理ルーチンを中断させて後述する電源オン処理ルーチンを開始させる。一方、電源管理部53は、操作スイッチ32が操作されていないと判定した場合にはその処理を次のステップS16に移行させる。
ステップS16では、計数部70は、前回にカウント値Cntを更新してからの経過時間が第1時間T1を経過したか否かを判定する。具体的には、計数部70は、割り込み発生回路45から入力される割り込み信号のカウント数が、第1時間T1に相当する値と一致するか否かを判定する。そして、計数部70は、カウント数が第1時間T1に相当する値未満である場合には、第1時間T1が経過していないため、その処理を前述したステップS15に移行させる。一方、計数部70は、カウント数が第1時間T1に相当する値と一致する場合には、第1時間T1が経過したため、その処理を次のステップS17に移行させる。
ステップS17では、計数部70は、カウント値Cntをカウント、即ち「1」だけインクリメントし、該カウント値Cntを電源オフ時間記憶領域67bに上書き記憶させる。したがって、本実施形態では、電源オフ時間記憶領域67bが、計数記憶手段として機能する。また、ステップS12が、計数ステップに相当する。その後、計数部70は、その処理を前述したステップS13に移行させる。
すなわち、図7(a)(b)に示すように、記録装置11がオフ状態になると、該記録装置11の消費電力Psは、制御装置40に待機電流が流れるだけになるため、急激に低くなる(第1のタイミングt11)。その後、CRモーター20の蓄熱量Esが十分に少なくなったと判断される第2のタイミングt12が経過すると、割り込み発生回路45に待機電流が流れなくなるため、記録装置11の消費電力Psは、さらに低下する。なお、第2のタイミングt12とは、上記ステップS13の判定処理が肯定判定(Cnt≧Kcnt)となるタイミングである。
ところで、制御装置40が電源オフ処理ルーチンの実行中に該制御装置40がオフ状態になり、その後、制御装置40が再びオン状態になることがある。そこで次に、制御装置40が再びオン状態になったときに実行される待機電流再供給時処理ルーチンについて、図5に示すフローチャートに基づき説明する。
さて、待機電流が制御装置40に再び流れ始めると、電源管理部53には、電源回路44側から待機電流が流れる。すると、電源管理部53は、流れる待機電流を検出することにより、制御装置40がオン状態になったことを検知する。したがって、本実施形態では、電源管理部53が、制御装置状態検知手段としても機能する。そして、電源管理部53によって制御装置40がオフ状態からオン状態になったことが検知された場合に、待機電流再供給時処理ルーチンが開始される。
始めのステップS20では、計数終了判定部72は、電源オフ時間記憶領域67bからカウント値Cntを取得する。次のステップS21では、閾値設定部71は、上記ステップS11と同様に、第2蓄熱量記憶領域67aに記憶された蓄熱量Esが大きいほど大きな値にカウント閾値Kcntを設定する。
次のステップS22では、計数終了判定部72は、ステップS20で取得された又は後述するステップS26で更新されたカウント値Cntが、ステップS21で設定されたカウント閾値Kcnt以上であるか否かを判定する。そして、計数終了判定部72は、カウント値Cntがカウント閾値Kcnt未満である場合にはその処理を後述するステップS24に移行させる一方、カウント値Cntがカウント閾値Kcnt以上である場合にはその処理を次のステップS23に移行させる。
ステップS23では、計数終了判定部72は、上記ステップS14と同様に、CRモーター20が十分に放熱されたと判断し、終了信号を電源管理部53に出力する。すると、電源管理部53は、スイッチング素子49をオフ状態にし、割り込み発生回路45に待機電流を流れなくする。したがって、本実施形態では、ステップS23が、停止ステップに相当する。その後、待機電流再供給時処理ルーチンが終了される。
ステップS24では、電源管理部53は、上記ステップS15と同様に、操作スイッチ32が操作されたか否かを判定する。そして、電源管理部53は、操作スイッチ32が操作されたと判定した場合には、記録装置11をオン状態にするため、電源オフ処理ルーチンを中断させて後述する電源オン処理ルーチンを開始させる。一方、電源管理部53は、操作スイッチ32が操作されていないと判定した場合には、その処理を次のステップS25に移行させる。
ステップS25では、計数部70は、上記ステップS16と同様に、前回にカウント値Cntをカウントしてからの経過時間が第1時間T1を経過したか否かを判定する。そして、計数部70は、第1時間T1が経過していない場合にはその処理を前述したステップS24に移行させる一方、第1時間T1が経過した場合にはその処理を次のステップS26に移行させる。
ステップS26では、計数部70は、上記ステップS17と同様に、カウント値Cntをカウントし、該カウント値Cntを電源オフ時間記憶領域67bに上書き記憶させる。その後、計数部70は、その処理を前述したステップS22に移行させる。
すなわち、制御装置40がオフ状態からオン状態に変更されると、制御装置40がオフ状態になった時点のカウント値Cntが取得されると共に、カウント値Cntの更新(カウント)が再開される。そして、更新されたカウント値Cntがカウント閾値Kcnt以上になった場合には、CRモーター20の蓄熱量Esが十分に少なくなったと判断され、割り込み発生回路45に待機電流が流れなくなる。一方、カウント値Cntがカウント閾値Kcnt未満である場合には、CRモーター20の蓄熱量Esが十分に少なくなった可能性があるものの、安全性を優先させてカウント値Cntの更新を継続させる。すなわち、CRモーター20からの放熱量の推定演算が継続される。
次に、制御装置40がオン状態である場合に該制御装置40に実行される電源オン処理ルーチンについて、図6に示すフローチャートと図7及び図8に示すタイミングチャートとに基づき説明する。
始めにステップS30では、電源管理部53は、記録装置11がオフ状態である場合に、操作スイッチ32が操作されたか否かを判定する。そして、電源管理部53は、操作スイッチ32が操作されていないと判定した場合には、該操作スイッチ32が操作されるまでステップS30の判定処理を繰り返させる。一方、電源管理部53は、操作スイッチ32が操作されたと判定した場合には、記録装置11がオン状態になったと判断し、その処理を次のステップS31に移行させる。したがって、本実施形態では、電源管理部53が、記録装置11がオフ状態からオン状態に変更されたことを検知する電子機器状態検知手段としても機能する。
なお、電源オフ処理や待機電流再供給時処理の実行中に操作スイッチ32が操作された場合には、ステップS30が省略され、次のステップ31の処理が行なわれる。
ステップS31では、準備部68は、前回に記録装置11がオフ状態になった際のCRモーター20の蓄熱量Esを取得する。すなわち、準備部68は、第2蓄熱量記憶領域67aから蓄熱量Esを読み出し、該蓄熱量Esを第1蓄熱量記憶領域66aに記憶させる。次のステップS32では、放熱量算出部64は、記録装置11がオフ状態であった時間に相当する値として、電源オフ時間記憶領域67bからカウント値Cntを取得する。次のステップS33では、放熱量算出部64は、電源オフ時間記憶領域67bに記憶されるカウント値Cntを「0(零)」にリセットする。次のステップS34では、放熱量算出部64は、設定数nに「0(零)」をセットする。
次のステップS35では、放熱量算出部64は、設定数nがステップS32で取得されたカウント値Cntと一致するか否かを判定する。そして、放熱量算出部64は、設定数nがカウント値Cntと一致する場合にはその処理を後述するステップS38に移行させる一方、設定数nがカウント値Cntと一致しない場合(即ち、n<Cnt)にはその処理を次のステップS36に移行させる。
ステップS36では、放熱量算出部64は、第1蓄熱量記憶領域66aに記憶される蓄熱量Esに基づき単位時間放熱量Erを算出する。そして、放熱量算出部64は、第1蓄熱量記憶領域66aに記憶される蓄熱量Esから、算出した単位時間放熱量Erを減算し、該減算結果を第1蓄熱量記憶領域66aに記憶させる。次のステップS37では、放熱量算出部64は、設定数nを「1」だけインクリメントし、その処理を前述したステップS35に移行させる。
ステップS38では、間隔調整部73は、計数部70のレジスター70aに第2時間T2(<T1)に相当する値を保管させる。すると、計数部70は、第2時間T2毎に、カウント値Cntをカウントすると共に、カウント信号を蓄熱量取得手段61に出力する。すなわち、記録装置11がオン状態である場合におけるカウント値Cntのカウントされる間隔は、記録装置11がオフ状態である場合と比較して短く設定される。その後、間隔調整部73は、電源オン処理ルーチンを終了させる。
すなわち、図7(a)(b)に示すように、記録装置11がオン状態となる前に、制御装置40がオフ状態になっている場合には、第3のタイミングt13で記録装置11がオフ状態からオン状態になると、CRモーター20の蓄熱量Esが極めて少ない。
一方、図8(a)(b)に示すように、制御装置40がオン状態である場合においてカウント値Cntがカウント閾値Kcnt以上となる前に記録装置11がオン状態になると、その第1のタイミングt21では、CRモーター20の蓄熱量Esは「0(零)」よりも十分に多いと推定される。ただし、この時点での蓄熱量Esは、前回に記録装置11がオフ状態になった時点におけるCRモーター20の蓄熱量Esよりも少ない。
したがって、上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)記録装置11がオン状態からオフ状態に変更された場合には、その時点におけるCRモーター20の蓄熱量Esに基づいたカウント閾値Kcntが設定される。また、記録装置11がオフ状態であって且つ制御装置40がオン状態である場合には、計数部70によってカウント値Cntがカウント(計数)される。そして、カウント値Cntが、設定されたカウント閾値Kcnt以上となった場合には、CRモーター20の蓄熱量Esが十分に少なくなったと判断され、割り込み発生回路45に待機電流が流れなくなる。すなわち、CRモーター20の蓄熱量Esの多さに関係なく割り込み発生回路45に待機電流が流れ続ける場合と比較して、記録装置11がオフ状態のときにおける制御装置40の消費電力Psを低下させることができる。したがって、記録装置11がオフ状態である場合における消費電力Psを低下させつつ、記録装置11がオフ状態になった間におけるCRモーター20の蓄熱量Esを適切に管理できる。
(2)本実施形態では、記録装置11がオフ状態である場合における計時の手段として、割り込み発生回路45から出力される割り込み信号が用いられる。割り込み発生回路45の本来の役割は、各制御部50〜52で定期的に割り込み処理を発生させるための論理回路である。本実施形態では、こうした割り込み発生回路45を記録装置11がオフ状態である場合にも駆動させることにより、記録装置11がオフ状態である時間が計測される。しかし、この割り込み発生回路45は、RCT(リアルタイムクロック)に代表される計時手段とは異なり、CRモーター20の蓄熱量Esが十分に低くなったと判断できるまで駆動していればよい。すなわち、割り込み発生回路45は、計時手段とは異なり、記録装置11がオフ状態である場合に駆動し続けなくてもよい。したがって、計時手段を用いる場合と比較して、記録装置11がオフ状態であって且つ制御装置40がオン状態である場合における消費電力の低減に貢献できる。また、記録装置11に計時手段及び該計時手段用の二次電池などを設ける必要がない分、部品点数を低減させることができる。
(3)また、ホストコンピューターから時刻情報を受信しなくても、記録装置11がオン状態になった場合には、記録装置11がオフ状態であった時間に相当する値(即ち、カウント値Cnt)を取得できる。したがって、ホストコンピューターなどに接続することなく記録装置11を使用する場合であっても、CRモーター20の蓄熱量Esを好適に管理できる。
(4)記録装置11がオフ状態である場合において、計数部70によるカウント値Cntのカウントが行なわれている間に、ユーザーの意図によって又は停電などによって、制御装置40がオフ状態になることがある。本実施形態では、その後に制御装置40が再びオン状態になった場合には、電源オフ時間記憶領域67bに記憶されるカウント値Cntが、第2蓄熱量記憶領域67aに記憶される蓄熱量Esに基づき設定されるカウント閾値Kcnt以上であるか否かが判定される。そして、カウント値Cntがカウント閾値Kcnt未満であるときには、CRモーター20の蓄熱量Esが十分に低下していない可能性があると判断される。そして、計数部70によるカウント値Cntのカウントを再開させるために、スイッチング素子49がオン状態となり、割り込み発生回路45に待機電流が流れるようになる。したがって、記録装置11がオフ状態になった間におけるCRモーター20の蓄熱量Esを適切に管理できる。
その一方で、カウント値Cntがカウント閾値Kcnt以上である場合には、スイッチング素子49をオフ状態とし、割り込み発生回路45に待機電流が流れなくする。そのため、記録装置11がオフ状態になった場合における消費電力Psの低下に貢献できる。
(5)記録装置11がオフ状態からオン状態になった場合には、記録装置11が前回にオフ状態になった時点のCRモーター20の蓄熱量Esと電源オフ時間記憶領域67bに記憶されるカウント値Cntとに基づき、記録装置11がオン状態になった時点におけるCRモーター20の蓄熱量Esが算出される。その後においては、算出された蓄熱量Es(即ち、記録装置11がオン状態になった時点におけるCRモーター20の蓄熱量Es)を基準に、CRモーター20の蓄熱量Esが管理される。したがって、記録装置11がオン状態になった時点におけるCRモーター20の蓄熱量Es及びその後の蓄熱量Esを適切に管理できる。
(6)計数部70によってカウント値Cntがカウントされる間隔は、記録装置11がオン状態である場合と比較して記録装置11がオフ状態である場合のほうが長い。よって、記録装置11がオン状態である場合と記録装置11がオフ状態である場合とで上記間隔が同一である場合と比較して、記録装置11がオフ状態時における制御装置40の消費電力Psを低下させることができる。
(7)本実施形態では、記録装置11のオフ状態時におけるCRモーター20からの放熱量が適切に管理される。そのため、記録装置11がオン状態なった際においてCRモーター20の発熱制限制御を適切なタイミングで実行させることができると共に、記録装置11の安全性を向上させることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・実施形態において、計数部70のレジスター70aに保管される値は、記録装置11がオン状態であってもオフ状態であっても同一値であってもよい。すなわち、間隔調整部73を省略してもよい。この場合、計数部70によってカウント値Cntがカウントされるタイミングは、記録装置11がオン状態であってもオフ状態であっても同一である。
また、間隔調整部73は、パルスカウンター56の図示しないレジスターに保管される値を、記録装置11がオン状態の場合とオフ状態の場合とで変更してもよい。この場合、記録装置11がオン状態である場合とオフ状態である場合とで、割り込み発生回路45から割り込み信号が出力されるタイミングが変更される。このように構成しても、上記実施形態と同等の効果を得ることができる。
・実施形態において、記録装置11がオフ状態であって且つ制御装置40がオン状態である場合、カウント値Cntが更新される間隔Hは、図9に示すように、CRモーター20の放熱特性に応じて変更してもよい。これは、CRモーター20の蓄熱量Esが多い場合ほど、一定時間あたりにおけるCRモーター20からの放熱量が多いことに着眼した思想である。この場合、間隔調整部73には、記録装置11がオフ状態であって且つ制御装置40がオン状態である場合に、待機電流が流れることになる。そして、間隔調整部73は、第2蓄熱量記憶領域67aに記憶される蓄熱量Esと、電源オフ時間記憶領域67bに記憶されるカウント値Cntとに基づき、計数部70のレジスター70aに保管させる値を変更することになる。
このように構成することにより、記録装置11がオフ状態であって且つ制御装置40がオン状態である場合、所定の放熱量ErがCRモーター20から放熱される毎に、カウント値Cntが更新されることになる。そのため、電源オン処理ルーチンでは、単位時間放熱量Erを算出する処理を省略することができ、電源オン処理ルーチンの実行に伴う記録装置11がオン状態になった直後における制御装置40の制御負荷を低減させることができる。
・上記実施形態では、CRモーター20の蓄熱量Esの管理方法に具体化したが、PFモーター14の蓄熱量の管理方法に具体化してもよい。
・実施形態において、記録装置を、用紙Pの搬送方向と交差する方向に沿って複数の記録ヘッドが配置される、いわゆるフルラインタイプのプリンターに具体化してもよい。この場合、各記録ヘッドは、用紙Pへの印刷中に搬送方向(所定の走査方向)に沿って移動する移動部材に搭載されている。こうした移動部材には、インクなどの記録材が貯留される貯留手段が着脱自在に装着されている。
・各実施形態では、記録装置をインクジェット式のシリアルプリンターに具体化したが、インク以外の他の液体(記録材)を噴射したり吐出したりする液体噴射装置を採用してもよく、微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体噴射装置に流用可能である。なお、液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状態、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサ等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置を採用してもよい。そして、これらのうち何れか一種の噴射装置に本発明を適用することができる。
・実施形態において、記録装置は、ドットインパクト式プリンターなどのインパクト式プリンターでもよい。
・実施形態において、電子機器は、モーターを有すると共に、交流電源31からの給電によって駆動する装置であれば、記録装置以外の他の任意の装置(例えばスキャナー)などであってもよい。
11…電子機器としての記録装置、14,20…駆動源としてのモーター、31…交流電源、40…制御装置、45…計数手段を構成する割り込み発生回路、53…電流調整手段、制御装置状態検知手段、電子機器状態検知手段としての電源管理部、61…蓄熱量取得手段、67a…蓄熱量記憶手段としての第2蓄熱量記憶領域、67b…計数記憶手段としての電源オフ時間記憶領域、70…計数手段を構成する計数部、71…閾値設定手段としての閾値設定部、Cnt…カウント値、Es…蓄熱量、Kcnt…カウント閾値、H…間隔。

Claims (7)

  1. 電源からの給電に基づき駆動する駆動源を備える電子機器の制御装置であって、
    前記駆動源の蓄熱量を取得する蓄熱量取得手段と、
    前記電子機器に前記電源から給電されるオン状態から前記電子機器が非給電状態となるオフ状態に変更された時点で前記蓄熱量取得手段によって取得された蓄熱量が多いほど計数閾値を大きな値に設定する閾値設定手段と、
    前記電子機器がオフ状態である場合には待機電流が供給されて計数を行なう計数手段と、
    前記電子機器がオフ状態である場合において、前記計数手段によって計数された値が前記閾値設定手段によって設定された計数閾値以上となったときに、前記計数手段への待機電流の供給を停止する電流調整手段と、を備えることを特徴とする電子機器の制御装置。
  2. 前記電子機器の制御装置に待機電流が供給されない該制御装置のオフ状態から、前記電子機器の制御装置に待機電流が供給される該制御装置のオン状態になったことを検知する制御装置状態検知手段と、
    前記計数手段によって計数された値を記憶する計数記憶手段と、をさらに備え、
    前記電流調整手段は、前記制御装置状態検知手段によって前記電子機器の制御装置がオン状態となったことが検知された場合において前記計数記憶手段に記憶される値が前記閾値設定手段によって設定された計数閾値未満であるときに、前記計数手段への待機電流の供給を許可することを特徴とする請求項1に記載の電子機器の制御装置。
  3. 前記計数手段によって計数された値を記憶する計数記憶手段と、
    前記電子機器がオフ状態になった時点で前記蓄熱量取得手段によって取得された前記駆動源の蓄熱量を記憶する蓄熱量記憶手段と、
    前記電子機器がオフ状態からオン状態になったことを検知する電子機器状態検知手段と、をさらに備え、
    前記蓄熱量取得手段は、前記電子機器状態検知手段によって前記電子機器がオン状態になったことを検知した場合に、前記蓄熱量記憶手段に記憶される前記駆動源の蓄熱量と前記計数記憶手段に記憶される値とに基づき、前記電子機器がオン状態となった時点における前記駆動源の蓄熱量を算出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子機器の制御装置。
  4. 前記計数手段は、前記電子機器がオン状態の場合における計数の間隔よりも、前記電子機器がオフ状態の場合における計数の間隔のほうが長く設定されることを特徴とする請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の電子機器の制御装置。
  5. 前記計数手段は、前記電子機器がオフ状態である場合には、前記駆動源の放熱特性に応じた間隔で計数を行なうことを特徴とする請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の電子機器の制御装置。
  6. 電源からの給電に基づき駆動する駆動源と、
    請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載の電子機器の制御装置と、を備えることを特徴とする電子機器。
  7. 電子機器に搭載される駆動源の蓄熱量管理方法であって、
    前記電子機器は、該電子機器に電源から給電されないオフ状態である場合には該電源側から待機電流が制御装置に流れるようになっており、
    前記電子機器に前記電源から給電されるオン状態から前記オフ状態に変更された時点における前記駆動源の蓄熱量を取得させる蓄熱量取得ステップと、
    前記電子機器がオフ状態である場合に、前記蓄熱量ステップで取得した蓄熱量が多いほど計数閾値を大きな値に設定させる設定ステップと、
    前記電子機器がオフ状態である場合には待機電流が流れる前記制御装置の計数手段に計数を行なわせる計数ステップと、
    前記電子機器がオフ状態である場合において、前記計数ステップで前記計数手段によって計数された値が前記閾値設定ステップで設定した計数閾値以上となったときに、前記計数手段への待機電流の供給を停止させる停止ステップと、を有することを特徴とする駆動源の蓄熱量管理方法。
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