JP2011212645A - 懸濁水のろ過方法及びろ過装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】短繊維小塊状の繊維ろ材を充填したろ過塔1を用いた懸濁水のろ過方法において、前記繊維ろ材は、密度が25kg/m3以上であり、ろ過処理後に以下の2工程、(1)ろ過塔内の繊維ろ材に付着した固形物を剥離する洗浄工程、(2)前記洗浄工程の後に、ろ過塔内の繊維ろ材全体が浸水した状態で、ろ過塔底部からろ過塔内の繊維ろ材と繊維ろ材の空隙にある液を全量又は一部を排水することで繊維ろ材を圧密させる水による圧密工程、を行うか、又は、前記(1)と(2)の間に、ろ過塔内の繊維ろ材全体が浸水した状態で、ろ過塔内の繊維ろ材を圧密させるためにろ過塔底部より空気を供給する空気による圧密工程、を挿入する3工程を行うことを特徴とする懸濁水のろ過方法。
【選択図】図1
Description
従来、アンスラサイト、砂、各種粒状固体(例えば粒状プラスチック)をろ材とするろ過法が検討されている。例えば、下水処理分野では、活性汚泥処理水のような比較的粒径の大きな懸濁物質が対象に、前述のアンスラサイト、砂などを用いてろ過を行うことが多い。この場合、排水の通水速度としては、100〜500m/dで行うことが多い。
また、通水速度を上げるために、ろ材粒径を大きくして目詰まりを少なくする場合があるが、この場合、SSの除去率が悪化してしまうなどの矛盾点が生じた。特に、下水などが含む有機性SSは粘着力が強いので、これら下水などを対象として、SS除去率が高く、かつ目詰まりが少ないという相反する要求を満足できる技術が要望されている。
このような繊維ろ材において、ろ過過程で付着した懸濁物質をはがす、いわゆる逆洗する場合には、ろ過塔内に洗浄水と空気、又は、いずれかを供給することで繊維ろ材から懸濁物質を剥離させるが、繊維と懸濁物質の比重差が小さいために、繊維ろ材がろ過塔上部より流出したり、繊維ろ材と懸濁物質の分離が不十分になることがあった。また、逆洗のあと、繊維ろ材を自然沈降させてろ過を始めるが、このとき、ろ材が十分圧密していなく、充填率の低い状態で通水するために、懸濁物質の除去率が十分出ない場合があった。
また、特開2004−89766号公報では、ろ過塔の内部に合成繊維糸フリンジ(ふさ毛)付き状部材又は繊維束紐状部材を、上端を固定部材で固定して多数垂下させたろ過塔の下部から懸濁水を流入させて、上向流として通過させてろ過を行い、上部からろ過処理水を流出させる方法が記載されている。このろ材を用いたろ過塔では、下水などの懸濁水を目詰まりが少ない状態で、1440m/dという高速でろ過することができる。この場合でも、懸濁物質を付着した繊維部材の逆洗が容易ではなく、長時間運転すると、懸濁物質がひも状内部まで浸透し、洗浄効果が不十分となる場合があった。
(1) 前記ろ過塔内の前記繊維ろ材に付着した固形物を剥離する洗浄工程、
(2) 前記洗浄工程の後に、前記ろ過塔内の繊維ろ材全体が浸水した状態で、前記ろ過塔底部からろ過塔内の繊維ろ材と繊維ろ材の空隙にある液を全量又は一部を排水することで繊維ろ材を圧密させる水による圧密工程、
又は、ろ過処理後に以下の3工程、
(1) 前記ろ過塔内の前記繊維ろ材に付着した固形物を剥離する洗浄工程、
(2) 前記洗浄工程の後に、前記ろ過塔内の繊維ろ材全体が浸水した状態で、ろ過塔内の繊維ろ材を圧密させるために前記ろ過塔底部より空気を供給する空気による圧密工程、
(3) 更に、前記空気による圧密工程の後に、前記ろ過塔底部からろ過塔内の繊維ろ材と繊維ろ材の空隙にある液を全量又は一部を排水することで繊維ろ材を圧密させる水による圧密工程、
を行うことを特徴とする懸濁水のろ過方法としたものである。
さらに、本発明では、前記懸濁水のろ過方法に用いるろ過装置であって、上部に、処理されるべき原水の導入管と、洗浄水の排水管と、内部に密度が25kg/m3以上の短繊維小塊状の繊維ろ材を充填したろ過層と、下部に、処理水の集水装置と、ろ過層に空気を供給する供給管と、前記ろ過層に上向流で通水する洗浄水の通水管と、前記集水装置からろ過層上部以上に立ち上げられた処理水流出管と、前記集水装置からろ過層内の一部の液体を排水するためのろ過層中間まで立上げた排水管とを備えたろ過塔を有することを特徴とするろ過装置としたものである。
図1は、本発明を実施するためのフロー構成図の一例である。
図1では、ろ過塔1は、上部に処理されるべき原水の導入管4と、ろ過塔内に短繊維小塊状の繊維ろ材を充填したろ過層2と、下部に、処理水の集水装置3と、空気を供給する供給管6と、集水装置3から少なくともろ過層2上部以上に立ち上げられた処理水流出管5(ヘッダ管ともいう)とを備え、また集水装置3内の液を排水する排出管7を備え、排出管7には弁12が具備されると共に、集水装置3内に水位計13を設置し、水位計13の指示値に応じて弁12の開閉を制御する機構を設けている。なお、必要がなければ水位計13の設置は不要である。ここで特に重要なのは、繊維ろ材の密度が25kg/m3以上であることである。
本発明に用いる短繊維小塊状の繊維ろ材について述べる。本発明で使用する短繊維は、短繊維自体の繊維長が5〜100mmであり、成分がポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系、ナイロン6、ナイロン66などのポリアミド系、ポリビニルアルコール系などで、真比重が1以上のものである。その短繊維をレジンポンド、サーマルポンド、ニードルパンチ、エアレイド、スパンレース、スパンボンド、メルトブロン、フラッシュスピン、スティッチポンドなどの製造方法を用いて、短繊維間を結合して原反とする。原反は、厚さが数mm〜数十mm、幅が1m〜3m、長さが数m〜数千mのシート状のものもあれば、直径が数mm〜数十mm、長さが数m〜数千mの棒状となっているものもある。本発明でいう小塊状とは、その原反を、一辺の長さや直径が1mm〜50mmの任意の大きさにカットし、小さな塊状にした状態のものを示す。本発明では、この小さな塊状にした状態のものを短繊維小塊状の繊維ろ材、或いはただ単に繊維ろ材という。本発明で使用する短繊維小塊状の繊維ろ材の密度は、絶対乾燥状態で25kg/m3以上であり、また、その形状は球体でも立方体や長方体、円柱状など任意の形をとることができる。
集水装置には、ろ過塔内の水位を検出するセンサ13と、繊維ろ材を圧縮するために設けられたろ過塔内の水を排水する排出管7、及び排出管7に弁12が設けられている。センサ13は、任意のものを用いることができ、超音波式レベル計やガイドパルス式、圧力、差圧式、フロート式、レーザ式など用いることができるが、ここでは特に施工が容易な圧力式を例にとって説明する。
原水は、導入管4を通して連続的に通水され、ろ過塔内に充填された繊維ろ材によってろ過される。ろ過工程のおける通水速度は、従来の砂ろ過層を用いたろ過よりも装置をコンパクトにするという観点と、通水速度が速い場合に原水中の懸濁物質がショートパスして処理水と共に流出してしまうのを抑制するために、500〜2000m/dが好ましい。また、このときろ過層の高さは、逆洗頻度を1日に1〜5回にすることや、ろ過層上部のフリーボード部が極端に高くならないように設計するため、300〜2000mm程度が好ましい。
繊維ろ材から剥離した懸濁物質を含む洗浄後の廃水は、導入管4から原水を供給しながら、排出管7又は処理水流出管5を通して系外に排出することで、再生された繊維ろ材を再度使用する(洗浄工程)。また、別途、洗浄水の供給管をろ過塔上部や下部から供給して(図示せず)、洗浄廃水を排出管7又は処理水流出管5から排出してもよい。洗浄水には、下水二次処理水や工業用水、雨水、ろ過原水など任意の液を用いることができる。
本発明では、前記空気による圧密工程が終わった後、前述した水による圧密工程を実施する。水による圧密工程は、ろ過塔底部からろ過層内の液体を排出する工程であり、このようにすることで、空気による圧密工程で圧密されなかったろ過層上方の繊維ろ材を圧密することができ、層全体が圧密することができる。
以上のように、図2に示すろ過装置は、懸濁物質を付着した繊維ろ材から懸濁物質を効率的に剥離、分離することが可能であり、またろ過中、常にろ過塔内の繊維ろ材を高密度な状態を保つことができ、良好な処理水質を得ることができる。また、繊維ろ材の密度が25kg/m3以上であることから保水性がよく、繊維ろ材が十分高い密度となったろ過塔は、従来のただ単に、繊維ろ材を沈めた状態でろ過した方法に比べ、ろ過性能は高くなる。
本発明では、繊維ろ材の流出を懸念することなく、高速で通水、通気を実施することができ、従来に比べて大幅に洗浄時間が圧縮できると共に、洗浄効率があがり、続くろ過工程でのろ過性能が良好となる。無論、繊維ろ材が十分高い密度となっていることから、従来のただ単に、繊維ろ材を沈めた状態でろ過した方法に比べ、ろ過性能は高くなる。
無論、逆洗工程の終了時には、空気による圧密工程と水による圧密工程、又は水による圧密工程を実施し、繊維ろ材を圧密する。
以下、本発明を実施例により、具体的に説明する。
図1に示すφ160mmのろ過装置を用いて、繊維ろ材(密度90kg/m3)を用いたろ過を行った。繊維ろ材は、真比重1.38のポリエチレンテレフタレート(PET)であり、製造方法は、ニードルパンチ製法で熱処理を施し製造したフェルトを10mm角に切断した。予めろ過塔内には、繊維ろ材を20L分(見掛け容積)充填した。原水の供給を通水速度1000m/dで2時間行った後、洗浄工程に移行した。洗浄工程は、ろ過塔底部より空気を1.5m/minで通気し、約10min供給することで、繊維ろ材に付着した懸濁物質を剥離させた。次いで、原水を供給すると共に、処理水流出管5から剥離させた懸濁物質を排出した。懸濁物質の排出後の、液中の繊維ろ材の充填高さは1200mmであった(水位はろ過層の上面より100mm高い位置にあった)。次ぎの圧密工程では、ろ過塔内の液を排出管7を通して全量排水した。このとき、繊維ろ材の充填高さは900mmであり、繊維ろ材を圧密することができた。続いて、ろ過を開始したところ、30分後の、原水の懸濁物質(SSともいう)濃度10mg/Lに対して処理水のSSは2mg/L、SS除去率は80%であり良好な処理性能を得ることができた。
この実施例は、繊維ろ材(ポリエチレンテレフタレート、10mm角、製造は実施例1と同様)の密度を40kg/m3としたこと以外実施例1と同じにした。圧密工程で、ろ過塔内の液を全量排出した後の繊維ろ材の充填高さは1000mmであった。ろ過を開始したところ、30分後の、原水のSS濃度10mg/Lに対して処理水のSSは4mg/L、SS除去率は60%であった。
この実施例は、繊維ろ材(ポリエチレンテレフタレート、10mm角、製造は実施例1と同様)の密度を25kg/m3としたこと以外実施例1と同じにした。圧密工程で、ろ過塔内の液を全量排出した後の繊維ろ材の充填高さは1050mmであった。ろ過を開始したところ、30分後の、原水のSS濃度10mg/Lに対して処理水のSSは5mg/L、SS除去率は50%であった。
この比較例は、実施例1の比較例である。繊維ろ材(ポリエチレンテレフタレート、10mm角、製造は実施例1と同様)の密度を8kg/m3としたこと以外実施例1と同じにした。圧密工程で、ろ過塔内の液を全量排出しても、繊維ろ材の充填高さは1200mmであり、ほとんど圧密効果は無かった。続いて、ろ過を開始したところ、30分後の、原水のSS濃度10mg/Lに対して処理水のSSは6mg/L、SS除去率は40%であり、処理性能が実施例1に比べ低かった。この理由としては、ろ過層が十分圧密しておらず、空隙が多くSSがリークしやすい状態であったと考察できる。
実施例3は、図1の実施例である。実施例1に、空気による圧密工程を設けた装置で実施した。実施例1と同様な洗浄工程のあと、空気による圧密工程では、空気を2m/minで供給することでろ過層底部の繊維ろ材を圧密した。次いで水による圧密工程では、ろ過塔底部よりろ過層内の液を全量排水した。洗浄工程終了時の繊維ろ材の充填高さは1200mm、空気による圧密工程終了時は1050mm、水による圧密工程終了時は900mmであり、圧密の効果が確認できた。続いてろ過を開始したところ、30分後の、原水の懸濁物質(SSともいう)濃度10mg/Lに対して処理水のSSは2mg/Lであり良好な処理性能を得ることができた。なお、水による圧密工程の排水量は20Lであった。
実施例4は、図5のろ過装置を用いた実施例である。実施例3に、水による圧密工程の排水を中間排水管11を用いたこと以外実施例3と同様である。洗浄工程は、洗浄水を洗浄水の通水管8から1m/minで通水すると共に、空気供給管6より空気を1.5m/minで10min洗浄した。洗浄廃水は、洗浄水の排水管9を通して排水した。洗浄工程のあと、空気による圧密工程では、空気を2m/minで供給することでろ過層底部の繊維ろ材を圧密した。次いで、水による圧密工程では、中間排水管11からろ過層中部までの排水を行うことで、ろ過層中部以上の繊維ろ材の圧密を行った。排水量は10Lであり、実施例3に比べて半分の排水量であった。続いてろ過を開始したところ、30分後の、原水の懸濁物質(SSともいう)濃度10mg/Lに対して処理水のSSは2mg/Lであり良好な処理性能を得ることができた。
図2に示すろ過装置を用いてろ過試験を実施した。原水の通水量は20m3/d、ろ過層内の流速は1000m/dとし、処理水は処理水流出管5から連続排出した。原水中のSSが繊維ろ材に捕捉されると、ろ過性能が落ちるため、12時ごとに逆洗工程を実施した。逆洗方法は、空気供給管6から空気を供給して、SSが付着した繊維ろ材をゆらし、繊維ろ材からSSを剥離した。その後、洗浄水の通水管8から洗浄水を供給し、洗浄水の排水管9よりSSを含む洗浄水を排出させた。通気速度は1.5m/min、通水速度は1.0m/minとした。以上の逆洗工程を5回繰り返した後、排出管7より弁12を開くことでろ過塔内の洗浄水を排水し、集水装置内の水位が400mmとなったのを圧力式の水位計13が検知したら、弁12を閉める信号を出した。さらに、その後、洗浄水の通水管8から洗浄水を供給し、繊維ろ材を浸漬させたのち、ろ過を再開した。なお、逆洗時の通水終了後の繊維ろ材の充填高さは1200mm、ろ過再開時の繊維ろ材の充填高さは900mmであった。また、逆洗時間は90分であり、排出管Cを通してろ材の流出が見られた。
1週間後のろ過性能は、原水のSS濃度10mg/Lに対して、処理水のSSは3mg/Lであった。
図3に示すろ過装置を用いて連続ろ過試験を実施した。繊維ろ材の流出阻止用の多孔部材10がある以外図2に示すろ過装置と同じである。なお、繊維ろ材流出阻止用の多孔部材10のスリット幅は5mmであった。原水の通水量は20m3/d、ろ過層内の流速は1000m/dとし、処理水は、処理水流出管5から連続排出した。原水中のSSが繊維ろ材に捕捉されると、ろ過性能が落ちるため、12時ごとに逆洗工程を実施した。逆洗方法は、空気供給管6から空気を供給すると共に、洗浄水の通水管8から洗浄水を供給し、洗浄水の排水管9よりSSを含む洗浄水を排出させた。通気速度は1.5m/min、通水速度は1.0m/minとした。約8分逆洗を実施した後、排出管7より弁12を開くことでろ過塔内の洗浄水を排水し、集水装置内の水位が400mmとなったのを圧力式の水位計13が検知したら、弁12を閉める信号を出した。その後、ろ過を再開した。なお、逆洗時の通水終了後の繊維ろ材の充填高さは1200mm、ろ過再開時の繊維ろ材の充填高さは900mmであった。また、逆洗時間全体は15分、水抜き時間は4分であった。
1週間後のろ過性能は、原水のSS濃度10mg/Lに対して処理水のSSは2mg/Lであった。また、繊維ろ材の流出は全く無かった。実施例4に比べて、逆洗時間が短くなり、洗浄効果が上がったことから水質が良好であった。
図4に示すろ過装置を用いてろ過試験を実施した。繊維ろ材全体が、多孔部材10で囲まれている以外、実施例1と同じである。なお、繊維ろ材流出阻止用の多孔部材10のスリット幅は5mmであった。ろ過塔内に新規に繊維ろ材を充填する時間は、実施例1が10分であったのに対し、この実施例では3分であった。繊維ろ材の全部が多孔部材に囲まれているので、コンテナを浸水するだけでよく、作業時間が圧倒的に少なくてすんだ。なお、ろ過性能は実施例1と同様であった。
Claims (7)
- 短繊維小塊状の繊維ろ材を充填したろ過塔を用いた懸濁水のろ過方法において、前記繊維ろ材は、密度が25kg/m3以上であり、ろ過処理後に以下の2工程を行うことを特徴とする懸濁水のろ過方法。
(1) 前記ろ過塔内の前記繊維ろ材に付着した固形物を剥離する洗浄工程、
(2) 前記洗浄工程の後に、前記ろ過塔内の繊維ろ材全体が浸水した状態で、前記ろ過塔底部からろ過塔内の繊維ろ材と繊維ろ材の空隙にある液を全量又は一部を排水することで繊維ろ材を圧密させる水による圧密工程。 - 短繊維小塊状の繊維を充填したろ過塔を用いた懸濁水のろ過方法において、前記繊維ろ材は、密度が25kg/m3以上であり、ろ過処理後に以下の3工程を行うことを特徴とする懸濁水のろ過方法。
(1) 前記ろ過塔内の前記繊維ろ材に付着した固形物を剥離する洗浄工程、
(2) 前記洗浄工程の後に、前記ろ過塔内の繊維ろ材全体が浸水した状態で、ろ過塔内の繊維ろ材を圧密させるために前記ろ過塔底部より空気を供給する空気による圧密工程、
(3) 更に、前記空気による圧密工程の後に、前記ろ過塔底部からろ過塔内の繊維ろ材と繊維ろ材の空隙にある液を全量又は一部を排水することで繊維ろ材を圧密させる水による圧密工程。 - 請求項1又は2記載の懸濁水のろ過方法に用いるろ過装置であって、上部に処理される原水の導入管と、内部に密度が25kg/m3以上の短繊維小塊状の繊維ろ材を充填したろ過層と、下部に、処理水の集水装置と、前記ろ過層に空気を供給する供給管と、前記集水装置から前記ろ過層上部以上に立ち上げられた処理水流出管と、前記集水装置から前記ろ過層内の液を排水する排出管とを備えたろ過塔を有することを特徴とするろ過装置。
- 請求項1又は2記載の懸濁水のろ過方法に用いるろ過装置であって、上部に、処理される原水の導入管と、洗浄水の排水管と、内部に密度が25kg/m3以上の短繊維小塊状の繊維ろ材を充填したろ過層と、下部に、処理水の集水装置と、ろ過層に空気を供給する供給管と、前記ろ過層に上向流で通水する洗浄水の通水管と、前記集水装置からろ過層上部以上に立ち上げられた処理水流出管と、前記集水装置からろ過層内の液を排水する排出管とを備えたろ過塔を有することを特徴とするろ過装置。
- 前記ろ過塔上部には、前記繊維ろ材の直径、又は直線部の長さのうち最も短い長さよりも小さい目開きを有する前記繊維ろ材の流出阻止用多孔部材を、前記ろ過塔上部に設けた前記繊維ろ材の洗浄水の排水管の上流側に設置したことを特徴とする請求項4記載のろ過装置。
- 前記ろ過塔内のろ過層は、その一部又は全てが、上下面及び側面を前記流出阻止用多孔部材に囲まれて一体化していることを特徴とする請求項5記載のろ過装置。
- 請求項2記載の懸濁水のろ過方法に用いるろ過装置であって、上部に、処理される原水の導入管と、洗浄水の排水管と、内部に密度が25kg/m3以上の短繊維小塊状の繊維ろ材を充填したろ過層と、下部に、処理水の集水装置と、ろ過層に空気を供給する供給管と、前記ろ過層に上向流で通水する洗浄水の通水管と、前記集水装置からろ過層上部以上に立ち上げられた処理水流出管と、前記集水装置からろ過層内の一部の液体を排水するためのろ過層中間まで立上げた排水管とを備えたろ過塔を有することを特徴とするろ過装置。
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