JP2009070172A - コンテンツ分散保存システム、提供元サーバ装置登録方法、ノード装置、及びノード処理プログラム - Google Patents

コンテンツ分散保存システム、提供元サーバ装置登録方法、ノード装置、及びノード処理プログラム Download PDF

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Abstract


【課題】担当地域におけるエッジサーバが機能停止した場合であっても、クライアントが確実にコンテンツデータの供給を受けられることが可能なコンテンツ分散保存システム、提供元サーバ装置登録方法、ノード装置、及びノード処理プログラムを提供する。
【解決手段】本願は、複数のサーバ装置の参加により形成されたオーバーレイネットワークであって、複数のコンテンツデータが前記複数のサーバ装置に分散保存され、各前記サーバ装置間で前記コンテンツデータを利用可能としたオーバーレイネットワークに参加していないノード装置において、前記複数のサーバ装置のうち何れか一のサーバ装置を、所定の前記コンテンツデータの提供を受けるための提供元サーバ装置として登録する登録手段と、前記提供元サーバ装置の機能停止を検知する機能停止検知手段と、を備え、前記機能停止が検知された場合、前記登録手段は、前記複数のサーバ装置のうち当該機能停止に係る提供元サーバ装置に代えて他の前記サーバ装置を前記提供元サーバ装置として新たに登録する。
【選択図】図6

Description

本発明は、複数のサーバ装置の参加により形成されたオーバーレイネットワークであって、複数のコンテンツデータが複数のサーバ装置に分散保存され、各サーバ装置間でコンテンツデータを利用可能としたオーバーレイネットワークを有するコンテンツ分散保存システムの技術分野に関する。
従来から、大容量のコンテンツデータの配信を行う場合に、例えば事業所や建造物などの地域単位毎にコンテンツデータの提供が可能なサーバ装置(以下、「エッジサーバ」と称する)を設置し、当該エッジサーバにコンテンツデータの複製を事前に保存させておくことで、所定地域に配置されたクライアントからのコンテンツの要求(リクエスト)をエッジサーバが処理することが可能となり、クライアントから見たコンテンツ取得速度を向上させることができるコンテンツ配信システムが存在する。
更に、これらの複数のエッジサーバの参加によりオーバーレイネットワークを構成することによって、エッジサーバに対する事前のコンテンツデータの複製の効率を向上させることができる。また、このようなオーバーレイネットワークにより、エッジサーバが互いにその通信帯域やストレージ容量を共用することができるので、コンテンツデータの配信に必要となる初期投資や管理費等を軽減することができる。ところで、オーバーレイネットワークにおけるコンテンツデータの検索は、例えば特許文献1に開示されるような分散ハッシュテーブル(以下、DHT(Distributed Hash Table)という)を利用して効率良く行うことが可能である。
特開2006−197400号公報
しかしながら、上述した複数のエッジサーバの参加により形成されたオーバーレイネットワークにおいて、例えば、あるエッジサーバが故障等により機能停止したような場合、そのエッジサーバの担当地域におけるクライアントはコンテンツデータの供給を受けられなくなるという問題が生じる。
本発明は、以上の問題等に鑑みてなされたものであり、担当地域におけるエッジサーバが機能停止した場合であっても、クライアントが確実にコンテンツデータの供給を受けられることが可能なコンテンツ分散保存システム、提供元サーバ装置登録方法、ノード装置、及びノード処理プログラムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数のサーバ装置の参加により形成されたオーバーレイネットワークであって、複数のコンテンツデータが前記複数のサーバ装置に分散保存され、各前記サーバ装置間で前記コンテンツデータを利用可能としたオーバーレイネットワークに参加していないノード装置において、前記複数のサーバ装置のうち何れか一のサーバ装置を、所定の前記コンテンツデータの提供を受けるための提供元サーバ装置として登録する登録手段と、前記提供元サーバ装置の機能停止を検知する機能停止検知手段と、を備え、前記機能停止が検知された場合、前記登録手段は、前記複数のサーバ装置のうち当該機能停止に係る提供元サーバ装置に代えて他の前記サーバ装置を前記提供元サーバ装置として新たに登録することを特徴とする。
この発明によれば、サーバ装置が機能停止した場合であっても、その担当地域のクライアントは確実にコンテンツデータの供給を受けることができ、当該クライアントでのコンテンツ配信サービスを継続することができる。したがって、システムの堅牢性を向上させることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のノード装置において、前記機能停止の検知により新たに前記提供元サーバ装置が登録された後、元の前記提供元サーバ装置の機能復帰を検知する機能復帰検知手段を更に備え、前記機能復帰が検知された場合、前記登録手段は、前記新たに登録された前記提供元サーバ装置に代えて元の前記提供元サーバ装置を登録することを特徴とする。
この発明によれば、機能復帰時には本来のサーバ装置に迅速に切り替え、その担当地域のクライアントは効率良くコンテンツデータの供給を受けることができる。
請求項3に記載の発明は、複数のサーバ装置の参加により形成されたオーバーレイネットワークであって、複数のコンテンツデータが前記複数のサーバ装置に分散保存され、各前記サーバ装置間で前記コンテンツデータを利用可能としたオーバーレイネットワークに参加していないノード装置において、前記複数のサーバ装置のうち何れか一のサーバ装置を、所定の前記コンテンツデータの提供を受けるための提供元サーバ装置として登録する登録手段と、前記提供元サーバ装置の機能停止を検知する機能停止検知手段と、前記機能停止が検知された場合、前記オーバーレイネットワークに参加するための参加処理を行う参加手段と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、サーバ装置が機能停止した場合であっても、その担当地域のクライアントは確実にコンテンツデータの供給を受けることができ、当該クライアントでのコンテンツ配信サービスを継続することができる。したがって、システムの堅牢性を向上させることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のノード装置において、前記オーバーレイネットワークに参加している前記サーバ装置は、自身が保存したコンテンツデータを他の前記サーバ装置に提供可能とするために、自身のサーバ情報を当該コンテンツデータの所在を管理するサーバ装置に送信して登録させるものであって、前記ノード装置は、前記オーバーレイネットワークに参加後、何れかの前記サーバ装置から前記コンテンツデータを取得して保存した場合に、当該コンテンツデータの所在を管理するサーバ装置に自身のサーバ情報を送信しないことを特徴とする。
この発明によれば、担当地域内のクライアントへのみコンテンツデータを供給することに専念することができ、余分なリソースを消費することを回避することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載のノード装置において、前記オーバーレイネットワークの参加後、元の前記提供元サーバ装置の機能復帰を検知する機能復帰検知手段を更に備え、前記機能復帰が検知された場合、前記登録手段は、前記オーバーレイネットワークから脱退するための脱退処理を行い、元の前記提供元サーバ装置を登録することを特徴とする。
この発明によれば、機能復帰時には本来のサーバ装置に迅速に切り替え、その担当地域のクライアントは効率良くコンテンツデータの供給を受けることができる。
請求項6に記載のノード処理プログラムの発明は、コンピュータを、請求項1乃至5の何れか一項に記載のノード装置として機能させることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、複数のサーバ装置の参加により形成されたオーバーレイネットワークであって、複数のコンテンツデータが前記複数のサーバ装置に分散保存され、各前記サーバ装置間で前記コンテンツデータを利用可能としたオーバーレイネットワークを備えるコンテンツ分散保存システムにおいて、前記オーバーレイネットワークに参加していないノード装置は、前記複数のサーバ装置のうち何れか一のサーバ装置を、所定の前記コンテンツデータの提供を受けるための提供元サーバ装置として登録する登録手段と、前記提供元サーバ装置の機能停止を検知する機能停止検知手段と、を備え、前記機能停止が検知された場合、前記登録手段は、前記複数のサーバ装置のうち当該機能停止に係る提供元サーバ装置に代えて他の前記サーバ装置を前記提供元サーバ装置として新たに登録することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、複数のサーバ装置の参加により形成されたオーバーレイネットワークであって、複数のコンテンツデータが前記複数のサーバ装置に分散保存され、各前記サーバ装置間で前記コンテンツデータを利用可能としたオーバーレイネットワークを備えるコンテンツ分散保存システムにおいて、前記オーバーレイネットワークに参加していないノード装置は、前記複数のサーバ装置のうち何れか一のサーバ装置を、所定の前記コンテンツデータの提供を受けるための提供元サーバ装置として登録する登録手段と、前記提供元サーバ装置の機能停止を検知する機能停止検知手段と、前記機能停止が検知された場合、前記オーバーレイネットワークに参加するための参加処理を行う参加手段と、を備えることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、複数のサーバ装置の参加により形成されたオーバーレイネットワークであって、複数のコンテンツデータが前記複数のサーバ装置に分散保存され、各前記サーバ装置間で前記コンテンツデータを利用可能としたオーバーレイネットワークを備えるコンテンツ分散保存システムにおける提供元サーバ装置登録方法であって、前記オーバーレイネットワークに参加していないノード装置が、前記複数のサーバ装置のうち何れか一のサーバ装置を、所定の前記コンテンツデータの提供を受けるための提供元サーバ装置として登録する工程と、前記提供元サーバ装置の機能停止を検知する工程と、前記機能停止が検知された場合、前記複数のサーバ装置のうち当該機能停止に係る提供元サーバ装置に代えて他の前記サーバ装置を前記提供元サーバ装置として新たに登録する工程と、を備えることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、複数のサーバ装置の参加により形成されたオーバーレイネットワークであって、複数のコンテンツデータが前記複数のサーバ装置に分散保存され、各前記サーバ装置間で前記コンテンツデータを利用可能としたオーバーレイネットワークを備えるコンテンツ分散保存システムにおける提供元サーバ装置登録方法であって、前記オーバーレイネットワークに参加していないノード装置が、前記複数のサーバ装置のうち何れか一のサーバ装置を、所定の前記コンテンツデータの提供を受けるための提供元サーバ装置として登録する工程と、前記提供元サーバ装置の機能停止を検知する工程と、前記機能停止が検知された場合、前記オーバーレイネットワークに参加するための参加処理を行う工程と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、サーバ装置が機能停止した場合であっても、その担当地域のクライアントは確実にコンテンツデータの供給を受けることができ、当該クライアントでのコンテンツ配信サービスを継続することができる。したがって、システムの堅牢性を向上させることができる。
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、コンテンツ配信システムに本発明を適用した場合の実施形態である。
1.コンテンツ配信システムの構成等
始めに、図1等を参照して、本実施形態に係るコンテンツ配信システムの概要構成等について説明する。
図1は、本実施形態に係るコンテンツ配信システムの概要構成例を示す図である。
図1に示すように、コンテンツ配信システムSにおいては、複数の地域ネットワークNWn(n=1,2,3・・・kの何れか)がルータRn等を介してインターネット等の大規模ネットワークNWに接続されて構成されている。
また、各地域ネットワークNWnは、エッジサーバESn、ビデオサーバVSn、及びクライアントCnがLAN(Local Area network)ケーブルKnに接続されてなり、エッジサーバESn、ビデオサーバVSn、及びクライアントCnには、固有の製造番号およびIP(Internet Protocol)アドレスが割り当てられている。また、各地域ネットワークNWnは、例えば事業所や建造物(例えば)などの地域単位に設置される。また、クライアントCnは、実際には、各地域ネットワークNWnにおいて複数設置される。
なお、エッジサーバESnは、本発明におけるサーバ装置の一例であり、ビデオサーバVSn又はクライアントCnは、本発明におけるノード装置の一例である。
このようなコンテンツ配信システムSにおいて、複数のエッジサーバESnの参加によりオーバーレイネットワークONが形成(構成)される。かかるオーバーレイネットワークONは、既存のネットワークNW等を基礎として形成された仮想的なリンクを構成する論理的なネットワークと言える。
図2は、オーバーレイネットワークONを示す概念図である。図2に示すように、参加によりオーバーレイネットワークONに接続している各エッジサーバESnは、互いにデータを利用(共用)可能になっている。また、各地域ネットワークNWnにおけるビデオサーバVSnは、オーバーレイネットワークONを介して他の地域ネットワークNWnにおけるエッジサーバESnから直接、データの提供を受けることができず、同じ地域ネットワークNWn内のエッジサーバESnからのみデータの提供を受けることを前提とする。例えば、各地域ネットワークNW1におけるビデオサーバVS1は、同じ地域ネットワークNW1内のエッジサーバES1からのみデータの提供を受けることができる。また、各地域ネットワークNWnにおけるクライアントCnは、同じ地域ネットワークNWn内のビデオサーバVSnからのみデータの提供を受けることを前提とする。
また、オーバーレイネットワークONに参加している各エッジサーバESnには、所定桁数からなる固有の識別情報であるサーバIDが割り当てられている。かかるサーバIDは、例えば、各エッジサーバESnに個別に割り当てられたIPアドレス或いは製造番号を共通のハッシュ関数(例えば、SHA−1等)によりハッシュ化した値(例えば、bit長が160bit)であり、一つのID空間に偏りなく分散して配置されることになる。
そして、オーバーレイネットワークONに参加している各エッジサーバESnは、DHTを用いた固有のルーティングテーブルを保持している。かかるルーティングテーブルは、オーバーレイネットワークON上における各種メッセージの転送先を規定しており、これには、オーバーレイネットワークONに参加している全てのエッジサーバESnのうち、必要最低限のエッジサーバESn(ID空間内で適度に離れたエッジサーバESn)のサーバ情報(例えば、サーバID、IPアドレス、及びポート番号)が登録されている。
このようなDHTを用いたルーティングテーブルについては、特開2006−197400号公報等で公知であるので、詳しい説明を省略する。
なお、オーバーレイネットワークONへの参加は、未参加のエッジサーバESnが、例えば常時オーバーレイネットワークに参加しているコンタクトノードCNに対して参加要求を示す参加メッセージを送信することによって行われる。
ところで、オーバーレイネットワークONにおいては、内容の異なる様々なコンテンツ(例えば、映画や音楽等)データ(実際には、コンテンツデータの複製であるレプリカ)所定のファイル形式で複数のエッジサーバESnに分散して保存(格納)されており、各エッジサーバESn間でコンテンツデータを利用(共用)可能となっている。このように複数のエッジサーバESを含むオーバーレイネットワークONにより本発明のコンテンツ分散システムが構成される。
例えば、エッジサーバES5には、タイトルがXXXの映画のコンテンツデータ(ファイル)が保存されており、一方、エッジサーバES3には、タイトルがYYYの映画のコンテンツデータが保存されるというように、複数の各エッジサーバESn(以下、「コンテンツ保持サーバ」(コンテンツ保持ノードともいう)に分散されて保存される。
また、これらのコンテンツデータには、夫々、コンテンツ名(タイトル)及びコンテンツID(コンテンツ毎に固有の識別情報)等の情報が付加されている。このコンテンツIDは、例えば、コンテンツ名+任意の数値(或いは、当該コンテンツデータの先頭数バイトでも良い)が、上記サーバIDを得るときと共通のハッシュ関数によりハッシュ化されて生成される(サーバIDと同一のID空間に配置)。或いは、システム管理者が、コンテンツ毎に一意のID値(サーバIDと同一ビット長)を付与しても良い。この場合は、コンテンツ名とそのコンテンツIDの対応が書かれたコンテンツカタログ情報が、全各エッジサーバESnに配布される。
また、このように分散保存されているコンテンツデータの所在、つまり、当該コンテンツデータを保存したエッジサーバESnのサーバ情報と当該コンテンツデータに対応するコンテンツID等の組が含まれるインデックス情報が、当該コンテンツデータの所在を管理しているエッジサーバESn(以下、「ルートサーバ」(ルートノードともいう)、又は「コンテンツ(コンテンツID)のルートサーバ」という)等により記憶(インデックスキャッシュに記憶)、管理されるようになっている。つまり、コンテンツデータを保存しているコンテンツ保持サーバのサーバ情報は、他のエッジサーバESnからの問い合わせに応じて提供可能なようにルートサーバにより管理されている。
例えば、タイトルがXXXの映画のコンテンツデータについてのインデックス情報は、そのコンテンツ(コンテンツID)のルートサーバであるエッジサーバES4により管理され、タイトルがYYYの映画のコンテンツデータについてのインデックス情報は、そのコンテンツ(コンテンツID)のルートサーバであるエッジサーバES7により管理される。また、このようなルートサーバは、例えば、コンテンツIDと最も近い(例えば、上位桁がより多く一致する)サーバIDを有するエッジサーバESnであるように定められる。
そして、エッジサーバESnは、例えば、接続されている、同じ地域ネットワークNWn内のビデオサーバVSnから要求されたコンテンツデータを保存していない場合に、そのコンテンツデータのコンテンツID及び自己のIPアドレス等を含むコンテンツ所在問合せ(検索)メッセージ(クエリ)を生成し、これを自己のDHTを用いたルーティングテーブルにしたがって他のエッジサーバESnに対して送出する。つまり、当該エッジサーバESnは、リクエスタとして、コンテンツ所在問合せ(検索)メッセージを、ルートサーバに向けて(ルートサーバ宛に)送出する(つまり、ルートサーバにコンテンツデータの所在を問い合わせる)。これにより、コンテンツ所在問合せ(検索)メッセージは、コンテンツIDをキーとするDHTルーティングによって最終的にルートサーバに到着することになる。
また、上記コンテンツ所在問合せ(検索)メッセージに含まれるコンテンツIDは、リクエスタによって、コンテンツ名が上記共通のハッシュ関数によりハッシュ化されて生成されるようにしても良い。なお、DHTルーティングについては、特開2006−197400号公報等で公知であるので、詳しい説明を省略する。
上記コンテンツ所在問合せ(検索)メッセージを受信したルートサーバは、これに含まれるコンテンツIDに対応するインデックス情報をインデックスキャッシュから取得して、当該インデックス情報を、該コンテンツ所在問合せメッセージの送信元であるリクエスタに対して返信する。これにより、リクエスタは、所望のコンテンツデータを保存しているコンテンツ保持サーバに接続して、コンテンツ送信要求メッセージを送信し、そこから当該コンテンツデータを取得することが可能になる。
或いは、ルートサーバは、当該インデックス情報に含まれるIPアドレス等に示されたコンテンツ保持サーバに対してコンテンツ送信要求メッセージを送信する。これにより、リクエスタは、上記コンテンツ保持サーバから当該コンテンツデータを取得することが可能になる。
なお、上記リクエスタは、コンテンツ所在問合せメッセージがルートサーバに辿り着くまでの間に、当該ルートサーバと同じインデックス情報をキャッシュしているキャッシュサーバ(キャッシュノードともいう)から当該インデックス情報を取得することもできる。
また、コンテンツ保持サーバから取得したコンテンツデータを保存したリクエスタは、当該コンテンツデータを保存したことをそのルートサーバに知らせるために(言い換えれば、自身が保存したコンテンツデータを他のエッジサーバESnに提供可能とするために)、そのコンテンツデータのコンテンツID及び自身のサーバ情報が含まれるパブリッシュ(登録通知)メッセージを生成し、該パブリッシュメッセージを、そのルートサーバに向けて(ルートサーバ宛に)送出する。これにより、パブリッシュメッセージは、コンテンツ所在問合せ(検索)メッセージと同じように、コンテンツIDをキーとするDHTルーティングによってルートサーバに到着することになる。そして、該ルートサーバは、受信したパブリッシュメッセージに含まれるサーバ情報及びコンテンツIDの組を含むインデックス情報を登録(インデックスキャッシュ領域に記憶)することになる。こうして、上記リクエスタは、新たに、上記コンテンツデータを保持するコンテンツ保持サーバとなる。
なお、上記パブリッシュメッセージに含まれるサーバ情報及びコンテンツIDの組を含むインデックス情報は、ルートサーバに至るまでの転送経路におけるキャッシュサーバにおいても登録(キャッシュ)される。
こうして、リクエスタであるエッジサーバESnがコンテンツデータを取得し保存すると、接続されているビデオサーバVSnに対して要求されたコンテンツデータを配信する。そして、ビデオサーバVSnは、配信されたコンテンツデータを記憶保存し、クライアントCnからの要求に応じてコンテンツデータを例えばストリーム配信することになる。
ところで、例えば、あるエッジサーバESnが故障や電源OFF(通常、電源OFFによりオーバーレイネットワークONから脱退)等により機能停止したような場合、そのエッジサーバESnと同じ地域ネットワークNWn内のビデオサーバVSn及びクライアントCnはコンテンツデータの供給を受けられなくなる。このような場合、本実施形態においては、例えばビデオサーバVSnが、ネットワークNWを介して他の地域ネットワークNWn内のエッジサーバESnに接続して当該エッジサーバESnに対して所望のコンテンツデータを要求し、当該コンテンツデータの提供を受けることができるようになっている。或いは、当該ビデオサーバVSnが、コンタクトノードCNに対して参加要求を示す参加メッセージを送信することにより、オーバーレイネットワークONに参加することで、当該コンテンツデータの提供を受けることができるようになっている。ただし、ビデオサーバVSnは、オーバーレイネットワークONに参加して上述したDHTを用いたルーティングテーブルによりエッジサーバESnからコンテンツデータを取得し保存しても、パブリッシュメッセージを、そのルートサーバに向けて送出することはしない。このようにすることで、ビデオサーバVSnは、同じ各地域ネットワークNWn内のクライアントCnへのみコンテンツデータを供給することに専念することができ、余分なリソースを消費することを回避することができる。
2.エッジサーバESnの構成及び機能等
次に、図3を参照して、エッジサーバESnの構成及び機能について説明する。
図3は、エッジサーバESnの概要構成例を示す図である。
各エッジサーバESnは、図3に示すように、演算機能を有するCPU,作業用RAM,各種データおよびプログラムを記憶するROM等から構成されたコンピュータとしての制御部11と、各種データ(例えば、コンテンツデータのレプリカ、インデックス情報、DHT等)及び各種プログラム等を記憶保存(格納)するためのHD等から構成された記憶部12と、ネットワークNW等を通じて他のエッジサーバESnやビデオサーバVSn等との間の情報の通信制御を行うための通信部13と、を備えて構成され、制御部11、記憶部12、及び通信部13はバス14を介して相互に接続されている。なお、記憶部12には、オーバーレイネットワークONに参加する際のアクセス先となるコンタクトノードCNのIPアドレス及びポート番号等が記憶されている。また、図示しないが、エッジサーバESnには、例えば管理者等からの指示を受け付け当該指示に応じた指示信号を制御部11に対して与える入力部が接続される。
このような構成において、制御部11は、CPUが記憶部12等に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、全体を統括制御し、オーバーレイネットワークONへの参加により上述したリクエスタ、ルートサーバ、キャッシュサーバ、及びコンテンツ保持サーバの少なくとも何れか一つのサーバとしての処理を行うようになっている。
なお、各エッジサーバESnは、オーバーレイネットワークONに新たなコンテンツデータが投入される度に、例えばシステム管理者のサーバからそのコンテンツデータのコンテンツ名とそのコンテンツIDの対応が書かれたコンテンツカタログ情報が配信される。
3.ビデオサーバVSnの構成及び機能等
次に、図4を参照して、ビデオサーバVSnの構成及び機能について説明する。
図4は、ビデオサーバVSnの概要構成例を示す図である。
各ビデオサーバVSnは、図4に示すように、演算機能を有するCPU,作業用RAM,各種データおよびプログラムを記憶するROM等から構成されたコンピュータとしての制御部21と、各種データ(例えば、コンテンツデータのレプリカ等)及び各種プログラム等を記憶保存(格納)するためのHD等から構成された記憶部22と、ネットワークNW等を通じてエッジサーバESn等との間の情報の通信制御を行うための通信部23と、を備えて構成され、制御部21、記憶部22、及び通信部23はバス24を介して相互に接続されている。なお、記憶部22には、オーバーレイネットワークONに参加する際のアクセス先となるコンタクトノードCNのIPアドレス及びポート番号等が記憶されている。また、図示しないが、ビデオサーバVSnには、例えば管理者等からの指示を受け付け当該指示に応じた指示信号を制御部21に対して与える入力部が接続される。
このような構成において、制御部21は、CPUが記憶部22等に記憶されたプログラム(本発明のノード処理プログラムを含む)を読み出して実行することにより、全体を統括制御し、本発明における登録手段、機能停止検知手段、及び機能復帰検知手段等として機能するようになっている。なお、同じ地域ネットワークNWn内のエッジサーバESnの機能停止により、ビデオサーバVSnがオーバーレイネットワークONに参加する構成を採る場合、制御部21は、本発明における参加手段として機能する。
より具体的に、登録手段としての制御部21は、同じ地域ネットワークNWn内のエッジサーバESnを、コンテンツデータの提供を受けるための提供元サーバ装置として登録、例えば当該エッジサーバESnのサーバ情報を記憶部22における提供元サーバ装置設定領域に記憶し、当該エッジサーバESnとのセッション(接続状態)を確立、保持するようになっている。当該セッション確立後は、必要に応じて、ビデオサーバVSnがエッジサーバESnからコンテンツデータの提供を受けることになる。なお、当該セッションの確立は、ビデオサーバVSnがエッジサーバESnにコンテンツデータを要求する度に行われるようにしても良い。
また、機能停止検知手段としての制御部21は、上記登録されたエッジサーバESnの機能停止を検知するようになっている。当該機能停止は、例えば、上記登録されたエッジサーバESnに対してPingを送信しその応答が所定時間内に返って来ない場合に検知される。
そして、上記エッジサーバESnの機能停止が検知された場合、登録手段としての制御部21は、当該機能停止に係るエッジサーバESnに代えて他の地域ネットワークNWn内のエッジサーバESnを提供元サーバ装置として新たに登録し、このエッジサーバESnとのセッション(接続状態)を確立、保持する。当該セッション確立後は、必要に応じて、ビデオサーバVSnがエッジサーバESnからコンテンツデータの提供を受けることになる。
このように新たに登録されるエッジサーバESnの候補(1又は複数)のサーバ情報は、同じ地域ネットワークNWn内のエッジサーバESnが正常稼動時(つまり、機能停止していない時)に、このエッジサーバESnからビデオサーバVSnに通知される。当該エッジサーバESnの候補は、例えば、これを通知するエッジサーバESnのルーティングテーブルに登録されているエッジサーバESnから例えばランダムに選定される。或いは、例えば、上記登録されたエッジサーバESnの機能停止が検知された際に、当該ビデオサーバVSnが、コンタクトノードCNに接続し、新たに登録されるエッジサーバESnの候補(1又は複数)のサーバ情報を取得するように構成しても良い。
また、機能復帰検知手段の制御部21は、上記機能停止の検知により新たにエッジサーバESnが登録された後、元のエッジサーバESn(機能停止したエッジサーバESn)の機能復帰を検知するようになっており、上記元のエッジサーバESnの機能復帰が検知された場合、登録手段としての制御部21は、新たに登録されたエッジサーバESnに代えて(登録を解除して)上記元のエッジサーバESnを登録することになる。
また、上記エッジサーバESnの機能停止が検知された場合の上記対応とは別の例として、参加手段としての制御部21は、オーバーレイネットワークONに参加するための参加処理を行うように構成しても良い。この参加処理においては、上記ビデオサーバVSnがコンタクトノードCNに接続して、参加要求を示す参加メッセージを送信し、これに応じて、当該コンタクトノードCNから返信されてきた情報に基づき自身のDHTを用いたルーティングテーブルを生成、登録することが行われる。こうして、オーバーレイネットワークONに参加したビデオサーバVSnは、自身のDHTを用いたルーティングテーブルを用いて、所望のコンテンツデータの所在検索を行い(つまり、コンテンツ所在問合せ(検索)メッセージを受信したルートサーバに向けて送出)、その結果得られたインデックス情報に基づき、オーバーレイネットワークONに参加しているコンテンツ保持サーバであるエッジサーバESnに接続してコンテンツデータの提供を受けることができる。なお、かかるオーバーレイネットワークONへの参加により、上記機能停止したエッジサーバESnの登録、つまり、コンテンツデータの提供を受けるための提供元サーバ装置としての登録が解除される。
また、機能復帰検知手段の制御部21は、オーバーレイネットワークONへの参加後、元のエッジサーバESn(機能停止したエッジサーバESn)の機能復帰を検知するようになっており、上記元のエッジサーバESnの機能復帰が検知された場合、登録手段としての制御部21は、オーバーレイネットワークONから脱退するための脱退処理を行い、上記元のエッジサーバESnを登録することになる。この脱退処理により、オーバーレイネットワークONへの参加の際に生成されたDHTを用いたルーティングテーブルが破棄され、他のエッジサーバESnからのメッセージの転送処理が行われなくなる。
4.クライアントCnの構成及び機能等
次に、図5を参照して、クライアントCnの構成及び機能について説明する。
図5は、クライアントCnの概要構成例を示す図である。
図5に示すように、演算機能を有するCPU,作業用RAM,各種データおよびプログラムを記憶するROM等から構成されたコンピュータとしての制御部31と、各種データ及び各種プログラム等を記憶保存(格納)するためのHD等から構成された記憶部32と、受信されたコンテンツデータのレプリカ等を一時蓄積するバッファメモリ33と、コンテンツデータのレプリカに含まれるエンコードされたビデオデータ(映像情報)およびオーディオデータ(音声情報)等をデコード(データ伸張や復号化等)するデコーダ部34と、当該デコードされたビデオデータ等に対して所定の描画処理を施しビデオ信号として出力する映像処理部35と、当該映像処理部35から出力されたビデオ信号に基づき映像表示するCRT,液晶ディスプレイ等の表示部36と、上記デコードされたオーディオデータをアナログオーディオ信号にD (Digital)/A(Analog)変換した後これをアンプにより増幅して出力する音声処理部37と、当該音声処理部37から出力されたオーディオ信号を音波として出力するスピーカ38と、LANケーブルKnを通じてビデオサーバVSnとの間の情報の通信制御を行うための通信部40と、ユーザからの指示を受け付け当該指示に応じた指示信号を制御部31に対して与える入力部(例えば、キーボード、マウス、或いは、操作パネル等)41と、を備えて構成され、制御部31、記憶部32、バッファメモリ33、デコーダ部34、通信部40、及び入力部41はバス42を介して相互に接続されている。なお、クライアントCnとしては、パーソナルコンピュータ、STB(Set Top Box)、或いは、TV受信機等を適用可能である。
このような構成において、制御部31は、CPUが記憶部32等に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、全体を統括制御し、ユーザからの入力部41を介した指示に応じた処理を行うようになっている。例えば、制御部31は、ユーザからのコンテンツリスト表示指示があった場合に、同じ地域ネットワークNWn内のビデオサーバVSnに保存され提供可能なコンテンツ名等が記述されたコンテンツリストを表示部36上に表示させ、当該リストからユーザにより入力部41を通じて選択されたコンテンツ名に対応するコンテンツデータの要求を通信部40を介して当該ビデオサーバVSnに行う。そして、制御部31は、当該ビデオサーバVSnから上記要求に応じて例えばストリーム配信されてきた上記コンテンツデータの各パケットを通信部40を介して受信しバッファメモリ33に蓄積させつつ、再生させる制御を行う。こうして、当該コンテンツデータは、デコーダ部34、映像処理部35、表示部36、音声処理部37、及びスピーカ38を通じて再生出力される。
5.コンテンツ配信システムSの動作
次に、コンテンツ配信システムSの動作についてビデオサーバVSnを主体とし、実施形態1と実施形態2に分けて説明する。
(実施形態1)
先ず、図6を参照して、実施形態1について説明する。なお、実施形態1は、登録されたエッジサーバESnが機能停止した場合に、当該エッジサーバESnに代えて他の地域ネットワークNWn内のエッジサーバESnが提供元サーバ装置として新たに登録される形態である。
図6は、実施形態1において、ビデオサーバVSnの制御部21における主要部分の処理を示すフローチャートである。
図6に示す処理は、任意のビデオサーバVSnにおいて例えば電源ONがなされた場合に開始され、先ず、ビデオサーバVSnの制御部21は、同じ地域ネットワークNWn内のエッジサーバESnを、コンテンツデータの提供を受けるための提供元サーバ装置として登録(そのサーバ情報を登録)し、当該エッジサーバESnとのセッションを確立、保持する(ステップS1)。
次いで、当該制御部21は、例えば管理者等からの電源OFFの指示があったか否かを判別し(ステップS2)、電源OFFの指示があった場合には(ステップS2:YES)、当該処理を終了する。一方、電源OFFの指示がない場合には(ステップS2:NO)、同じ地域ネットワークNWn内のクライアントCnからの要求に応じた処理、例えばコンテンツの要求に応じてコンテンツデータを配信する処理を行う(ステップS3)。
次いで、当該制御部21は、予め設定されたコンテンツ取得時刻が到来(例えば、所定間隔毎に到来)したか否かを判別し(ステップS4)、当該時刻が到来していない場合には(ステップS4:NO)、ステップS2に戻る。一方、コンテンツ取得時刻が到来した場合には(ステップS4:YES)、当該制御部21は、上記登録されているエッジサーバESnが機能停止したか否かを判別し(ステップS5)、機能停止していない場合には(ステップS5:NO)、ステップS6に進み、機能停止した(機能停止を検知した)場合には(ステップS5:YES)、ステップS8に進む。
ステップS6では、当該制御部21は、上記登録されたエッジサーバESnから最新のコンテンツデータを取得し記憶部22に記憶保存させる。すなわち、当該制御部21は、上記登録されたエッジサーバESnに対して、当該ビデオサーバVSnが未だ取得していないコンテンツデータの要求を行い、当該エッジサーバESnから配信された当該コンテンツデータを受信し、記憶部22に記憶保存させる。
次いで、当該制御部21は、上記登録されたエッジサーバESnから機能停止時に接続先となる他の地域ネットワークNWn内のエッジサーバESnの候補のサーバ情報を取得し(ステップS7)、ステップS2に戻る。
一方、ステップS8では、当該制御部21は、上記取得されたエッジサーバESnの候補のうち一つのエッジサーバESnを選定する。
そして、当該制御部21は、上記機能停止に係るエッジサーバESnに代えて上記選定したエッジサーバESnを提供元サーバ装置として新たに登録し(ステップS9)、このエッジサーバESnとのセッション(接続状態)を確立、保持する。
次いで、当該制御部21は、新たに登録されたエッジサーバESnから最新のコンテンツデータを取得(例えば、FTP(File Transfer Protocol)でファイルをダウンロード)し記憶部22に記憶保存させる(ステップS10)。
次いで、当該制御部21は、元のエッジサーバESn(機能停止したエッジサーバESn)が機能復帰したか否かを判別し(ステップS11)、機能復帰した(機能復帰を検知した)場合には(ステップS11:YES)、ステップS1に戻り、上記新たに登録されたエッジサーバESnに代えて上記元のエッジサーバESnを上記提供元サーバ装置として登録する。
一方、機能復帰していない場合には(ステップS11:NO)、当該制御部21は、例えば管理者等からの電源OFFの指示があったか否かを判別し(ステップS12)、電源OFFの指示があった場合には(ステップS12:YES)、当該処理を終了し、電源OFFの指示がない場合には(ステップS12:NO)、ステップS13に進み、上記ステップS3と同様の処理を行う。
次いで、当該制御部21は、予め設定されたコンテンツ取得時刻が到来したか否かを判別し(ステップS14)、当該時刻が到来していない場合には(ステップS14:NO)、ステップS11に戻り、当該時刻が到来した場合には(ステップS14:YES)、ステップS10に戻り、上記と同様の処理を行う。
以上説明したように、上記実施形態1によれば、ビデオサーバVSnは、登録したエッジサーバESnの故障等による機能停止を検知した場合に、当該機能停止に係るエッジサーバESnに代えて他の地域ネットワークNWn内のエッジサーバESnを提供元サーバ装置として新たに登録、このエッジサーバESnとのセッションを確立し、当該新たに登録されたエッジサーバESnから所望のコンテンツデータの提供を受けるように構成したので、エッジサーバESnが機能停止した場合であっても、その担当地域のクライアントCnは確実にコンテンツデータの供給を受けることができ、当該クライアントCnでのコンテンツ配信サービスを継続することができる。したがって、システムの堅牢性を向上させることができる。
また、ビデオサーバVSnは、元のエッジサーバESn(機能停止したエッジサーバESn)の機能復帰を検知した場合に、新たに登録されたエッジサーバESnに代えて(登録を解除して)上記元のエッジサーバESnを登録するように構成したので、機能復帰時には本来のエッジサーバESnに迅速に切り替え、その担当地域のクライアントCnは効率良くコンテンツデータの供給を受けることができる。
(実施形態2)
次に、図7を参照して、実施形態2について説明する。なお、実施形態2は、登録されたエッジサーバESnが機能停止した場合に、ビデオサーバVSnがオーバーレイネットワークONに参加する形態である。
図7は、実施形態2において、ビデオサーバVSnの制御部21における主要部分の処理を示すフローチャートである。
図7に示す処理は、図6に示す処理と同様、任意のビデオサーバVSnにおいて例えば電源ONがなされた場合に開始される。なお、図7に示すステップS21〜S26の処理は、図6に示すステップS1〜S6の処理と同様であるので、重複する説明を省略する。
ステップS27では、当該制御部21は、上記登録されたエッジサーバESnからコンテンツカタログ情報を取得し、ステップS22に戻る。
ステップS28では、当該制御部21は、上述したように、オーバーレイネットワークONに参加するための参加処理を行う。これにより、DHTを用いたルーティングテーブルが生成される。
次いで、当該制御部21は、例えばシステム管理者のサーバからコンテンツカタログ情報を取得する(ステップS29)。
次いで、当該制御部21は、取得したコンテンツカタログ情報から最新のコンテンツデータを特定し、DHTを用いたルーティングテーブルを用いて当該最新のコンテンツデータの所在検索を行い(つまり、コンテンツ所在問合せメッセージを受信したルートサーバに向けて送出)、その結果得られたインデックス情報に基づき、オーバーレイネットワークONに参加しているコンテンツ保持サーバであるエッジサーバESnから当該最新のコンテンツデータを取得し記憶部22に記憶保存させる(ステップS30)。なお、当該コンテンツデータがビデオサーバVSnに保存されても、パブリッシュメッセージはルートサーバに向けて送出されない。
次いで、当該制御部21は、元のエッジサーバESnが機能復帰したか否かを判別し(ステップS31)、機能復帰した(機能復帰を検知した)場合には(ステップS31:YES)、オーバーレイネットワークONから脱退するための脱退処理を行い(ステップS32)、ステップS1に戻り、上記元のエッジサーバESnを上記提供元サーバ装置として再登録する。
なお、図7に示すステップS33〜S35の処理は、図6に示すステップS12〜S14の処理と同様であるので、重複する説明を省略する。
以上説明したように、上記実施形態2によれば、ビデオサーバVSnは、登録したエッジサーバESnの故障等による機能停止を検知した場合に、オーバーレイネットワークONに参加し、DHTを用いたルーティングテーブルを用いて、所望のコンテンツデータの提供を受けるように構成したので、エッジサーバESnが機能停止した場合であっても、その担当地域のクライアントCnは確実にコンテンツデータの供給を受けることができ、当該クライアントCnでのコンテンツ配信サービスを継続することができる。したがって、システムの堅牢性を向上させることができる。
また、ビデオサーバVSnは、元のエッジサーバESn(機能停止したエッジサーバESn)の機能復帰を検知した場合に、オーバーレイネットワークONから脱退し、上記元のエッジサーバESnを登録するように構成したので、機能復帰時には本来のエッジサーバESnに迅速に切り替え、その担当地域のクライアントCnは効率良くコンテンツデータの供給を受けることができる。
更に、ビデオサーバVSnは、オーバーレイネットワークONに参加して上述したDHTを用いたルーティングテーブルによりエッジサーバESnからコンテンツデータを取得し保存しても、パブリッシュメッセージを、そのルートサーバに向けて送出しないように構成したので、当該ビデオサーバVSnは、同じ各地域ネットワークNWnのクライアントCnへのみコンテンツデータを供給することに専念することができ、余分なリソースを消費することを回避することができる。
なお、上記実施形態においては、本発明におけるノード装置としてビデオサーバVSnを例にとって説明したが、クライアントCnであっても良い。この場合、クライアントCnは、上記エッジサーバESnの機能停止が検知された場合、他の地域ネットワークNWn内のエッジサーバESnを提供元サーバ装置として登録し、このエッジサーバESnとのセッションを確立してコンテンツデータの供給を受ける。或いは、クライアントCnは、上記エッジサーバESnの機能停止が検知された場合、オーバーレイネットワークONに参加し、コンテンツデータの供給を受けることになる。
また、上記実施形態におけるコンテンツ配信システムSは、DHTを利用したアルゴリズムによって形成されることを前提として説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
本実施形態に係るコンテンツ配信システムの概要構成例を示す図である。 オーバーレイネットワークONを示す概念図である。 エッジサーバESnの概要構成例を示す図である。 ビデオサーバVSnの概要構成例を示す図である。 クライアントCnの概要構成例を示す図である。 実施形態1において、ビデオサーバVSnの制御部21における主要部分の処理を示すフローチャートである。 実施形態2において、ビデオサーバVSnの制御部21における主要部分の処理を示すフローチャートである。
符号の説明
11,21,31 制御部
12,22,32 記憶部
33 バッファメモリ
34 デコーダ部
35 映像処理部
36 表示部
37 音声処理部
38 スピーカ
13,23,40 通信部
41 入力部
14,24,42 バス
ESn エッジサーバ
VSn ビデオサーバ
Cn クライアント
NW ネットワーク
NWn 地域ネットワーク
ON オーバーレイネットワーク
S コンテンツ配信システム

Claims (10)

  1. 複数のサーバ装置の参加により形成されたオーバーレイネットワークであって、複数のコンテンツデータが前記複数のサーバ装置に分散保存され、各前記サーバ装置間で前記コンテンツデータを利用可能としたオーバーレイネットワークに参加していないノード装置において、
    前記複数のサーバ装置のうち何れか一のサーバ装置を、所定の前記コンテンツデータの提供を受けるための提供元サーバ装置として登録する登録手段と、
    前記提供元サーバ装置の機能停止を検知する機能停止検知手段と、
    を備え、
    前記機能停止が検知された場合、前記登録手段は、前記複数のサーバ装置のうち当該機能停止に係る提供元サーバ装置に代えて他の前記サーバ装置を前記提供元サーバ装置として新たに登録することを特徴とするノード装置。
  2. 請求項1に記載のノード装置において、
    前記機能停止の検知により新たに前記提供元サーバ装置が登録された後、元の前記提供元サーバ装置の機能復帰を検知する機能復帰検知手段を更に備え、
    前記機能復帰が検知された場合、前記登録手段は、前記新たに登録された前記提供元サーバ装置に代えて元の前記提供元サーバ装置を登録することを特徴とするノード装置。
  3. 複数のサーバ装置の参加により形成されたオーバーレイネットワークであって、複数のコンテンツデータが前記複数のサーバ装置に分散保存され、各前記サーバ装置間で前記コンテンツデータを利用可能としたオーバーレイネットワークに参加していないノード装置において、
    前記複数のサーバ装置のうち何れか一のサーバ装置を、所定の前記コンテンツデータの提供を受けるための提供元サーバ装置として登録する登録手段と、
    前記提供元サーバ装置の機能停止を検知する機能停止検知手段と、
    前記機能停止が検知された場合、前記オーバーレイネットワークに参加するための参加処理を行う参加手段と、
    を備えることを特徴とするノード装置。
  4. 請求項3に記載のノード装置において、
    前記オーバーレイネットワークに参加している前記サーバ装置は、自身が保存したコンテンツデータを他の前記サーバ装置に提供可能とするために、自身のサーバ情報を当該コンテンツデータの所在を管理するサーバ装置に送信して登録させるものであって、
    前記ノード装置は、前記オーバーレイネットワークに参加後、何れかの前記サーバ装置から前記コンテンツデータを取得して保存した場合に、当該コンテンツデータの所在を管理するサーバ装置に自身のサーバ情報を送信しないことを特徴とするノード装置。
  5. 請求項3又は4に記載のノード装置において、
    前記オーバーレイネットワークの参加後、元の前記提供元サーバ装置の機能復帰を検知する機能復帰検知手段を更に備え、
    前記機能復帰が検知された場合、前記登録手段は、前記オーバーレイネットワークから脱退するための脱退処理を行い、元の前記提供元サーバ装置を登録することを特徴とするノード装置。
  6. コンピュータを、請求項1乃至5の何れか一項に記載のノード装置として機能させることを特徴とするノード処理プログラム。
  7. 複数のサーバ装置の参加により形成されたオーバーレイネットワークであって、複数のコンテンツデータが前記複数のサーバ装置に分散保存され、各前記サーバ装置間で前記コンテンツデータを利用可能としたオーバーレイネットワークを備えるコンテンツ分散保存システムにおいて、
    前記オーバーレイネットワークに参加していないノード装置は、
    前記複数のサーバ装置のうち何れか一のサーバ装置を、所定の前記コンテンツデータの提供を受けるための提供元サーバ装置として登録する登録手段と、
    前記提供元サーバ装置の機能停止を検知する機能停止検知手段と、
    を備え、
    前記機能停止が検知された場合、前記登録手段は、前記複数のサーバ装置のうち当該機能停止に係る提供元サーバ装置に代えて他の前記サーバ装置を前記提供元サーバ装置として新たに登録することを特徴とするコンテンツ分散保存システム。
  8. 複数のサーバ装置の参加により形成されたオーバーレイネットワークであって、複数のコンテンツデータが前記複数のサーバ装置に分散保存され、各前記サーバ装置間で前記コンテンツデータを利用可能としたオーバーレイネットワークを備えるコンテンツ分散保存システムにおいて、
    前記オーバーレイネットワークに参加していないノード装置は、
    前記複数のサーバ装置のうち何れか一のサーバ装置を、所定の前記コンテンツデータの提供を受けるための提供元サーバ装置として登録する登録手段と、
    前記提供元サーバ装置の機能停止を検知する機能停止検知手段と、
    前記機能停止が検知された場合、前記オーバーレイネットワークに参加するための参加処理を行う参加手段と、
    を備えることを特徴とするコンテンツ分散保存システム。
  9. 複数のサーバ装置の参加により形成されたオーバーレイネットワークであって、複数のコンテンツデータが前記複数のサーバ装置に分散保存され、各前記サーバ装置間で前記コンテンツデータを利用可能としたオーバーレイネットワークを備えるコンテンツ分散保存システムにおける提供元サーバ装置登録方法であって、
    前記オーバーレイネットワークに参加していないノード装置が、
    前記複数のサーバ装置のうち何れか一のサーバ装置を、所定の前記コンテンツデータの提供を受けるための提供元サーバ装置として登録する工程と、
    前記提供元サーバ装置の機能停止を検知する工程と、
    前記機能停止が検知された場合、前記複数のサーバ装置のうち当該機能停止に係る提供元サーバ装置に代えて他の前記サーバ装置を前記提供元サーバ装置として新たに登録する工程と、
    を備えることを特徴とする提供元サーバ装置登録方法。
  10. 複数のサーバ装置の参加により形成されたオーバーレイネットワークであって、複数のコンテンツデータが前記複数のサーバ装置に分散保存され、各前記サーバ装置間で前記コンテンツデータを利用可能としたオーバーレイネットワークを備えるコンテンツ分散保存システムにおける提供元サーバ装置登録方法であって、
    前記オーバーレイネットワークに参加していないノード装置が、
    前記複数のサーバ装置のうち何れか一のサーバ装置を、所定の前記コンテンツデータの提供を受けるための提供元サーバ装置として登録する工程と、
    前記提供元サーバ装置の機能停止を検知する工程と、
    前記機能停止が検知された場合、前記オーバーレイネットワークに参加するための参加処理を行う工程と、
    を備えることを特徴とする提供元サーバ装置登録方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015049642A (ja) * 2013-08-30 2015-03-16 ブラザー工業株式会社 中継装置、プログラム及び通信システム
CN111416844A (zh) * 2020-03-12 2020-07-14 北京金山云网络技术有限公司 一种服务的启停方法、系统、装置及存储介质

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