JP2011211810A - 運転支援装置、運転支援方法、及び運転支援プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
回生ブレーキ機構30を備えた車両が本線から退出路へ退出する際の運転支援を行う運転支援装置60であって、現在地点検出部61aと、退出路に設定された規制速度と規制開始地点の情報を含む地図情報を格納する地図情報DB62aと、回生ブレーキ機構30により所定の回生効率以上の回生効率を得ることができる所定の減速度に基づいて、規制開始地点における速度を規制速度とするために回生ブレーキによる減速を開始すべき回生開始地点を決定する回生開始地点決定部61cと、回生開始地点が退出路にある場合には第1の運転支援方法による案内を行い、回生開始地点が本線にある場合には第2の運転支援方法による案内を行う案内部61dとを備える。
【選択図】図1
Description
まず、本実施の形態に係る運転支援システムの構成を説明する。図1は、本実施の形態に係る運転支援システム1を例示するブロック図である。図1に示すように、運転支援システム1は、現在地点検出処理部10、車速センサ20、回生ブレーキ機構30、ディスプレイ40、スピーカ50、及び運転支援装置60を備えている。
現在地点検出処理部10は、運転支援装置60が取り付けられた車両(以下、自車両)の現在地点を検出する現在地点検出手段である。具体的には、現在地点検出処理部10は、GPS、地磁気センサ、距離センサ、又はジャイロセンサ(いずれも図示省略)の少なくとも一つを有し、現在の自車両の地点(座標)及び方位等を公知の方法にて検出する。
車速センサ20は、自車両の車輪の回転速度等を運転支援装置60に出力するものであり、公知の車速センサを用いることができる。
回生ブレーキ機構30は、回生ブレーキによる制動やバッテリの充電を行うものである。すなわち、自車両は、内燃機関及び電動機を搭載したハイブリッド自動車として構成されており、自車両の制動エネルギーによって回生発電された電力をバッテリに蓄電し、このバッテリの電力によって電動機を駆動等することが可能となっている。なお、これら、内燃機関、電動機、バッテリ等については図示を省略する。
ディスプレイ40は、運転支援装置60によって案内された画像を表示する表示手段である。ディスプレイ40の具体的な構成は任意であり、公知の液晶ディスプレイや有機ELディスプレイの如きフラットパネルディスプレイを使用することができる。
スピーカ50は、運転支援装置60の制御に基づいて各種の音声を出力する出力手段である。スピーカ50より出力される音声の具体的な態様は任意であり、必要に応じて生成された合成音声や、予め録音された音声を出力することができる。
運転支援装置60は、運転支援を行う運転支援手段であり、制御部61及びデータ記録部62を備えている。
制御部61は、運転支援装置60を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである。特に、本実施の形態に係る運転支援プログラムは、任意の記録媒体又はネットワークを介して運転支援装置60にインストールされることで、制御部61の各部を実質的に構成する。
図1において、データ記録部62は、運転支援装置60の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、例えば、外部記録装置としてのハードディスク(図示省略)を用いて構成されている。ただし、ハードディスクに代えてあるいはハードディスクと共に、磁気ディスクの如き磁気的記録媒体、又はDVDやブルーレイディスクの如き光学的記録媒体を含む、その他の任意の記録媒体を用いることができる。
次に、このように構成される運転支援装置60によって実行される案内処理について説明する。図3及び図4は案内処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。この案内処理は、例えば、自車両のエンジン始動後に自動的に起動される。
このように本実施の形態によれば、回生開始地点が退出路にある場合には、所定の第1の運転支援方法による案内を行い、回生開始地点が本線にある場合には、第1の運転支援方法とは異なる所定の第2の運転支援方法による案内を行うので、減速を開始すべき地点に応じた適切な案内を行うことが可能となり、本線上でブレーキ操作を行なうと交通流を悪化させる可能性があることを考慮して、確実に規制開始地点にて規制速度とさせるための案内を行うことが可能となる。
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏することがある。
上記実施の形態では、自車両がハイブリッド自動車である場合について説明したが、電気モータのみを動力源とする電気自動車である場合においても、本発明を同様に適用することが可能である。
上記実施の形態では、退出路開始地点と退出路開始距離、回生開始地点と回生開始距離、アクセルオフ開始地点とアクセルオフ開始距離を、それぞれ両方取得するものとして説明しているが、いずれか一方を省略してもよい。例えば、退出路開始地点、回生開始地点、及びアクセルオフ開始地点のみを決定し、現在地点検出処理部10から取得した自車両の現在地点に基づいて、各処理を行うタイミングを決定してもよい。この場合には、残距離算定手段による残距離の算定も省略することができる。あるいは、退出路開始距離、回生開始距離、及びアクセルオフ開始距離のみを算定し、残距離算定手段にて算定された残距離に基づいて、各処理を行うタイミングを決定してもよい。
第1の運転支援方法による案内や、第2の運転支援方法による案内としては、上述した案内に限定されることなく、種々の異なる案内を行うことができる。例えば、第1の運転支援方法による案内として、案内部は、退出路開始地点から規制開始地点までに十分な距離がある場合には、退出路開始地点に入ってから回生開始地点に至るまでの間に、アクセルオフ走行を行うことを運転者に促すような案内を行ってもよい。また、例えば、第2の運転支援方法による案内として、案内部は、本線において回生減速を行うような案内を行ってもよいが、地図情報DB62aを参照して本線に最低速度が設定されているか否かを判定し、最低速度が設定されていると判定した場合には、自車両の速度が当該最低速度以下に低下しないように、その旨の注意喚起を促す案内を行ったり、自車両の速度が当該最低車速から所定範囲内に入った場合には警告を案内してもよい。
さらに、上記のように本線に最低速度が設定されていると判定した場合には、例えば、案内部は、目標速度と最低速度を比較し、目標速度が最低速度よりも小さい場合(本線において自車両の速度を当該最低速度より小さい速度にしなければならない場合)には、第2の運転支援方法による案内を行わないようにしてもよい。ただし、案内部は、VICS等を介して本線の渋滞状態を取得し、退出路から本線にかけて渋滞が発生している等のために、本線において自車両の速度を当該最低速度より小さい速度にすることが可能である場合には、目標速度が最低速度よりも小さい場合であっても、第2の運転支援方法による案内を行うようにしてもよい。
10 現在地点検出処理部
20 車速センサ
30 回生ブレーキ機構
40 ディスプレイ
50 スピーカ
60 運転支援装置
61 制御部
61a 現在地点検出部
61b 残距離算定部
61c 回生開始地点決定部
61d 案内部
62 データ記録部
Claims (6)
- 回生ブレーキ機構を備えた車両が本線から退出路へ退出する際の運転支援を行う運転支援装置であって、
前記車両の現在地点を検出する現在地点検出手段と、
前記退出路に設定された規制速度と当該規制速度による規制開始地点の情報を含む地図情報を格納する地図情報格納手段と、
前記車両の現在車速、前記地図情報格納手段に格納された前記規制速度、及び前記回生ブレーキ機構により所定の回生効率以上の回生効率を得ることができる所定の減速度に基づいて、前記規制開始地点における前記車両の速度を前記規制速度とするために前記回生ブレーキ機構が備える回生ブレーキによる減速を開始すべき回生開始地点を決定する回生開始地点決定手段と、
前記回生開始地点が前記退出路にある場合には、所定の第1の運転支援方法による案内を行い、前記回生開始地点が前記本線にある場合には、前記第1の運転支援方法とは異なる所定の第2の運転支援方法による案内を行う案内手段と、
を備えた運転支援装置。 - 前記案内手段は、
前記第1の運転支援方法では、
前記車両が前記回生開始地点に到達した時点で、ブレーキ操作を開始すべき旨の案内を行い、
前記第2の運転支援方法では、
前記本線において、アクセルオフを行うべき旨の案内を行うと共に、前記車両が前記退出路に進入した時点で、前記ブレーキ操作を開始すべき旨の案内を行う、
請求項1に記載の運転支援装置。 - 前記案内手段は、
前記第2の運転支援方法では、
前記本線においてアクセルオフを行う開始地点を、前記現在車速、前記規制速度、及びアクセルオフ時の減速度に基づいて決定し、前記アクセルオフを行う開始地点に到達した時点で、前記アクセルオフを行うべき旨の案内を行う、
請求項2に記載の運転支援装置。 - 前記案内手段は、
前記第2の運転支援方法では、
前記退出路の開始地点から前記規制開始地点に至る間を前記回生ブレーキにより前記所定の減速度で減速しながら走行することにより、前記規制開始地点における前記車両の速度を前記規制速度とするための、前記退出路の開始地点における目標車速を算定し、
前記退出路の開始地点における前記車両の速度を前記目標車速とするために、アクセルオフによって制動力を伴わない自然減速を行いながら前記本線を走行する場合における、当該自然減速の開始地点を決定し、
前記車両が前記自然減速の開始地点に到達した時点で、前記アクセルオフを行うべき旨の案内を行い、
前記車両が前記退出路の開始地点に到達した時点で、前記ブレーキ操作を開始すべき旨の案内を行う、
請求項3に記載の運転支援装置。 - 回生ブレーキ機構を備えた車両が本線から退出路へ退出する際の運転支援を行う運転支援方法であって、
前記車両の現在地点を検出する現在地点検出ステップと、
前記車両の現在車速、前記退出路に設定された規制速度と当該規制速度による規制開始地点の情報を含む地図情報を格納する地図情報格納手段に格納された前記規制速度、及び前記回生ブレーキ機構により所定の回生効率以上の回生効率を得ることができる所定の減速度に基づいて、前記規制開始地点における前記車両の速度を前記規制速度とするために前記回生ブレーキ機構が備える回生ブレーキによる減速を開始すべき回生開始地点を決定する回生開始地点決定ステップと、
前記回生開始地点が前記退出路にある場合には、所定の第1の運転支援方法による案内を行い、前記回生開始地点が前記本線にある場合には、前記第1の運転支援方法とは異なる所定の第2の運転支援方法による案内を行う案内ステップと、
を含む運転支援方法。 - 請求項5に記載の方法をコンピュータに実行させる運転支援プログラム。
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