JP2011211518A - マルチキャスト木監視装置、マルチキャスト木監視方法およびコンピュータプログラム - Google Patents

マルチキャスト木監視装置、マルチキャスト木監視方法およびコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】特定のマルチキャストグループに対してマルチキャスト木を監視する際に、受信者のいないルータ(マルチキャスト転送装置)をアクセス先から除外することによって、ルータ(マルチキャスト転送装置)へのアクセス回数を削減することを図る。
【解決手段】ユニキャストの経路情報に基づいて作成されたマルチキャスト経路候補から、ユーザ収容情報に基づいて配下に受信者が無い配信経路候補を削除し(S2)、該マルチキャスト経路候補に基づいてルータへアクセスしてマルチキャスト転送情報を取得する(S3)。
【選択図】図5

Description

本発明は、マルチキャスト木監視装置、マルチキャスト木監視方法およびコンピュータプログラムに関する。
近年、インターネットなどのIP(Internet Protocol)網を介した映像配信サービス(IPTV)が普及してきているが、特に同報性の高い映像コンテンツの配信にIPマルチキャストが用いられている。PIM(Protocol Independent Multicast)−SM(Sparse Mode)を用いたIPマルチキャストでは、受信者のいないルータへのマルチキャスト転送は抑制されるため、ネットワーク内の全ルータに対してマルチキャストデータが転送されているわけではない。このため、ネットワーク管理者は、マルチキャストデータの配信確認や障害検知を目的として、実際にどの配信経路候補に沿ってマルチキャストデータが転送されているのかを監視している。特定のマルチキャストグループについて実際にマルチキャストデータがどのような経路に沿って流れているのかを示すツリー構造は、“マルチキャスト木”と呼ばれる。
従来のマルチキャスト木監視技術としては、例えば、特許文献1又は非特許文献1に記載の技術が知られている。従来技術では、特定のマルチキャスト木の候補に含まれるルータ(マルチキャスト転送装置)にアクセスしてマルチキャスト転送情報を取得し、該取得したマルチキャスト転送情報がマルチキャスト転送ありを示す場合に、マルチキャスト木の根から該アクセスしたルータに至るマルチキャスト転送があると判断し、マルチキャスト木のデータを作成する。又、ルータへアクセスする順序として、マルチキャスト木の上流(配信者)側からアクセスしてゆく方法と、マルチキャスト木の下流(受信者)側からアクセスしてゆく方法とが開示されている。
特開2009−88870号公報
佐々木力、他3名、"ユニキャスト経路情報と選択的ルータアクセスに基づくマルチキャストツリー把握手法"、電子情報通信学会技術研究報告 ネットワークシステム、vol.108、no.203、NS2008-64、pp.125-130、2008年9月4日
上述したようにPIM−SMを用いたIPマルチキャストでは受信者のいないルータにはマルチキャストデータが流れないが、従来のマルチキャスト木監視技術ではその点を考慮していない。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、特定のマルチキャストグループに対してマルチキャスト木を監視する際に、受信者のいないルータ(マルチキャスト転送装置)をアクセス先から除外することによって、ルータ(マルチキャスト転送装置)へのアクセス回数を削減することのできる、マルチキャスト木監視装置、マルチキャスト木監視方法およびコンピュータプログラムを提供することを課題とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係るマルチキャスト木監視装置は、ユニキャストの経路情報に基づいて作成されたマルチキャスト経路候補から、ユーザ収容情報に基づいて配下に受信者が無い配信経路候補を削除するマルチキャスト経路候補作成部と、前記マルチキャスト経路候補作成部が作成したマルチキャスト経路候補に基づいて、マルチキャスト転送装置へアクセスしてマルチキャスト転送情報を取得する情報取得部と、を備えたことを特徴とする。
本発明に係るマルチキャスト木監視装置において、前記情報取得部は、マルチキャスト転送の分岐点となり得るマルチキャスト転送装置、又は2方向に分岐した先にあるマルチキャスト転送装置に対して優先的にアクセスすることを特徴とする。
本発明に係るマルチキャスト木監視装置において、前記情報取得部は、マルチキャスト経路候補に対して上流にあるマルチキャスト転送装置からアクセスしてゆく場合において、次回のアクセス対象であるアクセス候補マルチキャスト転送装置に対してマルチキャスト転送有り、且つ、当該アクセス候補マルチキャスト転送装置に至る配信経路候補上の一つ上流のマルチキャスト転送装置の次数および一つ下流のマルチキャスト転送装置の次数が1であるときは、当該アクセス候補マルチキャスト転送装置へのアクセスを飛ばすことを特徴とする。
本発明に係るマルチキャスト木監視装置において、前記情報取得部は、マルチキャスト経路候補に対して下流にあるマルチキャスト転送装置からアクセスしてゆく場合において、次回のアクセス対象であるアクセス候補マルチキャスト転送装置からのマルチキャスト転送無し、且つ、当該アクセス候補マルチキャスト転送装置に至る配信経路候補上の一つ上流のマルチキャスト転送装置の次数および一つ下流のマルチキャスト転送装置の次数が1であるときは、当該アクセス候補マルチキャスト転送装置へのアクセスを飛ばすことを特徴とする。
本発明に係るマルチキャスト木監視装置において、前記情報取得部は、前記アクセス候補マルチキャスト転送装置がレイヤ2接続で配下に受信者を収容していないときは、複数の連続する前記アクセス候補マルチキャスト転送装置に対してアクセスを飛ばすことを特徴とする。
本発明に係るマルチキャスト木監視装置において、前記情報取得部は、マルチキャスト経路候補に対して次数が大きい方のマルチキャスト転送装置からアクセスしてゆく場合において、マルチキャスト転送装置へアクセスして取得したマルチキャスト転送情報に基づいて確定したマルチキャスト経路を除外して、次回のアクセス対象であるマルチキャスト転送装置の次数を算出することを特徴とする。
本発明に係るマルチキャスト木監視装置において、前記情報取得部は、等コスト経路以外の配信経路候補を優先してマルチキャスト転送の有無を確認することを特徴とする。
本発明に係るマルチキャスト木監視方法は、ユニキャストの経路情報に基づいて作成されたマルチキャスト経路候補から、ユーザ収容情報に基づいて配下に受信者が無い配信経路候補を削除するステップと、前記マルチキャスト経路候補作成部が作成したマルチキャスト経路候補に基づいて、マルチキャスト転送装置へアクセスしてマルチキャスト転送情報を取得するステップと、を含むことを特徴とする。
本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、ユニキャストの経路情報に基づいて作成されたマルチキャスト経路候補から、ユーザ収容情報に基づいて配下に受信者が無い配信経路候補を削除するステップと、前記マルチキャスト経路候補作成部が作成したマルチキャスト経路候補に基づいて、マルチキャスト転送装置へアクセスしてマルチキャスト転送情報を取得するステップと、を実行させるためのコンピュータプログラムであることを特徴とする。
これにより、前述のマルチキャスト木監視装置がコンピュータを利用して実現できるようになる。
本発明によれば、特定のマルチキャストグループに対してマルチキャスト木を監視する際に、受信者のいないマルチキャスト転送装置をアクセス先から除外することができる。これにより、マルチキャスト転送装置へのアクセス回数を削減することができるという効果が得られる。
本発明の一実施形態に係るIP網の構成例を示すネットワーク構成図である。 図1に示す監視サーバ1の構成を示すブロック図である。 図1のIP網におけるマルチキャスト経路候補(初期値)100の例である。 本発明の一実施形態に係るマルチキャスト経路候補101及びマルチキャスト木111の例である。 本発明の一実施形態に係るマルチキャスト木監視方法の手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るマルチキャスト経路候補102及びマルチキャスト木112の例である。 本発明の一実施形態に係るマルチキャスト経路候補201及びマルチキャスト木211の例である。 本発明の一実施形態に係るマルチキャスト経路候補201及びマルチキャスト木212の例である。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るIP網の構成例を示すネットワーク構成図である。このIP網は、PIM−SMを用いたIPマルチキャストを提供する。図1において、監視サーバ1はマルチキャスト木を監視する装置である。IP網において、マルチキャストをサポートするルータa〜m(マルチキャスト転送装置)がネットワーク状に接続されている。ルータa〜m(以下、特に区別しないときは単に「ルータ」と称する)はマルチキャストデータの転送機能を有する。マルチキャスト配信サーバ3は、マルチキャストデータの発信源であり、IP網内のルータaに接続されている。マルチキャスト配信サーバ3と接続されているルータaは、マルチキャスト木の最上流(マルチキャスト木の根)のルータである。各受信者(マルチキャストデータ受信端末)4は、IP網内のルータj,gにそれぞれ接続されている。
監視サーバ1は、IP網内のルータcに接続されている。図1のIP網は、経路制御プロトコルとしてOSPF(Open Shortest Path First)を利用している。OSPFの詳細については、IETF(Internet Engineering Task Force)発行の技術仕様書(Request For Comments:RFC)の「RFC2328 “OSPF Version 2”」に開示されている。
OSPFでは、IP網を構成する各ルータが、自身が持つリンク状態(通信リンクの接続状態や通信リンクのコスト値など)を、リンク状態広告メッセージ(Link State Advertisement:LSA)を用いてIP網全体に広報する。ルータは他のルータから発信されたLSAを受信し、その受信したLSAからリンク状態データベース(Link-state Database:LSDB)を作成する。LSDBは、ルータ間の接続の有無をマトリックス形式で記録する。また、LSDBは、あるルータから他のルータに向かう接続(リンク)が存在する場合には、そのリンクのコスト値を記録する。ルータは、LSDBに基づいて、IP網において自己から宛先までのコストが最小となる最短経路木を作成する。ルータは、最短経路木に基づいて、ユニキャストに用いる経路表(ユニキャスト経路表)を作成する。
また、OSPFでは、ルータは、自身が持つリンク状態を定期的にLSAで送信すること(Refresh LSA)に加えて、自身が持つリンク状態に変化があった場合にも、例えばルータに接続した通信リンクが切れたことを検知した場合や通信リンクのコスト値が変わった場合などに、LSAを送信する。ルータは、以前に受信したLSAとは異なるメッセージ内容のLSAを受信すると、LSDBを書き換え、最短経路木およびユニキャスト経路表を再生成する。従って、OSPFが動作するIP網においてLSAを収集し監視すれば、IP網内の各ルータのユニキャスト経路表を再現することができる。
図1のIP網において、監視サーバ1は、接続したルータcとOSPF隣接関係を確立する。これにより、監視サーバ1は、ルータcを介して、IP網内に広報されたLSAを受信することができる。監視サーバ1は、受信したLSAに基づいてLSDBを作成する。その作成されたLSDBは、各ルータが有するLSDBと同じ内容になる。これにより、監視サーバ1は、そのLSDBに基づいて各ルータに関する最短経路木を作成し、最短経路木からユニキャスト経路表を作成することにより、各ルータが有する最短経路木及びユニキャスト経路表を再現することができる。
マルチキャストデータは、マルチキャスト受信要求が送られるユニキャスト配信経路の逆の経路に沿って配信される。そこで、本実施形態では、OSPFを利用して取得した該ユニキャスト配信経路の逆の経路を、予め、マルチキャストを配信する経路(マルチキャスト経路)の候補(マルチキャスト経路候補)として求めておく。ここで、PIMを用いる場合、マルチキャスト配信サーバ3から受信者4までの配信経路は、受信者4からマルチキャスト配信サーバ3までの逆向きの最短経路になるが、等コストにより最短経路が2つ以上発生する可能性がある。複数の等コスト経路のうち1つの経路を選択する基準は、ルータの実装依存のため特定できず、従ってOSPFのLSAから判断することはできない。このため、本実施形態では、複数の等コスト経路に伴う上流方向の全経路を配信経路候補としてマルチキャスト経路候補に残しておき、実際にルータにアクセスしてマルチキャスト木を確認する。
図2は、図1に示す監視サーバ1の構成を示すブロック図である。
監視サーバ1は、監視対象のマルチキャスト情報として、マルチキャストグループアドレス、マルチキャスト配信サーバドレス、RP(Rendezvous Point)アドレスを有する。マルチキャスト情報は、利用者から入力される。若しくは、監視サーバ1が、接続しているルータcにアクセスし、マルチキャスト情報を取得してもよい。
図2において、OSPFモニタ11は、ルータcからLSAを受信する。SPT計算部12は、受信したLSAに基づいてLSDBを作成し、LSDBに基づいて各ルータに関する最短経路木を作成する。ユニキャスト経路表作成部13は、各ルータの最短経路木から、各ルータのユニキャスト経路表を作成する。
マルチキャスト経路候補作成部14は、各ルータのユニキャスト経路表に基づいて、マルチキャスト情報で特定されるマルチキャスト木に関するマルチキャスト経路候補(初期値)を作成する。このマルチキャスト経路候補(初期値)は、マルチキャスト木の候補として可能性のある全ての配信経路候補から構成される。図3は、図1のIP網におけるマルチキャスト経路候補(初期値)100の例である。図3の例では、図1のIP網においてルータb,c間のリンクとルータe,f間のリンクとが、配信経路候補から除外されたために、マルチキャスト経路候補(初期値)100に含まれていない。
さらに、マルチキャスト経路候補作成部14は、ユーザ収容情報に基づいて、マルチキャスト経路候補(初期値)から、配下に受信者4が無い配信経路候補を削除する。ユーザ収容情報は、ユーザ収容情報記憶部18に格納されている。
ユーザ収容情報は、ルータ毎に、ルータの配下に受信者4を収容するか否かを示す。さらに、ユーザ収容情報は、ルータが配下に収容する受信者4とどのような接続関係にあるのかを示す。ルータが受信者4とレイヤ2で接続している場合には、当該ルータは配下に受信者4を収容しており、受信者4との接続関係はレイヤ2接続である。レイヤ2接続で配下に受信者4を収容するルータは、マルチキャスト転送の末端となり得るルータである。ルータが受信者4とレイヤ3で接続している場合には、当該ルータは配下に受信者4を収容しており、受信者4との接続関係はレイヤ3接続である。
図1において、ルータg,jは、それぞれ、受信者4とレイヤ2で接続しているので、配下に受信者4を収容しており、受信者4との接続関係はレイヤ2接続である。又、ルータa,b,dは、ルータgの上流にあるルータであり、ルータgにレイヤ2で接続する受信者4とレイヤ3で接続しているので、配下に受信者4を収容しており、受信者4との接続関係はレイヤ3接続である。又、ルータa,c,fは、ルータjの上流にあるルータであり、ルータjにレイヤ2で接続する受信者4とレイヤ3で接続しているので、配下に受信者4を収容しており、受信者4との接続関係はレイヤ3接続である。従って、図1のIP網に係るユーザ収容情報は、ルータg,jがレイヤ2接続で配下に受信者4を収容することと、ルータa,b,c,d,fがレイヤ3接続で配下に受信者4を収容することと、他のルータe,h,i,k,l,mが配下に受信者4を収容しないことを示す。ユーザ収容情報については、事前に準備してユーザ収容情報記憶部18に格納しておく。
図4には、図3に示すマルチキャスト経路候補(初期値)100から、図1のIP網に係るユーザ収容情報に基づいて配下に受信者4が無い配信経路候補を削除したマルチキャスト経路候補101が示されている。図4のマルチキャスト経路候補101では、マルチキャスト経路候補(初期値)100から、ユーザ収容情報によって配下に受信者4を収容しないことが示されるルータe,h,i,k,l,mが削除されている。
マルチキャスト木解析部15は、実際にはどのようなマルチキャスト木になっているのかを調査するために、マルチキャスト経路候補に基づいて、ルータへアクセスしてマルチキャスト転送情報を取得する。マルチキャストモニタ16は、マルチキャスト木解析部15から指示されたアクセス先のルータへルータc経由でアクセスし、該アクセス先のルータからマルチキャスト転送情報を取得する。マルチキャスト木解析部15は、ルータから取得したマルチキャスト転送情報に基づいて、マルチキャスト木の表示データを作成する。
表示部17は、マルチキャスト木解析部15が作成したマルチキャスト木の表示データを表示装置の画面に表示する。これにより、マルチキャスト木解析部15の調査結果に基づいたマルチキャスト木が、画面上に表示される。なお、マルチキャスト木の構成を示すデータを印字出力したり、記録媒体に記録したり、又は通信により所定の装置へ送信したりするようにしてもよい。又、表示部17により、ユニキャスト経路表、マルチキャスト経路候補(初期値)、マルチキャスト経路候補などを表示するようにしてもよい。
次に、図5を参照して、本実施形態に係るマルチキャスト木監視方法を説明する。図5は、本実施形態に係るマルチキャスト木監視方法の手順を示すフローチャートである。図5において、ステップS1では、マルチキャスト経路候補作成部14が、各ルータのユニキャスト経路表に基づいてマルチキャスト経路候補(初期値)を作成する。
次いで、ステップS2では、マルチキャスト経路候補作成部14が、ユーザ収容情報に基づいて、マルチキャスト経路候補(初期値)から、配下に受信者4が無い配信経路候補を削除する。
次いで、ステップS3では、マルチキャスト木解析部15が、マルチキャスト経路候補に基づいて、ルータへアクセスしてマルチキャスト転送情報を取得する。次いで、ステップS4では、マルチキャスト木解析部15が、ルータから取得したマルチキャスト転送情報に基づいて、マルチキャスト木を作成する。
次に、本実施形態に係るルータアクセス方法を説明する。本実施形態に係るルータアクセス方法としては、マルチキャスト経路候補に対して、上流にあるルータからアクセスしてゆく方法(以下、上流アクセス方法と称する)と、下流にあるルータからアクセスしてゆく方法(以下、下流アクセス方法と称する)と、次数が大きい方のルータからアクセスしてゆく方法(以下、次数大アクセス方法と称する)とがある。ルータの次数とは、ルータに接続されるリンクのうち、マルチキャスト転送の有無が未確定のリンクの数である。以下、実施例を挙げて本実施形態に係るルータアクセス方法を説明する。
図4を参照して実施例1を説明する。図4の例では、マルチキャスト経路候補101において、マルチキャスト木111が存在している。マルチキャスト木解析部15は、マルチキャスト木111を発見するために、マルチキャスト経路候補101に基づいてルータへアクセスしてマルチキャスト転送情報を取得する。このルータアクセスについて、上流アクセス方法、下流アクセス方法、次数大アクセス方法の別に説明する。
[上流アクセス方法]
マルチキャスト経路候補101に対して、まずルータaにアクセスしてマルチキャスト転送情報を取得する。このマルチキャスト転送情報は、ルータbへのマルチキャスト転送有りとルータcへのマルチキャスト転送無しを示す。ここで、マルチキャスト経路候補101においてルータbの下流では、ルータgのみがレイヤ2接続で配下に受信者4を収容する。従って、ルータb方向のマルチキャスト転送は、ルータgまでマルチキャスト転送有りであることが確定する。これにより、ルータaへの1回のアクセスによって、マルチキャスト木111が判明する。
なお、図3のマルチキャスト経路候補(初期値)100に基づいて上流からルータアクセスする場合、ルータaにアクセスして取得したマルチキャスト転送情報によってルータbへのマルチキャスト転送有りが判明しても、該マルチキャスト転送の末端となるルータgを特定することができない。このため、さらにルータb,d,kへアクセスする必要がある。従って、マルチキャスト木111が判明するためには、ルータa,b,d,kへの合計4回のアクセスが必要である。
[下流アクセス方法]
マルチキャスト経路候補101に対して、まずルータdにアクセスしてマルチキャスト転送情報を取得する。このマルチキャスト転送情報によって、ルータb,d間およびルータd,g間のマルチキャスト転送有りを確認することができる。これにより、ルータaからgまでのマルチキャスト転送有りが確定する。次いで、ルータfにアクセスしてマルチキャスト転送情報を取得する。このマルチキャスト転送情報は、ルータfへのマルチキャスト転送無しを示す。これにより、ルータaからjまでのマルチキャスト転送無しが確定する。これにより、ルータd,fへの合計2回のアクセスによって、マルチキャスト木111が判明する。下流アクセス方法では、本実施形態により末端のルータの数が削減されるので、アクセス対象となるルータの数が少なくなっている。
なお、図3のマルチキャスト経路候補(初期値)100に基づいて下流からルータアクセスする場合、ルータk,d,l,f,aの合計5回のアクセスが必要である。これは、末端のルータの数が多いことと、マルチキャスト転送の末端となるルータを特定することができないことから、多くのルータアクセスが必要となっている。
[次数大アクセス方法]
マルチキャスト経路候補101に対して、最大次数「2」である複数のルータの中からいずれかのルータにアクセスしてマルチキャスト転送情報を取得する。例えば抽選によってルータbにアクセスする。これにより、ルータaからgまでのマルチキャスト転送有りが確定する。次いで、最大次数「2」である残りのルータc,fの中から、例えば抽選によってルータcにアクセスする。これにより、ルータaからjまでのマルチキャスト転送無しが確定する。これにより、ルータb,cへの合計2回のアクセスによって、マルチキャスト木111が判明する。次数大アクセス方法では、本実施形態によりアクセス対象となるルータの数が少なくなっている。
なお、図3のマルチキャスト経路候補(初期値)100に基づいて次数が大きい方のルータからアクセスする場合、ルータe,d,f,k,aの合計5回のアクセスが必要である。これは、マルチキャスト経路候補101よりもマルチキャスト経路候補(初期値)100の規模が大きく、アクセス対象となるルータの数が多いことから、多くのルータアクセスが必要となっている。
図6を参照して実施例2を説明する。図6の例では、マルチキャスト経路候補102において、マルチキャスト木112が存在している。マルチキャスト木解析部15は、マルチキャスト木112を発見するために、マルチキャスト経路候補102に基づいてルータへアクセスしてマルチキャスト転送情報を取得する。このルータアクセスについて、上流アクセス方法、下流アクセス方法、次数大アクセス方法の別に説明する。
[上流アクセス方法]
マルチキャスト経路候補102に対して、図4のマルチキャスト経路候補101の場合と同様に、まずルータaにアクセスしてマルチキャスト転送情報を取得することによって、ルータbへのマルチキャスト転送有りとルータcへのマルチキャスト転送無しを確認することができる。しかし、図6のマルチキャスト経路候補102では、ルータbの下流に、マルチキャスト転送の末端となり得るルータ(レイヤ2接続で配下に受信者4を収容するルータ)が複数(ルータg,k)存在する。このため、次に、下流への経路を複数持つことからマルチキャスト転送の分岐点となり得るルータgにアクセスして、マルチキャスト転送情報を取得する。これにより、ルータd,g間およびルータgと受信者4間のマルチキャスト転送有りとルータg,k間のマルチキャスト転送無しを確認することができる。これにより、マルチキャスト木112が判明する。
本実施例2において図6のマルチキャスト経路候補102には、マルチキャスト転送の末端となり得るルータへの経路しか存在しないので、下流への経路を複数持つルータgのみにアクセスすれば、マルチキャスト経路を確定することができる。これにより、ルータアクセス回数の削減が可能となる。
[下流アクセス方法]
マルチキャスト経路候補102に対して、まずルータgにアクセスしてマルチキャスト転送情報を取得することによって、ルータgと受信者4間のマルチキャスト転送有りとルータg,k間のマルチキャスト転送無しを確認することができる。次いで、ルータfにアクセスしてマルチキャスト転送情報を取得することによって、ルータaからjまでのマルチキャスト転送無しを確定することができる。これにより、マルチキャスト木112が判明する。
[次数大アクセス方法]
マルチキャスト経路候補102に対して、最大次数「3」であるルータgにアクセスしてマルチキャスト転送情報を取得することによって、ルータgと受信者4間のマルチキャスト転送有りとルータg,k間のマルチキャスト転送無しを確認することができる。次いで、最大次数「2」である残りのルータc,fの中から、例えば抽選によってルータcにアクセスしてマルチキャスト転送情報を取得することによって、ルータaからjまでのマルチキャスト転送無しを確認することができる。これにより、マルチキャスト木112が判明する。
図7を参照して実施例3を説明する。図7の例では、マルチキャスト経路候補201において、マルチキャスト木211が存在している。マルチキャスト木解析部15は、マルチキャスト木211を発見するために、マルチキャスト経路候補201に基づいてルータへアクセスしてマルチキャスト転送情報を取得する。このルータアクセスについて、上流アクセス方法、下流アクセス方法、次数大アクセス方法の別に説明する。
[上流アクセス方法]
マルチキャスト経路候補201に対して、まずルータaにアクセスしてマルチキャスト転送情報を取得することによって、ルータb,cへのマルチキャスト転送有りを確認することができる。ここで、ルータbはマルチキャスト転送の分岐点となり得るが、下流のルータd方向に、マルチキャスト転送の分岐点となり得るルータhがあるので、ルータbへのアクセスは行わず、ルータhにアクセスしてマルチキャスト転送情報を取得する。これにより、ルータbから下流のルータd方向へのマルチキャスト転送無しを確認することができる。さらに、ルータbへはマルチキャスト転送有りであるので、ルータbからもう一方の下流のルータe方向へのマルチキャスト転送有りを確認することができる。これにより、ルータaからルータb,e経由でルータiにレイヤ2接続する受信者4へのマルチキャスト転送有りが確定する。さらに、ルータc,e間のマルチキャスト転送無しが確定する。
次いで、ルータcの下流方向に、マルチキャスト転送の分岐点となり得るルータf,gがあるので、ルータcへのアクセスは行わず、ルータf,gにアクセスしてマルチキャスト転送情報を取得する。ルータfから取得したマルチキャスト転送情報によって、ルータc,f間およびルータf,k間のマルチキャスト転送有りとルータf,j間のマルチキャスト転送無しを確認することができる。これにより、ルータaからルータc,f,k,n,o経由でルータpにレイヤ2接続する受信者4へのマルチキャスト転送有りが確定する。又、ルータgから取得したマルチキャスト転送情報によって、ルータgへのマルチキャスト転送無しを確認することができる。これにより、マルチキャスト木211が判明する。
なお、上流アクセス方法においては、次回のアクセス対象であるアクセス候補ルータに対してマルチキャスト転送有り、且つ、当該アクセス候補ルータに至る配信経路候補上の一つ上流のルータの次数および一つ下流のルータの次数が1であるときは、当該アクセス候補ルータへのアクセスを飛ばすことで、ルータアクセス回数の削減が可能となる。さらに、アクセス候補ルータがレイヤ2接続で配下に受信者4を収容していないときは、複数の連続するアクセス候補ルータに対してアクセスを飛ばすことで、ルータアクセス回数のさらなる削減が可能となる。
[下流アクセス方法]
マルチキャスト経路候補201に対して、まずルータhにアクセスしてマルチキャスト転送情報を取得することによって、ルータhへのマルチキャスト転送無しを確認することができる。これにより、ルータdから下流方向へのマルチキャスト転送無しが確定する。次いで、ルータeにアクセスしてマルチキャスト転送情報を取得することによって、ルータb,e間およびルータe,i間のマルチキャスト転送有りとルータc,e間のマルチキャスト転送無しを確認することができる。これにより、ルータaからルータb,e経由でルータiにレイヤ2接続する受信者4へのマルチキャスト転送有りが確定する。
次いで、ルータoにアクセスしてマルチキャスト転送情報を取得することによって、ルータn,o間のマルチキャスト転送有りを確認することができる。次に、ルータoの上流の分岐点となり得るルータnのさらに上流に、分岐点となり得るルータkがあるので、ルータnにはアクセスしないでルータkにアクセスしてマルチキャスト転送情報を取得する。これにより、ルータf,k間およびルータk,n間のマルチキャスト転送有りとルータg,k間のマルチキャスト転送無しを確認することができる。これにより、ルータc,f間のマルチキャスト転送有りとルータf,j間およびルータj,n間のマルチキャスト転送無しが確定する。これにより、ルータaからルータc,f,k,n,o経由でルータpにレイヤ2接続する受信者4へのマルチキャスト転送有りが確定する。
次いで、ルータcにアクセスしてマルチキャスト転送情報を取得することによって、ルータc,g間のマルチキャスト転送無しを確認することができる。これにより、マルチキャスト木211が判明する。
なお、下流アクセス方法においては、次回のアクセス対象であるアクセス候補ルータからのマルチキャスト転送無し、且つ、当該アクセス候補ルータに至る配信経路候補上の一つ上流のルータの次数および一つ下流のルータの次数が1であるときは、当該アクセス候補ルータへのアクセスを飛ばすことで、ルータアクセス回数の削減が可能となる。さらに、アクセス候補ルータがレイヤ2接続で配下に受信者4を収容していないときは、複数の連続するアクセス候補ルータに対してアクセスを飛ばすことで、ルータアクセス回数のさらなる削減が可能となる。
[次数大アクセス方法]
マルチキャスト経路候補201に対して、最大次数「4」であるルータcにアクセスしてマルチキャスト転送情報を取得することによって、ルータa,c間およびルータc,f間のマルチキャスト転送有りとルータc,e間およびルータc,g間のマルチキャスト転送無しを確認することができる。これにより、ルータfの下流にある唯一の受信者4へのマルチキャスト転送有りが確定することから、ルータnからルータo経由でルータpにレイヤ2接続する受信者4へのマルチキャスト転送有りが確定する。又、ルータc,g間のマルチキャスト転送無しであることから、ルータg,k間のマルチキャスト転送無しが確定する。
次いで、最大次数「3」であるルータb,hの中から、例えば抽選によってルータhにアクセスしてマルチキャスト転送情報を取得することによって、ルータhへのマルチキャスト転送無しを確認することができる。これにより、ルータbから下流方向へのマルチキャスト転送無しが確定する。
次いで、最大次数「2」であるルータb,nにアクセスしてマルチキャスト転送情報を取得することによって、ルータa,b間、ルータb,e間およびルータk,n間のマルチキャスト転送有りとルータj,n間のマルチキャスト転送無しを確認することができる。これにより、ルータaからルータb,e経由でルータiにレイヤ2接続する受信者4へのマルチキャスト転送有りが確定する。さらに、ルータaからルータc,f,k,n,o経由でルータpにレイヤ2接続する受信者4へのマルチキャスト転送有りが確定する。これにより、マルチキャスト木211が判明する。
なお、次数大アクセス方法においては、次回のアクセス対象であるマルチキャスト転送装置の次数を算出する際には、ルータへアクセスして取得したマルチキャスト転送情報に基づいて確定したマルチキャスト経路を除外して、次回のアクセス対象であるマルチキャスト転送装置の次数を算出することで、ルータアクセス回数の削減が可能となる。さらに、等コスト経路以外の配信経路候補を優先してマルチキャスト転送の有無を確認することで、ルータアクセス回数のさらなる削減が可能となる。
図8を参照して実施例4を説明する。図8の例では、マルチキャスト経路候補201において、マルチキャスト木212が存在している。マルチキャスト木解析部15は、マルチキャスト木212を発見するために、マルチキャスト経路候補201に基づいてルータへアクセスしてマルチキャスト転送情報を取得する。このルータアクセスについて、上流アクセス方法、下流アクセス方法、次数大アクセス方法の別に説明する。
[上流アクセス方法]
マルチキャスト経路候補201に対して、まずルータaにアクセスしてマルチキャスト転送情報を取得することによって、ルータb,cへのマルチキャスト転送有りを確認することができる。次いで、図7の場合と同様に、ルータbへのアクセスは行わず、ルータhにアクセスしてマルチキャスト転送情報を取得する。これにより、ルータd,h間およびルータh,l間のマルチキャスト転送有りとルータh,m間のマルチキャスト転送無しを確認することができる。これにより、ルータaからからルータb,d,h経由でルータlにレイヤ2接続する受信者4へのマルチキャスト転送有りが確定する。
次いで、ルータeにアクセスしてマルチキャスト転送情報を取得することによって、ルータb,e間のマルチキャスト転送有りとルータc,e間のマルチキャスト転送無しを確認することができる。これにより、ルータaからからルータb,e経由でルータiにレイヤ2接続する受信者4へのマルチキャスト転送有りが確定する。
なお、ルータeのように、上流に等コスト経路で接続される複数のルータがあるルータに対しては、アクセスしていずれの経路によってマルチキャスト転送されるのかを確認する。又、下流方向に3つ以上の分岐経路を有するルータにはアクセスして、各分岐経路のマルチキャスト転送有無を確認する。
次いで、図7の場合と同様に、ルータf,gにアクセスしてマルチキャスト転送情報を取得することによって、ルータc,f間、ルータf,j間、ルータc,g間およびルータgと受信者4間のマルチキャスト転送有りと、ルータf,k間およびルータg,k間のマルチキャスト転送無しを確認することができる。これにより、ルータaからルータc,f,j,n,o経由でルータpにレイヤ2接続する受信者4へのマルチキャスト転送有りが確定する。さらに、ルータaからルータc経由でルータgにレイヤ2接続する受信者4へのマルチキャスト転送有りが確定する。これにより、マルチキャスト木212が判明する。
[下流アクセス方法]
マルチキャスト経路候補201に対して、まずルータhにアクセスしてマルチキャスト転送情報を取得することによって、ルータd,h間およびルータh,l間のマルチキャスト転送有りとルータh,m間のマルチキャスト転送無しを確認することができる。これにより、ルータaからルータb,d,h経由でルータlにレイヤ2接続する受信者4へのマルチキャスト転送有りが確定する。
次いで、ルータeにアクセスしてマルチキャスト転送情報を取得することによって、ルータb,e間およびルータe,i間のマルチキャスト転送有りとルータc,e間のマルチキャスト転送無しを確認することができる。これにより、ルータaからルータb,e経由でルータiにレイヤ2接続する受信者4へのマルチキャスト転送有りが確定する。
次いで、ルータoにアクセスしてマルチキャスト転送情報を取得することによって、ルータn,o間のマルチキャスト転送有りを確認することができる。次に、ルータoの上流の分岐点となり得るルータnのさらに上流に、分岐点となり得るルータkがあるので、ルータnにはアクセスしないでルータkにアクセスしてマルチキャスト転送情報を取得する。これにより、ルータf,k間、ルータg,k間およびルータk,n間のマルチキャスト転送無しを確認することができる。これにより、ルータcからルータf,j経由でルータnへのマルチキャスト転送有りが確定する。これにより、ルータaからルータc,f,j,n,o経由でルータpにレイヤ2接続する受信者4へのマルチキャスト転送有りが確定する。
次いで、ルータcにアクセスしてマルチキャスト転送情報を取得することによって、ルータc,g間のマルチキャスト転送有りを確認することができる。これにより、ルータaからルータc経由でルータgにレイヤ2接続する受信者4へのマルチキャスト転送有りが確定する。これにより、マルチキャスト木212が判明する。
[次数大アクセス方法]
マルチキャスト経路候補201に対して、最大次数「4」であるルータcにアクセスしてマルチキャスト転送情報を取得することによって、ルータa,c間、ルータc,f間およびルータc,g間のマルチキャスト転送有りとルータc,e間のマルチキャスト転送無しを確認することができる。これにより、ルータfの下流にある唯一の受信者4へのマルチキャスト転送有りが確定することから、ルータnからルータo経由でルータpにレイヤ2接続する受信者4へのマルチキャスト転送有りが確定する。
次いで、最大次数「3」であるルータb,h,kの中から、例えば抽選によってルータhにアクセスしてマルチキャスト転送情報を取得することによって、ルータd,h間およびルータh,l間のマルチキャスト転送有りとルータh,m間のマルチキャスト転送無しを確認することができる。これにより、ルータaからルータb,d,h経由でルータlにレイヤ2接続する受信者4へのマルチキャスト転送有りが確定する。
次いで、最大次数「3」であるルータkにアクセスしてマルチキャスト転送情報を取得することによって、ルータkへのマルチキャスト転送無しを確認することができる。これにより、ルータaからルータc,f,j,n,o経由でルータpにレイヤ2接続する受信者4へのマルチキャスト転送有りが確定する。さらに、ルータc,g間のマルチキャスト転送有り且つルータg,kのマルチキャスト転送無しであることから、ルータaからルータc経由でルータgにレイヤ2接続する受信者4へのマルチキャスト転送有りが確定する。
次いで、最大次数「2」であるルータeにアクセスしてマルチキャスト転送情報を取得することによって、ルータb,e間およびルータe,i間のマルチキャスト転送有りを確認することができる。これにより、ルータaからルータb,e経由でルータiにレイヤ2接続する受信者4へのマルチキャスト転送有りが確定する。これにより、マルチキャスト木212が判明する。
上述したように本実施形態によれば、ユニキャストの経路情報である各ルータのユニキャスト経路表に基づいて作成されたマルチキャスト経路候補(初期値)から、ユーザ収容情報に基づいて配下に受信者4が無い配信経路候補を削除する。これにより、マルチキャスト経路候補の規模を小さくすることができるので、アクセス対象となるルータの数を削減することができる。
又、マルチキャスト経路候補において、末端のルータはマルチキャスト転送の末端となり得るルータのみとなる。これにより、マルチキャスト転送の分岐点となり得るルータ、又は2方向に分岐した先にあるルータに対して優先的にアクセスすれば、いちはやくマルチキャスト経路を確定することができるので、アクセス対象となるルータの数を削減することができる。
なお、本実施形態に係る監視サーバ1は、専用のハードウェアにより実現されるものであってもよく、あるいはパーソナルコンピュータ等のコンピュータシステムにより構成され、図2に示される監視サーバ1の各部の機能を実現するためのプログラムを実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。
また、その監視サーバ1には、周辺機器として入力装置、表示装置等(いずれも図示せず)が接続されるものとする。ここで、入力装置とはキーボード、マウス等の入力デバイスのことをいう。表示装置とはCRT(Cathode Ray Tube)や液晶表示装置等のことをいう。
また、上記周辺機器については、監視サーバに直接接続するものであってもよく、あるいは通信回線を介して接続するようにしてもよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、IP網がOSPFを使用していない場合(リンクステートベース以外)などでは、予めマルチキャスト木候補の情報(トポロジー情報)を取得しておくものとする。
また、図5に示す各ステップを実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、マルチキャスト木監視処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、DVD(Digital Versatile Disk)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
1…監視サーバ(マルチキャスト木監視装置)、3…マルチキャスト配信サーバ、4…受信者(マルチキャストデータ受信端末)、11…OSPFモニタ、12…SPT計算部、13…ユニキャスト経路表作成部、14…マルチキャスト経路候補作成部、15…マルチキャスト木解析部、16…マルチキャストモニタ、17…表示部、18…ユーザ収容情報記憶部、100…マルチキャスト経路候補(初期値)、101,102,201…マルチキャスト経路候補、111,112,211,212…マルチキャスト木、a〜p…ルータ(マルチキャスト転送装置)

Claims (9)

  1. ユニキャストの経路情報に基づいて作成されたマルチキャスト経路候補から、ユーザ収容情報に基づいて配下に受信者が無い配信経路候補を削除するマルチキャスト経路候補作成部と、
    前記マルチキャスト経路候補作成部が作成したマルチキャスト経路候補に基づいて、マルチキャスト転送装置へアクセスしてマルチキャスト転送情報を取得する情報取得部と、
    を備えたことを特徴とするマルチキャスト木監視装置。
  2. 前記情報取得部は、マルチキャスト転送の分岐点となり得るマルチキャスト転送装置、又は2方向に分岐した先にあるマルチキャスト転送装置に対して優先的にアクセスすることを特徴とする請求項1に記載のマルチキャスト木監視装置。
  3. 前記情報取得部は、マルチキャスト経路候補に対して上流にあるマルチキャスト転送装置からアクセスしてゆく場合において、次回のアクセス対象であるアクセス候補マルチキャスト転送装置に対してマルチキャスト転送有り、且つ、当該アクセス候補マルチキャスト転送装置に至る配信経路候補上の一つ上流のマルチキャスト転送装置の次数および一つ下流のマルチキャスト転送装置の次数が1であるときは、当該アクセス候補マルチキャスト転送装置へのアクセスを飛ばすことを特徴とする請求項1に記載のマルチキャスト木監視装置。
  4. 前記情報取得部は、マルチキャスト経路候補に対して下流にあるマルチキャスト転送装置からアクセスしてゆく場合において、次回のアクセス対象であるアクセス候補マルチキャスト転送装置からのマルチキャスト転送無し、且つ、当該アクセス候補マルチキャスト転送装置に至る配信経路候補上の一つ上流のマルチキャスト転送装置の次数および一つ下流のマルチキャスト転送装置の次数が1であるときは、当該アクセス候補マルチキャスト転送装置へのアクセスを飛ばすことを特徴とする請求項1に記載のマルチキャスト木監視装置。
  5. 前記情報取得部は、前記アクセス候補マルチキャスト転送装置がレイヤ2接続で配下に受信者を収容していないときは、複数の連続する前記アクセス候補マルチキャスト転送装置に対してアクセスを飛ばすことを特徴とする請求項3又は4に記載のマルチキャスト木監視装置。
  6. 前記情報取得部は、マルチキャスト経路候補に対して次数が大きい方のマルチキャスト転送装置からアクセスしてゆく場合において、マルチキャスト転送装置へアクセスして取得したマルチキャスト転送情報に基づいて確定したマルチキャスト経路を除外して、次回のアクセス対象であるマルチキャスト転送装置の次数を算出することを特徴とする請求項1に記載のマルチキャスト木監視装置。
  7. 前記情報取得部は、等コスト経路以外の配信経路候補を優先してマルチキャスト転送の有無を確認することを特徴とする請求項1に記載のマルチキャスト木監視装置。
  8. ユニキャストの経路情報に基づいて作成されたマルチキャスト経路候補から、ユーザ収容情報に基づいて配下に受信者が無い配信経路候補を削除するステップと、
    前記マルチキャスト経路候補作成部が作成したマルチキャスト経路候補に基づいて、マルチキャスト転送装置へアクセスしてマルチキャスト転送情報を取得するステップと、
    を含むことを特徴とするマルチキャスト木監視方法。
  9. コンピュータに、
    ユニキャストの経路情報に基づいて作成されたマルチキャスト経路候補から、ユーザ収容情報に基づいて配下に受信者が無い配信経路候補を削除するステップと、
    前記マルチキャスト経路候補作成部が作成したマルチキャスト経路候補に基づいて、マルチキャスト転送装置へアクセスしてマルチキャスト転送情報を取得するステップと、
    を実行させるためのコンピュータプログラム。
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